JP3215313B2 - 2板体の相対位置決め装置 - Google Patents

2板体の相対位置決め装置

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JP3215313B2
JP3215313B2 JP33546395A JP33546395A JP3215313B2 JP 3215313 B2 JP3215313 B2 JP 3215313B2 JP 33546395 A JP33546395 A JP 33546395A JP 33546395 A JP33546395 A JP 33546395A JP 3215313 B2 JP3215313 B2 JP 3215313B2
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野 邦 明 藤
中 良 一 田
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日鐵溶接工業株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、比較的に大型2板
体を、それらの辺を突合わせるように相対的に位置合せ
する位置決め装置に関し、特に、これに限定する意図で
はないが、大形の2鋼板を、それらの長辺を突合てかつ
上面を同一平面に合せて仮付け溶接により連接して仮付
けの大板鋼板とする仮付溶接設備に用いる、2鋼板の相
対位置合せ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、大型船の船底,デッキなどの大
型構造材には、大型の鋼板を溶接により連接して大板と
し、これにロンジ材および又はトランス材を溶接したも
のがある。いずれの段階の溶接でも、溶接対象が大きい
ものであるので、仮付溶接により部分的に結合した後
に、本溶接が行なわれる。大板の素材である鋼板は、大
きいものでは25m前後の長さ(長辺長)となり、仮溶
接のための2鋼板の相対的な位置決め、すなわち、2鋼
板の長辺の突合せ位置決め(y方向),長辺が延びる方
向xの位置合せおよび厚み方向zの位置合せは大変な作
業である。
【0003】例えば、一方の鋼板を複数点で複数のクレ
−ンに吊り下げた電磁板のそれぞれで吊り上げ、各クレ
−ンで電磁石のx,y位置を調整してから鋼板を降ろす
ことにより、他方の鋼板に対する長辺の突合せ位置決め
(y方向)およびx方向の位置合せを行なうが、精度が
低くしかも作業能率が低い。また、面合せに関しては、
2鋼板に板厚差がある場合には、上面合せ又は下面合せ
となるが、2鋼板のそれぞれにうねりやたわみがあるの
で、目視により面づれがある箇所を見つけて、一方の鋼
板をクレーンにより持ち上げたり、ジャッキアップをす
る、あるいはくさびを挿入する等して面一にするなど、
長辺全長に渡って正確に面が整合した仮付け大板を得る
ことは大変な作業となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、クレーンを用
いて鋼板を持ち上げたり、ジャッキあるいはくさびで鋼
板の面を揃える作業は、人手がかかり効率が悪く不経済
である。しかも、微調整が難かしいので正確な位置合せ
をするには手間がかかる。作業者の目に頼る目視による
位置合せは作業者の経験や勘に影響され易い。すなわ
ち、前述の方法においては、作業能率が低く、かつ位置
合せおよび面合せ精度が低い。
【0005】本発明は、2板体のy方向の突合せ位置調
節を能率よく、しかも正確にすることを第1の目的と
し、更にx方向の相対位置合せも能率よく、しかも正確
にすることを第2の目的とし、更に面合せも能率よく、
しかも正確にすることを第3の目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】(1)第1の目的を達成
するために本発明では、それぞれが、板体(W1)の下面に
吸着する下面吸着手段(mb1〜4)および該下面吸着手段(m
b1〜4)を上下動可能に支持する第1支持部材(70)を含む
複数個の下流側クランプ装置(CB1〜4)を、水平なxy平
面上のx軸と平行な基準線Loよりy方向の下流側の該
xy平面の下方に、x方向に並べて設置し;それぞれ
が、板体(W1)の下面に吸着する下面吸着手段(mt1〜4),
該下面吸着手段(mt1〜4)を上下動可能に支持する第1支
持部材(67),該第1支持部材(67)をy方向に移動可能に
支持する第2支持部材(67)、および、該第2支持部材(6
7)をy方向に駆動するy駆動手段(Set)を含む複数個の
下流側クランプ装置(CT1〜4)を、水平なxy平面上のx
軸と平行な基準線Loよりy方向の上流側の該xy平面
の下方に、x方向に並べて設置し;かつ、搬送手段(CH,
Ro)にて、y方向の上流側から第1板体(W1)を実質上水
平に支持して下流側クランプ装置(CB1〜4)の上方に送
り、y方向の上流側から第2板体(W2)を実質上水平に支
持して上流側クランプ装置(CT1〜4)の上方に送るように
した。なお、理解を容易にするためにカッコ内には、図
面に示し後述する実施例の対応要素の記号又は対応物
を、参考までに付記した。
【0007】これによれば例えば、搬送手段(CH,Ro)に
て第1板体(W1)をその下流側の辺が略基準線Loに合致
するあたりまで送り、上流側クランプ装置(CT1〜4)の下
面吸着手段(mt1〜4)を第1板体(W1)に吸着させて、上流
側クランプ装置(CT1〜4)それぞれのy駆動手段(Set)
で、第2支持部材(67)をy方向に駆動して第1板体(W1)
を、その下流側の辺を基準線Loに合わすように、駆動
することができる。このような駆動を行なった後、搬送
手段(CH,Ro)にて第1板体(W1)を、その上流側の辺が略
基準線Loに合致するあたりまで送り、そして、下流側
クランプ装置(CB1〜4)の下面吸着手段(mb1〜4)を第1板
体(W1)に吸着させて、第1板体(W1)を固定支持する。次
に、搬送手段(CH,Ro)にて第2板体(W2)をその下流側の
辺が第1板体(W1)の上流側の辺の直前に到達するまで送
り、上流側クランプ装置(CT1〜4)の下面吸着手段(mt1〜
4)を第2板体(W2)に吸着させて、上流側クランプ装置(C
T1〜4)それぞれのy駆動手段(Set)で、第2支持部材(6
7)をy方向の下流側に駆動して第2板体(W2)を、その下
流側の第1板体(W1)の上流側の辺に突当てることができ
る。両板間の辺の突合せ作業能率が高い。また、クレ−
ンを使用する場合よりも高精度の突合せを行なうことが
できる。
【0008】
【発明の実施の形態】
(2)上流側クランプ装置(CT1〜4)の上面吸着手段(mt1
〜4)は、第1支持部材(67)に対してz軸を中心に回転自
在である。これによれば、y駆動手段(Set)で第2支持
部材(67)をy方向に駆動して、第1板体(W1)をその下流
側の辺を基準線Loに合わすように駆動するとき、第1
板体(W1)がz軸を中心に回転する態様となることがある
が、この回転の中心となる上面吸着手段(mt1〜4)が第1
板体(W1)と同じく回転するので、両者間に相対的なすべ
り(摩擦摺動)を生じない。また、駆動負荷が低い。第
2板体(W2)を、その下流側の第1板体(W1)の上流側の辺
に突当てるように駆動するときも同様である。
【0009】(3)上記第2の目的を達成するために、
下流側クランプ装置(CB1〜4)と上流側クランプ装置(CT1
〜4)の少くとも一方(CT1〜4)の少くとも1個(CT1,CT2)
は、第1支持部材(67)をx方向に駆動するためのx駆動
手段(Spt)を更に備える。これによれば、x駆動手段(Sp
t)で、第1板体(W1)と第2板体(W2)のx方向の相対的な
位置合せを、高い作業能率で高精度に行なうことができ
る。
【0010】(4)上記第3の目的を達成するために、
板体(W1,W2)を下支持するための部材(ロ-ラ)を支持し、
該部材を上下駆動する機構(rjt,rgt,rmt/rjb,rgb,rmb)
を含む、)基準線Loを間に置いてy方向に互に離れた
上流側支持機構(RT)および下流側支持機構(RB);を更に
備える。これによれば、基準線Loの下流側において第
1板体(W1)が下流側支持機構(RB)で下支持され、上流側
において第2板体(W2)が上流側支持機構(RT)で下支持さ
れる。下流側支持機構(RB)および又は上流側支持機構(R
T)の上下駆動機構(rjt,rgt,rmt/rjb,rgb,rmb)で第1板
体(W1)および又は第2板体(W2)を上下駆動して、両者の
上面又は下面を面一に合せることができ、面合せの作業
能率が高い。また、クレ−ン,ジャッキあるいはクサビ
を使用する場合よりも高精度の面合せを行なうことがで
きる。
【0011】(5)基準線Loの上方にあって、下流側
支持機構(RB)で支持された第1板体(W1)および上流側支
持機構(RT)で支持された第2板体(W2)にそれぞれが対向
する、板体に吸着する第1および第2吸着手段(Ma,M
b);基準線Loの上方に固定され下端面が実質上水平で
あって第1板体(W1)および第2板体W2)のそれぞれの上
方に位置するストッパ(42,43);および、第1および第
2吸着手段(Ma,Mb)が吸引した板体(W1,W2)の上面が前記
ストッパ(42,43)に当るまで第1および第2吸着手段(M
a,Mb)を方に駆動する手段(36a,38a);を含む上面位置
合せ手段(Ma,Mb,42,43,36a,38a)、を更に備える。
【0012】これによれば、下流側支持機構(RB)および
上流側支持機構(RT)で下支持した第1板体(W1)および第2
板体(W2)が、第1および第2吸着手段(Ma,Mb)で吸着さ
れて上駆動されてストッパ(42,43)に当り、両板体の上
面が正確に面一に揃えられる。上述の下流側支持機構(R
B)および上流側支持機構(RT)による下支持による両板体
の高さ調整は、板体のうねりやたわみにより、局所的に
板体が浮き、これにより高さを揃える精度が比較的に低
いが、ストッパ(42,43)による上面位置決めは局所的で
あり、正確に面一に揃えられる。
【0013】本発明の他の目的および特徴は、図面を参
照した以下の実施例の説明より明らかになろう。
【0014】
【実施例】図1に、本発明の一実施例の鋼板位置決め装
置を用いた鋼板の仮付け溶接設備の外観を示す。この設
備は、大板鋼板にロンジ材および又はトランス材を接合
する大型構造材組立てシステムの一部であり、鋼板を大
板に集成する溶接(本溶接)の前段階の、鋼板の仮付溶
接を行なう設備である。大板の素材である鋼板W1(先
行材)にもう1つの鋼板W2(後行材)を仮付溶接する
ための溶接機S1〜S3が、門型ボックスガ−タ2に、
水平x方向に移動自在に装着されている。床面(地上基
礎)には、水平y方向に並べられた受ローラRoの列
が、x方向に数列並んでおり、受ローラRoは、鋼板W
2を支持する。チェーンコンベアCHが、y方向に鋼板
W2を、門型ボックスガ−タ2の下空間に送り込む。先
行材W2は、その上流側長辺を門型ボックスガ−タ2の
長手軸と平行な基準線Loに合せてとめられており、後
行材W2はその下流側の長辺を基準線Loに合せるよう
に、門型ボックスガ−タ2の下空間に送り込まれ、溶接
機S1〜S3で、x方向の数点で、先行材W1に溶接さ
れる。
【0015】門型ボックスガ−タ2の直下の、鋼板W
1,W2の下方にある設備を図2および図3に示す。図
2は鋼板の送り方向(y)の下流側から、図1に矢印2
Aで示すように、溶接機S1〜S3およびその直下の床
上設備を見た正面図であり、図3は門型ボックスガ−タ
2から該設備を見降ろした平面図である。
【0016】基準線Loの直下の床面には、基準線Lo
に沿って縦列設置されたローラ台座Rf1とローラ台座
Rf2の帯がある。ローラ台座Rf1の、基準線Loよ
り鋼板の搬送方向yで下流側(y方向矢印)の上面に
は、x方向に延びる1本の回転軸rsbにより連結され
た数機のスクリュージャッキ及び昇降駆動可能なガイド
ポストにより下面を支持され、上面には支持ローラを装
着した数枚(ローラ台座Rf1においては4枚)の支持
板が、基準線Loに沿ってx方向に縦列配置されてお
り、1機のモータrmbの回転により昇降駆動される。
これらの、ローラ台座Rf1上に設置された、基準線L
oより下流側のローラ群(下流側支持ロ−ラ群)の支持
機構を、下流側支持機構群RBと称す。
【0017】例えば、下流側支持機構群RBの一つの支
持板rdbは、図4に示すように、昇降駆動自在な下流
側のガイドポストrgbおよび、下流側のスクリュージ
ャッキrjbにより支持されている。スクリュージャッ
キrjbは、x方向に延びる回転軸rsbにより下流側
のモータrmbに減速機を介して連結されている。一
方、支持板rdbの上面には、下流側の5つの支持ロー
ラrb1〜rb5が基準線Loに沿って並んでいる。下流側の
モータrmbが正回転すると回転軸rsbが回転し、ス
クリュージャッキrjbがジャッキアップされ、支持板
rdbが上方に持ち上げられ、その上面の支持ローラrb
1〜rb5が上方に駆動される。反対にモータrmbが逆回
転すると各要素が逆に作用し、支持板rdbおよびその
上面の支持ローラrb1〜rb5が下方に駆動される。支持板
rdb以外の下流側の支持板を支持する下流側のスクリ
ュージャッキも回転軸rsbに連結されており、モータ
rmbの正回転により支持板rdbと同時に昇降駆動さ
れる。
【0018】一方、ローラ台座Rf1の、鋼板の搬送方
向yに関して基準線Loより上流側の上面には、やはり
1本のx方向に延びる上流側の回転軸rstにより連結
された数機の上流側スクリュージャッキrjt(図示せ
ず)及び昇降駆動可能な上流側ガイドポストrgt(図
4に示す)により下面を支持され、上面には上流側の支
持ローラrt1(図4に示す)およびそれと同型の支持
ローラを装着した数枚(ローラ台座Rf1においては4
枚)の上流側支持板が、基準線Loに沿ってx方向に並
んでおり、1機の上流側のモータrmt(図示せず)の
回転により昇降駆動される。この上流側のローラ(上流
側支持ロ−ラ群)の上下機構を上流側支持機構群RTと
称す。該機構群RTの構成は基準線Loに対して、下流
側支持機構群RBと線対称である。
【0019】ローラ台座Rf2の構成は、上流/下流の
支持板の枚数および、各支持板の上面に装着されている
支持ローラの本数が異るのみでローラ台座Rf1に準じ
るので、詳しい説明は省略するが、ローラ台座Rf2の
上流側支持機構群を昇降駆動するモータと、ローラ台座
Rf1の上流側支持機構群RTを昇降駆動するモータt
mtは連動しており、ローラ台座Rf2の下流側支持機
構群を昇降駆動するモータと、ローラ台座Rf1の下流
側支持機構群RBを昇降駆動するモータtmbは連動し
ている。すなわち、ローラ台座Rf1の上流側支持機構
群RTとローラ台座Rf2の上流側支持機構群は一体で
上昇/下降駆動され、それとは別に、ローラ台座Rf1
の下流側支持機構群RBとローラ台座Rf2の下流側支
持機構群とが一体で上昇/下降駆動される。
【0020】図4に、上流側,下流側支持機構群RT,
RBのガイドポストrgt,rgb部分の右側面(図2の
1点鎖線矢印4Aで見た面)を示す。上流側,下流側支
持機構群RT,RBは、ローラ台座Rf1上に基準線L
oを境として上流側と下流側に並んで配置される2枚の
昇降駆動可能な支持板rdt,rdbに、それぞれy方
向に回転する支持ローラrt1,rb1およびそれと同
型の支持ローラをx方向に並べて装着したものである。
下流側の支持板rdbの下面には、伸縮自在のベローズ
を中間部に介挿した2本の支柱に支えられたガイドポス
トrdbがあり、ガイドポストrdbの支柱の内空間には
案内軸rrbがある。ガイドポストrdbの2本の支柱
の間には下流側回転軸rsbがx方向に貫通しており、
前述のように下流側モータrmbの正回転により下流側
のスクリュージャッキrjbがジャッキアップされるの
に伴い下流側回転軸rsbが上駆動されると、ガイドポ
ストrdbが上付勢される。この時ガイドポストrdb
のベローズは、案内軸rrbに従って上方に伸びて支持
板rdbおよび、その上面に装着された各支持ローラr
b1〜rb5を上方に押し上げる。支持ローラ群RB
は、支持板rdbと同様にガイドポストrdbと同構成
のガイドポストにより支持され、下流側回転軸rsbと
下流モータrmbにより上下駆動される数枚の支持板
(本実施例においては4枚)とそれに装着される支持ロ
ーラrb1と同様の支持ローラにより構成されており、
さらにローラ台座Rf2の上面には支持ローラ群RBと
は支持板の枚数と支持ローラの本数のみが異るのみでほ
ぼ同構成である下流側支持ローラ群が設置されており、
下流側モータrmbと同時に同方向に同じ回転数だけ回
転する下流側モータにより支持ローラ群RBと一体に上
下駆動される。これにより、下流側の支持ローラ群に上
支持された鋼板W1が上昇する(図4において2点鎖線
で示す)。
【0021】再度図3を参照すると、床面にはさらに、
ローラ台座Rf1,ローラ台座Rf2の帯を挟んで、上
流側には上流側クランプ装置CT1〜CT4が設置され
ており、それとは線対称に下流側クランプ装置CB1〜
CB4が設置されている。ローラ台座Rf1,ローラ台
座Rf2上の支持ローラの帯のz方向上部には、溶接機
S1〜S3を摺動可能に支持する門型のボックスガータ
2が支持ローラと平行にあるので、溶接機S1〜S3
は、ボックスガータ2に案内されて支持ローラの帯上方
をx方向に摺動する。
【0022】図5の(a)に、クランプ装置CT1の上
面を示し、(b)にはクランプ装置CT1の側面
((a)の一点矢印5Bの方向で見た側面)を示す。y
方向に長い長方形の厚板である基体60の上面にはx方
向に平行に延びるレール67a,67bが敷かれてお
り、基体60よりやや小型でy方向に長い長方形である
フレーム66がx方向に移動自在に支持されている。フ
レーム66の上面には、y方向に平行に延びるレール6
1a,61bがあり、略正方形厚板であるフレーム67
がy方向に移動自在に支持されている。フレーム67の
上面中央には上方に突出する回転軸62aがあり、該回
転軸62aに、それを中心に回転自在に正方形の回転盤
62が支持されている。回転盤62には4個の電磁石m
t1〜mt4が、回転軸62aを中心に対角線上に配置
されている。回転盤62の下面には、フレーム67の上
面との間に引張りコイルスプリングktが渡されてお
り、回転盤62は下方向に引っ張られている。フレ−ム
67に対して、回転盤62は、z方向に移動自在、かつ
軸62aを中心に回転自在である。
【0023】ところで、基体60には、その左方向(x
矢印と反対方向)側面に基体60と同厚でややx方向に
長い長方形のフレーム65が一体に固着されており、そ
の上面には、パワーシリンダSptが搭載されている。
パワーシリンダSptの作用軸ptは、右方向(x矢印
方向)に延びており、その先端はフレーム66の左方向
側面に連結されている。パワーシリンダSptの作用軸
ptが右方向に突出すると、フレーム66がレール67
a,67bに案内されて右方向に移動し、パワーシリン
ダSptの作用軸ptが左方向に引き込まれると、フレ
ーム66がレール67a,67bに案内されて左方向に
移動する。すなわち、電磁石mt1〜mt4に鋼板が吸
着されているときには、パワーシリンダSptを駆動す
ることにより鋼板をx方向左右に移動させることができ
る。
【0024】また、フレーム66には、その上流方向の
上面にエアーシリンダSetが搭載されている。エアー
シリンダSetの作用軸etは、y方向に延びており、
その先端はフレーム67に連結されている。エアーシリ
ンダSetの作用軸etが下流方向に突出すると、フレ
ーム67がレール61a,61bに案内されて下流方向
に移動し、エアーシリンダSetの作用軸etが上流方
向に引き込まれると、フレーム67がレール61a,6
1bに案内されて上流方向に移動する。すなわち、エア
ーシリンダSetを駆動することにより電磁石mt1〜
mt4に吸着された鋼板を上流側あるいは下流側に移動
させることができ、上流側クランプ装置CT1の取り付
け位置およびエアーシリンダSetの作用軸etの突出
量により、x方向に長い鋼板の、基準線Loに対する角
度(平行度)を調整することができる。本実施例におい
ては、上流側クランプ装置は、CT1〜CT4までの4
台としているが、これは基準線Loへの、鋼板の長辺の
倣い精度(平行位置決め精度)を高くする為であり、鋼
板のx方向長さが短い等、場合によっては最低1台でも
よい。本実施例のように、クランプ装置を多くすること
により倣い精度を向上させることができる。基準線Lo
に対する角度(平行度)調整に関しては、下流側のクラ
ンプ装置CB1〜CB4も同様である。
【0025】再び図3を参照されたい。上流側クランプ
装置CT2は、上流側クランプ装置CT1と左右対象で
あり、パワーシリンダが右側面に載置され、この作用軸
の突出/引き込みにより鋼板が与えられる力は上流側ク
ランプ装置CT1とは左右逆となる。また、上流側クラ
ンプ装置CT3,CT4には、x位置調整用のパワーシ
リンダ(Spt)は搭載されていない。しかし、その他
の構成は同一であり、鋼板をy方向に駆動する機構・作
用(角度調整)は同一であるので説明を省略する。
【0026】図6の(a)はクランプ装置CB1の上面
を示し、(b)は下流クランプ装置CB1を(a)に一
点鎖線6Aに示す上流側より見た側面を示す。y方向に
長い長方形の厚板である基体75の上面には、y方向に
平行に延びるレール71a,71bがあり、略正方形厚
板であるフレーム70がy方向に移動自在に支持されて
いる。フレーム70の上面中央には上方に突出する回転
軸72aがあり、該回転軸72aを中心に回転自在に支
持されている正方形の回転盤72がある。回転盤72に
は4個の電磁石mb1〜mb4が、回転軸72aを中心
に対角線上に配置されている。回転盤72の下面には、
フレーム70の上面との間に引張りコイルスプリングk
bが渡されており、回転盤72は下方向に引っ張られて
いる。回転盤72は、フレ−ム70に対してz方向に移
動自在かつ軸72aを中心に回転自在である。
【0027】基体75には、その下流方向の上面にパワ
ーシリンダSpbが載置されている。パワーシリンダS
pbの作用軸pbは、上流方向に延びており、その先端
はフレーム70の下流方向側面に連結されている。パワ
ーシリンダSpbの作用軸pbが上流方向に突出する
と、フレーム70がレール71a,71bに案内されて
上流方向に移動し、パワーシリンダSpbの作用軸pb
が下流方向に引き込まれると、フレーム70がレール7
1a,71bに案内されて下流方向に移動する。再び図
3を参照されたい。下流クランプ装置CB2,CB3,
CB4の構成はクランプ装置CB1と同一であり、鋼板
をy方向に駆動する機構および作用は同一であるので説
明を省略する。
【0028】図7に溶接機S2の左側面(図1に1点鎖
線矢印7Aで示す方向より見た図)を示し、図8には溶
接機S2の縦断面(図7に1点鎖線矢印8Aで示す方向
より見た図)を示す。図8において、溶接トーチTの支
持機構5は図示を省略している。まず図7を参照する
と、門型ボックスガ−タ2を取り囲むように4角形に組
まれた枠体である溶接機フレーム1は、ボックスガータ
2の上面にx方向に敷設されたレール21で支持された
ローラ11によりボックスガータ2に沿ってx方向に移
動する。溶接機フレーム1の下部には、y方向に延びる
レール12があり、スライダ31を介して、フレ−ム3
2をy方向移動自在に支持する。フレ−ム32には、溶
接トーチTを支持する開先倣い機構5を支持するx方向
駆動機構(図示せず)および鋼板W1,W2のZ位置決
め用の電磁石Ma,Mb(図8)が支持されている。ス
ライダ31は、溶接トーチTの先端が基準線Lo上にく
るようy方向位置を粗調整する為のものである。
【0029】より詳細に説明すると、フレーム32の下
面には、z方向に延びる支柱13,14,15の上端が
固着されており、支柱13,14,15の中央部にはジ
ャッキ3が載置された支持盤39が固着されている。支
柱13〜15の下部は、2台のエアーシリンダ36a,
36bが載置された支持盤37を上下移動自在に支持す
る。ジャッキ3は、モータ34に正方向の通電がある
と、z方向に延びる支持柱33を上駆動する。支持柱3
3の下端は、支持盤39をz方向に移動自在に貫通し、
支持盤37を固着支持する支持柱35の上端が連結され
ている。ジャッキ3が支持柱33を上駆動すると、それ
に連結された支持柱35および支持盤37が支柱13,
14,15に案内されながら上方に引き上げられる。ま
た、モータ34に逆方向の通電があるとこれらの構成要
素が逆に作用して、支持盤37が支柱13,14,15
に案内されながら下方に降りる。支持盤37には、溶接
トーチTを支持する開先倣い機構5を支持するx方向駆
動機構(図示せず)が支持されている。
【0030】図8を参照する。支持盤37の下面には電
磁石支持盤41が固着されており、電磁石支持盤41の
下面には、そのx方向端縁に長辺を沿わせて、基準線L
oを中心にして下流側(W1側)および上流側(W2)
に延びる長方形のストッパ42,43が垂直下向きに固
着されている。ストッパ42,43の内部には、正方形
の2個の電磁石Ma,Mbが、それぞれ基準線Loの下
流側(W1側)及び上流側(W2)に並んで配置されて
おり、それぞれの上面中央より上方向に支持軸38a,
38bが突出し、支持盤37および電磁石支持盤41を
z方向に移動自在に貫通する。支持盤37の上面に突出
した支持軸38a,38bの上部のそれぞれx方向に直
交する周面には、上にゆく程に幅の細くなる溝がある。
前述のように、支持盤37の上面には、出力軸をx方向
と反対に延ばす2台のエアーシリンダ36a,36bが
載置されており、その出力軸の先端にはそれぞれ先細の
くさびが装着されている。該くさびの先端部は支持軸3
8a,38bの上述の溝に差し込まれている。エアーシ
リンダ36a,36bが駆動されてそれらの出力軸が突
出すると、その先端に装着されているくさびが支持軸3
8a,38bの、上にゆく程に幅の細くなる溝に押し込
まれ、支持軸38a,38bを上方に駆動する。これに
伴い、支持軸38a,38bの下端に一体である電磁石
Ma,Mbが上方向に持ち上げられる(図8の2点鎖線
位置から実線位置への移動)。
【0031】エアーシリンダ36a,36bが通電され
ず、それらの出力軸がその先端に装着されているくさび
を支持軸38a,38bの溝に限界まで挿入していない
状態においては、電磁石Ma,Mbの下面はストッパ4
2,43の下端よりz方向下に突出している(図8の2
点鎖線位置)。エアーシリンダ36a,36bが駆動さ
れて電磁石Ma,Mbが限界まで上方向に持ち上げられ
ると、電磁石Ma,Mbの下面は、ストッパ42,43
の下端と面一になる(図8の2点鎖線)。
【0032】図示は省略したが、支持盤37には、x方
向ト−チ駆動機構が支持され、このx方向ト−チ駆動機
構に、開先倣い機構5が支持され、この機構5にト−チ
Tが支持されている。
【0033】図7に示すモ−タ34に逆方向の通電があ
ると、ジャッキ3が、z方向に延びる支持柱33を下駆
動し、支持盤37が下方に移動する。ストッパ42,4
3が鋼板W1,W2の一方に接触するとモ−タ34の負
荷が増大するのでそこでモ−タ34の通電を停止する。
これにより溶接ト−チTが、鋼板W1,W2に対して、
溶接用の高さ(z方向)となる。この状態で電磁石M
a,Mbはそれぞれ鋼板W1,W2に接触している。こ
こで電磁石Ma,Mbに通電して、鋼板W1,W2に吸
着させる。そしてエアーシリンダ36a,36bを駆動
して電磁石Ma,Mbを限界まで上方向に持ち上げる
と、これらの電磁石Ma,Mbと共に鋼板W1,W2が
上移動し、共にストッパ42,43の下面に当り、鋼板
W1,W2の上面が同一高さとなる。ここで、溶接ト−
チTを、開先倣い機構5で開先中心(Lo)に合せて、
溶接を開始して図示しないx方向ト−チ駆動機構を駆動
して、x方向設定長(例えば50cm)の溶接を行な
う。
【0034】なお、下流側支持機構群RBおよび上流側
支持機構群RTが支持する下流側ロ−ラ群および上流側
ロ−ラ群によって、図4に2点鎖線で示すように、鋼板
W1,W2は、基準線Loの前後において、それらの上
面が略同一高さになるように下支持されているが、この
精度が低く、また、鋼板W1,W2のうねり,たわみな
どによって、x方向各部で鋼板W1,W2の上面の間に
高さずれを生じ易い。上述の電磁石Ma,Mbおよびス
トッパ42,43を用いた鋼板W1,W2の上面の同一
高さ強制は、仮付溶接箇所直近部分において、部分的に
鋼板W1,W2の上面の高さ合せを高精度で行なうもの
である。
【0035】チェーンコンベアCH,支持ローラ,上流
側クランプ装置CT1〜CT4、下流側クランプ装置C
B1〜CB4および溶接機S1〜S3は、本実施例にお
いては、作業者が図7に示す操作盤Dを介して出力して
いる駆動指令により駆動制御される。次に、本実施例設
備の使用態様を説明する。
【0036】〔1.鋼板W1の位置設定〕作業者は、図
7に示す操作盤Dを操作してチェ−ンコンベアCHを駆
動し、先行材(鋼板)W1を、図1に示すy方向に送り
込み、この先行材W1の下流側長辺を基準線Loの直前
(上流側)に止める。そして、上流側クランプ装置CT
1〜CT4の電磁石に通電する。すなわち先行材W1を
クランプする。次に、上流側クランプ装置CT1〜CT
4のエア−シリンダSetを個別に駆動してクランプし
た先行材W1の下流側長辺を基準線Loに実質上平行に
し、次にパワ−シリンダSptを駆動して、先行材W1
のx方向位置を調整する。そして上流側クランプ装置C
T1〜CT4の電磁石の通電を遮断(クランプ解除)す
る。
【0037】次に、チェーンコンベアCHを再駆動し
て、鋼板W1を、基準線Loを通過させて、鋼板W1の
上流側長辺が基準線Loに実質上合致したところで、チ
ェ−ンコンベアCHを停止し、下流側クランプ装置CB
1〜CB4に通電して、鋼板W1をクランプする。
【0038】〔2.鋼板W2の位置設定〕次に、チェー
ンコンベアCHを駆動して、鋼板W2を上流側から基準
線Lo近くに搬送する。鋼板W2の下流側長辺が基準線
Lo(鋼板W1の上流側長辺)の直前に達すると搬送を
停止し、上流側クランプ装置CT1〜CT4の電磁石に
通電して鋼板W2をクランプする。次にエア−シリンダ
Setを個別に駆動してクランプした後行材W2の下流
側長辺を基準線Lo(鋼板W1の上流側長辺)に実質上
平行にし、次にパワ−シリンダSptを駆動して、先行
材W2のx方向位置を調整して、先行材W1に対する後
行材W2のx方向位置合せを行なう。次にエア−シリン
ダSetのすべてを実質上同時に駆動して、後行材W2
を先行材W1に押し付ける(図1に示す状態)。
【0039】〔3.鋼板W1,W2の上面合わせ〕鋼板
W1と鋼板W2の板厚に差がある場合には、上流側支持
機構RT又は下流側支持機構RBを駆動して、板厚の薄
い方の鋼板を支持するローラをz方向に上昇させて(あ
るいは、板厚の厚い方の鋼板を支持するローラをz方向
に下降させて)、鋼板W1と鋼板W2の上面を面一にす
る(図4の2点鎖線)。
【0040】〔4.仮付け溶接〕ボックスガータ2に支
持された溶接機S1,S2,S3を、それぞれのx方向
の第1回溶接位置に駆動して、溶接機S1,S2および
S3に溶接スタ−ト指令を与える。溶接機S2に関して
説明すると、この溶接スタ−ト指令に応答して溶接機S
2は、図7に示すモ−タ34に逆方向通電する。これに
よりジャッキ3が、z方向に延びる支持柱33を下駆動
し、支持盤37が下方に移動する。ストッパ42,43
が鋼板W1,W2の一方に接触するとモ−タ34の負荷
が増大するので、これに応答して溶接機S2はそこでモ
−タ34の通電を停止する。これにより溶接ト−チT
が、鋼板W1,W2に対して、溶接用の高さ(z方向)
となる。この状態で電磁石Ma,Mbはそれぞれ鋼板W
1,W2に接触している。ここで溶接機S2は電磁石M
a,Mbに通電して、鋼板W1,W2に吸着させる。そ
してエアーシリンダ36a,36bを駆動して電磁石M
a,Mbを限界まで上方向に持ち上げる。これにより電
磁石Ma,Mbと共に鋼板W1,W2が上移動し、共に
ストッパ42,43の下面に当り、鋼板W1,W2の上
面が同一高さとなる。ここで溶接機S2は、溶接ト−チ
Tを、開先倣い機構5で開先中心(Lo)に合せて、溶
接を開始して図示しないx方向ト−チ駆動機構を駆動し
て、x方向設定長(例えば50cm)の溶接を行なう。
これを終了すると、溶接機S2は、所定の冷却時間を置
いた後、電磁石Ma,Mbの通電を遮断し、x方向ト−
チ駆動機構を待機位置に戻し、エア−シリンダ36a,
36bを復帰駆動し、モ−タ34を正方向通電して支持
盤37を上待機位置に戻す。そして、予め与えられてい
る第2回溶接位置(x方向)に進み、同様に第2回の溶
接を行なう。そして設定された第n回まで上述の溶接動
作を行なう。他の溶接機S1およびS2も、溶接機S3
と同様に溶接動作を行なう。
【0041】〔6.クランプ解除〕溶接機S1〜S3の
すべてが設定回数nの仮付溶接を終了すると作業者は、
上流側支持機構群RTおよび下流側支持機構群RBで支
持されたロ−ラ群を最下方位置に戻し、上流側クランプ
装置CT1〜CT4および下流側クランプ装置CB1〜
CB4の電磁石の通電を止めて(クランプを解除して)
待機位置に戻す。
【0042】なお、上述のように鋼板W1に鋼板W2を
仮付溶接し、更に該鋼板W2に第3の鋼板を仮付溶接す
る場合には、ここで作業者は、チェーンコンベアCHを
駆動して、鋼板W1+W2を、基準線Loを通過させ
て、鋼板W2の上流側長辺が基準線Loに実質上合致し
たところで、チェ−ンコンベアCHを停止し、下流側ク
ランプ装置CB1〜CB4に通電して、鋼板W2をクラ
ンプする。以下、上述の〔2.鋼板W2の位置設定〕以
下の作業を同様に行なう。ただし、鋼板W2はW3と読
み替え、鋼板W1はW2と読み替える。鋼板W3に第4
の鋼板W4を更に仮付け溶接する場合も同様である。
【0043】〔7.仮付け溶接済大板の送出〕以上のよ
うに、複数の鋼板を仮付け溶接で一枚に連接した大板
を、チェ−ンコンベアを駆動して下流に送り出す。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例を備えた大板仮付溶接設備
の概要を示す斜視図である。
【図2】 図1の一点鎖線2Aの方向で見た、ガ−タ2
およびその直下のロ−ラ群を示す正面図である。
【図3】 図2に示すロ−ラ群の支持構造の平面図であ
る。
【図4】 図2の4A−4A線拡大断面図である。
【図5】 (a)は図3に示す上流クランプ装置CT1
の平面図であり、(b)は正面図である。
【図6】 (a)は図3に示す下流クランプ装置CB1
の平面図であり、(b)は背面図である。
【図7】 図1の7A−7A線拡大断面図である。
【図8】 図7に示す溶接機S2の一部を、図7に1点
鎖線矢印8Aで示す方向より見た拡大正面図である。
【符号の説明】
1:溶接機フレーム 2:門型ボッ
クスガータ 3:ジャッキ 11:ローラ 12,21:レール 13,14,
15:支柱 31:スライダ 32:フレーム 33,35:支持柱 34:モータ 36a,36b:エアーシリンダ 37,39:
支持盤 38a,38b:支持軸 41:電磁石
支持盤 42,43:ストッパ 60,75:
基体 61a,61b,67a,67b,71a,71b:レール 62,72:
回転盤 62a,72a:回転盤 65,66,67,7
0:フレーム CB1〜CB4:下流側クランプ装置 CT1〜CT4:
上流側クランプ装置 CH:チェーンコンベア et,pt,pb:作
用軸 kb,kt:引張りコイルスプリング Lo:基準線 Ma,Mb:電磁石 mb1〜mb4,mt1
〜mt4:電磁石 RT:上流側支持機構群 RB:下流側
支持機構群 rb1〜rb5,rt1:支持ローラ rdb,rdt:支
持板 Rf1,Rf2:ローラ台座 rgb,rgt:ガ
イドポスト rrb:案内軸 rmb:モー
タ rsb,rst:回転軸 Ro:受ロー
ラ S1,S2,S3:溶接機 Set:エア
ーシリンダ Spt,Spb:パワーシリンダ T:溶接トー
チ W1,W2:鋼板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−169481(JP,A) 特開 平5−154695(JP,A) 実開 平3−106291(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B23K 37/04 B23K 9/235

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】それぞれが、板体の下面に吸着する下面吸
    着手段および該下面吸着手段を上下動可能に支持する第
    1支持部材を含み、水平なxy平面上のx軸と平行な基
    準線Loよりy方向の下流側かつ該xy平面の下方に配
    置された、x方向に配列された複数個の下流側クランプ
    装置; それぞれが、板体の下面に吸着する下面吸着手段,該下
    面吸着手段を上下動可能に支持する第1支持部材,該第
    1支持部材をy方向に移動可能に支持する第2支持部
    材、および、該第2支持部材をy方向に駆動するy駆動
    手段を含み、基準線Loよりy方向の上流側かつ前記x
    y平面の下方に配置された、x方向に配列された複数個
    の上流側クランプ装置;および、 y方向の上流側から第1板体を実質上水平に支持して下
    流側クランプ装置の上方に送り、y方向の上流側から第
    2板体を実質上水平に支持して上流側クランプ装置の上
    方に送る搬送手段; を備える2板体の位置決め装置。
  2. 【請求項2】上流側クランプ装置の下面吸着手段は、第
    1支持部材に対してz軸を中心に回転自在である、請求
    項1記載の2板体の位置決め装置。
  3. 【請求項3】下流側クランプ装置と上流側クランプ装置
    の少くとも一方の少くとも1個は、第1支持部材をx方
    向に駆動するためのx駆動手段を更に備える、請求項1
    又は請求項2記載の2板体の位置決め装置。
  4. 【請求項4】それぞれが、板体を下支持するための部材
    を支持し、該部材を上下駆動する機構を含む、基準線L
    oを間に置いてy方向に互に離れた上流側支持機構およ
    び下流側支持機構;を更に備える請求項1,請求項2又
    は請求項3記載の2板体の位置決め装置。
  5. 【請求項5】基準線Loの上方にあって、下流側支持機
    構で支持された第1板体および上流側支持機構で支持さ
    れた第2板体にそれぞれが対向する、板体に吸着する第
    1および第2上面吸着手段;基準線Loの上方に固定さ
    れ下端面が実質上水平であって第1板体および第2板体
    のそれぞれの上方に位置するストッパ;および、第1お
    よび第2上面吸着手段が吸引した板体の上面が前記スト
    ッパに当るまで第1および第2上面吸着手段を方に
    動する手段;を含む上面位置合せ手段、を更に備える請
    求項1,請求項2,請求項3又は請求項4記載の2板体
    の位置決め装置。
  6. 【請求項6】板体は鋼板であり、第1および第2上面吸
    着手段は、第1板体と第2板体の間を溶接する溶接機で
    支持された電磁石である、請求項5記載の2板体の位置
    決め装置。
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