JP2005158818A - 電気化学キャパシタ用電極及びその製造方法、並びに電気化学キャパシタ及びその製造方法 - Google Patents

電気化学キャパシタ用電極及びその製造方法、並びに電気化学キャパシタ及びその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 優れた体積容量(15F/cm以上、好ましくは16F/cm以上、より好ましくは17F/cm以上の体積容量)を有する電気化学キャパシタ用電極を提供すること。
【解決手段】 電子伝導性を有する集電体16と、電子伝導性を有する多孔体層18とを備え、前記多孔体層18は、電子伝導性を有する多孔体粒子及び該多孔体粒子を結着可能なバインダーを含有し、前記多孔体層18における前記多孔体粒子の含有量は、前記多孔体層全量を基準として88〜92質量%であり、前記多孔体層18は、見かけ密度が0.62〜0.70g/cmとなるように形成されている、ことを特徴とする電気化学キャパシタ用電極。
【選択図】 図1

Description

本発明は、電気化学キャパシタ用電極及びその製造方法、並びに電気化学キャパシタ及びその製造方法に関する。
電気二重層キャパシタをはじめとする電気化学キャパシタは、小型化、軽量化が容易に可能であるため、例えば、携帯機器(小型電子機器)等の電源のバックアップ用電源、電気自動車やハイブリッド車向けの補助電源等として期待されており、その性能向上のための様々な検討がなされている。特に、電気自動車用電源のように大容量を必要とされる場合には、電極の単位体積当たりの静電容量(以下、「体積容量」という)が高い電気化学キャパシタの開発が望まれている。
ところで、このような電気化学キャパシタに用いられている電極は、電子伝導性を有する集電体上に電子伝導性を有する多孔体層を形成することで作製されている。また、多孔体層は通常、多孔体粒子、導電助剤、バインダー及び液体からなる溶液を集電体上に塗布して形成されている。
ここで、多孔体層を構成する導電助剤は、主に多孔体層に十分な電子伝導性を付与する目的で使用されており、多孔体層における導電助剤の含有量は通常、多孔体層全量を基準として10〜20質量%程度とされていた。また、これに合わせて、多孔体粒子の含有量は20〜80質量%程度、バインダーの含有量は5〜40質量%程度にそれぞれ調節されていた(例えば、特許文献1参照)。そして、多孔体層における各成分(多孔体粒子、導電助剤及びバインダー)の含有量を、それぞれ上記範囲内で更に好適な範囲に調節することにより、電極の体積容量の向上が図られていた。
特開平1−227417号公報
しかしながら、上記範囲内で上記各成分の含有量を調節して多孔体層を形成した場合、電極の体積容量の向上に限界があり、電気化学キャパシタを電気自動車用電源等に適用する場合に要求される、15F/cm以上、好ましくは16F/cm以上、より好ましくは17F/cm以上の優れた体積容量を有する電気化学キャパシタ用電極を得ることが困難であった。
本発明は、上記従来技術の有する課題に鑑みてなされたものであり、優れた体積容量(15F/cm以上、好ましくは16F/cm以上、より好ましくは17F/cm以上の体積容量)を有する電気化学キャパシタ用電極、及びかかる電極を効率的に且つ確実に製造することが可能な電気化学キャパシタ用電極の製造方法、並びに、上記電気化学キャパシタ用電極を使用した、優れた静電容量を有する電気化学キャパシタ、及びかかる電気化学キャパシタを効率的に且つ確実に製造することが可能な電気化学キャパシタの製造方法を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記目的を達成すべく鋭意研究を重ねた結果、所定の含有量で多孔体粒子を含有し、所定の見かけ密度を有する多孔体層を、集電体上に形成してなる電気化学キャパシタ用電極であれば、上記目的を達成可能であることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、電子伝導性を有する集電体と、電子伝導性を有する多孔体層とを備え、上記多孔体層は、電子伝導性を有する多孔体粒子及び該多孔体粒子を結着可能なバインダーを含有し、上記多孔体層における上記多孔体粒子の含有量は、上記多孔体層全量を基準として88〜92質量%であり、上記多孔体層は、見かけ密度が0.62〜0.70g/cmとなるように形成されている、ことを特徴とする電気化学キャパシタ用電極を提供する。
ここで、上記「見かけ密度」とは、「多孔体層の質量/多孔体層の体積(多孔体層内の外部と繋がっていない空間を含む体積)」で表される密度を意味する。この見かけ密度は、例えば、100cm当りの多孔体層の質量と厚みから計算される密度である。
従来の電気化学キャパシタ用電極においては、先に述べたように、多孔体層における各成分(多孔体粒子、導電助剤及びバインダー)の含有量が所定の範囲内で調節されており、これにより電極の体積容量の向上が図られていた。そして、上記所定の範囲を超えて導電助剤やバインダーの含有量を増加させた場合、電気化学キャパシタの蓄電と放電に寄与する多孔体粒子の含有量が相対的に減少するため、多孔体層の単位体積当たりの多孔体粒子の量が減少してしまい、電極の体積容量が低下してしまう傾向にあった。一方、多孔体粒子の含有量を上記所定の範囲を超えて増加させた場合には、多孔体層の見かけ密度が低下する傾向があり、塗膜強度が不十分となる傾向があった。そのため、多孔体粒子の含有量を増加させたことによる塗膜強度の低下を補うためにバインダーの含有量を増加させる必要が生じ、更にバインダーの含有量を増加させたことによる多孔体層の電子伝導性の低下を補うために導電助剤の含有量を増加させる必要が生じ、結果として、多孔体層における多孔体粒子の含有量を増加させることは困難であると考えられていた。
これに対して、本発明者らは、多孔体層における多孔体粒子の含有量を、88〜92質量%という従来と比較して極めて多い量とすることにより、十分な見かけ密度で多孔体層を形成することができ、多孔体層を形成する上で要求される最小限のバインダーを用いることで、多孔体層に要求される十分な塗膜強度を有する多孔体層を形成することができることを見出した。
そして、上記の含有量で多孔体粒子を含有し、見かけ密度が0.62〜0.70g/cmとなるように形成された多孔体層を備える本発明の電気化学キャパシタ用電極によれば、優れた体積容量(15F/cm以上、好ましくは16F/cm以上、より好ましくは17F/cm以上の体積容量)を得ることが可能となる。
ここで、上記多孔体層における上記バインダーの含有量は、多孔体層全量を基準として6.5〜12質量%であることが好ましく、バインダーの含有量を上記範囲とすることにより、多孔体層の塗膜強度をより十分なものとすることができる。
また、上記多孔体層は、該多孔体層全量を基準として、88〜92質量%の上記多孔体粒子、6.5〜12質量%の上記バインダー及び0〜1.5質量%の電子伝導性を有する導電助剤からなることが好ましい。
このような多孔体層であれば、見かけ密度を容易に且つ確実に0.62〜0.70g/cmとすることができ、多孔体層の塗膜強度をより十分なものとすることができるとともに、かかる多孔体層を備える本発明の電気化学キャパシタ用電極は、より優れた体積容量を得ることができる。
ここで、多孔体粒子の含有量が上記のように多く、導電助剤の含有量が上記のように少ない(又は導電助剤を含有していない)にもかかわらず、十分な見かけ密度を有する多孔体層が得られる理由は必ずしも明らかではないが、本発明者らは以下のように推察する。電気化学キャパシタ用電極の多孔体層を構成する多孔体粒子の平均粒径は、通常、数μmから数十μm程度であり、導電助剤の平均粒径は、通常、数十nm程度である。したがって、多孔体層においては、粒径の大きな多孔体粒子が密に充填され、その隙間に導電助剤が入り込んだ構造が形成されていると考えられる。しかしながら、多孔体粒子の含有量が88〜92質量%であるときに導電助剤の含有量が1.5質量%を超えていると、含有量が1.5質量%以下である場合に比べて、導電助剤が上記の隙間に十分に入りきらず、多孔体粒子同士の間に導電助剤が介在する状態となりやすいと考えられる。そのため、多孔体層において多孔体粒子は密に充填された状態を形成することが困難となり、多孔体層の見かけ密度が低下するものと考えられる。これに対して、導電助剤の含有量が1.5質量%以下である場合には、多孔体粒子が密に充填された状態を維持したまま、その隙間に導電助剤が十分に入り込むことができ、導電助剤の含有量が1.5質量%を超える場合と比較して多孔体層の見かけ密度が向上するものと本発明者らは推察する。更に、このような多孔多層においては、多孔体粒子が密に充填されていることにより、理想的な導電ネットワークが多孔体層の中に構築され、導電助剤の含有量が1.5質量%以下であっても十分な電子伝導性が得られているものと本発明者らは推察する。
また、上記多孔体層の表面には、凹凸パターンが形成されていることが好ましい。
本発明の電気化学キャパシタ用電極は、上記多孔体層の表面に上記凹凸パターンが形成されていることによって、多孔体層の比表面積が向上し、より優れた体積容量を得ることができる。また、かかる凹凸パターンが形成されていることによって、電気化学キャパシタ用電極の内部抵抗も低減することができる。内部抵抗が低減される理由については必ずしも明らかではないが、本発明者らは以下のように推察する。すなわち、多孔体層の表面に凹凸パターンが形成されていることによって、多孔体層中の各成分(特に多孔体粒子や導電助剤)の密着性が高まり、理想的な導電ネットワークが多孔体層の中に構築され、電子伝導性が向上しているためであると推察される。
ここで、上記凹凸パターンにおいて、同一のパターン中に含まれる凹部及び凸部のそれぞれの形状及び大きさは、同一であっても異なっていてもよい。また、凹部及び凸部のそれぞれは、所定の配置パターン(例えば、凹部、凸部からなる模様など)に従い規則的に配置されていてもよく、不規則に配置され配置間隔が均一となっていなくともよい。また、上記凹凸パターンとは、電気化学キャパシタ用電極の表面に凹部及び凸部のいずれか一方のみが複数形成されている場合も含まれる。すなわち、電気化学キャパシタ用電極の表面に凸部のみが複数形成されている場合には、隣り合う凸部の間に位置する溝部分が凹部であることを意味する。また、電気化学キャパシタ用電極の体積容量の向上及び内部抵抗の低減を十分に得るためには、凹凸パターンが電気化学キャパシタ用電極の全面に形成されていることが好ましいが、電気化学キャパシタ用電極の表面の一部に形成されている状態であってもよい。
本発明はまた、電子伝導性を有する集電体と、電子伝導性を有する多孔体層とを有する電気化学キャパシタ用電極の製造方法であって、電子伝導性を有する多孔体粒子と、該多孔体粒子を結着可能なバインダーと、該バインダーを溶解又は分散可能な液体とを含有する多孔体層形成用塗布液を、該塗布液における上記多孔体粒子の含有量が、該塗布液中の固形分全量を基準として88〜92質量%となるように調製する塗布液調製工程と、上記多孔体層形成用塗布液を上記集電体の面上に塗布し、その後、上記液体を除去して上記多孔体層を形成する多孔体層形成工程と、上記多孔体層の見かけ密度が0.62〜0.70g/cmとなるように上記集電体と上記多孔体層とをプレスするプレス工程と、を含むことを特徴とする電気化学キャパシタ用電極の製造方法を提供する。
かかる製造方法によれば、優れた体積容量、具体的には、15F/cm以上の体積容量を有する電気化学キャパシタ用電極を効率的に且つ確実に製造することができる。
また、上記多孔体層形成用塗布液における上記バインダーの含有量は、上記多孔体層形成用塗布液中の固形分全量を基準として6.5〜12質量%であることが好ましい。
バインダーの含有量を上記範囲とすることにより、優れた体積容量を有するとともに、十分な塗膜強度を有する多孔体層を備える電気化学キャパシタ用電極を効率的に且つ確実に製造することができる。
更に、上記多孔体層形成用塗布液は、該塗布液中の固形分全量を基準として、88〜92質量%の上記多孔体粒子、6.5〜12質量%の上記バインダー及び0〜1.5質量%の電子伝導性を有する導電助剤と、上記液体とからなることが好ましい。
このような組成とすることにより、より優れた体積容量を有する電気化学キャパシタ電極を、より効率的に且つ確実に製造することができる。
また、上記プレス工程は、ロールプレスにより上記集電体と上記多孔体層とをプレスする工程であることが好ましい。更に、上記プレス工程は、側面に凹凸パターンが形成された円柱状のローラを用い、上記多孔体層の表面に上記ローラの上記側面を接触させて上記集電体と上記多孔体層とをプレスすることにより、上記多孔体層の表面に凹凸パターンを形成する工程であることがより好ましい。
上述した凹凸パターンを多孔体層の表面に形成することにより、多孔体層の比表面積を向上させることができ、より優れた体積容量を有する電気化学キャパシタ用電極を製造することができる。また、上記凹凸パターンを多孔体層の表面に形成することにより、内部抵抗の低減された電気化学キャパシタ用電極を製造することができる。
本発明は更に、互いに対向する第1の電極及び第2の電極と、上記第1の電極と上記第2の電極との間に配置されるセパレータと、電解質溶液と、上記第1の電極、上記第2の電極、上記セパレータ及び上記電解質溶液を密閉した状態で収容するケースと、を有しており、上記第1の電極及び上記第2の電極のうちの少なくとも一方又は両方が、上述した本発明の電気化学キャパシタ用電極であることを特徴とする電気化学キャパシタを提供する。
かかる構成を有する電気化学キャパシタは、上述した本発明の電気化学キャパシタ用電極を少なくとも1つ備えているため、優れた静電容量を有するものとなる。
本発明はまた、互いに対向する第1の電極及び第2の電極と、上記第1の電極と上記第2の電極との間に配置されるセパレータと、電解質溶液と、上記第1の電極、上記第2の電極、上記セパレータ及び上記電解質溶液を密閉した状態で収容するケースと、を有する電気化学キャパシタ用電極の製造方法であって、上記第1の電極及び上記第2の電極の少なくとも一方又は両方を、上述した本発明の電気化学キャパシタ用電極の製造方法により製造する工程と、上記第1の電極と上記第2の電極との間にセパレータを配置する工程と、上記第1の電極、上記第2の電極、上記セパレータを上記ケースに収容する工程と、上記電解質溶液を上記ケースに注入する工程と、上記ケースを密閉する工程と、を有することを特徴とする電気化学キャパシタの製造方法を提供する。
かかる製造方法によれば、優れた静電容量を有する電気化学キャパシタを効率的に且つ確実に製造することができる。
本発明によれば、優れた体積容量(15F/cm以上、好ましくは16F/cm以上、より好ましくは17F/cm以上の体積容量)を有する電気化学キャパシタ用電極、及びかかる電極を効率的に且つ確実に製造することが可能な電気化学キャパシタ用電極の製造方法、並びに、上記電気化学キャパシタ用電極を使用した、優れた静電容量を有する電気化学キャパシタ、及びかかる電気化学キャパシタを効率的に且つ確実に製造することが可能な電気化学キャパシタの製造方法を提供することができる。
以下、図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、以下の説明では、同一又は相当部分には同一符号を付し、重複する記載は省略する。
(電気化学キャパシタ用電極及びその製造方法)
図1は、本発明の電気化学キャパシタ用電極の模式断面図である。図1に示すように、本発明の電気化学キャパシタ用電極10は、電子伝導性を有する集電体16と、該集電体16上に形成された電子伝導性を有する多孔体層18とからなる。
集電体16は、多孔体層18への電荷の移動を十分に行うことができる良導体であれば特に制限されず、公知の電気化学キャパシタ用電極に用いられる集電体を使用することができる。例えば、集電体16としては、アルミニウム等の金属箔等が挙げられ、金属箔としては、エッチング加工されたものや圧延加工されたもの等が特に制限なく使用可能である。なお、本発明の電気化学キャパシタ用電極10における集電体16は、アルミニウムからなるものであることが好ましい。
この集電体16の厚さは、電気化学キャパシタ用電極10の小型化及び軽量化を図る観点から、20〜50μmであることが好ましく、20〜30μmであることがより好ましい。
多孔体層18は、集電体16上に形成される、電荷の蓄電と放電に寄与する層であり、その構成材料として電子伝導性を有する多孔体粒子と、該多孔体粒子を結着可能なバインダーとを少なくとも含有している。
ここで、多孔体層18における多孔体粒子の含有量は、多孔体層18全量を基準として88〜92質量%である。多孔体粒子の含有量が88質量%未満であると、多孔体層の単位体積当たりの多孔体粒子の量が減少するため優れた体積容量(15F/cm以上、好ましくは16F/cm以上、より好ましくは17F/cm以上の体積容量)を得ることが困難となり、多孔体粒子の含有量が92質量%を超えると、十分な塗膜強度を有する多孔体層を形成することが困難となる。
また、バインダーの含有量は、多孔体層18全量を基準として6.5〜12質量%であることが好ましい。更に、多孔体層18は、多孔体層18全量を基準として、88〜92質量%の多孔体粒子、6.5〜12質量%のバインダー及び0〜1.5質量%の電子伝導性を有する導電助剤からなることが好ましい。
このような構成を有する多孔体層18において、各成分(多孔体粒子、バインダー及び導電助剤)の含有量のより好適な範囲は以下の通りである。多孔体粒子の含有量は、より好ましくは89〜91質量%であり、特に好ましくは89.5〜90.5質量%である。バインダーの含有量は、より好ましくは8〜10質量%であり、特に好ましくは8.5〜9.5質量%である。導電助剤の含有量は、より好ましくは0.5〜1.5質量%であり、特に好ましくは0.5〜1.0質量%である。
本発明の電気化学キャパシタ用電極10は、上述した含有量で上記各成分を含有してなる多孔体層18を備えていることにより、優れた体積容量(15F/cm以上、好ましくは16F/cm以上、より好ましくは17F/cm以上の体積容量)を得ることができる。更に、多孔体層18は十分な塗膜強度を得ることができる。
また、本発明の電気化学キャパシタ用電極10における多孔体層18は、見かけ密度が0.62〜0.70g/cmとなるように形成されている。見かけ密度が0.62g/cm未満であると、単位体積当たりの多孔体粒子の量が減少するため優れた体積容量を得ることが困難となり、0.70g/cmを超えると、この電気化学キャパシタ用電極10を用いて電気化学キャパシタを形成した場合に、多孔体層18に電解質溶液が浸透しにくくなり、二重層界面の大きさが低下して優れた体積容量を得ることが困難となる。
なお、より優れた体積容量を得る観点から、多孔体層18の見かけ密度は0.64〜0.69g/cmであることがより好ましく、0.65〜0.68g/cmであることが特に好ましい。
多孔体層18に含有される上記多孔体粒子は、電荷の蓄電と放電に寄与する電子伝導性を有する多孔体粒子であれば特に制限はなく、例えば、粒状又は繊維状の賦活処理済みの活性炭等が挙げられる。これら活性炭としては、フェノール系活性炭や、椰子ガラ活性炭等を用いることができる。
この多孔体粒子の平均粒径は、好ましくは3〜20μmであり、窒素吸着等温線からBET等温吸着式を用いて求められるBET比表面積は、好ましくは1500m/g以上、より好ましくは2000〜2500m/gである。このような多孔体粒子を用いることによって、電気化学キャパシタ用電極10はより優れた体積容量が得られる傾向にある。
また、多孔体層18に含有される上記バインダーは、上記多孔体粒子を結着可能なバインダーであれば特に制限はなく、例えば、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、フッ素ゴム等が挙げられる。これらの中でも、本発明においてはフッ素ゴムが好ましく用いられる。このようなバインダーを用いると、少ない含有量であっても多孔体粒子を十分に結着することが可能となる傾向にあり、多孔体層18の塗膜強度が向上するとともに、二重層界面の大きさが向上し、体積容量が向上する傾向にある。
上記フッ素ゴムとしては、例えば、ビニリデンフルオライド−ヘキサフルオロプロピレン系フッ素ゴム(VDF−HFP系フッ素ゴム)、ビニリデンフルオライド−ヘキサフルオロプロピレン−テトラフルオロエチレン系フッ素ゴム(VDF−HFP−TFE系フッ素ゴム)、ビニリデンフルオライド−ペンタフルオロプロピレン系フッ素ゴム(VDF−PFP系フッ素ゴム)、ビニリデンフルオライド−ペンタフルオロプロピレン−テトラフルオロエチレン系フッ素ゴム(VDF−PFP−TFE系フッ素ゴム)、ビニリデンフルオライド−パーフルオロメチルビニルエーテル−テトラフルオロエチレン系フッ素ゴム(VDF−PFMVE−TFE系フッ素ゴム)、ビニリデンフルオライド−クロロトリフルオロエチレン系フッ素ゴム(VDF−CTFE系フッ素ゴム)等が挙げられるが、VDF、HFP及びTFEからなる群から選択される少なくとも二種が共重合してなるフッ素ゴムが好ましく、密着性や耐薬品性がより向上する傾向があることから、上記群の三種が共重合してなるVDF−HFP−TFE系フッ素ゴムが特に好ましい。
更に、多孔体層18に必要に応じて含有される上記導電助剤は、集電体16と多孔体層18との間での電荷の移動を十分に進行させることが可能な電子伝導性を有するものであれば特に制限はなく、例えば、カーボンブラック等が挙げられる。
上記カーボンブラックとしては、例えば、アセチレンブラック、ケッフェンブラック、ファーネスブラック等が挙げられるが、本発明においてはアセチレンブラックが好ましく用いられる。
また、上記カーボンブラックの平均粒径としては、好ましくは25〜50nmであり、BET比表面積としては、好ましくは50m/g以上、より好ましくは50〜140m/gである。
これらの各成分を含有する多孔体層18の厚さは、電気化学キャパシタ用電極10の小型化及び軽量化を図る観点から、50〜200μmであることが好ましく、80〜150μmであることがより好ましい。なお、多孔体層18の厚さが均一でない場合(例えば、後述するような凹凸パターンを有する場合)、上記厚さは最大膜厚を意味するものとする。多孔体層18の厚さを上記範囲とすることにより、電気化学キャパシタの小型化及び軽量化が可能となる。
また、多孔体層18の空隙体積は、50〜80μLであることが好ましい。多孔体層18がこのような空隙体積を有することによって、本発明の電気化学キャパシタ用電極10は電解質溶液との接触界面を充分に確保することができる。なお、上記「空隙体積」とは、多孔体層18の全細孔容積を示す値であるが、多孔体層18の構成材料となる粒子間に形成される空隙又は微細なクラックが存在する場合には、この空隙の体積及びクラックの体積も加えて算出される値である。この空隙体積は、エタノール含浸法等の既知の方法により求めることができる。
更に、多孔体層18は、後述する製造方法によりその表面F2に凹凸パターンが形成されていることが好ましく、底部から頂部までの高さが上記多孔体層の最大膜厚に対して50%以上である凹凸パターンが形成されていることがより好ましい。
多孔体層18の表面F2にこのような凹凸パターンが形成されていることによって、多孔体層18の比表面積が向上し、より優れた体積容量が得られるとともに、内部抵抗が低減される。
集電体16及び多孔体層18を積層してなる電気化学キャパシタ用電極10全体としての厚さ(最大膜厚)は、70〜250μmであることが好ましく、100〜180μmであることがより好ましい。このような厚さとすることによって、電気化学キャパシタの小型化及び軽量化が可能となる。
以上説明したような、多孔体層18を集電体16上に形成してなる本発明の電気化学キャパシタ用電極10は、以下の製造方法により製造される。すなわち、本発明の電気化学キャパシタ用電極10は、多孔体粒子と、バインダーと、該バインダーを溶解又は分散可能な液体とを含有する多孔体層形成用塗布液を、該塗布液における多孔体粒子の含有量が、該塗布液中の固形分全量を基準として88〜92質量%となるように調製する塗布液調製工程と、上記多孔体層形成用塗布液を集電体16の面上に塗布し、その後、上記液体を除去して多孔体層18を形成する多孔体層形成工程と、多孔体層18の見かけ密度が0.62〜0.70g/cmとなるように集電体16と多孔体層18とをプレスするプレス工程と、を含む製造方法により製造される。
ここで、例えば図2に示すように、多孔体層形成用塗布液L1は、撹拌子SB1を入れた容器C1中に、上記多孔体粒子P1、上記バインダーP2、上記液体S1及び必要に応じて上記導電助剤P3を投入し、撹拌することにより調製される(塗布液調製工程)。撹拌時間や撹拌時の温度としては特に制限されないが、均一な分散状態とする点で、撹拌時間は1〜5時間程度、撹拌時の温度は20〜50℃程度とすることが好ましい。
液体S1としては、上記バインダーP2を溶解可能なものであれば特に制限はなく、例えば、メチルエチルケトン(MEK)やメチルイソブチルケトン(MIBK)等のケトン系溶剤等が挙げられる。
多孔体層形成用塗布液L1における多孔体粒子P1の含有量は、多孔体層18を形成したときの該多孔体層18における多孔体粒子P1の含有量が先に説明した範囲となるようにすることが必要である。すなわち、多孔体層形成用塗布液L1における液体S1を除く固形分全量(多孔体層18全量)を基準として、多孔体粒子P1の含有量は上述のように88〜92質量%とする必要がある。同様に、バインダーP2の含有量は、多孔体層形成用塗布液L1における固形分全量を基準として6.5〜12質量%であることが好ましい。更に、多孔体層形成用塗布液L1における固形分は、該固形分全量を基準として、88〜92質量%の多孔体粒子P1、6.5〜12質量%のバインダーP2及び0〜1.5質量%の導電助剤P3とからなることが好ましい。
また、上記固形分において、上記各成分の含有量のより好適な範囲は以下の通りである。多孔体粒子P1の含有量は、より好ましくは89〜91質量%であり、特に好ましくは89.5〜90.5質量%である。バインダーP2の含有量は、より好ましくは8〜10質量%であり、特に好ましくは8.5〜9.5質量%である。導電助剤P3の含有量は、より好ましくは0.5〜1.5質量%であり、特に好ましくは0.5〜1.0質量%である。
また、多孔体層形成用塗布液L1における液体S1の配合量は、多孔体層形成用塗布液L1中の固形分全量100質量部に対して200〜400質量部とすることが好ましい。
多孔体層18は、上記多孔体層形成用塗布液L1を集電体16の面上に塗布し、その後、液体S1を除去することによって形成される(多孔体層形成工程)。そして、多孔体層18の見かけ密度が0.62〜0.70g/cmとなるように集電体16と多孔体層18とをプレスして(プレス工程)、電気化学キャパシタ用電極10が製造される。
ここで、多孔体層形成用塗布液L1を集電体16の面上に塗布する方法としては、従来公知の塗布方法を特に制限なく使用することができ、例えば、エクストルージョンラミネーション法、ドクターブレード法、グラビアコート法、リバースコート法、アプリケーターコート法、スクリーン印刷法等の方法を採用することができる。これらの方法の中でも、本発明においては、構成成分が高分散した状態でより薄く均一に塗布することができる傾向があることから、エクストルージョンラミネーション法による塗布方法を採用することが好ましい。以下、エクストルージョンラミネーション法による塗布方法を用いて本発明の電気化学キャパシタ用電極10を製造する方法について説明する。
本発明の電気化学キャパシタ用電極10は、図3及び図4に示すような装置70及び装置80を用いてシート状に形成される。
図3に示す装置70は、主として、第1のロール71と、第2のロール72と、第1のロール71と第2のロール72との間に配置される乾燥機73と、2つの支持ロール79とから構成されている。第1のロール71は、円柱状の巻芯74とテープ状の第1の積層体シート75とから構成されている。この第1の積層体シート75の一端は巻芯74に接続されており、更に第1の積層体シート75は巻芯74に巻回されている。更に第1の積層体シート75は、基体シートB1上に金属箔シート160(電極10において集電体16となるシート)が積層された構成を有している。
また、第2のロール72は、上記第1の積層体シート75の他端が接続された円柱状の巻芯76を有している。更に、第2のロール72の巻芯76には当該巻芯76を回転させるための巻芯駆動用モータ(図示せず)が接続されており、多孔体層形成用塗布液L1を塗布し、更に乾燥機73中において乾燥処理を施された後の第2の積層体シート77が所定の速度で巻回されるようになっている。
先ず、巻芯駆動用モータが回転すると、第2のロール72の巻芯76が回転し、第1のロール71の巻芯74に巻回されている第1の積層体シート75が第1のロール71の外部に引き出される。次に、引き出された第1の積層体シート75の金属箔シート160上に、多孔体層形成用塗布液L1を塗布する。これにより、金属箔シート160上には多孔体層形成用塗布液L1からなる塗膜L2が形成される。
次に、巻芯駆動用モータの回転により、塗膜L2の形成された第1の積層体シート75は、支持ロール79により乾燥機73中に導かれる。乾燥機73中において、第1の積層体シート75上の塗膜L2は乾燥され、塗膜L2中の液体S1が除去されて、電極とされたときの多孔体層18の前駆体となる層78(以下、「前駆体層78」という)となる。なお、乾燥機73中における塗膜L2の乾燥は、塗膜L2中の液体S1が十分に除去されるような条件で行われる限りにおいては特に制限はないが、70〜130℃、0.1〜3分間の条件で行われることが好ましい。
そして、巻芯駆動用モータの回転により、第1の積層体シート75上に前駆体層78の形成された第2の積層体シート77は、支持ロール79により巻芯76へ導かれて巻芯76に巻回される。
次に、図4に示す装置80を使用して、上記の第2の積層体シート77から電極シートES10を作製する。
図4に示す装置80は、主として、第1のロール81と、第2のロール82と、第1のロール81と第2のロール82との間に配置される2つのロールプレス機83,85とから構成されている。第1のロール81は、円柱状の巻心84と先に述べたテープ状の第2の積層体シート77とから構成されている。この第2の積層体シート77の一端は巻心84に接続されており、更に第2の積層体シート77は巻心84に巻回されている。第2の積層体シート77は、基体シートB1上に金属箔シート160が積層された第1の積層体シート75上に前駆体層78が更に積層された構成を有している。
また、第2のロール82は、上記第2の積層体シート77の他端が接続された円柱状の巻芯86を有している。更に、第2のロール82の巻芯86には当該巻芯86を回転させるための巻芯駆動用モータ(図示せず)が接続されており、ロールプレス機83及びロールプレス機85においてプレス処理を施された後の第4の積層体シート97が所定の速度で巻回されるようになっている。
先ず、巻芯駆動用モータが回転すると、第2のロール82の巻芯86が回転し、第1のロール81の巻心84に巻回されている第2の積層体シート77が第1のロール81の外部に引き出され、ロールプレス機83中に導かれる。ロールプレス機83中には、2つの円柱状のローラ83Aとローラ83Bが配置されている。ローラ83A及びローラ83Bは、これらの間に第2の積層体シート77が挿入されるように配置されており、これらの間に第2の積層体シート77が挿入される際に、ローラ83Aの側面と第2の積層体シート77の前駆体層78の外表面が接触し、ローラ83Bの側面と第2の積層体シート77の基体シートB1の外表面(裏面)が接触する状態となり、かつ、所定の温度と圧力で第2の積層体シート77を押圧できるように設置されている。また、この円柱状のローラ83A及びローラ83Bは、それぞれが第2の積層体シート77の移動方向に従う方向に回転する回転機構が備えられている。更に、この円柱状のローラ83A及びローラ83Bは、それぞれの底面間の長さ(図4の紙面に垂直な方向の長さ)が第2の積層体シート77の幅以上となる大きさを有している。ロールプレス機83中において、第2の積層体シート77上の前駆体層78は必要に応じて加熱及び加圧処理され、多孔体層180となる。
ロールプレス機83において第2の積層体シート77にプレス処理を施してなる第3の積層体シート87は、第2のロール82の回転によって、もう一方のロールプレス機85中に導かれる。ロールプレス機85中には、2つの円柱状のローラ85Aとローラ85Bとが配置されている。ローラ85A及びローラ85Bは、これらの間に第3の積層体シート87が挿入されるように配置されており、これらの間に第3の積層体シート87が挿入される際に、ローラ85Aの側面と第3の積層体シート87の多孔体層180の外表面が接触し、ローラ85Bの側面と第3の積層体シート87の基体シートB1の外表面(裏面)が接触する状態となり、かつ、所定の温度と圧力で第3の積層体シート87を押圧できるように設置されている。また、この円柱状のローラ85A及びローラ85Bは、それぞれが第3の積層体シート87の移動方向に従う方向に回転する回転機構が備えられている。更に、この円柱状のローラ85A及びローラ85Bは、それぞれの底面間の長さ(図4の紙面に垂直な方向の長さ)が第3の積層体シート87の幅以上となる大きさを有している。
ロールプレス機85によってプレス処理を施された第3の積層体シート87は、多孔体層182が形成されて第4の積層体シート97となり、巻芯駆動用モータの回転により巻芯86に巻回される。
図5は、ローラ83A,83B及びローラ85A,85Bによる第2の積層体シート77及び第3の積層体シート87へのプレス処理工程を示す模式図である。図5に示すように、ローラ85A,85Bの外表面における第3の積層体シート87と接触する部分には、凹凸パターン部90が設けられている。この凹凸パターン部90には、凹部90aと凸部90bとが複数形成されている。そして、凸部90bは、規則的に配された状態に複数形成されている。このようなローラ85A,85Bの長さNは、例えば160mm程度であり、そのうち、凹凸パターン部90の長さNは、例えば100mm程度に作製されている。
このような凹凸パターン部90の凹部90a及び凸部90bの一例を図6に示す。図6(a)は、凹部90a及び凸部90bの模式断面図であり、図6(b)は、図6(a)の凹部90a及び凸部90bを示す平面図である。図6に示すように、凸部90bは、錐体形状を有し等間隔で規則的に複数設けられている。そして、凹部90aは、凸部90bの間に位置している。
また、図7は、凹凸パターンが形成された多孔体層182の表面の一例を示す図であり、図7(a)は、凹部91a及び凸部91bを示す模式断面図、図7(b)は、図7(a)の凹部91a及び凸部91bを示す平面図である。図7(a)に示すように、多孔体層182は、図6における凸部90bが転写された凹部91a、及び、図6における凹部90aが転写された凸部91bから構成される、底部91cと頂部91dとを有する凹凸パターンが形成されている。
ロールプレス機83においてプレス処理を施されてなる第3の積層体シート87は、上述したロールプレス機85中に導かれ、ローラ85Aとローラ85Bとの間に挿入され押圧される。これにより、第3の積層体シート87の多孔体層180は、ローラ85Aにおける凹凸パターン部90の凹部90a及び凸部90bが転写されることによって表面に凹部及び凸部が形成され、多孔体層182(電気化学キャパシタ用電極10とされたときの多孔体層18)となる。
次に、図8(a)に示すように、巻芯86に巻回された積層体シート87を所定の大きさに切断し、電極シートES10を得る。なお、図8(a)に示す電極シートES10の場合、金属箔シート160の表面が露出した縁部120が形成されている。縁部120は、電極形成用塗布液L1を第1の積層体シート75の金属箔シート160上に塗布する際に、金属箔シート160の中央部にのみ電極形成用塗布液L1を塗布するように調節することにより形成することができる。
次に、図8(b)に示すように、作製する電気化学キャパシタのスケールに合わせて、電極シートES10を打ち抜き、図8(c)に示す電気化学キャパシタ用電極10を得る。このとき、先に述べた縁部120の部分がリード12として含まれるように電極シートES10を打ち抜くことにより、予めリード12が一体化された状態の本発明の電気化学キャパシタ用電極10を得ることができる。なお、リード12を接続していない場合には、リード12を別途用意し、電気化学キャパシタ用電極10に対して電気的に接続する。
以上のようにして製造された本発明の電気化学キャパシタ用電極10は、多孔体層182の表面に、凹凸パターン部90の転写による凹部91aと凸部91bとが形成されているため、多孔体層182の比表面積が向上し、より優れた体積容量を得ることができる。また、かかる凹凸パターンが形成されていることによって、電気化学キャパシタ用電極10の内部抵抗も低減することができる。
(電気化学キャパシタ及びその製造方法)
本発明の電気化学キャパシタは、互いに対向する第1の電極及び第2の電極を、それぞれアノード及びカソードとして有しており、アノード及びカソードのうちの少なくとも一方(好ましくは両方)が、上述した本発明の電気化学キャパシタ用電極10となっている。以下、本発明の電気化学キャパシタの好適な実施形態について、アノード及びカソードの両方が本発明の電気化学キャパシタ10である場合を例として具体的に説明する。なお、図1で示した本発明の電気化学キャパシタ用電極10は、以下の本発明の電気化学キャパシタにおいて、アノード10として用いる。
図9は本発明の電気化学キャパシタの好適な一実施形態(電気二重層キャパシタ)を示す正面図である。また、図10は図9に示す電気化学キャパシタの内部をアノード10の表面の法線方向からみた場合の展開図である。更に、図11は図9に示す電気化学キャパシタを図9のX1−X1線に沿って切断した場合の模式断面図である。また、図12は図9に示す電気化学キャパシタを図9のX2−X2線に沿って切断した場合の要部を示す模式断面図である。更に、図13は図9に示す電気化学キャパシタを図9のY−Y線に沿って切断した場合の要部を示す模式断面図である。
図9〜図13に示すように、電気化学キャパシタ1は、主として、互いに対向する平板状のアノード10(第1の電極)及び平板状のカソード20(第2の電極)と、アノード10とカソード20との間に配置される平板状のセパレータ40と、電解質溶液30と、これらを密閉した状態で収容するケース50とを有しており、更に、アノード10に一方の端部が電気的に接続されると共に他方の端部がケース50の外部に突出されるアノード用リード12と、カソード20に一方の端部が電気的に接続されると共に他方の端部がケース50の外部に突出されるカソード用リード22とから構成されている。ここで、「アノード」10及び「カソード」20は説明の便宜上、電気化学キャパシタ1の放電時の極性を基準に決定したものである。
そして、電気化学キャパシタ1は、以下に説明する構成を有している。以下、図1及び図9〜図16に基づいて本実施形態の各構成要素の詳細を説明する。
ケース50は、互いに対向する第1のフィルム51及び第2のフィルム52とを有している。ここで、図10に示すように、本実施形態における第1のフィルム51及び第2のフィルム52は連結されている。すなわち、本実施形態におけるケース50は、一枚の複合包装フィルムからなる矩形状のフィルムを、図10に示す折り曲げ線X3−X3において折り曲げ、矩形状のフィルムの対向する1組の縁部同士(図中の第1のフィルム51の縁部51B及び第2のフィルムの縁部52B)を重ね合せて接着剤を用いるか又はヒートシールを行うことにより形成されている。
そして、第1のフィルム51及び第2のフィルム52は、1枚の矩形状のフィルムを上述のように折り曲げた際にできる互いに対向する面を有する該フィルムの部分をそれぞれ示す。ここで、本明細書において、接合された後の第1のフィルム51及び第2のフィルム52のそれぞれの縁部を「シール部」という。
これにより、折り曲げ線X3−X3の部分に第1のフィルム51と第2のフィルム52とを接合させるためのシール部を設ける必要がなくなるため、ケース50におけるシール部をより低減することができる。その結果、電気化学キャパシタ1の設置されるべき空間の体積を基準とする体積エネルギー密度をより向上させることができる。なお、上記「体積エネルギー密度」とは、本来、電気化学キャパシタの容器を含む全体積に対する全出力エネルギーの割合で定義されるものである。これに対して、「設置されるべき空間の体積を基準とする体積エネルギー密度」とは、電気化学キャパシタの最大縦、最大横、最大厚さに基づいて求められる見かけ上の体積に対する電気化学キャパシタの全出力エネルギーの割合を意味する。実際に、電気化学キャパシタを小型電子機器に搭載する場合、上述した本来の体積エネルギー密度の向上とともに、設置されるべき空間の体積を基準とする体積エネルギー密度を向上させることが、小型電子機器内の限られたスペースを、デッドスペースを充分に低減した状態で有効利用する観点から重要となる。
そして、本実施形態の場合、図9及び図10に示すように、アノード10に接続されたアノード用リード12及びカソード用リード22のそれぞれの一端が、上述の第1のフィルム51の縁部51Bと第2のフィルムの縁部52Bとを接合したシール部から外部に突出するように配置されている。
また、第1のフィルム51及び第2のフィルム52を構成するフィルムは、可とう性を有するフィルムであることが好ましい。フィルムは軽量であり薄膜化が容易なため、電気化学キャパシタ自体の形状を薄膜状とすることができる。そのため、本来の体積エネルギー密度を容易に向上させることができるとともに、電気化学キャパシタの設置されるべき空間の体積を基準とする体積エネルギー密度も容易に向上させることができる。
このフィルムは可とう性を有するフィルムであることが好ましく、ケースの十分な機械的強度と軽量性を確保しつつ、ケース外部からケース内部への水分や空気の侵入及びケース内部からケース外部への電解質成分の逸散を効果的に防止する観点から、電解質溶液に接触する合成樹脂製の最内部の層と、最内部の層の上方に配置される金属層とを少なくとも有する「複合包装フィルム」であることが好ましい。第1のフィルム51及び第2のフィルム52として使用可能な複合包装フィルムとしては、例えば、図14及び図15に示す構成の複合包装フィルムが挙げられる。図14に示す複合包装フィルム53は、その内面F50aにおいて電解質溶液に接触する合成樹脂製の最内部の層50aと、最内部の層50aのもう一方の面(外側の面)上に配置される金属層50cと有する。また、図15に示す複合包装フィルム54は、図14に示す複合包装フィルム53の金属層50cの外側の面に更に合成樹脂製の最外部の層50bが配置された構成を有する。
第1のフィルム51及び第2のフィルム52として使用可能な複合包装フィルムは、上述の最内部の層をはじめとする1以上の合成樹脂の層、金属箔等の金属層を備えた2以上の層を有する複合包装材であれば特に限定されないが、上記と同様の効果をより確実に得る観点から、図15に示した複合包装フィルム54のように、最内部の層と、最内部の層から最も遠いケース50の外表面の側に配置される合成樹脂製の最外部の層と、最内部の層と最外部の層との間に配置される少なくとも1つの金属層とを有する3層以上の層から構成されていることがより好ましい。
最内部の層は可とう性を有する層であり、その構成材料は上記の可とう性を発現させることが可能であり、かつ、使用される電解質溶液に対する化学的安定性(化学反応、溶解、膨潤が起こらない特性)、並びに、酸素及び水(空気中の水分)に対する化学的安定性を有している合成樹脂であれば特に限定されないが、更に酸素、水(空気中の水分)及び電解質溶液の成分に対する透過性の低い特性を有している材料が好ましい。例えば、エンジニアリングプラスチック、並びに、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレン酸変成物、ポリプロピレン酸変成物、ポリエチレンアイオノマー、ポリプロピレンアイオノマー等の熱可塑性樹脂等が挙げられる。
なお、「エンジニアリングプラスチック」とは、機械部品、電気部品、住宅用材等で使用されるような優れた力学特性と耐熱、耐久性を有しているプラスチックを示し、例えば、ポリアセタール、ポリアミド、ポリカーボネート、ポリオキシテトラメチレンオキシテレフタロイル(ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンテレフタレート、ポリイミド、ポリフェニレンサルファイド等が挙げられる。
また、上述した図15に示した複合包装フィルム54のように、最内部の層50a以外に、最外部の層50b等のような合成樹脂製の層を更に設ける場合、この合成樹脂製の層も、上記最内部の層と同様の構成材料を使用してよい。更に、この合成樹脂製の層としては、例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリアミド(ナイロン)等のエンジニアリングプラスチックからなる層を使用してもよい。
また、ケース50における全てのシール部のシール方法は、特に限定されないが、生産性の観点から、ヒートシール法であることが好ましい。
金属層としては、酸素、水(空気中の水分)及び電解質溶液に対する耐腐食性を有する金属材料から形成されている層であることが好ましい。例えば、アルミニウム、アルミニウム合金、チタン、クロム等からなる金属箔を使用してもよい。
次に、アノード10及びカソード20について説明する。アノード10としては、図1に示すように先に説明した本発明の電気化学キャパシタ用電極10を適用したものである。また、カソード20としては、図16に示すように、先に説明した本発明の電気化学キャパシタ用電極10と同様の構成を有する電極を適用したものである。ここで、図16に示したカソード20は、アノード10と同様に、集電体26と、該集電体の一方の面上に形成された多孔体層28と、を備える構成を有している。
アノード10とカソード20との間に配置されるセパレータ40は、絶縁性の多孔体から形成されていることが好ましく、例えば、絶縁性の多孔体としては、ポリエチレン、ポリプロピレン又はポリオレフィンからなるフィルムの積層体や上記樹脂の混合物の延伸膜、或いは、セルロース、ポリエステル及びポリプロピレンからなる群より選択される少なくとも1種の構成材料からなる繊維不織布等が挙げられる。
また、カソード20の集電体28は、例えばアルミニウムからなるカソード用リード22の一端に電気的に接続され、カソード用リード22の他端はケース50の外部に延びている。一方、アノード10の集電体18も、例えば銅又はニッケルからなるアノード用リード導体12の一端に電気的に接続され、アノード用リード導体12の他端は封入袋14の外部に延びている。
電解質溶液30はケース50の内部空間に充填され、その一部は、アノード10、カソード20、及び、セパレータ40の内部に含有されていることが好ましい。
この電解質溶液30は、特に限定されず、公知の電気二重層キャパシタ等の電気化学キャパシタに用いられている電解質溶液(電解質水溶液、有機溶媒を使用する電解質溶液)を使用することができる。ただし、電気化学キャパシタが電気二重層キャパシタである場合、電解質水溶液は電気化学的に分解電圧が低いことにより、キャパシタの耐用電圧が低く制限されるので、有機溶媒を使用する電解質溶液(非水電解質溶液)であることが好ましい。
この電解質溶液30の種類は特に限定されないが、一般的には溶質の溶解度、解離度、液の粘性を考慮して選択され、高導電率でかつ高電位窓(分解開始電圧が高い)の電解質溶液であることが望ましい。例えば、代表的な例としては、テトラエチルアンモニウムテトラフルオロボレイトのような4級アンモニウム塩を、プロピレンカーボネート、ジエチレンカーボネイト、アセトニトリル等の有機溶媒に溶解したものが使用される。なお、この場合、混入水分を厳重に管理する必要がある。
更に、図9及び図10に示すように、第1のフィルム51の縁部51B及び第2のフィルムの縁部52Bからなる封入袋のシール部に接触するアノード用リード12の部分の部分には、アノード用リード12と各フィルムを構成する複合包装フィルム中の金属層との接触を防止するための絶縁体14が被覆されている。更に、第1のフィルム51の縁部51B及び第2のフィルムの縁部52Bからなる封入袋のシール部に接触するカソード用リード22の部分には、カソード用リード22と各フィルムを構成する複合包装フィルム中の金属層との接触を防止するための絶縁体24が被覆されている。
これら絶縁体14及び絶縁体24の構成は特に限定されないが、例えば、それぞれ合成樹脂から形成されていてもよい。なお、アノード用リード12及びカソード用リード22のそれぞれに対する複合包装フィルム中の金属層の接触が充分に防止可能であれば、これら絶縁体14及び絶縁体24は配置しない構成としてもよい。
次に、上述したケース50及び電気化学キャパシタ1の作製方法について説明する。
素体60(アノード10、セパレータ40及びカソード20がこの順で順次積層された積層体)の製造方法は特に限定されず、公知の電気化学キャパシタの製造に採用されている公知の薄膜製造技術を用いることができる。
アノード10及びカソード20を、先に説明した本発明の電気化学キャパシタ用電極の作製方法に従って作製した後、セパレータ40をアノード10とカソード20との間に接触した状態(非接着状態)で配置し、素体60を完成する。
次に、ケース50の作製方法の一例について説明する。まず、第1のフィルム及び第2のフィルムを先に述べた複合包装フィルムから構成する場合には、ドライラミネ−ション法、ウエットラミネ−ション法、ホットメルトラミネ−ション法、エクストルージョンラミネーション法等の既知の製造方法を用いて作製する。
例えば、複合包装フィルムを構成する合成樹脂製の層となるフィルム、アルミニウム等からなる金属箔を用意する。金属箔は、例えば金属材料を圧延加工することにより用意することができる。
次に、好ましくは先に述べた複数の層の構成となるように、合成樹脂製の層となるフィルムの上に接着剤を介して金属箔を貼り合わせる等して複合包装フィルム(多層フィルム)を作製する。そして、複合包装フィルムを所定の大きさに切断し、矩形状のフィルムを1枚用意する。
次に、先に図10を参照して説明したように、1枚のフィルム53を折り曲げて、素体60を配置する。
次に、第1のフィルム51及び第2のフィルム52の熱融着させるべき接触部分のうち、第1のフィルム51の熱融着すべき縁部(シール部51B)と第2のフィルム52の熱融着すべき縁部(シール部52B)との間に第1のリード及び第2のリードが配置される部分に対して熱融着処理を行う。ここで、アノード用リード12の表面にはケース50の充分な密封性をより確実に得る観点から、先に述べた接着剤を塗布しておくことが好ましい。これにより、熱融着処理の後において、アノード用リード12と、第1のフィルム51及び第2のフィルム52との間には、これらの密着性に寄与する接着剤からなる接着剤層14が形成される。次に、以上説明した手順と同様の手順で、カソード用リード22の周囲の部分についても熱融着処理を上記の熱融着処理と同時或いは別途行うことにより、充分な密封性を有するケース50を形成することができる。
次に、第1のフィルム51のシール部51B(縁部51B)と第2のフィルムのシール部52B(縁部52B)のうち、上述のアノード用リード12の周囲の部分及びカソード
用リード22の周囲の部分以外の部分を、例えば、シール機を用いて所定の加熱条件で所望のシール幅だけヒートシール(熱溶着)する。
このとき、図17に示すように、非水電解質溶液30を注入するための開口部H51を確保するため、ヒートシールを行わない部分を設けておく。これにより開口部H51を有した状態のケース50が得られる。
そして、図17に示すように、開口部H51から非水電解質溶液30を注入する。続いて、減圧シール機を用いて、ケース50の開口部H51をシールする。更に、図18に示すように、得られる電気化学キャパシタ1の設置されるべき空間の体積を基準とする体積エネルギー密度を向上させる観点から、必要に応じてケース50シール部を折り曲げる。このようにしてケース50及び電気化学キャパシタ1(電気二重層キャパシタ)の作製が完了する。
このような構成を有する電気化学キャパシタ1は、上述した本発明の電気化学キャパシタ用電極(アノード10又はカソード20)を少なくとも1つ用いた構成となっているため、優れた体積容量が得ることができる。
以上、本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。例えば、上記実施形態における電気化学キャパシタ用電極(アノード10またはカソード20)の凹凸パターンでは、凹部91a及び凸部91bが、それぞれ同じ形状、同じ大きさのものが規則的に配された態様となっているが、それぞれ異なる形状、異なる大きさであってもよいし、ランダムに配された態様となっていてもよい。
また、上記実施形態では、第3の積層体シート87をローラ85Aとローラ85Bとの間を通過させるプレス処理を1回のみ行っているが、複数回行ってもよい。
更に、上記実施形態の説明においては、アノード10及びカソード20をそれぞれ1つずつ備えた電気化学キャパシタ1について説明したが、アノード10及びカソード20をそれぞれ1以上備え、アノード10とカソード20との間にセパレータ40が常に1つ配置される構成としてもよい。
更に、上記実施形態の説明においては、主として、本発明の製造方法により電気二重層キャパシタを製造する場合について説明したが、本発明の製造方法により製造される電気化学キャパシタは電気二重層キャパシタに限定されるものではなく、例えば、本発明の製造方法は、擬似容量キャパシタ、シュードキャパシタ、レドックスキャパシタ等の電気化学キャパシタの製造にも適用可能である。
以下、実施例及び比較例に基づいて本発明をより具体的に説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
(実施例1〜8及び比較例1〜4)
粒状の活性炭(クラレケミカル社製、商品名:BP−20)及びアセチレンブラック(電気化学工業社製、商品名:デンカブラック)を、プラネタリーミキサーを用いて15分間混合したものと、フッ素ゴム(デュポン社製、商品名:Viton−GF)とをMIBK150質量部に投入し、プラネタリーミキサーを用いて30分間混練した。このとき、活性炭、アセチレンブラック及びフッ素ゴムの配合量(質量部)は、それぞれ表1に示す量とした。得られた混練物にMIBKを更に150質量部加えて1時間撹拌することにより、多孔体層形成用塗布液を調製した。
上記多孔体層形成用塗布液を、エクストルージョンラミネーション法によりアルミニウム箔(厚さ:20μm)の一方の面上に均一に塗布し、100℃の乾燥炉内でMIBKを除去して積層シートを得た。その後、この積層シートを平坦な側面を有する1対のロールの間を通過させてプレスし、アルミニウム箔からなる集電体の一方の面上に多孔体層(厚さ:150μm)が形成された電極シートを作製した。このときのロールによるプレスの圧力条件は、線圧1000kgf/cmとした。
ここで、実施例4〜8については、更に以下の工程を行って、多孔体層の表面に凹凸パターンを形成した。すなわち、側面に凹凸パターンが形成された1対のローラの間に上記電極シートを通過させてプレスし、多孔体層の表面に凹凸パターンを転写させた。このときの圧力条件は、線圧1000kgf/cmとした。また、プレスによって電極シートの多孔体層の表面に形成した凹凸パターンは、図7に示したものと同様の凹凸パターンとした。
得られた電極シートを20mm×40mmに打ち抜き、更に150℃〜175℃の温度で真空乾燥を12時間以上行うことにより、多孔体層の表面に吸着した水分を除去して、実施例1〜8及び比較例1〜4の電気化学キャパシタ用電極を作製した。
Figure 2005158818
[見かけ密度の測定]
実施例1〜8及び比較例1〜4において作製した電気化学キャパシタ用電極における多孔体層の見かけ密度を100cm当りの多孔体層の質量と、厚みとから計算して算出した。その結果を表2に示す。
[体積容量の測定]
実施例1〜8及び比較例1〜4において作製した電気化学キャパシタ用電極の体積容量を以下のようにして求めた。先ず、作製した電気化学キャパシタ用電極を、アノード用及びカソード用として2つ用意した。次に、このアノード及びカソードを互いに対向させ、その間に再生セルロース不織布からなるセパレータ(21mm×41mm、厚さ:0.05mm、ニッポン高度紙工業製、商品名:TF4050)を配置し、アノード、セパレータ及びカソードがこの順で接触した状態(非接合の状態)で積層された積層体(素体)を作製した。そして、この積層体と電解質溶液(1.2mol/Lのホウフッ化トリエチルメチルアンモニウムのプロピレンカーボネート溶液)とを用いて試験評価用測定セルを作製した。作製したセルを定電流放電させ、その測定結果からセルの放電容量を算出し、その放電容量と電気化学キャパシタ用電極の体積とから体積容量を算出した。その結果を表2に示す。
[塗膜強度の評価]
実施例1〜8及び比較例1〜4において作製した電気化学キャパシタ用電極の多孔体層の塗膜強度を以下の評価基準に基づいて評価した。その結果を表2に示す。
塗膜強度の評価基準:
○:強度良好
△:やや粉落ち気味だが、十分な塗膜強度が得られている
×:脆く、電極として使用困難
その結果を表2に示す。
Figure 2005158818
表2に示した結果から明らかなように、本発明の電気化学キャパシタ用電極(実施例1〜8)によれば、比較例1〜4の電気化学キャパシタ用電極と比較して、優れた体積容量(15F/cm以上の体積容量)が得られるとともに、十分な塗膜強度が得られることが確認された。特に、多孔体層の表面に凹凸パターンが形成された本発明の電気化学キャパシタ用電極(実施例4〜8)によれば、凹凸パターンが形成されていない電気化学キャパシタ用電極(実施例1〜3)と比較して、より優れた体積容量が得られることが確認された。
本発明の電気化学キャパシタ用電極を示す模式断面図である。 多孔体層形成用塗布液を調製する工程を説明するための説明図である。 多孔体層形成用塗布液を用いた電極シートの形成工程を説明するための説明図である。 多孔体層形成用塗布液を用いた電極シートの形成工程を説明するための説明図である。 ローラによる積層体シートへのプレス処理工程を示す模式図である。 ローラの凹凸パターン部の凹部及び凸部の一例を示す図である。 多孔体層の凹凸パターン部の凹部及び凸部の一例を示す図である。 電極シートから電極を形成する工程を説明するための説明図である。 本発明の電気化学キャパシタの好適な一実施形態を示す正面図である。 図9に示す電気化学キャパシタの内部をアノード10の表面の法線方向からみた場合の展開図である。 図9に示す電気化学キャパシタを図9のX1−X1線に沿って切断した場合の模式断面図である。 図9に示す電気化学キャパシタを図9のX2−X2線に沿って切断した場合の要部を示す模式断面図である。 図9に示す電気化学キャパシタを図9のY−Y線に沿って切断した場合の要部を示す模式断面図である。 図9に示す電気化学キャパシタのケースの構成材料となるフィルムの基本構成の一例を示す模式断面図である。 図9に示す電気化学キャパシタのケースの構成材料となるフィルムの基本構成の別の一例を示す模式断面図である。 図9に示す電気化学キャパシタのカソードの基本構成の一例を示す模式断面図である。 ケース内に非水電解質溶液を充填する際の手順の一例を示す説明図である。 ケースのシール部を折り曲げた場合の電気化学キャパシタを示す斜視図である。
符号の説明
1…電気化学キャパシタ、10…電気化学キャパシタ用電極(アノード)、16…集電体、18…多孔体層、20…電気化学キャパシタ用電極(カソード)、26…集電体、28…多孔体層、30…非水電解質溶液、40…セパレータ、50…ケース、60…素体、85A,85B…ローラ、90…凹凸パターン部、90a…凹部、90b…凸部、91a…凹部、91b…凸部、180…多孔体層、182…多孔体層、ES10…電極シート、L1…多孔体層形成用塗布液、L2…塗膜。

Claims (16)

  1. 電子伝導性を有する集電体と、電子伝導性を有する多孔体層とを備え、
    前記多孔体層は、電子伝導性を有する多孔体粒子及び該多孔体粒子を結着可能なバインダーを含有し、
    前記多孔体層における前記多孔体粒子の含有量は、前記多孔体層全量を基準として88〜92質量%であり、
    前記多孔体層は、見かけ密度が0.62〜0.70g/cmとなるように形成されている、
    ことを特徴とする電気化学キャパシタ用電極。
  2. 前記多孔体層における前記バインダーの含有量は、前記多孔体層全量を基準として6.5〜12質量%であることを特徴とする請求項1記載の電気化学キャパシタ用電極。
  3. 前記多孔体層は、該多孔体層全量を基準として、88〜92質量%の前記多孔体粒子、6.5〜12質量%の前記バインダー及び0〜1.5質量%の電子伝導性を有する導電助剤からなることを特徴とする請求項1又は2記載の電気化学キャパシタ用電極。
  4. 前記導電助剤がカーボンブラックであることを特徴とする請求項3記載の電気化学キャパシタ用電極。
  5. 前記バインダーがフッ素ゴムであることを特徴とする請求項1〜4のうちのいずれか一項に記載の電気化学キャパシタ用電極。
  6. 前記集電体がアルミニウムからなることを特徴とする請求項1〜5のうちのいずれか一項に記載の電気化学キャパシタ用電極。
  7. 前記多孔体層の表面には、凹凸パターンが形成されていることを特徴とする請求項1〜6のうちのいずれか一項に記載の電気化学キャパシタ用電極。
  8. 電子伝導性を有する集電体と、電子伝導性を有する多孔体層とを有する電気化学キャパシタ用電極の製造方法であって、
    電子伝導性を有する多孔体粒子と、該多孔体粒子を結着可能なバインダーと、該バインダーを溶解又は分散可能な液体とを含有する多孔体層形成用塗布液を、該塗布液における前記多孔体粒子の含有量が、該塗布液中の固形分全量を基準として88〜92質量%となるように調製する塗布液調製工程と、
    前記多孔体層形成用塗布液を前記集電体の面上に塗布し、その後、前記液体を除去して前記多孔体層を形成する多孔体層形成工程と、
    前記多孔体層の見かけ密度が0.62〜0.70g/cmとなるように前記集電体と前記多孔体層とをプレスするプレス工程と、
    を含むことを特徴とする電気化学キャパシタ用電極の製造方法。
  9. 前記多孔体層形成用塗布液における前記バインダーの含有量は、前記多孔体層形成用塗布液中の固形分全量を基準として6.5〜12質量%であることを特徴とする請求項8記載の電気化学キャパシタ用電極の製造方法。
  10. 前記多孔体層形成用塗布液は、該塗布液中の固形分全量を基準として、88〜92質量%の前記多孔体粒子、6.5〜12質量%の前記バインダー及び0〜1.5質量%の電子伝導性を有する導電助剤と、前記液体とからなることを特徴とする請求項8又は9記載の電気化学キャパシタ用電極の製造方法。
  11. 前記プレス工程は、ロールプレスにより前記集電体と前記多孔体層とをプレスする工程であることを特徴とする請求項8〜10のうちのいずれか一項に記載の電気化学キャパシタ用電極の製造方法。
  12. 前記プレス工程は、側面に凹凸パターンが形成された円柱状のローラを用い、前記多孔体層の表面に前記ローラの前記側面を接触させて前記集電体と前記多孔体層とをプレスすることにより、前記多孔体層の表面に凹凸パターンを形成する工程であることを特徴とする請求項8〜11のうちのいずれか一項に記載の電気化学キャパシタ用電極の製造方法。
  13. 互いに対向する第1の電極及び第2の電極と、
    前記第1の電極と前記第2の電極との間に配置されるセパレータと、
    電解質溶液と、
    前記第1の電極、前記第2の電極、前記セパレータ及び前記電解質溶液を密閉した状態で収容するケースと、
    を有しており、
    前記第1の電極及び前記第2の電極のうちの少なくとも一方が、請求項1〜7のうちのいずれか一項に記載の電気化学キャパシタ用電極であることを特徴とする電気化学キャパシタ。
  14. 前記第1の電極及び前記第2の電極の両方が、請求項1〜7のうちのいずれか一項に記載の電気化学キャパシタ用電極であることを特徴とする請求項13記載の電気化学キャパシタ。
  15. 互いに対向する第1の電極及び第2の電極と、前記第1の電極と前記第2の電極との間に配置されるセパレータと、電解質溶液と、前記第1の電極、前記第2の電極、前記セパレータ及び前記電解質溶液を密閉した状態で収容するケースと、を有する電気化学キャパシタ用電極の製造方法であって、
    前記第1の電極及び前記第2の電極の少なくとも一方を、請求項8〜12のうちのいずれか一項に記載の電気化学キャパシタ用電極の製造方法により製造する工程と、
    前記第1の電極と前記第2の電極との間にセパレータを配置する工程と、
    前記第1の電極、前記第2の電極、前記セパレータを前記ケースに収容する工程と、
    前記電解質溶液を前記ケースに注入する工程と、
    前記ケースを密閉する工程と、
    を有することを特徴とする電気化学キャパシタの製造方法。
  16. 前記第1の電極及び前記第2の電極の両方を、請求項8〜12のうちのいずれか一項に記載の電気化学キャパシタ用電極の製造方法によって製造することを特徴とする請求項15記載の電気化学キャパシタの製造方法。
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