以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明をする。以下の説明において、図1紙面における上下を上下方向、図1紙面における左右を左右方向、図1紙面における手前方向を前、紙面奥方向を後ろとする。
(1)パチンコ遊技機の構造
本発明の一例としてパチンコ遊技機に適用する場合について、図面に基づいて説明する。図1に示すように、実施形態のパチンコ遊技機1は、遊技機枠40の内部に遊技盤2を取り付けて構成されている。
図1に示すように、遊技盤2には、発射ハンドル装置11の操作により発射された遊技球が流下する遊技領域3が、レール部材12で囲まれて形成されている。遊技領域3には、遊技球を誘導する案内釘(図示せず)が多数突設され、また、盤ランプ19が配設されている。
また、遊技領域3には、液晶表示装置である画像表示器4の表示部4aが、遊技領域3の中央部に前後に貫通する孔である開口部3aから目視可能に配置されている。画像表示器4は、客待ち演出(客待ち用のデモ表示)、装飾図柄変動演出、大当たり遊技に並行して行われる大当たり演出などを表示部4aに表示する。装飾図柄変動演出は、数字等の装飾図柄と装飾図柄以外の画像とにより構成されて、変動表示を経て停止表示された装飾図柄により、大当たり抽選(即ち、大当たり乱数の取得とその大当たり乱数を用いた判定)の結果を報知する演出である。この装飾図柄変動演出は、特別図柄変動に並行して行われる。また、大当たり抽選は、遊技球の第1始動口51aまたは第2始動口51bへの入賞に対して行われる。
遊技領域3の中央部であって画像表示器4の前方には、役物ユニット60が配置されている。また、表示部4aの周縁部前方には、枠体部31が配設されている。枠体部31の下部には、上面を転動する遊技球を、第1始動口51aへと案内可能なステージ部32が形成されている。枠体部31の左部には、入口から遊技球を流入させ、出口からステージ部32へ遊技球を流出するワープ部33が配設されている。
また、遊技領域3の左右方向における中央下部には、始動入賞装置5が設けられている。始動入賞装置5は、遊技球の入球し易さが常時変わらない第1始動口51aと、電動チューリップ(以下、「電チュー」という。)52により開閉される第2始動口51bと、を備えている。電チュー52は、電チューソレノイド53(図7参照)により駆動される。第2始動口51bは、電チュー52が開いているときのみ遊技球が入賞可能となる。
また、遊技領域3には、大入賞装置7が設けられている。大入賞装置7は、始動入賞装置5の下方に配置されており、大入賞口71と、大入賞口ソレノイド72(図7参照)により動作する開閉部材73とを備えている。大入賞口71は、開閉部材73により開閉される。
また、遊技領域3には、複数の普通入賞装置9及び遊技球が通過可能なゲート8が設けられている。各普通入賞装置9は、始動入賞装置5の左方に配置されている。各普通入賞装置9に入った遊技球は、その普通入賞装置9内の普通入賞口55に入賞する。ゲート8は、画像表示器4の左方に配置されている。
遊技領域3の外側には、普通図柄表示器13、第1特別図柄表示器14a、及び、第2特別図柄表示器14bが設けられるとともに、普通図柄保留ランプ15、第1特別図柄保留ランプ16a、第2特別図柄保留ランプ16bがそれぞれ4つ設けられている。
第1特別図柄表示器14a、第2特別図柄表示器14bは、それぞれ、遊技球の第1始動口51a、第2始動口51bへの入賞を契機として行われる大当たり抽選の結果を、変動表示を経て停止表示された図柄(特別図柄)により報知する(これを「特別図柄変動」という)ものである。第1特別図柄表示器14a、第2特別図柄表示器14bに停止表示された図柄(特別図柄)が大当たり図柄又は小当たり図柄であれば、大入賞口71を所定回数開閉する当たり遊技が行われる。
特別図柄の変動表示中または当たり遊技中に、遊技球が第1始動口51aまたは第2始動口51bに入賞すると、メイン制御基板20(図7参照)は、その入賞に対して取得した大当たり乱数等の乱数を、第1始動口51aへの入賞であれば第1保留記憶部27a(図7参照)に、第2始動口51bへの入賞であれば第2保留記憶部27b(図7参照)に、保留記憶として記憶する。そして、特別図柄変動を実行可能になったときに、記憶しておいた保留記憶に基づいて大当たりか否かの判定を行い、特別図柄変動を実行する。
第1特別図柄保留ランプ16a、第2特別図柄保留ランプ16bは、それぞれ、第1保留記憶部27a、第2保留記憶部27bに記憶されている保留記憶の個数を表示するものである。なお、第1保留記憶部27a、第2保留記憶部27bに記憶される保留記憶の個数は、それぞれ4個が上限とされているため、第1保留記憶部27aに4個の保留記憶がある状態で遊技球が第1始動口51aに入賞したときや、第2保留記憶部27bに4個の保留記憶がある状態で遊技球が第2始動口51bに入賞したときは、その入賞に対して大当たり乱数等の乱数は取得されない。
普通図柄表示器13は、ゲート8への遊技球の通過を契機として行われる普通図柄抽選の結果を、変動表示を経て停止表示される普通図柄により報知するものである。停止表示された普通図柄が当たり図柄であれば、所定時間及び所定回数、電チュー52を開く補助遊技が行われる。
普通図柄の変動表示中または補助遊技中に、遊技球がゲート8を通過すると、メイン制御基板20(図7参照)は、その通過に対して取得した当たり乱数を記憶する。そして、普通図柄の変動表示を開始可能な状態になったときに、記憶しておいた当たり乱数を用いて当たりか否かの判定を行い、普通図柄の変動表示を開始して、その判定結果を示す普通図柄を停止表示する。普通図柄保留ランプ15は、このように記憶されている当たり乱数の個数を表示するものである。なお、記憶される当たり乱数は4個が上限とされているため、4個の当たり乱数が記憶されている状態で遊技球がゲート8を通過しても、その通過に対する当たり乱数の取得は行われない。
図2に示すように、遊技機枠40は、外枠41と内枠42とガラス扉枠43とを備えている。外枠41は、パチンコ遊技機1の外郭部となる枠体であり、内枠42は、遊技盤2が取り付けられる枠体であり、ガラス扉枠43は、遊技盤面を保護するとともに発射ハンドル装置11などが配設される枠体である。遊技機枠40は、左端部にヒンジ部45を備えて構成され、ヒンジ部45により、ガラス扉枠43は、外枠41および内枠42に対してそれぞれ回動自在とされ、内枠42は、外枠41およびガラス扉枠43に対してそれぞれ回動自在とされている。
図1、3等に示すように、ガラス扉枠43は、前面下部に、受け皿ユニット35を備える。受け皿ユニット35は、球受け皿36および演出ボタン37を備える。また、ガラス扉枠43は、受け皿ユニット35の右方に、発射ハンドル装置11を備える。
球受け皿36は、図示しない賞球払出装置から払い出された遊技球を一時貯留すると共に、遊技球を整列状態として図示しない球送り機構部に送る流路となるものである。発射ハンドル装置11は、遊技球の発射操作を行うものである。発射ハンドル装置11が操作されると、球送り機構部により、球受け皿36から図示しない発射レール(Mレール)の発射部へ遊技球が送られ、発射部に送られた遊技球は、図示しない打球機構部の槌により叩かれて遊技領域3へ打ち出される。演出ボタン37は、遊技中に実行される演出に合わせて遊技者が押下操作するもので、遊技者の遊技への関与度を高める効果を発揮するものである。
また、ガラス扉枠43は、受け皿ユニット35の上方に、遊技領域3を視認可能な透視窓としてガラス板39を備えている。少なくとも遊技領域3の前方はガラス板39が配される。その他、ガラス扉枠43には、スピーカ17、及び、枠ランプ18が配設されている。
役物ユニット60は、後述するランプ制御基板24(図7参照)に接続されており、演出制御基板22によりランプ制御基板24を介して動作、表示等が制御される。
遊技盤2は、内枠42に対して前方から取り付けられる。内枠42に取り付けられた遊技盤2は、図示しない固定部材で、内枠42から外れるのを規制される。
図2に示すように、内枠42は、合成樹脂製とされ、前方から見て中央が貫通された略長方形の枠形状とされている。内枠42に遊技盤2を取り付けた状態では、中央の貫通部から、画像表示器4、ベース枠体80、メイン基板ケース85などが後方へ突出する。
図3は、パチンコ遊技機1の背面側を示す概略図であり、図4は、パチンコ遊技機1が備える遊技盤2の背面側を示す概略分解斜視図である。パチンコ遊技機1は、遊技盤2と、遊技盤2の裏面2a側に取り付けられるベース枠体80と、ベース枠体80の外表面に取り付けられるメイン基板ケース85とを備えている。
遊技盤2は、後方にベース枠体80(役物ユニットの後ろ側を構成する部材)を配置させ、その後方から画像表示器4を配置させている。
遊技盤部48は、図4等に示すように、遊技盤2と、ベース枠体80と、を有するユニットとして構成されている。
ベース枠体80は、無色透明又は有色透明の合成樹脂材料(例えば、透明なポリカーボネート等)から形成されている。ベース枠体80は、筒状の周壁部81と、周壁部81の前縁から外方へ延設されたフランジ部82と、周壁部81の後端部から中心方向に突出する後壁部83と、を有している。ベース枠体80は、ネジなどの締結手段を用いて、フランジ部82を遊技盤2の裏面2a側の周縁部に締結することにより、遊技盤2に取り付けられ、遊技盤2の裏面2a側において上側下側左側右側および後側を略覆うものである。また、後壁部83に、開閉可能な図示しない盤裏カバーが配設されている。
ベース枠体80が遊技盤2に取り付けられた状態において、ベース枠体80と遊技盤2との間に形成される略閉鎖された内部空間には、画像表示器4およびベース枠体80が配置され、盤裏カバーを開くと画像表示器4の後部が露出する。
ベース枠体80の外表面には、メイン基板ケース85が配される。図3に示すように、メイン基板ケース85は、透明なポリカーボネート等の合成樹脂で略箱形状に形成され、内部にパチンコ遊技を制御するメイン制御基板20(図3参照)が収納されている。
本発明のパチンコ遊技機1は、図1、3等に示すように、ベース枠体80を有する遊技盤部48と、遊技盤部48に配設される役物ユニット60と、役物ユニット60と接続されるサブ制御基板25(特許請求の範囲の基板に相当する)と、を備えている。
役物ユニット60は、中継基板90を介してサブ制御基板25のランプ制御基板24と接続され、さらにメイン制御基板20と接続されている。(図7参照)また、中継基板90(特許請求の範囲の中継部材に相当する)は、ベース枠体80の一方の側から他方の側に突き抜けるように配置されている。
本実施形態では、図6に示すように、ベース枠体80に挿通孔80aが四か所形成され、各中継基板90のドロワコネクタ100a、110aが挿通孔80aをそれぞれ挿通する構成とされている。詳説すれば、それぞれ周壁部81の内側から外側に突き抜けるように構成されている。
ここで、ベース枠体80の「一方の側と他方の側」とは、一方の側が、ベース枠体80の周壁部81、後壁部83の内周面側及びフランジ部82の前面側とされ、他方の側が、ベース枠体80の周壁部81、後壁部83の外周面側及びフランジ部82の後面側とされるものとする。
役物ユニット60は、図1、4〜6等に示すように、(区別するときは、右上側に位置する役物ユニット60を役物ユニット601、右下側に位置する役物ユニット60を役物ユニット602、左上側に位置する役物ユニット60を役物ユニット603、左下側位置する役物ユニット60を役物ユニット604、とする)画像表示器4の前方、かつ、ベース枠体80の周壁部81の内側に配置され、遊技盤2、ベース枠体80に図示しない取付部材を介してそれぞれ取り付けられている。
中継基板90(特許請求の範囲の中継部材に相当する)は、図6に示すように、役物ユニット60に取り付けられるユニット側ドロワ基板100と、ベース枠体80に取り付けられるベース枠体側ドロワ基板110と、で構成されている。
ユニット側ドロワ基板100としては、図6に示すように、役物ユニット601に配設されるユニット側ドロワ基板1001と、役物ユニット602に配設されるユニット側ドロワ基板1002と、役物ユニット603に配設されるユニット側ドロワ基板1003と、役物ユニット601に配設されるユニット側ドロワ基板1004と、がある。
各ユニット側ドロワ基板100は、ベース枠体側ドロワ基板110から、ベース枠体80の内側に向かって突出するドロワコネクタ100aを有している。本実施形態では、ドロワコネクタ100aは、ハウジング、接触子、ガイドを備えたプリント基板装着用で、ドロワコネクタ110aと嵌合可能なものが用いられている。
ベース枠体側ドロワ基板110としては、図6に示すように、ユニット側ドロワ基板1001と対向する位置にあるベース枠体側ドロワ基板1101、ユニット側ドロワ基板1002と対向する位置にあるベース枠体側ドロワ基板1102、ユニット側ドロワ基板1003と対向する位置にあるベース枠体側ドロワ基板1103、ユニット側ドロワ基板1004と対向する位置にあるベース枠体側ドロワ基板1104、がある。
各ベース枠体側ドロワ基板110は、ベース枠体側ドロワ基板110から、ベース枠体80の外側に向かって突出するドロワコネクタ110aを有している。本実施形態では、ドロワコネクタ110aは、ハウジング、接触子、ガイドを備えたプリント基板装着用で、ドロワコネクタ100aと嵌合可能なものが用いられている。
中継基板90は、図6に示すように、対応する位置に配置される、ユニット側ドロワ基板100のドロワコネクタ100aとベース枠体側ドロワ基板110のドロワコネクタ110aと、が接続されている。
本実施形態では、中継基板90は、ベース枠体80に形成された挿通孔80aを、上記のドロワコネクタ100a、110aどうしが接続された接続部分が、ベース枠体80の周壁部81を内側から外側に突き抜けるように構成されている。
詳説すれば、ユニット側ドロワ基板1001のドロワコネクタ100aとベース枠体側ドロワ基板1101のドロワコネクタ110aとが接続された接続部分、及び、ユニット側ドロワ基板1004のドロワコネクタ100aとベース枠体側ドロワ基板1104のドロワコネクタ110aとが接続された接続部分、はベース枠体80の周壁部81を上下方向に、ユニット側ドロワ基板1002のドロワコネクタ100aとベース枠体側ドロワ基板1102のドロワコネクタ110aとが接続された接続部分、及び、ユニット側ドロワ基板1003のドロワコネクタ100aとベース枠体側ドロワ基板1103のドロワコネクタ110aとが接続された接続部分、はベース枠体80の周壁部81を左右方向に、突き抜けている。
(2)パチンコ遊技機の電気系統
次に、図7に基づいて実施形態のパチンコ遊技機1の電気系統について説明する。図7に示すように、実施形態のパチンコ遊技機1は、メイン制御基板20、払出制御基板21、サブ制御基板25を備え、サブ制御基板25は、演出制御基板22、画像制御基板23、及び、ランプ制御基板24を備えている。そして、払出制御基板21及び演出制御基板22はメイン制御基板20に接続され、画像制御基板23及びランプ制御基板24は演出制御基板22に接続されている。各制御基板は、CPU、ROM、RAM等を備えている。また、メイン制御基板20は、RAM内に、第1保留記憶部27a及び第2保留記憶部27bを有する保留記憶部27を備えている。
メイン制御基板20は、大当たりの抽選や遊技状態の移行など主に利益に関わる制御を行うものである。メイン制御基板20には、第1始動口51a内に設けられて第1始動口51aに入賞した遊技球を検出する第1始動口SW(スイッチ)54a、第2始動口51b内に設けられて第2始動口51bに入賞した遊技球を検出する第2始動口SW54b、電チュー52を駆動する電チューソレノイド53、大入賞口71内に設けられて大入賞口71に入賞した遊技球を検出する大入賞口SW74、開閉部材73を駆動する大入賞口ソレノイド72、各普通入賞口55内にそれぞれ設けられてその普通入賞口55に入賞した遊技球を検出する普通入賞口SW56、第1特別図柄保留ランプ16a、第2特別図柄保留ランプ16b、普通図柄保留ランプ15、第1特別図柄表示器14a、第2特別図柄表示器14b、普通図柄表示器13がそれぞれ接続され、図7に矢印で示すように、各スイッチからはメイン制御基板20に信号が入力され、各ソレノイドやランプ等にはメイン制御基板20から信号が出力される。
また、メイン制御基板20は、払出制御基板21に各種コマンドを送信するとともに、払い出し監視のために払出制御基板21から信号を受信する。払出制御基板21には、図示しない払出装置を駆動する払出駆動モータ26が接続され、払出制御基板21は、メイン制御基板20から受信したコマンドに従って払出駆動モータ26を動作させ、賞球の払出を行わせる。
さらに、メイン制御基板20は、演出制御基板22に対し各種コマンドを送信し、演出制御基板22は、画像制御基板23との間でコマンドや信号の送受信を行う。画像制御基板23には画像表示器4及びスピーカ17が接続され、画像制御基板23は、演出制御基板22から受信したコマンドに従って、画像表示器4の表示部4aに装飾図柄その他の画像を表示し、スピーカ17から音声を出力する。また、演出制御基板22は、ランプ制御基板24との間でコマンドや信号の送受信を行う。ランプ制御基板24には枠ランプ18、及び盤ランプ19が接続され、ランプ制御基板24は、演出制御基板22から受信したコマンドに従って、枠ランプ18や盤ランプ19を点灯・消灯する。なお、画像表示器4は、非接触電力供給、非接触通信で、演出制御基板22及び電源と接続することも可能である。
また、ランプ制御基板24には、中継基板90を介して役物ユニット60が接続され、ランプ制御基板24は、演出制御基板22から受信したコマンドに従って、役物ユニット60を作動させる。なお、中継基板90とランプ制御基板24とは図示しないハーネスで接続されている。
また、演出制御基板22には、演出ボタン37が押下操作されたことを検出する演出ボタン検出SW37aが接続されており、演出ボタン37(図1参照)が押下されると、演出ボタン検出SW37aから演出制御基板22に対して信号が出力される。
パチンコ遊技機1では、ベース枠体80を有する遊技盤部48と、遊技盤部48に配設される役物ユニット60と、役物ユニット60と接続されるサブ制御基板25と、を備える遊技機であって、ベース枠体80の、一方の側に役物ユニット60が配置され、他方の側にサブ制御基板25が配置され、中継基板90が、ベース枠体80の一方の側から他方の側に突き抜けるように配置され、役物ユニット60は、中継基板90を介してサブ制御基板25と接続されていることを特徴としている。
これによれば、中継基板90が、ベース枠体80の一方の側から他方の側に突き抜けていて、接続する部材としてのハーネスを、ベース枠体80の外側に回してはわすことなく、中継基板90とサブ制御基板25とを、ベース枠体80の他方の側どうしで接続可能となるので、ハーネス長を短くするとともに、ハーネスの挟み込みによる破損を防止することができる。
また、中継基板90は、役物ユニット60に取り付けられドロワコネクタ100aを有したユニット側ドロワ基板100と、ベース枠体80に取り付けられドロワコネクタ110aを有したベース枠体側ドロワ基板110と、で構成され、ユニット側ドロワ基板100のドロワコネクタ100aとベース枠体側ドロワ基板110のドロワコネクタ110aとが接続されている。
これによれば、対応する、ドロワコネクタ100aと、ドロワコネクタ110aとの接続により配線作業が少なくなり、組立作業の効率を向上させることができる。
また、ベース枠体側ドロワ基板110と、ランプ制御基板24とがハーネスを介して接続されているので、パチンコ遊技機1の後側どうしのハーネス接続となり、ベース枠体80の内側から外側に、ハーネスをはわせなくてよくなるので、接続作業がしやすくなるとともにハーネスの破損をなくすことができる。
本発明のパチンコ遊技機は上記構成に限定されるものではない。即ち、本発明の要旨を逸脱しない限り各種の設計変更等が可能である。
また、中継基板90を、図8に示すように、ユニット側ドロワ基板100のドロワコネクタ100aが、ベース枠体80の後壁部83を突き抜ける構成とすることも可能である。このようにすれば、ベース枠体側ドロワ基板110のスペースを無くすことができるので、役物ユニット60の領域を大きくすることができる。
また、図9の左側に示すように、ベース枠体80のフランジ部82に切り欠き80eを設けて、ユニット側ドロワ基板100のドロワコネクタ100aと、ベース枠体側ドロワ基板110のドロワコネクタ110aが突き抜ける構成とすることも可能である。
また、図9の右側に示すように、ベース枠体80のフランジ部82に切り欠き80eを設けて、ユニット側ドロワ基板100のドロワコネクタ100aが、ベース枠体80のフランジ部82を突き抜ける構成とすることも可能である。また、本発明においては、ドロワコネクタ100a、ドロワコネクタ110aは、ハウジングが凹凸形状で嵌め合い可能なコネクタを含むものとする。
また、中継部材としてのハーネスHを、ベース枠体80の一方の側から他方の側に突き抜けるように配置して、役物ユニット60と、メイン制御基板20とをサブ制御基板25を介して接続することも可能である。また、中継部材として、ドロワコネクタと呼ばれるものでなくても、ハーネスを用いずに直接連結できるようなコネクタを用いることもできる。
また、役物ユニット60は、サブ制御基板25ではなくメイン制御基板20と接続、制御され、大入賞装置7として使用することも可能である。この場合には、特許請求の範囲の基板は、メイン制御基板20となる。