JP2001254391A - 脱水ケーキ細粒化システム及びこれに用いる自走式造粒機械並びに脱水ケーキ細粒化方法 - Google Patents

脱水ケーキ細粒化システム及びこれに用いる自走式造粒機械並びに脱水ケーキ細粒化方法

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JP2001254391A
JP2001254391A JP2000063650A JP2000063650A JP2001254391A JP 2001254391 A JP2001254391 A JP 2001254391A JP 2000063650 A JP2000063650 A JP 2000063650A JP 2000063650 A JP2000063650 A JP 2000063650A JP 2001254391 A JP2001254391 A JP 2001254391A
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granulating
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Hisanori Hashimoto
久儀 橋本
Fujio Sato
藤男 佐藤
Toshikazu Murai
俊和 村井
Kazumichi Hosoya
和道 細谷
Shinya Okumura
信也 奥村
Tetsushirou Miura
哲志郎 三浦
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Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】砕石・砕砂の水洗処理により生じる脱水ケーキ
から、5mmアンダー95%以上の水硬性複合路盤材用
粒度調整材を製造できる脱水ケーキの細粒化システムを
提供する。 【解決手段】脱水ケーキpを導入して土質改良材と混合
かつ粗解砕し、改良土qを生成する自走式土質改良機械
200と、複数の回転ロール302を備え、改良土qを
それら複数の回転ロール302間にて圧縮し混練する混
練機械300Uと、回転軸354の軸方向に複数の羽根
356を設けた複数の回転体353を互いの回転軌跡が
径方向に一部重なり合うように配置し、混練した改良土
rをせん断し微解砕するせん断機械300Lとを設け
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、脱水ケーキの細粒
化システムに関し、さらに詳しくは、砕石・砕砂の水洗
処理により生じる脱水ケーキから、5mmアンダー95
%以上の水硬性複合路盤材用粒度調整材を製造できる脱
水ケーキの細粒化システム及びこれに用いる自走式造粒
機械並びに脱水ケーキ細粒化方法に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、道路のアスファルト舗装の粗骨
材及び細骨材として、従来は、天然砂利・天然砂等が使
用されていたが、これら天然骨材資源は、採取地の制限
が厳しくなる等の背景により安定的な供給が困難となり
つつある。そこで、天然骨材資源に変わる材料として、
砕石工場で生産される砕石・砕砂の活用が積極的に行わ
れており、その使用割合は年々増加している。また近
年、新しい舗装技術として、低騒音舗装や排水性舗装の
需要拡大が予想されており、それらの新舗装の機能を十
分に発揮するために、骨材としての砕石・砕砂の粒度及
び粒形の高品質化(最大粒径の小径化や球状化)が求め
られている。
【0003】このような背景の下、砕石工場において
は、砕石・砕砂の製造過程で水洗による品質管理が行わ
れており、例えば、単粒度砕石・砕砂などを製造する際
には、分級工程で発生する砕石微粉末を水洗処理してい
る。その廃水は、フィルタープレスにより脱水処理して
脱水ケーキとする。この脱水ケーキの発生量は上記の背
景により年々増加しているが、その大部分は、砕石場内
又は場外で埋設処理されるか、あるいは産業廃棄物の汚
泥として外部の産廃処理業者に委託して処理している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、従来、
砕石・砕砂の水洗処理により生じる脱水ケーキは、有効
活用されることなく埋設処理あるいは産業廃棄物として
処理されている。ところが、処理費用の高騰や処分地の
不足等から、このような脱水ケーキの処理は年々困難に
なってきている。そこで、この問題に対応するために、
かつ、骨材資源の有効利用、自然環境の保全、及び循環
型社会への貢献等の観点から、脱水ケーキの有効利用に
関する調査・研究が各方面で進められている。その結
果、脱水ケーキを生石灰等で品質改良(安定処理)しこ
れを粒度調整材(安定処理材)としてクラッシャラン又
は再生クラッシャランに混合することにより、高品質の
水硬性複合路盤材を製造できることが、先般明らかにな
った。
【0005】これを受けて、建設省・砕石協会・石灰協
会等によってその新たな高品質水硬性複合路盤材の製造
基準が制定され、前記脱水ケーキから製造する安定処理
材の規格は「5mmアンダー(粒径5mm以下のものの
含有率)95%以上」という高い細粒化水準に決定され
た。従来、砕石・砕砂の水洗処理により生じる脱水ケー
キから、このような高規格の細粒化を実現できるシステ
ムは存在しなかった。
【0006】本発明の目的は、砕石・砕砂の水洗処理に
より生じる脱水ケーキから、5mmアンダー95%以上
の水硬性複合路盤材用粒度調整材を製造できる脱水ケー
キの細粒化システム及びこれに用いる自走式造粒機械並
びに脱水ケーキ細粒化方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】(1)上記目的を達成す
るために、本発明の脱水ケーキ細粒化システムは、脱水
ケーキを導入して土質改良材と混合解砕し、改良土を生
成する混合解砕機械と、前記改良土を所定の大きさに造
粒する造粒機械とを有する。
【0008】脱水ケーキに土質改良材を単に加えてその
まま所定の大きさに造粒しようとすると、脱水ケーキと
土質改良材との混合が不十分なままであり、例えば脱水
ケーキの一方側に土質改良材が偏るというように、脱水
ケーキに対する土質改良材の分布が不均一になる。この
場合、土質改良材の多い側はその反応が早く進む一方、
土質改良材の少ない側は反応がなかなか進まない。その
ため、その後の造粒工程において例えばせん断等による
造粒効果を十分に発揮しにくくなり、5mmアンダー9
5%以上という高規格の細粒化を実現するのが困難とな
る。
【0009】本発明においては、まず脱水ケーキを混合
解砕機械で土質改良材と混合解砕して改良土を生成して
おき、その後この改良土を造粒機械で所定の大きさに造
粒する。このように、造粒工程に先立ち予め脱水ケーキ
と土質改良材とを混合解砕する工程を経ることにより、
脱水ケーキと土質改良材とを十分に混合させて脱水ケー
キに対し土質改良材を均一に分布させることができる。
これにより、土質改良材の反応を全体にわたって均一に
進ませることができ、その後の造粒工程においてせん断
等による造粒効果を容易かつ十分に発揮させることがで
きるので、5mmアンダー95%以上という高規格の細
粒化を実現することができる。
【0010】(2)上記(1)において、好ましくは、
前記造粒機械は、第1フレームと、この第1フレームに
設けた第1走行手段と、前記第1フレーム上に設けら
れ、改良土を所定の大きさに造粒する造粒装置と、この
造粒装置で造粒された改良土を搬出する第1搬出コンベ
アとを有する自走式造粒機械である。
【0011】(3)上記(1)において、また好ましく
は、前記造粒機械は、第1フレームと、この第1フレー
ムに設けた第1走行手段と、前記第1フレーム上に設け
られ、複数の回転ロールを備え、改良土をそれら複数の
回転ロール間にて圧縮し混練する混練装置と、前記第1
フレーム上でかつ前記混練装置の下方に設けられ、回転
軸の軸方向に複数の羽根を設けた複数の回転体を互いの
回転軌跡が径方向に一部重なり合うように配置し、前記
混練した改良土をせん断し微解砕するせん断装置と、こ
のせん断装置で造粒された改良土を搬出する第1搬出コ
ンベアとを有する自走式造粒機械である。 (4)上記目的を達成するために、また本発明の脱水ケ
ーキ細粒化システムは、脱水ケーキを導入して土質改良
材と混合かつ粗解砕し、改良土を生成する混合解砕機械
と、複数の回転ロールを備え、前記改良土をそれら複数
の回転ロール間にて圧縮し混練する混練機械と、回転軸
の軸方向に複数の羽根を設けた複数の回転体を互いの回
転軌跡が径方向に一部重なり合うように配置し、前記混
練した改良土をせん断し微解砕するせん断機械とを有す
る。
【0012】例えば、脱水ケーキに土質改良材を単に加
えてそのまま混練機械にて回転ロール間で圧縮混練しさ
らにせん断機械でせん断しようとする場合、脱水ケーキ
と土質改良材との混合が不十分なままであり、脱水ケー
キに対する土質改良材の分布が不均一になる。そのた
め、その後の混練工程において、土質改良材が例えば脱
水ケーキの一方側に偏った状態で練り込まれ、土質改良
材の多い側はその反応が早く進む一方、土質改良材の少
ない側は反応がなかなか進まない。そのため、回転ロー
ル間の圧縮によって脱水ケーキから水分が絞り出された
とき、反応が進んだ側は水分が極めて早く除去されるも
のの反応が遅れた側は水分が除去されず脱水ケーキがロ
ールにまとわりつく傾向となる。そのためロール駆動ト
ルクの増強が必要となる。以上により、この後のせん断
工程におけるよる造粒効果を十分に発揮しにくくなるた
め、5mmアンダー95%以上という高規格の細粒化を
実現するのが困難となる。
【0013】これに対して、本発明においては、まず脱
水ケーキを混合解砕機械で土質改良材と混合・粗解砕し
て改良土を生成しておき、その後混練機械にて改良土を
複数の回転ロール間にて圧縮し混練することにより脱水
ケーキ内部へ土質改良材を練り込んだ後、せん断機械に
てその混練物をせん断・微解砕して所定の大きさに造粒
する。すなわち、まず予め脱水ケーキと土質改良材とを
混合解砕する工程を経ることにより、脱水ケーキと土質
改良材とを十分に混合させて脱水ケーキに対し土質改良
材を均一に分布させ、その後の混練工程において脱水ケ
ーキ内部へまんべんなく分散して土質改良材を練り込む
ことができる。これにより、土質改良材の反応を全体に
わたって均一に進ませることができるので、ロールの圧
縮により改良土から水分が絞り出されてもその水分が土
質改良材によって比較的早くかつ均一に除去される。つ
まり土質改良材が無駄なく有効に使用されるとともに、
脱水ケーキのロールへのまとわりつきを防止でき少ない
ロール駆動トルクで処理が可能となる。そして、ロール
圧縮による転圧後の上記水分均一除去によって改良土を
非常にもろい状態とすることができるので、その後せん
断機械でのせん断によって容易に所定の大きさに造粒す
ることができる。
【0014】ここで、このせん断機において、回転軸の
軸方向に複数の羽根を設けた複数の回転体間で改良土を
せん断し微解砕する際、その解砕効果は、羽根と改良土
との衝突の確率及び隣接回転体の羽根間における改良土
の存在確率の積で決まる。羽根と改良土との衝突の確率
については、回転体の回転数を増大させれば向上する。
一方、改良土の存在確率については、例えば複数の回転
体を互いの回転軌跡が重なり合わないように配置した場
合には、隣接回転体の羽根間の間隙空間をあまり小さく
できないため、その空間における改良土の存在確率の向
上にも限界がある。これに対し本発明においては、複数
の回転体を互いの回転軌跡が径方向に一部重なり合うよ
うに配置することにより、隣接回転体の羽根間の間隙空
間を十分に小さくすることができる。これにより、改良
土の存在確率をも向上できるので、せん断機械における
十分な解砕効果を確保できる。また羽根どうしがラップ
するようにすれば、互いの羽根の間に付着する土をかき
とることもできる。
【0015】以上により、本発明においては、5mmア
ンダー95%以上という高規格の細粒化を確実に実現す
ることができる。
【0016】(5)上記(4)において、好ましくは、
前記せん断機械は、隣接する前記回転軸の略中点位置上
方に設けられ、前記混練機械から導入される混練改良土
を前記中点位置からはずれた位置へと導くガイド手段を
備えている。
【0017】これにより、羽根と改良土との衝突の確率
をさらに向上することができるので、解砕効果をさらに
向上することができる。
【0018】(6)上記(4)において、また好ましく
は、前記混練機械と前記せん断機械とを上・下2段配置
構造とする。
【0019】(7)上記(1)又は(4)において、好
ましくは、前記混合解砕機械は、第2フレームと、この
第2フレームに設けた第2走行手段と、脱水ケーキを受
け入れる土砂ホッパと、この土砂ホッパに投入された脱
水ケーキを解砕しつつ土質改良材と混合する混合装置
と、その混合物を搬出する第2搬出コンベアと、前記土
砂ホッパに投入された脱水ケーキを前記混合装置へ搬送
する搬入コンベアとを備えた自走式混合解砕機械であ
る。
【0020】(8)上記(1)又は(4)において、ま
た好ましくは、脱水ケーキを前記混合解砕機械に投入す
る自走式投入機械をさらに有する。
【0021】(9)上記(1)又は(4)において、ま
た好ましくは、前記造粒機械又は前記せん断機械から排
出された改良土を搬送する搬送手段をさらに有する。
【0022】(10)上記目的を達成するために、本発
明の自走式造粒機械は、第1フレームと、この第1フレ
ームに設けた第1走行手段と、前記第1フレーム上に設
けられ、造粒対象物を受け入れて所定の大きさに造粒す
る造粒手段と、その所定の大きさの造粒物を搬出する第
1搬出コンベアとを有する。
【0023】(11)上記(10)において、好ましく
は、前記造粒手段は、前記第1フレーム上に設けられ、
複数の回転ロールを備え、前記造粒対象物をそれら複数
の回転ロール間にて圧縮し混練する混練装置と、前記第
1フレーム上でかつ前記混練装置の下方に設けられ、回
転軸の軸方向に複数の羽根を設けた複数の回転体を互い
の回転軌跡が径方向に一部重なり合うように配置し、前
記混練した混練物をせん断し微解砕するせん断装置とを
有する。
【0024】(12)上記目的を達成するために、本発
明の脱水ケーキ細粒化方法は、予め脱水ケーキを土質改
良材と混合解砕して改良土を生成し、その改良土を所定
の大きさに造粒する。
【0025】(13)上記目的を達成するために、また
本発明の脱水ケーキ細粒化方法は、予め脱水ケーキを土
質改良材と混合かつ粗解砕して改良土を生成した後、そ
の改良土を圧縮して混練し、さらにその混練した改良土
をせん断して微解砕することにより、所定の大きさに造
粒する。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照しつつ説明する。図1は本発明の脱水ケーキ細粒
化システムの一実施の形態の全体配置を表す側面図であ
り、図2はその上面図である。これら図1及び図2にお
いて、例えば砕石工場にて砕石・砕砂の製造時に分級工
程で発生する砕石微粉末の水洗処理廃水が、フィルター
プレスによって脱水処理されて脱水ケーキとなり、ケー
キ置場Pに運搬され山積みにされている。本実施の形態
による脱水ケーキ細粒化システムはこの砕石微粉末の脱
水ケーキを細粒化するものであり、脱水ケーキを投入す
る油圧ショベル100と、この油圧ショベル100によ
って投入された脱水ケーキを導入し土質改良材と混合及
び解砕(粗解砕)し、改良土を生成する土質改良機械2
00と、前記改良土を所定の大きさに造粒(=2次処
理)する脱水ケーキ造粒機械300と、前記脱水ケーキ
造粒機械300から排出された改良土を搬送する搬送コ
ンベア370と、その搬出された改良土を場外または指
定の堆積場所に運搬するホイールローダ(積み出し機
械)400とを有する。
【0027】前記の油圧ショベル100は、通常の建設
現場でごく一般的に用いられる自走式のものであり、走
行手段としての履帯103を備えた走行体102と、こ
の走行体102の上部に旋回可能に設けられた旋回体1
01と、この旋回体101に回動自在に接続された多関
節型のフロント装置(=旋回体101に基端部が枢支さ
れたブーム106、このブーム106に回動自在に接続
されたアーム105、及びこのアーム105に回動自在
に接続されたバケット104)とを備えている。
【0028】そしてこのような構成により、油圧ショベ
ル100は、前記ケーキ置場Pの脱水ケーキをバケット
104内にすくい込んで、土質改良機械200の篩ユニ
ット1(後述)を介し土砂ホッパ2(同)へと投入する
ようになっている。
【0029】図3は、この自走式の土質改良機械200
の詳細構造を表す側面図である。この図3において、土
質改良機械200はこの種のものとして公知の自走式の
土質改良機であり、前記油圧ショベル100のバケット
104により改良対象となる脱水ケーキが投入されその
投入脱水ケーキを所定の粒度に選別する(詳細は後述)
篩ユニット1、この篩ユニット1で選別された脱水ケー
キを受け入れ一時的に貯留しておく土砂ホッパ2、この
土砂ホッパ2から導入された脱水ケーキを所定の土質改
良材(固化材)と混合して下方へ排出する混合装置(処
理槽)3、土砂ホッパ2に受け入れた脱水ケーキを前記
混合装置3へと搬送して導入する搬入コンベア4、及び
前記土質改良材を供給するための土質改良材供給装置5
を搭載した土質改良機本体6と、この土質改良機本体6
の下方に設けられた走行体7と、混合装置3で混合され
下方へ排出された混合物を受け入れて自走式土質改良機
械200の後方側(後述するトラックフレーム土質改良
機取付け部9Aの長手方向の他方側、図3中右側)に運
搬し搬出する搬出コンベア8とを有する。
【0030】前記の走行体7は、トラックフレーム9
と、左・右無限軌道履帯10とを備えている。トラック
フレーム9は、例えば略長方形の枠体によって形成され
前記篩ユニット1、前記土砂ホッパ2、前記混合装置
3、前記土質改良材供給装置5、及び後述のパワーユニ
ット(機械室)79等を載置する車台を構成する土質改
良機取付け部(本体フレーム2)9Aと、この土質改良
機取付け部9Aと前記の左・右無限軌道履帯10とを接
続する脚部9Bとから構成される。また無限軌道履帯1
0は、前記脚部9Bに回転自在に支持された駆動輪11
及び従動輪(アイドラ)12の間に掛け渡されており、
駆動輪11側に設けられた左・右走行用油圧モータ13
によって駆動力が与えられることにより自走式土質改良
機械200を走行させるようになっている。
【0031】前記の篩ユニット1は、上下方向に振動可
能ないわゆる振動篩であり、前記トラックフレーム土質
改良機取付け部9Aに立設した支持ポスト14の上に設
けた支持部材15に、ばね16を介して弾性的に支持さ
れた支持枠体17と、この支持枠体17に装着された格
子部材(図示せず)と、この格子部材の振動軸(同)を
内部に挿通した回転ドラム(同)を回転駆動させるため
の駆動力を発生する加振用油圧モータ(同)とを有して
いる。そして、加振用油圧モータの駆動力を回転ドラム
に伝達して回転させ、格子部材の振動軸を振動させるこ
とにより、格子部材及び支持枠体17が上下方向に振動
するようになっている。
【0032】前記の搬入コンベア4は、前記トラックフ
レーム土質改良機取付け部9Aの長手方向一方側から他
方側へ向かって(自走式土質改良機械200の後方へ向
かって)所定角度だけ斜めに立ち上がるように傾斜して
設けられている。そしてこの搬入コンベア4は、フレー
ム22と、このフレーム22に支持され図示しない搬入
コンベア用油圧モータで駆動される駆動輪23と従動輪
(アイドラ)24との間に巻回して設けられた搬送ベル
ト25と、この搬送ベルト25における搬送面を支持す
るためのガイドローラ26と、搬送ベルト25の搬送面
の下流側端部において幅方向左右両側に設けられた規制
板27とを備えている。
【0033】前記の土砂ホッパ2は、上端部が前記支持
部材15に固定して設けられており、その下端部は搬入
コンベア4の傾斜角に応じた角度傾斜している。またこ
の土砂ホッパ2は、篩ユニット1からの円滑な土砂投入
時の便宜のため、上方へ向かって拡径となる無底の箱型
形状(言い換えれば略角筒形状あるいは枠体形状)とな
っており、その上下は開口している。
【0034】このとき、この土砂ホッパ2の前記枠体を
構成する四周の側壁(図示せず)のうち、搬入コンベア
4の送り方向の下流側に位置する側壁(同)には、高さ
が前記規制板27の高さとほぼ同じでありかつ幅方向寸
法が前記搬入コンベア4の前記搬送ベルト25の幅より
若干小さい図示しない土砂供給用開口部(ゲート)が形
成されている。そして、土砂ホッパ2は、前記篩ユニッ
ト1より上方開口部を介して投入された土砂を搬入コン
ベア4の搬送ベルト25上に落下させて下流側へと搬送
し、このときその搬送ベルト25上を搬送されていく投
入土砂のうち前記供給用開口部を通り抜けたもの(=供
給用開口部の高さ分だけの量)だけを土砂ホッパ2外へ
導出し(引き出し)、混合装置3へと導く。これによ
り、搬入コンベア4における搬送ベルト25の搬送速度
と、土砂供給用開口部の開口面積とにより定まる所定量
の土砂が、土砂ホッパ2から混合装置3へ供給されるよ
うになっている。
【0035】前記の土質改良材供給装置5は、トラック
フレーム土質改良機取付け部9A上に立設した4本(ま
たは3本)の支柱32上に設けた例えば略長方形状の台
板33に支持されている。このとき、前記の搬入コンベ
ア4は、その下流側端部が、前記支柱32,32間にま
で延在されており、このような位置関係において、その
搬入コンベア4下流側端部の直上にある土質改良材供給
装置5によって、土砂ホッパ2から供給された土砂に対
し搬入コンベア4上で所定量の土質改良材が添加される
ようになっている。
【0036】土質改良材供給装置5は、所定量の土質改
良材を貯留する貯留タンク34と、この貯留タンク34
の下部に連設され、所定量ずつ土質改良材を供給するフ
ィーダ35とを備えている。なお、土質改良材は、脱水
ケーキを改良改質し先に述べた高品質水硬性複合路盤材
の粒度調整材(安定処理材)を製造するために混合され
るものであり、例えば石灰が使用される。
【0037】前記の貯留タンク34は、全体が概略円筒
形状で内部に土質改良材を貯留する空間を有するもので
あり、その高さ寸法が可変(詳細は後述)な構成となっ
ている。すなわち、貯留タンク34は、下部側が前記台
板33上に設置され、有底筒形の下部タンク部36と、
天板部37と、下部タンク部36と天板部37との間に
設けた上部側の容積が可変な上部タンク部としての蛇腹
部38とから構成される。
【0038】前記下部タンク部36の底板(図示せず)
には、所定の開口径を有する土質改良材供給開口が設け
られ、この開口から土質改良材をフィーダ35へ供給す
るようになっている。
【0039】前記フィーダ35はいわゆるロータリーフ
ィーダと称されるものであり、その内部に、図示しない
フィーダ用モータによって回転駆動されるロータ(図示
せず)が設けられている。このロータには複数の隔壁
(同)が放射状に設けられており、ロータが所定角度回
転する毎に相隣接する隔壁間の空間に相当する分の土質
改良材が分離され、その空間の容積分の土質改良材が定
量ずつ供給されるようになっている。これにより、前記
フィーダ用モータの回転速度を制御することで、土質改
良材の供給量(添加率)を制御し、脱水ケーキと土質改
良材との混合比を正確に一定にできるようになってい
る。具体的には、例えば搬入コンベア4による脱水ケー
キの搬送量を図示しない検出手段で検出し(あるいは搬
出コンベア8による脱水ケーキ・土質改良材混合物の量
を検出することで間接的に搬入コンベア4による脱水ケ
ーキの搬送量を検出しても良い)、その検出量に応じて
フィーダ用油圧モータを駆動制御するようになってい
る。なお、前記した貯留タンク34を上下に分けて、上
部側に蛇腹部38を設けたのは、貯留タンク34による
土質改良材の収容量を多くし、かつ自走式土質改良機械
200全体をトレーラ等で輸送する際にその高さ寸法を
低くするためである。
【0040】すなわち、前記天板部37に設けた取付板
57に支持杆58が垂設されており、前記台板33の各
支持杆58の垂設位置に対応する位置にガイド筒59が
立設されている。そして、ガイド筒59に設けたピン挿
通孔61に対し支持杆58の下方に設けた挿通孔60を
一致させた状態にしてストッパピン(図示せず)を挿通
させると、蛇腹部38は伸長した作動状態に保持され
(図3の状態)、支持杆58の上方に設けたピン挿通孔
60を前記ピン挿通孔61と一致させてストッパピンを
挿通させると、蛇腹部38は格納状態に保持されるよう
になっている。
【0041】前記の混合装置3は、長手方向(=略水平
方向)に配置した長方形状容器からなる混合装置本体6
2と、前記混合装置本体62の前方側上部に設けられ、
前記搬入コンベア4からの脱水ケーキ及び土質改良材供
給装置5からの土質改良材を導入する導入口(図示せ
ず)と、前記混合装置本体62の後方側下部に設けられ
た排出口(同)と、混合装置本体62内に互いに平行に
設けられた偶数本(例えば2本の)のパドルミキサと、
駆動力を発生させる混合用油圧モータ72とを有してい
る。
【0042】前記パドルミキサは、回転軸(図示せず)
に攪拌・移送部材としての羽根(パドル、図示せず)を
間欠的(例えば周方向に90°ごと、軸方向に所定ピッ
チごと)に多数設けた構造であり、前記回転軸の後端部
は、伝達ギア(図示せず)を介し混合用油圧モータ72
の出力軸に連結されている。そして、混合用油圧モータ
72を駆動することで、パドルミキサの両回転軸を同時
にかつ相互に反対方向に(両回転軸の対向側が上向き回
転となるように)回転駆動させ、前記導入口を介し両パ
ドルミキサ間の中央部に導入された脱水ケーキ及び土質
改具材を攪拌しつつ排出口側に向けて移送し、その移送
の間にそれら混合物を解砕(粗解砕)しかつ均一に混合
して、改良土を製造するようになっている。そして、こ
のようにして製造された改良土は排出口から自重の作用
で前記搬出コンベア8上に排出されるようになってい
る。
【0043】前記の搬出コンベア8は、搬出コンベア用
油圧モータ74によってベルト75を駆動し、これによ
って前記混合装置3からベルト75上に落下してきた混
合物(改良土)を運搬し、前記脱水ケーキ造粒機械30
0の混練機械300U(後述)へと投入するようになっ
ている。
【0044】ここで、上記篩ユニット1、搬入コンベア
4、混合装置3、搬出コンベア8、及び無限軌道履帯1
0は、この自走式土質改良機械200に備えられる動力
源、すなわち原動機としてのエンジン(図示せず)及び
このエンジンによって駆動される少なくとも1つの油圧
ポンプ(同)からの動力によって駆動される。前記油圧
ポンプからの圧油は、当該圧油の方向及び流量を制御す
るコントロールバルブを備えた制御弁装置(図示せず)
を介し、前記篩ユニット1、搬入コンベア4、混合装置
3、搬出コンベア8、及び無限軌道履帯10にそれぞれ
対応する前記加振用油圧モータ、前記搬入コンベア用油
圧モータ、前記混合用油圧モータ72、前記搬出コンベ
ア用油圧モータ、及び前記左・右走行用油圧モータ13
へと供給され、これによって対応する油圧モータが回転
駆動する。
【0045】そして、上記エンジン、油圧ポンプ、及び
制御弁装置は、いずれも、前記トラックフレーム土質改
良機取付け部9Aの長手方向他方側端部の上部にパワー
ユニット積載部材78を介し搭載されたパワーユニット
79内に設けられている。
【0046】図1に戻り、前記の脱水ケーキ造粒機械3
00は、2段構造の上部に位置するとともに前記自走式
土質改良機200の搬出コンベア8の搬出側端部から前
記改良土が供給される混練機械300Uと、2段構造の
下部(すなわち混練機械300Uの下方)に設けられる
せん断機械300Lとを有している。図4(a)は、こ
の脱水ケーキ造粒機械300の全体構造を表す側面図で
ある(図4(b)については後述する)。
【0047】混練機械300Uの詳細構造を表す拡大正
面図を図5(a)に、図5(a)中B方向から見た矢視
側面図を図5(b)に示す。これら図5(a)及び図5
(b)において、混練機械300は、例えばH型鋼等に
より略箱形又は略枠体形状に構成された下部支持体31
3と、この下部支持体313上に設けられた混練機本体
317と、この混練機本体317の上部に設けられた導
入口318と、前記混練機本体317に設けられた軸受
機構319と、この軸受機構319に回転軸302aを
回転自在に支持された複数(この例では2つ)の回転ロ
ール302と、前記回転ロール回転軸302aの両端部
にそれぞれ取り付けられたプーリ303と、前記下部支
持体313上に設けられ回転駆動力を発生するロール駆
動用モータ(電動モータでも油圧モータでもよい)30
4と、このロール駆動用モータ304の回転軸に設けた
プーリ304aと前記プーリ303との間に掛け渡され
て回転駆動力を伝達するベルトVと、前記下部支持体3
13内に略水平方向にかつ回転可能に配設されたスクリ
ュー306と、このスクリュー306を手動操作可能な
ハンドル305と、前記回転ロール302の外周面に対
し略径方向に遠近可能に設けられたスクレーパ312と
を有している。
【0048】前記回転ロール302は、耐摩耗性および
石の破砕を考慮し、硬度および強度のある部材(例えば
ハイマンガン鋼等)を用いる。
【0049】前記スクレーパ312は、前記ハンドル1
14の操作によって前記ロール302に当接してロール
302表面に付着した脱水ケーキを掻き落とす。すなわ
ち、前記スクリュー306のねじ山にはナット307が
係合されており、このナット307に固定された第1ア
ーム308にはピン309を介して第2アーム310が
回動自在に連結されている。この第2アーム310は、
前記混練機本体317に設けたピン結合部311に回動
可能に支持される一方、ピン309と反対側の端部には
前記スクレーパ312が固定されている。このような構
造により、ハンドル305を適宜の一方向に回転させる
と、前記第1アーム308及び前記第2アーム310を
介して回り止めされているナット307が図5(a)中
の左・右両端側から中央側へ向かって移動し、これによ
って第1アーム308を介し第2アーム310がピン結
合部311を回動支点として回動(=その下端部が図5
(a)中の左・右両端側から中央側へ向かうように回
動)し、その結果、前記スクレーパ312が前記回転ロ
ール302に押付けられるようになっている。
【0050】前記軸受機構319は、略棒状のガイド部
材(分散部材)320,321,322をガイドとして
図示しない駆動手段によって略水平方向にスライド可能
となっており、これによって、2つの前記回転ロール3
02,302間の間隙寸法C(図5(a)参照)を調整
可能となっている。
【0051】以上のような構成の混練機械300Uが、
基板315及びこの基板315上に立設された複数の支
柱314からなる支持台316上に配置され、前記自走
式土質改良機搬出コンベア8から供給される改良土を前
記回転ロール302,302間に導入して圧縮し混練し
た後、下方の前記せん断機械300Lへと導出するよう
になっている。
【0052】せん断機械300Lの詳細構造を表す上面
図を図6(a)に示し、その側面図を図6(b)に示
し、図6(b)中D方向から見た矢視正面図を図7
(a)に示し、図6(a)中VII−VII断面による横断面
図を図7(b)に示し、図6(a)中E部の部分拡大図
を図7(c)に示す。これら図6(a)〜図7(c)に
おいて、せん断機械300Lは、例えばH型鋼等により
略枠体形状に構成された下部支持体352と、この下部
支持体352上に立設された4つの側壁368a,36
8a,368b,368bからなる本体ハウジング(容
器)368と、この本体ハウジング368に軸受機構3
55を介し回転可能に設けられた複数(この例では2
つ)の回転体353と、これら回転体353の回転軸3
54の一端側(図6(a)中左側)に取り付けられた歯
車機構358と、支持部材362を介し前記下部支持体
352上に設けられ、回転駆動力を発生する羽根駆動用
モータ(電動モータでも油圧モータでもよい)360
と、この羽根駆動用モータ360の回転軸と前記2つの
回転軸354のうち一方側(図6(a)中下方側)との
間に設けられ前記回転駆動力を伝達するカップリング機
構359とを有している。
【0053】前記2つの回転体353は、それぞれ、前
記回転軸354の軸方向中間側に位置する羽根取付け部
354a(図7(b)参照)に、多数の略平板状の羽根
356を軸方向に配置して構成されている。このとき図
8に示すように、それら羽根356は縦方向及び横方向
に取付け向き(すなわち回転軸354に対する取付け傾
斜角)を直角に交互に変え、また隣接する羽根356,
356間にはスペーサ357が介在させられる。そし
て、前記羽根取付け部354aの外形形状は略六角形と
なっており、各羽根356及びスペーサ357の中心部
にはそれに嵌合する略六角形の孔356a,357aが
それぞれ設けられている。
【0054】これら回転体353は、特に詳細な構造説
明は省略するが前記歯車機構358によって互いに異な
る方向に回転するように構成されており、例えば図7
(b)において一方の回転体353が矢印イ方向に回転
するときには他方の回転体353は矢印イ′方向に回転
し(=正回転)、一方の回転体353が矢印ア方向に回
転するときには他方の回転体353は矢印ア′方向に回
転するようになっている。なおこれら正回転及び逆回転
のうち、正回転の場合は土砂を通しやすく周辺部の土砂
の居着きも少ないが、逆回転の場合、落下する改良土を
跳ね上げてさらに衝突のチャンスを増やすためより確実
に5mmアンダーの割合を増加できる特性を持つ。した
がって、適宜これら正回転と逆回転を組み合わせればよ
い。
【0055】またこのとき、図6(a)及び図7(b)
に示すように、一方の回転体353の各羽根356が他
方の回転体353の回転軸354近くまで延伸してお
り、この結果、2つの回転体353,353は、互いの
羽根356の回転軌跡(図7(b)中2点鎖線参照)が
径方向に一部重なり合うように配置されている。前記回
転軸354の軸方向両側に設けられた前記軸受機構35
5は、ハウジング368にボルト355aにより固定さ
れており、それら軸受機構355のさらに軸端側には軸
受カバー361が設けられている。
【0056】前記ハウジング368の上部には、前記混
練機械300Uから混練済み改良土を導入する導入口3
81が設けられており、この導入口381の内部には、
その導入する改良土をガイドするガイド部材369が設
けられている。このガイド部材369は、図7(b)に
示すように、隣接する回転軸354の略中点位置上方に
設けられ、略三角形の側面形状を備えている。また、ピ
ン369aを回動中心として矢印ウのように左・右に首
振り可能(固定構造としてもよい)に構成されており、
これによって前記混練機械300Uから導入される混練
改良土を上記隣接回転軸の中点位置よりもはずれた位置
へと導くようになっている。
【0057】前記本体ハウジング368の前記側壁36
8bの内面は、側壁368bへの土砂の直接的な付着
(居付き)を防止するために、細径棒367を溶接した
後その上に土砂の付着しにくいゴム板部材363を設置
し、上部及び下部をワッシャ364を介しボルト365
とナット366によって締結されている。なお、上部の
みを固定するようにすれば、前記回転体353の回転振
動でゴム板部材363がゆれ、ゴム板部材363に付着
した土砂を落とすこともできる。
【0058】以上のような構成のせん断機械300L
が、前記下部支持体352とその下方に設けられた複数
の支柱351(図4(a)及び図4(b)参照)からな
る支持台350(同)上に配置され、前記混練機械30
0Uから供給される混練改良土を前記回転体353,3
53間に導入して前記羽根356によってせん断し微解
砕した後、下方の前記搬送コンベア370(同)へと導
出するようになっている。
【0059】前記の搬送コンベア370は、上記のよう
に導入された解砕改良土を搬送し、所定の改良土置場S
に山積みにするようになっている。なおこのとき、図4
(b)に示すように、せん断機械300Lからの解砕改
良土を一旦サイドコンベア370Aで受けて側方へ搬出
した後で、前記搬送コンベア370にて改良土置場Sへ
放出するようにしてもよい。この場合、以下のような効
果がある。
【0060】すなわち、図4(a)に示すように搬送コ
ンベア370を直接せん断装置300Lの下方に配置し
た場合、支持台350における下部支持体352下方の
空間が比較的狭いことから、下部支持体352との干渉
を避けるために搬送コンベア370の延在傾斜角度はあ
まり大きくとれない可能性がある。そのため、搬送コン
ベア370の搬送側端部の高さ方向位置(=放出高さ)
をあまり高くできず、改良土置場Sにおける改良土積み
上げ高さ(言い換えれば連続処理容量)が制限されるこ
ととなる。これに対し、図4(b)に示すようにサイド
コンベア370Aを介在させれば、搬送コンベア370
に対する上記干渉防止のための制約がなくなるので、搬
送コンベア370の延在傾斜角度を十分に大きくとるこ
とができ、搬送コンベア370の搬送側端部の放出高さ
を十分に高くすることができる。
【0061】前記のホイールローダ400は、通常の建
設現場でごく一般的に用いられるものであり、前輪40
1及び後輪402と、これら前輪・後輪401,402
によって走行するフロントフレーム404及びリヤフレ
ーム405と、フロントフレーム404に設けられたバ
ケット403と、リヤフレーム405に設けられた運転
席406とを有し、フロントフレーム404とリヤフレ
ーム405とを屈曲させることにより操舵(進行方向の
変更)が行われるものである。
【0062】なお、上記において、油圧ショベル100
が、脱水ケーキを混合解砕機械に投入する自走式投入機
械を構成する。また土質改良機械200が、脱水ケーキ
を導入して土質改良材と混合解砕し改良土を生成する混
合解砕機械を構成し、そのトラックフレーム9が第2フ
レームを構成し、左・右無限軌道履帯10が第2フレー
ムに設けた第2走行手段を構成し、搬出コンベア8が混
合装置からの混合物を搬出する第2搬出コンベアを構成
する。
【0063】また、脱水ケーキ造粒機械300が、改良
土を所定の大きさに造粒する造粒機械を構成し、せん断
機械300Lのガイド部材369が、混練機械から導入
される混練改良土を中点位置からはずれた位置へと導く
ガイド手段を構成し、搬送コンベア370が、せん断機
械から排出された改良土を搬送する搬送手段を構成す
る。
【0064】次に、上記構成の本システムの動作を説明
する。図9は、本システムの処理対象である砕石微粉末
の脱水ケーキpの処理の流れ及び各処理工程における性
状を示す説明図である。この図9及び前述の図1におい
て、まず、ケーキ置場Pに山積みにされている砕石微粉
末の脱水ケーキpは、油圧ショベル100によって土質
改良機械200の篩いユニット1へ投入される。
【0065】土質改良機械200の篩ユニット1に投入
された脱水ケーキpは、所定の大きさのもののみが選別
されて下方の土砂ホッパ2へと導入され、搬入コンベア
4のベルト25上に載置されて搬送され、搬入コンベア
4の搬送方向下流側端部近傍にて表面にフィーダ35か
ら所定量の土質改良材が加えられ、これらの混合物が混
合装置3へと導入される。導入された脱水ケーキp及び
土質改良材は、混合装置本体62内のパドルミキサで均
一に攪拌混合されるとともに併せてパドルとパドルの問
に挟まれて粗解砕されて団粒状態の改良土q(=脱水ケ
ーキの粒q1の表面に土質改良材(石灰)q2が付着した
状態である)となり、最終的に搬出コンベア8によって
土質改良機械200後部から搬出され、脱水ケーキ造粒
機械300の混練機械300Uの導入口318へと投入
される。混練機械300Uの導入口318に投入された
改良土は、噛み込み方向(=図5(a)中破線矢印エの
方向)に高速回転する回転ロール302,302間の隙
間空間(図5(a)中寸法C)に導入されて圧縮(圧
延)混練され、せんべい状(=扁平状)の改良土r(=
脱水ケーキ層q1と土質改良材層q2とが交互層状に練り
込まれた質の高い混合物の状態)に圧縮された後、下方
の前記せん断機械300Lへと導出される。このときの
混練機械300Uの動作状態を図10に示す。
【0066】但しこのとき、前記隙間寸法Cの大きさに
より圧縮後の製品寸法が決まり、Cが比較的大きければ
改良土qは通過しやすくなって処理量も増えるが、圧縮
後改良土rの厚みは厚くなるため、せん断機械300L
の負担が大きくなる。せん断機械300Lの導入口38
1に投入された混練改良土は、噛み込み方向(=図7
(b)中矢印イ及びイ′の方向)又は適宜その逆方向
(=図7(b)中矢印ア及びア′の方向)に高速回転す
る回転体353,353に導入されて、羽根356によ
ってせん断・微解砕され、分散した小粒子状の改良土s
となった後、下方の搬送コンベア370へと導出され
る。前記図10はこのときのせん断機械300Lの動作
状態をも示している。
【0067】搬送コンベア370へ導入され搬送された
改良土sは、改良土置場Sへ山積みにされた後、ホイル
ローダ400によって場外または指定の堆積場所に運搬
される。
【0068】次に、上記のような動作である本システム
の作用を、比較例との対比において以下に説明する。
【0069】(1)5mmアンダー95%以上の細粒化
実現 例えば、比較例として、脱水ケーキpに土質改良材を単
に加えてそのまま混練機械300Uにて回転ロール30
2,302間で圧縮混練しさらにせん断機械300Lで
せん断する場合を考えると、脱水ケーキpと土質改良材
との混合が不十分なままであるため、脱水ケーキpに対
する土質改良材の分布が不均一になる。そのため、その
後の混練機械300Uでの混練工程において、土質改良
材が例えば脱水ケーキpの一方側に偏った状態で練り込
まれ、土質改良材の多い側はその反応が早く進む一方、
土質改良材の少ない側は反応がなかなか進まない。その
ため、回転ロール302,302間の圧縮によって脱水
ケーキpから水分が絞り出されたとき、反応が進んだ側
は水分が極めて早く除去されるものの反応が遅れた側は
水分が除去されず脱水ケーキpが回転ロール302にま
とわりつく傾向となる。そのため処理量が低減すると共
に、ロール駆動トルクの増強が必要となり、細粒化処理
費用の増大を招く。以上により、この後のせん断機械3
00Lのせん断工程におけるよる造粒効果を十分に発揮
しにくくなるため、5mmアンダー95%以上という高
規格の細粒化を実現するのが困難となる。
【0070】これに対して、上記本発明の一実施の形態
においては、まず脱水ケーキpを土質改良機械200で
土質改良材と混合・粗解砕して改良土qを生成してお
き、その後混練機械300Uにて改良土qを2つの回転
ロール302,302間にて圧縮し混練することにより
脱水ケーキ内部へ土質改良材が練り込まれたせんべい状
改良土rとした後、せん断機械300Lにてその混練物
をせん断・微解砕して所定の大きさの小粒子状改良土s
に造粒する。すなわち、まず予め脱水ケーキと土質改良
材とを混合解砕する工程を経ることにより、脱水ケーキ
と土質改良材とを十分に混合させて脱水ケーキに対し土
質改良材を均一に分布させ(=改良土q)、その後の混
練工程において脱水ケーキ内部へまんべんなく分散して
土質改良材を練り込む(=改良土r)ことができる。こ
れにより、土質改良材の反応を全体にわたって均一に進
ませることができるので、回転ロール302の圧縮によ
り改良土から水分が絞り出されてもその水分が土質改良
材の脱水効果によって比較的早くかつ均一に除去され
る。つまり土質改良材が無駄なく有効に使用される(=
必要最小限の土質改良材消費とできる)とともに、前述
した脱水ケーキの回転ロール302へのまとわりつきを
防止でき少ないロール駆動トルクで圧縮処理が可能とな
る。また、脱水ケーキp自体は、前記フィルタプレスで
絞られる段階で、強固に圧縮され強度を付与されており
そのままでは簡単には解砕が難しくなっているが、これ
を大きな慣性力を持つ回転ロール(ロールクラッシャ)
302で圧縮することにより、フィルタプレスで押し固
められた成分が押しつぶされて転圧される。これによ
り、上記水分均一除去と併せ、混練処理後の改良土rを
非常にもろい状態とすることができるので、その後せん
断機械でのせん断によって容易に(=少ない動力で)所
定の大きさの小粒子状改良土sに造粒することができ
る。
【0071】ここで、このせん断機械300Lにおい
て、回転軸354の軸方向に羽根356を複数個設けた
回転体353,353間で改良土rをせん断し微解砕す
る際、その解砕効果は、羽根356と改良土rとの衝突
の確率及び隣接回転体羽根356間の間隙空間(前記の
C)における改良土rの存在確率の積で決まる。羽根3
56と改良土rとの衝突の確率については、回転体35
3の回転数を増大させれば向上する。一方、改良土rの
存在確率については、仮に2つの回転体353,353
を互いの回転軌跡が重なり合わないように配置した場合
には、隣接回転体羽根356間の間隙空間Cをあまり小
さくできないため、その空間における改良土rの存在確
率の向上にも限界がある。
【0072】これに対し上記本発明の一実施の形態にお
いては、2つの回転体353,353を互いの回転軌跡
が径方向に一部重なり合うように配置することにより、
隣接回転体羽根356間の間隙空間Cを十分に小さくす
ることができる。これにより、改良土rの存在確率をも
向上できるので、せん断機械300Lにおける十分な解
砕効果を確保できる。また図7(b)に示すように、各
回転軸354が回転するときに羽根356どうしがラッ
プするようにしているので、羽根356の間に付着する
土を互いにかきとることもできる。
【0073】以上のようにして、上記本発明の一実施の
形態においては、十分に小径の改良土rを大量に製造
し、5mmアンダー95%以上という高規格の細粒化を
確実に実現することができる。
【0074】(2)ガイド部材による投入改良土ガイド
(分散)作用 せん断機械300Uにおいて、上部から落下する偏平状
の改良土rを2つの回転軸354の中点位置(2軸中
心)に落下させると、回転体353の回転数によっては
改良土rと羽根356との衝突のチャンスが少なく、所
望の解砕精度を確実には達成できない可能性がある。
【0075】そこで上記本発明の一実施の形態では、改
良土rを上記2つの回転軸354の中点位置に落下させ
るのでなく、ガイド部材369を設けこれに沿って衝突
落下させ左右に振り分ける。これにより、各回転軸35
4の軸心近くに改良土rを落下させることができ、衝突
の確率を増大させて解砕効果を向上できるので、5mm
アンダー95%以上という高規格をさらに確実に実現す
ることができる。
【0076】但し、本発明の基本的な作用効果である上
記(1)を得る限りにおいては、ガイド部材369は必
ずしも必要でないことは言うまでもない。
【0077】(3)造粒機械300における省スペース
作用 造粒機械300においては、図4(a)及び図4(b)
に示すように、混練機械300Uとせん断機械300L
とを縦型に2段構造配置にしている。これにより、造粒
機械300の設置面積が小さくなり、省スペース化が図
れる。
【0078】なお、上記本発明の一実施の形態におい
て、せん断機械300Lは、図6(a)〜(d)を用い
て説明したように、2つの回転体353は、多数の羽根
356を縦方向及び横方向に取付け向きを直角に交互に
変えつつ回転軸354に取り付け、これによって回転軸
軸方向から見て略十字形状をなすようにし(図7(b)
及び図8参照)、さらに図7(b)に示すように各回転
軸354が回転するときに羽根356どうしがラップす
るようにしたが、これに限られず、他の配置構成も考え
られる。以下、そのようなせん断機械300Lの変形例
を順次説明する。各変形例において、上記本発明の一実
施の形態のせん断機械300Lと同等の部分には同一の
符号を付し、適宜説明を省略する。
【0079】(変1−1)羽根どうしがラップしないよ
うにした場合 図11(a)は、この変形例の詳細構造を表す上面図で
あり、図11(b)はその側面図であり、図11(c)
は図11(b)中E方向から見た矢視正面図であり、図
11(d)は図11(a)中XI−XI断面による横断面図
であり、それぞれ上記本発明の一実施の形態の図6
(a)、図6(b)、図7(a)、図7(b)にそれぞ
れ相当する図である。これらの図に示されるように、こ
の変形例では、2つある回転体353を互いに羽根35
6の位相が45°ずれるようにし、これによって図11
(c)に示すように羽根356どうしがラップしないよ
うにしたものである。なおこのとき、図11(e)に示
すように、ガイド部材369を首振り可能とせず固定式
としても良い。この場合、羽根356どうしがラップす
ることによる前記かきとり効果は得られなくなるが、そ
れ以外は、上記本発明の一実施の形態と同様の効果を得
る。
【0080】(変1−2)軸方向から見て羽根が三ツ矢
状に配置されるようにした場合 図12(a)は、この変形例の詳細構造を表す上面図で
あり、図12(b)はその側面図であり、図12(c)
は図12(b)中F方向から見た矢視正面図であり、図
12(d)は図12(a)中XII−XII断面による横断面
図である。これらの図に示されるように、この変形例で
は、各回転体353において、回転軸354に多数の羽
根356を周方向位置が120°間隔となるように取り
付けることによって図11(c)に示すように軸方向か
ら見て羽根356が三ツ矢状に配置されるようにしたも
のである。なおこのとき、図11(e)に示すように、
ガイド部材369を首振り可能とせず固定式としても良
い。この場合、羽根356の枚数が少なくなることによ
って解砕効果が若干低下するが、それ以外は、上記(変
1−1)とほぼ同様の効果を得る。
【0081】(変1−3)回転軸数を増やした場合 図13(a)は、この変形例の詳細構造を表す上面図で
あり、図13(b)はその側面図であり、図13(c)
は図13(b)中G方向から見た矢視正面図であり、図
13(d)は図13(a)中XIII−XIII断面による横断
面図である。これらの図に示されるように、この変形例
では、上記本発明の一実施の形態における回転体353
を小径にして4つ水平配置した(すなわち回転軸354
を4軸とした)ものである。なお、ガイド部材369
は、図13に示すように、主として両端部から一軸めの
回転体353と2軸めの回転体353との間に改良土r
を落下させるようになっている。またこのとき、図11
(e)に示すように、ガイド部材369を首振り可能と
せず固定式としても良い。この変形例によっても、上記
本発明の一実施の形態とほぼ同様の効果を得る。
【0082】またこれに加え、回転軸354及び羽根3
56が小径になることから、羽根356の回転軸354
への取付け誤差を考えたときでも、互いに噛み合う羽根
356どうしの干渉防止用軸方向間隙を確保しやすくな
る。したがってその分、前記スペーサ357の厚みを小
さくして隣接羽根356どうしの隙間を小さくでき、羽
根356の数を増大できるので、さらに解砕効果を向上
することができる。
【0083】(変1−4)その他 その他、前記図10に相当する図でそれぞれ示す、以下
のような変形例がある。
【0084】すなわち、図14(a)及び図14(b)
のように羽根356の枚数をさらに増やす構造や、図1
4(c)のように2軸の回転体353を2段に設ける構
造も考えられる。図14(c)では、衝突の確率がより
増加するので、さらに解砕効果を向上することができ
る。
【0085】また、上記本発明の一実施の形態におい
て、造粒機械300は、混練機械300Uとせん断機械
300Lとを上・下2段構造としていたが、これに限ら
れず、他の配置構成も考えられる。以下、そのような脱
水ケーキ細粒化システムのの変形例を順次説明する。各
変形例において、上記本発明の一実施の形態と同等の部
分には同一の符号を付し、適宜説明を省略する。
【0086】(変2−1)混練機械とせん断機械とを別
々に配置した場合 図15は、この変形例によるシステムの全体配置を表す
側面図であり、図16はその要部拡大図(但し混練機械
300Uの向きを90°変えた例)であり、それぞれ上
記本発明の一実施の形態の図1、図4(a)及び図4
(b)にそれぞれ相当する図である。これらの図に示さ
れるように、この変形例では、混練機械300Uとせん
断機械300Lとを上・下2段配置とせず、それぞれ別
置きに配置すると共に、それらの間に別途搬送コンベア
380を設け、混練機械300Uで圧縮混練され下方に
排出された改良土rをせん断機械300Lの上方から投
入するようにしたものである。
【0087】この場合、上記本発明の一実施の形態より
も設置スペースが若干広めに必要となるが、混練機械3
00U及びせん断機械300Lのメンテナンスがやりや
すくなるという効果がある。例えば、混練機械300U
では、下部に位置する前記搬送コンベア380をとり外
すだけで容易に前記回転ロール302の下面をチェック
できる。またせん断機械300L上部の点検・分解も容
易になる。
【0088】また、上記本発明の一実施の形態のシステ
ムでは図1に示すように土質改良機械200の設置位置
を脱水ケーキ造粒機械300よりもかなり高く設定する
必要があったが、本変形例では図15に示すように、土
質改良機械200、混練機械300U、せん断機械30
0Lをほとんど同一の高さに設置することが可能とな
り、機械設置の自由度が向上する。
【0089】(変2−2)せん断機械を2段に配置した
場合 図17は、この変形例によるシステムの全体配置を表す
側面図である。この図17に示されるように、この変形
例では、上記(変2−1)の変形例においてせん断機械
300Lを上・下2段配置としてせん断力強化を図った
ものである。
【0090】この場合、混練機械300Uよりもせん断
機械300L,300Lのほうをより低い位置に設置す
る必要があるが、さらに解砕効果を向上できるという効
果がある。
【0091】(変2−3)混練機械と2段配置のせん断
機械を上・下に積層した場合 図18は、この変形例によるシステムの全体配置を表す
側面図である。この図18に示されるように、この変形
例では、上記(変2−2)の変形例において、混練機械
300と上・下2段のせん断機械300L,300Lと
を上・下積層構造(すなわち合わせて3段配置)とし、
搬送コンベア380を省略したものである。
【0092】この場合、混練機械300U及びせん断機
械300L,300Lを土質改良機械200よりもかな
り低い位置に設置する必要があるが、解砕力強化を図り
つつ、上記(変2−2)の変形例よりも造粒機械300
の設置スペースを小さくし、省スペース化を図れる。
【0093】なお、上記本発明の一実施の形態において
は、細粒化プラント敷地に据え付けて使用される定置式
の造粒機械300を用いたが、これに代えて、土質改良
機械200のように自走式の造粒機械を用いることもも
考えられる。以下、そのような自走式造粒機械に係わる
一実施形態を説明する。各図において、上記本発明の一
実施の形態の造粒機械300(混練機械300U及びせ
ん断機械300L)と同等の部分には同一の符号を付
し、適宜説明を省略する。
【0094】図19は、本実施の形態による自走式造粒
機械300Aの全体構造を表す側面図であり、図20は
その上面図である。これら図19及び図20において、
自走式造粒機械300Aは、上記本発明の一実施の形態
の混練機械300U及びせん断機械300Lとほぼ同一
構造の混練装置300AU及びせん断装置300ALを
搭載した造粒機械本体395と、この造粒機械本体39
5の下方に設けられた走行体396と、せん断装置30
0ALでせん断・微解砕され下方へ排出された改良土s
を受け入れて自走式造粒機械300Aの後方側(図19
中右側)に運搬し搬出する搬出コンベア397とを有す
る。
【0095】前記の走行体396は、トラックフレーム
394と、左・右無限軌道履帯390とを備えている。
トラックフレーム394は、例えば略長方形の枠体によ
って形成され前記混練装置300AU、せん断装置30
0AL、及び後述のパワーユニット(機械室)388等
を載置する造粒機械取付け部(本体フレーム)394A
と、この造粒機械取付け部394Aと前記の左・右無限
軌道履帯390とを接続する脚部394Bとから構成さ
れる。また無限軌道履帯390は、前記脚部394Bに
回転自在に支持された駆動輪392及び従動輪(アイド
ラ)393の間に掛け渡されており、駆動輪392側に
設けられた左・右走行用油圧モータ391によって駆動
力が与えられることにより自走式造粒機械300Aを走
行させるようになっている。
【0096】前記の搬出コンベア397は、搬出コンベ
ア用油圧モータ398によってベルト399を駆動し、
これによって前記せん断装置300ALから図示しない
シュートを介しベルト399上に落下してきた改良土s
を運搬し、前記改良土置場Sへ山積みするようになって
いる。
【0097】ここで、搬出コンベア397及び無限軌道
履帯390(前記ロール駆動用モータ304及び前記羽
根駆動用モータ360が油圧モータの場合には前記回転
ロール302及び前記回転体353も含まれる)は、こ
の自走式造粒機械300Aに備えられる動力源、すなわ
ち原動機としてのエンジン(図示せず)及びこのエンジ
ンによって駆動される少なくとも1つの油圧ポンプ
(同)からの動力によって駆動される。前記油圧ポンプ
からの圧油は、当該圧油の方向及び流量を制御するコン
トロールバルブを備えた制御弁装置(図示せず)を介
し、搬出コンベア397、無限軌道履帯390、回転ロ
ール302、及び回転体353にそれぞれ対応する前記
搬出コンベア用油圧モータ398、前記左・右走行用油
圧モータ391、前記ロール駆動用モータ304、及び
前記羽根駆動用モータ360へと供給され、これによっ
て対応する油圧モータが回転駆動する。
【0098】そして、上記エンジン、油圧ポンプ、及び
制御弁装置は、いずれも、前記トラックフレーム造粒機
械取付け部394Aの端部の上部にパワーユニット積載
部材387を介し搭載されたパワーユニット388内に
設けられている。
【0099】なお、上記において、トラックフレーム3
94が特許請求の範囲各項記載の第1フレームを構成
し、混練装置300AU及びせん断装置300ALから
なる造粒装置が造粒対象物である改良土を受け入れて所
定の大きさに造粒する造粒手段を構成し、搬出コンベア
397が造粒装置(造粒手段)で造粒された改良土(造
粒物)を搬出する第1搬出コンベアを構成し、左・右無
限軌道履帯390が第1フレームに設けた第1走行手段
を構成する。
【0100】以上のような構成の本実施の形態の自走式
造粒機械300Aにおいては、前記式土質改良機200
の搬出コンベア8から供給される改良土q(先に述べた
図9参照)が混練装置300AUの上方から投入される
と、混練装置300AUの前記回転ロール302,30
2間にこれを導入して圧縮し混練し改良土rとした後、
下方の前記せん断装置300ALへと導出する。せん断
装置300ALは、上方の混練装置300AUからの混
練改良土rを前記回転体353,353間に導入して前
記羽根356によってせん断し微解砕して小粒子状の改
良土sとした後、下方の前記搬送コンベア397へと導
出する。前記の搬送コンベア397は、上記のように導
入された解砕改良土rを搬送し、所定の改良土置場Sに
山積みにする。
【0101】以上のように、本実施の形態の自走式造粒
機械によれば、前記自走式土質改良機200の搬出コン
ベア8から供給される改良土qを、十分に解砕された改
良土rとし、5mmアンダー95%以上の細粒化を実現
することができる。また、自走可能であることにより、
機動性を持たせることができる。
【0102】なお、上記実施の形態では、前記式土質改
良機200の搬出コンベア8から直接混練装置300A
Uの回転ロール302,302へ導入する構成とした
が、これに限られず、図21に示すように、投入側に造
粒機械取付け部394A′及び脚部394B′を延長配
置し、支持部材386a,386bを介して搬入コンベ
ア383を設けるとともにその上流側にホッパ382を
設けてもよい。この場合、前記自走式土質改良機械20
0の搬出コンベア8から供給される改良土qは前記ホッ
パ382に投入され、その下部から搬入コンベア383
へ導入され、油圧モータ385で駆動されるベルト38
4によって運搬された後、混練装置300AUの上方か
ら投入される。この場合も、上記実施の形態と同様の効
果を得るとともに、これに加えて、自走式土質改良機械
200と自走式造粒機械300とを同一高さに設置する
ことができ、機械配置の自由度が高くなるという効果も
ある。
【0103】また、上記実施の形態では、混練装置30
0AUとせん断装置300ALとで造粒装置を構成した
が、これに限られず、他の造粒機械の構成もありうる。
そのような変形例を以下順次説明する。
【0104】(変3−1)傾斜円筒容器内で回転羽根に
より粉砕して造粒 図22は、この変形例による自走式造粒機械300Bの
全体構造を表す一部断面で示す側面図であり、図23は
その上面図である。
【0105】この自走式造粒機械300Bに搭載された
造粒装置は、前方側を下にして傾斜配置された円筒状の
容器501と、この容器501の上部に設けられた導入
口502と、前記容器501内の径方向中心部に配置さ
れた回転軸503と、この回転軸503に取り付けられ
た複数の回転羽根504と、前記容器501の外側に設
けられ前記回転軸503に連結された回転軸507と、
前記容器501の外周部に取り付けられ回転駆動力を発
生するモータ506と、前記回転軸507に固定された
プーリ510と前記モータ506の回転軸506aに固
定されたプーリ509とを接続するベルト505と、前
記容器501の下部に設けられた開閉可能な排出口50
8とを有する。
【0106】上記構成において、モータ506の回転駆
動力は、プーリ509、ベルト505、プーリ510、
及び回転軸507を介し回転軸503に伝達され、回転
羽根504を容器内で回転させる。この状態で、前記式
土質改良機200の搬出コンベア8から供給される改良
土qを前記導入口502から容器501内へ導入する
と、前記回転羽根504によって攪拌混練されるととも
にその回転羽根504や容器501内周面との衝突時衝
撃によってせん断・微解砕(粉砕)され、小粒子の改良
土sとなる。このとき容器501が傾斜していることで
その攪拌及び衝突動作が効果的に繰り返される(滞留時
間が調整される)ようになっている。このように微解砕
された改良土sは、適宜開かれる排出口508を介し、
下方の前記搬送コンベア397へと導出される。前記搬
送コンベア397は、上記のように導入された解砕改良
土rを搬送し、所定の改良土置場Sに山積みにする。
【0107】以上のように、本変形例によっても上記実
施の形態と同様の効果を得る。
【0108】(変3−2)円筒容器内から小孔を介して
押し出して造粒 図24は、この変形例による自走式造粒機械300Cの
全体構造を側面図であり、図25はその上面図(但し構
造の明確化のため導入口511を除いて図示)である。
【0109】この自走式造粒機械300Cに搭載された
造粒装置は、側面に多数の小径孔516aを設けた円筒
状の容器516と、この容器516の上部に設けられた
導入口511と、前記容器501内の径方向中心部に配
置された回転軸512と、この回転軸512に取り付け
られ、前記容器501の内周面に摺動しつつ回転する波
形形状の押し出し用回転羽根513と、前記容器501
の下部に取り付けられた受け皿部材517と、前記容器
516の外側下部に設けられ前記回転軸512に連結さ
れた回転軸519と、この回転軸519の下端部を回転
自在に支持する軸受機構523と、前記回転軸519の
中間部に設けられたギヤ520と、回転駆動力を発生す
るモータ522と、このモータ522の回転軸に固定さ
れ前記ギヤ520と噛合するギヤ521と、前記受け皿
部材517上に設けられたガイド部517aと、このガ
イド部517aの下方に設けられた排出口518と、前
記容器516を支持する支持ビーム514,515とを
有する。
【0110】上記構成において、モータ522の回転駆
動力は、ギヤ521、ギヤ520、及び回転軸519を
介し回転軸512に伝達され、回転羽根513を容器5
16内で図25中矢印オ方向に回転させる。この状態
で、前記式土質改良機200の搬出コンベア8から供給
される改良土qを前記導入口511から容器516内へ
導入すると、前記回転羽根513によって攪拌混練され
つつ容器516に設けた前記小径孔516aを介し容器
516外へと押し出され、小径孔516aとほぼ同径の
小粒子の改良土sとなる。このように押し出し造粒され
た改良土sは、下部にある前記受け皿部材517からガ
イド部517aによって前記排出口518へと導入さ
れ、これを介して下方の前記搬送コンベア397へと導
出される。前記搬送コンベア397は、上記のように導
入された解砕改良土rを搬送し、所定の改良土置場Sに
山積みにする。
【0111】以上のようにして、本変形例によっても上
記実施の形態と同様の効果を得ることができる。
【0112】(変3−3)円盤状容器内にて対向する回
転ピン・固定ピンで粉砕し造粒 図26は、この変形例による自走式造粒機械300Dの
全体構造を表す一部断面で示す側面図であり、図27は
その上面図であり、図28は円盤状容器(後述)を開い
た状態を示す図である。
【0113】これら図26、図27、及び図28におい
て、この自走式造粒機械300Dに搭載された造粒装置
は、軸心を水平にして配置されるとともに円筒状(言い
換えれば円盤状)の形状を備え、さらに開閉機構528
を介し導入側部分530Aと排出側部分530Bとに分
割可能な構造の容器530と、前記導入側部分530A
の上部に設けられた導入口527と、前記排出側部分5
30B内の径方向中心部に配置された回転軸526a
と、この回転軸526aに取り付けられ円板533b及
びこの円板533bから略水平方向に多数突出して設け
られた改良土粉砕用のピン533aからなる粉砕ロータ
533と、前記導入側部分530A内に設けた円板53
4bから前記ピン533aと噛み合うように多数個設け
られた改良土粉砕用のピン534aと、前記排出側部分
530Bの外側に位置し前記回転軸526aに接続され
たギヤ機構526と、回転駆動力を発生するモータ52
4と、前記ギヤ機構526に接続されたプーリ532と
前記モータ506の回転軸に固定されたプーリ531と
を接続するベルト(図示せず)と、前記容器排出側部分
530Bの下部に設けられた排出口529とを有する。
【0114】上記構成において、モータ524の回転駆
動力は、プーリ531、ベルト、プーリ532、ギヤ機
構526、及び回転軸526aを介しロータ533に伝
達され、ピン534aを容器内で回転させる。この状態
で、前記式土質改良機200の搬出コンベア8から供給
される改良土qを前記導入口527から容器530内へ
導入すると、前記ピン533a及びピン534aの噛み
合い対向した状態での相対変位によって改良土qが攪拌
混練されるとともにそのピン533a,534aとの衝
突時衝撃によってせん断・微解砕(粉砕)され、小粒子
の改良土sとなる。このように微解砕された改良土s
は、排出口(シュート)529を介し、下方の前記搬送
コンベア397へと導出される。前記搬送コンベア39
7は、上記のように導入された解砕改良土rを搬送し、
所定の改良土置場Sに山積みにする。
【0115】以上のように、本変形例によっても上記実
施の形態と同様の効果を得る。
【0116】なお、上記(変3−1)(変3−2)(変
3−3)における各造粒装置は、上記のように自走式造
粒機械において前記混練装置300AU及び前記せん断
装置300ALの代わりに搭載するだけでなく、図1に
示した本発明の細粒化システムの一実施の形態におい
て、定置式の造粒機械300を置き換えて使用しても良
いことは言うまでもない。これらの場合も、上記本発明
の細粒化システムの一実施の形態と同様、十分に小径の
改良土rを大量に製造し、5mmアンダー95%以上と
いう高規格の細粒化を確実に実現できるという効果を得
られる。
【0117】
【発明の効果】本発明によれば、造粒工程に先立ち予め
脱水ケーキと土質改良材とを混合解砕する工程を経るこ
とにより、脱水ケーキに対し土質改良材を均一に分布さ
せ、土質改良材の反応を全体にわたって均一に進ませる
ことができる。したがって、その後の造粒工程において
せん断等による造粒効果を容易かつ十分に発揮させるこ
とができるので、5mmアンダー95%以上という高規
格の細粒化を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の脱水ケーキ細粒化システムの一実施の
形態の全体配置を表す側面図である。
【図2】図1に示したシステムの上面図である。
【図3】図1に示した自走式土質改良機械の詳細構造を
表す側面図である。
【図4】図1に示した脱水ケーキ造粒機械の全体構造を
表す側面図、及びサイドコンベアを設けた変形例の図4
中A方向から見た場合に相当する矢視側面図である。
【図5】図4に示した混練機械の詳細構造を表す拡大正
面図、及びB方向から見た矢視側面図である。
【図6】図4に示したせん断機械の詳細構造を表す上面
図及び側面図である。
【図7】図6(b)中D方向から見た矢視正面図、図6
(a)中VII−VII断面による横断面図、及び図6(a)
中E部の部分拡大図図である。
【図8】図6に示した羽根及びスペーサの回転軸に対す
る取付け状態を表す分解斜視図である。
【図9】図1に示したシステムにおける脱水ケーキの処
理の流れ及び各処理工程における性状を示す説明図であ
る。
【図10】図4に示した脱水ケーキ造粒機械の動作状態
を示す図である。
【図11】せん断機械において羽根どうしがラップしな
いようにした変形例の詳細構造を表す上面図、側面図、
E方向から見た矢視正面図、XI−XI断面による横断面
図、及びガイド部材を固定式とした構造を表す横断面図
である。
【図12】せん断機械において軸方向から見て羽根が三
ツ矢状に配置されるようにした変形例の詳細構造を表す
上面図、側面図、F方向から見た矢視正面図、XII−XII
断面による横断面図、及びガイド部材を固定式とした構
造を表す横断面図である。
【図13】せん断機械において回転軸数を増やした変形
例の詳細構造を表す上面図、側面図、G方向から見た矢
視正面図、XIII−XIII断面による横断面図、及びガイド
部材を固定式とした構造を表す横断面図である。
【図14】せん断機械において羽根の枚数をさらに増や
した変形例、2軸の回転体を2段に設けた変形例を示す
図である。
【図15】混練機械とせん断機械とを別々に配置したシ
ステムの変形例の全体配置を表す側面図である。
【図16】図15中の要部拡大図である。
【図17】せん断機械を2段に配置したシステムの変形
例の全体配置を表す側面図である。
【図18】混練機械と2段配置のせん断機械を上・下に
積層したシステムの変形例の全体配置を表す側面図であ
る。
【図19】本発明の自走式造粒機械の一実施の形態の全
体構造を表す側面図である。
【図20】図19に示した自走式造粒機械の上面図であ
る。
【図21】搬入コンベアを追加設置した変形例を示す側
面図である。
【図22】傾斜円筒容器内で回転羽根により粉砕して造
粒する変形例を表す側面図である。
【図23】図22に示した自走式造粒機械の上面図であ
る。
【図24】円筒容器内から小孔を介して押し出して造粒
する変形例を表す側面図である。
【図25】図24に示した自走式造粒機械の上面図であ
る。
【図26】円盤状容器内にて対向する回転ピン・固定ピ
ンで粉砕し造粒する変形例を表す側面図である。
【図27】図26に示した自走式造粒機械の上面図であ
る。
【図28】円盤状容器を開いた状態を示す図である。
【符号の説明】
2 土砂ホッパ 3 混合装置 8 搬出コンベア(第2搬出コンベア) 9 トラックフレーム(第2フレーム) 10 左・右無限軌道履帯(第2走行手段) 100 油圧ショベル(自走式投入機械) 200 土質改良機械(自走式混合解砕機械、
混合解砕機械) 300 脱水ケーキ造粒機械(造粒機械) 300A,A′ 自走式造粒機械(造粒機械) 300B〜E 自走式造粒機械(造粒機械) 300AL せん断装置(造粒装置、造粒手段) 300AU 混練装置(造粒装置、造粒手段) 300L せん断機械 300U 混練機械 302 回転ロール 353 回転体 354 回転軸 356 羽根 369 ガイド部材(ガイド手段) 370 搬送コンベア(搬送手段) 390 左・右無限軌道履帯(第1走行手段) 394 トラックフレーム(第1フレーム) 397 搬出コンベア(第1搬出コンベア) p 脱水ケーキ q 粗解砕後の改良土 r 混練後の改良土
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B09B 5/00 ZAB C02F 11/00 C 4G004 C02F 11/00 E01C 19/05 4G078 E01C 19/05 E02D 3/12 102 E02D 3/12 102 B09B 5/00 ZABF (72)発明者 村井 俊和 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機株 式会社土浦工場内 (72)発明者 細谷 和道 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機株 式会社土浦工場内 (72)発明者 奥村 信也 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機株 式会社土浦工場内 (72)発明者 三浦 哲志郎 東京都千代田区大手町二丁目6番2号 日 立建機株式会社内 Fターム(参考) 2D040 AB07 CA03 CB01 CD07 EB04 2D052 BA01 4D004 AA32 AC05 BA02 CA04 CA08 CA14 CA45 CB09 CB13 CB45 CB50 CC13 4D059 AA09 BE16 BF15 BK09 BK10 CB04 CB21 CC04 DA04 4D067 DD04 DD06 GA02 GA03 4G004 LA08 MA03 4G078 AA30 AB01 BA01 BA07 CA01 CA05 CA12 CA17 DA30 EA10

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】脱水ケーキを導入して土質改良材と混合解
    砕し、改良土を生成する混合解砕機械と、 前記改良土を所定の大きさに造粒する造粒機械とを有す
    ることを特徴とする脱水ケーキ細粒化システム。
  2. 【請求項2】請求項1記載の脱水ケーキ細粒化システム
    において、前記造粒機械は、第1フレームと、この第1
    フレームに設けた第1走行手段と、前記第1フレーム上
    に設けられ、改良土を所定の大きさに造粒する造粒装置
    と、この造粒装置で造粒された改良土を搬出する第1搬
    出コンベアとを有する自走式造粒機械であることを特徴
    とする脱水ケーキ細粒化システム。
  3. 【請求項3】請求項1記載の脱水ケーキ細粒化システム
    において、前記造粒機械は、第1フレームと、この第1
    フレームに設けた第1走行手段と、前記第1フレーム上
    に設けられ、複数の回転ロールを備え、改良土をそれら
    複数の回転ロール間にて圧縮し混練する混練装置と、前
    記第1フレーム上でかつ前記混練装置の下方に設けら
    れ、回転軸の軸方向に複数の羽根を設けた複数の回転体
    を互いの回転軌跡が径方向に一部重なり合うように配置
    し、前記混練した改良土をせん断し微解砕するせん断装
    置と、このせん断装置で造粒された改良土を搬出する第
    1搬出コンベアとを有する自走式造粒機械であることを
    特徴とする脱水ケーキ細粒化システム。
  4. 【請求項4】脱水ケーキを導入して土質改良材と混合か
    つ粗解砕し、改良土を生成する混合解砕機械と、複数の
    回転ロールを備え、前記改良土をそれら複数の回転ロー
    ル間にて圧縮し混練する混練機械と、 回転軸の軸方向に複数の羽根を設けた複数の回転体を互
    いの回転軌跡が径方向に一部重なり合うように配置し、
    前記混練した改良土をせん断し微解砕するせん断機械と
    を有することを特徴とする脱水ケーキ細粒化システム。
  5. 【請求項5】請求項4記載の脱水ケーキ細粒化システム
    において、前記せん断機械は、隣接する前記回転軸の略
    中点位置上方に設けられ、前記混練機械から導入される
    混練改良土を前記中点位置からはずれた位置へと導くガ
    イド手段を備えていることを特徴とする脱水ケーキ細粒
    化システム。
  6. 【請求項6】請求項4記載の脱水ケーキ細粒化システム
    において、前記混練機械と前記せん断機械とを上・下2
    段配置構造としたことを特徴とする脱水ケーキ細粒化シ
    ステム。
  7. 【請求項7】請求項1又は4記載の脱水ケーキ細粒化シ
    ステムにおいて、前記混合解砕機械は、第2フレーム
    と、この第2フレームに設けた第2走行手段と、脱水ケ
    ーキを受け入れる土砂ホッパと、この土砂ホッパに投入
    された脱水ケーキを解砕しつつ土質改良材と混合する混
    合装置と、その混合物を搬出する第2搬出コンベアと、
    前記土砂ホッパに投入された脱水ケーキを前記混合装置
    へ搬送する搬入コンベアとを備えた自走式混合解砕機械
    であることを特徴とする脱水ケーキ細粒化システム。
  8. 【請求項8】請求項1又は4記載の脱水ケーキ細粒化シ
    ステムにおいて、脱水ケーキを前記混合解砕機械に投入
    する自走式投入機械をさらに有することを特徴とする脱
    水ケーキ細粒化システム。
  9. 【請求項9】請求項1又は4記載の脱水ケーキ細粒化シ
    ステムにおいて、前記造粒機械又は前記せん断機械から
    排出された改良土を搬送する搬送手段をさらに有するこ
    とを特徴とする脱水ケーキ細粒化システム。
  10. 【請求項10】第1フレームと、 この第1フレームに設けた第1走行手段と、 前記第1フレーム上に設けられ、造粒対象物を受け入れ
    て所定の大きさに造粒する造粒手段と、 その所定の大きさの造粒物を搬出する第1搬出コンベア
    とを有することを特徴とする自走式造粒機械。
  11. 【請求項11】請求項10記載の自走式造粒機械におい
    て、前記造粒手段は、前記第1フレーム上に設けられ、
    複数の回転ロールを備え、前記造粒対象物をそれら複数
    の回転ロール間にて圧縮し混練する混練装置と、前記第
    1フレーム上でかつ前記混練装置の下方に設けられ、回
    転軸の軸方向に複数の羽根を設けた複数の回転体を互い
    の回転軌跡が径方向に一部重なり合うように配置し、前
    記混練した混練物をせん断し微解砕するせん断装置とを
    有することを特徴とする自走式造粒機械。
  12. 【請求項12】予め脱水ケーキを土質改良材と混合解砕
    して改良土を生成し、その改良土を所定の大きさに造粒
    することを特徴とする脱水ケーキ細粒化方法。
  13. 【請求項13】予め脱水ケーキを土質改良材と混合かつ
    粗解砕して改良土を生成した後、その改良土を圧縮して
    混練し、さらにその混練した改良土をせん断して微解砕
    することにより、所定の大きさに造粒することを特徴と
    する脱水ケーキ細粒化方法。
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