JPH08243792A - 片面溶接における裏当て部材の保持装置および保持方法 - Google Patents

片面溶接における裏当て部材の保持装置および保持方法

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JPH08243792A
JPH08243792A JP7053090A JP5309095A JPH08243792A JP H08243792 A JPH08243792 A JP H08243792A JP 7053090 A JP7053090 A JP 7053090A JP 5309095 A JP5309095 A JP 5309095A JP H08243792 A JPH08243792 A JP H08243792A
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moving
welded
movable
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JP7053090A
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Masao Wada
正男 和田
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Hitachi Zosen Corp
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 案内台車8に設置した前後移動台20A,2
0Bに、昇降シリンダ装置32を介して裏当て部材2を
取付け、昇降シリンダ装置32で裏当て部材2を溶接部
1aに押圧して保持することにより溶接作業を待機し、
後移動台20B側の使用済みの裏当て部材2を交換装置
41で新しい裏当て部材2に交換し、入替え装置21で
前後移動台20A,20Bの位置を入替えて新しい裏当
て部材2を溶接方向5A側に移動し溶接部1aに当接し
て溶接作業を待機するといった動作を繰返す。 【効果】 裏当て部材を溶接部に押圧して保持する作業
を自動的に行うので、作業者が被溶接物の下側の狭い場
所に入り込んだ状態で裏当て部材を溶接部に当接させる
必要がなく、裏当て部材の設置作業が容易になり、溶接
施工時数を減少させることができ、使用済みの裏当て部
材と新しい裏当て部材とを自動的に交換するので、溶接
作業時の作業者の負担を大幅に軽減するとができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、被溶接物における片面
溶接時に、被溶接物の裏面に裏当て部材を当てるための
保持装置および保持方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、被溶接物(例えば、船舶におけ
る曲り外板など)どうしを片面溶接する際に、被溶接物
の溶接部裏側に裏当て部材を設置する必要がある。
【0003】そしてこの裏当て部材の設置に際しては、
作業台(定盤ともいう)上に搬入された被溶接物の下側
に作業者が入り込み、作業者が上向き姿勢となり、溶接
部に固定治具を用いて固定するようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のような裏当て部
材の設置作業において、被溶接物の下側は狭くて環境が
悪く、このような場所に作業者が入り込んで、無理な上
向き姿勢で裏当て部材の設置をするのは大変な作業であ
り、特に被溶接物が湾曲している場合などは作業がしに
くいため、作業能率の低下をきたし、ひいては溶接施工
時数が増大することになる。
【0005】そこで本発明は、上記課題を解決し得る片
面溶接における裏当て部材の保持装置のおよび保持方法
の提供を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明における課題を解
決するための手段は、被溶接物の下側に溶接方向に沿っ
て配置した案内レールに移動自在に支持された案内台車
およびこの案内台車を案内レールに沿って走行させるた
めの走行装置が設けられ、案内台車に、溶接方向に沿っ
て並べられるとともに溶接方向および溶接方向と直角な
横方向に移動自在に設けられた複数の移動台が取付けら
れ、各移動台は、溶接方向に移動自在な第一移動部と、
この第一移動部に取付けられて溶接方向に直角な横方向
に移動自在な第二移動部とから構成され、この第二移動
部に、裏当て部材を支持する裏当て部材支持体が昇降装
置を介して昇降自在に取付けられ、裏当て部材支持体に
対して裏当て部材を交換するための交換装置および各移
動台の位置を入替えるための入替え装置が設けられ、こ
の入替え装置は、各移動台の第一移動部を溶接方向に沿
って移動させるための第一移動装置と各移動台の第二移
動部を溶接方向と直角な横方向に移動させるための第二
移動装置とから構成されている。
【0007】また、溶接方向および溶接方向と直角な横
方向に移動自在な複数個の移動台を有する案内台車を、
被溶接物の下側に溶接方向に沿って配置した案内レール
に設置し、各移動台に設けた昇降装置を駆動して、昇降
装置に取付けた裏当て部材支持体に支持した裏当て部材
を、溶接部に並べて当接させることにより溶接作業を待
機し、溶接方向反対側に配置した裏当て部材に相当する
区間の溶接作業終了後に、その昇降装置を駆動し使用済
みの裏当て部材を溶接部から離間させて移動台を溶接方
向と直角な横方向に移動し、案内台車を案内レールに沿
って溶接方向に走行させるとともにこれに同期して溶接
方向側の移動台を案内台車上で溶接方向反対側へ移動さ
せることによりその裏当て部材を溶接部に当接した状態
を保持し、溶接部から離間した使用済みの裏当て部材を
新しい裏当て部材に交換するとともにその移動台を案内
台車上で溶接方向側に移動させて移動台どうしの位置を
入替えることにより裏当て部材を溶接方向に並べ直し、
昇降装置を駆動して裏当て部材を溶接部に当接させて待
機させる、といった動作を繰返して裏当て部材を保持す
るものである。
【0008】
【作用】上記課題解決手段において、溶接方向および溶
接方向と直角な横方向に移動自在な複数個の移動台を有
する案内台車を、被溶接物の下側に溶接方向に沿って配
置した案内レールに設置し、各移動台に設けた昇降装置
を駆動して、昇降装置に取付けた裏当て部材支持体に支
持した裏当て部材を、溶接部に自動的に並べて当接させ
ることにより溶接作業を待機し、溶接方向反対側に配置
した裏当て部材に相当する区間の溶接作業終了後に、そ
の昇降装置を駆動し使用済みの裏当て部材を溶接部から
離間させて移動台を溶接方向と直角な横方向に移動し、
案内台車を案内レールに沿って溶接方向に走行させると
ともにこれに同期して溶接方向側の移動台を案内台車上
で溶接方向反対側へ移動させることによりその裏当て部
材を溶接部に当接した状態を自動的に保持し、溶接部か
ら離間した使用済みの裏当て部材を新しい裏当て部材に
交換するとともにその移動台を案内台車上で溶接方向側
に移動させて移動台どうしの位置を入替えることにより
裏当て部材を溶接方向に並べ直し、昇降装置を駆動して
裏当て部材を溶接部に当接させて自動的に待機させる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例を、図1〜図6に基づ
いて説明すると、これは、例えば船舶における曲がり外
板などの被溶接物1を片面溶接する際に、裏当て部材2
を被溶接物1の溶接部1a裏側に当接させるための保持
装置Aおよび保持方法である。
【0010】前記被溶接物1の下方に配置されるととも
に被溶接物1を裏面で支持するための上下方向に伸縮自
在な支柱3を有する基台4上に、前記被溶接物1の溶接
方向5Aに沿った一対の案内レール6が設けられ、この
案内レール6に沿って走行自在な案内台車8が設けら
れ、この案内台車8を案内レール6に沿って走行させる
ための走行装置9が設けられている。
【0011】図2に示すように、この走行装置9は、案
内レール6の間に配置したラック7と、案内台車8に取
付けられて案内レール6に摺動自在に嵌合する案内部材
10と、案内台車8に取付けられた一対の走行用モータ
11と、この両走行用モータ11の出力軸に取付けられ
て前記ラック7に噛合するピニオン12とから構成され
ている。
【0012】この構成によれば、走行用モータ11を駆
動すると、ラック7に噛合したピニオン12が回転し、
案内台車8を案内レール6の間に沿って走行させること
ができる。
【0013】また図3および図4に示すように、案内台
車8上に支持部材13を介して、溶接部1aの位置を検
出するための位置検出器(例えばレーザ式ファイバーセ
ンサなどの非接触型位置検出器が用いられる)14が設
けられ、この位置検出器14を昇降自在に支持するとと
もに、溶接方向5Aに直角な横方向5Bに往復移動自在
に支持するための支持装置80が設けられ、この支持装
置80は、支持部材13の途中に取付けられた昇降用モ
ータ15と、この昇降用モータ15の出力軸に鉛直方向
に取付けられたボールねじ16と、このボールねじ16
に螺合した昇降部材17と、昇降部材17の一側に取付
けられた案内シャフト18とから構成されている。
【0014】この構成によれば、昇降用モータ15を駆
動して位置検出器14を所定の高さまで上昇させ、位置
検出器14を案内シャフト18に沿って溶接方向5Aに
直角な横方向5Bに走査させることにより溶接部1aを
検出する。
【0015】また図3に示すように、前記案内台車8上
の前後にずれた位置に、前移動台20Aおよび後移動台
20Bがそれぞれ配置され、この各移動台20A,20
Bは、案内台車8上で溶接方向5Aおよび溶接方向反対
側5Cに移動自在に設けられた第一移動部22と、この
第一移動部22上で溶接方向5Aに直角な横方向5Bに
移動自在に設けられた第二移動部23とから構成され、
案内台車8に、移動台20A,20Bどうしの位置を前
後に入替えるための入替え装置21が設けられている。
【0016】この入替え装置21は、各移動台20A,
20Bの第一移動部22を溶接方向5Aに移動するため
の第一移動装置24と、各移動台20A,20Bの第二
移動部23を溶接方向5Aに直角な横方向5Bに移動す
るための第二移動装置26から構成されている。
【0017】前記各第一移動装置24は、案内台車8の
上部側面に取付けられた一対の第一移動用モータ25
と、各第一移動用モータ25の出力軸に取付けられると
ともに案内台車8に内装されて端部が軸受けに支持され
た第一ボールねじ27と、移動台20A,20Bの下部
に取付けられるとともに第一ボールねじ27に螺合する
ナット部材49とから構成されている。
【0018】図2に示すように、前記各第二移動装置2
6は、各第一移動部22の側面に取付けられた第二移動
用モータ48と、各第二移動用モータ48の出力軸に取
付けられるとともに第一移動部22に内装されて端部が
軸受けに支持された第二ボールねじ28と、第二移動部
23の下部に取付けられるとともに第二ボールねじ28
に螺合するナット部材30とから構成されている。
【0019】上記入替え装置21の構成において、第一
移動用モータ25を駆動すると、第一移動部22が案内
台車8上で溶接方向5Aに移動し、第二移動用モータ4
8を駆動すると第二移動部23が第一移動部22上で溶
接方向5Aに直角な横方向5Bに移動する。
【0020】また、各第二移動部23上には昇降シリン
ダ装置(昇降装置の一例)32が立設され、この各昇降
シリンダ装置32の上端部に揺動軸33を介して裏当て
部材支持体31が取付けられ、この昇降シリンダ装置3
2によって、裏当て部材支持体31に支持した裏当て部
材2を、溶接部1aに対して一定圧力で押圧するもので
ある。
【0021】前記裏当て部材支持体31の両端部下面に
は、裏当て部材2を溶接部1aに強く押付けるための補
助シリンダ装置34が取付けられ、裏当て部材支持体3
1の側面には、裏当て部材2を側部から把持するための
把持シリンダ装置40が取付けられている。
【0022】そして前記昇降シリンダ装置32の途中部
分に昇降台35が取付けられ、この昇降台35の上面両
側と裏当て部材支持体31の下面両側との間に、被溶接
物1の曲率に応じて裏当て部材支持体31を昇降シリン
ダ装置32の上部に配置した揺動軸33回りに揺動させ
るための一対の揺動用シリンダ装置36が取付けられて
いる。
【0023】前記昇降台35から昇降案内用のシャフト
37が垂下され、このシャフト37は、昇降シリンダ装
置32を支持する支持箱38の上端部に配置した案内板
39に挿通案内される。
【0024】ところで、溶接作業の進捗状況に応じて裏
当て部材2を前後で入替えるのは、前移動台20Aと後
移動台20Bの位置を前後に入替えることによって行
う。すなわち、後移動台20B側の第二移動用モータ4
8を駆動して第二移動部23を溶接方向5Aに直角な横
方向5Bに移動し、走行用モータ11を駆動して案内台
車8を溶接方向5Aに沿って移動させるとともに、この
案内台車8の走行(走行用モータ11の駆動)に同期し
て前移動台20A側の第一移動用モータ25を駆動し、
案内台車8と同じ速度で前移動台20Aを溶接方向反対
側5Cへ移動させる。
【0025】すると、案内台車8の走行速度と前移動台
20Aの移動速度が相殺されて、前移動台20Aはその
位置を保持したまま前後どちらへも動かず、案内台車8
が溶接方向5Aへ移動するので、前移動台20Aの前方
に後移動台20Bを収納するスペースが確保される。
【0026】また案内台車8が溶接方向5A側に移動す
る際、後移動台20Bの第二移動部23は、第二移動用
モータ48の駆動によって既に溶接方向5Aに直角な横
方向5Bに移動しているので、前後の移動台20A,2
0Bどうしが衝突したり、あるいは裏当て部材2どうし
が衝突するのが回避される。
【0027】上記のように前移動台20Aの前方に後移
動台20Bを収納するスペースを確保した状態で、後移
動台20B側の第一移動用モータ25を駆動して、後移
動台20Bを前移動台20Aの前方へ追い抜くようにし
て位置させ、続いて第二移動用モータ48を駆動して第
二移動部23を溶接方向5Aに直角な横方向5Bに移動
させることにより、新しい裏当て部材2を溶接部1aの
下方へ位置させる。
【0028】図2,図5および図6に示すように、裏当
て部材支持体31に設置した使用済みの裏当て部材2
を、新しい裏当て部材2と交換するための一対の交換装
置41が設けられている。
【0029】この各交換装置41は、案内台車8の側部
から上方に向けて立設された複数本のアーム42と、こ
のアーム42の上部に移動機構43を介して取付けられ
た移動台44と、アーム42に並べて配置されて新しい
裏当て部材2を多数枚ストックするための交換容器47
と、この交換容器47にストックした裏当て部材2を、
下方から順次上方へ押上げるための押上シリンダ装置7
0と、移動台44上に旋回機構49および昇降機構50
を介して取付けられた旋回杆51と、この旋回杆51の
一側に取付けられて使用済みの裏当て部材2の端面に当
接する排除部材52と、旋回杆51の他側に取付けられ
て交換容器47にストックした最も上にある新しい裏当
て部材2を把持するための把持装置53とから構成され
ている。
【0030】前記移動機構43は、アーム42の上端部
に取付けた軸受け台54と、この軸受け台54の軸受け
部54aに支持されたボールねじ55と、このボールね
じ55を回転させるための移動用モータ56と、移動台
44の下部に取付けられるとともにボールねじ55に螺
合する移動部材81とから構成される。
【0031】前記旋回機構49は、移動台44上に取付
けられて駆動ギヤ57aを備えた旋回用モータ57と、
移動台44上に旋回軸58を介して旋回自在に支持され
るとともに駆動ギヤ57aに噛合する従動ギヤ59を備
えた旋回柱60とから構成されている。
【0032】前記昇降機構50は、旋回柱60上に取付
けられたコ字形の軸受け体61と、この軸受け体61の
上下の軸受け部61aに支持されたボールねじ62と、
このボールねじ62に平行に配置された昇降用ガイドシ
ャフト63と、ボールねじ62および昇降用ガイドシャ
フト63に昇降自在に嵌合する昇降部材64と、ボール
ねじ62を回転させるための昇降用モータ65とから構
成され、前記旋回杆51はこの昇降部材64に取付けら
れている。
【0033】また前記把持装置53は、新しい裏当て部
材2を把持するための把持爪66と、この把持爪66を
開閉するための図示しない開閉機構とから構成され、こ
の把持装置53は、裏当て部材2の長手方向に一対で設
けられている。
【0034】ところで、裏当て部材2を溶接部1aに当
ててその部分の溶接部1aを溶接すると、裏当て部材2
は使用済みとなり、この使用済みの裏当て部材2を上記
の交換装置41を用いて新しい裏当て部材2と交換する
ことになる。
【0035】この場合、まず把持シリンダ装置40を駆
動して使用済みの裏当て部材2を側方から強固に把持
し、昇降シリンダ装置32を駆動することにより、溶接
部1aに当接している裏当て部材2(裏当て部材支持体
31)を離間させて所定の位置まで下降させるととも
に、第二移動用モータ48を駆動して第二移動部23を
横方向5Bに移動させて使用済みの裏当て部材2と排除
部材52との位置合わせをし、続いて昇降シリンダ装置
32あるいは昇降用モータ65を駆動することにより排
除部材52を使用済みの裏当て部材2の端面側に位置さ
せ、把持シリンダ装置40を駆動して使用済みの裏当て
部材2の把持を解除し、他方、把持装置53を駆動して
把持爪66で新しい裏当て部材2を把持する。
【0036】そして移動用モータ56を駆動して移動台
44を溶接方向反対側5Cに移動することにより、使用
済みの裏当て部材2の端面を排除部材52で押すように
して裏当て部材支持体31にスライドさせて所定の場所
に排除し、その後、旋回用モータ57を駆動して旋回柱
60を旋回させることにより旋回杆51を旋回させ、再
び移動用モータ56を駆動して移動台44をもとの位置
に戻して裏当て部材支持体31と新しい裏当て部材2と
の位置合わせをし、把持装置53を駆動して把持爪66
を広げて把持を解除することにより新しい裏当て部材2
を裏当て部材支持体31に設置するようにして裏当て部
材2どうしを交換する。
【0037】以上のような保持装置Aを用いて裏当て部
材2を保持する方法は、次のようになる。まず、位置検
出器14で検出された検出信号に応じて、各移動台20
A,20B側の第二移動用モータ48が駆動して、各移
動台20A,20Bの第二移動部23が溶接方向5Aと
直角な横方向5Bに必要な量だけ移動することにより裏
当て部材2を設置した裏当て部材支持体31が移動し、
裏当て部材2の中心が溶接部1aの中心に位置するよう
調節される。
【0038】続いて昇降シリンダ装置32が駆動し、各
裏当て部材2が上昇してこれが溶接部1aに当接し、補
助シリンダ装置34が駆動して裏当て部材2が溶接部1
aに強く押付けられて保持される。
【0039】この状態で後移動台20B側の裏当て部材
2に対向する区間の溶接作業が終了するのを待機し、そ
の溶接作業終了後に交換装置41を用いて、上記したよ
うに後移動台20B側の使用済みの裏当て部材2を新し
い裏当て部材2と交換し、この交換作業中に、引き続い
て前移動台20A側の裏当て部材2に対向する区間の溶
接作業を行い、裏当て部材2の交換作業が終了したら
(このときは、まだ前移動台20A側の裏当て部材2に
対向する区間の溶接作業中である)、入替え装置21を
用いて、前述のように後移動台20Bを前移動台20A
の前側に位置させることにより、前後の移動台20A,
20Bの位置を入替え、後移動台20B側の新しい裏当
て部材2を溶接部1aに当てて保持し、前移動台20A
側の裏当て部材2に対向する区間の溶接作業が終了した
ら、後移動台20B側の裏当て部材2に対向する区間の
溶接作業中に、前移動台20A側の使用済みの裏当て部
材2を、上記と同様にして交換装置41を用いて交換
し、再び前移動台20Aと後移動台20Bの位置を入替
え装置21を用いて入替えるようにして、随時新しい裏
当て部材2を溶接部1aに当てて保持するようにする。
【0040】このような動作を順次繰返し、裏当て部材
2を溶接部1aに対して保持し、溶接部1aに溶接作業
を行う。上記のように本発明の実施例によれば、案内台
車8に設置した前後一対の移動台に、昇降シリンダ装置
32を介して裏当て部材2を設置した裏当て部材支持体
31を取付け、昇降シリンダ装置32で裏当て部材2を
溶接部1aに押圧して保持するようにしたので、作業者
が、被溶接物1の下側の狭い場所に入り込んだ状態で裏
当て部材2を溶接部1aに当接させて保持する必要がな
く、また、溶接部1aの曲率に応じて揺動用シリンダ装
置36で裏当て部材支持体31を揺動軸33回りに揺動
させて裏当て部材2を溶接部1aに押圧するので、溶接
部1aが湾曲している場合であっても裏当て部材2の設
置作業が容易になり、溶接施工時数を減少させることが
できる。
【0041】さらに、後移動台20B側の使用済みの裏
当て部材2を交換装置41で新しい裏当て部材2に交換
し、入替え装置21で前移動台20Aと後移動台20B
の位置を入替えることにより新しい裏当て部材2を溶接
方向5A側に移動してその裏当て部材2を溶接部1aに
当接して溶接作業を待機するといった動作を繰返すよう
にしたので、裏当て部材2の保持作業のみならず、裏当
て部材2の交換作業を自動的に行い、随時新しい裏当て
部材2を溶接部1aに当接できるので、溶接作業時の作
業者の負担を大幅に軽減するとができる。
【0042】なお上記実施例では、案内台車8上に前後
二機の移動台20A,20Bを配置し、後方に位置する
移動台を繰返し前方へ移動し、裏当て部材2を溶接部1
aに当て溶接作業に待機するようにしたが、これに限定
されるものではなく、一個の案内台車8上に三機あるい
はそれ以上の移動台を設けてもよく、交換装置41で使
用済みの裏当て部材2を交換して入替え装置21で後方
に位置する移動台を順に前方へ移動する動作を繰返すよ
うにして、随時新しい裏当て部材2を溶接部1aに当て
て溶接作業に待機するようにしても、上記実施例と同様
の作用効果を奏し得る。
【0043】
【発明の効果】以上の説明から明らかな通り、本発明
は、案内台車に設置した前後の移動台に、昇降装置を介
して裏当て部材を設置し、この昇降装置で裏当て部材を
溶接部に押圧して保持するようにしたので、作業者が、
被溶接物の下側の狭い場所に入り込んだ状態で裏当て部
材を溶接部に当接させる必要がなく、従って、裏当て部
材の設置作業が容易になり、溶接施工時数を減少させる
ことができる。
【0044】また使用済みの裏当て部材を交換装置で新
しい裏当て部材に交換し、入替え装置で前後の移動台の
位置を入替えることにより新しい裏当て部材を溶接方向
側に移動し、その裏当て部材を溶接部に当接して溶接作
業を待機するといった動作を繰返すので、随時新しい裏
当て部材を溶接部に当接させることができるとともに、
裏当て部材の交換作業を自動的に行い、従って、溶接作
業時の作業者の負担を大幅に軽減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す保持装置の使用状態を示
す全体図である。
【図2】同じく一部拡大正面図である。
【図3】同じく一部拡大側面図である。
【図4】同じく位置検出器部分の側面図である。
【図5】同じく交換装置の側面図である。
【図6】同じく交換装置の正面図である。
【符号の説明】
1a 溶接部 2 裏当て部材 5A 溶接方向 14 位置検出器 20A 前移動台 20B 後移動台 21 入替え装置 23 第二移動部 31 裏当て部材支持体 32 昇降シリンダ装置 41 交換装置 48 第二移動用モータ A 保持装置

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被溶接物の片面溶接の際に、対向させた
    溶接部どうしの裏側に裏当て部材を当接させて保持する
    ための保持装置であって、被溶接物の下側に溶接方向に
    沿って配置した案内レールに移動自在に支持された案内
    台車およびこの案内台車を案内レールに沿って走行させ
    るための走行装置が設けられ、案内台車に、溶接方向に
    沿って並べられるとともに溶接方向および溶接方向と直
    角な横方向に移動自在に設けられた複数の移動台が取付
    けられ、各移動台は、溶接方向に移動自在な第一移動部
    と、この第一移動部に取付けられて溶接方向に直角な横
    方向に移動自在な第二移動部とから構成され、この第二
    移動部に、裏当て部材を支持する裏当て部材支持体が昇
    降装置を介して昇降自在に取付けられ、裏当て部材支持
    体に対して裏当て部材を交換するための交換装置および
    各移動台の位置を入替えるための入替え装置が設けら
    れ、この入替え装置は、各移動台の第一移動部を溶接方
    向に沿って移動させるための第一移動装置と各移動台の
    第二移動部を溶接方向と直角な横方向に移動させるため
    の第二移動装置とから構成されたことを特徴とする片面
    溶接における裏当て部材の保持装置。
  2. 【請求項2】 被溶接物の片面溶接の際に、対向させた
    溶接部どうしの裏側に裏当て部材を当接させて保持する
    ための保持方法であって、溶接方向および溶接方向と直
    角な横方向に移動自在な複数個の移動台を有する案内台
    車を、被溶接物の下側に溶接方向に沿って配置した案内
    レールに設置し、各移動台に設けた昇降装置を駆動し
    て、昇降装置に取付けた裏当て部材支持体に支持した裏
    当て部材を、溶接部に並べて当接させることにより溶接
    作業を待機し、溶接方向反対側に配置した裏当て部材に
    相当する区間の溶接作業終了後に、その昇降装置を駆動
    し使用済みの裏当て部材を溶接部から離間させて移動台
    を溶接方向と直角な横方向に移動し、案内台車を案内レ
    ールに沿って溶接方向に走行させるとともにこれに同期
    して溶接方向側の移動台を案内台車上で溶接方向反対側
    へ移動させることによりその裏当て部材を溶接部に当接
    した状態を保持し、溶接部から離間した使用済みの裏当
    て部材を新しい裏当て部材に交換するとともにその移動
    台を案内台車上で溶接方向側に移動させて移動台どうし
    の位置を入替えることにより裏当て部材を溶接方向に並
    べ直し、昇降装置を駆動して裏当て部材を溶接部に当接
    させて待機させる、といった動作を繰返して裏当て部材
    を保持することを特徴とする片面溶接における裏当て部
    材の保持方法。
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