JPH10197112A - 気密試験用配管及びそれを用いた気密試験方法 - Google Patents

気密試験用配管及びそれを用いた気密試験方法

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JPH10197112A
JPH10197112A JP279597A JP279597A JPH10197112A JP H10197112 A JPH10197112 A JP H10197112A JP 279597 A JP279597 A JP 279597A JP 279597 A JP279597 A JP 279597A JP H10197112 A JPH10197112 A JP H10197112A
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pressure
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JP279597A
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Yoshitaka Koba
義孝 木場
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O K KIZAI KK
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O K KIZAI KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 冷凍装置の冷媒配管の気密試験を迅速かつ容
易に行うことを可能にする。 【解決手段】 液管(11)と接合される液側導管(2a)、及
びガス管(12)と接合されるガス側導管(2b)を備える。両
配管(2a),(2b)は共に、分岐管(3)の一方で接合されてい
る。分岐管(3)の他方は主管(4)の胴部(41)に接合されて
いる。胴部(41)には、ガス供給口(5a)と圧力取り出し口
(6a)とが形成されている。ガス供給口(5a)には逆止弁
(5)が設けられている。逆止弁(5)は、ゲージングホース
(13)を介して窒素ボンベ(8)と接続されている。圧力取
り出し口(6a)には接続管(6b)が設けられ、接続管(6b)に
は圧力計(7)が取り付けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、空気調和装置の冷
媒配管の気密試験に用いられる気密試験用配管及びそれ
を使用した気密試験方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、空気調和装置の設置前には、
冷媒配管の気密試験が行われている。空気調和装置で
は、冷媒回路内で高圧の冷媒を循環させる必要があり、
冷媒配管の気密性が確保されていなければならないから
である。
【0003】ビルディング用空気調和装置に代表される
大規模な空気調和装置においては、室外機と室内機とを
接続する冷媒配管は長距離にわたる。また、ビルディン
グの各部屋の構造に応じて配管を蛇行させる必要が生じ
る場合もある。そのため、ビルディング用空気調和装置
においては、多くの配管がロー付け等によって接続さ
れ、長距離で複雑な冷媒配管系が形成されている。従っ
て、この種の空気調和装置では、配管の接続箇所が多い
ので、気密試験を特に慎重に行う必要がある。
【0004】−気密試験の方法− 一般に、気密試験は、不活性ガスを冷媒回路内に密封
し、所定時間経過後に当該ガスの圧力が降下したか否か
を計測することによって行われている。例えば、冷媒回
路内に28kgf/cm2の窒素ガスを封入し、24時
間経過後の圧力降下を測定することにより行われてい
る。
【0005】図7〜図9を参照して、ビルディングに施
工された冷媒配管系(20)の気密試験を説明する。
【0006】図7は、気密試験を行う冷媒配管(11)及び
(12)から成る冷媒配管系(20)を示す図である。気密試験
は、冷媒配管(11),(12)を室外機(b)に接続する外端(a)
にて行う。気密試験前の時点では、冷媒配管(11),(12)
はまだ室内機(c)と接続されておらず、室内機(c)と接続
されるべき内端(d)は、ピンチロー付け等により封止さ
れている。従って、冷媒配管(11),(12)は、上記外端(a)
でのみ開口している。
【0007】図8に示すように、まず試験者は、U字型
の連結管(u)を冷媒配管である液管(11)及びガス管(12)
に接続し、液管(11)とガス管(12)とを連通する。具体的
には、連結管(u)の一方の開口端(u1)を液管(11)の開口
に挿入し、他方の開口端(u2)をガス管(12)の開口に挿入
する。更に、ガス管(12)に、圧力計(m)に接続する圧力
計用配管(e)の開口端と、窒素ボンベ(j)に接続するガス
供給配管(f)の開口端とを挿入する。
【0008】そして、図9に示すように、液管(l)の開
口をピンチロー付けし、連結管(u)と液管(11)とを気密
に接合する。また、ガス管(12)の開口もピンチロー付け
し、ガス管(12)を連結管(u)、圧力計用配管(e)及びガス
供給配管(f)と気密に接合する。
【0009】その後、圧力計用配管(e)に圧力計(m)を取
り付けるとともに、ガス供給配管(f)にバルブ(i)及びゲ
ージングホース(h)を介して窒素ボンベ(j)を接続する。
【0010】そして、窒素ボンベ(j)から高圧の窒素ガ
スを液管(11)及びガス管(12)からなる冷媒配管系(20)に
充填する。この際、試験者は、圧力計(m)を見ながら、
充填作業を行う。そして、冷媒配管系(20)の圧力が28
kgf/cm2になったときに窒素ボンベ(j)の弁(j1)を
閉じ、バルブ(i)を閉じて、窒素ガスの充填を終了す
る。
【0011】その後、この状態、つまり冷媒配管系(20)
に窒素ガスを充填した状態で24時間放置する。そし
て、24時間経過後に、冷媒配管系(20)の圧力を圧力計
(m)で測定する。その結果、圧力が降下していれば冷媒
配管系(20)に漏れがあると判断し、漏れ箇所を修復す
る。一方、圧力が降下しなければ、冷媒配管系(20)の気
密状態は保たれていると判断し、気密試験を終了する。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の方
法では、以下のような課題があった。
【0013】ガス管(12)の開口において、連結管(u)と
圧力計用配管(e)とガス供給用配管(f)との3本の配管を
同時にピンチロー付けする必要があり、このロー付け部
分(k)でのロー付けが困難であった。特に、連結管(u)と
圧力計用配管(e)との間、及び圧力計用配管(e)とガス供
給用配管(f)との間をピンチする必要があり、ロー付け
作業が極めて困難であった。
【0014】そのため、上記ロー付け部分(k)での気密
性が十分に保てない場合があった。また、ロー付けに時
間がかかっていた。
【0015】また、窒素ガスの充填後に窒素ボンベ(j)
の取り外しを可能とするために、ガス供給用配管(f)と
ゲージングホース(h)との間にバルブ(i)を取り付ける必
要があり、現場での取り付け作業が増すと共に、接続箇
所が増えるため、漏れの発生する可能性が高かった。
【0016】本発明は、かかる点に鑑みてなされたもの
であり、その目的とするところは、気密試験のための配
管の接続を迅速かつ確実に行うことを可能とする気密試
験用配管を提供し、気密試験を容易に行うことにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、冷媒配管の一つの開口に対し一本の導管
のみを接合する構成とした。
【0018】具体的に、請求項1に記載の発明は、配設
された空気調和装置の冷媒配管(11,12,14)に接続されて
該冷媒配管(11,12,14)の気密試験を行うための気密試験
用配管であって、一端が閉塞された1つの主管(4)が形
成され、該主管(4)の他端(3)には、上記冷媒配管(11,1
2,14)に対応した複数の導管(2a,2b,2c)が分岐され、該
各導管(2a,2b,2c)の先端部が上記各冷媒配管(11,12,14)
の接続部になる一方、上記主管(4)には、気密試験用ガ
スを供給するためのガス供給部(50)と主管(4)内のガス
圧力を取り出すための圧力取り出し部(60)とが形成され
ている構成としたものである。
【0019】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の気密試験用配管において、ガス供給部(50)は、該ガス
供給部(50)に接続されるガス源(8)から主管(4)に向かう
ガス流れのみを許容する一方向手段(5)を備えている構
成としたものである。
【0020】請求項3に記載の発明は、請求項1に記載
の気密試験用配管において、圧力取り出し部(60)には、
ガス圧力を計測するための計測手段(7)が接続される接
続配管(6)が設けられている構成としたものである。
【0021】請求項4に記載の発明は、請求項1に記載
の気密試験用配管において、導管(2a,2b,2c)は、配設さ
れる冷媒配管(11,12,14)の最小径に対応した径に形成さ
れている構成としたものである。
【0022】請求項5に記載の発明は、一端が閉塞され
た1つの主管(4)の他端に複数の導管(2a,2b,2c)が分岐
されると共に、上記主管(4)に、気密試験用ガスを供給
するためのガス供給部(50)と、主管(4)内のガス圧力を
取り出すための圧力取り出し部(60)とが形成されて成る
気密試験用配管を用いて行う空気調和装置における冷媒
配管(11,12,14)の気密試験方法であって、上記冷媒配管
(11,12,14)を配設した後に、該冷媒配管(11,12,14)の一
端を閉塞する一方、上記冷媒配管(11,12,14)の他端に気
密試験用配管の導管(2a,2b,2c)の先端部を気密に接続
し、続いて、上記気密試験用配管のガス供給部(50)にガ
ス源(8)を接続すると共に、圧力取り出し部(60)にガス
圧力の計測手段(7)を接続し、その後、上記ガス源(8)か
ら気密試験用ガスを冷媒配管(11,12,14)に充填し、計測
手段(7)のガス圧力によって気密を検査し、上記検査後
に、上記冷媒配管(11,12,14)と導管(2a,2b,2c)とを分離
することとしたものである。
【0023】上記発明特定事項により、気密試験は空気
調和装置の冷媒配管(11,12,14)を配管施工した後に行わ
れる。この配管後に、気密試験用配管の導管(2a,2b,2c)
の先端部が上記冷媒配管(11,12,14)に気密に接続され
る。このとき、各冷媒配管(11,12,14)に対し各導管(2a,
2b,2c)は1本づつ接続されるので、接続は容易になされ
る。また、導管(2a,2b,2c)は、冷媒配管(11,12,14)の最
小径に対応した径に形成されているので、その挿入が容
易であり、接続は容易である。
【0024】その後、気密試験用配管のガス供給部(50)
がガス源(8)に接続されると共に、圧力取り出し部(60)
にガス圧力の計測手段(7)が接続される。圧力取り出し
部(60)には接続配管(6)が設けられているので、計測手
段(7)の接続は容易になされる。
【0025】そして、ガス源(8)から気密試験用ガスが
冷媒配管(11,12,14)に充填され、計測手段(7)によって
気密性の検査が行われる。ガス供給部(50)に一方向手段
(5)が設けられているので、充填後にガス源(8)を取り外
しても、冷媒配管(11,12,14)中の気密試験用ガスが漏れ
ることはない。
【0026】上記検査後には、冷媒配管(11,12,14)と導
管(2a,2b,2c)とが分離される。従って、気密試験用配管
の再利用が可能となる。
【0027】
【発明の実施の形態1】以下、本発明の実施の形態を図
面に基づいて説明する。
【0028】−気密試験用配管(1)の構成− 図1は、実施形態1に係る気密試験用配管(1)を示して
いる。気密試験用配管(1)は、空気調和装置における冷
媒配管の気密試験を行うためのものであり、液側導管(2
a)、ガス側導管(2b)、及び分岐管(3)を有する主管(4)を
備えて構成されている。
【0029】液側導管(2a)及びガス側導管(2b)はいずれ
も、外径6.4mm、厚さ0.8mmの円管であり、焼
きなまし処理された銅で形成されている。従って、液側
導管(2a)及びガス側導管(2b)は、十分な延性を有し、人
間の力によって、破断することなく容易に変形するもの
である。
【0030】図2に示すように、分岐管(3)は、液側導
管(2a)の開口端が嵌入されている第1枝部(3a)と、ガス
側導管(2b)の開口端が嵌入されている第2枝部(3b)と、
主管(4)の胴部(41)が嵌入されている集合部(3c)とから
構成されている。第1枝部(3a)と第2枝部(3b)とは所定
の間隔を存して分離されている。第1枝部(3a)及び第2
枝部(3b)は集合部(3c)と逆方向に開口し、第1枝部(3a)
及び第2枝部(3b)は集合部(3c)に合流し、それぞれの枝
部(3a),(3b)と集合部(3c)とは連通している。第1枝部
(3a)と液側導管(2a)、第2枝部(3b)とガス側導管(2b)、
及び集合部(3c)と胴部(41)は、それぞれロー付けによっ
て気密に接合されている。
【0031】胴部(41)は、外径9.5mm、厚さ0.8
mmの銅製の円管で構成されている。胴部(41)の一端(4
a)は、ピンチロー付けされて封止されている。胴部(41)
の他端は開口して分岐管(3)の集合部(3c)に嵌入し、上
記のように気密に接合されている。
【0032】胴部(41)の側部には、ガス供給口(5a)及び
圧力取り出し口(6a)が設けられている。ガス供給口(5a)
と圧力取り出し口(6a)とは、胴部(41)の軸方向に所定間
隔を存し、胴部(41)の中心軸に対して対称の位置、つま
り反対側の位置に設けられている。
【0033】ガス供給口(5a)には、胴部(41)の半径方向
に延びる接続管(5b)を介して逆止弁(5)が設けられて、
ガス供給部(50)が主管(4)に形成されている。具体的に
は、ガス供給口(5a)には接続管(5b)の一端が嵌入され、
この接続管(5b)と主管(4)とはロー付け接合されてい
る。また、接続管(5b)の他端は逆止弁(5)に嵌入され、
接続管(5b)と逆止弁(5)とはロー付け接合されている。
従って、主管(4)と逆止弁(5)とは、気密に連通してい
る。この逆止弁(5)は、逆止弁(5)から主管(4)へ流れる
ガスは流通させるが、主管(4)から逆止弁(5)へ流れるガ
スは流通させない一方向手段を構成している。なお、逆
止弁(5)の開口部はおす型のフレア継手(5c)を形成し、
後述するゲージングホース(13)との接続が容易になるよ
うに構成されている。
【0034】一方、圧力取り出し口(6a)には、主管(4)
の半径方向に延びる接続管(6b)が嵌入されて圧力取り出
し部(60)が主管(4)に形成され、この接続管(6b)は主管
(4)とロー付け接合されている。接続管(6b)の開口端は
フレア加工され、めす型のフレア継手(6c)を構成してい
る。
【0035】−気密試験方法− 次に、気密試験用配管(1)を用いた気密試験方法につい
て説明する。気密試験の対象は、図7に示す冷媒配管系
(20)とする。
【0036】気密試験は、冷媒配管(11),(12)を配設し
た後に行われる。まず、冷媒配管(11),(12)の内端、つ
まり室内ユニット(c)が接続される側を閉塞する。続い
て、気密試験の準備段階として、冷媒配管系(20)に気密
試験用配管(1)を接続し、この気密試験用配管(1)に圧力
計(7)及びガス源としての窒素ボンベ(8)を接続する。具
体的には、下記のように行う。
【0037】図3(a)に示すように、試験者は、冷媒
配管系(20)の液管(11)の開口(11a)に液側導管(2a)を所
定長さ分挿入する。また、図示しないが、冷媒配管系(2
0)のガス管(12)の開口にも、同様にして、ガス側導管(2
b)を所定長さだけ挿入する。通常、ビルディング用空気
調和装置のような業務用のエアコンの配管には、外径
9.5mm〜44.5mm、厚さ0.8mm〜1.4m
mの配管が用いられている。気密試験用配管(1)の液側
導管(2a)及びガス側導管(2b)は、上記配管のうちの最小
サイズの配管、つまり外径9.5mmの配管の内径
(7.9mm)以下なので、液側導管(2a)及びガス側導
管(2b)の上記挿入は容易に行われる。
【0038】そして、図3(b)に示すように、液側導
管(2a)をつぶさないようにして、液管(11)の端部を押し
つぶす。その後、液管(11)同士の接触面、及び液管(11)
と液側導管(2a)との接触面を、ロー付けにより気密に接
合する。このようにピンチロー付けを行った結果、液管
(11)と液側導管(2a)とは、気密状態を保ったまま連通す
る。
【0039】また、同様にして、ガス管(12)とガス側導
管(2b)とを接合する。
【0040】次に、図4に示すように、圧力計(7)の端
部を接続管(6b)にフレア接続することにより、気密試験
用配管(1)と圧力計(7)とを接続する。
【0041】そして、気密試験用配管(1)に、高圧の窒
素ガスが充填された窒素ボンベ(8)を接続する。具体的
には、フレキシブルチューブ等のゲージングホース(13)
の一端を逆止弁(5)に接続し、他端を窒素ボンベ(8)の開
閉弁(8a)に接続する。
【0042】以上で、気密試験用配管(1)の接続は終了
し、気密試験の準備作業は完了する。そして、以下の気
密試験を開始する。
【0043】気密試験では、まず、試験者は窒素ボンベ
(8)の開閉弁(8a)を開き、窒素ボンベ(8)からゲージング
ホース(13)、逆止弁(5)、主管(4)の胴部(41)、分岐管
(3)、及び液側導管(2a)又はガス側導管(2b)を通じて、
高圧の窒素ガスを冷媒配管系(20)の液管(11)及びガス管
(12)に搬送する。そして、圧力計(7)の目盛りを観察し
ながら窒素ガスの充填を継続し、冷媒配管系(20)の窒素
ガスの圧力Poが約28kgf/cm2の所定値になっ
たときに、開閉弁(8a)を閉じる。
【0044】その後、冷媒配管系(20)に窒素ガスを約2
8kgf/cm2封入した状態で、約24時間の所定時
間放置する。この際、必要があれば、ゲージングホース
(13)を逆止弁(5)から取り外し、窒素ボンベ(8)を他の作
業箇所に移動させる。この場合、冷媒配管系(20)内の窒
素ガスの放出は逆止弁(5)によって防止される。
【0045】そして、約24時間経過後に、圧力計(7)
の目盛りを観察して、冷媒配管系(20)内の圧力Pを計測
する。冷媒配管系(20)内の圧力の差ΔP=Po−Pが零
でない場合は、冷媒配管系(20)に漏れがあるとみなし、
漏れ箇所の修復を行う。一方、ΔPが零である場合は、
冷媒配管系(20)の気密性は保たれているとみなし、気密
試験を終了する。
【0046】気密試験を終了した後は、まず、冷媒配管
系(20)のサービスバルブ(図示せず)から冷媒配管系(2
0)内の窒素ガスを放出する。その後、ゲージングホース
(13)を逆止弁(5)から取り外し、圧力計(7)を接続管(6)
から取り外す。そして、液側導管(2a)を液管(11)との接
合部の付近で切断すると共に、ガス側導管(2b)をガス管
(12)との接合部の付近で切断する。このようにして、気
密試験用配管(1)を冷媒配管系(20)から分離することに
よって、気密試験用配管(1)を、ほぼ使用前の状態で回
収することができる。
【0047】この場合、液側導管(2a)及びガス側導管(2
b)の長さは若干短くなる。しかし、液側導管(2a)及びガ
ス側導管(2b)はあらかじめ十分な長さに形成されている
ので、その長さが再使用に際して問題となることはな
い。回収した気密試験用配管(1)は、更に他の試験箇所
において使用される。
【0048】−気密試験用配管(1)の効果− 気密試験用配管(1)によれば、1本の冷媒配管(11,12)に
対して1本の導管(2a,2b)を接合するので、ピンチロー
付けを迅速、確実、かつ容易に行うことができる。従っ
て、気密試験用配管(1)と冷媒配管系(20)との接続を迅
速かつ確実に行うことできる。
【0049】また、主管(4)に逆止弁(5)が接合されてい
るので、冷媒配管系(20)に窒素ガスを充填した後に、窒
素ボンベ(8)を取り外しても、冷媒配管系(20)の窒素ガ
スが系外に放出されることはない。
【0050】逆止弁(5)は主管(4)にあらかじめが接合さ
れているので、試験現場における逆止弁(5)又はバルブ
の取り付け工程をなくすことができる。従って、窒素ボ
ンベ(8)の取り付けを迅速に行うことができる。また、
主管(4)と逆止弁(5)との接続はロー付け接合されている
ので、主管(4)と逆止弁(5)との接続部での漏れは発生し
ない。
【0051】更に、液側導管(2a)と液管(11)との接合、
及びガス側導管(2b)とガス管(12)との接合を除いた他の
接合箇所は、試験現場でなく工場(気密試験用配管(1)
の製造場所)で接合される。従って、気密試験用配管
(1)に対して厳格な品質管理を行うことができる。その
ため、現場での接合ミスによる窒素ガスの漏れは極めて
発生しにくい。
【0052】また、液側導管(2a)及びガス側導管(2b)
は、共に外径6.4mmの細管で構成されているので、
通常用いられている外径9.5mm〜44.5mmの冷
媒配管の全てに対し、挿入が容易であり、ピンチロー付
けが容易である。従って、一つの気密試験用配管(1)
で、全ての冷媒配管の気密試験を行うことができる。
【0053】また、液管(11)の開口端(11a)及びガス管
(12)の開口端をピンチする際、液側導管(2a)及びガス側
導管(2b)の開口が押しつぶされることがない。
【0054】更に、気密試験用配管(1)は、使用後に、
ほとんど使用前の状態で回収されるので、何度も繰り返
して使用することが可能である。
【0055】
【発明の実施の形態2】図5に示すように、実施形態2
の気密試験用配管(21)は、分岐管(23)において、液側導
管(2a)、ガス側導管(2b)及び均圧管用導管(2c)の3本の
導管が接続されているものである。均圧管用導管(2c)
は、液側導管(2a)及びガス側導管(2b)と同様の構造であ
り、銅管で構成されている。
【0056】液側導管(2a)、ガス側導管(2b)及び均圧管
用導管(2c)と分岐管(23)とは、実施形態1と同様に、そ
れぞれロー付けにより気密に接合されている。
【0057】その他の構成は、実施形態1の気密試験用
配管(1)と同様なので、その説明は省略する。
【0058】この気密試験用配管(21)は、液管(11)、ガ
ス管(12)及び均圧管(14)の平行した3本の冷媒配管を備
えた冷媒配管系(31)の気密試験に用いられる。
【0059】本気密試験用配管(21)の冷媒配管系(31)へ
の接合は、液側導管(2a)を液管(11)に所定量挿入し、ガ
ス側導管(2b)をガス管(12)に所定量挿入し、均圧管用導
管(2c)を均圧管(14)に所定量挿入し、それぞれの接続箇
所をピンチロー付けすることにより行う。つまり、1本
の冷媒配管に対し、1本の導管を接合する。ピンチロー
付けは、実施形態1で説明した方法により行う。
【0060】その後は、実施形態1の気密試験方法と全
く同様にして気密試験を行う。
【0061】従って、実施形態2の気密試験用配管(21)
では、液管(11)、ガス管(12)及び均圧管(14)の3本の冷
媒配管を備えた冷媒配管系(31)に対し、実施形態1の気
密試験用配管(1)と同様の効果が発揮される。
【0062】−その他の実施形態− 上記実施形態1及び2では、圧力取り出し口(6a)には接
続管(6)が接合されていたが、圧力取り出し口(6a)に
は、主管(4)から外部に流出するガス流れを防止する逆
止弁を接合してあっても良い。この場合、冷媒配管系(2
0),(31)に窒素ガスを密封した状態において、圧力計(7)
を簡易に取り外すことができる。従って、一つの圧力計
(7)を複数箇所で使用することができる。
【0063】液側導管(2a)、ガス側導管(2b)、及び均圧
管用導管(2c)は、外径6.4mm、厚さ0.8mmの円
管に限定されるものではない。冷媒配管系(20),(31)の
配管、つまり液管(11)、ガス管(12)、及び均圧管(14)に
対して容易に挿入でき接合できるものであれば、それら
の配管(11),(12),(14)の形状および寸法に対応して、任
意の形状及び寸法にすることができる。なお、通常の冷
媒配管は外径9.5mm〜44.5mm、厚さ0.8m
m〜1.4mmの円管であるので、液側導管(2a)、ガス
側導管(2b)、及び均圧管用導管(2c)は、外径4.8mm
〜7.9mmの円管であることが特に好ましい。
【0064】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、以下の
ような効果が発揮される。
【0065】請求項1に記載の発明によれば、各冷媒配
管に対し導管を1本づつ接合することができる。従っ
て、冷媒配管と導管とのピンチロー付けを迅速で確実か
つ容易に行うことができる。従って、気密試験の準備作
業を迅速かつ確実に行うことができる。
【0066】請求項2に記載の発明によれば、冷媒配管
系に気密試験用ガスを封入した後、ガス供給部に接続し
たガス源を取り外しても、冷媒配管系内のガスが放出さ
れることはない。従って、気密試験中に、ガス源を他の
場所に移動させることができる。
【0067】また、試験現場における一方向手段の取り
付け工程をなくすことができる。従って、ガス源の取り
付けを迅速に行うことができる。また、主管と一方向手
段との接続を、試験現場でなく工場で行うことができる
ので、現場での接合ミスによる試験用ガスの漏れは発生
しにくい。
【0068】請求項3に記載の発明によれば、ガス圧力
を計測するための計測手段の接続が容易になる。
【0069】請求項4に記載の発明によれば、冷媒配管
への導管の挿入が容易になる。また、冷媒配管との接合
の際に、導管の開口が押しつぶされることがない。
【0070】請求項5に記載の発明によれば、上記の効
果を発揮する気密試験を行うことができ、従って、迅速
かつ確実な気密試験を行うことができる。また、気密試
験用配管を再利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1の気密試験用配管の正面図である。
【図2】分岐管の斜視図である。
【図3】液管と液側導管との接合部を示す斜視図であ
り、(a)は接合前の図であり、(b)は接合後の図で
ある。
【図4】冷媒配管系と接続された気密試験用配管の全体
図である。
【図5】実施形態2の気密試験用配管の正面図である。
【図6】冷媒配管系と接続された気密試験用配管の全体
図である。
【図7】冷媒配管系の全体図である。
【図8】従来の気密試験用配管の全体図である。
【図9】従来の気密試験用配管の接合部の斜視図であ
る。
【符号の説明】
(1) 気密試験用配管 (2a) 液側導管 (2b) ガス側導管 (3) 分岐管 (4) 主管 (5) 逆止弁 (50) ガス供給部 (6) 圧力計用配管 (60) 圧力取り出し部 (7) 圧力計 (8) 窒素ボンベ (11) 液管 (12) ガス管 (20) 冷媒配管系

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 配設された空気調和装置の冷媒配管(11,
    12,14)に接続されて該冷媒配管(11,12,14)の気密試験を
    行うための気密試験用配管であって、 一端が閉塞された1つの主管(4)が形成され、 該主管(4)の他端には、上記冷媒配管(11,12,14)に対応
    した複数の導管(2a,2b,2c)が分岐され、 該各導管(2a,2b,2c)の先端部が上記各冷媒配管(11,12,1
    4)の接続部になる一方、 上記主管(4)には、気密試験用ガスを供給するためのガ
    ス供給部(50)と主管(4)内のガス圧力を取り出すための
    圧力取り出し部(60)とが形成されていることを特徴とす
    る気密試験用配管。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の気密試験用配管におい
    て、 ガス供給部(50)は、該ガス供給部(50)に接続されるガス
    源(8)から主管(4)に向かうガス流れのみを許容する一方
    向手段(5)を備えていることを特徴とする気密試験用配
    管。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の気密試験用配管におい
    て、 圧力取り出し部(60)には、ガス圧力を計測するための計
    測手段(7)が接続される接続配管(6)が設けられているこ
    とを特徴とする気密試験用配管。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の気密試験用配管におい
    て、 導管(2a,2b,2c)は、配設される冷媒配管(11,12,14)の最
    小径に対応した径に形成されていることを特徴とする気
    密試験用配管。
  5. 【請求項5】 一端が閉塞された1つの主管(4)の他端
    に複数の導管(2a,2b,2c)が分岐されると共に、上記主管
    (4)に、気密試験用ガスを供給するためのガス供給部(5
    0)と、主管(4)内のガス圧力を取り出すための圧力取り
    出し部(60)とが形成されて成る気密試験用配管を用いて
    行う空気調和装置における冷媒配管(11,12,14)の気密試
    験方法であって、 上記冷媒配管(11,12,14)を配設した後に、該冷媒配管(1
    1,12,14)の一端を閉塞する一方、上記冷媒配管(11,12,1
    4)の他端に気密試験用配管の導管(2a,2b,2c)の先端部を
    気密に接続する工程と、 続いて、上記気密試験用配管のガス供給部(50)にガス源
    (8)を接続すると共に、圧力取り出し部(60)にガス圧力
    の計測手段(7)を接続する工程と、 その後、上記ガス源(8)から気密試験用ガスを冷媒配管
    (11,12,14)に充填し、計測手段(7)によって気密を検査
    する工程と、 上記検査後に、上記冷媒配管(11,12,14)と導管(2a,2b,2
    c)とを分離する工程とを含んでいることを特徴とする気
    密試験方法。
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