図1に本発明を用いた弾球遊技機の1実施例であるパチンコ機の外観を示す。パチンコ機2の本体基部となる本体枠3の内部には遊技盤4が配設されており、遊技盤4の前面には前面枠5が本体枠3に対して開閉自在に設けられている。前面枠5の下方には、打球供給用の供給皿6が設けられ、この供給皿6の下方であり、前面枠5の右側部には、パチンコ球(遊技媒体)7の打ち出し強さを調節する操作ハンドル(発射作動装置)8が設けられている。遊技盤4のパチンコ球7が打ち出される遊技領域4aの略中央には、予め定められた入賞口へパチンコ球を入賞させるなどの所定入賞条件に基づいて遊技中に様々な図柄を液晶画面に所定時間内において変動表示させた後に停止表示させる図柄可変表示装置9が配置され、その周りには始動入賞口10、通常入賞口11、アタッカ12、アウト口13が設けられている。各入賞口10〜12内には、各入賞口10〜12に入ったパチンコ球7を検知する入賞球検知センサ14(図12参照)が設けられている。遊技者は、供給皿6にパチンコ球7を投入してパチンコ球7を供給皿6内に設けられた誘導路を介して後述する球発射装置(発射装置)17へと導き、回動式の操作ハンドル8を所定量回動して球発射装置17の駆動を制御することで、遊技盤4の遊技領域4aの上方に向けてパチンコ球7を打ち出す。打ち出されたパチンコ球7は遊技領域4aの上方から流下する途中で各入賞口10〜12のいずれかに入るか、あるいはアウト口13から回収される。なお、パチンコ機2の遊技領域4aに設けられている複数の釘、風車などの構造物は公知であるので説明は省略する。
なお、前面枠5が閉じているロック状態であるときには、遊技者や遊技場の作業者は、前面枠5に板状のガラスが装着されて形成されたガラス窓19を通して遊技盤4の遊技領域4aを流下していく遊技球を見ることはできるが、遊技盤4にはもちろんのこと本体枠3の内部にも触れることができないようになっている。
図2にパチンコ機の背面側の外観を示す。パチンコ機2の本体枠3には、本体枠3の内部に設けられた支持部材を介して、遊技を行う際に後述する音声発生装置21等の各種装置を作動させるための主制御を行う主制御回路装置(主制御回路基板)15の他に、副制御回路装置(副制御回路基板)16、球発射装置17、球払出装置18等がそれぞれ組み付けられている。これら制御回路装置及び装置は、図示しないケーブル等を介して電気的に接続されている。また、本体枠3の内部にはスピーカーなどの音声発生装置21(図12参照)や、本体枠3及び遊技盤4上の様々な位置にランプ22(図12参照)が設けられており、音声発生装置21から演出効果を持たせた音声を発生させたり、ランプ22の点灯制御によって演出効果を出すといったことを行う。
図1及び図3に示すように、操作ハンドル8は、ハンドルベース26、リングホルダ(打出調整部)27、フェイスカバー28、アームレスト(手載せ部)29から構成され、詳しくは後述するように、ハンドルベース26とフェイスカバー28とは、リングホルダ27を回動自在に挟み込んだ状態で固定され、アームレスト29はフェイスカバー28に回動自在に取り付けられている。ハンドルベース26は、前面枠5の所定箇所に取り付けられる。
図4及び図5に示すように、ハンドルベース26は、有底円筒状の本体部26aとこの本体部26aの底面の外側面に一体に形成された円筒状の軸部26bとからなり、本体部26aの内部には、左固定レバー31、右固定レバー32及び連結板33が詳しくは後述するように変位自在に取り付けられ、軸部26bの内部には、打出強さ調整用ボリューム34が取り付けられている。本体部26aの内部には、後述する左固定レバー31のスライド孔31dに挿入するための左スライドボス26cと、後述する右固定レバー32のスライド孔32dに挿入するための右スライドボス26dとが形成されている。
図4に示すように、金属製の左固定レバー31及び右固定レバー32は同じ構造の部材であるため、左固定レバー31のみを例に説明し、右固定レバー32の説明は省略する。左固定レバー31は、略弓形板状に形成された本体部31aと、この本体部31aの下端部の内側に本体部31aを折り曲げた形状で形成された後述する連結板33を受けるための受け部31bとからなる。本体部31aの受け部31bとは逆側の上端部には、後述するコイルバネ(固定付勢部)35を取り付けるための長孔状のバネ取付孔31cが形成されている。受け部31bには、ハンドルベース26の左スライドボス26cを挿入するための長孔状のスライド孔31dと、後述する連結板33の左連結ボス33cを挿入するための連結孔31eとが形成されている。ハンドルベース26の本体部26aの内部には、左固定レバー31及び右固定レバー32の受けとなる受けボス(図示せず)が複数形成されており、この受けボスに左固定レバー31及び右固定レバー32をそれぞれ載せて、ハンドルベース26の左スライドボス26cをスライド孔31dに、右スライドボス26dをスライド孔32dにそれぞれ挿入すると、左固定レバー31及び右固定レバー32が本体部26aの内部に取り付けられた状態となる。本実施形態では、位置固定部は、左固定レバー31、右固定レバー32、連結板33から構成される。なお、左固定レバー31及び右固定レバー32は、金属製に限定されることなく、樹脂製など適宜変更してもよい。
コイルバネ(固定付勢部)35は、コイル状に巻回された中心部35aと、この中心部35aの左側の端部に形成され、フック形状に曲げ加工された左フック部35bと、中心部35aの右側の端部に形成され、フック形状に曲げ加工された右フック部35cとから構成されている。左フック部35bの先端部を左固定レバー31のバネ取付孔31cに挿入して左フック部35bをバネ取付孔31cに引っ掛け、右フック部35cを図中A方向に移動すると、左フック部35bは図中A方向に、右フック部35cは図中B方向に移動しようとする力が発生する。そこで、右フック部35cの先端部を右固定レバー32のバネ取付部32cに挿入して右フック部35cをバネ取付部32cに引っ掛けると、コイルバネ35により、左固定レバー31が図中A方向に、右固定レバー32が図中B方向に、それぞれ付勢された状態となる(図7参照)。
連結板33は、板状に形成された本体部33aと、この本体部33aの略中心部に形成され、後述するアームレスト29の押圧腕部29dを挿入するための開口33bとから構成され、本体部33aの裏面には、下端部の左端部に左固定レバー31の連結孔31eに挿入するための左連結ボス33cが、下端部の右端部に右固定レバー32の連結孔32eに挿入するための右連結ボス33dがそれぞれ形成されている。ハンドルベース26の本体部26aの内部には、連結板33の受けとなる受けボス(図示せず)が複数形成されており、この受けボスに連結板33を載せて、左連結ボス33cを左固定レバー31の連結孔31eに、右連結ボス33dを右固定レバー32の連結孔32eにそれぞれ挿入すると、連結板33は、左固定レバー31及び右固定レバー32と係合し、位置決めされた状態となる。
図3及び図6に示すように、リングホルダ27は、略円筒状の本体部27aと、本体部27aの外周面に一体に形成されたリング状のリング部27bとからなり、導電性の樹脂から構成される。リング部27bの外周部には、遊技者が回動する際の把手となる凸状の第1〜第3把手部27c〜27eが形成されている。本体部27aには、リングホルダ27を回動する際の回動中心となり、リングホルダ27をハンドルベース26に取り付ける際に、左固定レバー31,右固定レバー32及び連結板33を本体部27aの内部に位置させるための回動孔(孔)27fが形成されており、この回動孔27fにより形成された本体部27aの内周面には、ゴム製の円筒状のリングストッパ(接触部)37が取り付けられている。本体部27aをハンドルベース26の本体部26aの内部に挿入すると、リング部27bの裏面外周部が本体部26aの表面外周部に当接し、リングホルダ27はハンドルベース26に回動可能な状態で取り付けられ、左固定レバー31、右固定レバー32、連結板33がリングホルダ27の回動孔27fの内部に位置された状態となる。なお、リングストッパ37は、ゴムに限定されることなく、左固定レバー31及び右固定レバー32に対しての摩擦係数が高い部材であれば適宜変更してもよい。
ハンドルベース26の軸部26bの内部には、打出強さ調整用ボリューム34が取り付けられており、リングホルダ27をハンドルベース26に回動可能に取り付けると、リングホルダ27は、図示しない伝達機構により打出強さ調整用ボリューム34に連結した状態となり、リングホルダ27の回動に応じて打出強さ調整用ボリューム34が駆動する。リングホルダ27は、図示しない回動停止部材によりその回動が停止され、図7(A)に示す基準位置から図7(B)に示す最大回動位置まで回動自在となる。また、リングホルダは、図示しないリング付勢バネ(打出付勢部)により、図7中C方向(基準位置へ戻る方向)に付勢されている。なお、リングホルダ27を図7中D方向に回動させると、パチンコ球7の打ち出し強さが強くなり、図7(B)に示す最大回動位置までリングホルダ27を回動させた場合にパチンコ球7の打ち出し強さが最大となる。また、リングホルダ27を図7中C方向に回動させるとパチンコ球7の打ち出し強さが弱くなり、図7(A)に示す基準位置までリングホルダ27を回動させた場合にパチンコ球7の打ち出しが停止する。なお、ハンドルベース26には、パチンコ球7の打ち出しを停止させる発射停止ボタン(図示せず)が設けられており、この発射停止ボタンを押圧し続けると、リングホルダ27の回動位置を維持したままパチンコ球7の打ち出しを停止させることができる。
打出強さ調整用ボリューム34は、後述する主制御回路装置15内の回動量演算部51に接続されている(図3及び図12参照)。打出強さ調整用ボリューム34は、図示しない伝達機構によりリングホルダ27に連結されており、リングホルダ27の回動に応じて駆動され、その駆動に応じた駆動量信号を駆動量演算部51に送る。
リングホルダ27のリング部27bには、接触検知センサ38が埋め込まれており、この接触検知センサ38は、後述する主制御回路装置15内の接触検知処理部53に接続されている(図12参照)。遊技者が手で導電性のリングホルダ27に触れると、接触検知センサ38に通電される。接触検知センサ38は、この通電の有無によりリングホルダ27に遊技者が触れたかどうかを検知することができる。接触検知センサ38は、通電されると、接触信号を接触検知処理部53に送る。
図3、図8及び図9に示すように、フェイスカバー28は、中がくり抜かれた略半楕円状の本体部28aと、本体部28aの表面から内側に凹んだ形状であり、アームレスト29を取り付けるためのアームレスト取付部28bとから構成される。このアームレスト取付部28bは、断面が波形状に形成されており、略中心部には後述するアームレスト29の押圧腕部29dを挿入するための腕部挿入孔28cが、上部には後述するねじりバネ45の第1腕部45bを挿入するためのバネ挿入孔28dがそれぞれ形成されている。本体部28aのアームレスト取付部28bに繋がる右側面には、後述する回動シャフト47を挿入するためのシャフト孔28eが形成されている。上述したようにハンドルベース26とリングホルダ27とを係合した状態で、図示しない取付部材により、ハンドルベース26にフェイスカバー28を取り付けると、ハンドルベース26とフェイスカバー28とが、リングホルダ27を回動自在に挟み込んだ状態で固定される。
図3、図10及び図11に示すように、変位部としてのアームレスト(手載せ部)29は、略L字形状で形成されており、遊技者が手を載せるための板状の本体部29a、軸部29b、フェイスカバー28のアームレスト取付部28bの表面に当接する当接部29c、後述する連結板33を押圧して移動するための押圧腕部29dとから構成される。本体部29aは、遊技者の手(肩から指先までの部分)の一部である手のひらが違和感なくフィットするような形状に形成されている。アームレスト29は、軸部29bに形成された回動孔29eを中心に回動自在となり、連結板33を押圧する押圧位置(図13参照)と連結板33の押圧を解除する解除位置(図3参照)との間で回動自在となり、通常は後述するねじりバネ(変位付勢部)45により解除位置に付勢されている。当接部29cは、後述するねじりバネ45により付勢されたときに、フェイスカバー28のアームレスト取付部28bの表面に当接して、アームレスト29がそれ以上回動しないようにする。本体部29aの底面には、後述するねじりバネ45の第2腕部45cを挿入するためのバネ挿入凹部29fが形成されている。押圧腕部29dをフェイスカバー28の腕部挿入孔28c及び連結板33の開口33bに挿入し、後述するコイルバネ45の第1腕部45bをフェイスカバー28のバネ挿入孔28dに挿入し、回動シャフト47を、回動孔29e、後述するねじりバネ45の中心部45a、フェイスカバー28のシャフト孔28eの順に挿通させると、アームレスト29は、フェイスカバー28に回動可能な状態で取り付けられる。これにより、図11に示すように、遊技者は本体部29aに手のひらを載せ、フェイスカバー28に手のひらを当て、指先だけでリングホルダ27の回動操作を行うことが可能になるから、手が楽な状態で遊技を行うことができる。
図3及び図10に示すように、ねじりバネ(変位付勢部)45は、コイル状に巻回された中心部45aと、この中心部45aから外側に直線上に延びる第1腕部45b及び第2腕部45cとから構成されている。上述したように、第1腕部45bをフェイスカバー28のバネ挿入孔28dに挿入し、中心部45aに回動シャフト47を挿入した状態で、第2腕部45cを図3中E方向に回転すると、第1腕部45bが図3中E方向に、第2腕部45cが図3中F方向にそれぞれ回転しようとする回転力が発生する。そこで、第2腕部45cをアームレスト29のバネ挿入凹部29fに挿入し、バネ挿入凹部29fの上面に当接すると、第1腕部45bがフェイスカバー28に、第2腕部45cがアームレスト29にそれぞれ係止された状態となり、ねじりバネ45は固定される。これにより、アームレスト29は、ねじりバネ45により解除位置である図3中F方向に付勢される。また、図3中F方向に付勢されるアームレスト29は、当接部29cがフェイスカバー28のアームレスト取付部28bの表面に当接して、それ以上図3中F方向に回動しないようになっている。
図12に示すように、パチンコ機2の作動は基本的に主制御回路装置15及び副制御回路装置16によって管制される。
主制御回路装置15は、メインCPU(central processing unit)15a、メインROM(read only memory)15b、メインRAM(random access memory)15c、回動量演算部51、発射回路52、接触検知処理部53から構成されている。メインCPU15aは、入賞球検知センサ14から入力される入力信号に応じて、メインROM15bに記憶されている遊技制御プログラムを読み込んでパチンコ機の遊技状態を制御する命令を生成すると共に、副制御回路装置16に命令情報を送信して所定の遊技状態となるように実行させる。メインROM15bには、遊技制御プログラムおよび乱数生成処理プログラムおよび乱数テーブルなどが所定の領域に格納されており、これらはメインCPU15aによって読み出され、演算処理されるように適宜用いられる。メインRAM15cは、ワーキングエリアとなっており、遊技において利用されるデータなどの一時的保管や書き換えなどに用いられる。
副制御回路装置16は、サブCPU16a、サブROM16b、サブRAM16cから構成されている。サブCPU16aは、サブROM16bに格納された副制御装置用制御プログラムを適宜読み出し、主制御回路装置15から命令情報として入力される制御信号に応じて、副制御用制御プログラムに従って副制御回路装置16と、図柄可変表示装置9及び音声発生装置21及びランプ22との間で制御信号の入出力を行い所定の遊技状態となるようにするための駆動制御を行う。サブRAM16cはワーキングエリアとなっており、図柄可変表示装置9及び音声発生装置21及びランプ22の制御において利用されるデータなどの一時的保管や書き換えなどに用いられる。なお、サブCPU16aにより駆動を制御する装置は、図柄可変表示装置9、音声発生装置21及びランプ22に限られず、遊技領域4aに設けた可動式の入賞装置なども含まれることとする。
メインCPU15aは、入賞球検知センサ14からの信号が入力されると、メインROM15bに記憶されている遊技制御プログラムに基づいて、球払出装置18を駆動して所定個数の賞球を供給皿6上に払い出す。なお、賞球の個数は、遊技球が入った各入賞口10〜12の種類に応じて適宜設定して良い。また、メインCPU15aは、遊技状態を監視しており、エラーが生じた場合に球発射装置17の作動を停止させる。
上記のように構成されたパチンコ機の作用について説明する。遊技者は、操作ハンドル8のリングホルダ27を回動して、球発射装置17によりパチンコ球7を遊技領域4aに打ち出す。リングホルダ27を回動すると、図示しない伝達機構により打出強さ調整用ボリューム34が駆動される。そして、打出強さ調整用ボリューム34は、その駆動に応じた駆動量信号を駆動量演算部51に送る。駆動量演算部51は、送られてきた駆動量信号に基づき、対応した電圧信号を発射回路52に送る。遊技者が導電性のリングホルダ27に触れると、接触検知センサ38に通電される。接触検知センサ38は、通電されると、接触信号を接触検知処理部53に送る。接触検知処理部53は、送られてきた接触信号に基づき、発射回路52に発射許可信号を送る。発射回路52は、駆動量演算部51から送られてきた電圧信号と接触検知処理部53から送られてきた発射許可信号とに基づき、対応した駆動信号をメインCPU15aに送る。メインCPU15aは、送られてきた駆動信号に基づき、球発射装置17を駆動して、リングホルダ27の回動量に応じた打ち出し強さでパチンコ球7を遊技盤4面上に打ち出す動作制御を行う。
遊技盤4面上にパチンコ球7が打ち出されている状態のときに、図13に示すように、遊技者がアームレスト29を図中E方向に押圧位置まで回動すると、押圧腕部29dが連結板33の本体部33aに形成された内周面の上側に当接して押し上げるため、連結板33は図中G方向に移動する。図14に示すように、左固定レバー31の連結孔31eには左連結ボス33cが挿入されているため、連結板33が図中G方向に移動すると、左固定レバー31は、図中G方向に移動する。そして、左固定レバー31は、受け部31bに形成された内周面の下側がハンドルベース26の左スライドボス26cに当接するため、図中G方向に移動しながら、左連結ボス33cを中心に図中C方向に回転する。これにより、本体部31aの略中央部よりも上側の外周面が、摩擦係数の高いゴム製のリングストッパ37に接触する。同様に、右固定レバー32の本体部32aの略中央部よりも上側の外周面が、リングストッパ37に接触する。このとき、遊技者が、左固定レバー31の本体部31aとリングストッパ37との接触抵抗と、右固定レバー32の本体部32aとリングストッパ37との接触抵抗とを合わせた総接触抵抗が、リングホルダ27を基準位置へと戻す方向へ付勢する図示しないリング付勢バネ(打出付勢部)の付勢力よりも大きくなるように、アームレスト29を回動すると、リングホルダ27が回動不能に固定される。なお、遊技者がアームレスト29の回動を解除すると、ねじりバネ45によりアームレスト29が解除位置まで回動し、連結板33が図中H方向に移動して、コイルバネ35により、左固定レバー31は、図中H方向に移動しながら、図中H方向に移動する左連結ボス33cを中心に図中D方向に回転し、同様に、右固定レバー32は、図中H方向に移動しながら、図中H方向に移動する右連結ボス33dを中心に図中C方向に回転し、左固定レバー31及び右固定レバー32とリングストッパ37との接触が解除される。これにより、リングホルダ27の固定を解除する。
このように、遊技者が遊技中に、左固定レバー31の本体部31aとリングストッパ37との接触抵抗と、右固定レバー32の本体部32aとリングストッパ37との接触抵抗とを合わせた総接触抵抗が、リングホルダ27を基準位置へと戻す方向へ付勢する図示しないリング付勢バネ(打出付勢部)の付勢力よりも大きくなるように、アームレスト29を回動すると、リングホルダ27を回動不能に固定することができるから、リングホルダ27を基準位置へと戻す方向へ付勢する図示しないリング付勢バネ(打出付勢部)の付勢に抗してリングホルダ27の位置を維持する力が不要となり、アームレスト29を回動するだけでリングホルダ27の位置を維持することができるため、遊技者の手にかかる負担を軽減することができる。また、遊技者はアームレスト29の本体部29aに手のひらを載せ、フェイスカバー28に手のひらを当て、指先だけでリングホルダ27の回動操作を行うことが可能になるから、手が楽な状態で遊技を行うことができる。さらに、摩擦係数の高いゴム製のリングストッパ37を用いているため、樹脂製のもの等を用いたときに比べて、左固定レバー31の本体部31a及び右固定レバー32の本体部32aとリングストッパ37との接触抵抗が大きくなるため、リングホルダ27を回動不能に固定するために必要なアームレスト29を回動する力を小さくすることができ、遊技者の手にかかる負担を軽減することができる。
なお、上記実施形態では、アームレスト29をフェイスカバー28に回動自在に取り付けたが、ハンドルベース26や前面枠5に回動自在に取り付けてもよい。
図15に他の実施形態を示す。上記実施形態のものと同様の構成部材には同一の符号を付し、その詳細な説明を簡略化する。この実施形態では、図15(A)に示すように、左固定レバー61及び右固定レバー62は略弓形板状に形成され、左固定レバー61は、下端部がハンドルベース26に形成された左軸ボス26eに取り付けられており、左軸ボス26eを中心に回動自在となっている。右固定レバー62は、下端部がハンドルベース26に形成された右軸ボス26fに取り付けられており、右軸ボス26fを中心に回動自在となっている。ハンドルベース26には、後述する左固定レバー61の左回動孔61cに挿入するための左回動ボス26g、後述する右固定レバー62の右回動孔62cに挿入するための右回動ボス26h、後述するコイルバネ(固定付勢部)65を取り付けるための左バネ取付リブ26i及び右バネ取付リブ26jが形成されている。
金属製の左固定レバー61及び右固定レバー62は同じ構造の部材であるため、左固定レバー61のみを例に説明し、右固定レバー62の説明は省略する。左固定レバー61は、略弓形板状に形成された本体部61aと、この本体部61aの上端部の内側に本体部61aを折り曲げた形状で形成された後述する連結板63に当接するための当接部61bとからなる。当接部61bには、長孔状の左回動孔61cが形成されており、この左回動孔61cには、左回動ボス26gが挿入される。当接部61bは、先端部が下端部から上端部に向かうにつれて次第に肉厚が薄くなるようなテーパ状に形成されている。本体部61aの略中央部には、一端が左バネ取付リブ26iに取り付けられたコイルバネ(固定付勢部)65の他端が取り付けられており、左固定レバー61は、コイルバネ65により図中D方向に付勢されている。本体部62aの略中央部には、一端が右バネ取付リブ26jに取り付けられたコイルバネ(固定付勢部)65の他端が取り付けられており、右固定レバー62は、コイルバネ65により図中C方向に付勢されている。板状の連結板63は、左右の端部が略中央部から上端部に向かうにつれてそれぞれ次第に肉厚が薄くなるようなテーパ状に形成され、略中央部よりも上側部分が略三角形状となっており、図中G方向及びH方向に移動可能に設けられている。本実施形態では、位置固定部は、左固定レバー61、右固定レバー62、連結板63から構成される。なお、左固定レバー61及び右固定レバー62は、金属製に限定されることなく、樹脂製など適宜変更してもよい。
遊技者がアームレスト29を押圧位置まで回動すると、図15(B)に示すように、押圧腕部29dが連結板63の下側面に当接して押し上げるため、連結板63は図中G方向に移動する。連結板63が図中G方向に移動すると、連結板63はテーパ状に形成された左右の端部が、左固定レバー61の当接部61b及び右固定レバー62の当接部62bのテーパ状に形成された先端部に当接して押し上げるため、左固定レバー61は左軸ボス26eを中心に図中C方向に回動し、右固定レバー62は右軸ボス26fを中心に図中D方向に回動する。これにより、左固定レバー61の本体部61aと右固定レバー62の本体部62aとは、それぞれ略中央部よりも上側の外周面がリングストッパ37に接触する。このとき、遊技者が、本体部61aとリングストッパ37との接触抵抗と、本体部62aとリングストッパ37との接触抵抗とを合わせた総接触抵抗が、リングホルダ27を基準位置へと戻す方向へ付勢する図示しないリング付勢バネ(打出付勢部)の付勢力よりも大きくなるように、アームレスト29を回動すると、リングホルダ27が回動不能に固定される。なお、遊技者がアームレスト29の回動を解除すると、ねじりバネ45によりアームレスト29が解除位置まで回動し、連結板63が図中H方向に移動して、コイルバネ65により、左固定レバー61は左軸ボス26eを中心に図中D方向に回動し、右固定レバー62は右軸ボス26fを中心に図中C方向に回動し、本体部61a及び本体部62aとリングストッパ37との接触が解除される。これにより、リングホルダ27の固定を解除する。
このように、遊技者が遊技中に、左固定レバー61の本体部61aとリングストッパ37との接触抵抗と、右固定レバー62の本体部62aとリングストッパ37との接触抵抗とを合わせた総接触抵抗が、リングホルダ27を基準位置へと戻す方向へ付勢する図示しないリング付勢バネ(打出付勢部)の付勢力よりも大きくなるように、アームレスト29を回動すると、リングホルダ27を回動不能に固定することができるから、リングホルダ27を基準位置へと戻す方向へ付勢する図示しないリング付勢バネ(打出付勢部)の付勢に抗してリングホルダ27の位置を維持する力が不要となり、アームレスト29を回動するだけでリングホルダ27の位置を維持することができるため、遊技者の手にかかる負担を軽減することができる。
図16に他の実施形態を示す。図1〜図14に示す実施形態のものと同様の構成部材には同一の符号を付し、その詳細な説明を簡略化する。この実施形態では、図16(A)に示すように、ハンドルベース26には、後述する左リンクレバー74の挿入孔74aに挿入するための左軸ボス26k、後述する右リンクレバー75の挿入孔75aに挿入するための右軸ボス26l、後述するコイルバネ(固定付勢部)77を取り付けるための左バネ取付リブ26m及び右バネ取付リブ26nが形成されている。
金属製の左固定レバー71及び右固定レバー72は略弓形板状に形成されている。左固定レバー71及び右固定レバー72は同じ構造の部材であるため、左固定レバー71のみを例に説明し、右固定レバー72の説明は省略する。左固定レバー71は、上端部に後述する左リンクレバー74を取り付けるための第1取付ボス71aが、下端部に後述する移動板76を取り付けるための第2取付ボス71bがそれぞれ形成されている。板状の連結板73は、上端部の左端部には左リンクレバー74を取り付けるための左連結ボス73aが、上端部の右端部には右リンクレバー75を取り付けるための右連結ボス73bがそれぞれ形成されており、図中G方向及びH方向に移動可能に設けられている。左連結ボス73aには左リンクレバー74が、右連結ボス73bには右リンクレバー75がそれぞれ回動自在に取り付けられている。なお、左固定レバー71及び右固定レバー72は、金属製に限定されることなく、樹脂製など適宜変更してもよい。
左リンクレバー74は、略中央部にハンドルベース26の左軸ボス26kを挿入するための長孔状の挿入孔74aが、右リンクレバー75は、略中央部にハンドルベース26の右軸ボス26lを挿入するための長孔状の挿入孔75aがそれぞれ形成されている。左リンクレバー74は、左端部が左固定レバー71の第1取付ボス71aに取り付けられ、右リンクレバー75は、右端部が右固定レバー72の第1取付ボス72aに取り付けられている。左固定レバー71の第2取付ボス71bには、板状の移動板76の左端部が、右固定レバー72の第2取付ボス72bには、移動板76の右端部がそれぞれ取り付けられている。移動板76は図中G方向及びH方向にのみ移動可能に設けられている。左固定レバー71の略中央部には、一端が左バネ取付リブ26mに取り付けられたコイルバネ(固定付勢部)77の他端が取り付けられており、左固定レバー71は、コイルバネ77により図中D方向に付勢されている。右固定レバー72の略中央部には、一端が右バネ取付リブ26nに取り付けられたコイルバネ(固定付勢部)77の他端が取り付けられており、右固定レバー72は、コイルバネ77により図中C方向に付勢されている。本実施形態では、位置固定部は、左固定レバー71、右固定レバー72、連結板73、左リンクレバー74、右リンクレバー75から構成される。
遊技者がアームレスト29をE方向に押圧位置まで回動すると、図16(B)に示すように、押圧腕部29dが連結板73の下側面に当接して押し上げるため、連結板73は図中G方向に移動する。連結板73の左連結ボス73aには左リンクレバー74が取り付けられているため、連結板73が図中G方向に移動すると、左リンクレバー74は、図中G方向に移動する。そして、左リンクレバー74は、図中G方向に移動すると、左リンクレバー74に形成された内周面の下側がハンドルベース26の左軸ボス26kに当接し、図中G方向への移動が阻止されるため、図中G方向に移動する左連結ボス73aを中心に図中C方向に回転する。左リンクレバー74は、左固定レバー71の第1取付ボス71aに取り付けられており、左リンクレバー74が左連結ボス73aを中心に図中C方向に回転すると、左固定レバー71が左連結ボス73aを中心に図中C方向に回転する。左固定レバー71には、図中G方向及びH方向にのみ移動可能に設けられた移動板76が取り付けられているため、左固定レバー71は、左連結ボス73aを中心に図中C方向に回転すると、図中H方向に移動しながら左連結ボス73aを中心に図中C方向に回転する。これにより、左固定レバー71の略中央部よりも下側の外周面が、摩擦係数の高いゴム製のリングストッパ37に接触する。同様に、右固定レバー72の略中央部よりも下側の外周面が、リングストッパ37に接触する。このとき、遊技者が、左固定レバー71とリングストッパ37との接触抵抗と、右固定レバー72とリングストッパ37との接触抵抗とを合わせた総接触抵抗が、リングホルダ27を基準位置へと戻す方向へ付勢する図示しないリング付勢バネ(打出付勢部)の付勢力よりも大きくなるように、アームレスト29を回動すると、リングホルダ27が回動不能に固定される。なお、遊技者がアームレスト29の回動を解除すると、ねじりバネ45によりアームレスト29が解除位置まで回動し、連結板73が図中H方向に移動して、コイルバネ77により、左固定レバー71は、図中G方向に移動しながら、図中H方向に移動する左連結ボス73aを中心に図中D方向に回転し、同様に、右固定レバー72は、図中G方向に移動しながら、図中H方向に移動する右連結ボス73bを中心に図中C方向に回転し、左固定レバー71及び右固定レバー72とリングストッパ37との接触が解除される。これにより、リングホルダ27の固定を解除する。
このように、遊技者が遊技中に、左固定レバー71とリングストッパ37との接触抵抗と、右固定レバー72とリングストッパ37との接触抵抗とを合わせた総接触抵抗が、リングホルダ27を基準位置へと戻す方向へ付勢する図示しないリング付勢バネ(打出付勢部)の付勢力よりも大きくなるように、アームレスト29を回動すると、リングホルダ27を回動不能に固定することができるから、リングホルダ27を基準位置へと戻す方向へ付勢する図示しないリング付勢バネ(打出付勢部)の付勢に抗してリングホルダ27の位置を維持する力が不要となり、アームレスト29を回動するだけでリングホルダ27の位置を維持することができるため、遊技者の手にかかる負担を軽減することができる。
図17に他の実施形態を示す。図1〜図14に示す実施形態のものと同様の構成部材には同一の符号を付し、その詳細な説明を簡略化する。この実施形態では、図17(A)に示すように、ハンドルベース26には、後述する第1左リンクレバー84の挿入孔84aに挿入するための第1左軸ボス26o、後述する第2左リンクレバー85の挿入孔85aに挿入するための第2左軸ボス26p、後述する第1右リンクレバー86の挿入孔86aに挿入するための第1右軸ボス26q、後述する第2右リンクレバー87の挿入孔87aに挿入するための第2右軸ボス26r、後述するコイルバネ(固定付勢部)88を取り付けるための左バネ取付リブ26s及び右バネ取付リブ26tが形成されている。
金属製の左固定レバー81及び右固定レバー82は略弓形板状に形成されている。左固定レバー81及び右固定レバー82は同じ構造の部材であるため、左固定レバー81のみを例に説明し、右固定レバー82の説明は省略する。左固定レバー81は、略弓形板状の本体部81aと、本体部81aの中央部よりも下側部の内周面の内側に形成された後述する第2左リンクレバー85を受けるための受け部81bとからなる。本体部81aの上端部には、後述する第1左リンクレバー84を取り付けるための第1取付ボス81cが、受け部81bには、後述する第2左リンクレバー85を取り付けるための第2取付ボス81dがそれぞれ形成されている。なお、左固定レバー81及び右固定レバー82は、金属製に限定されることなく、樹脂製など適宜変更してもよい。
板状の連結板83の裏面には、上端部の左端部に第1左リンクレバー84を取り付けるための第1左連結ボス83aが、下端部の左端部に第2左リンクレバー85を取り付けるための第2左連結ボス83bが、上端部の右端部に第1右リンクレバー86を取り付けるための第1右連結ボス83cが、下端部の右端部に第2右リンクレバー87を取り付けるための第2右連結ボス83dが、中央部にアームレスト29の押圧腕部29dを挿入するための挿入開口83eがそれぞれ形成されており、連結板83は、図中G方向及びH方向に移動可能に設けられている。第1左連結ボス83aには第1左リンクレバー84の右端部が、第2左連結ボス83bには第2左リンクレバー85の右端部が、第1右連結ボス83cには第1右リンクレバー86の左端部が、第2右連結ボス83dには第2右リンクレバー87の左端部がそれぞれ取り付けられている。各リンクレバー84〜87は、回動可能に取り付けられている。
第1左リンクレバー84、第2左リンクレバー85、第1右リンクレバー86及び第2右リンクレバー87は同じ構造の部材であるため、第1左リンクレバー84のみを例に説明し、第2左リンクレバー85、第1右リンクレバー86及び第2右リンクレバー87の説明は省略する。第1左リンクレバー84は、略中央部にハンドルベース26の第1左軸ボス26oを挿入するための長孔状の挿入孔84aが形成されている。第1左リンクレバー84は、左端部が左固定レバー81の第1取付ボス81cに取り付けられている。同様に、第2左リンクレバー85は、左端部が左固定レバー81の第2取付ボス81dに、第1右リンクレバー86は、右端部が右固定レバー82の第1取付ボス82cに、第2右リンクレバー87は、右端部が右固定レバー82の第2取付ボス82dにそれぞれ取り付けられている。左固定レバー81の略中央部には、一端が左バネ取付リブ26sに取り付けられたコイルバネ(固定付勢部)88の他端が取り付けられており、左固定レバー81は、コイルバネ88により図中D方向に付勢されている。右固定レバー82の略中央部には、一端が右バネ取付リブ26tに取り付けられたコイルバネ(固定付勢部)88の他端が取り付けられており、右固定レバー82は、コイルバネ88により図中C方向に付勢されている。本実施形態では、位置固定部は、左固定レバー81、右固定レバー82、連結板83、第1左リンクレバー84、第2左リンクレバー85、第1右リンクレバー86、第2右リンクレバー87から構成される。
遊技者がアームレスト29をE方向に押圧位置まで回動すると、図17(B)に示すように、押圧腕部29dが連結板83に形成された内周面の上側に当接して押し上げるため、連結板83は図中G方向に移動する。連結板83の第1左連結ボス83aには第1左リンクレバー84が取り付けられ、連結板83の第2左連結ボス83bには第2左リンクレバー85が取り付けられているため、連結板83が図中G方向に移動すると、第1左リンクレバー84及び第2左リンクレバー85は、図中G方向に移動する。そして、第1左リンクレバー84は、第1左リンクレバー84に形成された内周面の下側がハンドルベース26の第1左軸ボス26oに当接し、図中G方向への移動が阻止されるため、第1左リンクレバー84は、図中G方向に移動する第1左連結ボス83aを中心に図中C方向に回転する。同様に、第2左リンクレバー85は、第2左リンクレバー85に形成された内周面の下側がハンドルベース26の第2左軸ボス26pに当接し、図中G方向への移動が阻止されるため、第2左リンクレバー85は、図中G方向に移動する第2左連結ボス83bを中心に図中C方向に回転する。第1左リンクレバー84は左固定レバー81の第1取付ボス81cに、第2左リンクレバー85は左固定レバー81の第2取付ボス81dにそれぞれ取り付けられており、第1左リンクレバー84が第1左連結ボス83aを中心に図中C方向に回転し、第2左リンクレバー85が第2左連結ボス83bを中心に図中C方向に回転すると、左固定レバー81は、第1左連結ボス83aを中心に図中C方向に回転するとともに、第2左連結ボス83bを中心に図中C方向に回転する。これにより、左固定レバー81の本体部81aの略中央部よりも下側の外周面が、摩擦係数の高いゴム製のリングストッパ37に接触する。同様に、右固定レバー82の本体部82aの略中央部よりも下側の外周面が、リングストッパ37に接触する。このとき、遊技者が、左固定レバー81の本体部81aとリングストッパ37との接触抵抗と、右固定レバー82の本体部82aとリングストッパ37との接触抵抗とを合わせた総接触抵抗が、リングホルダ27を基準位置へと戻す方向へ付勢する図示しないリング付勢バネ(打出付勢部)の付勢力よりも大きくなるように、アームレスト29を回動すると、リングホルダ27が回動不能に固定される。なお、遊技者がアームレスト29の回動を解除すると、ねじりバネ45によりアームレスト29が解除位置まで回動し、連結板83が図中H方向に移動して、コイルバネ88により、左固定レバー81は、図中H方向に移動する第1左連結ボス83aを中心に図中D方向に回転するとともに、図中H方向に移動する第2左連結ボス83bを中心に図中D方向に回転し、同様に、右固定レバー82は図中H方向に移動する第1右連結ボス83cを中心に図中C方向に回転するとともに、図中H方向に移動する第2右連結ボス83dを中心に図中C方向に回転し、左固定レバー81及び右固定レバー82とリングストッパ37との接触が解除される。これにより、リングホルダ27の固定を解除する。
このように、遊技者が遊技中に、左固定レバー81の本体部81aとリングストッパ37との接触抵抗と、右固定レバー82の本体部82aとリングストッパ37との接触抵抗とを合わせた総接触抵抗が、リングホルダ27を基準位置へと戻す方向へ付勢する図示しないリング付勢バネ(打出付勢部)の付勢力よりも大きくなるように、アームレスト29を回動すると、リングホルダ27を回動不能に固定することができるから、リングホルダ27を基準位置へと戻す方向へ付勢する図示しないリング付勢バネ(打出付勢部)の付勢に抗してリングホルダ27の位置を維持する力が不要となり、アームレスト29を回動するだけでリングホルダ27の位置を維持することができるため、遊技者の手にかかる負担を軽減することができる。