JP2005113199A - 積層メッキの製造方法、及び前記積層メッキの製造方法を用いた接続装置の製造方法 - Google Patents

積層メッキの製造方法、及び前記積層メッキの製造方法を用いた接続装置の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】特に積層メッキを所定形状に適切且つ確実に成形できるとともに、前記積層メッキにピット等の不具合が生じることを適切に防止できる、前記積層メッキの製造方法、及びそれを用いた接続装置の製造方法を提供する。
【解決手段】Cu基板40上に形成されたレジストパターン内に、下からCuメッキ層43を強酸性メッキ浴を用いてメッキ形成し、その上にシアンを含む酸性メッキ浴を用いてAuメッキ層44をメッキ形成し、さらにNiメッキ層45及びAuメッキ層46を順次積層する。このため前記Auメッキ層44をメッキ形成する際に、シアンを含むメッキ液が前記Cuメッキ層43の存在により前記レジスト層42とCu基板40間に浸透せず、スパイラル接触子を所定形状に適切且つ確実に成形でき、またピット等の不具合が生じるのを抑制できる。
【選択図】図8

Description

本発明は、積層メッキの製造方法、さらには、前記積層メッキの製造方法を用いた、IC(集積回路)等が装着されるICソケットである接続装置の製造方法に係わり、特に、前記積層メッキを所定形状に適切且つ確実に成形できるとともに、前記積層メッキにピット等の不具合が生じることを適切に防止できる、前記積層メッキの製造方法、及びそれを用いた接続装置の製造方法に関する。
特許文献1に記載されている半導体検査装置は、半導体を外部の回路基板などに電気的に仮接続させるものである。半導体の背面側には格子状またはマトリックス状に配置された多数の球状接触子が設けられており、これに対向する絶縁基板上には多数の凹部が設けられ、この凹部内にスパイラル接触子が対向配置されている。
前記半導体の背面側を前記絶縁基板に向けて押圧すると、前記球状接触子の外表面に前記スパイラル接触子が螺旋状に巻き付くように接触するため、個々の球状接触子と個々のスパイラル接触子との間の電気的接続が確実に行われるようになっている。
特開2002−175859号公報
ところでこの特許文献1には、スパイラル状接触子の形成方法について簡単な説明がある。
例えばこの公報の図37工程では、レジスト層に接触子形状のパターンを形成し、このパターン内に前記接触子をメッキ形成している。
前記特許文献1の図37では、前記接触子形状に形成されたレジストパターン内にニッケルメッキ29を施し、前記ニッケルメッキ29を主体とした接触子を成形している。
しかし前記ニッケルメッキ29では、前記半導体との電気的な接触が良好ではないため、例えば前記ニッケルメッキ29の上下面に金などの電気伝導性に優れたメッキ層を形成した積層メッキから成る接触子構造が検討されている。
図13は、前記接触子1の形状の一例である。図13の前記接触子1はスパイラル形状で形成される(以下、接触子1をスパイラル接触子1と呼ぶ)。
複数のスパイラル接触子1は、基台2に取付けられる。前記基台2にはその表面から裏面に貫通する複数の凹部(スルーホール)2aが設けられ、前記凹部11aの上面に、前記スパイラル接触子1が設けられている。
前記スパイラル接触子1は図14に示す製造方法にてメッキ形成される。図14は図13に示すスパイラル接触子1を線Cから膜厚方向に切断し、その切断面を矢印方向から見た製造過程中の部分断面図である。
符号3はCu基板である。前記Cu基板3上にはレジスト層4が塗布形成されており、前記レジスト層4には前記スパイラル接触子1の形状パターン4aが露光現像によって形成されている。
図14工程では、前記形状パターン4a内には下から電気伝導性に優れるとともに腐蝕に強い金メッキ層5、ばね性に優れたニッケルメッキ層6、及び金メッキ層7がこの順に積層メッキされ、この3層メッキで前記スパイラル接触子1が構成される。前記積層メッキを施した後、前記レジスト層4が除去され、さらに所定の工程を経た後、前記Cu基板3が除去される。
ところで前記金メッキ層5,7は、シアン[(CN)2]を含む酸性金メッキ浴を用いてメッキ形成されたものである。
ところがメッキ浴中に含まれるシアンは浸透性に非常に優れているため、以下のような問題点が生じた。
図15は図14の一部位を拡大した断面図で、且つ、ちょうど金メッキ層5を前記形状パターン4a内にメッキ形成するときの状態を示したものである。
シアンを含む酸性金メッキ浴を用いると、そのメッキ液がシアンの浸透性のために、レジスト層4とCu基板3間に進入し始め(矢印で示している)、図16に示すように前記金メッキ層5の裾部5aが周囲に広がって突出してしまい、前記スパイラル接触子1を所定形状に形成できなかった。
また酸性金メッキ浴が前記レジスト層4とCu基板3間に浸透すると、レジスト層4がCu基板3から剥がれやくなり、最悪の場合、前記レジスト層4が剥離して前記スパイラル接触子1のメッキ形成自体が不可能という事態が生じた。
上記した問題は、メッキ浴中にシアンが含まれていることにより引き起こされるものであるから、例えばその代替案としては、シアンを含まない金メッキ浴や、あるいは金ではなく、例えば銀など別の材質からなり、且つメッキ浴中にシアンを含まないメッキ浴を用いることが考えられる。
しかしながら、そこで問題となるのは、メッキ浴のpHであった。シアンを含まない金メッキ浴は、pHが7程度の中性かあるいはアルカリ性となる。また銀メッキ浴も中性あるいはアルカリ性である。
このように酸性メッキ浴でない場合は、レジスト層4がメッキ液に侵されて溶解するといった問題が発生した。このため前記スパイラル接触子1を所定形状にメッキ形成できず、あるいは最悪の場合、前記スパイラル接触子1のメッキ形成自体が不可能になるという事態が生じた。
また図15に示すように、前記Cu基板3の表面は研磨工程により荒らされている。このようにCu基板1の表面を粗面にする理由はレジスト層4の密着性を向上させるためであるが、前記形状パターン4a内に露出したCu基板3表面も粗面となっているため、その荒れた基板3表面に金メッキ層5をメッキ形成しようとしても凹んだ箇所などで気泡の発生等によりメッキの着き回りが良好ではなくなり、金メッキ層5やその上にメッキ形成されるニッケルメッキ層6にピット(メッキ面に生成される巨視的な穴)などの欠陥部が形成されやすかった。
以上のように従来では、シアンを含む酸性金メッキの浸透性により、レジスト層4が剥離し、メッキ積層自体が不可能となったり、あるいはスパイラル接触子1を所定形状に成形できず、また、スパイラル接触子1にピット等の欠陥部が形成されやすく、その結果、想定した基本性能(ばね性や接触信頼性)を得ることができなかった。
そこで本発明は上記従来の課題を解決するためのものであり、特に積層メッキを所定形状に適切且つ確実に成形できるとともに、前記積層メッキにピット等の不具合が生じることを適切に防止できる、前記積層メッキの製造方法、及びそれを用いた接続装置の製造方法を提供することを目的としている。
本発明におけるメッキ層の製造方法は、
(a) 基板上に、メッキ層のパターンが形成されたレジスト層を形成する工程と、
(b) 前記パターン内の前記基板上に、強酸性メッキ浴を用いて、第1メッキ層をメッキ形成する工程と、
(c) 前記第1メッキ層上に、前記第1メッキ層とは異なる材質の第2メッキ層をメッキ形成する工程と、
(d) 前記レジスト層を除去する工程と、
を有することを特徴とするものである。
本発明は、材質の異なる第1のメッキ層と第2のメッキ層とを有して積層された積層メッキの最適化を図る発明である。
前記(b)工程では、強酸性メッキ浴を用いて第1メッキ層を前記レジスト層のパターン内にメッキ形成している。このためパターンが形成された前記レジスト層がメッキ液で溶け出すといった不具合はなく、また強酸性メッキ浴中にはシアンは含まれないため、前記メッキ液がレジスト層と基板間に浸透して、レジスト層が剥離したり、あるいは前記第メッキ層の裾部が周囲全体に広がって形成されるなど、所定形状のメッキ層で形成されないといった不具合を防止できる。
また本発明では、
前記(d)工程後、
(e) 前記基板を除去する工程、を有していてもよい。
また、前記(b)工程で、第1メッキ層には、前記基板と同じ材質のものを用い、前記(e)工程で、前記基板とともに前記第1メッキ層も除去してよい。かかる場合、レジスト層との密着性を向上させるために基板表面が粗面(基板の裏面よりも粗いという意味)となっている場合でも、前記基板表面を第1メッキ層で覆うため、前記第2メッキ層を比較的平らな前記第1のメッキ層表面にメッキ形成でき、前記第2メッキ層を含む積層メッキにピットなどの不具合が発生するのを適切に抑制できる。
また本発明では、前記(c)工程で、第2メッキ層を、シアンを含む酸性メッキ浴を用いて、メッキ形成することが好ましい。本発明では、前記第2めっき層をシアンを含む酸性メッキ浴を用いてメッキ形成しても、そのメッキ浴は、第1メッキ層の存在により、基板表面とレジスト層間に浸透していくことは無く、従来のようなレジスト剥離等の問題を解消でき、所定形状の積層メッキを適切且つ確実に成形できる。
また本発明では、前記(b)工程で、第1メッキ層には、前記基板と異なる材質のものを用い、前記(e)工程では、前記基板のみを除去して、前記第1メッキ層をそのまま積層メッキとして残してもよい。
また本発明は、基台と、前記基台に設けられた複数の接触子とを有し、電子部品の複数の外部接続部が、前記接触子にそれぞれ接触する接続装置の製造方法において、
前記接触子を、
前記(b)工程で、第1メッキ層には、前記基板と同じ材質のものを用い、前記(e)工程で、前記基板とともに前記第1メッキ層も除去し、且つ前記(c)工程で、第2メッキ層を、シアンを含む酸性メッキ浴を用いて、メッキ形成する、上記記載の積層メッキの製造方法を用いて形成し、このとき、前記(c)工程と、前記(d)工程の間に、
(f) 前記第2メッキ層よりも、降伏点及び弾性係数が高い補助弾性層を前記第2メッキ層上にメッキ形成する工程と、
(g) 前記補助弾性層上に、前記第2メッキ層と同じ、あるいは異なる材質の貴金属元素を含有した電気伝導層をメッキ形成する工程と、
を有し、前記第2メッキ層、補助弾性層及び電気伝導層の積層メッキで前記接触子を構成することを特徴とするものである。
上記の製造方法を用いることで、前記外部接続部との電気的接続性が良好で且つばね性に優れた前記接触子を、所定形状に適切且つ確実に積層メッキ形成できるとともに、ピット等の不具合のない接触子を形成できる。
また本発明では、前記(a)工程での基板にCu基板を用い、前記(b)工程での第1メッキ層をCuでメッキ形成することが好ましい。Cuで形成された第1メッキ層は、前記(e)工程でCu基板とともに除去される。
また前記(b)工程で使用されるメッキ浴中に、Cuイオンと硫酸イオンとを含有して、強酸性メッキ浴を構成することが好ましい。
また本発明では、前記第2メッキ層及び電気伝導層をAuで、前記補助弾性層をNiでメッキ形成することが好ましい。すなわち本発明では前記(e)工程の基板を除去する前の段階では、基板上に、Cuメッキ層(第1メッキ層)、Auメッキ層(第2メッキ層)、Niメッキ層(補助弾性層)、Auメッキ層(電気伝導層)の4層がメッキ形成された状態である。本発明では、基板上に前記Cuメッキ層を設けることで、その上にシアンを含む酸性金メッキ浴を用いて金メッキ層(第2メッキ層)を形成しても、レジスト層と基板間にシアンを含むメッキ液が浸透することは無く、よって従来のようにレジスト剥離等の問題は生じず、前記接触子を所定形状で形成できるとともに、Auメッキ層/Niメッキ層/Auメッキ層の積層メッキにピット等が生じず、想定した基本性能を有する接触子の形成を実現でき、また光沢も良好である。
または本発明は、基台と、前記基台に設けられた複数の接触子とを有し、電子部品の複数の外部接続部が、前記接触子にそれぞれ接触する接続装置の製造方法において、
前記接触子を、前記(b)工程で、第1メッキ層には、前記基板と異なる材質のものを用い、前記(e)工程では、前記基板のみを除去して、前記第1メッキ層をそのまま残す、上記に記載のメッキ層の製造方法を用いて形成し、このとき、前記(c)工程での前記第2メッキ層を、前記第1メッキ層よりも、降伏点及び弾性係数が高い材質でメッキ形成して補助弾性層とし、
さらに、前記(c)工程と前記(d)工程との間に、
(h) 前記補助弾性層上に、前記第1メッキ層と同じ、あるいは異なる材質の貴金属元素を含有した電気伝導層をメッキ形成する工程と、
を有し、前記第1メッキ層、補助弾性層及び電気伝導層の積層メッキで前記接触子を構成することを特徴とするものである。
上記の製造方法を用いることで、前記外部接続部との電気的接続性が良好で且つばね性に優れた前記接触子を、所定形状に適切且つ確実に積層メッキ形成できるとともに、ピット等の不具合のない接触子を形成できる。
本発明では、前記(a)工程での基板にCu基板を用い、前記(b)工程での第1メッキ層を白金族元素から成る材質でメッキ形成することが好ましい。
かかる場合、前記(b)工程で使用されるメッキ浴中に、白金族イオンと、硫酸イオンとを含有して強酸性メッキ浴を構成することが好ましい。なお前記白金族元素にはPdを選択することが好ましい。
また前記電気伝導層を白金族元素か、あるいは金の少なくとも一種を含む材質でメッキ形成することが好ましい。
本発明では、複数のメッキ層からなる積層メッキの製造方法に係わり、特に最下層となる第1メッキ層を、シアンを含まない強酸性メッキ浴を用いてメッキ形成することで、前記第1メッキ層上に第2メッキ層(あるいはさらにその上のメッキ層)をメッキ形成する際の製造方法の選択性が広がる。
すなわち、例えば第2メッキ層をメッキ形成する際に、シアンを含む酸性メッキ浴を用いてメッキ形成しても、シアンを含むメッキ液は、前記第1メッキ層の存在により、基板とレジスト層間に浸透することは無く、従来のようにレジスト剥離等により積層メッキを所定形状に成形できないといった不具合を抑制できる。
また本発明の製造方法によれば、積層メッキにピット等が発生するのを適切に抑制できる。
上記した積層メッキの製造方法は、IC(集積回路)等が装着されるICソケットである接続装置の接触子の製造方法に用いることが特に有効である。
前記接触子は電気伝導性に優れるとともに、ばね性も要求される。このため前記接触子を例えばばね性に優れたメッキ層の上下面に電気伝導性に優れたメッキ層を形成する積層メッキとして形成する。このとき、本発明による積層メッキの製造方法を用いて前記接触子を製造すれば、前記接触子を所定形状に適切且つ確実にメッキ形成でき、想定した基本性能を適切に有するとともに、光沢にも優れた接触子を容易に形成することが可能になる。
図1は電子部品の動作を確認するための試験に用いられる検査装置を示す斜視図、図2は図1のA−A線における断面を矢印方向から示し、電子部品が装着された状態の断面図である。
図1に示すように、検査装置10は基台11と、この基台11の一方の縁部に設けられたひんじ部13を介して回動自在に支持された蓋体12とで構成されている。前記基台11および蓋体12は絶縁性の樹脂材料などで形成されており、前記基台11の中心部には図示Z2方向に凹となる装填領域11Aが形成されている。そして、前記装填領域11A内に半導体などの電子部品9が装着できるようになっている。また基台11の他方の縁部には、被ロック部14が形成されている。
図2に示すように、この検査装置10は、電子部品1の下面に多数の球状接触子(外部接続部)9aがマトリックス状(格子状または碁盤の目状)に配置されたものを検査対象とするものである。
図2に示すように、前記装填領域11Aには所定の径寸法からなり、装填領域11Aの表面から基台11の裏面に貫通する複数の凹部(スルーホール)11aが、前記電子部品9の球状接触子9aに対応して設けられている。
前記凹部11aの上面(装填領域11Aの表面)には、接触子が渦巻き状に形成された複数のスパイラル接触子20が設けられている。
図3は前記スパイラル接触子20の斜視図である。図3に示すように、前記スパイラル接触子20は基台11に、図示X方向及びY方向に所定間隔を空けて複数形成されている。
前記各スパイラル接触子20は、図3のように、前記凹部11aの上方の開口端の縁部に固定された基部21を有し、スパイラル接触子20の巻き始端22が前記基部21側に設けられている。そして、この巻き始端22から渦巻き状に延びる巻き終端23が前記凹部11aの中心に位置するようになっている。
前記凹部11aの内壁面には図示しない導通部が形成されており、導通部の上端と前記スパイラル接触子20の前記基部21とが導電性接着材などで接続されている。また凹部11aの下方の開口端は前記導通部に接続された接続端子18で塞がれている。
図2に示すように、前記基台11の下方には複数の配線パターンやその他の回路部品を有するプリント基板30が設けられており、前記基台11はこのプリント基板30上に固定されている。前記プリント基板30の表面には前記基台11の底面に設けられた接続端子18に対向する対向電極31が設けられており、前記各接続端子18が各対向電極31にそれぞれ接触することにより、電子部品9とプリント基板30とが検査装置10を介して電気的に接続される。
一方、検査装置10の蓋体12の内面の中央の位置には、電子部品9を図示下方に押し付ける凸形状の押圧部12aが前記装填領域11Aに対向して設けられている。また前記ひんじ部13と逆側となる位置にはロック部15が形成されている。
前記蓋体12の内面と押圧部12aとの間には前記押圧部12aを蓋体12の内面から遠ざかる方向に付勢するコイルスプリングなどからなる付勢部材が設けられている(図示せず)。従って、電子部品9を前記凹部11a内に装着して蓋体12を閉じてロックすると、電子部品9を装填領域11Aの表面に接近する方向(Z2方向)に弾性的に押し付けることが可能となっている。
前記基台11の装填領域11Aの大きさは、前記電子部品9の外形とほぼ同じ大きさであり、電子部品9を前記装填領域11Aに装着して蓋体12をロックすると、電子部品9側の各球状接触子9aと検査装置10側の各スパイラル接触子20とが正確に対応して位置決めできるようになっている。
蓋体12のロック部15が基台11の被ロック部14にロックされると、電子部品9が前記押圧部12aによって図示下方に押し付けられるため、前記各球状接触子9aが各スパイラル接触子20を凹部11aの内部方向(図示下方)に押し下げる。同時に、スパイラル接触子20の外形は、前記巻き終端23から巻き始端22方向(渦巻きの中心から外方向)に押し広げられるように変形し、前記球状接触子9aの外表面を抱き込むように巻き付き、各球状接触子9aと各スパイラル接触子20とが接続される。
図4は、図3に示す前記スパイラル接触子20の各ターンを構成する接触子片20aをB線から膜厚方向に切断し、矢印方向から見た部分拡大断面図である。
図4に示すように、前記接触子片20aは、電気伝導層32と、補助弾性層33と電気伝導層34の3層メッキ構造である。
ここで前記電気伝導層32,34は、Auや、Pd,Ptなどの白金族元素から成る。これらはいずれも貴金属(noble metal)であり、化学的に非常に安定した性質を持つ。なお前記電気伝導層32はAuやpdなどの白金族元素が2種以上含有された材質であってもよい。
なお貴金属には一般的に「銀(Ag)」も含むが、銀メッキは、メッキ浴がアルカリ性になるため、銀メッキを施すとレジストパターンが溶け出す不具合が生じるため使用できない。
図4に示す補助弾性層33は、NiあるいはNi−X(ただしXは、P、W、Mn、Ti、Beのうちいずれか1種以上)から選択された単層、あるいは多層構造でメッキ形成される。
前記補助弾性層33は、前記電気伝導層32、34に比べて降伏点及び弾性係数が高くばね性に優れている。ただし補助弾性層33は電気伝導性に劣るため、それを前記補助弾性層33の上下に設けた電気伝導層32、34で補っている。
図5から図13は、本発明の前記スパイラル接触子20の第1の製造方法を示す一工程図である。各工程図は、製造工程中のスパイラル接触子20の部分断面図である。
図5工程に示す符号40はCu基板である。次に図6工程では、前記Cu基板40の表面40aにレジスト層42をスピンコートなどで塗布し、前記レジスト層42に図3と同様のスパイラル接触子20形状のパターン42aを露光現像にて形成する。
次に、前記パターン42a内にCuメッキ層(第1のメッキ層)43をメッキ形成する。前記Cuメッキ層43は、CuSO4・5H2O(40から65g/l)、H2SO4(230〜270g/l)、Cl-(30〜60mg/l)を含むメッキ浴を用いて電解メッキ法にてメッキ形成される。なお最適値は、CuSO4・5H2Oが50g/lで、H2SO4が250g/lで、Cl-が50mg/lである。またメッキ浴の陰極電流密度は0.5〜2.5A/dm2(最適値は、1.0A/dm2)、浴温度は22〜28℃(最適値は25℃)である。
上記メッキ浴は強酸であるH2SO4とCuイオンを含み、メッキ浴のpHはほぼ1である。
このように強酸メッキ浴を用いることで、前記Cuメッキ層43を前記パターン42a内にメッキ成長させているときに、レジスト層42が溶解するといった不具合は生じ得ない。
さらに前記強酸メッキ浴中には浸透性に優れたシアン[(CN)2]を含まず、前記強酸メッキ浴が、従来のようにシアンを含んだ酸性金メッキ浴を用いた場合のように、レジスト層42とCu基板40との間に浸透し、例えばレジスト層42が剥離したり、あるいはレジスト層42が剥離までしなくても、前記レジスト層42とCu基板40間にメッキ浴が浸透することで、メッキ層の裾部がその周囲に広がって成形されるような所定の形状から離れた形状になることを回避できる。
前記Cuメッキ層43を例えば1〜2μm程度の厚みでメッキ形成する。
次に図7に示す工程では、前記Cuメッキ層43上に、Auメッキ層(第2メッキ層)44、Niメッキ層(補助弾性層)45、Auメッキ層(電気伝導層)46の順で順次メッキ形成していく。
ここでAuメッキ層44、46のメッキ形成は、従来と同様にシアンを含む酸性金メッキ浴を用いて電解メッキ法にて行うことができる。このようにシアンを含む酸性金メッキ浴を用いても、既にCuメッキ層43が前記パターン42a内の最下層として形成されているので、シアンを含む金メッキ液が前記レジスト層42とCu基板40間に浸透していくことはない。この結果、従来のようにメッキ形成の工程中にレジスト層42が剥離したり、あるいは剥離までしなくても、メッキ液がレジスト層42とCu基板40間に潜り込む結果、メッキ層が所定形状とは異なる形状にメッキ形成されるといったことを防止できる。
図8は、図7の一部を拡大した部分拡大断面図である。図8に示すようにCu基板40の表面40aはエッチングなどの研磨加工により、裏面40bに比べて粗面となっている。このように研磨加工して前記基板40の表面40aを荒らすのは、前記レジスト層42の前記Cu基板40に対する密着性を向上させるためである。
前記研磨加工は前記Cu基板40の表面40a全体に施されるから、前記レジスト層42のパターン42a内から露出した前記Cu基板40の表面40aも荒れた状態になっている。
ここで前記Cu基板40の表面40aに直接、メッキされるのはCuメッキ層43である。Cuメッキ層43は荒れたCu基板40の表面40aの凹部(窪み)内を適切に塞ぐとともに、前記Cu基板40の表面全体を覆い隠す。そして前記Cuメッキ層43の表面43aは、前記Cu基板40表面40aの凹凸よりもなだらかな表面となり、その結果、前記Cuメッキ層43上にメッキされるAuメッキ層44,46やNiメッキ層45を平坦化面上にメッキ形成できる結果、前記メッキ層44,45,46にピット(メッキ面に形成される巨視的な穴)などが発生する不具合を防止できる。
次に図9に示す工程では、前記レジスト層42をアルカリ水溶液等で溶解・除去する。この時点で前記Cu基板40上には、積層メッキにより形成された複数のスパイラル接触子20が存在する。
次に図10に示す工程では、隣り合う、スパイラル接触子20の基部21(図3を参照)間を接合部材(ガイドフレーム)50によって繋ぐ。前記接合部材50には、ちょうどスパイラル接触子20を構成する位置に前記スパイラル接触子20よりも一回り大きい穴部50aが設けられており、この穴部50aとスパイラル接触子20とを位置合わせし、前記スパイラル接触子20の基部21上に前記接合部材50を貼り付ける。前記接合部材50は例えばポリイミド等で形成される。
この接合部材50を図10工程の時点で設けておかないと、図11工程でCu基板40を除去した後では、形成された複数のスパイラル接触子20が互に繋がっていない状態になるので、前記接合部材50によって各スパイラル接触子20間を繋げてばらばらにならないようにしておくことが必要である。
次に図11に示す工程では、Cu基板40を、ウエットエッチングなどにより除去する。このときCuメッキ層43も前記ウエットエッチングの影響を受けて除去される。
従って図11に示すように前記スパイラル接触子20は、Auメッキ層(第2のメッキ層、電気伝導層)44/Niメッキ層(補助弾性層)45/Auメッキ層(電気伝導層)46の3層メッキ構造として完成する。また前記Cuメッキ層43が除去されることで、前記接合部材50の下面50bは若干(1〜2μm程度)、前記Auメッキ層44の下面44aよりも下方に突き出す。
そして前記スパイラル接触子20の基部21を図1、図2及び図3に示す基台11に導電性接着剤を介して接着固定する。
その後、前記スパイラル接触子20を立体フォーミングして、前記スパイラル接触子20の巻き終端23付近(図3を参照)が最も上方に突き出すようにし、、さらに熱処理を施してその立体形状を維持する。
図5ないし図11に示す工程を経て形成されたスパイラル接触子20は、その断面の積層構造だけを見ると、図17で説明した従来のスパイラル接触子の断面構造と変わるとこがない。すなわち本発明のスパイラル接触子20も従来の接触子も下からAuメッキ層/Niメッキ層/Auメッキ層で積層メッキされたものである。
しかし、本発明では、図6工程で形成されたCuメッキ層43をレジスト層42のパターン42a内の最下層として設けることで、その上にAuメッキ層44をメッキ形成する際に使用されるシアンを含んだ酸性メッキ浴のメッキ液が、前記レジスト層42とCu基板40との間に浸透するのを防ぐことができる。従って本発明のスパイラル接触子20は、従来のものより所定形状で且つ複数のスパイラル接触子20が均一な形状で形成される。しかも従来では、Cu基板上に直接、Auメッキ層を設けているため、シアンを含んだ酸性メッキ浴のメッキ液の潜り込みで、レジスト層が剥離して、そもそもスパイラル接触子20の形成が不可能といった事態が生じ得たが、そのような不具合は本発明では生じ得ない。
さらに、従来ではCu基板上に直接、Auメッキ層を施すため、Cu基板の表面がレジスト層の密着性を向上させるために荒らされている場合には、前記Au基板の下面も荒れた光沢のない金属メッキとなるが、本発明では、Cuメッキ層43をCu基板40上に直接、メッキ形成するため、Cu基板40の表面40aの凹凸は前記Cuメッキ層43がカバーし、Auメッキ層44,46、Niメッキ層45が前記凹凸の影響を直接受けず、光沢のある金属メッキとして完成し、またピットなどの不具合の発生を適切に防止できる。
以上からスパイラル接触子20が本発明の製造方法を用いて製造されたものか、従来の製造方法を用いて製造されたものか実物を分析すれば容易に把握することが可能である。
図5ないし図11に示すスパイラル接触子20の製造方法では、下からAuメッキ層44/Niメッキ層45/Auメッキ層46の順の3層メッキ構造からなるスパイラル接触子20が形成されるが、例えば2層メッキ構造であってもよいし4層以上のメッキ構造であってもよい。
またNiメッキ層45が、Ni−X(ただしXは、P、W、Mn、Ti、Beのうちいずれか1種以上)から選択された材質のメッキ層であってもよいし、あるいはNiと、Ni−Xとの多層構造であってもよい。また最上層となるAuメッキ層46は、Auに代えて白金族元素の少なくとも1種、あるいは白金族元素の少なくとも1種とAuとを含有した材質のメッキ層であってもよい。
また図5ないし図11に示す製造方法では、Cu基板40を用い、その上にメッキ形成される第1のメッキ層はCuメッキ層43であったが、基板とその上に直接メッキされる第1のメッキ層とが、同じ材質のものであればCuに限るものではない。基板とその上に直接メッキされる第1のメッキ層とが、同じ材質のものであれば、図11工程で、前記基板と第1のメッキ層とを同時に除去できる。なお第1のメッキ層上に積層される第2、第3・・メッキ層と、前記基板及び第1のメッキ層とは異なる材質でなければならない。
なお最下層のAuメッキ層44は、それに代えて他の貴金属からなるメッキ層でもよいが、ただし前記Auメッキ層44の場所にメッキする際のメッキ浴にはシアン等を含む浸透性の高い酸性メッキ浴であることが、本発明の本来の目的を効果的に達成することが可能になる。
すなわち本発明では、Cu基板40上にまず第1のメッキ層であるCuメッキ層43をメッキ形成するが、このCuメッキ層43は、シアンを含む酸性メッキ浴中に曝されても、シアンを含むメッキ液が、レジスト層42とCu基板40間へ浸透するのを塞ぐものである。
このためCuメッキ層43の上に、シアンを含む酸性メッキ浴を用いてメッキ層をメッキしないのであれば、そもそも前記Cuメッキ層43を設けなくても、前記レジスト層42とCu基板40間へのシアンを含むメッキ液の浸透の問題が生じ得ないのであるから、Cuメッキ層43を設けたことの効果が弱くなる(ただし図8で説明したように、Cuメッキ層43でCu基板40表面の凹凸を覆い、その上に形成されるメッキ層にピット等が生じ得ないようにするといった効果はある)。
よって、より効果的に本発明の目的を達成するなら、Cuメッキ層43上にはAuメッキ層44など、シアンを含む酸性メッキ浴を使用する必要があるメッキ層をメッキすることが、より本発明の作用効果を奏し得る。
そこでCuメッキ層43上にシアンを含む酸性メッキ浴を使用してメッキ層を形成しないのであれば、次に説明する製造方法を用いる方が、製造工程の簡略化を図り、且つ所定の基本性能を備えたスパイラル接触子20を製造できて好ましい。
図12工程は、図6工程のレジスト層42の塗布−露光現像によるパターン42a成形を行った後、前記Cu基板40上に下から、Pdメッキ層(第1のメッキ層、電気伝導層)52/Niメッキ層(第2のメッキ層、補助弾性層)45/Pdメッキ層(電気伝導層)53の順に積層メッキする。
Pdメッキ層52,53は、PdSO4(硫酸パラジウム)を5〜20g/l(最適値は10g/l)含有したメッキ浴を用いてメッキ形成される。このメッキ浴は強酸である硫酸イオンと、Pdイオンを含むpHが約1の強酸メッキ浴である。またメッキ浴の陰極電流密度を0.5〜2.0A/dm2(最適値は1.0A/dm2)、浴温度を20〜30℃(最適値は25℃)とする。
Pdメッキ層52,53はAuと同じように貴金属で化学的に安定した材質であり、電気伝導性にも優れる。
従ってAuメッキに代えてPdメッキ層52,53を設けても、図5ないし図11の製造方法でメッキ形成されたスパイラル接触子20とほぼ同様の特性を示す。
Pdメッキ層52,53をメッキ形成する際、図7工程でAuメッキ層44,46をメッキ形成する場合と異なり、メッキ浴中にシアンを含まない。そのため、図6工程のように、そもそもCuメッキ層43を設けて、Cu基板40の表面40aを塞いでおく必然性もない。そのため図5ないし図11に示す工程に比べてCuメッキ層43を設けなくてもよい分、製造工程の簡略化を図ることが可能である。
図12工程で、Pdメッキ層52/Niメッキ層45/Pdメッキ層53を積層メッキした後、図9工程以降と同様に、レジスト層42の除去−接合部材50の取付け−Cu基板40の除去工程を施す。
図12工程では、Pdメッキ層52,53に代えて、他の白金族元素から成るメッキ層を設けてもよい。かかる場合でもシアンを含まない強酸性メッキ浴を用いて白金族元素から成るメッキ層を形成できる。なお基板はCu基板40でなくてもよい。
ところで、図5ないし図11に示すスパイラル接触子20の製造方法、及び図12に示すスパイラル接触子20の製造方法は、いずれも様々なメッキ技術に使用できるものである。
例えばバンプなどの電気接触構造体も、基板の上にレジスト層を塗布し、前記レジスト層にパターンを形成し、そのパターン内に金属メッキを成長させ、その後、前記レジスト層を除去する工程を踏むため、特に前記電気接触構造体の最下層や、全体がAuメッキ層で形成される場合には、本発明を適用することで、前記電気接触構造体を所定の形状に効果的に形成できる。
また図5ないし図11、及び図12に示す製造方法では、いずれも基板40を最終的に除去するが、上記したバンプなどの電気接触構造体を形成する際には、基板40の除去はその必要に応じて行われる。
電子部品の動作を確認するための試験に用いられる検査装置を示す斜視図、 図1のA−A線における断面図を示し、電子部品が装着された状態の断面図、 本発明におけるスパイラル接触子の形状を示す拡大斜視図、 図3に示すB線から切断したスパイラル接触子の部分拡大断面図、 本発明における接触子の製造方法を示す一工程図、 図5の次に行われる一工程図、 図6の次に行われる一工程図、 図7の工程の部分拡大図、 図7の次に行われる一工程図、 図9の次に行われる一工程図、 図10の次に行われる一工程図、 図6ないし図8とは別の製造工程を用いた一工程図、 スパイラル接触子の部分拡大斜視図、 従来のスパイラル接触子の製造方法を示す一工程図、 従来のスパイラル接触子の製造方法を問題点を説明するための説明図、 従来のスパイラル接触子の製造方法を問題点を説明するための説明図、
符号の説明
20 スパイラル接触子
20a 接触子片
21 基部
22 巻き始端
23 巻き終端
32、34 電気伝導層
33 補助弾性層
40 Cu基板
42 レジスト層
43 Cuメッキ層(第1のメッキ層)
44 Auメッキ層(第2のメッキ層)
45 Niメッキ層(補助弾性層)
46 Auメッキ層(電気伝導層)
52 Pdメッキ層(第1のメッキ層)
53 Pdメッキ層(電気伝導層)

Claims (14)

  1. (a) 基板上に、メッキ層のパターンが形成されたレジスト層を形成する工程と、
    (b) 前記パターン内の前記基板上に、強酸性メッキ浴を用いて、第1メッキ層をメッキ形成する工程と、
    (c) 前記第1メッキ層上に、前記第1メッキ層とは異なる材質の第2メッキ層をメッキ形成する工程と、
    (d) 前記レジスト層を除去する工程と、
    を有することを特徴とする積層メッキの製造方法。
  2. 前記(d)工程後、
    (e) 前記基板を除去する工程、
    を有する請求項1記載の積層メッキの製造方法。
  3. 前記(b)工程で、第1メッキ層には、前記基板と同じ材質のものを用い、前記(e)工程で、前記基板とともに前記第1メッキ層も除去する請求項2記載の積層メッキの製造方法。
  4. 前記(c)工程で、第2メッキ層を、シアンを含む酸性メッキ浴を用いて、メッキ形成する請求項3記載の積層メッキの製造方法。
  5. 前記(b)工程で、第1メッキ層には、前記基板と異なる材質のものを用い、前記(e)工程では、前記基板のみを除去して、前記第1メッキ層をそのまま積層メッキとして残す請求項2記載の積層メッキの製造方法。
  6. 基台と、前記基台に設けられた複数の接触子とを有し、電子部品の複数の外部接続部が、前記接触子にそれぞれ接触する接続装置の製造方法において、
    前記接触子を、請求項4記載の積層メッキの製造方法を用いて形成し、このとき、前記(c)工程と、前記(d)工程の間に、
    (f) 前記第2メッキ層よりも、降伏点及び弾性係数が高い補助弾性層を前記第2メッキ層上にメッキ形成する工程と、
    (g) 前記補助弾性層上に、前記第2メッキ層と同じ、あるいは異なる材質の貴金属元素を含有した電気伝導層をメッキ形成する工程と、
    を有し、前記第2メッキ層、補助弾性層及び電気伝導層の積層メッキで前記接触子を構成することを特徴とする接続装置の製造方法。
  7. 前記(a)工程での基板にCu基板を用い、前記(b)工程での第1メッキ層をCuでメッキ形成する請求項6記載の接続装置の製造方法。
  8. 前記(b)工程で使用されるメッキ浴中に、Cuイオンと硫酸イオンとを含有して、強酸性メッキ浴を構成する請求項7記載の接続装置の製造方法。
  9. 前記第2メッキ層及び電気伝導層をAuで、前記補助弾性層をNiでメッキ形成する請求項6ないし8のいずれかに記載の接続装置の製造方法。
  10. 基台と、前記基台に設けられた複数の接触子とを有し、電子部品の複数の外部接続部が、前記接触子にそれぞれ接触する接続装置の製造方法において、
    前記接触子を、請求項5記載のメッキ層の製造方法を用いて形成し、このとき、前記(c)工程での前記第2メッキ層を、前記第1メッキ層よりも、降伏点及び弾性係数が高い材質でメッキ形成して補助弾性層とし、
    さらに、前記(c)工程と前記(d)工程との間に、
    (h) 前記補助弾性層上に、前記第1メッキ層と同じ、あるいは異なる材質の貴金属元素を含有した電気伝導層をメッキ形成する工程と、
    を有し、前記第1メッキ層、補助弾性層及び電気伝導層の積層メッキで前記接触子を構成することを特徴とする接続装置の製造方法。
  11. 前記(a)工程での基板にCu基板を用い、前記(b)工程での第1メッキ層を白金族元素から成る材質でメッキ形成する請求項10記載の接続装置の製造方法。
  12. 前記(b)工程で使用されるメッキ浴中に、白金族イオンと、硫酸イオンとを含有して強酸性メッキ浴を構成する請求項11記載の接続装置の製造方法。
  13. 前記白金族元素にはPdを選択する請求項11または12に記載の接続装置の製造方法。
  14. 前記電気伝導層を白金族元素あるいは金の少なくとも一種を含む材質でメッキ形成する請求項10ないし13のいずれかに記載の接続装置の製造方法。
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