JP2001098579A - 泥土固化処理装置 - Google Patents

泥土固化処理装置

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JP2001098579A
JP2001098579A JP27476899A JP27476899A JP2001098579A JP 2001098579 A JP2001098579 A JP 2001098579A JP 27476899 A JP27476899 A JP 27476899A JP 27476899 A JP27476899 A JP 27476899A JP 2001098579 A JP2001098579 A JP 2001098579A
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mud
rotary drum
heating
drum
end side
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JP27476899A
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Kiyoshi Miya
清 宮
Atsushi Takeda
厚 武田
Takeshi Okawada
剛 岡和田
Yasuo Mori
泰雄 森
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Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Obayashi Corp
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Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Obayashi Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 脱水処理剤を使用しないで含水比の高い泥土
を固化することができる泥土固化処理装置を提供する。 【解決手段】 建設工事で発生する泥土を一端側から搬
入して固化し、固化した泥土を他端側から搬出する回転
ドラム1を備えた泥土固化処理装置において、回転ドラ
ム1の回転に伴って泥土を上昇、落下させて破砕、撹拌
する掻き上げ翼5aと、泥土を他端側へ搬送する搬送翼
6とを回転ドラム1内に設け、回転ドラム1内の圧力を
減圧する真空ポンプ18を回転ドラム1に接続するとと
もに、回転ドラム1と固定ドラム7との間に加熱媒体供
給室7aを形成し、回転ドラム1を回転駆動して破砕、
撹拌することにより泥土の水分蒸発面や加熱面を増加さ
せて真空ポンプ18や加熱媒体供給室7aで泥土中の水
分の蒸発を促進し、脱水処理材を用いないで泥土を固化
するように構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この出願の発明は、推進工
事、シールド工事、基礎工事、浚渫工事等の建設工事で
発生する泥土を固化する泥土固化処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】縦穴掘削機等による基礎工事、管推進機
による推進工事、シールド工事、浚渫工事等の建設工事
で発生する軟弱な泥土は、建設汚泥と呼ばれ、産業廃棄
物として脱水処理した後、最終処分地に埋立て処分され
ている。この建設汚泥と呼ばれる泥土は、微粒子分を多
く含む含水比の高い泥水状や塑性状の土砂であり、一般
の建設残土とは異なり、有害物質の有無にかかわりなく
産業廃棄物として取り扱われて、所定の最終処分地で処
分するように定められている。しかしながら、最近は、
産業廃棄物の最終処分地の立地難が深刻化し、こうした
ことを背景にして建設副産物のリサイクルの促進が要請
されている。
【0003】こうした要請から、これまで利用価値のな
かった泥土について、施工業者自らが泥土の発生現場や
その近辺でセメント系や石灰系等の脱水処理剤を混合し
て泥土に脱水処理を施すことにより、これを強度の高い
一般建設残土と同等の土砂に改質して利用価値を創出
し、改質処理現場から再利用先へと直接搬送して、路盤
材、埋め戻し土、宅地造成土、土手の盛土等の種々の用
途に再利用する技術の開発が進められている。泥土に脱
水処理を施す装置として、従来、回転ドラムにより泥土
を固化する泥土固化処理装置が知られている。この泥土
固化処理装置は、回転ドラムとこれを回転駆動する回転
駆動装置とを備え、建設工事で発生する泥土と脱水処理
剤を回転ドラムの一端側から搬入し、回転ドラムを回転
駆動装置で回転駆動してそれらの泥土と脱水処理剤とを
混合することにより、回転ドラム内で泥土に脱水処理を
施して泥土を固化し、固化した泥土を回転ドラムの他端
側から搬出するようにした装置である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この従
来の装置は、泥土を固化するのに、脱水処理剤を使用し
なければならないことから、特に含水比の高い泥土を固
化する場合にランニングコストが高くなるという問題が
あった。
【0005】本発明は、こうした従来の技術の問題を解
消するために創作されたものであって、その技術課題
は、脱水処理剤を使用しないで含水比の高い泥土を固化
することができる泥土固化処理装置を提供することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】こうした本発明の技術課
題は、建設工事で発生する泥土を一端側から搬入して固
化し、固化した泥土を他端側から搬出する回転ドラム
と、回転ドラムを回転駆動する回転駆動装置とを備えた
泥土固化処理装置において、「回転ドラムの回転に伴っ
て泥土を上昇、落下させて破砕、撹拌する泥土昇降部材
と、泥土を他端側へ搬送する泥土搬送部材とを回転ドラ
ム内に設けるとともに、回転ドラム内の圧力を減圧して
泥土の脱水を行う減圧装置を回転ドラムに接続し、回転
ドラムを回転駆動して泥土を破砕、撹拌することにより
泥土の水分蒸発面を増加させながら減圧装置で泥土の脱
水を行って、脱水処理材を用いないで泥土を固化するよ
うに構成したこと」により達成される。
【0007】本発明の最大の特徴は、回転ドラムによる
泥土の破砕、撹拌作用を特に泥土の水分蒸発面を増加さ
せるために働かせて、この泥土の水分蒸発面の増加によ
り、含水比の高い泥土を、脱水処理剤を使用しないで減
圧装置で脱水できるようにした点にある。以下、この点
について述べる。前記のように構成された本発明の泥土
固化処理装置では、回転ドラムを回転駆動装置で回転駆
動しながら泥土を回転ドラム内に一端側から搬入すると
ともに、減圧装置を作動させて回転ドラム内の圧力を減
圧する。泥土を回転ドラム内に搬入すると、回転ドラム
の回転に伴って泥土を泥土昇降部材で上昇、落下させ
て、泥土を落下時に回転ドラムの底部等に衝突させて泥
土の塊を破砕する。そして、回転ドラムを回転させてこ
うした動作を繰り返すことにより、泥土を漸次細分化し
ながら撹拌し、この間、泥土は、泥土搬送部材で回転ド
ラムの他端側へ搬送されて行く。
【0008】泥土の上昇、落下、破砕の動作を繰り返す
ことにより泥土を細分化すると、単位体積当たりの泥土
の表面積を増やすことができ、また、その動作を繰り返
すことにより細分化された泥土を撹拌すると、泥土の表
面が回転ドラム内の減圧された雰囲気にさらされる機会
を多くすることができて、泥土内の水分を蒸発させるの
に有効な泥土の表面を増やすことができる。このよう
に、本発明の泥土固化処理装置では、回転ドラムの回転
駆動により泥土を破砕、撹拌して泥土の水分蒸発面を増
加するため、減圧装置による泥土の脱水を促進するとと
もに均一に行うことができる。その結果、含水比の高い
泥土であっても、脱水処理剤を使用しないで固化するこ
とができる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明が実際上どのように
具体化されるのかを示す具体化例を図1に基づいて説明
することにより、本発明の実施の形態を明らかにする。
図1は、本発明の具体化例の泥土固化処理装置を示す縦
断面図である。本発明の泥土固化処理装置は、前述の従
来の泥土固化処理装置と同様、建設工事で発生する泥土
を一端側から搬入して固化し、固化した泥土を他端側か
ら搬出する回転ドラムと、回転ドラムを回転駆動する回
転駆動装置とを備えているが、従来の装置とは異なり、
脱水処理剤を使用しないで泥土を固化しようとするもの
である。
【0010】図1において、1は建設工事で発生する泥
土を後端側から搬入して固化し、固化した泥土を前端側
から搬出する回転ドラム、2はこの回転ドラム1を回転
自在に支持するための支持ローラ、3は回転ドラム1の
外周にリング状に固着した旋回ギヤ、4はこの旋回ギヤ
3に噛み合って駆動モータ(図示せず。)の回転力を旋
回ギヤ3に伝達する駆動ギヤである。回転ドラム1の後
端部側面及び前端部側面には、回転ドラム1の回転軸心
を中心とする円孔を設け、こうして設けた後端部側面及
び前端部側面の円孔に、回転ドラム1の回転を可能にす
るように、それぞれ円盤状の後部隔壁9及び前部隔壁1
0を嵌入して固定的に設置している。その場合、これら
の後部隔壁9及び前部隔壁10の外周面と後端部側面及
び前端部側面の円孔の内周面との間を、それぞれシール
部材11及びシール部材12により摺動可能にシールし
ている。支持ローラ2は、回転ドラム1の前後に一対設
けられ、図示していないブラケットに軸着して基台(図
示せず)に回転自在に取り付けられている。前記の旋回
ギヤ3、駆動ギヤ4及び図示しない駆動モータとによ
り、回転ドラム1を回転駆動するための回転駆動装置を
構成している。
【0011】回転ドラム1の後方には、建設工事で発生
する泥土を投入するための泥土投入ホッパ15が設置さ
れているとともに、この泥土投入ホッパ15に投入され
た泥土を回転ドラム1内に後端側から搬入するための泥
土搬入用スクリュコンベア14が設置され、後部隔壁9
に取り付けられている。また、回転ドラム1の前方に
は、泥土の脱水により生成された固化済みの泥土を回転
ドラム1の前端側から外部に搬出するための泥土搬出用
スクリュコンベア16が設置され、その後端部を回転ド
ラム1内に突出させるようにして前部隔壁10に取り付
けられている。この回転ドラム1内に突出させた泥土搬
出用スクリュコンベア16の後端部には、その上方側を
開放することにより、上方から落下する固化済みの泥土
を取り込むための土砂取り込み口16aを形成してい
る。泥土投入ホッパ15、泥土搬入用スクリュコンベア
14及び泥土搬出用スクリュコンベア16は、図示して
いない基台に適宜の方法で支持されるようにしている。
【0012】5aは回転ドラムの回転に伴って泥土を上
昇、落下させる泥土昇降部材としての後方の掻き上げ
翼、5bはその前方に取付けられ回転ドラムの回転に伴
って固化済みの泥土を上昇、落下させる同様の前方の掻
き上げ翼、6は泥土を他端側へ搬送する泥土搬送部材と
しての搬送翼である。後方の掻き上げ翼5aは、長尺の
矩形板状をなし、回転ドラム1の内周面に長手方向に向
けて取付けられ、前方の掻き上げ翼5bも、この後方の
掻き上げ翼5aの前方に同様にして取付けられている
が、後方の掻き上げ翼5aよりも短い矩形板状をなして
いる。これら後方の掻き上げ翼5a及び前方の掻き上げ
翼5bは、回転ドラム1の周方向に等間隔で放射状に多
数取付けられている。また、搬送翼6は、前方の掻き上
げ翼5bよりも更に短い矩形板状をなしていて、後方の
掻き上げ翼5aの側において回転ドラム1の内周面に多
数取付けられている。その場合、回転ドラム1の軸方向
に位相をずらしてその周方向に等間隔で取付けられ、か
つ、前方に向かって下方に傾斜するように取付けられて
いる。
【0013】後方の掻き上げ翼5aは、泥土搬入用スク
リュコンベア14で回転ドラム1内に搬入された泥土を
回転ドラム1の回転に伴って掻き上げるがごとく上昇さ
せ、回転ドラム1の上半部に上昇させたときに自重によ
り落下させる作用をする。その結果、泥土の塊を、その
落下時に回転ドラムの底部や他の泥土と衝突させて破砕
することができる。回転ドラム1を回転駆動して泥土を
後方の掻き上げ翼5aで上昇、落下させる動作を繰り返
すことにより、泥土を漸次細かく破砕して行きながら撹
拌する。前方の掻き上げ翼5bは、固化済み泥土を、後
方の掻き上げ翼5aと同様、掻き上げるがごとく上昇さ
せ、回転ドラム1の上半部に上昇させたときに自重によ
り落下させて泥土搬出用スクリュコンベア16の土砂取
り込み口16aに送り込む作用をする。多数の搬送翼6
は、回転ドラム1の内周面に前方に向かって下方に傾斜
するように取付けられているため、泥土をとらえて漸次
前方に移動させることができる。
【0014】7は回転ドラム1の外周面を覆うジャケッ
トとしての固定ドラム、7aは回転ドラム1の外周面と
固定ドラム7の内周面との間に形成され加熱された熱水
等の熱媒体が供給される加熱媒体供給室、7bはこの加
熱媒体供給室7aに加熱された熱媒体である加熱媒体を
供給するための加熱媒体供給口、7cは加熱媒体供給室
7a内の熱交換を済ませた加熱媒体を排出するための加
熱媒体排出口である。図示はしていないが、この泥土固
化処理装置においては、熱媒体を加熱するための熱媒体
加熱装置が設置されていて、この熱媒体加熱装置から加
熱媒体供給口7bへ加熱媒体を送り、加熱媒体供給室7
aで熱交換を済ませた加熱媒体を、加熱媒体排出口7c
から熱媒体加熱装置へ戻して再加熱することができるよ
うに構成されている。
【0015】固定ドラム7は、内周面の前後の端部にリ
ング状の縁部7dを設けて円筒状に形成されており、図
示しない基台上に固定して設置されている。この固定ド
ラム7は、前後の縁部7dをシール部材8を介して回転
ドラム1の外周面に当接させて、その外周面を間隙を設
けて覆うことにより、固定ドラム7の内周面と回転ドラ
ム1の外周面との間に加熱媒体供給室7aを形成するよ
うにしている。その場合、回転ドラム1の回転を可能に
するようにシール部材8でシールする。ここに示す例で
は、このように回転ドラム1の外周面をジャケットとし
ての固定ドラム7で覆って加熱媒体供給室7aを形成
し、この加熱媒体供給室7aに加熱媒体を供給し得るよ
うにすることにより、回転ドラム1内の泥土を加熱する
泥土加熱装置を構成しているが、泥土加熱装置を他の加
熱手段で構成してもよい。こうした泥土加熱装置は、泥
土中の水分の蒸発速度を上げるために設けた付加的な構
成であるから、必ずしも不可欠なものではない。
【0016】13は泥土搬入用スクリュコンベア14の
前端部の泥土供給口を開閉するゲートバルブ、17は真
空ポンプ18の吸入側の管路である排気ダクト、18は
回転ドラム1内の圧力を減圧して泥土の脱水を行う減圧
装置としての真空ポンプ、19は泥土搬出用スクリュコ
ンベア16の前端部側の泥土排出口を開閉するゲートバ
ルブである。ゲートバルブ13,19は、図示しないジ
ャッキの操作で往復動させることにより泥土供給口や泥
土排出口を開閉できるようにしている。これらのゲート
バルブ13,19は、真空ポンプ18を作動させて回転
ドラム1内の圧力を減圧する際に、外気が回転ドラム1
内に侵入しないように前記の泥土供給口や泥土排出口を
密閉する働きをする。真空ポンプ18は、排気ダクト1
7を前部隔壁10に連結することにより回転ドラム1に
取り付けている。真空ポンプ18を回転ドラム1に取り
付ける場合、このように前部隔壁10に取り付けること
により、回転しない部材に取り付けることができるた
め、真空ポンプ18を複雑な構造を要することなく回転
ドラム1に取り付けることができて、真空ポンプ18の
取付け費用を低減することができる。真空ポンプ18に
は、ダストに強い水封ポンプを使用することが望まし
い。
【0017】以上の構造を備えた泥土固化処理装置で泥
土を固化するときには、まず、加熱媒体供給室7aに加
熱媒体を供給して回転ドラム1を加熱しておく。次い
で、泥土を泥土投入ホッパ15に投入して泥土搬入用ス
クリュコンベア14で回転ドラム1内の後部に搬入す
る。こうして泥土を回転ドラム1内に搬入したら、ゲー
トバルブ13,19を閉じて回転ドラム1内に外気が浸
入しないようにし、しかる後、真空ポンプ18を作動さ
せて回転ドラム1内の圧力を減圧するとともに回転ドラ
ム1を回転駆動装置で回転駆動する。そうすると、泥土
固化処理装置は、回転ドラム1の回転に伴って泥土を後
方の掻き上げ翼5aで上昇、落下させて、泥土を、落下
時に回転ドラム1の底部や他の泥土の塊に衝突させて泥
土の塊を破砕する。そして、回転ドラム1を回転させて
こうした動作を繰り返すことにより、泥土を漸次細分化
しながら撹拌する。この間、泥土は、真空ポンプ18に
よる減圧作用や加熱媒体供給室7aによる加熱作用によ
り含有水分が蒸発して脱水されるとともに、搬送翼6で
とらえられて、その傾斜により回転ドラム1の前端側へ
漸次搬送されて行く。
【0018】泥土の上昇、落下、破砕の動作を繰り返す
ことによって泥土を細分化すると、単位体積当たりの泥
土の表面積を増やすことができ、また、その動作を繰り
返すことによって細分化された泥土を撹拌すると、泥土
が飛散して回転ドラム1内の減圧された雰囲気にさらさ
れる泥土面が増加したり、その雰囲気にさらされる泥土
面が入れ代わったりすることにより、泥土の表面が回転
ドラム1内の雰囲気にさらされる機会を多くすることが
できて、泥土内の水分を蒸発させるのに有効な泥土の表
面を増やすことができる。このように、この泥土固化処
理装置では、回転ドラム1を回転駆動して泥土を破砕、
撹拌して泥土の水分蒸発面を増加するため、真空ポンプ
18による泥土の脱水を促進するとともに均一に行うこ
とができる。その結果、含水比の高い泥土であっても、
脱水処理剤を使用しないで固化することができる。
【0019】ここに例示する泥土固化処理装置は、こう
した真空ポンプ18に加え、加熱媒体供給室7aを形成
することにより泥土加熱装置を付設しているので、泥土
中の水分を真空ポンプ18により蒸発させることができ
るだけではなく、この真空ポンプ18による蒸発作用を
加熱媒体供給室7aによる加熱により加速することがで
きる。その場合、回転ドラム1による泥土の破砕、撹拌
は、泥土の水分蒸発面を増加させるだけではなく泥土の
加熱面も増加させて二重の効果を発揮し、その結果、泥
土中の水分の蒸発を真空ポンプ18及び加熱媒体供給室
7aの双方により促進するとともに均一に行うことがで
きて、含水比の高い泥土を一層効率的に固化することが
できる。こうして固化して生成された泥土は、今度は、
前方の掻き上げ翼5bの働きより上昇、落下の動作を繰
り返し、落下時に泥土搬出用スクリュコンベア16の土
砂取り込み口16aに逐次取り込まれて行くことにな
る。泥土の固化が終了した頃を見計らって、真空ポンプ
18の作動を停止して外気を回転ドラム1内に導入し、
しかる後、ゲートバルブ13,19を開けて泥土搬出用
スクリュコンベア16を駆動すると、泥土は、泥土搬出
用スクリュコンベア16で搬出されて泥土排出口から排
出することができる。
【0020】ここに示す泥土固化処理装置では、特に、
回転ドラム1の外周面と固定ドラム7の内周面との間に
加熱媒体供給室7aを形成することにより、泥土加熱装
置を構成しているので、泥土が接触する機会のきわめて
多い回転ドラム1を、加熱媒体供給室7a内の加熱媒体
により直接加熱することができて、回転ドラム1内の泥
土を効果的に加熱することができる。ここでは、泥土加
熱装置の例として、固定ドラム7を用いて加熱媒体供給
室7aを形成した例を示したが、泥土をマイクロ波加熱
により加熱する加熱装置で泥土加熱装置を構成してもよ
い。こうしたマイクロ波加熱による加熱装置を用いる
と、固定ドラム7により加熱媒体供給室7aを形成する
場合に比べて、泥土加熱装置を小型化することができて
泥土固化処理装置をコンパクトに形成することができ
る。
【0021】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
は、「建設工事で発生する泥土を一端側から搬入して固
化し、固化した泥土を他端側から搬出する回転ドラム
と、回転ドラムを回転駆動する回転駆動装置とを備えた
泥土固化処理装置において、回転ドラムの回転に伴って
泥土を上昇、落下させて破砕、撹拌する泥土昇降部材
と、泥土を他端側へ搬送する泥土搬送部材とを回転ドラ
ム内に設けるとともに、回転ドラム内の圧力を減圧して
泥土の脱水を行う減圧装置を回転ドラムに接続し、回転
ドラムを回転駆動して泥土を破砕、撹拌することにより
泥土の水分蒸発面を増加させながら減圧装置で泥土の脱
水を行って、脱水処理材を用いないで泥土を固化するよ
うに構成している」ので、本発明によれば、脱水処理剤
を使用しないで含水比の高い泥土を固化することができ
る泥土固化処理装置が得られる。
【0022】本発明を具体化する場合、特に、特許請求
の範囲の請求項2に記載のように具体化すれば、固定的
に設置されている隔壁に減圧装置を取り付けることによ
り、回転しない部材に減圧装置を取り付けることができ
るため、減圧装置を複雑な構造を要することなく回転ド
ラムに取り付けることができて、減圧装置の取付費用を
低減することができる。本発明を具体化する場合、特
に、特許請求の範囲の請求項3に記載のように具体化す
れば、泥土中の水分を減圧装置により蒸発させることが
できるだけではなく、この減圧装置による蒸発作用を泥
土加熱装置により加速することができる。その場合、回
転ドラムによる泥土の破砕、撹拌は、泥土の水分蒸発面
を増加させるだけではなく泥土の加熱面も増加させて二
重の効果を発揮し、その結果、泥土中の水分の蒸発を減
圧装置及び泥土加熱装置の双方により促進するとともに
均一に行うことができて、含水比の高い泥土を一層効率
的に固化することができる。
【0023】本発明を具体化する場合、特に、特許請求
の範囲の請求項4に記載のように具体化すれば、回転ド
ラムの外周面とジャケットとの間に加熱媒体供給室を形
成することにより、泥土が接触する機会のきわめて多い
回転ドラムを、加熱媒体供給室内の加熱媒体により直接
加熱することができて、回転ドラム内の泥土を効果的に
加熱することができる。本発明を具体化する場合、特
に、特許請求の範囲の請求項5に記載のように具体化す
れば、ジャケットにより加熱媒体供給室を形成する場合
に比べて、泥土加熱装置を小型化することができて泥土
固化処理装置をコンパクトに形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の具体化例の泥土固化処理装置を示す縦
断面図である。
【符号の説明】
1 回転ドラム 2 支持ローラ 3 旋回ギヤ 4 駆動ギヤ 5a,5b 掻き上げ翼 6 搬送翼 7 固定ドラム 7a 加熱媒体供給室 8 シール部材 9,10 隔壁 11,12 シール部材 13 ゲートバルブ 14 泥土搬入用スクリュコンベア 15 泥土投入ホッパ 16 泥土搬出用スクリュコンベア 16a 土砂取り込み口 17 排気ダクト 18 真空ポンプ 19 ゲートバルブ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 武田 厚 東京都港区港南二丁目15番2号 株式会社 大林組東京本社内 (72)発明者 岡和田 剛 東京都千代田区大手町二丁目6番2号 日 立建機株式会社内 (72)発明者 森 泰雄 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機株 式会社土浦工場内 Fターム(参考) 4D004 AA32 CA04 CA15 CA42 CA45 CA50 CB09 CB13 CB22 CB28 CB33 CB45 4D063 FF02 FF21 GA10 GC01 GC08 GC21 GC27 GC31 GC40

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建設工事で発生する泥土を一端側から搬
    入して固化し、固化した泥土を他端側から搬出する回転
    ドラムと、回転ドラムを回転駆動する回転駆動装置とを
    備えた泥土固化処理装置において、回転ドラムの回転に
    伴って泥土を上昇、落下させて破砕、撹拌する泥土昇降
    部材と、泥土を他端側へ搬送する泥土搬送部材とを回転
    ドラム内に設けるとともに、回転ドラム内の圧力を減圧
    して泥土の脱水を行う減圧装置を回転ドラムに接続し、
    回転ドラムを回転駆動して泥土を破砕、撹拌することに
    より泥土の水分蒸発面を増加させながら減圧装置で泥土
    の脱水を行って、脱水処理材を用いないで泥土を固化す
    るように構成したことを特徴とする泥土固化処理装置。
  2. 【請求項2】 減圧装置を回転ドラムに接続する場合、
    回転ドラムの端部側面に回転ドラムの回転軸心を中心と
    する円孔を設けるとともに、この円孔に、回転ドラムを
    回転させ得るように円盤状の隔壁を嵌入して固定的に設
    置し、この隔壁に、減圧装置の吸入側の管路を連結する
    ようにしたことを特徴とする請求項1に記載の泥土固化
    処理装置。
  3. 【請求項3】 回転ドラムに、回転ドラムに搬入した泥
    土を加熱する泥土加熱装置を付設したことを特徴とする
    請求項1に記載の泥土固化処理装置。
  4. 【請求項4】 泥土加熱装置が、回転ドラムの外周面
    を、固定的に設置されたジャケットで回転ドラムの回転
    を可能にするように覆うことにより、回転ドラムの外周
    面とジャケットとの間に加熱媒体供給室を形成し、この
    加熱媒体供給室に加熱媒体を供給し得るようにして構成
    されていることを特徴とする請求項3に記載の泥土固化
    処理装置。
  5. 【請求項5】 泥土加熱装置が、泥土をマイクロ波加熱
    により加熱する加熱装置であることを特徴とする請求項
    3に記載の泥土固化処理装置。
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