JP2005148560A - 書き込み可能プロジェクタおよび光ポインタ - Google Patents

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Abstract

【課題】 投影画像の強調個所を説明者に負担を掛けずに効率良く明示することができる書き込み可能プロジェクタおよび光ポインタを提供する。
【解決手段】 画像信号に基づいて液晶空間光変調器6R,6G,6Bから出射された赤色画像光6r,緑色画像光6g,青色画像光6bを合成してカラー画像光8aとしてスクリーン10に投影し、光ポインタ20Aの2段押しスイッチ21を1段目の位置P1まで押して点灯し、低出力のポインティング光30をスクリーン10に照射し、その光スポット31が説明個所に達したなら2段押しスイッチ21を2段目の位置P2まで押してポインティング光30の光強度を高くすると、2次元CCD14によってスクリーン10を撮像して得られた撮像画像から光スポット31の位置を演算し、液晶空間光変調器6R,6G,6Bへの画像信号を処理してスクリーン10上の説明位置を輝線により明示し、一定時間経過後その輝線を消去する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、スクリーンに光ポインタから光を照射することによりスクリーン上にあたかも実際のペンで書き込んだように表示する書き込み可能プロジェクタおよび光ポインタに関し、特に、投影画像の強調個所を説明者に負担を掛けずに効率良く明示することができる書き込み可能プロジェクタおよび光ポインタに関する。
討議やプレゼンテーションにおいては、大型のディスプレイが必須であり、各種のディスプレイ装置が開発されてきた。中でもプロジェクタは、小さな空間光変調器により大画面の画像表示を行えることから、比較的安価で大画面を形成できるため、今後ますます多用されると考えられる。
しかし、一方でプレゼンテーションや討議の機能を上げる上で、プロジェクタ自体の機能向上が求められている。例えば、プレゼンテーション用のプロジェクタでは、説明者の説明に合わせてその説明位置を強調したいという要求があり、現在では、従来の指し棒に代えて赤色や緑色のレーザビームを用いた光ポインタが使用され、説明者の負担を軽くしている。
しかし、この場合、光出力が一定の光ポインタを手で動かして光スポットを走査するため、説明位置に到達する間もスクリーン上を光スポットが走査しており、また、手の震えにより光スポットの位置が震えたり、また光ポインタにより照射された光スポット位置を記憶できないため、人によっては強調位置を示すために光スポットを何度も回転走査させたりするため、視聴者にとって目障りで、また苛立たされることがあり、説明内容に集中できないという問題があった。
このような問題に対処するため、討議用のプロジェクタで使用されている書き込み機能を用いて光スポット位置を明示する方法が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
この特許文献1に記載された従来の討議用のプロジェクタは、偏光方向が互いに直交する一対の偏光板を両面に配置され、所定の偏光方向の画像光を出力する液晶パネルと、液晶パネルからの画像光を透過させてスクリーンに投影する偏光ビームスプリッタと、スクリーンに可視光の赤色光を投光してスクリーン上に光スポットを形成する光ポインタと、光スポットからの散乱光のうち上記所定の偏光方向に直交する偏光成分を偏光ビームスプリッタを介して撮像するCCDと、CCDの撮像によって得られた撮像画像から光ポインタによるポインティング位置を検出する位置検出手段と、検出されたポインティング位置に基づいて液晶パネルの所定の画素を光らせることにより、スクリーン上に輝点の軌跡を表示するものである。
この構成によれば、偏光方向の相違によって光スポットの散乱光を画像光から分離できるので、スクリーン上で説明個所の正確な指示操作を行うことができる。
特開平8−339259号公報(図1)
しかし、従来の書き込み可能プロジェクタでは、強調位置を明示する度に光ポインタのスイッチ操作が必要となり、説明者に負担となっていた。また、講演中に強調位置を光スポットの軌跡により明示した後、次の話題に移る毎に、その軌跡を一々消す動作が必要となる。一般にひとつの話題について話している時間は5秒からせいぜい10秒であり、それごとに消す動作が必要となり、それに少なくとも1、2秒の時間を要するので話す速度を落とさねばならず、また消す動作のために頭を使わなければならないため極めてわずらわしいことになる。
さらに、光ポインタに光スポットの軌跡を消すための機構が必要となり、市販の光ポインタなり、その微小改良で使用することはできず、この目的に新たなポインタを開発する必要が生じ、大幅なコスト高となる。
光ポインタとしては、従来GaInP系の赤色レーザが使用されていたが、最近ではチタンサファイアレーザの第2高調波を用いた緑色のレーザが使用されるようになってきた。赤色レーザは、DVDの光源用に大量生産されており、100円以下と低価格であるが、視感度が低く目立ちにくい反面、緑色レーザは視感度が高いためである。しかしながら、第2高調波発生用の非線形光学結晶やチタンサファイアレーザ自体が高価であるとともに、構造が複雑であるために、緑色レーザを用いた光ポインタは、数万円と高価格である。また、第2高調波に変換するため、効率が悪く、一回の充電で使用できる時間は高々1時間程度である。これでは公演中に電池が切れるたり一度の講演会に何度も入れ替える必要があるなど不都合があった。
従って、本発明の目的は、投影画像の強調個所を説明者に負担を掛けずに効率良く明示することができる書き込み可能プロジェクタおよび光ポインタを提供することにある。
本発明は、上記目的を達成するため、入力した画像信号に基づく画像光をスクリーンに投影して前記スクリーンに画像を表示する投影手段と、ポインティング光を前記スクリーンに投光して前記スクリーン上の前記画像にポイント像を重合表示する光ポインタと、前記スクリーンを撮像する撮像手段と、前記撮像手段の撮像によって得られた撮像画像から前記ポイント像を抽出し、前記ポイント像が所定の状態に変化したとき、前記スクリーン上のポインティング位置を検出する検出手段と、前記ポインティング位置に基づいて前記画像信号を処理することにより、前記スクリーン上の前記画像にポイント強調像を重合表示させる処理手段とを備えたことを特徴とする書き込み可能プロジェクタを提供する。
本発明は、上記目的を達成するため、入力した画像信号に基づく画像光をスクリーンに投影して前記スクリーンに画像を表示する投影手段と、ポインティング光の投光により前記スクリーン上の前記画像にポイント像が重合表示された前記スクリーンを撮像する撮像手段と、前記撮像手段の撮像によって得られた撮像画像から前記ポイント像を抽出し、前記ポイント像が所定の状態に変化したとき、前記スクリーン上のポインティング位置を検出する検出手段と、前記ポインティング位置に基づいて前記画像信号を処理することにより、前記スクリーン上の前記画像にポイント強調像を重合表示させる処理手段とを備えたことを特徴とする書き込み可能プロジェクタを提供する。
本発明は、上記目的を達成するため、ポインティング光を出射する光源と、手操作により前記ポインティング光の光強度、波長あるいは偏光方向を切り替える切替手段とを備えたことを特徴とする光ポインタを提供する。
本発明の書き込み可能プロジェクタによれば、ポインティング光の走査を変化させることによってスクリーン上の画像にポイント強調像が自動的に重合表示されるので、光ポインタのスイッチ操作が不要になり、説明者の負担を軽減することができる。
本発明の光ポインタによれば、ポインティング光を切り替えるという簡単な操作によりポイント強調像の表示が可能であるので、説明者の負担を軽減することができる。
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る書き込み可能プロジェクタの主要部を示す。この書き込み可能プロジェクタ1は、楕円鏡等の反射板2bを備え、平行な白色光2aを出射するメタルハライドランプ等の白色光源2と、白色光源2から出射された白色光2aを赤色光3r、緑色光3g、青色光3bに分離するダイクロイック分離プリズム3と、緑色光3gを液晶空間光変調器6Gに入射させる反射ミラー4G,5Gと、赤色光3rを液晶空間光変調器6Rに入射させる反射ミラー4R,5Rと、赤色光3r、緑色光3g、青色光3bを各色に応じた画像信号で変調する液晶空間光変調器6R,6G,6Bと、各液晶空間光変調器6R,6G,6Bによって変調された赤色画像光6r,緑色画像光6g,青色画像光6bを合成する合成プリズム8と、合成プリズム8の合成によって得られたカラー画像光8aをスクリーン10に拡大投影する投影レンズ9とを備える。
また、この書き込み可能プロジェクタ1は、3つの液晶空間光変調器6R,6G,6Bから投影レンズ9に至る光学距離が等しくなるように屈折率および厚さが設定された透光性部材としての非偏光ビームスプリッタ11およびガラススペーサ7G,7Bを、3つの液晶空間光変調器6R,6G,6Bと合成プリズム8の間にそれぞれ配置している。
また、この書き込み可能プロジェクタ1は、ポインティング光30をスクリーン10に投影してスクリーン10上にポイント像としての光スポット31を形成する光ポインタ20Aと、スクリーン10を投影レンズ9、合成プリズム8、非偏光ビームスプリッタ11、および結像レンズ13を介して撮像する2次元CCD14と、2次元CCD14によって撮像された撮像画像からスクリーン10上の光スポット31の位置を算出する光スポット位置算出部15と、パーソナルコンピュータ(以下「パソコン」と略す。)16と、画像信号を生成する画像信号生成部17と、画像信号処理部18とを備えている。
ダイクロイック分離プリズム3は、直角プリズムの直角を挟む2辺にそれぞれ赤色光3rを反射し、他の色の光を透過させる干渉膜と、緑色光3gを反射し、他の色の光を透過させる干渉膜とを成膜し、それらを4つ組み合わせたものである。
合成プリズム8は、直角プリズムの直角を挟む2辺にそれぞれ赤色画像光6rを反射し、他の色の光を透過させる干渉膜と、緑色画像光6gを反射し、他の色の光を透過させる干渉膜とを成膜し、それらを4つ組み合わせたものである。
光ポインタ20Aは、GaInP系の赤色半導体レーザ(図略)を内蔵し、表面に赤色の光ポインティング光30の光強度を切り替える2段押しスイッチ21を備え、図1(b)に示すように、2段押しスイッチ21を1段目の位置P1まで押すと、赤色半導体レーザが点灯して低光強度のポインティング光30を出射し、2段押しスイッチ21を2段目の位置P2まで押すと、1段目の位置P1のときよりも1桁以上高い光強度のポインティング光30を出射するようになっている。
2次元CCD14は、スクリーン10からの散乱光を投射レンズ9、合成プリズム8、非偏光ビームスプリッタ11および結像レンズ13を介して撮像するものである。この散乱光には、スクリーン10に画像光8aの投影により表示された画像からの散乱光と、光スポット31からの散乱光が含まれる。
光スポット位置算出部15は、所定の閾値が設定されており、2次元CCD14から画像を取り込んで、2段押しスイッチ21が1段目の位置P1にあるときの低強度の光スポット31の散乱光32と2段目の位置P2にあるときの高強度の光スポット31の散乱光32を閾値処理によって識別し、後者の散乱光32の位置を算出し、その算出結果を画像信号処理部18に出力するものである。
次に、この実施の形態に係る書き込み可能プロジェクタ1の動作を説明する。白色光源2から出射された白色光2aは、ダイクロイック分離プリズム3によって赤色光3r、緑色光3g、青色光3bに分離され、緑色光3gは、反射ミラー4G,5Gを介して液晶空間光変調器6Gに入射し、赤色光3rは、反射ミラー4R,5Rを介して液晶空間光変調器6Rに入射する。液晶空間光変調器6R,6G,6Bは、赤色光3r、緑色光3g、青色光3bを各色に応じた画像信号で変調する。赤色用の液晶空間光変調器6Rによって変調された赤色画像光6rは、直線偏光であるので、ほとんどが非偏光ビームスプリッタ11を透過して合成プリズム8に入射し、緑色用の液晶空間光変調器6Gによって変調された緑色画像光6gは、ガラススペーサ7Gを介して合成プリズム8に入射し、青色用の液晶空間光変調器6Bによって変調された青色画像光6bは、ガラススペーサ7Bを介して合成プリズム8に入射する。合成プリズム8は、赤色画像光6r,緑色画像光6g,青色画像光6bを合成し、投影レンズ9は合成プリズム8の合成によって得られたカラー画像光8aをスクリーン10に拡大投影する。
ここで、説明者(図略)が、光ポインタ20Aの2段押しスイッチ21を1段目の位置P1まで押して点灯し、低光強度のポインティング光30を照射し、それによってスクリーン10上に形成される光スポット31を光ポインタ20Aを動かして明示位置に近付ける。そして光スポット31が明示位置に達したら、さらに2段押しスイッチ21を2段目の位置P2まで押すことにより光スポット31の光強度を増す。この光ポインタ20Aは、勿論単独で使用することも可能であり、それにより明示位置のみで明るく表示されるため、聴衆にとって目障りではなくなり、また電池寿命を伸ばすことも可能となる。
スクリーン10からの散乱光が投射レンズ9に入射し、合成プリズム8で反射された後、非偏光ビームスプリッタ11によりその一部が反射され、結像レンズ13により2次元CCD14上に結像される。
光スポット位置算出部15は、2次元CCD14から画像を取り込み、閾値処理により光強度の大きいときの光スポット31の位置を算出し、その算出結果を画像信号処理部18に送出する。パソコン16は、画像信号生成部17を制御して画像信号を画像信号処理部18に出力させる。画像信号処理部18は、光スポット31の位置に基づいてポイント強調像がスクリーン10に投影されるように液晶空間光変調器6R,6G,6Bに画像信号を送信する。スクリーン10には、ポイント強調像に対応する光が投影され、スクリーン10に表示されている説明位置を明示する。また本実施の形態では、光強度の変化を閾値処理により検出し、散乱光32の位置を識別したが、光スポットをパルス変調し、その周波数を変えることによって識別してもよい。
図2は、スクリーン10に投影された光スポット31の軌跡の一例を示す。スクリーン10上で光スポット31を移動させると、ポイント強調像として、例えば、図2に示すように、所定の幅(例えば光スポット31より細い)、所定の長さ(例えば数文字分)の輝線31aが赤色で表示される。勿論、光スポット31の直近の文字が縦書きの場合は、輝線も縦書きとする。なお、輝線31aの色は、必ずしも光スポット31の色と同じである必要はなく、視感度の高い緑色や背景の補色を使ってもよい。また、光スポット31近傍の文字列8bを検出して、その部分をエンハンス(補色反転)することも可能である。また明示時間は5秒とする。この程度で話題は順次移って行くためである。さらに長くなる場合には、光ポインタを再点灯させればよい。
この第1の実施の形態によれば、以下の効果が得られる。
(イ)2段押しスイッチ21を1段目の位置P1から2段目の位置P2へと同一方向に操作するだけでポイント強調像がスクリーン10に表示されるので、説明者の負担軽減を図ることができる。
(ロ)ポイント強調像としての輝線31aは、一定の時間表示された後、自動的に消去されるので、従来の書き込み可能プロジェクタを用いた場合と異なり、話題が移る毎にポインティング光を一々消すという余分な動作が必要なく、話す速度に合わせてスムーズに会話を続けることができ、説明者の負担を軽減することができる。
(ハ)光ポインタを点灯し続けることが必要なくなり、聴衆にとって目障りであった、手ぶれや説明者のくせにより、光スポットをスクリーン上で振動させてり動き回らせることがなくなり、集中して説明を聴くことが可能となる。
(ニ)従来提案されていた書き込み可能プロジェクタの微小改良や従来の光ポインタないしその微小改良により明示可能となるため、安価な装置の提供が可能となった。例えば、、光ポインタとしては、従来一般に用いられている赤色レーザポインタのスイッチを2段押し型に代え、1段目、2段目で電流値を変えられるように設定するだけでよく、安価な説明位置明示装置を提供できる。
また、図3に示すように、光スポット31が閉曲線による輝線31aを描いたときに光スポット位置算出部15によりその閉曲線を検出し、それに相当する位置を明示する、或いはその閉曲線に囲まれた文字列8bをエンハンスするようにしてもよい。これにより、従来の光ポインタをそのまま使用することができる。
図4は、本発明の第2の実施の形態に係る書き込み可能プロジェクタの主要部を示す。この第2の実施の形態に係る光ポインタ20Bとして、先端に電動式の回転可能な1/2波長板(図略)を備え、2段押しスイッチ21の操作により1/2波長板を回転させてポインティング光30の偏光方向を90度回転させるものを用いる。また、第2の実施の形態は、第1の実施の形態において、非偏光ビームスプリッタ11の代りに偏光方向が所定の方向の光を反射する偏光ビームスプリッタ19を使用し、この偏光ビームスプリッタ19を画像光8aが透過する方向に設置する。
この第2の実施の形態において、説明者が説明個所に至るまでは、ポインティング光30の偏光方向を画像光8aと一致させておき、説明位置に到達した時点で2段押しスイッチ21を2段目の位置P2まで押して偏光方向を90度回転させることにより、ポインティング光30による光スポット31からの散乱光32が投影レンズ9および合成プリズム8を介し、偏光ビームスプリッタ19で反射して2次元CCD14に入射し、第1の実施の形態と同様に光スポット31の位置が求められ、光スポット31に対応するスクリーン10上の位置にポイント強調像が表示される。
この第2の実施の形態によれば、2段押しスイッチ21を2段目の位置P2にして明示位置に達したときの光スポット31からの散乱光32のみがCCD14に入射するため、画像光8aによる画像からの散乱光とは完全に分離されるため、光スポット31の光強度をあまり上げる必要がなく、光スポット31のスクリーン10上での動きが目障りにならないという効果がある。
図5は、本発明の第3の実施の形態に係る書き込み可能プロジェクタの主要部を示す。この第3の実施の形態に係る光ポインタ20Cは、ポインティング光30として赤色レーザ光を出射する赤色半導体レーザと、緑色レーザ光を出射する緑色半導体レーザとを内装し、2段押しスイッチ21により2段目の位置P2まで押すことにより赤色レーザ光を緑色レーザ光に切り替わるものを用いる。また、第3の実施の形態は、第1の実施の形態において、緑色用の液晶空間光変調器6G側に非偏光ビームスプリッタ11やCCD14を取り付けたものであり、他は第1の実施の形態と同様に構成されている。
この第3の実施の形態において、説明者が説明個所に至るまでは、ポインティング光30として赤色レーザ光を用い、説明位置に到達した時点で2段押しスイッチ21を2段目の位置P2まで押して緑色レーザ光に切り替えることにより、その緑色のポインティング光30による光スポット31からの散乱光32が投影レンズ9および合成プリズム8を介し、非偏光ビームスプリッタ11で反射して2次元CCD14に入射し、第1の実施の形態と同様に光スポット31の位置が求められ、光スポット31に対応するスクリーン10上の位置にポイント強調像が表示される。この光ポインタ20Cも、勿論単独で使用することも可能であり、それにより明示位置のみが緑色のレーザ光で明るく表示されるため、聴衆にとって目障りではなくなり、また電池寿命を伸ばすことも可能になる。
この第3の実施の形態によれば、説明位置に至る前後での散乱光32の分離がよくなり、やはり低強度の光ポインタを使用することができる。また、光ポインタとしては、すでに赤色と緑色のものが市販されており、その両者を重ね合わせることのみで、実施可能なので比較的安価な光ポインタが提供できる。
なお、上記各実施の形態では、スクリーンの正面から画像光を投影してその反射光により画像を表示する反射型のものについて説明したが、透過型スクリーンの裏側から画像光を投影してその透過光により画像を表示する透過型のものにも、本発明を適用することができる。また、反射型あるいは透過型のプロジェクタに対してポインティング光をスクリーンの裏側から照射してもよい。
本発明の第1の実施の形態に係る書き込み可能プロジェクタの主要部を示す図である。 本発明の実施の形態に係る書き込み可能プロジェクタのスクリーンに投影されたマークを示す図である。 本発明の実施の形態に係る書き込み可能プロジェクタのスクリーンに投影されたマークを示す図である。 本発明の第2の実施の形態に係る書き込み可能プロジェクタの主要部を示す図である。 本発明の第3の実施の形態に係る書き込み可能プロジェクタの主要部を示す図である。
符号の説明
1 書き込み可能プロジェクタ
2 白色光源
2a 白色光
3 ダイクロイック分離プリズム
3b 青色光
3g 緑色光
3r 赤色光
4G,4R,5G,5R 反射ミラー
6R,6G,6B 液晶空間光変調器
6b 青色画像光
6g 緑色画像光
6r 赤色画像光
7A,7B ガラススペーサ
8 合成プリズム
8a カラー画像光
8b 文字列
9 投影レンズ
11 非偏光ビームスプリッタ
13 結像レンズ
14 2次元CCD
15 光スポット位置算出部
16 パーソナルコンピュータ
17 画像信号生成部
18 画像信号処理部
19 偏光ビームスプリッタ
20A,20B,20C 光ポインタ
21 2段押しスイッチ
30 赤色レーザビーム
31 光スポット
31a 輝線
32 散乱光

Claims (24)

  1. 入力した画像信号に基づく画像光をスクリーンに投影して前記スクリーンに画像を表示する投影手段と、
    ポインティング光を前記スクリーンに投光して前記スクリーン上の前記画像にポイント像を重合表示する光ポインタと、
    前記スクリーンを撮像する撮像手段と、
    前記撮像手段の撮像によって得られた撮像画像から前記ポイント像を抽出し、前記ポイント像が所定の状態に変化したとき、前記スクリーン上のポインティング位置を検出する検出手段と、
    前記ポインティング位置に基づいて前記画像信号を処理することにより、前記スクリーン上の前記画像にポイント強調像を重合表示させる処理手段とを備えたことを特徴とする書き込み可能プロジェクタ。
  2. 前記処理手段は、重合表示させた前記ポイント強調像を所定の時間経過後に消すことを特徴とする請求項1記載の書き込み可能プロジェクタ。
  3. 前記検出手段は、前記ポイント像の画像値が所定の閾値を超えたときに、前記ポインティング位置を演算することを特徴とする請求項1記載の書き込み可能プロジェクタ。
  4. 前記検出手段は、前記ポイント像の移動速度が所定の速度よりも遅くなったときに、前記ポインティング位置を検出することを特徴とする請求項1記載の書き込み可能プロジェクタ。
  5. 前記検出手段は、前記ポイント像の軌跡が閉曲線を描いたときに、前記ポインティング位置を検出することを特徴とする請求項1記載の書き込み可能プロジェクタ。
  6. 前記検出手段は、前記ポインティング位置を前記撮像画像とともに記憶手段に記憶することを特徴とする請求項1記載の書き込み可能プロジェクタ。
  7. 前記投影手段は、赤、緑、青の3色光を出射する光源と、前記3色光を各色に応じた前記画像信号で変調する3つの空間光変調器と、前記3つの空間光変調器によって変調された前記3色光を合成する合成光学系と、前記合成光学系の合成によって得られたカラーの前記画像光を前記スクリーンに拡大投影する投影レンズとを備えたことを特徴とする請求項1記載の書き込み可能プロジェクタ。
  8. 前記空間光変調器は、液晶空間光変調器あるいは2次元微小ミラーアレイであることを特徴とする請求項7記載の書き込み可能プロジェクタ。
  9. 前記光ポインタは、前記スクリーン上における光強度が前記画像光よりも大なる前記ポインティング光を投光し、
    前記検出手段は、光強度の相違に基づいて前記ポイント像を抽出することを特徴とする請求項1記載の書き込み可能プロジェクタ。
  10. 前記光ポインタは、偏光方向が前記画像光と異なる前記ポインティング光を投光し、
    前記演算手段は、偏光方向の相違に基づいて前記ポイント像を抽出することを特徴とする請求項1記載の書き込み可能プロジェクタ。
  11. 前記撮像手段は、前記スクリーン上の前記ポイント像からの散乱光を前記画像からの散乱光と分離するビームスプリッタと、前記ビームスプリッタによって分離された前記ポイント像からの散乱光が結像レンズを介して結像される2次元光検出素子アレイとを備えたことを特徴とする請求項1記載の書き込み可能プロジェクタ。
  12. 前記画像光と前記ポインティング光とは、偏光方向が互いに直交し、
    前記ビームスプリッタは、前記偏光方向の相違に基づいて前記ポイント像からの前記散乱光を分離する偏光ビームスプリッタであることを特徴とする請求項11記載の書き込み可能プロジェクタ。
  13. 前記ビームスプリッタは、非偏光ビームスプリッタであることを特徴とする請求項11記載の書き込み可能プロジェクタ。
  14. 前記処理手段は、前記画像信号の輝度あるいは色を変更することを特徴とする請求項1記載の書き込み可能プロジェクタ。
  15. 前記ポイント強調像は、直線,飾り線等の線状、あるいは図形からなることを特徴とする請求項1記載の書き込み可能プロジェクタ。
  16. 前記ポイント強調像は、前記ポイント像と輝度、偏光方向あるいは変調周波数が異なることを特徴とする請求項1記載の書き込み可能プロジェクタ。
  17. 前記ポイント強調像は、前記ポインティング位置に対応する前記画像中の文字列をエンハンスされたものであることを特徴とする請求項1記載の書き込み可能プロジェクタ。
  18. 前記投影手段は、前記画像光を前記スクリーンの前面から投影することを特徴とする書き込み可能プロジェクタ。
  19. 入力した画像信号に基づく画像光をスクリーンに投影して前記スクリーンに画像を表示する投影手段と、
    ポインティング光の投光により前記スクリーン上の前記画像にポイント像が重合表示された前記スクリーンを撮像する撮像手段と、
    前記撮像手段の撮像によって得られた撮像画像から前記ポイント像を抽出し、前記ポイント像が所定の状態に変化したとき、前記スクリーン上のポインティング位置を検出する検出手段と、
    前記ポインティング位置に基づいて前記画像信号を処理することにより、前記スクリーン上の前記画像にポイント強調像を重合表示させる処理手段とを備えたことを特徴とする書き込み可能プロジェクタ。
  20. 前記検出手段は、前記ポイント像の移動速度が所定の速度よりも遅くなったときに、前記ポインティング位置を検出することを特徴とする請求項19記載の書き込み可能プロジェクタ。
  21. 前記検出手段は、前記ポイント像の軌跡が閉曲線を描いたときに、前記ポインティング位置を検出することを徴とする請求項19記載の書き込み可能プロジェクタ。
  22. ポインティング光を出射する光源と、
    手操作により前記ポインティング光の光強度、波長あるいは偏光方向を切り替える切替手段とを備えたことを特徴とする光ポインタ。
  23. 前記切替手段は、同一方向に操作することによって前記ポインティング光の切替えを行うことを特徴とする請求項22記載の光ポインタ。
  24. 前記光源は、赤色の前記ポインティング光を出射する赤色発光素子と、緑色の前記ポインティング光を出射する緑色発光素子とを備えたことを特徴とする請求項22記載の光ポインタ。
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