JP3433250B2 - 泥水分離装置、泥水処理装置及び泥水処理方法 - Google Patents

泥水分離装置、泥水処理装置及び泥水処理方法

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JP3433250B2
JP3433250B2 JP2000175881A JP2000175881A JP3433250B2 JP 3433250 B2 JP3433250 B2 JP 3433250B2 JP 2000175881 A JP2000175881 A JP 2000175881A JP 2000175881 A JP2000175881 A JP 2000175881A JP 3433250 B2 JP3433250 B2 JP 3433250B2
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行省 大河原
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンクリート用骨
材の製造過程において排出される泥水を処理するための
泥水処理装置及び泥水処理方法と、泥水処理装置におい
て用いる泥水分離装置に関する。
【0002】
【従来の技術】コンクリート用骨材として用いられる砕
砂の製造においては、砂利、砕石等の原砂を適度に破砕
することによって得られる砕砂を水洗し、その後に砕砂
を取り出すということが行われる。この過程において砕
砂を洗浄した後の水が大量の泥水として排出される。こ
のような泥水は然るべき場所に廃棄しなければならない
が、周辺環境に与える影響を考慮すると適当な廃棄場所
を見つけることが困難である。また、その廃棄場所が遠
方になる場合、大量の泥水をトラック等により運搬しな
ければならず、運搬費用が膨大なものとなる。
【0003】そこで、このような泥水の運搬を容易にす
るため、泥水から泥分を分離し、加圧等して水分を除去
することにより泥分のみを固めて取り出す装置が知られ
ている。しかし、このような装置により取り出した泥分
は、加圧等により脱水して固めてあるだけであり、水分
を含めばすぐに溶けて流れてしまうことから、雨が降れ
ば溶けて流れ出し、運搬が困難になるとともに、周辺の
環境に悪影響を与える可能性があった。
【0004】このような問題を解決するため、本件出願
人は、特許第2909585号公報に記載の泥水処理装
置を既に開示している。この泥水処理装置101は、図
14に示すように、泥水102に凝集剤103を注入し
て攪拌混合する攪拌槽104と、前記攪拌槽104から
排出された泥水102を搬送する間に更に凝集反応を促
進させる凝集ドラム105と、該凝集ドラム105を通
過した泥水102から泥分106を分離するための分離
用スクリーンでなる網目ドラム107と、該網目ドラム
107の外周側に所定間隔を空けて配置されて前記網目
ドラムを通過した水分を回収して排出する外側ドラム1
08とからなる二重構造の固液分離ドラム109と、該
固液分離ドラム109で分離された泥分106を搬送す
る外側ドラム110と、該外側ドラム108の内部に配
置され石粉製造装置115から供給された石粉111を
篩いにかけて搬送中の前記泥分106に供給する分別用
スクリーンでなる網目ドラム112とからなる二重構造
の石粉混合ドラム113と、前記凝集ドラム105、固
液分離ドラム109及び石粉混合ドラム113を回転さ
せる駆動装置114とを備えるものである。
【0005】この泥水処理装置101によれば、泥水1
02から泥分106を分離して取り出すとともに、石粉
111を供給して前記泥分106の表面に石粉111の
層を形成するので、泥分106を、多少の水分を含んで
も容易に溶けて流れ出すことがない固形物として取り出
すことができる。したがって、トラックなどに積載して
容易に運搬することが可能となるとともに、屋外に放置
しておいて雨が降るなどしても、溶けて流れ出して運搬
を困難にしたり、周辺の環境を汚染したりすることがな
い。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の泥水処理装置101では、回転する円筒形の分離用
スクリーンでなる網目ドラム107を通過させることの
みによって泥水102から泥分106を分離するもので
あることから、除去される水分の割合が低く、分離され
た泥分106の中に含まれる水分の割合が高いものとな
る。そのため、泥分106に含まれる水分を吸収するた
めに大量の石粉111を必要とし、更に、取り出された
泥分106の乾燥硬化に長い時間を要するという問題が
あった。また、上記従来の泥水処理装置101は、泥水
102から分離した泥分106を雨等の水分により容易
に溶け出さない程度に固めるものであり、長期的には風
化して元の泥分に戻るため、路盤材料や盛土などに再利
用することはできず、産業廃棄物として処理するしかな
かった。
【0007】本発明は、上記課題に鑑みてなされたもの
であり、水分の含まれる割合の低い泥分を泥水から分離
できるようにするとともに、分離した泥分を恒久的に固
形化させて路盤材料などに再利用することができる泥水
処理装置及び泥水処理方法を提供することを技術課題と
するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記技術課題を解決する
ための具体的手段は、次のようなものである。すなわ
ち、請求項1に記載する泥水分離装置は、周方向に回転
駆動される円筒形状の本体と、該本体の一端側に設けら
れ、凝集剤を混入した泥水を本体内部へ供給する供給口
と、前記本体の回転中心から該本体の内周面にかけて放
射状に複数配置され、該本体の回転に伴って回転するこ
とより前記泥水から泥分を分離する分離スクリーンと、
前記本体の他端側に設けられ、前記泥水の中の水分を排
出する排出口と、前記本体の回転中心に配置され、前記
分離スクリーンにおいて分離された泥分を回収して本体
外部へ排出する排出部とを備えることを特徴とするもの
である。
【0009】請求項2に記載する泥水分離装置は、請求
項1に記載する構成において、前記分離スクリーンが、
前記本体の径方向に対して平行に配置された第1面と、
該第1面の径方向外側に連続して設けられ、該第1面に
対して前記本体の回転方向に所定角度傾斜した第2面と
を有する断面「く」の字形に形成されたスクリーン本体
を備えていることを特徴とするものである。
【0010】請求項3に記載する泥水分離装置は、請求
項1又は2に記載する構成において、前記供給口から前
記本体に至る部分に緩やかな傾斜を有する傾斜部を形成
したことを特徴とするものである。
【0011】請求項4に記載する泥水処理装置は、請求
項1〜3のいずれか1項に記載の泥水分離装置と、該泥
水分離装置の排出部に連続して設けられ、泥分を搬送す
る搬送部と、該搬送部において搬送中の泥分に安定材を
供給する安定材供給部と、前記搬送部において搬送中の
泥分に吸湿材を供給する吸湿材供給部と、安定材及び吸
湿材と泥分とを攪拌する攪拌部とを有することを特徴と
するものである。
【0012】請求項5に記載する泥水処理装置は、請求
項1〜3のいずれか1項に記載の泥水分離装置と、該泥
水分離装置の排出部に連続して設けられ、泥分を搬送す
る搬送部と、該搬送部において搬送中の泥分に安定材を
供給する安定材供給部と、前記搬送部において搬送中の
泥分に吸湿材を供給する吸湿材供給部と、安定材及び吸
湿材と泥分とを攪拌する攪拌部と、該攪拌部で攪拌され
た泥分を一時的に貯留して養生するストックヤードとを
有することを特徴とするものである。
【0013】請求項6に記載する泥水処理装置は、請求
項4又は5に記載する構成において、前記攪拌部を前記
搬送部と一体的に設け、泥分を搬送しつつ安定材及び吸
湿材と攪拌する攪拌搬送部としたことを特徴とするもの
である。
【0014】請求項7に記載する泥水処理装置は、請求
項5に記載する構成において、前記ストックヤードにお
いて養生された後の泥分を所定粒度以下に解砕する解砕
機を有することを特徴とするものである。
【0015】請求項8に記載する泥水処理方法は、泥水
に凝集剤を混入して攪拌し、周方向に回転駆動される円
筒形状の本体内で泥水中の泥分を凝集沈殿させた後、
記本体の回転中心から該本体の内周面にかけて放射状に
複数配置され、該本体の回転に伴って回転する分離スク
リーンにより該泥分を泥水からすくい上げて分離し、該
分離した泥分に安定剤及び吸湿剤を供給して攪拌し、攪
拌後の泥分を一定時間養生して硬化させ、適度に硬化し
た泥分を所定粒度以下に解砕することを特徴とするもの
である。請求項9に記載する泥水処理装置は、外部攪拌
槽と内部攪拌槽とを有する2重構造の攪拌水槽と、前記
内部攪拌槽に供給された泥水と凝集剤を攪拌する攪拌羽
根と、を備え、前記内部攪拌槽に供給された泥水と凝集
剤が前記攪拌羽根により攪拌された後、前記内部攪拌槽
の下部に設けられた開口部から外部攪拌槽へ送られた
後、前記供給口へ送られることを特徴とするものであ
る。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る泥水分離装置
及びそれを用いた泥水処理装置について図面に基づいて
説明する。本発明の実施形態に係る泥水処理装置1は、
図1に示すように、周方向に回転駆動される円筒形状の
本体2と、該本体2の一端側に設けられ、凝集剤60を
混入した泥水3を本体2の内部へ供給する供給口4と、
前記本体2の回転中心Cから該本体2の内周面5にかけ
て放射状に複数配置され、該本体2の回転に伴って回転
することより前記泥水3から泥分6を分離する分離スク
リーン7と、前記本体2の他端側に設けられ、前記泥水
3の中の水分8を排出する排出口9と、前記本体2の回
転中心Cに配置され、前記分離スクリーン7において分
離された泥分6を回収して本体2の外部へ排出する排出
部10とを備える泥水分離装置11と、該泥水分離装置
11の排出部10に連続して設けられ、泥分6を搬送し
つつ安定材12及び吸湿材13と攪拌する攪拌搬送部1
4と、該攪拌搬送部14において搬送中の泥分6に安定
材12を供給する安定材供給部15と、前記攪拌搬送部
14において搬送中の泥分6に吸湿材13を供給する吸
湿材供給部16と、前記攪拌搬送部14に連続して設け
られ、攪拌後の泥分6を一時的に貯留して養生するスト
ックヤード61と、養生後の泥分6を所定粒度以下に解
砕する解砕機62とを有するものである。以下更に詳細
に説明する。
【0017】まず、前記泥水分離装置11について詳細
に説明する。図2及び図3に示すように、前記泥水分離
装置11の本体2は円筒形状に形成されており、支持部
17により周方向に回転自在に支持されている。ここ
で、支持部17は、本体2の長手方向一端側及び他端側
にそれぞれ一対ずつ配置されており、それぞれ支持台1
8及び支軸19を介して回転自在に設けられた一対の支
持ローラ20を有して構成されている。該支持ローラ2
0の外周には嵌合溝21が形成されており、本体2の外
周面22に形成された2個の環状突起23にそれぞれ回
転自在に係合することにより、本体2を両側から回転自
在に支持するとともに本体2の軸方向の移動を規制して
いる。ここでは、支持ローラ20の嵌合溝21と本体2
の外周面22の環状突起23はそれぞれ断面U字形に形
成されている。
【0018】また、本体2の外周面22には、従動スプ
ロケット24が設けられている。そして、本体2を周方
向に回転駆動するためのモータ25の出力軸上には駆動
スプロケット26が取り付けられており、駆動スプロケ
ット26と従動スプロケット24とはチェーン27によ
り連結され、モータ25によってチェーン27を介して
本体2が矢印R方向へ回転駆動されるようになってい
る。
【0019】前記供給口4は、図3及び図4に示すよう
に、本体2の一端側において本体2の回転中心Cを中心
として設けられた円形の開口部であり、該供給口4を介
して凝集剤60が混入された泥水3が本体2の内部へ供
給される。供給口4の直径D1は本体2の直径D2より
も小さく形成されており、例えば、本実施形態において
は、本体2の直径D2は2200mmとし、供給口4の
直径D1は700mmとしている。そして、供給口4か
ら本体2に至る部分には、緩やかな傾斜を有する傾斜部
28が形成されている。該傾斜部28の傾斜角度θは約
5〜10°となるように形成すると好適である。また、
傾斜部28の長さLは、凝集剤が混入された泥水3の凝
集作用を促進させるために十分な長さを有することが必
要であり、約2000〜3000mmの長さを確保する
と好適である。これにより、供給口4から供給された泥
水3は、傾斜部28を移動する間に十分に攪拌されるの
で凝集作用がほぼ完了した状態で本体2へ到達すること
となる。そして、本体2に到達した泥水3は、本体2の
内部において泥分6と水分8とに分離し、そのうち泥分
6は比重が重いので本体2の下部に沈殿する。また、傾
斜部28と本体2との接続部分には段差部29が形成さ
れている。該段差部29は、その高さH1が本体2の下
部に沈殿した泥分6の高さH2以上の高さとなるように
形成されており、沈殿した泥分6が傾斜部28の方へ戻
ることを防止する働きをする。本実施形態においては、
前記泥分6の高さH2は100mm前後を想定している
ので、段差部29の高さH1は150mmとしている。
【0020】供給口4から供給される凝集剤60を混入
した泥水3は、図1に示すように、攪拌水槽63におい
てあらかじめ泥水3の中に凝集剤60を投入して攪拌し
たものである。該攪拌水槽63は、外部攪拌槽64と内
部攪拌槽65とを有する2重構造となっており、内部攪
拌槽65に供給された泥水3と凝集剤60は攪拌羽根6
6により攪拌された後、内部攪拌槽65の下部に設けら
れた開口部から外部攪拌槽64へ送られた後、供給口4
へ送られる。前記凝集剤60としては、例えばカチオン
系、ノニオン系、アニオン系等の水溶性高分子凝集剤を
使用することができる。
【0021】前記分離スクリーン7は、図4及び図4の
A−A断面図である図5に示すように、本体2の回転中
心Cから本体2の内周面5にかけて放射状に複数配置さ
れている。具体的には、分離スクリーン7は、供給口4
側の第1列30、中央の第2列31及び排出口9側の第
3列32の3列に分けて配置されており、第1列30に
おいては6個、第2列31及び第3列32においては3
個の分離スクリーン7がそれぞれ配置されている。ここ
で、第1列30の分離スクリーン7を6個としたのは、
第1列30は供給口4から供給された泥水3から最初に
泥分6をすくい上げる部分であるため、大量の泥分6を
効率良くすくい上げることができるように分離スクリー
ン7の数は多い方が好ましいからである。一方、第2列
31及び第3列32の分離スクリーン7を3個としたの
は、第1列30の分離スクリーン7により泥分6の大半
が既にすくい上げられていることから、残りの泥分6を
すくい上げるためには第1列30ほどの分離スクリーン
7の数は必要でないからである。
【0022】各列の分離スクリーン7は、その中心側端
部33が本体2の回転中心Cに配置された排出部10の
周囲を囲むように配置された支持フレーム34に対して
固定され、その外周側端部35が本体2の内周面5に対
して固定されることにより回転中心Cから外側へ放射状
に配置されいる。ここで、支持フレーム34は、本体2
の内部における排出部10の供給口側端部36及び排出
口側端部37の近傍にそれぞれ配置された六角形の端部
フレーム38と、該端部フレーム38の各辺ごとに両側
の端部フレーム38間を連結するように配置された6個
の断面L字形の直線フレーム39とを有して構成されて
おり、両側の端部フレーム38はそれぞれ支持シャフト
40により本体2の内周面5に対して固定されて支持さ
れている。
【0023】分離スクリーン7は、図6にも示すよう
に、篩網からなるスクリーン本体41と、該スクリーン
本体41を所定形状に保ちつつ所定位置に固定するため
の側板42及び連結シャフト43とを有して構成されて
いる。前記スクリーン本体41は、本体2の径方向に対
して平行に配置された第1面44と、該第1面44の径
方向外側に連続して設けられ、該第1面44に対して本
体2の回転方向Rに傾斜した第2面45とを有する断面
「く」の字形に形成されている。第2面45の第1面4
4に対する傾斜角度γは約45〜60°となるように形
成すると好適である。スクリーン本体41の目開きにつ
いては、第1列30及び第2列31を大きい目開きと
し、第3列32をそれより小さい目開きとすると好適で
ある。例えば本実施形態においては、第1列30及び第
2列31のスクリーン本体41を線形0.8mmで目開
きが約3mmとし、第3列32のスクリーン本体41を
線形0.3mmで目開きが約1.5mmとしている。こ
のようにすることにより、第3列32において、第1列
30及び第2列31ですくい上げることができなかった
小さい粒径の泥分6をもすくい上げることができる。
【0024】前記側板42は、略五角形状に形成された
平板であって、その中心側端部33が支持フレーム34
に、外周側端部35が本体2の内周面にそれぞれ固定さ
れるとともに、その対向する内側面にスクリーン本体4
1の両側端部が取り付けられている。前記連結シャフト
43は、両側の側板42を連結する棒状部材であって側
板42を所定間隔で固定するとともに、スクリーン本体
41の背面側にも配置されて泥分6をすくい上げる際に
加わる泥分6の重量を支持する役割も果たす。
【0025】そして、分離スクリーン7は、本体2の回
転に伴って本体2と一体的に回転することより、本体2
内部の下部に沈殿している泥分6をすくい上げ、泥水3
から泥分6を分離する。そこで、分離スクリーン7が泥
水3から泥分6をすくい上げる際の動作について説明す
る。図4のB−B断面図である図7に示すように、本体
2の内部においては、泥水3は泥分6と水分8とにほぼ
分離しており、泥分6が本体2の下部に沈殿した状態と
なっている。そして、分離スクリーン7は、本体2の回
転に伴ってR方向に回転しつつ、位置P1付近において
本体2の下部に沈殿している泥分6を、その径方向外側
の第2面45によりすくい上げる。その後、分離スクリ
ーン7はそのまま回転しつつ上昇し、位置P2付近にお
いて泥分6を水面46から上に持ち上げて泥水3から分
離する。この際、泥分6に含まれる余分な水分8は、分
離スクリーン7から下方へ落下する。その後、水面46
より上の位置P3付近において、第2面45の上にあっ
た泥分6が移動して第1面44の上に落下する。これは
前述の通り、第2面45が第1面44に対して本体2の
回転方向Rに傾斜していることから、位置P3付近にお
いては第2面45の傾斜角度が第1面44の傾斜角度よ
りも大きくなることによるものである。この際、第1面
44の上に落下したことによる衝撃等により泥分6の中
に含まれている水分8が更に分離スクリーン7から下に
ふるい落とされ、泥分6に含まれる水分8の割合を更に
低くすることができる。その後、排出部10のほぼ真上
の位置P4付近において、泥分6は下方へ落下し、排出
部10により回収される。そして、このような動作は、
第1列30、第2列31及び第3列32の分離スクリー
ン7においてそれぞれ同様に行われる。
【0026】前記排出口9は、図4及び図8に示すよう
に、本体2の他端側の端部壁47に対して本体2の回転
中心Cを中心として設けられた円形の開口部であり、外
周側へ傾斜した突出部48を有し、該排出口9を介して
泥水3の中の水分8が本体2の内部から外部へ排出され
る。本体2の内周面5と排出口9との段差を形成する端
部壁47の高さH3は、本体2の下部に沈殿した泥分6
の高さH2よりも十分に高く、なおかつ、泥水分離装置
11の運転中における本体2の内部の泥水3の水位H4
よりも少し低い高さとなるように形成する。本実施形態
においては、前記泥水3の水位H4は700mm前後を
想定しているので、端部壁47の高さH3は550mm
としている。これにより、泥水3の中から泥分6が下方
に沈殿した後の上澄みの水分8のみが排出口9から外部
へ排出されることとなる。
【0027】前記排出部10は、図4及び図5に示すよ
うに、本体2の回転中心Cの近傍に配置され、前記分離
スクリーン7において分離された泥分6を回収して本体
2の外部へ排出するための搬送装置である。そこで、本
実施形態においては、排出部10として、下部が半円形
に形成された樋49と、該樋49の中に配置されたねじ
状の送り羽根50とを備え、該送り羽根50を回転させ
ることによりねじ面に沿って泥分6を押し進めるスクリ
ューコンベアを使用している。樋49の上部は幅方向に
拡開されて広い上方開口部51を形成しており、分離ス
クリーン7から落下してくる泥分6を確実に回収できる
ようになっている。そして、排出部10は、排出口9か
ら本体2の外部へ泥分6を搬送するように設けられてい
る。ここで、排出部10が本体2の外部へ出た所におい
て泥分6を回収するような構成とすれば、泥水分離装置
11を単体として使用することができる。
【0028】次に、泥水処理装置1の泥水分離装置11
以外の部分について説明する。図1に示すように、前記
攪拌搬送部14は、泥水分離装置11の排出部10に連
続して設けられ、後述する安定材供給部15及び吸湿材
供給部16において供給される安定材12及び吸湿材1
3と攪拌しつつ泥分6を搬送する搬送装置である。そこ
で、本実施形態においては、前記泥水分離装置11の排
出部10を構成するスクリューコンベアの長さを延長す
ることにより、攪拌搬送部14を該排出部10と一体的
に連続して設けている。すなわち、攪拌搬送部14は、
前記排出部10と同様に、下部が半円形に形成されると
ともに上部が幅方向に拡開されて広い上方開口部51を
形成している樋49と、該樋49の中に配置されて回転
されるねじ状の送り羽根50とを備えたスクリューコン
ベアで構成されている。このため、攪拌搬送部14にお
いて搬送される泥分6は、送り羽根50によって樋49
の中で回転しながら押し進められることとなり、搬送さ
れつつ適度に攪拌される。したがって、後述するよう
に、攪拌搬送部14において搬送中の泥分6に安定材供
給部15及び吸湿材供給部16から安定材12及び吸湿
材13が供給されれば、泥分6と安定材12及び吸湿材
13とが攪拌され、攪拌搬送部14の終端部52におい
ては泥分6と安定材12及び吸湿材13とが混合された
状態で排出されることとなる。
【0029】なお、攪拌搬送部14を泥水分離装置11
の排出部10と別個の構成とすることも可能である。こ
の場合、図示しないが、例えば排出部10を通常のベル
トコンベア、攪拌搬送部14をスクリューコンベアと
し、攪拌搬送部14の始端部を排出部10の終端部より
一段低い位置に配置して、排出部10から落下した泥分
6を攪拌搬送部14の樋49において受けて連続的に搬
送する構成とすることもできる。
【0030】前記安定材供給部15は、図9に示すよう
に、攪拌搬送部14に上方から適量の安定材12を投入
することにより、搬送中の泥分6に対して安定材12を
供給する供給装置である。具体的には、安定材供給部1
5は、安定材12が収容されているサイロ本体53と、
該サイロ本体53から攪拌搬送部14の上方の所定位置
まで安定材12を搬送する搬送パイプ54と、該搬送パ
イプ54から送出された安定材12を攪拌搬送部14へ
定量的に供給するためのフィーダ55とを有して構成さ
れている。ここで、フィーダ55を設けたことにより次
のような利点がある。すなわち、安定材12は、泥分6
に対して一定の割合で混合させることが必要であるが、
搬送パイプ54から送出される安定材12の量は一定し
ないため、安定材12を一旦フィーダ55上に供給する
ことにより、搬送パイプ54から送出される安定材12
の量の変動を吸収し、泥分6に対して適量の安定材12
を常に一定の割合で供給することができる。
【0031】ここで、安定材12としては、ポルトラン
ドセメント、高炉セメントなどの各種セメント、セメン
ト系安定材、生石灰、石灰系安定材などを使用すること
ができる。この中で、生石灰又は石灰系安定材を使用す
れば、水硬性複合路盤材の材料規格に合致し、本発明に
係る泥水処理装置1において処理した後の泥分6を水硬
性複合路盤材として再利用することができるので好適で
ある。また、セメントやセメント系安定材などのセメン
ト成分を含む安定材12を使用する場合には、本発明に
係る泥水処理装置1において処理した後の泥分6を盛土
や埋め戻しなどに再利用した際に土壌中に六価クロムが
溶出することを防止するため、六価クロムの溶出が少な
い安定材12を使用すると好適である。
【0032】前記吸湿材供給部16は、攪拌搬送部14
に上方から適量の吸湿材13を投入することにより、搬
送中の泥分6に対して吸湿材13を供給する供給装置で
ある。具体的には、吸湿材供給部16は、吸湿材13が
収容されているサイロ本体53と、該サイロ本体53か
ら攪拌搬送部14の上方の所定位置まで吸湿材13を搬
送する搬送パイプ54とを有して構成されている。本実
施形態においては、このような吸湿材供給部16を3個
隣接させて配置している。このように3個の吸湿材供給
部16を配置することにより、吸湿材13を供給する量
を攪拌搬送部14のにおいて搬送中の泥分6の含水比な
どに合わせて適宜調節することが可能となる。なお、安
定材供給部15と異なりフィーダ55を設けていないの
は、吸湿材13は安定材12とは異なり泥分6に対して
大量に混合させるものであるため、供給量の多少の変動
はあまり問題とならないことによるものである。
【0033】前記吸湿材13としては、ここでは、石粉
を使用している。石粉は、岩石を細かく砕いて粉状にし
たものであり、乾燥した状態のものを使用する。このよ
うな乾燥した石粉を泥分6に混入させることにより、泥
分6に含まれている水分を吸収して全体の含水比を低下
させることができる。石粉を製造するためには、例え
ば、すでに本出願人により開示されている特公平7-7567
4又は特公平7-75675の「コンクリート用砕砂製造装置」
を使用すると好適である。なお、吸湿材13として、石
粉以外のもの、例えば植物繊維をペレット状に固めたも
のや給水性ポリマーなどを使用することも可能である
が、路盤材料として使用するためには石粉が最も好適で
ある。
【0034】泥分6に対する安定材12及び吸湿材13
の供給量は、具体的には以下のようになる。すなわち、
泥水分離装置11から排出されてきた泥分6を「10
0」とすると、これに対して安定材12を「5」、吸湿
材13を「20」の割合で供給する。例えば、本実施形
態においては、泥水分離装置11から排出されてきた時
点における泥分6「100g」の内には、水分が約1/
3の「33g」含まれており、含水比は49.3%であ
る。これに対して安定材12を「5g」と吸湿材13を
「20g」加えると含水比は35.8%となり、安定材
12により固形化するのに適した含水比となる。なお、
含水比とは、水の質量を水以外の固形分の質量により割
った値である。このようにすることにより、少ない量の
安定材12で大量の泥分6を固形化することができる。
【0035】なお、図10に示すように、前記攪拌搬送
部14を攪拌機能を有しないベルトコンベア等の通常の
搬送部56とし、該搬送部56の終端部57に別個に攪
拌部58を設けた構成とすることもできる。該攪拌部5
8は、泥分6と、安定材12及び吸湿材13とを攪拌混
合するための攪拌装置であり、ここでは、内部に回転す
る攪拌羽根59を有する攪拌槽を使用している。ただ
し、攪拌部58の構成はこれに限定されるものではな
く、これ以外の構成であっても、泥分6と、安定材12
及び吸湿材13とを攪拌混合することができるものであ
れば他の攪拌装置も使用することができる。
【0036】前記ストックヤード61は、前記攪拌搬送
部14に連続して設けられ、攪拌後の泥分6を一時的に
貯留して養生するものである。具体的には、図9及び図
11に示すように、ストックヤード61は、攪拌搬送部
14の終端部52を中心に放射状に配置された仕切壁7
0により仕切られて扇形に配置された6個の貯留室71
と、攪拌搬送部14の終端部52と貯留室71とをつな
いで配置されて攪拌搬送部14から排出された泥分6を
貯留室71へ搬送する搬送装置69とを有して構成され
る。ここでは、該搬送装置69として、下部が半円形に
形成された樋67と、該樋67の中に配置されて回転さ
れるねじ状の送り羽根68とを備えたスクリューコンベ
アを用いている。そして、搬送装置69は、その始端部
72が攪拌搬送部14の終端部52の下方に配置され、
該始端部72の下部に設けられた回転軸73を中心に水
平面上で回転可能に支持されているので、搬送装置69
を回転させてその終端部74を各貯留室71の上方へ移
動させることにより、攪拌搬送部14から排出された泥
分6を各貯留室71へ搬送することができるようになっ
ている。なお、搬送装置69は前記スクリューコンベア
に限定されるものではなく、例えばベルトコンベア等他
の搬送装置を使用することも可能である。
【0037】また、搬送装置69の長さ方向中央部近傍
の下部には支持ローラ75が設けられており、該支持ロ
ーラ75は貯留室71の端壁を構成する円弧状壁76の
上面に載置され、搬送装置69を移動可能に支持してい
る。更にここでは、支持ローラ75をモータ等により回
転させることにより、搬送装置69を自動的に回転さ
せ、その終端部74を各貯留室71の上方へ移動させる
ことができるようにしている。図示しないが、ストック
ヤード61の上方には屋根などを設け、養生中の泥分6
に雨などがかからないようにすると好適である。なお、
図10に示すように、前記攪拌搬送部14に代えて、通
常の搬送部56の終端部57に別個に攪拌部58を設け
た構成とした場合には、搬送装置69の始端部72を攪
拌部58の排出口の下方に配置する。
【0038】本実施形態においては、ストックヤード6
1は、1日に処理された泥分6を1個の貯留室71に貯
留することとしており、1日ごとに順番に隣接する貯留
室71に泥分6を貯留していき、すべての貯留室71に
泥分6が貯留されたときに最初に貯留した貯留室71の
泥分6を取り出すことにより、ストックヤード61にお
いて泥分6を5日間まで養生することができるようにし
ている。泥分6の養生は、後述する解砕機62により解
砕するのに適した硬さに泥分6が硬化するまで行う。こ
のようにして養生された泥分6は適度に硬化した状態で
解砕機62へ送られる。
【0039】前記解砕機62は、ストックヤード61に
おいて養生された後の泥分6を所定粒度以下に解砕する
装置である。具体的には、図12に示すように、養生後
の泥分6が投入されるホッパー77と、該ホッパー77
の下方に配置されて落下してくる泥分6を細かく解砕す
るクラッシャー78とを有して構成される。ここで、該
クラッシャー78は、E−E方向からみた矢視図である
図13にも示すように、回転軸が互いに並行に配置され
た1対の円筒形の回転体79のそれぞれの表面に多数の
ロッド80を一定の間隔で配置し、その際、一方の回転
体79のロッドが他方の回転体79のロッド80の間を
通過するように配置して構成されるものである。そし
て、回転体79は、モータ81により、それぞれ逆方向
に、2個の回転体79の間においてロッド80が上方か
ら下方へ移動する方向に回転される。解砕した後の泥分
6の粒径は前記ロッド80の配置される間隔により決定
される。ここでは、水硬性複合路盤材として使用するこ
とができるようにするため、その材料規格に合致する0
〜5mmの粒径となるようにロッド80を配置すること
としている。そのため、例えば、1個の回転体79につ
いて軸方向の間隔D3が約55mmとなるように配置し
ている。また、クラッシャー78の周囲には、解砕され
た泥分6が飛び散るのを防止するための回収板82が配
置されている。
【0040】以上のようにして、解砕された後の泥分6
は、泥水中に含まれていた泥分6と吸湿材13としての
石粉とを安定材12としての生石灰又は石灰系安定材に
より固形化させたものであり、その粒径が0〜5mmの
安定処理砕石微粉末となるので、水硬性複合路盤材の材
料として再利用することができる。また、このようにし
て固形化した泥分6は水分を含んでも溶け出すことはな
いので、盛土や埋め戻しなどに再利用することも可能で
ある。なお、攪拌搬送部14の終端部52から取り出さ
れた後一定期間養生されて硬化した泥分6、またはスト
ックヤード61において養生されて硬化した泥分6を解
砕機62へ送らずに、塊のまま埋め立てなどに再利用す
ることも可能である。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の請求項1
に係る泥水分離装置によれば、円筒形状の本体の回転中
心から該本体の内周面にかけて放射状に複数配置され、
該本体の回転に伴って回転することより前記泥水から泥
分を分離する分離スクリーンを備えることにより、泥分
を上方へ持ち上げながら分離スクリーンにより水分を下
方へふるい落とすので、水分の含まれる割合の低い泥分
を泥水から分離することができる。
【0042】本発明の請求項2に係る泥水分離装置によ
れば、上述の効果に加えて、前記分離スクリーンは、前
記本体の径方向に対して平行に配置された第1面と、該
第1面の径方向外側に連続して設けられ、該第1面に対
して前記本体の回転方向に所定角度傾斜した第2面とを
有する断面「く」の字形に形成されたスクリーン本体を
備えていることにより、前記本体の回転に伴って第2面
上にあった泥分が第1面上に落下し、その際の衝撃等に
より泥分の中に含まれている水分をスクリーン本体から
下にふるい落とすことができるので、更に水分の含まれ
る割合の低い泥分を泥水から分離することができる。
【0043】本発明の請求項3に係る泥水分離装置によ
れば、上述の効果に加えて、前記供給口から前記本体に
至る部分に緩やかな傾斜を有する傾斜部を形成したこと
により、供給口から供給された泥水を前記傾斜部におい
て十分に攪拌することができるので、凝集作用がほぼ完
了してから本体へ到達させることができ、分離スクリー
ンによる泥分の分離をより効率的に行うことが可能とな
る。
【0044】本発明の請求項4に係る泥水処理装置によ
れば、請求項1〜3のいずれか1項に記載の泥水分離装
置と、該泥水分離装置の排出部に連続して設けられ、泥
分を搬送する搬送部と、該搬送部において搬送中の泥分
に安定材を供給する安定材供給部と、前記搬送部におい
て搬送中の泥分に吸湿材を供給する吸湿材供給部と、安
定材及び吸湿材と泥分とを攪拌する攪拌部とを有するこ
とにより、泥水分離装置において泥水から分離された泥
分を効率良く自動的に固形化し、泥水を処理することが
できる。また、本装置により取り出した泥分は恒久的に
固形化されるので塊のまま埋め立てなどに再利用するこ
とができる。更に、少ない量の安定材で大量の泥分を固
形化することができるので、固形化させた泥分を埋め立
て等に再利用した場合においても、安定材に含まれる六
価クロムなどの有害物質が溶け出すことがほとんどな
く、環境を汚染することがないという利点がある。
【0045】本発明の請求項5に係る泥水処理装置によ
れば、上述の効果に加えて、泥分を一時的に貯留して養
生するストックヤードを有することにより、攪拌部又は
攪拌搬送部から排出された泥分を貯留して養生させるこ
とができ、泥分を適度に硬化させて固形化させることが
できる。
【0046】本発明の請求項6に係る泥水処理装置によ
れば、上述の効果に加えて、前記攪拌部を前記搬送部と
一体的に設け、泥分を搬送しつつ安定材及び吸湿材と攪
拌する攪拌搬送部としたことにより、攪拌部を別途に設
ける必要が無く、効率良く泥土の搬送と攪拌を行うこと
ができるとともに、装置全体の大きさを小さくすること
ができる。
【0047】本発明の請求項7に係る泥水処理装置によ
れば、上述の効果に加えて、ストックヤードにおいて養
生された後の泥分を所定粒度以下に解砕する解砕機を有
することにより、泥分を粒径が0〜5mmの安定処理砕
石微粉末とし、水硬性複合路盤材の材料として再利用す
ることができる。また、このようにして処理された泥分
は水分を含んでも溶け出すことはないので、盛土や埋め
戻しなどに再利用することも可能である。
【0048】本発明の請求項8に係る泥水処理方法によ
れば、上述の効果に加えて、泥水に凝集剤を混入して攪
拌して泥水中の泥分を凝集沈殿させた後、該泥分を泥水
からすくい上げて分離し、該分離した泥分に安定剤及び
吸湿剤を供給して攪拌し、攪拌後の泥分を一定時間養生
して硬化させ、適度に硬化した泥分を所定粒度以下に解
砕することにより、泥水から泥分を分離して固形化し、
なおかつ粒径が0〜5mmの安定処理砕石微粉末とし、
水硬性複合路盤材の材料として再利用することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る泥水処理装置を示す断
面図である。
【図2】本発明の実施形態に係る泥水分離装置を示す正
面図である。
【図3】本発明の実施形態に係る泥水分離装置を示す左
側面図である。
【図4】本発明の実施形態に係る泥水分離装置を示す断
面図である。
【図5】図4のA−A断面図である。
【図6】本発明の実施形態に係る泥水分離装置の分離ス
クリーンを示す斜視図である。
【図7】泥水分離装置の使用状態を示す図4のB−B断
面図である。
【図8】本発明の実施形態に係る泥水分離装置を示す右
側面図である。
【図9】本発明の実施形態に係る泥水処理装置のうち、
泥水分離装置及び解砕機以外の部分を示す正面図であ
る。
【図10】本発明の実施形態に係る泥水処理装置におい
て、搬送部と攪拌部とを別個に設けた場合の泥水分離装
置及び解砕機以外の部分を示す正面図である。
【図11】本発明の実施形態に係る泥水処理装置のスト
ックヤードを示す平面図である。
【図12】本発明の実施形態に係る泥水処理装置の解砕
機を示す正面図である。
【図13】図12におけるE−E方向からみたクラッシ
ャーの矢視図である。
【図14】従来例に係る泥水処理装置を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
1 泥水処理装置 2 泥水分離装置の本体 3 泥水 4 供給口 6 泥分 7 分離スクリーン 8 水分 9 排出口 10 排出部 11 泥水分離装置 12 安定材 13 吸湿材 14 攪拌搬送部 15 安定材供給部 16 吸湿材供給部 17 支持部 28 傾斜部 34 支持フレーム 41 スクリーン本体 44 スクリーン本体の第1面 45 スクリーン本体の第2面 56 搬送部 58 攪拌部 61 ストックヤード 62 解砕機 63 攪拌水槽 69 搬送装置 71 貯留室 77 ホッパー 78 クラッシャー C 泥水分離装置の本体の回転中心 R 泥水分離装置の本体の回転方向
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI C02F 11/14 B01D 33/22 (56)参考文献 特開 平8−173710(JP,A) 特開 平9−313817(JP,A) 特開 平10−34191(JP,A) 特開 昭62−117698(JP,A) 特公 昭47−7309(JP,B1) 実開 昭51−111570(JP,U) 実開 昭61−132015(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B01D 33/00

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 周方向に回転駆動される円筒形状の本体
    と、該本体の一端側に設けられ、凝集剤を混入した泥水
    を本体内部へ供給する供給口と、前記本体の回転中心か
    ら該本体の内周面にかけて放射状に複数配置され、該本
    体の回転に伴って回転することより前記泥水から泥分を
    分離する分離スクリーンと、前記本体の他端側に設けら
    れ、前記泥水の中の水分を排出する排出口と、前記本体
    の回転中心に配置され、前記分離スクリーンにおいて分
    離された泥分を回収して本体外部へ排出する排出部とを
    備えることを特徴とする泥水分離装置。
  2. 【請求項2】 前記分離スクリーンは、前記本体の径方
    向に対して平行に配置された第1面と、該第1面の径方
    向外側に連続して設けられ、該第1面に対して前記本体
    の回転方向に所定角度傾斜した第2面とを有する断面
    「く」の字形に形成されたスクリーン本体を備えている
    ことを特徴とする請求項1記載の泥水分離装置。
  3. 【請求項3】 前記供給口から前記本体に至る部分に緩
    やかな傾斜を有する傾斜部を形成したことを特徴とする
    請求項1又は2記載の泥水分離装置。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか1項に記載の泥
    水分離装置と、該泥水分離装置の排出部に連続して設け
    られ、泥分を搬送する搬送部と、該搬送部において搬送
    中の泥分に安定材を供給する安定材供給部と、前記搬送
    部において搬送中の泥分に吸湿材を供給する吸湿材供給
    部と、安定材及び吸湿材と泥分とを攪拌する攪拌部とを
    有することを特徴とする泥水処理装置。
  5. 【請求項5】 請求項1〜3のいずれか1項に記載の泥
    水分離装置と、該泥水分離装置の排出部に連続して設け
    られ、泥分を搬送する搬送部と、該搬送部において搬送
    中の泥分に安定材を供給する安定材供給部と、前記搬送
    部において搬送中の泥分に吸湿材を供給する吸湿材供給
    部と、安定材及び吸湿材と泥分とを攪拌する攪拌部と、
    該攪拌部で攪拌された泥分を一時的に貯留して養生する
    ストックヤードとを有することを特徴とする泥水処理装
    置。
  6. 【請求項6】 前記攪拌部を前記搬送部と一体的に設
    け、泥分を搬送しつつ安定材及び吸湿材と攪拌する攪拌
    搬送部としたことを特徴とする請求項4又は5記載の泥
    水処理装置。
  7. 【請求項7】 前記ストックヤードにおいて養生された
    後の泥分を所定粒度以下に解砕する解砕機を有すること
    を特徴とする請求項5記載の泥水処理装置。
  8. 【請求項8】 泥水に凝集剤を混入して攪拌し、周方向
    に回転駆動される円筒形状の本体内で泥水中の泥分を凝
    集沈殿させた後、前記本体の回転中心から該本体の内周
    面にかけて放射状に複数配置され、該本体の回転に伴っ
    て回転する分離スクリーンにより該泥分を泥水からすく
    い上げて分離し、該分離した泥分に安定剤及び吸湿剤を
    供給して攪拌し、攪拌後の泥分を一定時間養生して硬化
    させ、適度に硬化した泥分を所定粒度以下に解砕するこ
    とを特徴とする泥水処理方法。
  9. 【請求項9】 外部攪拌槽と内部攪拌槽とを有する2重
    構造の攪拌水槽と、前記内部攪拌槽に供給された泥水と
    凝集剤を攪拌する攪拌羽根とを備え、前記内部攪拌槽に
    供給された泥水と凝集剤が前記攪拌羽根により攪拌され
    た後、前記内部攪拌槽の下部に設けられた開口部から外
    部攪拌槽へ送られた後、前記供給口へ送られることを特
    徴とする請求項7記載の泥水処理装置。
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