JP2005191070A - 電気化学キャパシタ用電極の製造方法及び電気化学キャパシタ用電極の製造装置 - Google Patents

電気化学キャパシタ用電極の製造方法及び電気化学キャパシタ用電極の製造装置 Download PDF

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【課題】 電気化学キャパシタ用電極に含まれる分極性電極層の形成位置を高精度に制御する。
【解決手段】 長さ方向に搬送される帯状の集電体16上に、集電体16の幅方向における少なくとも一方の端部に未塗布領域16aが残されるよう、所定幅の分極性電極層18の塗膜L2を塗布する塗布工程と、集電体16上における分極性電極層18の塗布領域と未塗布領域16aとの境界位置を検出する検出工程とを備え、検出工程による検出結果に基づき、境界位置が所定の位置となるよう、塗布工程に対してフィードバック制御を行う。これにより、分極性電極層18の形成位置を高精度に制御することが可能となることから、集電体16の一部を引き出し電極として使用する場合であっても、組み立ての容易さを損なうことなく、できる限り大きな容量を確保することが可能となる。
【選択図】 図2

Description

本発明は、電気化学キャパシタ用電極の製造方法及び電気化学キャパシタ用電極の製造装置に関し、特に、分極性電極層の形成位置を高精度に制御可能な電気化学キャパシタ用電極の製造方法及び電気化学キャパシタ用電極の製造装置に関する。
電気二重層キャパシタをはじめとする電気化学キャパシタは、小型化、軽量化が容易に可能であるため、例えば、携帯機器(小型電子機器)等の電源のバックアップ用電源、電気自動車やハイブリッド車向けの補助電源等として期待されており、その性能向上のための様々な検討がなされている。電気化学キャパシタは、通常、集電体とその上に形成された分極性電極層を含む電極(電気化学キャパシタ用電極)によってセパレータを挟み込んだ積層した構造を有しており、電気自動車用電源のように大容量が要求される場合には、セパレータを介してこれら電極を多数積層した構造を採用すること一般的である(特許文献1、2参照)。
電気化学キャパシタの容量は、電極に含まれる分極性電極層の面積に大きく依存するために、電気化学キャパシタの容量を増大するためには分極性電極層の面積をできる限り広く設定することが好ましい。
特開2001−250742号公報 特開2001−284184号公報
しかしながら、集電体の一部は引き出し電極等として使用されることがあり、この場合、分極性電極層の面積を広く設定しすぎると、引き出し電極として利用可能な面積が不足し、電気化学キャパシタの組み立てが困難となってしまう。したがって、組み立ての容易さを損なうことなく、できる限り大きな容量を確保するためには、集電体上における分極性電極層の形成位置を高精度に制御することが重要である。
一方、電気化学キャパシタに用いられている電極には、集電体と分極性電極層との密着強度を高めるため、これらの間に接着層であるアンダーコート層が設けられることがある。このようなアンダーコート層は、抵抗値の増大を防止すべく、導電性の高い材料が用いられることが一般的である。アンダーコート層は、集電体層と分極性電極層を接着するための層であることから、アンダーコート層を設ける領域は分極性電極層を設ける領域と同じか、これにより広く設定する必要がある。
しかしながら、分極性電極層に対してアンダーコート層を設ける領域が広すぎると、アンダーコート層の露出部分が大きくなり、その結果、隣り合う電極のアンダーコート層同士が接触したり、アンダーコート層と隣の集電体層とが接触し、ショート不良を招くおそれがあった。このような問題は、セパレータを介して電極を多数積層した構造を採用する場合、特に重要な問題となる。したがって、アンダーコート層を用いる場合、分極性電極層の形成位置はより高精度に制御する必要がある。
したがって、本発明の目的は、分極性電極層の形成位置を高精度に制御可能な電気化学キャパシタ用電極の製造方法及び電気化学キャパシタ用電極の製造装置を提供することである。
本発明による電気化学キャパシタ用電極の製造方法は、長さ方向に搬送される帯状の集電体上に、前記集電体の幅方向における少なくとも一方の端部に未塗布領域が残されるよう、所定幅の分極性電極層を塗布する塗布工程と、前記集電体上における前記分極性電極層の塗布領域と前記未塗布領域との境界位置を検出する検出工程とを備え、前記検出工程による検出結果に基づき、前記境界位置が所定の位置となるよう、前記塗布工程に対してフィードバック制御を行うことを特徴とする。
本発明によれば、境界位置が所定の位置となるよう塗布工程に対してフィードバック制御を行っていることから、分極性電極層の形成位置を高精度に制御することが可能となる。これにより、集電体の一部を引き出し電極として使用する場合であっても、組み立ての容易さを損なうことなく、できる限り大きな容量を確保することが可能となる。
また、前記塗布工程では、前記集電体の幅方向における両方の端部に未塗布領域が残されるよう前記分極性電極層を塗布し、前記フィードバック制御によりこれら両方の未塗布領域の幅を実質的に一致させることが好ましい。これによれば、両方の未塗布領域を引き出し電極として使用可能に集電体と分極性電極層の積層体を打ち抜いた場合でも、取り出した電気化学キャパシタ用電極の各引き出し電極の幅を実質的に一定とすることが可能となる。
本発明による電気化学キャパシタ用電極の製造装置は、帯状の集電体を長さ方向に搬送する搬送手段と、前記集電体の幅方向における少なくとも一方の端部に未塗布領域が残されるよう、前記集電体上に所定幅の分極性電極層を塗布する電極塗布手段と、前記集電体上における前記分極性電極層の塗布領域と前記未塗布領域との境界位置を検出する検出手段と、前記電極塗布手段を前記集電体の幅方向に駆動する駆動手段と、前記検出手段による前記境界位置の検出結果に基づいて、前記駆動手段をフィードバック制御する制御手段とを備えることを特徴とする。本発明においても、境界位置が所定の位置となるよう電極塗布手段を駆動する駆動手段に対してフィードバック制御を行っていることから、分極性電極層の形成位置を高精度に制御することが可能となる。
また、前記電極塗布手段は、前記集電体の幅方向における両方の端部に未塗布領域が残されるよう、前記集電体上に前記分極性電極層を塗布することが好ましい。これによれば、両方の未塗布領域を引き出し電極として使用可能に集電体と分極性電極層の積層体を打ち抜くことが可能となる。
また、本発明による電気化学キャパシタ用電極の製造装置は、前記電極塗布手段の上流側に設けられ、前記集電体の幅方向における少なくとも一方の端部にアンダーコート層の未塗布領域が残されるよう、前記集電体上に所定幅のアンダーコート層を塗布するアンダーコート塗布手段をさらに備えることが好ましく、前記集電体上における前記アンダーコート層の塗布領域と前記アンダーコート層の前記未塗布領域との境界位置を検出する他の検出手段と、前記アンダーコート塗布手段を前記集電体の幅方向に駆動する他の駆動手段とをさらに備え、前記制御手段は、前記他の検出手段による前記境界位置の検出結果に基づいて、前記他の駆動手段をフィードバック制御することがよりに好ましい。この場合、前記電極塗布手段は、前記アンダーコート層の未塗布領域に前記分極性電極層を塗布することなく、前記アンダーコート層の塗布領域上に前記分極性電極層を塗布することが好ましい。これによれば、分極性電極層とアンダーコート層との位置関係についても高精度に制御することができることから、分極性電極層に剥がれが生じたり、アンダーコート層を介してショート不良が発生することもなくなる。
このように、本発明によれば、検出された境界位置に基づき分極性電極層の形成位置をフィードバック制御していることから、分極性電極層の形成位置を高精度に制御することが可能となる。これにより、集電体の一部を引き出し電極として使用する場合であっても、組み立ての容易さを損なうことなく、できる限り大きな容量を確保することが可能となる。また、アンダーコート層を用いる場合には、分極性電極層に剥がれが生じたり、アンダーコート層を介してショート不良が発生することがなくなる。
以下、添付図面を参照しながら、本発明の好ましい実施の形態について詳細に説明する。
図1は、本発明の好ましい実施形態による電気化学キャパシタ用電極の製造装置の構造を示す概略図である。
図1に示すように、本実施形態による電気化学キャパシタ用電極の製造装置100は、帯状の集電体16が巻回された供給ロール101と、所定の速度で回転することによって集電体16と分極性電極層18の積層体20を巻回する巻き取りロール102と、供給ロール101と巻き取りロール102との間にこの順に設けられた塗布部110、乾燥部120及びロールプレス部130とを備えている。このように、本実施形態による電気化学キャパシタ用電極の製造装置100では、塗布部110、乾燥部120、ロールプレス部130が上流(供給ロール101)から下流(巻き取りロール102)へと順に配置された構成を有している。また、塗布部110と乾燥部120との間にはCCDセンサ等の光学センサ(検出手段)140が設けられており、光学センサ140の出力信号141は制御部(制御手段)150へと供給される。さらに、電気化学キャパシタ用電極の製造装置100には、塗布部110による塗膜L2の幅方向における形成位置を調節する駆動部(駆動手段)160が設けられており、駆動部160の動作は制御部150からの出力信号151によって制御される。後述するが、「塗膜L2」とは、分極性電極層18の元となる未乾燥の膜であり、本明細書及び特許請求の範囲においては、未乾燥の塗膜と乾燥後の塗膜(分極性電極層)を区別することなく、単に「分極性電極層」と呼ぶことがある。
以下、電気化学キャパシタ用電極の製造装置100を構成する各要素について詳細に説明する。
塗布部110は、分極性電極層18の材料である塗布液L1を集電体16の面上に塗布するための部分であり、「塗布工程」を行うための部分である。塗布部110は、バックアップロール111と、バックアップロール111によって湾曲した集電体16の表面に塗布液L1を塗布するナイフコータ(電極塗布手段)112とを備えている。図1に示すように、供給ロール101より供給された集電体16は、ガイドロール103及びテンションロール104を経由して塗布部110へと搬送され、これにより、集電体16の一方の面上には分極性電極層18の元となる塗膜L2が形成される。本実施形態において、供給ロール101、巻き取りロール102、ガイドロール103及びテンションロール104は集電体16の「搬送手段」を構成している。
ここで、集電体16は、分極性電極層18への電荷の移動を十分に行うことができる良導体であればその材料としては特に制限されず、公知の電気化学キャパシタ用電極に用いられる集電体材料、例えばアルミニウム(Al)を用いることができる。集電体16の厚さについても特に限定されないが、電気化学キャパシタをより小型化するためには、機械的強度が十分に確保される限度においてできる限り薄く設定することが好ましい。具体的には、集電体16の材料としてアルミニウム(Al)を用いた場合、その厚さを20μm以上、50μm以下に設定することが好ましく、20μm以上、30μm以下に設定することがより好ましい。アルミニウム(Al)からなる集電体16の厚さをこの範囲に設定すれば、十分な機械的強度を確保しつつ、電気化学キャパシタの小型化を達成することが可能となる。
また、塗布液L1は、分極性電極層18の材料となる液であり、次の方法により調整することができる。まず、図2に示すように、撹拌部SB1を備える混合装置C1中に、多孔体粒子P1、バインダーP2、液体S1及び必要に応じて導電助剤P3を投入し、撹拌する。
多孔体粒子P1は、電荷の蓄電と放電に寄与する電子伝導性を有する多孔体粒子であれば特に制限はなく、例えば、粒状又は繊維状の賦活処理済みの活性炭等が挙げられる。これら活性炭としては、フェノール系活性炭や、椰子ガラ活性炭等を用いることができる。この多孔体粒子の平均粒径は、好ましくは3〜20μmであり、窒素吸着等温線からBET等温吸着式を用いて求められるBET比表面積は、好ましくは1500m/g以上、より好ましくは2000〜2500m/gである。このような多孔体粒子を用いれば、高い体積容量を得ることが可能となる。
また、バインダーP2は、多孔体粒子P1を結着可能なバインダーであれば特に制限されず、例えば、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、フッ素ゴム等を用いることができる。これらの中でも、フッ素ゴムを用いることが特に好ましい。これは、フッ素ゴムを用いれば少ない含有量であっても多孔体粒子P1を十分に結着することが可能となり、これにより分極性電極層18の塗膜強度が向上するとともに、二重層界面の大きさが向上し、体積容量を向上させることができるからである。
フッ素ゴムとしては、例えば、ビニリデンフルオライド−ヘキサフルオロプロピレン系フッ素ゴム(VDF−HFP系フッ素ゴム)、ビニリデンフルオライド−ヘキサフルオロプロピレン−テトラフルオロエチレン系フッ素ゴム(VDF−HFP−TFE系フッ素ゴム)、ビニリデンフルオライド−ペンタフルオロプロピレン系フッ素ゴム(VDF−PFP系フッ素ゴム)、ビニリデンフルオライド−ペンタフルオロプロピレン−テトラフルオロエチレン系フッ素ゴム(VDF−PFP−TFE系フッ素ゴム)、ビニリデンフルオライド−パーフルオロメチルビニルエーテル−テトラフルオロエチレン系フッ素ゴム(VDF−PFMVE−TFE系フッ素ゴム)、ビニリデンフルオライド−クロロトリフルオロエチレン系フッ素ゴム(VDF−CTFE系フッ素ゴム)等が挙げられるが、VDF、HFP及びTFEからなる群から選択される少なくとも二種が共重合してなるフッ素ゴムが好ましく、密着性や耐薬品性がより向上する傾向があることから、上記群の三種が共重合してなるVDF−HFP−TFE系フッ素ゴムが特に好ましい。
更に、導電助剤P3は、集電体16と分極性電極層18との間での電荷の移動を十分に進行させることが可能な電子伝導性を有するものであれば特に制限はなく、例えば、カーボンブラック等が挙げられる。
上記カーボンブラックとしては、例えば、アセチレンブラック、ケッフェンブラック、ファーネスブラック等が挙げられるが、本発明においてはアセチレンブラックが好ましく用いられる。カーボンブラックの平均粒径としては、好ましくは25〜50nmであり、BET比表面積としては、好ましくは50m/g以上、より好ましくは50〜140m/gである。
液体S1は、バインダーP2を溶解又は分散可能なものであれば特に制限はなく、例えば、メチルエチルケトン(MEK)やメチルイソブチルケトン(MIBK)等のケトン系溶剤等を用いることができる。また、塗布液L1における液体S1の配合量は、塗布液L1中の固形分全量100質量部に対して200〜400質量部とすることが好ましい。
塗布液L1における多孔体粒子P1の含有量は、分極性電極層18を形成した後における多孔体粒子P1の含有量が、分極性電極層18全量を基準として84〜92質量%となるよう設定することが好ましい。また、バインダーP2の含有量は、分極性電極層18を形成した後におけるバインダーP2の含有量が、分極性電極層18全量を基準として6.5〜16質量%となるよう設定することが好ましい。特に、分極性電極層18の形成後において、分極性電極層18全量を基準として、多孔体粒子P1が84〜92質量%、バインダーP2が6.5〜16質量%、導電助剤P3が0〜1.5質量%となるよう設定することが好ましい。
塗布液L1の調製は、混練操作及び/又は希釈混合操作を含むことが好ましい。ここで「混練」とは、液が比較的高粘度の状態で撹拌することにより材料を練り合わせることを意味し、「希釈混合」とは混練された液にさらに溶剤等を添加して比較的低粘度の状態で混ぜ合わせることを意味する。これら操作の時間や操作時の温度としては特に制限されないが、均一な分散状態とする点で、混練時間は30分〜2時間程度、混練時の温度は40〜80℃程度とすることが好ましく、希釈混合時間は1〜5時間程度、希釈混合時の温度は20〜50℃程度とすることが好ましい。
乾燥部120は、塗膜L2に含まれる液体S1を除去するための部分である。本実施形態による電気化学キャパシタ用電極の製造装置100では、集電体16を挟むように配置された2つの乾燥機121、122によって構成されており、これら乾燥機121、122による加熱によって塗膜L2に含まれる液体S1が除去され、分極性電極層18となる。これにより、集電体16の面上に分極性電極層18が形成された状態となる。但し、この状態では分極性電極層18の密度は低く、このままの状態では高い体積容量を得ることはできない。
ロールプレス部130は、分極性電極層18の体積容量を高めるべくこれを圧縮するための部分である。本実施形態による電気化学キャパシタ用電極の製造装置100では、分極性電極層18側に配置された第1のローラ131と集電体16側に配置された第2のローラ132を備え、これらローラ131、132によって積層体20をロールプレスし、積層体20に含まれる分極性電極層18を圧縮する。特に限定されるものではないが、分極性電極層18側に配置された第1のローラ131の表面に凹凸パターンを設けておけば、ロールプレス部130を通過した分極性電極層18の表面には凹凸パターンが転写され、これにより分極性電極層18を効果的に圧縮することが可能となる。
このようなロールプレスが完了した積層体20は、巻き取りロール102に巻回される。
図3は、塗布部110近傍を拡大して示す略斜視図である。
図3に示すように、塗布部110に含まれるナイフコータ112は、長さ方向D1に搬送される帯状の集電体16上に、集電体16の幅方向における両方の端部に未塗布領域16aが残されるよう、分極性電極層18の元となる所定幅の塗膜L2を形成する。つまり、集電体16の幅をW1とし、塗膜L2の幅をW2とした場合、これらの関係は
W1>W2
に設定され、これにより、塗布部110を通過した集電体16上には、未塗布領域16aを残して略中央部分に塗膜L2が形成されることになる。
このとき、塗布部110の下流側に配置された光学センサ140は、塗膜L2と一方の未塗布領域16aの境界位置を検出しており、検出結果を示す出力信号141は、上述の通り制御部150へと供給される。光学センサ140によるこのような境界検出動作を「検出工程」と呼ぶことがある。
光学センサ140からの出力信号141を受けた制御部150は、出力信号141に基づき出力信号151を生成することによって駆動部160を制御し、これにより上記境界位置が予め定められた所定の位置となるようフィードバックする。つまり、上記境界位置が予め定められた所定の位置よりも図3に示す方向Rにずれている場合には、駆動部160によってナイフコータ112の位置を上記方向Rとは180°反対の方向Lにずらし、逆に、上記境界位置が予め定められた所定の位置よりも図3に示す方向Lにずれている場合には、駆動部160によってナイフコータ112の位置を方向Rにずらす。これによって、上記境界位置は予め定められた所定の位置に実質的に固定される。
このようなフィードバック制御は、リアルタイムに行うことが最も好ましいが、周期的に行うことも可能である。フィードバック制御を周期的に行う場合には、集電体16の搬送速度等を考慮して制御周期を決定することが好ましく、例えば、集電体16が長さ方向に約1m搬送されるたびにフィードバック制御が行われるよう設定すればよい。
以上により、分極性電極層18の元となる塗膜L2の形成位置が高精度に制御されることから、未塗布領域16aの幅は所望の値に実質的に固定されることになる。ここで、集電体16の幅W1や塗膜L2の幅W2は予め決まった値を有していることから、未塗布領域16aの幅をW3とした場合、
W3=(W1−W2)/2
となるようフィードバック制御すれば、両方の未塗布領域16aの幅を実質的に一致させることが可能となる。
そして、図4(a)に示すように、巻き取りロール102に巻回された積層体20を所定の大きさに切断し、図4(b)に示すように、作製する電気化学キャパシタのスケールに合わせて積層体20を打ち抜けば、図4(c)に示すように電気化学キャパシタ用電極10が完成する。このとき、図4(c)に示すように分極性電極層18に覆われていない集電体16の一部を同時に取り出せば、これを引き出し電極12として利用することが可能となる。
ここで本実施形態によれば、フィードバック制御により分極性電極層18の形成位置が高精度に制御され、未塗布領域16aの幅W3が実質的に固定されていることから、これに対応する引き出し電極12の長さについても所望の値とすることが可能となる。
そして、図5に示すように作製した電気化学キャパシタ用電極10を少なくとも2枚用意し、分極性電極層18が向き合うよう、これら2枚の電気化学キャパシタ用電極10によってセパレータ40を挟んだ後、図示しないケースに収容し、ケース内に電解質溶液を充填すれば、電気化学キャパシタが完成する。
セパレータ40としては、絶縁性の多孔体から形成されていることが好ましく、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン又はポリオレフィンからなるフィルムの積層体や上記樹脂の混合物の延伸膜、或いは、セルロース、ポリエステル及びポリプロピレンからなる群より選択される少なくとも1種の構成材料からなる繊維不織布等を用いることができる。
また電解質溶液としては、公知の電気二重層キャパシタ等の電気化学キャパシタに用いられている電解質溶液(電解質水溶液、有機溶媒を使用する電解質溶液)を使用することができる。ただし、電気化学キャパシタが電気二重層キャパシタである場合、電解質水溶液は電気化学的に分解電圧が低いためキャパシタの耐用電圧が低く制限されるので、有機溶媒を使用する電解質溶液(非水電解質溶液)であることが好ましい。具体的な電解質溶液の種類は特に限定されないが、溶質の溶解度、解離度、液の粘性を考慮して選択することが好ましく、高導電率でかつ高電位窓(分解開始電圧が高い)の電解質溶液であることが特に望ましい。代表的な例としては、テトラエチルアンモニウムテトラフルオロボレイトのような4級アンモニウム塩を、プロピレンカーボネート、ジエチレンカーボネイト、アセトニトリル等の有機溶媒に溶解したものが使用される。なお、この場合、混入水分を厳重に管理する必要がある。
以上説明したように、本実施形態による電気化学キャパシタ用電極の製造装置100では、分極性電極層18の元となる塗膜L2と一方の未塗布領域16aの境界位置を光学センサ140によって検出し、これに基づきナイフコータ112の幅方向における位置をフィードバック制御していることから、分極性電極層18の形成位置を高精度に制御することが可能となる。これにより、集電体16の一部を引き出し電極12として使用する場合であっても、組み立ての容易さを損なうことなく、できる限り大きな容量を確保することが可能となる。
尚、分極性電極層18の形成位置は、フィードバック制御によって供給ロール101の位置を幅方向に動かすことにより、集電体16自体の位置を変化させることによって制御することも可能である。しかしながら、供給ロール101と塗布部110までの距離を極端に短くすることは困難であり、このため、集電体16自体の位置を変化させようとすると、光学センサ140からの出力信号141に対するレスポンスが非常に悪くなってしまう。これに対し、本発明では、集電体16ではなく、分極性電極層18を形成するためのナイフコータ112を幅方向に動かしていることから、光学センサ140からの出力信号141に対するレスポンスが良く、このため、集電体16の搬送速度が速い場合であっても分極性電極層18の形成位置を高精度に制御することが可能となる。
また、フィードバック制御により両方の未塗布領域16aの幅を実質的に一致させれば、図6に示すように、両方の未塗布領域16aを引き出し電極12として使用可能に積層体20を打ち抜いた場合でも、取り出した電気化学キャパシタ用電極10の各引き出し電極12の幅を実質的に一定とすることが可能となる。
尚、本発明による効果は、集電体16と分極性電極層18との間に接着層であるアンダーコート層を設ける場合において特に顕著となる。アンダーコート層の材料としては、抵抗値の増大を防止すべく導電性の高い材料を用いることが好ましく、例えば、導電性粒子と、該導電性粒子を結着可能なバインダーによって構成することができる。導電性粒子としては、電子伝導性を有する炭素材料等からなる粒子が挙げられ、具体的な炭素材料としては、カーボンブラックやグラファイト等が挙げらる。
カーボンブラックとしては、例えば、アセチレンブラック、ケッフェンブラック、ファーネスブラック等が挙げられ、中でも、アセチレンブラックが好ましく用いられる。カーボンブラックの平均粒径としては、好ましくは25〜50nmであり、BET比表面積としては、好ましくは50m/g以上、より好ましくは50〜140m/gである。
また、グラファイトとしては、例えば、天然グラファイト、人造グラファイト、膨張グラファイト等が挙げられ、特に人造グラファイトが好ましく用いられる。また、グラファイトの平均粒径としては、好ましくは4〜6μmであり、BET比表面積としては、好ましくは10m2/g以上、より好ましくは15〜30m2/gである。このようなグラファイトを用いることによって、アンダーコート層に優れた電子伝導性を付与することが可能となり、内部抵抗が十分に低減される傾向がある。
一方、バインダーとしては、分極性電極層18に含有されるバインダーと同様、導電性粒子を結着可能な材料であれば特に制限されず、例えば、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、フッ素ゴム等を用いることができる。これらの中でも、フッ素ゴムを用いることが特に好ましい。これは、フッ素ゴムを用いれば少ない含有量であっても導電性粒子を十分に結着することが可能となり、さらに、集電体16と分極性電極層18との物理的及び電気的な密着性が向上するからである。フッ素ゴムとしては、分極性電極層18に含有されるバインダーとして好ましく挙げた上記材料を用いることができる。
アンダーコート層を設ける場合、模式図である図7に示すように、帯状の集電体16を長さ方向D1に搬送しながら、上流側に位置するナイフコータ(アンダーコート塗布手段)170によってアンダーコート層用の塗布液を塗布することによりアンダーコート層17を形成し、続いて、下流側に位置するナイフコータ(電極塗布手段)112によって分極性電極層18用の塗布液を塗布することにより、アンダーコート層17上に分極性電極層18を形成する。尚、図7ではそれぞれの塗膜を乾燥させる乾燥部は省略してある。アンダーコート層用の塗布液は、アンダーコート層の材料である導電性粒子及びバインダーを上述した液体S1中で撹拌することによって調製することができる。アンダーコート層用の塗布液の調製においても、混練操作及び/又は希釈混合操作を含むことが好ましい。
このような装置において、アンダーコート層17の塗布領域と未塗布領域の境界を光学センサ(検出手段)180によって検出し、これに基づくフィードバック制御により、駆動部(駆動手段)190を用いて塗布部170の幅方向における位置を制御するとともに、分極性電極層18の塗布領域と未塗布領域の境界を光学センサ140によって検出し、これに基づくフィードバック制御により、駆動部160を用いて塗布部110の幅方向における位置を制御すれば、アンダーコート層17及び分極性電極層18の塗布位置をそれぞれ高精度に制御することが可能となる。
ここで、アンダーコート層17を形成する塗布部170の塗布幅W4と、分極性電極層18を形成する塗布部110の塗布幅W2は、
W4≧W2
である必要があり、また、塗布時における位置調整の精度を考慮すれば、
W4>W2
とすることが好ましい。これは、W4<W2であると、積層体の一方の端部17a又は他方の端部17bにおいて必ず分極性電極層18がアンダーコート層17からはみ出してしまうからであり、また、W4=W2であると、アンダーコート層17と分極性電極層18の形成位置が完全に一致しない限り、いずれかの端部17a,17bにおいて分極性電極層18がはみ出すからである。
但し、塗布部170の塗布幅W4と塗布部110の塗布幅W2との差は、
W4−W2≦1.0mm
であることが好ましく、
W4−W2≦0.5mm
であることがより好ましい。これは、W4−W2≦1.0mmに設定すれば、アンダーコート層17の露出幅を少なくとも一方の端部17a,17bについて0.5mm以下とすることができるからであり、W4−W2≦0.5mmに設定すれば、アンダーコート層17の露出幅を両方の端部17a,17bについて0.5mm以下とすることができるからである。
アンダーコート層17の露出幅を0.5mm以下とすることが好ましいのは、露出幅が0.5mmを超えると分極性電極層18の面積が必要以上に減少し、その結果、容量が減少するためである。これに対し、本発明によるフィードバック制御を行えば露出幅を0.5mm以下に設定することは十分に可能であり、これにより高い容量を確保することが可能となる。
尚、アンダーコート層17を形成する際のアンダーコート層未塗布領域の幅W5と、集電体16の幅W1及びアンダーコート層17の塗布幅W4との関係については、上述した塗膜L2の形成におけるフィードバック制御と同様に、
W5=(W1−W4)/2
として幅方向両端のアンダーコート層未塗布領域の幅W5を実質的に一致させることが好ましい。
このようにして、帯状の集電体16の表面にアンダーコート層17及び分極性電極層18を重ねて形成した後、図8に示す一点鎖線19に沿ってこれを切断すれば、電気化学キャパシタ用電極が完成する。そして、図9に示すように、このような電気化学キャパシタ用電極30を2つ用意し、これらによってセパレータ40を挟んだ後、図示しないケースに収容しケース内に電解質溶液を充填すれば、引き出し電極32を端子とする電気化学キャパシタが完成する。
図10は、セパレータ40を挟んで上記電気化学キャパシタ用電極30を積層した状態を示す部分断面図である。
図10に示すように、本実施形態によれば、分極性電極層18の端部とアンダーコート層17の端部との距離を「a1」とし、分極性電極層18の端部とセパレータ40の端部との距離を「a2」とした場合、a1の値を非常に小さく(好ましくは0.5mm以下)に設定することができることから、容易に
0≦a1<a2
とすることが可能となる。
ここで、a1の値はアンダーコート層17の端部が分極性電極層18の端部よりも外側に位置している場合(図10に示す状態)に正の値をとり、a2の値は、セパレータ40の端部が分極性電極層18の端部よりも外側に位置している場合(図10に示す状態)に正の値をとる。
したがって、アンダーコート層17の端部は、それぞれ対応する分極性電極層18の端部と同じか外側に位置し、且つ、いずれもセパレータ40の端部よりも内側に位置することになる。これにより、分極性電極層18の下部には必ずアンダーコート層17がそれぞれ存在することから、分極性電極層18に剥がれが生じることはない。しかも、上下のアンダーコート層17間には必ずセパレータ40が介在することから、アンダーコート層同士が接触したり、一方の電極のアンダーコート層17と他方の電極の集電体16とが接触することもない。
このように、集電体16と分極性電極層18との間にアンダーコート層17を設ける場合において、これらアンダーコート層17及び分極性電極層18をフィードバック制御しながら塗布位置を制御すれば、上記実施形態による効果に加え、アンダーコート層17によるショート不良の発生を効果的に防止することも可能となる。
さらに、本発明による電気化学キャパシタ用電極の製造装置を用いれば、図11に示す電気化学キャパシタのように、集電体16の両面にアンダーコート層17及び分極性電極層18が形成された電極を作製する場合においても、上下のアンダーコート層17及び分極性電極層18の位置合わせを正確に行うことができ、その結果、十分な容量を確保しつつ、ショート不良の発生を効果的に防止することが可能となる。
以上、本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。
例えば、上記実施形態では、分極性電極層の元となる塗膜の形成にナイフコート法を用いているが、幅方向における位置制御が可能である限り、エクストルージョンラミネーション法、ドクターブレード法、グラビアコート法、リバースコート法、アプリケーターコート法、スクリーン印刷法、ダイコート法等、他の方法を用いることも可能である。
また、上記実施形態では、図3に示したように集電体16の幅方向における両方の端部に未塗布領域16aが残されるよう、分極性電極層18の元となる所定幅の塗膜L2を形成しているが、集電体16の両方の端部に未塗布領域16aを形成することは必須でなく、少なくとも一方の端部に未塗布領域16aを形成すれば足りる。一方の端部にのみ未塗布領域16aを形成した場合、光学センサ140は、当該端部における境界位置を検出すればよい。
さらに、本発明による電気化学キャパシタ用電極の製造装置は、図1に示した装置のように、塗布部110、乾燥部120及びロールプレス部130が連続的且つ一体的に配置された構成である必要はなく、上記の順が確保される限り、2以上の装置の集合体であっても構わない。例えば、乾燥部120を通過したシート状の集電体16を一旦巻き取り、ロールプレス部を備える別の装置によってロールプレスしても構わない。
また、図1に示す装置を用いてまずアンダーコート層17を形成し、一旦ロール状に巻き取った後、同じ装置を用いてアンダーコート層17上に塗膜L2を形成しても構わない。この場合も、塗布幅W2及びW4、未塗布領域幅W3及びW5を上記実施形態のように制御すればよい。さらに、塗布後のロールプレスを上記のように別の装置によって行っても構わない。
尚、本発明により製造される電気化学キャパシタ用電極は、電気二重層キャパシタ用の電極として用いることができる他、擬似容量キャパシタ、シュードキャパシタ、レドックスキャパシタ等の種々の電気化学キャパシタ用の電極として利用することが可能である。
本発明の好ましい実施形態による電気化学キャパシタ用電極の製造装置100の構造を示す概略図である。 塗布液L1の調製方法を説明するための模式図である。 塗布部110近傍を拡大して示す略斜視図である。 積層体20から電気化学キャパシタ用電極10を切り出す方法を説明するための図であり、(a)は所定の大きさに切断された積層体20の略平面図であり、(b)は、電気化学キャパシタ用電極10が切り出された積層体20の略平面図であり、(c)は、切り出した電気化学キャパシタ用電極10の略平面図である。 電気化学キャパシタ用電極10を用いて電気化学キャパシタを作成する方法を説明するための模式図である。 両方の未塗布領域16aを引き出し電極12として使用可能に積層体20を打ち抜くことにより、電気化学キャパシタ用電極10を切り出す方法を説明するための図である。 集電体16の表面にアンダーコート層17及び分極性電極層18を形成する方法を説明するための模式図である。 アンダーコート層17を含む積層体20から電極を取り出す方法を説明するための図である。 電気化学キャパシタ用電極30を用いて電気化学キャパシタを作成する方法を説明するための模式図である。 セパレータ40を挟んで電気化学キャパシタ用電極30を積層した状態を示す部分断面図である。 集電体16の両面にアンダーコート層17及び分極性電極層18が形成された複数の電極を有する電気化学キャパシタの略分解断面図である。
符号の説明
10,30 電気化学キャパシタ用電極
12,32 引き出し電極
16 集電体
16a 未塗布領域
17 アンダーコート層
17a 積層体の一方の端部
17b 積層体の他方の端部
18 分極性電極層
19 切断すべき部分
20 積層体
40 セパレータ
100 電気化学キャパシタ用電極の製造装置
101 供給ロール
102 巻き取りロール
103 ガイドロール
104 テンションロール
110,170 塗布部
111 バックアップロール
112 ナイフコータ
120 乾燥部
121,122 乾燥機
130 ロールプレス部
131 第1のローラ
132 第2のローラ
140,180 光学センサ
141 光学センサの出力信号
150 制御部
151 制御部の出力信号
160,190 駆動部
C1 混合装置
L1 塗布液
L2 塗膜
P1 多孔体粒子
P2 バインダー
P3 導電助剤
SB1 撹拌部

Claims (7)

  1. 長さ方向に搬送される帯状の集電体上に、前記集電体の幅方向における少なくとも一方の端部に未塗布領域が残されるよう、所定幅の分極性電極層を塗布する塗布工程と、前記集電体上における前記分極性電極層の塗布領域と前記未塗布領域との境界位置を検出する検出工程とを備え、前記検出工程による検出結果に基づき、前記境界位置が所定の位置となるよう、前記塗布工程に対してフィードバック制御を行うことを特徴とする電気化学キャパシタ用電極の製造方法。
  2. 前記塗布工程では、前記集電体の幅方向における両方の端部に未塗布領域が残されるよう前記分極性電極層を塗布し、前記フィードバック制御によりこれら両方の未塗布領域の幅を実質的に一致させることを特徴とする請求項1に記載の電気化学キャパシタ用電極の製造方法。
  3. 帯状の集電体を長さ方向に搬送する搬送手段と、前記集電体の幅方向における少なくとも一方の端部に未塗布領域が残されるよう、前記集電体上に所定幅の分極性電極層を塗布する電極塗布手段と、前記集電体上における前記分極性電極層の塗布領域と前記未塗布領域との境界位置を検出する検出手段と、前記電極塗布手段を前記集電体の幅方向に駆動する駆動手段と、前記検出手段による前記境界位置の検出結果に基づいて、前記駆動手段をフィードバック制御する制御手段とを備えることを特徴とする電気化学キャパシタ用電極の製造装置。
  4. 前記電極塗布手段は、前記集電体の幅方向における両方の端部に未塗布領域が残されるよう、前記集電体上に前記分極性電極層を塗布することを特徴とする請求項3に記載の電気化学キャパシタ用電極の製造装置。
  5. 前記電極塗布手段の上流側に設けられ、前記集電体の幅方向における少なくとも一方の端部にアンダーコート層の未塗布領域が残されるよう、前記集電体上に所定幅のアンダーコート層を塗布するアンダーコート塗布手段をさらに備えることを特徴とする請求項3又は4に記載の電気化学キャパシタ用電極の製造装置。
  6. 前記集電体上における前記アンダーコート層の塗布領域と前記アンダーコート層の前記未塗布領域との境界位置を検出する他の検出手段と、前記アンダーコート塗布手段を前記集電体の幅方向に駆動する他の駆動手段とをさらに備え、前記制御手段は、前記他の検出手段による前記境界位置の検出結果に基づいて、前記他の駆動手段をフィードバック制御することを特徴とする請求項5に記載の電気化学キャパシタ用電極の製造装置。
  7. 前記電極塗布手段は、前記アンダーコート層の未塗布領域に前記分極性電極層を塗布することなく、前記アンダーコート層の塗布領域上に前記分極性電極層を塗布することを特徴とする請求項5又は6に記載の電気化学キャパシタ用電極の製造装置。
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