JP6432432B2 - 弾球遊技機 - Google Patents

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Description

本発明は、ぱちんこ遊技機等の弾球遊技機に関する。
ぱちんこ遊技機には、遊技領域を構成する遊技盤のほぼ中央にセンター飾りを配置し、このセンター飾りに液晶ディスプレイ等の演出表示装置を設けたものが知られている(例えば、特許文献1を参照)。このようなぱちんこ遊技機は、遊技領域内に設けられた始動入賞口に遊技球が入球したことを契機として、演出表示装置において複数の図柄(装飾図柄)を変動させた後に停止表示したときの図柄の組み合わせが予め設定された大当り図柄であった場合に、特別遊技状態(大当り)を成立させるように構成されている。特別遊技状態においては、遊技領域内に設けられたアタッカーと称される大入賞口を開放して遊技球の入球を容易にし、この大入賞口への遊技球の入球により遊技者が大量の賞球を獲得できるようになっている。
最近のぱちんこ遊技機では、センター飾りの下部に設けられ、遊技展開に応じて昇降移動する演出可動役物を備えたぱちんこ遊技機や、上記液晶ディスプレイの前方位置に設けられ、左右にスライド移動するサブ液晶ディスプレイを備えたぱちんこ遊技機が多くなっている。また、遊技盤が透明な樹脂材料によって形成されたぱちんこ遊技機も多くなっている。
特開2001‐96019号公報
ところで、弾球遊技機では、遊技盤面(遊技領域)の下部略中央に始動入賞装置(始動入賞口)が設けられていることが多い。そのため、上記のようにセンター飾りの下部に演出可動役物を備えた弾球遊技機では、この演出可動役物と始動入賞装置とが前後方向に重なる位置に配設されることになる。従来の始動入賞装置では、始動入賞口から流入した遊技球をそのまま遊技盤の後方に排出する排出経路となっているため、上記演出可動役物の配置場所が限られた場所になるという課題があった。また、透明な遊技盤を採用した弾球遊技機では、演出可動役物が待機位置に位置していても透明な遊技盤を通して演出可動役物を視認可能であるため、待機位置にある演出可動役物を演出に利用することができるが、始動入賞装置の排出経路によって演出可動役物の視認性が妨げられるという課題があった。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、演出可動役物の配置場所の自由度を向上させることができるとともに、待機位置にある演出可動役物の視認性を向上させることができる弾球遊技機を提供することを目的とする。
このような目的達成のため、本発明に係る弾球遊技機は、前面側に遊技球を用いた遊技を行う遊技領域が設けられた遊技盤と、前記遊技領域に設けられ、遊技球が流入可能な始動入賞口および前記始動入賞口から流入した遊技球を前記遊技盤の後面側に排出する排出口を有する始動入賞装置(例えば、実施形態における第1始動入賞装置100)と、前記遊技盤の後面側における前記始動入賞装置の後方位置に設けられ、遊技展開に応じて演出
動作を行う演出可動装置とを備える。そして、前記遊技盤および前記始動入賞装置が透明な材料によって形成され、前記演出可動装置が前記遊技盤および前記始動入賞装置を通して前方から視認可能に構成され、前記始動入賞装置は、前記排出口が前記演出可動装置と前後方向に重ならない位置に設けられ、前記始動入賞口から流入した遊技球を前記排出口まで前記遊技領域において流下させて前記排出口から前記遊技盤の後面側に排出するように構成される。
本発明によれば、演出可動役物の配置場所の自由度を向上させることができるとともに、待機位置にある演出可動役物の視認性を向上させることができる。
ぱちんこ遊技機の正面図である。 ぱちんこ遊技機の背面図である。 遊技盤の正面図である。 第1始動入賞装置のカバー部材を取り外した状態の遊技盤を示す図であり、(a)は正面図、(b)は正面斜視図である。 第1始動入賞装置のカバー部材を取り外した状態を示す正面図である。 第1液晶表示パネルを取り外した状態の遊技盤を示す図であり、(a)は背面図、(b)は背面斜視図である。 第2液晶表示パネルを構成する右側液晶表示パネルを示す図であり、(a)は正面図、(b)は背面斜視図である。 演出可動装置およびランプ装置を示す正面図である。 演出可動装置およびランプ装置を示す断面図である。 遊技盤の後面側に設けられた副制御基板を示す遊技盤の背面図であり、(a)基板カバーを取り付けた状態の背面図、(b)は基板カバーを取り外した状態を示す背面図である。 副制御基板から第1および第2液晶表示パネルまでの接続構成を示すブロック図である。 ぱちんこ遊技機の遊技制御構成を示すブロック図である。
以下、本発明の好ましい実施形態について図面を参照して説明する。本実施形態に係る弾球遊技機の一例としてぱちんこ遊技機PMを図1および図2に示しており、まず、これらの図を参照してぱちんこ遊技機PMの全体構成について説明する。
[ぱちんこ遊技機の全体構成]
始めに、ぱちんこ遊技機PMの前面側の基本構造を説明する。ぱちんこ遊技機PMは、図1に示すように、外郭方形枠サイズに構成された縦向きの固定保持枠をなす外枠1と、これに合わせた方形枠サイズに構成されて開閉搭載枠をなす前枠2とを有して構成される。前枠2は、外枠1および前枠2の左側縁部に配設された上下のヒンジ機構3により、外枠1の前側開口部に対して横開き開閉および着脱が可能に取り付けられる。また、前枠2は、右側縁部に設けられたダブル錠と称される施錠装置4を利用して、常には外枠1と係合連結された閉鎖状態に保持される。
前枠2の前面側には、この前枠2の上部前面域に合わせた方形状のガラス枠5が上下のヒンジ機構3を利用して横開き開閉および着脱可能に組み付けられる。ガラス枠5は、上述の施錠装置4を利用して、常には前枠2の前面を覆う閉鎖状態に保持される。前枠2の上側に設けられた収容枠に遊技盤10が着脱可能にセット保持され、常には閉鎖保持されるガラス枠5の複層ガラス5aを通して、遊技盤10の前面に設けられた遊技領域PAを
視認可能に臨ませるようになっている。
ガラス枠5の下部前面側には、遊技球を貯留する上球皿6および下球皿7が設けられる。上球皿6の上部には、遊技者が操作入力する操作ボタン9が設けられている。なお、ガラス枠5の上部前面側には、発光ダイオード(LED)やランプ等を備える電飾装置や、遊技の展開状態に応じて効果音を発生させるスピーカ等が適宜設けられるが、図1においてはこれらを取り外した状態を示している。
前枠2の右下部には、遊技球の発射操作を行う発射ハンドル8が設けられる。なお、図示を省略するが、前枠2の下部におけるガラス枠5(上下の球皿6,7)の後側には、上球皿6に貯留された遊技球を1球ずつ送り出す整流器、この整流器から送り出された遊技球を遊技領域PAに向けて打ち出す発射機構、この発射機構の作動を制御する発射制御基板等が設けられる。
続いて、ぱちんこ遊技機PMの後面側の基本構造を説明する。図2に示すように、前枠2の後面側には、中央に前後連通する窓口を有して前枠2よりも幾分小型の矩形枠状に形成された裏機構盤30が取り付けられている。裏機構盤30の各部には、遊技施設側から供給される遊技球を貯留する遊技球貯留タンク33、遊技球貯留タンク33から供給される遊技球を流下させる樋部材34、樋部材34を流下する遊技球を払い出す賞球払出ユニット35、賞球払出ユニット35から払い出された遊技球を上球皿6もしくは下球皿7に流下させる裏側通路部材等が設けられている。
遊技盤10の後面側には、ぱちんこ遊技機PMの作動を統括的に制御する主制御基板40や、遊技展開に応じた画像表示、効果照明、効果音等の演出全般の制御を行う副制御基板41が取り付けられている。裏機構盤30の後面下部には、遊技球の払い出しに関する制御を行う払出制御基板42や、遊技施設側から受電して各種制御基板や電気・電子部品に電力を供給する電源基板43や、電源スイッチ44が取り付けられている。裏機構盤30の後面上部には、主制御基板40や払出制御基板42等からの信号をぱちんこ遊技機PMの外部の機器へ中継する外部中継端子基板45が取り付けられている。これらの制御基板とぱちんこ遊技機PM各部の電気・電子部品とがハーネス(コネクタケーブル)で接続されて、ぱちんこ遊技機PMが作動可能に構成されている。
ぱちんこ遊技機PMは、外枠1が遊技施設の遊技島(設置枠台)に固定設置され、前枠2、ガラス枠5等が閉鎖施錠された状態で遊技に供され、上球皿6に遊技球を貯留させて発射ハンドル8を回動操作することにより遊技が開始される。発射ハンドル8が回動操作されると、上球皿6に貯留された遊技球が、整流器によって1球ずつ発射機構に送り出され、発射機構により遊技領域PAに打ち出されて、以降パチンコゲームが展開される。
[遊技盤の構成]
次に、図3〜図11を参照して、前枠2の収容枠に着脱可能にセット保持される遊技盤10の詳細について説明する。遊技盤10は、透明な樹脂材料を用いて板状に形成される。遊技盤10の前面側には、図3に示すように、遊技盤10の前面に略円形状の遊技領域PAを形成する内レール11および外レール(図示せず)を有するレール飾りが取り付けられている。
遊技盤10の遊技領域PAには、多数本の遊技釘や風車(図示せず)とともに、遊技球が流入可能な一般入賞装置13、第1始動入賞装置100、第2始動入賞装置14および大入賞装置15等の各種入賞装置、並びに、遊技球が通過可能な始動ゲート17が配設されている。遊技領域PAの略中央部には前後に貫通した窓部10aが形成されており、この窓部10aを介して遊技盤10の後面側に設けられた演出表示装置50の表示画面が視
認可能になっている。窓部10aの周囲にはセンター飾り20が設けられている。遊技領域PAの中央下端部には、遊技盤10を前後に貫通して遊技球が通過可能なアウト口18が形成されている。遊技領域PAの下部には図柄表示装置25が設けられている。また、遊技盤10の後面側には、第1始動入賞装置100の後方の位置に、遊技展開に応じて演出動作を行う演出可動装置70が設けられている(図4を参照)。
一般入賞装置13は、上下方向に開口して遊技球が流入可能な一般入賞口(図示せず)と、この一般入賞口に流入した遊技球を検出する一般入賞センサ13s(図12を参照)とを有し、一般入賞センサ13sにより検出された後に遊技球を遊技盤10の後面側に排出させるように構成される。一般入賞センサ13sは、一般入賞口への遊技球の入球時にその入球を示す一般入賞信号を生成し、その一般入賞信号を後述する遊技制御装置200に送信する。
第1始動入賞装置100は、第1の遊技に対応する始動入賞装置として設けられる。第1始動入賞装置100は、図3〜図5に示すように、上下方向に開口して遊技球が流入可能な第1始動入賞口101と、第1始動入賞口101から流入した遊技球を遊技盤10の後面側に排出するための排出口102と、第1始動入賞口101から排出口102へ繋がる遊技球の流下通路103aを形成する通路形成部材103と、第1始動入賞口101から流入した遊技球を検出する上下一対の第1始動入賞センサ104,105と、通路形成部材103の前面側に設けられ、通路形成部材103とともに流下通路103aを形成するカバー部材106とを有して構成される。
排出口102は、第1始動入賞装置100の後方に配置された演出可動装置70と前後方向に重ならない位置(演出可動装置70の動作に影響しない位置)において、前後方向に開口して形成されている。この排出口102と連通するように遊技盤10にも演出可動装置70と前後方向に重ならない位置に前後方向に貫通した遊技盤側排出口19が形成されている。第1始動入賞装置100は、通路形成部材103およびカバー部材106によって形成される流下通路により、第1始動入賞口101から流入した遊技球を、演出可動装置70と前後方向に重ならない位置(演出可動装置70の動作に影響しない位置)まで遊技領域PA(遊技盤面)において流下させて排出口102および遊技盤側排出口19を通って遊技盤10の後面側に排出させるように構成されている。
流路形成部材103およびカバー部材106は、透明な樹脂材料により形成されている。そのため、第1始動入賞装置100の後方に配置された演出可動装置70は、透明なカバー部材106、流路形成部材103および遊技盤10を通して視認可能になっている。
上下一対の第1始動入賞センサ104,105は、第1始動入賞口101への遊技球の入球時にその入球を示す第1始動入賞信号をそれぞれ生成し、それらの第1始動入賞信号を後述する遊技制御装置200に送信する。なお、遊技制御装置200では、上下一対の第1始動入賞センサ104,105の両方から第1始動入賞信号を受信したときにはじめて第1始動入賞装置100に遊技球が入賞したと判断するようになっている。このような構成により、上下一対の第1始動入賞センサ104,105のいずれか一方に対して不正な操作を行っても、第1始動入賞装置100への入賞を獲得することができないようになっている。
第2始動入賞装置14は、第2の遊技に対応する始動入賞装置として設けられる。第2始動入賞装置14は、図3および図4に示すように、左右に開口して遊技球が流入可能な第2始動入賞口(図示せず)と、この第2始動入賞口を開閉可能な開閉部材14aと、この開閉部材14aを開閉作動させる第2始動入賞ソレノイド14b(図12を参照)と、第2始動入賞口に流入した遊技球を検出する第2始動入賞センサ14s(図12を参照)
とを有し、第2始動入賞センサ14sにより検出された後に遊技球を遊技盤10の後面側に排出させるように構成されている。第2始動入賞センサ14sは、第2始動入賞口への遊技球の入球時にその入球を示す第2始動入賞信号を生成し、その第2始動入賞信号を後述する遊技制御装置200に送信する。
大入賞装置15は、第1の遊技および第2の遊技に共通の大入賞装置として設けられる。大入賞装置15は、前後方向に開口して遊技球が流入可能な横長方形状の大入賞口(図示せず)と、この大入賞口を開閉可能な所謂アタッカー型の開閉扉15aと、この開閉扉15aを開閉作動させる大入賞ソレノイド15b(図12を参照)と、大入賞口に流入した遊技球を検出する大入賞センサ15s(図12を参照)とを有し、大入賞センサ15sにより検出された後に遊技球を遊技盤10の後面側に排出させるように構成される。
大入賞装置15は、図柄表示装置25に表示される第1特別図柄もしくは第2特別図柄が所定の大当たり態様にて停止したときに「大当たり」として、大入賞ソレノイド15bにより開閉扉15aを開放作動させ、大入賞口に遊技球が流入可能な状態となるように制御される。大入賞センサ15sは、大入賞口への遊技球の入球時にその入球を示す大入賞信号を生成し、その大入賞信号を後述する遊技制御装置200に送信する。
始動ゲート17は、上下方向に開口して遊技球が通過可能な始動口(図示せず)と、この始動口を通過した遊技球を検出する始動通過センサ17s(図12を参照)とを有して構成される。始動通過センサ17sは、始動口における遊技球の通過時にその通過を示す始動通過信号を生成し、その始動通過信号を後述する遊技制御装置200に送信する。始動口における遊技球の通過は、第2始動入賞装置14の開閉部材14aを開放作動させるか否かを決定する開放抽選の契機となる。始動ゲート17(始動口)を遊技球が通過すると、遊技制御装置200において開放抽選が行われ、その開放抽選の結果を示す図柄である普通図柄が図柄表示装置25に変動表示される。そして、変動開始から所定時間の経過後に、開放抽選の結果に対応した図柄が停止して表示される。このとき、当たりの図柄が表示されると、第2始動入賞装置14の開閉部材14aが所定時間開放作動される。
遊技盤10の後面側には、遊技展開に応じた演出画像や、第1特別図柄もしくは第2特別図柄によって示される当否抽選の結果表示を視覚的に演出するための装飾図柄の変動を表示する演出表示装置50が設けられている。演出表示装置50は、第1液晶表示パネル51と、第1液晶表示パネル51の前方であって遊技盤10との間の位置に配設される第2液晶表示パネル52とを有して構成される。
第2液晶表示パネル52は、左右に分割された2枚の液晶表示パネル52L,52Rから構成される。図6および図7に示すように、第1液晶表示パネル51と遊技盤10の間の位置には、左右方向に延びる上下一対のスライドレール61R,62R、電動モータ63Rおよび電動モータ63Rの動力を伝達する動力伝達機構(図示せず)を備えるスライド移動機構60Rが設けられている。右側液晶表示パネル52Rは、第1液晶表示パネル51と遊技盤10の間の位置において、このスライド移動機構60Rにより左右方向にスライド移動可能に構成されている。また、左側液晶表示パネル52Lに対しても、スライド移動機構60Rと同様のスライド移動機構60Lが設けられており、左側液晶表示パネル52Lは、そのスライド移動機構60Lにより左右方向にスライド移動可能に構成されている。このように左右の液晶表示パネル52L,52Rはそれぞれ左右方向にスライド移動可能であり、左側液晶表示パネル52Lの右側面と右側液晶表示パネル52Rの左側面とを当接させた閉鎖位置や、左側液晶表示パネル52Lを左方に最大限移動させるとともに右側液晶表示パネル52Rを右方に最大限移動させた開放位置等に移動させることが可能に構成されている。なお、上記閉鎖位置から開放位置までの距離が、左右の液晶表示パネル52L,52Rで相違しており、左右のスライド移動機構60L,60Rにおける
移動制御も左右で異なる制御を行うようになっている。
スライド移動機構60Rの上側スライドレール61Rの近傍には、電動モータ66R等を備える揺動機構65Rが設けられている。右側液晶表示パネル52Rは、この揺動機構65Rにより、右側液晶表示パネル52Rの右端部を上下に延びる軸を中心として、右側液晶表示パネル52Rの左端部を前後方向に揺動させることが可能に構成されている。また、左側液晶表示パネル52Lに対して設けられたスライド移動機構60Lの上側スライドレール61Lの近傍にも、揺動機構65Rと同様の揺動機構65Lが設けられており、左側液晶表示パネル52Lは、その揺動機構65Lにより、左側液晶表示パネル52Lの左端部を上下に延びる軸を中心として、左側液晶表示パネル52Lの右端部を前後方向に揺動させることが可能に構成されている。
演出可動装置70は、図4および図8に示すように、第1始動入賞装置100および遊技盤10の後方位置(左右の液晶表示パネル52L,52Rの下方位置)に設けられている。演出可動装置70は、発光可能に構成された円盤形状の装飾部材71と、装飾部材71を上下方向に移動させる昇降機構72と、装飾部材72の中央部を前後に延びる軸を中心として装飾部材72を回転させる回転機構73とを備えて構成される。演出可動装置70は、遊技展開に応じて発光、回転および昇降移動を適宜組み合わせた作動を行うことにより遊技演出を行うように構成されている。演出可動装置70は、下方に移動されて第1始動入賞装置100および遊技盤10の後方に配置された状態(待機位置)であっても、上述したように透明な第1始動入賞装置100のカバー部材106、流路形成部材103および遊技盤10を通して視認可能になっている。
図8および図9に示すように、遊技盤10の後方位置であって演出可動装置70の左右にはそれぞれランプ装置75L,75Rが設けられている。演出可動装置70と左右のランプ装置75L,75Rは、左右方向に略平面上に並んで配置されている。より具体的には、演出可動装置70の前面と左右のランプ装置75L,75Rの前面との前後差が11mm(遊技球の直径)以内となるように配置されている。左右のランプ装置75L,75Rから発光される光は透明な遊技盤10を通して視認可能になっている。
図2および図10に示すように、演出表示装置50(第1液晶表示パネル51)の後面側には、遊技展開に応じた画像表示、効果照明、効果音等の演出全般の制御を行う副制御基板41と、副制御基板41から演出表示装置50に出力される制御信号を中継する液晶中継基板80と、副制御基板41から遊技盤10に設けられたセンター飾り20および演出可動装置70等の遊技演出装置に出力される制御信号を中継するインターフェース基板85とが取り付けられている。副制御基板41の後面側には、副制御基板41の後面を覆う第1基板カバー48が取り付けられている。インターフェース基板85の後面側には、インターフェース基板85の後面を覆う第2基板カバー49が取り付けられている。
液晶中継基板80は、図10(b)に示すように、副制御基板41の下方に並んで配置され、ボード・トゥ・ボードコネクタ81によって副制御基板41と電気接続されている。図2に示すように、液晶中継基板80は、出力する制御信号に対するノイズの発生要因となりやすい遊技球貯留タンク33、樋部材34および電源基板43から最も離れた位置に配設されている。液晶中継基板80にはケーブルコネクタ82が実装されており、このケーブルコネクタ82に接続される通信ハーネス(ケーブル)を介して演出表示装置50に接続される。
図11に示すように、液晶中継基板80のケーブルコネクタ82に接続される通信ハーネス内の一部のケーブルは演出表示装置50の第1液晶表示パネル51に接続され、上記通信ハーネス内の残りのケーブルは演出表示装置50の第2液晶表示パネル52(左右の
液晶表示パネル52L,52R)に接続される。液晶中継基板80と左右の液晶表示パネル52L,52Rとの間にはそれぞれノイズ除去中継基板90L,90Rが設けられている。ノイズ除去中継基板90L,90Rには、液晶中継基板80および通信ハーネスを介して副制御基板41から出力された制御信号に含まれるノイズを除去するフィルタ機能やバッファ機能を備えた回路が形成されている。このようなノイズ除去中継基板90L,90Rによりノイズが除去された制御信号が副制御基板41から左右の液晶表示パネル52L,52Rにそれぞれ出力されるように構成されている。ノイズ除去中継基板90L,90Rは、上述したスライド移動機構60L,60Rの下側スライドレール62L,62Rの下側位置に設けられ、左右の液晶表示パネル52L,52Rに比較的近い位置に配設されている(図7を参照)。
なお、左右の液晶表示パネル52L,52Rとノイズ除去中継基板90L,90Rとはそれぞれフレキシブルフラットケーブルによって接続されており、このフレキシブルフラットケーブルにより左右の液晶表示パネル52L,52Rの左右へのスライド移動が許容されている。また、液晶中継基板80と左右の液晶表示パネル52L,52Rとを繋ぐケーブルの長さを互いに異なる長さに設定しており、これにより左右の液晶表示パネル52L,52Rへの接続間違いを防止するようになっている。
インターフェース基板85は、図10(b)に示すように、副制御基板41の背面視右方に並んで配置され、ボード・トゥ・ボードコネクタ83によって副制御基板41と電気接続されている。インターフェース基板85には、遊技盤10に設けられたセンター飾り20および演出可動装置70等の遊技演出装置に対応した数のケーブルコネクタ(図示せず)が実装されており、これらのケーブルコネクタに接続される通信ハーネス(ケーブル)を介してそれぞれの遊技演出装置に接続される。
次に、このように構成される遊技盤10において行われる遊技方法および制御の流れについて説明する。発射機構により遊技盤10の遊技領域PAに打ち出された遊技球は、複数の遊技釘や風車に当たりながらその当たり方に応じた方向へ流下する。そして、一般入賞装置13、第1始動入賞装置100、第2始動入賞装置14、大入賞装置15の各入賞口に遊技球が流入すると、その入賞装置の種類に応じた所定数の賞球が上球皿6もしくは下球皿7に払い出される。一般入賞装置13等のいずれかの入賞口に流入した遊技球は、セーフ球として遊技盤10の裏面側に排出されて処理される。一方、いずれの入賞口にも流入しなかった遊技球は、アウト口18からアウト球として遊技盤10の裏面側に排出されて処理される。
遊技球が始動ゲート17の始動口を通過すると、後述する遊技制御装置200において第2始動入賞装置14の開放抽選(普通図柄抽選)が行われ、図柄表示装置25において普通図柄が変動表示される。そして、変動開始から所定時間の経過後に、開放抽選の結果に対応した図柄が停止して表示され、このとき、当たりの図柄が表示されると、第2始動入賞装置14の開閉部材14aが所定時間開放作動される。
また、遊技球が第2始動入賞装置14の第2始動入賞口に流入すると、後述する遊技制御装置200において第2の当否抽選が行われ、図柄表示装置25において第2特別図柄が変動表示され、演出表示装置50において装飾図柄が変動表示される。また、遊技球が第1始動入賞装置100の第1始動入賞口101に流入すると、遊技制御装置200において第1の当否抽選が行われ、図柄表示装置25において第1特別図柄が変動表示され、演出表示装置50において装飾図柄が変動表示される。第1特別図柄、第2特別図柄、装飾図柄の変動表示は、表示に先だって決定された表示時間の経過後に停止される。
第1特別図柄および第2特別図柄は、その変動開始から停止までの変動態様が定められ
た変動パターンにしたがって変動表示される。装飾図柄は、その変動開始から停止までの変動態様が定められた変動演出パターンにしたがって変動表示される。変動パターンおよび変動演出パターンはそれぞれ複数種類ずつ用意され、それぞれが長短様々な変動時間を有している。変動パターンにしたがって第1特別図柄または第2特別図柄が変動表示される間、同じ変動時間を有する変動演出パターンにしたがって装飾図柄が変動表示される。変動パターンには、その図柄変動の終了条件としてパターンごとに変動表示時間が定められており、その変動表示時間の経過時に第1特別図柄、第2特別図柄および装飾図柄の変動が停止される。
装飾図柄の変動表示としては、例えば、変動開始とともにスロットマシンのリール回転のように3列とも図柄を変動させ、変動終了タイミングへ近づいたときに一列ずつ停止させることで最終的な停止態様としての図柄組合せを表示する。停止時の第1特別図柄および装飾図柄が大当りを示す停止態様となった場合には、通常遊技よりも遊技者に有利な遊技状態である特別遊技に移行し、大入賞装置15の開閉動作が開始される。停止時の第2特別図柄および装飾図柄が大当りを示す停止態様となった場合も特別遊技に移行し、同様に大入賞装置15の開閉動作が開始される。大当りを示す装飾図柄の停止態様は、例えば3つの図柄の種類が一致する組合せの態様である。
変動演出パターンには、通常外れ演出パターン、リーチ外れ演出パターン、リーチ大当り演出パターンが含まれる。通常外れ演出パターンは、通常の外れの図柄組合せを表示するときの演出パターンである。リーチ外れ演出パターンは、あと一つ図柄が揃えば大当りとなる状態であるリーチ状態を経て外れの図柄組合せを表示するときの演出パターンである。リーチ大当り演出パターンは、リーチ状態を経て大当りの図柄組合せを表示するときの演出パターンである。特に、リーチ状態を経るときのパターンとしては、長短様々な変動時間をもつパターンが含まれ、相対的に変動時間の短いリーチパターンを「ノーマルリーチ」と称し、変動時間の長いリーチパターンを「スーパーリーチ」と称する。
当否抽選が大当りに該当した場合は特別遊技が実行される。特別遊技は、開始デモと呼ばれる演出画面の表示によって開始される。開始デモの画面表示後に大入賞装置15の大入賞口が開放され、その開放が例えば約30秒間続いた後、もしくは9球以上の遊技球が流入した後で一旦閉鎖される。このような大入賞口の開放から閉鎖までが、基本的には単位遊技と呼ばれるが、1回の単位遊技の間に複数回の短時間の開放を繰り返す場合があってもよい。大入賞口の開閉(単位遊技)が所定の複数回数、例えば16回繰り返された後、終了デモ時間と呼ばれる演出画面の表示によって特別遊技が終了される。
特別遊技が発生した場合であって抽選などの所定の条件が満たされた場合に、その特別遊技が終了した後の通常遊技において、特定遊技の一つである第1特別図柄、第2特別図柄および装飾図柄の時短遊技が開始される。この時短遊技(以下、「時短」と称する)は、第1特別図柄、第2特別図柄および装飾図柄の変動表示時間が通常状態よりも短縮された状態となる遊技である。第1特別図柄、第2特別図柄および装飾図柄の変動時間は、所定の変動回数、例えば100回の変動表示がなされた後で元の変動時間に戻されるが、その変動回数に達する前に大当りが発生すれば時短も終了する。時短により第1特別図柄、第2特別図柄および装飾図柄の変動時間が短縮されるため、通常の変動時間のまま図柄変動がなされる通常状態の場合と比べて、大当りが発生するまでの時間を短縮することができ、大当りの獲得容易性を相対的に高めることができる。
第1特別図柄、第2特別図柄および装飾図柄の時短中は、特定遊技の一つである入球容易状態が実施される。入球容易状態は、普通図柄の時短、第2始動入賞装置14の開閉部材14aの開放延長が実施されることにより第2始動入賞装置14の第2始動入賞口への入球容易性が高められる状態である。具体的には、第2始動入賞装置14の開閉部材14
aの1回の開放時間は、通常状態においては約0.1秒と短時間であるが、時短中においては約6秒と通常状態よりも長く設定され、これにより第2始動入賞装置14の第2始動入賞口への入球容易性が高まる。なお、上記約0.1秒および約6秒は一例であって、開閉部材14aの1回の開放時間は適宜設定可能である。
次に、ぱちんこ遊技機PMの遊技制御構成について図12を用いて説明する。ぱちんこ遊技機PMは、上述した主制御基板40および副制御基板41からなる遊技制御装置200を備えて構成される。遊技制御装置200は、遊技の基本動作や遊技の進行を含むぱちんこ遊技機PMの全体動作を制御する主制御基板40と、装飾図柄の変動表示や電飾等の演出全般を制御する副制御装置41とに機能を分担させた形態で構成されている。遊技制御装置200は、ハードウエア的にはデータやプログラムを格納するROMやRAM、演算処理に用いるCPU等の電子部品を有して構成される。遊技制御装置200は、第1始動入賞装置100、第2始動入賞装置14、大入賞装置15、一般入賞装置13、始動ゲート17、図柄表示装置25、演出表示装置50、操作ボタン9、スピーカおよび電飾装置とそれぞれ電気的に接続されており、各種制御信号の送受信が可能になっている。
主制御基板40は、入球判定手段210、第1抽選手段226、第2抽選手段228、普図抽選手段236、保留制御手段216、メイン表示制御手段218、特別遊技制御手段220、特定遊技実行手段222、開閉制御手段224、条件保持手段276および特図調整手段252を備えて構成される。副制御基板41は、パターン記憶手段230、図柄態様決定手段231、演出決定手段232および演出表示制御手段234を備えて構成される。
なお、主制御基板40を構成する上記各手段(各機能ブロック)のうちいずれかが、主制御基板40ではなく副制御基板41に搭載されるかたちで構成されてもよい。同様に、副制御基板41を構成する各手段のうちいずれかが、副制御基板41ではなく主制御基板40に搭載されるかたちで構成されてもよい。ただし、主制御基板40と副制御基板41の間におけるデータ(信号)の送受信は、主制御基板40から副制御基板41への一方向であるため、このような一方向でのデータ送受信にて全体動作が実現されるように各手段(機能ブロック)が主制御基板40と副制御基板41に配置される。このように主制御基板40から副制御基板41へのデータ送信の一方向性が保たれるため、副制御基板41を構成する各手段から主制御基板40を構成する各手段へはデータを送信することができず、データ送信の要求もできない。したがって、主制御基板40で生成された情報は、主制御基板40が副制御基板41へ一方的に送信しない限り副制御基板41から参照することはできない。
入球判定手段210は、各入賞装置および始動ゲート17への遊技球の入球を判定する。入球判定手段210は、第1始動入賞信号を受け取ると遊技球が第1始動入賞装置100に入賞したと判断し、第2始動入賞信号を受け取ると遊技球が第2始動入賞装置14に入賞したと判断する。また、入球判定手段210は、大入賞信号を受け取ると遊技球が大入賞装置15に入賞したと判断し、一般入賞信号を受け取ると遊技球が一般入賞装置13に入賞したと判断する。さらに、入球判定手段210は、始動通過信号を受け取ると遊技球が始動ゲート17を通過したと判断する。
第1抽選手段226および第2抽選手段228は、「特別図柄抽選手段」として機能する。第1抽選手段226は、第1抽選値取得手段212、第1当否判定手段213および第1パターン決定手段214を有し、第1始動入賞装置100への入球に対応する特別図柄抽選として第1の当否抽選を実行する。第1の当否抽選の結果は、図柄表示装置25において第1特別図柄の変動表示の形で示されるとともに、演出表示装置50において装飾図柄の変動表示の形で示される。一方、第2抽選手段228は、第2抽選値取得手段21
5、第2当否判定手段217および第2パターン決定手段219を有し、第2始動入賞装置14への入球に対応する特別図柄抽選として第2の当否抽選を実行する。第2の当否抽選の結果は、図柄表示装置25において第2特別図柄の変動表示の形で示されるとともに、演出表示装置50において装飾図柄の変動表示の形で示される。第1抽選手段226および第2抽選手段228は、図柄変動を開始するにあたり、その図柄変動に対応する抽選の結果を演出決定手段232へ送信する。
第1抽選値取得手段212は、第1始動入賞装置100への入球を契機に、第1の当否抽選のために乱数の値を第1当否抽選値(「特図抽選値」ともいう)として取得する。第2抽選値取得手段215は、第2始動入賞装置14への入球を契機に、第2の当否抽選のために乱数の値を第2当否抽選値(「特図抽選値」ともいう)として取得する。例えば、当否抽選のために第1当否抽選値および第2当否抽選値として取得する値は「0」から「65535」までの値の範囲から取得される。なお、この「乱数」は、数学的に発生させる乱数でなくてもよく、ハードウエア乱数やソフトウエア乱数などにより発生させる疑似乱数でもよい。第1当否抽選値もしくは第2当否抽選値として取得された値は、保留制御手段216により一時的に保留される。ただし、保留制御手段216により保留される所定の保留上限数を超えない範囲で第1当否抽選値と第2当否抽選値が保留される。
第1当否判定手段213は、第1当否抽選値に基づき、通常遊技より遊技者に有利な状態である特別遊技へ移行するか否かを判定する当否判定を実行する。第2当否判定手段217は、第2当否抽選値に基づき、特別遊技へ移行するか否かを判定する当否判定を実行する。
第1当否判定手段213は、当否判定で参照する当否テーブルを複数保持する。複数の当否テーブルには、大当り、外れの判定結果と当否抽選値とが対応付けられており、対応付けられた当りの範囲設定に応じて当否確率が定まる。第1当否判定手段213は、遊技状態に応じて複数の当否テーブルのうちいずれかを参照し、当否抽選値が大当りであるか否かを判定する。また、第2当否判定手段217は、当否判定で参照する当否テーブルを複数保持する。複数の当否テーブルには、大当り、小当り、外れの判定結果と当否抽選値とが対応付けられており、対応付けられた当りの範囲設定に応じて当否確率が定まる。第2当否判定手段217は、遊技状態に応じて複数の当否テーブルのうちいずれかを参照し、当否抽選値が大当りであるか否かを判定する。第1当否抽選と第2当否抽選とで大当りに該当する確率は等しい。
第1当否判定手段213および第2当否判定手段217は、別途取得する図柄抽選値と当否判定の結果に基づいて、図柄の変動開始にあたってその停止図柄、すなわち図柄変動の終了時に表示すべき特別図柄の停止態様を決定する。第1当否判定手段213および第2当否判定手段217は、特別図柄の停止図柄を決定するために参照する図柄判定テーブルを保持する。
第1当否抽選結果が大当りの場合に、第1当否判定手段213は、第1特別図柄の停止図柄、すなわち大当り図柄として、「1」〜「4」のいずれかをそれぞれ1/4の確率で選択する。同様に、第2当否抽選結果が大当りの場合に、第2当否判定手段217は、第2特別図柄の停止図柄、すなわち大当り図柄として、「1」〜「4」のいずれかをそれぞれ1/4の確率で選択する。ここで、特別図柄「1」および「2」はラウンド数16の特別遊技と対応づけられている一方、特別図柄「3」および「4」はラウンド数8の特別遊技と対応づけられている。また、特別図柄「1」および「3」には時短ありが対応づけられ、特別遊技終了後に時短へ移行される。一方、特別図柄「2」および「4」には時短なしが対応づけられ、特別遊技終了後に時短へ移行されない。本実施形態では、当否抽選結果が大当りになることに伴う時短突入率は50%となる。なお、図柄判定テーブルは、当
否・図柄抽選値・特別図柄の対応関係を定め、特別図柄・ラウンド数・時短の対応関係は別のテーブルにて規定されてもよい。
本実施形態では、第1当否判定手段213および第2当否判定手段217は、共通の1つの図柄判定テーブルを参照して特別図柄の停止図柄を決定することとする。ただし、第1当否判定手段213と第2当否判定手段217が互いに異なる図柄判定テーブルを参照してもよい。また、複数の遊技状態に対応した複数の図柄判定テーブルを保持し、参照対象のテーブルを、現在の遊技状態に応じたテーブルへ適宜切り替えるようにしてもよい。
例えば、第1当否判定手段213が第1特別図柄用の図柄判定テーブル(以下、「第1図柄判定テーブル」と呼ぶ)を参照し、第2当否判定手段217が第2特別図柄用の図柄判定テーブル(以下、「第2図柄判定テーブル」と呼ぶ)を参照して、特別図柄の停止図柄を決定することとする。この場合に、第1の図柄判定テーブルが上述した定義内容である一方で、第2図柄判定テーブルでは、特別図柄「1」「2」「3」には時短ありを対応づけ、特別図柄「4」には時短なしを対応づけてもよい。すなわち、第1特別図柄による大当り時の時短突入率を50%とする一方で、第2特別図柄による大当り時の時短突入率を75%としてもよい。また、第2図柄判定テーブルでは、異なる態様の特別図柄を定めてもよく、例えば特別図柄「5」、「6」に時短あり大当りを対応づけ、それぞれを30%の確率で選択すること、特別図柄「7」、「8」に時短なし大当りを対応づけ、それぞれを20%の確率で選択することを定めてもよい。この場合の第2特別図柄による大当り時の時短突入率は60%となる。
別の変形例として、遊技状態に応じて時短突入率を変更することを説明する。この場合に、非時短状態において第2当否判定手段217が参照すべき第2特別図柄用の図柄判定テーブル(以下、「非時短用第2図柄判定テーブル」と呼ぶ)と、時短中に第2当否判定手段217が参照すべき第2特別図柄用の図柄判定テーブル(以下、「時短用第2図柄判定テーブル」と呼ぶ)を別に設けてもよい。時短用第2図柄判定テーブルが上述した定義内容である一方で、非時短用第2図柄判定テーブルでは、特別図柄「1」「2」「3」「4」のいずれにも時短なし大当りを対応づけてもよい。この態様によると、時短状態での第2特別図柄による大当り時の時短突入率は50%である一方、非時短状態での時短突入率は0%となる。同様に、第1当否判定手段213が参照すべき第1特別図柄用の図柄判定テーブルを複数設け、遊技状態に応じて時短突入率を変更してもよい。
第1パターン決定手段214は、図柄表示装置25および演出表示装置50に表示させる図柄変動の表示過程が定められた変動パターンを、別途取得する第1パターン抽選値に基づいて複数の変動パターンの中から決定する。第2パターン決定手段219は、図柄表示装置25および演出表示装置50に表示させる図柄変動の表示過程が定められた変動パターンを、別途取得する第2パターン抽選値に基づいて複数の変動パターンの中から決定する。第1パターン決定手段214および第2パターン決定手段219はそれぞれ、図柄変動を開始する際に変動パターンテーブルを参照して、当否抽選結果および停止図柄判定結果に応じた図柄変動の変動パターンを決定する。第1パターン決定手段214および第2パターン決定手段219は、決定した変動パターンを演出決定手段232へ通知することで、変動パターンに対応する演出パターンを演出決定手段232に選択させる。第1パターン決定手段214および第2パターン決定手段219は、変動パターンを決定するために参照する変動パターンテーブルをそれぞれ複数保持する。
変動パターンには、特別図柄を変動表示させるときの変動開始から停止までの変動態様が定められており、その種類によって長短様々な変動時間をもつ。すなわち、各変動パターンには、その図柄変動の終了条件としてパターンごとに変動表示時間が定められており、その変動表示時間の経過時に特別図柄の変動が停止される。例えば、変動パターンには
、外れ用の演出に対応するパターン、ノーマルリーチの演出に対応するパターン(比較的短いリーチ演出時間を確保するためのパターン)、スーパーリーチの演出に対応するパターン(比較的長いリーチ演出時間を確保するためのパターン)、大当り告知用の演出に対応するパターン、小当り告知用の演出に対応するパターン等が含まれる。
普図抽選手段236は、「普通図柄決定手段」として機能し、始動ゲート17を遊技球が通過したときに抽選値(「普図抽選値」ともいう)を取得することにより抽選を実行する。例えば、普図抽選値は「0」から「511」までの値範囲から取得される。普図抽選手段236が参照する当否テーブルには、当りまたは外れの判定結果と普図抽選値とが対応付けられており、対応付けられた当りの範囲設定に応じて当否確率が定まる。本実施形態では、上述した入球容易状態(すなわち特定遊技中、時短中)のほうが通常状態よりも高確率で当りとなるように設定される。普図抽選手段236による抽選の結果は、図柄表示装置25において普通図柄の形で変動表示される。普図抽選手段236は、図柄表示装置25に表示させる普通図柄の停止図柄を決定するために参照すべき図柄判定テーブルを保持する。その図柄判定テーブルには普図抽選値と普通図柄の対応関係が定められており、普図抽選手段236は、普通図柄の停止図柄を図柄判定テーブルを参照して決定する。
また、普図抽選手段236は、普通図柄の変動時間を決定するために参照すべき時間決定テーブルを保持し、遊技状態に応じて普通図柄の変動時間を選択する。普図抽選手段236は、通常状態における普通図柄の変動表示において、200秒から400秒の間で比較的長い変動時間をランダムに選択する。一方、入球容易状態(特定遊技中、時短中)においては、1秒と通常状態よりも相当短い変動時間を選択する。時間決定テーブルには、このような遊技状態と普通図柄の変動時間との対応関係が定められており、普図抽選手段236は、普通図柄の変動時間を時間決定テーブルを参照して決定する。
普通図柄について決定された停止図柄が所定の図柄となった場合に、普通図柄が当りに該当したと判定され、その停止図柄にて普通図柄の変動表示が停止された後に、開閉制御手段224が第2始動入賞装置14の開閉部材14aを開放作動させて第2始動入賞口を所定時間開放する。普通図柄の抽選値は、保留制御手段216により一時的に保留される。ただし、保留制御手段216により保留される所定の保留上限数を超えない場合にだけ抽選値が保留される。
保留制御手段216は、第1保留手段244、第2保留手段246および普図保留手段247を有して構成される。第1保留手段244は、新たに第1の抽選が実行されるときにそれ以前の抽選に対応する図柄変動が表示されている場合に、新たな第1の抽選の結果をその抽選に対応する図柄の変動表示開始まで保留する。本実施形態では、第1の抽選の結果として2個を上限として当否抽選値を保持するが、その当否抽選値の当否判定結果とともに保持してもよい。その保留数が図柄表示装置25に設けられた第1特別図柄保留ランプの点灯数または点滅数により表される。一方、第2の抽選については、第1の抽選のような当否抽選値の保留は行われない。第2保留手段246は、新たに第2の抽選が実行されるときに、その当否判定が行われるまで当否抽選値を一時的に保持する。その当否抽選値の保持の有無が、図柄表示装置25に設けられた第2特別図柄保留ランプの点灯の有無により表される。普図保留手段247は、普図抽選手段236により取得された普図抽選値を保留球として保持する。その保留数が図柄表示装置25に設けられた普通図柄保留ランプの点灯数または点滅数により表される。
メイン表示制御手段218は、第1特図制御手段248、第2特図制御手段250および普図制御手段253を有して構成される。第1特図制御手段248は、第1抽選手段226による第1の抽選の結果として決定された変動パターンにしたがって第1特別図柄の変動を図柄表示装置25に表示させる。第1特図制御手段248は、それ以前になされた
第1の抽選または第2の抽選に対応する図柄の変動表示が終了していることを新たな図柄変動の開始条件とする。第2特図制御手段250は、第2抽選手段228による第2の抽選の結果として決定された変動パターンにしたがって第2特別図柄の変動を図柄表示装置25に表示させる。第2特図制御手段250もまた、それ以前になされた第1の抽選または第2の抽選に対応する図柄の変動表示が終了していることを新たな図柄変動の開始条件とする。
第1特図制御手段248および第2特図制御手段250は、第1特別図柄および第2特別図柄の変動表示を開始するタイミングと停止するタイミングにて、変動開始コマンドと変動停止コマンドを演出表示制御手段234へ送信する。これにより、メイン表示制御手段218および演出表示制御手段234による変動表示が同期し、連動が保たれる。普図制御手段253は、普図抽選手段236による抽選の結果を普通図柄の変動表示として図柄表示装置25に表示させる。
特図調整手段252は、第1特別図柄および第2特別図柄のうち、一方を変動表示させる間は他方の変動表示の開始を待機させる。本実施形態において、特図調整手段252は、第2特別図柄よりも第1特別図柄の変動表示を優先的に実行する。すなわち、第1保留手段244に当否抽選値が保留されている間は、第2特別図柄に当否抽選値が保持されていても、第1保留手段244に保留された当否抽選値の消化を優先させる。特図調整手段252は、第1特別図柄および第2特別図柄のうち、一方が当り態様で停止されたときは他方の変動表示の開始を待機させる。この場合、特別遊技を実行する間は特別図柄の変動表示は開始されないので、遊技者は特別遊技に集中することができる。
条件保持手段276は、特別遊技作動条件保持手段278を有して構成される。特別遊技作動条件保持手段278は、大入賞装置15(第1大入賞口)の開放を伴う単位遊技を複数回含む特別遊技へ移行するための特別遊技作動条件を保持する。特別遊技作動条件保持手段278は、当否抽選が特別遊技への移行を示す結果となり、特別図柄が所定の大当り態様で停止されることを、その特別遊技作動条件として保持する。
特別遊技制御手段220は、第1抽選手段226による第1の当否抽選が特別遊技への移行を示す結果となった場合に、第1特別図柄が所定の大当り態様で停止されたときに特別遊技作動条件が成立したと判定し、大入賞装置15(第1大入賞口)を開放させることにより特別遊技を実行する。また、特別遊技制御手段220は、第2抽選手段228による第2の当否抽選が特別遊技への移行を示す結果となった場合に、第2特別図柄が所定の大当り態様で停止されたときに特別遊技作動条件が成立したと判定し、大入賞装置15を開放させることにより特別遊技を実行する。
特別遊技は、大入賞装置15の大入賞口(開閉扉15a)の開閉動作を複数回数連続して継続する遊技であり、1回の開閉を単位とした複数回の単位遊技で構成される。特別遊技制御手段220は、1回の単位遊技において大入賞口を約30秒間開放させる。特別遊技における大入賞口のトータルの開放時間(総開状態時間)は、長期開放遊技と短期開放遊技とを区別するために予め定めた開放基準時間(本実施形態では2秒)以上となっている。特別遊技制御手段220は、単位遊技の設定ラウンド数を消化したときに特別遊技を終了させる。
本実施形態の特別遊技制御手段220は、第1抽選手段226による第1の当否抽選が特別遊技への移行を示す結果となった場合、もしくは第2抽選手段228による第2の当否抽選が特別遊技への移行を示す結果となった場合に、上述した第1当否判定手段213もしくは第2当否判定手段217により決定された大当り図柄に予め対応づけられたラウンド数分の単位遊技を上限とした特別遊技を実行する。すなわち、大当り図柄が「1」ま
たは「2」の場合(確率50%)に16回の単位遊技を含む16R特別遊技を実行し、大当り図柄が「3」または「4」の場合(確率50%)に8回の単位遊技を含む8R特別遊技を実行する。
特定遊技実行手段222は、時短状態、すなわち入球容易状態であり特定遊技状態における通常遊技を制御する。特定遊技実行手段222は、第1特別図柄および第2特別図柄の大当りによる特別遊技が終了すると、その大当り図柄に応じて、通常遊技の遊技状態を時短状態へ移行させる。例えば、特定遊技実行手段222は、上述した大当り図柄と時短の有無とを対応づけた時短移行判定テーブルを参照して、特別遊技終了後の時短への移行有無を決定してもよい。時短状態は、第1特別図柄および第2特別図柄の変動表示回数の合計が特別遊技の終了時点から数えて所定の終了条件回数、例えば100回に達するまで継続される。また、第1特別図柄および第2特別図柄の変動表示時間が概ね短くなるように、第1パターン決定手段214および第2パターン決定手段219が変動時間の短い変動パターンを選択する。
開閉制御手段224は、第2始動入賞装置14の開閉部材14aおよび大入賞装置15の開閉扉15aの開閉作動を制御する。開閉制御手段224は、普通図柄が特定の態様(当り態様)で停止されると、第2始動入賞ソレノイド14bに開放指示を送り、第2始動入賞装置14の開閉部材14aを開放作動させる。開閉制御手段224は、時短状態においては開閉部材14aを通常状態に比べて長い時間開放作動させ、第2始動入賞口を通常状態に比べて長い時間開放させる開放延長を実行する。このように第2始動入賞口の入球容易性を高め、遊技者が持ち球を減らさずに遊技を継続できるようにするものである。開閉制御手段224は、特別遊技においては大入賞ソレノイド15bに開放指示を送り、大入賞装置15の開閉扉15aを開放作動させる。
パターン記憶手段230は、装飾図柄の変動において演出表示装置50に表示させる演出的な画像内容とその表示過程が定められた複数の演出パターンを保持する。演出パターンには、装飾図柄の変動表示における変動開始から停止までの変動過程と演出過程が定められた複数の変動演出パターンと、装飾図柄の変動表示とは別に表示されて大当りへの期待度の高さを変動表示の停止前に予告的に示唆する複数の予告演出パターンとが含まれる。
演出決定手段232は、第1抽選手段226から受け取る第1の抽選の結果、もしくは第2抽選手段228から受け取る第2の抽選の結果に応じて、演出表示制御手段234によって演出表示装置50へ表示させる演出内容を決定する。演出決定手段232は、第1パターン決定手段214もしくは第2パターン決定手段219により決定された特別図柄の変動パターンに対応する複数の変動演出パターンデータの中からいずれかを選択してパターン記憶手段230から読み出す。演出決定手段232は、読み出した変動演出パターンの情報を演出表示制御手段234へ送る。演出決定手段232は、変動演出パターンを選択するために参照すべきパターンテーブルを保持する。各変動演出パターンには、その図柄変動の終了条件としてパターンごとに変動時間が定められており、その変動時間の経過時に図柄変動が停止される。演出決定手段232は、特別図柄の変動パターンに応じて、変動時間が等しい演出画像の変動演出パターンを選択する。
図柄態様決定手段231は、装飾図柄の停止図柄の組合せとその配置を、第1抽選手段226もしくは第2抽選手段228による抽選の結果、特別図柄の停止図柄、特別図柄の変動パターン、装飾図柄の変動演出パターンに応じて決定する。図柄態様決定手段231は、決定した停止図柄の組合せを示す情報を演出表示制御手段234へ送信する。図柄態様決定手段231は、装飾図柄の停止図柄を決定するために参照すべき図柄範囲テーブルを保持する。
装飾図柄の停止図柄は、3つの図柄の組合せとして形成され、例えば第1当否判定手段213および第2当否判定手段217による当否判定結果が16R大当りや8R大当りの特別遊技への移行を示す場合には、特定の組合せ、例えば「777」や「111」のように3つの図柄が揃った組合せが選択される。当否判定結果が大当りでない場合は、「312」や「946」のように3つの図柄が揃っていない組合せが選択される。当否判定結果が16R大当りもしくは8R大当りではない場合であって、リーチ付きの外れを示す変動パターンが選択された場合は、「191」や「727」のように一つだけ図柄が揃っていない組合せを選択する。
装飾図柄の変動パターンには、装飾図柄の変動表示態様、すなわち装飾図柄の変動開始から変動停止までの演出過程が定義される。変動パターンには、通常の外れ図柄を表示するときのパターンと、あと一つ図柄が揃えば大当りとなるリーチ状態を経て外れ図柄を表示するときのパターンと、リーチ状態を経て大当り図柄を表示するときのパターンが含まれる。特に、リーチ状態を経るときのパターンとしては、長短様々な変動時間をもつパターンが含まれる。各変動パターンには、その図柄変動の終了条件としてパターンごとに変動時間が定められており、その変動時間の経過時に図柄変動が停止される。演出決定手段232は、特別図柄の変動パターンに応じて、特別図柄と変動時間が等しい装飾図柄の変動パターンを選択する。
予告演出パターンは、特定のキャラクタやモチーフの画像、アニメーション、映像などを一時的に画面表示させる演出パターンや、特定の音声を出力する演出パターンである。予告演出パターンによる演出は、図柄変動と並行して実行され、その図柄変動が大当り態様にて停止する期待度が高いことを予告的に示唆する。例えば、キャラクタの画像を一つだけ画面に表示させるだけの通常予告演出や、多数のキャラクタの群れを画面の一端から他端へ通過させるように表示させる群予告演出がある。また、予告演出の表示過程を複数段階に分け、表示させる段階数を可変にして段階数が多いほど大当りへの期待度が高くなるように設定されるステップアップ予告演出がさらに含まれる。予告演出パターンには、装飾図柄の表示態様がリーチ状態となった後のタイミングで演出が実行されて図柄の最終的な停止態様を予告するパターンと、装飾図柄が一つも停止していないタイミングで演出が実行されてリーチ状態となることを同時に予告するパターンとがある。
演出決定手段232は、当否抽選の結果に応じて演出表示装置50に予告演出を表示させるか否かを所定の予告抽選により決定して事前演出設定をするとともに、表示させるべき予告演出パターンを決定する。演出決定手段232は、予告演出を表示させるか否かを決定するために参照すべき予告決定テーブルと、予告演出パターンの種類を選択するときに参照すべき予告種類テーブルとを保持する。予告決定テーブルは、当否抽選の結果に応じて異なる欄が参照されるように設定されており、当否抽選が当りの場合は外れの場合よりも高い確率で予告演出を表示させるように、当否抽選の結果と予告演出を表示するか否かの対応関係が定められる。これにより、予告演出が表示されること自体で大当りへの期待度の高さを示唆することができる。
演出表示制御手段234は、第1抽選手段226もしくは第2抽選手段228による当否抽選の結果として、選択された変動演出パターンデータにしたがって演出表示装置50へ装飾図柄を含む演出画像を変動表示させる。演出表示制御手段234は、装飾図柄の変動開始コマンドを受け取ったときに新たな図柄変動を開始させる。また、演出表示制御手段234は、予告演出を表示させる旨が演出決定手段232により決定された場合に、選択された予告演出パターンにしたがった予告演出を図柄変動の演出に重畳させる形で演出表示装置50へ表示させる。演出表示制御手段234は、電飾装置の点灯および消灯や、スピーカからの音声出力などの演出処理をさらに制御する。
以上のように構成されるぱちんこ遊技機PMによれば、第1始動入賞装置100の排出口102が、始動入賞装置100の方向に配置された演出可動装置70と前後方向に重ならない位置(演出可動装置70の動作に影響しない位置)に設けられている。そして、第1始動入賞装置100は、通路形成部材103およびカバー部材106によって形成される流下通路により、第1始動入賞口101から流入した遊技球を、演出可動装置70と前後方向に重ならない位置まで遊技領域PA(遊技盤面)において流下させて排出口102および遊技盤側排出口19を通って遊技盤10の後面側に排出させるように構成されている。そのため、演出可動装置70の配置場所が第1始動入賞装置100によって限定されることなく、演出可動装置70の配置場所の自由度を向上させることができる。
また、従来のぱちんこ遊技機であれば、遊技盤の後面と演出可動装置との間に、始動入賞装置の排出経路を形成するためのスペースが必要であったが、本発明に係るぱちんこ遊技機PMでは、このようなスペースが必要ないため演出可動装置70を従来よりも手前に配置できる。これにより、左右にスライド移動する第2液晶表示パネル52(左右の液晶表示パネル52L,52R)の動作に自由度を持たせたり、第1始動入賞装置100の周辺に設けられたランプ等を同じ奥行きで配置することもできる。
また、排出口102が演出可動装置70と前後方向に重ならない位置に設けられているため、第1始動入賞装置100の遊技球の排出経路が、待機位置にある演出可動装置70と重なる部分が軽減される。従って、待機位置にある演出可動装置70の視認性を向上させることができる。
また、本発明に係るぱちんこ遊技機PMでは、液晶中継基板80が、ノイズの発生要因となりやすい遊技球貯留タンク33および電源基板43から遠い位置に設けられている。そのため、副制御基板41から演出表示装置50に出力される画像制御信号にノイズが混入することを防ぐことができ、ノイズによる映像障害の発生を軽減させることができる。
また、液晶中継基板80と左右の液晶表示パネル52L,52Rとの間にはそれぞれ、ノイズを除去するフィルタ機能やバッファ機能を有するノイズ除去中継基板90L,90Rが設けられている。そのため、左右にスライド移動するために副制御基板41からの配線が長くなるので、ノイズによる映像障害が発生しやすい左右の液晶表示パネル52L,52Rにおいても映像障害の発生を軽減させることができる。
これまで本発明の好ましい実施形態について説明してきたが、本発明の範囲はこれに限定されるものではない。例えば、上述の実施形態において、本発明が適用される遊技機の一例として、ぱちんこ遊技機を例示して説明したが、これに限定されるものではなく、例えば、アレンジボール遊技機、雀球遊技機、ECO遊技機(封入式ぱちんこ遊技機)などの他の弾球遊技機についても同様に適用し、同様の効果を得ることができる。
PM ぱちんこ遊技機(弾球遊技機)
PA 遊技領域
10 遊技盤
70 演出可動装置
100 第1始動入賞装置(始動入賞装置)
101 第1始動入賞口(始動入賞口)
102 排出口

Claims (1)

  1. 前面側に遊技球を用いた遊技を行う遊技領域が設けられた遊技盤と、
    前記遊技領域に設けられ、遊技球が流入可能な始動入賞口および前記始動入賞口から流入した遊技球を前記遊技盤の後面側に排出する排出口を有する始動入賞装置と、
    前記遊技盤の後面側における前記始動入賞装置の後方位置に設けられ、遊技展開に応じて演出動作を行う演出可動装置とを備え、
    前記遊技盤および前記始動入賞装置が透明な材料によって形成され、前記演出可動装置が前記遊技盤および前記始動入賞装置を通して前方から視認可能に構成され、
    前記始動入賞装置は、前記排出口が前記演出可動装置と前後方向に重ならない位置に設けられ、前記始動入賞口から流入した遊技球を前記排出口まで前記遊技領域において流下させて前記排出口から前記遊技盤の後面側に排出するように構成されることを特徴とする弾球遊技機。

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