JP2002253980A - 解砕コンベア装置及びこれに用いる解砕機並びに脱水ケーキ細粒化システム - Google Patents

解砕コンベア装置及びこれに用いる解砕機並びに脱水ケーキ細粒化システム

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JP2002253980A
JP2002253980A JP2001053506A JP2001053506A JP2002253980A JP 2002253980 A JP2002253980 A JP 2002253980A JP 2001053506 A JP2001053506 A JP 2001053506A JP 2001053506 A JP2001053506 A JP 2001053506A JP 2002253980 A JP2002253980 A JP 2002253980A
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crushing
conveyor
improved soil
crusher
cutter
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JP2001053506A
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Fujio Sato
藤男 佐藤
Hisanori Hashimoto
久儀 橋本
Minoru Tayama
稔 田山
Manabu Nakano
学 仲野
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Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】砕石・砕砂の水洗処理により生じる脱水ケーキ
と土質改良材とを混合かつ微解砕した改良土を微解砕
し、5mmアンダー95%以上という高水準の細粒化を
行うことができる解砕コンベア装置及びこれに用いる解
砕機並びに脱水ケーキ細粒化システムを提供する。 【解決手段】脱水ケーキから生成された改良土を解砕搬
送する解砕コンベア装置400を、改良土を搬送する搬
送コンベア401と、この搬送コンベア401に着脱可
能に設けた改良土を解砕するチョッパー402,403
とで構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、砕石・砕砂の水洗
処理により生じる脱水ケーキと土質改良材とを混合かつ
微解砕した改良土を微解砕し、5mmアンダー95%以
上という高水準の細粒化を行うことができる解砕コンベ
ア装置及びこれに用いる解砕機並びに脱水ケーキ細粒化
システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、道路のアスファルト舗装の粗骨
材及び細骨材として、従来は、天然砂利・天然砂等が使
用されていたが、これら天然骨材資源は、採取地の制限
が厳しくなる等の背景により安定的な供給が困難となり
つつある。そこで、天然骨材資源に変わる材料として、
砕石工場で生産される砕石・砕砂の活用が積極的に行わ
れており、その使用割合は年々増加している。また近
年、新しい舗装技術として、低騒音舗装や排水性舗装の
需要拡大が予想されており、それらの新舗装の機能を十
分に発揮するために、骨材としての砕石・砕砂の粒度及
び粒形の高品質化(最大粒径の小径化や球状化)が求め
られている。
【0003】このような背景の下、砕石工場において
は、砕石・砕砂の製造過程で水洗による品質管理が行わ
れており、例えば、単粒度砕石・砕砂などを製造する際
には、分級工程で発生する砕石微粉末を水洗処理してい
る。その廃水は、フィルタープレスにより脱水処理して
脱水ケーキとする。この脱水ケーキの発生量は上記の背
景により年々増加しているが、その大部分は、砕石場内
又は場外で埋設処理されるか、あるいは産業廃棄物の汚
泥として外部の産廃処理業者に委託して処理している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、従来、
砕石・砕砂の水洗処理により生じる脱水ケーキは、有効
活用されることなく埋設処理あるいは産業廃棄物として
処理されている。ところが、処理費用の高騰や処分地の
不足等から、このような脱水ケーキの処理は年々困難に
なってきている。そこで、この問題に対応するために、
かつ、骨材資源の有効利用、自然環境の保全、及び循環
型社会への貢献等の観点から、脱水ケーキの有効利用に
関する調査・研究が各方面で進められている。その結
果、脱水ケーキを生石灰等で品質改良(安定処理)しこ
れを粒度調整材(安定処理材)としてクラッシャラン又
は再生クラッシャランに混合することにより、高品質の
水硬性複合路盤材を製造できることが先般明らかになっ
た。
【0005】これを受けて建設省・砕石協会・石灰協会
等によってその新たな高品質水硬性複合路盤材の製造基
準が制定され、前記脱水ケーキから製造する安定処理材
の規格は「5mmアンダー(粒径5mm以下のものの含
有率)95%以上」という高い細粒化水準に決定され
た。しかしながら、従来、砕石・砕砂の水洗処理により
生じる脱水ケーキから、このような高規格の細粒化を実
現できるシステムは存在しなかった。
【0006】本発明の目的は、砕石・砕砂の水洗処理に
より生じる脱水ケーキと土質改良材とを混合かつ微解砕
した改良土を微解砕し、5mmアンダー95%以上とい
う高水準の細粒化を行うことができる解砕コンベア装置
及びこれに用いる解砕機並びに脱水ケーキ細粒化システ
ムを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】(1)上記目的を達成す
るために、本発明は、脱水ケーキから生成された改良土
を解砕搬送する解砕コンベア装置において、前記改良土
を搬送する搬送コンベアと、前記搬送コンベアに着脱可
能に設けられる少なくとも1つの前記改良土を解砕する
解砕機とを備える。
【0008】本発明においては、脱水ケーキから生成さ
れ搬送コンベアにより搬送される改良土に対し、搬送中
の状態で解砕機の例えばカッタにより打撃を加えて改良
土を微解砕する。このとき、解砕機を搬送コンベアに対
して着脱可能に設けたことにより、容易に解砕機を適宜
増設することができる。すなわち、搬送コンベアに複数
の解砕機を設け、搬送コンベアの搬送方向上流側に配設
した一の解砕機により微解砕された改良土を、例えば搬
送方向下流側に増設した他の解砕機によりさらに微解砕
することが可能となる。これにより、5mmアンダー9
5%以上という高水準の細粒化を実現することができ
る。
【0009】(2)上記目的を達成するために、本発明
は、脱水ケーキから生成された改良土を解砕搬送する解
砕コンベア装置において、前記改良土を搬送する搬送コ
ンベアと、前記搬送コンベアに着脱可能に設けられる少
なくとも1つの前記改良土を解砕する解砕機と、前記解
砕機を構成するカッタの回転軌跡と前記搬送コンベアの
搬送ベルトとの間の間隙寸法を調整する間隙調整手段と
を備える。
【0010】本発明においては、上記同様、搬送コンベ
ア上の改良土に対し、搬送中の状態で解砕機に備えられ
たカッタにより打撃を加えて改良土を微解砕する。この
とき本発明においては、カッタの回転軌跡と搬送コンベ
アの搬送ベルトとの間の間隙寸法が間隙調整手段で調整
可能であるので、例えばその間隙寸法を5mm以下に調
整することで、直接カッタで打撃が与えられない搬送ベ
ルト上の改良土の層の厚みを5mm以下とすることがで
きる。また、上記同様、解砕機を搬送コンベアに対して
着脱可能に設けたので、容易に解砕機を適宜増設するこ
とができる。したがって、5mmアンダー95%以上と
いう高水準の細粒化を実現することができる。
【0011】(3)上記目的を達成するために、本発明
は、脱水ケーキから生成された改良土を解砕搬送する解
砕コンベア装置において、前記改良土を搬送する搬送コ
ンベアと、前記搬送コンベアに着脱可能に設けられる少
なくとも1つの前記改良土を解砕する解砕機と、前記搬
送コンベア上の前記改良土の表面に倣う倣い部材とを備
える。
【0012】本発明においては、解砕機を搬送コンベア
に対して着脱可能に設けたことにより、上記同様、容易
に解砕機を適宜増設することができ、例えば搬送コンベ
アに複数の解砕機を設け、搬送コンベアの搬送方向上流
側に配設した一の解砕機により微解砕された改良土を、
例えば搬送方向下流側に増設した他の解砕機によりさら
に微解砕することが可能となる。これにより、5mmア
ンダー95%以上という高水準の細粒化を実現すること
ができる。
【0013】ここで上述した骨材同様、水硬性複合路盤
材として用いる改良土製品においても、さらなる高品質
化の観点から、改良土の粒が球状であることが望まし
い。本発明においては、搬送コンベアにより搬送される
改良土の表面に倣う倣い部材を設けたので、解砕機で微
解砕された改良土は、搬送中に倣い部材により表面を撫
でられる。これにより、改良土を搬送コンベアの搬送ベ
ルトと倣い部材との間で転がすことができるので、その
粒を球状化することができ、改良土製品の品質をさらに
向上することができる。
【0014】(4)上記目的を達成するために、本発明
は、脱水ケーキから生成された改良土を解砕搬送する解
砕コンベア装置において、前記改良土を搬送する搬送コ
ンベアと、前記搬送コンベアに着脱可能に設けられる少
なくとも1つの前記改良土を解砕する解砕機と、前記解
砕機を構成するカッタの回転軌跡と前記搬送コンベアの
搬送ベルトとの間の間隙寸法を調整する間隙調整手段
と、前記搬送コンベア上の前記改良土の表面に倣う倣い
部材とを備える。
【0015】本発明においては、上記同様、カッタの回
転軌跡と搬送コンベアの搬送ベルトとの間の間隙寸法が
間隙調整手段により調整可能であるので、例えばその間
隙寸法を5mm以下に調整することで、直接カッタによ
り打撃が与えられない搬送ベルト上の改良土の層の厚み
を5mm以下とすることができ、また、上記同様、解砕
機を搬送コンベアに対して着脱可能に設けたので、容易
に解砕機を適宜増設することができる。したがって、5
mmアンダー95%以上という高水準の細粒化を実現す
ることができる。
【0016】また本発明においては、搬送コンベア上の
改良土表面に倣う倣い部材を設けたので、解砕機で微解
砕された改良土の粒を球状化することができ、改良土製
品の品質を向上することができる。
【0017】(5)上記(2)又は(4)において、好
ましくは、前記間隙調整手段は、前記解砕機と前記搬送
コンベアとの間に介在させた複数枚のシムである。
【0018】(6)上記(2)又は(4)において、ま
た好ましくは、前記間隙調整手段は、前記カッタの回転
軸を前記搬送コンベアに対して遠近可能に支持する支持
手段である。
【0019】(7)上記(3)又は(4)において、好
ましくは、前記倣い部材を板状の弾性材料で構成する。
【0020】(8)上記目的を達成するために、本発明
は、脱水ケーキから生成された改良土を打撃を与えて解
砕する解砕機において、解砕機本体に回転可能に支持さ
れ、駆動源によって回転される回転軸と、前記回転軸に
設けられ、先端を前記回転軸の軸方向一方側に曲成した
少なくとも1つの第1のカッタと、前記回転軸に設けら
れ、先端を前記回転軸の軸方向他方側に曲成した少なく
とも1つの第2のカッタとを備える。
【0021】例えば、カッタの先端を回転軸の径方向に
対して真直ぐに構成すると、カッタ先端の改良土に対す
る衝突面積が小さくなり、回転軸の軸方向に隣接するカ
ッタ間の改良土に対して打撃が与えられず、解砕性能を
確保することが困難となる。そこで、解砕性能を向上さ
せるために、カッタの先端を回転軸の軸方向に曲成し、
カッタの先端が改良土に対してまんべんなく衝突するよ
うにすることが考えられるが、仮にカッタの先端を全て
回転軸の軸方向一方側に曲成したとすると、改良土は、
打撃を与えられた際に全体的にその一方側に跳ね飛ばさ
れる。このような解砕機を搬送コンベアに複数設け改良
土を微解砕する場合、搬送方向上流側に配設した一の解
砕機で微解砕された改良土は、搬送コンベアの搬送ベル
トの幅方向一方側に偏り、下流側に配設した他の解砕機
のカッタにより均一に打撃が与えられない可能性があ
る。
【0022】そこで本発明においては、複数のカッタの
うち第1のカッタの先端を回転軸の軸方向一方側に曲成
し、第2のカッタの先端を回転軸の軸方向他方側に曲成
する。すなわち、例えば先端を回転軸の軸方向一方側に
曲成した第1のカッタと、先端を回転軸の軸方向他方側
に曲成した第2のカッタとをほぼ同数づつ備える構成と
すれば、微解砕された改良土を打撃を与えた後も搬送ベ
ルト上に均一に配置させることができる。したがって、
このような解砕機を搬送コンベアに複数設けることで、
下流側の解砕機に向かって搬送される改良土の層の厚さ
を均一にすることができる。これにより、微解砕後の改
良土に対して下流側の解砕機による打撃を均一に与える
ことができるので、5mmアンダー95%以上という高
水準の細粒化を実現することができる。
【0023】(9)上記(8)において、好ましくは、
前記複数のカッタを、ほぼ同数づつ設けた前記第1のカ
ッタと前記第2のカッタとで構成する。
【0024】(10)上記(8)又は(9)において、
好ましくは、前記複数のカッタのうち少なくとも1つの
前記回転軸に対する取付け位置を前記回転軸の軸方向に
対して調整可能な取付位置調整手段をさらに設ける。
【0025】上記のように、本発明においては、複数の
カッタのうち少なくとも1つのカッタの回転軸に対する
取付け位置を回転軸の軸方向に対して調整可能な取付位
置調整手段を設けたので、例えば回転軸の回転方向に隣
接するカッタの取付位置を互いに回転軸の軸方向にずら
すことができる。これにより、各カッタの回転軌跡を回
転軸の軸方向にずらすことができ、改良土に対してさら
に均一にカッタの先端を衝突させることができ、良好な
解砕性能を確保できる。
【0026】(11)上記目的を達成するために、本発
明は、脱水ケーキを導入して土質改良材と混合かつ粗解
砕し、改良土を生成する自走式混合解砕機械と、前記生
成された改良土を搬送コンベアにより搬送しつつ、所定
の間隔を持って前記搬送コンベアに設けられ複数のカッ
タをそれぞれ備えた複数の解砕機により微解砕する少な
くとも1つの解砕コンベア装置とを有する。
【0027】本発明においては、まず脱水ケーキを自走
式混合解砕機械で土質改良材と混合・粗解砕して改良土
を生成しておき、その後解砕コンベア装置において、そ
の搬送コンベア上の改良土に対して搬送中の状態でカッ
タにより打撃を加えて改良土を微解砕する。
【0028】ここで、解砕コンベア装置において、例え
ば上記の複数の解砕機を近接配置した場合、搬送コンベ
アの搬送方向上流側の一の解砕機により微解砕された改
良土は、そのカッタにより打撃を与えられる際に、その
回転方向、すなわち搬送方向下流側に跳ね上げられ、搬
送方向下流側の他の解砕機の本体に付着する可能性があ
る。また付着しないものも、他の解砕機のカッタに宙に
浮いた状態で到達してしまい、そのカッタにより有効に
打撃が与えられず、下流側の他の解砕機の解砕性能を十
分に発揮できない可能性もある。
【0029】そこで、本発明においては、上記した複数
の解砕機を所定の間隔を持って配設することにより、搬
送方向下流側に配設した解砕機の本体への改良土の付着
を防止することができ、また上流側の解砕機により微解
砕された改良土を搬送コンベアの搬送ベルトに着地した
状態で下流側の解砕機に搬送することができる。これに
より、搬送方向上流側に配設した一の解砕機により微解
砕された改良土を、搬送方向下流側に配設した他の解砕
機によりさらに微解砕することができるので、5mmア
ンダー95%以上という高水準の細粒化を実現すること
ができる。
【0030】また、解砕コンベア装置を複数並べて配置
した場合、一の解砕コンベア装置により微解砕された改
良土は、その搬送コンベアの搬送方向下流側端部から放
出され、搬送コンベアの搬送ベルト上に着地した状態
(言いかえれば搬送ベルトにより拘束された状態)から
自由落下状態(言いかえれば拘束を解かれた状態)とな
り、その後他の解砕コンベア装置の搬送コンベア上に着
地する。この落下の際、改良土の嵩密度が低下し内部に
十分な空気が含まれることにより、改良土中に含まれる
土質改良材と脱水ケーキとがシャッフルされるので、さ
らなる混合の効果が得られるとともに、他の解砕コンベ
ア装置による解砕をより促進させることができる。
【0031】(12)上記目的を達成するために、本発
明は、脱水ケーキを導入して土質改良材と混合かつ粗解
砕し、改良土を生成する自走式混合解砕機械と、回転軸
の軸方向に複数の羽根を設けた複数の回転体を配置し、
前記改良土を前記複数の羽根でせん断して中間解砕する
せん断機械と、前記中間解砕された改良土を搬送コンベ
アにより搬送しつつ、所定の間隔を持って前記搬送コン
ベアに設けられ複数のカッタをそれぞれ備えた複数の解
砕機により微解砕する少なくとも1つの解砕コンベア装
置とを有する。
【0032】(13)上記(11)又は(12)におい
て、好ましくは、前記複数の解砕機のうち少なくとも1
つを前記搬送コンベアに対して着脱可能に設ける。
【0033】(14)上記(11)又は(12)におい
て、好ましくは、前記カッタの回転軌跡と前記搬送コン
ベアの搬送ベルトとの間の間隙寸法を調整可能な間隙調
整手段を設ける。
【0034】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照しつつ説明する。図1は本発明の解砕コンベア装
置の一実施の形態を有する脱水ケーキ細粒化システムの
全体配置を表す側面図である。この図1において、Pは
例えば砕石工場にて砕石・砕砂の製造時に分級工程で発
生する砕石微粉末の水洗処理廃水をフィルタープレスに
よって脱水処理することによって生成する脱水ケーキを
山積する脱水ケーキ置場で、図1に示す脱水ケーキ細粒
化システムは、この脱水ケーキ置場Pの脱水ケーキから
改良土を生成し細粒化するものである。
【0035】この脱水ケーキ細粒化システムにおいて、
100は油圧ショベル、200はこの油圧ショベル10
0によって投入された脱水ケーキを導入し土質改良材と
混合及び解砕(粗解砕)し改良土を生成する自走式混合
解砕機械(自走式土質改良機械)、300はこの自走式
混合解砕機械200により生成・排出された改良土を所
定の大きさに造粒(=2次処理)する脱水ケーキ造粒機
械、400はこの脱水ケーキ造粒機械300から排出さ
れた改良土を搬送し細かく造粒(微解砕)する解砕コン
ベア装置、500はこの解砕コンベア装置400により
微解砕され排出された改良土を搬送しさらに微解砕する
解砕コンベア装置、600はこの解砕コンベア装置50
0から搬出され改良土置場Sに山積された改良土を場外
または指定の堆積場所に運搬するホイールローダ(積み
出し機械)である。
【0036】前記油圧ショベル100は、通常の建設現
場でごく一般的に用いられる自走式のものである。この
油圧ショベル100において、101は走行手段として
の履帯102を備えた走行体で、その上部に旋回体10
3を旋回可能に設けている。104はこの旋回体103
に対し俯仰揺動する多関節型のフロント装置で、前記旋
回体103に基端部が枢支されたブーム105と、この
ブーム105に回動自在に接続されたアーム106と、
及びこのアーム106に回動自在に接続されたバケット
107とから構成されている。
【0037】そしてこのような構成により、油圧ショベ
ル100は、前記ケーキ置場Pの脱水ケーキをバケット
107内にすくい込んで、自走式混合解砕機械200の
篩装置212(後述)へと投入するようになっている。
【0038】前記自走式混合解砕機械200は、この種
のものとして公知の自走式土質改良機械であり、図2
は、この自走式混合解砕機械200の詳細構造を表す側
面図である。この図2において、201は走行体で、こ
の走行体201は、走行体フレーム202と、この走行
体フレーム202の両側にそれぞれ設けたトラックフレ
ーム203と、このトラックフレーム203の両端(図
2中左右端)に設けた遊動輪204及び駆動輪205
と、これら遊動輪204及び前記駆動輪205に掛け回
した履帯206とで構成されている。
【0039】207は前記走行体フレーム202に設け
た本体フレーム、208はこの本体フレーム207の他
方側(図2中右側)に搭載した動力装置、209は前記
本体フレーム207の長手方向略中間部上に設けた混合
装置である。この混合装置209はその装置本体内に平
行に設けた複数のパドル型のミキサ(図示せず)、装置
本体の一方側(図2中左側)上部に入口(図示せず)、
他方側(図2中右側)下部に出口(図示せず)を備えて
いる。210は前記パドルミキサを駆動する駆動装置で
ある。
【0040】211は前記本体フレーム207の一方側
(図2中左側)に設けた支持架台、212はこの支持架
台211上にばね213を介して設けた振動型の篩装置
で、前記油圧ショベル100(図1参照)により投入さ
れた脱水ケーキを篩にかけ、その上部に設けた格子部材
(図示せず)の格子目より粒径の小さなものを選別する
ようになっている。
【0041】214はこの篩装置212の下方において
前記支持架台211に支持された搬送コンベアで、この
搬送コンベア214の放出側(図2中右側)端部は前記
混合装置209の図示しない入口の上方に位置してい
る。215は前記篩装置212と搬送コンベア214と
の間において前記支持架台211に支持されたホッパで
ある。
【0042】216は前記本体フレーム207の長手方
向略中間部上に搭載された土質改良材貯留用ホッパ、2
17はこの土質改良材貯留用ホッパ216の下部に設け
た供給口で、この供給口217は前記搬送コンベア21
4の放出側(図2中右側)端部付近の上方に位置してい
る。
【0043】218は前記混合装置209の図示しない
出口から排出された改良土を搬送し排出する排出コンベ
アで、この排出コンベア218は、連結部219等によ
って前記動力装置208及び本体フレーム207から吊
り下げ支持され、一方側(図2中左側)端部は混合装置
209の出口下付近に位置し、他方側(図2中右側)に
向かって水平に延在した後、動力装置208の下方から
他方側(図2中右側)に向かって昇り傾斜となってい
る。
【0044】以上のような構成により、自走式混合解砕
機械200は、脱水ケーキを前記篩装置212により受
入れて供給口217により土質改良材を添加し、混合装
置209によりその導入された脱水ケーキ及び土質改良
材を混合かつ粗解砕して改良土として排出コンベア21
8により排出するようになっている。
【0045】図1に戻り、前記脱水ケーキ造粒機械30
0は、2段構造の上部に位置するとともに前記自走式混
合解砕機械200の排出コンベア218の排出側(図1
中右側)端部から前記改良土が供給される混練機械30
0Uと、2段構造の下部(すなわち混練機械300Uの
下方)に設けられる細粒化装置(せん断機械)300L
とを有している。図3にこの脱水ケーキ増粒機械300
の全体構造を表す側面図を示す。
【0046】図4は、この脱水ケーキ増粒機械300の
上部に位置する上記混練機械300Uの詳細構造を表す
側面図である。この図4において、301は例えばH型
鋼等により略箱形又は略枠体形状に構成された下部支持
体で、この下部支持体301上に混練機本体302を設
けている。303はこの混練機本体302の上部に設け
られた改良土の導入口、304は混練機本体302に設
けた軸受機構で、混練装置本体302の内部には、この
軸受機構304に回転軸(図示せず)を回転自在に支持
された複数(この例では2つ)の回転ロール(ロールク
ラッシャ)305が設けられている。
【0047】306はこの回転ロール305の回転軸の
両端部にそれぞれ取り付けたプーリ、307は前記下部
支持体301上に設けたロール駆動用モータ、308は
このロール駆動用モータ307の回転軸に設けたプーリ
309と前記プーリ306との間に掛け回されたベルト
である。
【0048】なお、前記軸受機構304は、略棒状のガ
イド部材(分散部材)310,311,312をガイド
として図示しない駆動手段によって略水平方向にスライ
ド可能となっており、これによって、2つの前記回転ロ
ール305,305間の間隙寸法Aを調整できるように
なっている。
【0049】以上のような構成の混練機械300Uが、
基板313及びこの基板313上に立設された複数の支
柱314からなる支持台315上に搭載され、前記自走
式混合解砕機械200の排出コンベア218から導入口
303を介して供給される改良土を前記回転ロール30
5,305間に導入して圧縮し混練した後、下方の前記
細粒化装置300Lへと導出するようになっている。
【0050】図5は、この細粒化装置300Lの内部の
詳細構造を表す横断面図である。この図5において、3
16は本体ハウジングで、その内部に備えた複数(この
例では2つ)の回転体317の周囲を取り囲むように構
成されている。前記2つの回転体317,317は、本
体ハウジング316の外部に取付けられた軸受機構(図
示せず)によりそれぞれ回転自在に支持され、それぞれ
の回転軸318に多数の略一文字状の平板で構成された
羽根319を順次挿入し回転軸318の軸方向に互いに
隙間なく配設したものである。また図5に示すように、
各羽根319は、回転軸318の軸方向に隣接する羽根
319に対し順次45°づつその正転方向Bにずらさ
れ、キー320により回転軸318に固定されている。
すなわち、繁雑防止のため特に図示しないが、各羽根3
19は、キー溝321の位置を回転軸318の周方向に
45°づつずらして配置した4種類で構成されている。
なお、この羽根319の回り止め構造としては、上記の
キー320を用いたものに限られず、例えば回転軸31
8の断面形状を非円形とする構造としてもよい。
【0051】また、前記回転体317は、図示しない歯
車機構によって同速度で互いに反対方向に回転するよう
に構成されており、上記のように正転時は図5中矢印B
方向に、逆転時は同図中矢印C方向に回転するようにな
っている。
【0052】また、図5に示すように、回転体317の
各羽根319の回転軌跡Rは、隣接する回転体317の
羽根319の径方向中心部322に近接している(両回
転体317,317は、互いの羽根319の回転軌跡R
が径方向に一部重なり合うように配置されている)。こ
のとき、図5に示すように、両回転体317,317の
回転軸318の軸方向同位置の羽根319,319は、
互いの位相が90°ずれており、両回転体317,31
7が正転方向Bあるいは逆転方向Cに回転しても、互い
に干渉しないように構成されている。
【0053】323は前記本体ハウジング316の上部
に設けた前記混練機械300Uから改良土を導入する導
入部で、その内壁には、導入した改良土をガイドするガ
イド部材324が固定されている。このガイド部材32
4は、両回転体317,317の略中間位置上方に位置
する断面が略菱形の部材であり、混練機械300Uから
導入された改良土を両回転体317,317の中間位置
から図5中左右方向に振り分けるようになっている。な
お、このガイド部材324は、固定構造とせず、例えば
ピン等により揺動可能に取付けてもよい。325は本体
ハウジング316の下部に設けた改良土の排出部であ
る。
【0054】以上のような構成の細粒化装置300L
が、先の図3に示すように、例えばH型鋼等で略水平の
枠体形状に構成された下部支持体326とその下方に設
けられた複数の支柱327からなる支持台328上に配
設されており、前記混練機械300Uにより圧縮し混練
された改良土を前記回転体317,317間に導入して
前記羽根319によってせん断し微解砕(中間解砕)し
た後、排出部325を介して下方の前記解砕コンベア装
置400へと導出するようになっている。
【0055】図1に戻り、前記解砕コンベア装置400
は、脱水ケーキ造粒機械300から排出された改良土を
図1中右方向に搬送する搬送コンベア401と、この搬
送コンベア401を駆動するコンベア用油圧モータ(図
示せず)と、前記搬送コンベア401に対し着脱可能に
設けられ搬送される改良土に打撃を与えて微解砕するチ
ョッパー(解砕機)402,403とから構成されてい
る。図6は、図1に示す本発明の解砕コンベア装置の一
実施の形態の全体構造を表す側面図である。この図6に
おいて、404はC型鋼等から構成された搬送コンベア
401のフレームで、排出側と反対側(図6中左側)が
接地するとともに、排出側(図6中右側)が支持部材4
05に支持され、排出側(図6中右側)に向かって立ち
上がるように傾斜している。
【0056】図7は図6に示した本発明の解砕コンベア
装置の一実施の形態に設けられたチョッパー402の詳
細構造を搬送コンベア401に対する取付構造とともに
表す側面図であり、図8は図7中D方向から見た図であ
る。なお、これら図7及び図8においては、ベルトカバ
ー406(図6及び図8参照)を取外して構造を詳細に
図示している。これら図7及び図8において、407は
チョッパー本体で、板状の2つの側板部407Aと、こ
の側板部407Aの上部に位置する天板部407Bと、
側板部407Aの下端に例えば溶接等により取付けら
れ、例えばアングル材等により構成された取付部407
Cとから構成されている。このとき、前記搬送コンベア
401のフレーム404の上部には、図示しない複数の
貫通孔を所定のピッチ(図6に示す1点鎖線参照)で設
けており、また前記チョッパー本体407の取付部40
7Cにも同様のピッチで複数(これの例では片側2つづ
つ)の貫通孔(図示せず)を設けている。すなわち、チ
ョッパー402は、その取付部407Cの貫通孔を搬送
コンベア401のフレーム404上の任意の貫通孔に合
わせ、例えばワッシャー408を介してボルト409と
ナット410で締結することにより、搬送コンベア40
1の長手方向(図6中左右方向)の任意の位置に着脱可
能な構造となっている。
【0057】411は前記搬送コンベア401のフレー
ム404の下部には、所定のピッチで例えばワッシャー
412を介してボルト413とナット414で締結され
た底板で、図8に示すように、前記搬送コンベア401
の搬送ベルト415の戻り面415bに転動してこの戻
り面415bを支持する支持ローラ416を支持部材4
17を介して支持している。なお、搬送ベルト415に
おいて、図6中右方向に循環駆動して改良土を搬送する
面を搬送面415a、図6中左方向に循環駆動する面を
戻り面415bとする。
【0058】418は前記チョッパー本体407の側板
部407Aの外側にボルト419により取付けた軸受機
構で、側板部407Aに設けた貫通孔(図示せず)に挿
通され前記搬送コンベア401の上方に略水平に配設さ
れた回転軸420の両端を回転自在に支持している。4
21はこの回転軸420の一端(図8中左端)に取付け
たプーリで、前記チョッパー本体407の天板部407
B上に搭載したチョッパー駆動用モータ422の出力軸
422a端部に設けたプーリ423との間にベルト42
4を掛け回しており、前記チョッパー駆動用モータ42
2の駆動力を回転軸420に伝達するようになってい
る。
【0059】425は長穴426(図7参照)を備え、
図8中左側の側板部407Aに固定されたプーリ取付板
で、長穴426には、先端に前記ベルト424に転動す
るプーリ427を備えた回転軸428(図8参照)が挿
通されている。これにより、プーリ427が図7中左右
方向にスライドし、ベルト424の張り調整機能を果た
すようになっている。
【0060】429(図8参照)は、前記回転軸420
と、この回転軸420の軸方向に所定のピッチで固定し
た略正方形の複数(この例では10枚)のブラケット4
30と、これら複数のブラケット430にそれぞれ4つ
づつ取付けられたカッタ431(図8参照)とで構成さ
れた回転体である。但し、繁雑防止のため、図8におい
ては10枚のブラケット430のうち4枚にカッタ43
1を取付けた状態を図示したが、実際には10枚全てに
4枚づつカッタ431が取付けられている。
【0061】図9は、図8中矢印E方向から見てこの回
転体429を抽出した図である。この図9において、4
30aはブラケット430の中央に設けられた回転軸4
20の直径よりわずかに径が大きい貫通孔で、ブラケッ
ト430はこの貫通孔430aに回転軸420を挿通し
て回転軸420の軸方向に所定のピッチを持って配置さ
れ、例えば溶接等により回転軸420に固定されてい
る。また、相隣接するブラケット430,430は、そ
の位相が45°ずらされて固定されている。
【0062】431aはブラケット430に対するカッ
タ431の取付部、431bは図9中矢印Fで示した回
転体429の回転方向と反対側に反った形状のカッタ4
31の先端部で、さらにこの先端部431bは、回転軸
420の軸方向中央側に向かってひねり曲がっている
(先の図8も参照)。すなわち、各先端部431bは、
回転体429の回転方向Fと反対方向に、かつ回転軸4
20の軸方向中央よりも図8中左側に配設されたカッタ
431は図8中右方向に、回転軸420の軸方向中央よ
りも図8中右側に配設されたカッタ431は図8中左方
向に曲成されている。そして、前記取付部431aに複
数(この例では2つ)設けた貫通孔(図示せず)をブラ
ケット430の四辺に設けた複数のボルト穴430bに
合わせボルト432を締め込むことにより、各カッタ4
31は、図9に示すように、ブラケット430の四辺に
固定されている。なお、図8及び図9に示すように、カ
ッタ431は、ブラケット430の一方側(図8中左
側)の面、他方側(図8中右側)の面のどちらにも取付
け可能である。
【0063】また、回転体429は、図8に示すよう
に、その回転軌跡が前記搬送コンベア401の搬送ベル
ト415の搬送面415aに近接配置されており、図9
に示すように、この搬送ベルト415の搬送方向G(図
6で言えば右方向)に倣う方向(つまり上記の回転方向
F)に回転し、搬送ベルト415上の搬送改良土に対
し、前記カッタ431の先端部431bにより、後追い
するように打撃を与え解砕するようになっている。
【0064】図8に戻り、433は搬送ベルト415の
搬送面415aの下面に近接配置値され、上記のように
改良土に打撃を与える際、伝わる衝撃により搬送ベルト
415が撓み振動することを防止する支持板で、前記搬
送コンベア401のフレーム404の内壁に例えば溶接
等により固定された支持部材434により支持されてい
る。
【0065】435(図7も参照)は前記回転体429
の回転軌跡に沿うように円弧状に形成され、上記のよう
に解砕する際の改良土の周囲への飛散を防止するカバー
で、前記チョッパー本体407の天板部407Bに取付
板436を介して吊り下げ支持されている。
【0066】437は搬送コンベア401のフレーム4
04内壁上部に、例えば溶接等により固定された支持部
材、438は例えばゴム等の弾性材料から構成され、前
記支持部材437に対しボルト439により取付けられ
たスカートで、このスカート438の先端は前記搬送ベ
ルト415の搬送面415aに摺接し、搬送改良土がこ
ぼれ落ちることを防止するようになっている。
【0067】なお、前記チョッパー本体407の概略構
造については前述したが、図8に示すように、詳細には
チョッパー本体407の側板部407A,407Aのう
ち一方側(図8中右側)の側板部407Aは、前記天板
部407Bに対して例えば溶接等により固定しているの
に対し、他方側(図8中左側)の側板部407Aは例え
ば溶接等により天板部407B下部に固定した取付板4
40にボルト441で締結している。すなわち、片方の
側板部407Aを取外し可能とし、前記回転対429の
取付け・取外し及びメンテナンス等が容易に行えるよう
になっている。
【0068】図6に戻り、前記チョッパー403は、上
記で説明したチョッパー402と同様の構造で、搬送コ
ンベア401上にその搬送方向Gに対し所定の間隔を持
って設けられている。
【0069】以上のような構成により、解砕コンベア装
置400は、前記脱水ケーキ造粒機械300の細粒化装
置(せん断機械)300Lから出部325を介して排出
された改良土を、搬送コンベア401により搬送しつつ
チョッパー402,403により解砕し、搬送コンベア
401の排出側(図6中右側)から排出するようになっ
ている。
【0070】図1に戻り、前記解砕コンベア装置500
は、上記説明した解砕コンベア装置400と同様の構造
であり、前記解砕コンベア装置400から排出された改
良土を、搬送コンベア501により搬送しつつチョッパ
ー502,503により解砕して搬送コンベア501の
排出側(図1中右側)から排出し、図1に示すように、
所定の改良土置場Sに山積みにするようになっている。
【0071】前記ホイールローダ600は、通常の建設
現場でごく一般的に用いられるものである。このホイー
ルローダ600において、601は走行用の前輪602
を備えたフロントフレーム、603は走行用の後輪60
4を備えたリヤフレームで、前記フロントフレーム60
1は、このリヤフレーム603に対し水平に回動可能な
構造となっており、ホイールローダ600の進行方向を
変更できるようになっている。605は前記フロントフ
レーム601に設けられたバケット、606は前記リヤ
フレーム603に設けられた運転席である。
【0072】このような構成により、ホイールローダ6
00は、そのバケット605で改良土置場Sに山積され
た改良土をすくい走行することにより、場外または指定
の堆積場所へ運搬するようになっている。
【0073】以上において、前記チョッパー402,4
03,502,503が、特許請求の範囲各項記載の搬
送コンベアに着脱可能に設けられる少なくとも1つの改
良土を解砕する解砕機を構成し、前記細粒化装置300
Lが、回転軸の軸方向に複数の羽根を設けた複数の回転
体を配置し、前記改良土を前記複数の羽根でせん断して
中間解砕するせん断機械を構成する。
【0074】次に、上記構成の本発明の解砕コンベア装
置の一実施の形態を有する脱水ケーキ細粒化システムの
概略動作を説明する。図1において、まず、脱水ケーキ
置場Pに山積されている砕石微粉末の脱水ケーキが油圧
ショベル100によって自走式混合解砕機械200の篩
装置212へ投入される。
【0075】図2において、自走式混合解砕機械200
の篩装置212に投入された脱水ケーキのうち、図示し
ない格子部材を通過した所定の大きさの成分が下方のホ
ッパ215へと導入される。ホッパ215に導入された
脱水ケーキは、その下方の搬送コンベア214の搬送ベ
ルト上に載置され、図2中右側に向かって搬送される。
そして、搬送コンベア214の搬送方向下流側端部近傍
にて、搬送される脱水ケーキの表面に、供給口217か
ら所定量の土質改良材が加えられ、これらの混合物が混
合装置209へと導入される。
【0076】混合装置209に導入された脱水ケーキ及
び土質改良材は、混合装置209内のパドルミキサで均
一に混合・粗解砕されて団粒状態の改良土(=脱水ケー
キの粒の表面に土質改良材(石灰等)が付着した状態で
ある)となり、最終的に排出コンベア218によって自
走式混合解砕機械200後方側(図2中右側)端部から
排出される。
【0077】以上のように、予め脱水ケーキと土質改良
材とを混合・粗解砕して脱水ケーキに対し土質改良材を
均一に分布させた改良土を生成する。
【0078】図4において、自走式混合解砕機械200
から排出された改良土は、脱水ケーキ造粒機械300の
混練機械300Uにその導入口303を介して導入され
る。混練機械300Uに投入された改良土は、噛み込み
方向(=図4中矢印α方向)に高速回転する回転ロール
305,305間の幅寸法Aの間隙空間に導入されて圧
縮(圧延)混練され、扁平状の改良土(=脱水ケーキ層
と土質改良材層とが交互層状に練り込まれた質の高い混
合物の状態)となって下方へ導出される。
【0079】以上のような混練工程において、改良土を
圧縮し土質改良材を脱水ケーキ内部へまんべんなく分散
して練り込むことにより、土質改良材の反応を全体的に
均一に進ませるとともに、改良土から水分を絞り出す。
このとき、脱水ケーキ自体は前述したように、フィルタ
プレスで絞られる段階で圧縮され押し固められているの
でそのままでは解砕が困難であるが、大きな慣性力を持
つ回転ロール(ロールクラッシャ)305で圧縮するこ
とにより、フィルタプレスで押し固められた成分が押し
つぶされて転圧される。これによって上記したように水
分を均一に除去するとともに、改良土を非常にもろい状
態とする。
【0080】図5において、混練機械300Uから導出
された改良土は、下方の前記細粒化装置300Lにその
導入部323を介して導出される。上記のように、混練
機械300Uにより混練処理された改良土は非常にもろ
い状態となっているので、この導入された混練改良土
は、高速回転する回転体317,317に複数設けられ
た羽根319によって容易にせん断・一次解砕され、分
散した小粒子状の改良土となって排出部325を介して
下方に導出される。
【0081】なお、上記回転体317、317は、正転
方向Bに回転する場合、改良土を通しやすく例えば本体
ハウジング316の内壁等への改良土の居着きが抑制さ
れ、逆転方向Cに回転する場合、改良土を通しにくい
が、跳ね上げてさらに衝突機会を増やすためより改良土
が細粒化される。したがって、適宜これら正転と逆転を
組み合わせればよい。
【0082】図6において、細粒化装置300Lから導
出された改良土は、解砕コンベア装置400に備えられ
た搬送コンベア401の搬送方向上流側(図6中左側)
端部付近の搬送ベルト415の搬送面415a上に載置
される。上記のように細粒化装置300Lにより一次解
砕され小粒子状となった改良土は、搬送コンベア401
で搬送される途中で、チョッパー402,403によっ
て、打撃を加えられて微解砕され、搬送コンベア401
の搬送方向下流側(図6中右側)端部から排出される。
【0083】図1において、解砕コンベア装置400か
ら排出された改良土は、解砕コンベア装置500に備え
られた搬送コンベア501の搬送方向上流側(図1中左
側)端部付近に載置される。上記のように解砕コンベア
装置400により微解砕された改良土は、同様に搬送コ
ンベア501で搬送される途中で、チョッパー502,
503によって、打撃を加えられて微解砕されて搬送コ
ンベア501の搬送方向下流側(図1中右側)端部から
排出され、改良土置場Sに山積される。
【0084】そして、改良土置場Sへ山積みにされた改
良土は、最終的にはホイールローダ600によって場外
または指定の堆積場所に運搬される。
【0085】ここで、上記脱水ケーキ細粒化システムに
おける作用を以下に順次説明する。 (1)解砕コンベア装置のチョッパー着脱構造の作用 前述のように、上記脱水ケーキ細粒化システムにおいて
は、自走式混合解砕機械200で混合・粗解砕して生成
した改良土を、混練機械300Uで圧縮・混練し、細粒
化装置300Lでせん断・一次解砕し、解砕コンベア装
置400及び解砕コンベア装置500で微解砕する。こ
のとき、本実施の形態では、これら解砕コンベア装置4
00,500において、チョッパー402,403及び
チョッパー502,503をそれぞれ搬送コンベア40
1及び搬送コンベア501に対する任意の位置に着脱可
能としたので、容易にチョッパーを増設したり減らした
りすることができる。したがって、例えば搬送コンベア
401あるいは搬送コンベア501に3台目のチョッパ
ーを増設し、搬送コンベアの搬送方向上流側に配設した
チョッパー(例えばチョッパー402,403,50
2,503)により微解砕された改良土を、下流側に配
設したチョッパー(例えば増設した3台目のチョッパ
ー)によりさらに微解砕することが可能となる。これに
より、5mmアンダー95%以上という高水準の細粒化
を実現することができる。
【0086】(2)解砕コンベア装置に所定間隔を持っ
てチョッパーを配置したことによる作用 解砕コンベア装置400(又は解砕コンベア装置50
0、以下対応関係同じ)において、例えばそれぞれチョ
ッパー402,403(又はチョッパー502,50
3)を近接配置したとすると、搬送コンベア401(又
は搬送コンベア501)の搬送方向上流側のチョッパー
402(又はチョッパー502)により微解砕された改
良土は、それらの回転体429のカッタ431により打
撃を与えられる際に、その回転方向F(図9参照)、す
なわち搬送コンベア401(又は搬送コンベア501)
の搬送方向G(図9参照)に跳ね上げられ、下流側に設
けたチョッパー403(又はチョッパー503)の本体
(例えばカバー435等)に付着する可能性がある。ま
た付着しないものも、チョッパー403(又はチョッパ
ー503)の回転体429のカッタ431に宙に浮いた
状態で到達してしまうため有効に打撃が与えられず、下
流側のチョッパー403(又はチョッパー503)の解
砕性能を十分に発揮できない可能性もある。
【0087】そこで、本実施の形態では、解砕コンベア
装置400(又は解砕コンベア装置500)において、
チョッパー402,403(又はチョッパー502,5
03)を所定の間隔を持って配設することにより、搬送
方向下流側に配設したチョッパー403(又はチョッパ
ー503)の本体への改良土の付着を防止することがで
き、また上流側のチョッパー402(又はチョッパー5
02)により微解砕された改良土を搬送コンベア401
(又は搬送コンベア501)の搬送ベルトに着地した状
態でチョッパー403(又はチョッパー503)に搬送
することができる。すなわち、下流側のチョッパー40
3(又はチョッパー503)の解砕性能を十分に発揮さ
せることができ、これによっても、5mmアンダー95
%以上という高水準の細粒化を実現することができる。
【0088】(3)解砕コンベア装置の複数台配置によ
る作用 上記脱水ケーキ細粒化システムにおいて、解砕コンベア
装置400により微解砕された改良土は、その搬送コン
ベア401の搬送方向下流側端部から放出され、搬送コ
ンベア401の搬送ベルト415上に着地した状態(言
いかえれば搬送ベルト415の搬送面415aにより拘
束された状態)から自由落下状態(言いかえれば拘束を
解かれた状態)となり、その後解砕コンベア装置500
の搬送コンベア501上に着地する。
【0089】この落下の際、改良土の嵩密度が低下し内
部に十分な空気が含まれることにより、改良土中に含ま
れる土質改良材と脱水ケーキとがシャッフルされるの
で、さらなる混合の効果が得られるとともに、解砕コン
ベア装置500による解砕をより促進させることができ
る。これによっても、5mmアンダー95%以上という
高水準の細粒化を実現することができる。
【0090】なお以上において、解砕コンベア装置のチ
ョッパー着脱構造、チョッパーを所定間隔を持って配置
する構造、及び解砕コンベア装置の複数台配置の構造を
全て備える構造としたが、本発明の基本的効果である5
mmアンダー95%以上という高水準の細粒化を実現さ
せる限りにおいては、これらの構造を必ずしも全て備え
る必要はなく、それぞれ単独で設けてもよい。例えば、
解砕コンベア装置を1台としても、チョッパーを着脱可
能な構造とすれば、適宜チョッパーを増設することがで
きるので、5mmアンダー95%以上という高水準の細
粒化を実現させることができる。
【0091】また、上記の脱水ケーキ細粒化システムに
おいて、2台の解砕コンベア装置400,500を配置
したが、3台以上配置してもよいことは言うまでもな
く、この場合、チョッパーを固定構造としても5mmア
ンダー95%以上という高水準の細粒化を実現させるこ
とができる。
【0092】さらに、解砕コンベア装置400における
チョッパー402,403をいずれも搬送コンベア40
1に対して着脱可能な構造としたが、いずれか一方を固
定構造としてもよい。要するに、チョッパー402又は
チョッパー403のように、着脱可能な構造のチョッパ
ーを予め用意しておけば、適宜チョッパーを増設するこ
とができるので、5mmアンダー95%以上という高水
準の細粒化を実現させることができる。また、解砕コン
ベア装置500においても同様であることは言うまでも
ない。
【0093】本発明の解砕コンベア装置の他の実施の形
態を図10及び図11を用いて説明する。本実施の形態
は、前記回転体429のカッタ431の回転軌跡と前記
搬送コンベア401の搬送ベルト415(搬送面415
a)との間の間隙寸法を調整可能に設けた実施の形態で
ある。図10は本発明の解砕コンベア装置の他の実施の
形態の要部構造を表す図で、先の図8中H部に相当する
部分の拡大図であり、図11は本発明の解砕コンベア装
置の他の実施の形態に備えられたシムの全体構造を表す
図10中矢印I方向から見た上面図である。図8と同様
の部分には同符号を付し説明を省略するとともに、適宜
先の各図面も参照する。これら図10及び図11におい
て、442は前記チョッパー本体407の取付部407
Cと、搬送コンベア401(図8参照)のフレーム40
4との間に介在する複数枚(この例では5枚)のシム
で、それぞれ異なる厚さを有するものである。このシム
442は、図11に示すように、前記チョッパー本体4
07(図8参照)の取付部407Cに設けた前記図示し
ない貫通孔と同様のピッチで切欠き部442aを有し、
チョッパー402を搬送コンベア401のフレーム40
4に取付けるボルト409(図7及び図8参照)及びナ
ット410(図7及び図8参照)を完全に取り外さなく
ても、緩めて図11中矢印J方向(図10の左右方向に
相当)に抜き差し可能な形状となっている。
【0094】また上記のように、各シム442は、厚さ
が異なるので、それぞれ適宜組合せることにより、前記
チョッパー本体407の取付部407Cと、搬送コンベ
ア401のフレーム404との間の距離を微調整するこ
とができるようになっている。すなわち、チョッパー4
02と搬送コンベア401のフレーム404との距離を
微調整することにより、前記回転体429(図8参照)
のカッタ431(図8参照)の回転軌跡と搬送ベルト4
15(図8参照)の搬送面415a(図8参照)との間
隙寸法を調整可能な構造となっている。なお、その他の
構成は、上記一実施の形態と同様である。
【0095】本実施の形態において、前記シム442
が、特許請求の範囲各項記載の解砕機を構成するカッタ
の回転軌跡と搬送コンベアの搬送ベルトとの間の間隙寸
法を調整する間隙調整手段を構成する。
【0096】本実施の形態においても、上記一実施の形
態と同様、搬送ベルト415の搬送面415a上の改良
土に対し、搬送中の状態で回転体429のカッタ431
により打撃を加えて改良土を微解砕する。このとき本実
施の形態では、厚さの異なる複数枚のシム442を適宜
組合せて上記したチョッパー本体407の取付部407
Cと搬送コンベア401のフレーム404との間に介在
させることによって、カッタ431の回転軌跡と搬送ベ
ルト415の搬送面415aとの間の間隙寸法を調整す
ることができるので、例えばその間隙寸法を5mm以下
に調整することで、直接カッタ431で打撃が与えられ
ない搬送面415a上の改良土の層の厚みを5mm以下
とすることができる。これにより、5mmアンダー95
%以上という高水準の細粒化を実現することができる。
【0097】なお、上記本発明の解砕コンベア装置の一
実施の形態におけるチョッパー403、及び上記した本
発明の解砕コンベア装置の一実施の形態を備えた脱水ケ
ーキ細粒化システムにおける解砕コンベア装置500の
チョッパー502,503にも本実施の形態を適用可能
であることは言うまでもない。
【0098】ここで、このようにカッタ431の回転軌
跡と搬送ベルト415の搬送面415aとの間の間隙寸
法を調整可能とする構造は、上記のようにシム442を
用いる構造に限られず、他の構造としてもよい。以下に
その変形例を図12を用いて説明する。この図12にお
いて、443は前記軸受機構418をボルト419によ
り取付けるため、チョッパー本体407の側板部407
Aに設けた長穴で、この長穴443を介して前記ボルト
419を側板部407Aの内壁側から挿通し(つまり、
図12中紙面直交方向手前側に向かって挿通し)、ナッ
ト444を締めこんで軸受機構418を側板部407A
に固定している。すなわち、このボルト419及びナッ
ト444を緩め、軸受機構418を図12中上下方向に
スライドさせて再びボルト419及びナット444を締
め込むことにより、回転軸420の上下方向位置を調節
でき、これにより、カッタ431の回転軌跡と搬送ベル
ト415の搬送面415aとの間の間隙寸法を調整可能
な構造になっている。なお、ナット444は、振動によ
る緩みを防止するために2重(いわゆるダブルナット)
に設けるのが好ましい。
【0099】また上記のように、回転軸420をスライ
ドさせることによって、駆動力を伝達する前記ベルト4
24に生じる張りや緩みは、前述したように、張り調整
用のプーリ427を図12中左右方向にスライドさせる
ことにより吸収できるようになっている。なお、その他
の構成は、上記一実施の形態と同様である。
【0100】本実施の形態において、前記軸受機構41
8、ボルト419、ナット444、及び長穴443が、
特許請求の範囲各項記載の前記カッタの回転軸を前記搬
送コンベアに対して遠近可能に支持する支持手段、すな
わち解砕機を構成するカッタの回転軌跡と搬送コンベア
の搬送ベルトとの間の間隙寸法を調整する間隙調整手段
を構成する。
【0101】本変形例においても、先の図10及び図1
1を用いて説明した上記実施の形態と同様の効果を得
る。
【0102】本発明の解砕コンベア装置のさらに他の実
施の形態を図13及び図14を用いて説明する。本実施
の形態は、前記搬送コンベア401の搬送ベルト415
(搬送面415a)により搬送される改良土の粒を球状
化する構成を設けた実施の形態である。図13は本発明
の解砕コンベア装置のさらに他の実施の形態の全体構造
を表す側面図、図14は本発明の解砕コンベア装置のさ
らに他の実施の形態に備えられたチョッパーの概略構造
を表す一部透視側面図であり、先の各図と同様の部分に
は同符号を付し説明を省略するとともに、適宜先の各図
面も参照する。これら図13及び図14において、44
5は解砕コンベア装置400’のチョッパー402,4
03に備えられ、前記搬送コンベア401により搬送さ
れる改良土の表面に倣う薄い平板状のゴム板で、詳細に
は図14に示すように、前記カバー435の先端付近に
対し、取付部材446との間に挟持されボルト447に
より取付けられている。
【0103】なお、搬送される改良土の表面に倣うもの
としてゴム板445を設けたが、例えば、材質に関して
はゴムに限られず、他の弾性材料としてもよく、また例
えば蝶番等により改良土との接触部分を回動可能に設け
た薄鋼鈑等で構成してもよい。要は搬送される改良土の
表面に軽く倣う部材を設けた構造であれば足りる。ま
た、その他の構成は上記一実施の形態と同様である。
【0104】本実施の形態において、上記ゴム板445
が特許請求の範囲各項記載の搬送コンベア上の改良土の
表面に倣う倣い部材を構成する。
【0105】本実施の形態においては、上記一実施の形
態と同様、チョッパー402,403を搬送コンベア4
01に対して着脱可能に設けたので、5mmアンダー9
5%以上という高水準の細粒化を実現することができ
る。
【0106】ここで、水硬性複合路盤材として用いる改
良土製品において、さらなる高品質化の観点から改良土
の粒は球状であることが望ましく、本実施の形態におい
ては、搬送コンベア401により搬送される改良土の表
面に倣うゴム板445を設けたので、チョッパー40
2,403で微解砕された改良土は、搬送中にゴム板4
45により表面を撫でられる。これにより、改良土を搬
送コンベア401の搬送ベルト415(搬送面415
a)とゴム板445との間で転がすことができるので、
その粒を球状化することができ、改良土製品の品質をさ
らに向上することができる。
【0107】また、このゴム板445により、図14に
示すように、前記回転体429のカッタ431で解砕す
る際に跳ね上げられた改良土の飛散を防止するととも
に、このゴム板445は上記のように薄いゴム等の弾性
材料等により構成されているため、改良土が衝突しても
その衝撃を吸収するように靡くように撓み、改良土が衝
突する部分における改良土の付着成長が防止され、一旦
微解砕した改良土を再び団粒状の改良土としてしまうこ
と(すなわち、改良土粒の見かけ上の大粒化)を防止す
る効果も得られる。
【0108】なお、先の図1に示した脱水ケーキ細粒化
システムや、図10及び図11で説明した実施の形態、
あるいは図12で説明した変形例に対しても本実施の形
態の特徴であるゴム板445を適用可能であることはい
うまでもなく、それぞれ前述した効果に加え、改良土粒
の球状化の効果が得られる。
【0109】本発明の解砕コンベア装置のさらに他の実
施の形態を図15乃至図17を用いて説明する。図15
は、本発明の解砕コンベア装置のさらに他の実施の形態
に備えられた回転体の概略構造を表す図で、本発明の解
砕コンベア装置の一実施の形態の説明に用いた図8と同
方向から見た図である。図16はこの図15XVI−XVI断
面による断面図、図17は図15中矢印K側の2つのブ
ラケット及びそれらに取り付けたカッタを抽出して矢印
K方向から見た図である。先の各図と同様の部分には同
符号を付し説明を省略するとともに、適宜先の各図面も
参照する。これら図15乃至図17において、回転体4
29’は、前記回転体429と同様、回転軸420の軸
方向に対し、ブラケット430Aと、これに隣接しブラ
ケット430Aに対して回転軸の周方向に45°ずらし
たブラケット430Bとを交互に等間隔で固定した構造
体である。
【0110】また、図16において、ア〜クは前記回転
軸420の周方向に対する取付角度により分類した回転
軸420の軸方向におけるカッタ431A又はカッタ4
31Bの列で、前記回転体429’の図16中矢印Lで
区分した領域の列ア〜エのカッタ431Aは図15中右
方向に、図16中矢印Mで区分した領域の列オ〜クのカ
ッタ431Bは図15中左方向に折れ曲がっており、カ
ッタ431A,431Bは、それぞれ半数ずつ備えられ
ている。
【0111】また、図16中矢印Nで区分した領域の列
ア、イ、キ、クのカッタ431A及びカッタ431B
は、前記ブラケット430A又はブラケット430Bの
図15中左側の面に取付けられており、このうち列ア、
イのカッタ431Aは、シム448を介してそれぞれブ
ラケット430A,430Bに取付けられ、列キ、クの
カッタ431Bは、それぞれブラケット430A,43
0Bに直接取付けられている。これに対し、図16中矢
印Oで区分した領域の列ウ〜カのカッタ431A及びカ
ッタ431Bは、前記ブラケット430A又はブラケッ
ト430Bの図15中右側の面に取付けられており、こ
のうち列オ、カのカッタ431Bは、シム448を介し
てそれぞれブラケット430A,430Bに取付けら
れ、列ウ、エのカッタ431Aは、それぞれブラケット
430A,430Bに直接取付けられている。
【0112】なお、図17に示すように、図15中一番
左のブラケット430A,430Bには、解砕した改良
土が搬送面415aからこぼれないように、図15中左
に折れ曲がるカッタ431Bを取付けない構成としてい
る。また、図15中一番右のブラケット430A,43
0Bも同様の理由から図15中右に折れ曲がるカッタ4
31Aを取付けない構成としている。また繁雑防止のた
め、図15において、上記の4つ以外のブラケット43
0A,430Bには、列ア、オのカッタ431A,43
1Bのみを図示したが、実際には図16のように、列イ
〜エのカッタ431A、列オ〜キのカッタ431Bも全
て備えている。その他の構成は、上記一実施の形態と同
様である。
【0113】本実施の形態において、前記カッタ431
Aが特許請求の範囲各項記載の回転軸に設けられ、先端
を回転軸の軸方向一方側に曲成した少なくとも1つの第
1のカッタを構成し、前記カッタ431Bが回転軸に設
けられ、先端を回転軸の軸方向他方側に曲成した少なく
とも1つの第2のカッタを構成し、前記シム448が前
記複数のカッタのうち少なくとも1つの回転軸に対する
取付け位置を回転軸の軸方向に対して調整可能な取付位
置調整手段を構成する。
【0114】ここで仮に、回転体429’において、ブ
ラケット430A,430Bに全てカッタ431Aを取
付けたとすると、改良土は、打撃を与えられた際に全体
的にカッタ431Aの曲成方向、すなわち図15中右方
向に跳ね飛ばされる。例えば先の図6に図示した前記解
砕コンベア装置400において、前記チョッパー402
をこのような構造とする場合、搬送方向上流側に配設し
た一の解砕機(すなわち前記チョッパー402)で微解
砕された改良土は、搬送コンベア401の搬送ベルト4
15(搬送面415a)の幅方向一方側に偏り、下流側
に配設した他のチョッパー(すなわち前記チョッパー4
03)のカッタ431により均一に打撃が与えられない
可能性がある。
【0115】そこで本実施の形態においては、先端を回
転軸の軸方向一方側に曲成したカッタ431Aと、先端
を回転軸の軸方向他方側に曲成したカッタ431Bとを
同数づつ備えたので、微解砕された改良土を打撃を与え
た後も搬送ベルト415の搬送面415a上に均一に配
置させることができる。したがって、下流側のチョッパ
ー403に向かって搬送される改良土の層の厚さを均一
にすることができる。これにより、微解砕後の改良土に
対して下流側のチョッパー403による打撃を均一に与
えることができるので、5mmアンダー95%以上とい
う高水準の細粒化を実現することができる。
【0116】また、本実施の形態においては、シム44
8により各ブラケット430A,430Bに取付けたカ
ッタ431A,431Bの回転軌跡を互いに回転軸42
0の軸方向にずらすことができる。これにより、改良土
に対してさらに均一にカッタ431A,431Bの打撃
を有効に与えることができ、良好な解砕性能を確保でき
る。
【0117】なお、本発明の解砕コンベア装置の上記各
実施の形態及び変形例を有する脱水ケーキ細粒化システ
ムとしては、先の図1に示した本発明の解砕コンベア装
置の一実施の形態を有する脱水ケーキ細粒化システムの
ような、油圧ショベル100と、自走式土質改良機械2
00と、混練機械300Uと細粒化装置300Lとから
なる脱水ケーキ造粒機械300と、解砕コンベア装置4
00,500と、ホイールローダ600とを配置したも
のに限られず、他の配置としてもよい。そのような本発
明の解砕コンベア装置を有する脱水ケーキ細粒化システ
ムの変形例を順次説明する。各変形例において、先の図
1と同様の部分には同符号を付して説明を省略する。
【0118】(変形例1)細粒化装置300Lを省略し
た場合 図18は、本発明の解砕コンベア装置を有する脱水ケー
キ細粒化システムの細粒化装置300Lを省略した変形
例の全体配置を表す側面図である。この図18におい
て、本変形例は、細粒化装置300Lを省略した点以外
は、図1に示した脱水ケーキ細粒化システムと同様の配
置及び構成であり、また解砕コンベア装置400,50
0においては、上記で説明した解砕コンベア装置の各実
施の形態及び変形例が適用可能であることは言うまでも
ない。このように、細粒化装置300Lを省略しても、
油圧ショベル100で投入された脱水ケーキを自走式土
質改良機械200により土質改良材と混合し粗解砕して
改良土を生成し、この改良土を混練機械300Uにより
圧縮・混練して扁平状のもろい改良土とすることによ
り、解砕コンベア装置400,500による微解砕効果
は確保され、砕石・砕砂の水洗処理により生じる脱水ケ
ーキから、5mmアンダー95%以上という高水準の細
粒化を実現することができる。
【0119】(変形例2)混練機械300Uを省略した
場合 図19は、本発明の解砕コンベア装置を有する脱水ケー
キ細粒化システムの混練機械300Uを省略した変形例
の全体配置を表す側面図である。この図19において、
本変形例は、混練機械300Uを省略した点以外は、図
1に示した脱水ケーキ細粒化システムと同様の配置及び
構成であり、また解砕コンベア装置400,500にお
いては、上記で説明した解砕コンベア装置の各実施の形
態及び変形例が適用可能であることは言うまでもない。
このように、混練機械300Uを省略しても、脱水ケー
キを自走式土質改良機械200により土質改良材と混合
し粗解砕して改良土を生成し、この改良土を細粒化装置
300Lによりせん断・微解砕(中間解砕)して分散し
た小粒子状の改良土とする。この分散した小粒子状の改
良土をさらに解砕コンベア装置400,500によって
微解砕することにより、本変形例においても、砕石・砕
砂の水洗処理により生じる脱水ケーキから、5mmアン
ダー95%以上という高水準の細粒化を実現することが
できる。
【0120】(変形例3)脱水ケーキ造粒機械300を
省略した場合 図20は、本発明の解砕コンベア装置を有する脱水ケー
キ細粒化システムの脱水ケーキ造粒機械300を省略し
た変形例の全体配置を表す側面図である。この図20に
おいて、本変形例は、脱水ケーキ造粒機械300を省略
した点以外は、図1に示した脱水ケーキ細粒化システム
と同様の配置及び構成であり、また解砕コンベア装置4
00,500においては、上記で説明した解砕コンベア
装置の各実施の形態及び変形例が適用可能であることは
言うまでもない。解砕コンベア装置400,500は、
上記した構成により十分な解砕性能を確保でき、このよ
うに、脱水ケーキ造粒機械300を省略し、自走式土質
改良機械200により脱水ケーキと土質改良材とを混合
し粗解砕して得られた改良土を細粒化対象としても、砕
石・砕砂の水洗処理により生じる脱水ケーキから、5m
mアンダー95%以上という高水準の細粒化を実現する
ことができる。また、本変形例においては、脱水ケーキ
造粒機械を省略した分、脱水ケーキ細粒化システムとし
ての全長を短縮できるという効果もある。
【0121】また、以上においては、本発明の解砕コン
ベア装置を長手方向に2台並べたシステムを図示した
が、これに限られず、上記のようにシステム全長を短縮
したり、また現場によってレイアウトを変更したい場合
等において、適宜解砕コンベア装置400,500の配
置を変更してよい。
【0122】図21は、本発明の解砕コンベア装置のレ
イアウトの一例を表す上面図である。この図21におい
て、解砕コンベア装置400は、上記と同様、自走式混
合解砕機械200に対して長手方向に配置している。こ
れに対し、解砕コンベア装置500は、解砕コンベア装
置400と略直角に配置している。このようなレイアウ
トとしても、上記と同様、5mmアンダー95%以上と
いう高水準の細粒化を実現することができる。
【0123】なお、土質改良材として用いる生石灰には
粒子の大きさが、5mmアンダー、あるいは3mmアン
ダー等の顆粒状(全体に生石灰の粒径が、5mmあるい
は3mm以下であるが、この範囲内で粒径にばらつきが
ある)のものと、全体にほぼ同一粒径の微粉末のパウダ
ー状のものとがある。
【0124】図22は、上記の5mmアンダーの顆粒状
生石灰及びパウダー状の生石灰の粒径加積曲線を示す図
である。この図22に示すように、顆粒状の生石灰は、
0.3mmの目の篩を用いた場合、全体の40%通過
し、粒径0.3mm以下の生石灰が40%含まれてい
る。そして、粒径1.0mm以下の生石灰は70%弱、
粒径2.0mm以下の生石灰は90%弱で、すなわち粒
径0.3mm以下の生石灰が約40%、粒径0.3mm
〜1.0mmの生石灰が約30%、粒径1.0mm〜
2.0mmの生石灰が約20%、2.0mm〜5.0m
mの生石灰が約10%含まれている。
【0125】これに対し、パウダー状の生石灰は、ほと
んどが粒径0.3mm以下の微粉末からなる。このよう
に、パウダー状の生石灰は、顆粒状のものと比較して平
均粒径が小さく、同じ重量中においても、粒子数が多い
ため、粒子の総表面積が大きい。そのため、混合、混
練、解砕の各工程において、より改良土中に分散され、
水和反応も促進される。すなわち、同量を添加した場合
でも、顆粒状の生石灰と比較して効率的に脱水ケーキと
反応する。
【0126】したがって、本発明の解砕コンベア装置の
各実施の形態及び変形例、あるいはこれらを有する上記
の各脱水ケーキ細粒化システムにおいて、土質改良材と
してこのパウダー状の生石灰を用いた改良土を細粒化対
象とすることにより、更なる細粒化促進の効果が得られ
る。
【0127】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、解砕機
を搬送コンベアに対して着脱可能に設けたことにより、
容易に解砕機を適宜増設することができるので、搬送コ
ンベアに複数の解砕機を設け、搬送コンベアの搬送方向
上流側に配設した一の解砕機により微解砕された改良土
を、例えば搬送方向下流側に増設した他の解砕機により
さらに微解砕することが可能となる。これにより、5m
mアンダー95%以上という高水準の細粒化を実現する
ことができる。
【0128】請求項2に記載の発明によれば、カッタの
回転軌跡と搬送コンベアの搬送ベルトとの間の間隙寸法
が間隙調整手段で調整可能であるので、例えばその間隙
寸法を5mm以下に調整することで、直接カッタで打撃
が与えられない搬送ベルト上の改良土の層の厚みを5m
m以下とすることができ、また、解砕機を搬送コンベア
に対して着脱可能に設けたことにより、容易に解砕機を
適宜増設することができるので、5mmアンダー95%
以上という高水準の細粒化を実現することができる。
【0129】請求項3に記載の発明によれば、解砕機を
搬送コンベアに対して着脱可能に設け、かつ、搬送コン
ベアにより搬送される改良土の表面に倣う倣い部材を設
けたことにより、上記同様、5mmアンダー95%以上
という高水準の細粒化を実現することができるととも
に、改良土を搬送コンベアの搬送ベルトと倣い部材との
間で転がすことができるので、その粒を球状化すること
ができ、改良土製品の品質をさらに向上することができ
る。
【0130】請求項4に記載の発明によれば、カッタの
回転軌跡と搬送コンベアの搬送ベルトとの間の間隙寸法
を調整可能な間隙調整手段、及び搬送コンベアにより搬
送される改良土の表面に倣う倣い部材を設け、かつ解砕
機を搬送コンベアに対して着脱可能に設けたことによ
り、上記同様、5mmアンダー95%以上という高水準
の細粒化を実現することができるとともに、解砕機で微
解砕された改良土の粒を球状化することができ、改良土
製品の品質を向上することができる。
【0131】請求項8に記載の発明によれば、複数のカ
ッタのうち第1のカッタの先端を回転軸の軸方向一方側
に曲成し、第2のカッタの先端を回転軸の軸方向他方側
に曲成したので、例えば先端を回転軸の軸方向一方側に
曲成した第1のカッタと、先端を回転軸の軸方向他方側
に曲成した第2のカッタとをほぼ同数づつ備える構成と
し、微解砕された改良土を打撃を与えた後も搬送ベルト
上に均一に配置させることができ、このような解砕機を
搬送コンベアに複数設けた場合、下流側の解砕機に向か
って搬送される改良土の層の厚さを均一にすることがで
きる。これにより、微解砕後の改良土に対して下流側の
解砕機による打撃を均一に与えることができるので、5
mmアンダー95%以上という高水準の細粒化を実現す
ることができる。
【0132】請求項11又は12に記載の発明によれ
ば、複数の解砕機を所定の間隔を持って配設することに
より、搬送方向下流側に配設した解砕機の本体への改良
土の付着を防止することができ、また上流側の解砕機に
より微解砕された改良土を搬送コンベアの搬送ベルトに
着地した状態で下流側の解砕機に搬送することができ
る。これにより、搬送方向上流側に配設した一の解砕機
により微解砕された改良土を、搬送方向下流側に配設し
た他の解砕機によりさらに微解砕することができるの
で、5mmアンダー95%以上という高水準の細粒化を
実現することができる。また、一の解砕コンベア装置に
より微解砕された改良土を、その搬送コンベアの搬送方
向下流側端部から放出し、搬送コンベアの搬送ベルト上
に着地した状態から自由落下状態とすることができ、こ
の落下の際、改良土の嵩密度が低下し内部に十分な空気
が含まれることにより、改良土中に含まれる土質改良材
と脱水ケーキとがシャッフルされるので、さらなる混合
の効果が得られるとともに、他の解砕コンベア装置によ
る解砕をより促進させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の解砕コンベア装置の一実施の形態を有
する脱水ケーキ細粒化システムの全体配置を表す側面図
である。
【図2】図1に示す本発明の解砕コンベア装置の一実施
の形態を有する脱水ケーキ細粒化システムを構成する自
走式混合解砕機械の詳細構造を表す側面図である。
【図3】図1に示す本発明の解砕コンベア装置の一実施
の形態を有する脱水ケーキ細粒化システムを構成する脱
水ケーキ造粒機械の全体構造を表す側面図である。
【図4】図1に示す本発明の解砕コンベア装置の一実施
の形態を有する脱水ケーキ細粒化システムを構成する脱
水ケーキ造粒機械の要部である混練機械の詳細構造を表
す拡大正面図である。
【図5】本発明の解砕コンベア装置の一実施の形態を有
する脱水ケーキ細粒化システムを構成する脱水ケーキ造
粒機械の要部である細粒化装置の内部の詳細構造を表す
側断面図である。
【図6】図1に示す本発明の解砕コンベア装置の一実施
の形態の全体構造を表す側面図である。
【図7】図6に示した本発明の解砕コンベア装置の一実
施の形態に設けられた解砕機の詳細構造を搬送コンベア
に対する取付構造とともに表す側面図である。
【図8】図7中D方向から見た本発明の解砕コンベア装
置の一実施に設けられた解砕機の詳細構造を搬送コンベ
アに対する取付構造とともに表す後面図である。
【図9】本発明の解砕コンベア装置の一実施の形態に備
えられた回転体の詳細構造を表す図であり、図8中矢印
E方向から見た図である。
【図10】本発明の解砕コンベア装置の他の実施の形態
の要部構造を表す図で、本発明の解砕コンベア装置の一
実施の形態における図8中H部に相当する部分の拡大図
である。
【図11】本発明の解砕コンベア装置の他の実施の形態
に備えられたシムの全体構造を表す図10中矢印I方向
から見た上面図である。
【図12】本発明の解砕コンベア装置のカッタの回転軌
跡と搬送ベルトとの間の間隙寸法が調整可能な変形例の
全体構造を表す図で、本発明の解砕コンベア装置の一実
施の形態における図7に相当する図である。
【図13】本発明の解砕コンベア装置のさらに他の実施
の形態の全体構造を表す側面図である。
【図14】本発明の解砕コンベア装置のさらに他の実施
の形態に備えられた解砕機の概略構造を表す一部透視側
面図である。
【図15】本発明の解砕コンベア装置のさらに他の実施
の形態に備えられた回転体の概略構造を表す図で、本発
明の解砕コンベア装置の一実施の形態の説明に用いた図
8と同方向から見た図である。
【図16】図15XVI−XVI断面による断面図である。
【図17】図15中矢印K側の2つのブラケット及びそ
れらに取り付けたカッタを抽出して矢印K方向から見た
図である。
【図18】本発明の解砕コンベア装置を有する脱水ケー
キ細粒化システムの細粒化装置を省略した変形例の全体
配置を表す側面図である。
【図19】本発明の解砕コンベア装置を有する脱水ケー
キ細粒化システムの混練機械を省略した変形例の全体配
置を表す側面図である。
【図20】本発明の解砕コンベア装置を有する脱水ケー
キ細粒化システムの脱水ケーキ造粒機械を省略した変形
例の全体配置を表す側面図である。
【図21】本発明の解砕コンベア装置のレイアウトの一
例を表す上面図である。
【図22】5mmアンダーの顆粒状生石灰及びパウダー
状の生石灰の粒径加積曲線を示す図である。
【符号の説明】
200 自走式混合解砕機械 300L 細粒化装置(せん断機械) 317 回転体 318 回転軸 319 羽根 400 解砕コンベア装置 400’ 解砕コンベア装置 401 搬送コンベア 402 チョッパー(解砕機) 403 チョッパー(解砕機) 415 搬送ベルト 418 軸受機構(支持手段、間隙調整手段) 419 ボルト(支持手段、間隙調整手段) 420 回転軸 429 回転体 431 カッタ 431A カッタ(第1のカッタ) 431B カッタ(第2のカッタ) 442 シム(間隙調整手段) 443 長穴(支持手段、間隙調整手段) 444 ナット(支持手段、間隙調整手段) 445 ゴム板(倣い部材) 448 シム(取付位置調整手段) 500 解砕コンベア装置 501 搬送コンベア 502 チョッパー(解砕機) 503 チョッパー(解砕機)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田山 稔 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機株 式会社土浦工場内 (72)発明者 仲野 学 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機株 式会社土浦工場内 Fターム(参考) 4D065 AA04 BB04 EA05 EB03 EB20 ED02 ED12 EE02 EE12 4D067 CG07 CG09 EE04 GA03

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】脱水ケーキから生成された改良土を解砕搬
    送する解砕コンベア装置において、 前記改良土を搬送する搬送コンベアと、 前記搬送コンベアに着脱可能に設けられる少なくとも1
    つの前記改良土を解砕する解砕機とを備えたことを特徴
    とする解砕コンベア装置。
  2. 【請求項2】脱水ケーキから生成された改良土を解砕搬
    送する解砕コンベア装置において、 前記改良土を搬送する搬送コンベアと、 前記搬送コンベアに着脱可能に設けられる少なくとも1
    つの前記改良土を解砕する解砕機と、 前記解砕機を構成するカッタの回転軌跡と前記搬送コン
    ベアの搬送ベルトとの間の間隙寸法を調整する間隙調整
    手段とを備えたことを特徴とする解砕コンベア装置。
  3. 【請求項3】脱水ケーキから生成された改良土を解砕搬
    送する解砕コンベア装置において、 前記改良土を搬送する搬送コンベアと、 前記搬送コンベアに着脱可能に設けられる少なくとも1
    つの前記改良土を解砕する解砕機と、 前記搬送コンベア上の前記改良土の表面に倣う倣い部材
    とを備えたことを特徴とする解砕コンベア装置。
  4. 【請求項4】脱水ケーキから生成された改良土を解砕搬
    送する解砕コンベア装置において、 前記改良土を搬送する搬送コンベアと、 前記搬送コンベアに着脱可能に設けられる少なくとも1
    つの前記改良土を解砕する解砕機と、 前記解砕機を構成するカッタの回転軌跡と前記搬送コン
    ベアの搬送ベルトとの間の間隙寸法を調整する間隙調整
    手段と、 前記搬送コンベア上の前記改良土の表面に倣う倣い部材
    とを備えたことを特徴とする解砕コンベア装置。
  5. 【請求項5】請求項2又は4記載の解砕コンベア装置に
    おいて、前記間隙調整手段は、前記解砕機と前記搬送コ
    ンベアとの間に介在させた複数枚のシムであることを特
    徴とする解砕コンベア装置。
  6. 【請求項6】請求項2又は4記載の解砕コンベア装置に
    おいて、前記間隙調整手段は、前記カッタの回転軸を前
    記搬送コンベアに対して遠近可能に支持する支持手段で
    あることを特徴とする解砕コンベア装置。
  7. 【請求項7】請求項3又は4記載の解砕コンベア装置に
    おいて、前記倣い部材を板状の弾性材料で構成したこと
    を特徴とする解砕コンベア装置。
  8. 【請求項8】脱水ケーキから生成された改良土を打撃を
    与えて解砕する解砕機において、 解砕機本体に回転可能に支持され、駆動源によって回転
    される回転軸と、 前記回転軸に設けられ、先端を前記回転軸の軸方向一方
    側に曲成した少なくとも1つの第1のカッタと、 前記回転軸に設けられ、先端を前記回転軸の軸方向他方
    側に曲成した少なくとも1つの第2のカッタとを備えた
    ことを特徴とする解砕機。
  9. 【請求項9】請求項8記載の解砕機において、前記複数
    のカッタを、ほぼ同数づつ設けた前記第1のカッタと前
    記第2のカッタとで構成することを特徴とする解砕機。
  10. 【請求項10】請求項8又は9記載の解砕機において、
    前記複数のカッタのうち少なくとも1つの前記回転軸に
    対する取付け位置を前記回転軸の軸方向に対して調整可
    能な取付位置調整手段をさらに設けたことを特徴とする
    解砕機。
  11. 【請求項11】脱水ケーキを導入して土質改良材と混合
    かつ粗解砕し、改良土を生成する自走式混合解砕機械
    と、 前記生成された改良土を搬送コンベアにより搬送しつ
    つ、所定の間隔を持って前記搬送コンベアに設けられ複
    数のカッタをそれぞれ備えた複数の解砕機により微解砕
    する少なくとも1つの解砕コンベア装置とを有すること
    を特徴とする脱水ケーキ細粒化システム。
  12. 【請求項12】脱水ケーキを導入して土質改良材と混合
    かつ粗解砕し、改良土を生成する自走式混合解砕機械
    と、 回転軸の軸方向に複数の羽根を設けた複数の回転体を配
    置し、前記改良土を前記複数の羽根でせん断して中間解
    砕するせん断機械と、 前記中間解砕された改良土を搬送コンベアにより搬送し
    つつ、所定の間隔を持って前記搬送コンベアに設けられ
    複数のカッタをそれぞれ備えた複数の解砕機により微解
    砕する少なくとも1つの解砕コンベア装置とを有するこ
    とを特徴とする脱水ケーキ細粒化システム。
  13. 【請求項13】請求項11又は12記載の脱水ケーキ細
    粒化システムにおいて、前記複数の解砕機のうち少なく
    とも1つを前記搬送コンベアに対して着脱可能に設けた
    ことを特徴とする脱水ケーキ細粒化システム。
  14. 【請求項14】請求項11又は12記載の脱水ケーキ細
    粒化システムにおいて、前記カッタの回転軌跡と前記搬
    送コンベアの搬送ベルトとの間の間隙寸法を調整可能な
    間隙調整手段を設けたことを特徴とする脱水ケーキ細粒
    化システム。
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