JP2005116794A - 窒化物半導体発光素子 - Google Patents

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Abstract

【課題】 電極としての機能を維持しながらも、光をより反射し得る電極を備えたフリップチップ実装型の窒化物半導体発光素子を提供すること。
【解決手段】 結晶基板の上面側に、窒化物半導体結晶からなる発光層を含む積層体が形成され、該積層体の最上層であるコンタクト層の上面にはオーミック電極が形成され、上下方向を反転させて行うフリップチップ実装によって結晶基板の裏面側から光を取り出す構造とされたフリップチップ実装型の窒化物半導体発光素子であって、
前記オーミック電極は、細分化パターンにてコンタクト層の上面に形成された部分を有し、細分化されたオーミック電極同士の間に露出したコンタクト層上面には、発光層から発せられた光を反射し得る反射層が形成されていることを特徴とする、窒化物半導体発光素子。
【選択図】 図1

Description

本発明は、フリップチップ実装型の窒化物半導体発光素子に関する。
窒化物系半導体発光素子は、その発光素子構造の主要部分に窒化物系半導体を用いた発光素子であり、例えば、LED、LDなどの形態が挙げられる。窒化物系半導体発光素子においては、発光層に用いられる窒化物系半導体の組成を選択することによって、青色〜紫外に至る短波長光を発光させることが可能である。
窒化物系半導体は、式AlaInbGa1-a-bN(0≦a≦1、0≦b≦1、0≦a+b≦1)で決定される3族窒化物からなる化合物半導体であって、例えば、GaN、InGaN、AlGaN、AlInGaN、AlN、InNなど、任意の組成のものが例示される。
以下、「窒化物系半導体」を「GaN系」と略し、例えば「窒化物系半導体発光素子」であれば「GaN系発光素子」と呼んで、従来技術および本発明を説明する。
GaN系発光素子の簡単な発光素子構造としては、図6に示すように、結晶基板1上に、GaN系結晶からなる発光層3を含む積層体(n型GaNコンタクト層2、発光層3、p型GaNコンタクト層4)が結晶成長によって形成され、これにp型電極P2、n型電極P1が形成された構造が例示される。GaN系発光素子の素子構造では、製法上の理由から、基板側の層をn型とし、その上にp型層を形成する構造が一般的である。以下、本明細書においても、p型、n型の上下については、p型を上側(基板から遠い側)として説明するが、これに限定するものではない。
GaN系発光素子の実装形態の一つとして、フリップチップ実装が挙げられる。フリップチップ実装は、上記GaN系発光素子を上下反転させて、電極を実装用回路基板に接続・固定し、結晶基板1を上にして、結晶基板1の裏面側から光を取り出す姿勢とする実装である(特許文献1、2)。
フリップチップ実装される素子において発光効率(光取り出し効率)を高めるためには、発光層3から電極(特に面積の広いp型電極P2)側に進む光を該電極P2にて反射させて結晶基板1側に向かわせることが有効である。
特開平6−120562号公報 特開平11−330559号公報
本発明者等は、フリップチップ型のGaN系発光素子の光取り出し効率をより高めるべく素子構造を詳細に検討した結果、電極にて光を反射させる構造に、改善すべき次の問題が存在していることを見出した。
オーミック電極にて光を反射させるには、該電極材料として反射率の高い金属材料を用いることが有効である。しかし、銀やアルミニウムなどといった反射率の高い材料はオーミック性を呈しないので、電極材料として用いることができない。一方、オーミック性を呈する金属のうち、ニッケル、白金、ロジウム、パラジウム等は、比較的高い反射率を呈するが、GaN系発光素子の最も有用とされる短波長領域(紫外〜紫〜青色)の発光に対しては反射率が低い。
即ち、本発明者等が着目した問題点は、電極において光の反射性と、電極としてのオーミック性とが高度には両立しておらず、改善の余地があるという点である。
本発明の課題は、電極としての機能を維持しながらも、光をより反射し得る電極を備えたフリップチップ実装型のGaN系発光素子を提供することである。
本発明は以下の特徴を有する。
(1)結晶基板の上面側に、窒化物半導体結晶からなる発光層を含む積層体が形成され、該積層体の最上層であるコンタクト層の上面にはオーミック電極が形成され、上下方向を反転させて行うフリップチップ実装によって結晶基板の裏面側から光を取り出す構造とされたフリップチップ実装型の窒化物半導体発光素子であって、
前記オーミック電極は、細分化パターンにてコンタクト層の上面に形成された部分を有し、細分化されたオーミック電極同士の間に露出したコンタクト層上面には、発光層から発せられた光を反射し得る反射層が形成されていることを特徴とする、窒化物半導体発光素子。
(2)反射層が、金属材料からなる層であるか、または誘電体多層膜である上記(1)記載の窒化物半導体発光素子。
(3)オーミック電極が、細分化パターンにてコンタクト層の上面に形成され、その上を覆って反射層が形成され、それによって、オーミック電極同士の間に露出したコンタクト層上面に反射層が形成された構成となっている、上記(1)または(2)記載の窒化物半導体発光素子。
(4)反射層が細分化パターンにてコンタクト層の上面に形成され、その上を覆ってオーミック電極が形成され、それによって、オーミック電極が細分化パターンにてコンタクト層上面に形成された構成となっている、上記(1)または(2)記載の窒化物半導体発光素子。
(5)オーミック電極と反射層とが、コンタクト層の上面から同じ高さとなるように形成されている、上記(1)または(2)記載の窒化物半導体発光素子。
(6)反射層が導電性を有する金属材料からなるものであって、オーミック電極と反射層とからなる部分をさらに覆って、導電性を有するボンディング用材料が形成されている、上記(1)記載の窒化物半導体発光素子。
(7)オーミック電極と反射層とからなる部分と、ボンディング用材料との間に、導電性を有する金属材料からなるバリアー層が形成され、これによってボンディング用材料が、オーミック電極または反射層に拡散することを抑制し得る構成とされている、上記(6)記載の窒化物半導体発光素子。
(8)オーミック電極がコンタクト層上面に細分化パターンにて形成された領域において、反射層が形成された部分の面積が、オーミック電極が形成された部分の面積と反射層が形成された部分の面積との総和に対して、40〜80%を占める上記(1)〜(7)のいずれかに記載の窒化物半導体発光素子。
(9) 上記積層体に転位密度が相対的に高い領域と低い領域が形成され、
オーミック電極がコンタクト層上面に細分化パターンにて形成された領域において細分化されたオーミック電極の少なくとも一部が上記転位密度が相対的に低い領域の上に形成されていることを特徴とする上記(1)〜(8)のいずれかに記載の半導体発光素子。
(10)上記転位密度が相対的に高い領域と低い領域が、上記結晶基板または上記積層体に周期的パターンを呈する凹凸またはそれ自身の表面には窒化物半導体結晶が成長し難い材料からなるマスクを設けることによって形成されてなるものであり、
上記オーミック電極の細分化パターンが周期的パターンに形成された部分を含んでおり、
上記凹凸またはマスクの周期的パターンの周期と、上記周期的パターンに形成されたオーミック電極の細分化パターンの周期とが、少なくともひとつの方向について一致している部分を含むことを特徴とする上記(9)に記載の窒化物半導体発光素子。
(11)コンタクト層がp型の窒化物系半導体結晶からなり、オーミック電極がロジウムまたはパラジウムからなり、反射層がアルミニウムからなることを特徴とする、上記(1
〜(10)のいずれかに記載の窒化物半導体発光素子。
本発明のGaN系発光素子は、細分化されたオーミック電極同士の間に露出したコンタクト層上面に形成された反射層の存在によって、発光素子外部に取り出される光の量を増やすことができる。本来、オーミック電極ではない反射層の直下の発光層では発光が弱くなるから(電気光変換効率の低下)、本発明の構成では発光素子外部に取り出される光の量は必ずしも増えないことが懸念された。特に、GaN系材料の場合、p型層内での横方向(基板面に平行な方向)の電流拡散が生じ難く、実質的にオーミック電極直下でしか発光しないため、上記の懸念は他の材料系の発光素子より顕著であった。しかし、後述の実施例から明らかなように、そのような懸念は杞憂であった。それは、本発明の構成による発光素子内から発光素子外への光取出し効率の向上は、電気光変換効率の低下を補って余りあるものだったからであると考えられる。
本発明のGaN系発光素子は、フリップチップ実装型であり、p型コンタクト層の上面に細分化パターンにて形成されたp型電極(オーミック電極)の部分を有し、細分化されたオーミック電極同士の間に露出したコンタクト層上面には反射層が形成されていることを特徴とする。
「フリップチップ実装型」のGaN系発光素子とは、結晶基板の上面側に、窒化物半導体結晶からなる発光層を含む積層体が形成され、該積層体の最上層であるコンタクト層の上面にオーミック電極が形成される発光素子であって、当該発光素子の実装に際し、上下方向を反転させて結晶基板の裏面側から光を取り出す構造とされた発光素子である。
ここで、「結晶基板」は、GaN系結晶がエピタキシャル成長し得る結晶基板であればよく、材料としては、例えば、サファイア(C面、A面、R面)、SiC(6H、4H、3C)、GaN、AlN、ZnOなどが挙げられる。結晶基板の「上面」とは、結晶基板のうちGaN系結晶が形成される面であり、上面に対向する面を「下面」あるいは「裏面」と称する。
「窒化物系半導体からなる積層体」の構造は、GaN系発光素子の基本的な構造であればよい。その構成例としては、コンタクト層(一般的には基板側がn型)、クラッド層、発光層、クラッド層、上部電極形成用のコンタクト層(一般的にはp型)を有する積層構造が挙げられる。コンタクト層はクラッド層と兼用してもよく、発光層は、多重量子井戸構造のような積層構造となっていてもよい。
また、必要に応じてさらなるGaN系結晶層が加えられてもよい。結晶基板の上面側に窒化物系半導体からなる積層体を形成する方法は特に限定されず、HVPE法、MOVPE法、MBE法などといった公知の方法を適宜取り入れることができる。結晶基板の上に高品質なGaN系結晶層を成長させるために必要となる手法、構造、技術などは適宜用いてよい。例えば、結晶基板とGaN系結晶層との間にバッファ層(特に、GaN系低温成長バッファ層;図示せず)を介在させる技術、結晶基板面にSiO2マスクパターンや凹凸を形成し、GaN系結晶をラテラル成長やファセット成長させて転位密度を低下させる技術などが挙げられる。
本発明では、以下詳述するように、最上層であるコンタクト層に形成されるオーミック電極構造に特徴がある。以下、単に「オーミック電極」との表記は、GaN系結晶からなる結晶体の最上層であるコンタクト層の上面に形成される電極(所謂、上部電極)を意味する。
図1は、本発明によるGaN系発光素子の構造の一例を示す模式図である。領域を区別するために電極にのみハッチングを施している。図1(a)は発光素子を上方から見た図、図1(b)は、図1(a)の断面図である。また図示していないが図1(a)の細分化パターン表面にはボンディング用の電極が形成される。オーミック電極P2は、細分化パターンにてコンタクト層4上面に形成された部分(以下、細分化部分ともいう)を有する。細分化部分はコンタクト層4の上面全体に広がっており、その細分化されたオーミック電極P2同士の間に露出したコンタクト層上面には、後述する反射層5が形成されている。
オーミック電極P2の細分化パターンは、オーミック電極P2が、メッシュ状、分岐状等を呈するようにコンタクト層4の上面に広がっており、オーミック電極部分と反射層形成部分とが隣り合い組み合わされるようなパターンであればよく、具体的には、規則的、不規則的、またはこれらが混在するものが挙げられ、露出部分(反射層形成部分)のパターンは、直線的、曲線的、ドット状などとなる。
オーミック電極の代表的な細分化パターンの例示は以下のとおりである。ただし、上記のとおり細分化パターンは無数に存在し、これら例示に限定されるものではない。
図1の例はメッシュ状パターンであって、帯状を呈するオーミック電極P22が縦横に配され、そのオーミック電極P22同士の間に形成される格子状の領域が反射層形成部分となる。図2は、本発明における、オーミック電極の細分化部分の細分化パターンの一例を示す図である。図では細分化パターンの一部分だけを示している。図中、ハッチングをかけている部分がオーミック電極であり、ハッチングをかけていない部分が反射層である。
図2(a)の例は図1と同様、格子状パターンであって、オーミック電極がメッシュ状を呈している。図2(b)の例は、円形ドット状の反射層形成部分が最密状に配列されたパターンであって、オーミック電極に着目すれば一種のメッシュ状パターンである。これらメッシュ状パターンでは、反射層形成部分の形状は自由であって、任意の四角形、楕円、異形等であってもよく、反射層形成部分の向きや配列パターンは規則的であってもランダムであってもよい。
図2(c)、(d)の例は、帯状のオーミック電極部分と帯状の反射層形成部分とが、交互に組み合わされたパターンであり、クシ形パターンの一種とも、メッシュ状パターンの一種とも言える。図2(c)では、直線的な帯状オーミック電極が屈折して組み合わされ、同図(d)では、帯状オーミック電極が同心円状に並んでいる。図2(e)の例は、細分化されたオーミック電極が規則性無しに迷路のように分岐するパターンである。
これら種々のパターンは、自由に組み合せてよく、例えば、クシ形のような規則的な分岐パターンから、不規則な毛細パターンが分岐する態様であってもよい。
以下、オーミック電極の細分化パターンの別の例示を行う。
メッシュ状または分岐状のオーミック電極は、連続的に形成される必要はなく、非連続的であってもよい。また、オーミック電極が島状となったパターンであってもよい。すなわち、図2において、オーミック電極部分と反射層形成部分が逆になったパターンでもよいということである。但し、オーミック電極を島状その他、非連続的なパターンにする場合、当該非連続的なオーミック電極の各部分へ給電する必要がある。そのため、反射層として金属膜を用い、該金属膜はオーミック電極の各部分を電気的に接続するように形成する。もちろん、金属膜がオーミック電極部分と反射層形成部分の全面を覆うようにしてもよい。
上記非連続的なオーミック電極の各部分へ給電する他の手段としては、ボンディング用材料によって、非連続的なオーミック電極の各部分への給電を行うことが挙げられる。この場合、反射層形成部分に設ける反射膜は誘電体膜でもよいが、ボンディング用材料がオーミック電極に電気的に接続するように、誘電体膜がオーミック電極を完全に覆ってしまわないようにする。この場合、ボンディング用材料は、p型コンタクト層上面を全面的に覆うように形成してもよいし、一部を覆うように形成して、そこから給電用の枝部が延びるパターンを形成してもよい。
上記の他にも、反射層とする金属膜とボンディング用材料の両方によってオーミック電極に給電してもかまわない。あるいは、ボンディング用材料と反射層、ボンディング用材料とオーミック電極の間に、ボンディング用材料の拡散を防ぐバリアー層(後述)を設けてもよい。
オーミック電極P2がコンタクト層4の上面に細分化パターンにて形成された細分化領域は、細分化されたオーミック電極部分とそれに挟まれた反射層形成部分とを合わせた領域を意味する。かかる細分化領域に占める反射層形成部分の割合(面積比率)は、好ましくは40〜80%であり、より好ましくは50〜75%、最も好ましくは60〜70%である。反射層形成部分は、オーミック電極部分に対する開口にみたてることができるので、上記面積比率を以下、開口比とも称する。開口比が大きいということは反射層の部分が広いことに相当するので、発光出力の向上が期待されるが、開口比が大きすぎると電極面積が小さくなって発光出力が低下してしまう傾向にある。また、順方向電圧(Vf)を小さくするという点からは開口比は小さい方が好ましい。
上記範囲(40〜80%の開口比)であれば、出力10mW以上、Vf3.5V以下が得られる(オーミック電極パターンが直交格子状で、格子を形成する電極のストライプ状部の幅が2μmである場合)。
オーミック電極P2の細分化の好ましい程度について説明する。一辺100μmの正方形の仮想的な構成単位を、細分化領域のどの位置に当てはめたときでも、各構成単位内に常にオーミック電極部分と反射層形成部分とが存在する程度に、オーミック電極P2が細分化されていることが好ましい。上記構成単位の正方形の一辺を、30〜1μmにまで小さくしても、各構成単位内に常にオーミック電極部分と反射層形成部分とが存在する程度に、オーミック電極が細分化されていることがより好ましい。上記した各構成単位における開口比も、好ましくは40〜80%であり、より好ましくは50〜75%、最も好ましくは60〜70%である。
オーミック電極部分が塊状に集中する場合と、細分化される場合とを比較したとき、両者のオーミック電極部分の面積占有割合が同じであるならば、前者より後者の方が反射層形成部分とオーミック電極部分とが接する境界部分の割合が大きくなるが、当該境界部分ではオーミック電極から注入された電流がp型層内で横方向にも僅かに拡散する結果、反射層形成部分の直下においても発光が生じ、この光が反射層によって効果的に反射され、結果として発光効率が向上し得るものと考えられる。
オーミック電極P2の材料は、コンタクト層4とオーミック接合し得る材料であればよい。オーミック接合とは、接合部に電圧を印加したときに、印加の方向によらず、接合部を流れる電流値が印加した電圧値に比例するような接合である。発光素子の制御を可能ならしめる点と、発光素子の低電圧動作の点からオーミック接合することが必要である。フリップチップ実装を考慮すれば、当然のことながら、オーミック電極自身も反射率が高い方がよいので、オーミック電極の材料は、好ましくは、ニッケル、白金、ロジウム、パラジウム等であり、好ましくはロジウムまたはパラジウム、最も好ましくはロジウムである。
反射層5の材料はオーミック電極P2よりも高反射率の材料であれば特に限定されず、金属材料または誘電体多層膜等が例示される。金属材料としては、銀、アルミニウム等が例示され、誘電体多層膜としては、TiOとSiOとからなる多層膜、ZrOとSiOとからなる多層膜等が例示される。
上記のように細分化されたオーミック電極P2と反射層5とを形成する方法としては、従来公知の電極パターン形成方法等を適宜利用すればよい。オーミック電極P2と反射層5との形成順序も特に限定されるものではなく、図3(a)のようにオーミック電極P2を細分化パターンにてコンタクト層4の上面に形成して、その上を反射層5が覆うように形成してもよいし、逆に、反射層5を細分化パターンにてコンタクト層の上面に形成して、その上をオーミック電極P2が覆うように形成してもよい(図示せず)。このようにオーミック電極P2および反射層5のどちらか一方を他方が覆うように形成することが必要なわけではなく、図3(b)のようにオーミック電極P2と反射層5とがコンタクト層4の上面から同じ高さとなるように形成されていてもよい。
上述したように本発明のGaN系発光素子はフリップチップ実装型であって、上下方向を反転させて実装させることによって結晶基板の裏面側から光を取り出す構造とされている。フリップチップ実装に際しては、通常、図4に示すようにステム台8等へ固定される。本発明の好ましい形態の一つとして、上記反射層5が導電性を有する金属材料からなるものであって、オーミック電極P2と反射層5とからなる部分をさらに覆って、導電性を有するボンディング用材料7が形成されているGaN系発光素子を挙げることができる。ボンディング用材料7としては、金、In、ハンダ(AuSn、AuSi等)、導電性ペースト(Agペースト等)といった公知の材料が挙げられる。このようなGaN系発光素子は、ボンディング用材料7の存在によって、直ちにフリップチップ実装に供することができる。
このようにオーミック電極P2と反射層5とからなる部分をさらに覆うようにボンディング用材料7を形成する場合、オーミック電極P2と反射層5とからなる部分とボンディング用材料7との間に、導電性を有する金属材料からなるバリアー層6を形成することが好ましい。ここで、バリアー層6は、ボンディング用材料7がオーミック電極P2または反射層5に拡散することを抑制し得る層であれば特に限定はなく、チタン層、白金層、ニッケル、クロムなどといった高融点金属(好ましくは融点が500℃以上)からなる層等が例示される。
以下、本発明の好ましい態様として、<粗面化する態様>と<低転位密度領域にオーミック電極を形成する態様>とを説明する。なお、本発明は前記2態様に限定されるわけではない。
<粗面化する態様>
この態様では、オーミック電極P2が細分化パターンにて形成されるコンタクト層4の上面を粗面化する。このような粗面化によって、発光層3で発生する光が乱反射して素子外に高効率に取出されることが期待される。コンタクト層4を粗面化する具体的な手段としては、反射層5を設ける前に、細分化パターンを有するオーミック電極P2それ自体をマスクにしたり、別にパターニングを利用した上で、エッチングに供すること等を挙げることができる。そのような、粗面化のパターンの一例として、p型コンタクト層の上方からのエッチングにより形成した凹部にオーミック電極を、残部に反射層を形成することが挙げられる。この場合、反射層をエッチング時のマスクとすることも可能である。もちろん、上記凹部に反射層を形成して、残部にオーミック電極を形成してもよい。また、この他に、オーミック電極P2が設けられていない領域(反射層5が設けられている部分)を粗面化したり、オーミック電極P2を設ける領域を、電極や半導体層またはその界面の電気的特性が著しく低下しない範囲で粗面化してもよく、これら各粗面化の態様を適宜組み合わせてもよい。
<低転位密度領域にオーミック電極を形成する態様>
この態様は、GaN系結晶層の転位密度に分布がある場合に、上記オーミック電極P2を相対的に転位密度の低い領域(低転位密度領域)の上に形成する態様である。GaN系半導体発光素子において、特に近紫外領域(365〜420nm)の発光が得られる発光素子においては、転位密度と発光強度に密接な関係があり、転位密度が低い方が発光強度は強い。一方、前記の通り、GaN系半導体発光素子ではオーミック電極P2の直下が主に発光領域となることから、オーミック電極P2をできるだけ低転位密度領域の上に形成することが望ましいのである。
このようなGaN系結晶層の転位密度の分布には、GaN系結晶層の転移密度を低減させるための処理に伴い生じるものがある。かかる転位密度低減処理として、次の二つが例示される。
(1)基板の表面に、それ自身の表面にはGaN系結晶が成長し難い材料(例えばSiO、SiNx、TiO、ZrO等)からなるマスク層を部分的に形成する処理を施し、その上にGaN系結晶層の成長を行うと、基板表面の非マスク部を出発点として、前記マスク層上にラテラル成長によって低転位密度のGaN系結晶が形成される(特開平10−326751号公報参照)。
(2)基板の表面に凹凸面加工処理を施し、その上にGaN系結晶層の成長を行うと、マスク層を用いることなく、ラテラル成長によって低転位密度のGaN系結晶層が形成される。(特開2000−331947号公報参照)。
上記(1)に類似した方法として、基板上に成長したGaN系結晶層の表面に同様のマスク層を形成し、その上にGaN系層をラテラル成長させる方法がある。同様に、上記(2)に類似の方法として、基板上に成長したGaN系結晶層の表面に凹凸を形成する方法がある。また、凹凸を形成した成長面(基板またはGaN系結晶層)に更に部分的にマスク層を形成し、その上に成長するGaN系結晶の成長開始面を制限する方法がある。また、上記においてラテラル成長ではなく、ファセット成長を行うことによって、転位の伝播方向を横方向に曲げて、上に成長する層の転位密度を低減する方法もある(特開2002−164296号公報参照)。
上記の転位密度低減処理を行った場合、マスク部・非マスク部または凹部・凸部の形成パターンを反映して、その上に成長されたGaN系結晶層には転位密度が相対的に高い領域と低い領域からなるパターンが生じる。転位密度が相対的に低い低転位密度領域は、形成するパターンやGaN系結晶層の成長方法(ラテラル成長かファセット成長か等)等に応じてマスク部または非マスク部のいずれかの上方、凹部または凸部のいずれかの上方、あるいはこれらの境界部上方に形成される可能性があるが、GaN系結晶に生じる転位は積層体中を貫通して上方まで伝播するため、その位置をエッチピットの形成やカソードルミネッセンスの暗点パターン観測等、公知の方法を用いて調べることができる。従って、予めこのような方法で調べた低転位密度領域の形成パターンと合うように、オーミック電極P2のパターンを形成することが可能となる。例えば、上記の方法を用いて低転位密度領域がマスク部・非マスク部のいずれか、または凹部・凸部のいずれかの上方に形成されることが確認された場合には、かかる領域の上にオーミック電極P2が形成されるように、マスクまたは凹凸のパターンと、オーミック電極P2の細分化パターンそのものを一致させて形成すればよい。このとき、マスクまたは凹凸のパターンと、オーミック電極P2の細分化パターンは完全に一致させるのが好ましいが、少なくとも一部が一致していれば本態様の効果が得られる。例えば、マスクまたは凹凸をストライプ状パターン、オーミック電極P2を直交格子状パターンに形成した場合に、オーミック電極P2の直交格子状パターンを構成する一方のストライプ状パターン(ここでは直交格子状パターンを直交する2つのストライプ状パターンの合成と捉えている)が、マスクまたは凹凸のストライプのパターンと一致しているだけでも、本態様の効果を奏する。
上記の転移密度低減処理においては、設計や製造上の便宜、ならびに素子特性の安定のために、マスクまたは凹凸を周期的パターンに形成することが通常に行われる。そこで、前記のオーミック電極P2の細分化パターンの少なくとも一部を周期性を有する周期的細分化パターンとし、その周期を上記マスク・凹凸の周期的パターンの周期に一致させることによって、低転位密度領域とオーミック電極P2の形成領域との重なりを大きくすることができる。即ち、前述の例では、マスクまたは凹凸のパターンと、オーミック電極P2の細分化パターンそのものを一致させたが、これらのパターンがいずれも周期性を有する場合には、これらの周期を一致させれば、低転位密度領域の上に形成されるオーミック電極P2の割合を大きくすることができるのである。
なお、上記転移密度低減処理において形成するマスクまたは凹凸のパターンは、一方向のみに周期性を有するストライプ状のパターンが設計・製造し易いが、これに限らず、二以上の方向に周期性を有する周期パターンとしてもよく(例えば、マスクのパターンとしては、多角形状、円形状等に形成された島状のマスク部が規則的に配列されたパターン、あるいはそのマスク部と非マスク部を入れ替えたパターン、凹凸のパターンとしては、多角形状、円形状等に形成された島状の凸部が規則的に配列されたパターン、あるいはその凸部と凹部を入れ替えたパターン等)、これらの場合も、低転位密度領域がマスクまたは凹凸の形成パターンを反映したパターンに形成されることは周知である。本態様の効果は、マスクまたは凹凸のパターンの周期と、オーミック電極P2の周期的細分化パターンの周期とを、少なくとも一方向について一致させれば得られるものであるが、これらのパターンがそれぞれ二以上の方向について周期性を有する場合には、二以上の方向について周期を一致させるようにすると、より好ましい。
なお、基板またはGaN系結晶層への凹凸パターン形成については、上記のような転位密度低減を目的とする場合以外にも、例えば、基板とGaN系結晶層またはGaN系結晶層同士の間に凹凸状の屈折率界面を設けることにより、発光素子からの光取出し効率向上を図るために行われる場合もある(特開2002−280611号公報参照)。かかる目的で基板またはGaN系結晶層に凹凸パターンを形成する場合、凹凸の形状やサイズ、あるいはGaN系結晶の成長条件によっては、その上に成長されるGaN系結晶に含まれる転位の絶対数(転位密度の絶対値)は低減されない場合が有り得るが、結果として転位密度が相対的に高い領域と低い領域が生じる場合であれば、本態様が好ましく適用し得る。
(GaN系結晶からなる積層体の作製)
図1(b)に素子構造を示すように、結晶基板1としてC面サファイア基板を用いた。該基板をMOCVD装置内に配置し、水素雰囲気下で1100℃まで昇温し、サーマルエッチングを行った。その後窒素雰囲気に切り替え、温度を500℃まで下げ、原料ガスとしてトリメチルガリウム(TMG)、NHを流し、GaN低温成長バッファー層1bを成長させた。
次に、温度を1000℃に昇温し、原料としてTMG、NH、ドーパントとしてシランを流し、厚さ3μmのn型GaN層2を成長させた。
次に、原料としてTMG、トリメチルインジウム(TMI)、NHを流し、前記層2上に、厚さ12nmのGaN障壁層、厚さ3nmのInGaN井戸層からなる6周期の多重量子井戸活性層(発光層)3を成長させた。
次に、原料としてTMG、NH、ドーパントとしてビスシクロペンタジエニルマグネシウム(CpMg)を流し、厚さ0.15μmのp型GaN層(コンタクト層)4を成長させた。その後雰囲気ガスを窒素に切り換え室温まで徐冷し、積層構造体を得た(発光波長405nm)。
(実施例1)
得られた積層構造体のコンタクト層4の上面に、厚さ50nmのロジウム電極P2を電子ビーム蒸着法およびフォトリソグラフィ技術を用いて格子状パターンに形成した。格子状パターンは直交する二つのストライプ状パターンが合成されてなる直交格子状で、各ストライプ状パターンは、いずれも幅2μmのストライプ状ロジウム電極部分が10μmの等間隔で平行に配列したパターンとした。言い換えると、それぞれが1辺10μmの正方形状に形成された、ロジウム電極P2のないコンタクト層4の露出部分が、幅2μmのロジウム電極部分に隔てられて縦横に規則的に配列したパターンとした。その後、ロジウム電極をも覆うように、コンタクト層の上面から250nmの厚さのアルミニウムからなる膜5を形成した。その上にさらに、チタン膜6(厚さ20nm)、次いで金膜7(厚さ300nm)を形成した。チタン膜がバリアー層に相当し、金膜がボンディング材料に相当する。
次に、部分的にドライエッチングを施し、p型GaN層(コンタクト層)4とInGaN活性層3を一部除去し、n型GaN層2を露出させ、材料Ti、Alからなるn型オーミック電極P1(下部電極)を形成して、GaN系発光素子を形成した。その後、GaN系発光素子をチップ状に分割し、電極パターンが形成されたセラミックパッケージ上にフリップチップ実装した。
(実施例2)
上述の積層構造体のコンタクト層4の上面に、厚さ50nmのロジウム電極P2を電子ビーム蒸着法およびフォトリソグラフィ技術を用いて格子状パターンに形成した。格子状パターンは直交する二つのストライプ状パターンが合成されてなる直交格子状で、各ストライプ状パターンは、いずれも幅2μmのストライプ状ロジウム電極部分が10μmの等間隔で平行に配列したパターンとした。言い換えると、それぞれが1辺10μmの正方形状に形成された、ロジウム電極P2のないコンタクト層4の露出部分が、幅2μmのロジウム電極部分に隔てられて縦横に規則的に配列したパターンとした。その後、コンタクト層4の露出面のみに、3周期のTiO(60nm)/SiO(82.2nm)からなる誘電体多層膜5を形成した。その上にさらに、金膜7(厚さ500nm)を形成した。この実施例ではバリアー層は存在せず、金膜7がボンディング材料に相当する。その後、実施例1と同様にして、n型オーミック電極P1を形成した後に、フリップチップ実装に供した。
(比較例)
上述の積層構造体のコンタクト層4の上面の全面に、厚さ50nmのロジウム電極P2を形成した。その上にさらに、金膜7(厚さ300nm)を形成した。その後、実施例1と同様にして、n型オーミック電極P1を形成した後に、フリップチップ実装に供した。
(発光強度測定)
フリップチップ実装した各発光素子に、順方向電流が20mA流れるように電圧を印加して、発光強度を積分球を用いて測定した。
その結果、実施例1では13mWとなり、実施例2では12mWとなり、比較例では7mWとなった。この結果から、実施例1および2において、本発明の構成を採用することにより光の取出し効率が向上したことは明らかである。
(実施例3〜11)
上記実施例1と同様の操作により、GaN系発光素子を作製した。ただし、ロジウム電極P2の格子状パターンにおいて、格子を形成するストライプ状の電極部分の幅2μmは一定とする一方、その間隔(コンタクト層露出部分である正方形の一辺の長さ)を変更させることによって、細分化領域に占める反射層の比率(開口比)を変化させた。各実施例の開口比は以下のとおりである(カッコ内の数値が開口比である)。
実施例3(10%)、実施例4(20%)、実施例5(30%)、実施例6(40%)、実施例7(50%)、実施例8(60%)、実施例9(80%)、実施例10(90%)、実施例11(95%)。
なお、上述の実施例1のGaN系発光素子の開口比は、69%である。
(発光出力、順方向電圧測定)
実施例1、比較例および実施例3〜11のGaN系発光素子の発光出力と順方向電圧(Vf)を以下のようにして測定した。測定結果を図5にプロットする。
発光出力の具体的測定手順;各発光素子に、順方向電流が20mA流れるように電圧を印加して、その時の順方向電圧(Vf)と、積分球を用いて測定した発光強度を記録した。
(実施例12)
C面サファイア基板上にフォトレジストのパターニング(幅:2μm、周期:6μm、ストライプ方位:サファイア基板の<1−100>)を行い、反応性イオンエッチング装置で基板表面のフォトレジストが存在しない部分を0.5μmの深さまで断面方形型にエッチングした。これによって、フォトレジストを形成した部分が凸部となった凹凸基板が得られた。フォトレジストを除去後、この基板を用いて上記実施例1と同様の操作によりGaN系発光素子を作製した。ただし、n型GaN層の成長にあたっては、成長時間を通常基板上成長における膜厚6μmに相当する時間として、平坦な膜を得た。成長中、凸部上で結晶が断面山形形状となって成長するファセット成長が観察された。なお、p型オーミック電極P2を形成する前の状態にて、H2SO4:H3PO4=1:1(250℃)の溶液中で90minエッチングを行ない、コンタクト層表面に形成されたピットを数えると、基板面の凸部上部には転位に対応したピットはほとんど観測されなかったが、基板面の凹部中央付近の幅4μmの上部の領域ではピットが多数見られた。そこで、p型オーミック電極P2を直交格子状パターンに形成する際に、その直交格子状パターンを構成する一方のストライプの方向を、基板に形成した凹凸のストライプ方向と平行とし、かつその凸部の上方にオーミック電極が形成されるように、その周期を6μmとして形成した。
本発明によるGaN系LEDの構造の一例を示す模式図である。領域を区別するために電極にのみハッチングを施している。図1(a)は素子を上方から見た図、図1(b)は、図1(a)の素子を側方から見た図である。 本発明における、細分化部分の電極パターンの一例を示す図である。図ではパターンの一部分だけを示している。 本発明の発光素子の一例を示す。 フリップチップ実装に供した本発明のGaN系発光素子を示す。 発光素子の開口比と発光出力・順方向電圧との関係を示す。 従来のGaN系LEDの構造の一例を示す模式図である。
符号の説明
1 結晶基板
2 n型のGaN系結晶層
3 GaN系結晶からなる発光層
4 p型のGaN系結晶層
5 反射層
6 バリアー層
7 ボンディング材料
P1 下部電極
P2 上部電極

Claims (11)

  1. 結晶基板の上面側に、窒化物半導体結晶からなる発光層を含む積層体が形成され、該積層体の最上層であるコンタクト層の上面にはオーミック電極が形成され、上下方向を反転させて行うフリップチップ実装によって結晶基板の裏面側から光を取り出す構造とされたフリップチップ実装型の窒化物半導体発光素子であって、
    前記オーミック電極は、細分化パターンにてコンタクト層の上面に形成された部分を有し、細分化されたオーミック電極同士の間に露出したコンタクト層上面には、発光層から発せられた光を反射し得る反射層が形成されていることを特徴とする、窒化物半導体発光素子。
  2. 反射層が、金属材料からなる層であるか、または誘電体多層膜である請求項1記載の窒化物半導体発光素子。
  3. オーミック電極が、細分化パターンにてコンタクト層の上面に形成され、その上を覆って反射層が形成され、それによって、オーミック電極同士の間に露出したコンタクト層上面に反射層が形成された構成となっている、請求項1または2記載の窒化物半導体発光素子。
  4. 反射層が細分化パターンにてコンタクト層の上面に形成され、その上を覆ってオーミック電極が形成され、それによって、オーミック電極が細分化パターンにてコンタクト層上面に形成された構成となっている、請求項1または2記載の窒化物半導体発光素子。
  5. オーミック電極と反射層とが、コンタクト層の上面から同じ高さとなるように形成されている、請求項1または2記載の窒化物半導体発光素子。
  6. 反射層が導電性を有する金属材料からなるものであって、オーミック電極と反射層とからなる部分をさらに覆って、導電性を有するボンディング用材料が形成されている、請求項1記載の窒化物半導体発光素子。
  7. オーミック電極と反射層とからなる部分と、ボンディング用材料との間に、導電性を有する金属材料からなるバリアー層が形成され、これによってボンディング用材料が、オーミック電極または反射層に拡散することを抑制し得る構成とされている、請求項6記載の窒化物半導体発光素子。
  8. オーミック電極がコンタクト層上面に細分化パターンにて形成された領域において、反射層が形成された部分の面積が、オーミック電極が形成された部分の面積と反射層が形成された部分の面積との総和に対して、40〜80%を占める請求項1〜7のいずれかに記載の窒化物半導体発光素子。
  9. 上記積層体に転位密度が相対的に高い領域と低い領域が形成され、
    オーミック電極がコンタクト層上面に細分化パターンにて形成された領域において細分化されたオーミック電極の少なくとも一部が上記転位密度が相対的に低い領域の上に形成されていることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の半導体発光素子。
  10. 上記転位密度が相対的に高い領域と低い領域が、上記結晶基板または上記積層体に周期的パターンを呈する凹凸またはそれ自身の表面には窒化物半導体結晶が成長し難い材料からなるマスクを設けることによって形成されてなるものであり、
    上記オーミック電極の細分化パターンが周期的パターンに形成された部分を含んでおり、
    上記凹凸またはマスクの周期的パターンの周期と、上記周期的パターンに形成されたオーミック電極の細分化パターンの周期とが、少なくともひとつの方向について一致している部分を含むことを特徴とする請求項9に記載の窒化物半導体発光素子。
  11. コンタクト層がp型の窒化物系半導体結晶からなり、オーミック電極がロジウムまたはパラジウムからなり、反射層がアルミニウムからなることを特徴とする、請求項1〜10のいずれかに記載の窒化物半導体発光素子。
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