JP2005127566A - 冷凍装置の施工方法及び冷凍装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 空気調和装置1は、熱源ユニット2と利用ユニット5とが冷媒連絡配管6、7を介して接続されて冷媒回路10を構成しており、冷却器32と副レシーバ33と分離膜装置34とを備えている。冷却器32は、圧縮機21を運転して冷媒回路10内の冷媒を循環させて液側冷媒回路11を流れる冷媒の少なくとも一部を冷却する。副レシーバ33は、冷却器32で冷却された冷媒を非凝縮性ガスを含むガス冷媒と液冷媒とに気液分離する。分離膜装置34は、気液分離されたガス冷媒中から非凝縮性ガスを分離する分離膜34bを有し、分離された非凝縮性ガスを冷媒回路10の外部に排出する。
【選択図】 図1
Description
このような空気調和装置において、機器据付、配管、配線工事から運転開始に至るまでの一連の施工は、主に、以下の4つの工程から構成されている。
(2)冷媒連絡配管の真空引き
(3)追加冷媒充填(必要に応じて行う)
(4)運転開始
上記のような空気調和装置の施工において、冷媒連絡配管の真空引き作業については、冷媒の大気放出、酸素ガスの残留による冷媒及び冷凍機油の劣化や、酸素ガス及び窒素ガス等の空気成分を主成分とする非凝縮性ガスによる運転圧力の上昇等を防ぐために、重要な作業であるが、真空ポンプを液冷媒連絡配管及びガス冷媒連絡配管に接続する等の作業が必要となり、手間がかかるという問題がある。
この冷凍装置の施工方法では、非凝縮性ガス排出ステップにおいて、熱源側熱交換器と利用側熱交換器との間を流れる冷媒を冷却する前に、非凝縮性ガスを含むガス冷媒と液冷媒とに気液分離し、気液分離されたガス冷媒(すなわち、冷却器において冷却される冷媒の量は、熱源側熱交換器と利用側熱交換器との間を流れる冷媒の一部だけ)を冷却するようにしているため、冷却される非凝縮性ガスを含む冷媒の量を減少させることができる。これにより、冷媒を冷却するために必要な冷熱量を減少させることができる。
この冷凍装置の施工方法では、窒素ガス等の気密ガスを用いて、冷媒連絡配管の気密試験を行い、気密ガスを大気放出しているため、これらのステップ後に、冷媒連絡配管内に残留する酸素ガスの量が減少している。これにより、冷媒とともに冷媒回路内を循環する酸素ガスの量を減少させることができるようになり、冷媒や冷凍機油の劣化等の不具合のおそれをなくすことができる。
この冷凍装置では、液側冷媒回路に設けられたレシーバに冷却器が接続されているため、液側冷媒回路を流れる冷媒を非凝縮性ガスを含むガス冷媒と液冷媒とに気液分離して冷却器において冷却される非凝縮性ガスを含む冷媒の量を減少させることができる。すなわち、冷却器において冷却される冷媒の量は、熱源側熱交換器と利用側熱交換器との間を流れる冷媒の一部だけになっている。これにより、冷却器において冷媒を冷却するために必要な冷熱量を減少させることができる。
この冷凍装置では、冷却器の冷却源として冷媒回路内を流れる冷媒を使用しているため、他の冷却源が不要である。
請求項7に記載の冷凍装置は、請求項4〜6のいずれかにおいて、冷却器は、気液分離器内に配置されたコイル状の伝熱管である。
請求項8に記載の冷凍装置は、請求項4〜7のいずれかにおいて、気液分離器は、気液分離器内において気液分離された液冷媒がレシーバ内に戻されるように接続されている。
この冷凍装置では、冷却器において冷却されて気液分離器内で気液分離された液冷媒がレシーバ内に戻されるようになるため、レシーバ内の冷媒が冷却されて、レシーバの気相における非凝縮性ガスの濃度を増加させることができる。
この冷凍装置では、気液分離器とレシーバとが一体に構成されているため、機器点数が減り、装置構成が簡単になる。
請求項10に記載の冷凍装置は、請求項4〜9のいずれかにおいて、分離膜装置は、気液分離器と一体に構成されている。
請求項1にかかる発明では、熱源ユニットと利用ユニットとを冷媒連絡配管を介して接続した後に、冷媒連絡配管内に残留した非凝縮性ガスを冷媒回路内の冷媒とともに圧縮機を運転して循環させているため、分離膜における非凝縮性ガスの分離効率を向上させることができる。しかも、熱源側熱交換器と利用側熱交換器との間を流れる冷媒の少なくとも一部を冷却して非凝縮性ガスを含むガス冷媒と液冷媒とに気液分離して、この気液分離されたガス冷媒中から分離膜を用いて非凝縮性ガスを分離するようにしているため、分離膜における非凝縮性ガスの分離効率をさらに向上させることができる。
請求項3にかかる発明では、窒素ガス等の気密ガスを用いて、冷媒連絡配管の気密試験を行い、気密ガスを大気放出することによって、冷媒連絡配管内に残留する酸素ガスの量を減少させているため、冷媒回路内の冷媒を循環させる際に、圧縮機に吸入される酸素ガスの量を減少させることができるようになり、冷媒や冷凍機油の劣化等の不具合のおそれをなくすことができる。
請求項6にかかる発明では、冷却器の冷却源として冷媒回路内を流れる冷媒を使用しているため、他の冷却源が不要である。
請求項8にかかる発明では、冷却器において冷却されて気液分離器内で気液分離された液冷媒がレシーバ内に戻されるようになるため、レシーバ内の冷媒が冷却されて、レシーバの気相における非凝縮性ガスの濃度を増加させることができる。
請求項10にかかる発明では、分離膜装置と気液分離器とが一体に構成されているため、機器点数が減り、装置構成が簡単になる。
[第1実施形態]
(1)空気調和装置の構成
図1は、本発明の第1実施形態にかかる冷凍装置の一例としての空気調和装置1の冷媒回路の概略図である。空気調和装置1は、本実施形態において、冷房運転及び暖房運転が可能な空気調和装置であり、熱源ユニット2と、利用ユニット5と、熱源ユニット2と利用ユニット5とを接続するための液冷媒連絡配管6及びガス冷媒連絡配管7とを備えている。
利用側熱交換器51は、内部を流れる冷媒を蒸発又は凝縮させることによって室内の空気を冷却又は加熱することが可能な熱交換器である。
熱源ユニット2は、主に、圧縮機21と、四路切換弁22と、熱源側熱交換器23と、ブリッジ回路24と、主レシーバ25(レシーバ)と、熱源側膨張弁26と、液側仕切弁27と、ガス側仕切弁28とを有している。
四路切換弁22は、冷房運転と暖房運転との切換時に、冷媒の流れの方向を切り換えるための弁であり、冷房運転時には圧縮機21の吐出側と熱源側熱交換器23のガス側とを接続するとともに圧縮機21の吸入側とガス側仕切弁28とを接続し、暖房運転時には圧縮機21の吐出側とガス側仕切弁28とを接続するとともに圧縮機21の吸入側と熱源側熱交換器23のガス側とを接続することが可能である。
ブリッジ回路24は、4つの逆止弁24a〜24dから構成されており、熱源側熱交換器23と液側仕切弁27との間に接続されている。ここで、逆止弁24aは、熱源側熱交換器23から主レシーバ25への冷媒の流通のみを許容する弁である。逆止弁24bは、液側仕切弁27から主レシーバ25への冷媒の流通のみを許容する弁である。逆止弁24cは、主レシーバ25から液側仕切弁27への冷媒の流通のみを許容する弁である。逆止弁24dは、主レシーバ25から熱源側熱交換器23への冷媒の流通のみを許容する弁である。これにより、ブリッジ回路24は、冷房運転時のように冷媒が熱源側熱交換器23側から利用側熱交換器51側に向かって流れる際には、主レシーバ25の入口を通じて主レシーバ25内に冷媒を流入させるとともに主レシーバ25の出口から流出した冷媒を熱源側膨張弁26において膨張された後に利用側熱交換器51側に向かって流すように機能し、暖房運転時のように冷媒が利用側熱交換器51側から熱源側熱交換器23側に向かって流れる際には、主レシーバ25の入口を通じて主レシーバ25内に冷媒を流入させるとともに主レシーバ25の出口から流出した冷媒を熱源側膨張弁26において膨張された後に熱源側熱交換器23側に向かって流すように機能している。
液側仕切弁27及びガス側仕切弁28は、それぞれ、液冷媒連絡配管6及びガス冷媒連絡配管7に接続されている。
冷却器32は、熱源側熱交換器23と利用側熱交換器51との間を流れる冷媒の少なくとも一部を冷却するための熱交換器である。冷却器32は、本実施形態において、副レシーバ33内に配置されたコイル状の伝熱管であり、主レシーバ25の上部に溜まった非凝縮性ガスを含むガス冷媒を副レシーバ33内において冷却している。冷却器32の冷却源としては、本実施形態において、冷媒回路10内を流れる冷媒が使用されている。より具体的には、冷却器32の冷却源として、主レシーバ25の出口から流出した冷媒の一部を膨張させたものが使用されている。この冷媒は、冷却用冷媒回路35によって冷却器32に供給されるようになっている。冷却用冷媒回路35は、主レシーバ25の出口から流出した冷媒の一部を膨張させて冷却器32に流入させる冷却用冷媒流入回路36と、冷却器32から流出した冷媒を圧縮機21の吸入側に戻す冷却用冷媒流出回路37とから構成されている。冷却用冷媒流入回路36は、主レシーバ25の出口から流出した冷媒の一部を膨張させる冷却用膨張弁36aを有している。冷却用冷媒流出回路37は、冷却器32内を通過して圧縮機21の吸入側に戻される冷媒を流通/遮断するための冷却用冷媒戻し弁37aを有している。ここで、冷却用冷媒流入回路36を通じて冷却器32に流入する冷媒は、主レシーバ25の上部に溜まった非凝縮性ガスを含むガス冷媒の温度とほぼ同じ温度であるが、冷却用膨張弁36aによって膨張されることでその一部が蒸発して温度が低下するため、この冷媒が冷却器32内を通過する際に、副レシーバ33内の非凝縮性ガスを含むガス冷媒を冷却して非凝縮性ガスを含むガス冷媒の一部を凝縮させることができる。このとき、非凝縮性ガスは、ガス冷媒に比べて凝縮温度(すなわち、沸点)が低いため、ほとんど凝縮せず、結果として、副レシーバ33の上部(ガス相)に溜まることになり、副レシーバ33の上部に溜まったガス冷媒中の非凝縮性ガスの濃度が増加することになる。
次に、空気調和装置1の施工方法について説明する。
<機器設置ステップ(冷媒回路構成ステップ)>
まず、新設の利用ユニット5及び熱源ユニット2を据え付け、液冷媒連絡配管6及びガス冷媒連絡配管7を設置し、利用ユニット5及び熱源ユニット2に接続して、空気調和装置1の冷媒回路10を構成する。ここで、新設の熱源ユニット2の液側仕切弁27及びガス側仕切弁28は閉止されており、熱源ユニット2の冷媒回路内には所定量の冷媒が予め充填されている。そして、ガス分離装置31を構成する分離膜装置34の排出弁34cは、閉止されている。
<気密試験ステップ>
空気調和装置1の冷媒回路10を構成した後、液冷媒連絡配管6及びガス冷媒連絡配管7の気密試験を行う。尚、利用ユニット5に液冷媒連絡配管6及びガス冷媒連絡配管7と仕切弁等が設けられていない場合には、液冷媒連絡配管6及びガス冷媒連絡配管7の気密試験は、利用ユニット5に接続された状態で行われる。
気密試験が終了した後、気密試験部分の圧力を減圧するために、気密試験部分の雰囲気ガス(気密ガス)を大気放出する。ここで、気密試験部分の雰囲気ガスには気密試験に使用された大量の窒素ガスが含まれているため、大気放出後の気密試験部分の雰囲気ガスの大部分は、窒素ガスに置換されて、酸素ガスの量が減少している。ここで、大気放出作業においては、冷媒回路10の外部からの空気の侵入を防ぐために、液冷媒連絡配管6及びガス冷媒連絡配管7を含む気密試験部分の圧力が大気圧よりもわずかに高い圧力になるまで減圧している。
<非凝縮性ガス排出ステップ>
気密ガスを放出した後、熱源ユニット2の液側仕切弁27及びガス側仕切弁28を開けて、利用ユニット5の冷媒回路と熱源ユニット2の冷媒回路とが接続された状態にする。これにより、熱源ユニット2に予め充填されていた冷媒が冷媒回路10全体に供給される。そして、冷媒連絡配管6、7の配管長が長い場合等のように、予め熱源ユニット2に充填されていた冷媒量だけで必要な冷媒充填量に満たない場合には、必要に応じて、外部から冷媒が追加充填される。尚、熱源ユニット2に予め冷媒が充填されていない場合には、必要冷媒量の全てが外部から充填される。これにより、冷媒回路10内において、気密ガス放出ステップ後に冷媒連絡配管6、7に残留した非凝縮性ガスとしての気密ガス(利用ユニット5の気密試験も同時に行った場合には利用ユニット5に残留した非凝縮性ガスも含まれる)と冷媒とが混合されることになる。
(冷房運転を行いながら非凝縮性ガスを排出する場合)
まず、冷媒回路10内の冷媒を循環させる運転を冷房運転によって行う場合について説明する。このとき、四路切換弁22は、図1の実線で示される状態、すなわち、圧縮機21の吐出側が熱源側熱交換器23のガス側に接続され、かつ、圧縮機21の吸入側がガス側仕切弁28に接続された状態となっている。また、熱源側膨張弁26は、開度調節された状態となっている。さらに、ガス分離装置31を構成する冷却用膨張弁36a、冷却用冷媒戻し弁37a、ガス冷媒導入弁38a、液冷媒流出弁39a及び排出弁34cは、いずれも閉止されており、ガス分離装置31を使用しない状態となっている。
次に、冷媒回路10内の冷媒を循環させる運転を暖房運転によって行う場合について説明する。このとき、四路切換弁22は、図1の破線で示される状態、すなわち、圧縮機21の吐出側がガス側仕切弁28に接続され、かつ、圧縮機21の吸入側が熱源側熱交換器23のガス側に接続された状態となっている。また、熱源側膨張弁26は、開度調節された状態となっている。さらに、ガス分離装置31を構成する冷却用膨張弁36a、冷却用冷媒戻し弁37a、ガス冷媒導入弁38a、液冷媒流出弁39a及び排出弁34cは、いずれも閉止されており、ガス分離装置31を使用しない状態となっている。
(3)空気調和装置及びその施工方法の特徴
本実施形態の空気調和装置1及びその施工方法には、以下のような特徴がある。
空気調和装置1では、液側冷媒回路11に分離膜装置34を有するガス分離装置31が接続されており、機器設置ステップ(冷媒回路構成ステップ)後に、液冷媒連絡配管6及びガス冷媒連絡配管7に残留した非凝縮性ガス(具体的には、気密ガス)を冷媒回路10の外部に排出することが可能になっているため、従来のような多量の吸着剤を使用するガス分離装置を使用する場合に比べて、ガス分離装置31のサイズを小さくすることができる。これにより、熱源ユニット2のサイズを大きくすることなく、現地施工時の真空引き作業を省略することができる。
空気調和装置1では、機器設置ステップ(冷媒回路構成ステップ)において、熱源ユニット2と利用ユニット5とを冷媒連絡配管6、7を介して接続した後に、非凝縮性ガス排出ステップにおいて、冷媒連絡配管6、7内に残留した非凝縮性ガスを冷媒回路10内の冷媒とともに圧縮機21を運転(具体的には、冷房運転又は暖房運転)して循環させることによって、熱源側熱交換器23と利用側熱交換器51との間を流れる冷媒及び非凝縮性ガスの圧力を高めて、この高圧にされた非凝縮性ガスを含む冷媒中から分離膜装置34を有するガス分離装置31を用いて非凝縮性ガスを分離して冷媒回路10の外部に排出している。このように、分離膜装置34の分離膜34bの1次側(すなわち、空間S1側)と2次側(すなわち、空間S2側)との圧力差を大きくすることができるため、分離膜34bにおける非凝縮性ガスの分離効率を向上させることができる。
空気調和装置1では、ガス分離装置31が液側冷媒回路11に設けられた主レシーバ25に接続されており、液側冷媒回路11を流れる冷媒を非凝縮性ガスを含むガス冷媒と液冷媒とに気液分離してガス分離装置31において処理するガス量を減少させた後に、ガス分離装置31によって非凝縮性ガスを分離・排出することができるようになっているため、ガス分離装置31のサイズを小さくすることができる。
(D)
空気調和装置1では、ガス分離装置31を構成する冷却器32が冷媒回路10内を流れる冷媒(具体的には、主レシーバ25で一時的に溜められた冷媒の一部)を冷却源とした熱交換器であるため、他の冷却源が不要である。
(E)
空気調和装置1では、副レシーバ33は、副レシーバ33内において気液分離された液冷媒が主レシーバ25内に戻されるように接続されているため、主レシーバ25内の冷媒が冷却されて、主レシーバ25の上部(ガス相)における非凝縮性ガスの濃度を増加させることができる。
空気調和装置1の施工方法では、窒素ガス等の気密ガスを用いて、液冷媒連絡配管6及びガス冷媒連絡配管7の気密試験を行い、気密ガスを大気放出しているため、これらのステップ後に、液冷媒連絡配管6及びガス冷媒連絡配管7内に残留する酸素ガスの量を減少させることができる。これにより、冷媒とともに冷媒回路10内を循環する酸素ガスの量を減少させることができて、冷媒や冷凍機油の劣化等の不具合のおそれをなくすことができる。
(4)変形例1
上記のガス分離装置31では、冷却器32において副レシーバ33内に導入された非凝縮ガスを含むガス冷媒の冷却に使用された冷却用冷媒が、冷却器32と圧縮機21の吸入側との間を接続する冷却用冷媒流出回路37を介して、圧縮機21の吸入側に戻されるようになっているが、図3に示される本変形例の空気調和装置101の熱源ユニット102に組み込まれたガス分離装置131のように、冷却用冷媒流出回路137が冷却器32と熱源側膨張弁26の下流側(具体的には、熱源側膨張弁26の下流側とブリッジ回路24の逆止弁24c、24dとの間)との間を接続するように設けられていてもよい。
上記のガス分離装置31では、冷却器32において副レシーバ33内に導入された非凝縮ガスを含むガス冷媒の冷却に使用される冷却用冷媒として、主レシーバ25の出口と冷却器32とを接続する冷却用冷媒流入回路36を介して冷却器32に導入される液冷媒を使用しているが、図4に示される本変形例の空気調和装置201の熱源ユニット202に組み込まれたガス分離装置231のように、冷却用冷媒流入回路236が圧縮機21の吸入側を流れる低圧のガス冷媒を冷却器32に導入するように設けられていてもよい。この際、圧縮機21の吸入側配管の冷却用冷媒流入回路236との接続部と冷却用冷媒流出回路37との接続部との間に、圧縮機21の吸入側を流れる低圧のガス冷媒を圧縮機21の吸入側に流通/遮断させるためのバイパス弁236bを設けることによって、非凝縮性ガス排出ステップ時に、四路切換弁22から圧縮機21の吸入側に直接戻される低圧のガス冷媒の流量を制限して、冷却器32に導入した後に圧縮機21の吸入側に戻される低圧のガス冷媒の流量を確保できるようにしてもよい。
上記のガス分離装置31、131、231では、冷却器32が副レシーバ33内に配置されたコイル状の伝熱管であるが、図5に示される本変形例の空気調和装置301の熱源ユニット302に組み込まれたガス分離装置331のように、副レシーバ33と別体の冷却器332が主レシーバ25の上部と副レシーバ33とを接続するガス冷媒導入回路38に接続されていてもよい。
上記のガス分離装置31、131、231、331では、冷却器32によって凝縮されて副レシーバ33の下部に溜まった液冷媒を副レシーバ33の外部に排出するための液冷媒流出回路39が主レシーバ25に戻すように接続されているが、図6に示される本変形例の空気調和装置401の熱源ユニット402に組み込まれたガス分離装置431のように、液冷媒流出回路439が副レシーバ33と熱源側膨張弁26の下流側(具体的には、熱源側膨張弁26の下流側とブリッジ回路24の逆止弁24c、24dとの間)との間に接続するように設けられていてもよい。
上記のガス分離装置31、131、231、431では、冷却器32が内部に配置された副レシーバ33と分離膜装置34とが分離膜導入回路40を介して接続されているが、図7に示される本変形例の空気調和装置501の熱源ユニット502に組み込まれたガス分離装置531のように、分離膜装置34と、冷却器32が内部に配置された副レシーバ33とが一体に構成されていてもよい。これにより、ガス分離装置531を構成する機器点数が減り、装置構成が簡単になる。
上記のガス分離装置331のように冷却器332が副レシーバ33の外部に設けられたガス分離装置においても、図8に示される本変形例の空気調和装置601の熱源ユニット602に組み込まれたガス分離装置631のように、分離膜装置34と、副レシーバ33とが一体に構成されていてもよい。これにより、ガス分離装置631を構成する機器点数が減り、装置構成が簡単になる。
上記のガス分離装置31、131、231、331、431、531、631では、副レシーバ33と主レシーバ25とがガス冷媒導入回路38を介して接続されているが、図9に示される本変形例の空気調和装置701の熱源ユニット702に組み込まれたガス分離装置731のように、副レシーバ33と主レシーバ25とが一体に構成されていてもよい。この際、図9に示されるように、冷却器32が副レシーバ33及び主レシーバ25内に配置されるようにしてもよい。これにより、ガス分離装置731を構成する機器点数が減り、装置構成が簡単になる。
上記のガス分離装置31、131、231、331、431、531、631、731では、主に、冷却器32、332が主レシーバ25の上部に溜まった非凝縮性ガスを含むガス冷媒を冷却するように設けられているが、図10に示される本変形例の空気調和装置801の熱源ユニット802に内蔵されたガス分離装置831のように、主レシーバ25に流入する液冷媒を過冷却するための冷却器832をブリッジ回路24の逆止弁24a、24bと主レシーバ25の入口との間に接続するようにしてもよい。この場合、液側冷媒回路11を流れる冷媒の一部ではなく全てを冷却することになるため、冷却源として冷却用冷媒回路35を流れる冷却用冷媒の量が多くなるが、主レシーバ25内において非凝縮性ガスを含むガス冷媒と液冷媒とを気液分離することによってガス冷媒中に含まれる非凝縮性ガスの濃度を増加させることができるため、副レシーバ33と主レシーバ25とが一体に構成されているのと同様になり、分離膜導入回路40を介して主レシーバ25の上部から分離膜装置34に非凝縮性ガスの濃度が増加したガス冷媒を供給することができる。
(12)他の変形例
上記ガス分離装置31、131、331、431、531、631、731、831において、冷却源として冷却用冷媒回路35の冷却用冷媒流入回路36に設けられた冷却用膨張弁36aの代わりに、キャピラリチューブを設けて主レシーバ25の出口から流出した冷媒の一部を膨張させるようにしてもよい。
(1)空気調和装置の構成
図11は、本発明の第2実施形態にかかる冷凍装置の一例としての空気調和装置1001の冷媒回路の概略図である。空気調和装置1001は、本実施形態において、第1実施形態の空気調和装置1と同様、冷房運転及び暖房運転が可能な空気調和装置であり、熱源ユニット1002と、利用ユニット5と、熱源ユニット1002と利用ユニット5とを接続するための液冷媒連絡配管6及びガス冷媒連絡配管7とを備えている。尚、本実施形態の空気調和装置1001のガス分離装置1031を除く構成は、第1実施形態の空気調和装置1と同様であるため、説明を省略する。
分離膜装置1034は、第1実施形態の分離膜装置34と同様に、副レシーバ33によって気液分離されたガス冷媒中から非凝縮性ガスを分離して、分離された非凝縮性ガスを冷媒回路10の外部に排出するための装置である。分離膜装置1034は、第1実施形態の分離膜装置34と同様に、副レシーバ33の上部に接続された分離膜導入回路1040を介して、副レシーバ33の上部に溜まった非凝縮性ガスを含むガス冷媒が導入されるようになっている。分離膜装置1034は、図12に示されるように、本実施形態において、装置本体1034aと、装置本体1034a内の空間を分離膜導入回路1040に連通された空間S3(1次側)と空間S4(2次側)とに分割するように配置された分離膜1034bと、空間S3に接続された排出弁1034cと、空間S4に接続されたガス冷媒流出回路41とを有している。分離膜1034bは、本実施形態において、非凝縮性ガスを含むガス冷媒中からガス冷媒を選択的に透過させることが可能な膜を使用している。このような分離膜としては、ポリスルホン膜やシリコンゴム膜等からなる非多孔質膜が使用される。ここで、非多孔質膜とは、多孔質膜が有するような多数の非常に微細な細孔を有しない均質な膜であり、ガスが溶解−拡散−脱溶解の過程を経て膜内を透過する際の速度差によって分離する膜、すなわち、沸点が高く膜への溶解度が大きい成分は透過するが沸点が低く膜への溶解度が小さい成分は透過しない膜である。ここで、空気調和装置の冷媒として用いられるR22、R134a、及び混合冷媒のR407CやR410Aに含まれるR32やR125は、いずれも、水蒸気、酸素ガスや窒素ガスよりも沸点が高いため、この非多孔質膜によって分離することが可能である。これにより、分離膜1034bは、非凝縮性ガスを含むガス冷媒(具体的には、副レシーバ33の上部に溜まった非凝縮性ガスとガス冷媒との混合ガスである供給ガス)中からガス冷媒を選択的に透過させて、ガス冷媒を空間S3から空間S4に流入させることができる。ガス冷媒流出回路1041は、分離膜装置1034の空間S4と圧縮機21の吸入側とを接続するように設けられており、分離膜1034bを透過して冷媒回路10内に戻されるガス冷媒を流通/遮断するためのガス冷媒戻し弁1041aを有している。ここで、ガス冷媒流出回路1041は、冷媒回路10内で最も冷媒圧力の低い圧縮機21の吸入側にガス冷媒が戻されるように設けられているため、空間S3と空間S4との間の差圧を大きくすることが可能である。排出弁1034cは、分離膜1034bにおいてガス冷媒を透過させることによって空間S3内に残った非凝縮性ガスを大気放出して、冷媒回路10の外部に排出することが可能である。
次に、空気調和装置1001の施工方法について説明する。尚、非凝縮性ガス排出ステップを除く手順については、第1実施形態の空気調和装置1の施工方法と同様であるため、説明を省略する。
<非凝縮性ガス排出ステップ>
気密ガスを放出した後、熱源ユニット1002の液側仕切弁27及びガス側仕切弁28を開けて、利用ユニット5の冷媒回路と熱源ユニット1002の冷媒回路とが接続された状態にする。これにより、熱源ユニット1002に予め充填されていた冷媒が冷媒回路10全体に供給される。そして、冷媒連絡配管6、7の配管長が長い場合等のように、予め熱源ユニット1002に充填されていた冷媒量だけで必要な冷媒充填量に満たない場合には、必要に応じて、外部から冷媒が追加充填される。尚、熱源ユニット1002に予め冷媒が充填されていない場合には、必要冷媒量の全てが外部から充填される。これにより、冷媒回路10内において、気密ガス放出ステップ後に冷媒連絡配管6、7に残留した非凝縮性ガスとしての気密ガス(利用ユニット5の気密試験も同時に行った場合には利用ユニット5に残留した非凝縮性ガスも含まれる)と冷媒とが混合されることになる。
(冷房運転を行いながら非凝縮性ガスを排出する場合)
まず、冷媒回路10内の冷媒を循環させる運転を冷房運転によって行う場合について説明する。このとき、四路切換弁22は、図11の実線で示される状態、すなわち、圧縮機21の吐出側が熱源側熱交換器23のガス側に接続され、かつ、圧縮機21の吸入側がガス側仕切弁28に接続された状態となっている。また、熱源側膨張弁26は、開度調節された状態となっている。さらに、ガス分離装置1031を構成する冷却用膨張弁36a、冷却用冷媒戻し弁37a、ガス冷媒導入弁38a、液冷媒流出弁39a、ガス冷媒戻し弁1041a及び排出弁1034cは、いずれも閉止されており、ガス分離装置1031を使用しない状態となっている。
次に、ガス分離装置1031を使用して冷媒回路10内から非凝縮性ガスを排出する運転動作について説明する。尚、副レシーバ33の上部において、ガス冷媒中の非凝縮性ガスの濃度を高める動作についての説明は、第1実施形態と同様であるため、説明を省略し、分離膜装置1034における動作について、以下に説明する。
次に、冷媒回路10内の冷媒を循環させる運転を暖房運転によって行う場合について説明する。このとき、四路切換弁22は、図11の破線で示される状態、すなわち、圧縮機21の吐出側がガス側仕切弁28に接続され、かつ、圧縮機21の吸入側が熱源側熱交換器23のガス側に接続された状態となっている。また、熱源側膨張弁26は、開度調節された状態となっている。さらに、ガス分離装置1031を構成する冷却用膨張弁36a、冷却用冷媒戻し弁37a、ガス冷媒導入弁38a、液冷媒流出弁39a、ガス冷媒戻し弁1041a及び排出弁1034cは、いずれも閉止されており、ガス分離装置1031を使用しない状態となっている。
(3)空気調和装置及びその施工方法の特徴
本実施形態の空気調和装置1001では、分離膜装置1034を構成する分離膜1034bとして冷媒を選択的に透過させる膜としての非多孔質膜を採用している点で第1実施形態の空気調和装置1の構成と異なるが、第1実施形態の空気調和装置1及びその施工方法における特徴と同様な特徴を有している。
上記のガス分離装置1031では、分離膜装置1034において分離されたガス冷媒が、ガス冷媒流出回路41を介して、圧縮機21の吸入側に戻されるようになっているが、図13に示される本変形例の空気調和装置1101の熱源ユニット1102に組み込まれたガス分離装置1131のように、ガス冷媒流出回路1141が分離膜装置1034と熱源側膨張弁26の下流側(具体的には、熱源側膨張弁26の下流側とブリッジ回路24の逆止弁24c、24dとの間)との間を接続するように設けられていてもよい。
上記のガス分離装置1031、1131において、第1実施形態の変形例にかかるガス分離装置131、231、331、431、531、631、731、831に適用された冷却器、副レシーバ、主レシーバ及びその周辺回路と同様な構成を採用してもよい。
[第3実施形態]
(1)空気調和装置の構成及び特徴
図14は、本発明の第3実施形態にかかる冷凍装置の一例としての空気調和装置1501の冷媒回路の概略図である。空気調和装置1501は、本実施形態において、第1実施形態の空気調和装置1と同様、冷房運転及び暖房運転が可能な空気調和装置であり、熱源ユニット1502と、利用ユニット5と、熱源ユニット1502と利用ユニット5とを接続するための液冷媒連絡配管6及びガス冷媒連絡配管7とを備えている。尚、本実施形態の空気調和装置1501のガス分離装置1531を除く構成は、第1実施形態の空気調和装置1と同様であるため、説明を省略する。
油飛散防止装置1561は、分離膜装置34に供給されるガス冷媒中に冷凍機油が飛散しないようにするための機器である。本実施形態において、油飛散防止装置1561は、図15に示されるように、主レシーバ25からガス冷媒導入回路38を介して副レシーバ33内に流入する非凝縮性ガスを含むガス冷媒を副レシーバ33内に溜まった液冷媒中に流入させるように設けられた流入管である。
上記のガス分離装置1531では、油飛散防止装置1561として、主レシーバ25からガス冷媒導入回路38を介して副レシーバ33内に流入する非凝縮性ガスを含むガス冷媒を副レシーバ33内に溜まった液冷媒中に流入させるように設けられた流入管を採用しているが、図16に示される本変形例の空気調和装置1601の熱源ユニット1602に組み込まれたガス分離装置1631のように、油飛散防止装置1661として、副レシーバ33によって気液分離されて分離膜装置34に供給される非凝縮性ガスを含むガス冷媒中に同伴する冷凍機油を除去するフィルタを分離膜導入回路40に設けるようにして、分離膜装置34に供給されるガス冷媒中に冷凍機油が飛散しないようにしてもよい。
上記のガス分離装置1531及びガス分離装置1631では、油飛散防止装置として、流入管からなる油飛散防止装置1561及びフィルタからなる油飛散防止装置1661をそれぞれ有しているが、図17に示される本変形例の空気調和装置1701の熱源ユニット1702に組み込まれたガス分離装置1731のように、主レシーバ25からガス冷媒導入回路38を介して副レシーバ33内に流入する非凝縮性ガスを含むガス冷媒を副レシーバ33内に溜まった液冷媒中に流入させるように設けられた流入管からなる第1油飛散防止装置1561と、副レシーバ33によって気液分離されて分離膜装置34に供給される非凝縮性ガスを含むガス冷媒中に同伴する冷凍機油を除去するために分離膜導入回路40に設けられたフィルタからなる第2油飛散防止装置1661とを有するようにしてもよい。これにより、分離膜装置34に供給される非凝縮性ガスを含むガス冷媒中に冷凍機油が飛散しないようにする効果をさらに向上させることができる。
上記のガス分離装置1531では、流入管からなる油飛散防止装置1561が、主レシーバ25からガス冷媒導入回路38を介して副レシーバ33内に流入する非凝縮性ガスを含むガス冷媒を副レシーバ33内に溜まった液冷媒中に流入させるように設けられているが、図18に示される本変形例の空気調和装置1801の熱源ユニット1802に組み込まれたガス分離装置1831のように、油飛散防止装置1861として、液側冷媒回路11(具体的には、ブリッジ回路24の逆止弁24a、24b)から主レシーバ25に流入する非凝縮性ガスを含む冷媒を主レシーバ25内に溜まった液冷媒中に流入させるように設けてもよい(図19参照)。これにより、副レシーバ33に流入する非凝縮性ガスを含むガス冷媒中に冷凍機油が飛散しないようにすることができるようになり、結果的に、分離膜装置34に供給されるガス冷媒中に冷凍機油が飛散しないようにすることができる。
(5)他の変形例
上記のガス分離装置1531、1631、1731、1831を構成する油飛散防止装置1561、1661、1861を第1実施形態の変形例にかかるガス分離装置131、231、331、431、531、631、731、831や第2実施形態及びその変形例にかかるガス分離装置1031、1131に適用してもよい。
(1)空気調和装置の構成
図20は、本発明の第4実施形態にかかる冷凍装置の一例としての空気調和装置2001の冷媒回路の概略図である。空気調和装置2001は、本実施形態において、第1実施形態の空気調和装置1と同様、冷房運転及び暖房運転が可能な空気調和装置であり、熱源ユニット2002と、利用ユニット5と、熱源ユニット2002と利用ユニット5とを接続するための液冷媒連絡配管6及びガス冷媒連絡配管7とを備えている。尚、本実施形態の空気調和装置2001のガス分離装置2031を除く構成は、第1実施形態の空気調和装置1と同様であるため、説明を省略する。
分離膜装置2034は、第1実施形態の分離膜装置34や第2実施形態の分離膜装置1034と同様に、副レシーバ33によって気液分離されたガス冷媒中から非凝縮性ガスを分離して、分離された非凝縮性ガスを冷媒回路10の外部に排出するための装置である。分離膜装置2034は、副レシーバ33の上部に接続された第1分離膜導入回路2040を介して、副レシーバ33の上部に溜まった非凝縮性ガスを含むガス冷媒が導入されるようになっている。分離膜装置2034は、図21に示されるように、多段(本実施形態では、2段)に設けられた分離膜を有している。分離膜装置2034は、主に、第2実施形態の分離膜装置1034と同様の第1分離膜モジュール2063と、第1分離膜モジュール2063の下流側に接続された第1実施形態の分離膜装置34と同様の第2分離膜モジュール2064とを有している。
次に、空気調和装置2001の施工方法について説明する。尚、非凝縮性ガス排出ステップを除く手順については、第1実施形態の空気調和装置1の施工方法と同様であるため、説明を省略する。
<非凝縮性ガス排出ステップ>
気密ガスを放出した後、熱源ユニット2002の液側仕切弁27及びガス側仕切弁28を開けて、利用ユニット5の冷媒回路と熱源ユニット2002の冷媒回路とが接続された状態にする。これにより、熱源ユニット2002に予め充填されていた冷媒が冷媒回路10全体に供給される。そして、冷媒連絡配管6、7の配管長が長い場合等のように、予め熱源ユニット2002に充填されていた冷媒量だけで必要な冷媒充填量に満たない場合には、必要に応じて、外部から冷媒が追加充填される。尚、熱源ユニット2002に予め冷媒が充填されていない場合には、必要冷媒量の全てが外部から充填される。これにより、冷媒回路10内において、気密ガス放出ステップ後に冷媒連絡配管6、7に残留した非凝縮性ガスとしての気密ガス(利用ユニット5の気密試験も同時に行った場合には利用ユニット5に残留した非凝縮性ガスも含まれる)と冷媒とが混合されることになる。
(冷房運転を行いながら非凝縮性ガスを排出する場合)
まず、冷媒回路10内の冷媒を循環させる運転を冷房運転によって行う場合について説明する。このとき、四路切換弁22は、図20の実線で示される状態、すなわち、圧縮機21の吐出側が熱源側熱交換器23のガス側に接続され、かつ、圧縮機21の吸入側がガス側仕切弁28に接続された状態となっている。また、熱源側膨張弁26は、開度調節された状態となっている。さらに、ガス分離装置2031を構成する冷却用膨張弁36a、冷却用冷媒戻し弁37a、ガス冷媒導入弁38a、液冷媒流出弁39a、ガス冷媒戻し弁2041a及び排出弁2034cは、いずれも閉止されており、ガス分離装置2031を使用しない状態となっている。
次に、ガス分離装置2031を使用して冷媒回路10内から非凝縮性ガスを排出する運転動作について説明する。尚、副レシーバ33の上部において、ガス冷媒中の非凝縮性ガスの濃度を高める動作についての説明は、第1実施形態と同様であるため、説明を省略し、分離膜装置2034における動作について、以下に説明する。
次に、冷媒回路10内の冷媒を循環させる運転を暖房運転によって行う場合について説明する。このとき、四路切換弁22は、図20の破線で示される状態、すなわち、圧縮機21の吐出側がガス側仕切弁28に接続され、かつ、圧縮機21の吸入側が熱源側熱交換器23のガス側に接続された状態となっている。また、熱源側膨張弁26は、開度調節された状態となっている。さらに、ガス分離装置2031を構成する冷却用膨張弁36a、冷却用冷媒戻し弁37a、ガス冷媒導入弁38a、液冷媒流出弁39a、ガス冷媒戻し弁2041a及び排出弁2034cは、いずれも閉止されており、ガス分離装置2031を使用しない状態となっている。
(3)空気調和装置及びその施工方法の特徴
本実施形態の空気調和装置2001では、非凝縮性ガスを含む冷媒(具体的には、副レシーバ33の上部に溜まった非凝縮性ガスとガス冷媒との混合ガスである供給ガス)中から冷媒を選択的に透過させる第1分離膜モジュール2063と非凝縮性ガスを含む冷媒(具体的には、第1分離膜2063bを透過しなかったガス冷媒と非凝縮性ガスとの混合ガスである非透過ガス)中から非凝縮性ガスを選択的に透過させる第2分離膜モジュール2064とを有する多段の分離膜装置2034を採用している。
(4)変形例
上記のガス分離装置2031では、分離膜装置2034を構成する第1分離膜モジュール2063と第2分離膜モジュール2064とが第2分離膜導入回路2042を介して接続されているが、図22及び図23に示される本変形例の空気調和装置2101の熱源ユニット2102に組み込まれたガス分離装置2131のように、分離膜モジュール本体2134a内において、第1分離膜2063bを有する第1分離膜モジュール2063と第2分離膜2064bを有する第2分離膜モジュール2064とを一体に構成するとともに、第1分離膜モジュール2063の空間S5と第2分離膜モジュール2064の空間S7とを連通するための流路2134dを設けることで、第2分離膜導入回路2042を省略してもよい。これにより、ガス分離装置2131を構成する機器点数が減り、装置構成が簡単になる。
上記のガス分離装置2031、2131において、第1実施形態の変形例にかかるガス分離装置131、231、331、431、531、631、731、831に適用された冷却器、副レシーバ、主レシーバ及びその周辺回路と同様な構成を採用してもよい。
また、上記のガス分離装置2031、2131において、第2実施形態の変形例にかかるガス分離装置1131に適用されたガス冷媒流出回路1141を採用してもよい。
[第5実施形態]
(1)空気調和装置の構成及び特徴
図24は、本発明の第5実施形態にかかる冷凍装置の一例としての空気調和装置2501の冷媒回路の概略図である。空気調和装置2501は、本実施形態において、第1実施形態の空気調和装置1と同様、冷房運転及び暖房運転が可能な空気調和装置であり、熱源ユニット2502と、利用ユニット5と、熱源ユニット2502と利用ユニット5とを接続するための液冷媒連絡配管6及びガス冷媒連絡配管7とを備えている。尚、本実施形態の空気調和装置2501のガス分離装置2531を除く構成は、第1実施形態の空気調和装置1と同様であるため、説明を省略する。
冷媒回収機構2565は、例えば、分離膜装置34を構成する分離膜34bの分離性能が低く、分離膜装置34において分離された非凝縮性ガス中に冷媒が含まれてしまう場合において、分離膜装置34において分離された非凝縮性ガスに含まれる冷媒を回収するための機器である。本実施形態において、冷媒回収機構2565は、図25に示されるように、分離膜装置34において分離された後に排出弁34cを通じて流入する非凝縮性ガス中に含まれる冷媒を非凝縮性ガスとともに捕集する捕集容器である。このような冷媒回収機構2565を設けることで、冷媒が大気放出されないようにすることができる。
上記のガス分離装置2531では、冷媒回収機構2565として、分離膜装置34において分離された後に排出弁34cを通じて流入する非凝縮性ガス中に含まれる冷媒を非凝縮性ガスとともに捕集する捕集容器を採用しているが、図26及び図27に示される本変形例の空気調和装置2601の熱源ユニット2602に組み込まれたガス分離装置2631のように、冷媒回収機構2665として、非凝縮性ガス中に含まれる冷媒を吸収する吸収剤を有する吸収装置を採用してもよい。具体的には、冷媒回収機構2665は、ガス冷媒を吸収するための冷凍機油等の吸収剤2665aと、吸収剤2665aを溜めるための吸収装置本体2665bと、吸収装置本体2665b内から非凝縮性ガスを排出するための排出弁2665cとを有しており、分離膜装置1034において分離された後の冷媒を含む非凝縮性ガスを吸収剤2665a中に流入させることができるように構成されている。そして、このような冷媒回収機構2665を設けることで、冷媒を大気放出することなく、非凝縮性ガスを大気放出することができる。
上記のガス分離装置2631では、冷媒回収機構2665として、非凝縮性ガス中に含まれる冷媒を吸収する吸収剤を有する吸収装置を採用しているが、図26及び図28に示される本変形例の空気調和装置2701の熱源ユニット2702に組み込まれたガス分離装置2731のように、冷媒回収機構2765として、非凝縮性ガス中に含まれる冷媒を吸着する吸着剤を有する吸着装置を採用してもよい。具体的には、冷媒回収機構2765は、ガス冷媒を吸着するためのゼオライト等の吸着剤2765aと、吸着剤2765aを収容するための吸着装置本体2765bと、吸着装置本体2765b内から非凝縮性ガスを排出するための排出弁2765cとを有しており、分離膜装置1034において分離された後の冷媒を含む非凝縮性ガスが吸着剤2765a層内を通過させることができるように構成されている。そして、このような冷媒回収機構2765を設けることで、冷媒を大気放出することなく、非凝縮性ガスを大気放出することができる。
上記のガス分離装置2531を構成する冷媒回収機構2565を第2実施形態及びその変形例にかかるガス分離装置1031、1131に適用してもよい。
また、上記のガス分離装置2631、2731を構成する冷媒回収機構2665、2765を第1実施形態及びその変形例にかかるガス分離装置31、131、231、331、431、531、631、731、831に適用してもよい。
また、上記のガス分離装置31、131、231、331、431、531、631、731、831、1031、1131、2031、2131において、冷媒回収機構2565、2665、2765とともに、第3実施形態及びその変形例にかかる油飛散防止装置1561、1661、1861を適用してもよい。
[第6実施形態]
(1)空気調和装置の構成、施工方法及び特徴
本発明の第1実施形態にかかる冷凍装置の一例としての空気調和装置1において(図1参照)、冷媒回路構成ステップにおいて、熱源ユニット2と利用ユニット5とを冷媒連絡配管6、7を介して接続した後に、ガス置換ステップにおいて、冷媒連絡配管6、7内に残留した酸素ガスや窒素ガス等の空気成分を主成分とする非凝縮性ガスをヘリウムガスに置換した後に、非凝縮性ガス排出ステップにおいて、ヘリウムガスを冷媒回路10の外部に排出するようにしてもよい。
<ガス置換ステップ>
気密ガスを放出した後、液冷媒連絡配管6及びガス冷媒連絡配管7を含む気密試験部分に対して、液冷媒連絡配管6やガス冷媒連絡配管7等に設けられた供給口(図示せず)からヘリウムガスを供給し、その後、気密試験部分の雰囲気ガス(気密ガス)を大気放出する作業とを繰り返して行い、気密試験部分の雰囲気ガス(気密ガス)をヘリウムガスに置換する。
気密試験部分の雰囲気ガス(気密ガス)をヘリウムガスに置換した後、熱源ユニット2の液側仕切弁27及びガス側仕切弁28を開けて、利用ユニット5の冷媒回路と熱源ユニット2の冷媒回路とが接続された状態にする。これにより、熱源ユニット2に予め充填されていた冷媒が冷媒回路10全体に供給される。そして、冷媒連絡配管6、7の配管長が長い場合等のように、予め熱源ユニット2に充填されていた冷媒量だけで必要な冷媒充填量に満たない場合には、必要に応じて、外部から冷媒が追加充填される。尚、熱源ユニット2に予め冷媒が充填されていない場合には、必要冷媒量の全てが外部から充填される。これにより、冷媒回路10内において、冷媒連絡配管6、7内に残留した非凝縮性ガスとしてのヘリウムガス(利用ユニット5の気密試験も同時に行った場合には利用ユニット5に封入された非凝縮性ガスも含まれる)と冷媒とが混合されることになる。
本発明の第2実施形態にかかる空気調和装置1001において(図11参照)、非凝縮性ガスをヘリウムガスに置換するようにしてもよい。ここで、空気調和装置1001の分離膜装置1034に使用されている分離膜1034bは、ガスが溶解−拡散−脱溶解の過程を経て膜内を透過する際の速度差によって分離する膜、すなわち、沸点が高く膜への溶解度が大きい成分は透過するが沸点が低く膜への溶解度が小さい成分は透過しない膜であり、窒素ガスや酸素ガスに比べてヘリウムガスを透過しにくいため、分離膜1034bにおける分離効率が向上する。これにより、分離膜1034bの分離性能が低い場合であっても、冷媒を大気放出しないようにすることができる。
第1実施形態の各種変形例、第2実施形態の変形例、第3〜第5実施形態及びその変形例にかかる空気調和装置において、上記のように、冷媒連絡配管6、7内に残留した非凝縮性ガスをヘリウムガスに置換した後に、冷媒回路10内の冷媒を循環させる運転を行うようにしてもよい。
(1)空気調和装置の構成及び特徴
図29は、本発明の第7実施形態にかかる冷凍装置の一例としての空気調和装置3001の冷媒回路の概略図である。空気調和装置3001は、冷房運転及び暖房運転が可能な空気調和装置であり、熱源ユニット3002と、複数(本実施形態では、2台)の利用ユニット3005と、熱源ユニット3002と複数の利用ユニット3005とを接続するための液冷媒連絡配管3006及びガス冷媒連絡配管3007とを備えており、いわゆるマルチ式の空気調和装置を構成している。
利用側膨張弁3052は、冷媒圧力や冷媒流量の調節を行うために、利用側熱交換器51の液側に接続された弁である。利用側膨張弁3052は、本実施形態において、特に、冷房運転時において、冷媒を膨張させる機能を有している。
特に、本実施形態の空気調和装置3001のようなマルチ式の空気調和装置の場合、冷媒連絡配管3006、3007の配管長及び配管径がルームエアコン等のような比較的小型の空気調和装置の冷媒連絡配管に比べて大きく、冷媒回路3010内から排出させなければならない非凝縮性ガスの量が多いため、この施工方法が有用である。
空気調和装置3001のガス分離装置として、第1実施形態の変形例にかかるガス分離装置231、331、431、531、631、731、831や、第2実施形態にかかるガス分離装置1031や、第3実施形態及びその変形例にかかるガス分離装置1531、1631、1731、1831や、第4実施形態及びその変形例にかかるガス分離装置2031、2131や、第5実施形態及びその変形例にかかるガス分離装置2531、2631、2731を採用してもよい。
[第8実施形態]
(1)空気調和装置の構成及び特徴
図30は、本発明の第8実施形態にかかる冷凍装置の一例としての空気調和装置3101の冷媒回路の概略図である。空気調和装置3101は、冷房運転専用の空気調和装置であり、熱源ユニット3102と、利用ユニット5と、熱源ユニット3102と利用ユニット5とを接続するための液冷媒連絡配管6及びガス冷媒連絡配管7とを備えている。ここで、利用ユニット5、液冷媒連絡配管6及びガス冷媒連絡配管7は、第1実施形態の空気調和装置1の利用ユニット5、液冷媒連絡配管6及びガス冷媒連絡配管7と同様であるため、説明を省略する。
(2)変形例
空気調和装置3101のガス分離装置として、第1実施形態の変形例にかかるガス分離装置131、231、331、431、531、631、731、831や、第2実施形態及びその変形例にかかるガス分離装置1031、1131や、第3実施形態及びその変形例にかかるガス分離装置1531、1631、1731、1831や、第4実施形態にかかるガス分離装置2031、2131や、第5実施形態及びその変形例にかかるガス分離装置2531、2631、2731を採用してもよい。
[他の実施形態]
以上、本発明の実施形態について図面に基づいて説明したが、具体的な構成は、これらの実施形態に限られるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で変更可能である。
2〜801、1002、1102、1502〜1802、2002、2102、2502〜2802、3002、3102 熱源ユニット
5、3005 利用ユニット
6、3006 液冷媒連絡配管
7、3007 ガス冷媒連絡配管
10、3010、3110 冷媒回路
11、3011、3111 液側冷媒回路
21 圧縮機
23 熱源側熱交換器
25 主レシーバ(レシーバ)
32、332、832 冷却器
33 副レシーバ(気液分離器)
34、1034、2034、2134 分離膜装置
34b、1034b、2063b、2064b 分離膜
51 利用側熱交換器
Claims (10)
- 圧縮機(21)と熱源側熱交換器(23)とを有する熱源ユニット(2〜802、1002、1102、1502〜1802、2002、2102、2502〜2802、3002、3102)と、利用側熱交換器(51)を有する利用ユニット(5、3005)と、前記熱源ユニットと前記利用ユニットとを接続する冷媒連絡配管(6、3006、7、3007)とを備えた冷凍装置の施工方法であって、
前記熱源ユニットと前記利用ユニットとを前記冷媒連絡配管を介して接続することによって冷媒回路(10、3010、3110)を構成する冷媒回路構成ステップと、
前記圧縮機を運転して前記冷媒回路内の冷媒を循環させて、前記熱源側熱交換器と前記利用側熱交換器との間を流れる冷媒の少なくとも一部を冷却して前記冷媒連絡配管内に残留した非凝縮性ガスを含むガス冷媒と液冷媒とに気液分離し、分離膜(34b、1034b、2063b、2064b)を用いて前記気液分離されたガス冷媒中から前記非凝縮性ガスを分離して前記冷媒回路の外部に排出する非凝縮性ガス排出ステップと、
を備えた冷凍装置の施工方法。 - 前記非凝縮性ガス排出ステップでは、前記熱源側熱交換器(23)と前記利用側熱交換器(51)との間を流れる冷媒を前記非凝縮性ガスを含むガス冷媒と液冷媒とに気液分離した後、前記気液分離されたガス冷媒を冷却している、請求項1に記載の冷凍装置の施工方法。
- 前記非凝縮性ガス排出ステップ前に、前記冷媒連絡配管(6、3006、7、3007)の気密試験を行う気密試験ステップと、
前記気密試験ステップ後に、前記冷媒連絡配管内の気密ガスを大気放出して減圧する気密ガス放出ステップと、
をさらに備えた請求項1又は2に記載の冷凍装置の施工方法。 - 圧縮機(21)と熱源側熱交換器(23)とを有する熱源ユニット(2〜802、1002、1102、1502〜1802、2002、2102、2502〜2802、3002、3102)と、利用側熱交換器(51)を有する利用ユニット(5、3005)とが冷媒連絡配管(6、3006、7、3007)を介して接続されて、冷媒回路(10、3010、3110)を構成する冷凍装置であって、
前記熱源側熱交換器と前記利用側熱交換器とを接続する液側冷媒回路(11、3011、3111)に接続され、前記圧縮機を運転して前記冷媒回路内の冷媒を循環させて前記熱源側熱交換器と前記利用側熱交換器との間を流れる冷媒の少なくとも一部を冷却する冷却器(32、332、832)と、
前記冷却器によって冷却された冷媒を前記冷媒連絡配管内に残留した非凝縮性ガスを含むガス冷媒と液冷媒とに気液分離する気液分離器(33)と、
前記気液分離器によって気液分離されたガス冷媒中から前記非凝縮性ガスを分離する分離膜(34b、1034b、2063b、2064b)を有し、前記分離膜によって分離された前記非凝縮性ガスを前記冷媒回路の外部に排出する分離膜装置(34、1034、2034、2134)と、
を備えた冷凍装置(1〜801、1001、1101、1501〜1801、2001、2101、2501〜2801、3001、3101)。 - 前記液側冷媒回路(11、3011、3111)は、前記熱源側熱交換器と前記利用側熱交換器との間を流れる冷媒を溜めることが可能なレシーバ(25)をさらに有しており、
前記冷却器(32、332)は、前記レシーバ内において気液分離された前記非凝縮性ガスを含むガス冷媒を冷却している、
請求項4に記載の冷凍装置(1〜701、1001、1101、1501〜1801、2001、2101、2501〜2801、3001、3101)。 - 前記冷却器(32、332)は、前記冷媒回路内を流れる冷媒を冷却源とした熱交換器である、請求項4又は5に記載の冷凍装置(1〜801、1001、1101、1501〜1801、2001、2101、2501〜2801、3001、3101)。
- 前記冷却器(32)は、前記気液分離器(33)内に配置されたコイル状の伝熱管である、請求項4〜6のいずれかに記載の冷凍装置(1〜201、401、501、701、1001、1101、1501〜1801、2001、2101、2501〜2801、3001、3101)。
- 前記気液分離器(33)は、前記気液分離器内において気液分離された液冷媒が前記レシーバ(25)内に戻されるように接続されている、請求項4〜7のいずれかに記載の冷凍装置(1〜301、501〜801、1001、1101、1501〜1801、2001、2101、2501〜2801、3001、3101)。
- 前記気液分離器(33)は、前記レシーバ(25)と一体に構成されている、請求項8に記載の冷凍装置(701、801)。
- 前記分離膜装置(34)は、前記気液分離器(33)と一体に構成されている、請求項4〜9のいずれかに記載の冷凍装置(501、601、701)。
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