以下、図面を参照して本発明の実施例を説明する。
本実施例では、遊技機の一例として弾球遊技機の一種であるパチンコ機、特に、第1種パチンコ遊技機を用いて説明する。なお、本発明を第3種パチンコ遊技機(権利物とも呼ばれる)等の他の遊技機に用いることは、当然に可能である。
図1は、実施例のパチンコ機の概略正面図であり、図2はパチンコ機の遊技盤の概略正面図である。本実施例のパチンコ機Pは、図1に示すように、遊技盤1と、球を貯留する上受け皿2および下受け皿3と、球を遊技盤1へ発射するための発射ハンドル4とを備えている。遊技盤1は、前面枠1aに嵌め込まれたガラス製の透明板1bに覆われている。
図2に示すように、パチンコ機Pの遊技盤1には、作動口5及び大入賞口6が設けられており、遊技盤1は遊技領域を構成している。作動口5は、遊技球Bの通路を備えており、その通路入口には羽根7が開閉可能に支持されている。
また、大入賞口6の前には、シャッタ8が設けられている。このシャッタ8は、大入賞口6の側部に設けられた図示しない大入賞口用ソレノイドにより作動させられ、大入賞口6を開閉する。詳しくは、当該ソレノイドが励磁状態となることにより、シャッタ8が略水平に傾き、これにより大入賞口6が開かれる。また、ソレノイドが非励磁状態となることにより、シャッタ8が略垂直状態となり、これにより大入賞口6は閉鎖される。
遊技盤1の中央部分(大入賞口6の上方)には、可変表示装置としての特別図柄表示装置(以下、単に「表示装置」という)9が組込まれている。表示装置9は、液晶ディスプレイ(LCD)よりなる表示部9aを備えており、ここに複数の(例えば3つの)図柄列が表示される。図柄列は、基本的には、複数種類の図柄によって構成されている。これらの図柄は、特別遊技図柄としての大当たり図柄、外れリーチ図柄及び外れ図柄のいずれかになりうる。
表示装置9の表示部9aでは、各図柄列の図柄変動(回転変動)が、遊技球Bの作動口5への入賞に基づいて開始させられる。また、大当たり図柄、外れリーチ図柄、外れ図柄の中から1つが選択され、これが停止図柄として設定される。停止図柄とは、各図柄列が図柄変動を停止したときに表示される図柄である。
大当たり図柄は、いわゆるリーチ状態を経た後、遊技者に有利な大当たり状態を発生させるための図柄である。詳しくは、全ての図柄列の変動が停止させられたとき、表示されている図柄の組合せが、予め定められた大当たりの組合せ、すなわち、同一種類の図柄が大当たりラインに沿って並んでいるときの同図柄の組合せ(例えば、「7」、「7」、「7」の図柄)となる場合がある。この組合せを構成する図柄が「大当たり図柄」である。大当たりの組合せが成立すると、特別電動役物が作動し(大入賞口6が開かれ)、遊技者にとって有利な大当たり状態の到来、すなわち、より多くの賞球を獲得することが可能となる。
表示装置9において、表示部9aの上方には、発光ダイオード(LED)からなる保留ランプ10a,10b,10c,10dが組み込まれている。保留ランプ10a〜10dは、基本的には作動口5への入賞に基づく変動表示の保留毎に点灯させられ、その保留に対応した変動表示の実行に伴い消灯させられる。さらに、パチンコ機Pには、遊技の進行に応じて効果音を発生する図示しないスピーカが設けられている。
このほかにも、パチンコ機Pの複数箇所には、遊技効果を高めるための各種ランプが取り付けられている。これらのランプは、例えばランプ風車11、上部ランプ飾り12(図1参照)、下部ランプ飾り13等からなり、遊技の進行に応じて点灯状態(消灯、点灯、点滅等)が適宜変えられるようになっている。なお、上部ランプ飾り12には、遊技者に球切れ状態や入賞状態を報知すべく、球切れランプ及び入賞ランプなどが内蔵されている。
本実施例のパチンコ機Pでは、遊技者の操作に応じて変化するパチンコ機Pの遊技状態を検出するべく、遊技盤1には、種々の検出スイッチが取り付けられている。これら検出スイッチにより、遊技球Bの作動口5への入賞や、大入賞口6への入賞が検出されるようになっている。また、本実施の形態では、各検出スイッチの検出結果に基づきソレノイドや、表示装置9、各保留ランプ10a〜10d、各種ランプ11〜13、スピーカ等をそれぞれ駆動制御するために制御装置が設けられている。制御装置は、読み出し専用メモリ(ROM)、中央処理装置(CPU)、ランダムアクセスメモリ(RAM)等を備えている。ROMは所定の制御プログラムや初期データを予め記憶しており、CPUはROMの制御プログラム等に従って各種演算処理を実行する。
ここで、本発明の特徴部分の1つである構成について、図3を用いて以下に説明する。図3は、実施例のパチンコ機のセンターフレームの概略斜視図である。
図2に示すように、上述した表示装置9は、表示部9aの前方において、この表示部9aを囲むようにして設けられたセンターフレーム21を有している。このセンターフレーム21は、特別遊技領域を構成しており、後部において表示装置9が取り付けられるようになっている。図3に示すように、センターフレーム21は、天井部23、左右両側の側部24及び下部25を有している。
まず、天井部23について説明する。図3に示すように、天井部23の中央部には透明な天飾り26が設けられ、その天飾り26の後部(奥側)には遊技球Bが案内されうる入口部27が2つ左右方向に並べて設けられている。天井部23の入口部27以外の箇所に当たった遊技球Bは、この天井部23により左右両側方へと案内されるようになっている。
続いて、下部25について説明する。下部25の上面は、第1ステージ29となっており、天井部23の入口部27に入力された遊技球Bが後述する遊技球通路31を通ってこの第1ステージ29上に供給されるようになっている。また、この第1ステージ29の下方位置には、第2ステージ30が設けられていて、第1ステージ29からの遊技球Bが第2ステージ30に供給されるようになっている。つまり、この第1,第2ステージ29,30は、上下方向に二段に並設されている。なお、第1,第2ステージ29,30は、これらのステージにおける遊技球Bの挙動が遊技者により視認できるようになっている。
さらに、左右両側の側部24について説明する。天井部23から左右両側の側部24にかけて、入口部27及び第1ステージ29間を連通する遊技球通路31が形成されている。この遊技球通路31は、天井部23に設けられた第1遊技球通路32と、側部24に設けられて、第1遊技球通路32からの遊技球Bが入力されて第1ステージ29上に出力する第2遊技球通路33とを備えている。第1遊技球通路32は、遊技者が通過中の遊技球Bを視認できるよう透明部材で覆われるようにして構成されている。第2遊技球通路33は、遊技者が通過中の遊技球Bを視認困難となるようカバーで覆われるようにして構成されている。従って、入口部27に入った遊技球Bは、図3に破線で示すように、第1遊技球通路32を通り(このとき、遊技球Bの視認が可能となっている)、そして第2遊技球通路33を通って(このとき、一時的に遊技球Bの視認が困難となる)、第1ステージ29上へと案内される。なお、図3では、センターフレーム21の左側の遊技球通路31(第1遊技球通路32と第2遊技球通路33とからなる)での遊技球Bの通過経路を破線で示しているが、センターフレーム21の右側の遊技球通路31での遊技球Bの通過経路についても同様となっているため破線での表示を省略している。なお、表示装置9の両側には飾りレンズ28が設けられている。
ここで、上述したセンターフレーム21の構成について、図4を用いて詳細に説明する。図4は、背面方向から見たセンターフレームの分解斜視図である。なお、図4では、主たる構成のみを図示し、ネジ等については図示を省略する。
図4に示すように、センターフレーム21は、大別すると、中央部がそれぞれ開口されたベース枠34と基板取付枠35とから構成される。ベース枠34の前面は薄板状の平板36となっており、平板36の背面側が遊技盤1(図1,図2参照)に取り付けられ、ベース枠34における平板36よりも背面側は遊技盤1の盤面よりも背面側に取り付けられる。すなわち、平面36は、遊技盤1の盤面よりもその厚み分だけ僅かに突出しており、平面36よりも前面側にある第1遊技球通路32も遊技盤1の盤面よりも突出することになる。
ベース枠34の内枠部分は、左右両側の側部24では、上述した第2遊技球通路33を構成しており、下部25では、中央部分が凹状に窪んだ載置部37を構成している。載置部37は、凹状に窪んだ中央部分において第2ステージ30を載置するとともに、それ以外の左右部分において第1ステージ29を載置する。
基板取付枠35は、天井部23と左右両側の側部24とに、さらなる開口部がそれぞれ設けられている。すなわち、天井部23には、前後方向に積層して配設された積層構造の第1〜第4基板38〜41を基板取付枠35に取り付けるための積層構造基板用の開口部42が、左右両側の側部24には、上述した飾りレンズ28とその飾りレンズ28を点灯制御するレンズ用基板43とを取り付けるためのレンズ用の開口部44がそれぞれ設けられている。
次に、基板取付枠35の背面側に設けられる各々の基板38〜41について、図5も用いて説明する。図5は、基板取付枠の背面図である。図5に示すように、各々の基板38〜41は、背面方向に第1基板38,第2基板39,第3基板40,および第4基板41の順に配設して構成されている。なお、第1基板38および第2基板39については、図5では図示を省略している。また、本実施例の場合、パチンコ機Pの組立あるいは解体を行う作業者は背面側から行うので、作業者から見ると、手前側の基板が背面側に位置することになる。
また、図4に示した基板38〜41,43は、相互に電気的に接続可能に構成されている。すなわち、これらの基板38〜41,43を相互に電気的に接続する電気接続部は、各基板38〜41,43間で信号を送受信するケーブル(図示省略)と、そのケーブルに接続されたコネクタ45とからそれぞれなり、各々のコネクタ45は、各々の基板38〜41,43の積層面に取り付けられている。これらのコネクタ45は、各々の基板38〜41,43に対して着脱自在に構成されている。
次に、飾りレンズ28およびレンズ用基板43について、図6,図7も用いて詳細に説明する。図6は、飾りレンズ28およびレンズ用基板43の背面方向から見た分解斜視図である。図7は、レンズ用基板43が取り付けられた飾りレンズ28を斜め後方から見た概略斜視図である。
図6,図7に示すように、飾りレンズ28は、その正面側がパチンコ機Pの正面側となるように配設される。また、この飾りレンズ28の背面側には、レンズ用基板43が取り付けられている。なお図5では、飾りレンズ28がレンズ用基板43に隠れて見えないため飾りレンズ28の図示を省略している。
図6,図7に示すように、飾りレンズ28は、正面視で円弧状であり、その円弧線に直交する方向での断面形状が半円状である略蒲鉾型のレンズ部51と、このレンズ部51の両端にそれぞれに垂設するようにして設けられる、レンズ部51を支持するための脚部61とが一体成形されて構成されている。
レンズ部51の背面側で両端側には、後述する発光ダイオード46から出射された光が導入される導入穴52がそれぞれ形成されている。レンズ部51の背面側の所定箇所(レンズ部51の背面側で両端側を除く大部分)には、導入穴52に入射された光をレンズ部51内で均一に拡散させてその正面側から出射させるための、断面視で例えば三角状の凹凸部53が形成されている。
各脚部61は、レンズ部51から垂設される垂設部62と、この垂設部62から水平方向に突出した止め部63とを備えている。止め部63には、ネジ47が挿入される貫通孔64が形成されている。
レンズ用基板43は、所定の回路パターンが形成されたプリント配線基板であり、正面視で円弧状となっている。レンズ用基板43は、その正面側で両端の各位置に発光ダイオード46が1つずつそれぞれ実装されており、その背面側にはコネクタ45が実装されている。
さらに、飾りレンズ28およびレンズ用基板43は、それらを嵌合させるための嵌合部70を備えている。すなわち、飾りレンズ28の脚部61の垂設部62の所定箇所には、凹部71が形成されており、レンズ用基板43の両端には、その両端から外方向に突出した凸部72が形成されており、飾りレンズ28の脚部61の凹部71にレンズ用基板43の凸部72が嵌合可能となっている。そして、飾りレンズ28の各脚部61の凹部71に、レンズ用基板43の対応する凸部72をそれぞれ嵌合させた状態にすると、レンズ用基板43は飾りレンズ28の両脚部61で挟み込まれた状態となり、レンズ用基板43は飾りレンズ28にネジ止めに依らず保持されることになる。つまり、上述した嵌合部70により、レンズ用基板43は飾りレンズ28に対して着脱自在となっており、レンズ用基板43を飾りレンズ28に保持されることができる。
なお、図6に示すように、飾りレンズ28の両端の各止め部63の貫通孔64に、その背面側からネジ47を通し、このネジ47をセンターフレーム21のレンズ用の開口部44の所定位置に形成されたネジ穴48(図4参照)に締結することで、飾りレンズ28がセンターフレーム21のレンズ用の開口部44に取り付けられるようになっている。
なお、上述したレンズ用基板43が本発明における発光手段に相当し、上述した飾りレンズ28が本発明における取り付け部材に相当し、上述した嵌合部70が本発明における嵌合手段に相当し、上述したレンズ部51が本発明におけるレンズ部材に相当し、上述した発光ダイオード46が本発明における発光部に相当し、上述した表示装置9が本発明における図柄変動表示装置に相当し、上述したセンターフレーム21が本発明における枠体に相当する。
ここで、本実施例のセンターフレーム21に飾りレンズ28を取り付ける取り付け作業について説明する。
図6に示すように、作業者は、飾りレンズ28の一方の脚部61の凹部71に、レンズ用基板43の対応する凸部72を嵌め込む。そして、この状態で飾りレンズ28の脚部61の相互間を僅かに広げるように力を加えるとともに、飾りレンズ28の他方の脚部61の凹部71に、レンズ用基板43の対応する凸部72を嵌め込む。こうすることで、図7に示すように、レンズ用基板43は、飾りレンズ28の両脚部61で挟み込まれて強固に保持された状態となる。
次に、前述したようにレンズ用基板43が取り付けられた飾りレンズ28(図7参照)を、センターフレーム21のレンズ用の開口部44に取り付ける。つまり、レンズ用基板43が取り付けられた飾りレンズ28の各脚部61の止め部63の貫通孔64に、その背面側からネジ47を通し、このネジ47をセンターフレーム21のレンズ用の開口部44の所定位置のネジ穴48に締結させて、飾りレンズ28をセンターフレーム21のレンズ用の開口部44に取り付ける。以上によって、センターフレーム21への飾りレンズ28の取り付け作業が完了する。
上述したように本実施例のパチンコ機Pによれば、レンズ用基板43が取り付けられる飾りレンズ28と、この飾りレンズ28とレンズ用基板43とを嵌合させる嵌合部70とを備えているので、嵌合部70により飾りレンズ28とレンズ用基板43とを嵌合させることができ、レンズ用基板43を飾りレンズ28に取り付けることができる。したがって、飾りレンズ28とレンズ用基板43とをネジ止めにより締結させて取り付けるという作業を不要にでき、当該ネジ止め作業の煩雑さを解消することができる。しかも、飾りレンズ28とレンズ用基板43とをネジ止めするためのネジ,ナットなどの締結部品を不要にできることから、部品工数を低減することができる。その結果、部品工数を低減でき生産性を向上させた遊技機を提供できる。
また、嵌合部70は、飾りレンズ28に凹部71を形成し、レンズ用基板43に飾りレンズ28の凹部71と嵌合可能な凸部72を形成したものとしているので、飾りレンズ28の凹部71にレンズ用基板43の凸部72を嵌合させることで、レンズ用基板43を飾りレンズ28に取り付けることができる。
また、飾りレンズ28は、凹部71が形成された2個の脚部61を有し、脚部61の凹部71にレンズ用基板43の凸部72を嵌合させることで、飾りレンズ28の脚部61でレンズ用基板43を挟み込むものとしているので、飾りレンズ28は、レンズ用基板43を強固に保持することができ、レンズ用基板43の着脱の際には飾りレンズ28の脚部61間を僅かに広げるように力をかけることでレンズ用基板43の着脱が容易にできる。
また、レンズ用基板43は、発光ダイオード46が所定位置に配設された基板であるとしているので、レンズ用基板43つまり発光ダイオード46が所定位置に配設された基板と、飾りレンズ28とを嵌合部70により嵌合させることができ、レンズ用基板43を飾りレンズ28に取り付けることができる。
また、飾りレンズ28は、表示装置9の表示部9a(表示画面)の周囲を覆うようにして取り付けられるセンターフレーム21の所定位置に取り付けられるので、レンズ用基板43が嵌合部70により嵌合された飾りレンズ28をセンターフレーム21の所定位置に取り付けるだけでよい。つまり、嵌合部70により飾りレンズ28とレンズ用基板43とを嵌合させることができ、飾りレンズ28とレンズ用基板43とをネジ止めにより締結させて取り付けるという作業を不要にでき、当該ネジ止め作業の煩雑さを解消することができる。しかも、飾りレンズ28とレンズ用基板43とをネジ止めするためのネジ,ナットなどの締結部品を不要にできることから、部品工数を低減することができる。その結果、部品工数を低減でき生産性を向上させた遊技機を提供できる。
本発明は、上記実施形態に限られることはなく、下記のように変形実施することができる。
<1>上述の実施例では、嵌合部70は、飾りレンズ28に凹部71を形成し、レンズ用基板43に飾りレンズ28の凹部71と嵌合可能な凸部72を形成したものとしているが、嵌合部70は、飾りレンズ28に凸部72を形成し、レンズ用基板43に飾りレンズ28の凸部72と嵌合可能な凹部71を形成したものとしてもよい。
<2>上述の実施例では、飾りレンズ28の2個の脚部61の間にレンズ用基板43を挟み込むようにしているが、飾りレンズ28の脚部61をさらに複数個とし、これらの脚部61の間にレンズ用基板43を挟み込むようにしてもよい。
<3>上述の実施例では、レンズ用基板43を飾りレンズ28に嵌合により取り付けているが、飾りレンズ28をレンズ用基板43に嵌合により取り付けるようにしてもよい。
<4>上述の実施例では、発光部として発光ダイオード46を採用しているが、7セグメントLED(発光ダイオード)など各種の発光電子部品、発光素子などを採用するようにしてもよい。
<5>上述の実施例では、取り付け部材としてレンズ部51を採用しているが、発光手段(例えば発光ダイオード46)からの光を導光する各種の導光部材を採用するようにしてもよい。
<6>上述の実施例では、取り付け部材としてレンズ部51を採用しているが、図8に示すように、発光手段(例えば発光ダイオード46)からの光を透過する透過性部材81を採用するようにしてもよい。
また、図9に示すように、本発明における基板(例えばレンズ用基板43)と嵌合させた状態におけるこのレンズ用基板43の発光ダイオード46の対応する箇所に貫通孔82を有し、発光ダイオード46からの光を貫通孔82を通じて直接に外部に出射する部材83としてもよい。
また、図10に示すように、本発明における基板(例えばレンズ用基板43)と嵌合させた状態におけるこのレンズ用基板43の発光ダイオード46の対応する箇所に貫通孔84を有し、この貫通孔84に発光ダイオード46を挿入させてこの発光ダイオード46からの光を直接に外部に出射するための部材85としてもよい。
<7>本発明を上記実施例とは異なるタイプのパチンコ機等に実施してもよい。例えば、一度大当たりすると、それを含めて複数回(例えば2回、3回)大当たり状態が発生するまで、大当たり期待値が高められるようなパチンコ機(通称、2回権利物、3回権利物と称される。)として実施してもよい。また、大当たり図柄が表示された後に、所定の領域に球を入賞されることを必要条件として特別遊技状態となるパチンコ機として実施してもよい。また、球が所定の入賞口に入ることで特別遊技状態となるパチンコ機として実施してもよい。さらに、パチンコ機以外にも、アレンジボール型パチンコ、雀球、いわゆるパチンコ機とスロットマシンとが融合した遊技機等の各種遊技機として実施するようにしてもよい。
なお、スロットマシンは、例えばコインを投入して図柄有効ラインを決定させた状態で操作レバーを操作することにより図柄が変動され、ストップボタンを操作することにより図柄が停止されて確定されるものである。従って、スロットマシンの基本概念としては、「複数の図柄からなる図柄列を変動表示した後に図柄を確定表示する可変表示手段を備え、始動用操作手段(例えば操作レバー)の操作に起因して図柄の変動が開始され、停止用操作手段(例えばストップボタン)の操作に起因して、あるいは、所定時間経過することにより、図柄の変動が停止され、その停止時の確定図柄が特定図柄であることを必要条件として、遊技者に有利な特別遊技状態を発生させる特別遊技状態発生手段とを備えたスロットマシン」となり、この場合、遊技媒体はコイン、メダル等が代表例として挙げられる。
なお、パチンコ機とスロットマシンとが融合した遊技機の具体例としては、複数の図柄からなる図柄列を変動表示した後に図柄を確定表示する可変表示手段を備えており、球打出用のハンドルを備えていないものが挙げられる。この場合、所定の操作(ボタン操作)に基づく所定量の遊技球の投入後、例えば操作レバーの操作に起因して図柄の変動が開始され、例えばストップボタンの操作に起因して、あるいは、所定時間経過することにより、図柄の変動が停止され、その停止時の確定図柄がいわゆる大当たり図柄であることを必要条件として遊技者に有利な大当たり状態が発生させられ、遊技者には、下部の受け皿に多量の球が払い出されるものである。
なお、本明細書は、次のような遊技機に係る発明も開示している。
(0)発光手段を備えた遊技機において、
前記発光手段が取り付けられる取り付け部材と、
前記取り付け部材と前記発光手段とを嵌合させる嵌合手段と
を備えていることを特徴とする遊技機。
前記(0)に記載の発明によれば、発光手段を備えた遊技機において、発光手段が取り付けられる取り付け部材と、この取り付け部材と発光手段とを嵌合させる嵌合手段とを備えているので、嵌合手段により取り付け部材と発光手段とを嵌合させることができ、発光手段を取り付け部材に取り付けることができる。したがって、取り付け部材と発光手段とをネジ止めにより締結させて取り付けるという作業を不要にでき、当該ネジ止め作業の煩雑さを解消することができる。しかも、取り付け部材と発光手段とをネジ止めするためのネジ,ナットなどの締結部品を不要にできることから、部品工数を低減することができる。その結果、部品工数を低減でき生産性を向上させた遊技機を提供できる。
(1) 前記(0)に記載の遊技機において、
前記嵌合手段は、前記発光手段または前記取り付け部材の一方に凹部を形成し、その他方に前記凹部と嵌合可能な凸部を形成したものであることを特徴とする遊技機。
前記(1)に記載の発明によれば、嵌合手段は、発光手段または取り付け部材の一方に凹部を形成し、その他方に凹部と嵌合可能な凸部を形成したものとしているので、発光手段または取り付け部材の一方に形成された凹部に、その他方に形成された凸部を嵌合させることで、発光手段を取り付け部材に取り付けることができる。したがって、取り付け部材と発光手段とをネジ止めにより締結させて取り付けるという作業を不要にでき、当該ネジ止め作業の煩雑さを解消することができる。しかも、取り付け部材と発光手段とをネジ止めするためのネジ,ナットなどの締結部品を不要にできることから、部品工数を低減することができる。その結果、部品工数を低減でき生産性を向上させた遊技機を提供できる。
(2) 前記(1)に記載の遊技機において、
前記取り付け部材は、前記凹部または前記凸部が形成された少なくとも2個の脚部を有し、前記脚部の前記凹部に前記発光手段の前記凸部を嵌合させるか、または、前記発光手段の前記凹部に前記脚部の前記凸部を嵌合させることで、前記脚部で前記発光手段を挟み込むものであることを特徴とする遊技機。
前記(2)に記載の発明によれば、取り付け部材は、凹部または凸部が形成された少なくとも2個の脚部を有し、脚部の凹部に発光手段の凸部を嵌合させるか、または、発光手段の凹部に脚部の凸部を嵌合させることで、脚部で発光手段を挟み込むものとしているので、取り付け部材は、発光手段を強固に保持することができ、発光手段の着脱の際には取り付け部の脚部間を僅かに広げるように力をかけることで発光手段の着脱が容易にできる。
(3) 前記(0)に記載の遊技機、または、前記(1)または(2)に記載の遊技機において、
前記発光手段は、発光部が所定位置に配設された基板であることを特徴とする遊技機。
前記(3)に記載の発明によれば、発光手段は、発光部が所定位置に配設された基板であるとしているので、発光手段つまり発光部が所定位置に配設された基板と、取り付け部材とを嵌合手段により嵌合させることができ、当該基板を取り付け部材に取り付けることができる。したがって、取り付け部材と当該基板とをネジ止めにより締結させて取り付けるという作業を不要にでき、当該ネジ止め作業の煩雑さを解消することができる。しかも、取り付け部材と当該基板とをネジ止めするためのネジ,ナットなどの締結部品を不要にできることから、部品工数を低減することができる。その結果、部品工数を低減でき生産性を向上させた遊技機を提供できる。
(4) 前記(3)に記載の遊技機において、
前記発光部は、発光ダイオードであることを特徴とする遊技機。
前記(4)に記載の発明によれば、発光部は発光ダイオードであるとしているので、発光ダイオードを備えた基板と取り付け部材とを嵌合手段により嵌合させることができ、当該基板を取り付け部材に取り付けることができる。したがって、取り付け部材と当該基板とをネジ止めにより締結させて取り付けるという作業を不要にでき、当該ネジ止め作業の煩雑さを解消することができる。しかも、取り付け部材と当該基板とをネジ止めするためのネジ,ナットなどの締結部品を不要にできることから、部品工数を低減することができる。その結果、部品工数を低減でき生産性を向上させた遊技機を提供できる。
(5) 前記(0)に記載の遊技機、または、前記(1)から(4)のいずれかに記載の遊技機において、
前記取り付け部材は、前記発光手段からの光を導光する導光部材であることを特徴とする遊技機。
前記(5)に記載の発明によれば、取り付け部材は、発光手段からの光を導光する導光部材であるとしているので、導光部材と発光手段とを嵌合手段により嵌合させることができ、発光手段を導光部材に取り付けることができる。したがって、導光部材と発光手段とをネジ止めにより締結させて取り付けるという作業を不要にでき、当該ネジ止め作業の煩雑さを解消することができる。しかも、導光部材と発光手段とをネジ止めするためのネジ,ナットなどの締結部品を不要にできることから、部品工数を低減することができる。その結果、部品工数を低減でき生産性を向上させた遊技機を提供できる。
(6) 前記(0)に記載の遊技機、または、前記(1)から(4)のいずれかに記載の遊技機において、
前記取り付け部材は、前記発光手段からの光を収束または発散させて出射するレンズ部材であることを特徴とする遊技機。
前記(6)に記載の発明によれば、取り付け部材は、発光手段からの光を収束または発散させて出射するレンズ部材であるとしているので、レンズ部材と発光手段とを嵌合手段により嵌合させることができ、発光手段をレンズ部材に取り付けることができる。したがって、レンズ部材と発光手段とをネジ止めにより締結させて取り付けるという作業を不要にでき、当該ネジ止め作業の煩雑さを解消することができる。しかも、レンズ部材と発光手段とをネジ止めするためのネジ,ナットなどの締結部品を不要にできることから、部品工数を低減することができる。その結果、部品工数を低減でき生産性を向上させた遊技機を提供できる。
(7) 前記(0)に記載の遊技機、または、前記(1)から(4)のいずれかに記載の遊技機において、
前記取り付け部材は、前記発光手段からの光を透過する透過性部材であることを特徴とする遊技機。
前記(7)に記載の発明によれば、取り付け部材は、発光手段からの光を透過する透過性部材であるとしているので、透過性部材と発光手段とを嵌合手段により嵌合させることができ、発光手段を透過性部材に取り付けることができる。したがって、透過性部材と発光手段とをネジ止めにより締結させて取り付けるという作業を不要にでき、当該ネジ止め作業の煩雑さを解消することができる。しかも、透過性部材と発光手段とをネジ止めするためのネジ,ナットなどの締結部品を不要にできることから、部品工数を低減することができる。その結果、部品工数を低減でき生産性を向上させた遊技機を提供できる。
(8) 前記(3)または(4)に記載の遊技機において、
前記取り付け部材は、前記基板と嵌合させた状態におけるこの基板の前記発光部の対応する箇所に貫通孔を有し、前記発光部からの光を前記貫通孔を通じて直接に外部に出射する、あるいは、貫通孔に前記発光部を挿入させて前記発光部からの光を直接に外部に出射するための部材であることを特徴とする遊技機。
前記(8)に記載の発明によれば、取り付け部材は、基板と嵌合させた状態におけるこの基板の発光部の対応する箇所に貫通孔を有し、発光部からの光を貫通孔を通じて直接に外部に出射する、あるいは、貫通孔に発光部を挿入させて発光部からの光を直接に外部に出射するための部材であるとしているので、取り付け部材と発光手段とを嵌合手段により嵌合させることができ、発光手段を取り付け部材に取り付けることができる。したがって、取り付け部材と発光手段とをネジ止めにより締結させて取り付けるという作業を不要にでき、当該ネジ止め作業の煩雑さを解消することができる。しかも、取り付け部材と発光手段とをネジ止めするためのネジ,ナットなどの締結部品を不要にできることから、部品工数を低減することができる。その結果、部品工数を低減でき生産性を向上させた遊技機を提供できる。
(9) 前記(0)に記載の遊技機、または、前記(1)から(8)のいずれかに記載の遊技機において、
図柄変動表示装置の表示画面の周囲を覆うようにして取り付けられる枠体を備え、
前記取り付け部材は前記枠体の所定位置に取り付けられることを特徴とする遊技機。
前記(9)に記載の発明によれば、図柄変動表示装置の表示画面の周囲を覆うようにして取り付けられる枠体を備え、取り付け部材は枠体の所定位置に取り付けられるので、発光手段が嵌合手段により嵌合された取り付け部材を枠体の所定位置に取り付けるだけでよい。つまり、嵌合手段により取り付け部材と発光手段とを嵌合させることができ、取り付け部材と発光手段とをネジ止めにより締結させて取り付けるという作業を不要にでき、当該ネジ止め作業の煩雑さを解消することができる。しかも、取り付け部材と発光手段とをネジ止めするためのネジ,ナットなどの締結部品を不要にできることから、部品工数を低減することができる。その結果、部品工数を低減でき生産性を向上させた遊技機を提供できる。
(10)前記(0)に記載の遊技機、または、前記(1)から(9)のいずれかに記載の遊技機において、
前記遊技機はパチンコ機であることを特徴とする遊技機。
前記(10)に記載の遊技機によれば、部品工数を低減でき生産性を向上させたパチンコ機を提供できる。なお、パチンコ機の基本構成としては操作ハンドルを備え、その操作ハンドルの操作に応じて遊技用媒体としての遊技球を所定の遊技領域発射し、遊技球が遊技領域内の所定の位置に配設された作動口に入賞(または作動ゲートを通過)することを必要条件として、表示装置において動的表示されている識別情報(図柄等)が所定時間後に確定停止されるものが挙げられる。また、特別遊技状態の発生時には、遊技領域内の所定の位置に配設された可変入賞手段(特定入賞口)が所定の態様で開放されて球を入賞可能とし、その入賞個数に応じた有価価値(景品球のみならず、磁気カードへ書き込まれるデータ等も含む)が付与されるものが挙げられる。
(11)前記(0)に記載の遊技機、または、前記(1)から(9)のいずれかに記載の遊技機において、
前記遊技機はスロットマシンであることを特徴とする遊技機。
前記(11)の発明によれば、部品工数を低減でき生産性を向上させたスロットマシンを提供することができる。なお、スロットマシンの基本構成としては、「複数の識別情報からなる識別情報列を動的表示した後に識別情報を確定表示する可変表示手段を備え、始動用操作手段(例えば操作レバー)の操作に起因して識別情報の動的表示が開始され、停止用操作手段(例えばストップボタン)の操作に起因して、あるいは、所定時間経過することにより、識別情報の動的表示が停止され、その停止時の確定識別情報が特定識別情報であることを必要条件として、遊技者に有利な特別遊技状態を発生させる特別遊技状態発生手段とを備えた遊技機」となる。この場合、遊技媒体はコイン、メダル等が代表例として挙げられる。
(12)前記(0)に記載の遊技機、または、前記(1)から(9)のいずれかに記載の遊技機において、
前記遊技機はパチンコ機とスロットマシンとを融合させたものであることを特徴とする遊技機。
前記(12)に記載の遊技機によれば、部品工数を低減でき生産性を向上させた、パチンコ機とスロットマシンとを融合させたものを提供できる。なお、この融合させたものの基本構成としては、「複数の識別情報からなる識別情報列を動的表示した後に識別情報を確定表示する識別情報変動表示手段を備え、始動用操作手段(例えば操作レバー)の操作に起因して識別情報の動的表示が開始され、停止用操作手段(例えばストップボタン)の操作に起因して、あるいは、所定時間経過することにより、識別情報の動的表示が停止され、その停止時の確定識別情報が特定識別情報であることを必要条件として、遊技者に有利な特別遊技状態を発生させる特別遊技状態発生手段とを備え、遊技用媒体として遊技球を使用するとともに、前記識別情報の動的表示の開始に際しては所定数の遊技球を必要とし、特別遊技状態の発生に際しては多くの遊技球が払い出されるように構成されている遊技機」となる。