JP2005171131A - 液体洗浄剤組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】 洗浄力が高く、洗浄時のぬるつきが抑制され、濯ぎ時のぬるつきの除去性がよい液体洗浄剤組成物の提供。
【解決手段】 (a)一般式(1)から選ばれる化合物を0.1〜10質量%、(b)一般式(2)の化合物の混合物を5〜50質量%、及び水を含有する液体洗浄剤組成物。
R1a−A−B (1)〔R1aは3級炭素等を1つ以上有する炭素数7〜10のアルキル基であり、Aは−O−等から選ばれる基、Bはヒドロキシル基を2〜10個有する総炭素数3〜12の基等から選ばれる基である。〕
R2a−O−(CHO)−SOM (2)〔R2aは、炭素数10〜16のアルキル基、gは0〜15の整数、化合物は異なるgの混合物、混合物中におけるg=1〜15の化合物の合計含有率10〜60質量%、g=0の化合物の含有率40〜90質量%、dの平均値0.1〜5、Mはアルカリ金属等である。〕
【選択図】 なし

Description

本発明は、液体洗浄剤組成物、特に台所まわり、食器や調理器具などの硬質表面の洗浄に適した液体洗浄剤組成物に関する。
食器洗い用洗浄剤には、洗浄力の観点から、界面活性剤として陰イオン界面活性剤を主成分として用いているものが多い。また、アミンオキシド型界面活性剤を併用する技術も多く知られている。
特許文献1には、陰イオン界面活性剤及び2種のアミンオキシド型界面活性剤を併用する技術が開示され、アルキルグリセリルエーテルを液体洗浄剤に用いる技術も知られている。(特許文献2〜4)
また、アルキルグリコシド型界面活性剤も液体洗浄剤に広く用いられており(特許文献5〜9)、ポリオキシアルキレン型非イオン界面活性剤も液体洗浄剤によく用いられる界面活性剤である。(特許文献10〜14)
特開2002−226900号公報 特開2001−19993号公報 特開2001−49291号公報 特開平11−310792号公報 特表平8−502540号公報 特表平8−502310号公報 特表平8−501817号公報 特開平5−148494号公報 特開2000−26889号公報 特開2002−226887号公報 特開平7−188697号公報 特開平6−116587号公報 特表平8−502540号公報 特開2003−13092号公報
近年、界面活性剤の濃度を高めることでコンパクト化した濃縮タイプの液体洗浄剤が好まれて使用されている。このような濃縮化の傾向があるにもかかわらず、食器洗い用洗浄剤の使用方法は、以前にも増してスポンジに洗浄剤を直接塗付して洗浄する方法が一般化してきており、硬質表面に高濃度の界面活性剤が接触しやすくなっている。
高濃度の界面活性剤と硬質表面の接触は、硬質表面に付着した油汚れを除去しやすくする一方で、過剰な界面活性剤が、特に濯ぎ時におけるぬるつきの原因となる。ぬるつきとは、指や掌などの身体と洗浄対象表面との間で感じられるものであり、洗浄剤がまるで油膜として平滑な被洗浄表面に存在するような感触である。基本的にぬるつきは、濯ぎを充分に行なうこと(通常の濯ぎ時間よりも濯ぎ時間を長くすること)で解消できるが、濯ぎ時のなかなか拭えないぬるつき感は好ましいものではなく、濯ぎ時間の増加による濯ぎ水の浪費にも繋がる。
このようなぬるつきの問題は、陰イオン界面活性剤としてアルキル硫酸エステル塩(本発明の組成物の成分中、一般式(2)のg=0の化合物に相当する。)の配合量を増加させると生じやすくなる。アルキル硫酸エステル塩は、洗浄力を高める上で有効であるが、基材自体のぬるつきの問題がある。
更にぬるつきは、アミンオキサイド型界面活性剤を併用することでより顕著になる。アミンオキシド型界面活性剤は、陰イオン界面活性剤と併用することで更に洗浄力を向上させる点より好ましい。ぬるつきの原因としては、アミオキサイド型界面活性剤自体がアルキル硫酸エステル塩と同様にぬるつき易い性質を示すことが挙げられるが、陰イオン界面活性剤とのコンプレックスの形成も影響していることが推測される。
従って本発明が解決しようとする課題は、洗浄力が高く、洗浄時のぬるつきが抑制され、更に濯ぎ時におけるぬるつきの除去性がよい液体洗浄剤組成物を提供することにある。
本発明は、課題の解決手段として、(a)下記一般式(1)から選ばれる1種以上の化合物を0.1〜10質量%、(b)下記一般式(2)の化合物の混合物を5〜50質量%、及び水を含有する液体洗浄剤組成物を提供する。
1a−A−B (1)
〔式中、R1aは3級炭素又は4級炭素を1つ以上有する炭素数7〜10のアルキル基であり、Aは−O−、−COO−、−CONH−から選ばれる基である。また、Bはヒドロキシル基を2〜10個有する総炭素数3〜12の基、もしくは−(R1bO)−H(ここでR1bは炭素数2又は3のアルキレン基であり、aは平均付加モル数であり、1〜5の数を示す)から選ばれる基である。〕
2a−O−(CO)−SOM (2)
〔式中、R2aは、炭素数10〜16のアルキル基である。gは0〜15の整数であり、化合物は異なるgの混合物であって、混合物中におけるg=1〜15の化合物の合計含有率は10〜60質量%、g=0の化合物の含有率は40〜90質量%である。また、混合物のgの平均値(gav)は0.1〜5である。Mはアルカリ金属又はアルカリ土類金属である。〕
本発明の液体洗浄剤組成物は、洗浄力が高く、食器や調理器具などの洗浄時のぬるつきが抑制されると共に、濯ぎ時にはぬるつきが容易に取り除かれる。
<(a)成分>
本発明の(a)成分は一般式(1)の化合物であり、特定の分岐型アルキル基及び特定の親水基を有する化合物である。
1a−A−B (1)
〔式中、R1aは3級炭素又は4級炭素を1つ以上有する炭素数7〜10のアルキル基であり、Aは−O−、−COO−、−CONH−から選ばれる基である。また、Bはヒドロキシル基を2〜10個有する総炭素数3〜12、好ましくは3〜8の基、もしくは−(R1bO)−H(ここでR1bは炭素数2又は3のアルキレン基であり、aは平均付加モル数であり、1〜5の数を示す)から選ばれる基である。〕
1aは、分岐構造を有するアルキル基であり、好ましくは2−エチルヘキシル基、iso−ノニル基、iso−デシル基、2−エチルヘキサノイル基のカルボニル炭素を除いた残基、iso−ノナノイル基のカルボニル炭素を除いた残基、iso−デカノイル基のカルボニル炭素を除いた基が好ましく、特に2−エチルヘキシル基、又は2−エチルヘキサノイル基のカルボニル炭素を除いた残基が最も好適である。
AはR1aとBを連結する基であり、好ましくは−O−である。Bは、具体的には還元糖残基、還元アミノ化糖残基、グリセリンの1つのヒドロキシ基を除いた残基、ポリグリセリン(平均重合度2〜4)の1つのヒドロキシ基を除いた残基、及び−(CO)−H(bは平均付加モル数であり、2〜5の数を示す)から選ばれる基である。
一般式(1)の化合物の具体的例としては、下記一般式(1−1)〜(1−4)の化合物を挙げることができる。
Figure 2005171131
1a−(G) (1−3)
1a−(CO)−H (1−4)
〔R1aは上記と同一の意味を示す。
cは1〜4の数であり、好ましくは1である。
dは1〜4の数であり、好ましくは1である。
Gは単糖残基、eは平均値1〜5、好ましくは1〜3、特に好ましくは1〜2の数を示す。
fは平均値2〜5の数を示す。〕
一般式(1−1)の化合物は、2−エチルヘキサノール、iso−ノナノール、iso−デカノールとエピハロヒドリンやグリシドールなどのエポキシ化合物を、BFなどの酸触媒、又はアルミニウム触媒を用いて反応させて製造する方法が一般的である。
一般式(1−1)の化合物としては2−エチルヘキシルモノグリセリルエーテルが好ましく、上記した製造法により製造する方法が一般的であり、特開2001−49291号公報に記載されているように複数の生成物を含む混合物である。
具体的には、2−エチルヘキシルモノグリセリルエーテルとして、エポキシ化合物の1位に2−エチルヘキサノールが付加した化合物〔化合物1;3−(2−エチルヘキシルオキシ)−1,2−プロパンジオール〕、エポキシ化合物の2位に付加した化合物〔化合物2;2−(2−エチルヘキシルオキシ)−1,3−プロパンジオール〕を挙げることができる。また、副生成物として、前記化合物1又は2に、更にエポキシ化合物が付加した多付加化合物(化合物3)も挙げることができる。
2−エチルヘキシルモノグリセリルエーテルは、化合物3の含有量が好ましくは30質量%以下、より好ましくは10質量%以下、特に好ましくは1質量%以下のものが好適である。
一般式(1−2)の化合物は、グリセリンと、好ましくは2−エチルヘキサン酸、iso−ノナン酸、iso−デカン酸(又はこれらの低級アルキルエステル、酸クロライド)とのエステル化反応(又はエステル交換反応)で得ることができる。但し、この場合、モノエステル化体、ジエステル化体、トリエステル化体の混合物が得られる。本発明においては、これら混合物中のモノエステル化体の含量が60モル%以上、好ましくは80モル%以上のものを用いる。
一般式(1−3)の化合物において、Gは単糖残基であり、炭素数が3〜6個のトリオース、テトロース、ペントース、ヘキソースを挙げることができる。具体的にはアピオース、アラビノース、ガラクトース、グルコース、リキソース、マンノース、グロース、アルドース、イドース、タロース、キシロースを挙げることができる。
本発明では、これらの中でも特に炭素数5又は6のペントース又はヘキソースが好ましく、中でもグルコースが最も好ましい。Gとしては上記単糖類が示されるが、製造上これら単糖が2〜5個、好ましくは2又は3個縮合したオリゴ糖を用いても差し支えない。さらには単糖とオリゴ糖が混合したものでもよく、この場合には平均縮合度は1〜5、好ましくは1〜3、特に好ましくは1〜2が好適であり、1〜1.5が最も好ましい。
一般式(1−3)の化合物は、2−エチルヘキサノール、iso−ノナノール、iso−デカノールと上記単糖又はオリゴ糖の還元末端とを、酸触媒を用いてアセタール化反応又はケタール化反応することで容易に合成することができる。
一般式(1−4)の化合物は、2−エチルヘキサノール、iso−ノナノール、iso−デカノールとエチレンオキシドを、アルコール/アルキレンオキシドのモル比1/2〜1/5で反応させて得られ、未反応の2−エチルヘキサノールを含むfが0〜10程度の化合物の混合物である。これらは蒸留などの操作を行って、未反応アルコール(f=0の化合物)及びf>5以上の化合物を除去したものを用いても差し支えない。一般式(1−4)の化合物は、未反応アルコールを5〜50質量%程度含有し、未反応アルコールを含むfの平均値が2〜5である化合物が好適である。なお、平均値は、H−NMRを用い、2−エチルヘキシル基のα位のプロトンとオキシエチレン基のプロトンとの積分値で容易に求めることができる。
(a)成分としては、特に一般式(1−1)の化合物においてR1aが2−エチルヘキシル基であり、c=1の化合物、及び一般式(1−3)の化合物においてR1aが2−エチルヘキシル基であり、Gがグルコースである化合物が好ましく、一般式(1−1)の化合物においてR1aが2−エチルヘキシル基であり、c=1の化合物が最も好ましい。
<(b)成分>
本発明では、(b)成分として一般式(2)の化合物の混合物を用いる。
2a−O−(CO)−SOM (2)
〔式中、R2aは、炭素数10〜16のアルキル基である。gは0〜15の整数であり、混合物におけるg=1〜15の化合物の合計含有率は10〜60質量%、g=0の化合物の含有率は40〜90質量%である。また、混合物のgの平均値(gav)は0.1〜5である。Mはアルカリ金属又はアルカリ土類金属である。〕
本発明では、一般式(2)のR2aは、分岐鎖1級アルキル基及び2級アルキル基を含む化合物の混合物が洗浄効果の点から好適であり、炭素数10〜16、好ましくは11〜15の分岐鎖1級アルキル基及び2級アルキル基と、炭素数10〜16、好ましくは11〜15の直鎖アルキル基の混合物が好適である。
また、(b)成分において両者のモル比が、R2aが分岐鎖アルキル基の化合物/R2aが直鎖アルキル基の化合物が、好ましくは100/0〜20/80、より好ましくは100/0〜30/70となるように選択することができる。
また、一般式(2)において、gは0〜15の整数であり、(b)成分におけるg=1〜15の化合物の含有率は、10〜60質量%、好ましくは10〜50質量%、より好ましくは15〜40質量%である。
また(b)成分におけるg=0の化合物の含有率は、40〜90質量%、好ましくは50〜90質量%、より好ましくは60〜85質量%である。g=0の化合物の含有量がこのような範囲を満たすことで、満足できる洗浄力を得ることができる。
更に(b)成分のgの平均値(gav)は、0.1〜5、好ましくは0.2〜4、より好ましくは0.3〜3である。このような範囲に調整することで、高い洗浄力を得ることができる。
このような(b)成分は、
(I)対応するアルコールR2a−OHとエチレンオキシド(以下「EO」という)との付加反応によりポリオキシエチレンアルキルエーテルを得る工程と、
(II)その後、ポリオキシエチレンアルキルエーテルに3酸化イオウ、クロルスルホン酸などを用いて硫酸化する工程を経て得ることができる。
原料として用いるR2a−OHのアルコールは、炭素数10〜14のメチル分岐型1級アルコール及び/又は炭素数10〜14の2級アルコールが好ましく、特にメチル分岐型1級アルコールが洗浄効果の点から好ましい。また、原料アルコールには、このような分岐型アルコールに加え、R2a−OHに対応する直鎖アルコールを含有していてもよく、上記分岐型アルコール又は2級アルコールに植物系油脂又は動物系油脂、好ましくはやし油又はパーム核油から誘導される炭素数10〜14の直鎖1級アルコールを混合することもでき、(b)成分におけるR2aが分岐鎖アルキル基の化合物/R2aが直鎖アルキル基の化合物のモル比が上記の範囲に入るように調整することができる。
分岐型アルコールは、オキソ反応やゲルベ反応で得ることができる。オキソ反応では、炭素数8〜15の1−アルケンと一酸化炭素との反応から得られるメチル分岐型1級アルコールを得ることができ、ジイソブチレン、トリイソブチレン、テトライソブチレンと一酸化炭素との反応で得られる多メチル分岐型アルコールを得ることもできる。ゲルベ反応では、アルデヒドとアルカリによって2位にアルキル基が分岐した1級アルコールを得ることができる。また、Ni触媒などを用いてアルコールの脱水素反応及び水素化反応を併発させて、ゲルベ反応を行わせることもできる。
また、2級アルコールは、オレフィンからオキソ法でアルデヒドを合成し、これにケトンをアルドール縮合反応させて不飽和ケトンを合成し、接触還元によって得る方法や、オレフィンを硫酸で直接硫酸化し、加水分解することで合成する方法も適用できる。更に特開昭56−131531号公報に記載された、ホウ素化合物を用い、炭化水素を分子状酸素により液相酸化する方法も適用できる。
上記のようにして得られたアルコールに、EOを付加させる。 EO付加反応によって得られたポリオキシエチレンアルキルエーテルは、通常EO付加モル数分布を有し、またアルコールのOH基よりグリコールのOH基の方が反応性が高いため、未反応のアルコールが残存する。
このような付加モル数分布及び未反応アルコールの量は、アルコールに対するEOの反応モル比、用いる触媒、反応温度によって制御することができる。触媒としては、KOH、NaOHなどのアルカリ触媒、特開平8−323200号公報に記載の酸化マグネシウムを主成分とする触媒を用いることができ、前者は比較的付加モル分布が広いポリオキシエチレンアルキルエーテルを得ることができ、後者は比較的狭い付加モル分布を有する化合物を得ることができる。また、特開平10−158384号公報に記載のようにアルカリ触媒と金属酸化物触媒を併用することにより、付加モル分布を制御することもできる。
本発明では、(b)成分中のg=0の化合物の含有量を上記範囲にするために、KOH触媒を用いることが好ましい。また、g=0の化合物を目的の含有量に調整するため、EO付加反応後、上記で得られたアルコールをEO付加物に添加することもできる。
本発明では、(II)工程の硫酸化反応の前に、g=1〜15の化合物とg=0の化合物の含有量を上記範囲になるように調整することが好ましい。
(II)工程の硫酸化反応では、(I)工程で得られたg=0の化合物を含むポリオキシエチレンアルキルエーテルを、3酸化イオウ又はクロルスルホン酸を用いて硫酸化する。
また、硫酸化後、アルカリ金属水酸化物、アルカリ土類水酸化物、アルカリ金属炭酸塩、アルカリ土類金属炭酸塩、好ましくは水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化マグネシウムを用いて中和することで、(b)成分の混合物を得ることができる。
(b)成分においてg=0の化合物の含有量が本発明の範囲に満たない場合、別に製造したアルキル硫酸エステル塩を混合してもよく、また、硫酸化する前のポリオキシエチレンアルキルエーテルにR2a−OHを添加して、g=0の化合物量を調整してもよい。また、g=0の化合物が本発明の範囲を超える場合には、別に製造した未反応アルコールの少ないポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エステル塩を混合して調整してもよい。
(b)成分において、g=0の化合物とg=1〜15の化合物を混合する場合は、低温貯蔵安定性の点から、g=0の化合物のR2aは分岐鎖アルキルを含有することが好ましく、その分岐鎖アルキル基の化合物/直鎖アルキル基の化合物のモル比は、好ましくは100/0〜40/60、より好ましくは100/0〜50/50である。
<その他の成分>
本発明では、上記(a)成分及び(b)成分に加えて、炭素数10〜16の炭化水素基を有するアミンオキシド型界面活性剤(以下(c)成分という)を含有することが好ましい。
(c)成分は、好ましい泡立ち性を洗浄剤に付与できる点、及び(b)成分とコンプレックスを形成し、油に対する乳化力を向上させる作用をする点で好ましいが、被洗浄対象物に吸着しやすく、ぬるつきを助長する点で問題がある。しかし、(a)成分と併用することで、前記問題を解決できるため、(c)成分の添加効果を充分に発揮できる。
(c)成分のより具体的な化合物としては、下記一般式(3)の化合物が好ましい。
Figure 2005171131
〔式中、R3aは炭素数8〜16のアルキル基又はアルケニル基であり、R3bは炭素数1〜6のアルキレン基であり、Aは−COO−、−CONH−、−OCO−、−NHCO−から選ばれる基である。hは0又は1の数であり、R3c、R3dは、それぞれ炭素数1〜3のアルキル基又はヒドロキシアルキル基である。〕
一般式(3)において、R3aは、好ましくは炭素数10〜14のアルキル基又はアルケニル基であり、特に好ましくはラウリル基(又はラウリン酸残基)及び/又はミリスチル基(又はミリスチン酸残基)である。Aは、好ましくは−COO−又は−CONH−であり、最も好ましくは−CONH−である。R3bの炭素数は、好ましくは2又は3であり、R3c、R3dは、好ましくはメチル基である。
本発明では、R3aは単独のアルキル(又はアルケニル)鎖長でもよく、異なるアルキル(又はアルケニル)鎖長を有する混合アルキル基(又はアルケニル基)であってもよい。後者の場合には、ヤシ油、パーム核油から選ばれる植物油から誘導される混合アルキル(又はアルケニル)鎖長を有するものが好適である。具体的にはラウリル基(又はラウリン酸残基)/ミリスチル基(又はミリスチン酸残基)/パルミチル基(又はパルミチン酸残基)のモル比が95〜20/4〜50/1〜30、好ましくは95〜40/4〜40/1〜20であることが洗浄効果、及び泡立ち性の点から好ましい。
本発明では(b)成分及び(c)成分に加えて、洗浄力を強化あるいは貯蔵安定性などの目的から(b)成分及び(c)成分以外の界面活性剤〔以下、(d)成分という〕を含有することが好ましく、特に(c)成分以外の両性界面活性剤及び非イオン界面活性剤から選ばれる化合物が好適である。
両性界面活性剤〔以下、(d−1)成分という〕は、(c)成分と同様に液体洗浄剤に好ましい泡立ち性を付与できることから重要な界面活性剤の一つである。具体的例としては、下記一般式(4)の化合物が好ましい。
Figure 2005171131
〔式中、R4aは炭素数9〜23のアルキル基又はアルケニル基であり、R4bは炭素数1〜6のアルキレン基である。Bは−COO−、−CONH−、−OCO−、−NHCO−、−O−から選ばれる基であり、iは0又は1の数である。R4c、R4dは、それぞれ炭素数1〜3のアルキル基又はヒドロキシアルキル基であり、R4eはヒドロキシ基で置換していてもよい炭素数1〜5のアルキレン基である。Dは−SO 、−OSO 、−COOから選ばれる基である。〕
一般式(4)において、R4aは、好ましくは炭素数9〜15、特に9〜13のアルキル基であり、R4bは、好ましくは炭素数2又は3のアルキレン基である。Bは−CONH−が好ましい。R4c、R4dはメチル基、又はヒドロキシエチル基が好ましい。Dは−SO 、又は−COOが好ましく、Dが−SO の場合にはR4eは−CHCH(OH)CH−が好ましく、Dが−COOの場合にはR4eはメチレン基が好ましい。
非イオン界面活性剤〔以下、(d−2)成分という〕は、洗浄力を増強すると共に、組成物の貯蔵安定性を改善する目的から重要な界面活性剤の1つである。具体的例としては、下記一般式(5)の化合物が好ましい。
5a−E−[(R5bO)−H] (5)
〔式中、R5aは、炭素数9〜18のアルキル基又はアルケニル基であり、R5bは炭素数2又は3のアルキレン基である。jは6〜100の数を示す。Eは−O−、−CON−又は−N−であり、Eが−O−の場合、kは1であり、Eが−CON−又は−N−の場合、kは2である。〕
一般式(5)の化合物の具体例として、以下の化合物を挙げることができる。
5a−O−(CO)−H (5−1)
〔式中、R5aは前記の意味を示す。jは6〜100の数である。〕
5a−O−(CO)(CO)−H (5−2)
〔式中、R5aは前記の意味を示す。l及びmはそれぞれ独立に2〜70の数であり、l+mは6〜100の数である。エチレンオキシドとプロピレンオキシドはランダムあるいはブロック付加体であってもよい。〕
Figure 2005171131
〔式中、R5aは前記の意味を示す。p及びqの合計は6〜150の数である。〕
本発明の(d−2)成分としては、特に一般式(5−1)の化合物が洗浄力及び貯蔵安定性の点から好ましい。
本発明では、陰イオン界面活性剤の乳化力を向上させ、洗浄効果を強化する目的からマグネシウム〔以下、(e)成分という〕を配合することが好ましく、マグネシウムは塩又は遊離したイオンとして系中に存在するものであり、(b)成分の対イオンとして配合してもよく、また水溶性のマグネシウム化合物として配合することができる。水溶性マグネシウム化合物としては、化学便覧基礎編II(改定3版)166頁,表8.42、及び190頁,表8.47に記載のマグネシウム化合物において、20℃における水への溶解度が1g/100g以上、好ましくは10g/100g以上の化合物が好適である。これらの中でも本発明では、硫酸マグネシウム、塩化マグネシウム、炭酸マグネシウム、硝酸マグネシウム、酢酸マグネシウムが最も好適である。
本発明では、貯蔵安定性を向上させる目的でハイドロトロープ剤〔以下、(f)成分という〕を含有することが好ましい。ハイドロトロープ剤としては、トルエンスルホン酸、キシレンスルホン酸、クメンスルホン酸及びこれらのナトリウム、カリウム又はマグネシウム塩が良好であり、特にp−トルエンスルホン酸が良好である。
本発明では、貯蔵安定性の改善を目的に、及び粘度調節剤として溶剤〔以下、(g)成分という〕を含有することができる。溶剤の具体例としては、エタノール、イソプロピルアルコール、エチレングリコール、プロピレングリコール、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコール、グリセリン、イソプレングリコール、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテルから選ばれる水溶性有機溶媒を挙げることができる。
本発明では、ゲル化防止のための重合体、例えば特表平11−513067号公報に記載されているゲル化防止重合体〔以下、(h)成分という〕、とりわけポリアルキレングリコールを配合することが粘度調節及び貯蔵安定性の点から好ましい。ゲル化防止としてのポリアルキレングリコールの具体例としては、ポリエチングリコールを標準としたときのゲルパーミエーションクロマトグラフィーによって求められた重量平均分子量が200〜3000のポリプロピレングリコール、及びポリエチレングリコールを挙げることができる。
<液体洗浄剤組成物>
本発明の液体洗浄剤組成物における各成分の含有量は、以下のとおりである。
(a)成分の含有量は、0.1〜10質量%、好ましくは0.3〜7質量%、より好ましくは0.5〜5質量%である。
(b)成分の含有量は、洗浄効果の点から、5〜50質量%、好ましくは10〜45質量%、より好ましくは10〜40質量%である。
また、(c)成分の含有量は、洗浄力の増強効果及び好ましい泡立ち性の点から、好ましくは1〜15質量%、より好ましくは1〜10質量%、特に好ましくは2〜10質量%である。
また、(b)成分/(c)成分の質量比は、20/1〜1/1、更に10/1〜2/1、特に7/1〜2.5/1が洗浄力及び泡立ち性の点から好適である。
更に、ぬるつき抑制の点から、〔(b)成分+(c)成分〕/(a)成分の質量比が、好ましくは200/1〜1/1、より好ましくは100/1〜2/1、特に好ましくは20/1〜3/1である。
(d)成分は、洗浄効果の増強、及び貯蔵安定性を改善する目的から含有することが好ましく、特に(d−1)成分は泡立ち性を改善することができる。しかしながら、多量配合は食器洗浄時のぬるつきを助長し、(a)成分の効果を減じる傾向にあるため、(d−1)成分の含有量は、好ましくは0.1〜20質量%、より好ましくは0.5〜15質量%、特に好ましくは1.0〜10質量%である。なお、本発明の効果が顕著に得られる条件として、〔(a)成分+(b)成分+(c)成分〕/〔(a)成分+(b)成分+(c)成分+(d−1)成分〕の質量比が0.5以上の場合が挙げられ、洗浄力もこの質量比が望ましい。
(d−2)成分は、洗浄力増強効果と共に貯蔵安定性を改善することができるが、好ましい泡立ち性が損なわれる傾向にあるため、その含有量は、好ましくは0.1〜20質量%、より好ましくは0.5〜15質量%、特に好ましくは1.0〜10質量%である。
本発明の(e)成分は任意ではあるが、(b)成分との相互作用により高い洗浄効果を得ることができ、更に(a)成分と併用することでぬるつきをより低減化することができるため含有することが好ましい。本発明では、(e)成分をマグネシウムとして0.01〜2質量%、更に0.05〜1質量%、特に0.1〜1質量%含有することが好ましい。また、(b)成分/(e)成分(マグネシウムとして)のモル比が、300/1〜1/1、更に100/1〜1/1、特に50/1〜2/1であることが好ましい。
本発明では、(f)成分は貯蔵安定性の点から含有することが好ましく、組成物中に0.1質量%以上10質量%以下、更に1質量%以上10質量%以下、特に2質量%以上6質量%以下が好適である。
本発明では、(g)成分及び(h)成分は、貯蔵安定性の向上の点で好ましく、また粘度調節剤として有効であり、(g)成分を1〜20質量%、更に5〜20質量%、特に5〜15質量%含有することが好ましく、(h)成分を0.05〜10質量%、更に0.05〜5質量%、特に0.1〜3質量%含有することが好ましい。
本発明の組成物は、上記成分を水に溶解又は分散させた液状の形態であり、水の含有量は貯蔵安定性の点から、好ましくは20〜60質量%、更に好ましくは30〜60質量%、より好ましくは40〜60質量%、特に好ましくは45〜55質量%である。
本発明の組成物は、20℃におけるpHを6〜8、好ましくは6.5〜7.5にすることが貯蔵安定性や皮膚への安全性の点から好ましい。pH調整剤としては、塩酸や硫酸など無機酸や、クエン酸、コハク酸、リンゴ酸、フマル酸、酒石酸、マロン酸、マレイン酸などの有機酸などの酸剤や、水酸化ナトリウムや水酸化カリウム、アンモニアやその誘導体、モノエタノールアミンやジエタノールアミン、トリエタノールアミンなどのアミン塩など、炭酸ナトリウム、炭酸カリウムなどのアルカリ剤を、単独もしくは複合して用いることが好ましく、特に塩酸、硫酸、クエン酸から選ばれる酸と水酸化ナトリウムや水酸化カリウムから選ばれるアルカリ剤を用いることが好ましい。いずれの化合物も、粘度特性に対し大きな影響のない範囲で配合される。
本発明の組成物は、使い勝手の点から20℃における粘度が、好ましくは10〜1000mPa・s、より好ましくは30〜700mPa・s、特に好ましくは50〜500mPa・sである。このような粘度には、例えば上記(f)成分、(g)成分、(h)成分などを用いて調整する。
本発明でいう粘度は以下のようにして測定する。まずTOKIMEC.INC製B型粘度計モデルBMに、ローター番号No.2のローターを備え付けたものを準備する。試料をトールビーカーに充填し20℃の恒温槽内にて20℃に調整する。恒温に調整された試料を粘度計にセットする。ローターの回転数を60r/mに設定し、回転を始めてから60秒後の粘度を本発明の粘度とする。
その他の成分としては、粘度特性に影響のない限り、通常液体洗浄剤に配合されている成分、例えば、香料成分、除菌成分、防腐剤、濁り剤、着色剤を含有することができる。
本発明の液体洗浄剤組成物は、食器、調理器具の洗浄、台所回りの洗浄など、硬質表面用(特に台所用)の液体洗浄剤組成物として好適である。
本発明の液体洗浄剤組成物は、該組成物をスポンジなどの可撓性材料(好ましくは水を含む)に染み込ませ、直接食器や調理用器具に接触させて洗浄を行う方法において、洗浄時の食器や調理用器具のぬるつきを抑制することができ、濯ぎ時にはぬるつきが速やかに除去できる。
<合成例>
合成例1(AES−1:ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エステル塩の合成)
オキソ法アルコール〔三菱化成社製ダイヤドール115H:メチル分岐アルキル基/直鎖アルキル基=50/50(モル比)、平均炭素数13.1(C11=25重量%、C13=44重量%、C15=31重量%)〕を用い、アルコールに対して2.0モル倍のエチレンオキシドを用いて常法により付加反応させ、ポリオキシアルキレンアルキルエーテルを得た。蒸留装置を用いてポリオキシアルキレンアルキルエーテルを蒸留し、全体の質量に対して20%の初留部分を除去した。(平均付加モル数nav=2.5、未反応アルコール量3重量%)。
次に、上記ポリオキシエチレンアルキルエーテルを、全水酸基のモル数に対して1.05モル倍量の3酸化イオウを用いて硫酸化し、AES−1を得た。このもののg=0の化合物の含有量は3.5重量%、g=1〜15の化合物の含有量は96.5重量%であった。これらは高速液体クロマトグラフィーで求めた。なお、分岐鎖アルキル基を含む化合物/直鎖アルキル基を含む化合物のモル比は50/50であった(原料アルコールからの計算値)。
合成例2(AS−1:アルキル硫酸エステル塩の合成)
オキソ法アルコール〔三菱化成社製ダイヤドール115H:メチル分岐アルキル基/直鎖アルキル基=50/50(モル比)、平均炭素数13.1(C11=25重量%、C13=44重量%、C15=31重量%)〕を、オキソ法アルコールの全水酸基のモル数に対して1.05モル倍量の3酸化イオウを用いて硫酸化し、AS−1〔一般式(2)中のg=0の化合物に相当する〕を得た。
合成例3(混合物の合成)
オキソ法アルコール〔三菱化成社製ダイヤドール115H:メチル分岐アルキル基/直鎖アルキル基=50/50(モル比)、平均炭素数13.1(C11=25重量%、C13=44重量%、C15=31重量%)〕を用い、アルコールに対して2.0モル倍のエチレンオキシドを用いて常法により付加反応させ、ポリオキシアルキレンアルキルエーテルを得た(平均付加モル数dav=2.0、未反応アルコール量22質量%、ポリエチレングリコール含有量0.4質量%)。
次に、上記ポリオキシエチレンアルキルエーテルとオキソ法アルコール(上記原料と同じ)とを質量比3:7の割合で混合し、上記ポリオキシアルキルエーテル及び上記オキソ法アルコールの混合物中の全水酸基のモル数に対して1.05モル倍量の3酸化イオウを用いて硫酸化し、混合物〔以下(b−1)〕を得た。混合物中のg=0の化合物の含有量は75質量%、g=1〜15の化合物の含有量は25質量%であった。これらは高速液体クロマトグラフィーで求めた。なお、分岐鎖アルキル基を含む化合物/直鎖アルキル基を含む化合物のモル比は50/50であった(原料アルコールからの計算値)。
実施例1
下記表1、表4に示す成分(但し、全体を100質量%とする調整量のイオン交換水を含む)を表1の割合で含有する液体洗浄剤組成物を用いて、下記に示す洗浄力及びぬるつき評価を行った。結果を表1に示す。
Figure 2005171131
比較品1〜3の結果から、(b)成分であるAES−1〔一般式(2)中のg=0の化合物の含有量3.5質量%、g=1〜15の化合物の含有量96.5質量%)と、AS−1〔一般式(2)中のg=0の化合物に相当〕との混合物において、AS−1の含有量が高くなるにしたがって(即ち一般式(2)においてg=0の化合物の含有量が高くなるにしたがって)、洗浄力は向上するが、逆にぬるつきの抑制効果は低下した。
しかし、本発明品1〜3では、AS−1の比率が高くなった場合でも、(a)成分である2EH−GEを含有させると、洗浄力を損なうことなく、ぬるつきを抑制できた。
<感触評価>
サラダ油に0.1質量%の色素(スダンレッド)を均一に混ぜ込んだモデル油汚れ1gを陶器皿に均一に塗り広げ、更に水道水5gをのせたものをモデル汚染食器とした。
市販の新品スポンジ(可撓性吸収体、キクロン)を水道水でもみ洗いし、水道水の含有量が10gになるまで絞った後、表1の組成物1.0gと水道水20gを染み込ませる。モデル汚染食器上で上記スポンジを2〜3回手でもみ泡立たせた後、モデル汚染食器5枚を擦り洗いし、洗っている最中のぬるつきを下記基準で官能評価を行った。次に、擦り洗いしたモデル汚染食器を水道水ですすぎ、濯ぎ最中のぬるつきのとれやすさを下記基準で官能評価を行った。
[洗浄時のぬるつきの基準〕
+++:比較品1よりも明らかにぬるつかない。
++ :比較品1よりもぬるつかない。
+ :比較品1よりもややぬるつかない。
0 :比較品1と同じぬるつきである。
− :比較品1よりもややぬるつく。
−− :比較品1よりもぬるつく。
−−−:比較品1よりも非常にぬるつく。
[濯ぎ時のぬるつきのとれやすさの基準〕
+++:比較品1よりも明らかにぬるつきがとれやすい。
++ :比較品1よりもぬるつきがとれやすい。
+ :比較品1よりもややぬるつきがとれやすい。
0 :比較品1と同じぬるつきのとれやすさである。
− :比較品1よりもぬるつきがとれるのにやや時間がかかる。
−− :比較品1よりもぬるつきがとれるのに時間がかかる。
−−−:比較品1よりもぬるつきがとれるのにかなり時間がかかる。
<洗浄力試験>
サラダ油に0.1質量%の色素(スタンレッド)を均一に混ぜ込んだモデル油汚れ1gをポリプロピレン製の皿に均一に塗り広げ、更に水道水5gをのせたものをモデル汚染食器とした。
市販の新品スポンジ(可撓性吸収体、キクロン)を水道水でもみ洗いし、水道水の含有量が10gになるまで絞った後、表1の組成物1gと水道水20gを染み込ませる。モデル汚染食器上で上記スポンジを2〜3回手でもみ泡立たせた後、モデル汚染食器を擦り洗いし、洗浄(食器に付着した色が消えることにより確認)できた皿の枚数を求めた。
実施例2
表2、表4に示す成分を用いて液体洗浄剤組成物を調製した。これら組成物の泡立ち性、感触、洗浄力(実施例1と同じ評価方法)を下記の方法で評価した。結果を表2に示す。
<泡立ち性の測定>
市販の新品スポンジ(可撓性吸収体、キクロン)を水道水でもみ洗いし、水道水の含有量が15gになるまで絞る。表1の組成物の1質量%水溶液30gをスポンジに染み込ませ陶器皿上に置く。スポンジと同じ大きさのプラスチックプレートを用いて皿上のスポンジを手で2回圧縮する。スポンジから出た泡をメスシリンダーに回収し泡の体積(ml)を測定する。
<感触評価>
サラダ油に0.1質量%の色素(スダンレッド)を均一に混ぜ込んだモデル油汚れ1gを陶器皿に均一に塗り広げたものをモデル汚染食器とした。
市販の新品スポンジ(可撓性吸収体、キクロン)を水道水でもみ洗いし、水道水の含有量が10gになるまで絞った後、表1の組成物1gと水道水20gを染み込ませる。モデル汚染食器上で上記スポンジを2〜3回手でもみ泡立たせた後、モデル汚染食器5枚を擦り洗いし、洗っている最中のぬるつきを下記基準で官能評価を行った。次に、擦り洗いしたモデル汚染食器を水道水ですすぎ、濯ぎ最中のぬるつきのとれやすさを下記基準で官能評価を行った。
[洗浄時のぬるつきの基準]
○:あまりぬるつかない。
△:ややぬるつく。
×:非常にぬるつく。
[濯ぎ時のぬるつきのとれやすさの基準]
○:すぐにぬるつきがとれる。
△:ぬるつきがとれるまでにやや時間がかかる。
×:ぬるつきがとれるまでに時間がかかる。
Figure 2005171131
配合例1〜10
表3に本発明の効果を有する台所用液体洗浄剤組成物の配合例を示す。
Figure 2005171131
(注)表中の記号は以下のものを表す。
・GE−2EH:2−エチルヘキシルモノグリセリルエーテル(モノグリセリルエーテル99質量%以上)
・GE−isoC5:イソアミルモノグリセリルエーテル(モノグリセリルエーテル99質量%以上)
・GE−C8:n−オクチルモノグリセリルエーテル(モノグリセリルエーテル99質量%以上)
・GE−C10:n−デシルモノグリセリルエーテル(モノグリセリルエーテル99質量%以上)
・AG−2EH:アルキル基が2−エチルヘキシル基であるアルキルグリコシド、グルコースの平均縮合度は1.3
・EO−2EH:ポリエチレングリコール2−エチルヘキシルエーテル、エチレングリコール平均付加モル数4
・AG−IN:アルキル基がiso−ノニル基であるアルキルグリコシド、グルコースの平均縮合度は1.3
・AG−ID:アルキル基がiso−デシル基であるアルキルグリコシド、グルコースの平均縮合度は1.3
・AES−1:合成例1で製造した化合物
・AS−1:合成例2で製造した化合物
・b−1:合成例3で製造した化合物
・AO−I:アルキルジメチルアミンオキシド〔アルキル組成(質量比);炭素数12/炭素数14/炭素数16=55/30/15〕
・AO−II:N−デシル−N,N−ジメチルアミンオキシド/N−ラウリル−N,N−ジメチルアミンオキシド/N−ミリスチル−N,N−ジメチルアミンオキシド=25/50/25(質量比)
・AO−III:N−ラウリン酸アミドプロピル−N,N−ジメチルアミンオキシド
・スルホベタイン:N−ラウリル−N,N−ジメチル−N−(2−ヒドロキシ−1−スルホプロピル)アンモニウムスルホベタイン
・ノニオン−I:炭素数9、10、11の混合アルキル1級アルコールに、EOを平均8.3モル付加させたもの(NEODOL 91-8,SHELL CHEMICAL社製)
・ノニオン−II:炭素数12、13混合アルキル2級アルコールに、EOを平均7モル付加させたもの(ソフタノール70H、日本触媒株式会社製)
・ノニオン−III:アルキル基の組成が炭素数12/炭素数14=60/40(モル比)混合アルキルで、グルコシド平均縮合度1.5のアルキルグルコシド
・p−TS:p−トルエンスルホン酸ナトリウム
・PG:プロピレングリコール
・PPG1000:重量平均分子量1000のポリプロピレングリコール
・GLY1000:グリセリンのエチレンオキシド付加物,重量平均分子量1000
・香料:表4に示す香料成分
・pH:1N−硫酸水溶液又は1N−水酸化ナトリウムを用いて調整した。
Figure 2005171131


Claims (2)

  1. (a)下記一般式(1)から選ばれる1種以上の化合物を0.1〜10質量%、(b)下記一般式(2)の化合物の混合物を5〜50質量%、及び水を含有する液体洗浄剤組成物。
    1a−A−B (1)
    〔式中、R1aは3級炭素又は4級炭素を1つ以上有する炭素数7〜10のアルキル基であり、Aは−O−、−COO−、−CONH−から選ばれる基である。また、Bはヒドロキシル基を2〜10個有する総炭素数3〜12の基、もしくは−(R1bO)−H(ここでR1bは炭素数2又は3のアルキレン基であり、aは平均付加モル数であり、1〜5の数を示す)から選ばれる基である。〕
    2a−O−(CO)−SOM (2)
    〔式中、R2aは、炭素数10〜16のアルキル基である。gは0〜15の整数であり、化合物は異なるgの混合物であって、混合物中におけるg=1〜15の化合物の合計含有率は10〜60質量%、g=0の化合物の含有率は40〜90質量%である。また、混合物のgの平均値(gav)は0.1〜5である。Mはアルカリ金属又はアルカリ土類金属である。〕
  2. 更に(c)成分として炭素数8〜16の炭化水素基を1つ有するアミンオキシド型界面活性剤を0.1〜15質量%含有する請求項1記載の液体洗浄剤組成物。



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