JP3758912B2 - 解砕造粒装置及び発生土処理装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、建設土木工事で発生する建設発生土や掘削工事で発生する水分量の多い建設汚泥などの発生土を粒状化する解砕造粒装置及びこの解砕造粒装置を用いて発生土を処理する発生土処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図23に従来の発生土処理の工程の概略を示す。
【0003】
従来の発生土処理において、図23に示すように、一次処理系001では、建設現場、例えば、シールド掘削機によるトンネル掘削作業現場で発生した発生土002を分級機003によって砂礫成分(粒径>74μm)004を分別し、ポンプ005によって二次処理系011に搬送する。この二次処理系011では、砂礫成分004が分別された発生土006に対して凝集剤添加装置012によって凝集剤013を添加し、脱水機014によって脱水処理することで、粘土シルト成分(粒径≦74μm)の脱水ケーキ015が生成される。そして、一次処理系001で分別された砂礫成分004は埋め戻し材などとして再利用され、二次処理系011で生成された脱水ケーキ015は産業廃棄物として処理場に搬送し、廃棄処分される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上述したように従来の発生土処理装置では、一次処理系001での砂礫成分004は埋め戻し材などとして再利用されるものの、二次処理系011での脱水ケーキ015は産業廃棄物として処理される。これはシールド掘削機によるトンネル掘削作業現場では、泥水や泥土に流動性を与えて切羽の安定を確保するために、ベントナイト(粘土)を添加している。そのため、脱水ケーキ015はこのベントナイトを含有してスラリー状となっており、埋め戻し材などとして再利用することができない。この場合、脱水ケーキ015を産業廃棄物処理場まで輸送する運送費や、処分そのものの費用が多大なものとなり、施工コスト全体が上昇してしまうという問題が生じると共に、最終処分場の不足や不法投棄などの社会問題となっている。
【0005】
そこで、本出願人は、特願平10−31015号の「建設汚泥処理装置」にて、脱水ケーキ015を産業廃棄物とはせずに粒状化処理することで、埋め戻し材などとして再利用することを提案している。この「建設汚泥処理装置」は、二次処理系011で処理された脱水ケーキ015にセメントを添加すると共に水ガラスを添加して攪拌混合機で攪拌混合し、その後、セメントと水ガラスが混合された脱水ケーキ015を解砕造粒機で内部物質を分断しながら粒子化させることで粒状体を生成するものである。
【0006】
ところが、この「建設汚泥処理装置」では、セメントと水ガラスを添加した脱水ケーキ015を攪拌混合機で搬送しながら攪拌混合しているものの、その後の解砕造粒機では、所定量の脱水ケーキ015を内部に投入して所定時間処理することで粒子化して生成した粒状体を排出している。即ち、攪拌混合機では連続した攪拌混合が可能であるが、解砕造粒機では、脱水ケーキ015の投入、粒子化処理、粒状体の排出を順次行うバッチ処理であるため、処理効率が良くないという問題がある。
【0007】
本発明はこのような問題を解決するものであって、発生土を処理して再利用可能とすることで処理コストの低減を図ると共に、処理効率の向上を図った解砕造粒装置及び発生土処理装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成するための請求項1の発明の解砕造粒装置は、発生土の投入口及び生成された粒状体の排出口を有してほぼ水平な軸心をもって回転自在に支持された中空の回転ドラムと、前記投入口から該回転ドラム内に投入された発生土を前記排出口側に搬送する発生土搬送手段を兼ね、前記回転ドラム内に回転自在に支持されて吸水剤及び固化剤が添加混合された発生土の内部物質を分断して粒子化させる回転翼と、前記回転ドラム内に該回転翼と対向して配設されて掻き上げられた発生土を該回転翼に導くスクレーパとを具え、前記回転ドラム内での発生土の移動に伴い、連続的に、前記投入口から投入され、吸水剤及び固化剤が添加された発生土を、前記回転ドラム及び前記回転翼の回転により混合して、ゲル化し、ゲル化され、前記回転ドラムにより掻き上げられた発生土を、前記スクレーパにより前記回転翼に導いて、解砕分散し、解砕分散された発生土を、前記回転翼により前記排出口側へ移動させながら更に解砕分散して、所定粒径まで粒子化し、粒子化した発生土を、前記回転翼により飛翔させて前記排出口から排出させることを特徴とするものである。
【0009】
また、請求項2の発明の解砕造粒装置では、前記回転翼の回転軸心を前記回転ドラムの回転軸心にほぼ沿って配設し、該回転翼と該回転ドラムの回転方向を同じにしたことを特徴としている。
【0010】
また、請求項3の発明の解砕造粒装置では、前記発生土搬送手段は、回転軸に複数の前記回転翼を搬送方向前方に傾けて固定することで構成したことを特徴としている。
【0011】
また、請求項4の発明の解砕造粒装置では、前記回転ドラム内の上方部に、前記投入口から該回転ドラム内に投入された発生土に吸水剤を添加する吸水剤添加ノズルと、該発生土に固化剤を添加する固化剤添加ノズルを設け、前記回転翼が回転することで、該吸水剤及び該固化剤が添加された発生土を攪拌混合してから内部物質を分断して粒子化させることを特徴としている。
【0012】
また、請求項5の発明の解砕造粒装置では、前記回転ドラムを前記発生土の搬送方向に対して傾斜させる傾斜手段を設けたことを特徴としている。
【0013】
また、請求項6の発明の解砕造粒装置では、前記回転ドラム内に、前記回転翼によってほぼ粒子化した粒状体に乾粉を噴射する乾粉噴射ノズルを設けたことを特徴としている。
【0014】
また、請求項7の発明の解砕造粒装置では、前記回転ドラム内に、前記回転翼によってほぼ粒子化して飛翔した粒状体を受け取り、該粒状体を前記回転ドラムから排出する受台を設けたことを特徴としている。
【0015】
また、請求項8の発明の解砕造粒装置では、前記回転ドラム内の前記投入口側に前記吸水剤添加ノズル及び前記固化剤添加ノズルを設けると共に、前記回転ドラムの内周面に前記吸水剤及び前記固化剤が添加された発生土を掻き上げる掻き上げリフタを設ける一方、前記回転ドラム内の前記排出口側に前記回転翼及び前記スクレーパを設けたことを特徴としている。
【0016】
また、請求項9の発明の解砕造粒装置では、前記回転ドラム内の前記投入口側に前記吸水剤添加ノズル及び前記固化剤添加ノズルを設けると共に、前記吸水剤及び前記固化剤が添加された発生土を攪拌混合するミキサーを設ける一方、前記回転ドラム内の前記排出口側に前記回転翼及び前記スクレーパを設けたことを特徴としている。
【0017】
また、請求項10の発明の解砕造粒装置では、前記回転ドラムに振動を与えることで、該回転ドラム内で粒子化した粒状体のみを前記排出口から排出する回転ドラム振動手段を設けたことを特徴としている。
【0018】
また、請求項11の発明の解砕造粒装置では、前記回転ドラム内に該回転ドラムの内周面と所定間隔をあけて粒子化した所定粒径の粒状体のみが通過可能な円筒メッシュを取付け、前記投入口を該円筒メッシュの内側に連通する一方、前記排出口を前記回転ドラムと前記円筒メッシュとの空間部に連通することを特徴としている。
【0019】
また、請求項12の発明の解砕造粒装置では、前記回転ドラムの内周面に、該回転ドラム内で粒子化して飛翔した粒状体のみが飛び越えて前記排出口側に搬送される仕切り壁を設けたことを特徴としている。
【0020】
また、請求項13の発明の解砕造粒装置では、前記回転ドラム内に、該回転ドラム内で粒子化して飛翔した粒状体のみを前記排出口側に搬送するエア噴射ノズルを設けたことを特徴としている。
【0021】
更に、請求項14の発明の発生土処理装置は、発生土に吸水剤を添加する吸水剤添加装置と、前記発生土に固化剤を添加する固化剤添加装置と、前記吸水剤及び前記固化剤が添加された発生土を攪拌混合する攪拌混合機と、前記吸水剤及び固化剤が混合された発生土を回転自在な回転ドラム内で回転翼及びスクレーパにより内部物質を分断して粒子化させて粒状体を生成する解砕造粒機とを具えたことを特徴とするものである。
【0022】
また、請求項15の発明の発生土処理装置は、掘削工事によって発生した発生土から砂礫成分を除去する一次処理手段と、該一次処理手段で処理された発生土に凝集剤を添加して脱水処理する二次処理手段と、該二次処理手段で処理された発生土を粒状体とする三次処理手段とを具え、該三次処理手段は、前記発生土に吸水剤を添加する吸水剤添加装置と、前記発生土に固化剤を添加する固化剤添加装置と、前記吸水剤及び前記固化剤が添加された発生土を攪拌混合する攪拌混合機と、前記吸水剤及び固化剤が混合された発生土を回転自在な回転ドラム内で回転翼及びスクレーパにより内部物質を分断して粒子化させて粒状体を生成する解砕造粒機とを有することを特徴とするものである。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態を詳細に説明する。
【0024】
なお、以下に複数の実施形態を説明するが、各実施形態で取扱う発生土は、建設発生土と建設汚泥からなるものである。この建設発生土は、建設工事に伴って発生する土砂であって、港湾、河川の浚渫に伴って生ずる土砂、その他に類する浚渫土と、この浚渫土以外のものからなる。また、建設汚泥は、浚渫以外の建設工事等に係る掘削工事に伴って排出されるもののうち、標準ダンプトラックに山積みができず、また、その上を人が歩けない状態のものである。
【0025】
[第1実施形態]
図1に本発明の第1実施形態に係る発生土処理装置の処理工程を表す概略、図2に三次処理系の処理工程を表す概略、図3に本実施形態の解砕造粒機の断面、図4に図3のIV−IV断面を示す。
【0026】
本実施形態の発生土処理装置は、泥水式シールド掘削機によって排出された発生土(建設汚泥)を処理するものであって、図1に示すように、この発生土Aから砂礫成分Bを除去する一次処理系11と、この一次処理系11で処理された発生土Cに凝集剤Dを添加して脱水処理することで脱水ケーキEを生成する二次処理系21と、この脱水ケーキEを粒状体Fとする三次処理系31とから構成されている。
【0027】
一次処理系11には、建設現場で発生した発生土Aから砂礫成分(粒径>74μm)Bを分別する分級機12と、この砂礫成分Bを分離除去した発生土Cを二次処理系21に搬送するポンプ13とが設けられている。また、二次処理系21は、一次処理系11から搬送された発生土Cにポンプ22によって凝集剤Dを添加する凝集剤添加装置23と、凝集剤Dが添加された発生土Cを脱水処理することで、粘土シルト成分(粒径≦74μm)の脱水ケーキEを生成する脱水機24とが設けられている。
【0028】
そして、三次処理系31には、図1及び図2に示すように、二次処理系21で処理された脱水ケーキEを搬送するスクリューコンベヤ32と、この脱水ケーキEに吸水剤としての水ガラス(珪酸ソーダの粉末でもよい)Gを添加(数μm以下の粘土の微粒子成分の5〜15%)する吸水剤添加装置33と、固化剤としてのセメントHを添加(珪酸ソーダの4〜10倍)する固化剤添加装置34と、水ガラスGとセメントHとが添加された脱水ケーキEを駆動モータ35によって駆動して攪拌混合する攪拌混合機36と、攪拌混合された脱水ケーキEの内部物質を分断しながら粒子化させることで粒状体Fを生成する解砕造粒機37と、この生成した粒状体Fを搬送する搬送コンベヤ38とが設けられている。
【0029】
この解砕造粒機37において、図3及び図4に示すように、基台41上には前後の壁部42a,42bが立設されており、この壁部42a,42bの下部には軸受43a,43bによって互いに平行をなす左右一対の回転軸44が回転自在に支持され、各回転軸44にはそれぞれ2つの支持ローラ45が固結されている。この前後の壁部42a,42bの間には円筒形状をなす中空の回転ドラム46が位置し、支持ローラ45上に載置されることで回転自在に支持されている。そして、各回転軸44の一端部には従動ギヤ47が固結され、それぞれ減速ギヤ48と噛み合っており、この減速ギヤ48と同軸上に設けられた従動プーリ49と駆動モータ50の駆動プーリ51との間には駆動伝達ベルト52が掛け回されている。従って、駆動モータ50を駆動すると、駆動力が駆動プーリ51、駆動伝達ベルト52、従動プーリ49、減速ギヤ48、従動ギヤ47を介して各回転軸44に伝達され、支持ローラ45を回転駆動することで回転ドラム46をX方向に回転することができる。
【0030】
そして、壁部42aの上部には脱水ケーキEを回転ドラム46内に投入する投入口53が形成されており、この投入口53にホッパ54が取付けられ、ホッパ54の内部には脱水ケーキEを所定量回転ドラム46内に投入できるようにスクリューフィーダ55が取付けられている。一方、壁部42bの下部には粒子化した粒状体Fを排出する排出口56が形成され、この排出口56にはシュータ57が取付けられている。
【0031】
また、壁部42a,42bの下部には軸受58a,58bによって旋回軸59が回転自在に支持され、この旋回軸59は回転ドラム46内の下部であって内部に投入された脱水ケーキEの搬送方向右方に近傍を貫通している。この旋回軸59には複数の回転翼60が取付けられ、この各回転翼60は脱水ケーキEの搬送方向前方に傾いており、この傾斜によって回転ドラム46内の脱水ケーキEを排出口56側に搬送する搬送手段の機能を有する。そして、旋回軸59は外部に配設された駆動モータ61によって回転駆動できるようになっている。従って、駆動モータ61を駆動すると、旋回軸59と共に各回転翼60が回転ドラム46の回転方向Xと同じX方向に回転することができる。更に、壁部42bには、先端部が回転ドラム46内の上部に延出して各回転翼60と対向するように、スクレーパ62の基端部が固定されており、このスクレーパ62は回転ドラム46の回転によって掻き上げられた脱水ケーキEをスクレーパ62に衝突させることで、各回転翼60に導くことができる。
【0032】
ここで、このように構成された本実施形態の発生土処理装置による発生土の処理方法について説明する。
【0033】
図1に示すように、泥水式シールド掘削機によるトンネル掘削現場で発生した発生土Aにはベントナイトなどの粘土質が含まれており、この発生土Aは一次処理系11に送られ、分級機12によって砂礫成分(粒径>74μm)Bが分離除去され、発生土Cとして二次処理系21に送られる。この二次処理系21では、発生土Cに凝集剤添加装置23から凝集剤Dが添加された後、脱水機24によって機械的に脱水され、粘土シルト成分(粒径≦74μm)よりなる脱水ケーキEが生成され、三次処理系31に送られる。なお、この脱水ケーキEは比重が1.4〜1.6となっており、74μm以下の微粒子成分100%、含水率40〜55%程度のものである。
【0034】
三次処理系31では、図2に示すように、脱水ケーキEをスクリューコンベヤ32によって攪拌混合機36内に搬送し、この攪拌混合機36にて、脱水ケーキEに対して、まず、吸水剤添加装置33によって水ガラスGを添加し、次に、固化剤添加装置34によってセメントHを添加する。攪拌混合機36は水ガラスGとセメントHが添加された脱水ケーキEを各添加物G,Hが均等に分布するまで攪拌混合するが、このとき、水ガラスGとセメントHとの反応により、脱水ケーキE中のベントナイトの微粒子同志が拘束し合うと共に水分を吸収してゲル化する。そして、ゲル化した脱水ケーキEは攪拌混合機36のらせん状の攪拌翼によって解砕造粒機37に投入され、ここで、内部の物質を分断、粒子化させることで粒状体Fを生成し、搬送コンベヤ38上に排出して装置の外に搬出する。
【0035】
即ち、脱水ケーキEにセメントHが添加されることで脱水ケーキE中水分のpHが変動し、これによって水ガラスGは脱水ケーキE中の微粒子間に珪酸ポリマーを形成し、微粒子を拘束すると共に、脱水ケーキE中の自由水を取り込みゲル化させる。これにより、脱水ケーキEの粘性が増加し、解砕造粒機37によって分散粒状化が可能となる。また、セメントHは水硬性を保有しており、粒状体Fの内部に混合されており、内部に取り込まれた水分などと反応し、数時間から数日で水和物を生成して安定固化する。脱水ケーキE中の微粒子は、水ガラスGによって拘束された状態で硬化するために大粒化しており、粒状体Fは微粒子成分が低減している。
【0036】
ここで解砕造粒機37内での脱水ケーキEの粒子化処理を具体的に説明すると、図3及び図4に示すように、水ガラスGとセメントHが添加されてゲル化した脱水ケーキEは、ホッパ54からスクリューフィーダ55により定量づつ投入口53を通して回転ドラム46内に連続して投入される。すると、この脱水ケーキEは回転する回転ドラム46によって掻き上げられてスクレーパ62に衝突し、このスクレーパ62によって回転する各回転翼60に導かれ、この回転翼60によって解砕されて分散され、排出口56側へ搬送される。このように脱水ケーキEが各回転翼60によって解砕分散されながら移動することにより、表面乾燥がなされて次第に粒状体Fとなり、且つ、小径化していく。そして、所定粒径まで粒子化された粒状体Fのみがこの回転翼60によって回転ドラム46内を飛翔し、排出口56を通ってシュータ57から搬送コンベヤ38上に排出される。
【0037】
なお、ここで粒状体Fとは、土の品質区分で第1種の発生土に相当するもので、埋戻しや盛り土などに適用できるものである。具体的には、以下を満たすものである。
▲1▼粒度:74μm以下の微粒子分が10%以下、最大粒径:13mm以下
▲2▼締め固め地盤支持力:CBR12%以上(砕石路盤との相対比較基準)
▲3▼排水中に指定有害物質を基準濃度以上含まない。
▲4▼pH:5.8〜8.6(生活排水基準)
などであるが、いずれも適用箇所や自治体によって多少の相違がある。
【0038】
このように本実施形態の発生土処理装置にあっては、無機系の材料を用いて生成された粒状体Fが強度と安全性を保有しているため、建設資材として埋戻し材や盛り土材など、良質土相当として再利用が可能となり、廃却処分などの費用を低減することが可能となる。この場合、粒状体Fからなる建設資材は、軽量で透水性が良好であるため、運動場や植木の土壌や造成地の盛土として最適であり、また、埋立地の排水ドレーン材として使用することもできる。また、水ガラスGとセメントHを粒子化剤とすることで処理費用が低減すると共に、処理作業が容易となる。
【0039】
つまり、安全な無機材料である水ガラスG(珪酸ソーダ)と、セメントHなど無機系の水硬性材料とを併用する装置とすることで、安全性を確保できる。また、水ガラスGで吸水することにより、比較的高含水比の泥土に対しても、分散造粒に必要な粘性の増加を可能とすると共に、微粒子を拘束して大粒化することで粒状体中の微粒成分を低減できる。更に、従来、処理でコストや時間が必要であった乾燥や脱水などの処理が不要となり、低コストで高効率に粒状化することができる。そして、固化剤を、水ガラスGのゲル化反応剤と水和反応による長期強度発現との2つの効果を1度に達成し、装置の簡素化と低コスト化が図れる。
【0040】
また、本実施形態の解砕造粒機38では、水ガラスGとセメントHが添加された脱水ケーキEを回転ドラム46内に投入し、互いに同方向に回転する回転ドラム46と回転翼60によって脱水ケーキEを解砕分散しながら搬送して粒状体Fを生成し、生成された粒状体Fのみを飛翔して排出口56から搬送コンベヤ38上に排出するようにしている。このとき、脱水ケーキEは回転ドラム46によって掻き上げられてスクレーパ62に衝突し、このスクレーパ62から回転翼60へ導かれ、この回転翼60で解砕分散されることとなり、粒子化処理を効率的に行うことができる。
【0041】
そして、この解砕造粒機38では、水ガラスGとセメントHが添加された脱水ケーキEを連続してこの解砕造粒機38へ投入し、この解砕造粒機38で造粒して生成された粒状体Fのみを順次排出することとなり、脱水ケーキEの攪拌混合によるゲル化処理から解砕造粒処理を施して粒状体Fを生成して搬送コンベヤ38に排出するまでの処理を連続して行うことができ、その結果、発生土処理を自動的に連続して行うことができる。
【0042】
[第2実施形態]
図5に本発明の第2実施形態に係る発生土処理装置における三次処理系の処理工程を表す概略、図6に本実施形態の攪拌混合解砕造粒機の断面、図7に図6のVII−VII断面を示す。なお、前述した実施形態で説明したものと同様の機能を有する部材には同一の符号を付して重複する説明は省略する。
【0043】
本実施形態の発生土処理装置は、前述の実施形態と同様に、泥水式シールド掘削機によって排出された発生土(建設汚泥)を処理するものであって、一次処理系と、二次処理系は同様であるために説明は省略し、脱水ケーキを処理する三次処理系のみについて説明する。
【0044】
本実施形態の発生土処理装置における三次処理系71には、図5に示すように、二次処理系で処理された脱水ケーキEを搬送するスクリューコンベヤ32と、この脱水ケーキEに吸水剤としての水ガラスGを添加する吸水剤添加装置33と、固化剤としてのセメントHを添加する固化剤添加装置34と、水ガラスGとセメントHとが添加された脱水ケーキEを攪拌混合すると共に、脱水ケーキEの内部物質を分断しながら粒子化させることで粒状体Fを生成する攪拌混合解砕造粒機72と、この生成した粒状体Fを搬送する搬送コンベヤ38とが設けられている。
【0045】
この攪拌混合解砕造粒機72において、図6及び図7に示すように、基台41に回転自在に支持された支持ローラ45上には回転ドラム46が回転自在に支持され、駆動モータ50によってX方向に回転可能となっている。そして、回転ドラム46の一方の投入口53にはスクリューフィーダ55を有するホッパ54が取付けられ、他方の排出口56にはシュータ57が取付けられている。
【0046】
また、回転ドラム46内を貫通する旋回軸59には複数の回転翼60が取付けられ、この各回転翼60は脱水ケーキEの搬送方向前方に傾いており、この傾斜によって回転ドラム46内の脱水ケーキEを排出口56側に搬送することができる。そして、駆動モータ61によって旋回軸59と共に各回転翼60を回転ドラム46と同方向に回転することができる。更に、回転ドラム46内の上部には各回転翼60と対向するようにスクレーパ62が配設されている。
【0047】
そして、壁部42bの上部には、先端部が回転ドラム46内の上部に延出する吸水剤供給管73と固化剤供給管74の基端部が固定されており、投入口53付近まで延設された吸水剤供給管73には水ガラスGを噴出する複数の吸水剤添加ノズル75が形成され、中央付近まで延設された固化剤供給管74にはセメントHを噴出する複数の固化剤添加ノズル76が形成されている。そして、吸水剤供給管73及び固化剤供給管74の各基端部には、流量調整弁77,78を有する連結管79,80を介して吸水剤添加装置33及び固化剤添加装置34が連結され、固化剤供給管74の連結管80にはコンプレッサ81が連結されている。
【0048】
ここで、本実施形態の発生土処理装置による発生土の処理方法について説明する。図5に示すように、三次処理系71にて、脱水ケーキEをスクリューコンベヤ32にて攪拌混合解砕造粒機72内に投入され、ここで、脱水ケーキEに吸水剤添加装置33から水ガラスGが添加され、固化剤添加装置34からセメントHが添加され、各添加物G,Hが均等に分布するまで攪拌混合されてゲル化し、更に、内部の物質を分断、粒子化させることで粒状体Fを生成し、搬送コンベヤ38上に排出して装置の外に搬出する。
【0049】
即ち、図6及び図7に示すように、二次処理された脱水ケーキEは、ホッパ54からスクリューフィーダ55により定量づつ投入口53を通して回転ドラム46内に連続して投入される。一方、吸水剤添加装置33から連結管79を通して流量調整弁77によって調量された水ガラスGが吸水剤供給管73に送給され、各吸水剤添加ノズル75から回転ドラム46内の脱水ケーキEに噴出される。続いて、固化剤添加装置34から連結管80を通して流量調整弁78によって調量されたセメントHが固化剤供給管74に送給され、コンプレッサ81によって各固化剤添加ノズル76から回転ドラム46内の脱水ケーキEに噴出される。
【0050】
そして、水ガラスGとセメントHが添加された脱水ケーキEは、回転する回転ドラム46及び各回転翼60によって攪拌混合されてゲル化する。そして、ゲル化した脱水ケーキEは更に回転ドラム46内で掻き上げられてスクレーパ62に衝突し、このスクレーパ62によって回転する各回転翼60に導かれ、この回転翼60にて解砕されて分散され、排出口56側へ搬送される。このように脱水ケーキEが各回転翼60にて解砕分散されながら移動することで次第に粒状体Fとなり、且つ、小径化していく。そして、所定粒径まで粒子化された粒状体Fのみがこの回転翼60によって飛翔し、排出口56を通ってシュータ57から搬送コンベヤ38上に排出される。
【0051】
このように本実施形態の発生土処理装置にあっては、攪拌混合解砕造粒機72にて、吸水剤(水ガラスG)及び固化剤(セメントH)の添加処理と、水ガラスGとセメントHと脱水ケーキEとの攪拌混合処理と、粒状体F生成のための解砕造粒処理を連続して実施可能としている。そのため、脱水ケーキEの粒子化処理を連続して効率的に行うことができる。また、添加、攪拌混合、解砕造粒処理を回転ドラム46内で行うため、装置がコンパクトとなって小型化が図れると共に、メンテナンスが容易となる。更に、水ガラスGやセメントHの添加タイミングや添加量を調整することで最適な粒子化処理が可能となる。
【0052】
[第3実施形態]
図8に本発明の第3実施形態に係る発生土処理装置における三次処理系で適用する攪拌混合解砕造粒機の断面、図9に処理時間に対する粒状体の径を表すグラフ、図10に本実施形態の攪拌混合解砕造粒機の作用を表す概略を示す。
【0053】
なお、この第3実施形態以降で説明する各実施形態の発生土処理装置は、前述の第2実施形態とほぼ同様に、発生土(建設汚泥)を処理するものであって、脱水ケーキを処理する三次処理系にて使用する攪拌混合解砕造粒機の変形例である。従って、以下に説明する各実施形態では、第2実施形態で説明したものと同様の機能を有する部材には同一の符号を付して重複する説明は省略する。
【0054】
図8に示すように、本実施形態の発生土処理装置の三次処理系にて使用する攪拌混合解砕造粒機91において、傾斜台92に上に回転自在に支持された支持ローラ45上には回転ドラム46が回転自在に支持され、駆動モータ50によってX方向に回転可能となっている。そして、回転ドラム46の一方には投入口53が設けられ、他方には排出口56が設けられている。また、回転ドラム46内には旋回軸59が回転自在に支持されて複数の回転翼60が取付けられ、駆動モータ61によって回転ドラム46と同方向に回転することができる。更に、回転ドラム46内の上部にはスクレーパ62が配設されている。
【0055】
そして、回転ドラム46内の上部には吸水剤供給管73と固化剤供給管74が配設され、吸水剤供給管73には水ガラスGを噴出する複数の吸水剤添加ノズル75が形成され、固化剤供給管74にはセメントHを噴出する複数の固化剤添加ノズル76が形成されている。
【0056】
また、前述した傾斜台92は回転ドラム46の投入口53側が基台41に連結ピン93によって回動自在に連結され、排出口56側が基台41に傾斜機構94によって昇降可能となっている。この傾斜機構94は、傾斜台92の下面に固定されたねじ軸95に、基台41に回転自在に支持されたねじ筒96が螺合し、このねじ筒96に固結されたウォームギヤ97に駆動モータ98のウォーム99が噛み合って構成されている。従って、駆動モータ98によってウォーム99を回転すると、ウォーム99が噛み合うウォームギヤ97と共にねじ筒96が回転し、このねじ筒96と螺合するねじ軸95が上下し、傾斜台92を傾斜させることができる。
【0057】
本実施形態の発生土処理装置によって発生土の処理する場合、脱水ケーキEは、攪拌混合解砕造粒機91の回転ドラム46内に連続して投入され、水ガラスG及びセメントHが添加される。そして、水ガラスGとセメントHが添加された脱水ケーキEは、回転する回転ドラム46及び各回転翼60によって攪拌混合されてゲル化しながら、回転ドラム46内で掻き上げられてスクレーパ62に衝突し、更に各回転翼60にて解砕されて分散し、排出口56側へ搬送される。このように脱水ケーキEは攪拌、混合、解砕、造粒処理が施されながら搬送され、粒状体Fとなって排出口56から搬送コンベヤ38上に排出される。
【0058】
ところで、生成される粒状体Fの粒径と硬度は処理時間、つまり、回転ドラム46内での滞留時間に影響を受けることがわかっている。即ち、図9に示すように、処理時間が短いとセメントHの混合度が低いので、粒状体Fは大粒径であって軟質(図9の範囲a)である。処理時間が経過するとセメントHの混合度が高くなり、粒状体Fは小粒径となってある程度硬質(図9の範囲b)となる。そして、更に処理時間が経過するとセメントHの混合度が更に高くなるが、粒状体Fから水分がしみだして再付着し、粒状体Fはやや大粒径となって硬質(図9の範囲c)となる。
【0059】
即ち、粒状体Fの処理時間(回転ドラム46内での滞留時間)をコントロールすることで、粒状体Fの粒径と硬度、つまり、粒状体Fの品質を設定し、用途に応じた粒状体Fを生成することができる。
【0060】
つまり、図8に示すような回転ドラム46の水平状態で、前述した粒子化処理を実行した処理時間で生成された粒状体Fの粒径と硬度が、図9の範囲bとなるように、回転翼60の回転速度や回転翼60の形状(面積、傾斜角度等)などを設定する。すると、図10(a)に示すように、傾斜機構94によって傾斜台92を傾斜させ、回転ドラム46の排出口56側を下方に傾斜させると、回転ドラム46内に投入された脱水ケーキEの搬送速度が速くなり、処理時間が短くなる。この場合、短い処理時間で生成された粒状体Fの粒径と硬度は、図9の範囲aとなる。一方、図10(b)に示すように、傾斜機構94によって傾斜台92を傾斜させ、回転ドラム46の排出口56側を上方に傾斜させると、回転ドラム46内に投入された脱水ケーキEの搬送速度が遅くなり、処理時間が長くなる。この場合、長い処理時間で生成された粒状体Fの粒径と硬度は、図9の範囲cとなる。
【0061】
このように短い処理時間で生成された粒状体F(図9の範囲a)は大粒径で軟質であるため、一般に土として扱われ、埋め戻し材などとして利用することができる。また、通常の処理時間で生成された粒状体F(図9の範囲b)は小粒径であるため、一般に透水性の高い砂として扱われ、ドレン材などとして利用することができる。更に、長い処理時間で生成された粒状体F(図9の範囲c)はやや大粒径で硬質であって高品質であるため、一般に路盤材などとして利用することができる。
【0062】
なお、前述した実施形態において、傾斜機構94を作動すると傾斜台92は連結ピン93を支点に回動して投入口53側に移動するため、傾斜機構94の下部を基台41に対して揺動自在としたり、連結ピン93の孔を長穴としたりすればよい。また、傾斜機構94はこの構造に限定されるものではなく、ラックとピニオンによる構成としたり、油圧シリンダを用いたりしてもよい。
【0063】
このように本実施形態の発生土処理装置にあっては、回転ドラム46を傾斜機構94によって脱水ケーキEの搬送方向上下に傾斜可能とすることで、脱水ケーキEを粒状体Fとする処理時間(回転ドラム46内での滞留時間)をコントロールしている。そのため、粒状体Fの粒径と硬度、つまり、粒状体Fの品質を調整して用途に応じた粒状体Fを生成することができる。
【0064】
[第4実施形態]
図11に本発明の第4実施形態に係る発生土処理装置における三次処理系で適用する攪拌混合解砕造粒機の断面を示す。
【0065】
図11に示すように、本実施形態の攪拌混合解砕造粒機101では、回転ドラム46内の上部に、複数の吸水剤添加ノズル75を有する吸水剤供給管73と、固化剤添加ノズル76を有する固化剤供給管74とが配設されると共に、ほぼ粒子化した粒状体Fに乾粉を噴射する乾粉噴射ノズル102を有する乾粉供給管103が配設されている。即ち、この乾粉供給管103の基端部は壁部42bの上部に固定され、先端部側が回転ドラム46内の上部に延出しており、この先端部が排出口56側に折曲されて乾粉噴射ノズル102が形成されている。そして、乾粉供給管103の基端部には、流量調整弁104を有する連結管105を介して乾粉噴射装置106が連結され、連結管105にはコンプレッサ107が連結されている。
【0066】
本実施形態の発生土処理装置によって発生土の処理する場合、脱水ケーキEは、攪拌混合解砕造粒機101の回転ドラム46内に連続して投入され、水ガラスG及びセメントHが添加される。そして、水ガラスGとセメントHが添加された脱水ケーキEは、回転する回転ドラム46及び各回転翼60によって攪拌混合されてゲル化しながら、回転ドラム46内で掻き上げられてスクレーパ62に衝突し、更に各回転翼60にて解砕されて分散し、排出口56側へ搬送される。そして、乾粉噴射装置106から連結管105を通して流量調整弁104によって調量された乾粉が乾粉供給管103に送給され、乾粉噴射ノズル102からこの乾粉がほぼ粒子化された粒状体Fに対して噴出される。従って、粒状体Fの周囲に乾粉が付着することで、粒状体F同士の再付着が防止される。このように脱水ケーキEは攪拌、混合、解砕、造粒処理が施されながら搬送され、粒状体Fとなって排出口56から搬送コンベヤ38上に排出される。
【0067】
なお、乾粉としては、例えば、フライアッシュ、石灰、焼成ベントナイトなど吸水性を有するものであればよく、セメントHであってもよい。また、この乾粉はコンプレッサ107からの圧縮エアによって乾粉噴射ノズル102から噴出するが、この圧縮エアは高温であるほうが再付着防止に対しては有効的である。
【0068】
このように本実施形態の発生土処理装置にあっては、回転ドラム46内で脱水ケーキEに対して水ガラスG及びセメントHの添加処理、攪拌混合処理、解砕造粒処理を行い、ほぼ粒子化された粒状体Fに対して乾粉噴射ノズル102から乾粉を噴出するようにしている。そのため、粒状体Fの周囲に乾粉が付着することで、粒状体F同士の再付着を確実に防止して生成品質を向上できると共に、セメントHの添加量を減少して製造コストを低減できる。
【0069】
[第5実施形態]
図12に本発明の第5実施形態に係る発生土処理装置における三次処理系で適用する攪拌混合解砕造粒機の断面を示す。
【0070】
図12に示すように、本実施形態の攪拌混合解砕造粒機111では、壁部42aの上部に脱水ケーキEを回転ドラム46内に投入する投入口53が形成され、この投入口53にホッパ54が取付けられる一方、壁部42bのほぼ中央部には粒子化した粒状体Fを排出する排出口112が形成され、受台としての搬送コンベヤ38の上流側端部がこの排出口112から回転ドラム46内に侵入し、回転翼60のやや上方に位置している。
【0071】
本実施形態の発生土処理装置によって発生土の処理する場合、脱水ケーキEは、攪拌混合解砕造粒機111の回転ドラム46内に連続して投入され、水ガラスG及びセメントHが添加され、回転ドラム46及び各回転翼60によって攪拌混合されてゲル化しながら解砕されて分散し、排出口112側へ搬送される。そして、ほぼ粒子化された粒状体Fは回転翼60の回転力によって飛翔し、搬送コンベヤ38上に乗って排出口56 から排出される。この場合、飛翔した粒状体Fは常に面の変わる搬送コンベヤ38上に乗るため、粒状体F同士の再付着を防止できる。
【0072】
なお、搬送コンベヤ38上に前述した乾粉をまいておいたり、高温エアを吹きつけたり、搬送コンベヤ38を加熱しておいたりすることで、粒状体F同士の再付着を防止できる。また、受台として搬送コンベヤ38を設けたが、傾斜面を有するシュータとしてもよい。
【0073】
このように本実施形態の発生土処理装置にあっては、回転ドラム46内で脱水ケーキEに対して水ガラスG及びセメントHの添加処理、攪拌混合処理、解砕造粒処理を行い、飛翔した粒状体Fのみを搬送コンベヤ38を用いて排出口56 から排出するようにしている。そのため、ほぼ粒子化した粒状体Fのみを排出することで、粒状体Fの粒径が揃って品質を向上することができると共に、粒状体F同士の再付着を確実に防止できる。
【0074】
[第6実施形態]
図13に本発明の第6実施形態に係る発生土処理装置における三次処理系で適用する攪拌混合解砕造粒機の断面、図14に図13のXIV−XIV断面を示す。
【0075】
図13及び図14に示すように、本実施形態の攪拌混合解砕造粒機121において、基台41に支持ローラ45により回転ドラム46が回転自在に支持され、この回転ドラム46内には、投入口53側の内周面に軸心方向に沿って掻き上げリフタ122が周方向に複数所定間隔で並設されると共に、上部に吸水剤供給管73と固化剤供給管74が配設され、吸水剤供給管73には水ガラスGを噴出する複数の吸水剤添加ノズル75が形成され、固化剤供給管74にはセメントHを噴出する複数の固化剤添加ノズル76が形成されている。
【0076】
また、回転ドラム46内の下部には旋回軸59が回転自在に支持され、排出口56側には複数の回転翼60が取付けられ、駆動モータ61によって回転ドラム46と同方向に回転することができる。更に、回転ドラム46内の排出口56側の上部にはスクレーパ62が配設されている。
【0077】
本実施形態の発生土処理装置によって発生土の処理する場合、脱水ケーキEは、攪拌混合解砕造粒機121の回転ドラム46内に連続して投入され、水ガラスG及びセメントHが添加される。そして、水ガラスGとセメントHが添加された脱水ケーキEは、回転する回転ドラム46の掻き上げリフタ122によって掻き上げられて攪拌混合されてゲル化する。ゲル化した脱水ケーキEは回転ドラム46内で掻き上げられてスクレーパ62に衝突し、更に各回転翼60にて解砕されて分散し、排出口56側へ搬送される。このように脱水ケーキEは攪拌、混合、解砕、造粒処理が施されながら搬送され、粒状体Fとなって排出口56から搬送コンベヤ38上に排出される。
【0078】
このように本実施形態の発生土処理装置にあっては、回転ドラム46内の投入口53側に掻き上げリフタ122と吸水剤添加ノズル75及び固化剤添加ノズル76を配設し、排出口56側に回転翼60とスクレーパ62を配設している。そのため、回転ドラム46内では、前半部で掻き上げリフタ122により水ガラスGとセメントHと脱水ケーキEとの攪拌混合処理が適正に行われ、後半部で回転翼60及びスクレーパ62によりゲル化した脱水ケーキEの解砕、造粒処理が適正に行われることとなり、粒状体Fの生成品質を向上できる。
【0079】
[第7実施形態]
図15に本発明の第7実施形態に係る発生土処理装置における三次処理系で適用する攪拌混合解砕造粒機の断面を示す。
【0080】
図15に示すように、本実施形態の攪拌混合解砕造粒機131では、回転ドラム46内の投入口53側の下部には旋回軸132が回転自在に支持され、螺旋状のミキサー133が取付けられ、駆動モータ134によって回転可能となっている。また、回転ドラム46内の上部には水ガラスGを噴出する複数の吸水剤添加ノズル75とセメントHを噴出する複数の固化剤添加ノズル76が配設されている。
【0081】
一方、回転ドラム46内の排出口56側の下部には旋回軸59が回転自在に支持され、複数の回転翼60が取付けられ、駆動モータ61によって回転可能となっている。また、回転ドラム46内の上部にはスクレーパ62が配設されている。
【0082】
本実施形態の発生土処理装置によって発生土の処理する場合、脱水ケーキEは、攪拌混合解砕造粒機121の回転ドラム46内に連続して投入され、水ガラスG及びセメントHが添加される。そして、水ガラスGとセメントHが添加された脱水ケーキEは、回転するミキサー133によって攪拌混合されてゲル化する。ゲル化した脱水ケーキEは回転ドラム46内で掻き上げられてスクレーパ62に衝突し、更に各回転翼60にて解砕されて分散し、排出口56側へ搬送される。このように脱水ケーキEは攪拌、混合、解砕、造粒処理が施されながら搬送され、粒状体Fとなって排出口56から搬送コンベヤ38上に排出される。
【0083】
このように本実施形態の発生土処理装置にあっては、回転ドラム46内の投入口53側に吸水剤添加ノズル75及び固化剤添加ノズル76とミキサー133を配設し、排出口56側に回転翼60とスクレーパ62を配設している。そのため、回転ドラム46内では、前半部でミキサー133により水ガラスGとセメントHと脱水ケーキEとの攪拌混合処理が適正に行われ、後半部で回転翼60及びスクレーパ62によりゲル化した脱水ケーキEの解砕、造粒処理が適正に行われることとなり、粒状体Fの生成品質を向上できる。
【0084】
[第8実施形態]
図16に本発明の第8実施形態に係る発生土処理装置における三次処理系で適用する攪拌混合解砕造粒機の断面を示す。
【0085】
図16に示すように、本実施形態の攪拌混合解砕造粒機141では、回転ドラム46を回転自在に支持する支持ローラ45のうち、排出口56側に位置する支持ローラ142の外周部が凹凸形状となっており、回転ドラム46に振動を与えながら回転させることができる。そして、回転ドラム46内の旋回軸59に取付けられた回転翼60のうち、排出口56側に位置するものは棒形状の回転ロッド143となっており、生成された粒状体Fを排出口56側に搬送できないようになっている。なお、振動手段として支持ローラ142の代わりに、偏心ローラであってもよい。
【0086】
本実施形態の発生土処理装置によって発生土の処理する場合、脱水ケーキEは、攪拌混合解砕造粒機141の回転ドラム46内に連続して投入され、水ガラスG及びセメントHが添加され、回転ドラム46と各回転翼60及び回転ロッド143によって攪拌混合されてゲル化しながら解砕されて分散し、排出口56側へ搬送される。そして、ほぼ粒子化された粒状体Fは、凹凸形状の支持ローラ142による回転ドラム46の振動によって排出口56側に移動して搬送コンベヤ38上に排出される。
【0087】
このように本実施形態の発生土処理装置にあっては、支持ローラ142によって回転ドラム46に振動を与え、この振動によってほぼ粒子化した粒状体Fのみを搬送して排出口56から排出するようにしている。そのため、ほぼ粒子化した粒状体Fのみを排出することで、粒状体Fの粒径が揃って品質を向上することができる。また、支持ローラ142の凹凸形状を変更することで、回転ドラム46に与える振動の周波数を変え、粒状体Fの粒径をコントロールできる。
【0088】
[第9実施形態]
図17に本発明の第9実施形態に係る発生土処理装置における三次処理系で適用する攪拌混合解砕造粒機の断面、図18に図17のXVIII−XVIII断面を示す。
【0089】
図17及び図18に示すように、本実施形態の攪拌混合解砕造粒機151では、回転ドラム46を回転自在に支持する支持ローラ45のうち、排出口56側に位置する支持ローラ142の外周部が凹凸形状となっており、回転ドラム46に振動を与えながら回転させることができる。また、回転ドラム46内にこの回転ドラム46よりも小径の円筒メッシュ152を同心上に位置し、端部を回転ドラム46に固定してある。そのため、回転ドラム46の内周面と円筒メッシュ152との間には所定間隔の空間部153が形成されることとなり、投入口53はこの円筒メッシュ152の内側に連通する一方、排出口56はこの空間部153に連通している。この円筒メッシュ152は粒子化した所定粒径の粒状体Fのみが通過可能な細目状をなしている。
【0090】
本実施形態の発生土処理装置によって発生土の処理する場合、脱水ケーキEは、攪拌混合解砕造粒機151の回転ドラム46(円筒メッシュ152)内に連続して投入され、水ガラスG及びセメントHが添加され、円筒メッシュ152と各回転翼60によって攪拌混合されてゲル化しながら解砕されて分散し、排出口56側へ搬送される。そして、ほぼ粒子化されて所定粒径以下となった粒状体Fは円筒メッシュ152を通過して空間部153に落下し、凹凸形状の支持ローラ142による回転ドラム46の振動により排出口56側に移動して搬送コンベヤ38上に排出される。
【0091】
このように本実施形態の発生土処理装置にあっては、回転ドラム46内に小径の円筒メッシュ152を配設し、ほぼ粒子化されて所定粒径以下となった粒状体Fのみを空間部153に落下させ、支持ローラ142による回転ドラム46の振動により搬送して排出口56から排出するようにしている。そのため、粒子化した所定粒径の粒状体Fのみを排出することで、粒状体Fの粒径が揃って品質を向上することができる。また、支持ローラ142によって回転ドラム46と共に円筒メッシュ152にも振動が寄与されることで、円筒メッシュ152の目詰まりを防止できる。なお、回転ドラム46を傾斜させれば、支持ローラ142によって回転ドラム46に振動が与えずに、空間部153の粒状体Fを排出することができ、この場合、動力なしに円筒メッシュ152だけで粒状体Fを分級できる。
【0092】
[第10実施形態]
図19に本発明の第10実施形態に係る発生土処理装置における三次処理系で適用する攪拌混合解砕造粒機の断面を示す。
【0093】
図19に示すように、本実施形態の攪拌混合解砕造粒機161では、回転ドラム46内にてその内周面に、周方向に沿った仕切り壁162を脱水ケーキEの搬送方向に所定間隔をあけて複数並設されている。そのため、回転ドラム46内で粒子化して飛翔した粒状体Fのみがこの仕切り壁162を順次飛び越えて排出口56側に搬送される。
【0094】
本実施形態の発生土処理装置によって発生土の処理する場合、脱水ケーキEは、攪拌混合解砕造粒機161の回転ドラム46内に連続して投入され、水ガラスG及びセメントHが添加され、回転ドラム46と各回転翼60によって攪拌混合されてゲル化する。そして、ゲル化した脱水ケーキEは更に回転ドラム46内で掻き上げられてスクレーパ62に衝突し、このスクレーパ62によって回転する各回転翼60に導かれ、この回転翼60にて解砕されて分散され、飛翔して各仕切り壁162を飛び越えながら排出口56側へ搬送される。そして、ほぼ粒子化された粒状体Fのみがこの排出口56から搬送コンベヤ38上に排出される。
【0095】
このように本実施形態の発生土処理装置にあっては、回転ドラム46の内周面に周方向に沿った仕切り壁162を脱水ケーキEの搬送方向に所定間隔をあけて複数並設している。そのため、粒子化して飛翔した粒状体Fのみがこの仕切り壁162を順次飛び越えて排出口56側へ搬送されることとなり、粒状体Fの粒径が揃って品質を向上することができる。また、この場合、別途動力源を必要とせずに容易に粒状体Fを分級できると共に構造の簡素化を図れる。
【0096】
[第11実施形態]
図20に本発明の第11実施形態に係る発生土処理装置における三次処理系で適用する攪拌混合解砕造粒機の断面を示す。
【0097】
図20に示すように、本実施形態の攪拌混合解砕造粒機171では、回転ドラム46内の上部に、複数の吸水剤添加ノズル75を有する吸水剤供給管73と、固化剤添加ノズル76を有する固化剤供給管74とが配設されると共に、排出口56側に位置してほぼ粒子化して飛翔した粒状体Fをこの排出口56から排出するエア噴射ノズル172を有するエア供給管173が配設されている。このエア供給管173の基端部は壁部42bの上部に固定され、基端部には連結管174を介してコンプレッサ175が連結されている。
【0098】
本実施形態の発生土処理装置によって発生土の処理する場合、脱水ケーキEは、攪拌混合解砕造粒機171の回転ドラム46内に連続して投入され、水ガラスG及びセメントHが添加され、回転ドラム46と各回転翼60によって攪拌混合されてゲル化する。そして、ゲル化した脱水ケーキEは更に回転ドラム46内で掻き上げられてスクレーパ62に衝突し、このスクレーパ62によって回転する各回転翼60に導かれ、この回転翼60にて解砕されて分散され、ほぼ粒子化した粒状体Fのみが飛翔する。ここで、エア噴射ノズル172からエアが排出口56側に向かって噴射されているため、この粒状体Fは排出口56から搬送コンベヤ38上に排出される。
【0099】
このように本実施形態の発生土処理装置にあっては、回転ドラム46内に排出口56側に位置してほぼ粒子化して飛翔した粒状体Fをこの排出口56から排出するエア噴射ノズル172を設けている。そのため、粒子化して飛翔した粒状体Fのみがこのエア噴射ノズル172から噴射されたエアによって排出口56から排出されることとなり、粒状体Fの粒径が揃って品質を向上することができる。また、この場合、粒状体Fの分級をエアにて行うため、動力が小さくてすむと共に非接触であるために機械部品の損傷を低減できる。
【0100】
[第12実施形態]
図21に本発明の第12実施形態に係る発生土処理装置における三次処理系で適用する攪拌混合解砕造粒機の断面を示す。
【0101】
図21に示すように、本実施形態の攪拌混合解砕造粒機181では、回転ドラム46内に円筒メッシュ152を固定することで、回転ドラム46の内周面と円筒メッシュ152との間に所定間隔の空間部153が形成され、投入口53をこの円筒メッシュ152の内側に連通する一方、排出口56を空間部153に連通している。また、排出口56側に位置して円筒メッシュ152を通過した粒状体Fを排出口56側に圧送するエア噴射ノズル182を有するエア供給管183が配設されている。このエア供給管183の基端部は壁部42bの下部に固定され、基端部には連結管184を介してコンプレッサ185が連結されている。
【0102】
本実施形態の発生土処理装置によって発生土の処理する場合、脱水ケーキEは、攪拌混合解砕造粒機151の回転ドラム46(円筒メッシュ152)内に連続して投入され、水ガラスG及びセメントHが添加され、円筒メッシュ152と各回転翼60によって攪拌混合されてゲル化しながら解砕されて分散し、排出口56側へ搬送される。そして、ほぼ粒子化されて所定粒径以下となった粒状体Fは円筒メッシュ152を通過して空間部153に落下し、エア噴射ノズル182からエアが排出口56側に向かって噴射されているため、この粒状体Fは排出口56から搬送コンベヤ38上に排出される。
【0103】
このように本実施形態の発生土処理装置にあっては、回転ドラム46内に小径の円筒メッシュ152を配設し、ほぼ粒子化されて所定粒径以下となった粒状体Fのみを空間部153に落下させ、エア噴射ノズル182からエアにより排出口56から排出するようにしている。そのため、粒子化した所定粒径の粒状体Fのみを排出することで、粒状体Fの粒径が揃って品質を向上することができる。また、この場合、粒状体Fの分級をエアにて行うため、動力が小さくてすむと共に非接触であるために機械部品の損傷を低減できる。
【0104】
[第13実施形態]
図22に本発明の第13実施形態に係る発生土処理装置における三次処理系で適用する攪拌混合解砕造粒機の断面を示す。
【0105】
図22に示すように、本実施形態の攪拌混合解砕造粒機191では、回転ドラム46内の下部に内部を貫通するように板形状のメッシュ板192が位置し、一端部が壁部42aに固定され、他端部が壁部42bを貫通して外部に突出している。そして、このメッシュ板192はスプリング193によって下方に付勢支持されると共に、駆動モータ194の偏心カム195によって振動可能となっている。そのため、回転ドラム46の内周面とメッシュ板192との間には所定間隔の空間部196が形成されることとなり、投入口53はこのメッシュ板192の上方に連通する一方、排出口56はこの空間部196に連通している。このメッシュ板192は粒子化した所定粒径の粒状体Fのみが通過可能な細目状をなしている。
【0106】
本実施形態の発生土処理装置によって発生土の処理する場合、脱水ケーキEは、攪拌混合解砕造粒機191の回転ドラム46内に連続して投入され、水ガラスG及びセメントHが添加され、回転ドラム46と各回転翼60によって攪拌混合されてゲル化しながら解砕されて分散し、排出口56側へ搬送される。そして、ほぼ粒子化されて所定粒径以下となった粒状体Fはメッシュ板192を通過して空間部196に落下して排出口56から搬送コンベヤ38上に排出される。なお、空間部196に落下した粒状体Fを排出口56から排出する手段として、前述した支持ローラ142やエア噴射ノズル182などを用いてもよい。
【0107】
このように本実施形態の発生土処理装置にあっては、回転ドラム46内にメッシュ板192を配設し、ほぼ粒子化されて所定粒径以下となった粒状体Fのみを空間部196に落下させて排出口56から排出するようにしている。そのため、粒子化した所定粒径の粒状体Fのみを排出することで、粒状体Fの粒径が揃って品質を向上することができる。
【0108】
なお、上述した第8実施形態から第13実施形態の攪拌混合解砕造粒機の分級手段として支持ローラ142、円筒メッシュ152、仕切り壁162、エア噴射ノズル172、エア噴射ノズル182メッシュ板192などを用いたが、本発明では、これらに限定される物ではなく、各分級手段を複数組み合わせてもよいものである。
【0109】
また、上述した各実施形態では、回転ドラム46を円筒形状としたが、多角形状であってもよい。更に、この回転ドラム46と回転翼60(旋回軸59)の回転方向を同じとしたが、スクレーパ62などとの取付位置に応じて逆方向としてもよい。そして、回転翼60の形状も回転ドラム46内に投入口53から投入された脱水ケーキEを排出口56側に搬送する搬送手段として傾斜させたが、回転ドラム46自体を傾斜させれば、回転翼は単なるロッドでもよく、その形状に限定されるものではない。
【0110】
そして、回転ドラム46内の上部であってスクレーパ62の下方に吸水剤供給管73(吸水剤添加ノズル75)と固化剤供給管74(固化剤添加ノズル76)を設けたが、各ノズル75,76の詰まりの防止を考慮するとスクレーパ62の上方であってもよく、更に、スクレーパ62内に埋設してもよい。そして、この吸水剤としては水ガラスGの他に、例えば、珪酸塩としての珪酸ソーダ、ポリマーやモノマーなどの有機系吸水剤でもよく、固化剤としてはセメントHの他に、石灰系、石膏系の固化剤でもよい。
【0111】
更に、スクレーパ62の形状も、回転ドラム46内に掻き上げられた脱水ケーキEを回転翼60に導くことができれば、実施形態に限定されるものではなく、取付位置も必要に応じて決定すればよい。
【0112】
また、上述の各実施形態では、泥水式シールド掘削機によって排出された発生土Aを処理するものとしたが、土圧式シールド掘削機によって排出された発生土を処理することもでき、この場合、一次処理系及び二次処理系を省いて、発生土を直接三次処理系に搬入すればよい。これは、土圧式シールド掘削機によって排出された発生土の比重が、脱水ケーキEの比重1.4〜1.6とほぼ同様となっており、数cmの石や砂を含む泥土で含水率20〜50%程度であるからである。更に、この発生土は前述した建設発生土や建設汚泥であってもよい。
【0113】
【発明の効果】
以上、実施形態において詳細に説明したように請求項1の発明の解砕造粒装置によれば、投入口及び排出口を有する中空の回転ドラムをほぼ水平な軸心をもって回転自在に支持し、発生土搬送手段によって回転ドラム内に投入された発生土を排出口側に搬送可能とし、この回転ドラム内に吸水剤及び固化剤が添加混合された発生土の内部物質を分断して粒子化させる回転翼を回転自在に支持すると共に、回転ドラム内に掻き上げられた発生土を回転翼に導くスクレーパをこの回転翼と対向して配設し、回転ドラム内での発生土の移動に伴い、連続的に、投入口から投入され、吸水剤及び固化剤が添加された発生土を、回転ドラム及び回転翼の回転により混合して、ゲル化し、ゲル化され、回転ドラムにより掻き上げられた発生土を、スクレーパにより回転翼に導いて、解砕分散し、解砕分散された発生土を、回転翼により排出口側へ移動させながら更に解砕分散して、所定粒径まで粒子化し、粒子化した発生土を、回転翼により飛翔させて排出口から排出させたので、発生土は回転ドラムによって掻き上げられてスクレーパに衝突し、回転翼へ導かれて解砕分散されることとなり、粒子化処理を効率的に行うことができると共に、自動的に連続して行うことができ、処理効率の向上を図ることができる。
【0114】
また、請求項2の発明の解砕造粒装置によれば、回転翼の回転軸心を回転ドラムの回転軸心にほぼ沿って配設し、回転翼と回転ドラムの回転方向を同じにしたので、回転ドラムに掻き上げられた飛散物をスクレーパによって回転翼に導かれたときに、回転翼は確実に発生土を破砕して飛散させることで粒子化することができる。
【0115】
また、請求項3の発明の解砕造粒装置によれば、発生土搬送手段を回転軸に複数の回転翼を搬送方向前方に傾けて固定して構成したので、発生土を解砕造粒しながら搬送することができ、処理の効率化を図ることができると共に、装置の小型化を図ることができる。
【0116】
また、請求項4の発明の解砕造粒装置によれば、回転ドラム内の上方部に投入口から回転ドラム内に投入された発生土に吸水剤を添加する吸水剤添加ノズルと、発生土に固化剤を添加する固化剤添加ノズルを設け、回転翼が回転することで吸水剤及び固化剤が添加された発生土を攪拌混合してから内部物質を分断して粒子化させるようにしたので、回転ドラム内で吸水剤及び固化剤の添加処理と、発生土の攪拌混合処理と、粒子化処理を行うこととなり、処理の効率化を図ることができると共に、装置の小型化を図ることができる。
【0117】
また、請求項5の発明の解砕造粒装置によれば、回転ドラムを発生土の搬送方向に対して傾斜させる傾斜手段を設けたので、回転ドラムの傾斜角度によって発生土の処理時間(回転ドラム内での滞留時間)が変わり、粒状体の粒径と硬度、つまり、粒状体の品質を調整して用途に応じた粒状体を生成することができる。
【0118】
また、請求項6の発明の解砕造粒装置によれば、回転ドラム内に回転翼によってほぼ粒子化した粒状体に乾粉を噴射する乾粉噴射ノズルを設けたので、ほぼ粒子化した粒状体の周囲に乾粉が付着することで、粒状体同士の再付着を確実に防止して生成品質を向上することができると共に、固化剤の添加量を減少して製造コストを低減することができる。
【0119】
また、請求項7の発明の解砕造粒装置によれば、回転ドラム内に回転翼によってほぼ粒子化して飛翔した粒状体を受け取り、該粒状体を前記回転ドラムから排出する受台を設けたので、ほぼ粒子化した粒状体のみを排出することで、粒状体の粒径が揃って品質を向上することができると共に、粒状体同士の再付着を確実に防止することができる。
【0120】
また、請求項8の発明の解砕造粒装置によれば、回転ドラム内の投入口側に吸水剤添加ノズル及び固化剤添加ノズルを設けると共に、回転ドラムの内周面に吸水剤及び固化剤が添加された発生土を掻き上げる掻き上げリフタを設ける一方、回転ドラム内の排出口側に回転翼及びスクレーパを設けたので、回転ドラム内では、前半部でリフタにより吸水剤と固化剤と発生土の攪拌混合処理が適正に行われ、後半部で回転翼及びスクレーパによりゲル化した発生土の解砕、造粒処理が適正に行われることとなり、粒状体の生成品質を向上できる。
【0121】
また、請求項9の発明の解砕造粒装置によれば、回転ドラム内の投入口側に吸水剤添加ノズル及び固化剤添加ノズルを設けると共に、吸水剤及び固化剤が添加された発生土を攪拌混合するミキサーを設ける一方、回転ドラム内の排出口側に回転翼及びスクレーパを設けたので、回転ドラム内では、前半部でミキサーにより吸水剤と固化剤と発生土の攪拌混合処理が適正に行われ、後半部で回転翼及びスクレーパによりゲル化した脱水ケーキEの解砕、造粒処理が適正に行われることとなり、粒状体の生成品質を向上できる。
【0122】
また、請求項10の発明の解砕造粒装置によれば、回転ドラムに振動を与えることで、回転ドラム内で粒子化した粒状体のみを排出口から排出する回転ドラム振動手段を設けたので、振動手段によって回転ドラムに振動を与え、この振動によってほぼ粒子化した粒状体のみが搬送されて排出口から排出されることとなり、ほぼ粒子化した粒状体のみを排出し、粒状体の粒径が揃って品質を向上することができる。
【0123】
また、請求項11の発明の解砕造粒装置によれば、回転ドラム内に回転ドラムの内周面と所定間隔をあけて粒子化した所定粒径の粒状体のみが通過可能な円筒メッシュを取付け、投入口を円筒メッシュの内側に連通する一方、排出口を回転ドラムと円筒メッシュとの空間部に連通したので、ほぼ粒子化されて所定粒径以下となった粒状体のみを空間部に落下させて排出口から排出することとなり、粒子化した所定粒径の粒状体のみを排出することで、粒状体の粒径が揃って品質を向上することができると共に、動力なしに円筒メッシュだけで粒状体を分級することで装置の簡素化を図ることができる。
【0124】
また、請求項12の発明の解砕造粒装置によれば、回転ドラムの内周面に回転ドラム内で粒子化して飛翔した粒状体のみが飛び越えて排出口側に搬送される仕切り壁を設けたので、粒子化して飛翔した粒状体のみがこの仕切り壁を順次飛び越えて排出口側へ搬送されることとなり、粒状体の粒径が揃って品質を向上することができると共に、別途動力源を必要とせずに容易に粒状体を分級でき、構造の簡素化を図ることができる。
【0125】
また、請求項13の発明の解砕造粒装置によれば、回転ドラム内に回転ドラム内で粒子化して飛翔した粒状体のみを排出口側に搬送するエア噴射ノズルを設けたので、粒子化して飛翔した粒状体のみがこのエア噴射ノズルから噴射されたエアによって排出口から排出されることとなり、粒状体の粒径が揃って品質を向上することができると共に、粒状体の分級をエアにて行うため、動力が小さくてすむと共に非接触であるために機械部品の損傷を低減することができる。
【0126】
また、請求項14の発明の発生土処理装置によれば、吸水剤添加装置と固化剤添加装置とを設けると共に、吸水剤及び固化剤が添加された発生土を攪拌混合する攪拌混合機と、混合された発生土を回転自在な回転ドラム内で回転翼及びスクレーパにより内部物質を分断して粒子化させて粒状体を生成する解砕造粒機とを設けたので、発生土に吸水剤及び固化剤を添加することで、微粒子間にポリマーが形成されて微粒子を拘束すると共に、自由水を取り込みゲル化させることで発生土の粘性が増加して分散粒状化が容易となり、また、生成された粒状体のみを排出することで発生土の攪拌混合によるゲル化処理から解砕造粒処理を施して粒状体を生成して排出するまでの処理を連続して行うことで、発生土処理を自動的に連続して行うことができると共に、粒子化処理を効率的に行うことができ、その結果、発生土を再利用することで処理コストの低減を図ることができる。
【0127】
また、請求項15の発明の発生土処理装置によれば、掘削工事によって発生した発生土から砂礫成分を除去する一次処理手段と、一次処理手段で処理された発生土に凝集剤を添加して脱水処理する二次処理手段と、二次処理手段で処理された発生土を粒状体とする三次処理手段とを具え、この三次処理手段を、吸水剤添加装置と、固化剤添加装置と、吸水剤及び固化剤が添加された発生土を攪拌混合する攪拌混合機と、混合された発生土を回転自在な回転ドラム内で回転翼及びスクレーパにより内部物質を分断して粒子化させて粒状体を生成する解砕造粒機とで構成したので、発生土に吸水剤及び固化剤を添加することで、微粒子間にポリマーが形成されて微粒子を拘束すると共に、自由水を取り込みゲル化させることで発生土の粘性が増加して分散粒状化が容易となり、また、生成された粒状体のみを排出することで発生土の攪拌混合によるゲル化処理から解砕造粒処理を施して粒状体を生成して排出するまでの処理を連続して行うことで、発生土処理を自動的に連続して行うことができると共に、粒子化処理を効率的に行うことができ、その結果、発生土を再利用することで処理コストの低減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る発生土処理装置の処理工程を表す概略図である。
【図2】三次処理系の処理工程を表す概略図である。
【図3】本実施形態の解砕造粒機の断面図である。
【図4】図3のIV−IV断面図である。
【図5】本発明の第2実施形態に係る発生土処理装置における三次処理系の処理工程を表す概略図である。
【図6】本実施形態の攪拌混合解砕造粒機の断面図である。
【図7】図6のVII−VII断面図である。
【図8】本発明の第3実施形態に係る発生土処理装置における三次処理系で適用する攪拌混合解砕造粒機の断面図である。
【図9】処理時間に対する粒状体の径を表すグラフである。
【図10】本実施形態の攪拌混合解砕造粒機の作用を表す概略図である。
【図11】本発明の第4実施形態に係る発生土処理装置における三次処理系で適用する攪拌混合解砕造粒機図である。
【図12】本発明の第5実施形態に係る発生土処理装置における三次処理系で適用する攪拌混合解砕造粒機の断面図である。
【図13】本発明の第6実施形態に係る発生土処理装置における三次処理系で適用する攪拌混合解砕造粒機の断面図である。
【図14】図13のXIV−XIV断面図である。
【図15】本発明の第7実施形態に係る発生土処理装置における三次処理系で適用する攪拌混合解砕造粒機の断面図である。
【図16】本発明の第8実施形態に係る発生土処理装置における三次処理系で適用する攪拌混合解砕造粒機の断面図である。
【図17】本発明の第9実施形態に係る発生土処理装置における三次処理系で適用する攪拌混合解砕造粒機の断面図である。
【図18】図17のXVIII−XVIII断面図である。
【図19】本発明の第10実施形態に係る発生土処理装置における三次処理系で適用する攪拌混合解砕造粒機の断面図である。
【図20】本発明の第11実施形態に係る発生土処理装置における三次処理系で適用する攪拌混合解砕造粒機の断面図である。
【図21】本発明の第12実施形態に係る発生土処理装置における三次処理系で適用する攪拌混合解砕造粒機の断面図である。
【図22】本発明の第13実施形態に係る発生土処理装置における三次処理系で適用する攪拌混合解砕造粒機の断面図である。
【図23】従来の発生土処理の工程の概略図である。
【符号の説明】
11 一次処理系
12 分級機
21 二次処理系
23 凝集剤添加装置
24 脱水機
31 三次処理系
32 スクリューコンベヤ
33 吸水剤添加装置
34 固化剤添加装置
36 攪拌混合機
37 解砕造粒機
38 搬送コンベヤ
45 支持ローラ
46 回転ドラム
50 駆動モータ
53 投入口
54 ホッパ
56 排出口
57 シュータ
59 旋回軸
60 回転翼(発生土搬送手段)
61 駆動モータ
62 スクレーパ
71 三次処理系
72 攪拌混合解砕造粒機
73 吸水剤供給管
74 固化剤供給管
75 吸水剤供給ノズル
76 固化剤供給ノズル
91 攪拌混合解砕造粒機
92 傾斜台
94 傾斜機構
101 攪拌混合解砕造粒機
102 乾粉噴射ノズル
103 乾粉供給管
111 攪拌混合解砕造粒機
112 排出口
121 攪拌混合解砕造粒機
122 掻き上げリフタ
131 攪拌混合解砕造粒機
133 ミキサー
141 攪拌混合解砕造粒機
142 支持ローラ
151 攪拌混合解砕造粒機
152 円筒メッシュ
153 空間部
161 攪拌混合解砕造粒機
162 仕切り壁
171 攪拌混合解砕造粒機
172 エア噴射ノズル
181 攪拌混合解砕造粒機
182 エア噴射ノズル
191 攪拌混合解砕造粒機
192 メッシュ板
195 偏心カム
196 空間部
A,C 発生土
B 砂礫成分
D 凝集剤
E 脱水ケーキ
F 粒状体
G 水ガラス(吸水剤)
H セメント(固化剤)

Claims (15)

  1. 発生土の投入口及び生成された粒状体の排出口を有してほぼ水平な軸心をもって回転自在に支持された中空の回転ドラムと、
    前記投入口から該回転ドラム内に投入された発生土を前記排出口側に搬送する発生土搬送手段を兼ね、前記回転ドラム内に回転自在に支持されて吸水剤及び固化剤が添加混合された発生土の内部物質を分断して粒子化させる回転翼と、
    前記回転ドラム内に該回転翼と対向して配設されて掻き上げられた発生土を該回転翼に導くスクレーパとを具え
    前記回転ドラム内での発生土の移動に伴い、連続的に、
    前記投入口から投入され、吸水剤及び固化剤が添加された発生土を、前記回転ドラム及び前記回転翼の回転により混合して、ゲル化し、
    ゲル化され、前記回転ドラムにより掻き上げられた発生土を、前記スクレーパにより前記回転翼に導いて、解砕分散し、
    解砕分散された発生土を、前記回転翼により前記排出口側へ移動させながら更に解砕分散して、所定粒径まで粒子化し、
    粒子化した発生土を、前記回転翼により飛翔させて前記排出口から排出させることを特徴とする解砕造粒装置。
  2. 請求項1記載の解砕造粒装置において、
    前記回転翼の回転軸心を前記回転ドラムの回転軸心にほぼ沿って配設し、該回転翼と該回転ドラムの回転方向を同じにしたことを特徴とする解砕造粒装置。
  3. 請求項1記載の解砕造粒装置において、
    前記発生土搬送手段は、回転軸に複数の前記回転翼を搬送方向前方に傾けて固定することで構成したことを特徴とする解砕造粒装置。
  4. 請求項1記載の解砕造粒装置において、
    前記回転ドラム内の上方部に、前記投入口から該回転ドラム内に投入された発生土に吸水剤を添加する吸水剤添加ノズルと、
    該発生土に固化剤を添加する固化剤添加ノズルを設け、
    前記回転翼が回転することで、該吸水剤及び該固化剤が添加された発生土を攪拌混合してから内部物質を分断して粒子化させることを特徴とする解砕造粒装置。
  5. 請求項1記載の解砕造粒装置において、
    前記回転ドラムを前記発生土の搬送方向に対して傾斜させる傾斜手段を設けたことを特徴とする解砕造粒装置。
  6. 請求項1記載の解砕造粒装置において、
    前記回転ドラム内に、前記回転翼によってほぼ粒子化した粒状体に乾粉を噴射する乾粉噴射ノズルを設けたことを特徴とする解砕造粒装置。
  7. 請求項1記載の解砕造粒装置において、
    前記回転ドラム内に、前記回転翼によってほぼ粒子化して飛翔した粒状体を受け取り、該粒状体を前記回転ドラムから排出する受台を設けたことを特徴とする解砕造粒装置。
  8. 請求項4記載の解砕造粒装置において、
    前記回転ドラム内の前記投入口側に前記吸水剤添加ノズル及び前記固化剤添加ノズルを設けると共に、
    前記回転ドラムの内周面に前記吸水剤及び前記固化剤が添加された発生土を掻き上げる掻き上げリフタを設ける一方、
    前記回転ドラム内の前記排出口側に前記回転翼及び前記スクレーパを設けたことを特徴とする解砕造粒装置。
  9. 請求項4記載の解砕造粒装置において、
    前記回転ドラム内の前記投入口側に前記吸水剤添加ノズル及び前記固化剤添加ノズルを設けると共に、
    前記吸水剤及び前記固化剤が添加された発生土を攪拌混合するミキサーを設ける一方、
    前記回転ドラム内の前記排出口側に前記回転翼及び前記スクレーパを設けたことを特徴とする解砕造粒装置。
  10. 請求項1記載の解砕造粒装置において、
    前記回転ドラムに振動を与えることで、該回転ドラム内で粒子化した粒状体のみを前記排出口から排出する回転ドラム振動手段を設けたことを特徴とする解砕造粒装置。
  11. 請求項1記載の解砕造粒装置において、
    前記回転ドラム内に該回転ドラムの内周面と所定間隔をあけて粒子化した所定粒径の粒状体のみが通過可能な円筒メッシュを取付け、
    前記投入口を該円筒メッシュの内側に連通する一方、前記排出口を前記回転ドラムと前記円筒メッシュとの空間部に連通することを特徴とする解砕造粒装置。
  12. 請求項1記載の解砕造粒装置において、
    前記回転ドラムの内周面に、該回転ドラム内で粒子化して飛翔した粒状体のみが飛び越えて前記排出口側に搬送される仕切り壁を設けたことを特徴とする解砕造粒装置。
  13. 請求項1記載の解砕造粒装置において、
    前記回転ドラム内に、該回転ドラム内で粒子化して飛翔した粒状体のみを前記排出口側に搬送するエア噴射ノズルを設けたことを特徴とする解砕造粒装置。
  14. 発生土に吸水剤を添加する吸水剤添加装置と、
    前記発生土に固化剤を添加する固化剤添加装置と、
    前記吸水剤及び前記固化剤が添加された発生土を攪拌混合する攪拌混合機と、
    前記吸水剤及び固化剤が混合された発生土を回転自在な回転ドラム内で回転翼及びスクレーパにより内部物質を分断して粒子化させて粒状体を生成する解砕造粒機とを具えたことを特徴とする発生土処理装置。
  15. 掘削工事によって発生した発生土から砂礫成分を除去する一次処理手段と、
    該一次処理手段で処理された発生土に凝集剤を添加して脱水処理する二次処理手段と、
    該二次処理手段で処理された発生土を粒状体とする三次処理手段とを具え、
    該三次処理手段は、
    前記発生土に吸水剤を添加する吸水剤添加装置と、
    前記発生土に固化剤を添加する固化剤添加装置と、
    前記吸水剤及び前記固化剤が添加された発生土を攪拌混合する攪拌混合機と、
    前記吸水剤及び固化剤が混合された発生土を回転自在な回転ドラム内で回転翼及びスクレーパにより内部物質を分断して粒子化させて粒状体を生成する解砕造粒機とを有することを特徴とする発生土処理装置。
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