JP2005170782A - 光学ガラス - Google Patents

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Abstract

【課題】高屈折率低分散性を有し、ガラス転移温度(Tg)が低く、内部品質の優れた光学ガラスを提供する。
【解決手段】アッベ数(νd)をx軸とし、屈折率(nd)をy軸とする、x−y直交座標におけるA点(nd=1.75、νd=50.0)、B点(nd=1.80、νd=46.0)、C点(nd=1.80、νd=50.0)及びD点(nd=1.75、νd=56.0)をA点、B点、C点、D点、A点の順序で結ぶ直線である境界線で囲まれる範囲内(ただし、A点とD点を結ぶ直線及びB点とC点を結ぶ直線を除く境界線上を含む)の屈折率(nd)及びアッベ数(νd)を有する光学ガラスであって、必須成分としてSiO2、B23、La23、Gd23、Li2O、Fを含有し、実質的にAs23を含まないことを特徴とする光学ガラス。
【選択図】図1

Description

本発明は、低いガラス転移温度(Tg)及び高屈折率低分散性を有し、ガラスの内部品質に優れ、リヒートプレス成形及び/又は精密モールドプレス成形に適した光学ガラスに関する。
光学ガラスの特徴の一つに、内部品質(ガラス中の脈理、泡、異物)が良好であることが挙げられる。この内部品質の優劣はガラス組成に起因する場合と製造条件に起因する場合がある。光学ガラスの製造においては、より高均質なガラスを歩留まり良く生産しようとする場合、少なくともガラス融液と接する一部分又は全部が白金又は白金合金材料で構成された熔融装置を用いることが一般的である。(例えば、白金又は白金合金製の坩堝、槽、撹拌羽や軸を用いるということが挙げられる。)これらの装置を用いて、熔融温度を高温にしたり、熔融時間を長くしたりすると、熔融ガラス中に溶け込む白金量が多くなり、過飽和状態を経た後に再結晶化して異物(結晶、失透)を析出したり、或いは白金また白金合金が前記熔融装置から剥がれ落ちるなどして異物となる場合がある。
酸化ランタンなどの希土類酸化物を多量に含有する光学ガラスは、一般に脱泡性が悪いため、熔融温度を高温にしたり、熔融時間を長くして脱泡させる傾向にある。前述したように、このような熔融条件ではガラス中に存在する異物が多くなる。従って、酸化ランタンなどの希土類酸化物を多量に含有する光学ガラスは泡、異物などの内部品質が悪くなる場合が多い。
組成面でこのような問題点を回避する方法としては、脱泡剤として非常に有効性の高いAs23を添加して比較的低温で脱泡し、ガラス中の異物量を低減化させることができるが、As23は非常に環境負荷が高い成分であるため、近年では使用されない。
光学系を構成するレンズには一般に球面レンズと非球面レンズがある。多くの球面レンズは、ガラス材料をリヒートプレス成形して得られたガラス成形品を研削研磨することによって製造される。一方、非球面レンズは、加熱軟化したレンズプリフォーム材を、高精度な成形面をもつ金型でプレス成形し、金型の高精度な成形面の形状をレンズプリフォーム材に転写して得る方法、すなわち、精密モールドプレス成形によって製造されることが主流となっている。
リヒートプレス成形によってガラス成形品を製造する場合、非常に高い温度を必要とするため、熱処理炉の早期劣化をもたらし、安定生産に支障がある。このため、ガラス材料の粘性流動温度が低いほど、すなわちガラス転移温度(Tg)が低いほど低温でリヒートプレス成形が可能であり、熱処理炉に対する負荷を低減できる。ここで、「粘性流動温度」とは、おおよそガラス転移温度と同じ温度になることが当業界において公知である。
精密プレス成形によって、非球面レンズのようなガラス成形品を得るにあたっては、金型の高精度な成形面をレンズプリフォーム材に転写するために、加熱軟化させたレンズプリフォーム材を高温環境下でプレス成形することが必要であるので、この際使用する金型も高温に曝され、また、金型に高いプレス圧力が加えられる。そのため、レンズプリフォーム材を加熱軟化させる際及びレンズプリフォーム材をプレス成形する際に、金型の成形面が酸化、侵食されたり、金型成形面の表面に設けられている離型膜が損傷したりして金型の高精度な成形面が維持できなくなることが多く、また、金型自体も損傷し易い。そのようになると、金型を交換せざるを得ず、金型の交換回数が増加して、低コスト、大量生産を実現できなくなる。そこで、精密プレス成形に使用するガラス及び精密プレス成形に使用するレンズプリフォーム材のガラスは、上記損傷を抑制し、金型の高精度な成形面を長く維持し、かつ、低いプレス圧力での精密プレス成形を可能にするという観点から、できるだけ低いガラス転移温度(Tg)を有することが望まれている。
以上の理由より、光学設計上の有用性という観点で従来から高屈折率低分散性を有し、ガラス転移温度(Tg)が低く、内部品質の優れた光学ガラスが強く求められている。
特に、アッベ数(νd)をx軸とし、屈折率(nd)をy軸とする、x−y直交座標図におけるA点(nd=1.75、νd=50.0)、B点(nd=1.80、νd=46.0)、C点(nd=1.80、νd=50.0)及びD点(nd=1.75、νd=56.0)をA点、B点、C点、D点、A点の順序で結ぶ直線である境界線で囲まれる範囲内(ただし、A点とD点を結ぶ直線及びB点とC点を結ぶ直線を除く境界線上を含む)(以下、上記範囲内を特定範囲内という)の屈折率(nd)及びアッベ数(νd)を有する高屈折率低分散性の光学ガラスが強く求められている。
高屈折率低分散性の光学ガラスは光学設計上非常に有用であるため、古くから種々のガラスが提案されている。
例えば、特開2002−128539号公報には、B23−Ln23(LnはY、La及びGdから選ばれる1種又は2種以上)系の高屈折率低分散光学ガラスが開示されている。 しかしこの公報に具体的に開示されている上記特定範囲内の光学定数を有するガラスは、低Tg化に有効なアルカリ成分、ZnO成分、弗素成分を含んでいない、あるいは含有量が少ないため、ガラス転移温度(Tg)が高いという欠点がある。
特開昭53−4023号公報には、B23−La23−HfO2系の高屈折率低分散光学ガラスが開示されているが、このガラスは原料価格が著しく高いHfO2を必須成分として含有しているため、非常に生産コストが高くなり実用性に乏しい。また、公報に具体的に開示されているガラスのうち、上記特定範囲内の光学定数を有しているガラスは、低Tg化に有効なアルカリ成分、ZnO成分、弗素成分を含んでいない、あるいは含有量が少ないため、ガラス転移温度(Tg)が高いという欠点もある。
特開平8−217484号公報には、B23−La23−Lu23系の光学ガラスが開示されているが、このガラスは原料価格が著しく高いLu23を必須成分としているため、非常に生産コストが高くなり実用性に乏しい。また、公報に具体的に開示されているガラスのうち、上記特定範囲内の光学定数を有しているガラスは低Tg化に有効なアルカリ成分、ZnO成分、弗素成分を含んでいない、あるいは含有量が少ないため、ガラス転移温度(Tg)が高いという欠点もある。
特開昭55−3329号公報には、SiO2−B23−La23−Yb23−SnO2系の高屈折率低分散光学ガラスが開示されているが、必須成分であるSnO2は熔融雰囲気が還元状態になると金属錫となり、熔融装置に使用されている白金などを合金化させて侵食し、ガラス漏れ事故を引き起こすため、実用性に乏しい。また、公報に具体的に開示されているガラスのうち、上記特定範囲内の光学定数を有しているガラスは低Tg化に有効なアルカリ成分、ZnO成分、弗素成分を含んでいない、あるいは含有量が少ないため、ガラス転移温度(Tg)が高いという欠点もある。
特開昭56−78447号公報には、SiO2−B23−La23−Yb23系の高屈折率低分散光学ガラスが開示されているが、脱泡、均質化する際の熔融温度が1350〜1600℃と高温を要するため、前述した異物が発生し易い。この公報に具体的に開示されているガラスのうち、比較的低温で熔融可能なアルカリ酸化物を含有する組成が存在するが、これら具体例は全て環境負荷の非常に大きな成分であるAs23を含有している。また、上記特定範囲内の光学定数を有するガラスは低Tg化に有効なアルカリ成分、ZnO成分、弗素成分を含んでいない、あるいは含有量が少ないため、ガラス転移温度(Tg)が高いという欠点もある。
特開昭52−14607号公報には、SiO2−B23−La23−Gd23−ZrO2+Ta25系の高屈折率低分散光学ガラスが開示されているが、この公報に具体的に開示されているガラスのうち、上記特定範囲内の光学定数を有するガラスは低Tg化に有効なアルカリ成分、ZnO成分、弗素成分を含んでいない、あるいは含有量が少ないため、ガラス転移温度(Tg)が高いという欠点がある。
特開昭59−169952号公報には、SiO2−B23−La23−ZnO−ZrO2−F系の高屈折率低分散光学ガラスが開示されているが、この公報に具体的に開示されているガラスのうち、1例以外全てに環境負荷の非常に大きな成分であるAs23を含有している。
特開昭57−34044号公報には、B23−La23−Yb23−F系の高屈折率低分散光学ガラスが開示されているが、この公報に具体的に開示されているガラスのうち、上記特定範囲内の光学定数を有するガラスは低Tg化に有効なアルカリ成分、ZnO成分、弗素成分を含んでいない、あるいは含有量が少ないため、ガラス転移温度(Tg)が高いという欠点がある。
特開平8−259257号公報には、SiO2−B23−LiO−−ZnO−La23系の高屈折率低分散光学ガラスが開示されているが、この公報に具体的に開示されているガラスのうち、上記特定範囲内の光学定数を有するガラスは、Asを含有しているため環境上好ましくなく、また、異物発生しやすいという欠点がある。
特開平8−26765号公報、特開平6−305769号公報、特開昭60−221338号公報及び特開昭56−169150号公報には、ガラス転移点(Tg)の低い光学ガラスが開示されている。しかしこれら公報に具体的に開示されている光学ガラスは上記特定範囲内の光学定数を有しておらず、上述した光学設計上の要求を満たすことができない。
特開平7−118033号公報、特開2000−16831号公報、特開2003−238198号公報、特開2003−252647号公報、特開2003−201143号公報に具体的に開示されているガラスは、上記特定範囲内の光学定数を有しておらず、上述した光学設計上の要求を満たしていない。
以上のように、公知の技術文献にはガラス転移点(Tg)が低いが上記特定範囲内の光学定数を満足しないか或いは上記特定範囲内の光学定数を満足してもガラス転移点(Tg)の高いガラスしか知られておらず、本発明の目的とする光学ガラスが存在しないのが現状である。
特開2002−128539号公報 特開昭53−4023号公報 特開平8−217484号公報 特開昭55−3329号公報 特開昭56−78447号公報 特開昭52−14607号公報 特開昭59−169952号公報 特開昭57−34044号公報 特開平8−259257号公報 特開平8−26765号公報 特開平6−305769号公報 特開昭60−221338号公報 特開昭56−169150号公報 特開平7−118033号公報 特開2000−16831号 特開2003−238198号公報 特開2003−252647号公報 特開2003−201143号公報
本発明の目的は、前記背景技術に記載した光学ガラスに見られる諸欠点を総合的に解消し、前記特定範囲の光学定数を有し、ガラス転移温度(Tg)が低く、ガラスの内部品質に優れ、リヒートプレス成形及び/又は精密モールドプレス成形に適した光学ガラスを提供することにある。
本発明者は、上記課題を解決するために、鋭意試験研究を重ねた結果、特定量のSiO2、B23、La23、Gd23、Li2O及びFを含有させることにより、前記特定範囲の光学定数を有し、ガラス転移温度(Tg)が低く、ガラスの内部品質に優れ、リヒートプレス成形及び/又は精密モールドプレス成形に適した光学ガラスが得られた。
すなわち、前記目的を達成するための本発明の第1の構成は、アッベ数(νd)をx軸とし、屈折率(nd)をy軸とする、x−y直交座標におけるA点(nd=1.75、νd=50.0)、B点(nd=1.80、νd=46.0)、C点(nd=1.80、νd=50.0)及びD点(nd=1.75、νd=56.0)をA点、B点、C点、D点、A点の順序で結ぶ直線である境界線で囲まれる範囲内(ただし、A点とD点を結ぶ直線及びB点とC点を結ぶ直線を除く境界線上を含む)の屈折率(nd)及びアッベ数(νd)を有する光学ガラスであって、必須成分としてSiO2、B23、La23、Gd23、Li2O、Fを含有し、実質的にAs23を含まないことを特徴とする光学ガラスである。
本発明の第2の構成は、質量%で、
SiO2 0.1〜10%未満、
23 15〜35%、
La23 15〜55%、
Gd23 1〜40%及び
Li2O 0.1〜3%未満、
並びに
23 0〜2%、及び/又は
Yb23 0〜25%及び/又は
GeO2 0〜10%及び/又は
TiO2 0〜5%及び/又は
ZrO2 0〜10%及び/又は
Nb25 0〜5%及び/又は
Ta25 0〜10%及び/又は
WO3 0〜10%及び/又は
ZnO 0〜15%及び/又は
RO 0〜10%
ただし、ROは、CaO、SrO及びBaOから選ばれる1種又は2種以上、及び/又は
Sb23 0〜1%
の酸化物換算組成の各成分を含有し、かつ上記酸化物の一部又は全部を弗化物置換したFの合計量が、酸化物換算組成100重量部に対して0.1〜10重量部の範囲の各成分を含有し、実質的にAs23を含まないことを特徴とする光学ガラスである。
なお、本明細書中において「酸化物換算組成」とは、本発明のガラス構成成分の原料として使用される酸化物、複合塩、金属弗化物等が熔融時にすべて分解され酸化物へ変化すると仮定した場合に、当該生成酸化物の総重量を100質量%として、ガラス中に含有される各成分を表記した組成である。
本発明の第3の構成は、光学ガラス組成物中の全構成原子を基準として、モル%で、
Si 0.1〜6mol%
B 12〜32mol%
La 2〜12mol%
Gd 0.2〜8mol%
Li 0.1〜6.5mol%及び
O 40〜65mol%
並びに
Y 0〜1mol%及び/又は
Yb 0〜6mol%及び/又は
Ge 0〜3.5mol%及び/又は
Ti 0〜2mol%及び/又は
Zr 0〜3mol%及び/又は
Nb 0〜1mol%及び/又は
Ta 0〜1.5mol%及び/又は
W 0〜1.5mol%及び/又は
Zn 0〜6mol%及び/又は
Ca 0〜6mol%及び/又は
Sr 0〜4mol%及び/又は
Ba 0〜3mol%及び/又は
Sb 0〜0.2mol%、並びに
F 0.1〜20mol%
の各成分を含有し、実質的にAsを含まないことを特徴とする光学ガラスである。
なお、本明細書中において、本発明の光学ガラスの組成をmol%表示にて表す場合、光学ガラス中に存在する全原子の物質量の合計に対する各原子の物質量の割合をモル百分率で表示するものである。
本発明の第4の構成は、アッベ数(νd)をx軸とし、屈折率(nd)をy軸とする、x−y直交座標におけるA点(nd=1.75、νd=50.0)、B点(nd=1.80、νd=46.0)、C点(nd=1.80、νd=50.0)及びD点(nd=1.75、νd=56.0)をA点、B点、C点、D点、A点の順序で結ぶ直線である境界線で囲まれる範囲内(ただし、A点とD点を結ぶ直線及びB点とC点を結ぶ直線を除く境界線上を含む)の屈折率(nd)及びアッベ数(νd)を有することを特徴とする前記構成2〜3の光学ガラスである。
本発明の第5の構成は、(Y23+Gd23+Yb23)/La23の値(式中、Y23、Gd23、Yb23及びLa23は酸化物換算組成における質量%で表された各成分含有率を表す)が0.4〜2であることを特徴とする前記構成1〜4の光学ガラスである。
本発明の第6の構成は、(Li2O+ZnO)/SiO2の値(式中、Li2O、ZnO及びSiO2は酸化物換算組成における質量%で表された各成分含有率を表す)が0.05〜7であることを特徴とする前記構成1〜5の光学ガラスである。
本発明の第7の構成は、SiO2、B23、La23、Gd23、Li2O、ZrO2、Yb23、ZnOの合計量が酸化物換算組成で94質量%以上である前記構成1〜6の光学ガラスである。
本発明の第8の構成は、ガラス転移温度(Tg)が530〜680℃の範囲であることを特徴とする前記構成1〜7の光学ガラスである。
なお、本明細書中において「ガラス転移温度(Tg)」とは、日本光学硝子工業会規格JOGIS08−2003(光学ガラスの熱膨張の測定方法)に記載される「転移温度(Tg)」を意味する。ただし、本発明においては測定方法において使用する試験片として長さ50mm、直径4mmの試料を使用する。
本発明の第9の構成は、ガラス転移温度(Tg)が530〜660℃の範囲であることを特徴とする前記構成1〜7の光学ガラスである。
本発明の第10の構成は、ガラス転移温度(Tg)が530〜630℃の範囲であることを特徴とする前記構成1〜7の光学ガラスである。
本発明の第11の構成は、ガラス転移温度(Tg)が530〜610℃の範囲であることを特徴とする前記構成1〜7の光学ガラスである。
本発明の第12の構成は、日本光学硝子工業会規格JOGIS12−1994(光学ガラスの泡の測定方法)の表1に示されている100mlのガラス中における泡の断面積の総和が級1〜級4であり、かつ、日本光学硝子工業会規格JOGIS13−1994(光学ガラスの異物の測定方法)の表1に示されている100mlのガラス中における異物の断面積の総和が級1〜級4であることを特徴とする前記構成1〜11の光学ガラスである。
本発明の第13の構成は、前記構成1〜12のガラスからなるレンズプリフォーム材である。
本発明の光学ガラスの各成分について説明する。以下、特に断らない限り各成分の含有率は質量%を意味する。
SiO2成分は、本発明の光学ガラスにおいて、ガラスの粘度を高め、耐失透性を向上させるのに有効な成分である。しかし、酸化物換算組成のガラス全質量に対する含有率が0.1%未満ではその効果が不十分であり、10%以上ではガラス転移温度(Tg)が高くなり、熔解温度が高くなって異物が発生し易くなり内部品質が悪くなる。従って、酸化物換算組成のガラス全質量に対して好ましくは0.1%、より好ましくは1%、最も好ましくは1.5%を下限として含有することができ、好ましくは10%未満、より好ましくは9%、最も好ましくは8%を上限として含有することができる。
SiOは、原料として例えばSiO等を使用してガラス内に導入される。
23成分は、ランタン系ガラスである本発明の光学ガラスにおいて、ガラス形成酸化物成分として欠かすことのできない成分である。しかし、酸化物換算組成のガラス全質量に対する含有率が15%未満では耐失透性が不十分となり、35%を超えると化学的耐久性が悪くなる。
従って、酸化物換算組成のガラス全質量に対して好ましくは15%、より好ましくは16%、最も好ましくは18%を下限として含有することができ、好ましくは35%、より好ましくは33%、最も好ましくは30%を上限として含有することができる。
23は、原料として例えばH3BO3、B23等を使用してガラス内に導入される。
23成分は、ガラスの屈折率を高め、低分散化させるのに有効である。しかし、酸化物換算組成のガラス全質量に対する含有率が2%を超えると耐失透性が急激に悪くなる。
従って、酸化物換算組成のガラス全質量に対して好ましくは2%を上限とし、より好ましくは1%、最も好ましくは含有しない。
23は、原料として例えばY23、YF3等を使用してガラス内に導入される。
La23成分は、ガラスの屈折率を高め、低分散化させるのに有効であり高屈折率低分散性を有する本発明のガラスに欠かすことのできない成分である。しかし、酸化物換算組成のガラス全質量に対する含有率が15%未満では、ガラスの光学定数の値を前記特定範囲内に維持し難く、また、55%を超えると耐失透性が悪くなる。
従って、酸化物換算組成のガラス全質量に対して好ましくは15%、より好ましくは18%、最も好ましくは20%を下限として含有することができ、好ましくは55%、より好ましくは53%、最も好ましくは50%を上限として含有することができる。
La23は、原料として例えばLa23、硝酸ランタン又はその水和物、LaF3等を使用してガラス内に導入される。
Gd23成分は、ガラスの屈折率を高め、低分散化させると共に耐失透性を向上させるのに有効である。しかし、酸化物換算組成のガラス全質量に対する含有率が1%未満ではその効果が不十分であり、40%を超えると逆に耐失透性が悪くなる。
従って、酸化物換算組成のガラス全質量に対して好ましくは1%、より好ましくは3%、最も好ましくは5%を下限として含有することができ、好ましくは40%、より好ましくは38%、最も好ましくは35%を上限として含有することができる。
またGd23は、原料として例えばGd23、GdF3等を使用してガラス内に導入される。
Yb23成分は、ガラスの屈折率を高め、低分散化させるのに有効である。しかし、酸化物換算組成のガラス全質量に対する含有率が25%を超えると耐失透性が悪くなる。
従って、酸化物換算組成のガラス全質量に対して好ましくは25%、より好ましくは24%、最も好ましくは23%を上限として含有することができる。
Yb23は、原料として例えばYb23、YbF3等を使用してガラス内に導入される。
GeO2成分は、屈折率を高め、耐失透性向上させる効果を有する成分であるが、原料が非常に高価であるため、酸化物換算組成のガラス全質量に対する含有率は好ましくは10%を上限とし、より好ましくは2%未満、最も好ましくは含有しない。
GeO2は、原料として例えばGeO2等を使用してガラス内に導入される。
TiO2成分は、光学定数を調整し、耐失透性を改善する効果がある。しかし、酸化物換算組成のガラス全質量に対する含有率が5%を超えると逆に耐失透性が悪くなる。
従って、酸化物換算組成のガラス全質量に対して好ましくは5%、より好ましくは1%、最も好ましくは0.5%を上限として含有することができる。
TiO2は、原料として例えばTiO2等を使用してガラス内に導入される。
ZrO2成分は、光学定数を調整し、耐失透性を改善し、化学的耐久性を向上させる効果がある、しかし酸化物換算組成のガラス全質量に対する含有率が10%を超えると逆に耐失透性が悪くなるうえ、ガラス転移温度(Tg)を所望の低い値に維持し難くなる。
従って、酸化物換算組成のガラス全質量に対して好ましくは10%、より好ましくは9%、最も好ましくは8%を上限として含有することができる。
またZrO2は、原料として例えばZrO2、ZrF4等を使用してガラス内に導入される。
Nb25成分は、屈折率を高め、化学的耐久性及び耐失透性を改善する効果がある。しかし、酸化物換算組成のガラス全質量に対する含有率が5%を超えると逆に耐失透性が悪くなる。
従って、酸化物換算組成のガラス全質量に対する含有率は、好ましくは5%を上限とし、より好ましくは3.5%、最も好ましくは含有しない。
またNb25は、原料として例えばNb25等を使用してガラス内に導入される。
Ta25成分は、屈折率を高め、化学的耐久性及び耐失透性を改善する効果がある。しかし、酸化物換算組成のガラス全質量に対する含有率が10%を超えると上記特定範囲の光学定数を維持し難くなる。
従って、酸化物換算組成のガラス全質量に対して好ましくは10%、より好ましくは7.5%、最も好ましくは6.5%を上限として含有することができる。
またTa25は、原料として例えばTa25等を使用してガラス内に導入される。
WO3成分は、光学定数を調整し、耐失透性を改善する効果がある。しかし、酸化物換算組成のガラス全質量に対する含有率が10%を超えると逆に耐失透性や可視光領域の短波長域の光線透過率が悪くなる。従って、酸化物換算組成のガラス全質量に対する含有率は、好ましくは10%を上限とし、より好ましくは0.5%未満であり、最も好ましく含有しない。
またWO3は、原料として例えばWO3等を使用してガラス内に導入される。
ZnO成分は、ガラス転移温度(Tg)を低くする効果が大きい成分である。しかし酸化物換算組成のガラス全質量に対する含有率が15%を超えると耐失透性が悪くなる。
従って、酸化物換算組成のガラス全質量に対して好ましくは15%、より好ましくは13%、最も好ましくは10%を上限として含有することができる。
またZnOは、原料として例えばZnO、ZnF2等を使用してガラス内に導入できる。
RO成分(CaO、SrO及びBaO成分から選ばれる1種又は2種以上の成分)は光学定数の調整に有効である。しかし、酸化物換算組成のガラス全質量に対する含有率が10%を超えると耐失透性が悪くなる。
従って、酸化物換算組成のガラス全質量に対して好ましくは10%、より好ましくは6%、最も好ましくは4.5%を上限として含有することができる。
RO成分は、原料として例えばCaO、SrO、BaOまたはその炭酸塩、硝酸塩、弗化物、水酸化物等を使用してガラス内に導入できる。
なお、SrO成分及びCaO成分については実質的に含まないことが好ましい。
Li2O成分は、ガラス転移温度(Tg)を大幅に下げ、かつ、混合したガラス原料の溶融を促進する効果を有する。しかし、酸化物換算組成のガラス全質量に対する含有率が0.1%未満ではその効果が不十分であり、3%以上では耐失透性が急激に悪化する。
従って、酸化物換算組成のガラス全質量に対して好ましくは0.1%、より好ましくは0.1%より多く、最も好ましくは0.15%を下限として含有することができ、好ましくは3%未満、より好ましくは2.5%、最も好ましくは2.5%未満を上限として含有することができる。
Li2O成分は、原料として例えばLi2O、Li2CO3、LiF、LiOH、LiNO3等を使用してガラス内に導入できる。
Sb23成分は、ガラス溶融時の脱泡のために任意に添加しうるが、その量が多すぎると可視光領域の短波長領域における透過率が悪くなる。従って、酸化物換算組成のガラス全質量に対して1%、好ましくは0.6%、最も好ましくは0.4%を上限として含有できる。
F成分は、混合したガラス原料の溶融を促進する効果を有し、低分散化しつつ、ガラス転移温度(Tg)を低下させ、耐失透性を向上させるために有効であり、特にF成分をLa23成分と共存させることにより、前記特定範囲内の光学定数を有し、かつ、低いガラス転移温度(Tg)を有する、高屈折率低分散性の光学ガラスを得ることができることを見出した点で、F成分は、本発明において非常に重要な成分である。通常、F成分を含有させると低分散化するが、同時に屈折率も低下してしまうため、前記特定範囲内の高屈折率を維持しているという点が特に重要である。
またF成分は原料として例えばYF3、LaF3、GdF3、YbF3、ZrF4、ZnF2、アルカリ金属の弗化物、アルカリ土類金属の弗化物等の形態で導入できる。
なお、本発明のガラス組成物中において、F成分は各金属元素の1種又は2種以上の酸化物の一部又は全部と置換した弗化物の形態で存在し、当該各酸化物の一部又は全部と置換した弗化物のFとしての含有率が、光学ガラスの酸化物換算の全質量を100重量部とした場合に、0.1重量部未満ではF成分の上記諸効果が不十分であり、10重量部を超えるとFの揮発量が多くなり、均質なガラスを得にくくなる。
従って、本発明の光学ガラスにおいては、当該条件において、好ましくは0.1重量部、より好ましくは0.5重量部、最も好ましくは1重量部を下限として含有し、好ましくは10重量部、より好ましくは10重量部未満、最も好ましくは9.5重量部を上限としてFを含有することができる。
なお、上記ガラス中に存在する各成分を導入させるために使用される原料は、例示の目的で記載したものであり、上記列挙された酸化物、弗化物等に限定されるものではない。従って、ガラス製造の条件の諸変更に適宜対応させて、公知の材料から選択できる。
本発明者は、前記特定範囲内の光学定数において、上記ガラス中のLa23含有率に対するY23成分、Gd23成分、Yb23成分の合計量の比、すなわち(Y23+Gd23+Yb23)/La23値を特定の範囲の値にすることにより顕著に液相温度を低下させることができることを今般見出した。すなわち、当該値を0.4〜2の範囲内にすることで熔融温度を低下させ、異物の発生量を低減できることを見出した。
従って、本発明においては前記(Y23+Gd23+Yb23)/La23値は、好ましくは0.4、より好ましくは0.5、最も好ましくは0.55を下限とし、好ましくは2、より好ましくは1.5、最も好ましくは1.27を上限とする。
さらに本発明者は、前記特定範囲内の光学定数において、SiO2成分量に対するLi2O成分、ZnO成分の合計量の比(Li2O+ZnO)/SiO2値を特定の範囲の値にすることで熔融温度を低下させ、異物発生量を低減できることを今般見出した。
従って、本発明においては前記(Li2O+ZnO)/SiO2値は、好ましくは0.05、より好ましくは0.1、最も好ましくは0.15を下限とし、好ましくは7、より好ましくは4、最も好ましくは3を上限とする。
さらに、本発明者は(Y23+Gd23+Yb23)/La23値及び(Li2O+ZnO)/SiO2値を同時に上記所定の好ましい範囲内にすることにより、特に著しい異物発生量の低減を示すことを見出した。
また、本発明者はSiO2、B23、La23、Gd23、Li2O、ZrO2、Yb23、ZnOの合計量を94質量%以上にすることにより、所定の光学定数を有するガラスを得ることができ、かつそのガラスのガラス転移温度を低下させ、異物発生量を減少させることに十分寄与することを見出した。前記効果を奏するために、本発明においては、SiO2、B23、La23、Gd23、Li2O、ZrO2、Yb23及びZnOの合計量が好ましくは94質量%以上、より好ましくは95質量%以上、最も好ましくは98質量%以上の値をとる。
Al23成分は、化学的耐久性を向上させるのに有効な成分であるが、しかし、酸化物換算組成のガラス全質量に対する含有率が3%を超えると耐失透性が急激に悪化する。
従って、酸化物換算組成のガラス全質量に対して好ましくは3%、より好ましくは1%、最も好ましくは含有しない。
Lu23、Hf23、SnO2、Ga23、Bi23、BeOの各成分は含有させることは可能であるが、Lu23、Hf23、Ga23は高額原料であるため原料コストが高くなり実際の製造においては現実的ではなく、SnO2は白金製の坩堝や、溶融ガラスと接する部分が白金で形成されている溶融槽でガラス原料を溶融する際に錫と白金が合金化して合金となった箇所は耐熱性が悪くなり、その箇所に穴が開き溶融ガラス流出する事故がおこる危険性が憂慮され、Bi23、BeOは、環境に有害な影響を与え、環境負荷の非常に大きい成分である、という問題がある。したがって酸化物換算組成のガラス全質量に対し、好ましくは0.1%未満、より好ましくは0.05%を上限として含有され、最も好ましくは含有しない。
次に、本発明の光学ガラスに含有させるべきではない成分について説明する。
鉛化合物は、精密プレス成形時に金型と融着しやすい成分であるという問題並びにガラスの製造のみならず、研磨等のガラスの冷間加工及びガラスの廃棄に至るまで、環境対策上の措置が必要となり、環境負荷が大きい成分であるという問題があるため、本発明の光学ガラスに含有させるべきではない。
As23、カドミウム及びトリウムは、共に、環境に有害な影響を与え、環境負荷の非常に大きい成分であるため、本発明の光学ガラスに含有させるべきではない。
25は、本発明の光学ガラスに含有させると、耐失透性を悪化させやすいのでP25を含有させることは好ましくない。
TeO2は、白金製の坩堝や、溶融ガラスと接する部分が白金で形成されている溶融槽でガラス原料を溶融する際、テルルと白金が合金化し、合金となった箇所は耐熱性が悪くなるため、その箇所に穴が開き溶融ガラス流出する事故がおこる危険性が憂慮されるため、本発明の光学ガラスに含有させるべきではない。
さらに本発明の光学ガラスにおいては、V、Cr、Mn、Fe、Co、Ni、Cu、Mo、Eu、Nd、Sm、Tb、Dy、Er等の着色成分は、含有しないことが好ましい。ただし、ここでいう含有しないとは、不純物として混入される場合を除き、人為的に含有させないことを意味する。
また、本発明のガラス組成物は、その組成が質量%で表されているため直接的にモル%の記載に表せるものではないが、本発明において要求される諸特性を満たすガラス組成物中に存在する各元素のモル%表示による組成は、概ね以下の値をとる。
Si 0.1〜6mol%
B 12〜32mol%
La 2〜12mol%
Gd 0.2〜8mol%
Li 0.1〜6.5mol%
O 40〜65mol%
Y 0〜1mol%
Yb 0〜6mol%
Ge 0〜3.5mol%
Ti 0〜2mol%
Zr 0〜3mol%
Nb 0〜1mol%
Ta 0〜1.5mol%
W 0〜1.5mol%
Zn 0〜6mol%
Ca 0〜6mol%
Sr 0〜4mol%
Ba 0〜3mol%
Sb 0〜0.2mol%
F 0.1〜20mol%
なお、本発明の光学ガラス中において、Si成分はガラスの粘度を高め、耐失透性を向上させる効果があり、好ましくは6mol%、より好ましくは6mol%未満、最も好ましくは5.5mol%を上限として含有することができ、好ましくは0.1mol%、より好ましくは0.2mol%、最も好ましくは0.5mol%を下限として含有することができる。
本発明の光学ガラス中において、B成分はガラス形成酸化物成分として欠かすことのできない成分であり耐失透性を向上させる効果があり、好ましくは32mol%、より好ましくは30mol%、最も好ましくは28mol%を上限として含有することができ、好ましくは12mol%、より好ましくは13mol%、最も好ましくは15mol%を下限として含有することができる。
本発明の光学ガラス中において、Y成分はガラスの屈折率を高め、低分散化させる効果があり、好ましくは1mol%、より好ましくは0.8mol%を上限として含有され、最も好ましくは含有しない。
本発明の光学ガラス中において、La成分はガラスの屈折率を高め、低分散化させる効果があり、好ましくは12mol%、より好ましくは12mol%未満、最も好ましくは11.5mol%を上限として含有することができ、好ましくは2mol%、より好ましくは2mol%より多く、最も好ましくは2.5mol%を下限として含有することができる。
本発明の光学ガラス中において、Gd成分はガラスの屈折率を高め、低分散化させると共に耐失透性を向上させる効果があり、好ましくは8mol%、より好ましくは7.5mol%、最も好ましくは7mol%を上限として含有することができ、好ましくは0.2mol%、より好ましくは0.3mol%、最も好ましくは0.5mol%を下限として含有することができる。
本発明の光学ガラス中において、Yb成分はガラスの屈折率を高め、低分散化させる効果があり、好ましくは6mol%、より好ましくは5.5mol%、最も好ましくは5mol%を上限として含有することができる。
本発明の光学ガラス中において、Ge成分は屈折率を高め、耐失透性向上させる効果があり、好ましくは3.5mol%を上限とし、より好ましくは3mol%、最も好ましくは含有しない。
本発明の光学ガラス中において、Ti成分は光学定数を調整し、耐失透性を改善する効果があり、好ましくは2mol%、より好ましくは1mol%、最も好ましくは0.5mol%を上限として含有することができる。
本発明の光学ガラス中において、Zr成分は光学定数を調整し、耐失透性を改善し、化学的耐久性を向上させる効果があり、好ましくは3mol%、より好ましくは2.5mol%、最も好ましくは2mol%を上限として含有することができる。
本発明の光学ガラス中において、Nb成分は屈折率を高め、化学的耐久性及び耐失透性を改善する効果があり、好ましくは1mol%を上限とし、より好ましくは0.8mol%、最も好ましくは含有しない。
本発明の光学ガラス中において、Ta成分は屈折率を高め、化学的耐久性及び耐失透性を改善する効果があり、好ましくは1.5mol%、より好ましくは1.3mol%、最も好ましくは1mol%を上限として含有することができる。
本発明の光学ガラス中において、W成分は光学定数を調整し、耐失透性を改善する効果があり、好ましくは1.5mol%を上限とし、より好ましくは1mol%、最も好ましくは含有しない。
本発明の光学ガラス中において、Zn成分はガラス転移温度(Tg)を低くする効果があり、好ましくは6mol%、より好ましくは5.5mol%、最も好ましくは5mol%を上限として含有することができる。
本発明の光学ガラス中において、Ca成分は光学定数の調整に効果があり、好ましくは6mol%、より好ましくは5mol%、最も好ましくは4mol%を上限として含有することができる。
本発明の光学ガラス中において、Sr成分は光学定数の調整に効果があり、好ましくは4mol%、より好ましくは3mol%、最も好ましくは2mol%を上限として含有することができる。
本発明の光学ガラス中において、Ba成分は光学定数の調整に効果があり、好ましくは3mol%、より好ましくは2.5mol%、最も好ましくは2mol%を上限として含有することができる。
本発明の光学ガラス中において、Li成分はガラス転移温度(Tg)を大幅に下げ、かつ、混合したガラス原料の溶融を促進する効果があり、好ましくは6.5mol%、より好ましくは6mol%、最も好ましくは5.5mol%を上限として含有することができ、好ましくは0.1mol%、より好ましくは0.1mol%より多く、最も好ましくは0.15mol%を下限として含有することができる。
本発明の光学ガラス中において、Sb成分はガラス溶融時の脱泡に効果があり、好ましくは0.2mol%、より好ましくは0.15mol%、最も好ましくは0.1mol%を上限として含有することができる。
本発明の光学ガラス中において、F成分は混合したガラス原料の溶融を促進する効果を有し、低分散化しつつ、ガラス転移温度(Tg)を低下させ、耐失透性を向上させる効果があり、好ましくは20mol%、より好ましくは19mol%、最も好ましくは18mol%を上限として含有することができ、好ましくは0.1mol%、より好ましくは0.5mol%、最も好ましくは1mol%を下限として含有することができる。
As、カドミウム及びトリウムは、共に、環境に有害な影響を与え、環境負荷の非常に大きい成分であるため、本発明の光学ガラスに含有させるべきではない。
次に本発明の光学ガラスの物性について説明する。
前述のとおり、本発明の光学ガラスは光学設計上の有用性の観点から、好ましくはアッベ数(νd)をx軸とし、屈折率(nd)をy軸とするx−y直交座標図におけるA点(nd=1.75、νd=50.0)、B点(nd=1.80、νd=46.0)、C点(nd=1.80、νd=50.0)及びD点(nd=1.75、νd=56.0)をA点、B点、C点、D点、A点の順序で結ぶ直線である境界線で囲まれる範囲内(ただし、A点とD点を結ぶ直線及びB点とC点を結ぶ直線を除く境界線上を含む)(以下、上記範囲内を特定範囲内という)の屈折率(nd)及びアッベ数(νd)を有するが、より好ましくは同一座標におけるA点(nd=1.75、νd=50.0)、B点(nd=1.80、νd=48.0)、C点(nd=1.80、νd=50.0)及びD点(nd=1.75、νd=55.0)をA点、B点、C点、D点、A点の順序で結ぶ直線である境界線で囲まれる範囲内(ただし、A点とD点を結ぶ直線及びB点とC点を結ぶ直線を除く境界線上を含む)(以下、上記範囲内を特定範囲内という)の屈折率(nd)及びアッベ数(νd)を有する。
さらに好ましくは、nd=1.75より高く1.78以下、かつνd=50.0〜53.5の範囲である。最も好ましくはnd=1.75より高く、1.77以下であり、かつνd=50〜53.5の範囲である。
また、ガラス中の泡については、日本光学硝子工業会規格JOGIS12−1994(光学ガラスの泡の測定方法)の表1に示されている100mlのガラス中における泡の断面積の総和(mm)により級別して級1〜4、より好ましくは級1〜3であり、最も好ましくは級1〜2である。異物は日本光学硝子工業会規格JOGIS13−1994(光学ガラスの異物の測定方法)により測定し、100mlのガラス中の異物の断面積の総和(mm)により級別して、好ましくは級1〜4、より好ましくは級1〜3であり、最も好ましくは級1〜2である。
以下、本発明の実施例について述べるが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
本発明のガラスの実施例(No.1〜No.53)の組成を、これらのガラスの屈折率(nd)、アッベ数(νd)、ガラス転移温度(Tg)及び異物評価結果(級)とともに表1〜表6に示した。表中、各成分の組成は質量%で表示するものとする。
Figure 2005170782
Figure 2005170782
Figure 2005170782
Figure 2005170782
Figure 2005170782
Figure 2005170782
また、比較例のガラス(No.A〜No.F)の組成を、これらのガラスの屈折率(nd)、アッベ数(νd)、ガラス転移温度(Tg)及び異物評価結果(級)とともに表7に示す。
Figure 2005170782
表1〜表6に示した本発明の実施例の光学ガラス(No.1〜No.53)は、酸化物、水酸化物、炭酸塩、硝酸塩、弗化物等の通常の光学ガラス用原料を表1〜表6に示した各実施例の組成の割合となるように秤量し、混合し、白金るつぼに投入し、組成による熔融性に応じて、1100〜1300℃で、3〜5時間溶融、清澄、攪拌して均質化した後、金型等に鋳込み徐冷することにより得ることができた。
屈折率(nd)及びアッベ数(νd)は徐冷降温速度を−25℃/時にして得られた光学ガラスについて測定した。
ガラス転移温度(Tg)は日本光学硝子工業会規格JOGIS08−2003(光学ガラスの熱膨張の測定方法)に記載された方法により測定した。ただし試験片として長さ50mm、直径4mmの試料を使用した。
異物評価は、日本光学硝子工業会規格JOGIS13−1994「光学ガラスの異物の測定方法」により行い、上記規格の表1に基づき100mlのガラス中の異物の断面積の総和(mm)により級別した結果である。上記規格でいう異物とは、微結晶、例えば失透や白金フシ(白金の微結晶)、微小泡及びこれに準ずる異質物である。級1は異物の断面積の総和が0.03mm未満、級2は0.03〜0.1mm未満、級3は0.1〜0.25mm未満、級4は0.25〜0.5mm未満、級5は0.5mm以上のガラスである。
表1〜表6に見られるとおり、本発明の実施例の光学ガラス(No.1〜No.53)はすべて、上記特定範囲内の光学定数(屈折率(nd)及びアッベ数(νd))を有し、ガラス転移温度(Tg)が530〜680℃の範囲にあるため、リヒートプレス成形及び/又は精密モールドプレス成形に適しており、更には異物評価結果が良好であるので内部品質にも優れていた。
これに対し、表7に示す組成の比較例A〜Eの各試料については熔融温度を熔融性に応じて1200〜1400℃に、比較例Fについては上記実施例と同一の熔融温度1100〜1300℃にて溶解させた以外には上記実施例と同じ条件にてガラスを作製し、同一の評価方法によりガラスを評価した。比較例No.A〜Dの組成を有するガラスは、転移温度(Tg)が680℃を超えており、精密プレス成形が困難なガラスであった。さらに、比較例B及びCにおいて作成されたガラスは異物評価が5であったため、本発明において要求される性能を満たすものではなかった。比較例No.E及びFの組成は、ガラス融液を金型等に鋳込んだ際に結晶化したため上記条件でガラスを得ることができず、諸特性を評価できなかった。
以上、述べたとおり、本発明の光学ガラスは、組成がSiO2−B23−La23−Gd23−Li2O−F系であり、かつ、As23を含まないガラスであって、前記特定光学定数範囲、すなわち、アッベ数(νd)をx軸とし、屈折率(nd)をy軸とする、x−y直交座標図である図1に示すA点(nd=1.75、νd=50.0)、B点(nd=1.80、νd=46.0)、C点(nd=1.80、νd=50.0)及びD点(nd=1.75、νd=56.0)をA点、B点、C点、D点、A点の順序で結ぶ直線である境界線で囲まれる範囲内(ただし、A点とD点を結ぶ直線及びB点とC点を結ぶ直線を除く境界線上を含む)の屈折率(nd)及びアッベ数(νd)を有し、転移温度(Tg)が530〜680℃の範囲であるから、リヒートプレス成形及び/又は精密モールドプレス成形に適しており、産業上非常に有用である。
さらに、異物や泡などの内部品質に優れているため、歩留まりが高く生産性にも優れている。
以上、本発明を例示の目的で詳細に説明したが、本実施例はあくまで例示の目的のみであって、本発明の思想及び範囲を逸脱することなく多くの改変を当業者により成し得ることが理解されよう。
本発明の光学ガラスが有する光学定数(アッベ数(νd)及び、屈折率(nd))の範囲を示す、アッベ数(νd)をx軸とし、屈折率(nd)をy軸とする、x−y直交座標図。座標図中、複数の点は本明細書中の実施例における値を示す。

Claims (13)

  1. アッベ数(νd)をx軸とし、屈折率(nd)をy軸とする、x−y直交座標におけるA点(nd=1.75、νd=50.0)、B点(nd=1.80、νd=46.0)、C点(nd=1.80、νd=50.0)及びD点(nd=1.75、νd=56.0)をA点、B点、C点、D点、A点の順序で結ぶ直線である境界線で囲まれる範囲内(ただし、A点とD点を結ぶ直線及びB点とC点を結ぶ直線を除く境界線上を含む)の屈折率(nd)及びアッベ数(νd)を有する光学ガラスであって、必須成分としてSiO2、B23、La23、Gd23、Li2O、Fを含有し、実質的にAs23を含まないことを特徴とする光学ガラス。
  2. 質量%で、
    SiO2 0.1〜10%未満、
    23 15〜35%、
    La23 15〜55%、
    Gd23 1〜40%及び
    Li2O 0.1〜3%未満、
    並びに
    23 0〜2%及び/又は
    Yb23 0〜25%及び/又は
    GeO2 0〜10%及び/又は
    TiO2 0〜5%及び/又は
    ZrO2 0〜10%及び/又は
    Nb25 0〜5%及び/又は
    Ta25 0〜10%及び/又は
    WO3 0〜10%及び/又は
    ZnO 0〜15%及び/又は
    RO 0〜10%
    ただし、ROは、CaO、SrO及びBaOから選ばれる1種又は2種以上、及び/又は
    Sb23 0〜1%
    の酸化物換算組成の各成分を含有し、かつ上記酸化物の一部又は全部を弗化物置換したFの合計量が、酸化物換算組成100重量部に対して0.1〜10重量部の範囲の各成分を含有し、実質的にAs23を含まないことを特徴とする光学ガラス。
  3. 光学ガラス組成物中の全構成原子を基準として、モル%で、
    Si 0.1〜6mol%
    B 12〜32mol%
    La 2〜12mol%
    Gd 0.2〜8mol%
    Li 0.1〜6.5mol%及び
    O 40〜65mol%
    並びに
    Y 0〜1mol%及び/又は
    Yb 0〜6mol%及び/又は
    Ge 0〜3.5mol%及び/又は
    Ti 0〜2mol%及び/又は
    Zr 0〜3mol%及び/又は
    Nb 0〜1mol%及び/又は
    Ta 0〜1.5mol%及び/又は
    W 0〜1.5mol%及び/又は
    Zn 0〜6mol%及び/又は
    Ca 0〜6mol%及び/又は
    Sr 0〜4mol%及び/又は
    Ba 0〜3mol%及び/又は
    Sb 0〜0.2mol%、並びに
    F 0.1〜20mol%
    の割合で各成分を含有し、実質的にAsを含まないことを特徴とする光学ガラス。
  4. アッベ数(νd)をx軸とし、屈折率(nd)をy軸とするx−y直交座標図におけるA点(nd=1.75、νd=50.0)、B点(nd=1.80、νd=46.0)、C点(nd=1.80、νd=50.0)及びD点(nd=1.75、νd=56.0)をA点、B点、C点、D点、A点の順序で結ぶ直線である境界線で囲まれる範囲内(ただし、A点とD点を結ぶ直線及びB点とC点を結ぶ直線を除く境界線上を含む)の屈折率(nd)及びアッベ数(νd)を有することを特徴とするクレーム2又は3のいずれかの光学ガラス。
  5. (Y23+Gd23+Yb23)/La23の値(式中、Y23、Gd23、Yb23及びLa2O3は酸化物換算組成における質量%で表された各成分含有率を表す)が0.4〜2であることを特徴とするクレーム1〜4のいずれかの光学ガラス。
  6. (Li2O+ZnO)/SiO2の値(式中、Li2O、ZnO及びSiO2は酸化物換算組成における質量%で表された各成分含有率を表す)が0.05〜7であることを特徴とするクレーム1〜5のいずれかの光学ガラス。
  7. SiO2、B23、La23、Gd23、Li2O、ZrO2、Yb23、ZnOの合計量が94質量%以上であることを特徴とするクレーム1〜6のいずれかの光学ガラス。
  8. ガラス転移温度(Tg)が530〜680℃の範囲であることを特徴とするクレーム1〜7のいずれかの光学ガラス。
  9. ガラス転移温度(Tg)が530〜660℃の範囲であることを特徴とするクレーム1〜7のいずれか1項の光学ガラス。
  10. ガラス転移温度(Tg)が530〜630℃の範囲であることを特徴とするクレーム1〜7のいずれかの光学ガラス。
  11. ガラス転移温度(Tg)が530〜610℃の範囲であることを特徴とするクレーム1〜7のいずれかの光学ガラス。
  12. 日本光学硝子工業会規格JOGIS12−1994(光学ガラスの泡の測定方法)の表1に示されている100mlのガラス中における泡の断面積の総和が級1〜級4であり、かつ、日本光学硝子工業会規格JOGIS13−1994(光学ガラスの異物の測定方法)の表1に示されている100mlのガラス中における異物の断面積の総和が級1〜級4であることを特徴とするクレーム1〜11のいずれかの光学ガラス。
  13. クレーム1〜12のいずれかの光学ガラスからなるレンズプリフォーム材。

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