JP2014136061A - 発射操作ユニットおよび遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】発射操作ユニットに内蔵された部品に接続される配線の損傷と抜けとを確実に防止する。
【解決手段】遊技球の発射操作を行う発射操作ユニット100は、少なくとも配線が接続される部品を内部に収容するベース体102と、ベース体に回転自在に設けられた回転操作部と、ベース体の内部に固定され、部品に接続された配線Cを結束する結束部材Bが係止される係止部114が設けられた固定部材110と、を備える。配線Cを結束部材Bによって係止部114に結束、係止させ、コネクタの抜けを防止する。
【選択図】図7

Description

本発明は、遊技球の発射操作を行う発射操作ユニット、および、この発射操作ユニットを備えた遊技機に関する。
一般的に、遊技球が遊技領域を流下する遊技機においては、遊技領域に向けて遊技球を発射させる発射操作を行うための、所謂ハンドルユニットと呼ばれる発射操作ユニットが設けられている。こうした発射操作ユニットは、遊技機の枠体に固定されるベース体と、ベース体に回転自在に支持された回転操作部(所謂、操作リング)と、を備えており、ベース体の内部には、遊技者による回転操作部の回転操作量を検出する可変抵抗器や、演出用の電飾部品等、種々の部品が収容されている。
そして、ベース体に収容された上記の可変抵抗器や電飾部品等は、配線(ハーネス)を介して遊技機の背面側に設けられた制御基板に接続されており、制御基板に検出信号を出力したり、また制御基板から制御信号が入力されたりするように構成されている。特許文献1には、各種の配線を係止するための配線集合フックが設けられており、発射操作ユニットを枠体に取り付ける際に、ベース体と枠体との間に配線が挟み込まれて損傷しないようにした発射操作ユニットが開示されている。
特開2011−103978号公報
上記のように、発射操作ユニットに内蔵された部品と制御基板とを接続する配線作業時には、配線に引張応力が生じて部品から配線のコネクタが抜けてしまうおそれがある。この点、上記特許文献1に示されるように、配線集合フックに配線を係止させておけば、コネクタが部品から抜けてしまうおそれを解消することができるが、その一方で、配線集合フックによって配線が損傷するおそれがある。
本発明の目的は、発射操作ユニットに内蔵された部品に接続される配線の損傷とコネクタの抜けとを確実に防止することができる発射操作ユニット、および、この発射操作ユニットを備えた遊技機を提供することである。
上記課題を解決するために、本発明の発射操作ユニットは、少なくとも配線が接続される部品を内部に収容するベース体と、前記ベース体に回転自在に設けられた回転操作部と、前記ベース体の内部に固定され、前記部品に接続された配線を結束する結束部材が係止される係止部が設けられた固定部材と、を備えていることを特徴とする。
また、前記ベース体には、前記部品として前記回転操作部の操作量を検出する操作量検出部が収容され、前記係止部には、前記操作量検出部が検出した検出信号を外部に出力する配線を結束した結束部材が少なくとも係止されているとよい。
上記課題を解決するために、本発明の遊技機は、遊技球の発射操作を行う発射操作ユニットを備えた遊技機であって、前記発射操作ユニットは、配線が接続された部品を内部に収容するベース体と、前記ベース体に回転自在に設けられた回転操作部と、前記ベース体の内部に固定され、前記部品に接続された配線を結束する結束部材が係止される係止部が設けられた固定部材と、を備えていることを特徴とする。
本発明によれば、発射操作ユニットに内蔵された部品に接続される配線の損傷とコネクタの抜けとを確実に防止することができる。
本実施形態の遊技機の正面図である。 本実施形態の発射操作ユニットの斜視図である。 発射操作ユニットの内部を示す斜視図である。 発射操作ユニットの背面側の斜視図である。 固定部材の斜視図である。 固定部材が固定された状態の発射操作ユニットの背面側の斜視図である。 結束部材が係止部に係止された状態を示す図である。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。かかる実施形態に示す寸法、材料、その他具体的な数値等は、発明の理解を容易とするための例示にすぎず、特に断る場合を除き、本発明を限定するものではない。なお、本明細書および図面において、実質的に同一の機能、構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略し、また本発明に直接関係のない要素は図示を省略する。
図1は、本実施形態の遊技機の正面図である。本実施形態の遊技機1は、遊技盤3が固定された中枠と、透過部材5が固定された前扉7とが、基枠9に開閉自在に設けられており、これら中枠および前扉7が基枠9に対して閉じられると、透過部材5と遊技盤3とが所定の間隔を維持して平行に位置する。この遊技盤3の正面には、釘や風車等が設けられており、遊技盤3と透過部材5との間の空間によって、遊技球が流下する遊技領域11が形成される。遊技領域11には、遊技球が入球可能な始動口13や大入賞口15等が設けられており、始動口13に遊技球が入球すると、大入賞口15が開放される大役遊技の実行可否の抽選が行われる。こうした抽選結果は、遊技盤3に固定された液晶表示器17や、前扉7に設けられたスピーカ19、照明装置21等を用いて実行される演出によって遊技者に報知されることとなる。
また、遊技盤3の正面には、一対のレール23a、23bが設けられており、不図示の発射ソレノイドによって発射された遊技球が、これらレール23a、23b間を上昇して遊技領域11まで案内されるように構成されている。ここで、遊技盤3の背面には、遊技の進行を制御する主制御基板や、各種の演出を制御する副制御基板、さらには、遊技球の発射制御を行う発射制御基板等、多数の基板が固定されており、発射制御基板が発射ソレノイドに印加する電圧を制御することで、遊技球の発射強度が制御される。
そして、前扉7には、遊技者が遊技球の発射操作を行う発射操作ユニット100が設けられており、遊技者が発射操作ユニット100を操作すると、その操作信号が上記の発射制御基板に入力され、操作信号に応じた電圧が発射ソレノイドに印加されることとなる。以下に、発射操作ユニット100の構成について詳述する。
図2は、本実施形態の発射操作ユニット100の斜視図である。図2に示すように、発射操作ユニット100は、各種の部品を内部に収容するベース体102と、このベース体102の前面に固定されるフェイスカバー104と、ベース体102に回転自在に設けられ、遊技者が回転操作可能な回転操作部106と、を備えている。ベース体102は、前扉7に固定される円筒部102aと、この円筒部102aの軸心方向に連続し、円筒部102aよりも大径の大径部102bと、を備えている。また、回転操作部106は、円環状のリング部材で構成されており、大径部102bの外周に回転自在に保持されている。ベース体102は、回転操作部106が遊技機1の正面側に突出するように、前扉7に固定される(図1参照)。
図3は、発射操作ユニット100の内部を示す斜視図であり、図4は、発射操作ユニット100の背面側の斜視図である。なお、図3、図4においては、フェイスカバー104、回転操作部106、および、ベース体102の内部に収容される各種の部品を取り外した状態を示している。ベース体102の大径部102b内には、回転操作部106に連結され、回転操作部106の回転動作に連動する不図示の複数のギヤや、遊技者が発射操作ユニット100に触れていることを検出するタッチセンサ、遊技球の発射を停止する停止操作を検出する発射停止スイッチ等、種々の部品が設けられている。
また、図4に示すように、ベース体102の円筒部102a内には、可変抵抗器からなる操作量検出部108が設けられている。この操作量検出部108は、本体108aと、この本体108aから突出する伝達軸108bと、を備えており、伝達軸108bが、図3に示すように、大径部102b内に位置するように配されている。この伝達軸108bにも、回転操作部106の回転動作に連動する不図示のギヤが固定され、回転操作部106の回転に伴って、伝達軸108bが回転するように構成されている。
このようにして伝達軸108bが回転すると、伝達軸108bの回転量に伴って操作量検出部108の抵抗値が変化する。上述の発射制御基板に操作量検出部108が接続された状態で、発射制御基板において、操作量検出部108から入力される検出信号に応じて発射ソレノイドに印加する電圧を制御することで、回転操作部106の操作量(操作角度)に応じた強度で遊技球を発射制御することができる。したがって、図4に示すように、操作量検出部108の本体108aには接続端子108cが設けられており、遊技機1の製造工程では、発射操作ユニット100を前扉7に組み付けた後、接続端子108cに、配線(ハーネス)のコネクタが接続されることとなる。
ここで、操作量検出部108をはじめ、上述のタッチセンサや発射停止スイッチ等、発射操作ユニット100に内蔵された部品に接続される配線は、円筒部102aのうち大径部102bとは逆側に位置する開口端から外部に引き出されて、各種の基板等に接続される。これらの配線作業時には、配線に引張応力が生じて部品から配線のコネクタが抜けてしまったり、配線を損傷させてしまったりするおそれがある。また、遊技機1の設置状況等によっては、ベース体102内に遊技球等の異物が侵入し、こうした異物の侵入によって、配線に引張応力が生じてコネクタが抜け落ちてしまったり、配線を損傷させてしまったりするおそれもある。そこで、本実施形態では、発射操作ユニット100に内蔵された部品に接続される配線の損傷とコネクタの抜けとを確実に防止すべく、ベース体102内に固定部材を設ける。以下に、この固定部材について説明する。
図5は、固定部材の斜視図であり、図6は、固定部材が固定された状態の発射操作ユニット100の背面側の斜視図である。これらの図に示すように、固定部材110は、ベース体102の円筒部102a内に収容可能な寸法関係を維持しており、本体部110aに形成されたネジ止め部110bに挿通させたネジを、ベース体102のネジ穴に螺合することで、ベース体102内に固定される。このように、固定部材110が円筒部102a内に固定された状態では、操作量検出部108が本体部110aよりも大径部102b側に位置する(図4参照)。つまり、固定部材110は、円筒部102aの一部を閉塞し、操作量検出部108をはじめとする円筒部102a内に収容された各種の部品を異物から保護するカバー部材として機能する。
ただし、上述のように、操作量検出部108をはじめとする種々の部品に配線が接続されることから、これらの配線を円筒部102aの開口端から外部に引き出す必要がある。したがって、図6に示すように、固定部材110が円筒部102a内に固定された状態では、円筒部102a内において、大径部102b側から開口端側へと配線を通過させるための配線挿通部112が形成される。なお、ここでは、固定部材110の本体部110aの外形を凹凸形状とし、円筒部102aと本体部110aとの間に隙間を形成することで、配線が挿通可能な配線挿通部112を構成することとした。しかしながら、配線挿通部112の位置や形状等はこれに限らず、例えば、本体部110aに貫通孔を形成し、この貫通孔によって、配線を挿通させる配線挿通部112を構成してもよい。
そして、固定部材110には、円筒部102a内に固定されたときに、本体部110aから円筒部102aの開口端側に突出する係止部114が設けられている。この係止部114は、本体部110aのうち配線挿通部112に連続する位置に基端が位置しており、配線挿通部112から円筒部102aの開口端側に向けて突出した後、配線挿通部112から離間する方向(図6の下方)に湾曲する形状をなしている。係止部114は、操作量検出部108が検出した検出信号を外部に出力する配線をはじめ、上述のタッチセンサや発射停止スイッチ等の部品に接続された配線を結束する結束部材を係止するためのものであり、係止部114の先端114aは、結束部材が抜け落ちないように、基端側(大径部102b側)に屈曲している。
具体的には、発射操作ユニット100の組み付け時には、まず、固定部材110を円筒部102aから取り外しておき、配線作業時に、操作量検出部108の接続端子108cをはじめとする各部品の接続端子にコネクタを嵌合させる。そして、コネクタから延伸する配線を配線挿通部112に挿通させながら固定部材110を円筒部102aに固定する。その後、各配線のうち、配線挿通部112から円筒部102aの開口端側に引き出した部分を係止部114に沿わせた状態で、結束部材によって各配線を係止部114にまとめて係止する。なお、各配線を結束して係止部114に係止することができれば、結束部材の具体的な構成や材質は限定されるものではない。結束部材としては、所謂、結束バンドや紐、針金、さらにはテープ等を用いることが可能である。
図7は、結束部材が係止部114に係止された状態を示す図である。図7に示すように、複数の配線Cが結束部材Bによって係止部114に係止されるので、配線Cを引き抜く力が作用したとしても、その力がコネクタに作用しにくい。また、配線Cは、係止部114のうち、コネクタの挿抜方向に交差(本実施形態では直交)する方向に延伸する部分において、結束部材Bによって結束されている。換言すれば、結束部材Bは、配線Cのうち、コネクタの挿抜方向に直交する方向に延伸する部分を係止部114に係止しているので、配線Cを引き抜く力が作用したとしても、その力がコネクタに直接伝達されにくくなっており、コネクタが部品(接続端子)から抜けてしまうのを防ぐことができる。なお、結束部材Bによって配線Cを結束する際に、接続端子に接続されるコネクタから結束部材Bまでの間で予長をとっておけば、配線Cの抜けをより確実に防ぐことができる。また、係止部114は、配線Cを沿わせる部分が滑らかな湾曲形状となっているので、配線作業時等に配線Cを引き回したとしても、配線Cが損傷することもない。
さらに、配線Cのコネクタは、固定部材110によって外部から被覆されているので、外部から侵入した異物の衝突に起因する配線Cの脱落が生じるおそれもない。
なお、固定部材110の本体部110aには貫通孔110cが形成されている。この貫通孔110cにより、仮にコネクタが部品から脱落したとしても、固定部材110を取り外すことなく、貫通孔110cからコネクタを嵌合させることが可能となり、配線作業やメンテナンス作業の作業効率を向上することができる。また、固定部材110の材質は特に限定されるものではないが、例えば、透明樹脂等で固定部材110を製造すれば、配線Cの接続状況を容易に確認することが可能となる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
上記実施形態では、配線が接続される部品としてタッチセンサ、発射停止スイッチ、操作量検出部108がベース体102内に設けられる場合について説明したが、ベース体102内に収容される部品はこれに限らない。いずれにしても、本発明は、少なくとも配線が接続される何らかの部品がベース体102内に収容された発射操作ユニットおよび遊技機に広く適用可能である。
また、上記実施形態では、タッチセンサ、発射停止スイッチ、操作量検出部108に接続された配線Cを係止部114に係止する場合について説明したが、係止部114に係止する配線Cは特に限定されるものではなく、例えば、電飾部品等に接続される配線を係止させてもよい。
1 …遊技機
100 …発射操作ユニット
102 …ベース体
106 …回転操作部
108 …操作量検出部
110 …固定部材
114 …係止部
B …結束部材
C …配線

Claims (3)

  1. 遊技球の発射操作を行う発射操作ユニットであって、
    少なくとも配線が接続される部品を内部に収容するベース体と、
    前記ベース体に回転自在に設けられた回転操作部と、
    前記ベース体の内部に固定され、前記部品に接続された配線を結束する結束部材が係止される係止部が設けられた固定部材と、
    を備えていることを特徴とする発射操作ユニット。
  2. 前記ベース体には、前記部品として前記回転操作部の操作量を検出する操作量検出部が収容され、
    前記係止部には、前記操作量検出部が検出した検出信号を外部に出力する配線を結束した結束部材が少なくとも係止されていることを特徴とする請求項1記載の発射操作ユニット。
  3. 遊技球の発射操作を行う発射操作ユニットを備えた遊技機であって、
    前記発射操作ユニットは、
    配線が接続された部品を内部に収容するベース体と、
    前記ベース体に回転自在に設けられた回転操作部と、
    前記ベース体の内部に固定され、前記部品に接続された配線を結束する結束部材が係止される係止部が設けられた固定部材と、
    を備えていることを特徴とする遊技機。
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