JPH09215999A - 脱水汚泥の処理装置 - Google Patents

脱水汚泥の処理装置

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JPH09215999A
JPH09215999A JP4564996A JP4564996A JPH09215999A JP H09215999 A JPH09215999 A JP H09215999A JP 4564996 A JP4564996 A JP 4564996A JP 4564996 A JP4564996 A JP 4564996A JP H09215999 A JPH09215999 A JP H09215999A
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JP
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dehydrated sludge
sludge
dehydrated
vertical
fixed
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JP4564996A
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English (en)
Inventor
Yasuhiro Kagawa
康裕 香河
Hidenobu Toyotomi
英延 豊臣
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Sumiyoshi Heavy Industries Co Ltd
Original Assignee
Sumiyoshi Heavy Industries Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な装置を使用して脱水汚泥を容易に改良
処理する。 【解決手段】 縦型筒体1内の上部に、脱水汚泥供給装
置2を設け、その脱水汚泥供給装置2の下部に、前記縦
型筒体1に取付けられた駆動装置3により回転され、か
つ前記縦型筒体1内に配置された撹拌混合具4を設け、
さらに固化剤圧送供給管5の排出口6が、前記脱水汚泥
供給装置2により供給される脱水汚泥供給部7に接続さ
れている。また、縦型筒体1の上部に、脱水汚泥破砕装
置8を有するホッパー9の下部出口10が接続されてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ホッパー内に供給され
た脱水汚泥を連続的に改良処理する脱水汚泥の処理装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】我国の下水道の普及率は、大都市の場合
90%を超えるところもあるが、日本の人口全体で見た
場合の普及率は約50%と先進国の中では低いといわれ
ており、下水道普及率の向上は今後とも続くものと予想
される。しかし、一方でこの下水道の普及によって、下
水の量が増し、下水汚泥の発生量も増加しており、これ
の有効利用を含めていかに効率的に汚泥処理を行うかが
今後の大きな課題となっている。現在、下水汚泥につい
ては、肥料や建設資材などを含めて一部有効利用されて
いる一方で、さらなる研究改良が試みられている。しか
し、リサイクリング技術によってこのように有効利用さ
れる下水汚泥は全体の約24%で、ほかは埋め立て処分
にまわされている。ところで、下水汚泥(有機性汚泥)
はリサイクリング技術によって有効利用される場合を含
め、一般に産業廃棄物として汚泥固形物とした状態で取
出されるため、例えば図26に示す処理工程によって水
分と固形物とに分離する処理がなされる。図26におい
て、下水汚泥(排水)88は第一沈澱池89で水と生汚
泥90とに分離される。水は、バッ気槽91でバッ気さ
れた後、第二沈澱池92で、さらに分離され、その後、
二次処理された水93は消毒処理工程94を経て放流さ
れ、分離汚泥95は濃縮槽96に送られる。また、第一
沈澱池89の生汚泥90も濃縮槽96に送られて水と濃
縮汚泥97とに分離され、さらに消化槽98でメタンガ
スを発生させて消化汚泥99を作り、次にフイルタープ
レス,ベルトプレス,デカンターなどからなる脱水機1
00によって、脱水汚泥(脱水ケーキ)101が作られ
る。この脱水汚泥101は、固形汚泥ではあるが、含水
率が約80%と高く、このままでは再利用ができないの
は勿論、海洋投棄なども不可のため、多くの場合さらに
焼却炉102で焼却してその後、固化剤等の添加による
混練・固化工程103を経て最終処分場に送られる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来、脱水機100で
水分と分離処理された脱水汚泥101は、これを焼却炉
102で処理し、さらに、混練・固化工程103で処理
してある大きさの固形汚泥物を得ているが、この処理工
程は設備費やエネルギコストが嵩み、さらに再利用のた
めにはある大きさの塊状の固形汚泥物を小さく破砕する
処理工程が必要であり、一層コストが嵩むという問題が
ある。本発明は、前記の課題を解決した脱水汚泥の処理
装置を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記の問題点を有利に解
決するために、本発明の脱水汚泥の処理装置において
は、縦型筒体1内の上部に、脱水汚泥供給装置2を設
け、その脱水汚泥供給装置2の下部に、前記縦型筒体1
に取付られた駆動装置3により回転され、かつ前記縦型
筒体1内に配置された撹拌混合具4を設け、さらに固化
剤圧送供給管5の排出口6が、前記脱水汚泥供給装置2
により供給される第1混合室86に接続されている。さ
らに、本発明は脱水汚泥供給装置2が、脱水汚泥を定量
供給する定量供給装置であることによっても前記の問題
点を有利に解決することができる。
【0005】
【発明の実施の形態】図1ないし図24は、本発明の脱
水汚泥の処理装置の一実施の形態を示すものであって、
この図示例では、ホッパー19内の上部に破砕装置8が
設けられる。この破砕装置8では、垂直面上に位置する
多数の帯状鋼板からなる杆体11が、傾斜状態で、かつ
小間隔で配置され、前記各杆体11の先端部に、鋼製リ
ング12が溶接により固着され、かつ前記杆体11の先
端部と、前後方向に間隔をおいて平行に並ぶように配置
された多数の杆体11と同一角度で傾斜する多数の帯状
鋼板からなる杆体13の先端部に鋼製リング14が溶接
により固着され、前記杆体11の先端部に固着された鋼
製リング12と、前記杆体13の先端部に固着されたリ
ング14とは、交互に配置され、前記杆体11の先端部
のリング12と、前記杆体13の先端部のリング14と
にわたって、支軸15が挿通され、その支軸15によ
り、各杆体11からなる第1篩16と、各杆体13から
なる第2篩17とが開閉自在に枢着されている。
【0006】第1支軸18と第2支軸19の両端部と
に、左右方向に延長する各ガイドレール20に沿って移
動するガイドローラ21,22が回転自在に取付けら
れ、前記多数の杆体11の基端部を溶接により固着した
第1支軸18に、前後方向に間隔をおいて、複数の小径
軸部が設けられ、その各小径軸部に筒状軸受23が嵌合
され、その筒状軸受23に操作部材24が嵌合されてい
る。すなわち複数の操作部材24に対して筒状軸受23
を介して第1支軸18が回動自在に挿通され、前記多数
の杆体13の基端部を溶接により固着した第2支軸19
に、前後方向に間隔をおいて、複数の小径軸部が設けら
れ、その各小径軸部に筒状軸受23が嵌合され、その筒
状軸受23に操作部材25が嵌合されている。
【0007】すなわち、複数の操作部材25に対して、
筒状軸受23を介して第2支軸19が回動自在に挿通さ
れ、前記第1支軸18および第2支軸19の前後両端部
に、ガイドローラ21およびガイドローラ22が回動自
在に取付けられている。フレーム26の前後両側には、
左右方向に延長するガイドレール20がホッパー9の内
側に設けられ、前記各ガイドローラ21およびガイドロ
ーラ22は各ガイドレール20により支承されている。
前記ガイドレール20の左右両側にはストッパ27が設
けられ、各杆体11,13が所定のV字形になるよう
に、ガイドローラ21,22が位置規整される。また前
記フレーム26の上部の左右両側に、各可動蓋板28が
配置され、その可動蓋板28の前後方向の外端側に取付
けられた支承ローラ29が前記フレーム26に載置さ
れ、その各可動蓋板28の左右方向の内端側は、前記各
操作部材24および操作部材25の上部にボルト等によ
り固定されて支承されている。したがって各杆体11と
杆体13とが開閉動作をする時には、同時に各可動蓋板
28も開閉動作を行うことができる。前記各杆体11,
13および各可動蓋板28の動作は、フレーム26の左
右両側に配置されて固定された第1流体圧シリンダ30
および第2流体圧シリンダ31により動作され、各流体
圧シリンダ30,31のピストン杆32,33はそれぞ
れ操作部材24,25に連結されている。
【0008】前記各第1篩16および第2篩17を囲む
ホッパー9の上部に、供給用シュート34が設けられ、
前記ホッパー9の下部に、縦型筒体1が一体に設けら
れ、その縦型筒体1の内部には、上下方向に重ならない
位置に破砕物通過用開口部35を有する上部の材料支承
板36が固定されると共に複数の下部材料支承板37が
水平回転自在に設けられ、前記縦型筒体1には、上下方
向に間隔を置くと共に周囲方向に向かって間隔をおい
て、電動機または液圧モータからなる多数の回転用駆動
装置3が固定され、前記駆動装置3により回転される各
回転軸38は、各材料支承板37の半径方向に延長する
ように設けられ、各回転軸38には複数の回動破砕部材
39が固定されて撹拌混合具4が構成され、下部排出口
40に対向するスクリュウコンベヤ装置41は、コンベ
ヤ管42内に収容されて、スクリュウコンベヤ43が構
成され、前記スクリュウコンベヤ43の下部に固定され
たアーム44と縦型筒体1の下部に取付けられたブラケ
ットとが横軸45により枢着され、前記縦型筒体1の下
部排出口40と、前記コンベヤ管42の下部入口46と
は嵌合されている。またコンベヤ管42の上端部に駆動
装置47が設けられている。
【0009】前記縦型筒体1の中間部に固定されたピン
取付金具48の横ピン49を介してリンク50の一端部
が枢着され、コンベヤ管42の中間部に固定されたピン
取付金具51にリンク52の一端部が横ピン53により
枢着され、かつリンク50の他端部とリンク52の他端
部とは、横ピン54により枢着されている。前記縦型筒
体1の高さ方向の中間部と、前記コンベヤ管42の高さ
方向の中間部とは、スクリュウコンベヤ装置41の傾斜
を調節する傾斜調節用流体圧シリンダ55を介して横軸
により枢着されている。
【0010】前記縦型筒体1の内部の中間部および下部
に、支承ローラ56を有する支承金具57が周方向に複
数(図示の場合は3個)取付けられ、その中間部の支承
ローラ56により回転自在に下部材料支承板37が支承
されると共に、前記下部に支承ローラ46により回転自
在に最下部の下部材料支承板37が支承され、かつその
下部材料支承板37の外周縁と縦型筒体1とは、その縦
型筒体1に固定された環状シール材58により液密にシ
ールされている。前記最下部の下部材料支承板37とそ
の上部に配置された下部材料支承板37との間に空気や
粉塵を排気する排気管59が縦型筒体1に接続されてい
る。
【0011】前記最下部の下部材料支承板37の下部に
おいて、縦型筒体1の内面に支持腕60が溶接またはボ
ルトにより固着され、その支持腕60に液圧モータから
なるケース回転型回動用駆動装置61における軸側を取
付けた部分が固定され、前記回動用駆動装置61におけ
るケーシング62側に前記最下部の下部材料支承板37
がボルト等により固着され、そのケーシング62の外側
には、上方から下方に向かって中間部が拡開しているカ
バー63の下部筒体が下部材料支承板37に固定され、
そのカバー63の上部筒体には、上部軸64が嵌合され
ると共に溶接等により固着され、その上部軸64は軸受
65を介して最上部の材料支承板36により支承されて
いる。最上部の材料支承板36の外周縁部は縦型筒体1
の内周面に溶接等により固定されている。前記下部材料
支承板37と上下方向に隣り合う下部材料支承板37
は、その下面に取付けられた支承部材66によりカバー
63に取付けられ、その上段側の下部材料支承板37の
内周面とカバー63との間に間隙が設けられて下段側の
破砕物通過用開口部67が形成されている。
【0012】前記縦型筒体1の内面には、最下部の下部
材料支承板37の上面に近接すると共に下部排出口40
に近接するように配置された改良土排出ガイド用縦板6
8の基端部が溶接等により固着されている。前記上部軸
64の上端部に、材料支承板36の上部において、上部
に円錐状のガイド斜面69を有すると共に下部に断面円
形の筒状部70を有する回転体71が取付けられ、その
回転体71には撹拌兼用した複数(図示の場合は12
枚)の脱水汚泥送り部材72の基端部が等角度間隔で取
付けられている。前記最上部の材料支承板36における
破砕物通過用開口部35に離間して対向すると共に前記
脱水汚泥送り部材72に近接または接触するように配置
された下部が開口している中空室73を有するほぼ扇形
の遮蔽体74の外周縁側が前記縦型筒体1の内面にボル
トまたは溶接により固定され、その遮蔽体74の円弧状
内周面部は前記回転体71の下部の筒状部70の外面に
近接して配置されている。
【0013】前記材料支承板36と下部材料支承板37
および、縦型筒体1とにより形成された上段側の第1混
合室86と前記中空室73および破砕物通過用開口部3
5とにより脱水汚泥供給装置2により供給される脱水汚
泥供給部7を構成するようにしてあり、固化剤圧送供給
管5の排出口6を、前記中空室73から第1混合室86
および破砕物通過用開口部35のいずれかの部分に配設
するようにしてもよく、あるいは複数の個所に配設する
ようにしてもよく、あるいは、各下部材料支承板37間
と縦型筒体1とにより形成された下段側の第2混合室8
7にも配設するようにしてもよい。
【0014】図示の実施例の遮蔽体74の場合は、上面
板75と、これに一体に連設された円周方向の前後の前
面板76および後面板77と、その各面板76,77の
下端部に一体に連設された下面板78と、その下面板7
8に、破砕物通過用開口部35に対向する位置において
これと同様な形状の下部開口部79と、筒状部70に近
接するように配置されると共に下面板78と上面板75
とにわたって一体に連設された円弧状内周面板80とに
より構成されている(図16および図17参照)。なお
前記円弧状内周面板80は省略してもよい。
【0015】また前記上部の材料支承板36の下面に
は、筒体85の上端部が固定され、その筒体81の周壁
の下側には斜め下向きに傾斜した切欠き82が設けられ
ている。前記遮蔽体74と、隣り合う脱水汚泥送り部材
72間と、材料支承板36とにより囲まれた空間に一定
量の脱水汚泥が収容されると共に破砕物通過用開口部3
5に向かって定量供給される。前記破砕物通過用開口部
35を有する材料支承板36と、遮蔽体74と、脱水汚
泥送り部材72とによりロータリー式の脱水汚泥供給装
置2が構成されている。また縦型筒体1には、前記中空
室73内に出口83を接続した圧縮空気供給管84が取
付けられており、コンプレッサ等の圧送装置(図示を省
略した)により、圧縮空気供給管84を介して前記中空
室73内に圧縮空気を供給して、下水汚泥を濃縮してで
きた脱水汚泥を強制的に破砕物通過用開口部35に向か
って落下供給させる。なお、図示省略するが、圧縮空気
供給管84を、中空室73内に長く伸長し、かつ圧縮空
気供給管84の下部に複数の空気噴出孔を設け、この空
気噴出孔からその下側に位置する破砕物通過用開口部3
5に向けて圧縮空気を噴射することによっても、脱水汚
泥を前記開口部35から強制的に落下させることができ
る。
【0016】前記回動用駆動装置61により、上下方向
において隣り合う各下部材料支承板37と、カバー63
と上部軸64およびその上端部に取付けられた撹拌兼用
の掘削物送り部材72を有する回転体71は、同時に回
転するように構成されている。
【0017】最上部の材料支承板36と中間部の下部材
料支承板37との間において、破砕物通過用開口部35
の下側に、改良材を含んだ固化剤圧送供給管5の排出口
が縦型筒体1内に接続されている。前記固化剤圧送供給
管5の供給口(図示を省略した)には、固化剤例えば高
分子改良剤,石灰またはフライアッシュ等を混合した改
良材が、コンプレッサ等の圧送装置(図示を省略した)
により、空気と混合した改良材として、固化剤圧送供給
管5に圧送供給されて、縦型筒体1内に拡散されるよう
に噴射される。なお、処理対象物が下水汚泥でなくて建
設汚泥であり、この建設汚泥の性状がシルトまたは粘土
等で構成されている場合には、改良土を造粒するための
中心の核となる真砂土等の多少硬度のあるものを、前記
改良材に混合させてもよい。また、圧縮空気供給管84
からも空気と混合した改良材を圧送供給して、中空室7
3に圧縮空気と改良材とを供給するようにしてもよい。
【0018】図示の装置を使用して、下水汚泥を濃縮し
てなる脱水汚泥がホッパー9に連続投入され、各脱水汚
泥送り部材72と遮蔽体74との間に囲まれた脱水汚泥
は、破砕物通過用開口部35の位置まで脱水汚泥送り部
材72により搬送されると、圧縮空気供給管84により
供給される圧縮空気または改良材を混合した圧縮空気に
より破砕物通過用開口部35からその下方に向かって強
制的に落下され、一定量の脱水汚泥が順次供給される。
次いで回転されている下部材料支承板37上の脱水汚泥
は、回動破砕部材39を有する撹拌混合具4により、微
破砕軟化されると共に改良材と混合されて、下段側の破
砕物通過用開口部67から下方に供給され、続いて再度
混合されながら粒状に造粒されて改良土に変換され、下
部排出口40およびスクリュウコンベヤ装置41により
上昇搬送され、トラックあるいはベルトコンベヤ等の搬
送手段に供給される。
【0019】本発明の装置を用いて下水汚泥を処理した
ので、そのサンプル試験結果を表1に示す。
【0020】
【表1】
【0021】なお、図示例では、前述のようにホッパー
9内に第1篩16と第2篩17を兼用した破砕装置が設
けられているが、これは本発明が建設汚泥等の掘削物に
も使用する場合を考慮して構成されたものである。つま
り、この場合、建設汚泥等の掘削物に含有される粘性塊
状物は、前記第1篩16と第2篩17を含む破砕装置で
破砕された後、上部材料支承板36上に落下させられ
る。したがって、専ら脱水汚泥のみを破砕し、造粒処理
することを目的とする場合は、第1篩16と第2篩17
とを含む破砕装置は必要としないものである。
【0022】なお、本発明の処理装置の実施の形態によ
れば、脱水機で脱水処理された脱水汚泥を超高速処理を
することができるので、この脱水汚泥を連続方式で3分
間で造粒して改良土に変換することができ、かつ広い汎
用性があるので、泥中に礫や泥塊がある場合、これを破
砕(前処理)して均質土化することができ、安いコスト
で処理できるので優れた定量性と撹拌効率が添加量を必
要最小限にすることができる。また、本発明の処理装置
の実施の形態によれば、容易な操作性を有するので、添
加改良材を自動的に拡散方式で容易に比例配合すること
ができ、さらに縦型筒体1の下端部を固定した支持台8
5をトラック等に搭載すれば、移動可搬性も容易である
ので、シンプルな構成の装置でかつ小さなスペースの接
続装置を使用して、混合目的を達成することができる。
【0023】さらに、本発明の処理装置の実施の形態に
おいては、2つの下部材料支承板37を回転自在に設
け、上下2段階式に破砕混合処理しているが、一段階式
に破砕混合固化処理してもよい。
【0024】前記本発明の実施の形態の場合には、ほぼ
扇形の破砕物通過用開口部35よりも円周方向に広巾の
中空室73が設けられ、その中空室73の円周方向の広
巾にほぼ4枚の脱水汚泥送り部材72が位置するように
多数(図示の場合は12枚)の脱水汚泥送り部材72が
筒状回転体71に固定されているが、その枚数を適宜増
減変更してもよい。
【0025】本発明を実施する場合、材料支承板36の
上面と、脱水汚泥送り部材72の前面および後面と縦型
筒体1の内周面等の摺動面に、合成樹脂板等を固着して
もよい。このようにすると合成樹脂板相互の摩擦係数が
小さいので、摺動しやすくなると共に、建設汚泥の場合
には、比較的容易に剥離させることができる。
【0026】本発明の実施の形態によれば、ホッパー9
の下部に連設された縦型筒体1の内部に、破砕物通過用
開口部35および平坦な上面を有する材料支承板36が
固定され、前記材料支承板36の上部に、駆動装置61
により回転される回転体71が設けられ、かつその回転
体71の外周面には、前記材料支承板36の半径方向に
延長すると共に前記材料支承板36の上面に近接または
接触するように配置された複数の脱水汚泥送り部材72
が間隔をおいて固定され、前記破砕物通過用開口部35
に対向する位置において、前記脱水汚泥送り部材72の
上部にこれに近接または接触するように配置された遮蔽
体74が配置され、その遮蔽体74の外周縁部が前記縦
型筒体1の内側に固定され、圧縮空気供給管84の出口
83が前記遮蔽体74と前記材料支承板36との間にお
いて縦型筒体1に接続されているか、または遮蔽体74
が、下部が開口している中空室73を有する遮蔽体であ
り、かつ圧縮空気供給管84の出口83が、前記中空室
73に接続されているので、比較的粘性のある建設汚泥
等の脱水汚泥が送り部材等の表面に付着して自然落下し
ない場合でも、脱水汚泥を圧縮空気により破砕物通過用
開口部35から強制的に落下させることができ、そのた
め一定量の比較的粘性のある脱水汚泥等を順次供給する
場合でも、確実に落下させて供給することができる。
【0027】
【発明の効果】本発明は前述のように構成されているの
で次のような効果が得られる。縦型筒体1内において、
脱水汚泥供給装置2により、縦型筒体1内の下部に脱水
汚泥を供給部7に供給または定量供給すると共に固化剤
圧送供給管5の排出口6から固化剤を供給して、撹拌混
合具4により、水分を多量に含んでいる脱水汚泥と固化
剤とを撹拌混合して、その脱水汚泥を粒状に固化処理し
て、埋め戻し用土等の改良土に容易に変換できる。また
本発明の処理装置の場合は、縦型であるので、処理装置
を小型化でき、そのため設置スペースも少なくてよく、
トラック等に搭載して搬送移動させることができ、脱水
汚泥をリサイクルして再利用するに際し、従来に比べて
その処理工程を簡易化でき、かつ処理コストを低減でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る脱水汚泥の処理装置
を示す縦断正面図である。
【図2】図1の平面図である。
【図3】図1の横断平面図である。
【図4】図1の側面図である。
【図5】図1の上部を拡大して示す縦断正面図である。
【図6】ジャッキを伸長してスクリーンバーにより破砕
物を破砕する状態にした場合を示す縦断正面図である。
【図7】図1の平面図である。
【図8】図1の横断平面図である。
【図9】図1の上側部分を拡大して示す縦断側面図であ
る。
【図10】図1の左側部分を拡大して示す一部横断平面
図である。
【図11】図1の右側部分を拡大して示す一部横断平面
図である。
【図12】左右のスクリーンバーの枢着部を示す一部横
断平面図である。
【図13】下部の破砕部分を示す縦断正面図である。
【図14】下部中央の破砕部分を示す縦断正面図であ
る。
【図15】図13における定量供給部および改良材供給
部付近を示す縦断正面図である。
【図16】第1段の破砕刃を示す横断平面図である。
【図17】図16におけるA−A線拡大縦断側面図であ
る。
【図18】図1における第2段の破砕刃と材料落下用開
口部とを示す横断平面図である。
【図19】第2段以下の破砕刃と材料落下用開口部とを
示す横断平面図である。
【図20】第2段以下の破砕刃を示す一部縦断正面図で
ある。
【図21】第2段以下の破砕刃と駆動刃との関係を示す
横断平面図である。
【図22】破砕された材料の搬送コンベヤを示す横断平
面図である。
【図23】搬送コンベヤを傾斜させるときの状態を示す
一部縦断側面図である。
【図24】搬送コンベヤを最大限に傾斜させた状態を示
す横断平面図である。
【図25】搬送コンベヤの枢着部を示す一部切欠横断平
面図である。
【図26】従来、下水汚泥の脱水処理工程を示すフロー
チャートの図である。
【符号の説明】
1 縦型筒体 2 脱水汚泥供給装置 3 駆動装置 4 撹拌混合具 5 固化剤圧送供給管 6 排出口 7 脱水汚泥供給部 8 破砕装置 9 ホッパー 10 下部出口 11 杆体 12 鋼製リング 13 杆体 14 鋼製リング 15 支軸 16 第1篩 17 第2篩 18 第1支軸 19 第2支軸 20 ガイドレール 21 ガイドローラ 22 ガイドローラ 23 筒状軸受 24 操作部材 25 操作部材 26 フレーム 27 ストッパ 28 可動蓋板 29 支承ローラ 30 第1流体圧シリンダ 31 第2流体圧シリンダ 32 ピストン杆 33 ピストン杆 34 供給シュート 35 破砕物通過用開口部 36 材料支承板 37 下部材料支承板 38 回転軸 39 回動破砕部材 40 下部出口 41 スクリュウコンベヤ装置 42 コンベヤ管 43 スクリュウコンベヤ 44 アーム 45 横軸 46 下部入口 47 駆動装置 48 ピン取付金具 49 横ピン 50 リンク 51 ピン取付金具 52 リンク 53 横ピン 54 横ピン 55 傾斜調節用流体圧シリンダ 56 支承ローラ 57 支承金具 58 環状シール材 59 排気管 60 支持腕 61 回動用駆動装置 62 ケーシング 63 カバー 64 上部軸 65 軸受 66 支承部材 67 下段側の破砕物通過用開口部 68 改良土排出ガイド用縦板 69 ガイド斜面 70 筒状部 71 回転体 72 脱水汚泥送り部材 73 中空室 74 遮蔽体 75 上面板 76 前面板 77 後面板 78 下面板 79 下部開口部 80 円弧状内周面板 81 筒体 82 傾斜した切欠き 83 出口 84 圧縮空気供給管 85 支持台 86 第1混合室 87 第2混合室 88 下水汚泥 89 第一沈澱槽 90 生活泥 91 バツ気槽 92 第二沈澱槽 93 水 94 消毒処理工程 95 分離汚泥 96 濃縮槽 97 濃縮汚泥 98 消化槽 99 消化汚泥 100 脱水機 101 脱水汚泥 102 焼却炉 103 混練・固化工程

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 縦型筒体1内の上部に、脱水汚泥供給装
    置2を設け、その脱水汚泥供給装置2の下部に、前記縦
    型筒体1に取付られた駆動装置3により回転され、かつ
    前記縦型筒体1内に配置された撹拌混合具4を設け、さ
    らに固化剤圧送供給管5の排出口6が、前記脱水汚泥供
    給装置2により供給される第1混合室86に接続されて
    いる脱水汚泥の処理装置。
  2. 【請求項2】 前記脱水汚泥供給装置2が、脱水汚泥を
    定量供給する定量供給装置である請求項1に記載の脱水
    汚泥の処理装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102351390A (zh) * 2011-07-14 2012-02-15 上海交通大学 一种污泥高效旋流除砂装置
CN109231763A (zh) * 2018-10-23 2019-01-18 中科协创环境科技江苏有限公司 一种处理含汞污泥的脱水装置

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