JP4197154B2 - 液体洗浄剤組成物 - Google Patents

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Description

本発明は、液体洗浄剤組成物、特に台所まわり、食器や調理器具等の硬質表面の洗浄に適した液体洗浄剤組成物に関する。
ポリヒドロキシ化合物を食器洗い洗浄剤などの液体洗浄剤に応用する技術が知られており、特許文献1〜3には、アルキルグリセリルエーテルを液体洗浄剤に用いる技術が開示されており、特許文献4〜6にはモノグリセリン脂肪酸エステルを含有する洗浄剤が開示されており、特許文献7〜10にはポリヒドロキシ脂肪酸アミドを含有する洗浄剤組成物が開示されている。また、これらの多くは、陰イオン界面活性剤やアミンオキシド、両性界面活性剤、アルカノールアミド型界面活性剤と併用されている。
特開2001−19993号公報 特開2001−49291号公報 特開平11−310792号公報 特開2002−294286号公報 特開2003−261898号公報 特開平8−12995号公報 特開平11−246890号公報 特表2001−520265号公報 特表2001−522930号公報 特表2002−507239号公報
食器洗い用洗浄剤などの液体洗浄剤組成物には、洗浄時に泡立ち性及び泡持ち性が要求され、これらの課題を解決する目的からは、アミンオキシド型界面活性剤を増泡剤として併用することが好ましい。アミンオキサイドは泡特性のみならず、陰イオン界面活性剤と併用することで洗浄力も向上させる。これはアミンオキサイドが、中・酸性領域において陽イオン性の性質を持つため、陰イオン界面活性剤の陰イオンとイオン性のコンプレックスを形成し、これにより油に対する乳化力が向上し、結果として洗浄力が向上するものと思われる。
また近年、界面活性剤の濃度を高め、コンパクト化した濃縮タイプの液体洗浄剤が好まれて使用されている。このような濃縮化の傾向があるにもかかわらず、食器洗い用洗浄剤の使用方法は、以前にも増してスポンジに洗浄剤を直接塗付して洗浄する方法が一般化してきており、硬質表面に高濃度の界面活性剤が接触しやすくなっている。
高濃度の界面活性剤と硬質表面の接触は、硬質表面に付着した油汚れを除去しやすくする一方で、過剰な界面活性剤が、特に濯ぎ時におけるぬるつきの問題を発生させる原因となる。ぬるつきとは、指や掌などの身体と洗浄対象表面との間で感じられるものであり、洗浄剤がまるで油膜として平滑な被洗浄表面に存在するような感触である。基本的にぬるつきは、濯ぎを充分に行なうこと(通常の濯ぎ時間よりも濯ぎ時間を長くすること)で解消できるが、濯ぎ時のなかなか拭えないぬるつき感は好ましいものでなく、濯ぎ時間の増加による濯ぎ水の浪費にも繋がる。
ぬるつきは、アミンオキサイド型界面活性剤を使用することでより顕著になる。原因としては、アミオキサイド型界面活性剤自体が他の界面活性剤と比較してぬるつき易い性質を示すことが挙げられるが、前記コンプレックスの形成も影響していることが推測される。アミンオキシド型界面活性剤の量を低減化すると濯ぎ時のぬるつきは改善されるものの、泡立ち性が損なわれる。
従って本発明が解決しようとする課題は、泡立ち性がよく、洗浄力が高く、更に濯ぎ時におけるぬるつきの除去性がよい液体洗浄剤組成物を提供することにある。
本発明は、課題の解決手段として、
(a)下記一般式(1)〜(5)で表される化合物から選ばれる化合物を0.1〜10質量%、
(b)炭素数10〜18の炭化水素基を有する陰イオン界面活性剤を5〜50質量%、
(c)炭素数8〜18の炭化水素基を有するアミンオキシド型界面活性剤、両性界面活性剤、及びアルカノールアミド型界面活性剤から選ばれる界面活性剤を0.1〜30質量%、並びに水を含有する液体洗浄剤組成物を提供する。
1a−OCHCH(OH)CHOH (1)
〔式中、R1aは、イソノニル基又はイソデシル基である。〕
2a−C(R2b)(OH)CHOH (2)
〔式中、R2aは炭素数6〜10のアルキル基であり、R2bは水素原子又は炭素数1〜3のアルキル基である。〕
3a−CON(R3b)−A (3)
〔式中、R3aは、3級炭素及び/又は4級炭素を1つ以上有する炭素数6〜10のアルキル基であり、R3bは水素原子、又は炭素数1〜3のアルキル基もしくはヒドロキシアルキル基である。また、Aは還元アミノ化糖の窒素原子を除いた残基である。〕
4a−COOCHCH(OH)CHOH (4)
〔式中、R4aは、2−エチルヘキサン酸、イソノナン酸、又はイソデカン酸のカルボニル基を除いた残基である。〕
5a−CH(OH)CH(R5b)CHOH (5)
〔式中、R5aは、炭素数5〜10のアルキル基であり、R5bは、炭素数2〜7のアルキル基である。〕
本発明の液体洗浄剤組成物は、洗浄力が高く、泡立ち性がよく、濯ぎ時にはぬるつきが容易に取り除かれる。
<(a)成分>
本発明の(a)成分は下記一般式(1)〜(5)で表される化合物から選ばれる化合物である。
1a−OCHCH(OH)CHOH (1)
〔式中、R1aは、イソノニル基又はイソデシル基である。〕
一般式(1)の化合物は、イソノナノール又はイソデカノールとエピクロルヒドリン等のエピハロヒドリンもしくはグリシドール等のエポキシ化合物を、BF等の酸触媒、又はアルミニウム触媒を用いて反応させて製造する方法が一般的であり、特開2001−49291号公報に記載されているように複数の生成物を含む混合物である。
2a−C(R2b)(OH)CHOH (2)
〔式中、R2aは炭素数6〜10のアルキル基、好ましくは3級炭素及び/又は4級炭素を1つ以上有する炭素数6〜10のアルキル基であり、R2bは水素原子又は炭素数1〜3のアルキル基である。〕
一般式(2)の化合物は、1,2−アルキルジオール化合物であり、具体的には1,2−オクタンジオール、1,2−デカンジオール、1,2−ドデカンジオールを挙げることができ、これらはアルドリッチ社から購入することができる。また、好ましい化合物としては、2−メチル−1−ウンデセン、2−メチル−1−ノネン等のαオレフィン化合物を過酢酸などを用いてエポキシ化した後、加水分解することで2位にメチル基を有する1,2−アルキルジオールを得ることもえきる。具体的には2−メチル−1,2−ウンデカンジオール、2−メチル−1,2−ノナンジオールを挙げることができる。
3a−CON(R3b)−A (3)
〔式中、R3aは、3級炭素及び/又は4級炭素を1つ以上有する炭素数6〜10のアルキル基であり、R3bは水素原子、又は炭素数1〜3のアルキル基もしくはヒドロキシアルキル基である。また、Aは還元アミノ化糖の窒素原子を除いた残基である。〕
一般式(3)の化合物は、還元アミノ化された糖とR3a−COOH、R3a−COOR3c(R3cは、メチル基又はエチル基)、R3a−COClなどのアシル化剤との反応で容易に得ることができる。ここで還元アミノ化糖とは、アルドース又はケトースとアンモニア、メチルアミン等のアミン化合物との反応で得られたイミンを水素化して得られる化合物であり、アルドースとして具体的にはアピオース、アラビノース、ガラクトース、グルコース、リキソース、マンノース、ガロース、アルドース、イドース、タロース、キシロースを挙げることができ、ケトースとしてはフラクトースを挙げることができる。本発明では、これらの中でも特に炭素数5又は6のアルドペントース又はアルドヘキソースから得られる還元アミノ化糖が好ましく、中でもグルカミンが最も好ましい。
一般式(3)の化合物においてR3aは、好ましくは2−エチルヘキサン酸、イソノナン酸、イソデカン酸のカルボン酸基を除いた残基が好適であり、特に2−エチルヘキサン酸のカルボン酸基を除いた残基が好ましい。
4a−COOCHCH(OH)CHOH (4)
〔式中、R4aは、2−エチルヘキサン酸、イソノナン酸、又はイソデカン酸のカルボニル基を除いた残基である。〕
一般式(4)の化合物は、グリセリンと2−エチルヘキサン酸、iso−ノナン酸、iso−デカン酸(又はこれらの低級アルキルエステル、酸クロライド)とのエステル化反応(又はエステル交換反応)で得ることができる。但し、この場合、モノエステル化体、ジエステル化体、トリエステル化体の混合物が得られる。本発明においてはこれら混合物中のモノエステル化体の含量が60モル%以上、好ましくは80モル%以上のものを用いることが好ましい。
5a−CH(OH)CH(R5b)CHOH (5)
〔式中、R5aは、炭素数5〜10のアルキル基、好ましくは3級炭素及び/又は4級炭素を1つ以上有する炭素数5〜10のアルキル基であり、R5bは、炭素数2〜6のアルキル基である。〕
一般式(5)の化合物の具体例としては、2−エチル−1,3−ヘキサンジオールを挙げることができ、これはアルドリッチ社から入手することができる。また、他の2−アルキル−1、3−アルキルジオールは、炭素数C4〜C8のアルデヒド化合物をアルドール縮合等により縮合させた後、水素化することで得ることができ、例えば以下の反応で合成できる。なお、R5bは、この場合R5aの炭素数より1つ少ないアルキル基になる。
Figure 0004197154
<(b)成分>
本発明の(b)成分は、炭素数10〜18の炭化水素基を有する陰イオン界面活性剤であり、好ましい具体例としては炭素数10〜15のアルキル基を有するアルキルベンゼンスルホン酸又はその塩、炭素数10〜16のモノアルキル硫酸エステル塩、炭素数10〜16のアルキル基を有し炭素数2又は3のオキシアルキレン基が平均1.0〜4.0モル付加したポリオキシアルキレンアルキルエーテル硫酸エステル塩、炭素数8〜16のα−オレフィンスルホン酸塩、α−スルホ脂肪酸(炭素数8〜16)低級アルキル(炭素数1〜3)エステル塩を挙げることができる。塩としてはナトリウム塩、カリウム塩、マグネシウム塩、アルカノールアミン塩が挙げられ、特に粘度の点からナトリウム塩、カリウム塩、マグネシウム塩が好ましい。
本発明では、特に炭素数10〜14のアルキル基を有し、炭素数2又は3のオキシアルキレン基、好ましくはオキシエチレン基が平均1.0〜3.0モル、特に好ましくは1.5〜3.0モル付加したポリオキシアルキレンアルキルエーテル硫酸エステル塩、好ましくはナトリウム塩、カリウム塩、又はマグネシウム塩を用いることが洗浄効果の点から好ましく、また、高濃度の陰イオン界面活性剤を含有する組成物の低温又は高温における貯蔵安定性を改善できるため好ましい。
(b)成分としてポリオキシアルキレンアルキルエーテル硫酸エステル塩を用いる場合、直鎖1−アルケンをヒドロホルミル化して得られたアルコールを原料にして製造された分岐鎖1級アルキル基を有するポリオキシアルキレンアルキルエーテル硫酸エステル塩が好適である。ここで、ヒドロホルミル化とは、鉄、コバルト又はニッケル等のカルボニル錯体を触媒として用い、直鎖1−アルケンに一酸化炭素を付加させてアルコールを得る方法であり、直鎖アルキル基とメチル分岐アルキル基を含有するアルコールが得られる。
ポリオキシアルキレンアルキルエーテル硫酸エステル塩はこのようなアルコールに、更にアルキレンオキシド、好ましくはプロピレンオキシド(以下、POと表記する)又はエチレンオキシド(以下、EOと表記する)、より好ましくはEOを付加させ、更に三酸化イオウ又はクロルスルホン酸でスルホン化し、アルカリ剤で中和して得ることができる。平均付加モル数は、洗浄効果の点から、好ましくは1.0〜3.0、より好ましくは1.5〜3.0、特に好ましくは1.5〜2.5である。中和に用いるアルカリ剤としては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化マグネシウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸マグネシウムが好ましく、更に好ましくは水酸化ナトリウム、、水酸化カリウム、水酸化マグネシウムである。
このようにして得られたポリオキシアルキレンアルキルエーテル硫酸エステル塩は分岐鎖アルキル基を含むものであり、全ポリオキシアルキレンアルキルエーテル硫酸エステル塩に対するポリオキシアルキレン分岐鎖アルキルエーテル硫酸エステル塩の質量比は5〜80質量%、更に10〜70質量%が優れた洗浄効果を達成するために好ましい。
特にポリオキシアルキレンアルキルエーテル硫酸エステル塩を、組成物中に10質量%を超えて配合する場合(例えば、15〜40質量%の濃度で配合する場合)は、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル硫酸エステル塩中のポリオキシアルキレン分岐鎖アルキルエーテル硫酸エステル塩の含有量は、上記含有量の範囲を満たすことが好ましい。ポリオキシアルキレンアルキルエーテル硫酸エステル塩自体は、他の界面活性剤よりもぬるつき感の少ない性質を示すが、アミンオキサイド型界面活性剤との併用によるぬるつき感の上昇とともに、高濃度化による増粘やゲル化によって被洗浄表面に残留しやすくなることから、ぬるつき感の増大が懸念されるが、上記した分岐鎖物の含有量範囲を満たすことにより、ぬるつき感が低減されるので好ましい。
<(c)成分>
本発明の(c)成分は、炭素数8〜18の炭化水素基を有するアミンオキシド型界面活性剤、両性界面活性剤、及びアルカノールアミド型界面活性剤から選ばれる界面活性剤であり、具体的には下記一般式(6)〜(8)の化合物を挙げることができる。
Figure 0004197154
〔式中、R6aは炭素数8〜16のアルキル基又はアルケニル基であり、R6bは炭素数1〜6のアルキレン基であり、Bは−COO−、−CONH−、−OCO−、−NHCO−から選ばれる基である。aは0又は1の数であり、R6c、R6dは、それぞれ炭素数1〜3のアルキル基又はヒドロキシアルキル基である。〕
Figure 0004197154
〔式中、R7aは炭素数9〜17のアルキル基又はアルケニル基であり、R7bは炭素数1〜6のアルキレン基である。Dは−COO−、−CONH−、−OCO−、−NHCO−、−O−から選ばれる基であり、bは0又は1の数である。R7c、R7dは、それぞれ炭素数1〜3のアルキル基又はヒドロキシアルキル基であり、R7eはヒドロキシ基で置換していてもよい炭素数1〜5のアルキレン基である。Eは−SO 、−OSO 、−COOから選ばれる基である。〕
Figure 0004197154
〔式中、R8a−CO−は炭素数8〜18の飽和又は不飽和のアシル基であり、R8bはメチル基、エチル基又は−(C24O)c−Hである。また、R8cは−(C24O)d−Hである。c、dはそれぞれ0〜5の数であり、c+dは1〜6である。〕
一般式(6)において、R6aは、好ましくは炭素数10〜14のアルキル基又はアルケニル基であり、特に好ましくはラウリル基(又はラウリン酸残基)及び/又はミリスチル基(又はミリスチン酸残基)である。Bは、好ましくは−COO−又は−CONH−であり、最も好ましくは−CONH−である。R6bの炭素数は、好ましくは2又は3であり、R6c、R6dは、好ましくはメチル基である。
本発明では、R6aは単独のアルキル(又はアルケニル)鎖長でもよく、異なるアルキル(又はアルケニル)鎖長を有する混合アルキル基(又はアルケニル基)であってもよい。後者の場合には、ヤシ油、パーム核油から選ばれる植物油から誘導される混合アルキル(又はアルケニル)鎖長を有するものが好適である。具体的にはラウリル基(又はラウリン酸残基)/ミリスチル基(又はミリスチン酸残基)のモル比が95/5〜20/80、好ましくは90/10〜30/70であることが洗浄効果、及び泡立ち性の点から好ましい。
一般式(7)において、R7aは、好ましくは炭素数9〜15、特に9〜13のアルキル基であり、R7bは、好ましくは炭素数2又は3のアルキレン基である。Dは−CONH−が好ましい。R7c、R7dは、メチル基、又はヒドロキシエチル基が好ましい。Eは−SO 、又は−COOが好ましく、Eが−SO の場合にはR7eは−CHCH(OH)CH−が好ましく、Eが−COOの場合にはR7eはメチレン基が好ましい。
一般式(8)の化合物において、R8a−CO−は、炭素数8〜17の飽和又は不飽和のアシル基が好ましい。好ましい具体的例としては、オクタン酸、デカン酸、ドデカン酸、テトラデカン酸、ヘキサデカン酸、オクタデカン酸、ドコサン酸、リノール酸、2−エチルヘキサン酸、2−オクチルウンデカン酸、イソステアリン酸、オレイン酸から誘導されるアシル基が挙げられ、特に好ましくは、オクタン酸、デカン酸、ドデカン酸、テトラデカン酸、ヘキサデカン酸、オクタデカン酸、オレイン酸から誘導されるアシル基である。
一般式(8)の化合物においてR8bは、メチル基、エチル基又は−(CO)−Hであり、洗浄効果の持続性の点から好ましくはメチル基又は水素原子(c=0)である。また、R8cは−(CO)−Hであり、dは洗浄効果の持続性の点から好ましくは1〜5、特に好ましくは1〜3の数である。
一般式(8)の化合物の好ましい具体的例としては、一般式(8−1)及び一般式(8−2)を挙げることができる。
Figure 0004197154
〔式中、R8b及びdは上記と同じ意味である。〕
<その他の成分>
本発明では、(b)成分の乳化力を向上させ、洗浄効果を強化する目的から、マグネシウム〔以下、(d)成分という〕を配合することが好ましく、マグネシウムは塩又は遊離したイオンとして系中に存在するものであり、(b)成分の対イオンとして配合してもよく、また水溶性のマグネシウム化合物として配合することができる。水溶性マグネシウム化合物としては、化学便覧基礎編II(改定3版)166頁,表8.42、及び190頁,表8.47に記載のマグネシウム化合物において20℃における水への溶解度が1g/100g以上、好ましくは10g/100g以上の化合物が好適である。これらの中でも本発明では、硫酸マグネシウム、塩化マグネシウム、炭酸マグネシウム、硝酸マグネシウム、酢酸マグネシウムが最も好適である。
本発明では、洗浄力を強化する目的から、(b)成分及び(c)成分以外の界面活性剤〔以下、(e)成分という〕を含有することが好ましく、非イオン界面活性剤を用いることが好適である。(e)成分として好ましい非イオン界面活性剤としては、下記一般式(9)の化合物を挙げることができる。
9a−O−(R9bO)−H (9)
〔式中、R9aは、炭素数11〜18、好ましくは11〜15のアルキル基又はアルケニル基であり、R9bは炭素数2又は3のアルキレン基、好ましくはエチレン基である。eは6〜100、好ましくは6〜20の数を示す。〕
本発明では、貯蔵安定性を向上させる目的でハイドロトロープ剤〔以下、(f)成分という〕を含有することが好ましい。ハイドロトロープ剤としては、トルエンスルホン酸、キシレンスルホン酸、クメンスルホン酸及びこれらのナトリウム、カリウム又はマグネシウム塩が良好であり、特にp−トルエンスルホン酸が良好である。
本発明では、貯蔵安定性を改善する目的、及び粘度調節剤として、(a)成分以外の溶剤〔以下、(g)成分という〕を含有することができる。溶剤の具体的例としては、エタノール、イソプロピルアルコール、エチレングリコール、プロピレングリコール、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコール、グリセリン、イソプレングリコール、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテルから選ばれる水溶性有機溶媒が好ましい。
<液体洗浄剤組成物>
本発明の液体洗浄剤組成物中における(a)〜(c)成分の含有量は、以下のとおりである。
(a)成分の含有量は、洗浄時や濯ぎ時のぬるつき改善の点から、0.1〜10質量%、好ましくは0.3〜7質量%、より好ましくは0.5〜5質量%である。
(b)成分の含有量は、洗浄効果の点から、5〜50質量%、好ましくは10〜45質量%、より好ましくは10〜40質量%である。
(c)成分の含有量は、泡立ち性及び泡立ち持続性の点から、0.1〜30質量%、好ましくは0.5〜20質量%、より好ましくは1〜15質量%である。
本発明の液体洗浄剤組成物中における(a)〜(c)成分以外の成分の含有量は、以下のとおりである。
(d)成分は、(b)成分との相互作用により高い洗浄効果を得ることができ、更に(a)成分と併用することで、ぬるつきをより低減化することができるため好ましい。(d)成分の含有量は、マグネシウムとして、好ましくは0.01〜2質量%、より好ましくは0.05〜1質量%、特に好ましくは0.1〜1質量%である。また、(b)成分及び(d)成分(マグネシウムとして)のモル比〔(b)/(d)〕は、好ましくは300/1〜1/1、より好ましくは100/1〜1/1、特に好ましくは50/1〜2/1である。
(e)成分は、洗浄効果の増強、及び貯蔵安定性を改善する目的から含有することが好ましく、特に一般式(8)の化合物は、上記の効果に優れている。しかしながら、多量配合は食器洗浄時のぬるつきを助長し、(a)成分の効果を減じる傾向にある。このために(e)成分の含有量は、好ましくは0.1〜20質量%、更に0.5〜15質量%、特に1.0〜15質量%が好適である。
(f)成分は、貯蔵安定性の点から含有することが好ましく、(f)成分の含有量は、好ましくは0.1〜10質量%、より好ましくは1〜10質量%、特に好ましくは2〜6質量%である。
(g)成分は、貯蔵安定性の向上の点で好ましく、また粘度調節剤としても有効である。(g)成分の含有量は、好ましくは1〜20質量%、より好ましくは5〜20質量%、特に好ましくは5〜15質量%である。
本発明の組成物は、上記した成分を水に溶解又は分散させた液状の形態であり、水の含有量は、貯蔵安定性の点から、好ましくは20〜60質量%、より好ましくは30〜60質量%、更に好ましくは40〜60質量%、特に好ましくは45〜55質量%である。
本発明の組成物の20℃におけるpHは、好ましくは6〜8、より好ましくは6.5〜7.5にすることが貯蔵安定性や皮膚への安全性の点から好ましい。
pH調整剤としては、塩酸や硫酸等無機酸や、クエン酸、コハク酸、リンゴ酸、フマル酸、酒石酸、マロン酸、、マレイン酸等の有機酸等の酸剤や、水酸化ナトリウムや水酸化カリウム、アンモニアやその誘導体、モノエタノールアミンやジエタノールアミン、トリエタノールアミン等のアミン塩等、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等のアルカリ剤を単独もしくは複合して用いることが好ましく、特に塩酸、硫酸、クエン酸から選ばれる酸と水酸化ナトリウムや水酸化カリウムから選ばれるアルカリ剤を用いることが好ましい。いずれの化合物も、粘度特性に対し大きな影響のない範囲で配合される。
本発明の組成物は、使い勝手の点から、20℃における粘度は、好ましくは10〜1000mPa・s、より好ましくは30〜700mPa・s、特に好ましくは50〜500mPa・sである。このような粘度の範囲は、例えば上記(f)成分、(g)成分等を用いて調整することができる。
本発明でいう粘度は、以下のようにして測定する。まずTOKIMEC.INC製B型粘度計モデルBMに、ローター番号No.2のローターを備え付けたものを準備する。試料をトールビーカーに充填し、恒温槽内にて20℃に調整する。恒温に調整された試料を粘度計にセットする。ローターの回転数を60r/mに設定し、回転を始めてから60秒後の粘度を本発明の粘度とする。
その他の成分としては、粘度特性に影響のない限り、通常液体洗浄剤に配合されている成分、例えば、香料成分、除菌成分、防腐剤、濁り剤、着色剤を配合することができる。
本発明の液体洗浄剤組成物は、食器、調理器具の洗浄、台所回りの洗浄等の硬質表面用(特に台所用)の液体洗浄剤組成物として好適である。
本発明の液体洗浄剤組成物は、スポンジ等の可撓性材料(好ましくは水を含む)に染み込ませ、直接食器や調理用器具等の硬質表面に接触させて洗浄を行う方法において、泡立ち性及び泡の持続性に優れ、洗浄時の食器や調理用器具のぬるつきを抑制することができ、濯ぎ時にはぬるつきが速やかに除去できる。
表1に本発明の効果を有する台所用液体洗浄剤組成物の配合例を示す。
Figure 0004197154
(注)表中の記号は以下のものを表す。
・a−1:イソノニルモノグリセリルエーテル
・a−2:イソデシルモノグリセリルエーテル
・a−3:2−メチル−1,2−ノナンジオール
・a−4:グルコースとモノメチルアミンから得られたイミンを水素化することで得られたグルコースアミンを2−エチルヘキサン酸と反応させて得られた化合物
・a−5:2−エチルヘキサン酸モノグリセリド(ジグリセリド及びトリグリセリドとの混合物、グリセリド中のモノグリセリドの含有量は80質量%)
・a−6:2−エチル−1,3−ヘキサンジオール
・ES−I:ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エステルナトリウム〔原料アルコールは、1−デセン及び1−ドデセン50/50(質量比)を原料にヒドロホルミル化して得られたアルコールである。このアルコールにEOを平均2モル付加させた後、三酸化イオウにより硫酸化し、水酸化ナトリウムで中和した。全ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エステルナトリウム中の全ポリオキシエチレン分岐鎖アルキルエーテル硫酸エステルナトリウムの割合は42質量%であった。〕
・AO−I:N−デシル−N,N−ジメチルアミンオキシド/N−ラウリル−N,N−ジメチルアミンオキシド/N−ミリスチル−N,N−ジメチルアミンオキシド=25/50/25(質量比)
・AO−II:N−ラウリン酸アミドプロピル−N,N−ジメチルアミンオキシド
・スルホベタイン:N−ラウリル−N,N−ジメチル−N−(2−ヒドロキシ−1−スルホプロピル)アンモニウムスルホベタイン
・DEA−I:パーム核油脂肪酸ジエタノールアミド
・ノニオン−I:炭素数12、13混合アルキル2級アルコールに、EOを平均7モル付加させたもの(ソフタノール70H、日本触媒株式会社製)
・ノニオン−II:アルキル基の組成が炭素数12/炭素数14=60/40(モル比)混合アルキルで、グルコシド平均縮合度1.5のアルキルグルコシド
・p−TS:p−トルエンスルホン酸ナトリウム
・PG:プロピレングリコール
・防腐剤:プロキセルBDN(アビシア株式会社製)
・香料:表2に示す成分
・pH:1N−硫酸水溶液又は1N−水酸化ナトリウムを用いて調整した。
Figure 0004197154

Claims (1)

  1. (a)下記一般式(1)で表される化合物を0.1〜10質量%、
    (b)炭素数10〜18の炭化水素基を有する陰イオン界面活性剤を5〜50質量%、
    (c)炭素数8〜18の炭化水素基を有するアミンオキシド型界面活性剤、両性界面活性剤、及びアルカノールアミド型界面活性剤から選ばれる界面活性剤を0.1〜30質量%、並びに水を含有する液体洗浄剤組成物。
    1a−OCHCH(OH)CHOH (1)
    〔式中、R1a はイソデシル基である。〕
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