JP2005111627A - スナップリング組付け装置 - Google Patents

スナップリング組付け装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2005111627A
JP2005111627A JP2003350768A JP2003350768A JP2005111627A JP 2005111627 A JP2005111627 A JP 2005111627A JP 2003350768 A JP2003350768 A JP 2003350768A JP 2003350768 A JP2003350768 A JP 2003350768A JP 2005111627 A JP2005111627 A JP 2005111627A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
snap ring
state
ring
cam
lever
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2003350768A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4367076B2 (ja
Inventor
Takuya Hasegawa
拓也 長谷川
Kazuhiko Tsuji
和彦 辻
Tomohiko Sato
友彦 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Industries Corp
Original Assignee
Toyota Industries Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Industries Corp filed Critical Toyota Industries Corp
Priority to JP2003350768A priority Critical patent/JP4367076B2/ja
Publication of JP2005111627A publication Critical patent/JP2005111627A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4367076B2 publication Critical patent/JP4367076B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Automatic Assembly (AREA)
  • Hand Tools For Fitting Together And Separating, Or Other Hand Tools (AREA)

Abstract

【課題】スナップリングの組付け時の作業性を向上させて組付け不良を無くし、ワークに傷が付くことを抑制することができるスナップリング組付け装置を提供する。
【解決手段】スナップリング組付け装置11は、本体部12と、本体部12に支軸13を介して回動可能に支持された一対のレバー部材14a,14bと、レバー部材14a,14bを、変形状態のスナップリングの孔と係合してスナップリングを変形した状態に保持可能な第1の状態と、変形状態にあるスナップリングが変形前の状態に復帰するのを許容する第2の状態とに切り換えるカム部材を備えている。レバー部材14a,14bは一端に、スナップリングに形成された孔と係合可能な保持部16a,16bを備えている。カム部材20が本体部12に対して軸方向に摺動可能に支承されている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、孔又は穴の内面に形成されたリング状溝あるいは軸の外周面に形成されたリング状溝にスナップリングを組み付けるスナップリング組付け装置に関する。
ベアリング、コイルスプリング、ピンなどがワークの収容穴(孔)から軸方向に抜けないように収容穴(孔)の内周面に形成された溝に止め輪(スナップリング)が組み付けられる。スナップリングを収容穴(孔)に組み付ける場合は、スナップリングの径を縮めた状態で溝と対応する位置に配置した後、その状態を解除させて、所定位置に組み付ける。スナップリングを組み付ける方法として、プライヤーを使用する方法がある。プライヤーを使用する方法は、プライヤーからスナップリングが外れる場合があり、作業性が良くない。また、組付け位置でプライヤーによるスナップリングの把持を解除して組付けが完了するが、この際、スナップリングが確実に組付け位置にないと、組付け不良になる。
プライヤーを使用せずに、ワークに設けられた丸穴の内周面に形成されたリング状溝にサークリップを嵌め込むサークリップ嵌込装置が提案されている(特許文献1参照。)。特許文献1に開示されたサークリップ嵌込装置は、図8(a),(b)に示すように、円筒形状のスリーブ71と、スリーブ71に固定されたパイロット部材72とを備えている。図8(b)に示すように、パイロット部材72は、スリーブ71の内部のほぼ半分を占めるとともに先端部がスリーブ71から突出するようにスリーブ71に固定され、該先端部にガイド斜面72aが形成されている。
スリーブ71には、スリーブ71の内部に摺動自在に収容された押圧部73aと、押圧部73aの上端に形成されたハンドル部73bとから構成された圧入部材73が配設されている。パイロット部材72と圧入部材73との間には、コイルスプリング74が設けられている。スリーブ71にはスリーブ71を挟む状態で、一対の操作レバー75が回動可能に支持され、操作レバー75は開く側にコイルスプリング76により付勢されている。操作レバー75の先端には爪部75aが形成され、爪部75aの相対向する面に保持溝が形成されている。
この装置を使用する場合は、一対の操作レバー75の把持部75bを握り締めて、相対向する爪部75a間を拡げ、その状態でサークリップCを各爪部75aの保持溝に臨ませる。そして、操作レバー75から手を離すと、コイルスプリング76の弾性力により両爪部75aが接近し、サークリップCが保持溝に嵌合にし、サークリップCが縮んだ状態で斜めに両爪部75a間に挟持される。
次いで、パイロット部材72の先端部をワークWの丸穴77に挿入し、スリーブ71の下面をワークWの外周面と当接させる。そして、圧入部材73を操作して押圧部73aを下降させると、サークリップCが押圧部73aに押されてガイド斜面72aに沿って移動し、サークリップCの一部がワークWのリング状溝78に嵌合する。そして、さらに押圧部73aが下降するとサークリップCが穴の内周面に沿って摺動し、サークリップCの他の部分がワークWのリング状溝78と対応する位置でサークリップCが自身の弾性復帰力により拡がってリング状溝78に嵌着する。
実用新案登録第2530726号公報(第2,3頁、第1,4図)
ところが、特許文献1に記載の装置では、サークリップCを保持する際に、両操作レバー75を握り締めて両爪部75aの間隔を拡げ、サークリップCを爪部75a間の保持溝と対応する位置に配置した後、操作レバー75から手を離してコイルスプリング76の付勢力によりサークリップCを爪部75a間に挟持する。従って、サークリップCを両爪部75a間に挟持する作業が面倒である。また、サークリップCを穴の内周面に形成されたリング状溝78に嵌着させる際、サークリップCを穴の内周面に沿って摺動させるため、内周面に傷が付く可能性が高い。サークリップの場合は、断面円形の線材で形成されているため、サークリップCが内周面沿って摺動する際の抵抗は比較的小さい。しかし、サークリップに代えて、両端に工具係合用の孔を有するC形止め輪であるスナップリングの場合は、断面が矩形状のため、スナップリングを穴の軸方向に対して斜めの状態でワークの内周面と当接する状態から軸方向に対して直交する状態へ摺動させる際の抵抗が大きくなり、内周面に傷が付き易い。
本発明は前記の問題点に鑑みてなされたものであって、その目的は、スナップリングの組付け時の作業性を向上させて組付け不良を無くすことができるとともに、ワークに傷が付くのを抑制することができるスナップリング組付け装置を提供することにある。
前記の目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、孔又は穴の内面に形成されたリング状溝あるいは軸の外周面に形成されたリング状溝にスナップリングを組み付けるスナップリング組付け装置である。そして、本体部と、前記本体部に、前記孔、穴及び軸の軸方向と直交する方向に延びる支軸を介して回動可能に支持されるとともに、前記スナップリングの両端に形成された係合部と係合可能な保持部を備えた一対のレバー部材を備えている。また、前記一対のレバー部材を、変形状態の前記スナップリングの係合部と係合して前記スナップリングを変形した状態に保持可能な第1の状態と、前記変形状態にあるスナップリングが変形前の状態に復帰するのを許容する第2の状態とに切り換えるカム手段を備えている。ここで、「変形状態とは」スナップリングを前記リング状溝に組み付ける際に、スナップリングの外径が孔又は穴の径未満に縮められた状態、あるいはスナップリングの内径が軸の径より大きく拡げられた状態を意味する。
この発明では、一対のレバー部材は、変形状態のスナップリングの係合部と係合してスナップリングを変形した状態に保持可能な第1の状態と、前記変形状態にあるスナップリングが変形前の状態に復帰するのを許容する第2の状態とにカム手段により切り換えられる。従って、レバー部材が第1の状態にカム手段によって保持された状態で、保持部にスナップリングを保持すると、カム手段が作動しない限り、スナップリングはレバー部材に変形状態で保持される。その状態でレバー部材をスナップリングが組付け位置と対応する位置に配置し、カム手段を作動させてレバー部材が第2の状態に切り換えられると、スナップリングは自身の弾性力により変形状態から復帰してリング状溝に嵌合する。従って、スナップリングの組付け時の作業性を向上させて組付け不良を無くすことができるとともに、ワークに傷が付くのを抑制することができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記カム手段は、前記本体部に対して、前記支軸と直交する方向に相対移動可能に設けられたカム部材を備え、前記レバー部材には前記カム部材のカムに係合する従節部が前記支軸に対して前記保持部と反対側に設けられている。そして、前記カム部材が本体部に対して相対移動することにより、前記レバー部材を前記第1の状態と、前記第2の状態とに切り換える。
この発明では、レバー部材の支軸と直交する方向に移動可能なカム部材の移動により、レバー部材は第1の状態と第2の状態とに切り換えられる。支軸と直交する方向は、スナップリングを組み付けるリング状溝が形成された孔又は穴あるいは軸の軸方向と一致している。従って、カム部材の移動方向が別の方向あるいはカム部材を回動する構成に比較して、スナップリングの組付け作業の際に、カム部材の操作が容易になる。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の発明において、前記本体部には、スナップリング押込み部材が前記本体部に対して前記カム部材の移動方向と同じ方向に相対移動可能に設けられている。前記スナップリング押込み部材は、少なくとも前記レバー部材が第2の状態にあるときのスナップリングと当接可能な押圧部を備え、少なくとも前記レバー部材が第1の状態にあるときは、前記押圧部が前記保持部と前記係合部との係合を阻害しない位置に保持されている。
スナップリングを孔や穴の内周面に形成されたリング状溝に組み付ける場合、リング状溝の位置が目視では正確に分からないため、孔や穴の端部から保持部を所定距離挿入した時点でレバー部材を第2の状態にする。この場合、リング状溝の形成位置の許容誤差により、スナップリングがリング状溝より手前で保持部による保持が解除される場合がある。この発明では、レバー部材によるスナップリングの保持が解除された状態で、スナップリング押込み部材に、押圧部をレバー部材の保持部先端側へ移動させる方向への力を加えることにより、スナップリングが確実にリング状溝に組み付けられる。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の発明において、前記カム部材は、付勢手段により常には前記レバー部材を第1の状態に保持する作用位置に保持される。前記カム部材には前記レバー部材が前記第2の状態にあるとき前記スナップリング押込み部材と係合して、該スナップリング押込み部材を前記レバー部材の保持部より移動方向前側に移動させる操作部材が一体移動可能に設けられている。
この発明では、操作部材を操作することによりカム部材が付勢手段の付勢力に抗して移動される。そして、レバー部材が第2の状態になった後、さらに操作部材に同方向への力を加え続けると、操作部材がスナップリング押込み部材と係合して、スナップリング押込み部材がレバー部材の保持部より移動方向前側に移動される。従って、操作部材に一定方向へ移動させる力を加えることにより、請求項3に記載の発明の作用効果を奏する。
本発明によれば、スナップリングの組付け時の作業性を向上させて組付け不良を無くすことができるとともに、ワークに傷が付くことを抑制することができる。
以下、本発明をワークの穴に形成されたリング状溝にスナップリングを組み付けるスナップリング組付け装置に具体化した一実施形態を図1〜図5に従って説明する。図1(a)はスナップリング組付け装置のカバーを省略した模式斜視図、(b)は縦断面図、図2(a)はスナップリング組付け装置の正面図、(b)は(a)のB−B線断面図、(c)は(a)のC−C線断面図、(d)は保持部が開放された状態の(c)に対応する断面図である。図3はスナップリングの平面図、図4は(a),(b)及び図5は作用を説明する正面図である。
図1(a),(b)に示すように、スナップリング組付け装置11は、本体部12と、本体部12に支軸13を介して回動可能に支持された一対のレバー部材14a,14bを備えている。本体部12は円筒状に形成され、その下端側が肉厚の大径部12aに形成されるとともに、大径部12aの一部が切り欠かれて平面に形成された部分に、一対のレバー部材14a,14bが支持されている。レバー部材14a,14bは一般のプライヤーやペンチと同様に、回動中心部で互いにX状に交差するように形成されている。以下、便宜上、図1(a),(b)に示す状態における上側をスナップリング組付け装置11の上側とする。
図3に示すように、スナップリング15にはその両端に係合部としての孔15aが形成されている。図1(b),図2(a)に示すように、両レバー部材14a,14bの一端側(下端側)には、スナップリング15の両端に形成された孔15aと係合可能な保持部16a,16bを先端に有するアーム部17a,17bが、それぞれ取り外し可能に固定されている。アーム部17a,17bは図示しないねじにより、レバー部材14a,14bに締め付け固定されるようになっている。
図2(a)に示すように、一方のレバー部材14aの他端側には、レバー部材14bの対向面と対応する箇所に、両レバー部材14a,14bの回動を規制する凸部18が形成されている。凸部18はその突出量が、凸部18がレバー部材14bと当接した状態において、保持部16a,16bの間隔が、スナップリング15をワークに形成された穴のリング状溝に組み付ける際に、スナップリング15の外径が穴の径より小さくなる変形状態に変形された際の孔15aの間隔と同じになるように形成されている。両レバー部材14a,14bの他端側、即ち支軸13に対して保持部16a,16bと反対側には、互いに対向する面と反対側の面に、カム手段としての従節部19が突設されている。
本体部12の上側には、カム部材20が本体部12に対して摺動可能に支承されている。カム部材20は、円柱の一部を切り欠いた形状に形成されるとともに、円柱の中心部に形成された孔において本体部12に摺動可能に支承されている。本体部12の大径部12aの上端と、カム部材20の中心部の下側に設けられた収容部との間には付勢手段としてのコイルスプリング21が設けられ、カム部材20はコイルスプリング21により上側へ付勢される。また、大径部12aの周面には上下方向に延びる溝22が形成され、カム部材20の下面には溝22と係合可能な位置に回り止め部23が突設されている。この実施形態では止め部23はピンで形成されている。カム部材20は、溝22と回り止め部23とによって回り止めされた状態で、本体部12に対して支軸13と直交する方向に相対移動可能に設けられている。
カム部材20のレバー部材14a,14bと対応する側には、図2(b)に示すように、カム24がボルト20aにより固定された状態で設けられている。カム24は一対設けられ、下部側に各レバー部材14a,14bの従節部19と係合して、一対のレバー部材14a,14bを変形状態のスナップリング15の孔15aと係合してスナップリング15を変形した状態に保持可能な第1の状態に保持するカム面24aを有する。両カム24は、カム面24aに連続する斜面24bを有し、両斜面24bは上側ほど対向する部分の間隔が大きくなるように形成され、斜面24bの上側にはカム部材20の軸方向に延びる面が連続している。そして、カム24は、従節部19が斜面24bより上側に配置された状態においては、レバー部材14a,14bが変形状態にあるスナップリング15が変形前の状態に復帰するのを許容する第2の状態に移動するのを許容するようになっている。
カム部材20及び従節部19が、一対のレバー部材14a,14bを、変形状態のスナップリング15の孔15aと係合してスナップリング15を変形した状態に保持可能な第1の状態と、変形状態にあるスナップリング15が変形前の状態に復帰するのを許容する第2の状態とに切り換えるカム手段を構成する。
本体部12には、スナップリング押込み部材25が本体部12に対してカム部材20の移動方向と同じ方向に相対移動可能に設けられている。図1(b)に示すように、スナップリング押込み部材25は本体部12を貫通するとともに、本体部12に摺動可能に支承された軸で構成されている。スナップリング押込み部材25の下部には、スナップリング15の組付け時に保持部16a,16bとの係合が解除されたスナップリング15と係合可能な押圧部26が固定されている。押圧部26は、図1(a)及び図2(a)に示すように、アーム部17a,17bとの干渉を避けるために、変形状態のスナップリング15の外径より外径の小さな円柱の一部が切り欠かれた形状に形成されている。押圧部26は図示しないボルトにより、スナップリング押込み部材25の下端部に締め付け固定されている。
また、押圧部26には、位置決め部材27が押圧部26の下方に突出する状態で、図示しないボルトにより締め付け固定されている。位置決め部材27は、スナップリング15を一時的に変形状態に保持して供給する図示しないスナップリング供給装置上に保持されたスナップリング15の孔15aと、保持部16a,16bとの位置決めに使用するものであり、先端側ほど縮径に形成されている。
本体部12の下面には、基準面設定部材28が取り外し可能に図示しないねじにより固定されている。図1(b)に示すように、基準面設定部材28には上下方向に延びるガイド孔29が形成され、押圧部26の上面にはガイド孔29に摺動可能に挿入されたガイドピン30が突設されている。
スナップリング押込み部材25の上部(この実施形態では上端)には、フランジ部25aが形成され、フランジ部25aの下方にばね受け部材31が配設されている。フランジ部25aとばね受け部材31との間には、スナップリング押込み部材25を上側に付勢する付勢手段としてのコイルスプリング32が介装され、スナップリング押込み部材25は押圧部26の上面が基準面設定部材28の下面と当接する状態に保持されてスナップリング押込み部材25の上昇移動が規制されている。一方、下降移動はフランジ部25aとばね受け部材31およびコイルスプリング32によって規制されている。
なお、カム部材20の上昇移動はカム部材20の上面とばね受け部材31の下面に当接するストッパ部材40により規制される。スナップリング押込み部材25に外力が作用しない状態では、押圧部26はレバー部材14a,14bの保持部16a,16bにスナップリング15の孔15aを保持した状態でスナップリング15を水平に保持できるようにスナップリング15に当接する待機位置に保持されている。
カム部材20の上端には、レバー部材14a,14bが第2の状態にあるときにスナップリング押込み部材25と係合して、スナップリング押込み部材25をレバー部材14a,14bの保持部16a,16bより移動方向前側に移動させる操作部材33が一体移動可能に設けられている。図1(b)に示すように、操作部材33は、有底円筒状に形成されるとともに底部を上にした状態でボルト34によりカム部材20の上面に固定されている。操作部材33に操作力が作用しない状態において、スナップリング押込み部材25の上端と操作部材33との間には、カム部材20がレバー部材14a,14bを第1の状態に保持する位置から第2の状態へ移動する間に操作部材33がスナップリング押込み部材25の上端と当接しないだけの距離(L1)が設けられている。距離(L1)は、本体部12の大径部12a上端とカム部材20の下面との間の距離(L2)、すなわち本体部12に対するカム部材20及び操作部材33の可動距離より小さく、かつ距離(L2)と距離(L1)との差が、レバー部材14a,14bが第2の状態に保持された状態で押圧部26を所定量移動させることが可能に設定されている。前記所定量は、後記するワークにリング状溝が最大許容誤差で形成されたときに、押圧部26の移動によりスナップリング15がリング状溝36aと対向する位置に移動される値に設定されている。なお、L1,L2は図示していない。操作部材33がスナップリング押込み部材25の上端と当接し、スナップリング押込み部材25の下降移動が規制されることで、カム部材20の下降移動が規制される。
そして、図1(b)に示すように、円筒状に形成されたカバー部材35が、操作部材33の下部、本体部12、カム部材20及び基準面設定部材28を覆うとともに、レバー部材14a,14bの支軸13より下部を露出させる状態で、基準面設定部材28にねじ35aにより固定されている。
次に前記のように構成された装置の作用を説明する。スナップリング組付け装置11は、図示しないスナップリング供給装置上に一時的に変形状態に保持されているスナップリング15を取り出し、ワークWの孔36の内面に形成されたリング状溝36aに組み付ける作業に使用される。
スナップリング組付け装置11をカバー部材35において把持し、スナップリング供給装置上に保持されたスナップリング15の孔15aに保持部16a,16bを嵌合させるとともに、スナップリング組付け装置11を横方向にスライドさせて、スナップリング15をスナップリング供給装置による保持から解放させる。その状態では、図4(a)に示すように、レバー部材14a,14bは第1の状態に保持されているため、スナップリング供給装置による保持から解放されたスナップリング15が元の状態に戻ろうとするが、変形状態で保持部16a,16bに保持される。また押圧部26はスナップリング15に当接してスナップリングを水平に安定させている。
次に、スナップリング組付け装置11は、基準面設定部材28をワークWの孔36の周囲の端面に当接する状態に配置される。この状態では、保持部16a,16b部に保持されたスナップリング15がリング状溝36aより若干手前に位置する。次に、操作部材33が操作されて、操作部材33に下方へ移動させる押圧力が加えられる。それに伴って、カム部材20が下降移動され、レバー部材14a,14bはその上端に突設された従節部19がカム24のカム面24aに当接する第1の状態から、図4(b)に示すように、従節部19がカム面24aより上方の平面と対向する位置に相対移動する。即ち、カム部材20は一対のレバー部材14a,14bを第2の状態に切り換える。この状態ではレバー部材14a,14bは支軸13を中心にして回動可能となり、スナップリング15は変形状態からもとの状態に戻ることが可能になる。従って、この状態でスナップリング15がリング状溝36aと対向する状態になると、スナップリング15は自身の弾性力により変形前の状態に復帰し、リング状溝36aに組み付けられる。
ワークWに形成されたリング状溝36aの位置は許容誤差の範囲で製品によって異なる場合がある。そのため、基準面設定部材28の先端がワークWに当接した状態で保持部16a,16bに保持されたスナップリング15がリング状溝36aと対向する状態として組み付けると、スナップリング15がリング状溝36aより孔36の奥側になる場合がある。この場合、レバー部材14a,14bが第2の状態に切り換えられると、スナップリング15はその位置で孔36の内面に嵌合され、リング状溝36a内に組み付けることができない。
しかし、この実施形態のスナップリング組付け装置11では、リング状溝36aの位置が許容誤差範囲内で最も浅い位置に形成された状態を前提として、基準面設定部材28の先端がワークWに当接した状態で保持部16a,16bに保持されたスナップリング15がリング状溝36aと対向するように設定されている。従って、レバー部材14a,14bが第2の状態に切り換えられた時点では、リング状溝36aが許容誤差の最大の状態で最も浅い位置に形成された場合を除き、スナップリング15はリング状溝36aの手前で孔36の内面に嵌合した状態になる。
そして、レバー部材14a,14bが第2の状態に切り換えられた後、操作部材33がさらに下方へ押圧されることにより、操作部材33がスナップリング押込み部材25の上端面と当接し、操作部材33の下降に伴ってスナップリング押込み部材25が下降されスナップリング15を孔36の奥側へ移動させる。押圧部26はスナップリング15の上面に対して面で当接し、スナップリング15を孔36の軸方向と直交する状態に保持して移動させる。そして図5に示すようにスナップリング15がリング状溝36aと対向する状態となると、スナップリング15は自身の弾性力により変形前の状態に復帰し、リング状溝36aに組み付けられる。
即ち、スナップリング組付け装置11をカバー部材35において把持し、スナップリング15を保持部16a,16bに保持した状態で、基準面設定部材28をワークWの孔36の周囲の端面に当接させ、操作部材33に押圧力を加えて押し下げると、スナップリング15がリング状溝36aに組み付けられる。
そして、操作部材33への押圧力を解除し、スナップリング組付け装置11をワークWから外すと、操作部材33はカム部材20と共に、コイルスプリング21の付勢力により元の位置に復帰する。カム部材20が元の位置へ復帰する途中からカム24が従節部19と係合し、カム部材20が元の位置へ復帰した際には、レバー部材14a,14bも図4(a)に示す第1の状態に復帰する。
この実施の形態では以下の効果を有する。
(1) 一対のレバー部材14a,14bを、変形状態のスナップリング15の孔15aと係合してスナップリング15を変形した状態に保持可能な第1の状態と、変形状態にあるスナップリング15が変形前の状態に復帰するのを許容する第2の状態とに切り換えるカム手段を備えている。従って、スナップリング15を変形状態に保持して、所定の組付け位置まで移動させることができる。その結果、スナップリング15の組付け時の作業性を向上させて組付け不良を無くすことができるとともに、ワークWに傷が付くのを抑制することができる。
(2) カム手段は、本体部12に対して、レバー部材14a,14bの支軸13と直交する方向に相対移動可能に設けられたカム部材20を備え、レバー部材14a,14bにはカム部材20のカム24に係合する従節部19が支軸13に対して保持部16a,16bと反対側に設けられている。従って、カム部材20の移動方向が別の方向あるいはカム部材20を回動する構成に比較して、スナップリング15の組付け作業の際に、カム部材20の操作が容易になる。
(3) 本体部12には、スナップリング押込み部材25が本体部12に対してカム部材20の移動方向と同じ方向に相対移動可能に設けられている。スナップリング押込み部材25は、スナップリング15の組付け時に第2の状態にあるスナップリング15と当接可能な押圧部26を備え、少なくともレバー部材14a,14bが第1の状態にあるときは、押圧部26が保持部16a,16bと孔15aとの係合を阻害しない位置に保持されている。従って、スナップリング15がリング状溝36aより手前で保持部16a,16bによる保持が解除された場合でも、スナップリング押込み部材25に、押圧部26を保持部16a,16bの先端側へ移動させる方向への力を加えることにより、スナップリング15が確実にリング状溝36aに組み付けられる。その結果、リング状溝36aの位置(端面からの深さ)にバラツキがある場合でも、確実に組付けを行うことができる。
(4) 押圧部26はスナップリング15の上面に対して面で当接し、スナップリング15を孔36の軸方向と直交する状態、即ちリング状溝36aとほぼ平行に保った状態に保持して移動させる。従って、孔36内に軸方向と斜めに配置された状態のスナップリング15を、軸方向と直交する状態でリング状溝36aに嵌合するまで移動させる場合に比較して、ワークW内でスナップリング15の向きを変える必要が無いため、スナップリングの組付けに好適で、ワークWが傷付き難くなる。
(5) カム部材20は、コイルスプリング21により常にはレバー部材14a,14bを第1の状態に保持する作用位置に保持される。そして、レバー部材14a,14bが第2の状態にあるときスナップリング押込み部材25と係合して、スナップリング押込み部材25を保持部16a,16bより移動方向前側に移動させる操作部材33が一体移動可能に設けられている。従って、基準面設定部材28をワークWの孔36と対応する位置に配置した状態で、操作部材33に一定方向へ移動させる力を加えることにより、スナップリング15を確実にリング状溝36aに組み付けることができる。
(6) リング状溝36aの位置が許容誤差範囲内で最も浅い位置に形成された状態を前提として、基準面設定部材28の先端がワークWに当接した状態で保持部16a,16bに保持されたスナップリング15がリング状溝36aと対向するように設定されている。そして、スナップリング押込み部材25は、リング状溝36aの形成位置の軸方向に対する許容範囲だけ本体部12に対して相対移動可能となっている。従って、基準面設定部材28の先端がワークWに当接した状態で、操作部材33を押圧操作すると、ワンタッチでスナップリング15をリング状溝36aに組み付けることができる。即ち、スナップリング15の組付けは、工具の上部を押し込むという簡単な動作で完了する。その結果、作業の習熟度の低い作業者でも正確な組付けを行うことができる。
(7) 一対のレバー部材14a,14bは、一般のプライヤーやペンチと同様に、回動中心部である支軸13において、互いにX状に交差するように形成され、その一端に保持部16a,16bが形成され、他端に従節部19が形成されている。従って、簡単な構成でレバー部材14a,14bを開閉でき、スナップリング15を孔36や穴に形成されたリング状溝36aに組み付けることができる。
(8) 基準面設定部材28が交換可能に固定されている。従って、基準面設定部材28を交換するだけで、他の構成を変更することなく、孔36や穴の端面からリング状溝36aまでの距離が異なるワークWに対応して、スナップリング15をリング状溝36aに組み付けることができる。
(9) スナップリング15を一時的に変形状態に保持して供給するスナップリング供給装置に対する位置決め部材27が設けられている。従って、スナップリング供給装置上に保持されたスナップリング15をスナップリング組付け装置11の保持部16a,16bで保持する作業が簡単になる。
(10) カム部材20はコイルスプリング21により第1の状態に付勢保持され、スナップリング押込み部材25はコイルスプリング32により待機位置に付勢保持されている。従って、操作部材33による押圧操作力が解除され、スナップリング15が保持部16a,16bから外れると、自動的に元の位置に復帰できる。
(11) 第1の状態にスナップリング15を保持する際、押圧部26はスナップリング15と当接する位置に配置されている。従って、保持部16a,16bと孔15aとの係合が容易である。また安定して保持できる。さらに押圧部26がスナップリング15を押して移動させる際に初めから当接しているので確実にリング状溝36aとほぼ平行に保った状態で押し出すことができる。
実施形態は前記に限定されるものではなく、例えば次のように構成してもよい。
○ 孔36や穴の端面からリング状溝36aまでの距離が異なるワークWに対応する方法は、基準面設定部材28を交換可能とする構成に限らない。例えば、基準面設定部材28を本体部12の底面に当接する状態で固定する構成に代えて、図6に示すように、基準面設定部材28を本体部12の下部に嵌合する構成とし、基準面設定部材28に軸方向に延びる長孔28aを形成する。そして、長孔28aを貫通するボルト37で基準面設定部材28を本体部12に固定する。この構成では、長孔28aの長さの範囲内で、基準面設定部材28の下端面から保持部16a,16bに保持されるスナップリング15までの距離を変更できる。なお、カバー部材35にはボルト37の頭と干渉を避けるための切り欠き35bが設けられる。また、カバー部材35は別の箇所においてねじ35aにより基準面設定部材28に固定される。
〇 スナップリング組付け装置11は、孔36や穴の内面に形成されたリング状溝36aに組み付けるスナップリング15に限らず、軸や円筒の外周面に形成されたリング状溝に組み付けるための、図7(a)に示すような、スナップリング38の組付けに応用することもできる。例えば、支軸13を回動中心部として互いにX状に交差するように形成されたレバー部材14a,14bに代えて、図7(b)に示すように、支軸13を中心として回動可能に支持されたレバー部材39a,39bを設ける。即ち、両レバー部材39a,39bは、保持部16a,16bが設けられた側(一端側)が接近する方向に回動する際は他端側が互いに離れる方向に回動され、他端側が互いに接近する方向に近づく際には一端側が互いに離れる方向に回動される。両レバー部材39a,39bは第1の状態において、保持部16a,16bの間隔が拡開されたスナップリング38の係合部としての孔38aと係合可能な大きさになるように形成されている。また位置決め部材27は脱着式とするか本体部12より外側に配置するかもしくは省略する。なお、押圧部26は、スナップリング押込み部材25の移動時に軸や円筒と干渉しないような形状(例えば、円弧状)に形成されている。また好適にはスナップリング押込み部材25および押圧部26を本体部12より外側に配置することが望ましい。また好適には基準面設定部材28を軸や円筒に嵌合するように略凹断面形状とすることが望ましい。
この実施形態では、スナップリング組付け装置11は、図示しないスナップリング供給装置上に自由状態より内径が拡大されて一時的に変形状態に保持されているスナップリング38の孔38aに、保持部16a,16bを嵌合させる。そして、スナップリング38を取り出して、ワーク(軸や円筒)の外周面に形成されたリング状溝に組み付ける。カム部材20は前記実施形態と同様に形成される。そして、カム部材20の移動により、一対のレバー部材39a,39bは、変形状態のスナップリング38の孔38aと係合してスナップリング38を変形した状態に保持可能な第1の状態と、前記変形状態にあるスナップリング38が変形前の状態に復帰するのを許容する第2の状態とに切り換えられる。
〇 カム手段を構成するカム部材20の形状は、図1(a)及び図2(a)に示す形状に限らず、溝カムを有する形状としてもよい。
〇 カム手段は、カム部材20が本体部12に対して、支軸13と直交する平面内で上下方向に相対移動可能に設けられた構成に限らない。例えば、カム部材を支軸13と直交する平面内で上下方向と直交する方向に相対移動可能に設けられた構成としたり、カム部材の回動操作により一対のレバー部材14a,14b,39a,39bが前記第1の状態と、前記第2の状態とに切り換えられる構成としてもよい。
〇 操作部材33がスナップリング押込み部材25に直接当接した状態で、操作部材33の移動に伴ってスナップリング押込み部材25を移動させる構成に限らない。例えば、操作部材33のスナップリング押込み部材25と対向する位置に、付勢手段(例えば、コイルスプリング)を設け、該付勢手段にスナップリング押込み部材25と当接して操作部材33の押圧力を作用させる当接部材を支持する。付勢手段の付勢力は、リング状溝36aに嵌合しているスナップリング15,38をリング状溝36a内から押し出すのに必要な力より小さく設定される。また、レバー部材14a,14b,39a,39bが第2の状態に切り換えられてから、操作部材33が移動する距離が、リング状溝36aの形成位置の許容誤差範囲の最大と最小の差以上に設定されている。また、基準面設定部材28の先端がワークWに当接した状態で保持部16a,16bに保持されたスナップリング15がリング状溝36aと対向する位置より手前に位置するように設定されている。この場合、レバー部材14a,14b,39a,39bが第2の状態に切り換えられてから、操作部材33が移動する距離は前記実施形態より大きい。従って、スナップリング15,38がリング状溝36aに嵌合した状態で操作部材33が更に移動を継続する場合でも、コイルスプリングが縮むため、スナップリング15,38がリング状溝36aから外れることはない。
○ カム部材20を操作する(移動させる)操作部材33と、スナップリング押込み部材25を操作する操作部材とを別にしたり、スナップリング押込み部材25を直接手で押圧操作してもよい。例えば、操作部材33を筒状とし、操作部材33がレバー部材14a,14b,39a,39bを第2の状態に切り換えた状態で、スナップリング押込み部材25を直接手で押圧する構成とする。
○ スナップリング押込み部材25を省略してもよい。ワークWに形成されるリング状溝36aの位置の精度と、レバー部材14a,14b,39a,39b及び基準面設定部材28の組付け精度とが高められて、基準面設定部材28の先端がワークWに当接した状態で保持部16a,16bに保持されたスナップリング15がリング状溝36aと対向するようになれば、省略しても支障はない。
○ 第1の状態にスナップリング15を保持する際、押圧部26はスナップリング15と当接する位置に配置される構成に限らない。保持部16a,16bと係合部(孔15a)との係合を阻害しない位置であればよい。
以下の技術的思想(発明)は前記実施の形態から把握できる。
(1) 孔又は穴の内周面に形成されたリング状溝あるいは軸の外周面に形成されたリング状溝にスナップリングを組み付けるスナップリング組付け装置を使用してスナップリングを組み付けるスナップリング組付け方法であって、
本体部と、前記本体部に、前記孔、穴及び軸の軸方向と直交する方向に延びる支軸を介して回動可能に支持されるとともに、前記スナップリングの両端に形成された係合部と係合可能な保持部を備えた一対のレバー部材と、前記一対のレバー部材を、変形状態の前記スナップリングの係合部と係合してスナップリングを変形した状態に保持可能な第1の状態と、前記変形状態にあるスナップリングが変形前の状態に復帰するのを許容する第2の状態とに切り換えるカム手段とを備えたスナップリング組付け装置で、スナップリングを前記孔又は穴の内周面に形成されたリング状溝あるいは軸の外周面に形成されたリング状溝と平行に前記内周面又は外周面に当接する状態で仮配置し、そのスナップリングをリング状溝と対向する位置まで押込み部材で押し込んでスナップリングをリング状溝に組み付けるスナップリング組付け方法。
(2) 請求項2又は請求項3に記載の発明において、前記カム部材は前記レバー部材を第1の状態に保持する位置に付勢手段により付勢されている。
(3) 請求項3又は請求項4に記載の発明において、前記押圧部はスナップリングをリング状溝とほぼ平行に保った状態でスナップリングを押圧して移動可能に形成されている。
(4) 請求項4に記載の発明において、前記操作部材には、スナップリング押込み部材と対向する位置に、スナップリング押込み部材と当接して操作部材の押圧力を作用させる当接部材が付勢手段を介して支持されている。
(5) 請求項1〜請求項4及び前記技術的思想(2)〜(4)のいずれか一項に記載の発明において、前記スナップリングは孔又は穴の内周面に形成されたリング状溝用のスナップリングである。
(6) 請求項3、請求項4、技術的思想(3)及び(4)のいずれか一項に記載の発明において、前記レバー部材が第1の状態で前記スナップリングを保持する際、前記押圧部は前記スナップリングと当接する位置に配置されている。
(a)はスナップリング組付け装置のカバーを省略した模式斜視図、(b)は縦断面図。 (a)はスナップリング組付け装置の正面図、(b)は(a)のB−B線断面図、(c)は(a)のC−C線断面図、(d)は保持部が開放された状態の(c)に対応する断面図。 スナップリングの斜視図。 (a),(b)は作用を説明する模式正面図。 作用を説明する模式正面図。 別の実施形態の模式斜視図。 (a)は軸用のスナップリングの斜視図、(b)は位置決め部材を脱着式とした場合の別の実施形態のレバー部材の模式正面図。 (a),(b)は従来技術のサークリップ嵌込装置の断面図。
符号の説明
11…スナップリング組付け装置、12…本体部、13…支軸、14a,14b,39a,39b…レバー部材、15,38…スナップリング、15a,38a…係合部としての孔、16a,16b…保持部、19…カム手段を構成する従節部、20…同じくカム部材、21…付勢手段としてのコイルスプリング、24…カム、25…スナップリング押込み部材、26…押圧部、33…操作部材、36…孔、36a…リング状溝。

Claims (4)

  1. 孔又は穴の内周面に形成されたリング状溝あるいは軸の外周面に形成されたリング状溝にスナップリングを組み付けるスナップリング組付け装置であって、
    本体部と、
    前記本体部に、前記孔、穴及び軸の軸方向と直交する方向に延びる支軸を介して回動可能に支持されるとともに、前記スナップリングの両端に形成された係合部と係合可能な保持部を備えた一対のレバー部材と、
    前記一対のレバー部材を、変形状態の前記スナップリングの係合部と係合して前記スナップリングを変形した状態に保持可能な第1の状態と、前記変形状態にあるスナップリングが変形前の状態に復帰するのを許容する第2の状態とに切り換えるカム手段と
    を備えたスナップリング組付け装置。
  2. 前記カム手段は、前記本体部に対して、前記支軸と直交する方向に相対移動可能に設けられたカム部材を備え、前記レバー部材には前記カム部材のカムに係合する従節部が前記支軸に対して前記保持部と反対側に設けられ、前記カム部材が本体部に対して相対移動することにより、前記レバー部材を前記第1の状態と、前記第2の状態とに切り換える請求項1に記載のスナップリング組付け装置。
  3. 前記本体部には、スナップリング押込み部材が前記本体部に対して前記カム部材の移動方向と同じ方向に相対移動可能に設けられ、前記スナップリング押込み部材は、少なくとも前記レバー部材が第2の状態にあるときのスナップリングと当接可能な押圧部を備え、少なくとも前記レバー部材が第1の状態にあるときは、前記押圧部が前記保持部と前記係合部との係合を阻害しない位置に保持されている請求項2に記載のスナップリング組付け装置。
  4. 前記カム部材は、付勢手段により常には前記レバー部材を第1の状態に保持する作用位置に保持され、前記カム部材には前記レバー部材が前記第2の状態にあるとき前記スナップリング押込み部材と係合して、該スナップリング押込み部材を前記レバー部材の保持部より移動方向前側に移動させる操作部材が一体移動可能に設けられている請求項3に記載のスナップリング組付け装置。
JP2003350768A 2003-10-09 2003-10-09 スナップリング組付け装置 Expired - Fee Related JP4367076B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003350768A JP4367076B2 (ja) 2003-10-09 2003-10-09 スナップリング組付け装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003350768A JP4367076B2 (ja) 2003-10-09 2003-10-09 スナップリング組付け装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005111627A true JP2005111627A (ja) 2005-04-28
JP4367076B2 JP4367076B2 (ja) 2009-11-18

Family

ID=34542228

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003350768A Expired - Fee Related JP4367076B2 (ja) 2003-10-09 2003-10-09 スナップリング組付け装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4367076B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100525997C (zh) * 2006-12-20 2009-08-12 中国科学院沈阳自动化研究所 一种轴用弹性挡圈专用压装机构
CN102699869A (zh) * 2012-05-21 2012-10-03 许昌永新电器设备有限公司 一种拉力弹簧装配机构
CN117020623A (zh) * 2023-10-09 2023-11-10 泰州市华威动力机械有限公司 一种发动机活塞销卡环压装设备
CN117961482A (zh) * 2024-03-29 2024-05-03 济南雷圣自动化技术有限公司 一种具有自动翻转对中功能的轮对轴承压装装置

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100525997C (zh) * 2006-12-20 2009-08-12 中国科学院沈阳自动化研究所 一种轴用弹性挡圈专用压装机构
CN102699869A (zh) * 2012-05-21 2012-10-03 许昌永新电器设备有限公司 一种拉力弹簧装配机构
CN102699869B (zh) * 2012-05-21 2015-01-21 许昌永新电器设备有限公司 一种拉力弹簧装配机构
CN117020623A (zh) * 2023-10-09 2023-11-10 泰州市华威动力机械有限公司 一种发动机活塞销卡环压装设备
CN117020623B (zh) * 2023-10-09 2023-12-08 泰州市华威动力机械有限公司 一种发动机活塞销卡环压装设备
CN117961482A (zh) * 2024-03-29 2024-05-03 济南雷圣自动化技术有限公司 一种具有自动翻转对中功能的轮对轴承压装装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP4367076B2 (ja) 2009-11-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6041189B2 (ja) スナップリングの装着冶具
JP2005305638A (ja) チャックとそれに着脱自在に取り付け可能のパレットを有する締め付け装置
US4831721A (en) Mounting head exchange arrangement for part mounting machine
JPWO2017168468A1 (ja) 電極チップ取外装置
JP2015532216A (ja) 連結機構
JP4367076B2 (ja) スナップリング組付け装置
EP1690625B1 (en) Cap tip removing device of welding machine
JP6595394B2 (ja) ナットホルダ、ナット部材、締結具、取付工具及び製造方法
JP4614833B2 (ja) キャップチップ取外し装置
JP5428430B2 (ja) ダイホルダ取付構造
CN108290260B (zh) 工件把持装置
JP6624964B2 (ja) 部品組み付け治具
KR200320307Y1 (ko) 공작물의 고정장치
JP2006000859A (ja) キャップチップ取外し装置
JP5779205B2 (ja) サークリップによる組み付け方法、およびサークリップを装着するための案内治具
JP3662740B2 (ja) ピストンピンクリップ装着装置
JPS6317634Y2 (ja)
JP2004066252A (ja) スポット溶接機の電極チップ取り外し用工具
JP2008251232A (ja) 集電装置
US20230339201A1 (en) Assembly press toolholder
JP2005249393A (ja) 釣合い試験機の試験体固定装置
JP2008142863A (ja) スナップリング表裏判定治具
JP3009847B2 (ja) 工具用ホルダの位置決め装置
JP2010149216A (ja) リング状クリップの取付治具および取付方法
WO2016157500A1 (ja) チップドレッサー装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060119

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090512

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090708

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090804

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090817

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120904

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120904

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130904

Year of fee payment: 4

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees