JP4909151B2 - 弾球遊技機の発射ハンドル - Google Patents
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Description
遊技者は、発射ハンドルの回動角度を調節しながら、遊技盤への遊技球の投入位置を調整する。そして、一旦投入位置が定まると発射ハンドルの位置を動かさず定位置に維持する。しかしながら、発射ハンドルには、復帰スプリングが設けられており、発射ハンドルにはホームポジションへ復帰する方向へ付勢力が常時働いており、長時間遊技している間に、遊技者の腕が疲労してしまう。
このため、遊技者は回動する発射ハンドルとハンドル本体側ケーシングとの間にコインやマッチなどの異物をこじ入れ、発射ハンドルを固定する手法を採る者がいた。
この発明の目的は、異物の挿入を抑制して、発射ハンドルの故障の発生を減少させ、遊技の健全化を図ることのできる弾球遊技機の発射ハンドルを提供することにある。
(1)弾球遊技機本体側に設けられたハンドル本体と、
ハンドル本体の先端部において回動自在に支持された回動レバーと、
前記回動レバーの先端側に位置し、前記ハンドル本体に支持された蓋体と、
前記蓋体と前記回動レバーと前記ハンドル本体との各内周に接触し、前記回動レバーと一体回動する筒状の防護部材を有する弾球遊技機の発射ハンドルであって、
前記防護部材は、前記蓋体に接触する先端部周縁において外側に突出したフランジ部を有し、
前記蓋体は、前記防護部材に接触する端部周縁において内側に突出し、前記防護部材のフランジ部の基端側に、摺動自在に嵌め合わされる接合部を有し、
前記防護部材は、前記蓋体に対して、軸方向に移動不能に構成されていることを特徴とする弾球遊技機の発射ハンドル。
図1においてパチンコ遊技機100は、外郭方形枠サイズに形成されて縦長の固定保持枠を構成する外枠10の開口前面に、外枠10に合わせて方形枠サイズに形成された開閉搭載用の前枠2を備えている。
前枠2の上部領域には、遊技盤3が配置されており、遊技盤3は、所定板厚の積層合板の裏側にセルを貼り付けてルーター(役物取り付け孔)加工した化粧板を基板とし、その前面側には図示しないが、環状に取り付けられたガイドレールに囲まれて画成された円形状の遊技領域6が設けられている。
また、前枠2の前面上部側には、遊技盤3を視認できるように透明なガラス盤を備えたガラス枠70が水平方向に開閉可能かつ着脱可能に設けられ、通常は、施錠装置12により閉鎖状態に保持されて遊技盤3の前面を覆っている。
発射ハンドルHは、弾球遊技球機100の下部にある皿ユニッ701から前方に突出するハンドルベース30、ハンドルベース30の前方に回動可能に支持された回動レバー40、発射ハンドルHの前端に固定配設されたキャップ体50、回動レバー40の内側に付設された防護部材80などを備えて構成される。
機構収容部32は、内周側に一部切り欠かれた略円筒形の支持フランジ部33が前方に延出して成型され、内側に先端側に平行軸部を有する中空軸状の支軸34(34a,34b,34c)が前方に突出して成型されている。また、隣接する支軸34b,34cの間には、捻りバネ55を係止するバネ支柱35が前方に突出して成型されている。また、機構収容部32には、発射装置14の作動をオン・オフする作動スイッチ36と、この作動スイッチ36に近接して揺動可能に軸支される発射停止ボタン37とが取り付けられている。発射停止ボタン37には、支持フランジ部33に形成された切り欠き部から機構収容部32の外方に突出しているボタン操作部が形成されている。
ハンドル回転軸61は、支持フランジ部33の軸心に位置するように機構収容部32を貫通して取り付けられており、前端に第1ギア61aと、該第1ギア61aから前方に突出し且つ略平行である2本の連結ピン61b,61bとを備えている。
蓋体としてのキャップ体50の基端部には、防護部材80のフランジ部82摺動自在に嵌め合わされる接合部53が設けられている。接合部53は、キャップ体50の基端開口部の内周縁に形成されたキャップフランジ531と、その内側に形成された溝532とを備え、該溝532内に防護部材80のフランジ部82が収容される。また、キャップフランジ531は、防護部材80のフランジ部82の基端側を覆い、回動レバー40の先端縁との間に介挿される。
また、キャップ体50の内部には、回動レバー40の回動規制溝45a,45bを通って前方に突出する支軸34a,34b,34cと位置整合して、これら支軸34a,34b,34cの前端に形成されたザグリ部とそれぞれ嵌合する固定ボス52が突出成型されている。なお、図3には、支軸34aに対応する固定ボスは図示せず、支軸34b,34cに対応する固定ボス52b,52cのみ図示している。固定ボス52の中心には、それぞれネジを受容するネジ受容孔が形成されている。
なお、遊技終了等で遊技者が発射ハンドルHから手を離した場合、回動レバー40は捻りバネ55の付勢力により自動的に基準角度位置に戻り、遊技球発射装置の作動がオフになる。
入賞球検出手段21は、入賞口6k、始動入賞口6c及び特別入賞口6dに遊技球が入賞したときに、その入賞を検出するものである。これらの入賞口6k、始動入賞口6c及び特別入賞口6dには、それぞれ、入賞口センサ5s、始動入賞口センサ57及び特別入賞口センサ6dsが設けられ、それぞれ入賞球検出手段21に電気的に接続されている。
抽選手段22は、入賞球検出手段21により、始動入賞口6cへの遊技球の入賞が検出されたことを条件として、可変表示手段である図柄変動表示装置6jに表示する停止図柄に関する抽選を行うものであり、本実施形態では、▲1▼当選/非当選の有無、▲2▼図柄変動表示装置6jの図柄の変動表示後の停止図柄、及び▲3▼図柄の変動表示中の変動パターンの抽選を行う。抽選手段22は、これらの▲1▼〜▲3▼の抽選を行うべく、当たり抽選手段22aと、停止図柄抽選手段22bと、変動パターン抽選手段22cとを備える。
当たり抽選手段22aは、本実施形態では、当たり判定用乱数発生手段と、当たり判定用乱数取得手段と、当たり判定手段とを備える。
当たり判定用乱数発生手段は、制御プログラム等によって所定の周期(例えば、16ビット乱数による0〜65535の周期)を有する当たり判定用乱数を発生させる。当たり判定用乱数取得手段は、当たり判定用乱数発生手段によって発生した当たり判定用乱数のうち1の当たり判定用乱数を、所定の時、本実施形態では始動入賞口センサ57から送信された検出信号を入賞球検出手段21が受信した時に取得する。
当たり判定手段は、当たり判定用乱数取得手段により取得された当たり判定用乱数に基づいて、当選であるか非当選であるかを判定する。
当選と判定された場合には、後述する演出画像制御手段27にコマンドを送る。
停止図柄抽選手段22bは、当たり抽選手段22aの当たり判定手段の判定結果に基づいていて、図柄変動表示装置6jに停止表示すべき停止図柄を抽選するものである。
(変動パターン抽選手段)
変動パターン抽選手段22cは、図柄変動表示装置6jに表示すべき図柄の変動パターンを抽選するものである。
当たり抽選手段22aの当たり判定手段での判定手段での判定結果に基づいて、複数種類の図柄の変動パターンを記憶したデータテーブルを参照して、いずれか1つの変動パターンを選択する。
図柄表示制御手段23は、始動入賞口6cへの遊技球の入賞により、入賞球検出手段21が検出信号を受信したことを条件として、図柄変動表示装置6jの図柄の変動表示及び停止表示を行うように制御するものである。
(特別遊技制御手段)
特別遊技制御手段24は、当たり抽選手段22aの当たり判定用乱数取得手段により取得された当たり判定用乱数が当選図柄変動表示装置6jにより停止表示された図柄が当選図柄(例えば「777」)となった場合に、特別遊技に移行させ、その終了条件を満たすまで特別遊技を実行するものである。ここで「特別遊技」とは、通常遊技以上に遊技球が入賞しやすい状態が作り出され、具体的には、特別入賞口6dが開放され、遊技球を受け入れ易い状態になることで、それまで以上に賞球の獲得が期待できる遊技である。
球搬出制御手段25は、賞球の払出し等を行うための球搬出装置25dの駆動を制御するものである。上述したように、始動入賞口センサ57及び特別入賞口センサ6dsからの検出信号を入賞球検出手段21が受信したときに、その入賞に対応する数の賞球を払い出すように、球搬出装置25dを制御する。球搬出装置25dは、駆動されると、球を弾球遊技機1の皿701aに払い出す。
普通図柄制御手段26は、上述した普通図柄変動表示装置264dの変動表示及び停止表示を制御するためのものであり、以下の各手段を備える。
(入球検出手段)
入球検出手段262は、有効となっている普通図柄始動口6iを遊技球が通過したときに、それを検出するものである。
普通図柄始動口6iを遊技球が通過すると、普通図柄始動口センサ6isから、そのときの検出信号が入球検出手段262に送信される。この検出信号を受信したときに、入球検出手段262は、普通図柄始動口6iを遊技球が通過したことを検出する。
普通図柄抽選手段263は、有効となっている普通図柄始動口6iを遊技球が通過したことを条件として、普通図柄変動表示装置264dに停止表示すべき図柄を抽選によって決定するものである。
普通図柄抽選手段263は、上述した当たり抽選手段22aと同様に、当たり判定用乱数発生手段と当たり判定用乱数値取得手段と、当たり判定手段とを備える。
普通図柄変動制御手段264は、普通図柄変動口6iを遊技球が通過したときに、普通図柄抽選手段263の抽選結果に基づいて、普通図柄変動表示装置264dの図柄の変動表示及び停止表示を行うように制御するものである。
普通図柄変動制御手段264は、普通図柄変動表示装置264dの図柄を所定時間変化させ後、最終的には普通図柄抽選手段263によって決定された図柄を普通図柄変動表示装置264dに停止表示させる。
球誘導装置制御手段265は、普通図柄抽選手段263の抽選結果に基づいて、球誘導装置265dの作動を制御するものである。具体的には、普通図柄抽選手段263による抽選で当選したときは、球誘導装置265dを作動させるように制御する。これと逆に、普通図柄抽選手段263による抽選で非当選であったときは、球誘導装置265を作動させない。この実施形態では、球誘導装置265dは、駆動装置50B及び開閉装置52で構成される。
演出画像制御手段27は、図柄変動表示装置6jに表示される演出画像を制御する。
演出画像制御手段27は、当たり抽選手段22aにより、当選の旨のコマンドを受け取った場合には、図柄変動表示装置6jに表示される演出画像を選択し、これを表示する。
さらに、本発明の発射ハンドルHが設けられる弾球遊技機は、発射制御手段140を備える。
発射強度決定手段142は、可変抵抗器63により検出された抵抗値、すなわち遊技球が発射されない基準角度位置に対する現在の発射ハンドルHの回動角度位置に基づいて、遊技球を遊技領域6内に発射する強度を決定するためのものである。また、タッチ検出器65からの検出信号が供給されていることを条件に、発射モータ21mの駆動を行い、かつ、作動スイッチ36からの検出信号が供給されている間は、発射モータ21mは駆動しない。
本明細書は以下の事項を開示する。
(1) 弾球遊技機本体側に設けられたハンドル本体と、
ハンドル本体の先端部において回動自在に支持された回動レバーと、
前記回動レバーの先端側に位置し、前記ハンドル本体に支持された蓋体とを備えた弾球遊技機の発射ハンドルであって、
前記蓋体と前記回動レバーと前記ハンドル本体との各内周に接触し、前記回動レバーと一体回動する筒状の防護部材を有する弾球遊技機の発射ハンドル。
上記(1)に記載の構成によれば、防護部材が、ハンドル本体と回動レバーとの間、及び回動レバーと蓋体との間に位置するため、これらの隙間に介挿物を挿入すると、防護部材の周面に当たることとなり、これにより、介挿物のこじ入いれが抑制される。
(2) 前記防護部材は、前記蓋体に接触する先端部周縁において外側に突出したフランジ部を有し、
前記蓋体は、前記防護部材に接触する端部周縁において内側に突出し、前記防護部材のフランジ部の基端側に、摺動自在に嵌め合わされる接合部を有し、
前記防護部材は、前記蓋体に対して、軸方向に移動不能に構成されている上記(1)記載の弾球遊技機の発射ハンドル。
上記(2)に記載の構成によれば、防護部材と蓋体は、フランジ部と接合部とによって接続されており、介挿物を蓋体と回動レバーとの間に、こじ入れた場合に、蓋体の変形を防護部材のフランジ部が抑制し、回動レバーと蓋体との間に、介挿物をこじ入れられる隙間が生じない。
(3) 前記回動レバーは、前記ハンドル本体に設けられた回動軸に連結される連結部を内側に有し、前記防護部材は連結部を収容する切欠部を有する上記(1)または(2)に記載の弾球遊技機の発射ハンドル。
上記(3)に記載の構成によれば、連結部を切欠部に収容することで、回動レバーと防護部材とは一体で回動する構成となる。
(4) 前記防護部材は、前記ハンドル本体に設けられた回動軸に連結される連結部を内側に有する上記(1)または(2)に記載の弾球遊技機の発射ハンドル。上記(4)に記載の構成によれば、回動レバーの全周にわたって防護部材が位置することとなり、より確実に介挿物のこじ入れを抑制することができる。
1 外枠
12 施錠装置
2 前枠
3 遊技盤
3A、3B ヒンジ金具
30 ハンドルベース
40 回動レバー
50 キャップ体
6 遊技領域
6a 表示部
6c 始動入賞口
6d 特別入賞口
70 ガラス枠
701 皿ユニット
701a 球貯留部
701b 灰皿
80 防護部材
H 発射ハンドル
Claims (1)
- 弾球遊技機本体側に設けられたハンドル本体と、
ハンドル本体の先端部において回動自在に支持された回動レバーと、
前記回動レバーの先端側に位置し、前記ハンドル本体に支持された蓋体と、
前記蓋体と前記回動レバーと前記ハンドル本体との各内周に接触し、前記回動レバーと一体回動する筒状の防護部材を有する弾球遊技機の発射ハンドルであって、
前記防護部材は、前記蓋体に接触する先端部周縁において外側に突出したフランジ部を有し、
前記蓋体は、前記防護部材に接触する端部周縁において内側に突出し、前記防護部材のフランジ部の基端側に、摺動自在に嵌め合わされる接合部を有し、
前記防護部材は、前記蓋体に対して、軸方向に移動不能に構成されていることを特徴とする弾球遊技機の発射ハンドル。
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