JP6257556B2 - 遊技機 - Google Patents
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Description
複数の電気部品(62,63,64a,64b,72,73,74)を収容する収容空間(53)を画成する空間画成部材(50)と、前記空間画成部材(50)の外側に配置される制御基板(34)と、前記制御基板(34)および前記複数の電気部品(62,63,64a,64b,72,73,74)の接続を中継する中継基板(36,37)とを備えた遊技機において、
前記中継基板(36)が前記収容空間(53)に配設されて、当該中継基板(36)と前記制御基板(34)側とを接続する配線が、前記空間画成部材(50)に形成された配線挿通口(56a)に挿通されると共に、当該中継基板(36)と前記電気部品(62,63,64a,64b)側とを接続する配線が、前記収容空間(53)の内側に収容され、
前記収容空間(53)には、複数の電気部品(62,63,64a,64b,72,73,74)が一方側および他方側に振り分けられて収容され、前記一方側に収容された複数の電気部品(62,63,64a,64b)が、当該一方側に配置された前記中継基板(36)と接続されると共に、前記他方側に収容された複数の電気部品(72,73,74)が、当該他方側に配置された別の中継基板(37)と接続されるよう構成されたことを要旨とする。
請求項1に係る発明によれば、中継基板を収容空間に配置することで、当該中継基板の破損を防止することができる。また、電気部品の配線を収容空間の外側に引き出して中継基板に接続する必要がないから、収容空間の外側での配線の取り回しを容易とすることができる。
また、収容空間に収容された電気部品と中継基板とを電気的に接続するための配線が過度に長くなるのを防止できるから、収容空間における配線の取り回しを容易とすることができる。
前記収容空間(53)に収容された所定の電気部品(64a,64b)と電気的に接続されると共に前記中継基板(36)と電気的に接続された他の基板(39)を備え、
前記中継基板(36)と前記他の基板(39)とが基板面方向に重なる状態で前記収容空間(53)に配置されたことを要旨とする。
上記構成によれば、中継基板とは別体に他の基板を設け、両基板を基板面方向に重ねることで、中継基板が収容空間において占有するスペースを該中継基板の基板面と平行な方向に小さくすることができるから、収容空間における各種部品の設置スペースを大きく損なうことがない。
前記中継基板(36)は、前記配線挿通口(56a)に対して前記電気部品(62,63,64a,64b)より近接するよう前記収容空間(53)に配設されたことを要旨とする。
上記構成によれば、収容空間内に収容された中継基板に対して制御基板側の配線を着脱し易くすることができる。
前記中継基板(36)は、前記制御基板(34)に繋がる配線のコネクタが接続されるコネクタ接続部(CNa)が一方の基板面に配設されて、該一方の基板面に配設されたコネクタ接続部(CNa)が前記配線挿通口(56a)に臨むよう配置され、
前記中継基板(36)における前記一方の基板面を覆う被覆部材(90)を備え、
前記被覆部材(90)には、前記コネクタ接続部(CNa)を挿通させて前記配線挿通口(56a)に臨ませるコネクタ挿通口(97)が形成されたことを要旨とする。
上記構成によれば、制御基板側の配線を配線挿通口からコネクタ接続部に接続させ得る構成としつつ、収容空間の外側から配線挿通口を介して中継基板の一方の基板面に加工を施すといった不正行為を防止することができる。
実施例に係るパチンコ機10は、図1に示すように、前後に開口する矩形枠状に形成されて遊技店の図示しない設置枠台に縦置き姿勢で設置される固定枠としての外枠11の開口前面側に、遊技盤20を着脱可能に保持する本体枠としての中枠12が開閉および着脱可能に組み付けられて、該遊技盤20の裏側に、演出(表示演出)を実行可能な演出手段としての図柄表示装置(図柄表示手段)17が着脱可能に配設されている。この図柄表示装置17では、所定条件の成立(後述する始動入賞口30へのパチンコ球の入賞)を契機として演出用の図柄(以下飾図という)を変動表示させて図柄変動演出を行うようになっている。また、中枠12の前面側には、遊技盤20を透視保護するガラス板や透明な合成樹脂材により形成された透視保護板13bで前後に開口する窓口13aを覆うよう構成された装飾枠としての前枠(扉体)13が開閉可能に組み付けられると共に、該前枠13の下方にパチンコ球を貯留する下球受け皿15が開閉可能に組み付けられている。更に、前枠13の下部位置には、パチンコ球を貯留する上球受け皿14が一体的に組み付けられており、前枠13の開閉に合わせて上球受け皿14が一体的に開閉するよう構成されている。なお、上球受け皿14は、前枠13と別体に形成して、中枠12に対して開閉可能に組み付けるようにしてもよい。また、実施例では、図柄表示装置17として、飾図の他に各種絵柄やキャラクタ等を表示可能な液晶パネルを収容ケースに収容した液晶表示装置が採用されているが、これに限られるものではなく、ドラム式の図柄表示装置やドットマトリックス式の図柄表示装置等の各種図柄を停止および変動表示可能な従来公知の各種の表示装置を採用し得る。
前記遊技盤20は、アクリルやポリカーボネート等の光透過性の合成樹脂材から所定板厚の略矩形状に形成された平板状の透明板(遊技領域形成部材)であって、該遊技盤20の裏側に前記図柄表示装置17が着脱自在に組み付けられている。遊技盤20の前側には、図2に示すように、略円形状に湾曲形成した案内レール21が配設されており、該案内レール21によって、パチンコ球が流下可能(移動可能)な略円形の遊技領域20aが画成されている。この遊技盤20には、遊技領域20aから遊技盤20の後方に貫通する装着口(図示せず)が適宜位置に開設されており、各装着口には、パチンコ球が入賞可能な入賞口を有する入賞装置(例えば、パチンコ球が入賞可能な始動入賞口30が設けられた始動入賞装置29や、パチンコ球が入賞可能となる特別入賞口32が設けられた特別入賞装置31)や、画像表示面17aの前方位置に表示窓口25aが前後に開口するよう形成された枠状装飾体25といった各種の遊技部品が前側から取り付けられる。また、遊技領域20aの最下部位置には、該遊技領域20aに打ち出されたパチンコ球を排出するアウト口22が開設されている。実施例のパチンコ機10は、パチンコ球が遊技領域20aを流下して始動入賞口30に入賞した場合に、当該入賞(当り判定条件の成立)を契機として特図当り判定(当り判定)が実行され、この当り判定の結果が当りの判定となることで、特別入賞口32へのパチンコ球の入賞が許容されて遊技者に有利な特別遊技(当り遊技)が生起されるようになっている。なお、遊技盤20は、ベニヤ材や合成樹脂材等の非光透過性の板部材の表面に装飾シール等を貼付したものであってもよい。
前記遊技盤20の後面には、部品を設置可能な設置部材50が取り付けられている。図3に示すように、設置部材50は、後端部を構成する略矩形状の背面板51と、この背面板51の外周縁から前方に延在する上下および左右の側板52とにより全体として前側が開口する箱状に構成されている。そして、背面板51および上下左右の側板52により、部品を収容可能な収容空間53が遊技盤20の後側に画成されている。すなわち、設置部材50は、収容空間53を画成する空間画成部材として機能している。
図3に示すように、前記下可動演出装置70は、前記設置部材50(背面板51の内壁面)に取り付けられる下可動ベース部材70Aを備え、この下可動ベース部材70Aに、前後方向に延在する下揺動軸75を中心として揺動する前記下可動体71と、下可動体71を駆動する下駆動手段72と、下可動体71に設けられた図示しない被検出片を検出する下原位置センサ73とが取り付けられている。図11に示すように、電気部品としての下駆動手段72および下原位置センサ73は、背面板51の内壁面に配設された下中継基板37と夫々配線接続され、下中継基板37を介して演出制御基板34と電気的に接続されている。前記下可動体71は、下揺動軸75を中心として揺動する可動アーム71aと、この可動アーム71aの延出端部に設けられた前記意匠構成部71bと、この意匠構成部71bに配設された電気部品としての下発光基板74とを備えている。下可動体71の意匠構成部71bは、前面を形成する部位の少なくとも一部が光透過性の合成樹脂材により形成され、下発光基板74の前面に設けた図示しない発光体(LED)から前方へ向けて照射される光を受けて点灯するようになっている。図11に示すように、下発光基板74は、下中継基板37と横並びで背面板51に配設された下接続基板40と配線接続され、下接続基板40は、下中継基板37と配線接続されている。すなわち、下発光基板74は、下接続基板40および下中継基板37を介して演出制御基板34と電気的に接続されている。
図3および図4に示すように、前記下中継基板37には、演出制御基板34に繋がる配線のコネクタが接続される制御側コネクタ接続部CNaが、該下中継基板37の後面に配設されると共に、収容空間53に収容された電気部品に繋がる配線のコネクタが接続される部品側コネクタ接続部CNbが、該下中継基板37の前面に複数配設されている。具体的に、複数の部品側コネクタ接続部CNbには、前記下駆動手段72からの配線のコネクタや、前記下原位置センサ73からの配線のコネクタや、前記右中継基板38に繋がる配線のコネクタや、前記右接続基板41に繋がる配線のコネクタが接続される。ここで、下中継基板37の後面に配設された制御側コネクタ接続部CNaは、前記背面板51の背面設置凹部55に開設された前記コネクタ露出口55aを介して設置部材50の後方に突出するように構成されている。このように、下中継基板37を収容空間53に設けて部品側コネクタ接続部CNbに繋がる配線を収容空間53内に収容することで、設置部材50の後面側には制御側コネクタ接続部CNaに繋がる配線のみが露出することになる。すなわち、設置部材50の後面側に取り回される配線を少なくできることで、設置部材50の後面側で配線の取り回しが煩雑になるのを防止すると共に、配線の断線等の発生を防止している。
図3に示すように、上下2組の前記右可動演出装置80は夫々、前記設置部材50(背面板51の内壁面)に取り付けられる右可動ベース部材80Aを備え、この右可動ベース部材80Aに、前後方向に延在する右揺動軸85を中心として揺動する前記右可動体81と、右可動体81を駆動する右駆動手段82と、右可動体81に設けられた図示しない被検出片を検出する右原位置センサ83とが取り付けられている。図11に示すように、電気部品としての右駆動手段82および右原位置センサ83は、背面板51の内壁面に配設された右中継基板38と配線接続され、右中継基板38および下中継基板37を介して演出制御基板34と電気的に接続されている。前記右可動体81は、前記右揺動軸85から径方向に延出すると共に右揺動軸85を中心として揺動する可動アーム81aと、この可動アーム81aの延出端部に設けられた前記意匠構成部81bと、この意匠構成部81bに配設された電気部品としての右発光基板84とを備えている。右可動体81の意匠構成部81bは、前面を形成する部位の少なくとも一部が光透過性の合成樹脂材により形成され、右発光基板84の前面に設けた図示しない発光体(LED)から前方へ向けて照射される光を受けて点灯するようになっている。図11に示すように、右発光基板84は、背面板51に配設された右接続基板41と配線接続され、右接続基板41は、前記下中継基板37と配線接続されている。すなわち、右発光基板84は、右接続基板41および下中継基板37を介して演出制御基板34と電気的に接続されている。
図3に示すように、前記右中継基板38には、下中継基板37に繋がる配線のコネクタが接続される制御側コネクタ接続部CNaが前面左部に配設されると共に、収容空間53に収容された電気部品に繋がる配線のコネクタが接続される部品側コネクタ接続部CNbが前面右部に複数配設されている。具体的に、複数の部品側コネクタ接続部CNbには、上下の前記右可動演出装置80に設けられた右駆動手段82からの配線のコネクタや、上下の前記右可動演出装置80,80に設けられた右原位置センサ83からの配線のコネクタが接続される。このように、右中継基板38を収容空間53に設けて部品側コネクタ接続部CNbに繋がる配線を収容空間53内に収容すると共に、右中継基板38の後面には演出制御基板34と直接的に繋がる配線と接続せず、下中継基板37に配線接続するように構成することで、設置部材50の後面側に取り回される配線を少なくして、設置部材50の後面側で配線の取り回しが煩雑になることや、配線の断線等の発生を防止し得るようになっている。
図3、図5、図6および図7に示すように、前記上可動演出装置60は、前記設置部材50(背面板51の内壁面)に取り付けられる上可動ベース部材60Aを備え、この上可動ベース部材60Aに、前後方向に延在する第1上揺動軸65Tを中心として揺動する前記第1上可動体61Tと、前後方向に延在する第2上揺動軸65Uを中心として揺動する前記第2上可動体61Uと、第1上可動体61Tおよび第2上可動体61Uを駆動する上駆動手段62と、第2上可動体61Uに設けられた被検出片66を検出する上原位置センサ63とが取り付けられている。図11に示すように、電気部品としての上駆動手段62および上原位置センサ63は、背面板51の内壁面に配設された上中継基板36(図3および図6参照)と配線接続され、上中継基板36を介して演出制御基板34と電気的に接続されている。前記第1上可動体61Tは、複数の前記第1上揺動軸65Tから径方向に並行して延出すると共に第1上揺動軸65Tを中心として揺動する複数の可動アーム61aと、この可動アーム61aの延出端部に設けられた前記意匠構成部61bと、この意匠構成部61bに配設された電気部品としての第1上発光基板64aとを備えている。また、前記第2上可動体61Uは、前記第2上揺動軸65Uから径方向に延出すると共に第2上揺動軸65Uを中心として揺動する可動アーム61aと、この可動アーム61aの延出端部に設けられた前記意匠構成部61bと、この意匠構成部61bに配設された電気部品としての第2上発光基板64bとを備えている。第1上可動体61Tおよび第2上可動体61Uの各意匠構成部61b,61bは、前面を形成する部位の少なくとも一部が光透過性の合成樹脂材により形成され、第1上発光基板64aおよび第2上発光基板64bの各前面に設けた図示しない発光体(LED)から前方へ向けて照射される光を受けて点灯するようになっている。図11に示すように、電気部品としての第1上発光基板64aおよび第2上発光基板64bは、上可動ベース部材60Aの左端部に位置する後述する取付面部67の前面に配設された上接続基板39(図6および図7参照)と配線接続され、上接続基板39は、上中継基板36と配線接続されている。すなわち、第1上発光基板64aおよび第2上発光基板64bは、上接続基板39および上中継基板36を介して演出制御基板34と電気的に接続されている。
図5および図7に示すように、前記上中継基板36には、演出制御基板34に繋がる配線のコネクタが接続される制御側コネクタ接続部CNaが後面(一方の基板面)に配設されると共に、収容空間53に収容された電気部品に繋がる配線のコネクタが接続される部品側コネクタ接続部CNbが前面に複数配設されている。具体的に、複数の部品側コネクタ接続部CNbには、前記上駆動手段62からの配線のコネクタや、前記上原位置センサ63からの配線のコネクタや、前記上接続基板39に繋がる配線のコネクタが接続されている。このように、上中継基板36を収容空間53に設けて部品側コネクタ接続部CNbに繋がる配線を収容空間53内に収容することで、設置部材50の後面側には制御側コネクタ接続部CNaに繋がる配線のみが配線挿通口56aを通じて設置部材50の後面側に引き出される。すなわち、設置部材50の後面側に取り回される配線を少なくできることで、設置部材50の後面側で配線の取り回しが煩雑になるのを防止して、配線の断線等の発生を防止している。また、上接続基板39には、第1上発光基板64aおよび第2上発光基板64bからの配線を1つに纏めて上中継基板36に配線接続するよう構成されている。上中継基板36と上接続基板39とは、前後方向(基板面方向)に重なる状態で収容空間53に配置することで、上中継基板36および上接続基板39を一枚の基板として収容空間53に設ける場合と較べて、収容空間53において基板面と平行な方向に占有するスペースを縮小している。なお、上中継基板36や上接続基板39は、収容空間53内において下可動体71と前後位置で重なると共に、下可動体71の待機位置および動作位置の間の移動範囲から外れた位置(後述する配線処理部100)に配置されている。具体的には、図10に示すように、上中継基板36および上接続基板39が前後に重なる状態で待機位置にある下可動体71の上側に隣接して配置されている。
図7および図8に示すように、前記被覆部材90は、前側が開放した箱状に形成されている。具体的には、前記上中継基板36の後面を被覆する後壁91が上中継基板36の外形に略整合する形状に形成されると共に、上中継基板36の外周端面に対向する周壁92が、後壁91の外周縁から前方に延出するよう形成されている。この被覆部材90は、透明な合成樹脂により形成されており、後壁91や周壁92により被覆される上中継基板36の後面や外周端面の視認性が確保されている。
図7に示すように、設置部材50の上側の側板52および左側の側板52と背面板51とで画成される収容空間53の左上隅部には、上可動演出装置60等に関する配線を処理するための配線処理部100が設けられている。配線処理部100は、上中継基板36を設置し得るように構成され、上中継基板36に繋がる配線が取り回されるようになっている。ここで、配線処理部100には、配線挿通口56aが形成されており、設置部材50の後面側に配設された演出制御基板34と繋がる配線のコネクタが制御側コネクタ接続部CNaに接続されるようになっている。
次に、前述のように構成された実施例に係るパチンコ機10の作用につき説明する。
本願は前述した実施例の構成に限定されるものではなく、その他の構成を適宜に採用することができる。
(1) 実施例では、中継基板と制御基板とを配線により直接接続するように構成したが、収容空間の内側または外側に配置された他の基板を介して中継基板と制御基板とを接続するようにしてもよい。
(2) 実施例では、中継基板と制御基板とを接続する配線を1つのみ(すなわち、1つのコネクタ接続部と接続する配線のみ)設けたが、制御基板および中継基板を接続する配線を複数設けて配線挿通口に挿通させるようにしてもよい。この場合には、中継基板に設けた複数の制御側コネクタ接続部が配線挿通口に臨むように中継基板を収容空間に配置して、各制御側コネクタ接続部に対する配線のコネクタの着脱を設置部材の後側(収容空間の外側)から行い得るよう構成することが好ましい。なお、制御基板および中継基板を接続する配線を複数設ける場合には、制御基板および中継基板を接続する配線の何れかが、制御基板および中継基板を直接接続すると共に、制御基板および中継基板を接続する他の配線が、収容空間の内側または外側に配置した所定の基板を介して制御基板および中継基板を接続するよう構成してもよい。
(3) 実施例では、上中継基板(中継基板)と上接続基板(他の基板)とを前後に重ねて配置するようにしたが、下中継基板と下接続基板とを前後に重ねて配置するようにしてもよいし、右中継基板と右接続基板とを前後に重ねて配置するようにしてもよい。
(4) 実施例では、上中継基板(中継基板)と上接続基板(他の基板)とを前後に重ねて配置するようにしたが、前後に重ねず、例えば上下または左右に並列するよう設けてもよい。また、上中継基板および上接続基板の他に、下中継基板と下接続基板とを前後に重ねて配置したり、右中継基板と右接続基板とを前後に重ねて配置したりすることも可能である。
(5) 実施例では、電気部品と制御基板との電気的な接続を中継する中継基板を、背面板に設けた配線挿通口に対して電気部品より近接するように配置したが、電気部品を中継基板よりも配線挿通口に近接配置してもよい。
(6) 実施例では、電気部品と制御基板との電気的な接続を中継する中継基板のコネクタ接続部を配線挿通口に臨むように配置したが、中継基板のコネクタ接続部を配線挿通口から突出するように設けてもよいし、配線挿通口から外れた位置に設けてもよい。
(7) 実施例では、設置部材の背面板における中継基板の後方に傾斜状の傾斜壁部を設けると共に、傾斜壁部に配線挿通口を形成したが、設置部材に傾斜壁部を設けなくてもよい。この場合には、設置部材の背面板における遊技盤の後面と平行な壁部に配線挿通口を形成して、中継基板および制御基板を電気的に接続する配線を配線挿通口に挿通させるよう構成することができる。また、設置部材の側板に配線挿通口を形成してもよい。
(8) 実施例では、設置部材の背面板における表示用開口の上側に設けた傾斜壁部に配線挿通口を形成したが、配線挿通口は、背面板における表示用開口の左右一方側に設けてもよいし、背面板における表示用開口の下側(例えば、背面設置凹部)に設けてもよい。また、背面板の後側に配設される図柄表示装置は、配線挿通口を後方から覆うように配設してもよいし、配線挿通口の後方を避けた位置に配設するようにしてもよい。
(9) 実施例では、複数の電気部品を収容する収容空間を画成する設置部材(空間画成部材)の後面に制御基板を配置して、収容空間に収容した中継基板を介して制御基板が電気部品と接続するよう構成したが、複数の電気部品を収容する収容空間を画成する空間画成部材と、空間画成部材を変位可能に保持する保持部材とを備えると共に、保持部材側に制御基板を配置して、収容空間に収容した中継基板を介して電気部品と制御基板とを接続するよう構成してもよい。このような構成では、相対変位する保持部材および空間画成部材に跨る配線を少なくすることができるから、空間画成部材の保持部材に対する変位が配線により阻害されるのを防止することができる。
・ 上記構成の例として、発光基板等の電気部品を収容する収容空間を画成する空間画成部材としての可動体(演出手段)と、この可動体を変位可能に保持する保持部材としての可動ベース部材と、可動ベース部材が取り付けられる設置部材とを備えると共に、設置部材または可動ベース部材に制御基板を配置して、可動体内部に画成される収容空間に収容した中継基板を介して、該収容空間に収容した発光基板等の電気部品と制御基板とを接続するよう構成することができる。なお、可動体としては、収容空間を内部に画成する可動基部と、該可動基部に設けられて少なくとも一部が収容空間内で変位する可動部とを備えると共に、収容空間における当該可動部の移動範囲を避けた位置に中継基板を配置したものが挙げられる。
・ また、上記構成における他の例としては、発光基板等の電気部品を収容する収容空間を画成する空間画成部材としての前枠(扉体)と、この前枠を変位可能に保持する保持部材としての中枠とを備えると共に、中枠に制御基板を配置して、収容空間に収容した中継基板を介して、該収容空間に収容した発光基板等の電気部品と制御基板とを接続するよう構成することができる。
(10) 遊技機としては、パチンコ機に限られるものではなく、アレンジボール機やパチンコ球を用いたスロットマシン等、その他各種の遊技機であってもよい。
例えば、スロットマシン機(回胴式遊技機)は、前方へ開口する箱状の筐体に、当該筐体の前方開口を塞ぐ前扉が開閉可能に備えられ、図柄が配列された複数の回転体が前側から視認し得るように筐体内部に配設されている。そして、遊技媒体としての規定数の遊技メダルを所定の投入口に投入した遊技開始待機状態で遊技者が所定の開始操作手段の操作を行うこと(所定の判定条件が成立したこと)を契機として、回転体が回転して図柄が変動開始すると共に、変動ゲームの当否に関連した当否判定(当り判定)を行い、所定の停止操作手段の操作を契機に、当否判定に基づく図柄停止制御を実行するよう構成された遊技機である。そして、当否判定が当りの判定結果となることで、停止操作手段の操作に基づいて所定の組合せで図柄が停止することを条件として(特別遊技生起条件が満たされることを条件として)、多数の遊技メダルを獲得可能な特別遊技(ボーナスゲームや特定の入賞役の成立確率が向上した遊技状態等)が生起されるよう制御された遊技機である。
ここで、スロットマシン機においては、筐体内部に臨む凹状の収容空間を前扉の後面に画成するよう構成したり、複数の回転体を筐体内部で保持する保持部材を設けて該保持部材により筐体内部に収容空間を画成するよう構成することができる。
請求項1記載の構成を含む遊技機に関し、
前記電気部品としての駆動手段(62)と、該駆動手段(62)により第1位置および第2位置に変位するよう駆動される可動体(61U)とが、前記収容空間(53)に収容され、
前記中継基板(36)は、前記収容空間(53)を画成する前記空間画成部材(50)の内壁面から前記コネクタ接続部(CNa)の高さ寸法より大きく離間して、当該空間画成部材(50)の内壁面を貫通する前記配線挿通口(56a)に対して前記コネクタ接続部(CNa)が前記収容空間(53)の内側から臨むよう配置され、
前記可動体(61U)は、前記第1位置において前記中継基板(36)の前記一方の基板面と前記空間画成部材(50)の前記内壁面との間に少なくとも一部が位置するよう構成されたことを要旨とする。
上記構成を含む遊技機によれば、コネクタ接続部が収容空間に位置することで、コネクタ接続部の破損を防止し得る。また、空間画成部材の内壁面と中継基板の一方の基板面との間に生じる間隙を、可動体の設置スペースとして有効に利用することができる。
36 上中継基板(中継基板)
37 下中継基板(中継基板、別の中継基板)
39 上接続基板(他の基板)
50 設置部材(空間画成部材)
53 収容空間
56a 配線挿通口
61U 第2上可動体(可動体)
62 上駆動手段(電気部品、駆動手段)
63 上原位置センサ(電気部品)
64a 第1上発光基板(電気部品、所定の電気部品)
64b 第2上発光基板(電気部品、所定の電気部品)
72 下駆動手段(電気部品)
73 下原位置センサ(電気部品)
74 下発光基板
90 被覆部材
97 コネクタ挿通口
CNa 制御側コネクタ接続部(コネクタ接続部)
Claims (1)
- 複数の電気部品を収容する収容空間を画成する空間画成部材と、前記空間画成部材の外側に配置される制御基板と、前記制御基板および前記複数の電気部品の接続を中継する中継基板とを備えた遊技機において、
前記中継基板が前記収容空間に配設されて、当該中継基板と前記制御基板側とを接続する配線が、前記空間画成部材に形成された配線挿通口に挿通されると共に、当該中継基板と前記電気部品側とを接続する配線が、前記収容空間の内側に収容され、
前記収容空間には、複数の電気部品が一方側および他方側に振り分けられて収容され、前記一方側に収容された複数の電気部品が、当該一方側に配置された前記中継基板と接続されると共に、前記他方側に収容された複数の電気部品が、当該他方側に配置された別の中継基板と接続されるよう構成された
ことを特徴とする遊技機。
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