JP2013224612A - 流体機械及び流体機械の部材位置決め方法 - Google Patents

流体機械及び流体機械の部材位置決め方法 Download PDF

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Abstract

【課題】二つの部材間における相対位置ずれの発生を抑制し、流体機械の性能や騒音を改善することが可能な流体機械及び流体機械の部材位置決め方法を提供することを目的とする。
【解決手段】流体機械は、第1部材11に形成されたピン支持穴4と、ピン支持穴4に支持され、先端部にて軸線に対して傾斜した第1斜面部5aが形成されたピン本体5とを有するピン部2と、第1部材11に対向して設けられる第2部材12に形成され、ピン本体5の外径以上の内径を有するピン穴7と、第1斜面部5aに対応してピン穴7の軸線に対して傾斜した第2斜面部8aがピン穴7の入口部分に形成された縁部8とを有する開口部3とを備え、ピン本体5の第1斜面部5aが縁部8の第2斜面部8aに接触するとき、ピン本体5は、第1部材11と第2部材12が離隔した状態から接触する状態又は所定間隔で近接する状態までの間、ピン支持穴4の内部側に移動可能である。
【選択図】図2

Description

本発明は、互いに対向する二つの部材を有する流体機械及び流体機械の部材位置決め方法に関するものである。
流体機械の組立において、互いに対向する二つの部材を組み合わせる際、一方の部材にピンを設け、他方の部材にピンに対応するピン穴を設けておき、一方の部材のピンを他方の部材のピン穴に挿入することによって、二つの部材の相対位置を決定することができる。
特許文献1は、空調装置や冷凍装置等に利用されるスクロール流体機械の組付け方法の発明であって、可動側及び固定側スクロール部材を組付ける技術が開示されている。組付けの際、双方のスクロール部材の位置決め孔を一致させて、これらに位置決めピンを挿入し、その後、固定側スクロール部材を支持ブロックに固定した後、位置決めピンを抜き取る。
特許第2710807号公報
スクロール型圧縮機等のスクロール型流体機械において、固定スクロールを本体ケースに対して固定する際、固定スクロールと本体ケースの間に位置決めピンが使用される。これによって、固定スクロールと旋回スクロールの相対位置関係を規制できる。
このとき、対向する二つの部材間に位置決めピンを設置する際、ピン穴の内径、穴位置及びピンの外径を形成する際の加工精度を考慮して、ピン穴に大きなクリアランスを設けておく必要がある。
具体的に、図7を用いて、従来の位置決め構造31について説明する。図7では、第1部材41にピン32が形成され、第2部材42にピン穴33が形成される。図7(A)に示すように、ピン穴33にクリアランスがない場合、精度良く加工できれば、2本のピン32をピン穴33に同時に挿入できる。しかしながら、加工の結果、ピン穴33に位置ずれが生じると、図7(B)に示すように、ピン32をピン穴33に挿入できなくなる。そのため、図7(C)に示すように、ピン穴33にクリアランスCを設ける必要がある。この場合、ピン32又はピン穴33に位置ずれが生じたり、ピン32又はピン穴33のサイズがずれたりした場合でも、寸法公差の範囲であれば、ピン32をピン穴33に挿入できる。
しかし、ピン32とピン穴33の両者を精度良く加工できた場合、図7(D)に示すように、ピン穴33はピン32に対してルーズになり、二つの部材間に相対位置ずれが生じる。固定スクロールと本体ケースの間に使用された位置決めピンの場合、この相対位置ずれを原因として、圧縮機の性能や騒音を悪化させる可能性がある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、二つの部材間における相対位置ずれの発生を抑制し、流体機械の性能や騒音を改善することが可能な流体機械及び流体機械の部材位置決め方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の流体機械及び流体機械の部材位置決め方法は以下の手段を採用する。
すなわち、本発明に係る流体機械は、第1部材に形成されたピン支持部と、前記ピン支持部に支持され、先端部にて軸線に対して傾斜した第1斜面部が形成されたピン本体とを有するピン部と、前記第1部材に対向して設けられる第2部材に形成され、前記ピン本体の外径以上の内径を有するピン穴と、前記第1斜面部に対応して前記ピン穴の軸線に対して傾斜した第2斜面部が前記ピン穴の入口部分に形成された縁部とを有する開口部とを備え、前記ピン本体の前記第1斜面部が前記縁部の前記第2斜面部に接触するとき、前記ピン本体は、前記第1部材と前記第2部材が離隔した状態から接触する状態又は所定間隔で近接する状態までの間、前記ピン支持部の内部側に移動可能である。
この発明によれば、第1部材と第2部材を対向させて近接させたとき、ピン部のピン本体が開口部のピン穴に収容されれば、ピン本体とピン穴によって、第1部材と第2部材が位置決めされる。また、第1部材と第2部材を対向させて近接させたとき、ピン本体の第1斜面部が縁部に形成された第2斜面部に接触すれば、第1部材と第2部材が離隔した状態から接触する状態又は所定間隔で近接する状態までの間、ピン本体は、ピン支持部の内部側に移動する。そして、ピン本体の第1斜面部と縁部の第2斜面部によって、第1部材と第2部材が位置決めされる。ここで、ピン本体のピン支持部内部側への移動とは、ピン本体が、例えば軸線に対して平行、かつ、ピン本体の先端部とは反対側に移動することをいう。
したがって、加工の結果、ピン部とピン穴の位置ずれが大きい場合でも、ピン本体の第1斜面部と縁部の第2斜面部によって、位置決めすることが可能である。したがって、ピン穴に大きなクリアランスを設けておく必要がない。
なお、縁部の第2斜面部は、ピン本体の第1斜面部の傾斜角度と同一角度を有することが望ましい。これにより、第1部材と第2部材の位置ずれを制限でき、位置決めを確実に行うことができる。
上記発明において、前記ピン部は、前記ピン本体を軸線に対して平行であって前記先端部方向に付勢する弾性部材を更に有してもよい。
この発明によれば、第1部材と第2部材が対向して接触又は近接しているとき、ピン本体は、弾性部材によって、第1部材から第2部材側に押圧されている。そして、第1部材と第2部材が互いに離隔したとき、ピン支持部側に移動していたピン本体は、ピン支持部から外側方向へ突出する。したがって、再び第1部材と第2部材を対向させて近接させる際に、ピン部と開口部を使用して再度位置決めを行うことができる。
また、本発明に係る流体機械の部材位置決め方法は、第1部材に形成されたピン支持部と、前記ピン支持部に支持され、先端部にて軸線に対して傾斜した第1斜面部が形成されたピン本体とを有するピン部と、前記第1部材に対向して設けられる第2部材に形成され、前記ピン本体の外径以上の内径を有するピン穴と、前記第1斜面部に対応して前記ピン穴の軸線に対して傾斜した第2斜面部が前記ピン穴の入口部分に形成された縁部とを有する開口部とを備え、前記ピン本体の前記第1斜面部が前記縁部の前記第2斜面部に接触するとき、前記ピン本体は、前記第1部材と前記第2部材が離隔した状態から接触する状態又は所定間隔で近接する状態までの間、前記ピン支持部の内部側に移動可能である流体機械の部材位置決め方法であって、前記ピン本体の第1斜面部が前記縁部の前記第2斜面部に接触するステップと、前記ピン本体が前記ピン支持部の内部側に移動するステップとを含む。
本発明によれば、ピン部とピン穴の位置ずれが大きい場合でも、ピン本体の第1斜面部と縁部の第2斜面部によって、位置決めすることが可能である。そのため、ピン穴に大きなクリアランスを設けておく必要がないことから、二つの部材間における相対位置ずれの発生を抑制し、流体機械の性能や騒音を改善することができる。
本発明の一実施形態に係るスクロール型圧縮機と位置決め構造を示す部分縦断面図である。 本発明の一実施形態に係る位置決め構造を示す縦断面図である。 本発明の一実施形態に係る位置決め構造を示す縦断面図である。 本発明の一実施形態に係る位置決め構造を示す縦断面図である。 本発明の一実施形態に係る位置決め構造を示す縦断面図である。 本発明の一実施形態に係る位置決め構造の変形例を示す縦断面図である。 従来の位置決め構造を示す縦断面図である。
以下に、本発明に係る実施形態について、図面を参照して説明する。
まず、本発明の一実施形態に係る流体機械の位置決め構造1の構成について説明する。
本実施形態の位置決め構造1は、スクロール型圧縮機や往復式圧縮機等の様々な形式の圧縮機、及び膨張機などの流体機械に適用できる。
図1は、本発明の一実施形態に係るスクロール型圧縮機20を示す部分縦断面図である。例えば、スクロール型圧縮機20の場合、位置決め構造1は、本体ケース21と固定スクロール22の間に設けられる。固定スクロール22が本体ケース21に対して固定される際に、位置決め構造1によって、固定スクロール22が本体ケース21に対して精度良く位置決めできれば、固定スクロール22と旋回スクロール23の相対位置関係を規制できる。その結果、固定スクロール22及び旋回スクロール23間の冷媒漏れを抑制し、圧縮効率を向上させることができる。
また、往復式圧縮機(図示せず。)の場合、位置決め構造1は、本体ケースとシリンダブロックの間に設けられる。シリンダブロックが本体ケースに対して固定される際に、位置決め構造1によって、シリンダブロックが本体ケースに対して精度良く位置決めできれば、シリンダブロックとピストンの相対位置関係を規制できる。その結果、シリンダブロック及びピストン間の冷媒漏れを抑制し、圧縮効率を向上させることができる。
位置決め構造1は、図2に示すように、対向する二つの部材において形成されたピン部2と開口部3を備え、図4及び図5に示すように、ピン部2と開口部3が互いに接触することで、対向する二つの部材が相対的に位置決めされる。対向する二つの部材とは、例えば、スクロール型圧縮機20の場合、本体ケース21と固定スクロール22であり、往復式圧縮機の場合、本体ケースとシリンダブロックである。以下、位置決め構造1のピン部2が形成される部材、例えば本体ケース21等を「第1部材11」といい、開口部3が形成される部材、例えば固定スクロール22又はシリンダブロック等を「第2部材12」という。
位置決め構造1は、流体機械の組立において、互いに対向する第1部材11と第2部材12を組み合わせる際に使用される。なお、第1部材11と第2部材12の組み合わせが完了した状態とは、第1部材11と第2部材12が接触した状態、又は第1部材11と第2部材12が予め決められた距離まで近接した状態をいう。
ピン部2は、図2に示すように、ピン支持穴4と、ピン支持穴4に支持されるピン本体5を備える。ピン支持穴4とピン本体5との嵌め合いは、すきま嵌めの関係であり、ピン本体5はピン支持穴4の内面に沿って、ピン本体5の軸線方向に対して平行に移動可能である。
ピン部2のピン支持穴4は、ピン支持部の一例であり、ピン本体5を支持する。ピン支持穴4は、例えば、軸線方向が第1部材11の面内方向に対して垂直方向になるように形成される。ピン支持穴4は、第1部材11の表面11a側が開口している開口部である。
ピン支持穴4の内面は、ピン本体5の外面に対応した形状を有し、ピン本体5の外面が円筒面であれば、ピン支持穴4の内面も円筒面を有する。このとき、ピン支持穴4の横断面は、円形状である。
なお、ピン支持穴4の内面とピン本体5の外面は、必ずしも対応していなくてもよく、ピン本体5を支持できれば、ピン支持穴4の内面は四角柱等の角筒形状であって、ピン支持穴4の横断面は四角形等の多角形であってもよい。
ピン支持穴4は、ピン支持穴4の内部側に移動するピン本体5を収容できる深さを有する。すなわち、第1部材11と第2部材12を組み合わせる際、ピン本体5の第1斜面部5aが開口部3の縁部8と接触したとき、ピン本体5は、図3及び図4に示すように、ピン支持穴4の内部側に移動する。したがって、第1部材11と第2部材12が接触又は所定位置まで近接できるように、ピン支持穴4は、ピン本体5が第1部材11から突出した位置で固定されないようなピン本体5を収容できる深さを有している。
また、ピン支持穴4の深さは、ピン本体5の長さ、ピン部2又は開口部3の寸法公差や、ピン本体5の第1斜面部5a及び縁部8の第2斜面部8aの角度などに応じて異なる値をとる。また、ピン支持穴4内部にばね6が設置されるため、ばね6の収縮時の長さによっても変化する。
ピン部2のピン本体5は、棒状部材であり、例えば円筒形状であって、横断面が円形である。ピン本体5は、ピン支持穴4において、軸線方向が第1部材11の面内方向に対して垂直方向になるように支持される。ピン本体5の外周面は、開口部3のピン穴7の内周面と接触したとき、第1部材11と第2部材12の位置決め面となる。
ピン本体5は、図5に示すように、第1部材11と第2部材12が接触又は所定位置まで近接し、かつ、ピン本体5がピン穴7に挿入されるとき、ピン本体5がピン支持穴4とピン穴7の両方に確実に接触するような長さを有している。これにより、ピン本体5を介して、第1部材11と第2部材12の位置決めが可能になる。
ピン本体5の先端部には、第1斜面部5aが形成される。第1斜面部5aは、ピン本体5の先端部を加工して形成される面取り面(C面)であり、ピン本体5の軸線に対して傾斜している。第1斜面部5aは、ピン本体5が円柱形状である場合、円錐形状である。第1斜面部5aは、縁部8の第2斜面部8aと接触したとき、第1部材11と第2部材12の位置決め面となる。
ばね6は、ピン支持穴4の内部に収容され、ピン本体5の先端部とは反対側の端部に設置される。ばね6のピン本体5側と反対側は、ピン支持穴4の底面4aと接触している。ばね6は、弾性部材の一例であり、ピン本体5をピン本体5の先端部の方向、すなわち、ピン支持穴4の外側に付勢する弾性力を有している。これにより、第1部材11と第2部材12が対向して接触又は近接しているとき、ピン本体5は、ばね6によって、第1部材11から第2部材12側に押圧されている。そして、第1部材11と第2部材12が互いに離隔したとき、ピン支持穴4の内部側に移動していたピン本体5は、ピン支持穴4から外側方向へ突出する。したがって、離隔後、再び第1部材11と第2部材12を対向させて近接させる際に、ピン部2と開口部3を使用して再度位置決めを行うことが可能となる。
開口部3は、図2に示すように、ピン穴7と、ピン穴7の入口部分に形成された縁部8とを備える。開口部3は、軸線方向が第2部材12の面内方向に対して垂直方向になるように形成される。
開口部3のピン穴7は、第2部材12に形成されて、第2部材12の表面12a側が開口している。ピン穴7の内面は、ピン本体5の外面に対応した形状を有し、ピン本体5の外面が円筒面であれば、ピン穴7の内面も円筒面を有する。すなわち、ピン穴7の横断面は、円形状である。
ピン穴7は、ピン本体5の外径以上の内径を有する。これにより、ピン穴7にピン本体5を挿入することができる。
ピン穴7は、図5に示すように、第1部材11と第2部材12が接触又は所定位置まで近接し、かつ、ピン本体5がピン穴7に挿入されるとき、ピン穴7がピン本体5に確実に接触するような深さを有している。これにより、ピン本体5を介して、第1部材11と第2部材12の位置決めが可能になる。
ピン穴7の内周面とピン本体5の外周面が接触したとき、第1部材11と第2部材12は、ピン本体5又はピン穴7の軸線方向に対して垂直方向への相対移動が制限され、第1部材11と第2部材12が相対的に位置決めされる。
開口部3の縁部8は、ピン穴7の入口部分、すなわち、第2部材12の表面12a側に位置する。縁部8には、第2傾斜部8aが形成される。
第2斜面部8aは、ピン穴7の入口部分を加工して形成される面取り面(C面)であり、開口部3の軸線に対して傾斜している。第2斜面部8aは、ピン穴7が円筒形状である場合、円錐台形状である。
第2傾斜部8aは、ピン本体5の第1斜面部5aの傾斜角度と同一角度で傾斜している。これにより、第2斜面部8aがピン本体5の第1斜面部5aと接触したとき、第1部材11と第2部材12は、ピン本体5又は開口部3の軸線方向に対して垂直方向への相対移動が制限され、第1部材11と第2部材12が相対的に位置決めされる。
次に、本実施形態に係る位置決め構造1を用いた位置決め方法について説明する。
本実施形態の位置決め構造1による位置決めは、第1部材11と第2部材12の相対的な位置決めであり、第1部材11と第2部材12を組み合わせるときに行われる。
図2〜図5は、第1部材11に二つのピン部2が設けられ、第2部材12にピン部2に対応する二つの開口部3が設けられる場合について示しており、2組の位置決め構造1によって、第1部材11と第2部材12の位置決めが行われる。
まず、図2に示すように、ピン本体5をピン支持穴4から突出させた状態で、第1部材11と第2部材12を互いに近接させる。図5に示すように、ピン本体5の第1斜面部5aが開口部3の縁部8に接触せず、ピン本体5をピン穴7に挿入できる場合は、ピン本体5は、ピン支持穴4の内部方向に移動することなく、ピン支持穴4から突出した状態で、ピン穴7に挿入される。
そして、図5に示すように、ピン本体5がピン穴7に挿入された状態で、ピン本体5の外周面とピン穴7の内周面が接触したとき、第1部材11と第2部材12は、相対移動が制限されることから、相対的に位置決めが行われる。
一方、第1部材11と第2部材12を互いに近接させたとき、図3に示すように、ピン本体5の第1斜面部5aが開口部3のうち縁部8の第2斜面部8aに接触する場合、ピン本体5は、ピン支持穴4の内部方向に移動していく。
そして、図4に示すように、第1部材11と第2部材12が互いに接触又は所定位置まで近接し終えるまで、ピン本体5は、ピン支持穴4の内部方向に移動する。第1部材11と第2部材12が互いに接触又は所定位置まで近接したとき、第1斜面部5aと第2斜面部8aが互いに接触していることから、第1部材11と第2部材12は、相対移動が制限され、第1部材11と第2部材12が相対的に位置決めされる。
以上のように、ピン本体5が開口部3のピン穴7から外れるような場合、例えば加工の結果、ピン部2又は開口部3の位置ずれが生じた場合などでも、ピン本体5の第1斜面部5aと縁部8の第2斜面部8aとによって、第1部材11と第2部材12の位置決めが可能である。
したがって、ピン本体5をピン穴7に挿入するため、ピン穴7に大きなクリアランスを設けておく必要がなく、ピン穴7の内径を従来に比べて小さくすることができる。その結果、ピン部2と開口部3の両者を精度良く加工できた場合、図5に示すように、ピン穴7内部にピン本体5が少ない隙間で挿入される。これにより、従来、ピン穴7に大きなクリアランスを設けていた場合に比べて、第1部材11と第2部材12の間に相対位置ずれが生じにくくなる。
そして、スクロール型圧縮機20において、固定スクロール22と本体ケース21の間に設けられた位置決め構造1の場合、固定スクロール22と本体ケース21が確実に位置決めされる。その結果、固定スクロール22及び旋回スクロール23間の冷媒漏れを抑制し、圧縮効率を向上させることができ、かつ、スクロール型圧縮機20の性能低下や騒音の悪化を抑制し改善することができる。また、位置決め構造1が適用される他の流体機械についても同様の作用効果を奏する。
次に、本実施形態に係る位置決め構造1の再使用方法について説明する。
本実施形態の位置決め構造1は、ピン支持穴4の内部にばね6が設置されている。流体機械において、修理や点検等のメンテナンス作業を行う場合、第1部材11と第2部材12が分解される。
このとき、第1部材11と第2部材12が離隔すると、ばね6の弾性力によって、ピン本体5は、ピン支持穴4の内部から外部方向へ突出する。その結果、図2に示すように、上述した本実施形態に係る位置決め構造1を用いた位置決め方法の最初の状態に戻る。したがって、再び第1部材11と第2部材12を対向させて近接させる際に、ピン部2と開口部3を使用して再度位置決めを行うことが可能となる。
なお、上述した実施形態では、ピン支持穴4の内部にばね6が設置される場合について説明したが、本発明は、この例に限定されない。例えば、図6に示すように、ピン支持穴4の内部にばね6が設置されなくてもよい。図6は、本実施形態に係る位置決め構造1の変形例を示す縦断面図である。
ばね6が設置されない場合、第1部材11と第2部材12が離隔しても、ピン本体5は、ピン支持穴4内部に収容されたままとなり、位置決め構造1の再使用は困難であるが、本変形例は、位置決め方法において、上述した位置決め方法と同様の作用効果を奏する。そのため、第1部材11と第2部材12間における相対位置ずれの発生を抑制し、流体機械の性能や騒音を改善することができる。なお、本変形例のピン支持穴4において、第1部材11の表面11a側とは反対側に貫通する貫通孔を設けてもよい。これにより、貫通孔を介して反対側からピン本体5を押圧することによって、ピン本体5をピン支持穴4から外部へ再び突出させることができ、位置決め構造1の再使用が可能になる。
1,31 位置決め構造
2 ピン部
3 開口部
4 ピン支持穴(ピン支持部)
5 ピン本体
5a 第1斜面部
6 ばね(弾性部材)
7,33 ピン穴
8 縁部
8a 第2斜面部
11 第1部材
12 第2部材
20 スクロール型圧縮機
21 本体ケース
22 固定スクロール
23 旋回スクロール
32 ピン

Claims (3)

  1. 第1部材に形成されたピン支持部と、前記ピン支持部に支持され、先端部にて軸線に対して傾斜した第1斜面部が形成されたピン本体とを有するピン部と、
    前記第1部材に対向して設けられる第2部材に形成され、前記ピン本体の外径以上の内径を有するピン穴と、前記第1斜面部に対応して前記ピン穴の軸線に対して傾斜した第2斜面部が前記ピン穴の入口部分に形成された縁部とを有する開口部と、
    を備え、
    前記ピン本体の前記第1斜面部が前記縁部の前記第2斜面部に接触するとき、前記ピン本体は、前記第1部材と前記第2部材が離隔した状態から接触する状態又は所定間隔で近接する状態までの間、前記ピン支持部の内部側に移動可能である流体機械。
  2. 前記ピン部は、前記ピン本体を軸線に対して平行であって前記先端部方向に付勢する弾性部材を更に有する請求項1に記載の流体機械。
  3. 第1部材に形成されたピン支持部と、前記ピン支持部に支持され、先端部にて軸線に対して傾斜した第1斜面部が形成されたピン本体とを有するピン部と、前記第1部材に対向して設けられる第2部材に形成され、前記ピン本体の外径以上の内径を有するピン穴と、前記第1斜面部に対応して前記ピン穴の軸線に対して傾斜した第2斜面部が前記ピン穴の入口部分に形成された縁部とを有する開口部とを備え、前記ピン本体の前記第1斜面部が前記縁部の前記第2斜面部に接触するとき、前記ピン本体は、前記第1部材と前記第2部材が離隔した状態から接触する状態又は所定間隔で近接する状態までの間、前記ピン支持部の内部側に移動可能である流体機械の部材位置決め方法であって、
    前記ピン本体の第1斜面部が前記縁部の前記第2斜面部に接触するステップと、
    前記ピン本体が前記ピン支持部の内部側に移動するステップと、
    を含む流体機械の部材位置決め方法。
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