JP7224081B1 - 溶接用固定治具及び溶接ワークの製造方法 - Google Patents

溶接用固定治具及び溶接ワークの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】複数のワークを容易かつ強固に固定することができ、溶接後にはワークを容易に取り外し可能な、簡易な構成の溶接用固定治具を提供する。【解決手段】位置決め孔a~eを有する複数のワークA~Eを、互いに接離可能な第1挟持部材10及び第2挟持部材12で挟持して固定する溶接用固定治具1であって、第1挟持部材10が第1基板14と、第1基板14の第2挟持部材12側かつ複数のワークA,Bの位置決め孔a1,b1に対応する位置に配設され、複数のワークA,Bの位置決め孔a1,b1に挿通される、遊動可能なロケーションピン16aと、を具備すると共に、第2挟持部材12が、第2基板18と、第2基板18の第1挟持部材10側かつ複数のワークA,Bの位置決め孔a1,b1に対応する位置に配設され、ロケーションピン16aの先部を嵌合する嵌合凹部38を有するブッシュ20aと、を具備している溶接用固定治具1である。【選択図】図2A

Description

本発明は、位置決め孔を有する複数のワークを固定する溶接用固定治具、及びかかる溶接用固定治具を用いた溶接ワークの製造方法に関する。
従来、金属等の部材の接合方法として、溶接が用いられている。溶接は、強度の強い接合方法であり、車両用サイドフレーム等、様々な用途の部材に利用されている。溶接には、ワークの位置を固定(クランプ)するための治具が用いられ、特に溶接ロボットを用いた自動溶接では、特定のガイドに沿って溶接トーチの操作や溶接する位置などを案内する必要があるため、不可欠な存在である(例えば、特許文献1参照)。
特開2011-121080号公報
上記特許文献1記載の溶接用固定治具などの従来の溶接用固定治具においては、以下のような様々な問題があった。
(1)ワークに形成された複数の位置決め孔を基準として、固定された不動の位置決めピンで位置決めするため、同種類のワークであっても、ワーク毎に生じる位置決め孔の微妙な位置ずれにより、ワークをセットしづらいという問題があった。
(2)一般に、押さえ機構として、エアーシリンダー等を用いた大型のリンク式押さえ機構を用いるため、溶接トーチの操作時に干渉しやすいという問題や、横から押さえるために押えの力が弱く、溶接歪みが発生しやすいという問題があった。
(3)溶接歪みが生じたワークを取り外す際、位置決めピンが抜けづらく、位置決めピンを強制的に引き抜く機構や、ワークを押さえる機構を別途設ける必要があり、装置が大型化及び複雑化するという問題があった。
(4)固定治具の使いやすさや精度は、設計者の技量に左右されるが、優秀な人材の確保が困難であるという問題や、人件費が高額になるという問題があった。
本発明はこのような事情に鑑みなされたものであり、本発明の課題は、複数のワークを容易かつ強固に固定することができ、溶接後にはワークを容易に取り外し可能な、簡易な構成の溶接用固定治具を提供することにある。
本発明者は、上記課題を解決すべく鋭意研究した結果、複数のワークの位置決め孔に対応する位置に配設された、複数のワークの位置決め孔に挿通される、遊動可能なロケーションピンを具備する第1挟持部材と、複数のワークの位置決め孔に対応する位置に配設された、ロケーションピンの先部を嵌合する嵌合凹部を有する不動のブッシュを具備する第2挟持部材とを備える簡易な構成の溶接用固定治具を用いることにより、複数のワークを容易かつ強固に固定することができ、溶接後はワークを容易に取り外すことができることを見いだし、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、以下の通りである。
[1]位置決め孔を有する複数のワークを、互いに接離可能な第1挟持部材及び第2挟持部材で挟持して固定する溶接用固定治具であって、
前記第1挟持部材が
第1基板と、
前記第1基板の前記第2挟持部材側かつ前記複数のワークの位置決め孔に対応する位置に配設され、該複数のワークの位置決め孔に挿通される、遊動可能なロケーションピンと、を具備すると共に、
前記第2挟持部材が、
第2基板と、
前記第2基板の第1挟持部材側かつ前記複数のワークの位置決め孔に対応する位置に配設され、前記ロケーションピンの先部を嵌合する嵌合凹部を有するブッシュと、を具備している
ことを特徴とする溶接用固定治具。
[2]前記ロケーションピンは、その先部が遊動することを特徴とする上記[1]記載の溶接用固定治具。
[3]前記ロケーションピンは、第1基板に固定され、その先端部に収容凹部が設けられたシャフト部と、該シャフト部の収容凹部にその基部が収容された状態で遊動可能に固定された可動ピン部とを備えていることを特徴とする上記[1]又は[2]記載の溶接用固定治具。
[4]前記ロケーションピンは、
前記シャフト部が、収容凹部の周壁から内方に突出して設けられた抜け防止部材を具備すると共に、
前記可動ピン部が、前記シャフト部の先端面に載置されるフランジを有するピン本体と、前記シャフト部の収容凹部に収容され、前記抜け防止部材に係止される留め部とを具備していることを特徴とする上記[3]記載の溶接用固定治具。
[5]前記ロケーションピンは、その全体が遊動することを特徴とする上記[1]記載の溶接用固定治具。
[6]前記ロケーションピンは、その基端部が第1基板に遊動可能に固定されていることを特徴とする上記[5]記載の溶接用固定治具。
[7]前記ロケーションピンは、その先端部が先細りのテーパー状に形成されていることを特徴とする上記[1]~[6]のいずれか記載の溶接用固定治具。
[8]前記第1挟持部材及び第2挟持部材が複数のワークを挟持して固定した状態で、方向変換可能に構成されていることを特徴とする上記[1]~[7]のいずれか記載の溶接用固定治具。
[9]前記第1挟持部材が、2以上の遊動可能なロケーションピンを具備すると共に、
前記第2挟持部材が、前記ロケーションピンに対応する2以上のブッシュを具備している
ことを特徴とする上記[1]~[8]のいずれか記載の溶接用固定治具。
[10]上記[1]~[9]のいずれか記載の溶接用固定治具を用いて複数のワークを溶接して溶接ワークを製造する方法であって、
遊動可能なロケーションピンに、複数のワークの位置決め孔を挿通して複数のワークをセットするワークセット工程と、
第1挟持部材及び第2挟持部材を近接させることにより、前記ワークがセットされたロケーションピンの先部及びブッシュの嵌合凹部を嵌合してワークを固定するワーク固定工程と、
前記固定された複数のワークを溶接するワーク溶接工程と、
前記第1挟持部材及び第2挟持部材を遠離させることにより、ロケーションピンの先部及びブッシュの嵌合凹部の嵌合を解放して溶接ワークを取り外すワーク取外し工程と、
を有していることを特徴とする溶接ワークの製造方法。
[11]前記ワーク固定工程及びワーク溶接工程の間に、第1挟持部材及び第2挟持部材が複数のワークを挟持して固定した状態で、その方向を変換するワーク方向変換工程を有していることを特徴とする上記[10]記載の溶接ワークの製造方法。
本発明の溶接用固定治具は、簡易な構成であり、溶接時に、複数のワークを容易かつ強固に固定することができ、溶接後には、ワークを容易に取り外すことができる。
本発明の第一実施形態に係る溶接用固定治具(ワークを挟持した状態)の斜視図である。 図1に示す第1挟持部材及び第2挟持部材の使用状態の説明図であり、ロケーションピンに、複数のワークの位置決め孔を挿通して複数のワークをセットした状態を示す。 図1に示す第1挟持部材及び第2挟持部材の使用状態の説明図であり、第2挟持部材を第1挟持部材に近接させ、ワークがセットされたロケーションピンの先部にブッシュの嵌合凹部を嵌合してワークを固定した状態を示す。 図1に示す第1挟持部材及び第2挟持部材の使用状態の説明図であり、第2挟持部材を第1挟持部材から遠離させ、ロケーションピンの先部をブッシュの嵌合凹部の嵌合から解放して溶接された複数のワークを取り外す状態を示す。 本発明の溶接ワークの製造方法の一例を示す説明図であり、ワークをセットする直前の状態を示す。 本発明の溶接ワークの製造方法のワークセット工程の一例を示す説明図であり、ロケーションピンに、ワークをセットした状態を示す。 本発明の溶接ワークの製造方法のワーク固定工程の一例を示す説明図であり、ワークがセットされたロケーションピンの先部に、ブッシュの嵌合凹部を嵌合してワークを固定した状態を示す。 本発明の溶接用固定治具を設置した治具作動装置の説明図であり、治具作動装置に固定された溶接用固定治具のロケーションピンにワークをセットした状態を示す。 本発明の溶接用固定治具を設置した治具作動装置の説明図であり、治具作動装置に固定された溶接用固定治具の挟持部材でワークを固定した状態を示す。 治具作動装置のロック機構の説明図であり、ロック前の状態を示す。 治具作動装置のロック機構の説明図であり、ロック後の状態を示す。
本発明の溶接用固定治具は、位置決め孔を有する複数のワークを、互いに接離可能な第1挟持部材及び第2挟持部材で挟持して固定する溶接用固定治具であって、第1挟持部材が第1基板と、第1基板の第2挟持部材側かつ複数のワークの位置決め孔に対応する位置に配設され、複数のワークの位置決め孔に挿通される、遊動可能なロケーションピンと、を具備すると共に、第2挟持部材が、第2基板と、第2基板の第1挟持部材側かつ複数のワークの位置決め孔に対応する位置に配設され、ロケーションピンの先部を嵌合する嵌合凹部を有するブッシュと、を具備していることを特徴とする。
本発明の溶接用固定治具は、遊動可能なロケーションピンと不動のブッシュによる固定であるため、位置決め孔を有する複数のワークを正確に位置決めして容易かつ強固に固定することができる。すなわち、ロケーションピンは可動であるが、ブッシュは不動で所定位置に配設されているため、これらが嵌合することにより、ワークを所定位置に確実に固定することができる。また、溶接されたワーク(溶接ワーク)を治具から取り外す際には、ワークに溶接歪みが生じた場合であっても、ワークの溶接歪みに応じてロケーションピンが遊動するため、ワークを容易に取り外すことができる。
さらに、本発明の溶接用固定治具は、ワークを一方向(ワークの上下方向)から押さえるコンパクトで簡易な構成であり、溶接トーチが干渉することを抑制できる。また、位置決め孔の周囲のワークを直接上下から押さえて固定するため、強固に固定することができる。また、1工程で、すべてのワークを押さえて固定することができる。
また、本発明の溶接用固定治具は、簡易な構成であるため、その製作が容易であり、製作のリードタイムが短く、大量生産可能である。すなわち、従来、多数のワークを溶接する場合には、固定(溶接)を複数の工程にわけ、複数の固定治具を用いる必要が生じ、工程の決定や、固定治具の設計、製造に、3~6か月といった長期時間を要していたが、本発明の溶接用固定治具は、それらを短時間で行うことができる。また、ワークの固定が、ロケーションピンとブッシュの組み合わせであるため、製品にばらつきが生じにくく、作業者の技量に左右されず製品の品質を担保することができる。
本発明の溶接用固定治具は、複数のワークを固定して溶接する溶接加工に用いることができる。
(ワーク)
本発明の溶接用固定治具に適用可能なワークとしては、固定治具に挟持可能な形状であり、位置決め孔を有するものであれば特に制限されるものではなく、その形状としては、例えば、板状、円板状、円盤状等を挙げることができる。材質としては、特に制限はなく、例えば、鋼材、銅材、アルミ材等の金属や、プラスチック材料等を挙げることができる。また、ワークの位置決め孔は、ワークの大きさや形状によって適宜決定される。ワークの板厚は、例えば0.2~20mm程度であり、0.4~15mmが好ましく、0.6~10mmがより好ましく、1~5mmがさらに好ましい。
以下、本発明の溶接用固定治具の構成を具体的に説明する。
[第1挟持部材]
第1挟持部材は、第2挟持部材と対をなして、互いに接離可能に構成され、重畳した複数のワークを挟持して固定するものであり、第1基板と、第1基板上に設けられたロケーションピンとを具備している。第1挟持部材は、通常、第2挟持部材に対して下方に設置されており、ロケーションピンが上方に向けて立設するよう配置されることが好ましい。
(第1基板)
第1基板は、板状部材であり、その第2挟持部材側にロケーションピンが立設されている。第1基板の形状としては、例えば、平板状、円盤状等を挙げることができる。第1基板には、遊動するロケーションピン以外に、固定された不動のロケーションピンが配設されていてもよい。
(ロケーションピン)
ロケーションピンは、第1基板の第2挟持部材側かつ複数のワークの位置決め孔に対応する位置に配設され、複数のワークの位置決め孔に挿通される、遊動可能なピンである。ロケーションピンの遊動の態様としては、少なくとも径方向(ピンの軸方向と垂直な方向)に遊動可能なものが挙げられ、径方向及び軸方向に遊動可能なものが好ましい。ロケーションピンが、複数のワークの位置決め孔に挿通されることで、複数のワークを位置決めして固定することができる。ロケーションピンは、遊動可能であることから、複数のワークの位置決め孔に容易に挿通させることができると共に対応するブッシュに容易に嵌合させることができる。
また、溶接したワークを取り外す際には、ワークに溶接歪みが生じた場合であっても、ワークの溶接歪みに応じてロケーションピンが遊動するため、ワークを容易に取り外すことができる。
ロケーションピンは、その先端部が先細りのテーパー状に形成されていることが好ましい。ロケーションピンの先端部が先細りのテーパー状に形成されることにより、ブッシュの嵌合凹部に嵌合される際、ロケーションピンを嵌合凹部内部へスムーズに誘導し、容易に嵌合させることができる。テーパー部分の勾配角度としては、例えば、20~50°であり、25~45°が好ましい。また、テーパー部の長さとしては、2mm以上が好ましく、3~10mmがより好ましい。
ロケーションピンは、ロケーションピン全体が遊動する態様であっても、一部が遊動する態様であってもよく、ロケーションピンの先部が遊動する態様が好ましい。
ロケーションピンの先部が遊動する態様としては、例えば、ロケーションピンが、第1基板に固定され、その先端部に収容凹部が設けられたシャフト部と、シャフト部の収容凹部にその基部が収容された状態で遊動可能に固定された可動ピン部とを備えている態様を挙げることができる。
具体的に例えば、ロケーションピンは、シャフト部が、収容凹部の周壁から内方に突出して設けられた抜け防止部材を具備すると共に、可動ピン部が、シャフト部の先端面に載置されるフランジを有するピン本体と、シャフト部の収容凹部に収容され、抜け防止部材に係止される留め部とを具備している。本態様の場合、第1挟持部材及び第2挟持部材を近接(当接)させた際に、ピン本体のフランジの先端側の面(上面)が、ワークの位置決め孔の周囲のワークを押圧する。
ピン本体(ブッシュに嵌合される直胴部分)の径(角形の場合は対角線の長さ)としては、ワークの位置決め孔に適合した大きさであればよく、例えば3~50mm程度であり、4~30mmが好ましく、5~20mmがより好ましい。ピン本体(直胴部分)の長さとしては、挟持するワークの厚さに0.5mm以上加えた長さ(ワ―ク厚が5mmの場合、5.5mm以上)が好ましく、0.8mm以上加えた長さがより好ましく、1~5mm加えた長さがさらに好ましい。また、ロケーションピンのシャフト部の径(角形の場合は対角線の長さ)としては、通常、ピン本体の径と同等以上であり、ピン本体の径よりも大きいことが好ましい。
ロケーションピンの全体が遊動する具体的な態様としては、例えば、ロケーションピンは、その基端部が第1基板に遊動可能に固定され、その全体が遊動する態様を挙げることができる。より具体的に例えば、ロケーションピンは、シャフト部の先方にシャフト部より小径のピン本体を具備しており、ピン本体周囲のシャフト部の先端面でワークを押圧する。シャフト部及びピン本体の大きさは、上記と同様である。
[第2挟持部材]
第2挟持部材は、第1挟持部材と対をなして、互いに接離可能に構成され、重畳した複数のワークを挟持して固定するものであり、第2基板と、第2基板上に設けられたブッシュとを具備している。第2挟持部材は、通常、第1挟持部材に対して上方に設置されており、ブッシュが下方に向けて立設するよう配置されることが好ましい。
(第2基板)
第2基板は、板状部材であり、その第1挟持部材側にブッシュが設けられている。第2基板の形状としては、例えば、平板状、円盤状等を挙げることができる。第2基板には、遊動するロケーションピンを嵌合するブッシュ以外に、不動のロケーションピンを嵌合するブッシュが配設されていてもよい。
(ブッシュ)
ブッシュは、第2基板の第1挟持部材側かつ複数のワークの位置決め孔に対応する位置に配設され、ロケーションピンの先部を嵌合する嵌合凹部を有している部材である。ブッシュの嵌合凹部は、ロケーションピンの先部と嵌合し、ロケーションピンを固定する。第1挟持部材及び第2挟持部材を近接(当接)させた際に、ブッシュの先端面が、ワークの位置決め孔の周囲のワークを押圧する。
嵌合凹部は、底部を有していてもよいし、底部を有しない筒状に形成されていてもよい。ブッシュの形状としては、例えば、先端面に凹みを有する円柱状、先端面に凹みを有する角柱状、円筒状、角筒状等を挙げることができる。
嵌合凹部の大きさとしては、上記ロケーションピンのピン本体の大きさに応じた大きさである。
本発明の溶接用固定治具は、第1挟持部材及び第2挟持部材が複数のワークを挟持して固定した状態で、方向変換可能な構成であることが好ましい。これにより、ワークを固定後、溶接作業のしやすい方向に変換させることができることから、溶接トーチが固定治具に干渉することを防止して、より容易かつ効率的に溶接できる。また、方向変換を自動化することにより、溶接ロボットを用いた自動溶接と組み合わせることもできる。
本発明の溶接用固定治具は、複数のワークの少なくとも2つの位置決め孔に挿通される、複数の遊動可能なロケーションピン及びブッシュを備えているものが好ましい。すなわち、第1挟持部材が、2以上の遊動可能なロケーションピンを具備すると共に、第2挟持部材が、これに対応する2以上のブッシュを具備していることが好ましい。ロケーションピンによる固定箇所が増加すると、ワークに溶接歪みが生じた場合に、固定治具から溶接ワークがより取り外しにくくなるが、本発明においては、ロケーションピンが遊動するため、このような場合にも、ワークを容易に取り外すことができる。
本発明の溶接用固定治具の動作の制御は、治具作動装置を用いて行うことができる。
治具作動装置は、例えば、本発明の溶接用固定治具の第1挟持部材及び第2挟持部材を固定して、第1挟持部材及び第2挟持部材の動作を制御する装置である。具体的に、例えば、第1挟持部材の第1基板及び第2挟持部材の第2基板を固定する、対向する第1固定基板及び第2固定基板と、該対向する第1固定基板及び第2固定基板を接離可能に移動させると共に、第1固定基板及び第2固定基板を近接状態で保持(固定)することが可能な接離機構とを備えたものを挙げることができる。
接離機構としては、例えば、第1固定基板及び第2固定基板の間を連結し、伸縮自在な部材を備えた機構を挙げることができる。具体的に、例えば、その基端が第1固定部材に固定されると共にその先端が第2固定部材に形成された開口に挿通可能な、所定位置(所定高さ)の周部に掛止用溝を有する支持棒と、該支持棒を内部に挿通して(支持棒を包囲して)、第1固定部材及び第2固定部材の間に設けられたコイルバネと、第1固定部材及び第2工程部材を近接させ、第1固定部材の開口から突出した支持棒の掛止用溝に掛止して、第1固定部材及び第2工程部材を近接状態で保持(固定)する留め具と、を備えた機構を挙げることができる。
なお、本発明の溶接用固定治具の第1挟持部材の第1基板及び第2挟持部材の第2基板が、第1固定基板及び第2固定基板を兼ねる構成であってもよい。
次に、上述した溶接用固定治具を用いた複数のワークを溶接する溶接ワークの製造方法について説明する。
本発明の溶接ワークの製造方法は、上述した溶接用固定治具を用いて複数のワークを溶接して溶接ワークを製造する方法であって、遊動可能なロケーションピンに、複数のワークの位置決め孔を挿通して複数のワークをセットするワークセット工程と、第1挟持部材及び第2挟持部材を近接させることにより、ワークがセットされたロケーションピンの先部及びブッシュの嵌合凹部を嵌合してワークを固定するワーク固定工程と、固定された複数のワークを溶接するワーク溶接工程と、第1挟持部材及び第2挟持部材を遠離させることにより、ロケーションピンの先部及びブッシュの嵌合凹部の嵌合を解放して溶接ワークを取り外すワーク取外し工程と、を有していることを特徴とする。なお、各工程の間に、ワーク方向変換工程等の他の工程を有していてもよい。
本発明の製造方法は、上述した溶接用固定治具を用いるものであり、遊動可能なロケーションピンと不動のブッシュによる固定であるため、位置決め孔を有する複数のワークを正確に位置決めして容易かつ強固に固定することができる。すなわち、ロケーションピンは可動であるが、ブッシュは不動で所定位置に配設されているため、これらを嵌合することにより、ワークを所定位置に確実に固定することができる。また、溶接されたワーク(溶接ワーク)を治具から取り外す際には、ワークに溶接歪みが生じた場合であっても、ワークの溶接歪みに応じてロケーションピンが遊動するため、ワークを容易に取り外すことができる。
さらに、本発明の製造方法では、ワークを一方向(ワークの上下方向)から押さえるものであり、溶接トーチが干渉することを抑制できる。また、位置決め孔の周囲のワークを直接上下から押さえて固定するため、強固に固定することができる。また、1工程(ワーク固定工程)で、すべてのワークを押さえて固定することができる。
以下、本発明の溶接ワークの製造方法における各工程を具体的に説明する。
[ワークセット工程]
ワークセット工程は、遊動可能なロケーションピンに、複数のワークの位置決め孔を挿通して複数のワークをセットする工程である。ロケーションピンに挿通するワークの数としては、特に制限されるものではなく、例えば、2~5個であり、6個以上であってもよい。
[ワーク固定工程]
ワーク固定工程は、第1挟持部材及び第2挟持部材を近接させることにより、ワークがセットされたロケーションピンの先部及びブッシュの嵌合凹部を嵌合してワークを固定する工程である。この際、ブッシュの嵌合凹部にロケーションピンの先部の直胴部が、0.5mm以上挿入されることが好ましく、0.8mm以上挿入されることがより好ましく、1~5mmmm挿入されることがさらに好ましい。この範囲の長さが挿入されることにより、ロケーションピンを確実に嵌合してワークを強固に固定することができる。
[ワーク溶接工程]
ワーク溶接工程は、固定された複数のワークを溶接する工程である。溶接方法としては、例えば、レーザー溶接、アーク溶接、電子ビーム溶接等を挙げることができる。
[ワーク取外し工程]
ワーク取外し工程は、第1挟持部材及び第2挟持部材を遠離させることにより、ロケーションピンの先部及びブッシュの嵌合凹部の嵌合を解放して溶接されたワークを取り外す工程である。本発明においては、ワークに溶接歪みが生じた場合であっても、ワークの溶接歪みに応じてロケーションピンが遊動するため、ワークを容易に取り外すことができる。
(ワーク方向変換工程)
また、本発明の溶接ワークの製造方法としては、ワーク固定工程及びワーク溶接工程の間に、第1挟持部材及び第2挟持部材が複数のワークを挟持して固定した状態で、その方向を変換するワーク方向変換工程を有していることが好ましい。この工程により、溶接箇所を溶接しやすい位置に自由に移動させることができることから、効率的に溶接できる。また、溶接トーチの操作時の干渉を防止することができる。
以下、図面を用いて本発明の溶接用固定治具の一実施形態を具体的に説明するが、本発明は本実施形態に制限されるものではない。
ここで、図1は、本発明の第一実施形態に係る溶接用固定治具(ワークを挟持した状態)の斜視図である。
図1に示すように、本発明の第一実施形態に係る溶接用固定治具1は、互いに接離可能な、下方に位置する第1挟持部材10及び上方に位置する第2挟持部材12を備えている。第1挟持部材10及び第2挟持部材12は、位置決め孔a~eを有する複数のワークA~Eを挟持して固定している(図3A参照)。
第1挟持部材10は、平板状の第1基板14と、第1基板14の第2挟持部材12側に直立するロケーションピン16a~16fとを具備している。ロケーションピン16a~16fは、ワークA~Eの位置決め孔a~fに対応する位置に6つ配設されている。
第2挟持部材12は、平板状の第2基板18と、第2基板18の第1挟持部材10側に直立するブッシュ20a~20fとを具備している。ブッシュ20a~20fは、ワークA~Eの位置決め孔a~f及びロケーションピン16a~16fに対応する位置に6つ配設されている。
続いて、ロケーションピン16a及びブッシュ20aを例にとり、ロケーションピン及びブッシュについてその構成及び動作を説明する。ここで、図2Aは、図1に示す第1挟持部材及び第2挟持部材の使用状態の説明図であり、ロケーションピンに、複数のワークの位置決め孔を挿通して複数のワークをセットした状態を示す。図2Bは、図1に示す第1挟持部材及び第2挟持部材の使用状態の説明図であり、第2挟持部材を第1挟持部材に近接させ、ワークがセットされたロケーションピンの先部にブッシュの嵌合凹部を嵌合してワークを固定した状態を示す。図2Cは、図1に示す第1挟持部材及び第2挟持部材の使用状態の説明図であり、第2挟持部材を第1挟持部材から遠離させ、ロケーションピンの先部をブッシュの嵌合凹部の嵌合から解放して溶接された複数のワークを取り外す状態を示す。
図2A~図2Cに示すように、ロケーションピン16aは、第1基板14に固定されたシャフト部22と、その先端に設けられた可動ピン部24とを備えている。シャフト部22は、その先部に収容凹部26が設けられている。可動ピン部24は、シャフト部22の収容凹部26にその基部が収容された状態で径方向及び軸方向に遊動可能に固定されている。
シャフト部22は、直径20mm、高さ35mmの円柱部材であり、収容凹部26の周壁から内方に突出して設けられた抜け防止部材としての抜け防止ピン28を具備している。
可動ピン部24は、ピン本体30及び留め部32を具備している。ピン本体30は、直径8mm、高さ13mm(テーパー部5mm、直胴部8mm)の先端が先細りのテーパー状に形成された円柱体と、その下方の直径20mm、厚さ6mmの円板状のフランジ34で構成されている。フランジ34は、シャフト部22の先端面に載置され、シャフト部22の径と同一の径であり、フランジ34の先端側の面でワークを押圧する。留め部32は、シャフト部22の収容凹部26に収容され、抜け防止ピン28に係止されて、可動ピン部24を遊動可能に保持する。具体的に、留め部32は、フランジ34の下面に設けられた上下二段の円柱部材であり、下側の径が大きい円柱体36の上面に抜け防止ピン28が係止する抜け防止構造となっている。
ブッシュ20aは、ロケーションピン16aの可動ピン部24のピン本体30を嵌合する直径20mm、高さ10mmの嵌合凹部38を有している。なお、ロケーションピン16b~16f、及びブッシュ20b~20fは、ロケーションピン16a及びブッシュ20aと同様の構成であるため詳細を省略する。
続いて、上記第1挟持部材10及び第2挟持部材12のロケーションピン及びブッシュの動作を説明する。
まず、図2Aに示すように、第1挟持部材10のロケーションピン16aのピン本体30に、厚さ3mmのワークA,Bの位置決め孔a1,b1が挿通されて、溶接するワークA,Bがセットされる。この際、ピン本体30の直胴部は、ワークA,Bの位置決め孔a1,b1から2mm程度突出している。この状態で、図2Bに示すように、第2挟持部材12を第1挟持部材10に近接させる。これにより、ワークA,Bがセットされたロケーションピン16aの先部にブッシュ20aの嵌合凹部38が嵌合され、ワークA,Bが固定される。この際、ピン本体30のテーパー部が、ロケーションピン16aを嵌合凹部38内部へ誘導し、容易に嵌合させることできる。
次に、図2Cに示すように、ワークA,Bの溶接後、第2挟持部材12を第1挟持部材10から遠離させる。これにより、ロケーションピン16aの先部がブッシュ20aの嵌合凹部38の嵌合から解放されて溶接されたワークA,Bの取り外しが可能となる。この際、ワークA,Bの溶接歪みに応じてロケーションピン16aが遊動するため、ワークA,Bを容易に取り外すことができる。また、留め部32の円柱体36の上面に抜け防止ピン28が係止することで、可動ピン部24の抜けが防止される。
上記説明した溶接用固定治具1は、径方向及び軸方向に遊動可能なロケーションピン16とブッシュ20による固定であるため、確実にワークA~Eをセットして固定することができる。また、溶接されたワークA~Eを取り外す際には、ワークA,Bの溶接歪みに応じてロケーションピン16aが遊動するため、ワークA,Bを容易に取り外すことができる。また、位置決め孔a~eの周囲を直接固定するため、強固に押さえることができる。
続いて、上記溶接用固定治具1を用いて5つのワークA~Eを溶接する方法(溶接ワークの製造方法)について説明する。
ここで、図3Aは、本発明の溶接ワークの製造方法の一例を示す説明図であり、ワークをセットする直前の状態を示す。図3Bは、本発明の溶接ワークの製造方法のワークセット工程の一例を示す説明図であり、ロケーションピンに、ワークをセットした状態を示す。図3Cは、本発明の溶接ワークの製造方法のワーク固定工程の一例を示す説明図であり、ワークがセットされたロケーションピンの先部に、ブッシュの嵌合凹部を嵌合してワークを固定した状態を示す。
図3A及び3Bに示すように、ワークA~Eの位置決め孔a~eに対応する位置に配設されたロケーションピン16a~16fに、ワークA~Eの位置決め孔a~eを挿通してワークA~Eをセットする(ワークセット工程)。
次に、図3Cに示すように、第2挟持部材12を第1挟持部材10に近接させることにより、ワークA~Eがセットされたロケーションピン16a~16fの先部に、ワークA~Eの位置決め孔a~e及びロケーションピン16a~16fに対応する位置に配設されたブッシュ20a~20fの嵌合凹部38を嵌合させてワークA~Eを固定する(ワーク固定工程)。
次に、必要に応じて、第1挟持部材10及び第2挟持部材12がワークA~Eを挟持して固定した状態でその方向を変換する(ワーク方向変換工程)。続いて、固定されたワークA~Eを溶接する(ワーク溶接工程)。
次に、第2挟持部材12を第1挟持部材10から遠離させることにより、ロケーションピン16a~16fの先部をブッシュ20a~20fの嵌合凹部38の嵌合から解放して溶接されたワークA~E(溶接ワーク)を取り外す(ワーク取外し工程)。
以上の工程により、ワークA~Eが溶接された溶接ワークが製造される。
ここで、上記ワーク固定工程における操作の一例として、治具作動装置を用いた方法について説明する。
図4A及び図4Bは、本発明の溶接用固定治具を設置した治具作動装置の説明図であり、図4Aは、治具作動装置に固定された溶接用固定治具のロケーションピンにワークをセットした状態を示し、図4Bは、治具作動装置に固定された溶接用固定治具の挟持部材でワークを固定した状態を示す。図5A及び図5Bは、治具作動装置のロック機構の説明図であり、図5Aは、ロック前の状態を示し、図5Bは、ロック後の状態を示す。
まず、治具作動装置の構成の概要を説明する。
図4Aに示すように、治具作動装置40は、その上面に第1挟持部材10が固定された第1固定基板42と、第1固定基板42に対向して設けられ、その下面に第2挟持部材12が固定された第2固定基板44とを備えている。また、治具作動装置40は、第1固定基板42及び第2固定基板44を接離可能に移動させる接離機構を備えている。接離機構は、その基端が第1固定基板42に固定されると共にその先端が第2固定基板44に形成された開口46a,46bに挿通可能な、所定位置(所定高さ)の周部に掛止用溝48を有する支持棒50と、第1固定基板42及び第2固定基板44の間に設けられ、支持棒50を内部に挿通するコイルバネ52と、第1固定基板42及び第2固定基板44を近接させ、第1固定基板42の開口46から突出した支持棒50の掛止用溝48に掛止して、第1固定基板42及び第2固定基板44を近接状態で固定する留め具54とを備えている。
留め具54は、図5A及び図5Bに示すように、半円形の切欠が形成されたフック部56を有しており、支持棒50の掛止用溝48にフック部56を引掛けることで第2固定基板44を固定する。
次に、上記溶接用固定治具1が設置された治具作動装置40を用いてワークを固定する方法について説明する。
まず、図4Aに示すように、治具作動装置40のコイルバネ52は伸長し、溶接用固定治具1の第1挟持部材10及び第2挟持部材12が離れた状態で、ロケーションピン16a~16fに、ワークA~Eをセットする。
続いて、図4Bに示すように、溶接用固定治具1の第1挟持部材10及び第2挟持部材12を近接させてワークを固定する際には、第2固定基板44を所定位置まで下方に押し下げてコイルバネ52を収縮させ、第2固定基板44の開口46の上方に現れる支持棒50の掛止用溝48に、留め具54のフック部56を引掛けて、第2固定基板44を固定する。これにより、ワークA~Eが固定される。
本発明の溶接用固定治具は、金属等の部材の溶接に利用できることから、産業上有用である。
1 溶接用固定治具(第一実施形態)
10 第1挟持部材
12 第2挟持部材
14 第1基板
16a~f ロケーションピン
18 第2基板
20a~f ブッシュ
22 シャフト部
24 可動ピン部
26 収容凹部
28 抜け防止ピン
30 ピン本体
32 留め部
34 フランジ
36 円柱体
38 嵌合凹部
40 治具作動装置
42 第1固定基板
44 第2固定基板
46 開口
48 掛止用溝
50 支持棒
52 コイルバネ
54 留め具
56 フック部
a~e 位置決め孔
A~E ワーク

Claims (11)

  1. 位置決め孔を有する複数の重畳したワークを、互いに接離可能な第1挟持部材及び第2挟持部材で挟持して固定する溶接用固定治具であって、
    前記第1挟持部材が
    第1基板と、
    前記第1基板の前記第2挟持部材側かつ前記複数のワークの位置決め孔に対応する位置に配設され、該複数のワークの位置決め孔に挿通される、遊動可能なロケーションピンと、を具備すると共に、
    前記第2挟持部材が、
    第2基板と、
    前記第2基板の第1挟持部材側かつ前記複数のワークの位置決め孔に対応する位置に配設され、前記ロケーションピンの先部を嵌合する嵌合凹部を有するブッシュと、を具備し
    前記第1挟持部材の遊動可能なロケーションピンの先部を第2挟持部材のブッシュに嵌合し、該嵌合したロケーションピン及びブッシュで、前記位置決め孔の周囲のワークを両側から押さえて固定する
    ことを特徴とする溶接用固定治具。
  2. 前記ロケーションピンは、その先部が遊動することを特徴とする請求項1記載の溶接用固定治具。
  3. 前記ロケーションピンは、第1基板に固定され、その先端部に収容凹部が設けられたシャフト部と、該シャフト部の収容凹部にその基部が収容された状態で遊動可能に固定された可動ピン部とを備えていることを特徴とする請求項2記載の溶接用固定治具。
  4. 前記ロケーションピンは、
    前記シャフト部が、収容凹部の周壁から内方に突出して設けられた抜け防止部材を具備すると共に、
    前記可動ピン部が、前記シャフト部の先端面に載置されるフランジを有するピン本体と、前記シャフト部の収容凹部に収容され、前記抜け防止部材に係止される留め部とを具備していることを特徴とする請求項3記載の溶接用固定治具。
  5. 前記ロケーションピンは、その全体が遊動することを特徴とする請求項1記載の溶接用固定治具。
  6. 前記ロケーションピンは、その基端部が第1基板に遊動可能に固定されていることを特徴とする請求項5記載の溶接用固定治具。
  7. 前記ロケーションピンは、その先端部が先細りのテーパー状に形成されていることを特徴とする請求項1記載の溶接用固定治具。
  8. 前記第1挟持部材及び第2挟持部材が複数のワークを挟持して固定した状態で、方向変換可能に構成されていることを特徴とする請求項1記載の溶接用固定治具。
  9. 前記第1挟持部材が、2以上の遊動可能なロケーションピンを具備すると共に、
    前記第2挟持部材が、前記ロケーションピンに対応する2以上のブッシュを具備している
    ことを特徴とする請求項1記載の溶接用固定治具。
  10. 請求項1~9のいずれか記載の溶接用固定治具を用いて複数のワークを溶接して溶接ワークを製造する方法であって、
    遊動可能なロケーションピンに、複数のワークの位置決め孔を挿通して複数のワークをセットするワークセット工程と、
    第1挟持部材及び第2挟持部材を近接させることにより、前記ワークがセットされたロケーションピンの先部及びブッシュの嵌合凹部を嵌合してワークを固定するワーク固定工程と、
    前記固定された複数のワークを溶接するワーク溶接工程と、
    前記第1挟持部材及び第2挟持部材を遠離させることにより、ロケーションピンの先部及びブッシュの嵌合凹部の嵌合を解放して溶接ワークを取り外すワーク取外し工程と、
    を有していることを特徴とする溶接ワークの製造方法。
  11. 前記ワーク固定工程及びワーク溶接工程の間に、第1挟持部材及び第2挟持部材が複数のワークを挟持して固定した状態で、その方向を変換するワーク方向変換工程を有していることを特徴とする請求項10記載の溶接ワークの製造方法。
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