JP2005118524A - 遊技機 - Google Patents
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Abstract
【課題】 パチスロ機における電源ユニットの放熱を効果的に行う。
【解決手段】 本体部S1および当該本体部S1に対して開閉可能に取り付けられた前面扉S2を備えた筐体と、本体部S1の内部において本体部S1の底面と離間するとともに側面に固定して設置された電源用ハウジング47と、電源用ハウジング47内に収納され、機器への電源供給を行う電源ユニット48とを有する構成とする。電源用ハウジング47には、上面板47dおよび底面板47eに貫通孔47aを形成する。これにより対流が発生し、電源ユニット48の放熱が効果的に行われる。
【選択図】 図7
【解決手段】 本体部S1および当該本体部S1に対して開閉可能に取り付けられた前面扉S2を備えた筐体と、本体部S1の内部において本体部S1の底面と離間するとともに側面に固定して設置された電源用ハウジング47と、電源用ハウジング47内に収納され、機器への電源供給を行う電源ユニット48とを有する構成とする。電源用ハウジング47には、上面板47dおよび底面板47eに貫通孔47aを形成する。これにより対流が発生し、電源ユニット48の放熱が効果的に行われる。
【選択図】 図7
Description
本発明は遊技機に関し、特に遊技機に設けられた電源ユニットの放熱性向上に適用して有効な技術に関するものである。
近年において、たとえばパチスロ機などの遊技機では、筐体内部に多数の電子部品が配置されており、マイコン制御との組み合わせにより多彩且つ奥深い遊技性を具備している。そして、電子部品では動作時に発熱を伴うことから、発熱による誤作動を未然に防止するために、電子部品が発した熱を効率的に拡散させることが必要になる。
特開2003−093704号公報には、電子回路が発生した熱が伝導される放熱部材を熱伝導率の大きな部材に接触するように取り付ける技術が開示されている。
特開2003−093704号公報
ここで、電子部品の中でも電源ユニットは発熱量が多いために、放熱対策は他の電子部品よりも入念に施す必要がある。
しかしながら、前述した技術では、広く一般的な電子部品についての熱の拡散には有効と思われるものの、特に発熱量の多い電源ユニットに着目した配慮はなされていない。
そこで、本発明は、電源ユニットの放熱を効果的に行うことのできる遊技機を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明に係る遊技機は、箱体および当該箱体に対して開閉可能に取り付けられた前面扉を備えた筐体と、前記箱体の内部において当該箱体の底面と離間するとともに側面に固定して設置された電源用ハウジングと、前記電源用ハウジング内に収納され、機器への電源供給を行う電源ユニットとを有することを特徴とする。
本発明の好ましい形態において、前記電源用ハウジングには、少なくともその上面板および底面板に貫通孔が形成されていることを特徴とする。
本発明のさらに好ましい形態において、前記箱体は金属製であることを特徴とする。
本発明のさらに好ましい形態において、前記遊技機はパチスロ機であることを特徴とする。
本発明のさらに好ましい形態において、前記電源用ハウジングは、前記電源ユニットと前記箱体とを電気的に接続する部材によって形成されていることを特徴とする。
本発明によれば以下の効果を奏することができる。
すなわち、本発明によれば、電源用ハウジングが箱体の底面と離間して取り付けられているので、空気との接触面積が増え、電源ユニットで発生した熱を電源用ハウジングを介して効率的に放出することができる。
電源用ハウジングに貫通孔を形成すれば、電源ユニットにより暖められた空気が上面板の貫通孔から上昇し、これとともに電源用ハウジングと箱体の底面との間にある冷たい空気が底面板の貫通孔から内部に導入されて対流が発生するので、電源ユニットの放熱をより一層効果的に行うことが可能になる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を、図面を参照しつつさらに具体的に説明する。ここで、添付図面において同一の部材には同一の符号を付しており、また、重複した説明は省略されている。なお、ここでの説明は本発明が実施される最良の形態であることから、本発明は当該形態に限定されるものではない。
図1は本発明の一形態であるパチスロ機を示す正面図、図2は図1のパチスロ機に設けられたリールの外周面に表される図柄列を示す説明図、図3は図1のパチスロ機における箱体の内部構造を示す正面図、図4は図1のパチスロ機に設けられた電源ユニットを示す斜視図、図5は図4の電源ユニットを収納する電源用ハウジングを示す斜視図、図6は図4の電源ユニットを収納する電源用ハウジングを図5とは異なる方向から示す斜視図、図7は電源ユニットの放熱動作を示す説明図である。
遊技機の一種であるパチスロ機(スロットマシン)1は、本体部(箱体)S1と、この本体部S1に対して開閉可能に取り付けられた前面扉S2とからなる筐体を有している(図3参照)。なお、ここでは本体部S1は金属製、前面扉S2は樹脂製となっているが、これらの材料に限定されるものではない。
このようなパチスロ機1の外観正面を示す図1において、その中央部には、可変表示部を構成する3個のリール2、3、4が回転自在に設けられ、その前面に表示窓5、6、7が設けられている。各リール2、3、4の外周面には複数種類の図柄から成る図柄列が描かれ、これら図柄は表示窓5、6、7を通して観察されるようになっている。これら表示窓5、6、7には、横3本と斜め2本の計5本の入賞ラインL1、L2A、L2B、L3A、L3Bが設けられている。また、表示窓5〜7の下方右側には、遊技者がメダルを入れるためのメダル投入口8が配置されている。
また、表示窓5〜7の左方には、上部から、4個の遊技状態表示ランプ9〜12、3個の賭数表示ランプ13〜15、およびクレジット表示部16、スタートランプ17が設けられている。遊技状態表示ランプ9〜12の詳細は、ビッグボーナス(以下、「BB」という。)遊技状態ランプ9、レギュラーボーナス(以下、「RB」という。)遊技状態ランプ10、再遊技表示ランプ11、遊技停止表示ランプ12のことであり、BB遊技状態ランプ9はBB遊技状態中に点灯、RB遊技状態ランプ10はRB遊技状態中に点灯、再遊技表示ランプ11は再遊技(リプレイ)が発生した時に点灯、遊技停止表示ランプ12は前回の遊技と今回の遊技の時間的間隔が所定時間未満の時やエラー発生時などに点灯するように制御され、賭数表示ランプ13〜15はメダル投入枚数に応じて点灯制御される。クレジット表示部16は、2桁の7セグメントLEDからなり、パチスロ機1に現在クレジットされているメダル数を表示する。スタートランプ17は後述するスタートレバー30の操作の受け付けが有効な時に点滅する。
また、表示窓5〜7の右方には、上部から、ボーナスカウント表示部18、WINランプ19、配当枚数表示部20、およびインサートランプ21が設けられている。ボーナスカウント表示部18は、3桁の7セグメントLEDからなり、ボーナスゲーム入賞時に、RBゲームおよびジャックゲームの残り入賞可能回数をデジタル表示する。WINランプ19はBBまたはRBに内部当選し、後述する画像表示装置22で前記BBまたはRBが内部当選した旨が告知された場合に点灯する。また、WINランプ19はBBまたはRBに入賞した場合には必ず点灯する。配当枚数表示部20は、2桁の7セグメントLEDからなリ、入賞によるメダル払い出し枚数を表示する。インサートランプ21はメダル投入口8にメダルの投入が受付可能な時に点灯する。
また、表示窓5〜7の直ぐ下方には液晶などの画像表示装置22が設けられている。この画像表示装置22には遊技のデモンストレーシヨン画面や複数ゲームに亙る演出画像が表示される。画像表示装置22の右方の筺体の迫り出し部分37には、メダル投入口8が設けられている。
また、画像表示装置22の左側には十字キー23、Aボタン24、Bボタン25、1BETスイッチ26、2BETスイッチ27、および最大BETスイッチ28が設けられている。十字キー23は上下左右の4方向にスイッチ操作され、Aボタン24およびBボタン25と共に操作されて画像表示装置22に表示する情報を選択する際に使用される。また、BETスイッチ26〜28は、クレジット表示部16にメダル数が表示されてクレジットされている際に、メダル投入口8へのメダル投入に代えて1回のゲームに1〜3枚のメダルを賭ける際に使用される。
また、画像表示装置22の下方には、左から、クレジットメダル精算スイッチ29、スタートレバー30、および停止ボタン31、32、33が設けられている。クレジットメダル精算スイッチ29はパチスロ機1にクレジットされているメダルを精算する際に使用される。また、スタートレバー30の操作により各リール2〜4の回転が一斉に開始する。停止ボタン31、32、33は、各リール2〜4に対応して配置されており、これら各リール2〜4の回転が一定速度に達したとき操作が有効化され、遊技者の操作に応じて各リール2〜4の回転を停止する。
また、パチスロ機1の正面下部にはメダル受皿34が設けられている。このメダル受皿34はメダル払出口35から払い出されるメダルを貯めるものである。また、パチスロ機1の正面上部には、入賞に対してどれだけのメダルが払い出されるかを示す配当表示部36が設けられ、その左右にスピーカ82L、82Rが取り付けられている。
そして、停止ボタン31〜33とメダル受皿34とに上下を挟まれた位置には、機種のモチーフに対応したデザインがあしらわれた腰部パネル38が取り付けられている。
図2はリール2、3、4の外周面に表される図柄列を示す。各図柄列は、複数種類の図柄を21個配列して構成される。本形態では、この図2に示すように“7”(図柄91)、“パンチA”(図柄92)、“パンチB”(図柄93)、“パンチングボール”(図柄94)、“ベル”(図柄95)、“チェリー”(図柄96)、“リベンジ”(図柄97)の7種類の図柄が設定されている。各図柄には、“1”〜“21”のコードナンバーが付され、図柄テーブルとしてROMに格納されている。各リール2、3、4は、図柄列が図の矢印方向に移動するように回転駆動される。
図3に示すように、筐体の一方側である本体部S1内には、内部空間を上下に区画する仕切り板40が取り付けられている。仕切り板40に仕切られた上部空間には、メイン制御基盤41およびリールユニット42が上下に配置されている。
ここで、メイン制御基盤41はマイクロコンピュータを主な構成要素とし、これに乱数サンブリングのための回路を加えて構成されており、当選、非当選を決定する内部抽選、リール2、3、4の回転および停止、メダル払い出し制御などを行う。リールユニット42には前述したリール2、3、4やこれらを回転駆動するステッピングモータなどが格納されている。
仕切り板40の下側に位置する下部空間には、払い出されるメダルが収納されるホッパー44がその略中央に設置されている。そして、ホッパー44の右下にはホッパー44からあふれ出したメダルが入るメダル補助収納庫45が、下にはホッパー44内のメダルを入賞枚数に応じてメダル払い出し口から払い出す払い出しユニット46が、それぞれ配置されている。また、ホッパー44の左側には、遊技不能状態からの復帰時に用いられるリセットスイッチ、BBの当選確率を調整する設定スイッチなどが備えられ、メインスイッチの操作によりパチスロ機1への電源供給を行う電源ユニット48(図4)が電源用ハウジング47内に収納されて設置されている。
すなわち、図4において、電源ユニット48は、金属製の放熱ブロック71や所定の電子部品72が搭載された回路基板48a、およびこの回路基板48aが組み込まれたフレーム48bで構成されており、これらはビス70により組み付けられて電源用ハウジング47に固定されている。放熱ブロック71は電子部品72が発生した熱を放出するためのもので、複数のブレード71aが形成されて広い表面積を確保している。この放熱ブロック71は回路基板48aの一辺とほぼ同程度の幅を有している。
また、図3において、筐体の他方側である前面扉S2内には、最上部に、各遊技状態に応じて点滅パターンを表示する遊技状態表示基盤50が設置されている。遊技状態表示基盤50の下側で配当表示部36の裏側には、配当表示部36を照明するための冷陰極管のインバータである冷陰極管インバータ52およびリール2〜4を照明する冷陰極管54のインバータである冷陰極管インバータ53が設置されている。また、冷陰極管インバータ52、53の左右には、前述したスピーカ82L、82Rが位置している。
表示窓5〜7の上側には、遊技状態表示基盤50、冷陰極管インバータ52、53、スピーカ82L、82Rおよび後述するサブ制御基盤55を中継する上部中継基盤56が配置されている。
表示窓5〜7の下方には、画像表示装置22の表示内容、リール図柄表示ランプ、リール図柄表示LED、遊技状態表示基盤50、スピーカ82L、82Rによる効果音および通信の制御をするためのサブ制御基盤55が、中央から右下にわたって配置されている。また、サブ制御基盤55を回避するようにして、投入されたメダルがメダル受皿34に返却されるときに通る通路である遊技メダルキャンセルシュート63が取り付けられている。
ここで、図3に示すように、電源用ハウジング47は、本体部S1の底面と離間して側面に固定されている。したがって、電源用ハウジング47に収納された電源ユニット48もまた、本体部S1の底面と離間して配置されている。
図5および図6に示すように、電源用ハウジング47は、側面板47fと、この側面板47fの4辺からそれぞれ略垂直に立ち上がった前側面板47b、後側面板47c、上面板47dおよび底面板47eからなり、このような形状により開口が形成されている。また、上面板47d、底面板47eおよび後側面板47cには、遊技用のメダル径よりも小さな程度の貫通孔47aが複数形成されている。そして、上面板47dおよび底面板47eの先端には下方に折れ曲がった爪部73が形成され、さらに上面板47dの先端には上方に折れ曲がるとともにネジ孔74aの設けられた舌部74が形成されている。一方、本体部S1の側面には、爪部73に対応した係止孔およびネジ孔74aに対応したネジ孔(何れも図示せず)が形成されている。これにより、開口を本体部S1の側面に当てるようにして爪部73を係止孔に挿入することにより、電源ユニット48の取り付けられた電源用ハウジング47が側面に保持される。さらに、電源用ハウジング47のネジ孔74aと本体部のネジ孔とをネジ止めすることにより、電源用ハウジング47が本体部S1の側面に固定される。なお、電源用ハウジング47は、金属製の部材(通電性のある部材)によって形成され、電源ユニット48と本体部S1とを電気的に接続している。
さて、このような電源用ハウジング47および電源ユニット48の構成によれば、電源用ハウジング47が本体部S1の底面と離間して取り付けられていることにより空気との接触面積が増えるので、電源ユニット48で発生した熱を電源用ハウジング47を介して効率的に放出することができる。
そして、図示するように貫通孔47aが形成されていれば、図7に示すように、電源ユニット48、特に電源ユニット48の放熱ブロック71により暖められた空気が上面板47dの貫通孔47aから上昇し、これとともに電源用ハウジング47と本体部S1の底面との間にある冷たい空気が底面板47eの貫通孔47aから内部に導入され、対流が発生する。したがって、この対流により電源ユニット48の放熱を効果的に行うことが可能になる。
なお、前述した貫通孔47aは上面板47dおよび底面板47eに形成されていれば足り、他の箇所にはなくてもよい。
なお、電源ユニットが収容されている本体部(箱体)が木製の部材(通電性のない部材)によって形成されている従来の遊技機においては、過電流が電源ユニットに流入することを防止するために、通電性のある部材(以下、アース線)によって、電源ユニット(電源用ハウジング)と本体部の底面とを電気的に接続する必要(アースをとる必要)があった。
しかしながら、本実施形態に係る遊技機によれば、金属製の部材(通電性のある部材)によって形成された本体部S1の底面と金属製の部材(通電性のある部材)によって形成された電源用ハウジング47とが電気的に接続され、電源用ハウジング47と当該電源用ハウジング47にビス70によって取り付けられた電源ユニット48とが電気的に接続されていることにより、アース線によって本体部S1の底面と電源ユニット48(電源用ハウジング)とを接続することなく、アースをとることができる。すなわち、本実施形態に係る遊技機によれば、本体部S1にアース線を配置する必要がなくなる。
以上の説明においては、本発明を遊技機の一つであるパチスロ機1に適用した場合が説明されているが、本発明はこれに限定されるものではなく、パチンコ機、あるいはゲームセンターに設置された各種ゲーム機など、筐体内部に電源ユニットを備えた種々の遊技機に適用することが可能である。
1 パチスロ機(遊技機)
47 電源用ハウジング
47a 貫通孔
47d 上面板
47e 底面板
48 電源ユニット
S1 本体部(箱体)
S2 前面扉
47 電源用ハウジング
47a 貫通孔
47d 上面板
47e 底面板
48 電源ユニット
S1 本体部(箱体)
S2 前面扉
Claims (5)
- 箱体および当該箱体に対して開閉可能に取り付けられた前面扉を備えた筐体と、
前記箱体の内部において当該箱体の底面と離間するとともに側面に固定して設置された電源用ハウジングと、
前記電源用ハウジング内に収納され、機器への電源供給を行う電源ユニットとを有することを特徴とする遊技機。 - 前記電源用ハウジングには、少なくともその上面板および底面板に貫通孔が形成されていることを特徴とする請求項1記載の遊技機。
- 前記箱体は金属製であることを特徴とする請求項1または2記載の遊技機。
- 前記遊技機はパチスロ機であることを特徴とする請求項1、2または3記載の遊技機。
- 前記電源用ハウジングは、前記電源ユニットと前記箱体とを電気的に接続する部材によって形成されていることを特徴とする請求項3に記載の遊技機。
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JP2003392483A JP2005118524A (ja) | 2003-09-22 | 2003-11-21 | 遊技機 |
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---|---|---|---|
JP2003392483A Pending JP2005118524A (ja) | 2003-09-22 | 2003-11-21 | 遊技機 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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- 2003-11-21 JP JP2003392483A patent/JP2005118524A/ja active Pending
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