JP2000287590A - 樹脂成形品一体形サルカン - Google Patents

樹脂成形品一体形サルカン

Info

Publication number
JP2000287590A
JP2000287590A JP11095843A JP9584399A JP2000287590A JP 2000287590 A JP2000287590 A JP 2000287590A JP 11095843 A JP11095843 A JP 11095843A JP 9584399 A JP9584399 A JP 9584399A JP 2000287590 A JP2000287590 A JP 2000287590A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
molded product
resin
resin molded
integrated
sulkan
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11095843A
Other languages
English (en)
Inventor
Haruo Sakakura
晴夫 坂倉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
MITSURU SEISAKUSHO KK
Original Assignee
MITSURU SEISAKUSHO KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by MITSURU SEISAKUSHO KK filed Critical MITSURU SEISAKUSHO KK
Priority to JP11095843A priority Critical patent/JP2000287590A/ja
Publication of JP2000287590A publication Critical patent/JP2000287590A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 一物品でありながら、サルカンの長所を堅持
し且つ糸と糸との直結で得られるメリットを亨受し、ま
た目印物の役割をも担える樹脂成形品一体形サルカンを
提供する。 【解決手段】 筒部11に回動可能に環体12が取付け
られた金属製サルカン本体1と、前記筒部11の外周面
に一体被着される所定形状の樹脂成形品3と、を具備す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は道糸とハリスとの連
結箇所等で用いられる樹脂成形品一体形サルカンに関す
る。
【0002】
【従来の技術】今日の磯釣りでは、道糸61とハリス6
2との連結箇所にサルカン7を使用するサルカン派と糸
と糸を直接結ぶ直結派に2分されている(図11)。サ
ルカン派のメリットは、サルカン7が存在するため、
糸と糸の連結が容易であること、糸のねじれやエサの
回転を防止できるところにある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】では、直結派は、サル
カン派のメリットを捨ててまで糸61と糸62を図11
(ロ)のような直接結びにするのかというと、図11
(イ)のようなV字沈下を嫌うからである。サルカン7
を用いると、サルカン自体に重量があるため、サルカン
部分が先に沈み、当たりが出にくくなる問題がある。さ
らに、ハリN(エサ)の手前で糸がV字状になり、エサ
に食いつく魚Fに見破られることが多くなる難点がある
のである。斯る不具合を回避しようとして、なるべく軽
いサルカン7を使おうとすると、今度は強度不足に陥っ
てしまう。結局、直結派は直結により仕掛けが図11
(ロ)のように一直線になる点に重きをおく途を選んで
いる。図11中、符号81は浮子,符号Lは海面,符号
Kは海中を示す。
【0004】一方、近年の磯釣りではサルカン7の上に
水中浮子82や目印棒91をつけるケースが一般化しつ
つある(図12)。水中浮子82は、底潮を受けてマキ
エとサシエを同調させるものとして使用される(同図
イ)。また、目印棒91はエサの沈下スピードや潮の流
れ方向を確認するものとして使われる(同図ロ)。図
中、符号92は目印棒91を道糸61に取付けるための
ゴム管を示す。しかるに、こうした水中浮子82や目印
棒91の役目は従来のサルカン7では担えなかった。サ
ルカン7は潮を受ける体積部分が小さいため、水中浮子
82としての機能を発揮できなかった。また、従来のサ
ルカン7の管(筒部)に目印となる塗装を施しても管が
細いため、視認性が悪く目印になり得なかった。故に、
これまではサルカン7と別体の水中浮子82や目印棒9
1を取り付けるしかなかった。
【0005】本発明は上記問題点を解決するもので、一
物品でありながら、サルカンの長所を堅持し且つ糸と糸
との直結で得られるメリットを亨受し、また、水中浮子
や目印棒の役割をも担える樹脂成形品一体形サルカンを
提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成すべく、
請求項1に記載の本発明の要旨は、筒部に回動可能に環
体が取付けられた金属製サルカン本体と、前記筒部の外
周面に一体被着される所定形状の樹脂成形品と、を具備
することを特徴とする樹脂成形品一体形サルカンにあ
る。請求項2に記載の発明に係る樹脂成形品一体形サル
カンは、請求項1で、樹脂成形品が発泡体で形成される
ことを特徴とする。請求項3に記載の本発明の樹脂成形
品一体形サルカンは、請求項1又は2で、樹脂成形品の
樹脂材料に視認用のカラー材料をブレンド着色させる
か、又は樹脂成形品の表面に視認用塗装が施されたこと
を特徴とする。請求項4に記載の本発明の樹脂成形品一
体形サルカンは、請求項1又は3で、樹脂成形品に雌ね
じ部が形成され、且つ該雌ねじ部に螺合し得るボルトね
じを備えることを特徴とする。
【0007】請求項1の発明のごとく、筒部の外周面に
樹脂成形品が一体被着されると、樹脂成形品一体形サル
カン全体の平均比重は金属製サルカン本体より小さくな
る。ソリッドの樹脂成形品(発泡成形させない通常成形
による気泡なしの樹脂成形品)で中空部のできる所定形
状にすると、該樹脂成形品の見掛け比重がより小さくな
って、全体として道糸(或いは海水)と同程度の軽さに
でき、糸と糸とを直結した場合と同じ環境をつくること
ができる。また、ソリッドからなる中実の所定形状の樹
脂成形品とすると、サルカン本体と水中浮子とが合体し
た形をこしらえることができる。請求項2の発明のごと
く、樹脂成形品が発泡体で形成されると、重量のあるサ
ルカン本体が発泡体自身の軽さで、請求項1で中空部を
造ったのと同様に道糸と同程度の軽さにできる。請求項
3の発明のごとく、樹脂成形品の樹脂材料に視認用のカ
ラー材料をブレンド着色させるか、又は樹脂成形品の表
面に視認用塗装が施されると、目印棒の機能も付与させ
ることができる。請求項4の発明のごとく、樹脂成形品
に雌ねじ部が形成され、且つ該雌ねじ部に螺合し得るボ
ルトねじが備えられると、樹脂成形品一体形サルカンの
重量調整が楽になる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の樹脂成形品一体形
サルカンの実施形態について詳述する。 (1)実施形態1 図1,図2は、本発明の樹脂成形品一体形サルカンの一
形態で、その一部破断断面の全体斜視図、図2は図1に
使用されたサルカン本体の全体斜視図を示す。樹脂成形
品一体形サルカンはサルカン本体1と樹脂成形品2とを
具備する。
【0009】サルカン本体1は、公知の真鍮製サルカン
(金属製品)を加工したもので、筒部11と環体12と
からなる。筒部11は胴長の円筒体で両端に筒形を狭め
た透孔111が形成される。ここでは、筒径約2mmφ
に対し、胴長の筒部11(約18mm)の重量0.3g
(−G2)が選定されている。筒径の太さと長さを変え
ることにより−B(重量0.55g),−2B(重量
0.75g), … と重量を変えることができる。公知
の胴長サルカンに係る筒部11の中央を少し押し潰して
扁平部分112に加工する。該扁平部分112は、スト
ッパの役目を果たし、筒部外周面に成形される樹脂成形
品2が筒部11から外れてしまうのを防止する。環体1
2は線材でリング状の環部をつくり、両端2本の根元部
分121を前記透孔111に差し込み、且つ抜け落ち防
止のために筒部11内でそれら先端を折り曲げている。
環体12は筒部11の両端に取付けられ、該環体12は
釣糸のねじれ等を解消できるよう図2のごとく筒部11
に対し回動可能とする。
【0010】ここでの樹脂成形品2は発泡体からなり、
浮力体Aとして用いられる。発泡樹脂成形品2は、サル
カン本体1をインサート品として所定形状に発泡成形し
たものである。本実施形態では、樹脂成形品2を玉子形
にして筒部11の外周面に一体被着する。手間がかかる
が、所定形状にした樹脂成形品2を後加工でサルカン本
体1と接着し一体形にしてもよい。発泡体は、合成樹脂
材料を多孔質の発泡プラスチックにしたもので、多孔質
のため見掛け上の比重を小さくできる。ここでは、発泡
体の見掛け比重を0.01〜0.1にして樹脂成形品2
をつくる。そして、該樹脂成形品2とこれに一体となっ
たサルカン本体1を合わせた平均比重が道糸61,ハリ
ス62の比重(約1.0)にほぼ等しく調整される。樹
脂成形品2の比重をもっと小さくして、従来存在しなか
った浮くサルカンにすることもできる。使い易さを考
え、図1のように樹脂成形品2の表面には樹脂成形品一
体形サルカンの全体比重の指標8が表示される。指標8
で示す「+00」は海水の比重(約1.025)より若
干軽い表示である。ちなみに、指標「−00」は海水の
比重より僅かに重い表示となる。発泡体の材料には、発
泡ポリスチレン,発泡フェノール,発泡ポリウレタン,
発泡ABS,発泡ラバー,発泡ポリエチレン,発泡ポリ
プロピレン,発泡塩化ビニル等がある。樹脂成形品2す
なわち発泡体は、フォームセルを形成している気泡に関
し、完全に気泡壁に囲まれている独立気泡タイプのもの
が連続気泡タイプのものよりより好ましい。海中Kに沈
めたとき見掛け比重を経時的変化させないためである。
【0011】前記樹脂成形品2の表面には視認用塗料4
が施され、図12(ロ)に代わる目印棒としても機能さ
せる。塗料は発光塗料で、表面積の大きな樹脂成形品表
面に塗料が塗られるため、エサの沈下スピードや潮の流
れを容易に知ることができる。本実施形態では塗装4に
よったが、成形樹脂材料にカラー材料(発光材料を含
む)をブレンド着色させ目印棒にすることもできる。樹
脂材料はカラー化が簡単であり、目印棒機能付き樹脂成
形品一体形サルカンを安価に製造できる。
【0012】このように構成した樹脂成形品一体形サル
カンは、サルカン本体1が組込まれているので、既存の
サルカンの釣糸と釣糸の連結が容易であることや釣
糸のねじれやエサの回転防止できる等の優れた点をその
まま持ち合わせる。そして、金属製サルカン本体1に軽
量の発泡体からなる樹脂成形品2を一体化して全体比重
を道糸,ハリス(或いは海水等)の比重に合わすことが
できるので、比重が大のサルカン本体1を組み込みなが
らも道糸と同じ沈下スピードとなり、道糸とハリスを直
結した図11(ロ)のように仕掛けを一直線の状態にも
っていくことが可能となる。前述のごとく樹脂成形品一
体形サルカンを浮くサルカンにした場合は、仕掛けが張
った状態で落ちていくことになり、下のラインを一直線
にさせることができる。図1のように+00の樹脂成形
品一体形サルカンにすれば、海中で仕掛けが樹脂成形品
一体形サルカンにより僅かに引っ張られながら沈下し好
都合となる。また、沈下後も仕掛けが張った状態にな
り、V字沈下を解消する。−00の樹脂成形品一体形サ
ルカンにした場合は、自然な沈下姿態を演じ、サシエと
同じスピードで樹脂成形品一体形サルカンが海中へ落ち
ていき、V字沈下を解消する。故に、サルカンを使った
ときの当たりが出にくい問題や糸がV字状になって魚に
見破られるといった不具合はなくなる。V字沈下を嫌
い、仕掛けを一直線の状態にもっていくべく、小さなサ
ルカンをあえて使っていた釣り人にとっては、サルカン
がその環体12のリング径を0.5mm以下と制限する
ため、糸の結束強度が落ちる等の問題があったが、本発
明によりこれも解消される。それどころか、本発明で
は、樹脂成形品2が浮力体Aとして作用するため、環体
12のリング径を積極的に大きくして釣糸と釣糸の連結
を楽にすることができる。製造的にみても、胴長筒部1
1により樹脂成形品一体形サルカンを造り易く、また、
扁平部分112の形成により樹脂成形品2とサルカン本
体1との確実な一体化を図ることができる。
【0013】(2)実施形態2 本実施形態は図3,図4ごとくの樹脂成形品一体形サル
カンで、図3はその分解断面図、図4はその正面図を示
す。ここでは、実施形態1と違い、気泡のない通常のソ
リッド成形により中空部39のある形状に成形して見掛
け比重を軽くした樹脂成形品3を造る。さらに、本樹脂
成形品3は、中空部39の空気室を設けて樹脂成形品そ
のものの樹脂比重より全体の見掛け比重をより軽くす
る。樹脂成形品3の材料には、ABS樹脂,ポリプロピ
レン,ポリカーボネート,ポリアセタール,ポリエチレ
ン,塩化ビニル樹脂等の熱可塑性樹脂、或いはフェノー
ル樹脂,キシレン樹脂,フタル酸樹脂,ポリウレタン樹
脂等の熱硬化性樹脂が使用される。目印棒の役目も果た
すようカラー材料が樹脂成形材料中に混入される。樹脂
成形品3は金属製サルカン本体1に比し比重が小さい。
さらに、本樹脂成形品3は、軽量化に向けて空気室が造
れるよう半割り品3a,3bを重ね合わせて玉子形とす
る。両半割り品3a,3bは半球状凹部38のある碗状
で、碗状上周縁には両者を重ね合わせ易いように嵌合部
37a,37bが形成されている。それぞれの半割り品
3a,3bは、その底部にサルカン筒部11を埋設する
ようにしてインサート成形する。
【0014】サルカン本体1は2つ用意され、2つ共、
筒部11の一方の端だけに環体12が取付けられる。筒
部11は実施形態1のものより短い。筒部11は樹脂成
形品3の埋設部分になる端部を押し潰し扁平部113を
つくる。筒部11には格子状ローレットRが形成され
る。サルカン本体1は、筒部11の一部が外に出るよう
にして筒部が半割り品に埋設,被着されるが、扁平部1
13とローレットRの形成により外れることがない。サ
ルカン本体1がインサートされた半割り品3a,3b
は、凹部38と反対の外側に筒部11の一部が顔を出
し、ここに環体12が回動自在に取着される(図3)。
そして、これら半割り品3a,3bの嵌合部37a,3
7bを重ね合せ、且つ該重ね合せ部分に超音波溶着シー
ルu(接着でも可)を施し、密閉された中空部39が形
成された樹脂成形品一体形サルカンとする。他の構成は
実施形態1と同様で、その説明を省く。実施形態1と同
一符号は同一又は相当部分を示す。
【0015】このように構成された樹脂成形品一体形サ
ルカンは、筒部の外周面に一体被着される中空部39の
空気室がある樹脂成形品3をつくることによって、実施
形態1と同様、全体比重を道糸,ハリスや海水の比重に
ほぼ合わすことができる。サルカンの利点と糸と糸との
直結した直結派の利点の両方を獲得できる。実施形態1
で記載したと同様の作用,効果を得る。
【0016】(3)実施形態3 本実施形態の樹脂成形品一体形サルカンは、樹脂成形品
3としてソリッドの中実品を採用し、該樹脂成形品3を
水中浮子Bとして用いる。樹脂成形品3の形状は例えば
図5ごとくの所定体積のある玉子形にし、該樹脂成形品
3をサルカン本体1に係る筒部11の外周面に一体被着
する。樹脂成形品3の材料には、水中浮子としての働き
ができるよう、樹脂成形品材料として比重約0.91の
ポリプロピレンや比重約1.05のABS樹脂等を使用
し、比重が大きな金属製サルカン本体1をインサートし
たインサート成形品にする。そして、樹脂成形品一体形
サルカンの全体重量を水中浮子Bの比重になるよう調整
する。また、図5のように樹脂成形品3の表面には適宜
視認用塗装4が施される。勿論、既述のごとく樹脂材料
そのものにカラー材料をブレンド着色させ視認用カラー
を出してもよい。図示を省略するが、必要に応じ樹脂成
形品3の表面に水中浮子としての重量表示を行う。サル
カン本体1は実施形態1と同様でその説明を省く。実施
形態1と同一符号は同一又は相当部分を示す。
【0017】このように構成した樹脂成形品一体形サル
カンは、サルカンがもつ糸のねじれやエサの回転防止等
の優れたに機能を有しながら水中浮子Bとしての機能も
併せもつ。視認用塗装4(或いは成形材料着色)が施さ
れることによって目印棒としての役割も果たす。従っ
て、従来のごとく個別にサルカン7,水中浮子82,目
印棒91を取る付ける手間がかからず、且つ一個の樹脂
成形品一体形サルカンで済ませることができ費用的にも
安くつく。加えて、道糸にサルカン,水中浮子,目印棒
等がいくつもブラさがる姿態をとらず、道糸に一個の樹
脂成形品一体形サルカンがあるだけとなり、糸のからみ
が少なくなり且つ見栄えも良くなる。
【0018】(4)実施形態4 本実施形態は図6のように重量調整が可能な樹脂成形品
一体形サルカンとするものである。樹脂成形品一体形サ
ルカンは、樹脂成形品3に雌ねじ部32を形成し、且つ
該雌ねじ部32に螺合し得るボルトねじ5を備える。実
施形態3と同様、サルカン筒部11の外周面に一体被着
されるソリッドの所定形状の樹脂成形品3を形成する
が、さらにここでは樹脂成形品3のほぼ中央に雌ねじ部
32を形成する。本実施形態の樹脂成形品3は上下面が
平らなほぼ菱形をした所定厚みの盤体で、菱形の対角線
の長い方の両端に筒部11を固着する。樹脂成形品3が
筒部11の基部を埋めるようにして筒部外周面に一体被
着する。そして、筒部11の先端部が樹脂成形品3の外
に顔を出し、両先端部の透孔111に根元部分121を
挿着した環体12が筒部11に対し回動自在に取付けら
れている。ここでの筒部11は、一個のサルカン本体1
の筒部11を分割し、雌ねじ部32の形成に筒部11が
邪魔しないようにしている。図示を省略したが、筒部1
1のカット面部分は押し潰す方が好適となる。筒部11
の抜け防止の他、筒部内に樹脂成形品3の成形時に樹脂
材料が侵入し環体12が回らなくなるのを防げるからで
ある。樹脂成形品3のほぼ中央に貫通する形で雌ねじ部
32が形成される。ボルトねじ5は、重量のある金属製
で、雌ねじ部32に螺合する雄ねじ部51が形成され、
ボルト頭52をつまんで雌ねじ部32に着脱可能とす
る。ボルトねじ5を雌ねじ部32に簡単に取付け取外し
できるようボルト頭52にローレットが形成される。ボ
ルトねじ5は種々の重量のものが用意される。ボルトね
じ5を金属製(真鍮製)にするため、さほど大きさを変
えずに重量調整できる。かくして、適合するボルトねじ
5を雌ねじ部32に螺着することによって樹脂成形品一
体形サルカンの重量調整が楽にできる。他の構成は、実
施形態3と同様でその説明を省く。実施形態3と同一符
号は同一又は相当部分を示す。
【0019】このように構成した樹脂成形品一体形サル
カンは、実施形態3の樹脂成形品一体形サルカンの作
用,効果に加え、所定のボルトねじ5を雌ねじ部32に
螺着することによって樹脂成形品一体形サルカンの水中
浮子Bとしての重量調整が頗る容易となる。マキエは潮
の流れにのり、このマキエのところに魚が寄ってくる。
そして、水中浮子は風が反対方向に吹いていても風の影
響を受けずに潮の流れをひろう長所をもつ。しかしなが
ら、潮の速さ等により微妙に水中浮子Bの重量調整をし
なければならない場合が多い。本実施形態では、重さの
違うボルトねじ5を交換さえすれば簡単に水中浮子Bの
重量調整をなし得る。
【0020】(5)実施形態5 本実施形態は図7,図8ごとくの樹脂成形品一体形サル
カンで、図7はその本体側の底面図、図8はボルトねじ
5を図7の雌ねじ部32に螺着した樹脂成形品一体形サ
ルカンの正面図である。サルカン機能に重量調整が可能
な水中浮子と目印棒の機能が付加された実施形態4の別
態様品となっている。ここでのサルカン本体1は筒部1
1の長さが図2のものより短めのものが2個用意され
る。各サルカン本体1の一つの環体12及び筒部11を
樹脂成形品中に埋設し、残りの環体12の方を外に出す
ようにして樹脂成形品3をインサート成形する。埋設さ
れた環体12がサルカン本体1の樹脂成形品3からの外
れ防止に役立つ。ソリッドからなる樹脂成形品3は玉子
形状にして、その中央に雌ねじ部32を形成する。雌ね
じ部32は貫通孔34になっている。ボルトねじ5が雌
ねじ部32に螺着する面は平らな平坦部33を設け樹脂
成形品3との確実な一体化を図る。樹脂成形品3の成形
材料中に樹脂成形品3が目印棒の役割を果たせるよう着
色材料が混ぜられている。他の構成は実施形態4と同様
で説明を省く。実施形態4と同一符号は同一又は相当部
分を示す。このように構成した樹脂成形品一体形サルカ
ンは、実施形態4と同様の作用,効果を有する。さら
に、本実施形態では図2のような扁平部分112の加工
もせずに、また図6のように筒部11の切断加工も要せ
ず、市販の図7ごとくのサルカン本体1を単純に2つセ
ットしてインサート成形でき製造が極めて楽になる。
【0021】(6)実施形態6 本実施形態は図9,図10ごとくの樹脂成形品一体形サ
ルカンで、図9はその本体側の底面図、図10はボルト
ねじ5を図9の雌ねじ部32に螺着した樹脂成形品一体
形サルカンの正面図である。サルカン機能に重量調整が
可能な水中浮子と目印棒の機能が付加された樹脂成形品
一体形サルカンで、実施形態5とは樹脂成形品部分の形
状が異なるだけのものである。樹脂成形品3は図示のご
とくの円盤体で、中央に貫通孔34が形成され、該貫通
孔34の内周に雌ねじ部32を設けている。雌ねじ部3
2に螺着するボルトねじ5のボルト頭52が当たる樹脂
成形品3の底面部分33は平らに形成する。他の構成は
実施形態5と同様で説明を省く。実施形態5と同一符号
は同一又は相当部分を示す。このように構成した樹脂成
形品一体形サルカンも実施形態5と同様の作用,効果を
有する。
【0022】尚、本発明においては前記実施例に示すも
のに限られず、目的,用途に応じて本発明の範囲で種々
変更できる。サルカン本体1,樹脂成形品2,3,ボル
トねじ5等の形状,大きさ,個数,材質等は用途にあわ
せて適宜選択できる。
【0023】
【発明の効果】以上のごとく、本発明に係る樹脂成形品
一体形サルカンは、サルカンのもつ優れた点を具備しな
がら、糸と糸の直結で得られるメリットを亨受し、水中
浮子や目印棒としての機能も併せもつことができるなど
極めて有益である。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1の樹脂成形品一体形サルカンで、そ
の一部破断断面の全体斜視図である。
【図2】図1に使用されたサルカン本体の全体斜視図で
ある。
【図3】実施形態2の樹脂成形品一体形サルカンの分解
断面図である。
【図4】実施形態2の樹脂成形品一体形サルカンの正面
図である。
【図5】実施形態3の樹脂成形品一体形サルカンの一部
破断断面の全体斜視図である。
【図6】実施形態4の樹脂成形品一体形サルカンの一部
破断断面の全体斜視図である。
【図7】実施形態5の樹脂成形品一体形サルカンの本体
部分の底面図である。
【図8】図7の樹脂成形品一体形サルカン本体部分にボ
ルトねじを螺着した一部破断断面の正面図である。
【図9】実施形態6の樹脂成形品一体形サルカンの本体
部分の底面図である。
【図10】図9の樹脂成形品一体形サルカン本体部分に
ボルトねじを螺着した正面図である。
【図11】従来技術の説明図である。
【図12】従来技術の説明図である。
【符号の説明】
1 サルカン本体 11 筒部 12 環体 2,3 樹脂成形品 32 雌ねじ部 4 塗装 5 ボルトねじ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筒部に回動可能に環体が取付けられた金
    属製サルカン本体と、前記筒部の外周面に一体被着され
    る所定形状の樹脂成形品と、を具備することを特徴とす
    る樹脂成形品一体形サルカン。
  2. 【請求項2】 前記樹脂成形品が発泡体で形成される請
    求項1記載の樹脂成形品一体形サルカン。
  3. 【請求項3】 前記樹脂成形品の樹脂材料に視認用のカ
    ラー材料をブレンド着色させるか、又は樹脂成形品の表
    面に視認用塗装が施された請求項1または2に記載の樹
    脂成形品一体形サルカン。
  4. 【請求項4】 前記樹脂成形品に雌ねじ部が形成され、
    且つ該雌ねじ部に螺合し得るボルトねじを備える請求項
    1又は3記載の樹脂成形品一体形サルカン。
JP11095843A 1999-04-02 1999-04-02 樹脂成形品一体形サルカン Pending JP2000287590A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11095843A JP2000287590A (ja) 1999-04-02 1999-04-02 樹脂成形品一体形サルカン

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11095843A JP2000287590A (ja) 1999-04-02 1999-04-02 樹脂成形品一体形サルカン

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000287590A true JP2000287590A (ja) 2000-10-17

Family

ID=14148667

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11095843A Pending JP2000287590A (ja) 1999-04-02 1999-04-02 樹脂成形品一体形サルカン

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000287590A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005151930A (ja) * 2003-11-28 2005-06-16 Daiwa Seiko Inc 釣り用品
JP2005192507A (ja) * 2004-01-09 2005-07-21 Duel:Kk 釣糸連結具
WO2008035559A1 (fr) * 2006-09-19 2008-03-27 The Yokohama Rubber Co., Ltd. Flotteur pour un tuyau souple marin
WO2010101202A1 (ja) 2009-03-06 2010-09-10 三菱電機株式会社 誘導加熱調理器

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005151930A (ja) * 2003-11-28 2005-06-16 Daiwa Seiko Inc 釣り用品
JP2005192507A (ja) * 2004-01-09 2005-07-21 Duel:Kk 釣糸連結具
WO2008035559A1 (fr) * 2006-09-19 2008-03-27 The Yokohama Rubber Co., Ltd. Flotteur pour un tuyau souple marin
US8152581B2 (en) 2006-09-19 2012-04-10 The Yokohama Rubber Co., Ltd. Floater for marine hose
WO2010101202A1 (ja) 2009-03-06 2010-09-10 三菱電機株式会社 誘導加熱調理器

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4785569A (en) Fishing lure and lure retaining device
US5673508A (en) Beaded fishing lure
US4817326A (en) Weighted casting bubble
US5359804A (en) Fishing bobber
JP3129678B2 (ja) 魚釣り用ウキ、およびその浮力調整方法
US5016387A (en) Fishing lure having a spinnable buoyant body equipped with reflective surfaced fins
JP2000287590A (ja) 樹脂成形品一体形サルカン
US3686787A (en) Fishing tackle
US20020073607A1 (en) Fishing lure
US6581320B1 (en) Tube weight lure apparatus
JPH08182452A (ja) 中通し浮き及び調整重錘付き中通し浮き
US20060213114A1 (en) Float with adjustable buoyancy
US5105576A (en) Modular fishing float systems
US5107617A (en) Chum buoy
US8920202B2 (en) Buoys and method of assembling the same
JP3579519B2 (ja) 水中沈下型釣用浮子
US20030159333A1 (en) Fishing accessory that can be a float or a sinker
US5435094A (en) Fishing system and float
JPH08228649A (ja) 釣用浮子
JPS5929488Y2 (ja) 魚釣用浮き
KR200464000Y1 (ko) 양식장용 부구
KR200181372Y1 (ko) 낚시찌
JPH09285244A (ja) 水中浮子
EP0004178A1 (en) Fishing floats
JP3052534U (ja) 浮力調整可能な魚釣り用浮き