JP2005116701A - 磁気検出素子 - Google Patents

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Abstract

【課題】 適切に結晶化されたホイスラー合金からなる薄膜を利用し、磁気抵抗変化量が大きな磁気検出素子を提供する。
【解決手段】 フリー磁性層113や固定磁性層115が、ホイスラー合金層を有している。前記ホイスラー合金層は膜面と平行な方向に{220}面として表される等価な結晶面が優先配向している体心立方(bcc)構造を有し、前記ホイスラー合金層が、前記膜面と平行な方向に[110]面として表される等価な結晶面が優先配向し、体心立方構造を有したbcc層の上に形成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、磁化方向が一方向に固定される固定磁性層と、前記固定磁性層に非磁性材料層を介して形成されたフリー磁性層を有する磁気検出素子に係り、特に、磁気抵抗変化量を大きくすることのできる磁気検出素子に関する。
図10は従来における磁気検出素子(スピンバルブ型薄膜素子)を記録媒体との対向面と平行な方向から切断した部分断面図である。
図10に示す符号1はTaからなる下地層であり、下地層1の上にCrなどのbcc構造(体心立方構造)の金属からなるシード層2が形成されている。
前記シード層2の上には、フリー磁性層3、非磁性材料層4、固定磁性層5、反強磁性層6、保護層7が順次積層された多層膜T1が形成されている。
前記フリー磁性層3は、Co2MoAlなどのホイスラー合金によっで形成されており、前記非磁性材料層4はCu、前記固定磁性層5はCoFe、前記反強磁性層6はPtMn、前記保護層7はTaによって形成されている。
前記反強磁性層6と前記固定磁性層5との界面で交換結合磁界が発生し、前記固定磁性層5の磁化はハイト方向(図示Y方向)に固定される。
前記フリー磁性層3の両側にはCoPtなどの硬磁性材料からなるハードバイアス層8が形成され、このハードバイアス層8の上下および端部は絶縁層9によって絶縁されている。前記ハードバイアス層8からの縦バイアス磁界により前記フリー磁性層3の磁化は、トラック幅方向(図示X方向)に揃えられる。
図10に示される磁気検出素子に外部磁界が印加されると、前記フリー磁性層3の磁化方向が前記固定磁性層5の磁化方向に対して相対的に変動して、前記多層膜T1の抵抗値が変化する。一定のセンス電流が流れている場合は、この抵抗値の変化をセンス電流の電流変化または電圧変化として検出することにより、外部磁界を検知する。
前記フリー磁性層3の材料であるホイスラー合金は、ホイスラー型結晶構造を有する金属化合物の総称であり、組成によって強磁性を示す。
ホイスラー合金からなる薄膜をbcc構造(体心立方構造)の金属からなる下地膜の上に積層する磁気検出素子は、特許文献1に記載されている。
特開平8−250366号公報
前記特許文献1には、ホイスラー合金からなる薄膜をbcc構造(体心立方構造)の金属からなる下地膜の上に積層することにより、前記薄膜を適切に結晶化されたものとして形成できることが開示されている。
しかし、前記特許文献1には前記下地膜と前記ホイスラー合金からなる薄膜のそれぞれの結晶配向、および前記両者の結晶学的な整合関係についての具体的な記載は何らなされていない。
ここで、前記ホイスラー合金を、適切に結晶化された薄膜として形成するには、その下に形成される下地膜の結晶構造のみならず、前記下地膜の結晶配向や、ホイスラー合金と下地膜との結晶学的に整合させるなどが必要である。
したがって、前記特許文献1の記載のみからでは、適切に結晶化されたホイスラー合金からなる薄膜を得るために、具体的にどのようにすれば良いのかについては不明確であり、実際にこのような薄膜を得ることはできなかった。
本発明は前記従来の課題を解決するものであり、適切に結晶化されたホイスラー合金からなる薄膜を利用した磁気検出素子を提供することを目的とする。
本発明は、磁化方向が一方向に固定される固定磁性層と、前記固定磁性層に非磁性材料層を介して形成されたフリー磁性層を有する多層膜を有し、前記多層膜の各層の膜面と垂直方向に電流が流れる磁気抵抗効果素子において、
前記フリー磁性層と前記固定磁性層のいずれか一方または両方が、ホイスラー合金層を有しており、
前記ホイスラー合金層は前記多層膜の膜面と平行な方向に{220}面として表される等価な結晶面が優先配向している体心立方(bcc)構造を有し、
前記ホイスラー合金層が、体心立方(bcc)構造を有し、前記膜面と平行な方向に[110]面として表される等価な結晶面が優先配向しているbcc層の上に形成されていることを特徴とするものである。
本発明は、ホイスラー合金層は、前記膜面と平行な方向に[220]面として表される等価な結晶面が優先配向している体心立方(bcc)構造を有している。本発明の発明者は、このようなホイスラー合金を、前記膜面と平行な方向に[110]面として表される等価な結晶面が優先配向しているbcc層の上に形成して、ホイスラー合金層を適切なホイスラー型結晶構造を有する層として成膜し、前記多層膜の各層の膜面と垂直方向に電流が流れる磁気抵抗効果素子を構成すると磁気抵抗変化率を向上させることができることを見いだした。
これは、体心立方(bcc)構造の[220]面、または{110}面は最稠密面であり、ホイスラー合金層の原子がbcc層の内部に拡散することを抑制できるためと考えられる。また、ホイスラー合金層は成膜後に、各元素を結晶格子の定まった位置に配置させる規則格子化を行う必要がある。ホイスラー合金層をbcc層の最稠密面の上に成膜するとホイスラー合金の原子が膜面平行方向に動きやすくなり、規則格子化に必要な原子の配置交換が容易になるとも考えられる。
また、ホイスラー合金層の規則格子化を促進するために、成膜後に熱処理した場合にも、ホイスラー合金層とbcc層の界面拡散を最小限に押さえることができる。
前記ホイスラー合金は、ホイスラー型結晶構造を有する金属化合物の総称であり、組成によって強磁性を示す。ホイスラー合金は、スピン分極率が大きい金属であり、伝導電子のほとんどが、アップスピン電子またはダウンスピン電子のいずれか一方のみからなるハーフメタルである。
前記多層膜の各層の膜面と垂直方向に電流が流れるCPP−GMR型の磁気検出素子の前記フリー磁性層または固定磁性層の材料としてホイスラー合金を用いると、外部磁界が印加される前と後におけるスピン依存バルク散乱の変化に基づいた磁気検出素子内部の伝導電子のスピン拡散長、または平均自由行程の変化量が大きくなる。すなわち、前記磁気検出素子の抵抗値の変化量が大きくなり、外部磁界の検出感度が向上する。
前記bcc層は前記フリー磁性層の少なくとも一部を構成している層のひとつであってもよいし、または、前記bcc層が前記固定磁性層の少なくとも一部を構成している層のひとつであってもよい。または、前記bcc層が前記フリー磁性層の下に形成されるシード層であってもよい。
また、前記ホイスラー合金の前記膜面と平行な方向の平均結晶粒径は、50Å以上であることが好ましい。
前記bcc層の膜厚方向と平行な切断面に現われる前記bcc層に形成された結晶粒界と、前記ホイスラー合金層に形成された結晶粒界とが連続する柱状晶が形成されていると、伝導電子の粒界散乱を低減することができるので好ましい。
特に、前記柱状晶の中で、前記bcc層の結晶と前記ホイスラー合金層の結晶がエピタキシャルの状態で整合していることが好ましい。
なお、前記bcc層の結晶と前記ホイスラー合金層の結晶が整合していると、前記柱状晶の{110}面または{220}面内に存在する同一の等価な結晶軸が、前記bcc層と前記ホイスラー合金層で同じ方向を向くことになる。
前記ホイスラー合金層は、例えば、組成式がX2YZまたはXYZで表されるホイスラー型結晶構造を有する金属化合物によって形成される。ただし前記XはCu、Co、Ni、Rh、Pt、Au、Pd、Ir、Ru、Ag、Zn、Cd、Feのうち1種または2種以上の元素であり、前記YはMn、Fe、Ti、V、Zr、Nb、Hf、Ta、Cr、Co、Niのうち1種または2種以上の元素であり、前記ZはAl、Sn、In、Sb、Ga、Si、Ge、Pb、Znのうち1種または2種以上の元素である。
好ましくは、前記ホイスラー合金層は、組成式がX2MnZで表される金属化合物によって形成されることである。ただし前記XはCu、Co、Ni、Au、Pd、のうち1種または2種以上の元素であり、前記ZはAl、Sn、In、Sb、Ga、Si、Ge、のうち1種または2種以上の元素である。
さらに好ましくは、前記ホイスラー合金層は、組成式がCo2MnZで表される金属化合物によって形成されることである。ただし前記ZはAl、Sb、Si、Ge、のうち1種または2種以上の元素である。
本発明では、磁気検出素子を、反強磁性層と、この反強磁性層と接して形成され、前記反強磁性層との交換異方性磁界により磁化方向が固定される前記固定磁性層と、前記固定磁性層に前記非磁性材料層を介して形成された前記フリー磁性層とを有するものとして形成できる。
または、本発明では、磁気検出素子を、前記フリー磁性層の上下に積層された非磁性材料層と、一方の前記非磁性材料層の上および他方の前記非磁性材料層の下に位置する前記固定磁性層とを有するものとして形成できる。
この場合、一方の前記固定磁性層の上および他方の前記固定磁性層の下に位置して、交換異方性磁界によりそれぞれの前記固定磁性層の磁化方向を一定の方向に固定する反強磁性層を有するものとして形成しても良い。
本発明では、ホイスラー合金層を、固定磁性層とフリー磁性層を有する多層膜の膜面と平行方向に、{220}面として表される等価な結晶面が優先配向している体心立方(bcc)構造とする。そして前記ホイスラー合金層を、前記膜面と平行な方向に[110]面として表される等価な結晶面が優先配向しているbcc層の上に形成することにより、ホイスラー合金層の規則格子化に必要な原子の配置交換が容易になる。したがって、ホイスラー合金層を適切なホイスラー型結晶構造を有する層として成膜でき、しかも磁気検出素子の磁気抵抗変化率を向上させることができる。
特に、本発明のようにCPP−GMR型の磁気検出素子の前記フリー磁性層または固定磁性層の材料としてホイスラー合金を用いると、外部磁界が印加される前と後における、磁気検出素子内部の伝導電子のスピン拡散長、または平均自由行程の変化量が大きくなる。すなわち、前記磁気検出素子の抵抗値の変化量が大きくなり、外部磁界の検出感度が向上する。
図1は、本発明の第1実施形態の磁気検出素子100(シングルスピンバルブ型磁気抵抗効果素子)の全体構造を記録媒体との対向面側から見た断面図である。なお、図1ではX方向に延びる素子の中央部分のみを破断して示している。
このシングルスピンバルブ型磁気抵抗効果素子100は、ハードディスク装置に設けられた浮上式スライダのトレーリング側端部などに設けられて、ハードディスクなどの記録磁界を検出するものである。なお、ハードディスクなどの磁気記録媒体の移動方向はZ方向であり、磁気記録媒体からの洩れ磁界の方向はY方向である。
図1に示す符号111は、Ta,Hf,Nb,Zr,Ti,Mo,Wのうち1種または2種以上の元素などの非磁性材料で形成された下地層111である。この下地層111の上に、シード層112、フリー磁性層113、非磁性材料層114、固定磁性層115、反強磁性層116、保護層117からなる多層膜T2が積層されている。図1に示される磁気検出素子は、前記固定磁性層115の上に前記反強磁性層116が設けられているいわゆるトップスピンバルブ型のGMR型磁気検出素子である。
前記シード層112は体心立方構造(bcc)から成り、本発明のbcc層となるものである。このシード層112の上に形成されたフリー磁性層113は、体心立方構造(bcc)から成るホイスラー合金によって形成されており、本発明のホイスラー合金層に相当する。
前記非磁性材料層114は、Cuで形成されている。Cuで形成された非磁性材料層114は、面心立方(fcc)構造を有し、膜面と平行な方向に[111]面として表される等価な結晶面が優先配向している。
前記固定磁性層115は3層構造となっている。この固定磁性層115は、第2磁性材料層115a、非磁性中間層115b、第1磁性材料層115cからなる3層構造で形成されている。前記反強磁性層116との界面での交換結合磁界及び非磁性中間層115bを介した反強磁性的交換結合磁界(RKKY的相互作用)により、前記第2磁性材料層115aと第1磁性材料層115cの磁化方向は互いに反平行状態にされる。これは、いわゆる人工フェリ磁性結合状態と呼ばれ、この構成により固定磁性層115の磁化を安定した状態にでき、また前記固定磁性層115と反強磁性層116との界面で発生する交換結合磁界を見かけ上大きくすることができる。
ただし前記固定磁性層115は磁性材料層の単層、あるいは磁性材料層の多層構造で形成されていてもよい。
第2磁性材料層115a、第1磁性材料層115cはCoFeやNiFeなどの強磁性材料によって形成される。
なお前記第2磁性材料層115aは例えば20〜50Å程度で形成され、非磁性中間層115bは8〜10Å程度で形成され、第1磁性材料層115cは15〜35Å程度で形成される。
また非磁性中間層115bは、Ru、Rh、Ir、Cr、Re、Cuなどの非磁性導電材料で形成される。
前記反強磁性層116は、元素X(ただしXは、Pt,Pd,Ir,Rh,Ru,Osのうち1種または2種以上の元素である)とMnとを含有する反強磁性材料で形成されることが好ましい。
これら白金族元素を用いたX−Mn合金は、耐食性に優れ、またブロッキング温度も高く、さらに交換結合磁界(Hex)を大きくできるなど反強磁性材料として優れた特性を有している。特に白金族元素のうちPtを用いることが好ましく、例えば二元系で形成されたPtMn合金を使用することができる。
また本発明では、前記反強磁性層116は、元素Xと元素X′(ただし元素X′は、Ne,Ar,Kr,Xe,Be,B,C,N,Mg,Al,Si,P,Ti,V,Cr,Fe,Co,Ni,Cu,Zn,Ga,Ge,Zr,Nb,Mo,Ag,Cd,Sn,Hf,Ta,W,Re,Au,Pb、及び希土類元素のうち1種または2種以上の元素である)とMnとを含有する反強磁性材料で形成されてもよい。
なお前記元素X′には、元素XとMnとで構成される空間格子の隙間に侵入し、または元素XとMnとで構成される結晶格子の格子点の一部と置換する元素を用いることが好ましい。ここで固溶体とは、広い範囲にわたって、均一に成分が混ざり合った固体のことを指している。
侵入型固溶体あるいは置換型固溶体とすることで、前記X−Mn合金膜の格子定数に比べて、前記X−Mn−X′合金の格子定数を大きくすることができる。これによって反強磁性層116の格子定数と固定磁性層115の格子定数との差を広げることができ、前記反強磁性層116と固定磁性層115との界面構造を非整合状態にしやすくできる。ここで非整合状態とは、前記反強磁性層116と固定磁性層115との界面で前記反強磁性層116を構成する原子と前記固定磁性層115を構成する原子とが一対一に対応しない状態である。
また特に置換型で固溶する元素X′を使用する場合は、前記元素X′の組成比が大きくなりすぎると、反強磁性としての特性が低下し、固定磁性層115との界面で発生する交換結合磁界が小さくなってしまう。特に本発明では、侵入型で固溶し、不活性ガスの希ガス元素(Ne,Ar,Kr,Xeのうち1種または2種以上)を元素X′として使用することが好ましいとしている。希ガス元素は不活性ガスなので、希ガス元素が、膜中に含有されても、反強磁性特性に大きく影響を与えることがなく、さらに、Arなどは、スパッタガスとして従来からスパッタ装置内に導入されるガスであり、ガス圧を適正に調節するのみで、容易に、膜中にArを侵入させることができる。
なお、元素X′にガス系の元素を使用した場合には、膜中に多量の元素X′を含有することは困難であるが、希ガスの場合においては、膜中に微量侵入させるだけで、熱処理によって発生する交換結合磁界を、飛躍的に大きくできる。
なお本発明では、好ましい前記元素X′の組成範囲は、at%(原子%)で0.2から10であり、より好ましくは、at%で、0.5から5である。また本発明では前記元素XはPtであることが好ましく、よってPt−Mn−X′合金を使用することが好ましい。
また本発明では、反強磁性層116の元素Xあるいは元素X+X′のat%を45(at%)以上で60(at%)以下に設定することが好ましい。より好ましくは49(at%)以上で56.5(at%)以下である。これによって成膜段階において、固定磁性層115との界面が非整合状態にされ、しかも前記反強磁性層116は熱処理によって適切な規則変態を起すものと推測される。
図1に示す磁気検出素子100では、前記フリー磁性層113の両側にハードバイアス層118,118が形成されている。前記ハードバイアス層118,118からの縦バイアス磁界によって、前記フリー磁性層113の磁化はトラック幅方向(図示X方向)に揃えられる。前記ハードバイアス層118,118は、例えばCo−Pt(コバルト−白金)合金やCo−Cr−Pt(コバルト−クロム−白金)合金などで形成されている。
前記ハードバイアス層118,118の上下および端部は、アルミナなどからなる絶縁層119,119によって絶縁されている。
多層膜T2の上下には、電極層120,120が設けられており、多層膜T2を構成する各層の膜面に対して垂直方向にセンス電流が流されるCPP(Current Perpendicular to the plane)−GMR型の磁気検出素子となっている。
電極層120,120はα−Ta、Au、Cr、Cu(銅)、Rh、Ir、RuやW(タングステン)などで形成されている。
図1に示すスピンバルブ型の磁気検出素子100では、下地層111から前記保護層117を積層後、熱処理を施し、これによって前記反強磁性層116と固定磁性層115との界面に交換結合磁界を発生させる。このとき磁場を図示Y方向と平行な方向に向けることで、前記固定磁性層115の磁化は図示Y方向と平行な方向に向けられ固定される。なお図1に示す実施形態では前記固定磁性層115は積層フェリ構造であるため、前記第1磁性材料層115cが例えば図示Y方向に磁化されると、第2磁性材料層115aは図示Y方向と逆方向に磁化される。
図1に示された磁気検出素子100は、前記固定磁性層115と前記フリー磁性層113の磁化がほぼ直交関係にある。記録媒体からの洩れ磁界が前記磁気検出素子100の図示Y方向に侵入し、前記フリー磁性層113の磁化が感度良く変動し、この磁化方向の変動と、前記固定磁性層115の固定磁化方向との関係で電気抵抗が変化し、この電気抵抗値の変化に基づく電圧変化または電流変化により、記録媒体からの洩れ磁界が検出される。
前記下地層111は、その上に形成される前記シード層112の{110}面として表される等価な結晶面を、前記多層膜T2の膜面と平行な方向に優先配向させるために設けられたものである。前記下地層111は例えば50Å程度の膜厚で形成される。
前記シード層112は体心立方構造(bcc)から成り、本発明のbcc層となるものである。前記多層膜T2の膜面と平行な方向に、代表的に{110}面として表される等価な結晶面が優先配向されている。前記シード層112は、Cr、V、Nb、Mo、Ta、W、またはこれらの合金で形成されることが好ましい。
ここで本明細書において「代表的に{110}面として表される等価な結晶面」とは、ミラー指数を用いて表した結晶格子面を示し、前記[110]面として表される等価(同等)な結晶面としては(110)面、(−110)面、(1−10)面、(−1−10)面、(101)面、(−101)面、(10−1)面、(−10−1)面、(011)面、(0−11)面、(01−1)面、(0−1−1)面が存在する。
すなわち本発明では、前記シード層112は、(110)面や、それと等価な前記各面等が、前記多層膜T2の膜面と平行な方向に優先配向しているのである。
図1に示す前記磁気検出素子100では、前記したように前記シード層112の上に、ホイスラー合金層であるフリー磁性層113が形成されている。前記シード層112は、代表的に[110]面として表される等価な結晶面が前記多層膜T2の膜面に優先配向するように形成されているが、これによって前記シード層112上に形成される前記フリー磁性層113は、前記多層膜T2の膜面と平行な方向に、[220]面して表される等価な結晶面が優先配向される。
ここで本明細書において「代表的に[220]面して表される等価な結晶面」とは、ミラー指数を用いて表した結晶格子面を示し、前記[220]面として表される等価(同等)な結晶面としては(220)面、(−220)面、(2−20)面、(−2−20)面、(202)面、(−202)面、(20−2)面、(−20−2)面、(022)面、(0−22)面、(02−2)面、(0−2−2)面が存在する。
すなわち前記磁気検出素子100では、前記フリー磁性層113は、(220)面や、それと等価な前記各面等が、前記多層膜T2の膜面と平行な方向に優先配向しているのである。
このように本発明では、前記膜面と平行な方向に優先配向する前記シード層112の結晶面は、代表的に[110]面として表される等価な結晶面であることが好ましく、また前記膜面と平行な方向に優先配向する前記フリー磁性層113の結晶面は、代表的に{220}面として表される等価な結晶面であることが好ましい。これは、体心立方(bcc)構造の[220]面、または{110}面は最稠密面であり、ホイスラー合金層の原子がbcc層の内部に拡散することを抑制できるためと考えられる。また、ホイスラー合金層は成膜後に、各元素を結晶格子の定まった位置に配置させる規則格子化を行う必要がある。ホイスラー合金層をbcc層の最稠密面の上に成膜するとホイスラー合金の原子が膜面平行方向に動きやすくなり、規則格子化に必要な原子の配置交換が容易になるとも考えられる。また、ホイスラー合金層の規則格子化を促進するために、成膜後に熱処理した場合にも、ホイスラー合金層とbcc層の界面拡散を最小限に押さえることができる。
本発明ではさらに、前記各結晶面内に存在する、ある同じ結晶軸の少なくとも一部が、前記シード層112と前記フリー磁性層113とで互いに同じ方向を向いているのである(図4参照)。なお図4では、例えば(110)面内に存在する[001]方向が、前記シード層112と前記フリー磁性層113とで互いに同じ方向を向いていることがわかる。
このような結晶配向を生じる原因としては、前記シード層112と前記フリー磁性層113とを成膜段階において、如何なる状態で成膜したかに依存すると考えられる。
前記シード層112の上に、層が整合して、エピタキシャルの状態で前記フリー磁性層113を堆積していくためには、ターゲット基板から叩きだされた前記フリー磁性層113の材料となる原子が前記シード層112の上に到達したのち、前記シード層112の原子配列にならって再配列できるように、前記フリー磁性層113の原子が前記シード層112の上を適度に移動することができるだけのエネルギーが必要である。
前記フリー磁性層113の原子のエネルギーを大きくするためには、ターゲットを叩きだすためのスパッタガスの圧力を調節することが重要である。スパッタガスの圧力が大きくなりすぎると、フリー磁性層113の材料となる原子とスパッタガス分子の衝突頻度が増加して、フリー磁性層113の材料となる原子が前記シード層112の上に到達するまでにエネルギーを失ってしまう。このため、スパッタガス圧は低い方が良いが、あまり低すぎると安定的な放電を維持することができなくなる。
従って、ターゲットを叩きだすためのスパッタガスの圧力は、5×10-5Torr(6.7×10-3Pa)〜3×10-3Torr(0.4Pa)であることが好ましい。本実施の形態では、スパッタガスとしてArを用い、スパッタガスの圧力を、1.5×10-3Torr(0.2Pa)としている。
また、前記シード層112が形成されている基板の温度を高くすると、ターゲットから前記シード層112の上に到達した前記フリー磁性層113の材料となる原子が前記シード層112の上を移動しやすくなり、前記シード層112の原子配列にならって再配列しやすくなる。ただし、前記シード層112が形成されている基板の温度が大きくなりすぎると、前記シード層112と前記フリー磁性層113の界面における原子の相互拡散が顕著になり好ましくない。
従って、前記シード層112が形成されている基板の温度は0℃〜100℃であることが好ましい。本実施例では、基板を水冷することにより、基板の温度を30℃から40℃に保っている。
前記フリー磁性層113の材料となる原子が前記シード層112に達したときのエネルギーを大きくするためには、ターゲットと前記シード層112が形成されている基板との距離を小さくして、前記フリー磁性層113の材料となる原子とスパッタガス分子の衝突頻度を減少させることが好ましい。ただし、ターゲットと前記シード層112が形成されている基板との距離を小さくしすぎると、ターゲットからの2次電子や輻射熱で、前記シード層112が形成されている基板の温度が大きくなりすぎて、前記シード層112と前記フリー磁性層113の界面における原子の相互拡散が顕著になり好ましくない。また、ターゲットと前記シード層112が形成されている基板との距離が小さくなると、前記フリー磁性層113を均一な膜厚で成膜することが困難になる。
従って、ターゲットと前記シード層112が形成されている基板との距離は、50mm〜300mmであることが好ましい。本実施例では、ターゲットと前記シード層112が形成されている基板との距離を89mmにしている。
前記bcc層である前記シード層112の結晶と前記ホイスラー合金層である前記フリー磁性層113の結晶が整合していると、前記柱状晶の(110)面または(220)面内に存在する同一の等価な結晶軸が、前記bcc層と前記ホイスラー合金層で同じ方向を向くことになる。前記フリー磁性層113が前記シード層112に対してエピタキシャル的に成膜されると、前記フリー磁性層113が前記シード層112とで全ての結晶方位が平行関係を有して成膜されやすい。そしてフリー磁性層113と前記シード層112との界面では、前記界面と平行な方向に前記等価な各結晶面が優先配向するのみならず、前記結晶面内に存在する、フリー磁性層113と前記シード層112とのある同一の等価な結晶軸が同じ方向に向き、前記界面でフリー磁性層113の原子の配列と前記シード層112の原子の配列とが1対1に対応しやすくなる(図4参照)。
このように、前記シード層112と前記フリー磁性層113との結晶が整合している。しかし、仮に、前記シード層112と前記フリー磁性層113との結晶が整合していない状態であると、前記シード層112と前記フリー磁性層113との界面には結晶粒界が発生しているのと同じ状態となり、伝導電子はこの界面で粒界散乱と同様の界面散乱を受けるため、抵抗を増大させることに繋がり、抵抗変化率(ΔR/R)が減少する。
また本発明では、膜厚方向と平行な切断面に現われる前記シード層112の結晶粒界と、前記フリー磁性層113の結晶粒界とが、前記シード層112と前記フリー磁性層113との界面の少なくとも一部で連続な状態となっているのである。
なお本発明で言う前記結晶粒界とは、2つの結晶粒が異なる結晶方位を保って前記それぞれの結晶粒が接する境界をいう。
図5に、前記磁気検出素子100の実施例の透過電子顕微鏡写真(TEM写真)を示す。また図6は、図5の長方形で囲んだ部分の拡大図(図示右側)、および前記シード層112と前記フリー磁性層113との界面と平行方向から電子線(ビーム)を入射させ、前記下地層111、前記シード層112および前記フリー磁性層113のそれぞれについて得られた透過電子線回折像(図示左側)を示している。なお、図6の図示左側に示す前記下地層111、前記シード層112および前記フリー磁性層113の透過電子線回折像は、図示右側に示す前記拡大図において円で囲んだ部分での透過電子線回折像である。また、図7は図5に示す写真の模式図である。
図5ないし図7において、Ta層は前記下地層111に相当し、Cr層は前記シード層112に相当し、ホイスラー合金層であるCo2MnGe層は前記フリー磁性層113に相当し、Ta/Ta−Oxide層は前記保護層117に相当する。図5ないし図7の試料では、図1においてフリー磁性層113と保護層117の間に存在する非磁性材料層114、および固定磁性層115などは省略している。
図5ないし図7に示すように本発明では、Cr層(前記シード層112)およびCo2MnGe層(前記フリー磁性層113)に形成された結晶粒界(1)(2)(3)(4)(5)が、前記Cr層(前記シード層112)およびCo2MnGe層(前記フリー磁性層113)の界面で連続な状態になっており、前記界面を貫く大きな結晶粒が形成されている。このような連続状態が生じる場合には、前記界面においてCr層(前記シード層112)の膜面方向の結晶面と、Co2MnGe層(前記フリー磁性層113)の膜面方向の結晶面とに存在する、ある同じ等価な結晶軸の少なくとも一部が同じ方向を向いているものと推測できる。
このように、前記シード層112と前記フリー磁性層113との界面が結晶学的に連続していると、前記シード層112と前記フリー磁性層113との界面には結晶粒界がないこととなるため、伝道電子が結晶粒界で粒界散乱を受けるが如く界面で散乱されることがなく、抵抗を減少させることに繋がり、抵抗変化率(ΔR/R)が増大する。
また本発明では、前記前記シード層112と前記フリー磁性層113との結晶配向を透過電子線回折像によって観測し、この透過電子線回折像が以下に説明するような回折図形として得られたなら、前記シード層112と前記フリー磁性層113は、膜面と平行な方向に{110}面、または{220}面と同じ等価な結晶面が優先配向し、しかも前記結晶面内に存在する、<001>方向、または<002>方向と同じ等価な結晶軸の少なくとも一部が、前記シード層112と前記フリー磁性層113とで互いに同じ方向を向いているものと推測できる。
図8は図6に示す前記シード層112の前記回折像の模式図、図9は図6に示す前記フリー磁性層113の前記回折像の模式図である。
前記シード層112および前記フリー磁性層113の透過電子線回折像には、それぞれの層の各結晶面に相当する逆格子点に対応した回折斑点が現れる。前記逆格子点(=回折斑点)はミラー指数により表される結晶面である。
逆格子面すなわち電子線回折像の投影面は、入射電子線と垂直な結晶面と平行である。
前記シード層112や前記フリー磁性層113は多結晶体であり、それぞれを構成する多くの結晶粒の[110]方向は膜面に対して垂直方向に近い方向を向いているが、膜面内に存在する、例えば[001]方向の向きは、膜面垂直方向を軸として、360°いろいろな角度を向いた状態の結晶粒が混在している。したがって、どれか1つの結晶粒に膜面と平行方向に電子線を入射させた場合、電子線と平行な方向がどのような指数の方向になるか(入射電子線と垂直な結晶面が何になるか)は結晶粒によって異なる。ここで、例として図示した図8の回折図形(前記シード層112を構成する1つの結晶粒からのもの)の場合は、特徴的な4回対称のパターンが現われており、入射電子線は対象としている結晶粒の[001]方向と平行であることが分かる。また、それぞれの回折斑点は、それらの対称性から図8のように指数づけでき、膜面垂直方向(図8での上方)が[110]方向、界面と平行な図8における右方向が[1−10]方向であることが分かる。
また、前記シード層112の結晶と同じ柱状晶内に存在し、このシード層112の結晶の直上に積層されている前記フリー磁性層113に電子線を入射させて得た電子線回折図形が図9であるが、この図9の図形は、図8に示した前記シード層112の回折図形と相似形をなし、同じく4回対称のパターンであることから、入射電子線は前記フリー磁性層113の結晶の[001]方向と平行であることが分かる。それぞれの回折斑点は、それらの対称性から図9のように指数づけでき、膜面垂直方向(図9での上方)が[110]方向、界面と平行な図8における右方向が[1−10]方向であることが分かる。この方位関係は、図8に示した前記シード層112の結晶のものと全く同じである。したがって、同じ柱状晶内に重なって存在する前記シード層112と前記フリー磁性層113の結晶方位関係は、3次元的に全く等しいことを意味する。
すなわち、前記シード層112と前記フリー磁性層113が、少なくともひとつの柱状晶のなかでエピタキシャル的に整合して成長しているといえる。このように、結晶学的に連続的な状態であれば、伝導電子の界面での散乱を抑制でき、抵抗を減少させることに繋がり、抵抗変化率(ΔR/R)を増大することができる。
図2は本発明の第2実施形態の磁気検出素子200を示す断面図であり、図1に相当する図である。
図2に示す磁気検出素子200は、図1に示す前記磁気検出素子100と同じ構成要素を有して構成されている。したがって、図2では、図1に示す磁気検出素子100と同じ構成要素には同じ符号を付して、詳しい説明を省略する。
図2に示す磁気検出素子200では、図1に示す磁気検出素子100と同じ構成要素で構成されているが、シード層112の上に形成されるフリー磁性層213、非磁性材料層114、3層構造の固定磁性層115、反強磁性層116の積層順序が図1に示す磁気検出素子100とは異なっており、図2に示すように、前記シード層112の上に、下から順に反強磁性層116、固定磁性層115、非磁性材料層114、フリー磁性層213の順序で積層され、多層膜T3が形成されている。すなわち、図2に示す磁気検出素子200は、前記固定磁性層115の下に前記反強磁性層116が設けられているいわゆるボトムスピンバルブ型のGMR型磁気検出素子である。
図2に示す磁気検出素子200では、前記フリー磁性層213が2層構造のものとして構成されている。このフリー磁性層213は、第3磁性材料層213aと、この第3磁性材料層213aの上に形成される第4磁性材料層213bとで構成されている。
前記第3磁性材料層213aは、体心立方(bcc)構造を有し、前記多層膜T3の膜面と平行な方向に[110]面として表される等価な結晶面が優先配向しているものであり、本願発明のbcc層に相当する。この前記第3磁性材料層213aは、30at%以上のFeを含むFeCo合金、例えばFe50Co50を用いることができる。
前記第4磁性材料層213bはホイスラー合金によって形成されており、本発明のホイスラー合金層に相当する。この第4磁性材料層213bは、図1に示す磁気検出素子100を構成する前記フリー磁性層113と同じ材料によって形成することができる。
図2に示す磁気検出素子200において、前記第3磁性材料層213aと前記第4磁性材料層213bとの関係は、図1に示す前記磁気検出素子100における前記シード層112と前記フリー磁性層113との関係と全く同じであり、図2に示す磁気検出素子200においても、図1に示す前記磁気検出素子100が奏する前記各特有の効果を奏することができるものである。
図3は本発明の第3実施形態の磁気検出素子300を示す断面図であり、図1に相当するものである。
図3に示す磁気検出素子300は、図1に示す前記磁気検出素子100、および図2に示す磁気検出素子200と同じ構成要素を有して構成されている。したがって、図3では、図1に示す磁気検出素子100、および図2に示す磁気検出200と同じ構成要素には同じ符号を付して、詳しい説明を省略する。
図3に示す磁気検出素子300では、図2に示す磁気検出素子200と同様、シード層112の上に、下から順に反強磁性層116、固定磁性層115、非磁性材料層114、フリー磁性層213の順序で積層され、これら各層によって多層膜T4が形成されているが、さらに前記フリー磁性層213の上に、下から順に非磁性材料層114、3層構造の固定磁性層115、反強磁性層116、保護層117が積層されている。すなわち、図3に示す磁気検出素子300は、前記フリー磁性層213の上下双方に前記反強磁性層116,116が設けられた、いわゆるデュアルスピンバルブ型のGMR型磁気検出素子である。
図3に示す磁気検出素子300でも、図2に示す前記磁気検出素子200と同様に、前記フリー磁性層213が第3磁性材料層213aと第4磁性材料層213bとで構成されている。
前記第3磁性材料層213aは、体心立方(bcc)構造を有し、前記多層膜T4の膜面と平行な方向に[110]面として表される等価な結晶面が優先配向しているものであり、本願発明のbcc層に相当する。この前記第3磁性材料層213aは、30at%以上のFeを含むFeCo合金、例えばFe50Co50を用いることができる。
前記第4磁性材料層213bはホイスラー合金によって形成されており、本発明のホイスラー合金層に相当する。この第4磁性材料層213bは、図1に示す磁気検出素子100を構成する前記フリー磁性層113と同じ材料によって形成することができる。
図3に示す磁気検出素子300においても、前記第3磁性材料層213aと前記第4磁性材料層213bとの関係は、図1に示す前記磁気検出素子100における前記シード層112と前記フリー磁性層113との関係と全く同じであり、図3に示す磁気検出素子300においても、図1に示す前記磁気検出素子100が奏する前記各特有の効果を奏することができるものである。
なお、図1ないし図3では、前記フリー磁性層113,213が前記ホイスラー合金層であるものを例にして説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、前記非磁性材料層114と接する前記第2磁性層115aが前記ホイスラー合金から形成されているものや、前記非磁性材料層114と接する前記第2磁性層115aと前記フリー磁性層113,213との双方が前記ホイスラー合金から形成されるものであっても良い。この場合、前記ホイスラー合金から形成される層は、体心立方構造(bcc)で形成される層の上に形成される必要がある。
以上本発明の好ましい実施形態に関して説明したが、本発明の範囲から逸脱しない範囲で様々な変更を加えることができる。たとえば、CPP−TMR(トンネル効果磁気抵抗効果素子)であってもよい。
なお、上述した実施形態はあくまでも例示であり、本発明の特許請求の範囲を限定するものではない。
以下に示す膜構成のCPP−GMR型磁気検出素子(トップスピンバルブ)を形成し、抵抗値×素子面積ReA(mΩμm2)、抵抗変化量×素子面積ΔRA(mΩμm2)、抵抗変化率ΔR/Re(%)を測定した。
比較例1:下地層(Ta(30Å))/シード層((Ni80Fe2060Cr40(60Å))/フリー磁性層(Co90Fe10(5Å)/Ni80Fe20(90Å)/Co90Fe10(5Å))/非磁性材料層(Cu(43Å))/固定磁性層(Co90Fe10(10Å)/Ni80Fe20(35Å)/Co90Fe10(5Å))/Ru(9Å)/Co90Fe10(30Å)/反強磁性層(Pt50Mn50(170Å))/保護層(Ta(30Å))
<比較例2:下地層(Ta(30Å))/フリー磁性層(Co2MnGe(60Å))/非磁性材料層(Cu(43Å))/固定磁性層(Co2MnGe(40Å/Co90Fe10(10Å)/Ru(9Å)/Co90Fe10(30Å))/反強磁性層(Pt50Mn50(170Å))/保護層(Ta(30Å))>
実施例1:下地層(Ta(30Å))/シード層(Cr(60Å))/フリー磁性層(Co2MnGe(60Å))/非磁性材料層(Cu(43Å))/固定磁性層(Co2MnGe(40Å)/Co90Fe10(10Å)/Ru/Co90Fe10(30Å))/反強磁性層(Pt50Mn50(170Å))/保護層(Ta(30Å))
なお各層に記載した括弧書き中の数値は膜厚を示している。
実施例1では、固定磁性層においてホイスラー合金層Co2MnGeがfcc層Co90Fe10上に積層されている。また、フリー磁性層はホイスラー合金層Co2MnGeとして形成されており、bcc層であるシード層Crの上に積層されている。
結果を表1に示す。
磁気検出素子の抵抗値×素子面積ReA(mΩμm2)は、比較例1,2、実施例1ともに80mΩμm2から95mΩμm2の範囲にある。フリー磁性層及び固定磁性層にホイスラー合金Co2MnGeを用いると、単位面積当りの抵抗値ReA(mΩμm2)が高くなる傾向にある。
抵抗変化量×素子面積ΔRA(mΩμm2)は、比較例1,2と実施例1との間の差が大きくなっている。実施例1のように、フリー磁性層及び固定磁性層にホイスラー合金Co2MnGeを用い、このホイスラー合金Co2MnGeをbcc層(シード層Cr)の上に積層することにより、比較例1,2の磁気検出素子と比べて、3倍以上の抵抗変化量ΔReA(mΩμm2)を発揮することができる。
実施例1の抵抗変化量×素子面積ΔRA(mΩμm2)が大きくなる結果、実施例1の抵抗変化率ΔR/Re(%)は、比較例1,2の抵抗変化率ΔR/Re(%)と比べて、3倍以上になっている。
本発明の第1実施形態の磁気検出素子を記録媒体との対向面側から見た断面図。 本発明の第2実施形態の磁気検出素子を記録媒体との対向面側から見た断面図。 本発明の第3実施形態の磁気検出素子を記録媒体との対向面側から見た断面図。 シード層とフリー磁性層との結晶配向を模式図的に示した図。 本発明におけるスピンバルブ型薄膜素子を膜厚と平行な方向から切断した際の前記切断面の透過電子顕微鏡写真。 図5の部分拡大図、およびシード層とフリー磁性層の界面と平行方向からの透過電子線回折像。 図5に示す透過電子顕微鏡写真の部分模式図。 本発明におけるシード層の膜面と平行方向からの透過電子線回折像の模式図。 本発明におけるフリー磁性層の膜面と平行方向からの透過電子線回折像の模式図。 従来の磁気検出素子を記録媒体との対向面側から見た断面図。
符号の説明
100,200,300 磁気検出素子
112 シード層
113 フリー磁性層
114 非磁性材料層
115 固定磁性層
115a 第2磁性材料層
115b 非磁性中間層
115c 第1磁性材料層
116 反強磁性層
118 ハードバイアス層
213 フリー磁性層
213a 第3磁性材料層
213b 第4磁性材料層

Claims (14)

  1. 磁化方向が一方向に固定される固定磁性層と、前記固定磁性層に非磁性材料層を介して形成されたフリー磁性層を有する多層膜を有し、前記多層膜の各層の膜面と垂直方向に電流が流れる磁気抵抗効果素子において、
    前記フリー磁性層と前記固定磁性層のいずれか一方または両方が、ホイスラー合金層を有しており、
    前記ホイスラー合金層は前記多層膜の膜面と平行な方向に{220}面として表される等価な結晶面が優先配向している体心立方(bcc)構造を有し、
    前記ホイスラー合金層が、体心立方(bcc)構造を有し、前記膜面と平行な方向に[110]面として表される等価な結晶面が優先配向しているbcc層の上に形成されていることを特徴とする磁気検出素子。
  2. 前記bcc層が前記フリー磁性層の少なくとも一部を構成している請求項1記載の磁気検出素子。
  3. 前記bcc層が前記固定磁性層の少なくとも一部を構成している請求項1または2記載の磁気検出素子。
  4. 前記bcc層が前記フリー磁性層の下に形成されるシード層である請求項1ないし3のいずれかに記載の磁気検出素子。
  5. 前記ホイスラー合金の前記膜面と平行な方向の平均結晶粒径は、50Å以上である請求項1ないし4のいずれかに記載の磁気検出素子。
  6. 前記bcc層の膜厚方向と平行な切断面に現われる前記bcc層に形成された結晶粒界と、前記ホイスラー合金層に形成された結晶粒界とが連続する柱状晶が形成されている請求項1ないし5のいずれかに記載の磁気検出素子。
  7. 前記柱状晶の中で、前記bcc層の結晶と前記ホイスラー合金層の結晶がエピタキシャルの状態で整合している請求項1ないし6のいずれかに記載の磁気検出素子。
  8. 前記柱状晶の{110}面または{220}面内に存在する同一の等価な結晶軸が、前記bcc層と前記ホイスラー合金層で同じ方向を向いている請求項6または7記載の磁気検出素子。
  9. 前記ホイスラー合金層は、組成式がX2YZまたはXYZで表されるホイスラー型結晶構造を有する金属化合物によって形成される請求項1ないし8のいずれかに記載の磁気検出素子、
    ただし前記XはCu、Co、Ni、Rh、Pt、Au、Pd、Ir、Ru、Ag、Zn、Cd、Feのうち1種または2種以上の元素であり、前記YはMn、Fe、Ti、V、Zr、Nb、Hf、Ta、Cr、Co、Niのうち1種または2種以上の元素であり、前記ZはAl、Sn、In、Sb、Ga、Si、Ge、Pb、Znのうち1種または2種以上の元素である。
  10. 前記ホイスラー合金層は、組成式がX2MnZで表される金属化合物によって形成される請求項1ないし8のいずれかに記載の磁気検出素子、
    ただし前記XはCu、Co、Ni、Au、Pd、のうち1種または2種以上の元素であり、前記ZはAl、Sn、In、Sb、Ga、Si、Ge、のうち1種または2種以上の元素である。
  11. 前記ホイスラー合金層は、組成式がCo2MnZで表される金属化合物によって形成される請求項1ないし8のいずれかに記載の磁気検出素子、
    ただし前記ZはAl、Sb、Si、Ge、のうち1種または2種以上の元素である。
  12. 反強磁性層と、この反強磁性層と接して形成され、前記反強磁性層との交換異方性磁界により磁化方向が固定される前記固定磁性層と、前記固定磁性層に前記非磁性材料層を介して形成された前記フリー磁性層とを有する請求項1ないし11のいずれかに記載の磁気検出素子。
  13. 前記フリー磁性層の上下に積層された非磁性材料層と、一方の前記非磁性材料層の上および他方の前記非磁性材料層の下に位置する前記固定磁性層とを有する請求項12記載の磁気検出素子。
  14. 一方の前記固定磁性層の上および他方の前記固定磁性層の下に位置して、交換異方性磁界によりそれぞれの前記固定磁性層の磁化方向を一定の方向に固定する反強磁性層を有する請求項13記載の磁気検出素子。
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