JP3676087B2 - 砕土機及び砕土機付き土質改良装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、山野の開拓のための開墾土や土地造成工事,建築及び土木工事等に伴って発生する建設発生土(以下、総称して建設発生土と称す)を砕土する砕土機及び土質改良装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
周知のように、上記の山野の開拓工事や土地造成工事,建築及び土木工事はパワショベル等により堀り起こされており、上記のパワショベルの大きなショベルで堀り起こされるため大きな土塊として堀り起こされ、これにより発生する上記建設発生土は粘性の高い土或いは石や土塊,木片等が混じった含水土壌である。
【0003】
従って、園芸,林業,造園の農芸用の土等には、上記石や土塊の混じった含水土壌のままでは使用することができないので、上記の石や土塊のの大きさを限定しなければならず、篩分機で分けている。
上記の背景から、上記建設発生土を、例えば石灰処理による土質改良のプラントにより、上記建設発生土を改良土に再生し、その改良土を上記農園芸や上記の建築及び土木工事で堀り起こした穴の、埋め戻しの上記山砂の代わりに利用している。
【0004】
又、近年の上記含水土壌について説明すると、例えば土木工事等により発生する建設発生土は、殆ど再利用ができないため埋立て処分したり、他の場所へ運搬して廃棄し、他の場所より山砂を採取して運び上記工事により掘り起こした穴埋めを行っており、上記山砂の採取による環境への影響が発生する恐れがある。
上記従来例の技術は、例えば図14に示したように建設発生土01は、格子部材04を介して選別され、設計仕様に応じて設定される不適当な石等の大塊06が除去されて受入ホッパ02に供給される。
【0005】
そして、土質改良剤タンクT1より供給管010を介して搬送され土質改良剤Rと受入ホッパ02,定量フィーダ076,バケットコンベア07を介して搬送されてきた建設発生土01とを、混練・混合機08で混練り混合する。
次に、混練・混合機08で改良された改良物を供給管082を介して混合機014に搬送すると共に、例えば石灰タンクT2より粉末の石灰Hを供給管012を介して混合機014に供給せしめ、上記の改良物と上記石灰を混合する。
【0006】
その後、ベルトコンベア096により篩機016に搬送され、篩機016で所望の大きさに篩分けられ、例えば設計仕様により設定される改良土の大きさ以下の改良土018と上記設定される大きさ以上の改良土019とに篩分けられ再生土として使用されている。
又、上記のプラントの格子部材04や篩機016は、例えば図示しないが振動グリズリ式や回転体式が使用される。
【0007】
この振動グリズリ式篩機は格子部材04の場合には、例えば100mm角のます目の網で構成し、傾斜状態に配設し、これを振動せしめて、所望の大きさ以下のものは下方に落し、ホッパ02に供給し、上記所望の大きさ以上の石や大塊06を除去している。
又、上記回転式篩機は、図示しないがホッパ02の下側出口前に上下方向に延びる複数個の固定羽根が間隔を存して配設される固定グリズリーバがあり、その上方のホッパ02内に設けられホッパ02に回転自在に枢支される回転軸に設けられると共に上記固定羽根間の間隙を出入りする回転羽根とにより構成されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記振動グリズリ式篩機の場合には、上記建設発生土は単に振動と傾斜により篩分けをするタイプであるため、粘性の強い土塊は石と共に除去されてしまい上記再生利用土として利用率が低減してしまう。
又、回転式篩機は、ホッパ02内の限られた少ない面積での、上記固定羽根に対する回転羽根の回転により供給された上記建設発生土の土塊を砕土しホッパ02へ落下させたり、石や土塊を固定羽根の上部に残し、適宜設定時間をおいてホッパ02を転回せしめて、ホッパ02内の石や土塊を外部に排出せしめる構成である。
【0009】
そのため、回転式篩機は上記のようにホッパ02内の限られた狭い面積の同一位置で回転羽根を上記上下方向に延びる固定羽根の間隙に出入りさせ上記粘性の高い土塊を砕土するものであるから、砕土できなかったものや石が上記隣接する固定羽根の隙間や上記の固定羽根と回転羽根との間に噛み込んで、上記回転羽根が回動することができなくなり、又上記のように噛み込んだ石や土塊を取除く作業が多くなり作業効率を低下させる恐れがある。
【0010】
そして、上記いずれの場合であっても粘土質の土塊はそのまま搬送されてくるので攪拌できず土質改良ができないため、土質改良プラントに供給する前に前処理をした後、砕土しなければならない。
又、上記混練り混合の結果により製品(改良土)の善し悪しが左右されるので、混練・混合機08に供給される上記建設発生土の上記の前処理及び砕土は重要な工程である。
【0011】
本発明は、上記に鑑み創案されたものであって、建設発生土を供給するホッパの下方に設けられ建設発生土を搬送する搬送手段の上方に設けられ、上記搬送手段に搭載された上記建設発生土を砕土する回転羽根砕土体を設け、上記の搬送手段の作動及び上記回転羽根砕土体の回転している回転羽根の廻動のうちの少なくともいずれか一方を行なわせしめて、上記建設発生土の状態に対応した砕土を行い混練・混合機における混練り混合を効果的に効率よくできるようにした砕土機及び砕土機付き土質改良装置を提供することを目的とするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
このため、請求項1記載の本発明の砕土機は、建設発生土を供給するホッパと、上記ホッパの下方に設けられ建設発生土を搬送する定量フィーダと、上記定量フィーダ上方に設けられ上記定量フィーダに搭載された上記建設発生土を砕土せしめる回転羽根が設けられた回転羽根砕土体と、上記回転羽根砕土体回転羽根が回転しながら上記定量フィーダ上を廻動して上記定量フィーダ上に搭載されている建設発生土を砕土する廻動機構とを備え、上記定量フィーダの作動及び回転している上記回転羽根の廻動のうちの少なくともいずれか一方を行なわせしめるように構成されていることを特徴としている。
【0013】
請求項2記載の本発明の砕土機は、請求項1記載の構成において、上記回転羽根砕土体が回転しながら上記定量フィーダ上を廻動して停止している上記定量フィーダ上に搭載されている建設発生土を砕土する上記廻動機構を備え、上記回転羽根の廻動により砕土された上記建設発生土を上記定量フィーダの間欠的な作動により搬出可能に構成されていることを特徴としている。
【0017】
請求項3記載の本発明の砕土機付き土質改良装置は、建設発生土が供給されるホッパと、上記ホッパからの上記建設発生土を設計仕様に応じて設定される設定量ずつ計量して搬送する定量フィーダと、上記定量フィーダの上方に設けられ上記定量フィーダに搭載された上記建設発生土を砕土する回転羽根砕土体と、上記定量フィーダからの上記設定量の上記建設発生土を混練・混合機へ搬送する搬送コンベアと、上記定量フィーダからの上記建設発生を供給する上記搬送コンベアの供給口より上流側又は下流側の上記搬送コンベアに設けられる供給口に上記建設発生土の強度の強化,固化,水分の吸収のうちの少なくとも強度の強化,水分の吸収を助長する添加剤を供給する添加剤タンクとを備え、上記定量フィーダの作動及び上記回転羽根砕土体の回転している回転羽根の廻動のうちの少なくともいずれか一方を行なわせしめるように構成されていることを特徴ときている。
【0018】
請求項4記載の本発明の砕土機付き土質改良装置は、請求項3に記載の構成において、建設発生土が供給されるホッパと、上記ホッパからの上記建設発生土を設計仕様に応じて設定される設定量ずつ計量して搬送する定量フィーダと、上記定量フィーダの上方に設けられ上記定量フィーダに搭載された上記建設発生土を砕土する回転羽根砕土体と、上記定量フィーダからの上記設定量の建設発生土或いは上記定量フィーダからの上記設定量の建設発生土と上記建設発生土の水分を吸収せしめる設計仕様に応じて設定される設定量の土質改良剤とが供給され混練り混合せしめられる上記混練・混合機と、上記の混練・混合機からの混練り混合された改良物を搬送する搬送コンベヤと、上記搬送コンベアに接続されている混合機と、上記改良物の強度の強化,固化,水分の吸収のうちの少なくとも強度の強化を助長せしめる設計仕様に応じて設定される設定量の添加剤を上記の搬送コンベアと混合機との間の搬送部位に又は上記混合機に供給するように設けられる上記添加剤の添加剤タンクとを備え、上記定量フィーダの作動及び上記回転羽根砕土体の回転している回転羽根の廻動のうちの少なくともいずれか一方を行なわせしめるように構成されていることを特徴としている。
【0020】
請求項5記載の本発明の砕土機付き土質改良装置は、上記混練・混合機はパドル式混練・混合機で構成され回転軸の軸線と交差するように設けられた孔に挿入されるパドルのパドル軸と、請求項11記載の構成において、上記混練・混合機の回転軸から突出した上記パドル軸の両端部に上記パドル軸の軸線方向へ着脱可能に嵌合できるように設けられると共に上記嵌合位置を変更可能に上記パドルが取付けられるボス部と、上記ボス部を上記パドル軸の両端部に着脱可能に取付けられる取付手段と、上記取付手段を覆うカバ部を有し上記カバ部より延設され上記パドル軸に沿って延びるパドル部を有する上記パドルとを備えていることを特徴としている。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、図面により、本発明の実施形態を説明する。
図1は本発明の一実施形態を示す概略説明図、図2は図1の2A−2A線に沿う断面を示す概略説明図、図3は図2の回転羽根砕土体を支持するケーシングの上下方向移動調整機構の変形例を示す概略説明図、図4は図2に示した実施形態のその他の変形例の概略説明図、図5は図4の5A−5A線に沿う断面を示す概略説明図、図6は図1に示す砕土機を土質改良剤を使用する土質改良装置に適用した応用例を示す概略説明図、図7は図6に示す混練・混合機を示す概略平面図、図8は図7の側面を示す概略側面図、図9は図7の矢視Aを示す拡大説明図、図10は図9の10A−10A線に沿う断面を示す概略説明図、図11は図10の矢視Bを示す概略説明図、図12は図9の変形例を示す概略説明図、図13は図1に示す砕土機を石灰法による土質改良装置に適用したその他の応用例を示す概略説明図である。
【0023】
図1に示したように、ホッパ74に基本的には掘ったままである粘土質土の土塊や石が含有する建設発生土を搬送するホッパ74の下側に設けられた搬送手段である定量フィーダ(ベルトコンベア)76により、図1に示した右方向に搬送されていくと、定量フィーダ76の固定側に支持され略定位置で回転している回転羽根302の回転羽根砕土体300により、上記粘土,土塊が定量フィーダ76のガイドプレート76Sに支持され回転羽根302により切断され砕土されながら次工程のべルトコンベア70に搬送されて、その後の攪拌,混練り,混合がし易くなるように構成されている。
【0024】
そして、回転羽根砕土体300の回転羽根302は土を耕すような形状をしていればよく、例えば耕運機の回転羽根を適用することができる。
又、定量フィーダ(ベルトコンベア)76の定量切り出す定量というのは、ベルトコンベア76のベルト76aの幅が仕様に応じて定まるので、ベルトコンベア76の速度とベルトコンベア76で搬送されてくる上記建設発生土の高さを調整することによって決定されるものである。
【0025】
即ち、上記切り出し定量は、(定量ベルトコンベアの幅)×(上記高さ)及び定量ベルトコンベア76の速度で決定され、例えば30トン/毎時で搬送されてくる。
又、上記のベルトコンベア76の下側面に設けられるガイドプレート76Sはベルト76aの撓みを防止するためのもので、鉄板製,樹脂製であり、上記砕土を向上するように設けられている。
【0026】
又、回転羽根砕土体300は、図2に示したように石や土塊を乗り上げた時に上方に逃げられるように上下方向移動調整機構300Kが設けられている。
又、図2示したように回転羽根砕土体300は上部ケーシング301及び下部ケーシング303,電動モータ,油圧モータ等の駆動手段304に接続された回転軸306に設けられた回転羽根302を有している。
【0027】
又、回転軸306は上下ケーシング301,303の各フランジ301a,303aに設けられ、ボルト307により締結され固定される軸受305によって支持されている。
そして、上下方向移動調整機構300Kは、図2に示したように上部ケーシング301の上部301tに設けられた付勢力を変更できる付勢力変更手段S1を有する弾性部材316により下方に付勢されるように取付けられ、下部ケーシング303の側部303sに取付けられたリテーナ303R,弾性体318を介して上方に付勢力が作用するように構成された付勢力変更手段S2を有している。
【0028】
この弾性体316の付勢力はボルト316aにより調整できるようになっているが、付勢変更手段S2も付勢力変更手段S1と同様に弾性体318をボルト316aを設けて直接調整できるようにしてもよい。
又、ケーシング300Cの下端の位置を規制する高さ調整可能のストッパ手段320が設けられ、ボルト320aにより調整することができるように構成されているが、これは上記の付勢力変更手段S2と兼用することもできる。
【0029】
又、上下方向移動調整機構300Kは付勢力変更手段S1,S2及びストッパ手段320とで構成してもよい。
本実施形態は上記のように構成されているので、図1,図2に示したように上記建設発生土がホッパ74より搬送手段である定量フィーダ(ベルトコンベア)76で搬送されてくると、回転羽根砕土体300の回転羽根302が油圧モータ,電動モータ等より構成される駆動手段304により、本実施形態では油圧モータが使用されこの油圧モータの回転により、粘土質の土塊等を砕土せしめて定量フィーダ76により次工程の搬送コンベア70上に搬送する。
【0030】
又、ベルトコンベア76上で上記の回転羽根302が大石や土塊等に乗り上げた場合には、回転羽根砕土体300の上下方向移動調整機構300Kにより上下方向に逃げ上記乗り上げの衝撃を吸収しながら砕土できるので、回転羽根302,回転羽根砕土体300の破損や回転羽根302の噛み込みを防止して効果的な上記砕土を行うことができる。
【0031】
又、上記したストッパ手段320により定量フィーダ76で搬送される上記建設発生土の高さを調整して、設計仕様に応じて設定される上記切り出し定量の高さに適応させることができるので、極めて汎用性のある回転羽根砕土体300である。
又、回転羽根砕土体300の作動不良や整備を行う場合には、ボルト316a取外し上下方向移動調整機構300Kを外した後、ボルト307を取り外せば上部ケーシング301,回転軸306等を容易に外すことができるので、保守,点検、補修等の作業が簡単できる。
【0032】
次に、上下方向移動調整機構300Kの変形例を、図3により説明する。
上下方向移動調整機構300Kは上記の構成に限られるものではなく、例えば図3に示したように回転羽根砕土体300の上,下部ケーシング301,303の側部303sを枢支軸402aを介して枢支する連接部材402が設けられている。
【0033】
この連接部材402の一端402aが固定側に立設された支持枠406に支持された軸402cに枢支され、他端402dが上下を弾性部材404,405を介して上記固定側に立設された支持枠406の上下の枠部406a,406bに支持されるように構成され、、弾性体404,405の付勢力を調整するボルト407を存している。
【0034】
この構成によれば、回転羽根302が上記石や土塊に乗り上げた場合には、連接部材402が一端402bを中心に他端402dが上方向に弾性部材404,405の付勢力に抗して上下動することにより回転羽根砕土体300が上下動して逃げるので、回転羽根302が上上方に移動して回転羽根302が石等に乗り上げた時の衝撃を弾性体404,405で吸収できるように構成されている。
【0035】
次に、回転羽根砕土体300のその他の変形例を、図4について説明するあが、上記実施形態と実質的に同一部位には同符号を付して、相違する点について説明する。
図4,図5に示したように、回転羽根302の回転軸306の両端部に回転軸306を挟むようにガイドレール410が設けられている。
【0036】
このガイドレール410は上下ケーシング301,303内に定量フィーダ76に沿って設けられた上下ガイドレール412,414で構成され回転軸306が廻動できるように構成されている。
又、図4,図5に示したように回転軸306の両端部にスプロケット422,424が設けられ、下部ケーシング303に設けられたチェンスプロケット機構420のスプロケット422,424とがチェン428を介して係合されている。
【0037】
又、チェン428の撓みを防止するための押圧部材であるガイドプレート76Tが設けられている。
又、回転羽根302が取付けられた回転軸306の両端に設けられたスプロケット426が、スプロケット422,424との間のチェン428の内側に係合せしめられ回転しながら廻動してベルトコンベア76で搬送されてくる建設発生土67を砕土できるように構成されているが、この場合にはベルトコンベア76は停止していても砕土できるものであり、砕土が完了する度に間欠的にベルトコンベア76を作動させ砕土された建設発生土を排出せしめ、新たに未処理の建設発生土67を搬送コンベア76上に供給して、上記のように砕土作業を繰り返すようにしてもよい。
【0038】
又、回転羽根302が、図4の右方向に砕土しながら廻動して、スプロケット426がリミットスイッチ432を押圧してONにすると、その検出信号がコントローラCRに入力され、コントローラCRからの出力信号により油圧切換装置434aを作動しプレッシャ436を作動せしめて回転羽根砕土体300を、例えばスプロケット422の回転軸422a(又は図3に示したように回転羽根砕土体300が連接部材402で支持されている場合には一端402bの軸402c)を中心に上昇して回転羽根302を建設発生土67から外すと共に、上記のコントローラCRからの上記出力信号を駆動手段430に入力しを逆回転せしめ、スプロケット426を左方向に急速に帰還させることができる。
【0039】
そして、スプロケット426がリミットスイッチ434を押圧せしめONにすると上記検出信号がコントローラCRに入力され上記の場合と逆方向に作動してプレッシャ436を収縮せしめると共に、駆動手段430を正回転に変更して上記作動を繰り返し砕土を続行できるように構成されている。
そして、上記のその他の変形例は上記のように構成されているので、回転羽根302が 駆動手段である油圧モータ430の作動によりチェン428,スプロケット418,422,426を介して回転軸306がガイドレール412,414上を回転しながら廻動して往復動することができ、上記建設発生土の土塊を効果的に砕土することができるものである。
【0040】
次に、本発明の混練・混合機を土質改良剤を使用した土質改良装置及び石灰法による土質改良装置に適用した場合を、図6,図13について説明する。
先ず、土質改良剤を使用した土質改良装置について、図6について説明する。図6に示したように、建設発生土を供給するホッパ10と、ホッパ10の下方に設けられ建設発生土67を搬送する定量フィーダ76と、定量フィーダ76の上方に設けられ定量フィーダ76に搭載された建設発生土67を砕土する回転羽根砕土体300とを有している。
【0041】
又、土木工事等により堀り起こされた建設発生土67をパワショベル69により、格子部材1で所望以上の大きさの土塊,石等を排除してホッパ10に供給している。
又、図6に示したようにホッパ10から定量フィーダ76(ベルトコンベア)で計量され設計仕様により設定された設定量の上記建設発生土が流れていくると、図1〜図5に示した砕土機2の回転羽根砕土体300により砕土されながら搬送され、回転羽根砕土体300に設けられた供給口300Hから砂,石灰等の剥離剤を供給せしめて、上記で回転羽根砕土体300により砕土された上記建設発生土の切り口を上記剥離剤でまぶすことにより上記切り口同志や上記切り口と石,土塊とが再結合されないように処理され、次工程以降で行なわれる混練り混合の処理が効果的に行なえるように改良している。
【0042】
更に、上記のように処理された建設発生土67中に含まれる空き缶,釘鉄,くず鉄等を除去する磁選機68を介して供給口202aからスクリュウ式,パドル式,ドラム式等の混練・混合機200内に、本実施形態の場合にはパドル式混練・混合機(パドルミキサ)200内に搬送する。
この時、図6に示したようにパドルミキサ200の上方に設けられた土質改良剤タンク71の出口71aから供給管75を介してパドルミキサ200の供給口202aに設計仕様により設定される設定量の、上記建設発生土の水分やその他の液体成分等の液体物質を吸収せしめる土質改良剤Rが供給され、パドルミキサ200内で上記定量フィーダ76からの建設発生土67と土質改良剤Rとが混練り混合され改良される。
【0043】
又、上記したように混練・混合機であるパドルミキサ200は、図7,図8に示したように上流側の上部に供給口204を有し、下流側の下方に出口206を有するケーシング208が架台210の上部に取付けられている。
又、回転体部212,213が、図7に示したようにケーシング208内に上流側から下流側に向かって並列且つ略水平に延設されており、回転体部212,213の各々のパドル回転軸216,218は並列に且つ略水平に配設されケーシング208の前部208a,後部208bを貫通し、前後の端部に各々設けられた伝動ギヤ220aと222a並びに220b,222bにより互いに逆転するように構成され、更に各々のパドル回転軸216,218の前後端で架台210に取付けられた各々の軸受224a,224b及び226a,226bにより回転自在に枢支されている。
【0044】
又、各パドル回転軸216,218は、図7に示したようにケーシング208内において、パドル回転軸216と略直交する同一平面内に2枚のパドル216aが取付けられるパドル回転体216A並びに回転軸218と略直交する同一平面内に2枚のパドル218aが取付けられるパドル回転体218Aが、パドル回転軸216,218の軸線に沿って適宜間隔を存して設けられ、隣接するパドル216a,218aは互いに対向する相手側の上記パドルの峡間に存するように配設されている。
【0045】
そして、パドル回転軸216の前端は継手230を介して電動モータ,油圧モータ等の駆動手段232の出力軸234に連結されている。
次に、パドル回転体216A,218Aは同一構造であるので、ここでは、図9〜図11に示したパドル216aをパドル回転体216Aの回転軸216へ取付ける取付構造について説明する。
【0046】
図10に示したように、パドル回転体216Aの回転軸216に交差し貫通するように設けられ、回転軸216の貫通孔108の両端から突出するようにパドル216aのパドル軸106が配設されている。
又、パドル軸106が回転軸216の貫通孔108から突出する貫通孔108の両端面110に当接し、パドル軸106に螺合するナット112,114により回転軸216にパドル軸106を締めつけて配設するパドル軸216の位置設定手段116を有している。
【0047】
又、図10に示したように回転軸216から突出したパドル軸106の両端部に着脱可能に嵌合せしめられる角度調整手段120を有している。
又、角度調整手段120は、本応用例の場合には、回転軸216の貫通孔108より突出したパドル軸106の両端部の外周に軸線方向に沿って設けられているスプライン122と着脱可能な内周面にスプライン123が設けられている、例えばカマボコ形状を呈する略円筒状のボス部118を有している。
【0048】
そして、図10,図11に示したように内周面に設けられたスプライン123が上記のスプライン122と係合するように加工され、ナット112,114を包囲するように凹部118bを有するボス部118が、スプライン122の軸線方向に挿脱可能に構成されており、ボス部118の頭部に設けられた凹部118aに挿入される埋め込みボルト124,ワッシャ124a等の取付手段119により、パドル軸106の両端にボス部118を各々締結せしめている。
【0049】
又、パドル216aは、図10に示したようにパドル部216Mとパドル部216Mから突出するカバ部216Nからなる逆L字状に形成され、耐磨耗性の材料で一体に鋳造されている。
そして、図10,図11に示したようにボス部118を埋め込みボルト124により、凹部118aを介してパドル軸106の端部に締結した後、ボス部118の凹部118aを上記したパドル216aのカバ部216Nで覆うようにパドル216aを配設し、パドル部216Mはパドル部216Mに設けられた凹部216uを介して2本の埋め込みボルト130によりボス部118の外側に設けられた取付面118cに取付けられる。
【0050】
又、ボス部118のパドル216aの取付面118cの下部に設けられた段部118dは、図10に示したようにボス部118に対するパドル216aの取付位置の位置決め部位となっている。
又、図10に示したように回転軸216に交差するように配設されたパドル軸106と回転軸216とを貫通する孔140にリーマボルト142や通常のボルトを挿入し、ナット143により締結せしめるように構成される廻り止め手段146が設けられている。
【0051】
本応用例に適用されたパドルミキサ200は、上記のように構成されているので、図10に示したようにボス部118の埋め込みボルト124等で締結されるボス部118の取付手段119の一部である凹部118aの開口頂部を、ボス部118に埋め込みボルト130で固定されたパドル216aのパドル部216Mから延びるカバ部216Nで覆っているので、上記凹部118aに上記の建設発生土,土質改良剤,石灰,水等が入らなくなるので、上記の締結部のボルト124,ナットが磨耗し腐蝕して破損する恐れがなくパドル216aの脱落を防止することができる。
【0052】
又、パドル部216Mの埋め込みボルト130用の凹部216uは略水平方向に向いているので、上記の建設発生土,土質改良剤,石灰,水等が入りにくく、上記の腐蝕,磨耗による破損が少なくパドル216aを確実に支持することができる。
又、パドル216aのボス部118の取付けは上記のような取付けに限られるものではなく、カサ部216N,パドル部216Mのうちの少なくともいずれか一方をボズぶ118にボルト等により取付けるようにしてもよい。
【0053】
又、パドルミキサ200で処理される含水土壌の土質の組成により、上記のようにパドル216aの取付角度が調整されるものであるが、角度調整手段120は、図10,図11に示したように、先ず埋め込みボルト130を弛めてパドル216aを外した後、埋め込みボルト124を外しボス部118のスプライン123をパドル軸106のスプライン122から外して、ボス部118とパドル軸106のスプライン122,123の嵌合位置を変えることにより所望の角度にして、パドル軸106にボス部118をボルト124により固定し、その後上記で説明したように埋め込みボルト130によりボス部118に取付けるだけで、極めて容易にパドル216aの取付け角度を変えることができる。
【0054】
又、角度調整手段120のパドル軸106とボス部118の嵌合部に設けられるスプライン122,123はこれに限られるものではなく、波状の凹凸でもよく多角形状の、例えば6角,4角,3角等の多角形状からなる嵌合部でもよく、更に複数個設けられたキー溝と上記キー溝に嵌合されるキーとにより構成してもよい。
【0055】
従って、本応用例では、図1〜図5で説明したように種々の建設発生土67を、その時の建設発生土の状態や種々の土質改良の目的及び定量フィーダ76の搬送量に応じて、砕土機2の回転羽根砕土体300のストッパ手段320を調整して回転軸306を作動し砕土機2の作動を円滑に行い、次工程における混練り混合し易い状態に処理せしめてることにより上記土質改良装置の稼働効率を向上することができる。
【0056】
そして、上記のように砕土機2により処理されてパドルミキサ200に搬送されてくる上記建設発生土は、パドルミキサ200内において上記のように処理されてきた建設発生土の状態にあわせて、図13に示したパドルミキサ200の角度調整手段120により、パドル216a,218aの取付け角度を的確に変え且つ回転数を変えて良好な混練り混合を行なうことができるので、安定した良質の土質改良ができると共に、上記土質改良装置の円滑な稼働を確保して生産性の向上を図ることができる。
【0057】
即ち、回転羽根砕土体300における上下方向移動調整機構300Kの調整と回転羽根砕土体300で処理されてくる改良された建設発生土67の状態に対応して可変パドル式混練・混合機200のパドル216a,218aの取付け角度との相関関係の調整により、上記種々の状態にある建設発生土の砕土状態に対して的確な混練り混合を行い良質の改良土を得ることができるものである。
【0058】
又、本応用例に適用される、図9に示したパドルミキサ200のケーシング208は、図12に示した変形例のように少なくともケーシング本体42と底部44とから構成され、底部44は本実施形態では、2分割され各々の分割底部片45,47の上端は、ヒンジ46を介して外方に開閉可能にケーシング本体42の枢設部48に枢設され各々の他端は外方に突設され、図7に示したケーシング208の前部208aから後部208bへ延設されているフランジ45a,47aを当接せしめ複数本のボルト49により着脱可能に連結されている。
【0059】
又、上記の各々のフランジ45a,47aを、図12に二点鎖線で示したように底部44の内方に突設するように構成して、ボルト49により連結するようにしてもよい。
又、分割底部片45,47の開閉は、図12に示したように開閉するための油圧式又はエア式アクチュエータや電動モータ等による開閉せしめる開閉作動手段50が、本変形例では油圧式アクチュエータ50が設けられている。
【0060】
又、図示しないが分割底部片45,47に係合部又は牽引部材(牽引索,チェン等)を設けておき、上記牽引部材にチェンを係合してチェンブロックで開閉するようにしてもよい。
本変形例は上記のように構成されているので、パドル216a,218aの角度調整手段120の調整は、手動や開閉作動手段50により必要な箇所を開口し容易に行なうことができる。
【0061】
又、混練・混合機200のケーシング208内の清掃,保守,点検及び補修,部品交換等をする場合には、ボルト49を外した後、油圧式アクチュエータ50を作動せしめて、図12に示したように分割底部片45,47を枢設部48のヒンジ46を介して左右に下方へ開き、ケーシング208内の残留土が下方へ重力により極めて容易に落下し排出させることができるため、ケーシング208内の清掃が確実に且つ容易に行なうことができる。
【0062】
そして、上記のケーシング208の底部が開放されるので、分割底部片45,47内に、ケーシング208内の補護のために設けられているライナ56,パドル216a,218aの保守,点検及び補修,部品交換が、パドル216a,218aやパドルの回転軸216,218等が邪魔にならず、容易に行うことができると共に、清掃も簡単にできる。
【0063】
上記変形例では、底部44を2分割型の分割底部片45,47を示したが、図12に二点鎖線で示したように底部44を一体型として一端をケーシング本体42の右側の側部に設けられた枢設部48のヒンジ46に支持し、他端の係合部49aをケーシング本体42の左側の枢設部48に着脱可能にボルト等の係止手段により結合されるようにしてもよい。
【0064】
又、図12に示したケーシング208の分割及び開閉の構成は、図示しないが上記に限られるものではなく、ケーシング208の長手方向の前後に底部44を分割して開閉できるように構成してもよく、又、図7に示したケーシング208の前部208a又は後部208bが開閉できるように構成してもよい。
又、図7に示したようにケーシング本体42をケーシング208の側部としてケーシング208の骨格部39に開閉可能に取付けるように構成してもよい。
【0065】
従って、本変形例のパドルミキサ200は上記のように砕土機2で処理された建設発生土67を上記の角度調整手段120により、的確な角度調整がされたパドル216a,218aで混練り混合せしめて生産性の向上と良質の改良土を生産することができるものであるが、もし故障等によりパドル軸216,218の回転が停止しても、上記のようにケーシング208の底部44等を開放し清掃,保守,点検,及び補修,部品交換ができるので、上記土質改良装置の稼働率を向上せしめ、生産性の向上を確保することができる。
【0066】
又、図6に示したようにバケットコンベア80の供給口80aより上方に設けられた石灰,セメント等の強度の強化,固化,水分(その他の液体成分)の吸収のうちの少なくとも強度の強化を助長する添加剤の添加剤タンク60が設けられている。
そして、上記添加剤は、本応用例では石灰である消石灰,生石灰等のうちの生石灰Hが使用され添加剤タンク60の出口60aから小出しタンク62に生石灰Hが搬送される。
【0067】
そして、小出しタンク62の出口62aから供給管64を介してバケットコンベア80の供給口80aからバケットコンベア80に設けられた複数個のバケット81へ設計仕様により設定された設定量の生石灰Hが、本実施形態の場合は生石灰Hの粉末が供給され少なくとも各バケット81の内表面81aを被覆せしめる。
【0068】
その後、図6に示したように上記の生石灰Hで被覆された各バケット81の内表面81a上にパドルミキサ200の出口202bから上記で混練り混合された改良物(処理済物質)67Rが生石灰Hと層状になるように供給され、バケットコンベア80により上方に搬送しバケット81を反転せしめて、バケットコンベア80の出口80dから供給管82により、上記で搬送されてきた改良物67Rと生石灰Hとを共に落下させ混合せしめながら混合機86に供給し、混合機86の内部で生石灰Hと改良物67Rとが混合されて混合機86の出口86bから供給管88を介して改良土として取出される。
【0069】
又、上記のバケットコンベア80で生石灰Hで被覆された上記バケット81の内表面81a上に改良物67Rが供給され、略そのままの状態で搬送されてくるので、改良物67Rは生石灰Hによりバケット81に付着することがなく、混合機86へ接続される供給管82で混合されながら落下させることができるため、バケットコンベア80の搬送効率を低減させることなく作業効率を向上させることができる。
【0070】
又、上記応用例ではバケットコンベア80の生石灰Hの供給口80aを、図6に示したようにパドルミキサ200からの改良物67Rの供給口80bより上流側に設けた場合を示したが、改良物67Rの供給口80bより下流側に設け、上記の改良物67Rを供給後、図6に二点鎖線で示した生石灰Hの供給口80aより生石灰Hを供給し、上記のように上方に搬送しバケット81を反転せしめてバケットコンベア80の出口80dから混合機86へ搬送して、上記応用例と同様に上記の改良物67Rと生石灰Hとを混合するようにしてもよい。
【0071】
又、上記応用例では、混練・混合機200からの改良物を供給する前後に、生石灰Hを供給管64を介してバケットコンベア80の供給口80aに供給せしめているが、図6に二点鎖線で示したように上記のバケットコンベア80と混合機86とを接続する供給管82又は混合機86に生石灰Hを供給管64を介して供給するようにして、混合機86内で上記により供給された上記の改良物67Rと生石灰Hとが混合されるようにしてもよい。
【0072】
又、混合機86の出口86bから完成された改良土は供給管88を介して振動篩機90の供給口90aより供給され、設計仕様で設定される使用目的に応じた大きさに選別した上記改良土を出口90b,供給口96aを介して搬出コンベア96により改良土K1として排出して、上記設計仕様に応じた土木工事の埋立て等の土木,建設用材料や、農業,園芸用の養土に使用されるものである。
【0073】
次に、本発明の砕土機を石灰法による土質改良装置に適用したその他の応用例を、図13について説明するが、上記石灰法による土質改良においては上記土質改良剤としての上記石灰は、上記添加剤と兼用に使用されるもので、上記建設発生土の水分やその他の液体成分の液体物質の吸収,強度の強化,固化等のうちの少なくとも水分の吸収,強度の強化を助長するものである。
【0074】
図13に示したように、土木工事等により堀り起こされた建設発生土67をパワショベル69により上記のように供給される格子部材1を介して受入ホッパ10に供給し、受入ホッパ10から定量フィーダ76で計量され設計仕様により設定された設定量の建設発生土67を砕土機2の回転羽根砕土体300で砕土した後、上記処理された建設発生土中に含まれる空き缶,釘鉄,くず鉄等を除去する磁選機68を介して供給口80bからバケットコンベア(搬送コンベア)80内に供給する。
【0075】
この時、図13に示したようにバケットコンベア80の上方に設けられた上記添加剤の添加剤タンク60の出口60aから小出しタンク62に上記生石灰Hが搬送される。
そして、小出しタンク62の出口62aから供給管64を介してバケットコンベア80の供給口80aからバケット81に設計仕様により設定された設定量の生石灰Hが、本応用例の場合は生石灰Hの粉末が供給され、少なくともバケット81の内表面81aを被覆する。
【0076】
その後、図13に示したように上記の生石灰Hで被覆されたバケット81の内表面81a上に上記の定量フィーダ76から搬送され供給される上記設定量の建設発生土67が生石灰Hと層状になるように供給され、バケットコンベア80により上方に搬送しバケット81を反転せしめて、バケットコンベア80の出口80dから供給管82により、上記で搬送されてきた上記建設発生土と生石灰Hとを共に落下させ混合せしめながら、図7〜図13に示した混練・混合機200に供給し、混練・混合機200の内部で上記の生石灰Hと建設発生土67とが混合されて混練・混合機200の出口202bから改良土67Hとして取出される。
【0077】
又、上記のバケットコンベア80で生石灰Hで被覆された上記バケット81の内表面81a上に建設発生土67が供給され、略そのままの状態で搬送されてくるので、建設発生土67は生石灰Hによりバケット81に付着することがなく、混練・混合機200へ接続される供給管82で混合されながら落下させることができるため、バケットコンベア80の搬送効率を低減させることなく作業効率を向上させることができる。
【0078】
又、本応用例ではバケットコンベア80の生石灰Hの供給口80aを、図13に示したように定量フィーダ76からの建設発生土67の供給口80bより上流側に設けた場合を示したが、図13に二点鎖線で示した建設発生土67の供給口80bより下流側に設け、建設発生土67を供給した後、図13に二点鎖線で示した生石灰Hの供給口80aより生石灰Hを供給し、バケット81を上方に搬送しバケット81を反転せしめて混練・混合機200へ搬送し、上記実施形態と同様に建設発生土67と生石灰Hとを混練り混合するようにしてもよい。
【0079】
この場合には、バケットコンベア80に建設発生土67が付着するときは、時々バケット81を清掃するようにすれば上記実施形態と略同様の作用効果を奏することができる。
又、混練・混合機200の出口202bから改良された改良土67Hは、供給口95aを介して搬送コンベア95により振動篩機90の供給口90aに供給せしめて、設計仕様で設定される使用目的に応じた大きさに選別した上記の改良土67Hを出口90b,供給口96aを介して搬出コンベア96により改良土K1として排出して、上記設計仕様に応じた土木工事の埋立て等の土木,建設用材料や、農業,園芸用の養土に使用されるものである。
【0080】
又、 図6,図13に示した砕土機付き土質改良装置は、上記したように砕土機2の回転羽根砕土体300並びにケーシングの底部等の開閉作動手段50及びパドル角度調整手段付き混練・混合機200、土質改良剤R及び添加剤Hの供給方法等により、図6により説明した応用例と同様に被搬送物が搬送コンベアに付着し堆積するのを防止して円滑な作動を行い生産性の向上を図ると共に、上記の建設発生土67,土質改良剤R,添加剤Hの混合割合を略均一にすることができるため、安定した良質の上記改良土を生産することができる。
【0081】
【発明の効果】
以上、詳述したように請求項1記載の本発明の砕土機によれば、建設発生土を供給するホッパと、上記ホッパの下方に設けられ建設発生土を搬送する搬送手段と、上記搬送手段の上方に設けられ上記搬送手段に搭載された上記建設発生土を砕土せしめる回転羽根が設けられた回転羽根砕土体と、上記回転羽根砕土体は上記回転羽根が回転しながら上記搬送手段上を廻動して上記搬送手段上に搭載されている建設発生土を砕土する廻動機構を備え、上記搬送手段の作動及び回転している上記回転羽根の廻動のうちの少なくともいずれか一方を行なわせしめるように構成されているので、上記建設発生土が上記回転羽根により砕土され、又上記搬送手段が作動して上記回転羽根が廻動するときは、より効果的な砕土をすることができる。
【0082】
又、上記建設発生土の土塊を切り崩し砕土して再生土を増加せしめると共に、上記回転羽根の作動が容易になり、コンパクトに構成することができ、上記回転砕土体の取扱いを容易にすることができる。
【0083】
請求項2記載の本発明の砕土機によれば、請求項1記載の構成において、上記回転羽根砕土体の回転羽根が回転しながら停止している上記搬送手段上を廻動して上記搬送手段上に搭載されている建設発生土を砕土する上記廻動機構を備え、上記回転羽根の廻動により砕土された上記建設発生土を上記搬送手段の間欠的な作動により搬出可能に構成したので、請求項1又は2のいずれかの効果に加え、上記建設発生土の土質状態により上記回転羽根の廻動を的確に行なった後、砕土された上記建設発生土を搬出し、上記砕土性能を向上させることができる。
【0088】
請求項3記載の本発明の砕土機付き土質改良装置によれば、建設発生土が供給される供給ホッパと、上記ホッパからの上記建設発生土を設計仕様に応じて設定される設定量ずつ計量して搬送する定量フィーダと、上記定量フィーダの上方に設けられ上記定量フィーダに搭載された上記建設発生土を砕土する回転羽根砕土体と、上記定量フィーダからの上記設定量の上記建設発生土を混練・混合機へ搬送する搬送コンベアと、上記定量フィーダからの上記建設発生を供給する上記搬送コンベアの供給口より上流側又は下流側の上記搬送コンベアに設けられる供給口に上記建設発生土の強度の強化,水分の吸収を助長せしめる土質改良剤を供給する土質改良剤タンク又は上記搬送コンベアの供給口に上記建設発生土の強度の強化,固化,水分の吸収のうちの少なくとも強度の強化,水分の吸収を助長する添加剤を供給する添加剤タンクとを備え、上記定量フィーダの作動及び上記回転羽根砕土体の回転している回転羽根の廻動のうちの少なくともいずれか一方を行なわしめるように構成されているので、上記の土質改良剤又は添加剤により少なくとも上記建設発生土の水分が吸収され強度が強化された安定した土質改良ができると共に、上記建設発生土の上記搬送コンベアへの付着を防止できる。
【0089】
請求項4記載の本発明の砕土機付き土質改良装置によれば、建設発生土が供給される供給ホッパと、上記ホッパからの上記建設発生土を設計仕様に応じて設定される設定量ずつ計量して搬送する定量フィーダと、上記定量フィーダの上方に設けられ上記定量フィーダに搭載された上記建設発生土を砕土する回転羽根砕土体と、上記定量フィーダからの上記設定量の建設発生土或いは上記定量フィーダからの上記設定量の建設発生土と上記建設発生土の水分を吸収せしめる設計仕様に応じて設定される設定量の土質改良剤とが供給され混練り混合せしめられる上記混練・混合機と、上記の混練・混合機からの混練り混合された改良物を搬送する搬送コンベヤと、上記搬送コンベアに接続されている混合機と、上記改良物の強度の強化,固化,水分の吸収のうちの少なくとも強度の強化を助長せしめる設計仕様に応じて設定される設定量の添加剤を上記の搬送コンベアと混合機との間の搬送部位に又は上記混合機に供給するように設けられる上記添加剤の添加剤タンクとを備え、上記定量フィーダの作動及び上記回転羽根砕土体の回転している回転羽根の廻動のうちの少なくともいずれか一方を行なわしめるように構成されているので、上記回転羽根砕土体で効果的に砕土された上記建設発生土と上記土質改良剤とを上記混練・混合機に供給して効果的な混練り混合を行い、上記混合機により上記添加剤により上記建設発生土の水分を吸収し強度が強化を助長せしめて安定した土質改良ができると共に、上記建設発生土の上記搬送コンベアへの付着を防止して上記改良土の生産性の向上を図ることができる。
【0091】
請求項5記載の本発明の砕土機付き土質改良装置によれば、上記混練・混合機はパドル式混練・混合機で構成され回転軸の軸線と交差するように設けられた孔に挿入されるパドルのパドル軸と、上記混練・混合機の回転軸から突出した上記パドル軸の両端部に上記パドル軸の軸線方向へ着脱可能に嵌合できるように設けられると共に上記嵌合位置を変更可能に上記パドルが取付けられるボス部と、上記ボス部を上記パドル軸の両端部に着脱可能に取付けられる取付手段と、上記取付手段を覆うカバ部を有し上記カバ部より延設され上記パドル軸に沿って延びるパドル部を有する上記パドルとを備えているので、上記ボス部の取付手段を覆う上記カバ部により被混練・混合物等が上記取付手段に入らないため、上記取付手段を腐食による上記のパドル,ボス部の脱落を防止することができると共に、上記土質改良装置の稼働率を向上することができる。
【0093】
又、上記パドルミキサの角度調整手段により上記パドルの取付け角度を的確に変えて良好な混練り混合を行なうことができるので、上記回転羽根砕土体の回転羽根の回転数,廻動並びに定量フィーダにより搬送されてくる上記建設発生の量,組成の状態や土質改良の目的に応じて、上記のパドル取付角度を調整手段により調整し、良質の改良土と生産性の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す概略説明図である。
【図2】図1の2A−2A線に沿う断面を示す概略説明図である。
【図3】図2の回転羽根砕土体の上下方向移動調整機構の変形例を示す概略説明図である。
【図4】図2に示した実施形態のその他の変形例の概略説明図である。
【図5】図5は図4の5A−5A線に沿う断面を示す概略説明図である。
【図6】図1に示す砕土機を土質改良剤を使用する土質改良装置に適用した応用例を示す概略説明図である。
【図7】図6に示す混練・混合機を示す概略平面図である。
【図8】図7の側面を示す概略側面図である。
【図9】図7の矢視Aを示す拡大説明図である。
【図10】図9の10A−10A線に沿う断面を示す概略説明図である。
【図11】図10の矢視Bを示す概略説明図である。
【図12】図9の変形例を示す概略説明図である。
【図13】図1に示す砕土機を石灰法による土質改良装置に適用したその他の応用例を示す概略説明図である。
【図14】従来例の建設発生土の土質改良プラントの工程を模式的に示した説明図である。
【符号の説明】
2 砕土機
36 スプロケット
42 ケーシング本体
44 底部
46 ヒンジ
45,47 分割底部片
45a,47a フランジ
48 枢設部
49a 係合部
50 開閉作動手段
67 建設発生土
67R 改良物
71 土質改良剤タンク
74 供給ホッパ
76 定量フィーダ
76a ベルト
76S ガイドプレート
76T ガイドプレート
80 バケットコンベア
81 バケット
90 振動篩機
95 搬送コンベア
106 パドル軸
108 貫通孔
112,114 ナット
116 位置設定手段
118 ボス部
118a 凹部
118b 凹部
118c 取付面
118d パドル取付けの段部
119 ボス部の取付手段
120 角度調整手段
122,123 スプライン
124 ボルト
130 ボルト
140 孔
142 ボルト(リーマボルト)
143 ナット
200 混練・混合機
204 供給口
206 出口
208 ケーシング
210 架台
216,218 回転軸
216a,218a パドル
216M パドル部
216N カバ部
216u 凹部
220a,220b 伝動ギヤ
222a,222b 伝動ギヤ
230 継手
232 駆動手段
300 回転羽根砕土体
301 上部ケーシング
303 下部ケーシング
301a,303a フランジ
300K 上下方向移動調整機構
300t 上部
302 回転羽根
303R リテーナ
303s 側部
304 駆動手段
306 可動軸
316,318 弾性部材
320 ストッパ手段
402 連接部材
402a 枢支軸
404,405 弾性部材
406 支持枠
410 ガイドレール
412 上ガイドレール
414 下ガイドレール
420 チェンスプロケット機構
422,424 スプロケット
,426 スプロケット
428 チェン
430 駆動手段
432,434 リミットスイッチ
430 駆動手段
436 油圧切換装置
H 添加剤
S1,S2 付勢力変更手段
R 土質改良剤
Claims (5)
- 建設発生土を投入するホッパと、上記ホッパの下方に設けられ建設発生土を搬送する定量フィーダと、上記定量フィーダの上方に設けられ上記定量フィーダに搭載された上記建設発生土を砕土せしめる回転羽根が設けられた回転羽根砕土体と、上記回転羽根砕土体の回転羽根が回転しながら上記定量フィーダ上を廻動して上記定量フィーダ上に搭載されている建設発生土を砕土する廻動機構とを備え、上記定量フィーダの作動及び上記回転しながらの上記回転羽根の廻動のうちの少なくともいずれか一方を行わせしめるように構成されていることを特徴とする、砕土機。
- 上記回転羽根砕土体が回転しながら上記定量フィーダ上を廻動して停止している上記定量フィーダ上に搭載されている建設発生土を砕土する上記廻動機構を備え、上記回転羽根体の廻動により砕土された上記建設発生土を上記定量フィーダの間欠的な作動により搬出可能に構成されていることを特徴とする、請求項1記載の砕土機。
- 建設発生土が供給されるホッパと、上記ホッパからの上記建設発生土を設計仕様に応じて設定される設定量ずつ計量して搬送する上記定量フィーダと、上記定量フィーダの上方に設けられ上記定量フィーダに搭載された上記建設発生土を砕土する上記回転羽根砕土体と、上記定量フィーダからの上記設定量の上記建設発生土を混練・混合機へ搬送する搬送コンベアと、上記定量フィーダからの上記建設発生を供給する上記搬送コンベアの供給口より上流側又は下流側の上記搬送コンベアに設けられる供給口に上記建設発生土の強度の強化,固化,水分の吸収のうちの少なくとも強度の強化,水分の吸収を助長する添加剤を供給する添加剤タンクとを備え、上記の上記定量フィーダの作動及び上記回転羽根砕土体の回転しながらの上記定量フィーダ上の廻動のうちの少なくともいずれか一方を行なわせしめるように構成されていることを特徴とする、砕土機付き土質改良装置。
- 建設発生土が供給されるホッパと、上記ホッパからの上記建設発生土を設計仕様に応じて設定される設定量ずつ計量して搬送する定量フィーダと、上記定量フィーダの上方に設けられ上記定量フィーダに搭載された上記建設発生土を砕土する回転羽根砕土体と、上記定量フィーダからの上記設定量の建設発生土或いは上記定量フィーダからの上記設定量の建設発生土と上記建設発生土の水分を吸収せしめる設計仕様に応じて設定される設定量の土質改良剤とが供給され混練り混合せしめられる上記混練・混合機と、上記の混練・混合機からの混練り混合された改良物を搬送する搬送コンベヤと、上記搬送コンベアに接続されている混合機と、上記改良物の強度の強化,固化,水分の吸収のうちの少なくとも強度の強化を助長せしめる設計仕様に応じて設定される設定量の添加剤を上記の搬送コンベアと混合機との間の搬送部位に又は上記混合機に供給するように設けられる上記添加剤の添加剤タンクとを備え、上記定量フィーダの作動及び上記回転羽根砕土体の回転しながらの上記定量フィーダ上の廻動のうちの少なくともいずれか一方を行なわせしめるように構成されていることを特徴とする、請求項3記載の砕土機付き土質改良装置。
- 上記混練・混合機はパドル式混練・混合機で構成され回転軸の軸線と交差するように設けられた孔に挿入されるパドルのパドル軸と、上記パドル軸の両端部に上記パドル軸の軸線方向へ着脱可能に嵌合できるように設けられると共に上記嵌合位置を変更可能に上記パドルが取付けられるボス部と、上記ボス部を上記パドル軸の両端部に着脱可能に取付けられる取付手段と、上記取付手段を覆うカバ部を有し上記カバ部より延設され上記パドル軸に沿って延びるパドル部を有する上記パドルとを備えていることを特徴とする、請求項3又4記載の砕土機付き土質改良装置。
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