JP3861344B2 - ブランク材の突き合わせ位置決め装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ブランク材の突き合わせ溶接を行う際の位置決め装置の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から板状のブランク材を突き合わせて溶接を行うものが知られており、例えば、特開昭63−165072号公報や「日経メカニカル 1995 3−6号」(日経BP社 1995年3月6日発行)の第48頁〜第53頁に開示されるようなものが知られており、複数のブランク材を突き合わせてからレーザー溶接を行った後、プレスなどにより所定の形状に加工している。
【0003】
自動車などの車両の外板などにも上記のように、ブランク材を突き合わせ溶接したものが用いられており、例えば、図10に示すように、ボディのリアクォータパネルを一対のブランク材70、71から構成するため、相互に突き合わせてレーザ溶接により接合しており、同一の溶接線上に形成した複数の突き合わせ部70A、70Bを介して接合される。
【0004】
このような、ブランク材の突き合わせは、図11、図12に示すような位置決め装置により行われる。この突き合わせ位置決め装置は、図中Y軸方向へ平行に固設されてブランク材70、71を載置するセンターブロック1及びサイドブロック92、93からなる下部ユニットと、図中Z軸方向へ変位自在に支持されてこれらセンターブロック1、サイドブロック92、93と接離可能なクランパ94、95を主体に形成され、クランパ94、95が上部ユニットを構成する。なお、センターブロック1とサイドブロック92、93は図中X軸方向に所定の間隔で配置され、クランパ94、95はブランク材70、71の溶接線側の端部と、基端側(サイドブロック92、93側)の両端を狭持する。
【0005】
そして、センターブロック1の上面にはY軸方向に沿った所定の溶接線上に溝部10が開口形成され、レーザ溶接ガン20はこの溝部10上の所定の溶接線上に沿ったY軸方向へ駆動される。
【0006】
この溝部10に沿った所定の位置には、複数の基準ピン9、9が突出自在にセンターブロック1の所定の位置に配設され、これら基準ピン9、9がセンターブロック1の上面から突出した状態で、サイドブロック92側から送られてきたブランク材70の接合部70A、70Bの端面をそれぞれ係止して所定の溶接線上に位置決めするものである。
【0007】
一方、ブランク材70を載置するセンタブロック1とサイドブロック92の間には、ブランク材70を吸着するとともに、基準ピン9へ向けて駆動するマグネットプッシャ80が配設される。同様にブランク材71を載置するセンタブロック1とサイドブロック93との間には、ブランク材71を吸着するとともに、センタブロック1へ向けて駆動するマグネットプッシャ80が配設される。
【0008】
このような、突き合わせ位置決め装置では、図11に示すように、基準ピン9、9を突出させた状態で、まず、ブランク材70をサイドブロック92側から送り、マグネットプッシャ80で下面を吸着後、センターブロック1へ向けて駆動する。マグネットプッシャ80の変位に応じてブランク材70は図中X方向へ変位して接合部70A、70Bが基準ピン9、9に当接して係止される。ここで、マグネットプッシャ80は所定量だけ駆動されるが、ブランク材70が基準ピン9、9に係止された後は、ブランク材70の下面と吸着しながら摺動する。この状態でブランク材70の接合部70A、70Bは所定の溶接線上に位置決めされ、ここでクランパ94を下降させてセンターブロック1とサイドブロック92との間でブランク材70を狭持して固定する。
【0009】
次に、基準ピン9、9を収縮させた後に、サイドブロック93側からブランク材71をマグネットプッシャ80によって上記と同様にセンターブロック1側へ送り、ブランク材71は端面がクランパ94で固定されたブランク材30の接合部70A、70Bと当接することで係止され、この状態でクランパ95を下降させてセンターブロック1とサイドブロック93との間でブランク材71を狭持して固定する。
【0010】
こうして、ブランク材70、71の所定の接合部70A、70Bを所定の溶接線上で当接させてからレーザ溶接ガン20を走査させることによりレーザービーム溶接を行って、2枚のブランク材70、71から1枚のリアクォータパネルを形成する。このリアクォータパネルは溶接後に図示しないプレス工程へ送られて、所定の車体形状に加工されるのである。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、ブランク材の成型をさらに簡易にして、多数のブランク材から一つのワークを接合する場合では、図13に示すように、ブランク材30a〜30eより枠状のワーク、例えば、自動車のリアクォータピラー等を形成するには、各ブランク材30a〜30eの接合部をそれぞれ突き合わせてから、レーザービーム溶接を行う必要がある。
【0012】
しかしながら、上記従来のブランク材の突き合わせ位置決めにおいては、相互に当接したブランク材70、71の接合部の端面間に過大なギャップg(隙間)が発生しないことが前提となっているが、実際にはブランク材の成型誤差等によりギャップgが生じるため、レーザービーム溶接ではギャップgが0.1 mm 以上になると溶接欠陥が発生しやすくなって、溶接品質が低下するという問題があり、さらに、上記従来例では、マグネットプッシャ80、80によって一対のワークの端部を当接させて位置決めを行うため、図11のように、多数のブランク材30a〜30eのうち、両端を接合するブランク材30aや30dでは、両端の接合部32a、33aの位置決めが正確に行うことができないという問題があった。
【0013】
そこで本発明は、上記問題点に鑑みてなされたもので、多数のブランク材を突き合わせて枠状のワークを溶接する場合に、接合部のギャップを正確に矯正することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
第1の発明は、所定の溶接線上で一対のブランク材の相互の端面を突き合わすべく、これらブランク材を支持するワーク支持手段と、前記ブランク材のうちの一方の端面を所定の溶接線上に位置決めするとともに、選択的に出入り自在な基準部材と、前記ブランク材を溶接線へ向けて駆動する付勢手段と、前記ワーク支持手段に載置されたブランク材をそれぞれ選択的に固定する固定クランプ手段とを備えて、これら一対のブランク材を所定の溶接線上に突き合わせて位置決めするブランク材の突き合わせ位置決め装置において、前記付勢手段は、ブランク材の両端に形成した接合部近傍の下面をそれぞれ支持するとともに、これら両端と対向する溶接線へ向けて変位可能な一対の下側台座と、鉛直方向で前記下側台座と接離可能かつブランク材と平行な平面上で回動自在な一対の矯正クランパと、これら一対の矯正クランパを前記溶接線へ向けてそれぞれ変位可能に支持する案内手段とを有し、鉛直方向でブランク材を選択的に狭持するとともに、前記溶接線へ向けて変位可能かつブランク材と平行な平面上で回動自在な矯正クランプ手段と、この矯正クランプ手段を鉛直方向に駆動する第1のアクチュエータと、矯正クランプ手段を前記溶接線に接離するよう駆動する第2のアクチュエータとからなり、前記第1アクチュエータが矯正クランパをそれそれ駆動するとともに、前記第2アクチュエータが前記一対の下側台座及び矯正クランパを相互に接離する方向へ駆動する。
【0015】
また第2の発明は、前記第1の発明において、前記付勢手段は、前記ブランク材の一部を鉛直方向へ撓ませて、前記一対のブランク材の端部を所定の溶接線上に付き合わせて位置決めする。
【0017】
【発明の効果】
したがって、第1の発明は、選択的に出入り自在な基準部材を突出させた状態でブランク材をワーク支持手段に載置してから、第1アクチュエータを駆動してブランク材と平行な平面上で回動自在な矯正クランプ手段でブランク材を狭持し、第2アクチュエータを駆動して矯正クランプ手段を溶接線へ向けて駆動すると、ブランク材の端面は基準部材と当接して鉛直方向へ撓むため、この撓みによってブランク材と基準部材との間にギャップgが生じるような場合であっても、ブランク材の途中を撓ませることで確実にギャップgを矯正することができ、ギャップgの矯正の際には矯正クランプ手段がブランク材と平行な平面内で回動しながら、ブランク材の端面をギャップgに応じて傾斜させて溶接線上へ位置決めすることができ、この後、固定クランプ手段でブランク材端部をワーク支持手段に固定してから、他方のブランク材を突き合わせ、この状態を保持してレーザ溶接等のを行えば、所定の溶接線上で正確に溶接を行うことができ、前記従来例のような溶接欠陥を防止することができ、また、ブランク材の加工精度を向上させる必要もなくなって、製造コストの低減を図りながら溶接品質を確保することができるのである。
【0019】
た、一対の矯正クランパと下側台座によって、ブランク材の両端に形成した接合部近傍を狭持し、第2アクチュエータを駆動してブランク材の両端を狭持した一対の矯正クランパを相互に近接させると、ブランク材の中央部が鉛直方向に撓み、この後、一対の矯正クランパをそれぞれ溶接線へ向けて駆動すれば、両端で接合を行うブランク材と基準部材の間のギャップgを矯正することができ、多数のブランク材の位置決めを容易かつ迅速に行うことができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を添付図面に基づいて説明する。
【0021】
図1〜図3は、枠状のワークとして自動車のリアクォータピラーを、レーザービーム溶接によって多数のブランク材30a〜30eの接合部を溶接して形成する突き合わせ位置決め装置に本発明を適用した一例を示す。
【0022】
5枚のブランク材30a〜30eは、図1において、ブランク材30a、30cがほぼ平行して図中X軸方向に、ブランク材30b、30eがほぼ平行して図中Y軸方向にそれぞれ配置されて、ブランク材30cと30eの間には、ブランク材30dが図中斜め方向に配置され、このブランク材30dは下端の接合部33dが図中Y軸方向に沿う一方、上端の接合部33cはX軸方向に沿って形成され、両端部の接合方向が異なる方向に形成される。
【0023】
そして、各ブランク材の接合部はワーク支持手段としてのセンターブロック1a〜1eで支持されており、センターブロック1aはブランク材30aの図中上端とブランク材30eの側面の接合部(図13の接合部32a、33e)を支持するために、図中Y軸方向に沿って配設され、同様にして、センターブロック1bはブランク材30aの下端とブランク材30bの側面の接合部(図13の接合部33a、33b)を支持するために図中Y軸方向に沿って、センターブロック1cはブランク材30bの端部とブランク材30cの側面の接合部を支持するために図中X軸方向に沿って、センターブロック1dはブランク材30cの上端とブランク材30dの下端との接合部(図13の接合部32c、33d)を支持するために図中Y軸方向に沿って、センターブロック1eはブランク材30dの上端とブランク材30eの端部との接合部(図13の接合部33c、33e)を支持するために図中X軸方向に沿ってそれぞれ固設される。
【0024】
これら、センターブロック1a〜1eの上面には、前記従来例と同様に、図2にも示すように、接合部に沿った所定の溶接線上で溝部10が開口形成され、レーザ溶接ガン(図示せず)は、この溝部10上の溶接線(図2の溶接線Cw)上に沿って駆動される。
【0025】
また、この溝部10の所定の位置には、一対の基準ピン9、9(基準部材)が突出自在にセンターブロック1に配設され、これら基準ピン9、9がセンターブロック1の上面から突出した状態で、各ブランク材の位置決めが後述するように行われる。
【0026】
上記ブランク材30a〜30eは、それぞれ近接するセンターブロック1a〜1eへ向けて変位可能、かつ選択的に狭持可能な付勢手段としての矯正クランプユニット2a〜2gによって、所定の溶接線上に位置決めされた後、溶接線を挟んで配置された固定クランパ3a〜3eによって接合部近傍をセンターブロック1a〜1e上に係止される。なお、各ブランク材の接合部は、図13に示すように、32a〜32e及び33a〜33eとなる。
【0027】
図1において、両端を接合するブランク材30aは、接合部32a(図13参照)側の上端部が、X軸方向に変位可能な矯正クランパ6a(矯正クランプ手段)を備えた矯正クランプユニット2aで選択的に狭持される一方、接合部33a側の下端部は、X軸方向に変位可能な矯正クランパ6aを備えた矯正クランプユニット2bで選択的に狭持される。
【0028】
同様に、左端(図13の接合部32b)及び側面上部(図13の接合部33b)を接合するブランク材30bは、Y軸方向へ変位可能な矯正クランパ6cを備えた矯正クランプユニット2cで選択的に狭持される。
【0029】
上端(図13の接合部32c)及び右側側面(図13の接合部33c)を接合するブランク材30cは、X軸方向に変位可能な矯正クランパ6dを備えた矯正クランプユニット2dで選択的に狭持される。
【0030】
異なる方向に係止された接合部33d、33cで両端を接合するブランク材30dは、Y軸に沿った接合部33d側で、X軸方向に変位可能な矯正クランパ6eを備えた矯正クランプユニット2eで選択的に狭持される一方、X軸に沿った接合部33c側では、Y軸方向に変位可能な矯正クランパ6fを備えた矯正クランプユニット2fで選択的に狭持される。
【0031】
そして、左端(図13の接合部32e)及び側面下部(図13の接合部33e)を接合するブランク材30eは、Y軸方向に変位可能な矯正クランパ6gを備えた矯正クランプユニット2gで選択的に狭持される。
【0032】
これら矯正クランプユニット2a〜2gで狭持されるブランク材30a〜30eの側方には、仮位置決めを行う外部プッシャ4a〜4eが配置される。
【0033】
外部プッシャ4aは、図中Y軸方向に伸縮自在なアクチュエータを備えて、センターブロック1a、1b間に載置されたブランク材30aを図中左側へ付勢して、ブランク材30aの側方でセンターブロック1a、1bに配設された基準ピン9、9へブランク材30aの左側面を当接させて、仮位置決めを行う。
【0034】
同様に、外部プッシャ4bは、図中X軸方向に伸縮自在なアクチュエータを備えて、センターブロック1c、1b間に載置されたブランク材30bを図中上方へ付勢して、ブランク材30bの側方でセンターブロック1bに配設された基準ピン9、9へブランク材30bの図中上方側面を当接させて、仮位置決めを行う。
【0035】
外部プッシャ4cは、図中Y軸方向に伸縮自在なアクチュエータを備えて、センターブロック1c、1d間に載置されたブランク材30cを図中右側へ付勢して、ブランク材30cの側方でセンターブロック1cに配設された基準ピン9、9へブランク材30cの右側面を当接させて、仮位置決めを行う。
【0036】
外部プッシャ4eは、図中X軸方向に伸縮自在なアクチュエータを備えて、センターブロック1e、1a間に載置されたブランク材30eを図中下方へ付勢して、ブランク材30eの下側でセンターブロック1aに配設された基準ピン9、9へブランク材30eの下方側面を当接させて、仮位置決めを行う。
【0037】
そして、外部プッシャ4dは、ブランク材30dの傾斜とほぼ直交する方向に伸縮自在なアクチュエータを備えて、センターブロック1d、1e間に載置されたブランク材30dを図中右下側へ付勢して、ブランク材30dの右下側でフロアなどに固設されたラフガイド5へブランク材30dの右下側を当接させて、仮位置決めを行う。
【0038】
ここで、各矯正クランプユニット2a〜2g及び固定クランパ3a〜3eの構造は、同様であり、以下、ブランク材30dの狭持、位置決めを行う矯正クランプユニット2e及び固定クランパ3dについてのみ説明する。
【0039】
図2、図3において、ブランク材30d(第1ブランク材)の溶接部33d側の端部は、床面側に配設されたセンターブロック1d、下側可動台座15等から構成される下治具8の上面に載置され、この下治具8と対向する上方に配設されるとともに、固定クランパ3d、矯正クランパ6eを備えた上治具7によって選択的に狭持されて、接合部33dを所定の溶接線Cwに沿って位置決めするもので、矯正クランプユニット2eは、上治具7及び下治具8から構成される。
【0040】
下治具7を構成するセンターブロック1dの溝部10には、所定の溶接線Cwへ向けて伸縮自在な基準ピン9が配設される。そして、センターブロック1dのブランク材30dの中央部側(図中右側)には、スライダ16を介して図中X軸方向に変位可能な下側可動台座15が配設される。この下側可動台座15は、下側矯正アクチュエータ17によって駆動され、後述するように上治具8の矯正アクチュエータ11(第2アクチュエータ)と同期的に駆動される。
【0041】
一方、上治具7には、溶接線Cwよりもブランク材30d側でセンターブロック1dと接離する固定クランパ3dがアクチュエータ14(第1アクチュエータ)の下端に配設されて、位置決め終了後のブランク30dを狭持して、センターブロック1d上に係止する。なお、この固定クランパ3dは図1にも示すように、溝部10を挟んだ反対側、すなわちブランク材30c側にも同様に配置される。
【0042】
そして、固定クランパ3dよりもブランク材30dの中央部側(図中右側)には、案内手段としてのスライダ12を介して図中X軸方向に変位可能な上側可動台座18が配設され、この上側可動台座18には、下側可動台座15と対向する位置で図中Z軸方向へ伸縮可能なクランプアクチュエータ13が垂下され、このクランプアクチュエータ13の下端には下側固定台座15と接離可能な矯正クランパ6eがロッド13aを介して取り付けられ、矯正クランパ6eは、クランプアクチュエータ13に対してZ軸まわりで回動可能に支持される。
【0043】
さらに、上側可動台座18は、上治具7側に固設された矯正アクチュエータ1によってX軸方向へ駆動され、矯正アクチュエータ11は下治具8側の下側矯正アクチュエータ17と同期的に駆動されるため、矯正クランパ6eと下側可動台座15は常時対向することができる。
【0044】
以上のように構成されて、次に作用について説明する。
【0045】
Y軸方向に配設された接合部33dと、X軸方向に配設された接合部33cを上下両端に備えるブランク材30dの位置決めを行う、矯正クランプユニット2e、2fと固定クランパ3d、3eの動作について、図4〜図7を参照しながら説明する。
【0046】
まず、図4のように各アクチュエータを原点位置へ駆動しておき、図2において、クランプアクチュエータ13、アクチュエータ14及び基準ピン9を最収縮位置へ駆動し、矯正アクチュエータ11及び下側矯正アクチュエータ17を所定の位置へ駆動してから、センターブロック1d、1e上にブランク材30dを載置する。
【0047】
次に、図5のように、外部プッシャ4dを伸長駆動して、ブランク材30dの下側の側面をラフガイド5に当接させて仮位置決めを行ってから、矯正クランプユニット2e、2fのクランプアクチュエータ13を伸長駆動して、矯正クランパ6e、6fと下側可動台座15の間でブランク材30dの両端部近傍を狭持する。
【0048】
そして、矯正クランプユニット2e、2fの矯正アクチュエータ11及び下側矯正アクチュエータ17を同期的に収縮駆動して、図6に示すように、下端の接合部33dがセンターブロック1dから離れるX軸方向へ、上端の接合部33cがセンターブロック1eから離れるY軸方向へ矯正クランパ6e、6fをそれぞれ駆動して、ブランク材30dの中央部を撓ませる。
【0049】
ブランク材30dの中央部を鉛直方向(紙面の貫通方向で図2、図3のZ軸方向)へ撓ませた状態で、センターブロック1d、1eの基準ピン9、9をそれぞれ突出させてから、図7に示すように、今度は、矯正クランプユニット2e、2fの矯正アクチュエータ11及び下側矯正アクチュエータ17を逆に伸長駆動して、下端の接合部33dがセンターブロック1dの基準ピン9、9に当接するX軸方向へ、上端の接合部33cがセンターブロック1eの基準ピン9、9に当接するY軸方向へ矯正クランパ6e、6fをそれぞれ駆動して、一対の基準ピン9、9へブランク材30dの両端の接合部33c、33dを位置決めする。なお、矯正アクチュエータ11及び下側矯正アクチュエータ17の駆動は、ブランク材30dの両端の接合部33c、33dがそれぞれ一対の基準ピン9、9に当接する位置まで行われる。
【0050】
所定の溶接線Cw上へブランク材30dの両端の接合部33c、33dの位置決めが終了すると、アクチュエータ14を伸長駆動して、固定クランパ3d、3eでセンターブロック1d、1e上のブランク材30dの両端部33c、33d近傍を狭持、固定した後、クランプアクチュエータ13を収縮させて矯正クランパ6e、6fをブランク材30dから離すとともに、矯正アクチュエータ11及び下側矯正アクチュエータ17をそれぞれ原点位置へ復帰させて、次の位置決めに備える。一方、レーザービームから退避するため基準ピン9、9を収縮させてセンターブロック1d、1eの溝部10内の所定の位置に収装し、レーザービームから退避させる。
【0051】
こうして、両端を異なる方向で溶接するブランク材30dを位置決めした後、ブランク材30cをX軸方向に、ブランク材30eをY軸方向に沿って配置した後、上記と同様に矯正クランパ6d、6gによって一端の接合部32c、32eの位置決めを行う。このとき、図1に示すように、矯正クランパ6dはX軸方向に沿って基端側からブランク材30cをセンターブロック1dへ向けて変位させ、既に位置決めされたブランク材30dの端部33dに、ブランク材30cの上端32cを突き合わせ、さらに、ブランク材30cの中央部を鉛直方向に撓ませて位置決めする。
【0052】
一方、矯正クランパ6gはY軸に沿って基端側からブランク材30eをセンターブロック1eへ向けて変位させ、既に位置決めされたブランク材30dの接合部33cに、ブランク材30eの左端32eを突き合わせ、さらに、ブランク材30eの中央部を鉛直方向に撓ませて位置決めした後、レーザービーム溶接によって各端部の接合を行う。
【0053】
ところで、ブランク材30a〜30eには前記従来例でも示したように、成型誤差などによって、図13のような突き合わせギャップgが発生する。
【0054】
ここで、上記装置によるギャップgの矯正原理について、図8のモデルを参照しながら詳述する。
【0055】
いま、ブランク材30dの接合部33cが図8(A)に示すように、所定の溶接線に対して傾斜してギャップgを生じている場合、一対の基準ピン9、9に代わって溶接線に平行な平面を備えた基準ブロック9’に突き合わせる場合を考える。
【0056】
基準平面X−Y上で、接合部33c側のブランク材30dは、基準ブロック9’の近傍で上記したように矯正クランパ6fによって狭持され、鉛直方向の変位を規制され、同様に、ブランク材30dの他端(センターブロック1d側)も同様の矯正クランパ6eによって狭持される。
【0057】
ここで、一対の矯正クランパ6e、6fを相互に近接する方向へ、それぞれX軸、Y軸方向に駆動すると、矯正クランパ6e、6fではブランク材30dが拘束されていないため、中央部が座屈して鉛直方向へ撓む。
【0058】
座屈させて撓ませた状態で、図8(B)のように接合部33cを基準ブロック9’に沿って当接させれば、水平面内で生じていたギャップgを矯正することができ、このとき、ブランク材30dの基準平面からの撓み量は、最初に基準ブロック9’と当接した側では撓み量δaとなる一方、ギャップが発生した側では撓み量δbとなり、この撓み量δの関係はδa>δbとなり、図中左側の端部のY軸方向の変位量は、対向する右側の端部のY軸方向変位量よりも大きくなる。
【0059】
一方、接合部33cを狭持する矯正クランパ6fは、図9(A)のように、X軸方向に沿ってブランク材30dを狭持した後、Y軸方向へ変位して接合部33cの位置決めを行うが、接合部33cと溶接線の間にギャップgがあると、上記したように、接合部33cのX軸方向の両端では、撓み量δa、δbの大小に応じてY軸方向変位量が異なるため、矯正クランパ6fをクランプアクチュエータ13のロッド13aの軸まわりに回動可能とすることで、図9(B)のように、矯正クランパ6fは、接合部33c側のギャップgの矯正量(δa−δb)に応じて回動しながら、ブランク材30dの接合部33cをセンターブロック1eの基準ピン9、9へ当接させることができるのである。
【0060】
以上、矯正クランパ6fのギャップgの矯正について述べたが、他の矯正クランパ6a〜6e、6gも同様にブランク材と平行な平面内で回動可能に支持されるため、ギャップgに応じて回動しながらブランク材の端部を基準ピン9、9へ当接させて、正確な位置決めを行うことができ、突き合わせ溶接の品質を向上させることが可能となるのである。
【0061】
なお、両端を接合するブランク材30d、30aの全長は、中央部を撓ませて位置決めする必要があるため、ブランク材30c、30e及び30b、30eの間隔よりもそれぞれ若干大きく設定される。なお、溶接後にも鉛直方向の撓みδa、δbは残るが、後のプレス成型によって所定の平面に矯正される。
【0062】
こうして、ブランク材30dの両端を近接させる方向へ駆動して座屈させてから、最初に基準ピン9に当接した側が大きく撓むことにより、所定の溶接線と接合部のギャップgを解消することができ、このとき、ブランク材を狭持するクランパ6a〜6fをブランク材30a〜30eと平行な平面内で回動可能に支持したため、ブランク材の加工精度にばらつきがあっても、正確な突き合わせ位置決めを行って、レーザービーム溶接を円滑に行うことが可能となり、溶接品質を確保することができるのである。
【0063】
また、鉛直方向でブランク材30a〜30eを狭持する構造としたため、ブランク材の幅などの影響を受けることなく位置決めを行うことができ、多種のワークに対応することが可能となって設備の汎用性を向上させることができる。
【0064】
ところで、上記では1枚のブランク材30dをブランク材30c、30eの端部へ位置決めする場合について述べたが、図1のように、5つのブランク材30a〜30eの位置決めは、次のような順序で行われる。
【0065】
図1において、まず、上記したように、斜めに傾斜したブランク材30dを位置決めし、このブランク材30c、30eを基準にして、Y軸と平行なブランク材30eとX軸と平行なブランク材30cを位置決めする。
【0066】
次に、Y軸方向のブランク材30bの端部を既に位置決めしたブランク材30cの側面に突き合わせて位置決めし、最後に、X軸に沿うブランク材30aを、既に位置決めが終了したブランク材30b、30eの側面に突き合わせて位置決めを行うのである。
【0067】
なお、溶接終了後には、各矯正クランプユニットの固定クランパ3a〜3eを上昇させれば、ブランク材を各クランプユニットから容易に取り外すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す突き合わせ位置決め装置の概略平面図。
【図2】同じく要部斜視図
【図3】同じく図2の側面図。
【図4】両端が異なる方向で位置決めされるブランク材の位置決めの様子を示す平面図で、仮位置決め状態を示す。
【図5】同じく、クランプ状態を示す平面図。
【図6】同じく、矯正状態を示す平面図。
【図7】同じく、位置決め完了状態を示す平面図。
【図8】ギャップ矯正の原理を示す説明図で、(A)は平面矯正開始の状態を示す斜視図、(B)は矯正終了の状態を示す斜視図。
【図9】同じく、矯正クランパの動作を示す平面図で、(A)は基準ピンへの当接開始を、(B)は位置決め完了状態をそれぞれ示す。
【図10】従来例を示し、ブランク材を突き合わせた状態の平面図。
【図11】従来例を示す突き合わせ位置決め装置の概略斜視図。
【図12】同じく側面図。
【図13】多数のブランク材を突き合わせた状態の平面図。
【符号の説明】
1a〜1e センターブロック
2a〜2g 矯正クランプユニット
3a〜3e 固定クランパ
4a〜4e 外部プッシャ
5 ラフガイド
6a〜6g 矯正クランパ
7 上治具
8 下治具
9 基準ピン
10 溝部
11 矯正アクチュエータ
12 スライダ
13 クランプアクチュエータ
13a ロッド
14 アクチュエータ
15 下側可動台座
16 スライダ
17 下側矯正アクチュエータ
18 上側可動台座
30a〜30e ブランク材

Claims (2)

  1. 所定の溶接線上で一対のブランク材の相互の端面を突き合わすべく、これらブランク材を支持するワーク支持手段と、
    前記ブランク材のうちの一方の端面を所定の溶接線上に位置決めするとともに、選択的に出入り自在な基準部材と、
    前記ブランク材を溶接線へ向けて駆動する付勢手段と、
    前記ワーク支持手段に載置されたブランク材をそれぞれ選択的に固定する固定クランプ手段とを備えて、これら一対のブランク材を所定の溶接線上に突き合わせて位置決めするブランク材の突き合わせ位置決め装置において、
    前記付勢手段は、
    ブランク材の両端に形成した接合部近傍の下面をそれぞれ支持するとともに、これら両端と対向する溶接線へ向けて変位可能な一対の下側台座と、鉛直方向で前記下側台座と接離可能かつブランク材と平行な平面上で回動自在な一対の矯正クランパと、これら一対の矯正クランパを前記溶接線へ向けてそれぞれ変位可能に支持する案内手段とを有し、鉛直方向でブランク材を選択的に狭持するとともに、前記溶接線へ向けて変位可能かつブランク材と平行な平面上で回動自在な矯正クランプ手段と、
    この矯正クランプ手段を鉛直方向に駆動する第1のアクチュエータと、
    矯正クランプ手段を前記溶接線に接離するよう駆動する第2のアクチュエータと、からなり
    前記第1アクチュエータが矯正クランパをそれそれ駆動するとともに、前記第2アクチュエータが前記一対の下側台座及び矯正クランパを相互に接離する方向へ駆動することを特徴とすることを特徴とするブランク材の突き合わせ位置決め装置。
  2. 前記付勢手段は、前記ブランク材の一部を鉛直方向へ撓ませて、前記一対のブランク材の端部を所定の溶接線上に付き合わせて位置決めすることを特徴とする請求項1に記載のブランク材の突き合わせ位置決め装置。
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