JP4874052B2 - 遊技機における遊技盤判別構造 - Google Patents
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Description
そこで、本発明は、本体枠を変更することなく特定の遊技盤のみを設置して遊技に供し得る遊技機における遊技盤判別構造を提供することを目的とする。
遊技球が流下可能な遊技領域(46)および遊技球が流下不能な非遊技領域(47)を有し、該遊技領域(46)内に、遊技球の流下方向に変化を与える複数の遊技釘や遊技球が入賞可能な入賞装置(51,52,53)、電気的に作動制御される遊技部品(50,54)を設けた遊技盤(18)と、前記遊技盤(18)を着脱可能に収容する遊技盤収容枠部(20)を備える本体枠(12)と、前記本体枠(12)に設けられ、前記遊技盤収容枠部(20)に収容した遊技盤(18)の遊技領域(46)へ向けて遊技球を発射する打球発射機構部(90)と、前記本体枠(12)に設けられ、前記遊技盤(18)の入賞装置(51,52,53)への遊技球の入賞に基づいて賞球を払出す賞球払出機構部(92)と、前記遊技盤(18)の遊技部品(50,54)を作動制御する電気的制御装置(56)と、前記本体枠(12)に対して開閉可能に配設され、前面側を照明する照明装置(39)を設けた開閉部材(13)とを備えた遊技機において、
前記遊技盤収容枠部(20)に設けた複数の取付部(20a)の何れかに、遊技盤収容枠部(20)の開口内側に突出するよう突状部材(27)を取り付けると共に、
前記遊技盤(18)の周縁部を切削して前記非遊技領域(47)に嵌合凹部(48)を形成し、
前記取付部(20a)に取り付けた突状部材(27)と嵌合する位置および形状で前記嵌合凹部(48)が遊技盤(18)に形成されている場合には、該突状部材(27)が嵌合凹部(48)に嵌合することで前記遊技盤収容枠部(20)への遊技盤(18)の収容を許容し、
前記取付部(20a)に取り付けた突状部材(27)と嵌合する位置および形状で前記嵌合凹部(48)が遊技盤(18)に形成されていない場合には、該突状部材(27)が嵌合凹部(48)に嵌合しないことで前記遊技盤収容枠部(20)への遊技盤(18)の収容を阻止するよう構成されると共に、
前記遊技盤(18)の非遊技領域(47)に配設された飾り部材(60)と、
前記飾り部材(60)に設けられた中継接続部(70)と、
前記中継接続部(70)に設けられ、前記照明装置(39)からの配線(40)に設けた第1接続部(40a)を着脱可能な第1被接続部(72)と、
前記中継接続部(70)に設けられ、前記照明装置(39)を作動制御する制御装置(56)からの配線(57)に設けた第2接続部(57a)を着脱可能な第2被接続部(73)とを備え、
前記本体枠(12)と開閉部材(13)との組合わせに応じて前記第1被接続部(72)および第2被接続部(73)の少なくとも一方の形状を変更して、
前記第1接続部(40a)および第2接続部(57a)を接続可能な形状で前記第1被接続部(72)および第2被接続部(73)の夫々が形成された中継接続部(70)を備えた遊技盤(18)を前記遊技盤収容枠部(20)に収容した場合には、対応する第1接続部(40a)と第1被接続部(72)および第2接続部(57a)と第2被接続部(73)の夫々を接続して前記照明装置(39)の照明による正常な遊技を許容する一方、
前記第1接続部(40a)および第2接続部(57a)の少なくとも一方が接続可能な形状で前記第1被接続部(72)および第2被接続部(73)が形成されていない中継接続部(70)を備えた遊技盤(18)を前記遊技盤収容枠部(20)に収容した場合には、第1接続部(40a)と第1被接続部(72)および第2接続部(57a)と第2被接続部(73)の少なくとも一方の接続を阻止して前記照明装置(39)の照明による正常な遊技を不能とするよう構成したことを特徴とする。
また、第1接続部と第1被接続部の形状、および第2接続部と第2被接続部の形状の夫々が、相互に接続可能な形状で形成されている場合に限って、開閉部材の照明装置の適正な照明による演出を行ない得る。従って、所謂マイナーチェンジ等により変更される前後の開閉部材毎に、第1接続部の形状を変更すると共に、この変更に対応して遊技盤の中継接続部に設ける第1被接続部の形状も変更することで、本体枠に組み付けた開閉部材に応じて遊技盤収容枠部に収容可能な遊技盤が特定される。換言すると、開閉部材側の第1接続部を変更するだけで、本体枠に配設した開閉部材の種類に応じた遊技盤が本体枠の遊技盤収容枠部に収容されているか否かを判別でき、本体枠に対して特定の遊技盤を設置した場合に限り、遊技機として遊技に供することが可能となる。また、第1接続部と第1被接続部の形状、あるいは第2接続部と第2被接続部の形状の少なくとも一方の形状を変更するだけで本体枠に設置可能な遊技盤を特定できるから、本体枠の変更等の余計なコストの低減を図り得る。更に、所謂マイナーチェンジに際して本体枠を変更する必要がないから、デザイン毎に本体枠を保管・管理する必要もなく、保管場所の確保が容易になると共に保管に要する維持費を抑制することができる。更にまた、中継接続部を遊技盤の非遊技領域に配設した飾り部材に設けるようにしたから、該中継接続部が遊技領域を流下する遊技球に接触する等の不具合は防止され、遊技に影響を及ぼすことはない。
前記遊技盤収容枠部(20)には、左右方向に所定間隔毎に取付部としてのネジ孔(20a)が形成されると共に、各ネジ孔(20a)の後方位置に位置決め孔(20b)が形成され、
前記突状部材(27)に、ネジ(28)が挿通される通孔(27a)が形成されると共に位置決め突部(27b)が突設され、
前記突状部材(27)の位置決め突部(27b)を対応する位置決め孔(20b)に挿入して位置決めした状態で、突状部材(27)の通孔(27a)に挿通したネジ(28)を遊技盤収容枠部(20)のネジ孔(20a)に螺挿することで、該突状部材(27)を遊技盤収容枠部(20)にネジ止めするよう構成され、
前記遊技盤収容枠部(20)に対して前記遊技盤(18)を前側から着脱し得るよう構成すると共に、該遊技盤(18)の前後に貫通するよう前記嵌合凹部(48)を形成したことを要旨とする。
ここで、前記中枠12は、図3に示すように、上側縁をなす上枠部12aと、下側縁をなし、前記打球発射機構部90等を設置する設置部材として機能する下枠部12bと、左側縁をなす左枠部12c(図4参照)と、右側縁をなす右枠部12dとから略矩形状に形成されて、全体が前記外枠11の開口領域に整合する大きさに構成される。ここで、前記各枠部12a,12b,12c,12dにより画成された前後に開口する開口領域が、前記遊技盤18を設置する遊技盤収容枠部20として機能する。前記各枠部12a,12b,12c,12dの後端縁には、図5に示すように、遊技盤収容枠部20の内側へ突出する支持壁26,26,26,26が形成されており、遊技盤収容枠部20に収容した遊技盤18の裏側を各支持壁26で支持するようになっている。なお、前記打球発射機構部90は、前記下枠部12bに配設される発射レール90aと、前記上球皿15の裏側に配設されてパチンコ球を1個ずつ発射レールへ送出す球送り装置90bと、前記操作ハンドル19の操作により作動して発射レール90a上のパチンコ球を遊技盤の遊技領域46へ向けて打ち出す打球部(図示せず)とから構成されている。
前記前枠13は、全体が合成樹脂成形されて、図3または図4に示すように、前記中枠12の左側部に配置されたヒンジ機構33を介して開閉自在に枢支されると共に、該前枠13に形成した開口部13a(図1参照)に臨むよう前記透明板14が組み付けられて、前枠13を閉成した際に遊技盤収容枠部20に設置した遊技盤18の遊技領域46を前面側から視認し得るよう構成される。ここで、前記中枠12に対して前枠13を閉成した状態では、該前枠13の下部(上球皿15の形成部位に対応する位置)が中枠12の下枠部12bに対向すると共に、前記開口部13aの下縁が下枠部12bより上方に位置するよう構成されて、前枠13の下部位置が前記遊技盤収容枠部20に収容した遊技盤18と前後の関係で重なるようになっている。
前記遊技盤18の前面(すなわち盤面)には、図3に示すように、略円形状に湾曲形成された外レール44と、該外レール44の内側左部に離間して配置される円弧状の内レール45とからなる案内レール43が配設されており、該案内レール43の内側にパチンコ球が流下する遊技領域46が画成されると共に、該案内レール43の外側に非遊技領域47が画成されている。そして、前記遊技盤18における遊技領域46内に、各種図柄等を変動表示可能な図柄表示装置50や、パチンコ球の入賞により図柄表示装置50での図柄変動ゲームを開始する始動入賞装置51、図柄変動ゲームの結果として大当りの発生(例えば同一図柄の3つ揃い等)により開放する特別入賞装置52、その他の一般入賞装置53や電飾装置54等の遊技用部品が配置される。そして、実施例のパチンコ機10は、前記中枠12に配設した打球発射機構部90から発射されたパチンコ球が案内レール43に沿って遊技領域46内に打ち出され、該遊技領域46内を流下するパチンコ球が始動入賞装置51に入賞することで図柄表示装置50において図柄変動ゲームが開始されて所定の遊技が行なわれるようになっている。
また、前記第2コーナー部材62における前記遊技盤18に形成した前記挿通部18aに対応する位置には、図9〜図11に示すように、前記前枠13の照明装置39に接続した第1の配線40と、前記ランプ制御装置56に接続した第2の配線57とを接続する中継接続部70を設けてある。前記中継接続部70は、前記第2コーナー部材62の前面から後方に向けて凹む設置部74に、中継基板71を着脱可能に配設して構成される。ここで、前記中継基板71は、図9、図11または図12に示すように略矩形板状に形成されて、左上部に切欠71aが形成されている。そして、前記中継基板71の前面左側位置に第1コネクタ差込口(第1被接続部)72が取り付けられ、裏面右側位置に第2コネクタ差込口(第2被接続部)73が取り付けられている。そして、前記第1コネクタ差込口72に対して前記第1の配線40の先端部に取り付けた第1コネクタ(第1接続部)40aを接続し、第2コネクタ差込口73に対して第2の配線57の先端部に取り付けた第2コネクタ(第2接続部)57aを接続することで、前記照明装置39とランプ制御装置56とが電気的に接続されるようになっている。
前記中枠12における上枠部12a(遊技盤収容枠部20)には、前記遊技盤収容枠部20の開口内側に突出するよう突状部材27が取り付けられると共に、前記遊技盤18の上縁部には、嵌合凹部48が切削形成されている。ここで、実施例では、前記上枠部12aの複数箇所にネジ孔20aを形成して、何れかのネジ孔20aに選択的に前記突状部材27をネジ止めするよう構成してある。
また、前記遊技盤18の非遊技領域47に配設した第2コーナー部材62に中継接続部70を設けて、該中継接続部70における中継基板71の前面に設けた第1コネクタ差込口72に、前記前枠13の照明装置39からの第1の配線40に取り付けた第1コネクタ40aを接続すると共に、中継基板71の裏面に設けた第2コネクタ差込口73に、前記遊技盤18のランプ制御装置56からの第2の配線57に取り付けた第2コネクタ57aを接続するよう構成してある。すなわち、図12(a)に示すように、前記第1コネクタ40aを第1コネクタ差込口72に接続し得ると共に、前記第2コネクタ57aを第2コネクタ差込口73接続し得る場合に、前記照明装置39とランプ制御装置56とが電気的に接続され(図12(b)参照)、照明装置39の照明による正常な演出が可能となる。
また、実施例では、前記中継基板71の左上部を切り欠くよう形成すると共に、遊技盤18の中継接続部70における設置部74を、該中継基板71に略整合する形状で前方に開口するよう形成してある。このように、前記中継基板71の外郭形状と、前記設置部74の開口形状とが整合する場合には、該設置部74に対して中継基板71を設置すると共に、中継基板71の第1コネクタ差込口72および第2コネクタ差込口73に各対応のコネクタ40a,57aを接続することで、前記発光体基板とランプ制御装置56とが電気的に接続され、前記照明装置39の照明による正常な演出が可能となる。一方、前記中継基板71の外郭形状と、前記設置部74の開口形状とが整合しない場合には、該設置部74に対する中継基板71の設置が阻止される(図13参照)。すなわち、前記設置部74(中継接続部70)への中継基板71の設置を阻止することで、作業者に対して組み付け異常を認識させることができる。
なお、本発明に係る遊技機における遊技盤判別構造としては、実施例のものに限られず種々の変更が可能である。例えば、実施例では、遊技盤収容枠部を画成する上枠部に取付部を設けて、ネジ孔に突状部材をネジ止めすると共に、遊技盤の上縁部に嵌合凹部を形成するよう構成したが、これに限られるものではない。すなわち、遊技盤収容枠部を画成する上下左右の枠部の何れかに取付部を設けるようにすればよく、同様に遊技盤の上下左右の周縁部に嵌合凹部を形成することができる。また遊技盤収容枠部の突状部材および遊技盤の嵌合凹部の数や位置は、マイナーチェンジ等による開閉部材の変更に応じて適宜変更するようにすればよい。また実施例では、突状部材を略矩形状に形成するようにしたが、これに限定されるものではなく、任意形状に形成することができる。
13 前枠(開閉部材)
18 遊技盤
20 遊技盤収容枠部
20a ネジ孔(取付部)
20b 位置決め孔
27 突状部材
27a 通孔
27b 位置決め突部
28 ネジ
33 ヒンジ機構
39 照明装置
40 第1の配線
40a 第1コネクタ(第1接続部)
48 嵌合凹部
50 図柄表示装置(遊技部品)
51 始動入賞装置(入賞装置)
52 特別入賞装置(入賞装置)
53 一般入賞装置(入賞装置)
54 電飾装置(遊技部品)
56 ランプ制御装置(電気的制御装置,制御装置)
57 第2の配線
57a 第2コネクタ(第2接続部)
60 飾り部材
70 中継接続部
72 第1コネクタ接続口(第1被接続部)
73 第2コネクタ接続口(第2被接続部)
90 打球発射機構部
92 球払出機構部
Claims (3)
- 遊技球が流下可能な遊技領域および遊技球が流下不能な非遊技領域を有し、該遊技領域内に、遊技球の流下方向に変化を与える複数の遊技釘や遊技球が入賞可能な入賞装置、電気的に作動制御される遊技部品を設けた遊技盤と、前記遊技盤を着脱可能に収容する遊技盤収容枠部を備える本体枠と、前記本体枠に設けられ、前記遊技盤収容枠部に収容した遊技盤の遊技領域へ向けて遊技球を発射する打球発射機構部と、前記本体枠に設けられ、前記遊技盤の入賞装置への遊技球の入賞に基づいて賞球を払出す賞球払出機構部と、前記遊技盤の遊技部品を作動制御する電気的制御装置と、前記本体枠に対して開閉可能に配設され、前面側を照明する照明装置を設けた開閉部材とを備えた遊技機において、
前記遊技盤収容枠部に設けた複数の取付部の何れかに、遊技盤収容枠部の開口内側に突出するよう突状部材を取り付けると共に、
前記遊技盤の周縁部を切削して前記非遊技領域に嵌合凹部を形成し、
前記取付部に取り付けた突状部材と嵌合する位置および形状で前記嵌合凹部が遊技盤に形成されている場合には、該突状部材が嵌合凹部に嵌合することで前記遊技盤収容枠部への遊技盤の収容を許容し、
前記取付部に取り付けた突状部材と嵌合する位置および形状で前記嵌合凹部が遊技盤に形成されていない場合には、該突状部材が嵌合凹部に嵌合しないことで前記遊技盤収容枠部への遊技盤の収容を阻止するよう構成されると共に、
前記遊技盤の非遊技領域に配設された飾り部材と、
前記飾り部材に設けられた中継接続部と、
前記中継接続部に設けられ、前記照明装置からの配線に設けた第1接続部を着脱可能な第1被接続部と、
前記中継接続部に設けられ、前記照明装置を作動制御する制御装置からの配線に設けた第2接続部を着脱可能な第2被接続部とを備え、
前記本体枠と開閉部材との組合わせに応じて前記第1被接続部および第2被接続部の少なくとも一方の形状を変更して、
前記第1接続部および第2接続部を接続可能な形状で前記第1被接続部および第2被接続部の夫々が形成された中継接続部を備えた遊技盤を前記遊技盤収容枠部に収容した場合には、対応する第1接続部と第1被接続部および第2接続部と第2被接続部の夫々を接続して前記照明装置の照明による正常な遊技を許容する一方、
前記第1接続部および第2接続部の少なくとも一方が接続可能な形状で前記第1被接続部および第2被接続部が形成されていない中継接続部を備えた遊技盤を前記遊技盤収容枠部に収容した場合には、第1接続部と第1被接続部および第2接続部と第2被接続部の少なくとも一方の接続を阻止して前記照明装置の照明による正常な遊技を不能とするよう構成した
ことを特徴とする遊技機における遊技盤判別構造。 - 前記遊技盤収容枠部には、左右方向に所定間隔毎に取付部としてのネジ孔が形成されると共に、各ネジ孔の後方位置に位置決め孔が形成され、
前記突状部材に、ネジが挿通される通孔が形成されると共に位置決め突部が突設され、
前記突状部材の位置決め突部を対応する位置決め孔に挿入して位置決めした状態で、突状部材の通孔に挿通したネジを遊技盤収容枠部のネジ孔に螺挿することで、該突状部材を遊技盤収容枠部にネジ止めするよう構成され、
前記遊技盤収容枠部に対して前記遊技盤を前側から着脱し得るよう構成すると共に、該遊技盤の前後に貫通するよう前記嵌合凹部を形成した請求項1記載の遊技機における遊技盤判別構造。 - 前記ネジは、締付け方向にのみ回転可能なワンウェイネジである請求項2記載の遊技機における遊技盤判別構造。
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