JP4647808B2 - 液体洗浄剤用増粘剤及びそれを含有する液体洗浄剤組成物 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、液体洗浄剤用増粘剤およびこの液体洗浄剤用増粘剤を含有する液体洗浄剤組成物に関し、より詳細には液体洗浄剤に対し良好な増粘効果を示し、かつ人体及び環境に対する危険性がなく、低臭性の液体洗浄剤用増粘剤およびこの液体洗浄剤を含有する液体洗浄剤組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、シャンプー、ボディシャンプー及び台所用等の液体洗浄剤には、使用時の液体洗浄剤の取り扱い性を考えて、液体洗浄剤に適度な粘度を付与すべく増粘剤が一般的に使用されている。すなわち、液体洗浄剤では粘度が低すぎると、例えば使用時に手のひらからこぼれやすかったり、洗浄用具等から液体洗浄剤が流出してしまうなどの問題が起こる。一方、逆に粘度が高すぎると洗浄剤収納容器内からの取り出しが不便であり不経済となる。このため、液体洗浄剤においては、その使用目的に合わせ100〜60,000mPa・s程度の粘度とされることが一般的である。このような粘度を付与するための増粘剤として、少量で急激に粘度上昇が生じるものや、多量に使用しないと粘度の上昇が達成できないものが使用されると、液体洗浄剤の製造時の粘度の調整が難しかったり、製造原価が上昇するなどの問題が生じる。このため、急激な粘度上昇が起きず、適量で適度な増粘効果を付与することのできる増粘剤が液体洗浄剤の増粘剤として好ましく使用されている。なかでも、ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミドは、安価で、優れた増粘効果及び泡安定効果を有する増粘剤として広く一般に知られている。
【0003】
しかし、ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミドを製造する場合、製造過程において発ガン性物質であるニトロソアミンが副生成物として形成され、このためヤシ油脂肪酸ジエタノールアミドに発ガン性物質であるニトロソアミンが含有される恐れがあることが指摘され、近年、ヨーロッパにおいてはヤシ油脂肪酸ジエタノールアミドは液体洗浄剤の増粘剤として使用されなくなってきている。また、ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミドの代替品として、ヨーロッパではポリオキシエチレンラウリルエーテルが使用されているが、この化合物は高級アルコール誘導体特有の強い臭いが問題であった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、従来増粘剤として使用されているヤシ油脂肪酸ジエタノールアミドと同様の増粘効果を有し、発ガン性等の人体・環境に与えるリスクが少なく、低香料処方においても使用が可能であり、かつ、低価格である、液体洗浄剤組成物に使用される増粘剤およびこれを含有する液体洗浄剤組成物を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明者は、上記課題を解決するため鋭意検討を重ねた結果、下記一般式(1)および(2)で示される化合物が液体洗浄剤用の増粘剤として優れた適性を有するものであることを見出して、本発明を成したものである。
【0006】
即ち、本発明は、下記一般式(1)で表される化合物および下記一般式(2)で表される化合物を含み、一般式(1)で表される化合物:一般式(2)で表される化合物が重量比で50:50〜100:0(但し、一般式(1)で表される化合物:一般式(2)で表される化合物の重量比が100:0である場合を除く。)である液体洗浄剤用増粘剤。
X1−O(CH2CH2O)n−H ……(1)
X1−O(CH2CH2O)n−X2 ……(2)
(式中、nは2〜4であり、X1およびX2は、それぞれ独立にR1CO−基であり、かつR1はC7〜C11の直鎖または分岐のアルキル基またはアルケニル基である。)
【0007】
また、本発明は、界面活性剤、上記液体洗浄剤用増粘剤および水を含有する液体洗浄剤組成物であって、前記液体洗浄剤用増粘剤が0.5〜10重量%含有されることを特徴とする液体洗浄剤組成物に関する。
【0008】
以下、本発明を更に詳細に説明する。本発明の液体洗浄剤用増粘剤は上記一般式(1)および(2)で表される化合物からなる。式中nは2〜4が好ましいものである。また、式中、X1およびX2は、それぞれ独立にR1CO−基であり、かつR1としては炭素数7〜11の直鎖または分岐のアルキル基またはアルケニル基が好ましいものである。これら好ましい増粘剤の例を具体的に示すと、例えばジエチレングリコール、トリエチレングリコールまたはテトラエチレングリコールのオクチル酸、カプリル酸、カプリン酸、ラウリン酸、またはリンデル酸エステルが挙げられる。本発明においては、2種以上のエステルが併用されてもよい。本発明において、一般式(1)または(2)で表される化合物は、前記2種以上のエステルの併用でもよい。上記エステルとしては、トリエチレングリコールのラウリン酸エステル、ジエチレングリコールのラウリン酸エステルなどラウリン酸のエステルおよびこのラウリン酸エステルを含むエステル混合物が中でも好ましいものである。ラウリン酸エステルを含むエステル混合物としては、例えば、上記一般式(1)または(2)中のR1がC7〜C15の脂肪酸の混合物からなるエステル混合物が好ましいものである。
【0009】
このような一般式(1)または(2)で示される化合物は、従来公知の方法で製造することができ、その製造方法は特に限定されない。具体的には、上記炭素数を有する脂肪酸とポリエチレングリコールをエステル化させる方法や、エチレンオキサイドを上記炭素数を有する脂肪酸とエチレンオキサイドの開裂によって反応させる方法等が挙げられる。これら公知の方法により製造された本発明の増粘剤は、一般に、ポリエチレングリコールの脂肪酸モノエステルおよびジエステルの混合物として製造される。
【0010】
本発明の増粘剤は、モノエステルとジエステルの重量比が、50:50〜100:0であることが好ましく、さらに好ましくは70:30〜100:0である。このとき、ジエステルの重量比が50を超えると、処方後の液体洗浄剤が白濁することがあり、透明性を求められる洗浄剤組成物への使用には好ましくない場合がある。
【0011】
本発明の増粘剤は、通常、身体用、洗濯用、台所用等の液体洗浄剤に配合されて用いられる。本発明の液体洗浄剤用増粘剤の液体洗浄剤への配合量は、本発明の目的が達成できる範囲であればよく特に限定されるものではないが、液体洗浄剤組成物の全量中、0.5〜10重量%、好ましくは1〜6重量%である。
【0012】
本発明の増粘剤が配合される液体洗浄剤の界面活性剤成分は、アニオン系界面活性剤、ノニオン系界面活性剤、カチオン系界面活性剤、両性界面活性剤のいずれのものであってもよい。本発明の液体洗浄剤組成物において用いられる界面活性剤の例を具体的に例示すると次のようなものが挙げられる。
【0013】
例えば、アニオン系界面活性剤としては、線状アルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキルエステル硫酸塩、アルキル硫酸塩、アルカンスルホン酸塩、オレフィンスルホン酸塩、スルホン化ポリカルボン酸、アルキルポリグリコールエーテル硫酸塩、アルキルグリセロールスルホン酸塩、脂肪族アシルグリセロールスルホン酸塩、脂肪族オレイングリセロールスルホン酸塩、脂肪族オレイルグリセロール硫酸塩、アルキルフェノールエチレンオキシドエーテル硫酸塩、アルキルアルコキシル化硫酸塩、アルキルリン酸塩、イセチオン酸塩、N−アシルタウレート、N−アシルメチルタウレート、アルキルスクシナメート、スルホスクシネート、スルホスクシネートのモノまたはジエステル、アシルサルコシネート、アルキル多糖類の硫酸塩、アルキルポリエトキシカルボン酸塩、樹脂酸、水素化樹脂酸、あるいはアシル化グルタミン酸塩、アシル化アラニン塩等のアシル化アミノ酸塩類などが挙げられる。
【0014】
また、ノニオン系界面活性剤としては、アルキルジメチルアミンオキシド、脂肪酸グリセリンエステル、脂肪酸ポリグリセリンエステル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、アルキルフェノールのポリエチレンオキシド、ポリプロピレンオキシドおよびポリブチレンオキシドの縮合物、C8〜C22の炭素原子を有する直鎖状または分岐状、第一級又は第二級アルコールとエチレンオキシドとの縮合生成物、C6〜C30の炭素原子を含有する疎水性基及び約1.3〜約10のサッカリド単位を含有する多糖類、例えばポリグリコシド、の親水性基を有するアルキル多糖類、プロピレンオキシドとプロピレングリコールとの縮合により形成された疎水性ベースとのエチレンオキシドの縮合生成物、プロピレンオキシドおよびエチレンジアミンの反応から生成される生成物とエチレンオキシドとの縮合生成物、アルキル(例えばC8〜C22ヤシ油アルキル)アミンオキシド、アルキル(例えばC8〜C22ヤシ油アルキル)アミドアミンオキシドなどが挙げられる。
【0015】
カチオン系界面活性剤としては、アルキルトリメチルアンモニウムハロゲニド、一般式(2)
[R2(OR3)x][R4(OR3)y]2R5N+X- ……(2)
(式中、R2はアルキル鎖中に8〜18個の炭素原子を有するアルキルまたはアルキルベンジル基であり、各R3は各々独立して−CH2CH2−、−CH2CH(CH3)−、−CH2CH(CH2OH)−、またはそれらの混合物からなる群から選ばれる基であり、各R4はC1〜C4アルキル基、C1〜C4ヒドロキシアルキル基、2つのR4基の結合により形成されたベンジル環構造、−CH2CHOH−CHOHCOR6CHOHCH2OHからなる群から選ばれた基であり、R6はヘキソースまたは約1000より小さい分子量を有するヘキソースのポリマーおよびyが0でないとき、水素であり、R5はR4と同じであるか、あるいはアルキル鎖であり、R2+R3の合計の炭素原子数は18以下であり、xおよび各yは0〜10であり、yの合計は0〜15であり、Xはアニオンである。)、
【0016】
一般式(3)
R7R8R9R10N+X- ……(3)
(式中、R7はC6〜C16アルキル基であり、R8、R9およびR10はそれぞれ独立にC1〜C4アルキル基、C1〜C4ヒドロキシアルキル基、ベンジル基および−(C2H4O)xHであり、xは1〜5であり、Xはアニオンである。)
などが挙げられる。
【0017】
また、両性界面活性剤としては、アルキル(C8〜C22)酢酸ベタイン、アルキル(C8〜C22)アミドプロピルベタイン、アルキルイミダゾリウムベタインなどが挙げられる。
【0018】
また、液体洗浄剤には、その他の添加剤として、カチオン化ポリマー、プロピレングリコール、1,3−ブタンジオール等の泡質改良剤・可溶化剤、トリグリセライド、シリコンオイル、イソプロピルパルミテート、オクチルドデカノール等のエステル類、イソステアリルアルコール、へキシルアルコール等のアルコール類などの感触改良剤、ピロクトンオラミン、ピリチオン亜鉛等のふけ防止剤、香料、防腐剤、殺菌剤、除菌剤、PH調整剤、パール化剤、色剤、キレート剤などを本発明の効果を損なわない範囲で適宜配合できる。
【0019】
【実施例】
以下、実施例および比較例を挙げて本発明をさらに具体的に説明する。ただし、本発明はこれにより限定されるものではない。
なお、以下の実施例および比較例において、粘度、外観、臭い、起泡性の測定あるいは試験は次の方法により行われた。
(1)粘度測定
TOKIMEC社製Model BLを用い、常法により測定を行い、25℃での粘度を求めた。
(2)外観観察
目視にて組成物の透明性の状態を観察した。
(3)臭い試験
パネラーによる液体洗浄剤組成物の臭い試験を行って、臭いの程度を観察した。評価は以下の基準に基づいてなされた。
(評価基準)
○ :増粘剤臭を感じない
△ :弱い増粘剤臭
× :強い増粘剤臭
【0020】
(4)起泡性試験
起泡性試験は、ウィークス法によった。使用容器は1000mlメスフラスコを600mlで切ったものを用い、攪拌器は表示で2000rpm回転できるものを用い、攪拌羽はステンレス製4枚羽を用いた。
【0021】
操作手順:容器に下記指定濃度に希釈した液を200mlとり、攪拌羽を羽が100mlの位置になるよう取り付け、2000rpmで、1分間攪拌する。
攪拌停止5分間後の泡の量をmlで測定する。
試験は、液体洗浄剤組成物をイオン交換水に重量で120倍、40倍、20倍に希釈した溶液を作り、それぞれの溶液について試験を3回繰り返し行い、3回の泡量の平均をとって、起泡性の値とした。
【0022】
なお、起泡性の試験は適宜の例において行い、参考のためデータを示した。
【0023】
実施例1
Genapol LRO Liquid(ポリオキシエチレン(2)ラウリルエーテル硫酸ナトリウム28%溶液;クラリアントジャパン(株)製)50.0重量部、増粘剤であるトリエチレングリコールラウレート(モノラウレート:ジラウレート=80:20(重量比))2.0重量部、塩化ナトリウム1.5重量部およびイオン交換水46.5重量部を用い、台所用液体洗浄剤組成物を調整した(pH6.0)。
【0024】
実施例2および3
増粘剤であるトリエチレングリコールラウレートの量およびイオン交換水の量を表1の量とすることを除き実施例1と同様にして、液体洗浄剤組成物を調整した(pH6.0)。
【0025】
実施例4
増粘剤としてトリエチレングリコールラウレートに替えてジエチレングリコールラウレートを用い、かつジエチレングリコールラウレートの量を3.0重量部、イオン交換水の量を45.5重量部とすることを除き実施例1と同様にして、液体洗浄剤組成物を調整した(pH6.0)。
【0026】
比較例1
増粘剤としてトリエチレングリコールラウレートに替えてアミゾール CDE(ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド;川研ファインケミカル社製)を用いることを除き実施例1と同様にして、液体洗浄剤組成物を調整した(pH6.0)。
【0027】
比較例2および3
アミゾール CDEの量およびイオン交換水の量を表1のように替えることを除き比較例1と同様にして、液体洗浄剤組成物を調整した(pH6.0)。
【0028】
比較例4
増粘剤としてトリエチレングリコールラウレートに替えてポリオキシエチレン(3)ラウリルエーテルを用ることを除き実施例1と同様にして、液体洗浄剤組成物を調整した(pH6.0)。
【0029】
比較例5および6
ポリオキシエチレン(3)ラウリルエーテルの量およびイオン交換水の量を表1の量とすることを除き、比較例4と同様にして、比較例5および6の液体洗浄剤組成物を調整した(pH6.0)。
【0030】
比較例7
増粘剤としてトリエチレングリコールラウレートに替えてモノエチレングリコールラウレートを用い、その量及びイオン交換水の量を表1の量とすることを除き実施例1と同様にして、液体洗浄剤組成物を調整した(pH6.0)。
【0031】
評価試験1
上記実施例1〜4および比較例1〜7で調整された液体洗浄剤組成物の25℃での粘度、外観、臭い、起泡性を上記測定・試験方法にしたがって評価した。結果を表1に示す。
【0032】
また、同時に、アミゾール CDE、ポリオキシエチレン(3)ラウリルエーテル、トリエチレングリコールラウレートの各々についても臭いの評価を行った。評価は次ぎの基準に基づいてなされた。結果を表2に示す。
(評価基準)
◎: 無臭
○: 弱い臭いで、不快感なし
△: 弱い臭いだが、不快感あり
×: 臭いが強く、不快な臭い
【0033】
【表1】
【0034】
【表2】
【0035】
実施例5
Genapol LRO Liquid20.0重量部、Genagen CAB−J(ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン30%溶液;クラリアントジャパン(株)製)28.0重量部、増粘剤であるトリエチレングリコールラウレート(モノラウレート:ジラウレート=80:20(重量比))1.0重量部およびイオン交換水51.0重量部を用い、ゲル状の液体洗浄剤組成物を調整した(pH5.5)。
【0036】
実施例6および7
増粘剤であるトリエチレングリコールラウレートの量およびイオン交換水の量を表3の量とすることを除き実施例5と同様にして、ゲル状液体洗浄剤組成物を調整した(pH5.5)。
【0037】
比較例8
増粘剤としてトリエチレングリコールラウレートに替えてアミゾール CDEを用いることを除き実施例5と同様にして、ゲル状液体洗浄剤組成物を調整した(pH5.5)。
【0038】
比較例9および10
アミゾール CDEの量およびイオン交換水の量を表3の量とすることを除き比較例8と同様にして、比較例9および10のゲル状液体洗浄剤組成物を調整した(pH5.5)。
【0039】
比較例11
増粘剤としてトリエチレングリコールラウレートに替えてポリオキシエチレン(3)ラウリルエーテルを用いることを除き実施例5と同様にして、ゲル状液体洗浄剤組成物を調整した(pH5.5)。
【0040】
比較例12および13
ポリオキシエチレン(3)ラウリルエーテルの量およびイオン交換水の量を表3の量とすることを除き比較例11と同様にして、比較例12および13のゲル状液体洗浄剤組成物を調整した(pH5.5)。
【0041】
評価試験2
上記実施例5〜7および比較例8〜13で調整されたゲル状液体洗浄剤組成物の25℃での粘度、外観、臭い、起泡性を上記試験方法にしたがって評価した。
結果を表3に示す。
【0042】
【表3】
【0043】
実施例8
Hostapon LT paste−J(ヤシ油脂肪酸メチルタウリンナトリウム26%溶液;クラリアントジャパン(株)製)20.0重量部、Genagen CAB−J28.0重量部、増粘剤であるトリエチレングリコールラウレート(モノラウレート:ジラウレート=80:20(重量比))3.0重量部およびイオン交換水49.0重量部を用い、頭髪用液体洗浄剤組成物を調整した(pH5.5)。
【0044】
実施例9および10
増粘剤であるトリエチレングリコールラウレートの量およびイオン交換水の量を表4の量とすることを除き実施例8と同様にして、液体洗浄剤組成物を調整した(pH5.5)。
【0045】
比較例14
増粘剤としてトリエチレングリコールラウレートに替えてアミゾール CDEを用ることを除き実施例8と同様にして、液体洗浄剤組成物を調整した(pH5.5)。
【0046】
比較例15および16
アミゾール CDEの量およびイオン交換水の量を表4の量とすることを除き比較例14と同様にして、比較例15および16の液体洗浄剤組成物を調整した(pH5.5)。
【0047】
比較例17
増粘剤としてトリエチレングリコールラウレートに替えポリオキシエチレン(3)ラウリルエーテルを用いることを除き実施例8と同様にして、液体洗浄剤組成物を調整した(pH5.5)。
【0048】
比較例18および19
ポリオキシエチレン(3)ラウリルエーテルの量およびイオン交換水の量を表4の量とすることを除き比較例17と同様にして、比較例18および19の液体洗浄剤組成物を調整した(pH5.5)。
【0049】
評価試験3
上記実施例8〜10および比較例14〜19で調整された液体洗浄剤組成物の25℃での粘度、外観、臭い、起泡性を上記試験方法にしたがって評価した。結果を表4に示す。
【0050】
【表4】
【0051】
なお、実施例において用いられたトリエチレングリコールラウレートのモノエステルおよびジエステルの重量比は、ヒューレット・パッカード社製ガスクロマトグラフィーHP6890、検出器FID、カラムHP−1(Methyl Silicone)にて測定した。
【0052】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明においては、液体洗浄剤の増粘剤として一般式(1)および(2)で表される化合物は、従来増粘剤として使用されているヤシ油脂肪酸ジエタノールアミドと同様の増粘効果を有し、発ガン性等の人体・環境に与えるリスクが少なく、低香料処方の液体洗浄剤の増粘剤として利用することができ、また安価な増粘剤であり、この増粘剤の使用により適正な粘度で、安全性が高くまた低香料処方の液体洗浄剤組成物を得ることができる。
Claims (2)
- 下記一般式(1)で表される化合物および下記一般式(2)で表される化合物を含み、一般式(1)で表される化合物:一般式(2)で表される化合物が重量比で50:50〜100:0(但し、一般式(1)で表される化合物:一般式(2)で表される化合物の重量比が100:0である場合を除く。)である液体洗浄剤用増粘剤。
X1−O(CH2CH2O)n−H ……(1)
X1−O(CH2CH2O)n−X2 ……(2)
(式中、nは2〜4であり、X1およびX2は、それぞれ独立にR1CO−基であり、かつR1はC7〜C11の直鎖または分岐のアルキル基またはアルケニル基である。) - 界面活性剤、請求項1に記載される液体洗浄剤用増粘剤および水を含有する液体洗浄剤組成物であって、前記液体洗浄剤用増粘剤が0.5〜10重量%含有されることを特徴とする液体洗浄剤組成物。
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