JP2005161733A - 記録装置及びその記録方法並びにプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】 長尺つなぎヘッドを用いてプリントする際に、常に安定して高画質なプリントを行う。
【解決手段】 プリントすべき画像の端部がオーバーラップしているチップのつなぎ部に含まれるか否かを判断し(ステップ5)、含まれる場合には使用するノズル群として、チップのつなぎ部に相当するノズル(オーバーラップノズル)のうち、オーバーラップノズル以外のノズルも使用されているチップのノズル群について、それが含むノズルを全て連続して使用するように設定する(ステップ6)。
【選択図】 図7

Description

本発明は、比較的広い範囲にわたって多数のノズルを配列してなる長尺ヘッド、いわゆるフルマルチタイプのヘッドを用いるインクジェット記録装置に係る記録装置及びその記録方法並びにプログラムに関する。より詳細には、特に、フルマルチタイプのヘッドとして、複数のノズルを持ち比較的短尺なチップを、高精度に複数個配列することにより長尺化したプリントヘッド、いわゆるつなぎヘッドを用いるインクジェット記録装置に係る記録装置及びその記録方法並びにプログラムに関する。
プリンタ、複写機等に用いられる記録装置、あるいはコンピュータやワードプロセッサ等を含む複合電子機器やワークステーションなどの出力機器として用いられる記録装置は、プリント情報に基づいて用紙やプラスチック薄板等の被記録材に画像(文字や記号等を含む)をプリントしていくように構成されている。係る記録装置は、プリント方式により、インクジェット式、ワイヤドット式、サーマル式、レーザービーム式等に分けることができる。
被記録材の搬送方向(副走査方向)と交差する方向(主走査方向)に主走査しながらプリント動作を行なういわゆるシリアルタイプの記録装置においては、被記録材に沿って移動するプリント手段(プリントヘッド)によって画像を形成し、1主走査分のプリント動作を終了する毎に所定量の紙送りを行ない、その後に再び停止した被記録材に対して次の主走査でのプリント動作を行なうという処理を繰り返すことにより、被記録材全域に対するプリントが行なわれる。
一方、プリント動作に際して被記録材の搬送方向の副走査移動のみを伴うラインタイプの記録装置においては、被記録材を所定位置にセットし、1ライン分一括のプリント動作を連続して行ないながら所定量の紙送りを行なうことで、被記録材全域に対するプリントが行なわれる。
上述の各方式の記録装置のうち、インクジェット式の記録装置(インクジェット記録装置)は、プリント手段たるプリントヘッドから被記録材に対しインクを吐出してプリントを行なうものであり、プリントヘッドのコンパクト化が容易であること、高精細の画像を高速に形成できること、いわゆる普通紙に特別の処理を必要とせずプリントすることができるのでランニングコストが低廉であること、ノンインパクト方式であるので騒音が小さいこと、多色のインクを使用してカラー画像を形成するための構成を採るのが容易であること、等の利点を有している。
そして、中でも被記録材の搬送方向と直交する方向に多数のインクジェット記録素子(ノズル、インク吐出口)を配列してなるいわゆるフルマルチタイプのプリントヘッドを用いるラインプリンタ形態のものは、画像形成の一層の高速化が可能であり、最近ニーズが高まりつつあるオンデマンド印刷用のプリンタとしての可能性が注目されている。
オンデマンド印刷では従来の新聞や雑誌のような数百万部という単位の印刷と異なり、一時間あたり10万枚のような印刷速度は要求されない変わりに省力化が望まれている。フルマルチタイプのラインプリンタは従来のオフセット印刷などの印刷機に比べ印刷速度において劣るものの、印刷版を作る必要がないため人手を省くことが出来、オンデマンド印刷に最適である。
さて、このようなオンデマンド印刷に使うフルマルチタイプのラインプリンタには、文章などモノカラーの印刷原稿に対しては解像度600×600dpi(ドット/インチ)、また写真のようなフルカラー画像に対しては1200×1200dpi以上の高い解像度を、A3サイズの被記録材に毎分30頁以上でプリントすることが求められる。一方で、デジタルカメラ等により撮影された画像を従来と同様にL判サイズで出力する場合や、はがき等の小さな媒体にプリントするケースも存在するため、数種類のサイズの被記録材に対してプリントを行うことが極めて多いといえる。
しかしながら、上記フルマルチタイプのプリンタでは、印刷領域の全幅にわたって設けられたインクジェット記録素子(ノズル)をすべてにわたって欠陥なく加工するのが困難であった。例えばオフィス等で出力される資料等、大判用紙への写真調出力を行うフルマルチプリンタでは、A3紙に1200dpiでのプリントを行うためには、約14000のノズル(記録幅約280mm)が必要である。このような多数のノズルに対応したインクジェット記録素子を一つの欠陥もなくすべてにわたって加工することは、その製造プロセス上難しい。たとえ製造できたとしても良品率が低く製造コストは莫大なものとなってしまう。
そのためフルマルチタイプのプリントヘッドを用いるラインプリンタ形態のインクジェット記録装置では、シリアルタイプで用いられている比較的安価な短尺なチップ(ノズル群)を高精度に複数個配列することにより長尺化したプリントヘッド、いわゆるつなぎヘッドを用いることで実現した装置が考案されている。
つなぎヘッドを用いることによる利点として、製造上の歩留まり向上による製造コストの低減が可能であること、短尺チップを配列する個数に応じて、比較的容易にプリントヘッドの最大プリント幅を変更することが可能であること等が上げられている。
しかしながら、このつなぎヘッドは、その構成上、チップのつなぎ部分においてプリントの画質劣化が生じやすいという問題があった。具体的には、チップの配列ずれが生じることによりチップのつなぎ部分の隣接ノズルのノズルピッチが、チップのつなぎ部以外のノズルピッチに比べ変化することでプリントされた画像上につなぎスジが発生することが多かった。
さらに任意のノズル数を有する短尺なチップを複数個配列するため、チップを配列する個数により様々なプリント幅のプリントヘッドが容易に構成可能である反面、被記録材のプリントに必要なプリント幅(通常は一般的な定型サイズ)と等しい幅でプリントヘッドを構成することは困難である。このため一般的な構成として、チップ数を増やすことによりプリントヘッド幅を被記録材の最大幅より広くなるよう構成することが多く、使用されないノズル群が存在することも多いといえる。
このようなつなぎヘッドにおける課題に対してこれまでに様々な改善策が提案されている。まずチップのつなぎ部によるつなぎスジに対しては、例えば、チップのつなぎ部分のチップ配列精度を高精度に行う配列方法や、配列装置によってノズルピッチのずれを小さくする方法といったヘッドの物理的加工精度を向上させる提案がされている。
さらには、チップのつなぎ部分のノズルをそれぞれのチップの端ノズルが隣接するように配列するのではなく、チップの端の複数ノズルが互いにオーバーラップするように配列し、プリント時は、それらのオーバーラップされた両方のノズルからインクを吐出させることにより、つなぎスジが目立たないような画像処理を行ってプリントする方法がある。又、チップのつなぎ部分のノズルから吐出されるインク滴の吐出量を変化させることによりチップのつなぎ部分を目立たないようにする方法等が考案されている。
一方、任意のノズル数を持つチップを複数個配列することにより、プリントヘッドの記録可能幅と被記録材の最大幅との違いによって生じる非使用ノズル群の扱いに関しては、非使用ノズルを回路構成上未接続とし吐出不可能ノズルとして構成し、使用しないようにする方法が考案されている。あるいは、つなぎによる画像劣化を防止するための方法として、各色ごとにチップのつなぎ部分が異なるようにヘッドをプリンタ内に配置する場合は、回路構成上も一部を吐出可能ノズルとして使用する方法等考案されている。
いくつかの文献に上述のようなつなぎヘッド関連した技術内容が開示されている(例えば、特許文献1〜5参照)。
特許第2980429号公報 特開平6-255098号公報 特開平11-198380号公報 特開2001-1510号公報 特開2001-199074号公報
しかしながら、つなぎヘッドを用いて様々なサイズの被記録材に画像をプリントする際に、画像の全領域において、チップのつなぎ部分による画像劣化の対策が十分ではないと考えられている。特に、チップのつなぎ部のオーバーラップを行いプリントを行うに際し、画像端部がチップのつなぎ部に含まれる場合、画像端部で顕著になりやすいスジ状のむらや、モアレ状のムラが発生するという点において、上記従来技術には未だ改善の余地があった。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、長尺なつなぎヘッドを用いて様々なサイズの被記録材に対しプリントする際に、常に安定して高画質なプリントが可能である記録装置及びその記録方法並びにプログラムを提供することにある。
このような目的を達成するために、本発明の記録装置は、画像記録を行う記録素子を第1の方向に複数配列したチップを前記第1の方向に複数配列してなるプリントヘッド(つなぎヘッド)であって、隣り合う前記チップ同士が所定数の記録素子分だけ重なり合う重なり部(オーバーラップ部、つなぎ部分)を有するように配列されたプリントヘッドを有し、被記録材を前記第1の方向と交差する第2の方向に搬送しながら、記録すべき画像に対応したプリントデータに基づいて前記プリントヘッドの記録素子を駆動して前記被記録材に前記画像を記録する記録装置であって、前記記録すべき画像の端部が、前記重なり部に含まれるか否かを判定する第1の判定手段と、該第1の判定手段によって前記端部が前記重なり部に含まれるとの判定がなされた場合、該重なり部で重なり合う前記チップのうちの一方のチップのみを前記画像の記録のために使用するように制御する第1の制御手段とを備えたことを特徴とする。
即ち、本発明の記録装置は、複数のインクジェット記録素子(ノズル)を被記録材のプリントヘッドに対する相対的な走査方向と異なる方向に配列したノズル群からなる短尺のチップを上記被記録材の走査方向と異なる方向(ノズル列方向)に複数個配列してなる長尺なプリントヘッドにより、被記録材をプリントヘッドに対し相対的に走査しノズルからインク滴を吐出して、被記録材に画像記録(プリント)を行うインクジェット記録装置において、プリントヘッドは少なくとも1ノズル以上のノズルをオーバーラップさせて構成されたプリントヘッドであって、プリントする画像の端部領域が、上記長尺なプリントヘッドのチップのつなぎ部分のオーバーラップ部分内に含まれる場合は、オーバーラップ部の一方のノズル群のみを使用してプリントすることを特徴とする。
好ましくは、オーバーラップ部の一方のノズル群として、オーバーラップ部以外のノズルが使用されているチップのノズル群を用いることを特徴とする。
さらに好ましくは、プリントする画像のサイズに応じて画像端部がチップのつなぎ部に含まれるかどうかを判別し、使用ノズルを選択する機構を設けていることを特徴とする。
又、プリントする画像の端部領域が、上記長尺なプリントヘッドのチップのつなぎ部分のオーバーラップ部分からはみ出す場合において、上記プリントする画像と対応するノズル位置をずらして、端部領域が上記長尺なプリントヘッドのチップのつなぎ部分のオーバーラップ部分内に含まれるように対応させた後に、オーバーラップ部の一方のノズル群のみを使用してプリントすることを特徴とする。
好ましくは、長尺なプリントヘッドのチップのつなぎ部分のオーバーラップ部分からはみ出す場合のはみ出し量として、プリントする画像の先頭端部の余白相当領域の記録に対応しているノズル数以下であることを特徴とする。
さらに好ましくは、上記プリントする画像と対応するノズル位置をずらして端部領域が、上記長尺なプリントヘッドのチップのつなぎ部分のオーバーラップ部分内に含まれるように調整可能かどうかを判別し、使用ノズルを選択する機構を設けていることを特徴とする。
また上記目的を達成するために、本発明の記録方法は、画像記録を行う記録素子を第1の方向に複数配列したチップを前記第1の方向に複数配列してなるプリントヘッドであって、隣り合う前記チップ同士が所定数の記録素子数分だけ重なり合う重なり部を有するように配列されたプリントヘッドを用い、被記録材を前記第1の方向と交差する第2の方向に搬送しながら、記録すべき画像に対応したプリントデータに基づいて前記プリントヘッドの記録素子を駆動して前記被記録材に前記画像を記録する記録方法であって、前記記録すべき画像の端部が、前記重なり部に含まれるか否かを判定する第1の判定ステップと、該第1の判定ステップにおいて前記端部が前記重なり部に含まれるとの判定がなされた場合、該重なり部で重なり合う前記チップのうちの一方のチップのみを前記画像の記録のために使用するように制御する第1の制御ステップとを備えたことを特徴とする。
また上記目的を達成するために、本発明のプログラムは、画像記録を行う記録素子を第1の方向に複数配列したチップを前記第1の方向に複数配列してなるプリントヘッドであって、隣り合う前記チップ同士が所定数の記録素子分だけ重なり合う重なり部を有するように配列されたプリントヘッドを用い、被記録材を前記第1の方向と交差する第2の方向に搬送しながら、記録すべき画像に対応したプリントデータに基づいて前記プリントヘッドの記録素子を駆動して前記被記録材に前記画像を記録する記録方法を実現するためのプログラムであって、前記記録すべき画像の端部が、前記重なり部に含まれるか否かを判定する第1の判定ステップと、該第1の判定ステップにおいて前記端部が前記重なり部に含まれるとの判定がなされた場合、該重なり部で重なり合う前記チップのうちの一方のチップのみを前記画像の記録のために使用するように制御する第1の制御ステップと、をコンピュータに実行させることを特徴とする。
本発明の以上の構成により、複数のインクジェット記録素子(ノズル)を持つチップ(ノズル群)を被記録材に対して相対的に走査させる際の走査方向と異なる方向に複数個配列してなる長尺なつなぎヘッドを用いた記録装置は、様々なサイズの被記録材に対しプリントする際に、プリント画像のサイズに応じて、プリントデータの画像端部がチップのつなぎ部に含まれる場合、そのつなぎ部を含む2つのチップのうち、一方のチップのみを使用し他方のチップは使用しないようにしてプリントを行う。
なお、本明細書において、「プリント」とは、文字、図形等有意の情報を形成する場合のみならず、有意無意を問わず、また人間が視覚で知覚し得るように顕在化したものであるか否かを問わず、広く被記録材上に画像、模様、パターン等を形成する、又は媒体の加工を行う場合も言うものとする。
又、「被記録材」とは、一般的なインクジェット記録装置で用いられている紙のみならず、広く布,プラスチックフィルム,金属板等、ヘッドによって吐出されるインクを受容可能なものも言うものとする。
さらに「インク」とは、上記「プリント」の定義と同様広く解釈されるべきもので、被記録材上に付与されることによって画像,模様,パターン等の形成、又は被記録材の加工に供されうる液体を言うものとする。
本発明によれば、プリントデータの画像端部で顕著になりやすいスジ状のむらや、モアレ状のムラ等の発生を抑制することができるため、安定して高画質なプリントをすることが可能となる効果を奏する。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明する。なお、各図面において同様の機能を有する箇所には同一の符号を付し、説明の重複は省略する。
(装置構成)
図1は、本発明の一実施形態に係るインクジェット記録装置の概略を示す模式図である。複数の長尺インクジェットプリントヘッド1〜4がヘッドユニットを構成しており、各インクジェットプリントヘッドにはインクを吐出するためのノズルが複数配列されている。インクジェットプリントヘッド1、2、3、4はそれぞれ、ブラック(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)のインクを吐出するための長尺プリントヘッドである。プリントヘッドには不図示のインク供給チューブが接続され、さらに、制御信号などを不図示のフレキシブルケーブルを介して送られる。
普通紙や高品位専用紙、OHP(overhead projector)シート、光沢紙、光沢フィルム、ハガキ等の被記録材5は、不図示の搬送ローラに挟持され、搬送モータの駆動に伴い矢印方向6(本実施形態のラインタイプの記録装置の主走査方向。シリアルタイプの記録装置の副走査方向に相当)に送られる。前述のインクジェットヘッド1から4のノズルの内部(液路)にはインク吐出用の熱エネルギを発生する発熱素子(電気・熱エネルギ変換体)が設けられている。リニアエンコーダ(不図示)の読みとりタイミングに伴い、上記発熱素子を記録信号に基づいて駆動し、被記録材上にインク滴を吐出、付着させることで画像をプリントすることができる。
インクジェットプリントヘッドは、不図示のキャッピング手段により、記録を行わないときに、ノズル形成面を密閉し、インク溶剤の蒸発に起因するインクの固着あるいは塵埃などの異物の付着などによる目詰まりを防止する。
又、上記キャッピング手段のキャッピング機能は記録頻度の低いノズルの吐出不良や目詰まりを解消するために、ノズルから離れた状態にあるキャップ部へインクを吐出させる空吐出に利用されたり、キャップした状態で不図示のポンプを作動させ、ノズルからインクを吸引し、吐出不良を起こしたノズルの吐出回復に利用される。またキャップ部隣接位置に不図示のブレード、拭き部材を配置することにより、インクジェットヘッドのノズル形成面をクリーニングすることが可能である。
図2は、前述したインクジェットプリントヘッドの一部の構造を示す図である。図2において、インクジェットヘッド21は、インクを加熱するための複数のヒータ22が形成された基板であるヒータボード23と、このヒータボード23の上にかぶせられる天板24とを含む。天板24には、複数のノズル25が形成されており、ノズル25の後方には、このノズル25に連通するトンネル状の液路26が形成されている。各液路26は、その後方において1つのインク液室に共通に接続されており、インク液室には、インク供給口を介してインクが供給され、このインクはインク液室から夫々の液路26に供給される。ヒータボード23と、天板24とは、各液路26に対応した位置に各ヒータ22が来る様に位置合わせされて図2の様な状態に組み立てられる。
図2においては、4つのヒータ22しか示されていないが、ヒータ22は、夫々の液路26に対応して1つずつ配置されている。そして、図2の様に組み立てられた状態で、ヒータ22に所定の駆動パルスを供給すると、ヒータ22上のインクが沸騰して気泡を形成し、この気泡の体積膨張によりインクがノズル25から押し出されて吐出される。尚、本実施形態に適用可能なインクジェット記録方式は、図1及び図2に示したような発熱素子(ヒータ)を使用したバブルジェット(登録商標)(BJ)方式に限られるものではなく、例えば、インク滴を連続噴射し粒子化するコンティニュアス型の場合には荷電制御型、発散制御型等、又、必要に応じてインク滴を吐出するオンデマンド型の場合には、ピエゾ振動素子の機械的振動によりオリフィスからインク滴を吐出する圧力制御方式等でも適用可能である。
図3は、本実施形態のインクジェット記録装置の制御系の構成の一例を示すブロック図である。図3において、図中符号31は画像データ入力部、32は操作部、33は各種処理を行うCPU(central processing unit)部、34は各種データを記憶する記憶媒体、34aは被記録材の主に種類に関する情報、34bはプリントに用いるインクに関する情報、34cはプリント時の温度、湿度などの環境に関する情報、34dは各種制御プログラム群を示している。さらに、符号35はRAM(random access memory)、36は画像データ処理部、37は画像出力を行う画像記録部、38は各種データを転送するバス部である。
詳述すると、画像データ入力部31は、スキャナやデジタルカメラ等の画像入力機器からの多値画像データや、パーソナルコンピュータのハードディスク等に保存されている多値画像データを入力する。操作部32は各種パラメータの設定及びプリント開始を指示する各種キーを備えている。CPU33は記憶媒体中の各種プログラムに従って本実施形態のインクジェット記録装置全体を制御する。記憶媒体34は制御プログラムやエラー処理プログラムに従って本実施形態のインクジェット記録装置を動作させるためのプログラムなどを格納している。本実施形態の動作はすべてこのプログラムによる動作である。
そのプログラムを格納する記憶媒体34としては、ROM(read only memory)、FD(フロッピー(登録商標)ディスク)、CD(compact disc [disk])−ROM、HD(hard disk)、メモリカード、光磁気ディスクなどを用いることができる。RAM35は記憶媒体34中の各種プログラムのワークエリア、エラー処理時の一時待避エリア及び画像処理時のワークエリアとして用いられる。又、RAM35は、記憶媒体34の中の各種テーブルをコピー後、そのテーブルの内容を変更し、この変更したテーブルを参照しながら画像処理を進めるためにも使用可能である。
画像データ処理部36は、入力された多値画像データを各画素毎にN値の画像データに量子化し、その量子化された各画素が示す階調値“K”に対応する吐出パターンのプリントデータを作成する。即ち、入力された多値画像データをN値化処理した後、階調値“K”に対応する吐出パターンを作成するのである。例えば、8bit(256階調)で表現される多値画像データが画像データ入力部31に入力され場合、画像データ処理部36においては出力する画像データの階調値を25(=24+1)値に変換する必要がある。尚、ここでは入力階調画像データのK値化処理には多値誤差拡散法を用いるが、これには限られず平均濃度保存法、ディザマトリックス法等、任意の中間調処理方法で行うことができる。又、画像の濃度情報に基づいて前述のK値化処理を全ての画素数分繰り返すことにより、それぞれのノズルに対する各画素毎の吐出、不吐出の2値の駆動信号が形成される。
画像記録部37は、図1を参照し上述したプリントヘッドを有し、画像データ処理部36で作成された吐出パターンのプリントデータに基づいてインクを吐出し、プリント材上にドット画像を形成する。バス部38は本実施形態のインクジェット記録装置内のアドレス信号、データ、制御信号などを伝送するバスラインである。
次に、図4から図12を参照して、本実施形態の特徴的部分であるプリントについて説明する。まずプリントデータの作成について、本実施形態のプリントヘッドを用いて処理するプリントデータは、上述した画像データ処理部36による処理のような、通常のインクジェット記録装置で用いられている手法で用意することができる。本実施形態では、上述した画像データ処理部36により、入力された多値画像データを各色のヘッドに対応する多値の各色データに分解し、この多値の各色データを誤差拡散法にて2値化して各色のプリントヘッドでプリントすべきプリントデータ(ここで、プリンデータとは、インクの吐出・非吐出を示す2値の各色データを意味する)を用意する。
次に、本実施形態のフルマルチ型長尺プリントヘッドについて説明する。図4は、本実施形態において、上述した図1のプリントヘッド1〜4に適用される、フルマルチ型長尺プリントヘッドの、複数ノズル群の配置について示した模式図である。各々が比較的短い(ノズル数の少ない)ノズル群を持つ複数個(図4の場合8個)のチップ41〜48を、ノズル列方向にずらしつつ配置して一つの長尺なノズル群を構成し、フルマルチ型長尺プリントヘッド49を構成する場合について示したものである。
図4で示したように短いチップ41〜48を配列する際、ずらしつつ配置するノズル群の端部ノズルの相互関係は、少なくとも2ノズル以上がオーバーラップするような位置関係になるよう配列してある(図4の場合2ノズル)。このオーバーラップされたノズルにより吐出されるインク滴は、プリントヘッドが記録材に対し相対的に走査してプリントを行う場合、同一の記録マトリックス内への着弾が可能であるように配置してある。
詳しくは、図5で示すように、図中符号41のチップ1のノズルA41a、42のチップ2のノズルC42cより吐出されたインクドットを、同じ走査中に記録マトリックス上の(N+4,a)、(N+4,c)、(N+4,e)、(N+4,g)内に着弾させることができ、符号41のチップ1のノズルB41b、42のチップ2のノズルD42dより吐出されたインクドットを、同じ走査中に記録マトリックス上の(N+5,a)、(N+5,c)、(N+5,e)、(N+5,g)内に着弾させることができるように配置してある。
図6は、本実施形態における長尺プリントヘッド49において、1回の走査により画像を形成した場合を示す模式図である。図6からわかるように、プリントした画像内にチップのつなぎ部に対応した部分が(図6の場合7箇所)存在していることがわかる。
(動作説明)
次に、上述した装置構成における、本実施形態の特徴的部分であるプリント方法について詳細に説明する。
図7は、上記CPU33による使用ノズル位置の制御方法を示すフローチャートである。図7の処理手順は、CPU33が実行する使用ノズル位置の制御処理の内容を示し、CPU33が、記憶媒体34に記憶されているプログラムを読み出して実行することにより行われる。
印刷命令が実行されると、ステップ1においてCPU33は、プリントすべき画像の幅(以下、画素幅)を読み込む。ここで、画像幅とは、被記録材の搬送方向と直交する方向(つまり、ノズルの配列方向)におけるプリントデータの幅である。
なお、被記録材のサイズをプリントデータの幅(画像幅)として扱ってもよい。例えば、被記録材全体にプリントする場合は、いわゆる被記録材の定型サイズをプリントデータの幅として扱うことができる。また、被記録材のサイズが不明な場合は、周知の検出機構により被記録材の幅を検出するようにし、この検出幅をプリントデータの幅として扱うこともできる。つまり、プリントデータの幅を、使用する被記録材のサイズにあわせて調整したものとして扱うのである。
ステップ2でCPU33は、読み込まれた画像幅が全ノズルに対応する幅なのか否かを判断する。つまり、プリントデータを、プリントヘッドの全ノズル群を使用してプリントすべきか、あるいは、全ノズル群のうち任意の一部のノズル群だけを使用してプリントすべきか判断する。
プリントヘッドの全ノズルを使用してプリントする場合は、CPU33はステップ3の処理へ進む。またプリントヘッドの任意の一部のノズル群によりプリント可能である(すなわち画像幅がプリントヘッドの全ノズルに対応する幅より狭い)場合は、CPU33はステップ5の処理へ進むように判断を下す。以下各ステップにおける処理を詳細に説明する。
ステップ3でCPU33は、そのままプリントを開始する。図8は、ステップ3、ステップ4において、プリントすべき画像を形成する方法について模式的に示した図である。CPU33は、搬送ベルトにより所望の速度で被記録材の搬送を開始する。
CPU33は、さらに、被記録材上のプリント開始位置にプリントヘッドが到達すると、リニアエンコーダ(不図示)の読みとりタイミングに従い、各ノズルをプリントデータに対応した記録信号に基づいて駆動し、被記録材上にインク滴を吐出することで画像を形成する(ステップ4)。
一方ステップ5では、CPU33は、ステップ1において読み込んだ画像幅に応じて、プリントヘッドの使用ノズル群を決定する。CPU33は、読み込んだ画像幅のうち、画像領域の端部がチップのつなぎ部のオーバーラップ領域に含まれるか、あるいは、含まれないかを判断する。画像領域の端部がチップのつなぎ部のオーバーラップ領域内に含まれる場合は、CPU33はステップ6の処理へ進む。又、プリント領域の端部がチップのつなぎ部のオーバーラップ領域内に含まれない場合は、CPU33はステップ10の処理へ進む。
ステップ6で、CPU33は、使用するノズル群として、オーバーラップしているチップのつなぎ部ノズルのうち、オーバーラップノズル以外のノズルも使用されているチップのノズル群について、それが含むノズルを全て連続して使用するように設定する。結果として、画像領域と、使用ノズルの位置関係は図9に示すようになる。この場合、当然ながら使用しないノズル群が生じることになる。
さらにステップ7で、CPU33は、未使用ノズル群に対して、吐出を行わないように空白のプリントデータの画像データを転送するようにプリントデータに空白部を付加する処理を行う。この後、CPU33は、所望の速度で被記録材の搬送を開始し(ステップ8)、被記録材上のプリント開始位置にプリントヘッドが到達すると、プリントヘッドからインク吐出されたインク滴が記録材上に着弾するように制御し、プリントデータに基づく画像が形成される(ステップ9)。
又、ステップ10で、CPU33は、画像領域の端部がオーバーラップ領域内に収まらない領域のサイズを判断する。具体的にはオーバーラップ領域からはみ出す領域がN(Nは任意の整数)ノズル分であるか、あるいはそれ以上であるかを判断する。オーバーラップ領域からはみ出す画像領域端部の領域がN(例えば、2)ノズル以下である場合は、CPU33は、ステップ11の処理へ進む。又、オーバーラップ領域からはみ出す領域がNノズル分を超える場合、CPU33は、ステップ16の処理へ進む。
ステップ11で、CPU33は、オーバーラップ領域からはみ出す領域のサイズ分、プリントデータをシフトさせる。具体的には、画像領域の端部位置が、オーバーラップ領域へ向けてN(例えば、2)ノズル分ずれるようにプリントデータをシフトさせる(図10)。CPU33は、この時ステップ6と同様に、オーバーラップしているチップのつなぎ部ノズルのうち、オーバーラップノズル以外のノズルも使用されているチップのノズル群について、それが含むノズルを全て連続して使用するように設定する(ステップ12)。このとき、プリントすべき画像領域と、使用ノズルの位置関係は図11に示すようになる。
さらにステップ13で、CPU33は、ステップ7と同様に、未使用ノズル群に対して、吐出を行わないように空白のプリントデータを転送するようにプリントデータに空白部を付加する処理を行う。この後、CPU33は、所望の速度で被記録材の搬送を開始し(ステップ14)、被記録材上のプリント開始位置にプリントヘッドが到達すると、プリントヘッドからインク吐出されたインク滴が記録材上に着弾するように制御し、画像が形成される(ステップ15)。
ステップ16で、CPU33は、プリントに使用しない未使用ノズル群に対して、吐出を行わないように空白のプリントデータを転送するようにプリントデータに空白部を付加する処理を行う。図12はこの時の、プリントすべき画像領域と使用ノズルの位置関係を示すものである。この後、CPU33は、所望の速度で被記録材の搬送を開始し(ステップ17)、被記録材上のプリントデータの画像開始位置にプリントヘッドが到達すると、プリントヘッドからインク吐出されたインク滴が記録材上に着弾するように制御し、プリントデータの画像が形成される(ステップ18)。
このようにしてプリントされたサンプルは、プリントすべき画像領域の端部において画像劣化が目視により視認されることはなかった。さらに連続してプリントを繰り返した場合でも、画像領域の端部において画像劣化が視認されることはなかった。
又、本実施形態において、プリントすべき画像の幅に応じてプリントに使用されないノズル群が生じる場合、これらの非使用ノズル群に対して、プリントの際にインクの吐出を行わないような処理として、プリントデータに空白のデータを付加する処理を行う方法を用いているが、特にこれに限定するものではない。例えば、非使用ノズルに対して、吐出しないような処理として、印加するパルス幅を吐出しない程度に短い値に設定するか、又は、パルスを全く印加しない方法、さらには、非使用ノズルに対して印加する駆動電圧を吐出しない程度の値に設定するか又は、駆動電圧を印加しないようにする方法等が考えられる。
又、本実施形態において画像領域の端部がチップのつなぎ部に相当するオーバーラップ領域よりはみ出すはみだし量としてN=2ノズルとしているが、ノズル数はこの数に限定されるものではない。実際にプリントする画像に応じて最適な値に設定することが好ましい。
例えば、本実施形態に示したように、プリントすべき画像の端部にいわゆる余白領域が存在しない場合、許容されるずらし量としては1ノズル以上Nノズル未満(Nは整数)であることは、形成される画像の品質を考慮した場合明らかである。さらに、プリントすべき画像の端部にいわゆる余白領域が存在する場合は、その余白相当領域に対応するノズル数分プリントデータをずらすことが可能となるため、許容されるずらし量は余白相当領域ノズル数以下とすることが可能である。いずれの場合も、実際に形成される画像の品質を低下させることなく記録することが可能であれば問題ない。
さらに本実施形態においてはインクジェット方式の記録装置について説明したが、ワイヤドット式、サーマル式等の他の方式を用いた記録装置であっても、インクジェット記録素子の構成上、インクジェット記録素子の配列の誤差による画像のスジやムラに起因する画質低下に有効であるので、プリントヘッドはワイヤドット式、サーマル式等の他の方式プリントヘッドを用いても良い。このようなノズル群、比較的簡易にかつ低コストで実現できるインクジェット記録方式としては以下があげられるが、これに限定するものではない。
本実施形態は、特にインクジェット記録方式の中でも熱エネルギを利用して飛翔的液滴を形成し、記録を行うインクジェット方式の記録ヘッドを用いた記録装置において優れた効果をもたらすものである。
以下、図面を参照して上述の実施形態で説明したインクジェット記録装置を使用した実施例1により、本発明をより具体的に説明する。なお、各図面において同様の機能を有する箇所には同一の符号を付し、説明の重複は省略する。
本実施例1で使用する上述の実施形態に係るインクジェット記録装置における長尺プリントヘッドとして、図13のような、ノズル群を持つ8個のチップ141〜148が配列されてなるプリントヘッド149を用意した。各ノズル群は、1200dpi(約21.2μm)の間隔で1280個のノズルが配列されてなる。従って、プリントヘッド149は全部で1280×8=10240ノズルを有する。さらに、これら8つのチップはつなぎ部分においてそれぞれ2ノズルずつオーバーラップするように配列されている。したがって有効プリントノズル幅は、10226(=10240−2×7)ノズルとなっている。各チップ内のノズルは、2ノズルごとに2つの駆動ブロックに分割されており、ブロック1、ブロック2を順次駆動してインク滴を吐出するものである。
さらにオーバーラップ部のノズルは、図14で示すようにそれぞれのチップでの吐出配分があらかじめ1:1となるよう(すなわち交互に吐出を行うように)設定してある。さらに、主走査方向に対するチップ間の配列間隔を調整し同一列上に着弾するようチップ全体の吐出タイミングを相対的に調整しておく。これにより、罫線等のラインパタンを記録した際にプリント品位の高いライン形成が可能となる。
図15は本実施例1に用いた記録装置の概略を示した模式図である。複数の長尺プリントヘッド11〜14がヘッドユニットを構成しており、各プリントヘッドにはインクを吐出するためのノズルが複数配列されている。プリントヘッド11〜14はそれぞれ、ブラック(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)のインクを吐出するための長尺プリントヘッドである。プリントヘッドには不図示のインク供給チューブが接続され、さらに、制御信号などを不図示のフレキシブルケーブルを介して送られる。
普通紙や高品位専用紙、OHPシート、光沢紙、光沢フィルム、ハガキ等の被記録材15は、不図示の搬送ローラに挟持され、搬送モータの駆動に伴い矢印方向16(主走査方向)に送られる。前述のプリントヘッド11〜14のノズルの内部(液路)にはインク吐出用の熱エネルギを発生する発熱素子(ヒーター)が設けられている。リニアエンコーダ(不図示)の読みとりタイミングに伴い、上記ヒーターをプリントデータに対応した記録信号に基づいて駆動し、被記録材上にインク滴を吐出させることでプリントを行う。
プリントトヘッドは、不図示のキャッピング手段により、記録を行わないときに、ノズル形成面を密閉し、インク溶剤の蒸発に起因するインクの固着あるいは塵埃などの異物の付着などによる目詰まりを防止する。
又、上記キャッピング手段のキャッピング機能は記録頻度の低いノズルの吐出不良や目詰まりを解消するために、ノズルから離れた状態にあるキャップ部へインクを吐出させる空吐出に利用されたり、キャップした状態で不図示のポンプを作動させ、ノズルからインクを吸引し、吐出不良を起こしたノズルの吐出回復に利用される。またキャップ部隣接位置に不図示のブレード、拭き部材を配置することにより、インクジェットヘッドのノズル形成面をクリーニングすることが可能である。
各インク滴は、4.0±0.5plで吐出されるよう駆動した。色材を含有するインクとしては、市販のインクジェットプリンターBJF900(商標)用のインクを用いた。被記録材としてはインクジェット専用フォト光沢紙(プロフォトペーパーPR−101L’(商標))をプリントデータの画像サイズに合わせたものを用意した。
プリントヘッド及びプリント方法についてさらに詳述すると、駆動速度として、インク滴の吐出駆動周波数を8kHzとした。プリントすべき画像に対応したプリントデータとして、写真調画像のプリントデータを用意した。その画像サイズとして、以下のサイズを用意した。
<画像1>
写真調画像: 108.25mm×127.0mm
次に、上記画像1を実際にプリントする際の処理を順に説明していく。まず上記画像1に対応したプリントデータの幅(画像サイズ)を読み込み、使用ノズル群の選択をおこなう。画像1をプリントする際に使用するノズル幅は、5114(=108.25mm/25.4mm×1200dpi)であり、プリントヘッドの全ノズル数(10226ノズル)よりも少ない。図16は、このときのプリントヘッドと画像領域との相対的な関係を模式的に示した図である。
次にこの全ノズル群からプリントに必要なノズル群を選択する。具体的には、先頭から5120=5114(使用するノズル幅)+6(オーバーラップノズル数2×つなぎ部数3)ノズルを使用するように設定した。さらに、5114(使用するノズル幅)=5120(チップ幅1280×チップ数4)−6(オーバーラップノズル数2×つなぎ部数3)
であり、画像領域の端部はチップのつなぎ部のオーバーラップノズル端と一致するため、オーバーラップしているチップのつなぎ部ノズルのうち、オーバーラップノズル以外のノズルも使用されているチップのノズル群について、それが含むノズルを全て連続して使用するように設定し、未使用となる使用ノズル群を選択した。
したがって図17で示すように使用ノズル群が決定し、プリントヘッドと被記録材の相対位置関係が決定される。使用しないノズル群に対して、プリントの際に吐出を行わないように、空白のプリントデータを転送しプリントデータに空白部を付加する処理を行う。
上述のような設定条件のもとで、画像1を一度の走査(いわゆる1パス)でプリントしたところ、画像領域の端部にチップのつなぎ部が一致することはないため、スジ、あるいはモアレ等によるムラや、画質劣化の見られない満足のいく画質で画像をプリントすることができた。
以下、図面を参照して上述の実施形態で説明したインクジェット記録装置を使用した実施例2により、本発明をより具体的に説明する。なお、各図面において同様の機能を有する箇所には同一の符号を付し、説明の重複は省略する。
実施例1と同様なフルマルチ型プリントヘッド、及び記録装置を用いて、実施例1と全く同様な条件設定で、プリントを行った。プリントヘッド及びプリント方法についてさらに詳述すると、駆動速度として、インク滴の吐出駆動周波数を8kHzとした。プリントデータの画像のサイズは、以下とした。
<画像2−1>
写真調画像: 108.28m×127.0mm
次に、上記画像2−1を実際にプリントする際の処理を順に説明していく。まず上記画像2−1に対応したプリントデータの幅(画像サイズ)を読み込み、使用ノズル群の選択をおこなう。画像2−1をプリントする際に要するノズル幅は、5116(=108.28/25.4mm×1200dpi)であり、プリントヘッドの全ノズル数(10226ノズル)よりも少ない。図18は、このときのプリントヘッドと画像領域との相対的な関係を模式的に示した図である。図18からわかるように、画像領域の端部はチップのつなぎ部からはみだしており、5116(要するノズル幅)−5114(=5120(チップ幅1280×チップ数4)−6(オーバーラップノズル数×2つなぎ部数3))=2より、はみだし量は=2ノズル分であった。
次に、このはみだした領域の端部がチップのつなぎ部のオーバーラップ内に収まるように調整する。具体的にはプリントデータを2ノズル分先頭ノズル方向にシフトさせて各ノズルに割り当てる(図19)。さらにこのシフトされたプリントデータに対するプリントに必要なノズル群を選択する。具体的には、先頭から5120=5114(使用するノズル幅=5120(チップ幅1280×チップ数4)−6(オーバーラップノズル数×2つなぎ部数3))+6(オーバーラップノズル数2×つなぎ部数3)ノズルを使用するように設定し、さらに、画像領域の端部はチップのつなぎ部のオーバーラップノズルと一致するため、オーバーラップしているチップのつなぎ部ノズルのうち、オーバーラップノズル以外のノズルも使用されているチップのノズル群について、それが含むノズルを全て連続して使用するように設定し、未使用となる使用ノズル群を選択した。
したがって図20で示すように使用ノズル群が決定し、プリントヘッドと被記録材の相対位置関係が決定される。使用しないノズル群に対して、プリントの際に吐出を行わないように、空白のプリントデータを転送しプリントデータに空白部を付加する処理を行う。
上述のような設定条件のもとで、画像2−1を一度の走査(いわゆる1パス)でプリントしたところ、画像領域の端部にチップのつなぎ部が一致することはないため、スジ、あるいはモアレ等によるムラや、画質劣化の見られない満足のいく画質で画像をプリントすることができた。
さらに、本実施例2のインクジェット記録装置を用いて別の画像をプリントする際のプリント方法について説明する。プリントすべき画像として、テキストとグラフィックの混在するグラフィック調画像を用意した。このときプリントデータの画像のサイズは、以下のサイズを用意した。
<画像2−2>
グラフィック調画像: 111.0m×127.0mm
ここで、プリントデータの画像の周辺に余白部分が2.0mm(=2.0/25.4mm×1200dpi=95ノズル分)ずつ設けられている。
次に、上記画像2−2を実際にプリントする際の処理を順に説明していく。まず上記画像2−2に対応したプリントデータの幅(画像サイズ)を読み込み、使用ノズル群の選択をおこなう。画像2−2をプリントする際に使用するノズル幅は、後端(例えば図21等で画像左端)の余白部分を除いた領域を鑑みて実際の画像領域としては109.0mm(=111.0−2.0)となるため、5150(=109.0/25.4mm×1200dpi)であり、プリントヘッドの全ノズル数(10226ノズル)よりも少ない。図21は、このときのプリントヘッドと画像領域との相対的な関係を模式的に示した図である。図21からわかるように、プリントデータの画像右端部はチップのつなぎ部からはみだしており、はみだし量xはx=38ノズル分であった。
次に、このはみだした領域の端部がチップのつなぎ部のオーバーラップ内に収まるかどうかを判断する。あらかじめプリントデータの画像先端にはいわゆる余白領域に相当する非吐出部分が設けられている(y=2.0mm=95ノズル分)ため、x≦yのため、38ノズル分のはみだし量は調整可能である。そこで実際には、図22に示すように、プリントデータをx=38ノズル分先頭ノズル方向にシフトさせて(図22で図中左方向)各ノズルに割り当てる。
さらにこのシフトされたプリントデータに対するプリントに必要なノズル群を選択する。具体的には、先頭から5120=5114(使用するノズル幅=5120(チップ幅1280×チップ数4)−6(オーバーラップノズル数×2つなぎ部数3))+6(オーバーラップノズル数2×つなぎ部数3)ノズルを使用するように設定し、図22で左端の余白にかかるチップのノズル群については未使用となるように使用ノズル群を選択した。さらに、画像領域の端部はチップのつなぎ部のオーバーラップノズルと一致するため、オーバーラップしているチップのつなぎ部ノズルのうち、オーバーラップノズル以外のノズルも使用されているチップのノズル群について、それが含むノズルを全て連続して使用するように設定し、未使用となる使用ノズル群を選択した。
したがって図23で示すように使用ノズル群が決定し、プリントヘッドと記録材の相対位置関係が決定される。使用しないノズル群に対して、プリントの際に吐出を行わないように、空白のプリントデータを転送しプリントデータに空白部を付加する処理を行う。
上述のような設定条件のもとで、画像2−2を一度の走査(いわゆる1パス)でプリントしたところ、画像領域の端部にチップのつなぎ部が一致することはないため、スジ、あるいはモアレ等によるムラや、画質劣化の見られない満足のいく画質で画像をプリントすることができた。
(比較例1)
実施例1と同様なフルマルチ型プリントヘッド、及び記録装置を用いて、実施例1と全く同様な条件設定で、上述の実施例1、2における効果を確認するための比較のプリントを行った。プリントヘッド及びプリント方法についてさらに詳述すると、駆動速度として、インク滴の吐出駆動周波数を8kHzとした。プリントデータの画像のサイズは、以下とした。
<画像3>
写真調画像: 108.25mm×127.0mm
次に、上記画像3を実際にプリントする際の処理を順に説明していく。まず上記画像3に対応したプリントデータの幅(画像サイズ)を読み込み、使用ノズル群の選択をおこなう。画像3をプリントする際に使用するノズル幅は、5114(=108.25mm/25.4mm×1200dpi)であり、プリントヘッドの全ノズル数(10226ノズル)よりも少ない。
図24は、このときのプリントヘッドと画像領域との相対的な関係を模式的に示した図である。本実施例3に用いている記録装置は、実施例1で用いたプリンタと異なり、プリントに必要なノズル群は先頭から順に使用するようになっており特別な処理を行うものではないものとした。そのため、使用ノズルとしては、プリント領域に必要なノズル幅内に配置されている全ノズル、すなわち先頭から5122=5114(使用するノズル幅)+8(オーバーラップノズル数2×つなぎ部数4)ノズルを使用するように設定し、画像領域の端部もチップのつなぎ部のオーバーラップノズル両方を使用するようにノズル群を選択した。
このとき、プリントヘッドと、被記録材の相対位置関係は図25に示すような状態となる。使用しないノズル群に対して、実施例1と同様にプリントの際に吐出を行わないように、空白のプリントデータを転送しプリントデータに空白部を付加する処理を行う。上述のような設定条件のもとで、画像3を一度の走査(いわゆる1パス)でプリントしたところ、プリント領域端部にスジ状のむら、及びモアレ状のむら等画質劣化が見られた。
本発明の実施形態のインクジェット記録装置の概略を示す模式図である。 本発明の実施形態のインクジェット記録装置のプリントヘッドの一部の構造を模式的に示す図である。 本発明の実施形態のインクジェット記録装置の制御系の構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態のフルマルチ型長尺プリントヘッドにおける複数ノズル群の配置について示した模式図である。 本発明の実施形態のフルマルチ型長尺プリントヘッドにおける隣接チップの配置と、チップのつなぎ部分ノズルによるインクドットの配置について概略を示した模式図である。 本発明の実施形態の長尺プリントヘッドを用いてプリントデータの画像を形成した場合を模式的に示す図である。 本発明の実施形態の長尺プリントヘッドのプリント手順を示す処理チャートである。 本発明の実施形態のプリント手順において、プリントヘッドの全ノズルを使用してプリントデータの画像を形成した場合について模式的に示した図である。 本発明の実施形態のプリント手順において、プリント領域の端部がチップのつなぎ部のオーバーラップ領域内に含まれる場合に、チップのつなぎ部の使用ノズル選択後のプリントデータの画像領域と使用ノズルの相対位置を示した図である。 本発明の実施形態のプリント手順において、プリント領域の端部がチップのつなぎ部のオーバーラップ領域内からはみだす場合に、はみだし領域の端部をオーバーラップ内に収めるようにプリントデータの画像領域をずらした時のプリントデータの画像領域とノズルの相対位置を示した図である。 本発明の実施形態の図10において決定されたプリントデータの画像領域とノズルの相対位置とプリントデータの画像幅に基づき、チップのつなぎ部の使用ノズル選択後のプリントデータの画像領域と使用ノズルの相対位置を示した図である。 本発明の実施形態のプリント手順において、プリント領域の端部がチップのつなぎ部のオーバーラップ領域内からはみだす場合に、そのまま使用ノズルを選択した時のプリントデータの画像領域と使用ノズルの相対位置を示した図である。 本発明の実施例1〜3における長尺プリントヘッドの構成を模式的に示した図である。 本発明の実施例1〜3における長尺プリントヘッドのチップのつなぎ部分の各ノズルから吐出されたインクドットの状態を模式的に示した図である。 本発明の実施例1〜3におけるインクジェット記録装置の概略を示した模式図である。 本発明の実施例1において、プリントヘッドとプリントデータの画像領域との相対的な関係の初期状態を模式的に示した図である。 本発明の実施例1において、プリントに使用するノズル群が決定したあとのプリントヘッドとプリントデータの画像領域の相対位置関係を模式的に示した図である。 本発明の実施例2において、プリントヘッドとプリントデータの画像領域との相対的な関係の初期状態を模式的に示した図である。 本発明の実施例2において、プリントデータの画像端部がチップのつなぎ部からはみ出した領域をチップのつなぎ部に収めるようにプリントデータの画像をずらして対応させるように設定したあとの、プリントヘッドとプリントデータの画像領域の相対位置関係を模式的に示した図である。 本発明の実施例2において、プリントに使用するノズル群が決定したあとのプリントヘッドとプリントデータの画像領域の相対位置関係を模式的に示した図である。 本発明の実施例2において、プリントヘッドとプリントデータの画像領域との相対的な関係の初期状態を模式的に示す別の一例の図である。 本発明の実施例2において、プリントデータの画像端部がチップのつなぎ部からはみ出した領域をチップのつなぎ部に収めるようにプリントデータの画像をずらして対応させるように設定したあとの、プリントヘッドとプリントデータの画像領域の相対位置関係を模式的に示す別の一例の図である。 本発明の実施例2において、プリントに使用するノズル群が決定したあとのプリントヘッドとプリントデータの画像領域の相対位置関係を模式的に示す別の一例の図である。 本発明の実施例3において、プリントヘッドとプリントデータの画像領域との相対的な関係の初期状態を模式的に示した図である。 本発明の実施例3において、プリントに使用するノズル群と記録材の相対位置関係を模式的に示した図である。
符号の説明
1、2、3、4、11、12、13、14 インクジェット(プリント)ヘッド
6、16 ラインタイプの記録装置の主走査方向
5、15 被記録材
21 インクジェットヘッド
22 ヒーター
23 ヒーターボード
24 天板
25 ノズル
26 液路
31 画像データ入力部
32 操作部
33 CPU
34 記憶媒体
34a 被記録材情報
34b インク情報
34c 環境情報
34d 各種制御プログラム郡
35 RAM
36 画像データ処理部
37 画像記録部
38 データバス
41〜48 チップ
49 長尺プリントヘッド
41a、41b、42c、42d ノズル
141〜148 チップ
149 長尺プリントヘッド
141a、141b、142c、142d ノズル

Claims (7)

  1. 画像記録を行う記録素子を第1の方向に複数配列したチップを前記第1の方向に複数配列してなるプリントヘッドであって、隣り合う前記チップ同士が所定数の記録素子分だけ重なり合う重なり部を有するように配列されたプリントヘッドを有し、
    被記録材を前記第1の方向と交差する第2の方向に搬送しながら、記録すべき画像に対応したプリントデータに基づいて前記プリントヘッドの記録素子を駆動して前記被記録材に前記画像を記録する記録装置において、
    前記記録すべき画像の端部が、前記重なり部に含まれるか否かを判定する第1の判定手段と、
    該第1の判定手段によって前記端部が前記重なり部に含まれるとの判定がなされた場合、前記重なり部で重なり合う前記チップのうちの一方のチップのみを前記画像の記録のために使用するように制御する第1の制御手段と
    を備えたことを特徴とする記録装置。
  2. 前記第1の制御手段は、前記一方のチップ内の、前記重なり部に含まれる第1の記録素子、および当該第1の記録素子に連続して配列された、前記重なり部に含まれない第2の記録素子を使用するように制御する
    ことを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
  3. 前記記録すべき画像の端部が、前記重なり部から所定量以下のはみ出し量ではみ出すか否かを判定する第2の判定手段と、
    該第2の判定手段によって前記画像の端部が前記重なり部から前記所定量以下のはみ出し量ではみ出すとの判定がなされた場合、前記画像の端部が前記重なり部に含まれるように前記プリントデータを補正し、前記重なり部で重なり合う前記チップのうちの一方のチップのみを前記画像の記録のために使用するように制御する第2の制御手段と
    をさらに備えたことを特徴とする請求項1又は2に記載の記録装置。
  4. 前記所定量は、前記プリントデータによって規定される前記画像の周辺の余白の幅に対応した前記記録素子の数
    であることを特徴とする請求項3に記載の記録装置。
  5. 前記記録素子はインクを吐出するためのノズルであり、該ノズルを前記プリントデータに基づいて駆動して前記インクを吐出し、前記被記録材に前記画像を記録することを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の記録装置。
  6. 画像記録を行う記録素子を第1の方向に複数配列したチップを前記第1の方向に複数配列してなるプリントヘッドであって、隣り合う前記チップ同士が所定数の記録素子分だけ重なり合う重なり部を有するように配列されたプリントヘッドを用い、
    被記録材を前記第1の方向と交差する第2の方向に搬送しながら、記録すべき画像に対応したプリントデータに基づいて前記プリントヘッドの記録素子を駆動して前記被記録材に前記画像を記録する記録方法において、
    前記記録すべき画像の端部が、前記重なり部に含まれるか否かを判定する第1の判定ステップと、
    該第1の判定ステップにおいて前記端部が前記重なり部に含まれるとの判定がなされた場合、該重なり部で重なり合う前記チップのうちの一方のチップのみを前記画像の記録のために使用するように制御する第1の制御ステップと
    を備えたことを特徴とする記録方法。
  7. 画像記録を行う記録素子を第1の方向に複数配列したチップを前記第1の方向に複数配列してなるプリントヘッドであって、隣り合う前記チップ同士が所定数の記録素子分だけ重なり合う重なり部を有するように配列されたプリントヘッドを用い、
    被記録材を前記第1の方向と交差する第2の方向に搬送しながら、記録すべき画像に対応したプリントデータに基づいて前記プリントヘッドの記録素子を駆動して前記被記録材に前記画像を記録する記録方法を実現するためのプログラムであって、
    前記記録すべき画像の端部が、前記重なり部に含まれるか否かを判定する第1の判定ステップと、
    該第1の判定ステップにおいて前記端部が前記重なり部に含まれるとの判定がなされた場合、該重なり部で重なり合う前記チップのうちの一方のチップのみを前記画像の記録のために使用するように制御する第1の制御ステップと、
    をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
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