JP2005176565A - モータ駆動装置 - Google Patents

モータ駆動装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2005176565A
JP2005176565A JP2003416197A JP2003416197A JP2005176565A JP 2005176565 A JP2005176565 A JP 2005176565A JP 2003416197 A JP2003416197 A JP 2003416197A JP 2003416197 A JP2003416197 A JP 2003416197A JP 2005176565 A JP2005176565 A JP 2005176565A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
phase
modulation
period
phase modulation
carrier
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2003416197A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005176565A5 (ja
JP4581391B2 (ja
Inventor
Naomi Goto
尚美 後藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP2003416197A priority Critical patent/JP4581391B2/ja
Priority to PCT/JP2004/017941 priority patent/WO2005057771A1/ja
Publication of JP2005176565A publication Critical patent/JP2005176565A/ja
Publication of JP2005176565A5 publication Critical patent/JP2005176565A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4581391B2 publication Critical patent/JP4581391B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02MAPPARATUS FOR CONVERSION BETWEEN AC AND AC, BETWEEN AC AND DC, OR BETWEEN DC AND DC, AND FOR USE WITH MAINS OR SIMILAR POWER SUPPLY SYSTEMS; CONVERSION OF DC OR AC INPUT POWER INTO SURGE OUTPUT POWER; CONTROL OR REGULATION THEREOF
    • H02M7/00Conversion of ac power input into dc power output; Conversion of dc power input into ac power output
    • H02M7/42Conversion of dc power input into ac power output without possibility of reversal
    • H02M7/44Conversion of dc power input into ac power output without possibility of reversal by static converters
    • H02M7/48Conversion of dc power input into ac power output without possibility of reversal by static converters using discharge tubes with control electrode or semiconductor devices with control electrode
    • H02M7/53Conversion of dc power input into ac power output without possibility of reversal by static converters using discharge tubes with control electrode or semiconductor devices with control electrode using devices of a triode or transistor type requiring continuous application of a control signal
    • H02M7/537Conversion of dc power input into ac power output without possibility of reversal by static converters using discharge tubes with control electrode or semiconductor devices with control electrode using devices of a triode or transistor type requiring continuous application of a control signal using semiconductor devices only, e.g. single switched pulse inverters
    • H02M7/5387Conversion of dc power input into ac power output without possibility of reversal by static converters using discharge tubes with control electrode or semiconductor devices with control electrode using devices of a triode or transistor type requiring continuous application of a control signal using semiconductor devices only, e.g. single switched pulse inverters in a bridge configuration
    • H02M7/53871Conversion of dc power input into ac power output without possibility of reversal by static converters using discharge tubes with control electrode or semiconductor devices with control electrode using devices of a triode or transistor type requiring continuous application of a control signal using semiconductor devices only, e.g. single switched pulse inverters in a bridge configuration with automatic control of output voltage or current
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02PCONTROL OR REGULATION OF ELECTRIC MOTORS, ELECTRIC GENERATORS OR DYNAMO-ELECTRIC CONVERTERS; CONTROLLING TRANSFORMERS, REACTORS OR CHOKE COILS
    • H02P23/00Arrangements or methods for the control of AC motors characterised by a control method other than vector control
    • H02P23/04Arrangements or methods for the control of AC motors characterised by a control method other than vector control specially adapted for damping motor oscillations, e.g. for reducing hunting

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Inverter Devices (AREA)
  • Control Of Motors That Do Not Use Commutators (AREA)

Abstract

【課題】低騒音低振動であるとともに最大出力が大きいモータ駆動装置の提供を目的としたものである。
【解決手段】正弦波状の交流電流を出力するインバータ回路のスイッチングを2相変調として、キャリア周期内で無変調相も含め全相に同一の変調期間を追加する。
これにより、2相変調による相電圧はそのままに、正弦波状の交流電流が滑らかとなり、キャリア周波数を高くしたのと同等の効果を得られ、低騒音低振動であるとともに最大出力が大きいモータ駆動装置が得られる。
【選択図】図1

Description

本発明は、正弦波状の交流電流にてモータを駆動するモータ駆動装置に関するものである。
電動圧縮機を駆動するモータ駆動装置を、車両用空調装置に搭載した場合を例に説明する。
図20において、101は送風ダクトであり、室内送風ファン102の作用により空気導入口103から空気を吸い込み、室内熱交換器104で熱交換した空気を空気吹き出し口105から車室内に吹き出す。
室内熱交換器104は、センサレスDCブラシレスモータを駆動源とする電動圧縮機106、冷媒の流れを切替えて冷房と暖房を選択するための四方切替弁107、絞り装置108および室外ファン109の作用で車室外空気と熱交換する室外熱交換器110とともに冷凍サイクルを構成している。
111は電動圧縮機106の駆動源であるセンサレスDCブラシレスモータを駆動するモータ駆動装置であり、室内送風ファン102、四方切替弁107、および室外送風ファン109とともに、エアコンコントローラ112により動作が制御されている。
前記エアコンコントローラ112は、室内送風の自動・強・弱・OFFを設定する室内送風ファンスイッチ113、冷房・暖房・運転OFFを選択するエアコンスイッチ114、温度調節スイッチ115、空調用温度センサ117および車両コントローラ(図示せず)との通信を行うための通信装置116と接続されている。
図20に、上記空調装置の車両への配置を示す。
同図において、室外熱交換器110、室外ファン109、電動圧縮機106、モータ駆動装置111等は、車両前方の室外車体に配置固定され、室内送風ファン102、室内熱交換器104、エアコンコントローラ112等は、室内に配置される。これら、車両への配置においては、車両走行用の装置が優先だれるので、小型軽量であることが望まれる。
一方、車体に固定された電動圧縮機106の騒音振動が車体を通し車室内に伝達される。また、車両周囲に騒音を広げることになる。よって、電動圧縮機106の作動においては、低騒音低振動であることが求められる。そして、車両は屋外に駐車され、車室内が夏は高温に、冬は低温になるため、空調開始時に大きい空調能力が必要とされる。
従来、モータ駆動装置の直流交流変換には120度通電方式が使用されている(例えば、特許文献1参照)。
この120度通電方式は転流が60度毎に行われるため、騒音振動の面で不利である。よって、最近は正弦波状の交流電流を出力する正弦波駆動方式が使用され始めている(例えば、特許文献2参照)。
この正弦波駆動方式においては、電動圧縮機のモータに集中巻モータを使用することが可能であり、電動圧縮機を小型化できる。また、転流がなく出力が正弦波状の交流電流で
あるため、低騒音、低振動で電動圧縮機を駆動できる。
図22から図27に、正弦波駆動方式における3相変調と2相変調の波形を示す。
同図において、41はU相端子電圧を、42はV相端子電圧を、43はW相端子電圧を、29は中性点電圧をそれぞれ表している。モータ駆動装置の出力は、モータの端子に接続族されるので、上記端子電圧は、モータ駆動装置の出力電圧もしくはモータの入力電圧と読み替えても良い。中性点電圧は、各相の端子電圧の和を求め3で除した値であり、相電圧は、端子電圧から中性点電圧を引いた値である。
図22に50%変調の3相変調を、図23に100%変調の3相変調をそれぞれ示す。3相変調は、2相変調に比べ低騒音低振動であることが実験的に確認されている。
図24に50%変調の2相変調を、図25に100%変調の2相変調をそれぞれ示す。2相変調は、無変調相(例えば、位相90度から210度ではW相)をDuty(デューティ)0%として、U相、V相はその差を示している。
ここで、V相の相電圧をSinθ、W相の相電圧をsin(θ−120) で示す。θは位相を示す。3相変調の場合、端子電圧も同じ波形、振幅であるため、100%変調では、プラス側マイナス側合わせ2の直流電圧が必要になる。
一方、2相変調の場合、端子電圧は、sinθ―sin(θ−120)で示され√3・
sin(θ+30) となる。プラス側のみであるので、100%変調では、√3の直流電圧が必要になる。よって、同一直流電圧において、最大相電圧が、2相変調は3相変調の1.15倍(2/√3≒15%大きい)となる。
図26に、無変調相(例えば、位相30度から150度ではU相)をDuty100%とした2相変調を示す。また、図27に、無変調相をDuty0%とDuty100%に交互に変更する(例えば、位相60度から120度ではU相がDuty100%、位相120度から180度ではW相がDuty0%)2相変調を示す。
図26、図27どちらの2相変調においても、上記3相変調との関連は同じである。
特開平8−163891号公報 特開2000−217384号公報
しかしながら、前記従来の構成では、正弦波駆動方式によりモータを小型化、低騒音低振動化できるものの、2相変調は最大出力が大きいが3相変調より騒音振動が大きく、3相変調は2相変調より低騒音低振動であるが2相変調より最大出力が小さく、空調開始時に大きい空調能力を得るのが困難という課題を有していた。また、3相変調において電源電圧を昇圧し最大出力を大きくすると、昇圧装置により大型化し重量アップしてしまう。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、低騒音低振動であるとともに最大出力が大きく、小型軽量であるモータ駆動装置を提供することを目的とする。
上記従来の課題を解決するために、本発明のモータ駆動装置は、正弦波状の交流電流を出力するインバータ回路のスイッチングを2相変調として、キャリア周期内で無変調相も含め全相に同一の変調期間を追加するものである。
これによって、2相変調による相電圧は維持したままで、キャリア周期内の通電期間が複数となり、正弦波状の交流電流が滑らかとなり、キャリア周波数を高くしたのと同等の作用でキャリア騒音を低減できる。
本発明のモータ駆動装置は、2相変調の大出力、3相変調の低騒音低振動、双方を両立させることができる。もって、低騒音低振動であるとともに最大出力が大きい小型軽量のモータ駆動装置が得られる。
第1の発明は、正弦波状の交流電流を出力するインバータ回路のスイッチングを2相変調として、キャリア周期内で無変調相も含め全相に同一の変調期間を追加することにより、2相変調による相電圧は維持したままで、キャリア周期内の通電期間が複数となり、正弦波状の交流電流が滑らかとなり、キャリア周波数を高くしたのと同等の作動となる。もって、2相変調の大出力、3相変調の低騒音低振動、双方を両立させることができる。また、マイコン等のソフト追加だけで、簡単に実現できる。
第2の発明は、第1の発明のモータ駆動装置において、追加する変調期間を、追加前における当該キャリア周期内非通電期間の半分とすることにより、通電期間の間隔は常に等しくなり、更に低騒音低振動となる。低変調領域から高変調領域まで同じ方式でつながりをスムースに連続させることができる。
第3の発明は、特に、第1または第2の発明のモータ駆動装置において、特定の位相にて、変調期間を追加することにより、効果の高い位相のみでの変調期間追加となり、変調期間追加によるスイッチングロスを低減することができる。
第4の発明は、特に、第1または第2の発明のモータ駆動装置において、特定の回転数にて、変調期間を追加することにより、効果の高い回転数のみでの変調期間追加となり、変調期間追加によるスイッチングロスを低減することができる。
第5の発明は、特に、第1乃至第4の発明のモータ駆動装置にて、空調用圧縮機のモータを駆動することにより、立上りが速く低騒音低振動で快適な空調を得られる。
第6の発明は、特に、第5の発明のモータ駆動装置にて、車両に搭載される空調用圧縮機のモータを駆動することにより、熱負荷が大きく、騒音振動が伝達され易い車両においても、立上りが速く低騒音低振動により快適な空調を得ることができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の第1の実施の形態におけるモータ駆動装置の出力電圧例を示す波形図である。
図1は、図24の2相変調によるモータ駆動装置の3相全ての出力電圧(モータの端子電圧)に25%のDutyを追加したものである。中性点電圧は、各相の端子電圧の和を求め3で除した値であるので、中性点電圧も25%Dutyが大きくなる。相電圧は、端子電圧から中性点電圧を引いた値であるので、25%のDutyはキャンセルされ、相電圧の値は変わらない。3相ともに変調されるので、3相変調の1種になる。これを従来(
図22、図23)の3相変調に対し3相変調Aと定義する。
上記について、以下その動作、作用を説明する。
まず、図2及び図3により、本実施の形態1における電気回路について説明する。
図2において、1はバッテリであり、10はインバータ回路で、バッテリー1に接続された複数のインバータ動作用スイッチング素子2、およびインバータ動作用ダイオード3を具備している。
ここで、スイッチング素子2について、上アームスイッチング素子をU、V、W、下アームスイッチング素子をX、Y、Zと定義し、また、各スイッチング素子U、V、W、X、Y、Zに対応するダイオードを、3U、3V、3W、3X、3Y、3Zと定義する。
11はセンサレスDCブラシレスモータ(以下、モータと称す)で、モータの固定子巻線4、およびモータの磁石回転子5を具備している。6は電源電流を検出する電流センサ、8はU相の電流を検出する電流センサ、9はW相の電流を検出する電流センサである。7はエアコンコントローラからの回転数指示値(図示せず)、電流センサ6、8、9等からの信号に基づいてスイッチング素子2を制御する制御回路である。20は回転数制御手段としてのモータ駆動装置を示す。
電流センサ6の検出電流値は、制御回路7へ送られ、消費電力算出・スイッチング素子2等の保護のための判断に用いられる。電流センサ6としては、周知の如くホール素子を用いたセンサ、シャント抵抗等、スイッチング素子2によるスイッチング電流のピークが検出できるものであれば良い。図2においては、電流センサ6は電源ラインのマイナス側に設けられているが、電流は同じなのでプラス側に設けても良い。
図3においては、U相の電流を検出する電流センサ8、W相の電流を検出する電流センサ9は備えられておらず、誘起電圧の算出にも電流センサ6の検出電流値が用いられる。上アームスイッチング素子U、V、Wのうち一つがONしている時、電流センサ6にはその相の電流が流れる。二つがONしている時、電流センサ6には残りの相の電流が流れる。制御回路7は、スイッチング素子2を制御しているので、どの素子がONしているか判定できる。よって、相電流が検出できる。もって、電流センサを削減し小型軽量化を図ることができる。
次に、1キャリア(キャリア周期)内でのスイッチングについて説明する。
図4に、図1におけるキャリア周期での上アームスイッチング素子U、V、W、下アームスイッチング素子X、Y、Zのスイッチングの一例を示す。位相がおおよそ120度での場合である。W相のON期間は、追加した25%に相当している。
タイミングとして、(a)、(b)、(c)、(d)の4パターンがある。
タイミング(a)においては、上アームスイッチング素子U、V、W全てがOFF、下アームスイッチング素子X、Y、Z全てがONである。図5に、このときの電流の流れの一例を示す。U相電流、V相電流がそれぞれ、下アームスイッチング素子X、Yと並列のダイオードから固定子巻線4へ流れ、W相電流は固定子巻線4から下アームスイッチング素子Zへ流れ出ている。よって、電源ラインに電流は流れず、バッテリ1から固定子巻線4への電力供給はなく、非通電の状態にある。
タイミング(b)においては、上アームスイッチング素子UがON、下アームスイッチ
ング素子Y、ZがONである。図6に、このときの電流の流れを示す。U相電流は、上アームスイッチング素子Uから固定子巻線4へ流れ、V相電流は下アームスイッチング素子Yと並列のダイオードから固定子巻線4へ流れ、W相電流は固定子巻線4から下アームスイッチング素子Zへ流れ出ている。よって、電源ラインに電流が流れ、バッテリ1から固定子巻線4へ電力が供給され、通電の状態にある。
タイミング(c)においては、上アームスイッチング素子U、VがON、下アームスイッチング素子ZがONである。図7に、このときの電流の流れを示す。U相電流、V相電流は、それぞれ、上アームスイッチング素子U、Vから固定子巻線4へ流れ、W相電流は固定子巻線4から下アームスイッチング素子Zへ流れ出ている。よって、電源ラインに電流が流れ、バッテリ1から固定子巻線4へ電力が供給され、通電の状態にある。
タイミング(d)においては、上アームスイッチング素子U、V、W全てがON、下アームスイッチング素子X、Y、Z全てがOFFである。図8に、このときの電流の流れを示す。U相電流、V相電流は、それぞれ、上アームスイッチング素子U、Vから固定子巻線4へ流れ、W相電流は固定子巻線4から上アームスイッチング素子Wと並列のダイオードへ流れ込んでいる。よって、電源ラインに電流は流れず、バッテリ1から固定子巻線4への電力供給はなく、非通電の状態にある。
上記の如く、キャリア周期内のタイミング(a)、タイミング(d)の期間において電源電流が流れない(無通電)。そのため、キャリア周期内で前半と後半の2回に分けて通電されていることになる。これは、キャリア周波数を2倍(キャリア周期を半分)にしたのと同じ作用になり、キャリア騒音が低減される。また、正弦波電流が滑らかになる。一方、前述の如く、2相変調の相電圧は変わらない。
図9において、このことを説明する。図9は図1において、位相90度、105度、120度、135度、150度における1キャリア内(キャリア周期)での上アームスイッチング素子U、V、WのON状態を、中央から均等に振り分け表示したものである。U相のON期間を細実線で表わし、V相のON期間を中実線で表わし、W相のON期間を太実線で表わしている。ON期間の下に、バッテリ1から固定子巻線4へ電力が供給される通電期間を実線矢印で示し、非通電期間を破線矢印で示している。
位相90度においては、図1より、U相変調は68%、V相変調は25%、W相変調は25%であるので、1キャリア(キャリア周期)を100%として、U相68%、V相25%、W相25%を中央から均等に振り分け表示している。他の位相も同様である。
位相90度〜位相150度としたのは、位相は異なるが、このパターンの繰り返しになっているからである。
図9からも明らかなように、キャリア周期内で前半と後半の2回に分けて通電されている。また、3相それぞれに25%の変調を追加しているが、その期間は(キャリア周期内中央)非通電期間となるため、バッテリ1から固定子巻線4へ電力が供給される通電期間に変化はない。よって、図24による2相変調の作用はそのままで変わらない。
尚、上記により明らかなように、追加する変調は25%に限らず、3相ともに同じ値であれば良い。
図10に、図22の従来の3相変調の上アームタイミング図を示す。図9と同様、キャリア周期内で前半と後半の2回に分けて通電されている。よって、同様の作用で低騒音低振動となる。
一方、2相変調の上下アームタイミング図を図11に示す。図4に比べ、W相は無変調(OFF)であるため、タイミング(d)の期間がない。図24に基く2相変調の上アームタイミング図を図12に示す。図25に基く基く2相変調の上アームタイミング図を図13に示す。図12、図13ともに、キャリア周期内での通電は1回のみである。よって、3相変調、3相変調Aは、2相変調に比べ低騒音低振動化が図れる。
図12に、3相ともに25%の変調(ON期間)を追加したものが前述の図9である。
図13に変調を追加する場合、非通電期間が短く効果が少ないので、特定の位相のみに限定し、スイッチングロスを低減しても良い(変調を追加するとスイッチングが増えロスが増加する)。
図26に基く基く2相変調の上下アームタイミング図を図14に示す。これに変調を追加する場合、OFF期間を追加すれば良い。同様に、図27の2相変調に追加する場合、位相によりON期間、OFF期間を選択し追加すれば良い
以上のように、本実施の形態においては、正弦波状の交流電流を出力するインバータ回路のスイッチングを2相変調として、キャリア周期内で無変調相も含め全相に同一の変調期間を追加することにより、2相変調による相電圧は維持したままで、キャリア周期内の通電期間が2分割されるため、正弦波状の交流電流が滑らかとなり、キャリア周波数を高くしたのと同等の作用が得られる。
もって、2相変調の大出力、3相変調の低騒音低振動、双方を両立させることができる。また、同一の変調期間を追加するのみであるので、マイコン等のソフト追加だけで、簡単に実現できる。
(実施の形態2)
図15は、本発明の第2の実施の形態におけるモータ駆動装置の出力電圧例を示す波形図で、図24の2相変調によるモータ駆動装置の3相全ての出力電圧(モータの端子電圧)に、追加前における当該キャリア周期内非通電期間の半分に等しい変調期間を追加したものである。
中性点電圧は、各相の端子電圧の和を求め3で除した値であるので、中性点電圧も追加変調期間分大きくなる。相電圧は、端子電圧から中性点電圧を引いた値であるので、追加変調期間分はキャンセルされ、相電圧の値は変わらない。3相ともに変調されるので、3相変調の1種になる。これを従来(図22、図23)の3相変調に対し3相変調Bと定義する。
図16は、図15において、位相90度、105度、120度、135度、150度における1キャリア内(キャリア周期)での上アームスイッチング素子U、V、WのON状態を中央から均等に振り分け表示したものである。
図12において、キャリア周期内の前半、後半の非通電期間合計の半分(前半もしくは後半の非通電期間)に等しい変調期間を追加したものと同一である。
3相変調Aと同様に、キャリア周期内で前半と後半の2回に分けて通電されている。また、3相それぞれに同一(追加変調期間分)の変調を追加しているが、その期間は(キャリア周期内中央)非通電期間となるため、バッテリ1から固定子巻線4へ電力が供給される通電期間に変化はない。よって、図24による2相変調の作用はそのままで変わらない。また、前後のキャリア周期も含め、通電期間の間隔が等しくなるので、従来の3相変調
、また3相変調Aに比べ、正弦波電流が更に滑らかになる。もって、更に低騒音低振動が図れる。
図17は、図25の2相変調に基づいた3相変調Bの出力電圧であり、図18は、図17に基づく上アームタイミング図である。よって、低変調から100%変調(図25の2相変調)まで、一律同じ計算方式(ソフト)を適用できるので、低変調領域から高変調領域まで変調のつながりをスムースに連続させることができる。
以上のように、本実施の形態においては、前記実施の形態1において、追加する変調期間を、追加前における当該キャリア周期内非通電期間の半分とすることにより、通電期間の間隔は常に等しくなり、更に低騒音低振動となる。低変調領域から高変調領域まで同じ方式でつながりをスムースに連続させることができる。
(実施の形態3)
図19は、図18において非通電期間が短く効果が少ない位相においては変調追加をせず、特定の位相(90度、150度)のみに限定したものである。3相変調Aにも適用できる。
本実施の形態においては、実施の形態1、実施の形態2の作用・効果を生かしつつ、スイッチングロスを低減(変調を追加するとスイッチングが増えロスが増加する)することができる。
尚、上記各実施の形態において、追加する変調を2回以上に分けて、通電期間を複数にしても良い。また、低騒音低振動が必要となる、機械音が小さく、キャリア騒音の目立つ低い回転数領域、機械音・キャリア騒音ともに低減したい高回転数領域などに限定し、変調を追加しても良い。
以上のように、本発明にかかるモータ駆動装置は、正弦波駆動における2相変調の高出力と3相変調の静粛性とを兼ね備えているので、家電用のモータ駆動装置、電気自動車の走行用モータ駆動装置、工業用のモータ駆動装置、誘導モータを用いたモータ駆動装置等の用途にも適用できる。
本発明の実施形態1におけるモータ駆動装置の出力電圧例を示す波形図 同実施形態1における電気回路図 同実施形態1における異なる例の電気回路図 同キャリア周期内のスイッチングを示す上下アームタイミング図 同タイミング(a)における電流経路を示す電気回路図 同タイミング(b)における電流経路を示す電気回路図 同タイミング(c)における電流経路を示す電気回路図 同タイミング(d)における電流経路を示す電気回路図 同キャリア周期内の上アームON期間、通電期間、非通電期間例を示す上アームタイミング図 3相変調におけるキャリア周期内の上アームON期間、通電期間、非通電期間例を示す上アームタイミング図 2相変調におけるキャリア周期内のスイッチングを示す上下アームタイミング図 2相変調におけるキャリア周期内の上アームON期間、通電期間、非通電期間例を示す上アームタイミング図 2相変調におけるキャリア周期内の他の上アームON期間、通電期間、非通電期間例を示す上アームタイミング図 2相変調におけるキャリア周期内の他のスイッチングを示す上下アームタイミング図 本発明の実施形態2におけるモータ駆動装置の出力電圧例を示す波形図 同キャリア周期内の上アームON期間、通電期間、非通電期間例を示す上アームタイミング図 同モータ駆動装置の他の出力電圧例を示す波形図 同キャリア周期内の他の上アームON期間、通電期間、非通電期間例を示す上アームタイミング図 本発明の実施形態3における上アームON期間、通電期間、非通電期間例を示す上アームタイミング図 従来からある電動圧縮機を搭載した車両用空調装置の構成図 車両用空調装置の車両での配置を示した配置図 従来のモータ駆動装置の3相変調による出力電圧例を示す波形図 従来のモータ駆動装置の3相変調による他の出力電圧例を示す波形図 従来のモータ駆動装置の2相変調による出力電圧例を示す波形図 従来のモータ駆動装置の2相変調による他の出力電圧例を示す波形図 無変調相を変調100%とした2相変調を示す波形図 無変調相を変調100%と0%とで交互に切り替える2相変調を示す波形図
符号の説明
1 バッテリ
2 スイッチング素子
10 インバータ回路
11 モータ
20 モータ駆動装置1
21 モータ駆動装置2

Claims (6)

  1. 直流電圧をスイッチングすることにより正弦波状の交流電流を出力するインバータ回路を備え、2相変調のスイッチングにおいて、キャリア周期内の無変調相も含め全相に同一の変調期間を追加し3相変調とするモータ駆動装置。
  2. 追加する変調期間は、追加前における当該キャリア周期内非通電期間の半分とした請求項1に記載のモータ駆動装置。
  3. 特定の位相において、変調期間を追加する請求項1または2に記載のモータ駆動装置。
  4. 特定の回転数において、変調期間を追加する請求項1または2に記載のモータ駆動装置。
  5. 空調用圧縮機のモータを駆動する請求項1乃至4に記載のモータ駆動装置。
  6. 車両に搭載される空調用圧縮機のモータを駆動する請求項5に記載のモータ駆動装置。
JP2003416197A 2003-12-15 2003-12-15 モータ駆動装置 Expired - Fee Related JP4581391B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003416197A JP4581391B2 (ja) 2003-12-15 2003-12-15 モータ駆動装置
PCT/JP2004/017941 WO2005057771A1 (ja) 2003-12-15 2004-12-02 モータ駆動装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003416197A JP4581391B2 (ja) 2003-12-15 2003-12-15 モータ駆動装置

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2005176565A true JP2005176565A (ja) 2005-06-30
JP2005176565A5 JP2005176565A5 (ja) 2007-01-25
JP4581391B2 JP4581391B2 (ja) 2010-11-17

Family

ID=34675159

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003416197A Expired - Fee Related JP4581391B2 (ja) 2003-12-15 2003-12-15 モータ駆動装置

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP4581391B2 (ja)
WO (1) WO2005057771A1 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007069580A1 (ja) * 2005-12-16 2007-06-21 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. インバータ装置
JP2011130616A (ja) * 2009-12-18 2011-06-30 Nsk Ltd モータ駆動制御装置及びこれを使用した電動パワーステアリング装置
US8134326B2 (en) 2008-02-08 2012-03-13 Denso Corporation Motor drive apparatus and method for electric power steering system
WO2018078824A1 (ja) * 2016-10-28 2018-05-03 三菱電機株式会社 駆動装置、モータシステムおよび空気調和機

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002199788A (ja) * 2000-12-25 2002-07-12 Denso Corp 多相交流モータ駆動制御装置

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09149660A (ja) * 1995-11-27 1997-06-06 Toshiba Corp Pwm制御インバータの制御装置
JP3812290B2 (ja) * 2000-06-07 2006-08-23 三菱電機株式会社 電動機駆動用制御装置

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002199788A (ja) * 2000-12-25 2002-07-12 Denso Corp 多相交流モータ駆動制御装置

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007069580A1 (ja) * 2005-12-16 2007-06-21 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. インバータ装置
JP2007189888A (ja) * 2005-12-16 2007-07-26 Matsushita Electric Ind Co Ltd インバータ装置
US7688018B2 (en) 2005-12-16 2010-03-30 Panasonic Corporation Inverter
JP4497149B2 (ja) * 2005-12-16 2010-07-07 パナソニック株式会社 インバータ装置
US8134326B2 (en) 2008-02-08 2012-03-13 Denso Corporation Motor drive apparatus and method for electric power steering system
JP2011130616A (ja) * 2009-12-18 2011-06-30 Nsk Ltd モータ駆動制御装置及びこれを使用した電動パワーステアリング装置
WO2018078824A1 (ja) * 2016-10-28 2018-05-03 三菱電機株式会社 駆動装置、モータシステムおよび空気調和機
JPWO2018078824A1 (ja) * 2016-10-28 2019-03-22 三菱電機株式会社 駆動装置、モータシステムおよび空気調和機

Also Published As

Publication number Publication date
WO2005057771A1 (ja) 2005-06-23
JP4581391B2 (ja) 2010-11-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4428017B2 (ja) インバータ装置
US8286439B2 (en) Variable speed drive for permanent magnet motor
US9203330B2 (en) Motor control device and air conditioner
JP6307168B2 (ja) 巻線切替モータ駆動装置、巻線切替モータの駆動制御方法、及びそれらを用いた冷凍空調機器
JP2004208491A5 (ja)
JP5256837B2 (ja) インバータ装置
JP2006101685A (ja) インバータ装置
JP5353021B2 (ja) 電動圧縮機の制御装置
JP4581391B2 (ja) モータ駆動装置
JP4791319B2 (ja) インバータ装置、圧縮機駆動装置および冷凍・空調装置
JP4539237B2 (ja) インバータ装置
JP4197974B2 (ja) モータ制御装置及びモータの制御方法
JP2007028778A (ja) 電動機駆動装置及びそれを用いた空気調和機
CN100361384C (zh) 逆变装置以及应用该逆变装置的空调装置
JP2003052191A (ja) モータの駆動装置及び駆動方法
JP2009240147A (ja) インバータ装置
JP4239643B2 (ja) モータ駆動装置
JP4274626B2 (ja) 直流ブラシレスモータの制御装置
JP2003037988A (ja) ブラシレスdcモータの駆動方法及び装置
JP4363066B2 (ja) モータ駆動装置
JP4311045B2 (ja) モータ駆動装置
JP5200395B2 (ja) インバータ装置
TW463454B (en) Electric motor driving apparatus, control conversion device and air conditioner
JP2004260886A (ja) 冷凍サイクル制御装置
JP2024073699A (ja) モータ制御装置、モータ駆動装置、モータシステム、及び電気機器

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20061205

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20061205

RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20070112

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20091027

RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20091120

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20091209

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100309

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100423

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100803

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100816

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 4581391

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130910

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees