JP6943019B2 - 磁気抵抗効果素子、磁気ヘッド、センサ、高周波フィルタ及び発振素子 - Google Patents

磁気抵抗効果素子、磁気ヘッド、センサ、高周波フィルタ及び発振素子 Download PDF

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Description

本発明は、磁気抵抗効果素子に関し、これを用いた磁気ヘッド、センサ、高周波フィルタ及び発振素子に関する。
従来の巨大磁気抵抗効果(GMR)素子は、磁化固定層としての第一の強磁性層と、磁化自由層としての第二の強磁性層と、第一の強磁性層と第二の強磁性層との間に設けられた非磁性スペーサ層とを備えている。すなわち、GMR素子は、強磁性層/非磁性スペーサ層/強磁性層の構造を有している。GMR素子においては、上下の強磁性層の磁化の向きが揃った状態で、これを通過するスピンを流すことができる。従来のCPP−GMR(面垂直通電型GMR)素子においては、TMR(トンネル磁気抵抗効果)素子に比べて、磁気抵抗効果が低いため、特許文献1に開示のGMR素子においては、強磁性層にホイスラー合金(Co(Fe,Mn)Si)、非磁性スペーサ層にAgを使用し、磁気抵抗効果の改善を試みている。
特開2012−190914号公報
しかしながら、本願発明者らの知見よれば、ホイスラー合金と非磁性金属とを単に組み合わせた磁気抵抗効果素子の場合、磁気抵抗効果は十分ではない。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、磁気抵抗効果が改善される磁気抵抗効果素子を提供することを目的とする。
上述の課題を解決するため、第1の磁気抵抗効果素子は、磁化固定層としての第一の強磁性層と、磁化自由層としての第二の強磁性層と、前記第一の強磁性層と前記第二の強磁性層との間に設けられた非磁性スペーサ層と、を備え、前記非磁性スペーサ層は、Agからなる非磁性金属層と、当該非磁性金属層の下面に設けられる第一の挿入層及び当該非磁性金属層の上面に設けられる第二の挿入層の少なくとも一つと、を有し、前記第一の挿入層及び前記第二の挿入層は、下記一般式(1):Feγ1−γ ・・・(1)、[Xは、O、Al、Si、Ga、Mo、Ag、及びAuからなる群より選択される1以上の元素を表し、γは、0.6≦γ≦0.9である]で表わされるFe合金を含む。この場合、Fe合金を含むいずれかの挿入層と、Agを含む非磁性金属層との間の格子整合性が高くなり、挿入層の外側に位置する強磁性層との格子整合性も高めることが可能なので、磁気抵抗効果が改善される。
また、この磁気抵抗効果素子は、前記一般式(1)において、0.6≦γ≦0.9である。この場合、上記Fe合金においては、Feの組成が上記範囲内の場合(0.6≦γ≦0.9)は、範囲外の場合と比較して、MR比率が高くなる。
第2の磁気抵抗効果素子は、前記第一の強磁性層及び前記第二の強磁性層の少なくとも一つは、下記一般式(2):Coαβ・・・(2)、[式中、Lは、Mn及びFeからなる群より選択される1以上の元素であり、Mは、Si、Al、Ga及びGeからなる群より選択される1以上の元素を表し、0.7≦α≦1.6であり、0.65≦β≦1.35であり、2<α+β≦2.6である]で表されるホイスラー合金を含む。
第3の磁気抵抗効果素子は、前記一般式(1)において、Xは、Al、Si及びGaからなる群より選択される1以上の元素である。これらの元素とFeの合金を用いた場合、高いMR比を得ることができた。
第4の磁気抵抗効果素子は、前記一般式(2)において、2α+β≦2.6である。この範囲内にある場合(2α+β≦2.6)は、高いMR比を得ることができた。なお、前記一般式(2)において、0.85≦α≦1.55、0.75≦β≦1.25、2α+β≦2.55である場合には、高いMR比を得ることができた。
第5の磁気抵抗効果素子は、前記第一の挿入層の厚さをt1としたとき、0.2nm≦t1≦10nmであり、前記第二の挿入層の厚さをt2としたとき、0.2nm≦t2≦10nmである。この場合、高いMR比を得ることができた。
なお、好ましくは、0.5nm≦t1≦8nm、0.5nm≦t2≦8nmの場合、高いMR比を得ることができた。
第6の磁気抵抗効果素子は、磁化固定層としての第一の強磁性層と、磁化自由層としての第二の強磁性層と、前記第一の強磁性層と前記第二の強磁性層との間に設けられた非磁性スペーサ層と、を備え、前記非磁性スペーサ層は、Agからなる非磁性金属層と、当該非磁性金属層の下面に設けられる第一の挿入層及び当該非磁性金属層の上面に設けられる第二の挿入層の少なくとも一つと、を有し、前記第一の挿入層及び前記第二の挿入層は、下記一般式(1):Fe γ 1−γ ・・・(1)、[Xは、O、Ga、Mo、Ag、及びAuからなる群より選択される1以上の元素を表し、γは、0<γ<1である]で表わされるFe合金を含む。
第7の磁気抵抗効果素子は、前記第一の強磁性層及び前記第二の強磁性層の少なくとも一つは、下記一般式(2):Co α β ・・・(2)、[式中、Lは、Mn及びFeからなる群より選択される1以上の元素であり、Mは、Si、Al、Ga及びGeからなる群より選択される1以上の元素を表し、0.7≦α≦1.6であり、0.65≦β≦1.35であり、2<α+β≦2.6である]で表されるホイスラー合金を含む。
上記いずれかの磁気抵抗効果素子を備えた磁気ヘッド、センサ、高周波フィルタ又は発振素子は、磁気抵抗効果が大きいため、これに起因する優れた特性を発揮することができる。
本発明の磁気抵抗効果素子によれば、磁気抵抗効果を改善することができる。
実施例に係る磁気抵抗効果素子MRの正面図である。 比較例に係る磁気抵抗効果素子MRの正面図である。 Feγ1−γからなる挿入層おけるFeの組成γと規格化したMR比との関係を示す図表である。 図3に示したデータをプロットしたグラフである。 各種材料を用いた場合のGMR素子(比較例、実施例1〜5)における規格化したMR比等を示す図表である。 各種材料を用いた場合のGMR素子(実施例A群)における規格化したMR比等を示す図表である。 各種材料を用いた場合のGMR素子(実施例B群)における規格化したMR比等を示す図表である。 実施例A群と実施例B群の材料を用いた場合の強磁性層におけるCo以外の元素の組成の和(α+β)と、規格化したMR比との関係を示すグラフである。 実施例A群の材料を用いた場合の強磁性層におけるL元素の組成αと、規格化したMR比との関係を示すグラフである。 実施例B群の材料を用いた場合の強磁性層におけるM元素の組成βと、規格化したMR比との関係を示すグラフである。 実施例C群の材料を用いた場合の挿入層の膜厚と、規格化したMR比等を示す図表である。 実施例C群の材料を用いた場合の挿入層の膜厚と、規格化したMR比との関係を示すグラフである。 Ag及びFe合金の格子定数、構造タイプ、ピアソン記号を示す図表である。 各種ホイスラー合金の格子定数を示す図表である。 Ag又はFe合金と、各種ホイスラー合金との格子不整合率を示す図表である。 Ag又はFe合金と、各種ホイスラー合金との格子不整合率を示す図表である。 磁気抵抗効果素子を有する磁気ヘッドの再生部の断面構成を示す図である。 磁気抵抗効果素子を有する磁気ヘッドの断面構成を示す図である。 複数の磁気抵抗効果素子を有する電流センサの構造を示す図である。 複数の磁気抵抗効果素子を有する高周波フィルタの構造を示す図である。
以下、実施の形態に係る磁気抵抗効果素子について説明する。なお、同一要素には、同一符号を用いることとし、重複する説明は、省略する。三次元直交座標系を用いる場合には、各層の厚み方向をZ軸方向とし、Z軸に垂直な2つの直交軸をX軸及びY軸とする。
図1は、実施例に係る磁気抵抗効果素子MRの正面図である。
磁気抵抗効果素子MRは、第1基材層1上に、第1非磁性金属層2、第2非磁性金属層3を順次備えており、この上に、磁化固定層としての第一の強磁性層4と、非磁性スペーサ層5と、磁化自由層としての第二の強磁性層6とが、順次積層されている。第二の強磁性層6上には、キャップ用非磁性金属層7と、コンタクト用金属層8とが、順次形成されている。下部に位置する第1非磁性金属層2、または第2非磁性金属層3と、上部に位置するコントタクト用金属層8との間にバイアスを印加して、特定の向きのスピンを有する電子を膜面に垂直な方向に流すことができる。
磁化固定層と磁化自由層の磁化の向きが同一の方向(例:+X方向,+X方向)の場合(平行)、スピンの向きがこれに等しい電子が、膜面を垂直方向に通過する。磁化固定層と磁化自由層の磁化の向きが互いに逆方向(例:+X方向,−X軸方向)の場合(反平行)、磁化の向きと反対の向きのスピンを有する電子は反射され、膜面を通過しない。
第一の強磁性層4(磁化固定層)の磁化の向きは固定されており、第二の強磁性層6(磁化自由層)の磁化の向きは、外部磁界によって変更することができるので、外部磁界の大きさに応じて通過電子量が変化する。通過電子量が多ければ抵抗は低く、通過電子量が少なければ抵抗は高い。磁化固定層としての第一の強磁性層4は、第二の強磁性層6の厚みよりも大きく、第一の強磁性層4よりも外部磁界によって磁化の向きが変更されにくいため、実質的に磁化の向きが固定された磁化固定層として機能する。
なお、図1では、理解を容易とするため、使用される代表的な材料名を、各層内に表記しているが、各層には、この他の材料も適用可能である。
第一の強磁性層4と第二の強磁性層6との間には、非磁性スペーサ層5が設けられている。非磁性スペーサ層5は、Agからなる非磁性金属層5Bと、非磁性金属層5Bの下面に設けられる第一の挿入層5A及び当該非磁性金属層5Bの上面に設けられる第二の挿入層5Cの少なくとも一つとを有している。すなわち、第一の挿入層5A及び第二の挿入層5Cの一方を省略し、中央の非磁性金属層5Bが、上下いずれかの強磁性層と接触する構造とすることもできる。
第一の挿入層5A及び第二の挿入層5Cは、下記一般式(1)で表わされるFe合金を含んでいる。
Feγ1−γ ・・・(1)。
ここで、Xは、O、Al、Si、Ga、Mo、Ag、及びAuからなる群より選択される1以上の元素を表し、γは、0<γ<1である。
すなわち、Fe−O、Fe−Al、Fe−Si、Fe−Ga、Fe−Mo、Fe−Ag、Fe−Auなどの組み合わせからなるFe合金の他、これらと電気的な性質及び結晶構造上の格子定数が近いFe−Al−Si、Fe−Al−MoなどのFe合金も、用いることが可能である。
この場合、Fe合金を含むいずれかの挿入層(第一の挿入層5A,第二の挿入層5C)と、Agを含む非磁性金属層5Bとの間の格子整合性が高くなり、また、挿入層(第一の挿入層5A,第二の挿入層5C)とこの外側に位置する強磁性層(第一の強磁性層4,第二の強磁性層6)との格子整合性も高めることが可能なので、磁気抵抗効果を改善することができる。
なお、各層の材料及び厚み(好適範囲)は、以下の通りである。
・コンタクト用金属層8:Ru、5nm、(3nm以上8nm以下)
・キャップ用非磁性金属層7:Ag、5nm、(3nm以上8nm以下)
・第二の強磁性層6:CMS(コバルトマンガンシリコン合金)、5nm、(3nm以上20nm以下)
・第二の挿入層5C:Fe合金(上記のFeγ1−γ)0.5nm、(0.2nm以上10nm以下)
・非磁性金属層5B: Ag、5nm、(3nm以上10nm以下)
・第一の挿入層5A:Fe合金(上記のFeγ1−γ)、0.5nm、(0.2nm以上10nm以下)
・第一の強磁性層4:CMS(コバルトマンガンシリコン合金)、10nm、(3nm以上20nm以下)
・第2非磁性金属層3:Ag、50nm、(20nm以上100nm以下)
・第1非磁性金属層2:Cr、20nm、(10nm以上30nm以下)
・第1基材層1:MgO、0.5mm(0.1mm以上2mm以下)
次に、磁気抵抗効果素子を構成する各層の材料例について、更に説明する。
コンタクト用金属層8としては、好適にはRuを用いることができるが、その他、例えば、Ru、Ag、Al、Cu、Au、Cr、Mo、Pt、W、Ta、Pd、及びIrの一以上の金属元素、これら金属元素の合金、又は、これら金属元素の2種類以上からなる材料の積層体を含んでよい。
キャップ用非磁性金属層7としては、好適にはAgを用いることができるが、その他、例えば、Ru、Ag、Al、Cu、Au、Cr、Mo、Pt、W、Ta、Pd、及びIrの一以上の金属元素、これら金属元素の合金、又は、これら金属元素の2種類以上からなる材料の積層体を含んでよい。
第二の強磁性層6としては、好適にはホイスラー合金であるCMS(Coαβ)を用いることができるが、その他、CoMnGe、CoMnGa、CoFeGa、CoFeSi、CoMnSn、CoMnAl、CoFeAl、CoCrAl、CoVAl、CoMnGaSn、CoFeGeGa、CoMnGeGa、CoFeGaSi、CoFeGeSi、CoCrIn、CoCrSn等のホイスラー合金又は、Fe、CrO、CoFeB等の強磁性材料を含むことができ、又は実質的に当該強磁性材料から成ることができる。なお、Coαβは、Coの原子数を2とした場合において、この合金全体を構成するLの原子数の比率がα、Mの原子数の比率がβであることを示している。
第一の強磁性層4としては、好適にはホイスラー合金であるCMS(Coαβ)を用いることができるが、その他、CoMnGe、CoMnGa、CoFeGa、CoFeSi、CoMnSn、CoMnAl、CoFeAl、CoCrAl、CoVAl、CoMnGaSn、CoFeGeGa、CoMnGeGa、CoFeGaSi、CoFeGeSi、CoCrIn、CoCrSn等のホイスラー合金又は、Fe、CrO、CoFeB等の強磁性材料を含むことができ、又は実質的に当該強磁性材料から成ることができる。
第2非磁性金属層3としては、好適にはAgを用いることができるが、その他、例えば、Ag、Au、Cu、Cr、V、Al、W、及びPtの少なくとも一つの金属元素を含み、これらの金属元素の合金、又はこれら金属元素の2種類以上からなる材料の積層体を含んでもよい。金属元素の合金には、例えば、立方晶系のAgZn合金、AgMg合金及びNiAl合金なども含まれる。
第1非磁性金属層2としては、好適にはCrを用いることができるが、その他、上部の層の結晶配向を制御するための例えば、Ag、Au、Cu、Cr、V、Al、W、及びPtの少なくとも一つの金属元素を含み、これらの金属元素の合金、又はこれら金属元素の2種類以上からなる材料の積層体を含んでもよい。金属元素の合金には、例えば、立方晶系のAgZn合金、AgMg合金及びNiAl合金なども含まれる。
第1基材層1としては、好適にはMgOを用いることができるが、その他、例えば、金属酸化物単結晶、シリコン単結晶、熱酸化膜付シリコン単結晶、サファイア単結晶、セラミック、石英、及びガラスなど、適度な機械的強度を有し、且つ熱処理や微細加工に適した材料であれば、特に限定されない。MgO単結晶を含む基板によれば、容易にエピタキシャル成長膜が形成される。このエピタキシャル成長膜は、大きな磁気抵抗特性を示すことができる。
次に、上記の構造の比較例に対する優位性について説明する。
図2は、比較例に係る磁気抵抗効果素子MRの正面図である。
比較例に係る磁気抵抗効果素子の基本構造は、図1に示したものから、Fe合金の挿入層(第一の挿入層5A,第二の挿入層5C)を取り除いたものであり、その他の構造は、図1に示したものと同一(好適例の構造と同一)である。また、この比較例では、第一の強磁性層4及び第二の強磁性層6の材料として、CMSの代わりに、Co0.5Fe0.5を用いた。
磁気抵抗効果素子の性能を評価する指標としてMR比がある。MR比は、[(磁化の向きが反平行の場合の素子の抵抗値−磁化の向きが平行な場合の素子の抵抗値)/磁化の向きが平行な場合の素子の抵抗値]で与えられる。
この比較例のMR比(図5の比較例1)を基準(=1)として、以降の実施例のMR比は規格化されている。
図3は、上記実施例の構造(好適例の構造)において、Feγ1−γからなる挿入層おけるFeの組成γと規格化したMR比との関係を示す図表であり、図4は、図3に示したデータをプロットしたグラフである。
図3及び図4は、図1の実施例の構造において、第一の強磁性層4及び第二の強磁性層6として、Co0.5Fe0.5を用いた場合の結果を示しており、Feγ1−γを構成するX元素として、O、Al、Si、Ga、Mo、Ag及びAuのいずれを用いた場合も、規格化したMR比は1以上となっている、また、γは、一般式(1)(Feγ1−γ)において、0.6≦γ≦0.9であることが好ましいことが分かる。γがこの範囲の場合には、規格化したMR比は、2.7以上4.7以下となり、比較例の場合のMR比を大きく上回る。
このように、上記Fe合金において、Feの組成が上記範囲内の場合(0.6≦γ≦0.9)は、範囲外の場合と比較して、MR比率が高くなる。
図5は、各種材料を用いた場合のGMR素子(比較例、実施例1〜5)における規格化したMR比等を示す図表である。
比較例1として、上述した比較例(第一の強磁性層4及び第二の強磁性層6としてCo0.5Fe0.5を用いた例)が示されており、規格化MR比は、この時のMR比を1として規格化したものである。なお、比較例1において、第一の強磁性層4及び第二の強磁性層6の材料として、CMS(CoMn1.0Si0.92)を用いた場合には、規格化MR比は4.8になる。
実施例1は、図1の構造において、第一の強磁性層4及び第二の強磁性層6としてCo0.5Fe0.5を用い、第一の挿入層5A及び第二の挿入層5Cとして厚み0.5nmのFe0.2Au0.8を用いた例である。その他の材料及び構造は、図1の好適例に示した通りである。
実施例2は、図1の構造において、第一の強磁性層4及び第二の強磁性層6としてCo0.5Fe0.5を用い、第一の挿入層5A及び第二の挿入層5Cとして厚み0.5nmのFe0.65Au0.35を用いた例である。その他の材料及び構造は、図1の好適例に示した通りである。
実施例3は、図1の構造において、第一の強磁性層4及び第二の強磁性層6としてCoMn1.0Si0.92を用い、第一の挿入層5A及び第二の挿入層5Cとして厚み0.5nmのFe0.65Au0.35を用いた例である。その他の材料及び構造は、図1の好適例に示した通りである。
実施例4は、図1の構造において、第一の強磁性層4及び第二の強磁性層6としてCoMn1.0Si0.92を用い、第一の挿入層5A及び第二の挿入層5Cとして厚み0.5nmのFe0.75Al0.25を用いた例である。その他の材料及び構造は、図1の好適例に示した通りである。
実施例5は、図1の構造において、第一の強磁性層4及び第二の強磁性層6としてCoMn1.3Si0.92を用い、第一の挿入層5A及び第二の挿入層5Cとして厚み0.5nmのFe0.75Al0.25を用いた例である。その他の材料及び構造は、図1の好適例に示した通りである。
規格化MR比の大きさは、比較例1が一番小さく、挿入層を用いた実施例1の規格化MR比が比較例1の規格化MR比よりも大きくなっている。挿入層を用いることで、MR比が増加することが分かる。
実施例1に比べて、挿入層におけるFeの組成(γ=0.65)を増加させた実施例2では、規格化MR比は更に増加している。したがって、Feγ1−γにおいては、0.65≦γが好ましい。なお、0.6≦γにおいてもMR比増加の効果がある。なぜならば、第一の挿入層及び/又は第二の挿入層は、容易に立方晶系の結晶構造を取ることができるからであり、その結果、非磁性スペーサ層と、第一の強磁性層及び/又は第二の強磁性層とをより高い結晶品質で積層することができるため、より大きな磁気抵抗効果が発揮されるからである。なお、0.65≦γにおいては、より安定して立方晶系の結晶構造を取ることができる。
実施例2に比べて、強磁性層の種類をホイスラー合金(CoMnSi)に変更した実施例3では、規格化MR比は更に増加している。
実施例3に比べて、挿入層の材料をAuからAlに変更した実施例4では、規格化MR比は更に増加している。
実施例4に比べて、強磁性層におけるMnの組成を増加させた実施例5では、規格化MR比は更に増加している。
なお、第一の強磁性層4及び第二の強磁性層6としてCoαβを用いた場合、式中、Lは、Mn及びFeの1以上の元素であり、Mは、Si、Al、Ga及びGeからなる群より選択される1以上の元素を表すが、図5においては、α+β、Mnのα(Mn)、Siのβ(Si)の値も示してある。
図6は、各種材料を用いた場合のGMR素子(実施例A群)における規格化したMR比等を示す図表である。
実施例A群は、図1の構造において、第一の強磁性層4及び第二の強磁性層6としてCoMnαSiβを用い、第一の挿入層5A及び第二の挿入層5Cとして厚み0.5nmのFe0.75Al0.25を用いた例である。その他の材料及び構造は、図1に示した通りである。実施例A群では、αは0.45〜1.75まで変更し、βは0.95に固定した。
図7は、各種材料を用いた場合のGMR素子(実施例B群)におけるMR比等を示す図表である。
実施例B群は、図1の構造において、第一の強磁性層4及び第二の強磁性層6としてCoMnαSiβを用い、第一の挿入層5A及び第二の挿入層5Cとして厚み0.5nmのFe0.75Al0.25を用いた例である。その他の材料及び構造は、図1に示した通りである。実施例B群では、αは1.3に固定し、βは0.55〜1.45まで変更した。
図8は、実施例A群と実施例B群の材料を用いた場合の強磁性層におけるCo以外の元素の組成の和(α+β)と、規格化したMR比との関係を示すグラフである。
一般式(2):(Coαβ)において、LをMn、MをSiとした場合には、2≦α+β≦2.6の場合には、高いMR比を得ることができた。なお、MR比は、実施例Aにおいては、α+β=2以上となる場合に高くなり、実施例A群において、α+β=2.6に到達するとα+β=2.5の時よりは低くなるが、α+β=2.7以上の場合よりも高い値になっている。もちろん、2≦α+β≦2.55の範囲の場合、2≦α+β≦2.5の場合、更にMR比は高くなる。
なお、LをMn、MをSiとした場合以外の元素の組み合わせにおいても、Co原子がLサイトやMサイトを占める欠陥が抑えられることから、第一の強磁性層4及び第二の強磁性層6のハーフメタル特性が損なわれることがないという理由から、同様の関係が成立すると考えられる。
特に、上記強磁性層が、一般式(2):(Coαβ)において、Lは、Mn及びFeからなる群より選択される1以上の元素であり、Mは、Si、Al、Ga及びGeからなる群より選択される1以上の元素を表する場合、後述の図15及び図16に示されるように、強磁性層/Fe合金/Ag間の格子定数又はその平方根の値を近くすることができるため、MR比を高くすることができると考えられる。
第一の強磁性層4及び第二の強磁性層6は、共に、一般式(2):(Coαβ)で表されるホイスラー合金である。なお、MR比の向上が格子整合にも起因するものであると考えられるところ、第一の強磁性層4及び第二の強磁性層6の少なくとも一方が、実施例に示された条件を満たした場合には、MR比の増加が生じると考えられる。
また、MR比の向上は、格子整合にも起因するものであるから、第一の挿入層5A及び第二の挿入層5Cに関しても、少なくとも一方が、実施例に示された条件を満たした場合には、MR比の増加が生じると考えられる。
図9は、実施例A群の材料を用いた場合の強磁性層におけるL元素の組成αと、規格化したMR比との関係を示すグラフである。
実施例A群では、αは、0.45〜1.75まで変化させている。α=0.85以上になると、急激にMR比が増加している。α=0.65の場合には、MR比は大きな値ではないが、これよりも小さな値よりは改善がある。したがって、α≦0.65の場合、α<0.65の場合、さらに、α=0.65と0.85の中間値α=0.7を超えれば、MR比は大きくなると考えられる。また、α=1.55以下では、MR比が高いままである。α=1.65の場合には、MR比は大きな値ではないが、これ以上の値よりは高いMR比を示す。したがって、α≦1.65が好ましく、α<1.65が好ましく、また、α=1.55と1.65の値の中間値α=1.6よりも小さければ、更に言えば、α≦1.55の場合に、MR比は大きくなると考えられる。このように、少なくとも0.7≦α≦1.6においては、MR比は高くなると考えられる。
すなわち、上記強磁性層の材料に関して、一般式(2):(Coαβ)において、LをMn、MをSiとした場合には、0.65≦α≦1.65の場合には、高いMR比を得ることができた。もちろん、0.85≦α≦1.55である方が、高いMR比を得ることができている。LをMn、MをSiとした場合以外の元素の組み合わせにおいても、Co原子がLサイトやMサイトを占める欠陥が抑えられることから、第一の強磁性層4及び第二の強磁性層6のハーフメタル特性が損なわれることがないという理由から、同様の関係が成立すると考えられる。なお、Lは、Mn及びFeからなる群より選択される1以上の元素であり、2以上の元素を含んだ場合の格子定数は、近似的には、例えば、これらの元素の格子定数の中間値をとることができる。MR比向上の要因が、格子整合にもあることに鑑みると、2以上の元素を用いた場合も、効果が得られると考えられる。
また、Mは、Si、Al、Ga及びGeからなる群より選択される1以上の元素を表しているが、この場合も、2以上の元素を含んだ場合の格子定数は、近似的には、例えば、これらの元素の格子定数の中間値をとることができる。MR比向上の要因が、格子整合にもあることに鑑みると、Mに関して、2以上の元素を用いた場合も、効果が得られると考えられる。
図10は、実施例B群の材料を用いた場合の強磁性層におけるM元素の組成βと、規格化したMR比との関係を示すグラフである。
実施例B群では、βは、0.55〜1.45まで変化させている。β=0.75以上になると、急激にMR比が増加している。β=0.65の場合には、MR比は大きな値ではないが、それ以下の値の場合よりも大きい。したがって、0.65≦βが好ましく、0.65<βが好ましく、β=0,65と0.85の中間値0.7を超えた方が更に好ましく、0.75≦βが更に好ましく、MR比は大きくなると考えられる。β=1.25以下では、MR比は高いままである。β=1.35の場合には、MR比は大きな値ではないが、これよりも大きな値よりはMR比は高くなる。したがって、β≦1.35が好ましく、β<1.35が好ましく、また、β=1.25と1.35の値の中間値、β<1.3が好ましく、β≦1.25が更に好ましく、MR比は大きくなる。
すなわち、上記強磁性層の材料に関して、一般式(2):(Coαβ)において、LをMn、MをSiとした場合には、0.65≦β≦1.35の場合には、高いMR比を得ることができた。
以上のように、MR比増加の観点からは、0.65≦α≦1.65が好ましく、下限に関しては、0.65<αの方が、さらに0.7<αの方が、さらに0.85≦αの方が好ましい。上限に関しては、α≦1.65よりも、α<1.65の方が、さらにα<1.6の方が、さらにα≦1.55の方が好ましい。また、MR比増加の観点からは、0.65≦β≦1.35が好ましく、下限に関しては、0.65<βの方が、さらに0.7<βの方が、さらに0.75≦βの方が好ましい。上限に関しては、β≦1.35よりも、β<1.35の方が、さらにβ<1.3の方が、さらにβ≦1.25の方が好ましい。
また、LをMn、MをSiとした場合以外の元素の組み合わせにおいても、Co原子がLサイトやMサイトを占める欠陥が抑えられることから、第一の強磁性層4及び第二の強磁性層6のハーフメタル特性が損なわれることがないという理由から、同様の関係が成立すると考えられる。
図11は、実施例C群の材料を用いた場合の挿入層の膜厚と、規格化したMR比等を示す図表であり、図12は、実施例C群の材料を用いた場合の挿入層の膜厚と、規格化したMR比との関係を示すグラフである。
実施例C群は、図1の構造において、第一の強磁性層4及び第二の強磁性層6としてCoMn1.3Si0.92を用い、第一の挿入層5A及び第二の挿入層5Cとして厚みt(nm)のFe0.75Al0.25を用いた例である。その他の材料及び構造は、図1に示した通りである。実施例C群では、αは1.3に固定し、βは0.92に固定した。
2つの挿入層の厚みtは、それぞれ0.1nm〜15nmまで変更した。挿入層の厚みtが、0.2nm以上では、MR比が向上していき、10nm以下であれば、12nmの時のMR比よりも数段高くなる。したがって、第一の挿入層5Aの厚さをt1としたとき、0.2nm≦t1≦10nmであり、第二の挿入層5Cの厚さをt2としたとき、0.2nm≦t2≦10nmである。この場合、高いMR比を得ることができた。
なお、挿入層の厚さt(t1,t2)は、0.2nm<t≦8nmであることが更に好ましい(0.2nm<t1≦8nm、0.2nm<t2≦8nm)。0.2nm<t1、0.2nm<t2においては、結晶構造における単位格子以上の厚みとなるため、確実に層状の膜となり易い。また、0.5nm≦t≦8nmであることが更に好ましい(0.5nm≦t1≦8nm、0.5nm≦t2≦8nm)。この場合、高いMR比を得ることができた。
次に、各層の格子定数について考察する。
図13は、Ag及びFe合金の格子定数、構造タイプ、ピアソン記号を示す図表である。
図1に示した非磁性金属層5BはAgであり、第一の挿入層5A及び第二の挿入層5Cは、Feγ1−γであるが、Xは、O、Al、Si、Ga、Mo、Ag、及びAuからなる群より選択される。Xは、これらの中の1つの元素、又は、2以上の元素(X1、X2)を含んでもよく、この場合の格子定数は、近似的には、例えば、X1を用いた場合の格子定数と、X2を用いた場合の格子定数の中間値をとることができる。
Feγ1−γはFe合金であるため、γは、0<γ<1の範囲をとる。
図13においては、Fe0.50.5、Fe0.1Al0.9、Fe0.75Al0.25、Fe0.75Si0.25、Fe0.75Ga0.25、Mo0.73Fe0.27、Ag0.5Fe0.5、Au0.5Fe0.5の格子定数a、aの平方根、結晶の構造タイプ、ピアソン記号(Pearson Symbol)が示されている。挿入層(5A、5C)が、これに隣接する強磁性層(4、6)の鉛直方向の結晶軸に対して45°回転して成長する場合には、aに2の平方根を掛けた値が、強磁性層の格子定数に近くなる。同図中の(*)印は、隣接する強磁性層(4、6)に格子定数が近くなる値であり、格子整合をとるため、(*)印のついたa又はaに2の平方根を掛けた値が選択される。
図14は強磁性層(4、6)(各種ホイスラー合金)の格子定数を示す図表である。
同図中では、CoMnSi、CoMnGe、CoMnGa、CoFeGa、CoFeSi、CoMnSn、CoMnAl、CoFeAl、CoCrAl、CoVAl、CoMnGa0.5Sn0.5、CoFeGeGaの格子定数aが示されている。 図15及び図16は、図13に示したAg(非磁性金属層)又はFe合金(挿入層)と、図14に示した各種ホイスラー合金(強磁性層)との格子不整合率を示す図表である。
なお、格子不整合率=[(Ag又は挿入層の格子定数a又はaに2の平方根を掛けた値−強磁性層の格子定数)/強磁性層の格子定数]である。
これらの材料の組み合わせの中で、格子不整合率が小さいものは、MR比を大きくすることができる。具体的には、格子不整合率が、Ag(非磁性金属層)と各種ホイスラー合金(強磁性層)との格子不整合率よりも小さいFe合金(挿入層)を設けることで、MR比を向上させることができ、さらに、Ag(非磁性金属層)と各種ホイスラー合金(強磁性層)との格子不整合率が、0.5%以上改善できるFe合金(挿入層)を設ければ、MR比を更に向上させることができるが、異種物質の接合であるため、格子不整合率の絶対値はゼロよりも大きい。なお、格子定数は室温(300K)における値を意味している。
図17は磁気抵抗効果素子を有する磁気ヘッドの再生部の断面構成を示す図である。
この磁気ヘッドは、図1に示した磁気抵抗効果素子MRを備えている。詳細には、磁気ヘッドは、下部磁気シールド21と、磁気シールド上に固定された磁気抵抗効果素子MRと、磁気抵抗効果素子MRの上部に固定された上部磁気シールド22と、上部磁気シールド22の周囲に固定された側部磁気シールド23とを備えている。磁気シールドは、NiFeなどから構成される。このような構造の磁気ヘッドは、公知であり、米国特許5,695,697号に記載されるので、これを参照することができる。
図18は磁気抵抗効果素子MRを有する磁気ヘッドの断面構成を示す図である。
この磁気記録ヘッドは、主磁極61と、環流磁極62と、主磁極61に併置されたスピントルク発振子(発振素子)10とを備えている。スピントルク発振子10は、上述の磁気ヘッドと同様の構造であり、磁気抵抗効果素子MRの上下に下部磁気シールド21及び上部磁気シールド22を電極として配置した構造となっている。
主磁極61の基端部にはコイル63が巻かれているので、電流源Iに駆動電流を供給すると、主磁極61の周囲に書き込み磁界が発生する。発生した磁界は磁極を通って閉磁路を構成する。
磁気抵抗効果素子MRを含むスピントルク発振子10の上下の電極間に直流電流を通電すると、スピン注入層によって生じたスピントルクにより、強磁性共鳴が生じ、スピントルク発振子10から高周波磁界が発生する。主磁極61による記録磁界と、スピントルク発振子10による高周波磁界とが重畳した部分のみで、これらに対向する磁気記録媒体80に対して、高密度磁気記録が行われる。このような構造の磁気記録ヘッドは、公知であり、特許第5173750号に記載されているので、これを参照することができる。
図19は複数の磁気抵抗効果素子を有する電流センサの構造を示す図である。
この電流センサは、複数の磁気抵抗効果素子MRを電気的に接続してなるブリッジ回路から構成される。同図では、4つの磁気抵抗効果素子MRによって、ブリッジ回路が構成されており、グランド電位と電源電位Vddとの間には、直列に2つの磁気抵抗効果素子MRが接続されてなる回路列が、2つ並列に接続されている。それぞれの2つの磁気抵抗効果素子MRの接続点が、それぞれ第1出力端子Out1、第2出力端子Out2となり、これらの間の電圧が出力信号となる。
被測定対象の電線は、Z軸方向に沿って延びているとすると、電線の周囲には磁界が発生し、磁界の大きさに応じて、磁気抵抗効果素子MRの抵抗値が変化する。出力信号の大きさは、磁界の大きさ、すなわち、電線を流れる電流量に従うので、この装置は、電流センサとして機能することができる。なお、この装置は、直接的には、磁界の大きさを検出する磁気センサとしても機能している。
図20は複数の磁気抵抗効果素子を有する高周波フィルタの構造を示す図である。
高周波フィルタは、複数の磁気抵抗効果素子MRを電気的に並列に接続したものである。すなわち、磁気抵抗効果素子MRの上部電極(シールド電極又はコンタクト電極)同士を接続し、又は、共通化すると共に、磁気抵抗効果素子MRの下部電極(シールド電極又は第1非磁性金属層)同士を接続し、又は、共通化する。
複数の磁気抵抗効果素子MRは、水平断面積(XY平面内断面積)がそれぞれ異なるため、共鳴周波数が異なる。入力端子Inから高周波信号が入力されると、入力された高周波信号のうち、各磁気抵抗効果素子MRは、各自の共鳴周波数と同じ周波数の信号成分を吸収し、残りの高周波信号成分が出力端子Outから出力される。したがって、この装置は、高周波フィルタとして機能する。このような構造の装置は、公知であり、例えば、国際公開WO2011/033664号公報に記載されているので、これを参照することができる。
なお、図1の磁気抵抗効果素子は、以下のように製造することができる。
まず、第1基材層1上に、第1非磁性金属層2、第2非磁性金属層3、第一の強磁性層4、非磁性スペーサ層5と、第二の強磁性層6、キャップ用非磁性金属層7、コンタクト用金属層8を順次堆積する。なお、非磁性スペーサ層5は、第一の強磁性層4上に、第一の挿入層5A、非磁性金属層5B、第二の挿入層5Cを堆積して形成する。
この堆積には、公知の技術であるスパッタ法にて堆積した。本実施例では、各層の構成材料からなるスパッタ用のターゲットを用い、超高真空スパッタ装置を用いて、各層を室温にて成膜することにより形成したが、2つ以上のスパッタ用ターゲットを同時に用いることもできる。すなわち、異なる材料AとBの2つ(以上)のターゲットを用いて、ターゲットを同時スパッタすることで、AとBの合金膜や、各層の材料組成を調整することも可能である。例えば、Feターゲットと他金属ターゲットを一緒に(同時に)スパッタすることで、合金膜を成膜することができる。FeO(酸素)の場合は、Feのスパッタ時に、スパッタ装置の処理容器内に、酸素ガスを導入することで、成膜することができる。また、基板材料に関しては市販品を使うことができ、上記の第1機材層としては市販品のMgOを使用した。なお、第一の強磁性層4は、成膜後に500℃でアニーリング処理を行っている。第二の強磁性層6は、成膜後に450℃でアニーリング処理を行っている。磁気抵抗効果素子は、電子線リソグラフィーおよびArイオンミリングにより、磁気抵抗特性を評価可能な形状に微細加工される。なお、スパッタ装置を用いたCMS等の作製方法は、例えば、米国特許出願公開2007/0230070号公報、米国特許出願公開2013/0229895号公報、米国特許出願公開2014/0063648号公報、米国特許出願公開2007/0211391号公報、米国特許出願公開2013/0335847号公報などに記載されている。
以上、説明したように、一般式(1)及び/又は一般式(2)を満たす磁気抵抗効果素子は、高いMR比を得ることができ、上記いずれかの磁気抵抗効果素子を備えた磁気ヘッド、センサ、高周波フィルタ又は発振素子は、磁気抵抗効果が大きいため、これに起因する優れた特性を発揮することができる。
また、第一の挿入層及び/又は第二の挿入層の結晶構造は、安定して立方晶系の結晶構造を取ることができる。その結果、非磁性スペーサ層と第一の強磁性層及び/又は第二の強磁性層とをより高い結晶品質で積層することができるため、より大きな磁気抵抗効果が発揮される。
また、α及びβが上記の範囲を満たすことにより、第一の強磁性層及び第二の強磁性層のホイスラー合金は、化学量論的組成を有する場合に近い格子定数を有することになる。その結果、第一の強磁性層及び/又は第二の強磁性層と、非磁性スペーサ層との間の格子不整合をより低減でき、より大きな磁気抵抗効果が発揮される。
また、Fe合金が、Al,Si又はGaを含む場合、第一の挿入層及び/又は第二の挿入層と、第一の強磁性層及び第二の強磁性層との磁化容易軸方向を揃えることが出来る。その結果、第一の強磁性層及び第二の強磁性層の磁化相対角度で発現する磁気抵抗効果を最大限に維持することが出来る。また、FeX合金は磁性材料であるが、X=Al、Si、Geの時は、ホイスラー合金に対して45度回転せずに結晶成長することができる。
また、上記のα+βが上記範囲の場合、第一の強磁性層及び第二の強磁性層に含まれるホイスラー合金が、ハーフメタル特性を維持しやすくなる。その結果、さらに大きな磁気抵抗効果が得られる。
また、第一の挿入層の厚さをt1、第二の挿入層の厚さをt2としたとき、t1及びt2が、挿入層を構成する材料Feγ1−γのスピン拡散長以下とするのが好ましい。第一の強磁性層から第二の強磁性層に移動する電子において、スピン源が第一の挿入層及び/又は第二の挿入層の影響を受けないため、磁気抵抗効果が大きくなる。具体的には、上述の厚みt1、t2の範囲であるが、t1≦10nm及び/又はt2≦10nmのときには、第一の強磁性層4と第二の強磁性層6との間を移動する電子が、その移動中に第一の挿入層及び/又は第二の挿入層においてスピン散乱されることを十分に抑制できるので、磁気抵抗効果が特に大きくなる。さらに、0.2nm≦t1及び/又は0.2nm≦t2のときには、第一の挿入層及び第二の挿入層の厚さが十分に大きくなるので、非磁性スペーサ層と、第一の強磁性層及び/又は第二の強磁性層との間における格子不整合を十分に低減させることができる。その結果、非磁性スペーサ層と、第一の強磁性層4及び/又は第二の強磁性層6とが高い結晶品質で積層されるので、磁気抵抗効果が特に大きくなる。
なお、上述の構造における磁気抵抗効果素子のスピンに対する挙動は、原理的には、CPP−GMR素子のみでなく、CIP−GMR素子(面内通電型GMR素子)においても、同様に生じると考えられるため、上述の構造は、MR比の向上という観点から、CIP−GMR素子においても有効であると考えられる。なぜならば、格子不整合率の縮小により、
第一の強磁性層及び/又は第二の強磁性層と、非磁性スペーサ層の結晶性が向上するので、大きな磁気抵抗効果を発揮することが出来ると考えられるからである。
4…第一の強磁性層、6…第二の強磁性層、5…非磁性スペーサ層、5B…非磁性金属層、5A…第一の挿入層、5C…第二の挿入層。

Claims (11)

  1. 磁化固定層としての第一の強磁性層と、
    磁化自由層としての第二の強磁性層と、
    前記第一の強磁性層と前記第二の強磁性層との間に設けられた非磁性スペーサ層と、
    を備え、
    前記非磁性スペーサ層は、
    Agからなる非磁性金属層と、
    当該非磁性金属層の下面に設けられる第一の挿入層及び当該非磁性金属層の上面に設けられる第二の挿入層の少なくとも一つと、
    を有し、
    前記第一の挿入層及び前記第二の挿入層は、
    下記一般式(1):
    Feγ1−γ ・・・(1)、
    [Xは、O、Al、Si、Ga、Mo、Ag、及びAuからなる群より選択される1以上の元素を表し、γは、0.6≦γ≦0.9である]
    で表わされるFe合金を含む、
    磁気抵抗効果素子。
  2. 前記第一の強磁性層及び前記第二の強磁性層の少なくとも一つは、
    下記一般式(2):
    Coαβ ・・・(2)、
    [式中、
    Lは、Mn及びFeからなる群より選択される1以上の元素であり、
    Mは、Si、Al、Ga及びGeからなる群より選択される1以上の元素を表し、
    0.7≦α≦1.6であり、
    0.65≦β≦1.35であり、
    2<α+β≦2.6である
    で表されるホイスラー合金を含む、
    請求項に記載の磁気抵抗効果素子。
  3. 前記一般式(1)において、
    Xは、Al、Si及びGaからなる群より選択される1以上の元素である、
    請求項に記載の磁気抵抗効果素子。
  4. 前記一般式(2)において、
    0.85≦α≦1.55、
    0.75≦β≦1.25、
    2<α+β≦2.55
    である、
    請求項2又は3に記載の磁気抵抗効果素子。
  5. 前記第一の挿入層の厚さをt1としたとき、0.2nm≦t1≦10nmであり、
    前記第二の挿入層の厚さをt2としたとき、0.2nm≦t2≦10nmである、
    請求項1〜のいずれか一項に記載の磁気抵抗効果素子。
  6. 磁化固定層としての第一の強磁性層と、
    磁化自由層としての第二の強磁性層と、
    前記第一の強磁性層と前記第二の強磁性層との間に設けられた非磁性スペーサ層と、
    を備え、
    前記非磁性スペーサ層は、
    Agからなる非磁性金属層と、
    当該非磁性金属層の下面に設けられる第一の挿入層及び当該非磁性金属層の上面に設けられる第二の挿入層の少なくとも一つと、
    を有し、
    前記第一の挿入層及び前記第二の挿入層は、
    下記一般式(1):
    Feγ1−γ ・・・(1)、
    [Xは、OGa、Mo、Ag、及びAuからなる群より選択される1以上の元素を表し、γは、0<γ<1である]
    で表わされるFe合金を含む、
    磁気抵抗効果素子。
  7. 前記第一の強磁性層及び前記第二の強磁性層の少なくとも一つは、
    下記一般式(2):
    Coαβ ・・・(2)、
    [式中、
    Lは、Mn及びFeからなる群より選択される1以上の元素であり、
    Mは、Si、Al、Ga及びGeからなる群より選択される1以上の元素を表し、
    0.7≦α≦1.6であり、
    0.65≦β≦1.35であり、
    2<α+β≦2.6である
    で表されるホイスラー合金を含む、
    請求項6記載の磁気抵抗効果素子。
  8. 請求項1〜のいずれか一項に記載の磁気抵抗効果素子を備えた磁気ヘッド。
  9. 請求項1〜のいずれか一項に記載の磁気抵抗効果素子を備えたセンサ。
  10. 請求項1〜のいずれか一項に記載の磁気抵抗効果素子を備えた高周波フィルタ。
  11. 請求項1〜のいずれか一項に記載の磁気抵抗効果素子を備えた発振素子。
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