JP3412402B2 - ブランク材の突き合わせ位置決め装置及びブランク材の突き合わせ位置決め方法 - Google Patents
ブランク材の突き合わせ位置決め装置及びブランク材の突き合わせ位置決め方法Info
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Description
合わせ溶接を行う際の位置決め装置の改良に関するもの
である。
て溶接を行うものが知られており、たとえば、「日経メ
カニカル 1995 3−6号」(日経BP社 199
5年3月6日発行)の第48頁〜第53頁に開示される
ようなものが知られており、複数のブランク材を突き合
わせてからレーザー溶接を行った後、プレスなどにより
所定の形状に加工している。
うに、ブランク材を突き合わせ溶接したものが用いられ
ており、例えば、図11に示すように、ボディのリアク
ォータパネルを一対のブランク材30、31をレーザ溶
接により接合しており、同一の溶接線上に形成した複数
の突き合わせ部30A、30Bを介して接合される。
図8〜図9に示すような位置決め装置により行われる。
この突き合わせ位置決め装置は、図中Y軸方向へ平行に
固設されてブランク材30、31を載置するセンターブ
ロック1及びサイドブロック2、3からなる下部ユニッ
トと、図中Z軸方向へ変位自在に支持されてこれらセン
ターブロック1、サイドブロック2、3と接離可能なク
ランパ4、5を主体に形成され、クランパ4、5が上部
ユニットを構成する。なお、センターブロック1とサイ
ドブロック2、3は図中X軸方向に所定の間隔で配置さ
れ、クランパ4、5はブランク材30、31の溶接線側
の端部と、基端側(サイドブロック2、3側)の両端を
狭持する。
軸方向に沿った所定の溶接線上に溝部1Aが開口形成さ
れ、レーザ溶接ガン20はこの溝部1A上の所定の溶接
線上に沿ったY軸方向へ駆動される。この溝部1Aに沿
った所定の位置には、複数の基準ピン9、9が突出自在
にセンターブロック1の所定の位置に配設され、これら
基準ピン9、9がセンターブロック1の上面から突出し
た状態で、サイドブロック2側から送られてきたブラン
ク材30の接合部30A、30Bの端面をそれぞれ係止
して所定の溶接線上に位置決めするものである。
ロック1とサイドブロック2の間には、ブランク材30
を吸着するとともに、基準ピン9へ向けて駆動するマグ
ネットプッシャ80が配設される。同様にブランク材3
1を載置するセンタブロック1とサイドブロック3との
間には、ブランク材31を吸着するとともに、センタブ
ロック1へ向けて駆動するマグネットプッシャ8が配設
される。
は、図9に示すように、基準ピン9、9を突出させた状
態で、まず、ブランク材30をサイドブロック2側から
送り、マグネットプッシャ80で下面を吸着後、センタ
ーブロック1へ向けて駆動する。マグネットプッシャ8
0の変位に応じてブランク材30は図中X方向へ変位し
て接合部30A、30Bが基準ピン9、9に当接して係
止される。ここで、マグネットプッシャ80は所定量だ
け駆動されるが、ブランク材30が基準ピン9、9に係
止された後は、ブランク材30の下面と吸着しながら摺
動する。この状態でブランク材30の接合部30A、3
0Bは所定の溶接線上に位置決めされ、ここでクランパ
4を下降させてセンターブロック1とサイドブロック2
との間でブランク材30を狭持して固定する。
図10に示すように、サイドブロック3側からブランク
材31をマグネットプッシャ8によって上記と同様にセ
ンターブロック1側へ送り、ブランク材31は端面がク
ランパ4で固定されたブランク材30の接合部30A、
30Bと当接することで係止され、この状態でクランパ
5を下降させてセンターブロック1とサイドブロック3
との間でブランク材31を狭持して固定する。
接合部30A、30Bを所定の溶接線上で当接させてか
らレーザ溶接ガン20を走査させることによりレーザー
ビーム溶接を行って、2枚のブランク材30、31から
1枚のリアクォータパネルを形成する。このリアクォー
タパネルは溶接後に図示しないプレス工程へ送られて、
所定の車体形状に加工されるのである。
来のブランク材の突き合わせ位置決めにおいては、相互
に当接したブランク材30、31の端面間に過大なギャ
ップ(隙間)が発生しないことが前提となっており、例
えば、図10に示すように、ブランク材30の接合部3
0Bが傾斜してブランク材31の端面との間に過大なギ
ャップgが生じる場合では、レーザービーム溶接時に欠
陥が発生するという問題があり、この溶接欠陥を防止す
るためにはブランク材の加工精度を向上させて上記ギャ
ップgが所定値以内(例えば、0.03mm以内)となるよう
仕上げる必要があり、製造コストが増大するという問題
があった。
れたもので、突き合わせた状態でギャップが発生するブ
ランク材であっても溶接欠陥を防いで確実に溶接可能な
ブランク材の突き合わせ位置決め装置及び方法を提供す
ることを目的とする。
定の溶接線上で第1及び第2のブランク材の相互の端面
を突き合わすべく、これら第1及び第2のブランク材を
支持するワーク支持手段と、前記第1または第2のブラ
ンク材のうちの少なくとも一方の端面を所定の溶接線上
に位置決めするとともに、選択的に出入り自在な基準部
材と、前記第1及び第2のブランク材を前記溶接線へ向
けてそれぞれ駆動する第1及び第2の付勢手段と、前記
ワーク支持手段に載置された第1及び第2のブランク材
の両端部をそれぞれ固定するクランプ手段とを備えてこ
れら第1及び第2のブランク材を所定の溶接線上に突き
合わせて位置決めするブランク材の突き合わせ位置決め
装置において、前記溶接線近傍で第1ブランク材の鉛直
方向の変位のみを規制するガイド手段と、このガイド手
段と前記第1付勢手段との間に配設されて、第1ブラン
ク材の途中を鉛直方向に撓ませる案内手段と、前記第1
付勢手段に配設されて、第1ブランク材の鉛直方向への
変位を規制する狭持手段とを備える。
て、前記ガイド手段は、回転自在なローラにより構成さ
れる。
て、前記第1付勢手段は、第1ブランク材の基端側を支
持するとともに、前記基準部材へ向けて変位可能な下部
スライドと、この下部スライドと対向する上方に配設さ
れて、前記基準部材へ向けて変位可能かつ前記基準部材
側への変位に応じて上方へ変位可能な上部スライドと、
この上部スライドに垂下されるとともに、前記下部スラ
イドとの間で選択的に第1ブランク材を押圧可能なシリ
ンダとを備える。
所定の溶接線上で第1及び第2のブランク材の相互の端
面を突き合わすべく、これら第1のブランク材をワーク
支持手段に載置してから、前記第1ブランク材の端面を
所定の溶接線上に位置決めする基準部材を突出させた後
に、前記第1ブランク材を前記基準部材へ向けて付勢し
て、第1ブランク材の端面を所定の溶接線上に位置決め
した後、第1ブランク材の両端部をクランプ手段により
狭持してワーク支持手段へ固定するブランク材の突き合
わせ位置決め方法において、前記基準部材を突出させる
工程と(ステップS1)、前記溶接線近傍で第1ブラン
ク材をワーク支持手段と鉛直方向の変位のみを規制する
ガイド手段との間で狭持する工程と(ステップS2)、
前記第1ブランク材の基端側を鉛直方向で狭持するとと
もに、前記基準部材へ向けて付勢する工程と(ステップ
S3)、この第1ブランク材の両端をワーク支持手段と
クランプ手段との間で狭持する工程(ステップS4)と
を含み、前記第1ブランク材を付勢する工程では、ガイ
ド手段と第1ブランク材の基端側との間で、ブランク材
の途中を所定の鉛直方向へ案内する。
入り自在な基準部材を突出させた状態で第1ブランク材
をワーク支持手段に載置してから、ガイド手段によって
溶接線近傍の第1ブランク材の端部の鉛直方向の変位の
みを規制しておき、さらに第1付勢手段の狭持手段によ
って第1ブランク材の基端側を狭持して鉛直方向の変位
を規制してから、第1付勢手段を駆動してブランク材を
基準部材へ向けて付勢すると、端部を基準部材で係止さ
れた第1ブランク材は、途中を鉛直方向に撓ませる一
方、溶接線近傍の第1ブランク材の端部はガイド手段に
よって鉛直方向の変位を規制されて2次元平面内でのみ
変位し、付勢された第1ブランク材が、基準部材に係止
された後にガイド手段と第1付勢手段との間で鉛直方向
に撓むため、平面上では溶接線に面した第1ブランク材
と基準部材あるいは溶接線との間にギャップgが生じる
ような場合であっても、第1ブランク材の途中を撓ませ
ることで確実にギャップgを所定の値未満に矯正するこ
とができ、この後クランプ手段で両端をワーク支持手段
に固定してから、第2ブランク材を突き合わせ、この状
態を保持してレーザ溶接等のを行えば、所定の溶接線上
で正確に溶接を行うことができ、前記従来例のような溶
接欠陥を防止することができ、また、ブランク材の加工
精度を向上させる必要もなくなって、製造コストの低減
を図りながら溶接品質を確保することができるのであ
る。
に第1ブランク材の途中を鉛直方向に撓ませる案内手段
を配設したため、第1ブランク材を付勢する際には、案
内手段によって第1ブランク材の途中を常時所定の鉛直
方向へ撓ませることができ、後に行われるクランプ手段
による固定を円滑に行うことができる。
在なローラにより構成したため、付勢された第1ブラン
ク材を円滑に基準部材へ向けて案内しながら、鉛直方向
への変位のみを規制することができ、溶接線近傍の第1
ブランク材の浮き上がりを防いで基準部材への突き合わ
せを正確に行うことができる。
みによってシリンダ下端のロッド等と下部スライドとの
間で第1ブランク材の基端側を狭持して鉛直方向への変
位を規制すると同時に、伸長動作を続けると上部スライ
ドに沿って狭持した第1ブランク材を基準部材側へ駆
動、付勢することができ、第1ブランク材の鉛直方向の
狭持と基準部材側への駆動を一つのシリンダで行うこと
ができ、設備投資及びランニングコストの増大を抑制す
る事ができる。
から、溶接線近傍で第1ブランク材をワーク支持手段と
鉛直方向の変位のみを規制するガイド手段との間で狭持
しておき、第1ブランク材の基端側を鉛直方向で狭持す
るとともに、基準部材へ向けて付勢すると、端部を基準
部材で係止された第1ブランク材は、途中を鉛直方向に
撓ませる一方、溶接線近傍の第1ブランク材の端部はガ
イド手段によって鉛直方向の変位を規制されて2次元平
面内でのみ変位し、付勢された第1ブランク材が、基準
部材に係止された後にガイド手段と第1付勢手段との間
で鉛直方向に撓むため、平面上では溶接線に面した第1
ブランク材と基準部材あるいは溶接線との間にギャップ
gが生じるような場合であっても、第1ブランク材の途
中を撓ませることで確実にギャップgを所定の値未満に
矯正することができ、この後クランプ手段で両端をワー
ク支持手段に固定してから、第2ブランク材を突き合わ
せ、この状態を保持してレーザ溶接等を行えば、所定の
溶接線上で正確に溶接を行うことができ、前記従来例の
ような溶接欠陥を防止することができ、また、ブランク
材の加工精度を向上させる必要もなくなって、製造コス
トの低減を図りながら溶接品質を確保することができる
のである。
に第1ブランク材の途中が鉛直方向に撓むように案内し
たため、第1ブランク材を付勢する際には、案内手段に
よって第1ブランク材の途中を常時所定の鉛直方向へ撓
ませることができ、後に行われるクランプ手段による固
定を円滑に行うことができる。
図面に基づいて説明する。
に示した突き合わせ位置決め装置に、座屈ガイド6、ロ
ーラ7及びプッシングユニット10を付加する一方、セ
ンターブロック1Aとサイドブロック2間のマグネット
プッシャ80を撤去したもので、同一のものに同一の図
番を付して重複説明を省略し、板状のワークとしてのブ
ランク材30、31も前記従来例と同様であり、ブラン
ク材30が第1のブランク材を構成し、ブランク材31
が第2のブランク材を構成する。
は、ブランク材30の接合位置近傍で、溝部1Aよりも
サイドブロック2側で、センターブロック1と選択的に
接離可能に配設され、図3に示すように、ブランク材3
0の接合部30A、30BをそれぞれX軸方向へ案内す
べく、複数個が配設される。なお、センターブロック
1、サイドブロック2、3がワーク支持手段を構成す
る。
支されており、このロッド70は図2に示すように、上
部ユニット50により鉛直方向へ変位可能に支持され、
さらに、図示しないアクチュエータによって選択的にセ
ンターブロック1Aと接離する。なお、この上部ユニッ
ト50はクランプ手段としてのクランパ4、5も鉛直方
向(図中Z軸方向)へ変位自在に支持しており、図示し
ないアクチュエータによって、クランパ4、5をそれぞ
れセンターブロック1及びサイドブロック2、3へ接離
させる。
A、30Bを、所定の溶接線上に係止する基準ピン9
は、接合部の数に応じて適宜設定されるもので、ここで
は、図3に示すように、接合部30Aの位置決めを行う
基準部材としての一対の基準ピン9、9と、接合部30
Bの位置決めを行う一対の基準ピン9、9の合計4個が
Y軸方向へ所定の間隔で配設される。
ック2の外側(図2の左側、図3の上方)には、センタ
ーブロック1及びサイドブロック2に載置されたブラン
ク材30を基準ピン9、9へ向けて付勢する第1付勢手
段としてのプッシングユニット10が配設される。この
プッシングユニット10の配置数は付勢するブランク材
30の幅(図中Y軸方向の長さ)に応じて設定され、こ
こでは2つのプッシングユニット10を配設した場合を
示す。これらプッシングユニット10、10は、サイド
ブロック2からX軸方向へ所定距離だけ離れた位置に配
設される。
ット10との間には、ブランク材30を上方へ撓ませる
ための座屈ガイド6が図中Y軸に沿って配設される。こ
こで、マグネットプッシャ8は第2付勢手段を構成す
る。
し円柱部材で構成され、後述するように、プッシングユ
ニット10に付勢されたブランク材30の下面と当接し
て、ブランク材30が上方(Z軸方向)へ撓むように案
内するもので、この座屈ガイド6がブランク材30の下
面と当接する位置は、図2に示すセンターブロック1及
びサイドブロック2、3の上面と平行な基準面Lよりも
所定量だけ上方に設定される。
ク材30の幅(図中Y軸方向の長さ)又は接合部30
A、30Bの数などに応じて設定され、ここでは3つの
座屈ガイド6を配設した場合を示し、接合部30A側は
2つの座屈ガイド6、6に案内される。
ック2の上面に載置されたブランク材30を突出した基
準ピン9、9へ向けて付勢するプッシングユニット10
について説明する。
2側となり、プッシングユニット10は、上部ユニット
51に垂下された上部スライド12及びシリンダ13
と、このシリンダ13と鉛直方向で対向する位置で床面
側に配設された下部スライド14を主体に構成される。
ク1の基準面Lと同一の高さに設定されてブランク材3
0の下面を支持するとともに、下部スライド14はレー
ル15に案内されて図中X軸方向へ変位可能に支持され
る。なお、レール15のサイドブロック2側の端部近傍
には、下部スライド14の過大な変位を規制するストッ
パ16が形成される。また、下部スライド14には、ス
トッパ16との間等にバネなどで構成された復帰手段を
介装して、X軸方向への力が作用していないときには図
中14’で示した原点位置へ移動する。
スライド12は、所定の角度αで傾斜したレール11に
案内されて斜め上方へ変位可能となっており、図4にお
いて、上部スライド12がサイドブロック2側へ向けた
X軸方向へ変位するにつれて上方(Z軸方向)にも変位
する。
向へ伸縮自在なシリンダ13が垂下され、このシリンダ
13のロッド下端に形成された狭持手段としての狭持部
13aが、下部スライド14との間でブランク材30を
狭持する。
13が最収縮位置にあるときは、シリンダ13等の自重
によって図中12’の原点位置に移動しており、この原
点位置12’のときに、シリンダ13の狭持部13aと
下部スライド14の上面が対向する。
まず狭持部13aが下部スライド14に当接し、さら
に、シリンダ13を伸長させると、狭持部13aは下部
スライド14を押圧するため、この反力によって上部ス
ライド12はレール11に沿って斜め上方へ変位して、
上部スライド12と下部スライド14は一体となってサ
イドブロック2側へ変位する。したがって、下部スライ
ド14の上面にブランク材30を載置した状態でシリン
ダ13を伸長駆動すれば、プッシングユニット10でブ
ランク材30の一端を押さえながら、先端部、すなわ
ち、接合部30A、30Bを基準ピン9、9へ向けて駆
動することができるのである。
て説明する。
させるとともに、プッシングユニット10のシリンダ1
3を最収縮位置へ駆動しておく。
基準ピン9、9を突出させてから、まず、ブランク材3
0をプッシングユニット10の狭持部13aと下部スラ
イド14の間へ装通させた状態でサイドブロック2側か
ら送り、接合部30A、30Bをセンターブロック1へ
載せる。なお、この搬送動作は図示しない搬送装置等に
よって行われ、接合部30A、30Bは基準ピン9、9
に当接していない。
チュエータを駆動してローラ7を下降させ、センターブ
ロック1のブランク材30を狭持するとともに、プッシ
ングユニット10のシリンダ13を伸長駆動して、狭持
部13aで下部スライド14に載置されたブランク材3
0の基端側を狭持する。
動すると、上記したように狭持部13aと下部スライド
14に挟まれたブランク材30は、図5の左方向へ送ら
れる。
合部30A、30Bが基準ピン9、9に係止されてか
ら、さらに所定量だけプッシングユニット10によって
ブランク材30の基端側を基準ピン9へ向けて駆動する
ことで、ブランク材30の途中は確実に上方へ向けて撓
む一方、ローラ7よりも溝部1A側の接合部30A、3
0Bは、ローラ7により鉛直方向への変位を規制され、
かつ、端面を基準ピン9で係止されるため、プッシング
ユニット10に付勢されると、基準面L(X−Y平面
内)の2次元平面内でのみ変位する。
7と狭持部13aで鉛直方向の変位を規制され、一方、
このブランク材30の途中は、サイドブロック2とプッ
シングユニット10との間に配置された座屈ガイド6に
案内されるためのブランク材30は上方へ容易に撓むこ
とができる。
3次元空間内で変位する一方、溶接線近傍ではローラ7
に狭持されて2次元平面内でのみ変位するため、基準ピ
ン9、9に係止された接合部30A、30Bは、基準ピ
ン9に当接した時点では、基準ピン9、9間の直線に対
して傾斜して前記従来例のようなギャップgが生じてい
るような場合であっても、後述するように、このブラン
ク材30の途中の鉛直方向への撓みによってギャップg
を解消して、接合部30A、30Bの端面を所定の溶接
線上に沿って位置決めすることができるのである。
ピン9、9に係止されたブランク材30をセンターブロ
ック1とサイドブロック2で固定する。
9を収縮させて基準平面Lよりも下方へ引き込んでか
ら、マグネットプッシャ8によってブランク材31をセ
ンターブロック1とサイドブロック3の上面に載置する
とともに、ブランク材31の端部をクランパ4で固定さ
れたブランク材30の接合部30A、30Bに当接させ
て突き合わせ、そして、クランパ5を下降させてブラン
ク材31をセンターブロック1及びサイドブロック3上
に固定する。
態で位置決めされたブランク材30、31は、ブランク
材30が、基準ピン9、9に係止された後にローラ7と
プッシングユニット10との間で鉛直方向に撓むため、
平面上では接合部30A、30Bとブランク材31との
間にギャップgが生じるような場合であっても、確実に
ギャップgを所定の値未満に矯正することができ、クラ
ンパ4、5でこの状態を保持してレーザ溶接ガン20を
駆動すれば、所定の溶接線上で正確に溶接を行うことが
でき、前記従来例のような溶接欠陥を防止することがで
きるのである。
5、ローラ7を上昇駆動するとともに、シリンダ13を
収縮駆動することにより、位置決め装置は接合されたブ
ランク材30、31を解放することができ、図示しない
搬送手段により次工程へ搬送される。加えて、シリンダ
13の収縮により、プッシングユニット10の上部スラ
イド12及び下部スライド14は、図4に示したよう
に、特別な動力を要することなく所定の原点位置1
2’、14’へ復帰することができるのである。
原理について、図6、図7のモデルを参照しながら詳述
する。
6(A)に示すように傾斜して、平面を備えた基準ブロ
ック9’に当接した状態でギャップgが生じている場合
を考える。
30Aは基準ブロック9の近傍で、ローラ7によって鉛
直方向の変位を規制され、同様に、ブランク材30の基
端はプッシングユニット10’によって狭持されてお
り、ローラ7とプッシングユニット10’の間にはブラ
ンク材30が図中上方に撓むように案内する座屈ガイド
6’が配置される。
に当接させると、図6(A)のようにブランク材30の
端面である接合部30Aの一点が基準ブロック9’に当
接するか、あるいは、図7(A)のように、頂点が当接
する。
より基準ブロック9’に対してX−Y平面上で直交する
方向にブランク材30を押すと、ブランク材30はロー
ラ7とプッシングユニット10’との間では拘束されて
いないため、座屈ガイド6’によってブランク材30の
途中が上方へ座屈する。
部30Aは基準ブロック9’に沿って当接し、このと
き、ブランク材30基準平面Lからの撓み量は、最初に
基準ブロック9’と当接した側では撓み量δaとなる一
方、ギャップが発生した側では撓み量δbとなり、この
撓み量δの関係はδa>δbとなる。
した側が大きく撓むことにより、基準ブロック9’と接
合部30Aのギャップgを解消することができるのであ
る。したがって、前記従来例のように、ブランク材3
0、31の加工精度を上げる必要がなくなって製造コス
トの増大を抑制しながら、レーザービーム溶接を確実に
行って品質を確保することができるのである。
が、プレス工程において矯正する事ができるため、前記
従来と同様の品質を維持することができるのである。
がら基準ピン9へ向けて付勢するプッシングユニット1
0は、傾斜したレール11に案内される上部スライド1
2でシリンダ13を垂下するため、一つのアクチュエー
タによってブランク材30の狭持、送りを行うことがで
き、装置の構成を簡易にして設備投資の増大を抑制する
とともに、ランニングコストの増大も抑制することが可
能となるのである。
でブランク材30の鉛直方向の変位を規制するガイド手
段を回転するローラ7により構成した例を示したが、図
示はしないが、ブランク材30の上面と摺接する部材で
構成してもよい。
しないが、複数のアクチュエータによりブランク材30
の狭持と、送りをそれぞれ行ってもよい。
して撓ませる座屈ガイド6を回転自在な部材により構成
したが、図示はしないが、ブランク材30と摺接する部
材により構成することもできる。
装置の概略斜視図。
(A)は平面図、(B)は側面図をそれぞれ示す。
(A)は平面矯正開始の状態を示す斜視図、(B)は矯
正終了の状態を示す斜視図。
視図。
図である。
Claims (4)
- 【請求項1】所定の溶接線上で第1及び第2のブランク
材の相互の端面を突き合わすべく、これら第1及び第2
のブランク材を支持するワーク支持手段と、 前記第1または第2のブランク材のうちの少なくとも一
方の端面を所定の溶接線上に位置決めするとともに、選
択的に出入り自在な基準部材と、 前記第1及び第2のブランク材を前記溶接線へ向けてそ
れぞれ駆動する第1及び第2の付勢手段と、 前記ワーク支持手段に載置された第1及び第2のブラン
ク材の両端部をそれぞれ固定するクランプ手段とを備え
て、これら第1及び第2のブランク材を所定の溶接線上
に突き合わせて位置決めするブランク材の突き合わせ位
置決め装置において、 前記溶接線近傍で第1ブランク材の鉛直方向の変位のみ
を規制するガイド手段と、このガイド手段と前記第1付勢手段との間に配設され
て、第1ブランク材の途中を鉛直方向に撓ませる案内手
段と、 前記第1付勢手段に配設されて、第1ブランク材の鉛直
方向への変位を規制する狭持手段とを備えたことを特徴
とするブランク材の突き合わせ位置決め装置。 - 【請求項2】前記ガイド手段は、回転自在なローラによ
り構成したことを特徴とする請求項1に記載のブランク
材の突き合わせ位置決め装置。 - 【請求項3】前記第1付勢手段は、第1ブランク材の基
端側を支持するとともに、前記基準部材へ向けて変位可
能な下部スライドと、 この下部スライドと対向する上方に配設されて、前記基
準部材へ向けて変位可能かつ前記基準部材側への変位に
応じて上方へ変位可能な上部スライドと、 この上部スライドに垂下されるとともに、前記下部スラ
イドとの間で選択的に第1ブランク材を押圧可能なシリ
ンダとを備えたことを特徴とする請求項1に記載のブラ
ンク材の突き合わせ位置決め装置。 - 【請求項4】所定の溶接線上で第1及び第2のブランク
材の相互の端面を突き合わすべく、これら第1のブラン
ク材をワーク支持手段に載置してから、前記第1ブラン
ク材の端面を所定の溶接線上に位置決めする基準部材を
突出させた後に、前記第1ブランク材を前記基準部材へ
向けて付勢して、第1ブランク材の端面を所定の溶接線
上に位置決めした後、第1ブランク材の両端部をクラン
プ手段により狭持してワーク支持手段へ固定するブラン
ク材の突き合わせ位置決め方法において、 前記基準部材を突出させる工程と、 前記溶接線近傍で第1ブランク材をワーク支持手段と鉛
直方向の変位のみを規制するガイド手段との間で狭持す
る工程と、 前記第1ブランク材の基端側を鉛直方向で狭持するとと
もに、前記基準部材へ向けて付勢する工程と、 この第1ブランク材の両端をワーク支持手段とクランプ
手段との間で狭持する工程とを含み、 前記第1ブランク材を付勢する工程では、ガイド手段と
第1ブランク材の基端側との間で、ブランク材の途中を
所定の鉛直方向へ案内することを特徴とするブランク材
の突き合わせ位置決め方法。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17664396A JP3412402B2 (ja) | 1996-07-05 | 1996-07-05 | ブランク材の突き合わせ位置決め装置及びブランク材の突き合わせ位置決め方法 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP17664396A JP3412402B2 (ja) | 1996-07-05 | 1996-07-05 | ブランク材の突き合わせ位置決め装置及びブランク材の突き合わせ位置決め方法 |
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JPH1015688A JPH1015688A (ja) | 1998-01-20 |
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