JP2006324287A - 電気化学キャパシタ用電極の製造方法 - Google Patents

電気化学キャパシタ用電極の製造方法 Download PDF

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武彦 佐々木
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Abstract

【課題】 分極性電極層用塗布液の材料及び物理特性を最適化することによって、良好な特性を有する電気化学キャパシタ用電極を製造する。
【解決手段】 多孔体粒子50、フッ素系バインダー52及び溶媒54を含む分極性電極層用塗布液Yを集電体上に塗布することによって、分極性電極層を形成する。分極性電極層用塗布液Yの粘度は0.5〜3.5Pa・sであり、溶媒54はフッ素系バインダー52を溶解する良溶媒及びフッ素系バインダー52を溶解しない貧溶媒を含み、良溶媒(GS)と前記貧溶媒(PS)の重量比(GS/PS)は60/40〜80/20である。これにより、分極性電極層にクラックが発生したり、分極性電極層の膜厚に大きなムラが生じることを防止することができる。
【選択図】 図5

Description

本発明は、電気化学キャパシタ用電極の製造方法に関し、特に、集電体上に分極性電極層を塗布により形成する電気化学キャパシタ用電極の製造方法に関する。
近年、小型・軽量で比較的大容量が得られるバッテリとして、電気二重層キャパシタなどの電気化学キャパシタが注目されている。電気二重層キャパシタは、通常の2次電池のように化学反応を利用するのではなく、電極に電荷を直接蓄積するタイプのバッテリであることから、極めて高速な充放電が可能であるという特徴を有している。このような特徴を活かして、例えば、携帯機器(小型電子機器)等のバックアップ用電源、電気自動車やハイブリッド車向けの補助電源等としての利用が期待されており、その性能向上のための様々な検討がなされている。
電気二重層キャパシタの基本構造としては、分極性電極層が形成された一対の集電体間に、セパレータを介して電解液が充填された構造を有している。集電体上に分極性電極層を形成する最も単純な方法としては、これらを貼り合わせる方法が知られているが、この方法では分極性電極層の厚みを十分に薄くすることが困難であるとともに、集電体と分極性電極層との密着性が十分に得られないという問題があった。
この問題を解決するためには、集電体と分極性電極層とを貼り合わせるのではなく、集電体上に分極性電極層用塗布液を塗布し、これを乾燥させることによって集電体上に分極性電極層を形成することが好ましい(特許文献1〜3参照)。
特開平8−253305号公報 特開平11−97306号公報 特開平11−345747号公報
しかしながら、分極性電極層を塗布により形成する場合、使用する溶媒によっては分極性電極層にクラックが発生することがある。また、使用する溶媒を適切に選択したとしても、分極性電極層用塗布液の粘度によっては、厚みムラが増大するなど、電気化学キャパシタの特性を悪化させる種々の問題が発生してしまう。
したがって、本発明の目的は、分極性電極層用塗布液の材料及び物理特性を最適化することによって、良好な特性を有する電気化学キャパシタ用電極を製造することを目的とする。
本発明による電気化学キャパシタ用電極の製造方法は、集電体上に分極性電極層を形成する工程を備える電気化学キャパシタ用電極の製造方法であって、前記工程は、多孔体粒子、フッ素系バインダー、前記フッ素系バインダーを溶解する良溶媒及び前記フッ素系バインダーを溶解しない貧溶媒を含む分極性電極層用塗布液を前記集電体上に塗布することによって行い、前記分極性電極層用塗布液の粘度は0.5〜3.5Pa・sであり、前記良溶媒(GS)と前記貧溶媒(PS)の重量比(GS/PS)は60/40〜80/20であることを特徴とする。
本発明によれば、分極性電極層用塗布液の材料及び物理特性が最適化されていることから、分極性電極層にクラックが発生したり、分極性電極層の膜厚に大きなムラが生じることを防止することが可能となる。
本発明において、良溶媒はメチルイソブチルケトンを含んでいることが好ましい。また、分極性電極層用塗布液は、導電助剤をさらに含んでいることが好ましい。
また、集電体上に分極性電極層を形成する前に、集電体上にアンダーコート層を形成する工程をさらに備えていることが好ましい。これによれば、集電体と分極性電極層との密着性を向上させることが可能となる。
このように、本発明によれば、分極性電極層用塗布液の材料及び物理特性が最適化されていることから、分極性電極層にクラックが発生したり、分極性電極層の膜厚に大きなムラが生じることを防止することが可能となる。
以下、添付図面を参照しながら、本発明の好ましい実施の形態について詳細に説明する。
図1は、本発明の好ましい実施形態による方法によって製造される電気二重層キャパシタ用電極の構造を示す略斜視図である。
図1に示すように、本実施形態による方法によって製造される電気二重層キャパシタ用電極10は、電子伝導性を有する集電体12と、集電体12上に形成された電子伝導性を有する分極性電極層16によって構成されている。集電体12にはリードである引き出し電極12aが設けられている。
集電体12は、分極性電極層16への電荷の移動を十分に行うことができる良導体であればその材料としては特に制限されず、公知の電気二重層キャパシタ用電極に用いられる集電体材料、例えばアルミニウム(Al)を用いることができる。特に限定されるものではないが、集電体12の表面12bは粗面化されていることが好ましく、これによれば、集電体12と分極性電極層16との密着性を高めることが可能となる。集電体12の表面を粗面化する方法としては、特に限定されないが、酸などの薬品による化学的なエッチングによって粗面化することができる。エッチングの深さについては、3〜7μm程度に設定することが好ましい。これは、エッチングが浅すぎると、密着性の向上効果がほとんど得られないからであり、逆に、エッチングが深すぎると、分極性電極層16を均一に塗布することが困難となるからである。尚、集電体12の裏面については、特に粗面化されている必要はないが、後述するように、集電体12の両面に分極性電極層16を形成する場合には、集電体12の両面を粗面化することが好ましい。
集電体12の厚さについても特に限定されないが、製造される電気二重層キャパシタをより小型化するためには、機械的強度が十分に確保される限度においてできる限り薄く設定することが好ましい。具体的には、集電体12の材料としてアルミニウム(Al)を用いた場合、その厚さを10μm以上、100μm以下に設定することが好ましく、15μm以上、50μm以下に設定することがより好ましい。アルミニウム(Al)からなる集電体12の厚さをこの範囲に設定すれば、十分な機械的強度を確保しつつ、最終的に作製される電気二重層キャパシタの小型化を達成することが可能となる。
分極性電極層16は、集電体12上に形成される層であり、電荷の蓄電と放電に寄与する。分極性電極層16は、その構成材料として電子伝導性を有する多孔体粒子と、多孔体粒子を結着可能なバインダーとを少なくとも含有しており、電子伝導性を有する導電助剤が含まれていることが好ましい。分極性電極層16を構成する多孔体粒子及びバインダーなどの具体的な材料については後述する。
分極性電極層16の厚さは、電気二重層キャパシタ用電極10の小型化及び軽量化を図る観点から、50〜200μmであることが好ましく、80〜150μmであることがより好ましい。分極性電極層16の厚さを上記範囲とすることにより、最終的に作製される電気二重層キャパシタの小型化及び軽量化を達成することが可能となる。
このような構造を有する電気二重層キャパシタ用電極10全体としての厚さ(最大膜厚)は、65〜250μmであることが好ましく、100〜180μmであることがより好ましい。このような厚さとすることによって、最終的に作製される電気二重層キャパシタの小型化及び軽量化を達成することが可能となる。
以上が、本発明の好ましい実施形態による製造方法によって作製される電気二重層キャパシタ用電極10の構成である。
このような電気二重層キャパシタ用電極10を用いて実際に電気二重層キャパシタを作製する場合、図2に示すように、一対の電気二重層キャパシタ用電極10によってセパレータ20を挟み込み、図示しないケースに収容した後、ケース内に電解質溶液を充填することにより完成する。これにより、集電体12の一部である引き出し電極12aを端子とする電気二重層キャパシタが完成する。
セパレータ20は、分極性電極層16,16間における電解質溶液の移動を可能としつつ、これら分極性電極層16,16とを物理的に分離するための膜である。セパレータ20は絶縁性の多孔体から形成されていることが好ましく、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン又はポリオレフィンからなるフィルムの積層体や、上記樹脂の混合物の延伸膜、或いは、セルロース、ポリエステル及びポリプロピレンからなる群より選択される少なくとも1種の構成材料からなる繊維不織布等を用いることができる。セパレータ20の厚さは、特に限定されるものではないが、15μm以上、200μm以下とすることが好ましく、30μm以上、100μm以下とすることがより好ましい。
また、電解質溶液としては、公知の電気二重層キャパシタに用いられている電解質溶液(電解質水溶液、有機溶媒を使用する電解質溶液)を使用することができる。ただし、電気二重層キャパシタに用いられる電解質溶液は、電気化学的に分解電圧が低いためキャパシタの耐用電圧が低く制限されるので、有機溶媒を使用する電解質溶液(非水電解質溶液)であることが好ましい。具体的な電解質溶液の種類は特に限定されないが、溶質の溶解度、解離度、液の粘性を考慮して選択することが好ましく、高導電率でかつ高電位窓(分解開始電圧が高い)の電解質溶液であることが特に望ましい。代表的な例としては、テトラエチルアンモニウムテトラフルオロボレイトのような4級アンモニウム塩を、プロピレンカーボネート、ジエチレンカーボネート、アセトニトリル等の有機溶媒に溶解したものが使用される。なお、この場合、混入水分を厳重に管理する必要がある。
また、集電体12と分極性電極層16との密着性をさらに高めることを目的として、図3に示すように、これらの間にアンダーコート層14を介在させても構わない。アンダーコート層14の材料としては、内部抵抗の増大を防止すべく導電性の高い材料を用いることが好ましく、導電性粒子と、該導電性粒子を結着可能なバインダーを含むことが好ましい。
アンダーコート層14を設ける場合、その厚さは、全体の厚みをできる限り薄くし、且つ、電気二重層キャパシタ用電極10の内部抵抗の増大を防止する観点から、集電体12と分極性電極層16とを十分に接着可能である限度において、できる限り薄いことが望ましい。具体的には、0.2μm以上、10μm以下とすることが好ましい。
次に、本発明の好ましい実施形態による製造方法について詳細に説明する。
図4は、本発明の好ましい実施の形態による電気二重層キャパシタ用電極10の製造方法を説明するためのフローチャートである。以下、このフローチャートを参照しながら、本実施形態による電気二重層キャパシタ用電極10の製造方法について説明を進める。
まず、分極性電極層16の材料となる塗布液、つまり、分極性電極層用塗布液Yを調製する(ステップS10)。
分極性電極層用塗布液Yの調整は次のようにして行う。まず、図5に示すように、撹拌部36を備える混合装置34中に、多孔体粒子50、バインダー52、溶媒54を投入する。そして、撹拌部36を用いてこれらを撹拌することにより、分極性電極層用塗布液Yを調製することができる。分極性電極層用塗布液Yの調製は、混練操作及び/又は希釈混合操作を含むことが好ましい。ここで「混練」とは、液が比較的高粘度の状態で撹拌することにより材料を練り合わせることを意味し、「希釈混合」とは混練された液にさらに溶剤等を添加して比較的低粘度の状態で混ぜ合わせることを意味する。これら操作の時間や操作時の温度としては特に制限されないが、均一な分散状態とする点で、混練時間は30分〜2時間程度、混練時の温度は40〜80℃程度とすることが好ましく、希釈混合時間は1〜5時間程度、希釈混合時の温度は20〜50℃程度とすることが好ましい。
分極性電極層用塗布液Yに含まれる多孔体粒子50としては、電荷の蓄電と放電に寄与する電子伝導性を有する多孔体粒子であれば特に制限はなく、例えば、粒状又は繊維状の賦活処理済みの活性炭等が挙げられる。これら活性炭としては、フェノール系活性炭や、椰子ガラ活性炭等を用いることができる。この多孔体粒子の平均粒径は、好ましくは3〜20μmであり、窒素吸着等温線からBET等温吸着式を用いて求められるBET比表面積としては好ましくは1500m/g以上、より好ましくは2000〜2500m/gである。このような多孔体粒子50を用いれば、高い体積容量を得ることが可能となる。
分極性電極層用塗布液Yに含まれるバインダー52については、上記多孔体粒子50を結着可能なバインダーであって、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)、フッ素ゴム等のフッ素系バインダーを用いる必要がある。これは、C−FとC−Hの結合エネルギーの違いなどにより、セルロース系バインダーやアクリル系バインダーは、電気化学的にフッ素系バインダーよりも劣るからである。フッ素系バインダーの中でも、フッ素ゴムを用いることが好ましい。これは、フッ素ゴムを用いれば少ない含有量であっても多孔体粒子を十分に結着することが可能となり、これにより分極性電極層16の塗膜強度が向上するとともに、二重層界面の大きさが向上し、体積容量を向上させることができるからである。また、フッ素ゴムは、電気化学的にも安定だからである。
フッ素ゴムとしては、例えば、フッ化ビニリデン−ヘキサフルオロプロピレン−テトラフルオロプロピレン(VDF−HFP−TFE)系共重合体、フッ化ビニリデン−ヘキサフルオロプロピレン(VDF−HFP)系共重合体、フッ化ビニリデン−ペンタフルオロプロピレン(VDF−PFP)系共重合体、フッ化ビニリデン−ペンタフルオロプロピレン−テトラフルオロエチレン(VDF−PFP−TFE)系共重合体、フッ化ビニリデン−パーフルオロメチルビニルエーテル−テトラフルオロエチレン(VDF−PFMVE−TFE)系共重合体、フッ化ビニリデン−クロロトリフルオロエチレン(VDF−CTFE)系共重合体、エチレン−テトラフルオロエチレン系共重合体、プロピレン−テトラフルオロエチレン系共重合体等が挙げられる。これらの中でも、VDF、HFP及びTFEからなる群から選択される少なくとも2種が共重合してなるフッ素ゴムが好ましく、密着性や耐薬品性がより向上する傾向があることから、上記群の3種が共重合してなるVDF−HFP−TFE系共重合体が特に好ましい。
さらに、分極性電極層用塗布液Yに含まれる溶媒54としては、メチルエチルケトン(MEK)やメチルイソブチルケトン(MIBK)等のケトン系溶剤等の良溶媒と、プロピレンカーボネートやエチレンカーボネート等の貧溶媒の混合溶媒を用いる必要がある。良溶媒と貧溶媒の比率については後述する。
さらに、分極性電極層用塗布液Yには、必要に応じて導電助剤56を添加することが好ましい。導電助剤56は、集電体12と分極性電極層16との間での電荷の移動を十分に進行させることが可能な電子伝導性を有するものであれば特に制限はなく、例えば、カーボンブラックやグラファイトを用いることが好ましい。
カーボンブラックとしては、例えば、アセチレンブラック、ケッチェンブラック、ファーネスブラック等が挙げられ、中でも、アセチレンブラックが好ましく用いられる。カーボンブラックの平均粒径としては、好ましくは25〜50nmであり、BET比表面積としては、好ましくは50m/g以上、より好ましくは50〜140m/gである。
また、グラファイトとしては、例えば、天然グラファイト、人造グラファイト、膨張グラファイト等が挙げられ、特に人造グラファイトが好ましく用いられる。また、グラファイトの平均粒径としては、好ましくは4〜6μmであり、BET比表面積としては、好ましくは10m/g以上、より好ましくは15〜30m/gである。
このような分極性電極層用塗布液Yに含まれる多孔体粒子50、バインダー52及び溶媒54、さらには、必要に応じて添加される導電助剤56の比率については特に限定されないものの、本発明においては、分極性電極層用塗布液Yの粘度が0.5〜3.5Pa・sであり、且つ、良溶媒(GS)と貧溶媒(PS)の重量比(GS/PS)が60/40〜80/20である必要がある。
これは、分極性電極層16にクラックが生じること効果的に防止するとともに、分極性電極層16の表面を平坦とするために必要な条件である。つまり、分極性電極層用塗布液YのGS/PS比が60未満/40超であると、バインダー52の溶解不足によって分極性電極層16にクラックが発生する可能性が高まるからであり、また、分極性電極層用塗布液YのGS/PS比が80超/20未満であったり、分極性電極層用塗布液Yの粘度が0.5Pa・s未満或いは3.5Pa・s超であると、塗布条件の悪化によって分極性電極層16の表面性が低下し、膜厚に大きなムラが生じるおそれがあるからである。
これに対し、分極性電極層用塗布液Yが上記の条件を満たしている場合には、このような不具合の発生が抑制され、良好な分極性電極層16を形成することが可能となる。特に、分極性電極層用塗布液Yの粘度としては、1.0〜1.5Pa・sであることが好ましく、GS/PS比は70/30程度であることが好ましい。これによれば、よりいっそう良好な分極性電極層16を形成することが可能となる。
したがって、分極性電極層用塗布液Yに含まれる多孔体粒子50、バインダー52及び溶媒54、さらに、必要に応じて添加される導電助剤56の材料及び比率については、上記の条件を満足するような選択を行う必要がある。
このような分極性電極層用塗布液Yを調製した後(ステップS10)、次に、分極性電極層用塗布液Yを集電体12の表面12b上に塗布することによって塗膜を形成し(ステップS11)、乾燥により塗膜に含まれる溶媒54を除去する(ステップS12)。
分極性電極層用塗布液Yを塗布する方法としては、公知である種々の塗布方法を特に制限なく使用することができる。例えば、エクストルージョンノズル法、エクストルージョンラミネーション法、ドクターブレード法、グラビアロール法、リバースロール法、アプリケーターコート法、キスコート法、バーコート法、スクリーン印刷法等の方法を採用することができる。特に、塗布液の粘度やその変化(オープン式では、溶剤の揮発によって粘度が高くなる傾向がある)、さらには、分極性電極層16の厚み安定性を考慮すれば、エクストルージョンノズル法を用いることが好ましい。
また、塗膜の乾燥は所定時間の加熱によって行うことができる。具体的には、70〜130℃、0.1〜10分間の条件で乾燥を行うことが好ましい。以上により、集電体12上に分極性電極層16が積層されてなる電極シートが完成する。
次に、ロールプレス機を用いてこの電極シートをカレンダー処理し、これによって分極性電極層16を圧縮する(ステップS15)。これは、分極性電極層16を圧縮することによって体積容量を増加させるための工程であり、体積容量をより増大させるためには、カレンダー処理を複数回繰り返して行うことが好ましい。
そして、図6に示すように、カレンダー処理が完了した電極シート60を必要な大きさ・形状に切り出せば(ステップS16)、図1に示した電気二重層キャパシタ用電極10が完成する。その後は、図2を用いて説明したように、一対の電気二重層キャパシタ用電極10によってセパレータ20を挟み込み、図示しないケースに収容した後、ケース内に電解質溶液を充填すれば、電気二重層キャパシタが完成する。
このように、本実施形態では、分極性電極層用塗布液Yの粘度が0.5〜3.5Pa・s、好ましくは1.0〜1.5であり、且つ、良溶媒(GS)と貧溶媒(PS)の重量比(GS/PS)が60/40〜80/20、好ましくは70/30程度であることから、バインダー52の溶解不足によって乾燥後の分極性電極層16にクラックが発生したり、塗布条件の悪化によって分極性電極層16の膜厚に大きなムラが生じることがなくなる。
尚、上記実施形態では、集電体12の片側にのみ分極性電極層16を形成しているが、集電体12の両側に分極性電極層16を形成すれば、図7に示すように、多数の電気二重層キャパシタ用電極10間にセパレータ20をそれぞれ挟み込み、集電体12の引き出し電極12aを交互に引き出せば、より大容量の電気二重層キャパシタを作製することも可能である。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は、上記の実施形態に限定されることなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることはいうまでもない。
例えば、本発明により製造される電気化学キャパシタ用電極は、電気二重層キャパシタ用の電極として用いることができる他、擬似容量キャパシタ、シュードキャパシタ、レドックスキャパシタ等の種々の電気化学キャパシタ用の電極として利用することが可能である。
以下、本発明の実施例について説明するが、本発明はこの実施例に何ら限定されるものではない。
[実施例1]
分極性電極層用塗布液Yに用いる多孔体粒子として、粒状の活性炭(クラレケミカル社製、商品名:RP−20)87重量部と、導電助剤として、アセチレンブラック(電気化学工業社製、商品名:デンカブラック)3重量部とを、プラネタリーディスパーを用いて15分間混合した。この混合物全量に、バインダーとしてフッ素ゴム(デュポンダウエラストマー社製、商品名:Viton−GF)10重量部と、溶媒としてMIBK(良溶媒)51.1重量部、プロピレンカーボネート(貧溶媒)81重量部を投入し、プラネタリーディスパーを用いて45分間混練した。さらに、この混練物に溶媒としてMIBK(良溶媒)137.9重量部を加えて4時間撹拌することによって、分極性電極層用塗布液Yを調整した。良溶媒(GS)と貧溶媒(PS)の重量比(GS/PS)は、70/30である。
次に、調整した分極性電極層用塗布液Yの粘度を次の方法により測定した。まず、測定機として、粘弾性測定解析装置(レオロジ社製、商品名:MR−300)を用いて、ずり速度を測定した。次に、測定したずり速度からオストワルドの流動方程式
[ずり応力]=k・[ずり速度]
によって、ずり速度10S−1での粘度(V10)を求めた。測定治具としては、コーン半径:39.97mm、コーン角度:1.92degであるコーンプレートを用い、ワイヤーとしては直径1.6mmのものを使用し、最大ずり速度300S−1で連続測定した。測定は25℃の環境下で行い、塗布液(25℃)を採取してから2分後に測定を開始した。
このような測定を行った結果、調整した分極性電極層用塗布液Yの粘度は1.2Pa・sであった。
次に、調整した分極性電極層用塗布液Yを、エクストルージョンノズル法によって、集電体であるアルミニウム箔(厚さ20μm)上に16m/minの速度で塗布し、120℃の乾燥炉内で乾燥させることによって、厚さ115μmの分極性電極層を形成した。
以上により、実施例1の電極シートサンプルが完成した。
[実施例2]
実施例1の分極性電極層用塗布液Yの調製において、粘度を1.2Pa・sのままとしつつ、良溶媒(GS)と貧溶媒(PS)の重量比(GS/PS)が60/40となるように溶媒の比率を変えた他は、実施例1と同様にして実施例2の電極シートサンプルを作製した。
[実施例3]
実施例1の分極性電極層用塗布液Yの調製において、粘度を1.2Pa・sのままとしつつ、良溶媒(GS)と貧溶媒(PS)の重量比(GS/PS)が80/20となるように溶媒の比率を変えた他は、実施例1と同様にして実施例3の電極シートサンプルを作製した。
[実施例4]
実施例1の分極性電極層用塗布液Yの調製において、良溶媒(GS)と貧溶媒(PS)の重量比(GS/PS)を70/30のままとしつつ、粘度が0.5Pa・sとなるように溶媒の量を変えた他は、実施例1と同様にして実施例4の電極シートサンプルを作製した。
[実施例5]
実施例1の分極性電極層用塗布液Yの調製において、良溶媒(GS)と貧溶媒(PS)の重量比(GS/PS)を70/30のままとしつつ、粘度が3.3Pa・sとなるように溶媒の量を変えた他は、実施例1と同様にして実施例5の電極シートサンプルを作製した。
[実施例6]
実施例1の分極性電極層用塗布液Yの調製において、良溶媒(GS)と貧溶媒(PS)の重量比(GS/PS)が80/20、粘度が0.5Pa・sとなるように溶媒の量を変えた他は、実施例1と同様にして実施例6の電極シートサンプルを作製した。
[実施例7]
実施例1の分極性電極層用塗布液Yの調製において、良溶媒(GS)と貧溶媒(PS)の重量比(GS/PS)が80/20、粘度が3.3Pa・sとなるように溶媒の量を変えた他は、実施例1と同様にして実施例7の電極シートサンプルを作製した。
[実施例8]
実施例1の分極性電極層用塗布液Yの調製において、良溶媒(GS)と貧溶媒(PS)の重量比(GS/PS)が60/40、粘度が0.5Pa・sとなるように溶媒の量を変えた他は、実施例1と同様にして実施例8の電極シートサンプルを作製した。
[実施例9]
実施例1の分極性電極層用塗布液Yの調製において、良溶媒(GS)と貧溶媒(PS)の重量比(GS/PS)が60/40、粘度が3.3Pa・sとなるように溶媒の量を変えた他は、実施例1と同様にして実施例9の電極シートサンプルを作製した。
[比較例1]
実施例1の分極性電極層用塗布液Yの調製において、粘度を1.2Pa・sのままとしつつ、良溶媒(GS)と貧溶媒(PS)の重量比(GS/PS)が50/50となるように溶媒の比率を変えた他は、実施例1と同様にして比較例1の電極シートサンプルを作製した。
[比較例2]
実施例1の分極性電極層用塗布液Yの調製において、粘度を1.2Pa・sのままとしつつ、良溶媒(GS)と貧溶媒(PS)の重量比(GS/PS)が90/10となるように溶媒の比率を変えた他は、実施例1と同様にして比較例2の電極シートサンプルを作製した。
[比較例3]
実施例1の分極性電極層用塗布液Yの調製において、良溶媒(GS)と貧溶媒(PS)の重量比(GS/PS)を70/30のままとしつつ、粘度が0.3Pa・sとなるように溶媒の量を変えた他は、実施例1と同様にして比較例3の電極シートサンプルを作製した。
[比較例4]
実施例1の分極性電極層用塗布液Yの調製において、良溶媒(GS)と貧溶媒(PS)の重量比(GS/PS)を70/30のままとしつつ、粘度が4.0Pa・sとなるように溶媒の量を変えた他は、実施例1と同様にして比較例4の電極シートサンプルを作製した。
[比較例5]
実施例1の分極性電極層用塗布液Yの調製において、良溶媒(GS)と貧溶媒(PS)の重量比(GS/PS)が90/10、粘度が0.3Pa・sとなるように溶媒の量を変えた他は、実施例1と同様にして比較例5の電極シートサンプルを作製した。
[比較例6]
実施例1の分極性電極層用塗布液Yの調製において、良溶媒(GS)と貧溶媒(PS)の重量比(GS/PS)が90/10、粘度が4.0Pa・sとなるように溶媒の量を変えた他は、実施例1と同様にして比較例6の電極シートサンプルを作製した。
[比較例7]
実施例1の分極性電極層用塗布液Yの調製において、良溶媒(GS)と貧溶媒(PS)の重量比(GS/PS)が50/50、粘度が0.3Pa・sとなるように溶媒の量を変えた他は、実施例1と同様にして比較例7の電極シートサンプルを作製した。
[比較例8]
実施例1の分極性電極層用塗布液Yの調製において、良溶媒(GS)と貧溶媒(PS)の重量比(GS/PS)が50/50、粘度が4.0Pa・sとなるように溶媒の量を変えた他は、実施例1と同様にして比較例8の電極シートサンプルを作製した。
実施例1〜9及び比較例1〜8にて用いた分極性電極層用塗布液YのGS/PS比、並びに、粘度を表1にまとめる。

Figure 2006324287
[クラックの有無]
実施例1〜9の電極シートサンプル及び比較例1〜8の電極シートサンプルについて、分極性電極層を目視することによって、塗膜にクラックが生じているか否かを確認した。その結果、表1に示すように、実施例1〜9の電極シートサンプルでは、分極性電極層にクラックは全く確認されなかったが、比較例1,7,8の電極シートサンプルでは、分極性電極層にクラックが確認された。これは、これは、比較例1,7,8にて用いた分極性電極層用塗布液YのGS/PS比(=50/50)が小さすぎる(=貧溶媒に対して良溶媒が少なすぎる)ことが原因であると考えられる。
[膜厚ムラの評価]
実施例1〜9の電極シートサンプル及び比較例2〜6の電極シートサンプルについて、分極性電極層の厚みを測定することによって、塗膜の膜厚ムラを評価した。測定は、幅方向の10箇所及び長手方向の10箇所の合計20箇所にて行い、最大厚みと最小厚みとの差(厚み高低差)によって評価した。尚、比較例1,7,8の電極シートサンプルは、分極性電極層にクラックが確認されたため、膜厚ムラの評価対象外とした。
評価結果は同じく表1に示されている。表1に示すように、実施例1〜9の電極シートサンプルでは、厚み高低差が6μm以下であり、特に、実施例1,2の電極シートサンプルでは厚み高低差が3μmと非常に良好であった。これに対し、比較例2〜6の電極シートサンプルでは、厚み高低差が非常に大きく、塗膜に大きな膜厚ムラが存在することが確認された。これは、比較例2〜6にて用いた分極性電極層用塗布液Yの粘度及びGS/PS比の少なくとも一方が不的確であることが原因であると考えられる。
[まとめ]
以上より、分極性電極層用塗布液Yの粘度が0.5〜3.5Pa・sであり、且つ、良溶媒(GS)と貧溶媒(PS)の重量比(GS/PS)が60/40〜80/20であれば、分極性電極層にクラックが発生したり、分極性電極層の膜厚に大きなムラが生じないことが確認された。一方、上記の条件を満たさない場合には、クラックの発生や、膜厚ムラの増大などの不具合が生じることが確認された。
本発明の好ましい実施形態による方法によって製造される電気二重層キャパシタ用電極10の構造を示す略斜視図である。 電気二重層キャパシタ用電極10を2つ用いて電気二重層キャパシタを作製する方法を説明するための略斜視図である。 アンダーコート層14を有する電気二重層キャパシタ用電極10の構造を示す略斜視図である。 本発明の好ましい実施の形態による電気二重層キャパシタ用電極10の製造方法を説明するためのフローチャートである。 分極性電極層用塗布液Yの調整方法を説明するための模式図である。 電極シート60から電気二重層キャパシタ用電極10を切り出す方法を説明するための模式図である。 集電体12の両側に分極性電極層16を形成した電気二重層キャパシタ用電極10を用いて大容量の電気二重層キャパシタを作製する方法を説明するための模式図である。
符号の説明
10 電気二重層キャパシタ用電極
12 集電体
12a 引き出し電極
12b 集電体の表面
14 アンダーコート層
16 分極性電極層
20 セパレータ
34 混合装置
36 撹拌部
50 多孔体粒子
52 バインダー
54 溶媒
56 導電助剤
60 電極シート
Y 分極性電極層用塗布液

Claims (4)

  1. 集電体上に分極性電極層を形成する工程を備える電気化学キャパシタ用電極の製造方法であって、
    前記工程は、多孔体粒子、フッ素系バインダー、前記フッ素系バインダーを溶解する良溶媒及び前記フッ素系バインダーを溶解しない貧溶媒を含む分極性電極層用塗布液を前記集電体上に塗布することによって行い、
    前記分極性電極層用塗布液の粘度は0.5〜3.5Pa・sであり、
    前記良溶媒(GS)と前記貧溶媒(PS)の重量比(GS/PS)は60/40〜80/20であることを特徴とする電気化学キャパシタ用電極の製造方法。
  2. 前記良溶媒はメチルイソブチルケトンを含んでいることを特徴とする請求項1に記載の電気化学キャパシタ用電極の製造方法。
  3. 分極性電極層用塗布液は、導電助剤をさらに含んでいることを特徴とする請求項1又は2に記載の電気化学キャパシタ用電極の製造方法。
  4. 前記集電体上に前記分極性電極層を形成する前に、前記集電体上にアンダーコート層を形成する工程をさらに備えていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の電気化学キャパシタ用電極の製造方法。
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