JP2003129515A - 発生土処理装置並びに処理方法 - Google Patents

発生土処理装置並びに処理方法

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JP2003129515A
JP2003129515A JP2001327201A JP2001327201A JP2003129515A JP 2003129515 A JP2003129515 A JP 2003129515A JP 2001327201 A JP2001327201 A JP 2001327201A JP 2001327201 A JP2001327201 A JP 2001327201A JP 2003129515 A JP2003129515 A JP 2003129515A
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rotary
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rotating
rotary drum
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English (en)
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Kiwamu Arikawa
究 有川
Kiyomi Sasaki
清美 佐々木
Isao Ishida
勲 石田
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 発生土処理装置及びその処理方法において、
大量の発生土を連続して処理することで処理効率の向上
を図る。 【解決手段】 回転ドラム16に投入された建設泥土に
対して、水ガラス、セメントの順に添加し、回転ドラム
16に投入された直後の建設泥土を下部スクレーパ67
により排出口64側に導き、回転ドラム16によって掻
き上げられた建設泥土を上部スクレーパ66によりアジ
テータ63に導き、互いに逆方向に回転する回転ドラム
16とアジテータ63により建設泥土を解砕分散しなが
ら搬送して粒状体を生成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建設土木工事で発
生する建設発生土や掘削工事で発生する建設汚泥などの
発生土を粒状化する発生土処理装置並びに処理方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来の発生土処理にあっては、一次処理
系にて、建設現場、例えば、シールド掘削機によるトン
ネル掘削作業現場で発生した発生土を分級機によって砂
礫成分(粒径>74μm)を分別し、ポンプによって二
次処理系に搬送する。この二次処理系では、砂礫成分が
分別された発生土に対して凝集剤添加装置によって凝集
剤を添加し、脱水機によって脱水処理することで、粘土
シルト成分(粒径≦74μm)の脱水ケーキが生成され
る。そして、一次処理系で分別された砂礫成分は埋め戻
し材などとして再利用され、二次処理系で生成された脱
水ケーキは産業廃棄物として処理場に搬送し、廃棄処分
されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述したように従来の
発生土処理装置では、一次処理系での砂礫成分は埋め戻
し材などとして再利用されるものの、二次処理系での脱
水ケーキは産業廃棄物として処理される。これはシール
ド掘削機によるトンネル掘削作業現場にて、泥水や泥土
に流動性を与えて切羽の安定を確保するために、ベント
ナイト(粘土)を添加している。そのため、脱水ケーキ
はこのベントナイトを含有してスラリー状となってお
り、埋め戻し材などとして再利用することができない。
この場合、脱水ケーキを産業廃棄物処理場まで輸送する
運送費や、処分そのものの費用が多大なものとなり、施
工コスト全体が上昇してしまうという問題が生じると共
に、最終処分場の不足や不法投棄などの社会問題となっ
ている。
【0004】そこで、本出願人は、特願平11−271869号
(特開2001−090103号)の「発生土処理装置」にて、脱
水ケーキを産業廃棄物とせずに粒状化処理することで、
埋め戻し材などとして再利用することを提案している。
この「発生土処理装置」では、二次処理系で処理された
脱水ケーキに水ガラス及びセメントを添加すると共に回
転ドラム内で脱水ケーキに水ガラスとセメントとを攪拌
し、且つ、解砕、分散しながら搬送し、内部物質を分断
しながら粒子化させることで粒状体を生成している。
【0005】この技術では、水ガラスとセメントを添加
した発生土(脱水ケーキ)を多数の回転翼により攪拌、
解砕、分散しながら搬送して内部物質を分断しながら粒
子化し、生成した粒状体を排出している。即ち、発生土
や粒状体等は回転する多数の回転翼により搬送しながら
粒子化されている。ところが、回転翼の回転力だけで発
生土や粒状体等を搬送するのは困難であり、大量の発生
土を連続して処理することができず、高い処理効率を得
ることができない。
【0006】本発明はこのような問題を解決するもので
あって、大量の発生土を連続して処理することで処理効
率の向上を図った発生土処理装置並びに処理方法を提供
することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めの請求項1の発明の発生土処理装置は、一方に発生土
の投入口が設けられると共に他方に処理土の排出口が設
けられた中空円筒形状をなす回転ドラムと、該回転ドラ
ムをほぼ水平な軸心をもって回転自在に支持する回転ド
ラム支持手段と、前記回転ドラム内を水平に貫通する回
転軸に放射状をなす複数の回転翼が螺旋方向に沿って装
着されたアジテータと、該アジテータを回転駆動するア
ジテータ駆動手段と、前記投入口の近傍に設けられて前
記回転ドラム内に吸水剤を添加する吸水剤添加手段と、
前記投入口の近傍に設けられて前記回転ドラム内に固化
剤を添加する固化剤添加手段と、前記回転ドラム内にお
ける少なくとも上方及び下方に前記回転翼と対向して配
設された上部スクレーパ及び下部スクレーパとを具えた
ことを特徴とするものである。
【0008】請求項2の発明の発生土処理装置では、前
記上部スクレーパは、前記回転ドラムの回転力によりか
き上げられた発生土を前記回転翼に導くものであること
を特徴としている。
【0009】請求項3の発明の発生土処理装置では、前
記下部スクレーパは、前記回転ドラムの回転力により周
方向に移動する発生土を前記排出口側に導くものである
ことを特徴としている。
【0010】請求項4の発明の発生土処理装置では、前
記回転ドラムの回転方向と前記アジテータの回転方向と
を異ならせたことを特徴としている。
【0011】請求項5の発明の発生土処理装置では、前
記回転ドラムの一端部と支持壁とが互いに凹凸状に嵌合
することで、該回転ドラムが該支持壁に回転自在に支持
されたことを特徴としている。
【0012】請求項6の発明の発生土処理装置では、前
記回転ドラムに前記排出口からの処理土の排出量を調整
する調整板を設けたことを特徴としている。
【0013】請求項7の発明の発生土処理装置では、前
記アジテータの複数の回転翼は、前記回転軸の周方向に
おける異なる位置に装着されたことを特徴としている。
【0014】請求項8の発明の発生土処理装置では、前
記アジテータの複数の回転翼は平板形状をなし、該回転
翼の取付角度を調整する回転翼角度調整手段を設けたこ
とを特徴としている。
【0015】請求項9の発明の発生土処理装置では、前
記回転ドラム内に付着した発生土を除去する洗浄手段を
前記上部スクレーパに設けたことを特徴としている。
【0016】請求項10の発明の発生土処理装置では、
前記投入口にスクリューコンベアを介して発生土投入ホ
ッパを連結すると共に、該発生土投入ホッパに異物を排
除する仕分手段を設けたことを特徴としている。
【0017】請求項11の発明の発生土処理装置では、
前記仕分手段の上流側あるいは下流側に礫を破砕する破
砕手段を設けたことを特徴としている。
【0018】請求項12の発明の発生土処理装置では、
前記仕分手段の上流側に金属異物を排除する磁選機を設
けたことを特徴としている。
【0019】また、請求項13の発明の発生土処理方法
は、ほぼ水平をなして回転する中空円筒形状をなす回転
ドラムの一方から内部に発生土、吸水剤、固化剤の順に
投入し、該回転ドラムの回転力によりかき上げられた発
生土を上部スクレーパに衝突させてアジテータに導き、
このアジテータにより発生土を攪拌、解砕、分散すると
共に、該回転ドラムの回転力により周方向に移動する発
生土を下部スクレーパにより前記回転ドラムの他方に搬
送し、発生土を粒状化させることを特徴とするものであ
る。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施の形態を詳細に説明する。
【0021】ここで説明する各実施形態にて取扱う発生
土は、建設発生土と建設汚泥からなるものである。この
建設発生土は、建設工事に伴って発生する土砂であっ
て、港湾、河川の浚渫に伴って生ずる土砂、その他に類
する浚渫土と、この浚渫土以外のものからなる。また、
建設汚泥は、浚渫以外の建設工事等に係る掘削工事に伴
って排出されるもののうち、標準ダンプトラックに山積
みができず、また、その上を人が歩けない状態のもので
ある。
【0022】[第1実施形態]図1に本発明の第1実施
形態に係る発生土処理装置の概略断面、図2に本実施形
態の発生土処理装置の一部切欠側面視、図3に図1のII
I−III断面、図4に図3のIV−IV断面、図5に回転ドラ
ムの端部の支持構造を表す断面を示す。
【0023】本実施形態の発生土処理装置は、建設工事
に伴って発生する建設泥土を処理するものであって、図
1乃至図4に示すように、まず、建設泥土に対して吸水
剤としての水ガラス(珪酸ソーダの粉末でもよい)を添
加(数μm以下の粘土の微粒子成分の5〜15%)し、
次に、固化剤としてのセメントを添加(珪酸ソーダの4
〜10倍)し、水ガラスとセメントとが添加された建設
泥土を攪拌混合しながら、内部物質を分断して粒子化さ
せることで粒状体を生成するものである。
【0024】具体的に説明すると、床面11上には架台
12が設置されており、この架台12上には前後の支持
壁13,14が立設されると共に後部支持壁14には排
出シュート15が取付けられており、この前記支持壁1
3と排出シュート15(後部支持壁14)との間に中空
円筒形状をなす回転ドラム16が配設されている。ま
た、この架台12上には回転ドラム16の下方に位置し
て左右一対の駆動軸17,18が軸受19,20により
略並行をなして回転自在に支持されており、この各駆動
軸17,18の軸方向各端部には駆動ローラ21,22
が固結されおり、この左右の駆動ローラ21,22上に
回転ドラム16が載置されている。そして、架台12内
には回転ドラム支持手段としてのドラム駆動モータ23
が設置され、出力軸に駆動プーリ24が固結される一
方、各駆動軸17,18の中間部には従動プーリ25,
26が固結されており、駆動プーリ24と各従動プーリ
25,26との間には無端の駆動伝達ベルト27,28
が掛け回されている。
【0025】また、回転ドラム16の外周部には前後に
位置して支持リング29,30が固定される一方、架台
12には回転ドラム16を取り囲むように各支持リング
29,30に対向して支持フレーム31,32が取付け
られており、この各支持フレーム31,32の上部には
各支持リング29,30の外周面に転動する支持ローラ
33,34が装着されている。更に、架台12には回転
ドラム16の下方に位置して前後一対の支持ローラ3
5,36が枢着されており、前部支持リング29の端面
がこの支持ローラ35,36により挾持されている。
【0026】なお、回転ドラム16は、一端部のフラン
ジ部が図示しないシール部材を介して前部支持壁13に
摺接する一方、他端部のフランジ部が図示しないシール
部材を介して排出シュート15に回転自在に嵌合してい
る。この場合、図5に示すように、回転ドラム16の一
端部に一対のリング状をなす嵌合凸部16a,16bを
形成する一方、対応する前部支持壁13の内面に嵌合凹
部13a,13bを形成し、回転ドラム16の各嵌合凸
部16a,16bが前部支持壁13の嵌合凹部13a,
13bに嵌入することで、回転ドラム16を回転自在に
支持するようにしてもよい。この場合、回転ドラム16
と前部支持壁13の摺接部からの建設泥土の漏れを抑制
できる。
【0027】従って、駆動モータ23を駆動すると、そ
の駆動力が駆動プーリ24、駆動伝達ベルト27,2
8、従動プーリ25,26を介して各駆動軸17,18
に伝達され、左右の駆動ローラ21,22が同方向に回
転駆動することで、回転ドラム16を図3にてA方向に
回転することができる。このとき、回転ドラム16は上
部が各支持リング29,30を介して各支持ローラ3
3,34に支持されており、駆動ローラ21,22の駆
動を回転ドラム16に適正に伝達できる。また、回転ド
ラム16は前部支持リング29が支持ローラ35,36
に挾持されており、軸方向の移動が拘束されてがたつき
を抑制できる。
【0028】前部支持壁13には回転ドラム16内の上
方に貫通して建設泥土、吸水剤、固化剤をそれぞれ投入
するための3つの投入口37,38,39が形成されて
いる。一方、架台12上には前部支持壁13に隣接して
支持台40により泥土投入用ホッパ41が取付けられて
おり、このホッパ41の下部には建設泥土を所定量回転
ドラム16内に投入できるように回転数を制御可能なモ
ータ42を有するスクリューフィーダ43が取付けら
れ、このスクリューフィーダ43の先端部が投入口37
を挿通して回転ドラム16に位置している。また、ホッ
パ41の上部には大礫、木材、金属片などの異物を排除
する仕分手段としての振動式篩44が装着され、この振
動式篩44に隣接して排除された異物を受け取る排出コ
ンベヤ45が配設されている。更に、ホッパ41には振
動式篩44の下方に位置して礫を破砕する破砕手段とし
てのクラッシャ46が装着されている。そして、ホッパ
41の上方には建設泥土を搬送してこのホッパ41に投
入するスクリューコンベヤ47が延設されている。
【0029】また、架台12上には泥土投入用ホッパ4
1に並んで支持台48により固化剤投入用ホッパ49が
取付けられており、このホッパ49の下部には固化剤送
りフィーダ50を介して固化剤を所定量回転ドラム16
内に投入できるように回転数を制御可能なモータ51を
有するスクリューフィーダ(固化剤添加手段)52が取
付けられ、このスクリューフィーダ52の先端部が投入
口38を挿通して回転ドラム16に位置している。更
に、各ホッパ41,49の間に位置して吸水剤供給管
(吸水剤添加手段)53が配管されており、吸水剤供給
管53の基端部には吸水剤を所定量回転ドラム16内に
投入できるように流量調整弁54及び回転数を制御可能
なモータ55を有する供給ポンプ56が装着される一
方、吸水剤供給管53の先端部が投入口39を挿通して
回転ドラム16に位置している。
【0030】前後の支持壁13,14、排出シュート1
5、回転ドラム16を水平に貫通する回転軸57が配設
され、この回転軸57は各支持壁13,14の軸受5
8,59により回転自在に支持される一方、後部支持壁
14の外面にはアジテータ駆動手段としての駆動モータ
60が取付けられており、この駆動モータ60の出力軸
と回転軸57とがカップリング61により連結されてい
る。この回転軸57は回転ドラム16の回転中心から側
方及び下方にずれた位置にあって、外周部に放射状をな
す複数の回転翼62が螺旋方向に沿って90度間隔で取
付けられることでアジテータ63を構成している。そし
て、排出シュート15の下部には粒子化した粒状体を排
出する排出口64が形成され、この排出口64の下方に
は搬出用コンベヤ65が設置されている。
【0031】従って、駆動モータ60を駆動すると、回
転軸57が回転して各回転翼62を回転ドラム16の回
転方向Aと異なるB方向に回転することができ、アジテ
ータ63により回転ドラム16内の建設汚泥、固化剤、
吸水剤を攪拌混合しながら図1にて右方に搬送し、粒状
体を排出口64から排出して搬出用コンベヤ65により
搬送することができる。
【0032】また、回転ドラム16内の上方には上部ス
クレーパ66が長手方向に沿って配設されており、一端
部が前部支持壁13に固定されて他端部が排出シュート
15に固定されている。この上部スクレーパ66は各回
転翼62と対向して設けられており、回転ドラム16の
回転力によって掻き上げられた吸水剤及び固化剤を含む
建設泥土をこの上部スクレーパ66の下面に衝突させる
ことで、各回転翼62側に導くものである。一方、回転
ドラム16内における各投入口37,38,39の下方
には下部スクレーパ67が傾斜して配設されており、一
端部が前部支持壁13に固定されて他端部が自由端とな
っている。この下部スクレーパ67は前端側の各回転翼
62と対向して設けられており、各投入口37,38,
39から投入されて回転ドラム16の回転力によって周
方向に移動する吸水剤及び固化剤を含む建設泥土をこの
下部スクレーパ67に衝突させることで、排出口64側
に導くものである。なお、この回転ドラム16内には上
部スクレーパ66や下部スクレーパ67の他に、側部ス
クレーパを設けて攪拌、混合性を向上させるようにして
もよい。
【0033】排出シュート15内には回転ドラム16と
ほぼ同径の円板形状をなす調整板68が鉛直をなして配
設されており、排出シュート15の側壁を貫通した複数
の調整ねじ69の先端部がこの調整板68に固定されて
おり、各調整ねじ69の基端部には排出シュート15に
回転自在に支持されたナット70が螺合している。従っ
て、各ナット70を回転して調整ねじ69を介して調整
板68を移動すると、排出口64の開口量を調整するこ
とができ、これによって排出口64からの排出される粒
状体の排出量を増減し、回転ドラム16内での粒状体の
滞留時間、つまり、吸水剤と固化剤と建設泥土との攪拌
や混合等を行う処理時間を調整することができる。
【0034】なお、床面11上には架台12の各隅部に
位置して傾斜用油圧ジャッキ71が設置されている。従
って、この各傾斜用油圧ジャッキ71を伸縮し、架台1
2等を介して回転ドラム16を傾斜させることで、前述
した調整板68と同様に、回転ドラム16内での粒状体
の滞留時間、つまり、建設泥土の処理時間を調整するこ
とができる。
【0035】ここで上述した本実施形態の発生土処理装
置による建設泥土の処理方法について説明する。
【0036】図1及び図2に示すように、建設現場で発
生した建設泥土は図示しない油圧ショベルによりスクリ
ューコンベヤ47に投入され、このスクリューコンベヤ
47から泥土投入用ホッパ41に投入される。この泥土
投入用ホッパ41では、振動式篩44が建設泥土から大
礫、木材、金属片などの異物を排除して排出コンベヤ4
5に送出し、クラッシャ46が振動式篩44を通過した
建設泥土に含まれる礫を破砕する。そして、モータ42
により駆動するスクリューフィーダ43により建設泥土
が投入口37から回転ドラム16内に投入される。
【0037】また、モータ55により供給ポンプ56を
駆動し、流量調整弁54により供給量が調整された吸水
剤としての水ガラスが吸水剤供給管53を通して投入口
39から所定量回転ドラム16内に投入される。更に、
固化剤投入用ホッパ49には定期的に固化剤としてのセ
メントが供給されており、固化剤送りフィーダ50及び
モータ51によりスクリューフィーダ52を駆動し、固
化剤としてのセメントが投入口38から回転ドラム16
に投入される。
【0038】この回転ドラム16内にて、建設泥土に対
して、まず、吸水剤(水ガラス)を添加し、次に、固化
剤(セメント)を添加し、この水ガラスとセメントが添
加された建設泥土を各添加物が均等に分布するまで攪拌
混合するが、このとき、水ガラスとセメントとの反応に
より、建設泥土のベントナイトの微粒子同志が拘束し合
うと共に水分を吸収してゲル化する。そして、ゲル化し
た建設泥土は回転翼62によって内部の物質を分断、粒
子化されることで粒状体を生成する。
【0039】即ち、水ガラスはセメントなどと反応して
建設泥土中の微粒子間に珪酸塩を形成し、微粒子を拘束
すると共に、建設泥土中の自由水を取り込みゲル化させ
る。これにより、建設泥土の粘性が増加し、分散粒状化
が可能となる。また、セメントは水硬性を保有してお
り、粒状体の内部に混合されており、内部に取り込まれ
た水分などと反応し、数時間から数日で水和物を生成し
て安定固化する。建設泥土中の微粒子は、水ガラスによ
って拘束された状態で硬化するために大粒化しており、
粒状体は微粒子成分が低減している。
【0040】ここで回転ドラム16内での建設泥土の粒
子化処理を具体的に説明すると、前述したように、建設
泥土がスクリューフィーダ43により投入口37から回
転ドラム16内に投入され、水ガラスが供給ポンプ56
により吸水剤供給管53を通して投入口38からドラム
16内に投入され、セメントがスクリューフィーダ52
により投入口38から回転ドラム16に投入される。こ
のように建設泥土に対して水ガラス、セメントの順で回
転ドラム16に投入されると、回転ドラム16内の前端
側(図1にて左側)に位置する投入直後の建設泥土は下
部スクレーパ67に衝突し、この下部スクレーパ67に
よって排出口64側に導びかれる。そして、建設泥土は
回転する回転ドラム16によって掻き上げられて上部ス
クレーパ66に衝突し、この上部スクレーパ66によっ
て下降して回転ドラム16とは逆に回転するアジテータ
63に導かれ、各回転翼62によって解砕されて分散さ
れながら、排出口56側へ搬送される。
【0041】このように建設泥土がアジテータ63の各
回転翼62によって解砕分散されながら移動することに
より、表面乾燥がなされて次第に粒状体となり、且つ、
小径化していく。そして、この粒状体が所定粒径まで粒
子化されると、回転翼62によって回転ドラム16内を
飛翔し、排出口64から搬出コンベヤ65上に排出され
る。
【0042】なお、ここで粒状体とは、土の品質区分で
第1種の発生土に相当するもので、埋戻しや盛り土など
に適用できるものである。具体的には、以下を満たすも
のである。 粒度:74μm以下の微粒子分が10%以下、最大粒
径:13mm以下 締め固め地盤支持力:CBR10%以上(砕石路盤と
の相対比較基準) 排水中に指定有害物質を基準濃度以上含まない。 などであるが、いずれも適用箇所や自治体によって多少
の相違がある。
【0043】このように本実施形態の発生土処理装置に
あっては、無機系の材料を用いて生成された粒状体が強
度と安全性を保有しているため、建設資材として埋戻し
材や盛り土材など、良質土相当として再利用が可能とな
り、廃却処分などの費用を低減することが可能となる。
この場合、粒状体からなる建設資材は、軽量で透水性が
良好であるため、運動場や植木の土壌や造成地の盛土と
して最適であり、また、埋立地の排水ドレーン材として
使用することもできる。また、水ガラスとセメントを粒
子化剤とすることで処理費用が低減すると共に、処理作
業が容易となる。
【0044】つまり、安全な無機材料である水ガラス
(珪酸ソーダ)と、セメントなど無機系の水硬性材料と
を併用する装置とすることで、安全性を確保できる。ま
た、水ガラスで吸水することにより、比較的高含水比の
泥土に対しても、分散造粒に必要な粘性の増加を可能と
すると共に、微粒子を拘束して大粒化することで粒状体
中の微粒成分を低減できる。更に、従来、処理でコスト
や時間が必要であった乾燥や脱水などの処理が不要とな
り、低コストで高効率に粒状化することができる。そし
て、固化剤を、水ガラスのゲル化反応剤と水和反応によ
る長期強度発現との2つの効果を1度に達成し、装置の
簡素化と低コスト化が図れる。
【0045】また、本実施形態の発生土処理装置では、
回転ドラム16に投入された建設泥土に対して、水ガラ
ス、セメントの順に添加し、互いに逆方向に回転する回
転ドラム16とアジテータ63(回転翼62)によって
建設泥土を解砕分散しながら搬送して粒状体を生成し、
生成された粒状体のみを排出口64から搬出コンベヤ6
5に排出するようにしている。そして、このとき、回転
ドラム16に投入された直後の建設泥土を下部スクレー
パ67により排出口64側に導き、回転ドラム16によ
って掻き上げられた建設泥土を上部スクレーパ66によ
りアジテータ63に導くことで、建設泥土に対する水ガ
ラスとセメントの攪拌、混合処理並びに搬送処理を同時
に効率良く行うことで、粒子化処理効率を向上できる。
【0046】なお、上述した実施形態では、一般に効果
的である回転ドラム16とアジテータ63とを逆方向に
回転するようにしたが、泥土の種類によっては同方向に
回転させても処理することができる。また、ここでは、
安全性の面でメリットのある水ガラスとセメントを例に
挙げて説明したが、吸水剤としては、吸水性の高い有機
ポリマーなども同様に使用可能であり、固化材として
は、石灰系や石膏系などでも同様に使用可能である。更
に、発生土、吸水剤、固化材の添加順についても、発生
土の性状や再生品の品質によっては、添加の順番を入れ
替えても、あるいは同時添加でも同様の処理が可能であ
る。
【0047】また、上述した実施形態において、回転ド
ラム16、アジテータ63、ホッパ41,49、吸水剤
供給管53などの構造はこれらに限定されるものではな
い。図6に本発明の第2実施形態に係る発生土処理装置
におけるアジテータの概略、図7に図6のVII−VII断
面、図8に本発明の第3実施形態に係る発生土処理装置
におけるアジテータの正面視、図9に本発明の第4実施
形態に係る発生土処理装置における上部スクレーパの概
略、図10に図9のX−X断面、図11に本発明の第5
実施形態に係る発生土処理装置の概略、図12に本発明
の第6実施形態に係る発生土処理装置の概略を示す。な
お、前述した実施形態で説明したものと同様の機能を有
する部材には同一の符号を付して重複する説明は省略す
る。
【0048】[第2実施形態]本実施形態の発生土処理
装置において、図6及び図7に示すように、前後の支持
壁13,14及び排出シュート15に回転自在に支持さ
れた回転軸81は回転ドラム16内を水平に貫通し、こ
の回転軸81は駆動モータ60により回転駆動可能とな
っている。この回転軸81は回転ドラム16の回転中心
から側方及び下方にずれた位置にあって、外周部に放射
状をなす複数の回転翼82が螺旋方向に沿って取付けら
れることでアジテータ83を構成しており、この各回転
翼82は平板形状をなし、その取付角度が調整可能とな
っている。
【0049】即ち、回転翼82は翼本体84とこの翼本
体84の基端部に一体に連結された支持ロッド85から
構成され、この支持ロッド85が中空形状をなす回転軸
81に交差する方向に貫通し、軸方向移動不能で、且
つ、周方向回動可能に支持されている。そして、回転軸
81内にて、支持ロッド85には支持金具86の一端部
が固定され、他端部に長孔87が形成されており、回転
軸81の端部から進入した調整ねじ88がこの長孔87
に螺合している。なお、89は調整ねじ88の端部に固
定された調整ハンドル、90は調整ねじ88を拘束する
ロックナットである。ここで、支持金具86及び調整ね
じ88等によって回転翼角度調整手段が構成されてい
る。なお、回転軸81には回転翼82が90度間隔で装
着されており、1本の調整ねじ88により軸方向同位置
の回転翼82を全て調整可能となっており、調整ねじ8
8は4本でよい。
【0050】従って、駆動モータ60を駆動すると、回
転軸81が回転して各回転翼82を回転ドラム16の回
転方向Aと異なるB方向に回転することができ、アジテ
ータ83により建設汚泥、固化剤、吸水剤を攪拌混合し
ながら搬送し、粒状体を形成することができる。そし
て、ロックナット90を解除して調整ねじ88を回転す
ることで、支持金具86を介して回転翼82の角度を変
更することができる。このように回転翼82の角度を変
更することで、回転ドラム16内での建設泥土の搬送速
度を変更し、建設泥土の処理時間を調整することができ
る。
【0051】[第3実施形態]本実施形態の発生土処理
装置において、図8に示すように、アジテータ63の複
数の回転翼62が回転軸57の周方向における異なる位
置に装着されている。即ち、螺旋状に並設された隣接す
る回転翼62同志の取付角度が360を割り切れない角
度、例えば、85度となっており、各回転翼62は回転
軸57の軸方向に重複して位置しないようになってい
る。
【0052】従って、アジテータ63が回転して各回転
翼82が建設汚泥、固化剤、吸水剤を攪拌混合しながら
搬送するとき、各回転翼62は回転軸57の軸方向に重
複していないため、回転翼62を介して回転軸57に一
度の大きな荷重が作用することはなく、回転軸57の破
損や駆動モータ60への負荷による故障等を防止するこ
とができる。
【0053】[第4実施形態]本実施形態の発生土処理
装置において、図9及び図10に示すように、回転ドラ
ム16内の上方に長手方向に沿って配設された上部スク
レーパ66は、一端部が前部支持壁13に固定されて他
端部が排出シュート15に固定されており、アジテータ
63と対向している。そして、この上部スクレーパ66
は中空部91を有し、その端面及び下面に回転ドラム1
6内に付着した建設泥土を除去する多数のエア噴出孔
(洗浄手段)92,93が中空部91に連通して形成さ
れている。また、この上部スクレーパ66の中空部91
にはエア供給管94が連結され、このエア供給管94に
は開閉弁95及びエアポンプ96が装着されている。
【0054】従って、回転ドラム16内に建設泥土と共
に水ガラス、セメントが投入されると、建設泥土は下部
スクレーパ67により排出口64側に導びかれ、また、
回転ドラム16によって掻き上げられて上部スクレーパ
66に衝突し、この上部スクレーパ66によって下降し
て回転ドラム16とは逆に回転するアジテータ63に導
かれ、各回転翼62によって解砕されて分散されながら
排出口56側へ搬送される。この場合、回転ドラム16
の内面、アジテータ63、各スクレーパ66に建設泥土
が付着することがあり、これにより建設泥土を適正に解
砕分散することができない。そこで、必要時、あるいは
所定時間ごとに開閉弁95を開放してエアポンプ96を
作動し、圧縮エアをエア供給管94から上部スクレーパ
66の中空部91に供給し、各エア噴出孔92,93か
ら噴出することで、回転ドラム16やアジテータ63等
に付着した建設泥土を取り除く。
【0055】なお、回転ドラム16やアジテータ63等
に付着した建設泥土を取り除く洗浄手段として、エア噴
出孔92,93としたが、建設泥土の粒状化に影響を与
えないものであれば、液体等を用いてもよい。また、建
設泥土の粒状化作業の終了後であれば、各種の洗浄液を
用いてもよい。
【0056】[第5実施形態]本実施形態の発生土処理
装置において、図11に示すように、回転ドラム16内
には回転軸57の外周部に複数の回転翼62が螺旋方向
に沿って取付けらたアジテータ63が配設されている。
そして、回転ドラム16の一方には泥土投入用ホッパ10
1が取付けられており、このホッパ101は大礫を破砕する
破砕手段としてのクラッシャ機能を有しており、上部に
振動式篩44が装着され、下部に建設泥土を回転ドラム
16に投入するスクリューフィーダ43が取付けられて
いる。また、ホッパ101の上方には建設泥土を搬送する
スクリューコンベヤ47が延設されると共に、建設泥土
に混在する金属物を排除する磁選機102が配設されてい
る。なお、ホッパ101に並んで固化剤投入用ホッパ49
及びスクリューフィーダ52、吸水剤供給管53及び供
給ポンプ56等が配設されている。また、回転ドラム1
6の他方には粒子化した粒状体を排出する排出口64が
形成されると共に、搬出用コンベヤ65が設置されてい
る。
【0057】従って、建設泥土はスクリューコンベヤ4
7で搬送されて泥土投入用ホッパ41に投入されるが、
ここで、磁選機102により建設泥土に混在する金属物が
排除される。この泥土投入用ホッパ101では、振動式篩
44が建設泥土から大礫、木材などを排除してからクラ
ッシャ機能により建設泥土に含まれる礫を破砕し、スク
リューフィーダ43により建設泥土を回転ドラム16内
に投入する。また、建設泥土と共に水ガラス、セメント
が回転ドラム16内に投入され、回転ドラム16及びア
ジテータ63等により攪拌混合されて粒状体が生成され
る。
【0058】このように泥土投入用ホッパ101に投入さ
れる前に磁選機102により建設泥土から金属物を排除す
ることで、振動式篩44による仕分けが容易となり、ま
た、泥土投入用ホッパ101にクラッシャ機能を付加する
ことで装置の小型化を可能とすることができる。
【0059】[第6実施形態]本実施形態の発生土処理
装置では、図12に示すように、回転ドラム16の一方
にて、泥土投入用ホッパ41の上方に振動式篩44を装
着し、この振動式篩44の上方にクラッシャ46を装着
している。
【0060】従って、建設泥土はスクリューコンベヤ4
7で搬送され、まず、クラッシャ46により大礫が破砕
され、次に、振動式篩44により異物が排除されてから
泥土投入用ホッパ41に投入されることとなり、粘度塊
などを解砕することができ、仕分け性能を向上すること
ができる。
【0061】
【発明の効果】以上、実施形態において詳細に説明した
ように請求項1の発明の発生土処理装置によれば、投入
口及び排出口が設けられた中空円筒形状をなす回転ドラ
ムをほぼ水平な軸心をもって回転自在に支持し、この回
転ドラム内に回転軸に放射状をなす複数の回転翼が螺旋
方向に沿って構成されたアジテータを駆動回転可能に装
着し、回転ドラム内に吸水剤を添加する吸水剤添加手段
と、回転ドラム内に固化剤を添加する固化剤添加手段と
を設けると共に、回転ドラム内における少なくとも上方
及び下方に回転翼と対向して上部スクレーパ及び下部ス
クレーパを配設したので、回転ドラムによって周方向に
移動する吸水剤及び固化剤を含む建設泥土は下部スクレ
ーパに衝突して排出口側に導かれ、回転ドラムによって
掻き上げられた建設泥土は上部スクレーパに衝突して回
転翼へ導かれて解砕分散されることとなり、粒子化処理
を効率的に行うことができると共に、自動的に連続して
行うことができ、処理効率の向上を図ることができる。
【0062】請求項2の発明の発生土処理装置によれ
ば、上部スクレーパを回転ドラムの回転力によりかき上
げられた発生土を回転翼に導くものとしたことで、建設
泥土を確実に回転翼へ導いて解砕分散されることとな
り、粒子化処理を効率的に行うことができる。
【0063】請求項3の発明の発生土処理装置によれ
ば、下部スクレーパを回転ドラムの回転力により周方向
に移動する発生土を排出口側に導くものとしたので、回
転ドラムに投入された発生土、吸水剤、固化剤を滞留さ
せることなく直ちに排出口側に搬送することができ、早
期に攪拌混合して処理効率を向上することができる。
【0064】請求項4の発明の発生土処理装置によれ
ば、回転ドラムの回転方向とアジテータの回転方向とを
異ならせたので、回転ドラムに投入された発生土、吸水
剤、固化剤を効率よく攪拌混合し、解砕分散して粒状化
することができる。
【0065】請求項5の発明の発生土処理装置によれ
ば、回転ドラムの一端部と支持壁とを互いに凹凸状に嵌
合して回転ドラムを支持壁に回転自在に支持したので、
回転ドラムに投入された発生土、吸水剤、固化剤の攪拌
混合中に外部への漏れを防止することができる。
【0066】請求項6の発明の発生土処理装置によれ
ば、回転ドラムに排出口からの処理土の排出量を調整す
る調整板を設けたので、調整板により粒状体の排出量を
増減することで、回転ドラム内での粒状体の滞留時間、
つまり、吸水剤と固化剤と建設泥土との攪拌や混合等を
行う処理時間を調整することができる。
【0067】請求項7の発明の発生土処理装置によれ
ば、アジテータの複数の回転翼を回転軸の周方向におけ
る異なる位置に装着したので、アジテータが回転して各
回転翼が建設汚泥、固化剤、吸水剤を攪拌混合しながら
搬送するとき、各回転翼は回転軸の軸方向に重複してい
ないため、回転翼を介して回転軸に一度の大きな荷重が
作用することはなく、回転軸の破損や駆動モータへの負
荷による故障等を防止することができる。
【0068】請求項8の発明の発生土処理装置によれ
ば、アジテータの複数の回転翼を平板形状とし、その回
転翼の取付角度を調整する回転翼角度調整手段を設けた
ので、回転翼の角度を変更することで、回転ドラム内で
の粒状体の滞留時間、つまり、吸水剤と固化剤と建設泥
土との攪拌や混合等を行う処理時間を調整することがで
きる。
【0069】請求項9の発明の発生土処理装置によれ
ば、回転ドラム内に付着した発生土を除去する洗浄手段
を上部スクレーパに設けたので、他の装置の邪魔となら
ずに回転ドラム内に付着した発生土を適正に除去するこ
とで、処理精度を向上することができる。
【0070】請求項10の発明の発生土処理装置によれ
ば、投入口にスクリューコンベアを介して発生土投入ホ
ッパを連結すると共に、発生土投入ホッパに異物を排除
する仕分手段を設けたので、仕分手段により発生土に混
在する大礫、木材、金属片などの異物を排除するがで
き、異物混入によるスクリューコンベアの破損を防止す
ることができる。
【0071】請求項11の発明の発生土処理装置によれ
ば、仕分手段の上流側あるいは下流側に礫を破砕する破
砕手段を設けたので、礫を破砕して発生土として処理す
ることで処理を円滑に行うことができる。
【0072】請求項12の発明の発生土処理装置によれ
ば、仕分手段の上流側に金属異物を排除する磁選機を設
けたので、磁選機により金属異物を排除するができ、異
物混入による仕分手段やホッパ、スクリューコンベアの
破損を防止することができる。
【0073】また、請求項13の発明の発生土処理方法
によれば、ほぼ水平をなして回転する中空円筒形状をな
す回転ドラムの一方から内部に発生土、吸水剤、固化剤
の順に投入し、回転ドラムの回転力によりかき上げられ
た発生土を上部スクレーパに衝突させてアジテータに導
き、このアジテータにより発生土を攪拌、解砕、分散す
ると共に、回転ドラムの回転力により周方向に移動する
発生土を下部スクレーパにより回転ドラムの他方に搬送
し、発生土を粒状化させるようにしたので、粒子化処理
を効率的に行うことができると共に、自動的に連続して
行うことができ、処理効率の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る発生土処理装置の
概略断面図である。
【図2】本実施形態の発生土処理装置の一部切欠側面図
である。
【図3】図1のIII−III断面図である。
【図4】図3のIV−IV断面図である。
【図5】回転ドラムの端部の支持構造を表す断面図であ
る。
【図6】本発明の第2実施形態に係る発生土処理装置に
おけるアジテータの概略図である。
【図7】図6のVII−VII断面図である。
【図8】本発明の第3実施形態に係る発生土処理装置に
おけるアジテータの正面図である。
【図9】本発明の第4実施形態に係る発生土処理装置に
おける上部スクレーパの概略図である。
【図10】図9のX−X断面図である。
【図11】本発明の第5実施形態に係る発生土処理装置
の概略図である。
【図12】本発明の第6実施形態に係る発生土処理装置
の概略図である。
【符号の説明】
13,14 支持壁 13a,13b 嵌合凹部 15 排出シュート 16 回転ドラム 16a,16b 嵌合凸部 21,22 駆動ローラ 23 ドラム駆動モータ(回転ドラム支持手段) 37 泥土投入口 38 固化剤投入口 39 吸水剤投入口 41,101 泥土投入用ホッパ 43 スクリューフィーダ(スクリューコンベヤ) 44 篩(仕分手段) 46 クラッシャ(破砕手段) 49 固化剤投入用ホッパ 52 スクリューフィーダ(固化剤添加手段) 53 吸水剤供給管(吸水剤添加手段) 56 供給ポンプ 57,81 回転軸 60 駆動モータ(アジテータ駆動手段) 62,82 回転翼 63,83 アジテータ 64 排出口 66 上部スクレーパ 67 下部スクレーパ 68 調整板 86 支持金具 88 調整ねじ 91 中空部 92,93 エア噴出孔(洗浄手段) 94 エア供給管 102 磁選機
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石田 勲 兵庫県神戸市兵庫区和田崎町一丁目1番1 号 三菱重工業株式会社神戸造船所内

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一方に発生土の投入口が設けられると共
    に他方に処理土の排出口が設けられた中空円筒形状をな
    す回転ドラムと、該回転ドラムをほぼ水平な軸心をもっ
    て回転自在に支持する回転ドラム支持手段と、前記回転
    ドラム内を水平に貫通する回転軸に放射状をなす複数の
    回転翼が螺旋方向に沿って装着されたアジテータと、該
    アジテータを回転駆動するアジテータ駆動手段と、前記
    投入口の近傍に設けられて前記回転ドラム内に吸水剤を
    添加する吸水剤添加手段と、前記投入口の近傍に設けら
    れて前記回転ドラム内に固化剤を添加する固化剤添加手
    段と、前記回転ドラム内における少なくとも上方及び下
    方に前記回転翼と対向して配設された上部スクレーパ及
    び下部スクレーパとを具えたことを特徴とする発生土処
    理装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の発生土処理装置におい
    て、前記上部スクレーパは、前記回転ドラムの回転力に
    よりかき上げられた発生土を前記回転翼に導くものであ
    ることを特徴とする発生土処理装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の発生土処理装置におい
    て、前記下部スクレーパは、前記回転ドラムの回転力に
    より周方向に移動する発生土を前記排出口側に導くもの
    であることを特徴とする発生土処理装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の発生土処理装置におい
    て、前記回転ドラムの回転方向と前記アジテータの回転
    方向とを異ならせたことを特徴とする発生土処理装置。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の発生土処理装置におい
    て、前記回転ドラムの一端部と支持壁とが互いに凹凸状
    に嵌合することで、該回転ドラムが該支持壁に回転自在
    に支持されたことを特徴とする発生土処理装置。
  6. 【請求項6】 請求項1記載の発生土処理装置におい
    て、前記回転ドラムに前記排出口からの処理土の排出量
    を調整する調整板を設けたことを特徴とする発生土処理
    装置。
  7. 【請求項7】 請求項1記載の発生土処理装置におい
    て、前記アジテータの複数の回転翼は、前記回転軸の周
    方向における異なる位置に装着されたことを特徴とする
    発生土処理装置。
  8. 【請求項8】 請求項1記載の発生土処理装置におい
    て、前記アジテータの複数の回転翼は平板形状をなし、
    該回転翼の取付角度を調整する回転翼角度調整手段を設
    けたことを特徴とする発生土処理装置。
  9. 【請求項9】 請求項1記載の発生土処理装置におい
    て、前記回転ドラム内に付着した発生土を除去する洗浄
    手段を前記上部スクレーパに設けたことを特徴とする発
    生土処理装置。
  10. 【請求項10】 請求項1記載の発生土処理装置におい
    て、前記投入口にスクリューコンベアを介して発生土投
    入ホッパを連結すると共に、該発生土投入ホッパに異物
    を排除する仕分手段を設けたことを特徴とする発生土処
    理装置。
  11. 【請求項11】 請求項10記載の発生土処理装置にお
    いて、前記仕分手段の上流側あるいは下流側に礫を破砕
    する破砕手段を設けたことを特徴とする発生土処理装
    置。
  12. 【請求項12】 請求項10記載の発生土処理装置にお
    いて、前記仕分手段の上流側に金属異物を排除する磁選
    機を設けたことを特徴とする発生土処理装置。
  13. 【請求項13】 ほぼ水平をなして回転する中空円筒形
    状をなす回転ドラムの一方から内部に発生土、吸水剤、
    固化剤の順に投入し、該回転ドラムの回転力によりかき
    上げられた発生土を上部スクレーパに衝突させてアジテ
    ータに導き、このアジテータにより発生土を攪拌、解
    砕、分散すると共に、該回転ドラムの回転力により周方
    向に移動する発生土を下部スクレーパにより前記回転ド
    ラムの他方に搬送し、発生土を粒状化させることを特徴
    とする発生土処理方法。
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KR100847262B1 (ko) 2008-04-02 2008-07-18 주식회사 윈텍에이티에스 토양 연속 세척장치
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