JPH10141814A - 冷凍サイクルの空気除去装置 - Google Patents

冷凍サイクルの空気除去装置

Info

Publication number
JPH10141814A
JPH10141814A JP29245996A JP29245996A JPH10141814A JP H10141814 A JPH10141814 A JP H10141814A JP 29245996 A JP29245996 A JP 29245996A JP 29245996 A JP29245996 A JP 29245996A JP H10141814 A JPH10141814 A JP H10141814A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
carbon dioxide
refrigeration cycle
zeolite
valve
refrigerant
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP29245996A
Other languages
English (en)
Inventor
Tetsuji Kawakami
哲司 川上
Narihiro Sato
成広 佐藤
Keizo Nakajima
啓造 中島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP29245996A priority Critical patent/JPH10141814A/ja
Publication of JPH10141814A publication Critical patent/JPH10141814A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Solid-Sorbent Or Filter-Aiding Compositions (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 冷凍サイクル内に残存する空気は、非凝縮性
ガスとして冷凍能力を下げたり、酸素や水分が冷凍サイ
クル内物質の劣化を促進するので必ず除去する必要があ
るが、従来の真空ポンプにより排気する方法では、冷凍
サイクルが分離型の空調機などの場合、施工現場で真空
ポンプを稼働させるために電源が利用可能である必要が
あり、また冷媒による置換方法では、冷媒であるフロン
の大気放出がつきまとうので、地球環境的にみてオゾン
層破壊あるいは地球温暖化の問題から好ましくなかっ
た。 【解決手段】 容器19中に二酸化炭素と二酸化炭素を
吸着したゼオライトを保持する二酸化炭素発生装置13
と、二酸化炭素を吸収する二酸化炭素吸収装置14をバ
ルブ16、17及び配管15にて連結し、冷凍サイクル
への冷媒循環前に冷凍サイクルの一部または全部に存在
する空気を除去する装置12である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、冷凍サイクルの施
工方法における空気を除去する装置に関し、特に冷凍圧
縮機を有する冷凍サイクルの施工時における冷凍サイク
ルへの冷媒循環前に、冷凍サイクルの一部または全部に
存在する空気を除去する装置等に関するものである。
【0002】
【従来の技術】冷蔵庫、自動販売機や空調機等に用いら
れる冷凍サイクルは、冷凍圧縮機、熱交換器、そして、
キャピラリーチューブまたは膨張機構を有する冷媒流量
制御部を配管にて接続して構成される機構的な部分と、
冷媒、潤滑油組成物等の冷凍サイクル内部に充填される
流体部分から構成されている。
【0003】その施工においては、冷媒充填工程の前
に、冷凍サイクル内に存在する空気成分を除去するため
に真空ポンプを利用して冷凍サイクルを排気していた。
【0004】冷凍圧縮機、熱交換器を有する室外ユニッ
トと、冷凍空調がなされる部位に設置される熱交換器を
有する室内ユニットとを配管にて接続して構成される分
離型空調機の冷凍サイクルでは、予め室外ユニット側に
冷媒の一部あるいは全部と潤滑油組成物を充填しサービ
スバルブを閉じておき、施工時に接続配管を用いて室内
機側熱交換器と接続して冷凍サイクルを形成するのが一
般的である。
【0005】このように配管を接続しただけでは室内側
熱交換器と接続配管内には空気が残っている。この空気
を取り除くためにサービスバルブのポートに真空ポンプ
を接続し空気を除いてからサービスバルブを開き室内ユ
ニットと室外ユニットを連結して冷凍サイクルを形成し
ていた。
【0006】また、簡易的には施工時にサービスバルブ
を開いて室外ユニット中の冷媒を配管と室内ユニットへ
流し、もうひとつのサービスバルブのポートより空気を
含んだ冷媒を放出することにより配管内の気体を置換す
る操作が行われていた。
【0007】これらの方法に対して、特開平3−709
53号公報においては、冷凍サイクル内を酸素に置換し
た後冷媒充填を実施し、冷凍サイクルに装備された酸素
固定剤で酸素を固定化することによる真空ポンプを使用
しない冷凍サイクルの製造方法を開示している。
【0008】また、特開平7−159004号公報にお
いては、冷凍圧縮機、凝縮器、キャピラリーチューブま
たは膨張弁等の膨張機構部及び蒸発器のうち、凝縮器あ
るいは蒸発器の一方または凝縮器あるいは蒸発器の一方
と膨張機構部が分離され配管で接続されるセパレート型
の冷凍サイクルにおいて、冷凍サイクルの一部に空気中
の水分、酸素、窒素、炭酸ガス等のうち2種類以上を吸
収できる物質を封入する方法を開示している。
【0009】また、特開平7−269994号公報では
冷媒循環系に酸素吸収剤を配する冷凍サイクルを開示し
ている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】冷凍サイクル内に残存
する空気は、非凝縮性ガスとして冷凍能力を下げたり、
酸素や水分が冷凍サイクル内物質の劣化を促進するので
必ず除去する必要がある。
【0011】一番目の、冷凍サイクルを真空ポンプによ
り排気する方法では、冷凍サイクルが分離型の空調機な
どの場合、施工現場で真空ポンプを稼働させるために電
源が利用可能である必要があり、常に利用できる簡便な
方法とは呼べなかった。
【0012】二番目の、室内ユニット並びに配管部分の
空気の冷媒による置換方法では、冷媒であるフロンの大
気放出がつきまとうので、地球環境的にみてオゾン層破
壊あるいは地球温暖化の問題から好ましくなかった。
【0013】三番目の、冷凍サイクル内を酸素に置換し
た後冷媒充填を実施し、冷凍サイクルに装備された酸素
固定剤で酸素を固定化する方法では、酸素の冷凍機油劣
化に及ぼす影響が迅速であるために充分効果を発揮でき
ないとともに酸素吸収剤が冷媒や冷凍機油に悪影響を及
ぼす可能性があった。
【0014】四番目の、冷凍サイクル中の一部に水分、
酸素、窒素、炭酸ガス等のガスの中で2つ以上吸収でき
る物質を封入するというものは、冷凍サイクル中に封入
するため封入する吸収性物質が冷媒や冷凍機油等に悪影
響を及ぼす可能性があった。
【0015】五番目の、冷媒循環系に酸素吸収剤を配す
るものに関しても酸素吸収剤が冷媒や冷凍機油に悪影響
を及ぼす可能性があった。
【0016】本発明の目的は、このような従来の施工方
法を考慮し、簡単でしかも環境に好ましいように、冷凍
サイクルの施工において、冷凍サイクルへの冷媒循環前
に冷凍サイクル中の空気を除去する装置とそのための二
酸化炭素発生装置を提供することを目的とするものであ
る。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明は、容器中に、二
酸化炭素及び二酸化炭素を吸着したゼオライトを保持す
る、バルブ付き二酸化炭素発生装置と、二酸化炭素を吸
収できる材料を保持する、バルブ付き二酸化炭素吸収装
置が配管によって連結され、冷凍サイクルへの冷媒循環
前に冷凍サイクルの一部または全部に存在する空気を除
去することができることを特徴とする空気除去装置であ
る。
【0018】また、前記二酸化炭素吸収装置が保持する
材料が、ゼオライトまたはエポキシ化合物または水酸化
カルシウムである空気除去装置である。
【0019】また、本発明は、容器中に、二酸化炭素
と、二酸化炭素を吸着したゼオライトとを保持し、冷凍
サイクルへの冷媒循環前に冷凍サイクルの一部または全
部に存在する空気を二酸化炭素に置換することができる
ことを特徴とする二酸化炭素発生装置である。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。
【0021】まず本発明の実施の形態が適用される冷凍
サイクルについて図を用いて説明する。図1は本発明の
実施の形態で適用される冷凍サイクルの構成図であり、
冷凍圧縮機1、熱交換器2a、キャピラリーチューブあ
るいは膨張弁等の冷媒流量制御部3、これらを連結する
配管4を有する室外ユニット5と、冷凍空調がなされる
部位に設置される熱交換器2bを有する室内ユニット6
とを接続管7、バルブ8a、8bおよびフレアナット9
a、9bで連結することにより構成されている。この場
合、四方弁10を有するので、熱交換器2a、2bの凝
縮または蒸発という機能を交換することができる。さら
にアキュムレータ11を装備していてもよい。
【0022】冷媒の流れとしては、冷房運転をする場合
には冷凍圧縮機1によって圧縮された冷媒が熱交換器2
aにおいて放熱し、液化状態となり冷媒流量制御部3を
通過することにより低温の気液混合冷媒となり室内ユニ
ット5内の熱交換器2bにおいて吸熱気化し再度冷凍圧
縮機に吸い込まれるといったサイクルをとる。四方弁1
0の回転により流路が切り替わると、熱交換器2bで凝
縮して熱交換器2aで蒸発し暖房運転となる。
【0023】次に、本発明の実施の形態の、冷凍サイク
ルの一部または全部に存在する空気を除去する装置につ
いて説明する。
【0024】本発明の冷凍サイクルの一部または全部に
存在する空気を除去する装置12は、図2のように容器
中に二酸化炭素と二酸化炭素を吸着したゼオライトを保
持する二酸化炭素発生装置13と、二酸化炭素吸収装置
14を配管15にて連結して構成される。
【0025】二酸化炭素発生装置13と二酸化炭素吸収
装置14は、非使用時のためにバルブ16、17を有
し、これを介して配管15に接続される。さらに、冷凍
サイクル側、あるいは施工で使用するマニホールドへの
接続を容易にするために、フレアなどの接続部18を有
してる。
【0026】続いて、本発明の実施の形態の、二酸化炭
素発生装置13についてさらに詳しく説明する。
【0027】二酸化炭素発生装置13は、二酸化炭素と
二酸化炭素を吸着したゼオライトを保持するための容器
19と、内部の二酸化炭素と、二酸化炭素を吸着したゼ
オライトと、バルブ16で構成される。
【0028】ゼオライトは、図3のごとき吸着等温線で
示される吸脱着特性を示すので、たとえばゼオライトを
保持した容器に二酸化炭素を充填して点Aの状態にある
ものを二酸化炭素発生装置13とし、冷凍サイクルに接
続してからバルブ16を開けて大気圧状態にすることに
よって点Bの状態へ移行させると、区間Cに相当する二
酸化炭素を二酸化炭素発生装置13から発生させること
ができる。
【0029】容器中にゼオライトが保持されない場合に
は、区間C相当量の二酸化炭素を充填すると、気体また
は液化ガスとして充填されることになり、容器内部は数
MPaという高圧に達する。当然、容器自体が十分耐圧
能力を有する高圧ガス容器でなければならない。
【0030】しかしながら、本発明のように容器内部に
ゼオライトを保持する形態にすることによってゼオライ
トの高い吸着能と吸着平衡の特性を利用でき、10分の
数MPaといった比較的低い内圧で点Bに相当する二酸
化炭素を保持せしめることが可能である。
【0031】さらに続いて、本発明の実施の形態の、二
酸化炭素吸収装置14についてさらに詳しく説明する。
【0032】二酸化炭素吸収装置14に保持される二酸
化炭素を吸収する物質としては、ゼオライトを挙げるこ
とができる。ゼオライトは水分を吸収することで広く知
られており、冷蔵庫や空調機で冷凍サイクル内の水分を
除去する目的で使用されているが、我々はこのゼオライ
トが室温で二酸化炭素を効率よく吸収し、かつ繰り返し
使用できることを見いだしこのゼオライトを冷凍サイク
ルの施工に用いることで施工を簡便にすることができる
ことを見いだした。
【0033】二酸化炭素吸収装置14は、二酸化炭素を
吸収する物質を保持する容器20とバルブ17を有す
る。容器20中にはゼオライトが吸着剤として保持され
ているが、これは使用前に少なくとも二酸化炭素吸収装
置の容器部分に存在する気体を真空ポンプで十分に排気
しておく必要がある。
【0034】ゼオライトに吸着した物質を脱離させるた
めには、一般に雰囲気における被吸着物質の分圧を小さ
くする、即ち減圧雰囲気下に置く方法と、ゼオライトの
吸着量が小さくなる温度雰囲気に置く、即ち、高温雰囲
気に置く方法がある。これらを併用すると脱離は効率よ
く実施できる。
【0035】使用前のゼオライトへの吸着量が小さいほ
ど、二酸化炭素の吸着能力は高くなるので、被吸着物質
の脱離操作は十分に行うべきである。
【0036】上記の排気及び脱離操作は施工直前におこ
なう必要はなく、予め排気及び脱離操作した二酸化炭素
吸収装置14をバルブ17を閉じた状態で持ち運びする
のが簡便で好ましい。
【0037】二酸化炭素吸収装置14におけるゼオライ
トの保持量は、脱気すべき部分の二酸化炭素量で決定で
きるが、二酸化炭素量1Lあたり20g以上にすると脱
気速度も速く好ましい。
【0038】また、前記ゼオライトとしては、細孔径の
平均が1.0nm程度のX型ゼオライトを使用すると二
酸化炭素を迅速に除去できるので好ましい。
【0039】またゼオライトの形状は特に規定しない
が、球状になっている方がかさ比重が大きく同重量のゼ
オライトを二酸化炭素吸収装置に保持させる上では体積
を小さくできるので好ましい。
【0040】また、二酸化炭素吸収装置に保持される二
酸化炭素を吸収する別の物質としては、エポキシ化合物
が好ましい。具体的には、エポキシエタン、1,2-エポキ
シプロパン、1,2-エポキシブタン、2,3-エポキシブタ
ン、1,2-エポキシヘキサン、1,2-エポキシオクタン、3,
4-エポキシ-1-プロペン、スチレンオキシド、シ クロヘ
キセンオキシド、グリシジルフェニル、パーフルオロプ
ロピレンオキシド等の単官能及び多官能エポキシ化合
物、酢酸グリシジルエステル、プロピオン酸グリシジル
エステル、アジピン酸ジグリシジルエステル等のグリシ
ジルエステル化合物、フェニルグリシジルエーテル、ト
リメチルシリルグリシジルエーテル、レゾルシンジグリ
シジルエーテル、アリールグリシジルエーテル等のグリ
シジルエーテル化合物といったエポキシ化合物を挙げる
ことができる。
【0041】該エポキシ化合物による二酸化炭素の吸収
においては、反応触媒として有機亜鉛化合物もしくは、
マグネシウム系の触媒を併用することが好ましい。
【0042】反応触媒として具体的には、ジアルキル亜
鉛やジアルキルマグネシウムと2価の活性水素化合物、
例えば水、一級アミン、2価のフェノール、芳香族ジカ
ルボン酸、芳香族ヒドロキシカルボン酸とのモル比1:
1で反応させた物質、ジエチル亜鉛/γ-アルミナ、炭酸
亜鉛、酢酸亜鉛、酢酸コバルト、塩化亜鉛/テトラブチ
ルアンモニウムブロマイド等の有機亜鉛系触媒や無機系
触媒、トリエチルアルミニウム/ルイス塩基系、ジエチ
ルアルミニウムジエチル アミド、α,β,γ,δ-テトラ
フェニルポルフィナトアルミニウムメトキシド等のアル
ミニウム化合物系触媒を挙げることができる。
【0043】室温でも容易に該エポキシ化合物による二
酸化炭素の吸収は起こるが、二酸化炭素吸収装置14が
ヒータを有するなどして二酸化炭素を吸収する物質を保
持する容器部分を加熱すればより高速に反応させること
ができる。
【0044】さらにまた、二酸化炭素吸収装置14に保
持される二酸化炭素を吸収する別の物質としては、水酸
化カルシウムを挙げることができる。これは、二酸化炭
素と反応して炭酸カルシウムと水になる反応を利用する
ものであり、反応初期に微量の水分が存在するとさらに
効率よく二酸化炭素を吸収させることができる。
【0045】次に、本発明の実施の形態が適用される冷
凍サイクルの施工例について説明する。この実施の形態
の場合は、二酸化炭素発生装置13と二酸化炭素吸収装
置14とを別々に扱う場合である。
【0046】冷凍圧縮機、熱交換器を有する室外ユニッ
トと、冷凍空調がなされる部位に設置される熱交換器を
有する室内ユニットとを流路配管にて接続して構成され
る冷凍サイクルの施工において、 1)室外ユニットと室内ユニットを流路配管にて結合し 2)二酸化炭素発生装置によって、室内ユニットまたは
流路配管部分を二酸化炭素で置換した後 3)室外ユニットまたは流路配管の途中に配した二酸化
炭素吸収装置により二酸化炭素を除去し 4)そののち二酸化炭素吸収装置を冷凍サイクルから切
り放し 5)続いて冷凍サイクル中に冷媒を循環させる ことによって、室内ユニットまたは流路配管部分の空気
を除去した冷凍サイクルの施工が可能になる。
【0047】さらに図面を用いて手順を詳しく説明す
る。
【0048】図4は、室外ユニット5と、室内ユニット
6を、作動媒体の流路配管で結合する冷凍空調装置の施
工例を示す。
【0049】室外ユニット5と室内ユニット6を接続管
7およびバルブ8a、8bおよびフレアナット9a、9
bで連結する。室外機側作動媒体流路と作動媒体の流路
配管側との結合を司るバルブ8a,8bは作動媒体の流
路配管との接合ポート以外に真空ポンプによる排気や二
酸化炭素の充填あるいは冷媒の追加充填を行うためのポ
ート23a,23bを有する。このポート部23の一方
23aに二酸化炭素を発生する装置13を接続し、他方
23bを開放して、二酸化炭素を発生する装置13から
二酸化炭素を送気することにより、室内ユニット6並び
に接続管7部分を二酸化炭素に置換することができる。
【0050】二酸化炭素発生装置13からの二酸化炭素
の送気を終了し、二酸化炭素発生装置13を接続しなか
った方のポート23bを閉鎖し、その後図5のようにポ
ート23部の一方23aに二酸化炭素吸収装置14を接
続する。すなわち、二酸化炭素吸収装置14のバルブ1
7を閉じた状態でポート23aに接続する。この時バル
ブ8は閉じておき室外ユニット5と室内ユニット6間は
隔離されている。引き続き二酸化炭素吸収装置14のバ
ルブ17を開けて、室内ユニット5、配管7、容器20
内に二酸化炭素を流通させて二酸化炭素を吸収させ、一
定時間放置した後、二酸化炭素吸収装置14のバルブ1
7を閉じ、バルブ8を開けて室外ユニット5の冷媒を、
室内ユニット6並びに接続管7へ流通させた後、ポート
23aから二酸化炭素吸収装置14をとりはずすことに
よって施工を実施する。
【0051】このように、二酸化炭素吸収装置14は、
二酸化炭素を除去してしまえば不要になること、および
二酸化炭素吸収装置14に保持される二酸化炭素を吸収
する物質が冷媒や冷凍機油と相互作用する場合もあるの
で、二酸化炭素除去後は冷凍サイクルから切り放す。も
ちろん再利用できるので物理的に取り外しても良い。
【0052】なお、図5ではバルブ8a側に二酸化炭素
吸収装置14を接続しているが、8b側に接続しても構
わないし、同様な機能を有するバルブであれば室内ユニ
ット6側に存在するものでも良い。また、バルブ8a,
8bの開栓前に冷凍サイクル内部に冷媒を追加充填して
も良い。
【0053】また、図6のように、室外機側作動媒体流
路と作動媒体の流路配管側との結合を司るバルブ8a,
8bに、作動媒体の流路配管との接合ポート以外に真空
ポンプによる排気や二酸化炭素の充填あるいは冷媒の追
加充填を行うためのポート23が1つしかなくても、本
発明の上記二酸化炭素発生装置13と二酸化炭素吸収装
置14をバルブ16、17及び配管15にて連結して構
成してなる、冷凍サイクルへの冷媒循環前に冷凍サイク
ルの一部または全部に存在する空気を除去する装置12
を用いることにより、室内ユニット6と流路配管部分を
二酸化炭素により置換後、二酸化炭素を吸収することが
できる。
【0054】即ち、このポート23に、接続部18を利
用して、空気を除去する装置12を接続し、ポート23
を有していない方のバルブ8b部分での流路配管とのフ
レア接続を緩めた状態で、バルブ16を開けて、二酸化
炭素発生装置13から二酸化炭素を送気し、置換後バル
ブ16を閉じて二酸化炭素の送気を終了する。その後、
バルブ8b部分での流路配管とのフレア接続を完全に行
い、続いてバルブ17を開けることにより、二酸化炭素
吸収装置14によって、二酸化炭素の吸収が可能であ
る。
【0055】二酸化炭素の吸収が完了すれば、バルブ1
7を閉じ、バルブ8を開けて室外ユニット5の冷媒を室
内ユニット6並びに接続管7へ流通させた後、ポート2
3から冷凍サイクルの一部または全部に存在する空気を
除去する装置12をとりはずすことによって施工を実施
できる。
【0056】
【発明の効果】以上述べたところから明らかなように、
本発明によれば、冷凍サイクルの施工において、簡単で
しかも環境に好ましいように、冷凍サイクルへの冷媒循
環前に冷凍サイクル中の空気を除去出来る空気除去装置
と、そのための二酸化炭素発生装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態で用いる冷凍サイクルの
簡略図である。
【図2】本発明の一実施の形態の空気除去装置を示す図
である。
【図3】本発明の一実施の形態で用いるゼオライトの吸
着等温線を示す図である。
【図4】本発明の一実施の形態の二酸化炭素発生装置を
冷凍サイクル施工時に接続した際の配管の管路図であ
る。
【図5】本発明の一実施の形態で用いる二酸化炭素吸収
装置を冷凍サイクル施工時に接続した際の配管の管路図
である。
【図6】本発明の一実施の形態の空気除去装置を冷凍サ
イクル施工時に接続した際の配管の管路図である。
【符号の説明】
1 冷凍圧縮機 2 熱交換器 3 冷媒流量制御部 4 配管 5 室外ユニット 6 室内ユニット 7 接続管 8 三方バルブ 9 フレアナット 10 四方弁 11 アキュムレータ 12 冷凍サイクルの一部または全部に存在する空
気を除去する装置 13 二酸化炭素発生装置 14 二酸化炭素吸収装置 15 配管 16 バルブ 17 バルブ 18 接続部 19 二酸化炭素発生装置を構成する容器 20 二酸化炭素を吸収する物質を保持する容器

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 容器中に、二酸化炭素及び二酸化炭素を
    吸着したゼオライトを保持する、バルブ付き二酸化炭素
    発生装置と、二酸化炭素を吸収できる材料を保持する、
    バルブ付き二酸化炭素吸収装置が配管によって連結さ
    れ、冷凍サイクルへの冷媒循環前に冷凍サイクルの一部
    または全部に存在する空気を除去することができること
    を特徴とする冷凍サイクル空気除去装置。
  2. 【請求項2】 二酸化炭素吸収装置が保持する材料が、
    ゼオライトまたはエポキシ化合物または水酸化カルシウ
    ムであることを特徴とする請求項1に記載の冷凍サイク
    ル空気除去装置。
  3. 【請求項3】 容器中に、二酸化炭素と、二酸化炭素を
    吸着したゼオライトとを保持し、冷凍サイクルへの冷媒
    循環前に冷凍サイクルの一部または全部に存在する空気
    を二酸化炭素に置換することができることを特徴とする
    二酸化炭素発生装置。
JP29245996A 1996-11-05 1996-11-05 冷凍サイクルの空気除去装置 Pending JPH10141814A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29245996A JPH10141814A (ja) 1996-11-05 1996-11-05 冷凍サイクルの空気除去装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29245996A JPH10141814A (ja) 1996-11-05 1996-11-05 冷凍サイクルの空気除去装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10141814A true JPH10141814A (ja) 1998-05-29

Family

ID=17782084

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP29245996A Pending JPH10141814A (ja) 1996-11-05 1996-11-05 冷凍サイクルの空気除去装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10141814A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004113803A1 (ja) * 2003-06-20 2004-12-29 Daikin Industries, Ltd. 冷凍装置の施工方法及び冷凍装置
CN100397001C (zh) * 2003-10-22 2008-06-25 大金工业株式会社 冷冻装置的施工方法及其冷冻装置
CN109499267A (zh) * 2019-01-17 2019-03-22 临沂大学 一种可循环吸附二氧化碳的装置

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004113803A1 (ja) * 2003-06-20 2004-12-29 Daikin Industries, Ltd. 冷凍装置の施工方法及び冷凍装置
AU2004249994B2 (en) * 2003-06-20 2007-07-26 Daikin Industries, Ltd. Refrigeration apparatus constructing method, and refrigeration apparatus
CN100397001C (zh) * 2003-10-22 2008-06-25 大金工业株式会社 冷冻装置的施工方法及其冷冻装置
CN109499267A (zh) * 2019-01-17 2019-03-22 临沂大学 一种可循环吸附二氧化碳的装置
CN109499267B (zh) * 2019-01-17 2024-03-01 临沂大学 一种可循环吸附二氧化碳的装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3343192B2 (ja) 冷凍システムの施工方法
AU2021203862B2 (en) Split type sorption air conditioning unit
US5791157A (en) Heat pump device and desiccant assisted air conditioning system
JP5652189B2 (ja) 吸着式ヒートポンプ
CN104890474B (zh) 车用空调器及车辆
JP5039293B2 (ja) 炭酸ガス除去設備
JPH10141814A (ja) 冷凍サイクルの空気除去装置
JP4086011B2 (ja) 冷凍装置
JPH10153363A (ja) 冷凍サイクルの空気除去装置及び二酸化炭素発生装置
JP4082378B2 (ja) 冷凍装置
JP3918239B2 (ja) 吸着式冷凍装置
JP4069691B2 (ja) 車両用空調装置
JP2010121920A (ja) ヒートポンプユニットを備えた空調システム
JPH11223416A (ja) 冷凍装置
JPH11223415A (ja) 冷凍装置
JPH11223414A (ja) 冷凍装置
JP4300677B2 (ja) 吸着式冷凍機
JP4022944B2 (ja) 吸着式冷凍装置
JP3211819B2 (ja) 置換用気体の回収トラップ装置
JP2011191032A (ja) 圧縮冷凍サイクル
JPH1114203A (ja) 冷凍サイクルの空気除去装置
JP2008190799A (ja) 除湿空調装置
JP2001108335A (ja) 冷媒回収装置およびその利用装置
JP2004232928A (ja) 吸着式冷凍機及びその運転方法
JP4196753B2 (ja) 吸着式冷凍機