JP5779205B2 - サークリップによる組み付け方法、およびサークリップを装着するための案内治具 - Google Patents
サークリップによる組み付け方法、およびサークリップを装着するための案内治具 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5779205B2 JP5779205B2 JP2013101956A JP2013101956A JP5779205B2 JP 5779205 B2 JP5779205 B2 JP 5779205B2 JP 2013101956 A JP2013101956 A JP 2013101956A JP 2013101956 A JP2013101956 A JP 2013101956A JP 5779205 B2 JP5779205 B2 JP 5779205B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- circlip
- inner member
- assembly hole
- guide
- guide shaft
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Automatic Assembly (AREA)
Description
図3(c)は、サークリップCによりスプロケットをミッションケース100に組み付けた状態を示すスプロケットの上方から見た図3(b)の部分拡大平面図である。
サークリップCは、図3(c)に示すように、汎用品であり特に限定されるものではないので詳細な説明は省略するが、円環状で周方向に開口された合い口C1を有するC形状をなした留め具であり、合い口C1の端部には、専用工具のプライヤPを挿入して拡径させるための操作部である目玉状の操作穴C2が形成されている。サークリップCは、径が変化する方向に対してばね力を有し、本実施形態における一人の作業者Mは、プライヤPでばね力に抗して拡径させたり(図2(b)参照)、ばね力を利用して拡径状態から自然状態の径まで縮径(図3(a),(b)参照)させたりすることができる。
スプロケット200は、歯部201aが形成された本体201と、この本体201に外嵌された軸受け202と、本体201に形成された内周部である貫通孔203と、を備えている。
本体201には、回転慣性を低減するために、歯部201aと貫通孔203との間に貫通した軽量穴205が円周方向360度を等配分(例えば3等配)に形成され、この軽量孔205の開口からプライヤPの先端を挿入してサークリップCの操作穴C2を操作することができる。サークリップCは、合い口C1の端部に形成された操作部である目玉状の操作穴C2が内周溝102および外周溝204(図3(b)参照)から露出するように装着されている。
案内治具2は、図1(b)に示すように、スプロケット200の貫通孔203(図1(a)参照)に挿通される案内軸21と、案内軸21を保持するホルダ22と、ホルダ22に固定されたスプロケット200(図1(a)参照)を押し込む押し込み爪23と、ホルダ22を支持する支持部24と、支持部24に配設された位置規制手段であるストッパ25と、を備えている。
支持部24は、ホルダ22を固定ねじ24aで固定する支持プレート24bと、支持プレート24bの下面に配設されたストッパ25と、ホルダ22が挿通される開口部24cと、を備えている。
第1の実施形態に係るサークリップによる組み付け方法1Aは、スプロケット200をミッションケース100上に載置する載置工程と、案内軸21をスプロケット200に挿通する案内軸挿通工程と、サークリップCを拡径する拡径工程と、サークリップCの位置を合わせる位置合わせ工程と、サークリップCを縮径させる縮径工程と、を含んでいる。
また、ストッパ25を備えたことで、作業者Mは、押し込み爪23の移動が規制されるまでスプロケット200を組み付け穴101に押し込んで位置合わせすることができるため、安心して確実に円滑な作業を行うことができる。
縮径工程により、図3(b)に示すように、サークリップCが内周溝102および外周溝204に装着され、ミッションケース100にスプロケット200が固定される。
すなわち、サークリップCをミッションケース100の内周溝102およびスプロケット200の外周溝204に装着して、スプロケット200をミッションケース100に固定することで、サークリップCを軸受け202の両端に設けなくてもよいため、組み付け作業を簡素化して工数を削減することができる。
なお、第2の実施形態においては、第1の実施形態に対して、主として案内治具の構成の相違による組み付け方向が異なるため、この相違点について説明し、共通する構成は同じ符号を付して詳細な説明は省略する。
本発明の第2の実施形態に係るサークリップによる組み付け方法1Bでは、図4に示す案内治具3を採用する。
案内治具3は、図4(a)に示すように、先端部に押し込み爪32および案内軸33が配設された軸部材31と、軸部材31を案内軸33の軸方向に移動自在に案内するガイド部材34と、ガイド部材34を支持する支持部材35と、操作部31aと支持部35aの間に装着された付勢手段であるコイルばね36と、を備えている。
かかる構成により、軸部材31は、作業者Mが操作部31aに手を当てて下方に押し込むと、押し込み爪32と案内軸33が一体として下方に移動するようになっている。
かかる構成により、ガイド部材34を垂直に保持することで、軸部材31を垂直方向に移動させることができるようになっている。
支持部35aは、板状の部材であり、水平方向に保持されてガイド部材34が垂直に保持されるようになっている。脚部35bは、下面35cをミッションケース10の当接面103(図5(b)参照)に当接させることでガイド部材34、および軸部材31を垂直方向に支持できるようになっている。このため、軸部材31を組み付け穴101(図6(b)参照)の軸方向に移動させることができる。
参照する図において、図5(a)はスプロケットをサークリップに載置した載置工程を示し、図5(b)は作業者が案内軸を挿通して案内治具をスプロケットに装着する案内軸挿通工程を示す。
本発明の第2の実施形態に係るサークリップによる組み付け方法1Bでは、図6(b)に示すように、作業者Mは、位置合わせ工程において、軸部材31をコイルばね36の付勢力に抗して軸方向に移動させ、押し込み爪によりスプロケット200を組み付け穴101に押し込んで移動させる。
2,3 案内治具
22 ホルダ
23 押し込み爪
24 支持部
25 ストッパ(位置規制手段)
31 軸部材
32 押し込み爪
33 案内軸
34 ガイド部材
35 支持部材
100 ミッションケース(アウタ部材)
101 組み付け穴
102 内周溝
103 当接面
200 スプロケット(インナ部材)
201 本体
201a 歯部
202a インナレース
202b ボール
202c アウタレース
203 貫通孔(内周部)
204 外周溝
C サークリップ
C1 合い口
M 作業者
P プライヤ
Claims (5)
- アウタ部材に形成された組み付け穴に、内周部と前記組み付け穴に適合する外周部とが形成されたインナ部材を組み込んでサークリップで固定する組み付け方法であって、
前記サークリップが前記組み付け穴に形成された内周溝に装着された状態で、当該サークリップに前記インナ部材を載置する載置工程と、
この載置工程によって前記サークリップに前記インナ部材を載置した状態で、前記インナ部材の内周部に適合する案内軸を挿通する案内軸挿通工程と、
この案内軸挿通工程によって前記内周部に挿通した前記案内軸を前記組み付け穴の軸方向に合わせて保持した状態で、前記サークリップを拡径する拡径工程と、
前記サークリップを拡径した状態で、前記案内軸の軸方向に沿って前記インナ部材を前記組み付け穴に押し込んで移動させながら、前記インナ部材の外周部に形成された外周溝の位置に前記サークリップを合わせる位置合わせ工程と、
この位置合わせ工程により、前記外周溝の位置に前記サークリップを位置合わせした状態で、前記拡径状態から自然状態の径まで縮径させる縮径工程と、を含み、
前記サークリップを前記内周溝および前記外周溝に装着して前記インナ部材を前記アウタ部材に固定することを特徴とするサークリップによる組み付け方法。 - 前記位置合わせ工程では、
前記案内軸と、前記インナ部材を押し込む押し込み爪と、を備えた案内治具の当該押し込み爪を前記インナ部材に当接させて当該インナ部材を前記組み付け穴に押し込んで移動させること、
を特徴とする請求項1に記載のサークリップによる組み付け方法。 - 前記案内治具は、前記位置合わせ工程における前記サークリップが前記外周溝の位置に合致した状態まで前記押し込み爪が移動すると当該押し込み爪の移動を規制する位置規制手段を備え、
前記位置合わせ工程では、前記位置規制手段により前記押し込み爪の移動が規制されるまで前記インナ部材を前記組み付け穴に押し込んで位置合わせすること、
を特徴とする請求項2に記載のサークリップによる組み付け方法。 - 前記アウタ部材は、前記内周部を有する回転体を収容する前記組み付け穴が形成されたハウジングであり、
前記インナ部材は、前記回転体を支持する軸受けが外嵌された回転体軸受け部材であること、
を特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のサークリップによる組み付け方法。 - アウタ部材に形成された組み付け穴に、内周部と前記組み付け穴に適合する外周部が形成されたインナ部材を組み込んでサークリップで固定する際に、該組み付け穴に形成された内周溝に該サークリップが装着されているとともに、該サークリップに当該インナ部材を載置した状態で使用する案内治具であって、
作業者の一方の手で操作されるとともに、前記インナ部材の内周部に適合する案内軸および当該インナ部材を押し込む押し込み爪が形成された軸部材と、
この軸部材を前記案内軸の軸方向に移動自在に案内するガイド部材と、
前記軸部材が前記組み付け穴の軸方向に移動するように前記ガイド部材を支持する支持部材と、
前記押し込み爪が前記インナ部材から離隔する方向に、前記軸部材を付勢する付勢手段と、
前記案内軸を前記内周部に挿通した状態で、当該案内軸の軸方向に沿って前記インナ部材を前記組み付け穴に押し込んで、前記サークリップが前記外周溝の位置に合致した状態まで当該インナ部材が移動すると、当該インナ部材の移動を規制する位置規制手段と、
を備えたことを特徴とするサークリップを装着するための案内治具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013101956A JP5779205B2 (ja) | 2013-05-14 | 2013-05-14 | サークリップによる組み付け方法、およびサークリップを装着するための案内治具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013101956A JP5779205B2 (ja) | 2013-05-14 | 2013-05-14 | サークリップによる組み付け方法、およびサークリップを装着するための案内治具 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2014221502A JP2014221502A (ja) | 2014-11-27 |
JP5779205B2 true JP5779205B2 (ja) | 2015-09-16 |
Family
ID=52121322
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2013101956A Active JP5779205B2 (ja) | 2013-05-14 | 2013-05-14 | サークリップによる組み付け方法、およびサークリップを装着するための案内治具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5779205B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN109807615B (zh) * | 2017-11-21 | 2020-02-07 | 沈阳新松机器人自动化股份有限公司 | 一种弹性卡环自动装配机构 |
CN117020623B (zh) * | 2023-10-09 | 2023-12-08 | 泰州市华威动力机械有限公司 | 一种发动机活塞销卡环压装设备 |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5715643A (en) * | 1980-07-01 | 1982-01-27 | Mitsubishi Motors Corp | Automatic press-fitting device for roller bearing |
JP2002233917A (ja) * | 2001-02-01 | 2002-08-20 | Honda Motor Co Ltd | ベアリングハウジング及びベアリングへのサークリップ装着方法及びその装着装置 |
JP4648336B2 (ja) * | 2007-01-12 | 2011-03-09 | 本田技研工業株式会社 | ベアリングハウジング及びベアリングへのサークリップ装着方法 |
-
2013
- 2013-05-14 JP JP2013101956A patent/JP5779205B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2014221502A (ja) | 2014-11-27 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR102468664B1 (ko) | 틸팅 패드 베어링 | |
JP2007112533A (ja) | ボビン固定装置 | |
JP5779205B2 (ja) | サークリップによる組み付け方法、およびサークリップを装着するための案内治具 | |
JP5527102B2 (ja) | 位置決め装置 | |
TW202235191A (zh) | 旋轉工具、接合裝置以及接合方法 | |
WO2007046359A1 (ja) | ボビン固定装置およびボビン取外し装置 | |
US20190193215A1 (en) | Blade assembling method and blade assembling device for torque converter | |
US20190329327A1 (en) | Chuck device | |
KR102630500B1 (ko) | 절삭 장치 | |
JP2015120211A (ja) | 円環弾性シール組込装置、円環弾性シール組込システムおよび円環弾性シール組込方法 | |
JP2005118983A (ja) | 流体軸受のシャフト部の製造装置 | |
JP2006175544A (ja) | スナップリング装着・取り外し用の工具、及びスナップリング取り外し用の工具、並びにスナップリング取り外し方法。 | |
JP2012002277A (ja) | シザーズギア組立装置 | |
JP2020006477A (ja) | 弾性リング取付治具 | |
JP5563063B2 (ja) | ハトメ取付装置及びハトメ取付方法 | |
JP3196315U (ja) | 雌ネジ孔加工用治具 | |
KR102098984B1 (ko) | 고정 요소들을 갖는 클램핑 네스트 | |
JP2014213433A (ja) | ワーク固定機構 | |
JP4367076B2 (ja) | スナップリング組付け装置 | |
JP7033450B2 (ja) | 組付装置 | |
JP2010149216A (ja) | リング状クリップの取付治具および取付方法 | |
JP6527439B2 (ja) | シール部材の組付方法及びシール部材の組付装置 | |
JP5943776B2 (ja) | ホース挟持機構 | |
JP6739869B2 (ja) | プロジェクション溶接装置 | |
JP2016043376A (ja) | 芯合わせ治具及び芯合わせ方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20141118 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20150107 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20150616 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20150710 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5779205 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |