JP7033450B2 - 組付装置 - Google Patents

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Description

本発明は、筒状部の内側に組付対象物を配し、両者にそれぞれ形成された溝に亘って環状部材が取り付けられた状態となるように組み付けるための組付装置に関する。
自動車におけるアクスルのような部品の組立てにおいては、筒状に形成された部材の内側に、ベアリング等の組付対象物を配すると共に、径方向への弾性力を有するスナップリング等の環状部材を用いて組付対象物と前記筒状部とが軸線方向への相対移動が制限された状態になるように組み付ける作業が必要になる場合がある。このような用途に使用できる装置として、例えば下記特許文献1に開示されているベアリング圧入装置のようなものがある。
特許文献1のベアリング圧入装置は、油圧で作動する圧入シリンダと、シリンダブロックに連結された押し金具とを備えた圧入部を有する。また、圧入部には、ガイドブッシュ及びテーパリングを備えた芯出金具が一体化されている。特許文献1のベアリング圧入装置は、圧入シリンダに油圧を供給することにより、シリンダブロックと共に押し金具を前進した状態とし、スナップリングを介してベアリングを押圧できる。これに伴い、スナップリングは、テーパリング内へ押されて徐々に縮径しながら溝へ圧入される。
特開平6-106426号公報
上記特許文献1のベアリング圧入装置は、ベアリング及びスナップリングを同時に圧入できるものではあるが、スナップリングをうまく取り付けられない懸念がある。具体的には、特許文献1の圧入装置は、2つのクランプ爪でスナップリングをベアリング側に押し付けて縮径させ、この状態でベアリングとスナップリングとを共に圧入する構成とされている。しかしながら、本発明者らが鋭意検討したところ、2つのクランプ爪とスナップリングの合口との位置関係によっては、スナップリングの端部がクランプ爪に接触してしまうなどして、スナップリングをうまく装着できない可能性があることを見いだした。
さらに詳細に説明すると、ベアリングの外周に設けられた溝にスナップリングを係合させた状態で、クランプ爪により周方向2箇所から押圧した場合、スナップリングの周方向一部において押圧力が低くなる箇所が生じる懸念がある。例えば、押圧力が低い箇所の周辺に合口が配置されてしまうと、合口の周辺においてスナップリングがベアリングから浮いた状態になる。このような状態になると、クランプ爪によってスナップリングを押圧しようとしても、クランプ爪にスナップリングの端部が接触してしまい、スナップリングをうまく装着できなくなってしまう。このように、クランプ爪により周方向2箇所から押圧する構成では、ベアリング及びスナップリングを組み付ける作業を行う際に、合口の位置に十分配慮する必要があり、組み付け作業を行う作業者に負担を強いることになるという問題があった。また、従来技術においては、ベアリング及びスナップリングを組み付け作業がうまくいかず、作業のやり直しにより工数が増大してしまう懸念があった。
そこで本発明は、合口を有するスナップリングのような組み付け作業が困難な環状部材が用いられたとしても、作業者への負担や工数の増加を招くことなく、組付対象物及び環状部材を筒状部の内側に組み付ける作業を容易に行える組付装置の提供を目的とした。
ここで、上述した課題を解決すべく本発明者らがさらに鋭意検討を重ねたところ、合口を有するスナップリングのような環状部材と共に組付対象物を筒状部に組み付ける場合には、環状部材に対して四方から縮径方向に向けて同等の押圧力を作用させることにより、環状部材が組付対象物の外周溝から浮いた状態になることを抑制できることが判明した。また、環状部材に対して四方から押圧力を作用させたまま、環状部材及び組付対象物を筒状部の軸線方向に相対移動させ、端部開口から筒状部の内側に環状部材及び組付対象物を導入できれば、スムーズに組み付け作業を行うことができるとの知見を得た。
かかる知見に基づいて提供される本発明の組付装置は、外周面に周方向に延びるように形成された外周溝を有する組付対象物を、内周面に周方向に延びるように形成された内周溝を有する筒状部の内側に配すると共に、径方向への弾性力を有する環状部材を前記外周溝及び前記内周溝に亘って装着することにより、前記筒状部を備えた被組付対象物に対して前記組立対象物を組み付ける組付装置であって、前記外周溝に係合させた前記環状部材に縮径方向への押圧力を加えた状態で前記組付対象物及び前記環状部材を保持可能な保持装置と、前記組付対象物が前記筒状部の内側に収まるように前記軸線方向に相対移動させる移動装置とを有し、前記保持装置が、前記外周溝に前記環状部材を係合させた状態で前記組付対象物が配置される配置部と、前記配置部に配置された前記組付対象物に係合した前記環状部材に対し、四方から縮径方向に向けて同等の押圧力を作用させる押圧部とを備えており、前記押圧部は縮径方向に相対移動し、前記押圧部の四方からの押圧力により前記環状部材が保持されており、前記移動装置が、前記保持装置により前記組付対象物及び前記環状部材が保持された状態において、前記組付対象物及び前記環状部材を前記軸線方向に相対移動させ、前記組付対象物を前記環状部材と共に前記筒状部の端部開口から前記筒状部の内側に導入し、前記環状部材が前記内周溝に到達する位置まで相対移動させることができるものであることを特徴とするものである。
本発明の組付装置は、組付対象物の外周溝に環状部材を係合させた状態で保持するための保持装置を備えている。この保持装置は、配置部に配置された組付対象物に係合した環状部材に対し、押圧部により四方から縮径方向に向けて同等の押圧力を作用させることができる。これにより、環状部材が組付対象物の外周溝から浮いた状態になるのを抑制しつつ、しっかりと保持できる。そのため、本発明の組付装置によれば、筒状部に対する組み付け作業に備え、環状部材を組付対象物に保持させる作業を、作業者への負担や工数の増加を招くことなく、容易に行うことができる。
さらに、本発明の組付装置は、移動装置を備えており、保持装置によって組付対象物及び環状部材を保持した状態のものを移動装置によって筒状部に対して相対移動させ、組付対象物を環状部材と共に筒状部の端部開口から前記筒状部の内側に導入し、外周溝及び内周溝に亘って環状部材が装着された状態となるように組み付けることができる。従って、本発明によれば、合口を有するスナップリングのような組み付け作業が困難な環状部材が用いられたとしても、作業者への負担や工数の増加を招くことなく、組付対象物及び環状部材を筒状部の内側に組み付ける作業を容易に行える組付装置を提供できる。
上述した組付装置は、前記押圧部が、前記環状部材に対して接触する複数の保持片と、前記保持片の一部又は全部を連動させるリンク機構とを備えたものであることが好ましい。
かかる構成によれば、リンク機構により連動可能とされた各保持片の動作制御が容易になると共に、各保持片の動作のために必要とされる動力源を最小限の数量に抑制できる。従って、上述した構成によれば、組付装置の装置構成や動作制御をより一層シンプルなものとすることができる。
上述した本発明の組付装置は、前記環状部材が、スナップリングである場合に好適に利用できる。
本発明によれば、合口を有するスナップリングのような組み付け作業が困難な環状部材が用いられたとしても、作業者への負担や工数の増加を招くことなく、組付対象物及び環状部材を筒状部の内側に容易に組み付け可能な組付装置を提供できる。
(a)は本発明の一実施形態に係る組付装置により組み立てられる組立構造物の一例を示す断面図、(b)は(a)の組立構造物を分解した状態を示す断面図である。 (a)はスナップリングを示す平面図、(b)は(a)の断面図である。 本発明の一実施形態に係る組付装置を示す正面図である。 図2の組付装置を構成する保持装置が保持動作を行う前の状態を示す平面図である。 図2の組付装置を構成する保持装置が保持動作を行った状態を示す平面図である。 本発明の一実施形態に係る組付装置を移動装置のステージの上方から見た状態を示す平面図である。 本発明の一実施形態に係る組付装置により行われる組立構造物の組み立て工程の流れを示すフローチャートである。
以下、本発明の一実施形態に係る組付装置10について、図面を参照しつつ詳細に説明する。組付装置10は、複数の部材を組み合わせからなる組立構造物1を組み立てるために用いられるものである。図1に示すように、本実施形態で例示する組立構造物1は、いわゆるカウンタードライブギアを被組付対象物1aとし、これに対してベアリング5を圧入し、スナップリング7で固定したものである。組立構造物1は、被組付対象物1aに設けられた円筒状の筒状部3に対し、組付対象物であるベアリング5を、環状部材であるスナップリング7と共に圧入して組み付けたものである。組付装置10は、筒状部3に対してベアリング5及びスナップリング7を圧入し、筒状部3とベアリング5とがスナップリング7により軸線方向への相対移動が制限された状態になるように組み付けるための装置である。
筒状部3は、組立構造物1をなす被組付対象物1aの一部又は全部(本実施形態では、カウンタードライブギアの一部)をなす円筒状の部分である。図1(b)に示すように、筒状部3には、ベアリング5が圧入される圧入部3aが設けられている。筒状部3は、圧入部3aの内周面3bに内周溝3cを有する。内周溝3cは、筒状部3(圧入部3a)の略全周に亘って、周方向に延びるように形成されている。
図1(b)に示すように、ベアリング5は、円筒状で扁平な外観形状を有する。ベアリング5の外周面5aには、外周溝5bが設けられている。外周溝5bは、ベアリング5の厚み方向略中央部において、ベアリング5の略全周に亘って周方向に延びるように形成されている。
図2に示すように、スナップリング7は、金属製で環状の部材であり、径方向に弾性変形可能とされている。スナップリング7は、略C字型の外観形状とされており、非連続部分(合口7a)を有する。スナップリング7は、ベアリング5の外周溝5bと筒状部3の内周溝3cに亘って装着され、筒状部3に対してベアリング5が軸線方向に相対移動するのを制限するために用いられる。
図3に示すように、組付装置10は、保持装置20と、移動装置50とを有する。保持装置20は、組付対象物であるベアリング5の外周溝5bにスナップリング7を係合させた状態において、スナップリング7に対して縮径方向への押圧力を加えて保持するための装置である。図3~図5に示すように、保持装置20は、平板状のベース部21をベースとして、配置部22や押圧部24を設けた構成とされている。
配置部22は、ベアリング5が配置される部分である。配置部22は、外周溝5bにスナップリング7を係合させた状態でベアリング5を位置決め精度良く配置可能な構成とされている。具体的には、配置部22の中心には、芯出し用のピン26が立設されている。そのため、ベアリング5の軸心位置に設けられた貫通孔5cにピン26を差し込むようにして配置部22にベアリング5を配置することにより、ベアリング5を位置決め精度良く配置することができる。
押圧部24は、配置部22に配置されたベアリング5に係合させたスナップリング7に対し、四方から縮径方向に向けて同等の押圧力を作用させるためのものである。図3~図5に示すように、押圧部24は、保持片28、リンク機構30、及び動力源32を備えている。
図4や図5に示すように、保持片28は、スナップリング7に対して周方向外側から接触させるためのプレート状の部材である。本実施形態では、4枚の保持片28(以下、必要に応じてそれぞれを保持片28a,28b,28c,28dとも称す)が、配置部22の周囲に略均等配置されている。各保持片28には、スナップリング7の外周に沿うように湾曲した円弧状の接触部28pが設けられている。本実施形態では、4枚の保持片28a~28dが設けられているため、各保持片28a~28dの接触部28pの形状は、中心角が略90度の円弧状とされている。保持片28a~28dは、各保持片28の接触部28pにより略円形に配置部22を取り囲むように配置されている。
リンク機構30は、動力源32の動力を用いて、各保持片28a~28dを配置部22に向けて近接及び離反する方向への動作を実現するためのものである。ここで、本実施形態では、いわゆるエアシリンダや油圧シリンダ等のシリンダ装置が動力源32として採用されている。動力源32をなすシリンダ装置は、図4や図5に示した状態においてベース部21の左右両端にそれぞれ一基ずつ設けられている。動力源32は、ロッド32aをベース部21の長手方向(図中左右方向)に進退可能なように設けられている。ロッド32aの先端部には、連結体32bが連結されている。そのため、動力源32を作動させることにより、連結体32bをベース部21の側面に対して近接、離反する方向に移動させることができる。
本実施形態では、上述した動力源32,32と同様に、リンク機構30が左右にそれぞれ一つずつ、同じ構成のものが設けられている(以下、必要に応じてそれぞれをリンク機構30L,30Rとも称す)。具体的には、図4や図5において左側のリンク機構30Lは、保持片28a,28bの作動用として設けられ、右側のリンク機構30Rは、保持片28c,28dの作動用として設けられている。また、リンク機構30は、図4や図5に示した状態において上下対称の構成とされている。具体的には、図4や図5の左側にあるリンク機構30Lは、保持片28a,28bの作動用に設けられたものが上下対称となるように設けられている。同様に、図4や図5の右側にあるリンク機構30Rは、保持片28c,28dの作動用に設けられたものが上下対称となるように設けられている。
以下、さらに具体的に説明する。なお、リンク機構30L,30Rは、同様の構成とされているため、以下の説明ではリンク機構30Lについて詳細に説明し、リンク機構30Rの説明については省略する。
図4や図5の左側にあるリンク機構30Lは、保持片28aの作動用の部材として、3種の作動片34a,35a,36aと、6個のピン37a,38a,39a,40a,41a,42aとを備えている。また、リンク機構30Lは、保持片28bの作動用の部材として、3種の作動片34b,35b,36bと、6個のピン37b,38b,39b,40b,41b,42bとを備えている。
作動片34a,34bは、直線状に延びるプレート状の部材である。作動片34a,34bは、それぞれ連結体32bに対し、基端側においてピン37a,37bにより連結されている。また、作動片34a,34bの先端側は、ピン38a,38bにより作動片35a,35bに対して接続されている。
作動片35a,35bは、略L字型の形状のプレートとされている。作動片35a,35bは、前述のようにピン38a,38bにより作動片34a,34bに対して連結されると共に、ピン39a,39bにより保持装置20のベース部21に固定されている。また、作動片35a,35bは、ピン38a,39aが設けられた部分の間(角の部分)、及びピン38b,39bが設けられた部分の間においてピン40a,40bにより保持片28a,28bに対して接続されている。
また、作動片36a,36bは、直線状に延びるプレート状の部材である。作動片36a,36bは、基端部がピン41a,41bによりベース部21に固定されると共に、先端部がピン42a,42bにより保持片28a,28bに対して接続されている。ピン41a,42aは、それぞれベース部21及び保持片28aに対し、ピン39a,40aよりもベース部21の中央側(配置部22側)に隣接した位置に設けられている。同様に、ピン41b,42bは、それぞれベース部21及び保持片28bに対し、ピン39b,40bよりもベース部21の中央側(配置部22側)に隣接した位置に設けられている。
リンク機構30Lは、動力源32を作動させることにより保持片28a,28bを配置部22に配置されたベアリング5やスナップリング7に対して近接離反する方向に移動させることができる。具体的には、図4に示す状態において、ロッド32aを伸ばして連結体32bがベース部21から離反するように動力源32を作動させると、作動片34a,34bがピン37a,37bを中心としてベース部21の上下方向中央側に傾斜するように回動する。これに連動して、作動片35a,35bがピン39a,39bを中心としてベース部21の上下方向中央側に傾斜するように回動する。これに連動して、作動片36a,36bがピン41a,41bを中心としてベース部21の上下方向中央側に傾斜するように回動する。これらの動作により、各部が図4に示す状態から図5に示す状態に切り替わる。これにより、図5に示すように、保持片28a,28bは、接触部28p,28pが配置部22に対して径方向外側から内側に向けて移動した状態になる。
リンク機構30Lは、ロッド32aが収縮し、連結体32bがベース部21に近接するように動力源32を作動させると、上述したのとは逆方向に各部が動作する。これにより、保持片28a,28bは、接触部28p,28pが配置部22に対して径方向外側から内側に向けて移動する。また、リンク機構30Rは、動力源32のロッド32aの伸縮に伴い、リンク機構30Lと同様の動作を行う。そのため、リンク機構30L,30Rについて、動力源32,32を同期させて同様に動作させることにより、配置部22に配置されたベアリング5やスナップリング7に対して全周に亘って略均等に保持片28a,28b,28c,28dを近接離反する方向に移動させることができる。すなわち、図5に示す状態から図4に示す状態になる。
図3に示すように、保持装置20は、組付装置10の台座12に対して立設されたスライダーバー14及び保持バー16に対し、上述したベース部21及び動力源32を上下方向にスライド可能なように取り付けたものとされている。ベース部21は、下方側においてスライダーバー14に取り付けられたバネ(図示せず)により、弾性支持されている。
移動装置50は、組付対象物であるベアリング5及びスナップリング7を筒状部3の内側に収めるべく、ベアリング5をスナップリング7と共に筒状部3に対して軸線方向に相対移動させるためのものである。以下、移動装置50の構成について、詳細に説明する。
図3に示すように、移動装置50は、ステージ52と、押圧装置54とを有する。図3や図6に示すように、ステージ52は、平板状の部材である。ステージ52は、保持装置20のベース部21に対して上方側において、ベース部21に対して略平行となるように配置されている。
図3に示すように、ステージ52は、ベース部21との間に設けられたバネ55により弾性支持されている。また、ステージ52は、保持装置20のベース部21から上方に向けて突出したスライダーバー14に対し、ブシュ52aを介して取り付けられている。ステージ52には、組立構造物1の被組付対象物1aをなす筒状部3を挿通可能な挿通孔52bが設けられている。挿通孔52bは、保持装置20のベース部21に配置されるベアリング5に対し、筒状部3を軸心位置が略合致した状態で配置可能な位置に設けられている。
押圧装置54は、ステージ52に対してさらに上方に配置されている。押圧装置54は、ヘッド部56と、受部材58とを有する。ヘッド部56は、下端部において径方向に膨出した形状の筒状体によって構成されている。ヘッド部56の下端側に設けられた収容部56aは、ステージ52にセットされた筒状部3を収容可能な大きさに膨出したものとされている。また、ヘッド部56は、上述したベース部21において配置部22の略中心に設けられたピン26と軸心位置が略合致するように配置されている。ヘッド部56は、図示しない動力源から伝達される動力により、上下方向に駆動可能とされている。そのため、ヘッド部56は、下端部をステージ52あるいはステージ52に配置された組立構造物1の被組付対象物1aに突き当たるまで下降させた後、さらに下方に向けて駆動させることにより、ステージ52及び被組付対象物1aがベース部21に近接する(本実施形態では下降する)ように押圧力を作用させることができる。
受部材58は、図3に示した状態において上下方向に延びた棒状あるいは軸状の部材である。受部材58は、ヘッド部56の内側に配されている。また、受部材58は、ヘッド部56及び配置部22の略中心に設けられたピン26と軸心位置が略合致するように配置されている。受部材58は、下端側にフランジ部58aと、凹部58bとを有する。
受部材58は、ヘッド部56の軸線方向上端側に設けられた球面ベアリング60により図3の上端側の端部が支持されている。また、受部材58は、下端側に設けられたフランジ部58aと、球面ベアリング60との間に設けられたバネ62により、下方側に付勢されている。また、フランジ部58aの外径は、筒状部3に設けられた圧入部3a内に略隙間無く収まる大きさとされている。そのため、圧入部3a内にフランジ部58aを嵌め込むと、フランジ部58aは、筒状部3を上下方向に移動させるためのガイドとして機能する。
凹部58bは、フランジ部58aの略中央部において開口しており、受部材58の軸線方向上方側に向けて窪んだ形状とされている。凹部58bは、配置部22に設けられたピン26の先端部を嵌め込み可能な大きさ及び形状とされている。そのため、凹部58bをピン26に係合させることにより、ピン26及び受部材58の軸心位置を揃えることができる。
組付装置10は、上述した保持装置20の配置部22に対してスナップリング7を係合させたベアリング5をセットすると共に、移動装置50のステージ52に設けられた挿通孔52bに筒状部3をセットした後、保持装置20及び移動装置50を作動させることにより組み付け作業を行うことができる。以下、組付装置10により行われる組立構造物1の組み立て工程の流れについて、組付装置10の動作に言及しつつ、詳細に説明する。
組付装置10による組み付け作業は、概ね図7に示したような流れで行われる。具体的には、先ずステップ1のセット工程において、保持装置20の配置部22にベアリング5及びスナップリングをセットすると共に、移動装置50のステージ52に筒状部3をセットする。これにより、ステップ1のセット工程が完了する。
ステップ1のセット工程が完了すると、工程がステップ2の保持工程に移行する。保持工程においては、保持装置20のリンク機構30が作動し、ベアリング5及びスナップリング7が保持片28a~28dにより四方から保持される。具体的には、保持装置20の左側及び右側に配置された動力源32,32が作動し、ロッド32a,32aが突出した状態になる。これに伴い、リンク機構30L,30Rが作動し、保持片28a~28dがの配置部22の周方向外側から内側に向けて移動する。これにより、配置部22に配されたベアリング5及びベアリング7が、保持片28a~28dによって四方から略均等に保持(クランプ)された状態になる。このような状態になると、ステップ2の保持工程が完了する。その後、組み立て工程がステップ3の移動工程に移行する。
ステップ3の移動工程では、移動装置50が駆動する。具体的には、ヘッド部56及び受部材58がステージ52にセットされた本体1に向けて降ろされる。これにより、受部材58のフランジ部58aが筒状部3内に設けられた圧入部3aに侵入し、凹部58bが配置部22に立設されたピン26と係合すると共に、保持装置20により保持されているベアリング5にフランジ部58aが当接する。また、ヘッド部56の下端部が本体1に接触すると共に、ヘッド部56の内側に筒状部3が収容された状態になる。その後、さらに移動装置50のヘッド部56が下降する。これに伴い、本体1及びステージ52がヘッド部56によって下方に押し動かされていくと共に、ベアリング5によって受部材58が上方に押し戻されていく。これにより、移動装置50のステージ52と保持装置20のベース部21との間隔が徐々に狭くなり、ベアリング5及びスナップリング7と、筒状部3とが徐々に近接する。
上述したようにして移動装置50を駆動させていくと、やがて筒状部3の開口部にベアリング5が到達する。この状態になると、組み立て工程がステップ4の導入工程に移る。導入工程では、さらに移動装置50が駆動し、筒状部3がさらに下降する。これにより、筒状部3の下端側の開口からベアリング5及びスナップリング7が筒状部3に導入(圧入)される。ベアリング5及びベアリング7が、筒状部3の下端部に到達すると、これまで保持装置20の保持片28a~28dによって保持(クランプ)されていたベアリング5及びベアリング7が、筒状部3の内周面3bにより保持されるようになる。
その後、ベアリング5及びスナップリング7の導入(圧入)がさらに進み、スナップリング7が筒状部3の内周溝3cに到達すると、径方向内側に向けて圧縮されていたスナップリング7が径方向外側に向けて拡張する。これにより、スナップリング7が、筒状部3の内周溝3c及びベアリング5の外周溝5bの双方に係合した状態になる。この状態になると、ステップ4の導入工程が完了する。これにより、ベアリング5及びスナップリング7が、筒状部3を備えた被組付対象物1aに組み付けられ、組立構造物1が完成した状態になる。
ステップ4の導入工程が完了すると、復帰工程に移行する。復帰工程では、次の組立構造物1を組み立て可能とするために、ステップ3の移動工程やステップ4の導入工程における動作方向とは逆方向に移動装置50を駆動させる。これにより、組立構造物1を組付装置10から取り出し可能となり、一連の組み立て工程が完了する。
上述したように、本実施形態の組付装置10は、保持装置20を備えており、ベアリング5の外周溝5bにスナップリング7を係合させた状態で保持可能とされている。また、保持装置20は、配置部22に配置されたベアリング5に係合したスナップリング7に対し、押圧部24により四方から縮径方向に向けて同等の押圧力を作用させ、スナップリング7がベアリング5の外周溝5bから浮いた状態になるのを抑制しつつ、しっかりと保持することができる。そのため、組付装置10によれば、筒状部3に対する組み付け作業に備えてベアリング5に対してスナップリング7を保持させる作業を、作業者への負担や工数の増加を招くことなく、容易に行うことができる。
また、組付装置10は、保持装置20によってベアリング5及びスナップリング7を保持した状態のものを移動装置50によって筒状部3に対して相対移動させ、ベアリング5をスナップリング7と共に筒状部3の端部開口から筒状部3の内側に導入することで、組み付け作業を行うことができる。従って、組付装置10によれば、合口7aを有するスナップリング7のように、一般的に組み付け作業が困難とされるようなものを用いる場合であっても、作業者への負担や工数の増加を招くことなく、組み付け作業を行うことができる。
また、上述した組付装置10は、押圧部24が、スナップリング7に対して接触する複数(本実施形態では4つ)の保持片28を、2つのリンク機構30(リンク機構30L,30R)により連動させることができるものとされている。そのため、組付装置10は、各保持片28の動作制御が容易であると共に、各保持片28の動作のために必要とされる動力源32を最小限の数量(本実施形態では2つ)に抑制できる。
なお、本実施形態では保持片28を4つ設けた構成を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、配置部22に配置されたベアリング5及びスナップリング7を四方から押圧可能なものであればいかなるものであっても良い。具体的には、各保持片28を2つに分割したような構成とし、合計8つの片によりベアリング5及びスナップリング7を四方から押圧するようにしても良い。また、本実施形態では、保持片28a,28の動作を一つのリンク機構30Lで連動させ、保持片28c,28dの動作をもう一つのリンク機構30Rで連動させた例を示したが、リンク機構30の数量や構成、リンク機構30に動力を付与するための動力源32の数量等は適宜変更可能である。
本実施形態では、いわゆるカウンタードライブギアを被組付対象物1aとし、これに対して組み付ける組付対象物をベアリング5とし、スナップリング7を環状部材とした例を示したが、本発明はこれに限定されるものではない。すなわち、被組付対象物1aは、筒状部3と同様の構成を備えたものであればいかなるものであっても良い。また、組付対象物は、外周面に周方向に延びるように形成された外周溝を有するものであれば、いかなるものであっても良い。さらに、環状部材は、径方向への弾性力を有する環状の部材であれば、いかなるものであっても良い。
本発明は、上述した実施形態に示したものに限定されるものではなく、特許請求の範囲を逸脱しない範囲でその教示及び精神から他の実施形態があり得ることは当業者に容易に理解できよう。
本発明は、外周溝を有する組付対象物を、内周溝を有する筒状部を備えた被組付対象物に対し、径方向への弾性力を有する環状部材と共に組み付けるための組付装置全般において好適に利用可能である。
1 :組立構造物
1a :被組付対象物
3 :筒状部
3b :内周面
3c :内周溝
5 :ベアリング(組付対象物)
5b :外周溝
7 :スナップリング(環状部材)
10 :組付装置
20 :保持装置
22 :配置部
24 :押圧部
28 :保持片
30 :リンク機構
32 :動力源
50 :移動装置

Claims (3)

  1. 外周面に周方向に延びるように形成された外周溝を有する組付対象物を、内周面に周方向に延びるように形成された内周溝を有する筒状部の内側に配すると共に、径方向への弾性力を有する環状部材を前記外周溝及び前記内周溝に亘って装着することにより、前記筒状部を備えた被組付対象物に対して前記組立対象物を組み付ける組付装置であって、
    前記外周溝に係合させた前記環状部材に縮径方向への押圧力を加えた状態で前記組付対象物及び前記環状部材を保持可能な保持装置と、
    前記組付対象物が前記筒状部の内側に収まるように前記軸線方向に相対移動させる移動装置とを有し、
    前記保持装置が、
    前記外周溝に前記環状部材を係合させた状態で前記組付対象物が配置される配置部と、
    前記配置部に配置された前記組付対象物に係合した前記環状部材に対し、四方から縮径方向に向けて同等の押圧力を作用させる押圧部とを備えており、
    前記押圧部は縮径方向に相対移動し、前記押圧部の四方からの押圧力により前記環状部材が保持されており、
    前記移動装置が、
    前記保持装置により前記組付対象物及び前記環状部材が保持された状態において、前記組付対象物及び前記環状部材を前記軸線方向に相対移動させ、前記組付対象物を前記環状部材と共に前記筒状部の端部開口から前記筒状部の内側に導入し、前記環状部材が前記内周溝に到達する位置まで相対移動させることができるものであることを特徴とする組付装置。
  2. 前記押圧部が、前記環状部材に対して接触する複数の保持片と、前記保持片の一部又は全部を連動させるリンク機構とを備えたものであること、を特徴とする請求項1に記載の組付装置。
  3. 前記配置部の中心には、ピンが立設されていること、を特徴とする請求項1又は2に記載の組付装置。
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