JPH11235632A - ワークの位置決め固定装置 - Google Patents

ワークの位置決め固定装置

Info

Publication number
JPH11235632A
JPH11235632A JP10037194A JP3719498A JPH11235632A JP H11235632 A JPH11235632 A JP H11235632A JP 10037194 A JP10037194 A JP 10037194A JP 3719498 A JP3719498 A JP 3719498A JP H11235632 A JPH11235632 A JP H11235632A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
work
hole
claw
positioning
block
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10037194A
Other languages
English (en)
Inventor
Seiji Ishizu
誠二 石津
Morihiko Okura
守彦 大倉
Koji Unno
幸治 海野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP10037194A priority Critical patent/JPH11235632A/ja
Publication of JPH11235632A publication Critical patent/JPH11235632A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ワークに形成された種々の穴の大きさや形状
等に対応して、ワークを位置決め固定することができる
ワークの位置決め固定装置を提供する。 【解決手段】 爪1が取付けられたブロック15、ブロ
ック15を径方向に移動可能に支持する軸方向移動部材
16、軸方向移動部材16を所定の弾性力で支持するば
ね21、爪駆動軸25を軸方向に移動させる駆動装置2
0、ブロック15および爪駆動軸25の傾斜面15a,
25aを備えている。爪1の当接部1aがワークWの穴
hに当接することによりワークWが位置決めされるよう
に爪1を径方向に移動させ、且つ、ワークWの穴hに対
する当接部1aの当接により径方向の移動が規制された
後に係合部1bが受け面2との間でワークWを挟持する
ことによりワークWが固定されるように爪1を軸方向に
移動させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ワークの位置決め
固定装置に関し、さらに詳しくは、穴が形成されたワー
クを位置決め固定するためのワークの位置決め固定装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の技術としては、実開昭64−20
514号公報に開示されているように、中空状に形成さ
れたピン本体内に、内周面がテーパ状に形成されてピン
本体の径方向に移動可能な複数の位置決めブロックを設
けるとともに、ピン本体内を軸心方向に移動することに
より、複数の位置決めブロックを径方向に拡開移動せし
める断面ウエッジ状のカムピンを設けたことを特徴とす
るロケートピンが知られている。
【0003】このものは、2枚のパネル状のワークを位
置決めするためのものであって、これらのパネル状のワ
ークのロケート穴をロケートピンに嵌合してラフな位置
決めをし、カムピンにより複数の位置決めブロックを径
方向に拡開移動せしめることで各位置決めブロックがロ
ケート穴の内周面に密着し、最終的な位置決めをするも
のである。
【0004】また、別の従来の技術としては、実開昭6
1−92532号公報に開示されているように、穴のあ
いた被固定物(ワーク)の穴の中に、その穴径より小さ
く縮ませておいたコレットを挿入し、そのコレットを軸
方向に引張ることにより拡げ、コレットを被固定物の穴
の縁に引掛けて被固定物を軸方向に引張り固定すること
を特徴とする引張コレットが知られている。
【0005】このものは、テーパコマは引張ロッドを介
して、エアシリンダにつながっている。割れコレットは
上部が分割されており、半径方向に撓むようになってお
り、非作動時にはOリングによって先端部直径が縮小さ
れている。また、コレットはばねによって非作動時は上
に持ち上げられている。スピンドルの先端は被固定物が
はまるようにインローを形成してある。そして、スピン
ドル内にコレットが挿通されており、エアシリンダによ
りテーパコマが下降されると、コレットは、半径方向に
拡げられ、スピンドルの内周に当たって開かなくなる
と、バネに打勝って下降し、スピンドルに対してワーク
を軸方向に押付けて固定する。
【0006】このようにして位置決めされ固定されたワ
ークは、例えば、溶接や切削加工あるいは研削加工等、
種々の加工が施される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、実開昭
64−20514号公報に開示されたロケートピンにあ
っては、カムピンにより複数の位置決めブロックを単に
径方向のみに拡開移動せしめ、ロケート穴の内周面に密
着させて2枚のパネル状のワークを単に位置決めのみを
行うものであり、複数の位置決めブロックとゲージプレ
ートとの間にワークをクランプして固定することはでき
なかった。
【0008】また、実開昭61−92532号公報に開
示された引張コレットにあっては、スピンドル内にコレ
ットが挿通されていることにより、割れコレットの半径
方向の撓む量が規制されるため、さらには、スピンドル
の先端に被固定物をはめるためのインローが形成されて
いるため、ワークに形成された種々の穴の大きさや形状
等に対応することができないという問題があった。ま
た、このものは、ワークを搬入してあけられた穴をテー
パコマ及びコレットに挿入するのに困難がともない、ま
た、溶接等の加工が完了したワークを搬出する際に、ワ
ークにあけられた穴がコレットのクランプ面に接触する
等の問題もあった。さらに、このものにあっては、割れ
コレット自体の弾性変形により半径方向に撓わむように
されており、ワークの固定を解除する際に割れコレット
を縮径させるためのOリングを設けなければならないと
いう問題があった。
【0009】そして、位置決め固定されたワークに例え
ば溶接や切削加工あるいは研削加工等の各種加工を施す
際にスパッタや切粉等の粉塵が生じるが、上記従来の技
術にあっては、いずれのものも、ワークから生じた粉塵
が堆積あるいは付着することによりワークを位置決め等
する際の作動等に弊害が発生するという問題があった。
【0010】本発明は、上記問題に鑑みてなされたもの
で、簡単な構造で、ワークに形成された種々の穴の大き
さや形状等に対応して、ワークを位置決め固定すること
ができるワークの位置決め固定装置を提供することを目
的とする。また、本発明は、各種加工を施す際に生じる
粉塵による弊害を防止することができるワークの位置決
め固定装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、上記
目的を達成するために、穴が形成されたワークを位置決
め固定するための装置であって、ワークの穴に対して径
方向および軸方向に移動可能に設けられワークの穴に当
接する当接部とワークの穴の周囲に係合する係合部とを
有する複数の爪と、該爪の当接部がワークの穴に当接す
ることによりワークが位置決めされるように爪を径方向
に移動させ、且つ、ワークの穴に対する当接部の当接に
より径方向の移動が規制された後に係合部が受け面との
間でワークを挟持することによりワークが固定されるよ
うに爪を軸方向に移動させる爪移動機構と、を備えたこ
とを特徴とするものである。
【0012】また、請求項2の発明は、上記目的を達成
するために、請求項1の発明において、さらに、位置決
め固定されたワークを加工する際に生じる粉塵を除去す
る粉塵除去手段を備えたことを特徴とするものである。
【0013】請求項1の発明では、爪移動機構によって
各爪は、最初に径方向に移動されて当接部がワークの穴
に当接しワークを位置決めする。そして、ワークの穴に
対して当接部が当接することにより径方向の移動が規制
されると、これに引き続いて、爪移動機構は、各爪を軸
方向に移動させて係合部がワークを受け面との間で挟持
しワークを固定する。
【0014】請求項2の発明では、請求項1の発明にお
いて、複数の爪により位置決め固定されたワークに各種
加工を施す場合に生じる粉塵は、粉塵除去手段によって
除去される。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明に係るワーク位置決め固定
装置の実施の一形態を、図1ないし図5に基づいて詳細
に説明する。なお、図において同一符号は同一部分また
は相当部分とする。
【0016】本発明のワーク位置決め固定装置は、概
略、穴hが形成されたワークWを位置決め固定するため
の装置であって、ワークWの穴hに対して径方向(図1
ないし図3における水平方向)および軸方向(図1ない
し図3における垂直方向)に移動可能に設けられワーク
Wの穴hの周面に当接する当接部1aとワークWの穴h
の周囲の面に係合する係合部1bとを有する複数の爪1
と、該爪1の当接部1aがワークWの穴hに当接するこ
とによりワークWが位置決めされるように爪1を径方向
に移動させ、且つ、ワークWの穴hに対する当接部1a
の当接により径方向の移動が規制された後に係合部1b
が受け面2との間でワークWを挟持することによりワー
クWが固定されるように爪1を軸方向に移動させる爪移
動機構(後述する)と、を備えている。さらに、本発明
のワーク位置決め固定装置は、位置決め固定されたワー
クWを加工する際に生じる粉塵を除去する粉塵除去手段
3を備えている。なお、この実施の形態においては、ワ
ークWが薄板状のものである場合により説明するが、本
発明のワークの位置決め固定装置はこれに限定されるこ
となく、位置決め固定するための穴hが形成されている
ものであれば、他の形状のワークにも適用することがで
きる。また、この実施の形態においては、爪1が2つで
ある場合(図4)、および3つである場合(図5)によ
って説明するが、本発明はこれらの爪の数に限定される
ことはない。
【0017】ワーク位置決め固定装置は、図1に示すよ
うに、胴部9がブラケット10aを有する支持柱10に
ボルト10bによって取付けられている。支持柱10
は、ワークWを加工すべく所定の場所に位置するよう
に、床面に、あるいは、所定の場所に移動可能なロボッ
ト等に、ブラケット10aが取付けられる(図示は省略
する)。支持柱10の上端には、ワークWの受け面2を
有する部材11を支持する支持部材12が設けられてい
る。部材11の中央上部には、ワークWの穴hが挿通さ
れるガイド部材13がボルト14によって着脱可能に取
付けられている。ガイド部材13は、上端に向かって暫
時縮径となるようにテーパ状に形成されている。ガイド
部材13の断面形状は、位置決め固定されるワークWの
穴hの大きさおよび形状に応じて、円形や楕円形などと
することができる。また、部材11には、各爪1を収容
する溝11aおよび爪1を挿通する穴11bが形成され
ている。穴11bは、図3に示すように、爪1の径方向
の移動が可能なように、溝11aと連続して形成されて
いる。
【0018】各爪1は、図2および図3に示すように、
端部が鈎状に屈曲したように形成されてなるもので、こ
の屈曲した鈎状の部分の下面がワークの穴の周囲に係合
する係合部1bとなり、また、係合部1bの下方の側面
がワークWの穴hに当接する当接部1aとなる。屈曲し
た鈎状の部分の側面1cは、部材11の溝11aに収容
された際に、ガイド部材13の側面と同一面を形成する
ように設定されている。各爪1の基端部は、ブロック1
5に挿通されたボルト15dによって、このブロック1
5に取付けられている。
【0019】ブロック15は、図2および図3に示すよ
うに、ワーク位置決め固定装置の中心側に傾斜面15a
が形成されている。傾斜面15aは、この実施の形態の
場合、下方に向かってワーク位置決め固定装置の中心に
暫時近づくように形成されている。また、図1に示すよ
うに、ブロック15の両側部には、ガイド溝15bが形
成されている。このように構成されたブロック15は、
軸方向移動部材16の上部の溝状に形成された支持部1
6aに摺動可能に支持され、この支持部16aにボルト
17(図4および図5)によって取付けられた押さえガ
イド部材18がガイド溝15bに嵌合されている。押さ
えガイド部材18は、ブロック15の両側部のガイド溝
15bに個別に嵌合されるようにそれぞれ独立した状態
で構成することもできるが、この実施の形態では、その
ブロック15の両側部(図1の左右)および各ブロック
15(図2および図3の左右)の押さえガイド部材18
が連結部18aによって連結された一体状に形成された
ものが用いられている。
【0020】軸方向移動部材16の下方は、胴部9内に
軸方向に移動可能にガイドされ、後述する駆動装置20
の上面との間に設けられた所定の弾性を有するばね21
によって支持されている。ばね21と駆動装置20の上
面との間には、スペーサ22が介挿されている。スペー
サ22は、ばね21の弾性を調節するためのもので、所
定の弾性を得ることができるように所定の厚みを有する
ものが複数用意され、容易に交換することができるよう
に、それぞれ馬蹄形あるいはU字状に形成され、駆動装
置20の駆動軸20aの周囲に挿入配置される。
【0021】駆動装置20は、この実施の形態の場合、
エアシリンダが用いられている。なお、本発明はこれに
限定されることなく、図示は省略するが、例えば、駆動
軸にラックを設け、モータの回転軸にピニオンを設け、
このピニオンをラックに噛合し、モータを回転駆動する
ことにより駆動軸を軸方向に進退移動させるように構成
し、あるいは、ボールねじなどを用いることもできる。
エアシリンダ20のピストンロッド(駆動軸)20aの
先端にはボルト23が螺合されている。ボルト23の頭
部には、軸方向移動部材16内に嵌挿された爪駆動軸2
5の一端が係合されている。爪駆動軸25のほぼ中心に
は、ボルトの締付および弛めを操作するための工具を挿
通する軸方向の孔25bが形成されている。
【0022】爪駆動軸25の他端には、傾斜面25aが
ブロック15の傾斜面15aと平行に形成されている。
そして、傾斜面25aには、ブロック15の傾斜面15
aに対して摺動するように摺動ブロック26が取付けら
れている。摺動ブロック26の少なくとも水平方向の一
端は、傾斜面25aから突出するように形成されてお
り、図3に示すように、ブロック15の傾斜面15aの
側部に設けられた傾斜ガイド溝15cに摺動可能に嵌合
されている。
【0023】軸方向移動部材16の外周面には溝16c
が軸方向に形成されており、この溝16cには支持柱1
0に螺合されたボルト27の先端が係合されている。こ
れにより、軸方向移動部材16が軸回りに回転すること
が防止されている。また、ワークWの受け面2を有する
部材11とこれを支持する支持部材12との間に挟持さ
れるように、カバー28が設けられている。さらに、図
示は省略するが、固定するワークWの穴hの深さ(ワー
クWの高さ)に応じて駆動手段20の退縮駆動を制御す
べく爪駆動軸25の下降位置を検出するセンサが設けら
れ、また、ブロック15が支持部材12の下面に接触し
ないようにばね21の付勢を規制するためのストッパが
設けられている。
【0024】以上説明したように、爪1が取付けられた
ブロック15、ブロック15を径方向に移動可能に支持
する軸方向移動部材16、軸方向移動部材16を所定の
弾性力で支持するばね21、爪駆動軸25を軸方向に移
動させる駆動装置20、ブロック15および爪駆動軸2
5の傾斜面15a,25aなどによって、本発明の爪1
の当接部1aがワークWの穴hに当接することによりワ
ークWが位置決めされるように爪1を径方向に移動さ
せ、且つ、ワークWの穴hに対する当接部1aの当接に
より径方向の移動が規制された後に係合部1bが受け面
2との間でワークWを挟持することによりワークWが固
定されるように爪1を軸方向に移動させる爪移動機構が
構成されている。
【0025】支持柱10の上方には通路30が形成さ
れ、この通路30にはパイプ31が連設されている。パ
イプ31は、支持部材12に形成された溝内に配置さ
れ、爪1が挿通されている部材11の孔11bの下方近
傍に先端が位置されている。この実施の形態の場合、通
路30にはエアコンプレッサなど(図示を省略した)と
管路により接続され、圧縮空気が供給されるようになっ
ている。これにより、粉塵除去手段3が構成されてい
る。本発明の位置決め固定装置では、爪1により位置決
め固定されたワークに溶接などの加工を施す際に生じる
スパッタなどの粉塵は、カバー28により殆ど装置の内
部に侵入することがないが、部材11に形成された溝1
1aと爪1との間を通って孔11bから装置の内部に僅
かに侵入することも考えられる。そこで、この実施の形
態では、通路30を介してパイプ31の先端から圧縮空
気を噴射することにより、僅かではあるが部材11の孔
11bから侵入した粉塵を装置の外へ吹き飛ばすように
構成されている。しかしながら、本発明の粉塵除去手段
3は、この実施の形態に限定されることなく、例えば、
圧縮空気に代えて不活性ガスあるいはクーラントミスト
を含む他の流体などとすることもでき、さらには、これ
らの流体の噴出に代えてパイプの先端から吸引作用を及
ぼすように構成することもできる。
【0026】次に、以上のように構成された本発明のワ
ークの位置決め固定装置の作動について説明する。ワー
クを位置決め固定するに際しては、最初に、駆動装置2
0は駆動軸20aが伸長した状態とされており、したが
って、爪駆動軸25の傾斜面25aの摺動ブロック26
がブロック15の傾斜ガイド溝15cに嵌合されている
ことにより、図2に示すように、ブロック15に取付け
られた爪1は互いに近接し、部材11の溝11aに収容
されて鈎状の部分の側面1cがガイド部材13の側面と
同一面を形成している。この状態でワークWの孔hをガ
イド部材13に通し、部材11の受け面にワークWを載
置する。
【0027】次いで、駆動装置20を駆動軸20aが退
縮するように駆動する。すると、爪駆動軸25が下降
し、傾斜面25aに取付けられた摺動ブロック26がブ
ロック15の傾斜面15aに対して押圧しながら摺動す
る。このとき、軸方向移動部材16は、スペーサ22を
介して所定の弾性力で付勢するばね21によって支持さ
れているため、ブロック15に取付けられた爪1は、軸
方向に移動することなく、図3に鎖線で示すように、当
接部1aがワークWの穴hの大きさに応じて、穴hに当
接して径方向の移動が規制されるまで、互いに離間する
ように径方向に移動することとなる。
【0028】駆動軸20aが退縮するように駆動装置2
0をさらに駆動すると、爪1の当接部1aがワークWの
穴hに当接して規制されることにより、軸方向移動部材
16がばね21の付勢力に抗して下降移動し、これに伴
ってブロック15に取付けられた爪1が軸方向に移動し
てワークWの穴hの周囲に係合部1bが係合し、部材1
1の受け面との間でワークWを挟持して固定することと
なる。
【0029】爪1により位置決め固定されたワークW
は、溶接や切削加工あるいは研削加工等、種々の加工が
施される。これらの加工の際に生じるスパッタや切粉な
どの粉塵は、大半がカバー28により装置内に侵入する
ことがなく、仮に部材11に形成された溝11aと爪1
との間を通って孔11bから装置の内部に侵入したとし
ても、粉塵除去手段3のパイプ31の先端から噴射され
る圧縮空気などにより、カバー28の下方開口から装置
の外へと排出されるように吹き飛ばされて除去される。
【0030】加工が完了するなどしてワークWを解放す
る際には、駆動装置20を駆動軸20aが伸長するよう
に駆動し、爪駆動軸25を上昇移動させる。すると、最
初にばね21の付勢力により軸方向移動部材16が上昇
復帰し、これに伴って、係合部1bにより部材11の受
け面との間でワークWを挟持していた爪1が軸方向に移
動して解放される。そして、図示しないストッパによっ
て軸方向移動部材16が上昇端で規制された状態で、さ
らに爪駆動軸25が上昇移動されると、傾斜面25aに
取付けられた摺動ブロック26の少なくとも一端がブロ
ック15の傾斜面15aの側部に設けられた傾斜ガイド
溝15cに嵌合されていることにより、ブロック15に
取付けられている爪1が互いに近接するように径方向に
移動し、部材11の溝11aに収容されて鈎状の部分の
側面1cがガイド部材13の側面と同一面を形成する。
したがって、ワークWは、その穴hが爪1の係合部1b
に引っ掛かることなく取り出すことができる。
【0031】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、ワークの穴に
対して径方向および軸方向に移動可能に設けられワーク
の穴に当接する当接部とワークの穴の周囲に係合する係
合部とを有する複数の爪と、該爪の当接部がワークの穴
に当接することによりワークが位置決めされるように爪
を径方向に移動させ、且つ、ワークの穴に対する当接部
の当接により径方向の移動が規制された後に係合部が受
け面との間でワークを挟持することによりワークが固定
されるように爪を軸方向に移動させる爪移動機構と、を
備えたことにより、簡単な構造で、ワークに形成された
種々の穴の大きさや形状等に対応して、ワークを位置決
め固定することができるワークの位置決め固定装置を提
供することができる。
【0032】請求項2の発明によれば、請求項1の発明
に加えて、位置決め固定されたワークを加工する際に生
じる粉塵を除去する粉塵除去手段を備えたことにより、
各種加工を施す際に生じる粉塵による弊害を防止するこ
とができるワークの位置決め固定装置を提供することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のワーク位置決め固定装置の一実施の形
態を示す一部縦断側面図である。
【図2】爪がワークを位置決め固定する前の原位置にあ
る時の図1の縦断正面図である。
【図3】爪がワークを位置決め固定した時の図1の縦断
正面図である。
【図4】爪が2つの場合を示すもので、鎖線の上半分が
図2の状態のときを示し、また、鎖線の下半分が図3の
状態のときを示す平面図である。
【図5】爪が3つの場合を示す平面図である。
【符合の説明】
1 爪 1a 当接部 1b 係合部 2 受け面 3 粉塵除去手段

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 穴が形成されたワークを位置決め固定す
    るための装置であって、 ワークの穴に対して径方向および軸方向に移動可能に設
    けられワークの穴に当接する当接部とワークの穴の周囲
    に係合する係合部とを有する複数の爪と、 該爪の当接部がワークの穴に当接することによりワーク
    が位置決めされるように爪を径方向に移動させ、且つ、
    ワークの穴に対する当接部の当接により径方向の移動が
    規制された後に係合部が受け面との間でワークを挟持す
    ることによりワークが固定されるように爪を軸方向に移
    動させる爪移動機構と、を備えたことを特徴とするワー
    クの位置決め固定装置。
  2. 【請求項2】 さらに、位置決め固定されたワークを加
    工する際に生じる粉塵を除去する粉塵除去手段を備えた
    ことを特徴とする請求項1に記載のワークの位置決め固
    定装置。
JP10037194A 1998-02-19 1998-02-19 ワークの位置決め固定装置 Pending JPH11235632A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10037194A JPH11235632A (ja) 1998-02-19 1998-02-19 ワークの位置決め固定装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10037194A JPH11235632A (ja) 1998-02-19 1998-02-19 ワークの位置決め固定装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11235632A true JPH11235632A (ja) 1999-08-31

Family

ID=12490776

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10037194A Pending JPH11235632A (ja) 1998-02-19 1998-02-19 ワークの位置決め固定装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11235632A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009028858A (ja) * 2007-07-27 2009-02-12 Koganei Corp 電動式位置決めクランプ装置
WO2020196582A1 (ja) * 2019-03-27 2020-10-01 豊和工業株式会社 チャックの防塵機構およびチャック
DE102021130323A1 (de) 2021-11-19 2023-05-25 Bayerische Motoren Werke Aktiengesellschaft Haltevorrichtung zum Fixieren eines Bauteils

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009028858A (ja) * 2007-07-27 2009-02-12 Koganei Corp 電動式位置決めクランプ装置
WO2020196582A1 (ja) * 2019-03-27 2020-10-01 豊和工業株式会社 チャックの防塵機構およびチャック
JPWO2020196582A1 (ja) * 2019-03-27 2021-04-08 豊和工業株式会社 チャックの防塵機構およびチャック
KR20210125571A (ko) * 2019-03-27 2021-10-18 호와고교 가부시키가이샤 척의 방진 기구 및 척
DE102021130323A1 (de) 2021-11-19 2023-05-25 Bayerische Motoren Werke Aktiengesellschaft Haltevorrichtung zum Fixieren eines Bauteils

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6508155B1 (en) Self-centering trim punch
US20230271297A1 (en) Polishing machine with automatic feed and discharge function
US20060218780A1 (en) Automated riveting machine
JPH05212639A (ja) クランプ装置
CA2276700A1 (en) Press apparatus
KR100633559B1 (ko) 항공기 동체용 판넬 드릴링 장치
JP2004255523A (ja) 内面ブローチ加工装置及びブローチ
JPH11235632A (ja) ワークの位置決め固定装置
JP7224081B1 (ja) 溶接用固定治具及び溶接ワークの製造方法
JPH09150315A (ja) 鋳造品のバリ除去装置
JP2705769B2 (ja) ワークのクランプ装置
JPH09277078A (ja) レーザ加工装置
JP2023553198A (ja) 加工物自動固定装置
JP4100314B2 (ja) ワーク位置決め装置およびワーク位置決め方法
JPH1158248A (ja) ワークバイスの中間爪ブロック
JP4806472B1 (ja) チャック装置
CN214923701U (zh) 一种用于车轮检测设备的夹具
JPH09276955A (ja) 金型装置及びこの金型装置を用いたパンチプレス
EP4201584A1 (en) Machining chuck for a measuring and machining station, especially for metal casts
JP4341278B2 (ja) 工作機械のワーク位置決め方法およびワーク位置決め装置
JP2006312195A (ja) ワーク処理方法及びワーク処理装置
JP2000296421A (ja) 機械加工システム
JP6815160B2 (ja) 回転塑性加工装置、回転塑性加工システムおよび加工ローラ支持ユニット
JP3852796B2 (ja) カムホルダー分割装置
JP2000218457A (ja) ワーク搬送用のパレット

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees