JP4176324B2 - 液体洗浄剤組成物 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は液体洗浄剤組成物、特には食器や調理器具用の液体洗浄剤組成物に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
液体洗浄剤には、起泡性や泡の感触を改善する目的で、脂肪酸ジエタノールアミド型界面活性剤を配合することが知られている。例えば、特開平2−117996号公報には特定アルキル組成の脂肪酸ジエタノールアミド型界面活性剤を含有する液体洗浄剤組成物が開示されている。また、特開昭53−43708号公報には脂肪酸ジエタノールアミド型界面活性剤とカルボベタインを含有する軽質洗剤が開示されている。また、特開昭59−80643号公報には低温安定性の良好な脂肪酸ジエタノールアミド型界面活性剤の製造方法が開示されている。しかしながら、上記脂肪酸アルカノールアミド型界面活性剤を応用した場合、貯蔵中にpHの変動を引き起こし、貯蔵後の洗浄効果が低下するという問題がある。また、貯蔵中に組成物の着色や、匂いの劣化という問題もある。
【0003】
また、特開平10−330783号公報には特定の脂肪酸アルカノールアミド硫酸エステル塩と脂肪酸アルカノールアミドを含有した皮膚にマイルドな洗浄剤組成物が開示されている。しかしながら、ここに開示されている組成物は貯蔵安定性を改善するものではない。
【0004】
従って本発明の課題は、高い洗浄効果を有し、貯蔵安定性に優れた液体洗浄剤組成物、特には食器用液体洗浄剤として有効な組成物を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、(a)下記一般式(1)で示される化合物〔以下、(a)成分という〕を0.1〜20重量%、(b)炭素数8〜18のアルキル基又はアルケニル基を有する、アルキルベンゼンスルホン酸塩、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル硫酸エステル塩、アルキル硫酸エステル塩、α−オレフィンスルホン酸塩、α−スルホ脂肪酸塩及びα−スルホ脂肪酸低級アルキルエステル塩から選ばれる陰イオン界面活性剤〔以下、(b)成分という〕を10〜50重量%、並びに(c)炭素数1〜3のアルキル基が1〜3個置換したベンゼンスルホン酸又はその塩〔以下、(c)成分という〕を0.1〜10重量%含有する液体洗浄剤組成物に関する。
【0006】
【化4】
Figure 0004176324
【0007】
〔式中、R1−CO−は炭素数8〜20のアシル基であり、R2はメチル基又はエチル基であり、R3は炭素数1〜3のアルキレン基である。〕
【0008】
【発明の実施の形態】
<(a)成分>
(a)成分の一般式(1)において、R1−CO−は、炭素数8〜18のアシル基であって、且つR1が飽和又は不飽和の炭化水素基であるものが好ましい。好ましい具体的例としてはオクタン酸、デカン酸、ドデカン酸、テトラデカン酸、ヘキサデカン酸、オクタデカン酸、ドコサン酸、リノール酸、2−エチルヘキサン酸、2−オクチルウンデカン酸、イソステアリン酸、オレイン酸から誘導されるアシル基が挙げられ、特に好ましくは、オクタン酸、デカン酸、ドデカン酸、テトラデカン酸、ヘキサデカン酸、オクタデカン酸、オレイン酸から誘導されるアシル基である。また、本発明では該アシル基が単独のアルキル基又はアルケニル基を有するものであっても差し支えないが、R1−CO−に対応する脂肪酸が混合脂肪酸であることが洗浄効果、及び起泡力の点から好適である。好ましい混合脂肪酸組成は脂肪酸中の重量%として以下の組成が好適である。なお、これ以外の脂肪酸を含有しても差し支えないが、下記に示した脂肪酸の合計重量が100重量%となるように調製されることが貯蔵安定性の点から望ましい。
【0009】
カプリル酸;1〜10重量%、好ましくは3〜6重量%
カプリン酸;1〜12重量%、好ましくは3〜7重量%
ラウリン酸;44〜60重量%、好ましくは44〜55重量%
ミリスチン酸;10〜22重量%、好ましくは10〜17重量%
パルミチン酸;4〜10重量%、好ましくは6〜10重量%
ステアリン酸;0〜10重量%、好ましくは1〜7重量%
オレイン酸;0〜17重量%、好ましくは1〜17重量%。
【0010】
また、一般式(1)においてR2は、メチル基又はエチル基であり、洗浄効果、起泡性、及び貯蔵安定性の点から好ましくはメチル基である。更にR3は炭素数1〜3のアルキレン基又はアルケニレン基であり、洗浄効果の点から好ましくは炭素数2もしくは3の直鎖又は分岐鎖のアルキレン基である。
【0011】
一般式(1)の化合物の好ましい具体的例としてN−エタノール−N−メチルオクタン酸アミド、N−エタノール−N−メチルデカン酸アミド、N−エタノール−N−メチルドデカン酸アミド、N−エタノール−N−メチルテトラデカン酸アミド、N−エタノール−N−メチルヘキサデカン酸アミド、N−エタノール−N−メチルオクタデカン酸アミド、N−イソプロパノール−N−エチルドデカン酸アミド、N−エチル−N−イソプロパノールオレイン酸アミド、N−エチル−N−イソプロパノールイソステアリン酸アミド、N−エタノール−N−メチルヤシ脂肪酸アミド、N−エタノール−N−メチルパーム核油脂肪酸アミドを挙げることができる。
【0012】
<(b)成分>
(b)成分は、炭素数8〜18のアルキル基又はアルケニル基を有する、アルキルベンゼンスルホン酸塩、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル硫酸エステル塩、アルキル硫酸エステル塩、α−オレフィンスルホン酸塩、α−スルホ脂肪酸塩及びα−スルホ脂肪酸低級アルキルエステル塩から選ばれる陰イオン界面活性剤である。
【0013】
アルキルベンゼンスルホン酸塩としては、洗剤用界面活性剤市場に一般に流通しているものの中で、アルキル鎖の炭素数が8〜16のものであればいずれも用いることができ、例えば花王(株)製のネオペレックスF25、Shell社製のDobs102等を用いることができる。また、工業的には、洗剤用原料として広く流通しているアルキルベンゼンをクロルスルホン酸、亜硫酸ガス等の酸化剤を用いてスルホン化して得ることもできる。アルキル基の炭素数は10〜14が好ましい。また、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル硫酸エステル塩は、炭素数8〜18、好ましくは8〜16の直鎖もしくは分岐鎖1級アルコール又は直鎖2級アルコールに、エチレンオキサイド(以下、EOと表記する)を1分子当たり平均0.5〜5モル付加させ、これを例えば特開平9−137188号記載の方法を用いて硫酸化して得ることができる。アルキル硫酸エステル塩は、炭素数8〜16、好ましくは8〜14の直鎖もしくは分岐鎖1級アルコール又は直鎖2級アルコールをSO3又はクロルスルホン酸でスルホン化し、中和して得ることができる。α−オレフィンスルホン酸塩は、炭素数8〜18のα−アルケンをSO3でスルホン化し、水和/中和を経て合成することができ、炭化水素基中にヒドロキシ基が存在する化合物と不飽和結合が存在する化合物の混合物である。また、α−スルホ脂肪酸低級アルキルエステル塩としては、アルキル基の炭素数が8〜16のものが好ましく、メチルエステル又はエチルエステルが洗浄効果の点から好ましい。本発明では、皮膚刺激性、及び洗浄効果の点から、(b)成分として、炭素数8〜14、EO平均付加モル数1〜3のポリオキシエチレンアルキル硫酸エステル塩が特に良好である。
【0014】
塩としてはナトリウム塩、カリウム塩、マグネシウム塩、カルシウム塩、アルカノールアミン塩、アンモニウム塩が好適であり、洗浄効果の点からナトリウム塩、カリウム塩、マグネシウム塩が好ましい。
【0015】
<(c)成分>
本発明では(c)成分として炭素数1〜3のアルキル基が1〜3個置換したベンゼンスルホン酸又はその塩を用いる。具体的に好ましい例としては、p−トルエンスルホン酸、m−キシレンスルホン酸、p−クメンスルホン酸、エチルベンゼンスルホン酸を挙げることができ、塩を用いる場合にはナトリウム塩、カリウム塩、マグネシウム塩が良好である。
【0016】
<液体洗浄剤組成物>
本発明の液体洗浄剤組成物は、(a)成分を0.1〜20重量%、好ましくは0.2〜10重量%、特に好ましくは0.2〜5重量%含有することが、洗浄効果、起泡性及び貯蔵安定性の点から好適であり、(b)成分を10〜50重量%、好ましくは15〜45重量%、特に25〜45重量%含有することが、洗浄効果の点から良好である。また(c)成分を0.1〜10重量%、好ましくは0.1〜5重量%含有することが貯蔵安定性の点から良好である。
【0017】
本発明の組成物は、上記成分を水に溶解した水溶液の形態であることが、使い勝手及び貯蔵安定性の点から好ましく、水の含有量は粘度の点から、好ましくは20〜70重量%、更に好ましくは30〜60重量%、より好ましくは40〜60重量%、特に好ましくは45〜55重量%である。また、該組成物の20℃におけるpHを6〜8、好ましくは6.5〜7.5にすることが貯蔵安定性や皮膚への安全性の点から好ましい。pH調整剤としては塩酸や硫酸など無機酸や、クエン酸、コハク酸、リンゴ酸、フマル酸、酒石酸、マロン酸、マレイン酸などの有機酸などの酸剤や、水酸化ナトリウムや水酸化カリウム、アンモニアやその誘導体、モノエタノールアミンやジエタノールアミン、トリエタノールアミンなどのアミン塩など、炭酸ナトリウム、炭酸カリウムなどのアルカリ剤を、単独もしくは複合して用いることが好ましく、特に塩酸、硫酸、クエン酸から選ばれる酸と水酸化ナトリウムや水酸化カリウムから選ばれるアルカリ剤を用いることが好ましい。また、使い勝手の点から、本発明の組成物は20℃における粘度が100〜1000mPa・s、好ましくは200〜900mPa・sであることが良好である。本発明でいう粘度は以下のようにして測定する。まず、TOKIMEC.INC製B型粘度計モデルBMに、ローター番号No.3のローターを備え付けたものを準備する。試料をトールビーカーに充填し、20℃の恒温槽内にて20℃に調整する。恒温に調整された試料を粘度計にセットする。ローターの回転数を30r/minに設定し、回転を始めてから60秒後の粘度を本発明の粘度とする。
【0018】
本発明の組成物には、洗浄効果を向上させる目的から、アミンオキシド型界面活性剤又は両性界面活性剤を含有することが望ましく、特に(d)下記一般式(2)の化合物及び下記一般式(3)の化合物から選ばれる界面活性剤〔以下(d)成分という〕から選ばれる化合物を含有することが良好である。
【0019】
【化5】
Figure 0004176324
【0020】
〔式中、R4は炭素数8〜16、好ましくは10〜16、特に好ましくは10〜14のアルキル基又はアルケニル基であり、R5は炭素数1〜5、好ましくは2又は3のアルキレン基であり、R6、R7は同一でも異なっていても良くそれぞれ炭素数1〜3のアルキル基又はヒドロキシアルキル基、好ましくはメチル基、エチル基又はヒドロキシエチル基である。Aは−COO−、−CONH−、−OCO−、−NHCO−及び−O−から選ばれる基であり、aは0又は1の数である。〕
【0021】
【化6】
Figure 0004176324
【0022】
〔式中、R8は炭素数9〜23、好ましくは9〜17、特に好ましくは9〜15のアルキル基又はアルケニル基であり、R9は炭素数1〜6、好ましくは2又は3のアルキレン基である。Bは−COO−、−CONH−、−OCO−、−NHCO−及び−O−から選ばれる基であり、bは0又は1の数である。R10、R11は同一でも異なっていても良くそれぞれ炭素数1〜3のアルキル基又はヒドロキシアルキル基であり、R12はヒドロキシ基で置換していてもよい炭素数1〜5、好ましくは1〜3のアルキレン基である。Dは−COO-、−SO3 -及び−OSO3 -から選ばれる基である。〕。
【0023】
本発明の組成物は、(d)成分を好ましくは0.1〜20重量%、特に好ましくは0.5〜10重量%含有することが好適である。また、(d)成分/(b)成分の重量比は、洗浄効果及び起泡性の点から、好ましくは1/20〜7/3、より好ましくは1/10〜6/4である。
【0024】
本発明の組成物には、洗浄効果を高めするために、(e)下記一般式(4)で表される非イオン界面活性剤及び下記一般式(5)で表される非イオン界面活性剤から選ばれる非イオン界面活性剤〔以下、(e)成分という〕を更に配合することが好ましく、配合量は好ましくは1〜20重量%、特に好ましくは3〜15重量%である。
13−O(EO)nH (4)
〔式中、R13は炭素数10〜20、好ましくは10〜18の一級の直鎖アルキル基、分岐鎖アルキル基又は二級のアルキル基である。EOはエチレンオキサイドであり、nは平均付加モル数として5〜20である。〕
14−O[(EO)p/(PO)q]H (5)
〔式中、R14は炭素数10〜20、好ましくは10〜18の一級のアルキル基である。EOはエチレンオキサイド、POはプロピレンオキサイドを示す。pは平均付加モル数として5〜15、qは平均付加モル数として1〜5である。EOとPOはランダム付加又はEOを付加した後、POを付加してもよく、またその逆のようなブロック付加体でもよい。〕。
【0025】
(e)成分としては、一般式(4)の化合物が好ましく、特に一般式(4)において2級アルキル型非イオン界面活性剤を使用することが最も好ましい。
【0026】
本発明の組成物は、洗浄効果及び起泡力を向上させる目的で、下記一般式(6)の化合物〔以下、(f)成分という〕を含有することが好ましい。
【0027】
【化7】
Figure 0004176324
【0028】
〔式中、EはR18−CO−又は水素原子、好ましくはR18−CO−であり、R18は、炭素数9〜19、好ましくは9〜15のアルキル基又はアルケニル基である。R15は炭素数1〜3のアルキル基又はヒドロキシアルキル基、好ましくはメチル基、エチル基、ヒドロキシエチル基、特にメチル基である。R16は炭素数1〜6、好ましくは2又は3のアルキレン基であり、R17は炭素数9〜19、好ましくは9〜15のアルキル基又はアルケニル基である。〕。
【0029】
一般式(6)の化合物は、例えばHN(R15)(R16−OH)で示されるアルカノールアミンと、R17−COOHとの脱水縮合反応又はR17−COOR(Rは炭素数1〜3のアルキル基)とのエステル交換反応又はR17−COClとのアシル化反応で容易に合成することができる。
【0030】
本発明の組成物は、(f)成分を好ましくは0.01〜5重量%、より好ましくは0.05〜3重量%含有することが洗浄効果及び起泡力の点で良好である。また(f)成分/(a)成分の重量比は、好ましくは1/100〜1/1、より好ましくは2/100〜1/5、特に好ましくは2/100〜1/10である。
【0031】
本発明の組成物は、グリセリンを含有することが洗浄効果及び起泡性の点から望ましく、含有量は好ましくは0.01〜3重量%、特には0.05〜1重量%である。
【0032】
本発明の組成物は、アルカリ土類金属陽イオンを好ましくは0.1〜2重量%、より好ましくは0.1〜1重量%含有することが望ましい。アルカリ土類金属としてはマグネシウムイオンが良好であり、塩として組成物に配合する。具体的に好ましい化合物は硫酸マグネシウム、塩化マグネシウム、水酸化マグネシウムである。
【0033】
本発明では粘度調整のために溶剤を配合することが好ましい。溶剤としては(i)炭素数1〜5の1価アルコール、(ii)炭素数4〜12の多価アルコール、(iii)下記の一般式(7)で表される化合物、(iv)下記の一般式(8)で表される化合物、(v)下記の一般式(9)で表される化合物、(vi)エチレングリコール又はプロピレングリコールが挙げられる。
【0034】
【化8】
Figure 0004176324
【0035】
〔式中、R19及びR20は、それぞれ水素原子、炭素数1〜6のアルキル基、フェニル基又はベンジル基を示すが、R19及びR20の双方が水素原子となる場合を除く。sは0〜10の数を、tは0〜10の数を示すが、s及びtの双方が0である場合を除く。R21及びR22は、それぞれ炭素数1〜3のアルキル基を示す。R23は炭素数1〜8のアルキル基を示す。〕。
【0036】
(i)の炭素数1〜5の1価アルコールとしては、一般的にエタノール、プロピルアルコール、イソプロピルアルコールが挙げられる。これらの低級アルコールを配合することにより低温における系の安定性を更に向上させることができる。
【0037】
(ii)の炭素数4〜12の多価アルコールとしては、イソプレングリコール、2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオール、1,8−オクタンジオール、1,9−ノナンジオール、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコールが挙げられる。
【0038】
(iii)の化合物は、一般式(7)において、R19、R20がアルキル基である場合の炭素数は、それぞれ1〜4が特に好ましい。また、一般式(7)中、EO及びPOの平均付加モル数のs及びtは、それぞれ0〜10の数である(s及びtの双方が0である場合を除く)が、これらの付加順序は特に限定されず、ランダム付加したものであってもよい。(iii)の化合物の具体例としては、エチレングリコールモノブチルエーテル、ジプロピレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールジメチルエーテル、ポリオキシエチレン(p=2〜3)ポリオキシプロピレン(p=2〜3)グリコールジメチルエーテル(pは平均付加モル数を示す)、ポリオキシエチレン(p=3)グリコールフェニルエーテル、フェニルカルビトール、フェニルセロソルブ、ベンジルカルビトール等が挙げられる。このうち、洗浄力及び使用感の点から、プロピレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、ポリオキシエチレン(p=1〜4)グリコールフェニルエーテルが好ましい。
【0039】
また、(iv)の化合物としては、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン、1,3−ジエチル−2−イミダゾリジノンが好適なものとして例示され、(v)の化合物としてはアルキルグリセリルエーテル化合物が好適なものとして例示され、なかでも好ましくはR23が炭素数3〜8のアルキル基の化合物である。
【0040】
これらのなかでも本発明の性質を満たすために(i)、(ii)、(iii)、(v)の水溶性溶剤が好ましく、特にエタノール、イソプロピルアルコール、エチレングリコール、プロピレングリコール、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコール、イソプレングリコール、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、ペンチルグリセリルエーテル、オクチルグリセリルエーテルから選ばれる水溶性溶剤が好ましい。
【0041】
本発明に係る組成物は、このような溶剤を1〜10重量%、更に1〜8重量%含有することが良好である。
【0042】
本発明の組成物には、ゲル化防止のためのポリアルキレングリコールを配合でき、その配合量は、使い勝手の良い粘度に調整する目的で、0〜1.0重量%が好ましく、より好ましくは0〜0.5重量%である。ゲル化防止としてのポリアルキレングリコールの具体例としては、ポリエチングリコールを標準としたときのゲルパーミエーションクロマトグラフィーによって求められた重量平均分子量が500〜20000のポリプロピレングリコール及びポリエチレングリコールが好ましい。
【0043】
【実施例】
表1に示す成分を用いて液体洗浄剤組成物を調製した。これら組成物の洗浄力試験、泡の感触、貯蔵安定性を下記の方法で評価した。結果を表1に示す。
【0044】
<洗浄力試験>
サラダ油/牛脂を1/1の重量比で混合し、更に0.1重量%の色素(スタンレッド)を均一に混ぜ込んだモデル油汚れ2gをメラミン皿に均一に塗り広げたものをモデル汚染食器とした。
【0045】
市販のスポンジ(可撓性材料、金鳥クリーナーNo.5005、ポリウレタンフォーム)に界面活性剤が0.44gになる量の表1の組成物及び水道水15gを染み込ませ2〜3回手でもみ泡立たせた。これを用いてモデル汚染食器を擦り洗いし、洗浄(食器に付着した色が消えることにより確認)できた皿の枚数を求めた。また、下記の40℃での貯蔵安定性試験を行った後の組成物の洗浄効果も併せて評価した。
【0046】
<泡の感触>
市販のスポンジ(可撓性材料、金鳥クリーナーNo.5005、ポリウレタンフォーム)に界面活性剤が0.44gになる量の表1の組成物及び水道水15gを染み込ませ2〜3回素手でもみ泡立たせた。この時の泡の感触を10人のパネラー(20代女性5人、30代女性5人)により下記の基準で評価した。これら評価点の平均を求め、平均点が1.5以上を○、1以上1.5未満を△、1未満を×として判定し、表1に示した。
クリーミーな泡の感触で良好な泡立ちである:2点
ややきめがあらくこわれやすい泡である:1
きめがあらくこわれやすい泡である:0。
【0047】
<貯蔵安定性>
表1の組成物を広口規格ビンPS−No.13Kに100ml入れ、ふたをして、40℃の恒温室に1ヶ月間貯蔵した。貯蔵後の組成物のpH(20℃)及び、下記評価基準による液の外観を評価した。同様に−5℃の恒温室に1ヶ月間貯蔵した組成物の液の外観を下記評価基準により判定した。
【0048】
液の外観(40℃保存)
全く変化が見られない:○
やや液に着色が見られる:□
液に明らかに着色が見られる:△
液に著しく着色が見られる:×
液の外観(−5℃保存)
全く変化が見られない:○
やや分離や沈殿が見られる:△
明らかに分離や沈殿が見られる:×
【0049】
【表1】
Figure 0004176324
【0050】
(注)表中の記号は以下のものを表す。
・PKNMEA:カプリル酸(4.5重量%)、カプリン酸(5重量%)、ラウリン酸(54.5重量%)、ミリスチン酸(11.5重量%)、パルミチン酸(10重量%)、ステアリン酸(5.5重量%)、オレイン酸(9重量%)の混合脂肪酸と、N−メチルエタノールアミンとを脱水アミド化反応させて得られた、N−エタノール−N−メチルアルカン酸アミド
・LyDEA:ラウロイルジエタノールアミド
・LAS−Na:アルキル基の炭素数が12〜15のアルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム
・ES:ポリオキシエチレンココナッツアルキルエーテル硫酸アンモニウム(EO平均付加モル数2モル)
・AS:ラウリル硫酸アンモニウム塩
・AOS:炭素数12〜14の1−オレフィンをSO3でスルホン化し、水酸化ナトリウムで中和したα−オレフィンスルホン酸ナトリウム
・SFE:やし組成脂肪酸メチルエステルをSO3でスルホン化し、水酸化ナトリウムで中和したα−スルホ脂肪酸メチルナトリウム塩
・p−TS:p−トルエンスルホン酸ナトリウム
・MXS:m−キシレンスルホン酸ナトリウム
・CMS:p−クメンスルホン酸ナトリウム
・AO:N−ラウリル−N,N−ジメチルアミンオキシド
・AB:N−ラウロイルアミノプロピル−N,N−ジメチル−N−カルボキシメチルアンモニウムベタイン
・ノニオン1:炭素数12、炭素数13混合アルキル2級アルコールに、EOを平均7モル付加させたもの(ソフタノール70、日本触媒社製)
・ノニオン2:ドデカノールに、EOを平均2モル、POを平均3モル、EOを平均5モル、ブロック状に付加させたもの
・NMAE:C1123CON(CH3)C24OCOC1123(1モルのN−メチルモノエタノールアミンと2モルのラウリン酸を脱水縮合反応させて合成した化合物。未反応のアミン及び/又は脂肪酸を薄膜式蒸留機により除去した。)
・PPG:ポリプロピレングリコール:重量平均分子量1200
・抗菌剤:プロキセルBDN(商品名、アビシア社製)
・pH:20℃のものであり、1/10N−硫酸水溶液又は1/10N−水酸化ナトリウムを用いて調整(貯蔵前)した。

Claims (3)

  1. (a)下記一般式(1)で示される化合物を0.1〜20重量%、(b)炭素数8〜18のアルキル基又はアルケニル基を有する、アルキルベンゼンスルホン酸塩、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル硫酸エステル塩、アルキル硫酸エステル塩、α−オレフィンスルホン酸塩、α−スルホ脂肪酸塩及びα−スルホ脂肪酸低級アルキルエステル塩から選ばれる陰イオン界面活性剤を10〜50重量%、(c)炭素数1〜3のアルキル基が1〜3個置換したベンゼンスルホン酸又はその塩を0.1〜10重量%、並びに(f)下記一般式(6)で示される化合物を含有し、(f)成分/(a)成分の重量比が2/100〜1/10である液体洗浄剤組成物。
    Figure 0004176324
    〔式中、R1−CO−は炭素数8〜20のアシル基であり、R2はメチル基又はエチル基であり、R3は炭素数1〜3のアルキレン基である。〕
    Figure 0004176324
    〔式中、EはR 18 −CO−又は水素原子であり、R 18 は、炭素数9〜19のアルキル基又はアルケニル基である。R 15 は炭素数1〜3のアルキル基又はヒドロキシアルキル基である。R 16 は炭素数1〜6のアルキレン基であり、R 17 は炭素数9〜19のアルキル基又はアルケニル基である。〕
  2. 更に(d)下記一般式(2)の化合物及び下記一般式(3)の化合物から選ばれる界面活性剤を0.1〜20重量%含有する請求項1記載の液体洗浄剤組成物。
    Figure 0004176324
    〔式中、R4は炭素数8〜16のアルキル基又はアルケニル基であり、R5は炭素数1〜5のアルキレン基であり、R6、R7は同一でも異なっていても良くそれぞれ炭素数1〜3のアルキル基又はヒドロキシアルキル基である。Aは−COO−、−CONH−、−OCO−、−NHCO−及び−O−から選ばれる基であり、aは0又は1の数である。〕
    Figure 0004176324
    〔式中、R8は炭素数9〜23のアルキル基又はアルケニル基であり、R9は炭素数1〜6のアルキレン基である。Bは−COO−、−CONH−、−OCO−、−NHCO−及び−O−から選ばれる基であり、bは0又は1の数である。R10、R11は同一でも異なっていても良くそれぞれ炭素数1〜3のアルキル基又はヒドロキシアルキル基であり、R12はヒドロキシ基で置換していてもよい炭素数1〜5のアルキレン基である。Dは−COO-、−SO3 -及び−OSO3 -から選ばれる基である。〕
  3. 20℃におけるpHが6〜8である請求項1又は2記載の液体洗浄剤組成物。
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