JP2005170908A - (メタ)アクリル酸無水物またはこれを含む組成物の重合防止方法および重合防止化した、(メタ)アクリル酸無水物またはこれを含む組成物 - Google Patents
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Abstract
【課題】(メタ)アクリル酸無水物または(メタ)アクリル酸無水物を含む組成物の重合防止方法ならびに重合防止化した、(メタ)アクリル酸無水物または(メタ)アクリル酸無水物を含む組成物を提供する。
【解決手段】重合防止剤として、ジエチルヒドロキシルアミンを用いることを特徴とする(メタ)アクリル酸無水物または(メタ)アクリル酸無水物を含む組成物のの重合防止方法。
【選択図】なし
【解決手段】重合防止剤として、ジエチルヒドロキシルアミンを用いることを特徴とする(メタ)アクリル酸無水物または(メタ)アクリル酸無水物を含む組成物のの重合防止方法。
【選択図】なし
Description
本発明は(メタ)アクリル酸無水物または(メタ)アクリル酸無水物を含む組成物の重合防止方法に関する。また本発明は、重合防止化した、(メタ)アクリル酸無水物または(メタ)アクリル酸無水物を含む組成物に関する。
(メタ)アクリル酸無水物はアルコールやアミンなどの(メタ)アクリロイル化剤として有用な物質であるが、分子内に重合性二重結合を有するため重合性が非常に高い。このためその重合防止方法が幾つか提案されており、例えばフェノール系化合物、フェノチアジン、金属化合物あるいはエアーなどを共存させる方法が公知である(例えば、特許文献1〜4参照。)。
(メタ)アクリル酸無水物は、一般に脱水剤を用い、(メタ)アクリル酸の縮合反応によって合成される。
脱水剤としてジシクロヘキシルカルボジイミドや無水酢酸が用いられるが、安価な無水酢酸が用いられることが多く、転化率を上げるために副生物の酢酸を反応系から除去することが行われる。酢酸を効率的に除去するために一般に精留塔が用いられるが、酢酸を除去する際に同時に(メタ)アクリル酸無水物も蒸発し釜上部や精留塔で重合を引き起こすという問題があった。
従来提案されている重合防止剤の沸点は、例えばフェノール系化合物のハイドロキノンが285℃(101kPa)、フェノチアジンが371℃(101kPa)というように、アクリル酸無水物の沸点である80℃(3.3kPa)あるいはメタクリル酸無水物の沸点である87℃(1.7kPa)よりも高いため、特に重合が起こりやすい釜上部や精留塔で、(メタ)アクリル酸無水物に対する重合防止効果が低かった。また、エアーを共存させても充分な効果が得られなかった。
本発明の目的は、(メタ)アクリル酸無水物または(メタ)アクリル酸無水物を含む組成物の重合防止方法を提供することにある。また(メタ)アクリル酸無水物または(メタ)アクリル酸無水物を含む組成物を安定に取り扱うために重合防止化した、(メタ)アクリル酸無水物または(メタ)アクリル酸無水物を含む組成物を提供することにある。
上記課題を解決した本発明は、重合防止剤として、ジエチルヒドロキシルアミンを用いることを特徴とする(メタ)アクリル酸無水物または(メタ)アクリル酸無水物を含む組成物の重合防止方法である。
また、上記課題を解決した本発明は、重合防止剤として、ジエチルヒドロキシルアミンを用いることを特徴とする重合防止化した、(メタ)アクリル酸無水物または(メタ)アクリル酸無水物を含む組成物である。
また、上記課題を解決した本発明は、重合防止剤として、ジエチルヒドロキシルアミンを用いることを特徴とする重合防止化した、(メタ)アクリル酸無水物または(メタ)アクリル酸無水物を含む組成物である。
本発明によれば、(メタ)アクリル酸無水物または(メタ)アクリル酸無水物を含む組成物の重合を防止することができる。さらに重合防止化した、(メタ)アクリル酸無水物または(メタ)アクリル酸無水物を含む組成物を得ることができるため、これらを安定に取り扱うことができる。
以下、本発明について詳細に説明する。
本発明によれば(メタ)アクリル酸無水物が存在する状態、例えば(メタ)アクリル酸無水物の合成、蒸留あるいは保存などの際に、重合防止剤として、ジエチルヒドロキシルアミンを用いることにより(メタ)アクリル酸無水物またはこれを含む組成物を安定化し重合を防止することができる。
本発明によれば(メタ)アクリル酸無水物が存在する状態、例えば(メタ)アクリル酸無水物の合成、蒸留あるいは保存などの際に、重合防止剤として、ジエチルヒドロキシルアミンを用いることにより(メタ)アクリル酸無水物またはこれを含む組成物を安定化し重合を防止することができる。
(メタ)アクリル酸無水物の合成の際に、重合防止剤として、ジエチルヒドロキシルアミンを用い(メタ)アクリル酸無水物または(メタ)アクリル酸無水物を含む組成物を重合防止化するには、ジエチルヒドロキシルアミンの共存下に、例えば、(メタ)アクリル酸と無水酢酸などの脱水剤を反応させればよい。
このための反応装置は特に限定されないが、一般に、反応装置は加熱可能な反応釜、攪拌機、温度計および冷却管を含む。反応釜と冷却管の間に精留塔を付していても良い。(メタ)アクリル酸と無水酢酸の仕込みモル比率は特に限定されないが、通常(メタ)アクリル酸:無水酢酸=1:50〜50:1とすればよい。反応温度は特に限定されず、一般的には、20〜160℃の範囲とすればよい。反応の転化率を上げるために一方の原料を追加添加することや、副生物の酢酸を反応釜から留去しながら反応させることもできる。
重合防止剤のジエチルヒドロキシルアミンの添加量は、(メタ)アクリル酸の仕込み量から得られる(メタ)アクリル酸無水物の理論量に対して、下限は0.0001質量%以上、好ましくは0.001質量%以上、特に好ましくは0.002質量%以上であり、上限は5質量%以下、好ましくは3質量%以下、特に好ましくは1質量%以下である。ジエチルヒドロキシルアミンは反応開始前に添加するのが好ましく、反応中に追加添加することもできる。ジエチルヒドロキシルアミンを添加する場合、反応釜に直接導入してもよく、あるいは精留塔または冷却管から導入しても良い。添加する際にはジエチルヒドロキシルアミンをそのまま、あるいは(メタ)アクリル酸または無水酢酸などの脱水剤に希釈して添加しても良い。
反応には触媒は特に必要ないが、反応を早めるために触媒を使用しても良い。触媒として、例えば、硫酸、塩酸、リン酸および硝酸などの鉱酸、メタンスルホン酸およびp−トルエンスルホン酸などの有機酸、アルカリ金属およびアルカリ土類金属の水酸化物、カルボン酸塩、炭酸塩およびリン酸塩、トリエチルアミンおよびピリジンなどのアミン類などを使用することができる。
脱水剤として無水酢酸を使用する場合、反応で副生する酢酸を反応釜から除去することは反応の平衡を(メタ)アクリル酸無水物が増加する方向へ傾けることができるため好ましい。
反応中に、一般的に使用されている公知の重合防止剤を共存させても良い。またエアーの吹き込みを併用してもよい。本発明に使用することのできる一般的に使用されている公知の重合防止剤としては、例えば、ハイドロキノン、p−メトキシフェノールやジブチルヒドロキシルトルエンなどのフェノール系化合物、N,N’−ジイソプロピル−p−フェニレンジアミン、N−フェニル−N’−(1,3−ジメチルブチル)−p−フェニレンジアミンやフェノチアジンなどのアミン系化合物、4−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−N−オキシル、4−ベンゾイルオキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−N−オキシルや4−アセトアミノ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−N−オキシルなどのN−オキシル系化合物などを挙げることができる。
(メタ)アクリル酸無水物の蒸留の際に重合防止剤として、ジエチルヒドロキシルアミンを用いて(メタ)アクリル酸無水物またはこれを含む組成物を重合防止化する場合、ジエチルヒドロキシルアミンの添加量は蒸留釜に仕込む(メタ)アクリル酸無水物の総質量に対して下限は通常0.0001質量%以上、好ましくは0.001質量%以上、特に好ましくは0.002質量%以上であり、上限は通常5質量%以下、好ましくは3質量%以下、特に好ましくは1質量%以下である。ジエチルヒドロキシルアミンは、蒸留開始前に添加するのが好ましく、蒸留中に追加添加することもできる。追加添加は蒸留釜へ直接、あるいは蒸留塔へ直接添加することができる。追加添加する場合のジエチルヒドロキシルアミンの添加量は蒸留釜に仕込む(メタ)アクリル酸無水物の総質量に対して下限は通常0.0001質量%以上、好ましくは0.001質量%以上、特に好ましくは0.002質量%以上であり、上限は通常5質量%以下、好ましくは3質量%以下、特に好ましくは1質量%以下である。
蒸留に際しては一般的に使用されている公知の重合防止剤を共存させても良く、またエアーの吹き込みを併用してもよい。一般的に使用されている公知の重合防止剤として、(メタ)アクリル酸無水物の合成の際に使用することのできる上述した重合防止剤と同様のものを使用することができる。
(メタ)アクリル酸無水物の保存の際に重合防止剤として、ジエチルヒドロキシルアミンを用いて(メタ)アクリル酸無水物またはこれを含む組成物を重合防止化する場合、ジエチルヒドロキシルアミンの添加量は(メタ)アクリル酸無水物に対して下限は通常0.0001質量%以上、好ましくは0.001質量%以上、特に好ましくは0.002質量%以上であり、上限は通常5質量%以下、好ましくは3質量%以下、特に好ましくは1質量%以下である。保存の温度は限定されず、例えば−100〜60℃が挙げられる。保存に際しては一般的に使用されている公知の重合防止剤を共存させても良い。一般的に使用されている公知の重合防止剤として、(メタ)アクリル酸無水物の合成の際に使用することのできる、上述した重合防止剤と同様のものを使用することができる。保存の容器は限定されないが、遮光可能なものが好ましい。保存中は空気あるいは窒素雰囲気下にすることができる。
上記のように、本発明によれば、重合防止剤として、ジエチルヒドロキシルアミンを用いることによって(メタ)アクリル酸無水物またはこれを含む組成物の重合を防止することができる。
さらに、重合防止剤として、ジエチルヒドロキシルアミンを用いた、重合防止化した本発明の(メタ)アクリル酸無水物および(メタ)アクリル酸無水物を含む組成物は非常に安定なため取り扱いが容易になる。本発明の重合防止化した(メタ)アクリル酸無水物を含む組成物における(メタ)アクリル酸無水物とジエチルヒドロキシルアミンの質量比は、好ましくは99.9999:0.0001〜95:5、より好ましくは99.999:0.001〜97:3、特に好ましくは99.998:0.002〜99:1である。上記重合防止化した(メタ)アクリル酸無水物を含む組成物は、他の成分例えば一般的に使用されている公知の重合防止剤を混合しても良い。一般的に使用されている公知の重合防止剤としては、例えば、(メタ)アクリル酸無水物の合成の際に使用することのできる、上述した重合防止剤と同様のものを用いることができる。
また、重合防止剤として、ジエチルヒドロキシルアミンを用いる本発明の重合防止化した、(メタ)アクリル酸を更に含む組成物、すなわち、(メタ)アクリル酸無水物、(メタ)アクリル酸およびジエチルヒドロキシルアミンを含む組成物は、非常に安定なため取り扱いが容易になる。本発明の重合防止化した(メタ)アクリル酸を更に含む組成物の、(メタ)アクリル酸無水物に対する(メタ)アクリル酸の質量比は任意であるが、例えば(メタ)アクリル酸無水物と(メタ)アクリル酸の質量比を、好ましくは99.9999:0.0001〜0.0001:99.9999、より好ましくは99.999:0.001〜0.001:99.999、特に好ましくは99.99:0.01〜0.01:99.99とすることができる。また、本発明の重合防止化した(メタ)アクリル酸を更に含む組成物は、(メタ)アクリル酸無水物と(メタ)アクリル酸の合計質量に対するジエチルヒドロキシルアミンの質量比は好ましくは99.9999:0.0001〜95:5、より好ましくは99.999:0.001〜97:3、特に好ましくは99.998:0.002〜99:1とすることができる。上記重合防止化した(メタ)アクリル酸を更に含む組成物は、他の成分例えば他の一般的に使用されている公知の重合防止剤を混合しても良い。一般的に使用されている公知の重合防止剤としては、例えば、(メタ)アクリル酸無水物の合成の際に使用することのできる、上述した重合防止剤と同様のものを使用することができる。
以下、本発明を実施例によって詳しく説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
実施例において、反応液中の成分分析はガスクロマトグラフィー(以下、GCと表すことがある)により行なった。反応液中の目的生成物である(メタ)アクリル酸無水物の含有量は、(メタ)アクリル酸無水物に帰属されるGCピークのピーク面積と反応液の質量から内部標準法により算出した。また、目的生成物である(メタ)アクリル酸無水物の収率は、次式により算出した。
(メタ)アクリル酸無水物の収率(%)=(A/B)×100
ここで、Aは、(メタ)アクリル酸無水物のモル数((メタ)アクリル酸無水物の含有量を(メタ)アクリル酸無水物の分子量で除して算出)を表し、Bは、供給した無水酢酸のモル数を表す。
(メタ)アクリル酸無水物の収率(%)=(A/B)×100
ここで、Aは、(メタ)アクリル酸無水物のモル数((メタ)アクリル酸無水物の含有量を(メタ)アクリル酸無水物の分子量で除して算出)を表し、Bは、供給した無水酢酸のモル数を表す。
(実施例1)
ジムロート、攪拌羽根、温度計、エアー吹き込み管を付した1Lの4つ口フラスコに、アクリル酸864g(12mol)、無水酢酸204g(2mol)、炭酸ナトリウム2.12g(0.02mol)およびジエチルヒドロキシルアミン0.865gを仕込み、エアーバブリングしながら内温70℃で30分反応した。次いでジムロートをト字管、リービッヒ冷却管および受器に切り替え、減圧下に内温70℃で140〜148g留出させ、アクリル酸144g(2mol)を追加し、内温70℃で30分攪拌した。この留出、追加および攪拌の操作をさらに6回繰り返し、アクリル酸無水物を含むアクリル酸溶液1069gを得た。
このとき反応液中のアクリル酸無水物の含有量は114g、収率45.1%であり、装置に重合は全く見られなかった。
ジムロート、攪拌羽根、温度計、エアー吹き込み管を付した1Lの4つ口フラスコに、アクリル酸864g(12mol)、無水酢酸204g(2mol)、炭酸ナトリウム2.12g(0.02mol)およびジエチルヒドロキシルアミン0.865gを仕込み、エアーバブリングしながら内温70℃で30分反応した。次いでジムロートをト字管、リービッヒ冷却管および受器に切り替え、減圧下に内温70℃で140〜148g留出させ、アクリル酸144g(2mol)を追加し、内温70℃で30分攪拌した。この留出、追加および攪拌の操作をさらに6回繰り返し、アクリル酸無水物を含むアクリル酸溶液1069gを得た。
このとき反応液中のアクリル酸無水物の含有量は114g、収率45.1%であり、装置に重合は全く見られなかった。
(実施例2)
実施例1で得られた反応液を遮光下、室温で保存したところ30日後においても重合は見られなかった。
実施例1で得られた反応液を遮光下、室温で保存したところ30日後においても重合は見られなかった。
(実施例3)
等圧滴下ロート、攪拌羽根、温度計、無水カルシウム乾燥管を付した2Lの4つ口フラスコに、アクリル酸72.1g(1mol)、塩化メチレン1L、トリエチルアミン132g(1.3mol)を仕込み、等圧滴下ロートにアクリル酸無水物109g(1.2モル)を仕込んだ。攪拌下にアクリル酸無水物を内温0℃で滴下し反応させた。反応液を5質量%炭酸水素ナトリウム水溶液1Lで2回洗浄し、次いで7質量%食塩水1Lで洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥させた後、減圧下エバポレーターで濃縮し、アクリル酸無水物の粗製物を81g得た。この粗製物にジエチルヒドロキシルアミン0.16gおよびフェノチアジン0.16gを添加し減圧下に精留を行い、純度99.9%の精製アクリル酸無水物を45g得た。
得られた精製アクリル酸無水物5.0gにジエチルヒドロキシルアミンを10mg添加し、遮光下に室温で保存した。30日後においても重合は見られなかった。
等圧滴下ロート、攪拌羽根、温度計、無水カルシウム乾燥管を付した2Lの4つ口フラスコに、アクリル酸72.1g(1mol)、塩化メチレン1L、トリエチルアミン132g(1.3mol)を仕込み、等圧滴下ロートにアクリル酸無水物109g(1.2モル)を仕込んだ。攪拌下にアクリル酸無水物を内温0℃で滴下し反応させた。反応液を5質量%炭酸水素ナトリウム水溶液1Lで2回洗浄し、次いで7質量%食塩水1Lで洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥させた後、減圧下エバポレーターで濃縮し、アクリル酸無水物の粗製物を81g得た。この粗製物にジエチルヒドロキシルアミン0.16gおよびフェノチアジン0.16gを添加し減圧下に精留を行い、純度99.9%の精製アクリル酸無水物を45g得た。
得られた精製アクリル酸無水物5.0gにジエチルヒドロキシルアミンを10mg添加し、遮光下に室温で保存した。30日後においても重合は見られなかった。
(比較例1)
ジエチルヒドロキシルアミンの代わりにフェノチアジンを用いた以外は実施例1と同様に反応を行った。得られた反応液に重合は見られなかったが、反応液と接触していなかった装置上部の表面が重合により白化した。
ジエチルヒドロキシルアミンの代わりにフェノチアジンを用いた以外は実施例1と同様に反応を行った。得られた反応液に重合は見られなかったが、反応液と接触していなかった装置上部の表面が重合により白化した。
(比較例2)
実施例3で得られた精製アクリル酸無水物5.0gを、ジエチルヒドロキシルアミンを添加せずに、遮光下に室温で保存した。3日でゲル状に重合した。
実施例3で得られた精製アクリル酸無水物5.0gを、ジエチルヒドロキシルアミンを添加せずに、遮光下に室温で保存した。3日でゲル状に重合した。
本発明は(メタ)アクリル酸無水物を合成、蒸留あるいは保存する場合に有用である。また、重合防止化した、(メタ)アクリル酸無水物または(メタ)アクリル酸無水物を含む組成物を得ることができるため(メタ)アクリル酸無水物またはこれを含む組成物を安定に取り扱うことができる。
Claims (4)
- 重合防止剤として、ジエチルヒドロキシルアミンを用いることを特徴とする(メタ)アクリル酸無水物または(メタ)アクリル酸無水物を含む組成物の重合防止方法。
- 重合防止剤として、ジエチルヒドロキシルアミンを用いることを特徴とする重合防止化した、(メタ)アクリル酸無水物または(メタ)アクリル酸無水物を含む組成物。
- 前記組成物が、更に(メタ)アクリル酸を含むことを特徴とする請求項1記載の重合防止方法。
- 前記組成物が、更に(メタ)アクリル酸を含むことを特徴とする請求項2に記載の重合防止化した組成物。
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KR20160066047A (ko) * | 2008-08-05 | 2016-06-09 | 미츠비시 레이온 가부시키가이샤 | (메트)아크릴산 무수물의 제조 방법 및 보존 방법, 및 (메트)아크릴산 에스터의 제조 방법 |
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2003
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