JP2005237562A - 弾球遊技機の打球発射装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 発射ハンドルの着脱作業や発射ハンドル内部の接地作業の簡素化を図る。
【解決手段】 本発明に係る弾球遊技機1の打球発射装置101は、取付部材3,14に円柱中空状に形成され、内面に係合部102が形成されたハンドル軸挿通部79と、ハンドル軸挿通部79の係合部102に係合可能な係合部104が外面に形成された円筒状のハンドル軸33と、ハンドル軸33の前端部に設けられたグリップ部32とから成る発射ハンドル15と、ハンドル軸33の後端部に取り付けられ、取付部材3,14の後方に突出するフック34と、取付部材3,14の後面に沿って揺動可能に設けられ、フック34に係合可能な止め具36とを備えていることを特徴とする。
【選択図】 図15

Description

本発明は、パチンコ遊技機等の弾球遊技機において、遊技領域に遊技球を発射させるための打球発射装置に関する。
従来、パチンコ遊技機に代表される弾球遊技機には、遊技盤の前面側の遊技領域に遊技球を発射させるための打球発射装置が設けられている。
この打球発射装置には、パチンコ遊技機の前面下部において前方に突出するように発射ハンドルが設けられており、該発射ハンドルは、前枠、若しくは球皿の当て板にビス止めされる円筒状のハンドル軸と、該ハンドル軸の前端部に設けられるグリップ部とから概略構成されている。そして、遊技者が発射ハンドルのグリップ部を回動させることにより遊技機内部の打球杆(ハンマー)が電気的に駆動され、球皿から供給された遊技球が遊技領域内に発射されるようになっている。
特開2002−253756号公報
しかしながら、上記した従来の弾球遊技機の打球発射装置では、発射ハンドルが前枠若しくは球皿の当て板に対してビス止めにより固定されるようになっているため、発射ハンドルを故障等で交換する場合には、その取り外し及び取付作業に時間及び手間が掛かるといった問題があった。
また、発射ハンドル内部の接地を取る場合には、前枠若しくは当て板の後側の板金までアース線を引き回し、そのアース線を板金にビス止めする必要があったため、その接地作業に時間及び手間が掛かるといった問題もあった。
本発明は、上記した課題を解決すべくなされたものであり、発射ハンドルの着脱作業や発射ハンドル内部の接地作業を簡素化することのできる弾球遊技機の打球発射装置を提供しようとするものである。
本発明は、遊技盤6の前面側に形成された遊技領域11内に遊技球を発射させるための弾球遊技機1の打球発射装置101であって、取付部材3,14に円柱中空状に形成され、内面に係合部102が形成されたハンドル軸挿通部79と、ハンドル軸挿通部79の係合部102に係合可能な係合部104が外面に形成された円筒状のハンドル軸33と、ハンドル軸33の前端部に設けられたグリップ部32とから成る発射ハンドル15と、ハンドル軸33の後端部に取り付けられ、取付部材3,14の後方に突出するフック34と、取付部材3,14の後面に沿って揺動可能に設けられ、フック34に係合可能な止め具36とを備えており、ハンドル軸33をハンドル軸挿通部79に挿入し、回転させると、ハンドル軸挿通部79の係合部102とハンドル軸33の係合部104とが係合し、ハンドル軸挿通部79に対するハンドル軸33の前後方向の動きが規制され、ハンドル軸33がハンドル軸挿通部79に仮止めされるように構成されていることを特徴とする。
そして、好ましくは、取付部材3,14の後面に沿って設けられた板金35をさらに備えており、フック34は、導電材料製で、発射ハンドル15内部のアース用端子75と板金35とにそれぞれ接触可能なように設けられている。
また、止め具36をフック34に係合させることにより、フック34と止め具36と板金35とが面接触可能なように設けられていてもよい。
本発明によれば、打球発射装置の取り付け及び取り外し作業が簡素化され、作業効率及び生産効率の向上を図ることができる。
また、取付部材の後面に沿って板金を設けた場合には、遊技者から発射ハンドルを介して静電気ノイズが流入するのを防ぐことができ、打球発射装置の誤動作を防止することができる。
さらに、フックや止め具を介して発射ハンドル内部の接地を取るように構成した場合には、アース線を引き回す必要がなくなり、接地作業の簡素化を図ることができる。
さらにまた、フックと止め具と板金とが面接触可能なように構成した場合には、接地の信頼性を向上させることができる等、種々の優れた効果を得ることができる。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。なお、以下の説明では、本発明をパチンコ遊技機に適用した場合について例示して説明する。
先ず、図1及び図2を参照しつつ、パチンコ遊技機の概略構成について説明する。ここで、図1はパチンコ遊技機を示す正面図、図2はその背面図である。
このパチンコ遊技機1は、方形枠状の外枠2と、遊技機の機体となる前枠3とを備えており、前枠3は、外枠2の正面左側上下に設けられたヒンジ金具4a,4bにより外枠2に対して開閉可能に取り付けられていると共に、外枠2の正面右側に設けられた施錠装置5により閉鎖状態に保持されるようになっている。そして、前枠3には、遊技盤6が収容されており、遊技盤6の前面側には、図柄表示装置7、中央飾り8、始動入賞口9、大入賞口10等の各種遊技部品がそれぞれ配設され、遊技領域11が形成されている。
また、前枠3の正面側には、ガラス扉12及び球皿13が開閉可能且つ着脱可能に取り付けられ、それらは施錠装置5及び球皿施錠装置(図示せず)により閉鎖状態に保持されるようになっている。そして、球皿13の基体となる当て板14の正面右側下部には発射ハンドル15が設けられており、発射ハンドル15を正面から見て時計回り方向に回転させることにより、球皿13から供給された遊技球が遊技領域11に発射されるようになっている。
一方、前枠3の背面側には裏セット盤16が複数のレバー17により着脱可能に設けられており、その裏セット盤16には、予備賞球を貯留する球貯留タンク18、遊技球を整列状態で待機させる待機通路19、遊技盤6での入賞状態等に基づき賞球を払い出す球払出装置20、球払出装置20から払い出された賞球を球皿13に排出するための球払出通路21等の賞球装置が装備されていると共に、電源基板22や遊技制御基板23等の各種回路基板及び電子部品等が取付けられている。
次に、図3〜図13を参照しつつ、本発明の第1の実施の形態に係るパチンコ遊技機の打球発射装置について説明する。ここで、図3はそのパチンコ遊技機の打球発射装置を示す分解斜視図、図4はその打球発射装置を背面側から見た分解斜視図、図5はその打球発射装置の発射ハンドルを示す分解斜視図、図6はキャップ体を外した状態の発射ハンドルを示す正面図、図7はその発射ハンドルのハンドル軸及びフックを示す背面図、図8はその発射ハンドルにフックを取り付ける時の状態を背面側からみた斜視図、図9は板金及び止め具を装着する前の打球発射装置を示す背面図、図10は止め具装着前の打球発射装置を背面側から見た斜視図、図11は止め具装着後の打球発射装置を背面側から見た斜視図、図12はその打球発射装置を示す側断面図、図13はその平断面図である。
この打球発射装置31は、発射ハンドル15を構成するグリップ部32及びハンドル軸33と、ハンドル軸33の後端部に取り付けられるフック34と、当て板14の後面に沿って設けられる板金35と、フック34に係合可能な止め具36とを有して構成されており、さらに、いずれも図示しないが、打球する駆動源である打球駆動部、該打球駆動部により発射された遊技球を遊技領域11内に導く発射レール、該発射レール下端の所定位置に遊技球を順次供給する球送り装置を備えている。
発射ハンドル15のグリップ部32は、ハンドル軸33の前端部に固定される椀状のグリップベース38と、グリップベース38の前端に回動可能に支持された扁平な略円筒状の回動レバー39と、回動レバー39の前端を閉塞するように固定された椀状のキャップ体40とを備えている。
グリップベース38の前端外周部には、嵌合部41が前方に延出して形成されており、その嵌合部41には切欠部42が形成されている。そして、グリップベース38の内部には円筒状の3本の支軸43a,43b,43cが前方に突設され、このうちの隣接する支軸43b,43cの間にはバネ支柱44が前方に突設されている。
また、グリップベース38の内部には、回動レバー39の回動角度を検出する可変抵抗器(ポテンショメータ)が設けられ、この可変抵抗器から前方に突出する検出軸に2本の連結ピン46a,46bを有する連結レバーが固定されている。さらに、グリップベース38の内部には、前記打球駆動部の作動をオンオフするための作動スイッチ47が取り付けられていると共にこの作動スイッチ47の近傍に発射停止ボタン48が揺動可能に設けられており、この発射停止ボタン48のボタン操作部49は切欠部42からグリップベース38の外方に突出するようになっている。さらにまた、グリップベース38の内部には、タッチ検出装置50の検出回路基板51が取り付けられており、これにより遊技者が回動レバー39に接触しているか否かを検出できるようになっている。
回動レバー39の後端外周部には、グリップベース38の嵌合部41に嵌合可能な円筒状の周壁部52が形成されており、一方、回動レバー39の前端外周部には、嵌合部53が前方に延出して形成されている。また、回動レバー39の外面には、略三角形状の第1〜第3指掛け部54a,54b,54cが外方に突出して形成されており、第1指掛け部54aは親指により掛止され、第2指掛け部54bは人差し指と中指との間に挟持され、第3指掛け部54cは薬指と小指との間に挟持されるようになっている。
回動レバー39の内部には、前後を仕切るプレート部55が形成され、プレート部55には外周部に沿って円弧状に上下の回動規制孔56b,56aが穿設されており、下側の回動規制孔56aに支軸43aが係合し、上側の回動規制孔56bに2本の支軸43b,43cが係合するようになっている。すなわち、回動レバー39の回動角度は、図6に示すように、支軸43aが下側の回動規制孔56aの左端部と係合すると共に支軸43bが上側の回動規制孔56bの右端部と係合する基準角度位置から、支軸43aが下側の回動規制孔56aの右端部と係合すると共に支軸43cが上側の回動規制孔56bの左端部と係合する最大角度位置までの範囲に規制されている。
また、プレート部55には、中央部に円筒状のバネ支軸57が前方に延出して形成されていると共に、バネ支軸57に近接してバネフック58が形成されている。さらに、プレート部55には、バネ支軸57から放射状に長孔形状の連結ピン係合孔59a,59bが回動規制孔56a,56bより内側に穿設されており、連結ピン係合孔59a,59bにそれぞれ連結ピン46a,46bが係脱可能となっている。そして、バネ支軸57には、捻りバネ60のコイル部61が係合し、さらに、捻りバネ60の一端はバネフック58に掛止し、他端は上側の回動規制孔56bを挿通したバネ支柱44の前端部にネジ止めされるようになっている。この結果、回動レバー39は、捻りバネ60により、常時、前記基準角度位置の方向に付勢され、前記打球駆動部の作動がオフとなるように保持されている。
キャップ体40の後端外周部には、回動レバー39の嵌合部53に嵌合可能な円筒状の周壁部62が形成されており、キャップ体40の内部には、支軸43a,43b,43cの前端部と嵌合可能なボス63b,63c(支軸43aに嵌合するボスは図示せず)が突設されている。
タッチ検出装置50の検出回路基板51の接点64には、2本のリード線65,66がネジで接続されている。リード線65はバネ支軸57の中空部を通り、バネ支軸57の前端部に形成された切欠部67からプレート55上の接続端子68にネジで接続されており、これにより、回動レバー39と検出回路基板51とが電気的に接続されている。したがって、遊技者が回動レバー39に接触すると、タッチ検出装置50を介して前記打球駆動部に検出信号が送出され、遊技球が発射されるようになっている。一方、リード線66は、ハンドル軸33内を通って後方に配線され、アース線として使用される。
発射ハンドル15のハンドル軸33は、円筒形状を成しており、球皿13の当て板14に貫設されるようになっている。ハンドル軸33の前端部には、グリップ部32の係合部と係合可能なハンドル軸係合部69(図12参照)が形成されており、このハンドル軸係合部69を介してハンドル軸33の前端部にグリップ部32が固定されるようになっている。
一方、ハンドル軸33の後端部には、上部にフック取付部70が形成されており、フック取付部70には後方からフック34が挿入可能となっている。また、フック取付部70には、水平なスリット状に形成されたハンドル軸取付片挿入孔71と、ハンドル軸取付部挿入孔71の底面の一端部を切欠して形成された切欠溝72と、ハンドル軸取付片挿入孔71の下方に突出して形成されたネジ取付部73と、ネジ取付部73の上面に凹状に形成されたアース用端子取付部74とが設けられており、アース用端子取付部74にリード線66の先端に接続された丸型アース用端子75が嵌設可能となっている。そして、フック取付部70の上面76は平面状に形成され、その上面76にはネジ取付部73に対応してネジ孔77が穿設されている。また、ハンドル軸33の後端部の下部には、内側に湾曲したガイド凹部78が軸方向に沿って左右一対で形成されており、ガイド凹部78はハンドル軸33の後端まで形成されている。
当て板14には、円柱中空状に形成されたハンドル軸挿通部79が形成されており、ハンドル挿通部79の内面にはガイド凹部78に係合可能なガイド凸部80が軸方向に渡って形成されている。また、当て板14の後面側には、ハンドル軸挿通部79の外周部に沿って複数(図示では3箇所)の板金取付用ボス孔81と、複数(図示では2箇所)の板金位置決めピン82とが形成されている。
フック34は、金属又は導電樹脂等の導電材料製であり、ハンドル軸取付片挿入孔71に挿入可能に形成された水平な平板状のハンドル軸取付片83と、ハンドル軸取付片83の側端部から下方に屈曲して形成され、切欠溝72に挿入可能な切欠溝挿入片84と、切欠溝挿入片84から後方に延出し、上部に係合溝85が形成された止め具係合部86と、ハンドル軸取付片83の後端部から下方に屈曲して形成された止め具当接部87とから構成されている。
板金35は、矩形平板状を成しており、中央に形成された矩形状の開口部88の上部には開口部88に連続してフック挿通孔89が形成されている。そして、板金35には、当て板14の板金取付用ボス孔81及び板金位置決めピン82に対応する位置にそれぞれ板金取付孔90及び板金位置決め孔91が穿設されており、フック挿通孔89の背面視右側の板金取付孔90は止め具36の取付用としても使用されるようになっている。また、板金35には、フック挿通孔89の背面視左側に止め具係合孔92が穿設されており、止め具係合孔92及びフック挿通孔89の周囲には止め具当接面93が形成されている。
止め具36は、金属又は導電樹脂等の導電材料製であり、板金取付孔90に対応して基端部に穿設された取付孔94に挿入されたネジ(図示せず)を支点として、板金35の後面に沿って揺動可能となっている。そして、止め具36には、先端側において後方に向かって水平に延出する操作部95と、フック34の係合溝85に係合可能なように溝状に形成されたフック係合部96と、板金35に沿って鉛直方向に形成された当接部97とが設けられている。当接部97の前面には、フック34の止め具当接部87に当接可能なフック当接部98と、板金35の止め具当接面93に当接可能な板金当接部99とが形成されており、板金当接部99には止め具係合孔92に係合可能な半球状の係合突起100が突設されている。
次に、本実施の形態に係る打球発射装置31における発射ハンドル15、フック34、板金35、止め具36の当て板14に対する取り付け及び取り外し手順について説明する。
発射ハンドル15等を当て板14に取り付ける場合、先ず、グリップベース38の嵌合部41に回動レバー39の周壁部52を嵌合すると共に回動レバー39の嵌合部53にキャップ体40の周壁部62を嵌合し、発射ハンドル15のグリップ部32を組み立てる。さらに、そのグリップ部32の係合部をハンドル軸係合部69と係合させてグリップ部32をハンドル軸33の前端部に固定し、発射ハンドル15を組み立てる。
このように発射ハンドル15を組み立てた後、そのフック取付部70のハンドル軸取付片挿入孔71に後方からハンドル軸取付片83を挿入すると共に、切欠溝72に切欠溝挿入片84を挿入し、フック34をフック取付部70に装着させる。さらに、ハンドル軸取付片挿入孔71の前方からアース用端子取付部74にリード線66のアース用端子75を挿入し、ネジ孔77を通してネジ取付部73にネジ45を螺入する。そうすると、フック34とアース用端子75はフック取付部70に共締めされ、フック34は止め具係合部86をハンドル軸33の後端から後方に突出させた状態でフック取付部70に固定され、アース用端子75はフック34のハンドル軸取付片83に面接触した状態でアース用端子取付部74に固定される。
そして、このようにフック取付部70にフック34が固定されたハンドル軸33の後端部を当て板14のハンドル軸挿通部79に挿入し、ガイド凹部78にガイド凸部80を係合させ、発射ハンドル15の回動を防止させ、発射ハンドル15を当て板14に仮止めさせる。そして、この状態で、当て板14の板金位置決めピン82を板金35の板金位置決め孔91に挿入すると、フック34の止め具係合部86がフック挿通孔89から後方に突出し、板金取付孔90と板金取付用ボス孔81とが合致する。そこで、止め具36の取付孔94を板金35のフック挿通孔89の背面視右側の板金取付孔90に合致させ、板金取付孔90及び取付孔94を介して板金取付用ボス孔81にネジを螺入させ、板金35を当て板14の後面側に取り付けると共に、止め具36を板金35の後面側に取り付ける。
この時、止め具係合部86が板金35の後面から後方に突出し、止め具当接部87の後面が板金35の後面と同一鉛直面を形成しているため、取付孔94に挿入されたネジを支点として、止め具36を下方に揺動させると、フック34の係合溝85に止め具36のフック係合部96が係合し、当て板14に対する発射ハンドル15の前後方向の移動が規制されると共に、発射ハンドル15の回動が上記した仮止め状態よりさらに強固に規制される。また、止め具36のフック当接部98がフック34の止め具当接部87に当接すると共に止め具36の板金当接部99が板金35の止め具当接面93に当接するため、止め具36とフック34、止め具36と板金35との間はそれぞれ面接触された状態となる。したがって、発射ハンドル15内部の接地はアース線を引き回すことなく、確実に取ることができ、接地の信頼性を向上させることができる。さらに、この時、止め具係合孔92が係合突起100に係合することにより、止め具36の先端側と板金35との係合力をさらに高めることができるため、フック当接部98と止め具当接部87、及び板金当接部99と止め具当接面93とがより確実に当接するようになり、上記した効果を一段と高めることができるようになる。また、上記実施の形態によれば、工具を使用することなく、フック34に対して止め具36を係脱させることにより、発射ハンドル15を当て板14に着脱させることができるので、打球発射装置の取り付け及び取り外し作業が簡素化され、作業効率及び生産効率の向上を図ることができる。
一方、発射ハンドル15を当て板14から取り外す場合には、上記した手順と反対の手順により行う。
次に、図14〜図20を参照しつつ、本発明の第2の実施の形態に係る打球発射装置101について説明する。なお、本実施の形態に係る打球発射装置101は、当て板14のハンドル軸挿通部79に対する発射ハンドル15のハンドル軸33の仮止め手段に係る構成以外は、上記した第1の実施の形態に係る打球発射装置31と同様の構成を有しているので、それらの同様の構成については、説明の簡略化のため、図14〜図20中、図3〜図13と同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
ここで、図14は、本発明の第2の実施の形態に係るパチンコ遊技機の打球発射装置を示す分解斜視図、図15はその打球発射装置を背面側から見た分解斜視図、図16はその打球発射装置におけるハンドル軸を背面側から見た斜視図、図17はその打球発射装置における発射ハンドルのハンドル軸及びフックを示す背面図、図18はその発射ハンドルにフックを取り付ける時の状態を背面側から見た斜視図、図19はその発射ハンドルを当て板に取り付ける時の状態を示す背面図、図20はその断面図である。
本実施の形態に係る打球発射装置101において、ハンドル軸33の後端下部には、左右それぞれに、内側に湾曲した係合凹部102が形成されている。左右の係合凹部102は、いずれもガイド凹部78の背面視右側に隣接して軸方向に沿って形成されており、その後端103はガイド凹部78の後端(すなわち、ハンドル軸33の後端)より前方手前で終端となっている。
一方、当て板14のハンドル軸挿通部79の内面には、ガイド凹部78に係合可能且つ係合凹部102に係合可能な係合凸部104が軸方向に形成されている。すなわち、係合凸部104は、係合凹部102にも係合可能なように、ハンドル軸挿通部79の後端側には形成されないようになっている。
次に、本実施の形態に係る打球発射装置101の取り付け及び取り外し手順について説明する。なお、本実施の形態に係る打球発射101の取り付け手順は、当て板14のハンドル軸挿通部79に対する発射ハンドル15の仮止め手順以外は、上記した第1の実施の形態の場合と同様であるので、説明の簡略化のため、それらの手順についての詳細な説明は省略する。
発射ハンドル15を当て板14に取り付ける場合、図19によく示されているように、フック取付部70にフック34が固定されたハンドル軸33の後端部を、背面視で反時計回り方法に僅かに、例えば、15度回転させた姿勢で、当て板14のハンドル軸挿通部79に十分に挿入し、係合凸部104をガイド凹部78に係合させる。そして、今度は反対に、ハンドル軸33を背面視で時計回り方向に15度回転させると、図20に示されているように、係合凸部104は係合凹部102に係合する。これにより、ハンドル軸33は、回動が規制されると共に前後方向の動きが規制され、当て板14に所要姿勢で仮止めされた状態となる。そして、この状態で、当て板14の板金位置決めピン82を板金35の板金位置決め孔91に挿入すると、フック34の止め具係合部86がフック挿通孔89から後方に突出し、板金取付孔90と板金取付用ボス孔81とが合致する。そこで、止め具36の取付孔94を板金35のフック挿通孔89の背面視右側の板金取付孔90に合致させ、板金取付孔90及び取付孔94を介して板金取付用ボス孔81にネジを螺入させ、板金35を当て板14の後面側に取り付けると共に、止め具36を板金35の後面側に取り付ける。
この時、止め具係合部86が板金35の後面から後方に突出し、止め具当接部87の後面が板金35の後面と同一鉛直面を形成しているため、取付孔94に挿入されたネジを支点として、止め具36を下方に揺動させると、フック34の係合溝85に止め具36のフック係合部96が係合し、当て板14に対する発射ハンドル15の前後方向の移動が規制されると共に、発射ハンドル15の回動が上記した仮止め状態よりさらに強固に規制される。また、止め具36のフック当接部98がフック34の止め具当接部87に当接すると共に止め具36の板金当接部99が板金35の止め具当接面93に当接するため、止め具36とフック34、止め具36と板金35との間はそれぞれ面接触された状態となる。したがって、発射ハンドル15内部の接地はアース線を引き回すことなく、確実に取ることができ、接地の信頼性を向上させることができる。さらに、この時、止め具係合孔92が係合突起100に係合することにより、止め具36の先端側と板金35との係合力をさらに高めることができるため、フック当接部98と止め具当接部87、及び板金当接部99と止め具当接面93とがより確実に当接するようになり、上記した効果を一段と高めることができるようになる。
一方、発射ハンドル15を当て板14から取り外す場合には、上記した手順と反対の手順により行う。
上記したように、本発明の第2の実施の形態によれば、ハンドル軸挿通部79に対して発射ハンドル15のハンドル軸33を押し込んで僅かに回転させることにより、発射ハンドル15が前後方向の動きを規制された状態で当て板14に仮止めされるようになっている。したがって、当て板14に対する発射ハンドル15の前後方向の固定強度を向上させることができる。さらに、その後の打球発射装置101の取り付け作業中に、発射ハンドル15が当て板14から容易に脱落するおそれがなくなり、その仮止め状態が確実に保持されるようになるため、斯かる取り付け作業の簡素化を一段と図ることができるようになる。また、上記実施の形態によれば、ビスや工具を使用することなく、フック34に対して止め具36を係脱させることにより、発射ハンドル15を当て板14に着脱させることができるので、打球発射装置の取り付け及び取り外し作業が簡素化され、作業効率及び生産効率の向上を図ることができる。
なお、上記した第1及び第2の実施の形態において、発射ハンドル15は、球皿13の当て板14に固定されるようになっているが、前枠3等、他の取付部材に固定されるように構成されていてもよい。
また、打球発射装置31,101の取り付け時に、発射ハンドル15を当て板14に仮止めした後に板金35及び止め具36を取り付けているが、発射ハンドル15を当て板14に仮止めする前に板金35及び止め具36を当て板14に取り付けておいてもよい。
また、板金35は、必ずしも設置しなくてもよく、その場合、止め具36は当て板14の後面に直接取り付けられ、フック34と係合可能なように構成される。
さらに、上記した実施の形態では、本発明をパチンコ遊技機に適用した場合について例示して説明したが、本発明は、アレンジボール遊技機や雀球遊技機等、他の弾球遊技機にも適用可能であることは言う迄もない。
本発明の実施の形態におけるパチンコ遊技機を示す正面図である。 本発明の実施の形態におけるパチンコ遊技機を示す背面図である。 本発明の第1の実施の形態に係るパチンコ遊技機の打球発射装置を示す分解斜視図である。 本発明の第1の実施の形態に係るパチンコ遊技機の打球発射装置を背面側から見た分解斜視図である。 本発明の第1の実施の形態に係るパチンコ遊技機の打球発射装置の発射ハンドルを示す分解斜視図である。 本発明の第1の実施の形態に係るパチンコ遊技機の打球発射装置における発射ハンドルを示す正面図である。 本発明の第1の実施の形態に係るパチンコ遊技機の打球発射装置における発射ハンドルのハンドル軸及びフックを示す背面図である。 本発明の第1の実施の形態に係るパチンコ遊技機の打球発射装置におけるハンドル軸及びフックを背面側からみた斜視図である。 本発明の第1の実施の形態に係るパチンコ遊技機の打球発射装置を示す背面図である。 本発明の第1の実施の形態に係るパチンコ遊技機の止め具装着前の打球発射装置を背面側から見た斜視図である。 本発明の第1の実施の形態に係るパチンコ遊技機の止め具装着後の打球発射装置を背面側から見た斜視図である。 本発明の第1の実施の形態に係るパチンコ遊技機の打球発射装置を示す側断面図である。 本発明の第1の実施の形態に係るパチンコ遊技機の打球発射装置を示す平断面図である。 本発明の第2の実施の形態に係るパチンコ遊技機の打球発射装置を示す分解斜視図である。 本発明の第2の実施の形態に係るパチンコ遊技機の打球発射装置を背面側から見た分解斜視図である。 本発明の第2の実施の形態に係るパチンコ遊技機の打球発射装置におけるハンドル軸を背面側から見た斜視図である。 本発明の第2の実施の形態に係るパチンコ遊技機の打球発射装置における発射ハンドルのハンドル軸及びフックを示す背面図である。 本発明の第2の実施の形態に係るパチンコ遊技機の打球発射装置における発射ハンドル及びフックを示す背面側から見た斜視図である。 本発明の第2の実施の形態に係るパチンコ遊技機の打球発射装置を示す背面図である。 本発明の第2の実施の形態に係るパチンコ遊技機の打球発射装置を示す断面図である。
符号の説明
1 パチンコ遊技機
3 前枠
6 遊技盤
11 遊技領域
13 球皿
14 当て板
15 発射ハンドル
31 打球発射装置
32 グリップ部
33 ハンドル軸
34 フック
35 板金
36 止め具
75 アース用端子
78 ガイド凹部
79 ハンドル軸挿通部
80 ガイド凸部
101 打球発射装置
102 係合凹部
104 係合凸部

Claims (3)

  1. 遊技盤の前面側に形成された遊技領域内に遊技球を発射させるための弾球遊技機の打球発射装置であって、
    取付部材に円柱中空状に形成され、内面に係合部が形成されたハンドル軸挿通部と、
    該ハンドル軸挿通部の前記係合部に係合可能な係合部が外面に形成された円筒状のハンドル軸と、該ハンドル軸の前端部に設けられたグリップ部とから成る発射ハンドルと、
    前記ハンドル軸の後端部に取り付けられ、前記取付部材の後方に突出するフックと、
    前記取付部材の後面に沿って揺動可能に設けられ、前記フックに係合可能な止め具と、
    を備えており、前記ハンドル軸を前記ハンドル軸挿通部に挿入し、回転させると、前記ハンドル軸挿通部の係合部と前記ハンドル軸の係合部とが係合し、前記ハンドル軸挿通部に対する前記ハンドル軸の前後方向の動きが規制され、前記ハンドル軸が前記ハンドル軸挿通部に仮止めされるように構成されていることを特徴とする弾球遊技機の打球発射装置。
  2. 前記取付部材の後面に沿って設けられた板金をさらに備えており、
    前記フックは、導電材料製で、前記発射ハンドル内部のアース用端子と前記板金とにそれぞれ接触可能なように設けられている請求項1に記載の弾球遊技機の打球発射装置。
  3. 前記止め具を前記フックに係合させることにより、前記フックと前記止め具と前記板金とが面接触可能なように設けられている請求項2に記載の弾球遊技機の打球発射装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008237290A (ja) * 2007-03-26 2008-10-09 Samii Kk 遊技機
JP2012179280A (ja) * 2011-03-02 2012-09-20 Sophia Co Ltd 遊技機
JP2016165403A (ja) * 2015-03-10 2016-09-15 株式会社藤商事 遊技機

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