JP2013176470A - 遊技機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ハンドルユニットGは、支持筒体62と、該支持筒体62に回転自在に設けられた回転操作部材64と、支持筒体62および回転操作部材64に掛止されたねじりバネ115とを備える。ねじりバネ115は、コイル部116が回転操作部材64に突設された支持部110に遊嵌状態で支持され、第1アーム部117が支持筒体62に設けた固定ピン79に固定されると共に、第2アーム部118が支持部110に掛止される。支持部110には、回転操作部材64の回転操作時に縮径的に弾性変形するコイル部116との接触を回避する接触回避部120,121が設けられている。
【選択図】図4
Description
前記操作部(64)は、その回転中心から回転軸線方向へ立設された支持部(110)を備え、
前記ねじりバネ(115)は、円形のコイル部(116)が前記支持部(110)に遊嵌状態で支持され、該コイル部(116)における該支持部(110)の挿通方向で一方の円形端部(116A)から延出した第1アーム部(117)が前記本体部(62)に掛止されると共に、該コイル部(116)における他方の円形端部(116B)から延出した第2アーム部(118)が前記支持部(110)に掛止され、
前記支持部(110)には、前記操作部(64)の回転操作時に弾性変形する前記コイル部(116)との接触を回避する接触回避部(120,121)が設けられていることを要旨とする。
前記接触回避部(120,121)は、前記操作部(64)の回転操作に伴って前記回転軸線回り回転する前記支持部(110)における前記一方の円形端部(116A)のずれ領域と重なる部分と、回転する該支持部(110)における前記他方の円形端部(116B)のずれ領域と重なる部分とに設けられていることを要旨とする。
従って、請求項2に係る発明によれば、ねじりバネのコイル部における第1の円形端部および第2の円形端部が、操作部の回転操作に伴って支持部側へ変形しても、支持部に設けた接触回避部により該支持部に接触することが回避され、操作部のスムーズな操作感が損なわれることがない。
従って、請求項3に係る発明によれば、操作部を回転させると、コイル部の第1アーム部が形成された一端側は該コイル部に接線方向へ引っ張られるから、該コイル部の径方向への変位量を抑えることが可能である。また、コイル部の第2アーム部が形成された他端側は、支持部に適切に掛止される。
従って、請求項4に係る発明によれば、操作部の非回転操作時には、当接部と第1アーム部とが当接するから、コイル部を適切な位置に保持することができる。
実施例に係るパチンコ機Pは、図1および図2に示すように、遊技店に設けられた「島」とも称される設置枠台(図示せず)に固定される固定枠としての外枠Aと、該外枠Aに対して着脱および開閉可能に枢支された本体枠としての中枠Bと、該中枠Bに着脱交換可能に取り付けられて所要の遊技領域20が画成された遊技盤Dと、中枠Bの前面側に着脱および開閉可能に枢支され、該中枠Bに配設した遊技盤Dを透視保護する透明板35が配設される前枠Cとを備えている。前枠Cには、パチンコ球(遊技球)を貯留可能な上球皿Eが前記透明板の配設部位の下方前側に組み付けられ、パチンコ球を貯留可能な下球皿Fが前記上球皿Eの下方に組み付けられている。また、前枠Cにおける前側右下部には、中枠Bに配設した打球発射装置J(図2参照)を作動させるハンドルユニットGが組み付けられており、該ハンドルユニットGを操作すると上球皿Eに貯留されたパチンコ球を遊技盤Dの遊技領域20に向けて打ち出すよう構成されている。
前記中枠Bは、図2に示すように、上縁をなす上枠部材10と、下縁をなして、スピーカ16や前記打球発射装置J等が設置された下枠部材11と、左側縁をなす左枠部材12と、右側縁をなす右枠部材13とから構成され、全体が外枠Aの開口に整合する矩形枠状に形成される。中枠Bには、遊技盤Dを前側から着脱可能に設置し得る遊技盤保持部14が設けられている。そして中枠Bは、外枠Aの左上端部および左下に設けられた第1ヒンジ機構15,15を介して該外枠Aに枢支され、中枠Bは外枠Aに対して左側端部を中心として開閉し得るようになっている。なお中枠Bは、前記上下左右の枠部材10,11,12,13が一体成形されたものであってもよい。
前記遊技盤Dは、図1および図2に示すように、略円形状に湾曲する外レール21および内レール22が盤面(前面)に配設されて、該内外レール21,22の内側に画成される遊技領域20内に、図柄表示装置H、始動入賞装置23および特別入賞装置24、回転案内具25等の各種遊技用部品(図2では図示省略)が配置されている。また、前記外レール21および内レール22は、パチンコ球が通過可能な距離だけ離間するよう構成されて、打球発射装置Jから発射されたパチンコ球が通過する発射通路26を画成している。ここで、前記発射通路26は、遊技盤Dの下端左寄り位置で下方に開口すると共に、遊技盤Dの左上部位置で遊技領域20内に開口しており、打球発射装置Jから発射されて発射通路26を通過したパチンコ球が遊技領域20の上部位置に打ち出されるようになっている。そして、遊技領域20に打ち出されたパチンコ球が、始動入賞装置23、特別入賞装置24およびその他の入賞口に入賞することで、所定数の賞球が払い出されるようになっている。
前記打球発射装置Jは、図2に示すように、駆動手段としてのロータリーソレノイド32により往復回動してパチンコ球を打ち出す打球杆30と、右から左に向けて上方傾斜する発射レール31とを備え、前記ハンドルユニットGの回転操作部材(操作部)64が回転操作されると、打球杆30が作動してパチンコ球を発射レール31に沿って打ち出すよう構成される。なお、前記中枠Bにおける下枠部材11の後側には、ハンドルユニットGの操作に基づいて打球発射装置Jを駆動制御する発射制御装置(図示せず)が配設されており、該発射制御装置から出力される制御信号に基づいて前記打球杆30が作動制御される。発射制御装置には、ハンドルユニットGに配設された後述の可変抵抗器80、スイッチユニット85およびタッチセンサユニット90からの各々の信号が入力され、これら信号に基づいて打球発射装置Jに対して前記制御信号を出力する。
前記前枠Cは、図1および図2に示すように、前記中枠Bの外郭形状に略合致する矩形板状に形成されると共に前後方向に開口する開口部33Aが開設された前枠基体部33を基本とし、該前枠基体部33の前面には各種の装飾部材34が配設されて構成される。前枠基体部33は、アルミ等の剛性を有する金属部材で構成されており、前記開口部33Aに臨むように透明板35が組み付けられている。そして前枠Cは、中枠Bの左側部に配置された第2ヒンジ機構36,36(図2参照)を介して該中枠Bに対して開閉自在に枢支されると共に、中枠Bに閉成した際に遊技盤保持部14に設置した遊技盤Dの遊技領域20を開口部33Aを介して前面側から視認し得るよう構成される。
前記前枠Cの前記開口部33Aの下側に組み付けられた前記上球皿Eは、図1および図3に示すように、前記前枠基体部33の下部前面に取り付けられる球皿本体40と、該球皿本体40に取り付けられる球貯留部41と、該球皿本体40の前側に配設される装飾カバー部材42等から構成されている。球皿本体40は、前方へ円弧状に突出すると共に上方に開放され、上部開口の前部には、球貸し時に操作される球貸ボタン43Aや遊技演出時に操作される操作ボタン43B等を備えた操作盤43が配設されている。前記前枠Cにおける上球皿Eの下側に組み付けられた前記下球皿Fは、図1および図3に示すように、前記前枠基体部33の下部前面に取り付けられる球皿本体45と、該球皿本体45に取り付けられる球貯留部46と、該球皿本体45の前側に配設される装飾カバー部材47等から構成されている。球貯留部46は、前方へ円弧状に突出すると共に上方に開放され、底部にはシャッター49を備えた球抜き開口48が形成されている。
前記ハンドルユニットGは、図1、図2、図4および図5に示すように、前記ハンドル取付部50の外筒部51に固定される円筒状の取付部60と、該取付部60の前側に設けられて遊技者が把持する球形状の把持部61とから構成されている。このハンドルユニットGは、把持部61の後側部分および取付部60を形成する本体部としての支持筒体62と、該支持筒体62の前側に取り付けられて把持部61の前側部分を形成するキャップ体63と、支持筒体62およびキャップ体63の間に回転可能に支持された操作部としての回転操作部材64とを互いに組み付けたユニット部材である。そしてハンドルユニットGは、取付部60の後部を、ハンドル取付部50の外筒部51に前側から嵌挿して固定することにより、図1に示すように、水平前方に対しやや右方へ傾いた姿勢で下球皿Fの前枠Cを構成する装飾カバー部材47に取り付けられ、遊技者が自然な姿勢で右手により把持操作できるよう考慮されている。
前記支持筒体62は、図4、図5および図8に示すように、後方に開口するストレートな円筒状に形成され、前記取付部60をなす円筒部66と、該円筒部66の前側において前方に開口する半球状(ラッパ状)に形成され、前記把持部61の後側部分をなす拡径部67とを有し、円筒部66および拡径部67が一体的に形成された成形部材である。円筒部66は、拡径部67の内側へ延出した状態に形成され(図8参照)、該円筒部66における拡径部67の内側に突出する前部に設置壁部68が形成されている。設置壁部68には、円筒部66の中心軸線に一致する円形開口69や、開口70が形成されている。そして、設置壁部68の後側には、電気部品としての可変抵抗器(ボリュームスイッチ)80が取り付けられると共に、該取付部60の前側には、打球発射装置JをON・OFF制御するスイッチユニット85や、回転操作部材64に遊技者の手が接触したことを感知するタッチセンサユニット90が取り付けられている。更に、設置壁部68の前側において、円形開口69の右下方には、後述するねじりバネ115の第1アーム部117を固定する固定ピン79が、前方へ水平に立設されている。
前記可変抵抗器80は、図6〜図8に示すように、抵抗器本体81と、該抵抗器本体81から外方へ延出した支軸82とを備えている。可変抵抗器80は、支軸82が円形開口69を介して設置壁部68の前方へ延出した状態で該設置壁部68の後側に取り付けられ、該支軸82は円筒部66の中心軸線に一致している。この支軸82は、先端部がDカット加工が施されており、回転操作部材64が固定されると共に、該支軸82に対する該回転操作部材64の空回りを防止するようになっている。従って可変抵抗器80は、支軸82を中心として回転操作部材64を回転させることで該支軸82が抵抗器本体81に対して回転して抵抗値が変化し、抵抗値の変化に応じた信号を発射制御装置に出力する。これにより発射制御装置は、前記打球発射装置Jのロータリーソレノイド32に供給される電流を変化させ、打球杆30によるパチンコ球の打出し力が強弱調節される。
前記スイッチユニット85は、前記打球発射装置Jのロータリーソレノイド32をON・OFF制御するもので、図6〜図8に示すように、押しボタン86Aを備えたプッシュOFFタイプのスイッチ本体86と、設置壁部68に左右方向へ揺動可能に配設され、押しボタン86Aをプッシュ可能なレバー部材87とを備えている。スイッチ本体86は、設置壁部68における円形開口69の左側に、押しボタン86Aを左側に指向させた姿勢で取り付けられている。レバー部材87は、スイッチ本体86の左側に垂下した姿勢で配設され、スイッチ本体86の上方において設置壁部68の前面から前方へ延出した支持ピン77に上端部が枢支されており、下端側が左右方向へ揺動する。そしてレバー部材87は、押しボタン86Aを左側から押圧する当接部87Aと、拡径部67における左下方に形成された切欠き部67Aから該把持部61の外方へ突出する突出部87Bとを備えている。このようなスイッチユニット85は、レバー部材87が支持ピン77を中心として左方へ揺動すると、当接部87Aによる押しボタン86Aの押付けが解除されてON状態となり、該レバー部材87が支持ピン77を中心として右方へ揺動すると、当接部87Aが押しボタン86Aを押すことでOFF状態となる。なお、設置壁部68の前側には、スイッチ本体86を前側から保持する保持部材88が取り付けられている。
タッチセンサユニット90は、表面がメッキ処理された前記回転操作部材64に遊技者の手が接触したことを感知するもので、図6、図7および図9に示すように、設置壁部68における円形開口69の右側に取り付けられている。タッチセンサユニット90は、導電性を有する金属製のコイルバネ92を介して、該回転操作部材64と通電可能な状態で連結されている。すなわちコイルバネ92は、前記可変抵抗器80の支軸82をコイル部93の内側に挿通させた状態で、設置壁部68の前側と回転操作部材64の後側との間に配設されており、コイル部93の前端部93Aが回転操作部材64の後面に常に接触すると共に、該コイル部93の後端部から延出したアーム部94がタッチセンサユニット90の端子91に接続されている。従って、タッチセンサユニット90は、遊技者の手(指先)が回転操作部材64に接触した際に、該回転操作部材64およびコイルバネ92を介して流れる微細な電気を感知し、これによる感知信号を前記発射制御装置へ出力する。なおコイルバネ92は、コイル部93が軸線方向へ適宜圧縮変形した状態で配設されて前端部93Aが回転操作部材64の後面に常に押し付けられた状態となっており、回転操作部材64が回転しても該回転操作部材64とコイル部93の前端部93Aとの接触状態が維持される。
前記キャップ体63は、図4、図6〜図8に示すように、前記支持筒体62の前側に取り付けられる固定部材95と、この固定部材95の前側に取り付けられるカバー部材96とを備えている。固定部材95は、前部が前方へ膨出すると共に後部が前方へ凹んだキャップ状に形成され、その前面には、複雑な凹凸模様に形成されると共にメッキ処理が施された反射面95Aが形成されている。また固定部材95の後側には、複数(実施例では3個)の締結ボス97が、後方へ延出した状態で形成されている。各締結ボス97は、支持筒体62に前方へ延出するよう形成された前記各固定ボス78に前側から対向する位置に形成されており、該締結ボス97の後端にはネジ締結孔97Aが形成されている。従って、支持筒体62の把持部61の後側から、固定ボス78に形成されたネジ孔78Aに挿通したネジ(図示せず)を対応の締結ボス97へ締結することで、固定部材95は、支持筒体62の前側に、前記回転操作部材64を配設するための隙間Sを画成した状態で固定されている。
前記回転操作部材64は、図4、図6〜図8に示すように、円板状に形成された支持板部100と、この支持板部100に一体的に形成され、該支持板部100の外側に円形に形成されたリング部101と、リング部101に径方向外方へ膨出形成された複数(実施例では3個)の指掛け部102とを備えている。そして回転操作部材64は、表面全体がメッキ処理されていることで、電気の導通が可能に構成されると共に、耐摩耗性の向上、外観的な美観および質感の向上が図られている。
支持板部100の中心部後側には、図7および図8に示すように、後方へ突出するボス部103が形成され、このボス部103には、支持板部100の中心部を前側に貫通する軸挿通孔104が形成されている。この軸挿通孔104は、前記可変抵抗器80の支軸82が挿通して係合するようになっており、支軸82の断面形状と同じD形に形成されている。これにより、支軸82を軸挿通孔104に挿通させることで該支軸82に固定された回転操作部材64は、該支軸82に対して周方向へ空回りすることが防止される構造となっている。従って、回転操作部材64を周方向へ回転させると、支軸82が追従回転することで、可変抵抗器80の抵抗値を変化させることが可能となっている。そして回転操作部材64は、停止位置(図4、図9参照)と、該停止位置から右方へ回転変位した最大回転位置(図10、図11参照)との間で回転可能となっている。なお、実施例のハンドルユニットGでは、停止位置から右方向へ約120度回転させた位置が最大回転位置となっており、停止位置からの回転角度に比例して打球発射装置Jにおける打球杆30の打出し力が増加するようになっている。但し、回転操作部材64の停止位置から最大回転位置までの回転角度は120度に限定されるものではない。
リング部101は、図5および図8に示すように、支持筒体62における拡径部67の前端外径およびキャップ体63におけるカバー部材96の後端外径より僅かに大きい内径寸法の円形に形成されている。またリング部101は、拡径部67とカバー部材96との間に形成された隙間Sの前後幅より僅かに大きい前後幅に形成されており、該拡径部67の前部およびカバー部材96の後部と径方向において重なっている。従ってリング部101は、回転操作部材64が回転軸心である支軸82を中心として径方向へ回転する際に、常に隙間Sを被覆した状態に保持するようになっている。また、リング部101の内側には、図7に示すように、前記スイッチユニット85におけるレバー部材87の突出部87Bに当接する当接片108が形成されている。この当接片108は、回転操作部材64が停止位置に停止した状態において、レバー部材87の突出部87Bに当接して該レバー部材87を右方へ押す位置に形成されている。従って、パチンコ遊技が行なわれない回転操作部材64の停止位置では、当接片108により押されたレバー部材87が押しボタン86Aを押すことでスイッチ本体86がOFF状態となって打球発射装置Jのロータリーソレノイド32が停止する。また、パチンコ遊技を行なうために回転操作部材64を右方向へ回転させると、当接片108が突出部87Bから離間してレバー部材87に対する押付けが解除されるため、該レバー部材87による押しボタン86Aの押付けも解除され、スイッチ本体86がON状態となって打球発射装置Jのロータリーソレノイド32が作動する。
各指掛け部102は、図4および図5に示すように、リング部101の外周面において周方向へ所要間隔をおいて形成されている。各指掛け部102は、リング部101の外周面から径方向外方にいくにつれて先細となる形状に形成されると共に、正面左側面がリング部101の外周面から急勾配に立ち上がるように形成されており、指を左側から当てた状態で回転操作部材64を右方向へ回転させ易く構成されている。また、各指掛け部102は、リング部101の前端より前方へ突出しており、指の側面との接触面積が大きくなるように考慮されている。
前記回転操作部材64における支持板部100の前側には、図4および図7に示すように、回転操作部材64の中心部から回転軸線方向である前方へ延出した支持部110が立設されている。この支持部110は、支持板部100に一体的に形成されており、回転操作部材64の回転中心に位置する前記軸挿通孔104を囲む円筒状をなしている。そして支持部110は、回転操作部材64が停止位置に停止した状態においては、後述するねじりバネ115のコイル部116の通常時(非変形時)の内径より小径に形成されており、該コイル部116と支持部110の外周面との間に隙間が画成されるようになっている。
回転操作部材64における支持板部100の前側には、該回転操作部材64を最大回転位置から停止位置側に向けて回転させるよう付勢するねじりバネ115が配設されている。前記ねじりバネ115は、バネ鋼線材をコイル状に複数回(実施例では6回)巻回して形成されたコイル部116と、コイル部116の軸方向において前端に位置する円形の第1円形端部(一方の円形端部)116Aから延出した第1アーム部117と、コイル部116の軸方向において後端に位置する円形の第2円形端部(他方の円形端部)116Bから延出した第2アーム部118とで構成されている。そしてねじりバネ115は、回転操作部材64が停止位置から最大回転位置までスムーズに回転して適切な操作感が得られるようにするため、バネ鋼線材の直径、コイル部116の巻径および巻数等が設定されている。
実施例のハンドルユニットGでは、図10〜図12に示すように、前記支持部110に、回転操作部材64の停止位置から最大回転位置に向けた回転操作時に弾性変形するコイル部116との接触を回避する2つの接触回避部120,121が設けられている。一方の接触回避部(第1接触回避部120)は、回転操作部材64の回転操作に伴って支軸82を中心に回転する支持部110において、コイル部116の第1円形端部116Aにおける支持部110を挟んで第1アーム部117と反対側の部分が、該第1アーム部117の折曲部側に近づくように変位する際のずれ領域と重なる部分に設けられる。また、他方の接触回避部(第2接触回避部121)は、回転する該支持部110において、コイル部116の第2円形端部116Bにおける支持部110を挟んで第2アーム部118との折曲部と反対側の部分が、該第2アーム部118の折曲部側に近づくように変位する際のずれ領域と重なる部分に設けられている。すなわち、第1接触回避部120および第2接触回避部121は、支持部110の周方向において、回転中心を挟んで対向する位置に設けられている。従って、実施例のハンドルユニットGでは、図12(b)に示すように、回転操作部材64を最大回転位置まで回転させても、縮径的に弾性変形したねじりバネ115のコイル部116と支持部110との接触が回避されるよう構成されており、該回転操作部材64がスムーズに回転するようになっている。
次に、実施例に係るパチンコ機Pの作用について説明する。
なお、本発明に係る遊技機の構成としては、前述した実施例に示したものに限らず、種々の変更が可能である。以下にその一例を示す。
(1)実施例では、ハンドルユニットGを前枠(球皿部材)Cに固定する構成としたが、ハンドルユニットGを固定する遊技機本体としては、例えば中枠Bに固定してもよい。また実施例では、上球皿Eおよび下球皿Fを有する所謂2枚皿タイプのパチンコ機を例示したが、球皿を1つ有する所謂一枚皿のパチンコ機のハンドルユニットにも応用可能である。
(2)第1接触回避部120および第2接触回避部121が、支持部110における突出先端から支持板部100の前面(支持部110の基部)まで切り欠いて形成したものを例示したが、第1接触回避部120は、コイル部116の第1円形端部116Aが接触する部分(支持部110の突出先端側)だけに設け、第2接触回避部121は、該コイル部116の第2円形端部116Bが接触する部分(支持部110の基部側)だけに設けるようにしてもよい。
(3)第1接触回避部120および第2接触回避部121は、支持部110の外周面から凹んだ凹状として形成するようにしてもよい。
(4)ねじりバネ115の第1アーム部117は、図13に示すように、コイル部116の第1円形端部116Aから該コイル部116の接線方向へ延出するように形成してもよい。このように第1アーム部117を形成した場合には、回転操作部材64の回転によりコイル部116が弾性変形するに際して、第1円形端部116A側が該コイル部116の接線方向へ引っ張られるようにすることができる。
(5)ねじりバネ115の取付け態様は、実施例で例示したものに限らず、例えば第1円形端部116Aに対して第1アーム部117が設けられた位置および第2円形端部116Bに対して第2アーム部118が設けられた位置が、回転操作部材64の停止位置においては支軸82を挟んで対向する反対側となるようにすると共に、回動操作部材64の最大回転位置において支軸82に対して同じ側となる関係で取り付けるようにしてもよい。
(6)ねじりバネは、固定ピン79に固定される第1アーム部117を第2円形端部116Bに設けると共に、支持部110,110に掛止される第2アーム部118を第1円形端部116Aに設けた形態であってもよい。
(7)実施例では、回転操作部材64の停止位置から最大回転位置に向けた回転操作時に弾性変形するコイル部116における第1円形端部116Aおよび第2円形端部116Bの両方のずれ領域が支持部110と重なることを前提として、支持部110の周方向において支軸82を挟んで対向する位置に、2つの接触回避部(第1接触回避部120および第2接触回避部121)を設けた形態を例示したが、該接触回避部の配設数は2つに限定されるものではなく、コイル部116のずれ領域と重なる部分の数に応じて配設数が決められる。例えば、回転操作部材64の停止位置から最大回転位置に向けた回転操作時(図10)において、コイル部116の第1円形端部116Aにおける支持部110を挟んで第1アーム部117と反対側の部分だけが該支持部110に接触する場合(第2円形端部116Bは支持部110に接触しない)には、該第1円形端部116Aに対応した前記第1接触回避部120を1つだけ設ければよい。また、回転操作部材64の停止位置から最大回転位置に向けた回転操作時において、コイル部116の第2円形端部116Bにおける支持部110を挟んで第2アーム部118との折曲部と反対側の部分だけが該支持部110に接触する場合(第1円形端部116Aは支持部110に接触しない)には、該第2円形端部116Bに対応した前記第2接触回避部121を1つだけ設ければよい。
(8)支持部110は、円筒形状に限らず、多角形状や楕円形状であってもよい。
115 ねじりバネ,116 コイル部,116A 第1円形端部(一方の円形端部),
116B 第2円形端部(他方の円形端部),117 第1アーム部,
118 第2アーム部,120 第1接触回避部(接触回避部),
121 第2接触回避部(接触回避部),123 第1当接部(当接部),
G ハンドルユニット
Claims (4)
- 内部に電気部品を収容した本体部と、前記本体部に回転自在に設けられた円板状の操作部と、前記操作部および前記本体部に掛止され、操作部の停止位置からの回転に伴い弾性変形して該操作部を停止位置に向け付勢するねじりバネとを備えたハンドルユニットが設けられ、前記操作部の回転に応じた前記電気部品からの信号により遊技球の発射操作を行なう遊技機において、
前記操作部は、その回転中心から回転軸線方向へ立設された支持部を備え、
前記ねじりバネは、円形のコイル部が前記支持部に遊嵌状態で支持され、該コイル部における該支持部の挿通方向で一方の円形端部から延出した第1アーム部が前記本体部に掛止されると共に、該コイル部における他方の円形端部から延出した第2アーム部が前記支持部に掛止され、
前記支持部には、前記操作部の回転操作時に弾性変形する前記コイル部との接触を回避する接触回避部が設けられている
ことを特徴とする遊技機。 - 前記ねじりバネのコイル部は、前記操作部の回転操作に伴って前記一方の円形端部側に対し他方の円形端部側が変位することで、該一方の円形端部側と該他方の円形端部とが前記支持部の挿通方向と交差する方向へずれるように変形し、
前記接触回避部は、前記操作部の回転操作に伴って前記回転軸線回り回転する前記支持部における前記一方の円形端部のずれ領域と重なる部分と、回転する該支持部における前記他方の円形端部のずれ領域と重なる部分とに設けられている請求項1記載の遊技機。 - 前記第1アーム部は、前記コイル部の接線方向へ延出するように形成され、前記第2アーム部は、前記コイル部の径方向内方へ折曲げて形成されている請求項1または2記載の遊技機。
- 前記操作部の前記コイル部に外側から隣接する部位に、前記操作部の非回転操作時において、コイル部の第1アーム部と当接する当接部が設けられている請求項1〜3の何れか一項に記載の遊技機。
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-
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- 2012-02-28 JP JP2012042475A patent/JP5812427B2/ja active Active
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