JP2005151930A - 釣り用品 - Google Patents

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Abstract

【課題】従来の発泡性樹脂や天然コルクに比べて更に軽量化を図った部品を使用すると共に、この部品を把持した場合に把持感が良く、更には生産性の低下をもたらさない釣り用品を提供する。
【解決手段】ビニルアセテートが存在しないか又は5重量%以下の範囲で重合されたポリエチレン樹脂を主成分とし、融点が85〜115℃であり、その硬度が60〜90度であり、比重が0.1〜0.2の範囲の架橋発泡体を使用した部品14F,14Rを装着すると共に塗装を施すよう構成する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ポリエチレン樹脂を主成分とする架橋発泡体部品をグリップ等に使用した釣竿等の釣り用品に関するものである。
釣竿では、把持感や操作性が重視され、軽量である事から天然コルクや合成樹脂製発泡材としてのEVA(エチレン酢酸ビニル共重合体)や発泡性ポリウレタンを使用したグリップ部が従来から使用されている。特に、キャスティング操作の多いルアーロッドやフライロッド、及び船竿では多用されている。こうしたグリップ部を使用した釣竿が、例えば下記公報に開示されている。塗装を施す釣竿等の釣り用品では、その塗装を乾燥させるために、乾燥炉に入れるが、この炉温度は通常80〜95℃程度の範囲である。
特開2000−14282号公報 特開2002−125534号公報
然しながら、天然コルク材を含め、上記従来の発泡性部材は、非発泡性の合成樹脂等に比較して軽量であることは事実であるが、更なる軽量化の余地がある。また、EVAの軟化温度(例えば、ビカット軟化温度)は前記乾燥炉の温度よりも低い。従って、EVAによる部品を設けた釣竿等の塗装を乾燥させる場合には、炉温度を60〜70℃程度に下げなければならず、軟化温度の低くない部品のみの釣り用品の塗装乾燥時には、再び炉温度を上昇させる事になり、生産性が悪くなる。ここで、ビカット軟化温度とはJIS K 7206に規定があり、加熱浴槽又は加熱相の試験片に垂直に置いた針状圧子を通じて、所定の荷重を加えつつ一定速度で伝熱媒体を昇温させ、針状圧子が1mm侵入したときの伝熱媒体の測定温度をいう。更には、釣り用品において所定部を握った場合の把持感を向上させる事は好ましい。
解決しようとする課題は、従来の発泡性樹脂や天然コルクに比べて更に軽量化を図った部品を使用すると共に、この部品を把持した場合に把持感が良く、更には生産性の低下をもたらさない釣り用品を提供することである。
本発明は、ビニルアセテートが存在しないか又は5重量%以下の範囲で重合されたポリエチレン樹脂を主成分とし、融点が85〜115℃であり、その硬度が60〜90度であり、比重が0.1〜0.2の範囲の架橋発泡体を使用した部品を装着し、塗装の施された釣竿等の釣り用品を提供する。
ポリエチレン樹脂とは、低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレンを含む。
硬度とは、SRIS(日本ゴム協会規格)0101のC型の硬度である。
以下において、ビニルアセテートが存在しないか又は5重量%以下の範囲で重合されたポリエチレン樹脂を主成分とする樹脂を、本願でのポリエチレン系樹脂ということがある。このポリエチレン系樹脂は各種添加剤を含有することが通常である。添加剤の総量は3〜4重量%程度の場合が多いがこれに限らない。添加剤としては、発泡剤、架橋剤、発泡触媒をはじめ、その他必要に応じて、顔料、増量剤としての炭酸カルシウムやタルク、難燃剤等である。
樹脂部品はその温度が融点に近くなると柔軟かつ粘性体になる。これは融点に近づくことにより分子間結合力が弱くなるためである。このため、融点が85℃よりも低くなれば、一般に該融点と使用環境温度である外気温との差が小さく、所望する硬度(60度以上)が得難い傾向がある。また、逆に、115℃よりも高くなれば、硬度は高いものが得られる傾向にあるが、柔軟感を得難く、カチカチの感じがあり、把持感が悪くなり易い。そこで、融点を85〜115℃としている。
また、架橋とはよく知られていることであるが、2つの繊維状のものが交差した交点が化学的に結合している状態を言う。無架橋の発泡体とした場合は、部品を強く握った場合に変形してしまう虞が強いが、架橋発泡体とすれば、ポリエチレンが架橋することにより、分子間結合が強固となり、形状安定性や耐久強度を得易い。
本発明の上記架橋発泡体は、硬度が60〜90度であるため、特に釣竿のグリップ部材として使用した場合、所望の硬さを有して操作性が良く、また、把持感も良いのみならず、比重は0.1〜0.2の範囲であり、従来の発泡性部材であるEVAに比較すれば、大幅に軽量となる(例えばEVAの硬度が75度の場合、比重は概ね0.3程度である事から、30〜70%程度軽量化される)。
従来の合成樹脂発泡性材の1つであるEVAは、ポリエチレンにビニルアセテートを通常10〜40重量%程度重合させており、このビニルアセテートによって柔らかさ(弾力性)を与えている。しかし、釣り用品の部品として、特にグリップ部品としては所望の硬度(60〜90度くらい)があり、この硬度を満足させるには、密度を或る程度上げた発泡性材の部品とする必要があり、この意味ではその分比重が大きくなる。従って、ビニルアセテートを無くするか少なくして柔らかさを強化しないことにより硬度低下が防止でき、その結果、所定硬度を維持しつつ密度(比重)を低下できる。
また、こうして成形した架橋発泡体部品は、従来のEVAと比べれば気泡の大きさが均一であり、このためかベルベット調の如き表面感触を有し、これと併せて或る程度の柔軟感が得られ、把持感の低下も防止できる。更には、EVAに比べて水に濡れ難く、このためこの部品を握り部に使用した場合、結果として滑り難い。
また、釣り用品には塗装を施すため、この塗装の乾燥には、通常、乾燥炉を80℃以上95℃程度の範囲内に維持して行うが、従来品であるEVAでは、ビカット軟化温度が低く、この炉温度では軟化してしまうため、炉温を60〜70℃に下げなければならず、生産性が非効率的である。しかし、本発明に係る架橋発泡体のビカット軟化温度は90℃程度以上であるため、炉温度を下げる必要は無く、生産性の低下を防止できる。
以下、本発明を図面を用いて詳細に説明する。図1は本発明に係る釣り用品としての釣竿であり、船竿の側面図である。エポキシ樹脂等の熱硬化性樹脂や熱可塑性樹脂をマトリックスとし、炭素繊維等の強化繊維で強化した繊維強化樹脂製竿杆10には、先端部にトップガイドG1が、その他の適宜領域には複数個の他の釣糸ガイドGが設けられている。また、適宜位置にはリールを装着保持するリール固定装置12が設けられ、その前側にはフォアグリップ部品14Fが、後側にはリヤグリップ部品14Rが夫々設けられている。更には、釣竿後端部には、腹当てにも使用できるグリップエンド部品16が設けられている。
上記前後のグリップ部品14F,14Rは、本願でのポリエチレン系樹脂で、融点が85〜115℃の架橋発泡体であり、その硬度が60〜90度となり、比重が0.1〜0.2の範囲の架橋発泡体で構成しており、この部品を竿杆10の上に被せて接着剤等で固定している。実施形態例のものは融点が111℃、ビカット軟化温度が96℃のポリエチレン系樹脂を材料とし、硬度が75度の架橋発泡体である。これは、比重が0,15であり、既述のEVAや発泡性ポリウレタンや天然コルクよりも軽量である。また、実施品架橋発泡体の気泡を表面から観察すると、直径が150ミクロン程度の大きさで、EVAのものと比較して概ね均一の大きさである。EVAのものは、気泡が150〜250ミクロン程度の範囲でばらつきが目立つ。この均一性のためか、本願のポリエチレン系樹脂のものは釣り用品としての把持感も良い。
上記例では、前後のグリップ部品を共に同じ架橋発泡体(材質)で形成しているが、これを変えてもよい。また、本願材質にて1つのグリップ部品のみを形成し、他は従来の材質のもので形成してもよい。特に、前側のグリップ部品14Fを本願材質で形成すると、リフティングやジギング、ジャーキングの際の持重り低減となる。更には、1つのグリップ部品等の部品全体ではなく、その一部分に本願材質を適用していても本願範囲である。また、船竿に限らず、如何なる釣竿でもよく、また、リールのハンドル部や釣用携行具等に緩衝部品として使用してもよい。
下記表は本願でのポリエチレン系樹脂の融点(℃)(縦列85〜115℃)と、その架橋発泡体の比重(横列0.10〜0.20)とを選定した場合に、各架橋発泡体の硬度が幾等になるかの実験データを示す。
比重 0.10 0.15 0.20
融点(℃)
85 52 58 68
90 55 62 72
95 58 65 75
100 61 68 78
105 64 72 82
110 67 75 85
115 70 78 88
以上のように、ポリエチレンでは、融点85〜115℃の範囲、かつ、比重0.1〜0.2の範囲で、釣り用品として所望の硬度60〜90度が実際に得られることが分かる。
本発明は、本願でのポリエチレン系樹脂の架橋発泡体を、釣竿のグリップ部に限らず、リールのハンドル部や釣り用品としてのバケツ容器の握り部や釣竿収納ケースの底部等の釣用携行具に使用することもでき、釣竿、リール、その他の釣り用品に適用できる。
図1は本発明に係る釣り用品としての船竿の側面図である。
符号の説明
14F,14R グリップ部品

Claims (1)

  1. ビニルアセテートが存在しないか又は5重量%以下の範囲で重合されたポリエチレン樹脂を主成分とし、融点が85〜115℃であり、その硬度が60〜90度であり、比重が0.1〜0.2の範囲の架橋発泡体を使用した部品を装着し、塗装の施された釣竿等の釣り用品。
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